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【Breakthrough Combat03】チェ・ハンギと対戦、寒天マン「これは僕のメンタルトレーニングです」

【写真】インタビュー中に熱くなってきた寒天マンは、徐々に設定を忘れていきました。それも寒天マンらしさだと思います(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(水)、無観客&配信大会として開催されるBreakthrough Combat03で、寒天マンが韓国のチェ・ハンギと対戦する。
Text Shojiro Kameike

当初チェ・ハンギと対戦予定であった熊崎夏暉が練習中の負傷により欠場し、春日井たけしではなく寒天マンがチェ・ハンギと戦うことになったことは既報どおりだ。春日井は2022年5月のHEATで引退マッチを行った春日井が、その後「寒天マン」として戦ってきた理由とは? さらにチェ・ハンギとの対戦、今後の目標について語り尽くしてくれた。


自分が実際にやっていなかったら選手から信用してもらえない

――今回は寒天マンとして出場するということで、寒天マン選手にお聞きします。

「はい。春日井たけしと寒天マンは別人ですから」

――……まずは今回、ショートノーティスで試合を受けた時の心境から教えてください。

「これは試合というより、僕の個人的なメンタルトレーニングなんですよ」

――メンタルトレーニング、というと?

「マジで試合はしたくないです。でも『試合しないと何も始まらないな』と思って。NARIAGARIの時もそうですが、僕は引退して――いや、僕の友達である春日井さんの意見なんですけどね」

――はい。

「試合は怖いものだし、緊張するし、今まで大怪我もしてきました。でも傷が癒えてきた時に、体が動くうちは動かしたいという気持ちはありました。それと僕は現役の時から、ずっとメンタルトレーニングを勉強してきて、今はスポーツのメンタルトレーニングに関する資格も持っています。今回の試合は自分自身のメンタルトレーニングです。僕のトレーニングのために出ます」

――あくまで友人である春日井選手のお話ですが、現役を引退したあとケージに戻りたいという気持ちを持つ時もあったのですか。

「ありました。でも正直、今はその気持ちが全くないです。僕は自分の身の程を知っているんですよ。寒天練(NAGOYA TOP TEAM=NTT)に強い選手がたくさん来てくれているなか、僕は自分を追い込むような練習はしていません。僕は練習の回し役として、声は出していますけど。

寒天練で僕はもう勝てないです。『自分の強さはこれぐらいだな』って、自分の身の程を知っているから、現役復帰とかは考えていないですね」

――そんななかでNARIAGARIに春日井たけしではなく寒天マンとして出場した理由は……。いろいろな設定を崩すようで申し訳ないですが。

「それも僕のメンタルトレーニングです。格闘技ってメンタルスポーツなんですよ。今まで、いろんなメンタルトレーナーの本を読んできました。野球、水泳、テニス選手などのメンタルトレーナーさんの経験が書かれていて、実績を出されている方々の本を読んで勉強しています。そのなかで共通しているのは、トレーナー自身がそのスポーツをやっているのかどうか。僕は野球選手の気持ちは分かりません。でも格闘家の気持ちは分かる。格闘家には、自分と同じような悩みを持っている選手が多くて。だから現役を引退しても、絶対に選手の気持ちは忘れない。

2022年5月の引退マッチでは笹晋久とドローだった春日井。ではなく寒天マンが出場します(C)MMAPLANET

ただ、セコンドとして口では何とでも言えるけど、自分が実際にやっていなかったら選手から信用してもらえない。次の試合は、僕が自分自身を実験台にします。僕は口で何とでも言うし、自分でも体験したいんですよ。自分ができないことを、セコンドとして選手に言いたくないから」

――……。

「だから次の試合は、僕の個人的なメンタルトレーニングなんです。自分自身を成長させたくて。自分に不快感を与えて、そこから逃げてしまったら成長には繋がらない。不快感から脱するために戦い、乗り越えたら――結果が勝ちでも負けでも――絶対に経験値を得ることができる。

嫌なことから逃げていては、成長はないです。今回も長谷川賢さんから連絡が来たけど、僕たちの練習仲間の中から出場選手が見つかりませんでした。本来、それで終わればいい。でもそこで終わってしまったら現状維持なんですよ。俺は逃げたくなくて、自分が出ることにしました。でも条件は言いました。この期間でバンタム級には落とせないし、相手がその条件を飲んでくれるなら……。自分は逃げていない。これは本当に自分との戦いです」

――プロモーターサイドからは、マスクを着けて試合はできないという条件が出ました。

「はい。そこにこだわりはないです。僕もマスクを着けたまま試合はしたくないので」

――えぇっ!?

「マスクを着けていると周りは見にくいし、マスクの中はすごく痒いし――こんなのを着けて試合していたら危ないですよ。NARIAGARIの試合もキツかったです。ただ、それも『マスクを着けた状態でも自分は試合ができるのか』というメンタルトレーニングでした。

実戦から退いて3年、もうすぐ4年が経ちます。体力は落ちたけど、メンタルが挙がってきたんじゃないかと思っています。あ、寒天マンと春日井たけしは別人ですからね」

――……はい。試合が決まり、対戦相手の試合映像はすぐに視たのでしょうか。

「オーソドックスかサウスポーか、どんな感じの選手か確認したぐらいですね。そこじゃないんですよね。今回は自分との勝負だから、自分に集中する。必要以上に相手の映像は視ないし、研究もしません。

たとえば実力が拮抗しているトップ選手同士の対戦で、戦略によって少しでも展開が変わってくる試合であれば、相手の研究はしないといけない。昔の自分なら、今回も研究し尽くしているでしょうね。不安だから。もちろん今も不安です。大怪我するかもしれない。でも、そういうことじゃないんです。ここでまた研究し尽くしたら、昔の自分に戻ってしまう。それは成長に繋がらない」

――ということは今回の試合に勝って、その後……という流れもないわけですね。

「ない、ないです。自分にはやりたいことがあって、次の目標が決まっています。ただ今は、体が動くうちは動かしたい。あと10年、20年経って『あの時やっておけばよかったな』とは思いたくなくて」

メンタルトレーニングの勉強をしてきて、今は日本の教育に興味がある

――やりたいこと、というのは?

「ずっとメンタルトレーニングの勉強をしてきて、今は日本の教育に興味があるんです。メンタルトレーニングと教育には通じるところがあると思っていて。

今も子供たちの指導をやっている中で、僕自身が気づかされることは多いです。かといって僕が何も知らないのに教育について語るのは、おかしいじゃないですか。だから今、教育に関する勉強するための資料を取り寄せているところです」

――試合の話から逸れてしまいますが、格闘技とメンタルトレーニング、そして子供たちの教育との繋がりは興味深いです。

「僕自身、格闘技を通じて成長させてもらいました。こうしてマスクを被ったり、急なオファーを受けたりしても、格闘技をナメている気持ちなんて一切ない。格闘技って1対1で戦うことにより、人を成長させてくれるもので。他のスポーツにはない力が格闘技にはあると思っています

僕は格闘技を始める前、ずっと自分に自信がなかったです。もともとスポーツは苦手でした。走ることも、つらいことも苦手で。だけど、そんな自分が格闘技なら自分を追い込めました。格闘技と出会って、格闘技で成り上がってやると決めた。不快感と戦いながら格闘技で成長し、今はこうして格闘技一本に絞ることができています。

……ちょっと試合とは関係ない話になっちゃうけど、いいですか」

――もちろんです。

「ウチのジム(HEAT24中川店 寒天FIGHT SPIRIT)では週イチでバク転クラスを設けているんですよ。先日、名古屋に引っ越したばかりの方から問い合わせを頂いて。『息子がバク転をやってみたいから体験させてください』と。でもクラスの前日に親御さんから『体験をキャンセルしたい』という連絡があったんですよね。

引っ越したばかりで息子さんは新しい学校に馴染めず、友達もいなくて、それほど学校に行けていなかったらしいです。学校に行けていないのにバク転クラスに行くのも変だから、体験をキャンセルしたいということでした。

僕はその話を聞いて、それは違うんじゃないかと思ったんです。バク転クラスは、その子自身が参加したいと言ったわけですよね。子供の『挑戦したい』という気持ちを、大人が奪ってはいけない。だから親御さんに伝えました。『体験に来てください。ジムに入るかどうかは関係ないです。挑戦したいという息子さんの気持ちを尊重してほしい』と」

――なるほど。

「学校と同じように、クラスに参加しても初めて会う子ばかりですよ。でもその子は、バク転クラスに来たいと言った。もしかしたらバク転クラスに通って、いろいろ経験することで学校に行けるようになるかもしれない。

で、その子は翌日に来てくれたんですよ。僕も本当に嬉しくて、『よく来てくれた!』とメチャクチャ褒めました。格闘技を通じて挑戦する機会は得られる。別に格闘技でなくてもいい。僕は格闘技しかできないから、さらに教育について勉強して、子供たちに伝えていきたいと考えています。それが僕の第二の人生でやりたいことなんです」

――次の試合は、寒天選手が第二の人生への壁をぶち壊すための試合なのですね。

「そうです。勝とうが負けようが、僕は逃げずに挑戦することで、間違いなく成長します。次の試合は僕のメンタルトレーニングであって、スポンサーもつけません。自分のトレーニングだと言っているのにスポンサーを募集していたら、『何それ!?』となるでしょう。

試合をするにあたって長谷川さんから提示されたファイトマネーは、引退した選手には勿体ないぐらいの金額でした。その気持ちが嬉しかったです。だけど、お金以上のものを――自分の試合を視て『春日井、良かったな。勇気をもらった』と思ってくれる人がいたら、メチャクチャ嬉しいですね」

奥さんからは『体が動くうちは稼げ』と(笑)

――MMAを戦うことに対して、ご家族は心配していませんか。

「……奥さんからは『出ろ!』と言われました。『体が動くうちは稼げ』と(笑)」

――アハハハ。

「NARIAGARIだってキックのトーナメントなのに、奥さんが聞いて『出ない理由はないでしょ』と言われて、急いでエントリーしましたから。あれは奥さんがケツを叩いてくれなかったら、出ていなかったです。しかも言われたのがエントリー締め切りの前日で、『これは試合に出ろ、ってことなんだ』と思いました」

――素敵なお話です。もう1点、お聞きしたいことがあります。同じ大会ではトレント・ガーダム×竹本啓哉という、寒天練に参加しているファイター同士の試合が行われます。

「まさか試合することになるとは思っていなかったけど、僕たちは格闘家ですからね。特にお互い勝ち上がった結果の試合なら、やったほうが良いですよ。たとえばパンクラスのタイトルマッチで透暉鷹と山口怜臣が対戦することになったら、やったほうが良い。格闘家なんだから。僕としてはトレントと竹本君のどちらを応援するということはなくというのはないけど、当日トレントには志村道場の選手がつくので、僕も戦うだけです。

竹本君は試合が決まったら、寒天練のグループLINEから一旦抜けました。それが彼の決意だと思うし、その意志を尊重したい。竹本君もトレントも試合ではベストを尽くして、後腐れなく、また寒天練に戻ってきてほしいですね」

■視聴方法(予定)
2月26日(水)
午後6時30分~THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat03対戦カード

<Progressフェザー王座決定戦/5分3R>
竹内稔(日本)
須藤拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
イ・ジュンヨン(韓国)
上田将年(日本)

<バンタム級/5分3R>
トレント・ガーダム(豪州)
竹本啓哉(日本)

<バンタム級/5分3R>
チェ・ハンギ(韓国)
寒天マン(日本)

<フライ級/5分3R>
ベ・ジョンウ(韓国)
山崎蒼空(日本)

<Progress60キロ契約/5分2R>
神龍誠(日本)
エリック・メネギン(ブラジル)

<Progressフェザー級/5分2R>
大脇征吾(日本)
中島太一(日本)

<Progress87.5キロ契約/5分2R>
グラント・ボクダノフ(米国)
二宮寛斗(日本)

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【Breakthrough Combat03】無敗=熊崎夏暉&山崎蒼空が韓国勢と初国際戦。竹本×ガーダムの名古屋対決

【写真】初の国際戦。コリアン・フィジカルを熊崎は突破できるか(C)MMAPLANET&BREAKTHROUGH COMBAT

30日(木)、Progress実行委員会より2月26日(水)に無観客&配信大会として開催されるBreakthrough Combat03でMMA国際戦3試合が組まれることが発表された。
Text Manabu Takashima

MMAとグラップリング=Progressの混成マッチメイクとなるBreakthrough Combatだが、今大会は既にMMAで上田将年と元Black Combat フライ級王者イ・ジュンヨン戦、Progressフェザー級王座決定戦=竹内稔×須藤拓真戦が発表されている。

今日、明らかとなった3試合とはバンタム級トレント・ガーダム×竹本啓直戦、同じくバンタム級でチェ・ハンギ×熊崎夏暉戦、そしてフライ級のペ・ジュンウ×山崎蒼空戦だ。


ガーダムはアビラル・ヒマラヤンチーターのセコンドとして来日した際にHEATの志村民雄館長の誘い受け、HEATジム所属に。既に名古屋に拠点を移して2カ月弱だという。ムエタイ、キック、MMAにプロボクシングと様々なコンバットスポーツを経験、RIZINでもMMAとキックを戦い、あのロシアのACBや中東のUAEW、さらにはインドのSFL、中国のWLF、S-Cupまでガーダムは参戦経験を持つ。

そのガーダム、来日後は春日井たけし率いるNTT練の常連メンバーで、実際に竹本とスパーリングで肌を合わせたこともあるという。バックキープの強さを知っているが、竹本と同様に試合に飢えており、今回の対戦に合意した。そして竹本はNTTの練習参加を控えるようになったという。

所属ジム選手同士の対戦は禁断でも、プロ練で顔を合わせて1カ月余りで、練習仲間だから試合を受けないという判断をしていれば、自らの活動にリミットを設けることになる。

ガーダムには「RIZINで本来の力を見せたい」という想いがあり、竹本も35歳を機に「ベルトより、強い相手。未知強と戦いたい」というステージに入ったとリリースには明記されている、そんな両者の強さを追求する姿勢の表れともいえる、ナギャー対決だ。

他の2試合は、若き無敗のファイターが初の国際戦に挑むという図式が成り立つ。熊崎は2022年に全日本サンボ選手権でスポーツサンボとコンバットサンボ両部門で64キロ級を制し、MMAデビュー後も去年のコンバットサンボで全日本を制している。戦績は4勝0敗、力強い組みがサブミッションに直結しているファイトは、大学時代の柔道部の恩師がサンボの古豪・松本秀彦氏の影響を強く受けているからだという。

Angel’s FCバンタム級王座挑戦経験のあるチェ・ハンギ戦に向けて、絶対の自信を持つ熊崎。ただし、チェ・ハンギは彼が過去に戦ってきた相手と比較して、明らかにMMAファイターとして完成度が高い。そのチェ・ハンギに対して、熊崎がどのように突き抜けたファイトを魅せることができるか。要注目だ。

フライ級でペ・ジュンウと戦う山崎は昨年のネオブラを制した5勝0敗のファイターで、Breakthrough Combatが前回大会でチェ・スングクの対戦相手をXで募集した際に、対戦表明をした2人目の選手だったという。「日本人でも外国人でも強い選手と戦いたい」とProgress実行委員の長谷川賢に訴え、その時点で第2回大会への投入が決まったそうだ。

リリースにあったように山崎は本来イ・ミンジョンと対戦予定だったが、負傷しエクストリームコンバットのチームメイトであるペ・ジュンウンが対戦に名乗りを挙げた。が、実のところ山崎本人が知っているか不明だがイ・ミンジョン以前に他の対戦候補がもともといた模様だ。

イ・ジュンヨンと対戦する上田は、チェ・スングクと戦うことに合意していた。そしてチェ・スングクが負傷欠場となった際に、彼が所属するKTTの総帥ジョン・チャンソンは代替選手の名を主催者に伝えていた。

Breakthrough Combatサイドはその選手の戦績を考え、大切に育ててほしいと固辞。イ・ジュンヨンが上田の相手を務めることとなった。と同時にコリアンゾンビには、その選手が山崎と戦わないかと打診していた。これに対し、ジョン・チャンソンは「荷が重い」と断ったというのだ。

上田とは戦わせても、山崎とは戦わせない。もちろん、イベントの核となる上田の試合に穴を開けさせてはいけないという配慮があったかもしれないが、ジョン・チャンソンがそれだけ山崎の力を警戒したことは事実だ。

日本と同様に韓国にも、世界を目指すヤングブラッドは存在している。Breakthrough Combatとコリアンゾンビの共通点は選手のキャリアアップ。そこを真剣に考えた場合、プロモーターと指導者という立場の違いが、山崎の相手が二転三転した要因となっている。山崎のポテンシャルを引き出すことになるのか。あるいは潰すことになるのか。非常に興味深い、ペ・ジュンウン戦といえる。

なおリリースに寄せられた、6選手の意気込みは以下の通りだ。

トレント・ガーダム
「2月26日に東京で開催されるBreakthrough Combatの第3回大会に出場できることを非常に嬉しく思っています。私の目標は、対戦相手の竹本選手を破り、激しいフィニッシュを決め、2025年のキャンペーンのスタートに素晴らしい勝利を収めることです」

竹本啓哉
「UAEW、RIZINと大きな舞台で戦ってきたトレント選手と試合できて光栄です。そんなトレント選手に勝って今年は飛躍の1年にします」

チェ・ハンギ
「自分にとって日本の大会はUFCと共に、いつか戦いたいと思っていた場所です。貴重なチャンスを下さったBreakthrough Combatの皆さんに感謝致します。相手は試合経験こそ少ないですが、無敗の選手なので抜かりなく準備をしていきます」

熊崎夏暉
「全局面で圧倒して、フィニッシュします!」

ペ・ジュンウ
「挑戦する事が好きなのでBreakthrough Combatという新しい舞台から呼ばれて本当に嬉しいです。以前は上久保選手と試合をしましたが、今回の相手の山崎選手も負けなしの強者と聞きました。傷だらけになる覚悟で試合するので応援宜しくお願い致します」

山崎蒼空
「今回Breakthrough Combatに参戦させていただきありがとうございます。世界を見据えてここで戦えることを光栄に思います。この先を見据えたパフォーマンスをするので楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
2月26日(水)
午後6時30分~THE 1 TV YouTubeチャンネル

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【Breakthrough Combat03】ネックは水曜開催?! 竹内稔とProgress王座決定戦、須藤拓真は有給2日申請??

【写真】これぐらい、わけのわからない攻防が見たい(C)MMAPLANET

28日(火)、Progress実行委員会より2月26日(水)に無観客&配信大会として開催されるBreakthrough Combat03で竹内稔と須藤拓真の間でProgressフェザー級王座決定戦が組まれることが発表されている。
Text Manabu Takashima

Progressフェザー級王者は昨年2月にGladiator Challenger Series01で竹内が竹本啓哉をアナコンダチョークで破り、初代王座に就いた。

その後、7月に上久保周哉を相手に初防衛戦に臨むも──竹内は必殺のアナコンダを防がれ、トップを3度許した結果1-6でベルトを明け渡した。

上久保は直後にLFAと契約を果たし、リリースによるとビザの取得の見込みが立ったことでLFAでの戦いを専念するためにベルトを返上することとなったとのこと。

その上久保、一昨年12月よりMMAから遠ざかっていたために近々にLFAでのデビュー戦が決まらなければ、今大会でMMAを戦うプランもあったという。結果的に返上して、竹内と須藤がベルトを掛けて戦うということが明らかになったことで、上久保のLFA出場が近いうちの実現するのではないだろうか。

MMAPLANETではLFAサイドにコンタクトを取ったところ、今後1、2カ月のうちにデビューという線で話は進んでいるとのこと。2月のLFAは7日にブラジル大会、21日がNY州ナイアガラフォールス大会。3月は6日がラスベガスのパースム・カジノリゾート、22日がコネチカット大会、28日は再びブラジル大会となっており、上久保が取得中のビザは米国のP1ビザ。つまりナイアガラフォールス、ベガス、コネチカット大会で初陣を迎えることが濃厚なのではないだろうか。

対戦相手候補も上久保サイドには伝わっている模様で、正式発表が待たれる。一方、松嶋こよみも同時期のデビューが期待されるが、本人に確認をとるとビザ申請書の修正が求められたそうで、両者同時デビューとはならなそうだ。


閑話休題。

話をProgressフェザー級王座決定戦に戻そう。竹内のProgressルールの戦績は、上にあるように1勝1敗。一方の須藤も2022年9月の森戸新士戦で敗れ、前回のBTCで2年3カ月ぶりの参戦。中島太一を劇的なブルドッグ・ニーバーで倒し大きなインパクトを残した。

今回のタイトル戦、両者とも対戦に全く異論はなくすぐに合意に至った。が、問題となったのは計量の実施時間だ。Breakthrough Combatは水曜日開催ということで、サラリーマンの須藤は前回大会では年の瀬ということもあり、有給を2日連続で取ることが困難で当日計量で中島と戦っている。

今回も当然のように懸念材料であったが、竹内は当日計量ではフェザー級の体重を創れない。一度は戻し幅を制限するという案も出たが、そのような規定自体が設けられていないために実施は見送られた。

Progress実行委員会の長谷川賢が「なら計量日から宿を用意するので、仕事が終わり次第に都内に移動してもらって体重を測る」という申し出をしたころ、須藤は計量日も有給を取り今回の王座決定戦に挑むことになったという。

最近はMMAファイターとグラップラーの対戦で注目を集めてきたProgress だが、今回はグラップラー対決。しかも、極め&絞め系の両者だ。竹内のグラップリングは、アナコンダに帰結するように組み立てられている。

須藤は足関節に行きつくようにポジションを取る。両者の極め力は誰もが認めるところだが、エントリーの多さと確実性こそがサブミットする精度を高めている。そんな両者の間で、極めるため&絞めるためのポジショニングが如何に交差するのか。純粋に楽しみでならない、タイトル戦となる。

なおリリースに寄せられた両者のこの一戦に向けての意気込みは以下の通りだ。

竹内稔
「最近グラップリング界で目覚ましい活躍を見せている須藤選手と対戦できることを、とても嬉しく思います。前回の試合では、対戦相手の中島太一のセコンドについていましたが、とんでもない技を目の当たりにしました。また、今成さんに足関で一本勝ちしており、最近の活躍は本当に脅威です。自分も一本勝ちを狙うスタイルなので、今回の試合は間違いなくスリリングで見応えある試合になるはずです」

須藤拓真
「竹内選手といえばアナコンダチョークが代名詞の首刈り族。自分は足関節が好きなレッグハンターなので、特化型同士の対決になります。前回、MMAファイターの中島選手は挑戦者という立場で、グラップリングで戦ってくれました。そんな中島選手の気持ちに応える為に、相手の土俵である立ち技の攻防に付き合ったつもりです。今回はタイトルマッチで相手は元チャンピオン。自分が挑戦者のつもりで戦います。竹内選手が相手なら引き込みポイントを守り切る戦いではなく、挑戦者であるこちらのフィールドで、足の取り合いで戦ってくれると信じています。グラップリングの面白さが視聴者に伝わるような、バチバチの極め合いをしましょう!」

■視聴方法(予定)
2月26日(水)
午後6時30分~THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 AB Breakthrough DEEP Gladiator HEAT KNOCK OUT MMA MMAPLANET NEXUS o Progress UFC YouTube キック ダナ・ホワイト パンクラス ブラジリアン柔術 プロレス ヘンリー・フーフト 中原由貴 中川晧貴 修斗 山口元気 森戸新士 海外 長谷川賢

【Banana Oil 2025─05─】ProgressとKNOCK OUT Unlimitedで強くなる日本のMMA─01─Progress編

【写真】昨年10月のBreakthrough Combat旗揚げ戦で組まれた中原由貴と中川晧貴、MMAファイター同士のProgress。MMAで強くなれるグラップリングの実戦だ(C)MMAPLANET

「日本人選手の5勝1敗は、米国では2勝1敗」。「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない」。ヘンリー・フーフトの言葉が呪文のように頭から離れない。日本のMMA界は社会構造として、選手が強くなること関して欠陥社会と表現せざるをえない。
Text by Manabu Takashima

ファイターが稼ぐには、強さ以外の要素が余りにも多く──当然のように──求められてしまっている。MMA、いや格闘技界は20年前の不祥事の影響で、未だにナショナル・クライアントが協賛企業となりえない。おかしなもので海外のMMA大会はスポンサードしている日本企業が、国内ではMMAとの距離を置いている。

メディアの変化で、PPVが最大に利益を求めることができる時代が到来したことの影響も受けている。地上波のように広く浅くというジェネラル層が対象でなく、SNS等の認知度を判断理由にスポンサーが集まるようになった。この構造はまさに貧富の格差が明白となるビジネスモデルで、地道に選手を育てるというプロモーションにその富が配分されることが少ない。

そもそも日本のMMA界は、プロレスの力を借り、それが世間に訴える方法論として成立してきたためエンターテイメントと勝負論を別軸に考えている。商売のために──と格闘技としてギリギリセーフ、ばかりか本来はアウトのことをして商売を成り立たせてきた。

UFCのように独占禁止法に触れるかというぐらいの巨大なパワーの持ち主が、Fight Passという媒体を持ち、中継料を支払って人材育成に役立っているのとは、ビジネスの根本が違う。

2020年、世界がコロナ・パンデミックに襲われた際にUFCはコンテンダーシリーズのグローバル化を一気に推し進めた。この際、ダナ・ホワイトが口にした「今、世界中で小規模の大会が立ち行かなくなっていることが本当に気掛かりだ。だから、ファイトパスで契約するスモールショーを増やして経営が成り立つようにしたい。タレントをクリエイトするために資金が必要だから」という言葉は涙が出た。

その資金があれば日本のMMA界が勝負論とエンターテイメントを同じ軸として回すことができるのか否かは別問題だが、とにかく「タレントをクリエイトするための資金」が日本のMMAプロモーションにはないのが実情だ。

強さを軸とするのか、しないのか。前者の姿勢を持ち年間5大会以上を開くプロモーションでは1つだけだと、個人的に理解している。

理想を追い求める分、苦労も多い。選手ファーストとならない現実もある。そうでない方が、選手の待遇が良い面もある。いずれにしても層が薄い中で、タイトルが持ち回りされ、国際戦が少ないのがJ-MMAの実情だ。北米との距離は広がる一方で、世界の頂点を目指すのは業界の力でなく、個人の力、ジムの力に頼らざるを得ない状況がもう20年も続いてきた。

ただ、日本のMMAファイターはMMAでない実戦で強さを磨くことができる。そんな気づきがあったのが、2024年の収穫でもあった。

その実戦とはProgressとUnlimitedという2つのルールだ。ここではUFCに絶対の価値をおくという思考のなかで、2つの戦いの活用法と現状を探ってみたい。


Progressは2021年の秋に長谷川賢が草案し、実行委員会を立ち上げたグラップリング戦だ。Gladiator、HEAT、NEXUS、Bloom FC、そしてProgress実行委員会が主催するBreakthrough Combatで実施されてきた。ケージ使用&ポイント制のグラップリングで、そのポイントの与え方に最大の特徴がある。

テイクダウンに2P、上を取り返すリバーサルとバッククラブにも同様のポイントが与えられる。特筆すべきは下になった者が立ち上がり、正対して離れる──つまりはスクランブルで1Pが挽回できる点にある。

加えてグラウンドではボディクラッチを禁じるなど、米国フォークスタイルレスリングの要素を取りいれ、ブラジリアン柔術ではポイントとならないテッポウ返しやバックで胸を合わせてトップを取る等の上下の入れ替えにも2Pが与えられている。加えて、引き込みは対戦相手に2Pを献上することなる等々、トップ重視のさながら打撃のないMMAというべきポイント方式になっている。

加えて、この柔術とMMAの中間地点といえるProgressではグラップリング界の頂点=ADCC世界大会出場を目指すグラップラーにとっても、後半のポイント無しルールを制するためのレスリング力、スクランブル力を養える要素が含まれており、森戸新士のように同ルールでMMAファイターを極めまくる柔術家も現れた。

柔術家・グラップラー×MMAファイター、柔術家×柔術家、MMAファイター×MMAファイター、レスラー×柔術家などマッチアップによって、試合内容も大きく変わる異種格闘技的感覚を持つProgress。現状、森戸に歯が立たたないMMAファイターたちは如何に寝技に付き合わず、トップでスコアリングして勝てるのかという戦い方をしている。

いうとレスリングだけでなく、北米のMMAファイターと比較すると日本のMMAファイターは柔術的な強さにも大きな課題が残っている。これだけ組み主体のファイターがいても、過去10年で高度に進化したグラップリングの技術に適応できる選手は多くない。

グラップリング技術の向上はレスリング、打撃と同様に日本のMMAファイターが世界で戦うために不可欠だ。ただし、道着ルールやノーギでもサブオンリーでは勝敗を争うという形で鎬を削ることは難しい。テイクダウン&スクランブル重視のProgressルールだからこそ、そこに勝負論が生まれ、実戦でトップ柔術家の技量を体感できる。

理想をいえば、引き込んだ柔術家から距離をとるのではなく、逆に距離を潰す。足を一本抜きハーフで固め続けたり、ケージに押し込み続けることができる技量を身につけたい。

同時にMMAファイター同士のProgressルールでは、打撃のない=ケガのリスクが減った状態で、グラップリングだからこそ可能となるプロモーションの壁を無くした対戦が実現しやすくなる。そこでテイクダウン&スクランブル能力を養い、生きた技術の蓄積も可能となるだろう。

なぜ、米国のレスラーは殴って相手をコントロールできるのか。彼らはボディクラッチ禁止のフォークスタイルで、相手の体の軸を自らの根幹で抑え、枝葉となる四肢のうち片方の腕、両足もしくは片足を制することでコントロールすることに慣れている。つまり片手が自由になるわけだ。

その余った方の手は、フォールや支配するために使われてきたが、MMAでは自由となる方の手で相手を殴ることができる。スクランブル&拳の攻撃は、相手を動かして体力を奪い、ダメージを与えるという点においてMMAで素晴らしく効率的だ。

前述したようにProgressは柔術家、グラップラー、レスラー、MMAファイターの異種格闘技的な面白さを持ち、柔術家の極め感覚を養い、スクランブルの強化にも役立つルールだ。そしてUFCに絶対の価値をおく、そうでなくてもMMAファイターとして強さを追求するうえで、打撃のないMMAという意識を持って戦うことで、テイクダウン&コントロール力の向上が見込まれる。MMAでなくても、実戦で強くなれる。それがProgressルールだ。

同様にKNOCKOUTの山口元気さんが、キックボクサーやムエタイ選手がMMAを目指す上でワン・クッションとなる──そんな位置づけで始めたUnlimitedルールも、MMAファイターは強さを磨くことができる。MMAファイターがユニファイドルールで勝つ、強くなるためのUnlimitedルールの活用法と現状を次回、考察したい。

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45 AB Breakthrough Breakthrough Combat02 Gladiator Gladiator029 MMA MMAPLANET NavE o ONE Road to UFC UFC YouTube   しゅんすけ イ・スンチョル キック キンコンカンコンケンチャンマン シンバートル・バットエルデネ ダギースレン・チャグナードルジ チェ・スングク チェ・ドンフン チハヤフル・ヅッキーニョス チャンネル パン・ジェヒョク ルキヤ 中村倫也 久保健太 井上啓太 井口翔太 今井健斗 八木敬志 古賀珠楠 吉田開威 和田教良 小森真誉 岩倉優輝 桑本征希 森井翼 水野翔 熊崎夏暉 田中有 田口翔太 秋田良隆 萩原和飛 野口蒼太 長谷川賢 風我

【Gladiator029】令和の元寇、今井健斗とフライ級王座決定戦。オトコンバートル「いつも通り打撃で戦う」

【写真】昨年のクリスマスに22歳になったばかり。可能性は無限大だ(C)MMAPLANET

12日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR029が開催され、オトゴンバートル・ホルドバートルがGladiatorフライ級王座決定戦に出場し今井健斗と対戦する。
Text Manabu Takashima

この日はフライ級だけでなくライト級、フェザー級、そして暫定バンタム級と4試合のタイトル戦が組まれ、3階級でモンゴル人ファイターが王座を狙う。まさに令和の元寇というべき、J-MMA侵略に挑む全員が20代、なかでもオトゴンバートルは22歳になったばかりでプロMMAキャリアも2年目を迎えたルーキーといってよい選手だ。

プロデビューは昨年1月、3月にグラジのフライ級王座決定戦トーナメント準々決勝で初来日を果たすと久保健太をスイッチのハイキックからギロチンで切って落とした。

この時点で韓国から出場したチェ・ドンフンとともに優勝候補に挙げられるようになったが、そのドンフンがRoad to UFCに転身。準決進出を決めていたイ・スンチョルも負傷でトーナメントを離脱し、その後にONE転出を決めた。

消去法ながらNavEと早々にタイトルを掛けて戦うことが決まったオトゴンバートルだが、NavEの負傷からの回復待ち状態が続き5月、7月、10月大会とタイトル戦を戦う機会を失していた。この間7月に漢気・和田教良をパウンドアウト、10月にはBreakthrough Combat旗揚げ戦で風我から判定勝ちを収めている。

ベースはレスリングながら、卓越した打撃のセンスを持ちながら経験値は圧倒的に少ない草原のMMAの未来=オトゴンバートルにキャリア5戦目にして、待望のタイトル戦に挑む心境を尋ねた。


――対戦相手はNavE選手でなくなりましたが、ようやくグラジのフライ級王座決定戦を戦うことになりました。

「本当に嬉しいです。5月からずっとベルトが懸かった試合を待っていたので。毎回、オファーのたびにベルトは賭けられないのですかと尋ね続けてきました。なのでNavEが戦えなくても、イマイとタイトル戦を組んでもらえたことは凄く嬉しいです」

──12月25日のBreakthrough Combat02でチェ・スングクとのオファーがあり、受けました。その後グラジの王座決定戦の話が来て、BTC側からタイトル戦を優先させてもらっても構わないという話があってまとまった話だと伺っています。

「チェ・スングクはRoad to UFCで準優勝をしていたり、本当に素晴らしい選手で良い相手だと思っていました。ただグラジのフライ級タイトル戦は、ずっと待っていた試合だったので、チェ・スングク戦よりタイトル戦を選ばせてもらった形です。ハセガワ(長谷川賢)さんからは『どちらでも、戦いたい試合を戦って欲しい』と言って貰えて、凄く感謝しています」

──Road to UFCに出場したいという考えがあるなら、Gladiatorのベルトなのか。準優勝者に勝つこと、どちらが評価されるのかなど悩むことはなかったですか。

「どちらも良い機会だと思えました。ひょっとすればチェ・スングクに勝つ方が評価されるかもしれないです。ただ、グラジのチャンピオンはニャムジャルガルもそうですが、Road to UFCに毎回のように出ているので、グラジのベルトを待つことも可能性を広げるモノだと信じています。

なにより今井選手は米国のサイト(tapologyの日本フライ級で今井が34位で、オトゴンバートルが37位)のランクが、自分よりも上で試合経験も3倍あります。そういう選手に勝ってベルトを巻くことに意味があると思いました」

──その今井選手の印象を教えてもらえますか。

「オールラウンドで、全ての局面で自分の強さを出すことができる選手だと思います」

──前回勝利した風我選手の方が知名度は高いという見方も成り立ちますが、今井選手は地道に戦績を積み重ねてきた強味があるかと。

「自分は誰と戦っても、楽観視することはないです。イマイとフウガを比較することもないですし、相手のことが弱いと思って試合をしたことは1度もないので。それに試合というものは強い選手が勝つということでなく、運も影響するので読めるモノでないです。ただ自分は頑張るだけです」

──なるほど、です。風我戦で3Rを戦ったことをどのように捉えていますか。

「3Rを戦ったことがなかったのでフウガとの戦いは、凄く良い経験になりました。色々な攻撃を仕掛けてきたので、自分の課題も見つかりましたし。あの試合以降は、その課題の克服に努め練習してきました」

──その課題というのは?

「スタミナですね。この試合に向けて、心肺能力を高めるトレーニングを徹底しています」

──あの動きで、スタミナ不足を感じていたのですか!! 何度かリズムを崩すことがありましたが、すぐに自分の間合いを取り戻していました。

「蹴りを使った後、打撃のなかでバランスを崩すこともありました。そこは常に気をつけて、そのまま流れが悪くならないように立て直すことを習慣づけ、練習をしてきました」

──アジャスト振りは本当に見事でした。

「ありがとうございます(笑)」

──それについにテイクダウンの強さも見せてくれました。あの試合を解析してくれた中村倫也選手から、テイクダウンからグラップリングのつなぎが上達すると世界でも敵は少なくなるという言葉が聞かれました。

「自分は打撃戦が好きで、打撃を試合で見せたいと思っています。フウガ戦でも本来はレスリングを見せるつもりはなかったです。試合の流れで、レスリングの技術までは見せたのですが、グラップリングに関しては出す必要がある選手と戦った時に見せます。そんな試合が将来的にやってくることを期待してください(笑)」

──では次のタイトル戦、やはり打撃勝負ですか。

「いつも通り、打撃で戦うつもりです。ただイマイは組んでくると思うので、それを跳ね返して打撃をいれます。組まれても自分のベースはレスリングなので問題ないです。切って殴ります。

とにかく互いに悔いのないように頑張りたいです。12日のGladiatorはモンゴル人3選手がタイトル戦を戦う特別な日になります。皆、本当に頑張っているので会場に来て自分たちの試合を見て欲しいです。絶対に良い試合をします。アリガトウゴザイマス」


■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ

■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
こう(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
熊崎夏暉(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎(日本)
健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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45 AB Breakthrough Breakthrough Combat02 GFC Gladiator Level-G MMA MMAPLANET o Progress RIZIN Road to UFC Road to UFC2022 UFC YouTube   ソルト チェ・スングク チェ・ドンフン チャンネル 中原由貴 中島太一 今成正和 八隅孝平 北岡悟 原虎徹 古賀優兵 城戸泰介 安楽龍馬 森戸新士 椿飛鳥 石井逸人 長南亮 長谷川賢 須藤拓真 高橋SUBMISSION雄己

【Breakthrough Combat02】Progressで須藤拓真×中島太一。Xで呼びかけTUF準優勝者と古賀優兵決定

【写真】RTUで5試合を戦い、3勝2敗。それでいて通算戦績8勝3敗のチェ・スングク。今年の3月に原虎徹にスプリット判定勝ちでDouble GFCフライ級王者に。ちなみに前王者は今年のRTUを制したチェ・ドンフンだ (C)MMAPLANET

19日(木)、PROGRESS実行委員会より25日(水)に会場非公開&配信大会として開催されるBreakthrough Combat02の追加カード=ProgressとMMA各1試合が発表されている。
Text Manabu Takashima

グラップラー×MMAファイターという対戦軸のProgressルールでは須藤拓真×中島太一という68キロ契約の一戦が発表されている。これで同大会おけるProgressマッチは暫定ウェルター級チャンピオン森戸新士×チャレンジャー北岡悟。安楽龍馬×中原由貴のライト級王座決定戦。そして城戸泰介×椿飛鳥の71キロ契約マッチに続き4試合となった。

須藤はMMAファイターとしても活躍しているが、Level-Gライト級王者として今成正和から一本勝ち、全日本ノーギ茶帯フェザー級&オープンを制し、さらに高橋Submission雄己企画の50/50-1GPまで制しており、ノーギ日本最強といっても良い存在だ。


対する中島はプレスリリースによると、所属するロータス世田谷の八隅孝平代表から参戦要望が届き、今回の対戦が実現した。ところでBreakthrough Combatの前日計量が実施されているが、この両者の一戦は当日計量のキャッチウェイトとなったそうだ。

理由は勤め人の須藤は師走の繁忙期に2日も会社を離れることができないため。水曜開催という珍しさも、選手には色々と影響を与えることが伺える須藤の計量&休日事情だ。

一方のMMAマッチは韓国のチェ・スングク×古賀優兵というある意味ミスマッチが決まった。チェ・スングクはRoad to UFC2022のフライ級準優勝、さらにはRTU2023ではベスト8だった現Double GFCフライ級チャンピオンだ。

対する古賀はキャリア2勝4敗のファイターで、どう考えても実力は大きい。実はチェ・スングクはBreakthrough Combat旗揚げ大会でオトゴンバートル・ホルドバートルとの対戦が決まっていたが、交通事故に遇い正式発表前にこの興味深い一戦は流れていた。

その後、今大会で両者の対戦が組み直されていたが、オトゴンバートルにGladiatorフライ級王座決定戦の話があり、主催者側が発表前ということもありオトゴンバートルの意思を尊重し、チェ・スングクも他の相手と戦うことを了承したということ。

しかしながら、ここからチェ・スングクの対戦相手探しが難航した。結果、Xで長谷川賢が対戦募集を行うのと直ちにTRIBE TOKYO MMAの石井逸人から、古賀の推薦があったという。長谷川はTTMの長南亮代表に確認をいえると、以下のような返答があった(プレスリリースから抜粋)。

「チェ・スンググ選手の対戦相手を募集していると聞き、真っ先に石井逸人に『古賀を推薦しろ』と伝えました。『試合がしたいけど長南さんが組んでくれない』とぼやきながら毎日練習に来るアラサーの負け越しファイターですが、格闘技以外に特に好きな事もなくゾンビのように練習して時間だけが流れていく毎日。代表である自分はちゃんと定職に就いて、人並みの生活を送って欲しく思っているのに、彼の幸せはジムに来ては若い奴らと混ざって汗を流す毎日にあるようです。貧乏に生きる悔しさもなく、試合に負けてもさほど悔しくも無く、同じ毎日を過ごす中で転がり込んできたこのビッグチャンス。俺をはじめ見ている皆を驚かせて欲しい」と。

MMAバカか掴んだ千載一遇の機会。ここに手を挙げたことは今回の勝負だけでなく、今後の古賀のMMAファイター人生において突破口を開くことになれば──これこそBreakthrough Combatという新しい試みの存在意義となろう。

なお、リリースに寄せられた今回出場が発表された4選手の意気込みは以下の通り──やはり古賀が頭抜けて個性的だ。

須藤拓真
「前回のProgressでは引き込みで、ポイントを献上しての敗北。悔しい思いをしました。立ち技が出来ないやつと思われるのも癪なので、レスリングの練習を強化しました。今回はテイクダウンしまくって塩漬けにして逆にポイント勝ちを狙おうと思います! 進化した自分を見せます!レッグハンター改め、ソルト須藤です」

中島太一
「足関節技のスペシャリストと戦える事にドキドキワクワクしています。足ぶっ壊されないように頑張ります!」

チェ・スングク
「Double GFCプライ級チャンピオン、コリアン・ゾンビ所属のチェ・スングクです。ます対戦相手を探すのに大変な苦労をしてくださった関係者の方々に感謝します。そんな時にXで自分との試合で名乗り出てくれた古賀選手、本当にありがとうございます。日本で初めての試合ですが、全ての面で圧倒し一本勝ちします。それが今回、名乗りを挙げてくれた古賀選手への礼儀だと思います。いつかBreakthrough Combatのチャンピオンになって、ゆくゆくはRIZINのような大きな舞台で試合したいと思っていますので、見ていて下さい」

古賀優兵
「2連勝しオファーを待っていても、試合の声はかからず。相変わらずの毎日を過ごす日々。練習仲間は国際戦や大きな舞台で活躍しているけど、自分にはそんな機会は一生ないと思いながら毎日練習している。そんな時に韓国人の強豪選手の相手を探していると聞き、迷う事なく手を挙げた。断ったり躊躇する選手も多いと聞くが失うものの無いものに恐怖などない。私のような者に戦う機会を頂けた事深く感謝します。かつてない強豪と試合するにあたって長南代表には死んでこいと言われています。自分が持っている物を全てぶつけて死ぬ気で勝ちを取りに行きます」

また今回のチェ・スングク×古賀の試合決定の報には、他にも対戦募集に呼応した選手もあり、その選手らの今後の同大会の出場を考慮することも示唆されている。


■視聴方法(予定)
12月25日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 DEEP DEEP122 MMA MMAPLANET o 酒井リョウ 長谷川賢

【DEEP122】両者パンチで攻め合うが後頭部への加撃で負傷判定に――酒井が長谷川にマジョリティ勝利

【写真】残念、としか言いようがない(C)MMAPLANET

<メガトン級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
Def.2R3分12秒 by テクニカル判定2-0:20-18.20-18.19-19.
長谷川賢(日本)

サウスポーの長谷川が、ガードを高く構えて距離を詰める。酒井は右インローでけん制したあと、距離を詰めてくる長谷川に右フックを当てた。なおも距離を詰めてくる長谷川にパンチを浴びせる酒井。勢いに押された長谷川がマットに手を着く。長谷川は立ち上がり、一度距離をつくったあと酒井をケージに押し込む。左腕を差し上げた長谷川は、胸を合わせてコツコツとパンチを入れる。レフェリーがブレイクをかけると、再開後に酒井が右インローを入れ、さらにワンツーを伸ばしていく。

再び長谷川が組んでドライブした。右腕を差し上げた長谷川が左右に崩すも、酒井は倒れない。レフェリーのブレイク後、長谷川が左ストレートから右フックを返した。クリーンヒットを受けるも酒井がパンチで追い立て、右をアゴに受けた長谷川が腰を落とす。長谷川が組みついてケージに押し込んだ。酒井がマウスピースを落とし、ブレイクが掛かる。再開後、突っ込んでくる酒井に対し、長谷川が右フック&左ストレートを当てる。酒井も右ミドルを返し、さらに右のカウンターを狙った。

2R、長谷川の右目下に腫れが見られる。距離を詰める長谷川が、頭を下げた酒井に右フックを当てた。さらに右から左ストレートに繋げる長谷川。酒井が右ストレートをボディに伸ばすと、長谷川は右アッパーを突き上げた。酒井の左ジャブ、右ストレートも長谷川の顔面を捉える。酒井が右を振るうと、長谷川が距離をつくった。至近距離になると、長谷川のワンツーをがヒットする。

酒井が頭を下げながら左スイングを繰り出すも、長谷川が打ち終わりにパンチを狙う。下がりながらパンチを返す酒井だが、やや疲労が見られる。長谷川が右を突き、左に回った酒井の顔面に右がバックフィストの形でヒット。ダウンした酒井が亀になると、長谷川がバックからパンチと右ヒジを浴びせる。しかしこれが後頭部への加撃とみなされ、試合は中断される。休憩を与えられた酒井は、レフェリーとに対して首を横に振る。

2R3分12秒の時点で試合はストップされ、この時点までの負傷判定に。1Rは酒井が押しており、2Rは長谷川のパンチが当たっていた。採点は19-19か――とも思われたが、酒井がジャッジ2者の支持を受けて勝利した。


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45 ANIMAL☆KOJI CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP122 DEEP123 KENTA MMA MMAPLANET o RIZIN SAINT YouTube ケイト・ロータス マンド・グティエレス 佐伯繁 宇佐美正パトリック 平本丈 後藤丈治 本田良介 毛利昭彦 神龍誠 芦田崇宏 西川大和 近藤有己 酒井リョウ 長谷川賢 関原翔 青井人

【DEEP122】計量よもやま話。佐伯代表とマッチメイク談義「今回はうちの流れと違うところで創った大会」

【写真】佐伯代表が「もう一つパンチが足りないと思って」組んだ長谷川×酒井。(ビジュアル込みの)階級的にも今大会に厚みをもたらす一戦となった

明日4日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122の計量が新宿区のホテルローズガーデン新宿で行われた。
Text by Takumi Nakamura


神龍誠×KENTAをメインイベントに本戦8試合が行われるDEEP122は、出場全選手が最初の計量でリミットをクリア。メガトン級契約ながら、100kgまでの減量を目標に掲げていた長谷川賢はTシャル&デニム着用で112.60キロという結果となり「110キロからなかなか落ちなかったんですよ…」とつぶやいていた。

5月、7月、9月と3大会連続で後楽園を前売り完売にしているDEEP。12月のニューピアホール大会=DEEP123も青井人×芦田崇宏、ソン・ジンス×CORO、西川大和×宇佐美正パトリック、本田良介×関原翔などニューピア大会とは思えない豪華カードが発表されている。

好調さが伝わってくるDEEPだが、今大会のラインナップは普段のDEEPとは若干趣が違うという。計量後に佐伯繁代表とかわしたちょっとディープなマッチメイク談義をお届けしよう。

「僕らの仕事って目前の大会だけじゃなく、その先の大会も見て仕事するじゃないですか。だから『今度の大会、カードがいいですね!』と言ってもらえるのは大会一カ月前で、どんどん話題が進んじゃうんですよね。

明日大会があるのに、感覚的には『12月の西川×宇佐美、いいね』になっちゃう。だから改めてそれを目の前の大会に戻す必要がありますよね。ここで気が緩んじゃうのは絶対に良くないし、ちゃんと明日をいい大会にしようと思いました。それもおかげさまでチケットがよく売れてるからなんですけど。

それでいくと11月大会は、久々にマッチメイクに苦労したというか。毎年12月の大会はマッチメイクが難しいんですよ。みんな大晦日を狙っているから。でも今年はたまたま12月で声をかけていた選手がみんな12月でハマって、逆に『11月にどうしよう?』となったんです。それで久々にこちらから色んな選手に『11月はどう?』って声をかけて試合を組みました。

うち(DEEP)にはうちの流れがあって、その流れで試合が決まっていくから、そろそろあの選手とあの選手がやらせようっていうのが自然に見えてくるんです。でも今回の神龍(誠)やケイト(・ロータス)は大晦日のRIZINを見据えての参戦だし、延期になった後藤丈治くんとマンド・グティエレスは初参戦同士の試合じゃないですか。

今回はDEEPの流れや物語とは違うところで、こちらで創ったマッチメイク・大会になってますよね。その中でも(平本)丈くんが出てくれたり、もう一つパンチが足りないと思ったからハセケン(長谷川賢)を口説いたりして、結果的にいい大会になったと言われるのはありがたいです」

ちなみに佐伯代表のもとには試合をしたいという選手のリクエストが殺到。また佐伯代表の「フューチャーキング(トーナメント)から出てきた若い選手を使う」「地方で結果を出した選手を東京に呼ぶ」姿勢は変わらずで、選手そのものの数も増えているという。

「選手が増えてくれるのはありがたいんだけど……みんな『1月・2月に大会やらないんですか?』と言ってきて、そこくらいは休ませてよ!」と嬉しい悲鳴もあげていた。

なおMMAPLANET恒例の握手率は本戦8試合中2試合=25%となっている。

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠:57.15キロ
KENTA:57.15キロ

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢:112.60キロ
酒井リョウ:108.30キロ

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス:49.75キロ
月井準南:49.80キロ

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI:92.10キロ
SAINT:92.20キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.20キロ
平本丈:57.05キロ

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己:72.50キロ
毛利昭彦:71.10キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
水野新太:67.95キロ

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー:68.00キロ
立成洋太:67.85キロ

<アマS・フェザー級/3分2R>
赤田プレイボウイ功輝:66.00キロ
鳥次亜流:66.10キロ

<アマS・フェザー級/3分2R>
鈴木大晟:65.70キロ
有馬雄生:66.30キロ

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【DEEP122】前DEEPメガトン級暫定王者、酒井リョウ「長谷川選手と戦うのは運命だったんですよ」

【写真】長谷川賢とは1987年生まれの同い年、酒井リョウ(C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、酒井リョウが長谷川賢と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

酒井にとっては今年3月、ロッキー・マルティネスとのDEEPメガトン級王座統一戦で敗れて以来の試合となる。その後、酒井はDEEPのライブ中継で解説を務めるなか、自身の今後について訊かれても、ぼやかすような回答を繰り返してきた。このまま引退するのか――そう思われた酒井が、ここで長谷川と対戦することを決めた理由とは。


――ここで長谷川選手と対戦するというお話は、どれぐらい前から進んでいたのですか。

「決まったのはカード発表の直前ですよ。長谷川さんは前から聞いていたのかどうか分からないけど、僕は個人的に、試合するんだろうなとは思っていましたけどね。フェスティバルでの復帰戦を観た時に」

――昼のカラオケ大会で熱唱した後に。

「アハハハ。そう、そうです。でね、もともと長谷川さんは僕に『復帰するけどミドル級に落とすから、対戦することはないね』と言っていたんですよ。だけど復帰戦を観たら、あまりにデカすぎて――その身体を見て、『試合するんだろうな』というよりも『佐伯(繁DEEP代表)さんが試合させたいだろうな』という個人的な予想はありました。DEEPサイドから『試合の話がある』と連絡が来た時も、『たぶん長谷川戦じゃないかな』と思って」

――一方、酒井選手はマルティネス戦後にで敗れたあとテレビ解説で今後について訊かれても返事をぼやかしたりと、『これは現役を引退するのか』という印象もありました。

「マルティネス戦で『やり尽くしたな』と思ったのは事実です。試合後、ケージにグローブを置いて去ったんですよ。『もうDEEPメガトンで戦う相手がいない』と思っていて。もう対戦相手も2~3周しているから、RIZINヘビー級で試合をしたいとも考えていました。

だけどロッキーに負けて『RIZINのチャンスはなくなっただろう』と。そしてダイレクトリマッチもないだろうし、じゃあロッキーにもう一度挑むには何試合勝たないといけないのか。そうなると、また同じ相手と戦い続けるのか――とか」

――しかし、酒井選手の中には『まだ戦い続けたい』という気持ちが残っていたということですね。

「正直、年齢的に体力は落ちているわけじゃないですか。練習でも以前のような無理はできなくなっていますし。だけどMMAはやることが多いから、新しいことを身につけて成長できる部分もある。その狭間で悩んでいた状態ではありました」

――同じレスリングベースでも、最初はガンガン押していた選手がキャリアや年齢を重ねて、捌くスタイルに変わる場合もあります。

「そう。ファイトスタイルが変わる選手もいますよね」

――酒井選手の場合はいかがですか。

「ロッキー戦で、試合では初めてテイクダウンしましたよね。長谷川さんもビックリしたらしいですけど(笑)」

――アハハハ。

「その前からアライアンスへ練習に行って高阪剛さんから、いろいろと教えてもらったんです。ただ、やっぱりスタイルを変えるのは難しいですね。あとはAACCに行って壁レスを教えてもらったり、ガンガン追い込まれたりはしています」

――先ほど言われたとおり、体力は落ちてきた。それでも自分を追い込み続けることができるのは、やはりまだ戦いたいからではないですか。

「ここまでは正直なところ、ただ格闘技が好きなだけで続けてきたんですよ。やっぱり長谷川さんが復帰するのも、MMAが好きだから――というのは伝わってくる。自分もそうだから辞められない。結局、ロッキー戦のあともMMAの動画ばかり視ていましたしね。

ただ、改めて『試合をするのが好きなんだな』って思いました。試合をしていないと忘れられちゃいますし。だって長谷川さんも5年以上も休んでいたらから、僕が『次の相手は長谷川賢だ』と言っても誰も分からなくて」

――……。

「セイント戦を視た人から『酒井、勝てるよ』って、よく言われるんです。だけど皆、昔の長谷川賢を知らないんですよ。あの人が今まで、どういう試合をしてきたか。僕はONEのオンラ・ンサン戦はもちろん、その前から視ていましたから。DEEPの試合、それこそウェルター級に落とした時も」

――ウェルター級時代、ありましたね。2016年から2017年にかけて

「ウェルター級グランプリ決勝戦で、住村竜市朗選手と戦ってバッティングで終わるとか(※長谷川が負傷判定で敗れた)。それだけ視てきているので、セイント戦が本当の長谷川さんの姿だとは思っていません。

重要なのは長谷川さんが、どれだけ戻してくるのか。それは自分にとってプレッシャーになりますよね。長谷川さんにとっても、『酒井なんかに負けられるか』というプレッシャーがあるかもしれないけど」

――酒井選手は、長谷川選手がしっかり戻してくると予想していますか。

「しっかり仕上げてくるでしょうね。そのイメージも出来ていますよ」

――酒井選手の根底には反骨心のようなものが感じられます。たとえばGENの選手を連覇していって……。

「最後に長谷川賢という、岡見勇信さんの一番弟子みたいな人と対戦することになりましたね(笑)。反骨心かぁ……そういうのは、あるかもしれないです。日本でヘビー級なら、普通はGENで練習するかもしれないけど、自分は行かなかった。

今回も自分がオファーを断ることもできたんですよ。ロッキーに負けて、少しモチベーションも落ちていたし。ただ、巡り合わせだと思いますね。ここで対戦しなかったら一生、長谷川さんと試合することはなかったでしょう。だから、オファーをもらって即『やりますよ』って答えました。

同い年だし、二人とも格闘技が大好きだし――やるべくしてやる。長谷川選手と戦うのは、運命だったんですよ。ただ、彼が怪我によるブランクで休んでいた5年間、自分は戦っていたから。その分、負けられないという気持ちは強いです」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

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【Breaktrough Combat01】中川晧貴とMMAファイター同士のProgress。中原由貴「冒険しようかと」

【写真】MMAファイター✖グラップラーとは違う、グラップリング=打撃のないMMAとなるか (C) MMAPLANET

本日30日(水)、会場非公開で開催される配信イベント=Breakthrough Combat01。同大会はMMAが3試合、Progress=グラップリングマッチが3試合組まれている。そのProgress戦にはグラップラーが2名、MMAファイターが4選手出場しており中原由貴が中川晧貴と相対する。
Text by Manabu Takashima

ビクター・コレスニック戦の敗北以来、半年ぶりの実戦がMMAファイター同士、72キロ契約のグラップリング戦となった中原を計量直後にインタビューした。


――中原由貴選手が長谷川賢率いるBreakthrough Combat旗揚げ戦に出場し、中川晧貴選手とProgressルールで戦う。意外なことのオンパレードです。

「意外ですよね(笑)。でも僕はノーギが好きでチェックしていたんです。ヘンゾ・グレイシーのところに行って、ああいう人達と触れ合ったりして。グラップリングも好きなんですよ。

CJIやADCCもチェックしていましたし、実はこの間のQuintet(19日開催)のチームRIZINのメンバーで戦う予定だったのが、いつの間にかメンバーから外れていました(笑)」

──アハハハハ。そして、今大会出場が決まったと。

「最初はもうカードが揃ってしまって難しいかと聞いていたのですが、新たにオファーがあって良かったです」

──Progressルールはケージのなかで、ポイント制のあるグラップリングです。

「フォークスタイルレスリングも昔はチェックしていて、グラウンドではボディクラッチができないルールの練習もチラッとしていたことがあるんです。かつ、そこにサブミッションが許されているので、打撃の練習を減らして触れる練習……組みの練習を増やしてきたので、楽しみですね。

MMAでは交われない選手と実戦で戦えることができますし、Progressのコンセプトを聞くと、純粋なグラップリングというよりはMMA寄りですよね。やっぱり取りに行くときに、簡単に下になるのではない。MMAに生きるように考えて戦えます。それにポイント制なので、余裕ができればチョット引き出しを開けて冒険することもできますよね」

──ではMMAファイターでもある対戦相手の中川選手ですが、どのような印象を持っていますか。

「打撃がないので殺伐とはしないとはいえ食って掛かってこられるかと思っていたので……そうでもないのかと」

──それは中川選手の性格によるところかと思います(笑)。

「でも食ってやるというのは絶対にあると思っていたので(笑)。僕も僕で、ルールが違うとのびのびとやりたい──というのはおかしいですけど、トライしたいという気持ちですね。

このルールはスクランブル重視だし、視てくれる人が面白い試合ができれば良いですね。練習ではなく、勝敗がかかったなかでどれだけリスクを取れるのか。そこが実戦だからこそ、という部分で。やっぱりポイント制はミソです。リードしてしまえば、一本さえ取られなきゃリスクを冒すことができます。

打撃があるとリードをしていても、ワンミスで全てが変わってしまいます。でも、グラップリングでポイント制なら自分なりに戦い方も考えることがありますね。

この1年はケージ際で寝かせ切ることにメチャクチャ取り組んできました。そこをMMAを戦う前に、実戦で相手がシリアスに動いて来るところで試せる。それは凄く楽しみにしています」

──中川選手はMMAでも倒してバックを取るというスタイルを貫いている選手です。

「そこは……普段からMMAの組みでやってきて、スクランブルもしてきたので僕も自信があるところです」

──MMAに生きるグラップリングで、それが次の試合が組まれるアピールに少しでもなればと思います。

「ハイ」

──なかなかMMAの試合は組まれないですか。

「かすりもしないですね。アハハハ。でも、それは覚悟の上で。MMAはRIZINでやると決めているので、こういう機会も大切にしたいと思っています」

──RIZINは超RIZINや大晦日大会、数字系重視のビッグショーと地方のLANDMARKがあり、そこにナンバーシリーズということで……。いうと中原選手タイプの選手が、なかなか試合が巡ってこないというのはありますね。

「現状、自分だけでないですしね。どうしてもイベント数も関係してきますしね」

──そこに中央アジア、コーカサスの脅威が加わりました。

「どえらいことになっていますね(笑)。今回もそうだし、練習を続けてグラップリング、サブオンリーも含めて来年は出ていこうかなと(笑)。MMAがなくても、実戦経験は必要です。明日のProgressでも、ちょっとはアピールしようかと思います」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)午後6時30分~
ザ・ワンTV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01計量結果

<バンタム級/5分3R>
吉野光:61.5キロ
シンバートル・バットエルデネ:61.5キロ

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士:76.45キロ
[挑戦者]泉武志:──キロ※当日計量

<58キロ契約/5分3R>
風我:57.85キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:57.9キロ

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴:71.85キロ
中川晧貴:71.85キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
チョ・ジュンゴン:56.4キロ

<Progressミドル級/5分2R>
有松息吹:82.4キロ
林源平:84.1キロ

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