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【UAEW44】TD勝負のヤクボフに、ギロチンを合わせた藤田がタップを奪った勝利の雄叫び!!

【写真】キックボクサーと思いきや、思い切りレスリングで攻めてきたヤクボフをギロチンで斬って落とした(C)UAEW

<フライ級/5分3R>
藤田大和(日本)
Def.2R3分38秒by ギロチンチョーク
フィルカドベク・ヤクボフ(ウズベキスタン)

タッチグローブから左ロー、続いて右ローを蹴った藤田は左右に動きながら間合いを測る。ヤクボフは左の蹴りを括りだし、藤田はローを続けると右から左フックを打っていく。ヤクボフもそこにパンチを合わせようとするなど、近い距離で拳が交錯した。藤田は右ローをかわして左ミドルを入れる。

と、ヤクボフも藤田のローにワンツーを狙う。と、続くローのタイミングで頭を押され、スリップ気味に後方に倒れた藤田がクローズドガードを取る。

ヤクボフがエルボーを落とした瞬間に、左腕を差して立ち上がった藤田は右カーフを2発蹴り込む。ヤクボフは左ローを掴んで、大きくリフトしてテイクダウンを決める。ヤクボフはガードの中にステイし、足を抜く素振りもなく胸をつけて抑えると時折りパンチを落とす。スクランブルでバックを譲らせず正対しようとして立ち上がることができなかった

2R、思い切り右カーフを蹴った藤田が、左ミドルハイを蹴る。続く右ローにテイクダウンを合わせたヤクボフが、3度のトップに。藤田はケージを背負って立ち上がると、シングルにギロチンを合わせる。ハーフからクローズドガードに取り直し、アームインで絞めあげた藤田は、タップを奪うと思いきり勝利の雄叫びを挙げた。


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【UAEW44】ウズベクのヤクボフ戦へ、藤田大和―02―「自然と相手が倒れているような状況を創りたい」

【写真】これまで国内では見せる機会がなかった――近距離での駆け引き、近づいてくる相手、離れようとする相手へ攻撃。藤田大和の能力が発揮される危険な試合となるのか(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(土・現地時間)にUAEはアブダビのエディハド・アリーナで開催されるUAEW44で、フィルカドベク・ヤクボフと対戦する藤田大和インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

MMAでは海外での試合は初めてながら、現地到着後も落ち着いた表情を見せる藤田。それはアマチュアボクシング時代から海外遠征を経験していたキャリアも関係しているのだろう。そのアマチュアボクシング時代から、ヤクボフの出身地であるウズベキスタンとは意外な繋がりがあった――。

<藤田大和インタビューPart.01はコチラから>


――20~30パーセント増しとなる前の試合、昨年5月のDEEPフライ級王座統一戦で神龍誠選手に敗れました。神龍戦の敗因は何だったのか。そして敗戦からご自身は何をすべきだと考えましたか。

「神龍戦については、僕が狙いすぎましたよね。力みすぎでした。そういうのは、すぐに治らなくて……。7月の曹戦(RIZINで曹竜也に判定勝ち)もパンチを振り回したような試合になってしまいましたよね(苦笑)」

――神龍戦から曹戦までの4カ月間で、パンチを振り回してしまいがちな癖は修正できていなかったのですね。

「曹戦は1Rですぐにダウンを奪ったので、そのあと力んでしまったんです。あの試合後は普段から力を抜き、一発に頼らないで戦えるように練習してきました。特に組みを混ぜながらの打撃を考えてきました」

――なるほど。今回の対戦相手、フィルカドベク・ヤクボフはウズベキスタンのファイターです。ウズベキスタンという国に対しては、どのような印象を持っていますか。

「ウズベキスタンは今、アマチュアボクシングで世界一の国なんですよ。今年5月の世界選手権はウズベキスタンのタシュケントで開催されて、ウズベキスタンは金メダルを5つも獲っています。銀と銅も含めた、国別のメダル獲得数では1位でした」

――そうだったのですか! 藤田選手はアマチュアボクシング時代に、ウズベキスタンの選手と対戦したことはないのでしょうか。

「僕は対戦経験がないですね。カザフスタンの選手とは試合したことはあります」

――同じ中央アジアであっても、カザフスタンンとウズベキスタンではスタイルが大きく違うのですか。

「ウズベキスタンとカザフスタンは似たところもあれば、違うところもあって……。ウズベキスタンは昔からアマチュアボクシングで強いんですよ。日本の監督やコーチが選手時代にウズベキスタンで修行して、現地のテクニックや練習方法を取り入れていましたね。だからウズベキスタンのボクシングについては以前から知っていました」

――それほどウズベキスタンのボクシングは最先端なのですね。ちなみにウズベキスタンのボクシングのトレーニングには、どのような特徴があるのでしょうか。

「代表的なのは、ウズベク体操ですね」

――ウズベク体操、ですか!?

「そういう練習方法(※注)があるんですよ。これは日本のボクシング界で流行していました」

(※注)ウズベク体操(ウズベキスタン体操)とはボクシンググローブを着用せず、相手を見ながら足を踏み合うゲームを通して、フットワークを鍛える。あるいは足を止めて相手の肩や腹、足を触るゲームで体幹やバランスを鍛えるなど、ウズベキスタンのボクシングジムではウォーミングアップで行われている

――それぞれの国に、独特の練習方法があるのですね。

「ウズベク体操は僕も結構やっていました。今は海外でもウズベク体操をやっている国が多いと思いますよ。日本でも東京オリンピックの前にウズベキスタン人のコーチを招聘していましたが、どうしてもウズベキスタン人のようにはできないですね」

――今回の対戦相手、フィルカドベク・ヤクボフはMMAだけでなくキックボクシングも経験し、パンチによるKO勝利もある選手です。

「あまりMMAの試合映像がなくて、キックボクシングの映像も視ました。あとパンチの練習動画を視てみると、昔から僕も知っているウズベキスタンらしい綺麗な打ち方ですよね。なのに試合では思いっきり振って倒していますけど(笑)。ウズベキスタンのボクシングって、本来はあんなに振らないんですよ」

山﨑剛Me,We代表 大和と一緒じゃん。

「アハハハ。僕も練習と試合では違っていますか(苦笑)。今回の相手は振ってくるタイプなので、今までの相手よりも噛み合うと思います。でもその分、危険でもありますよね」

――ヤクボフはハンドスピードが速いです。その相手に対しては距離を取るか、中に入るべきなのか、あるいはカウンターを合わせるか……。

「それは実際に相手のスピードを見てから決めたいです。まず何よりも、相手のパンチを一発も食らわないように戦いたいですね。ちゃんと組みのことも考えて……。相手がグラウンドで勝負している映像を視ていないので、謎ではありますけど。ただ、ウズベキスタンなのでレスリングもできるでしょうし」

――今回、UAEWとは何試合契約なのでしょうか。

「1試合契約ですね。今後もオファーをもらえるなら出たいです」

――では今回のヤクボフ戦で、どのような試合を見せたいですか。

「初の海外での試合なので、まずは勝つことですね。できれば綺麗な試合――自分はしっかりと戦いながら、自然と相手が倒れているような状況を創りたいです」

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午後11時00分~ UFC Fight Pass

■UAEW44対戦カード

<163ポンド契約/5分3R>
アレックス・ダ・シウバ(ブラジル)
バジシュ・サルママトフ(キルギスタン)

<バンタム級/5分3R>
サビア・アラウイ(カナダ)
チィルイイースー・バールカン(中国)

<フライ級/5分3R>
サンスハル・アジロフ(カザフスタン)
キリンベク・アルティミシュ・ウルル(キルギス)

<ウェルター級/5分3R>
サマンダル・ムラドフ(タジキスタン)
ルーカス・サンパイオ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ラシッド・ヴァガボフ(ロシア)
チュウ・ルン(中国)

<ミドル級/5分3R>
イスラム・アブドゥル・バシット(エジプト)
ロビン・ルース(スウェーデン)

<フライ級/5分3R>
フィルカドベク・ヤクボフ(ウズベキスタン)
藤田大和(日本)

<ウェルター級/5分3R>
シェフバン・アルハソフ(ロシア)
サラマット・オロザクノフ(キルギス)

<フライ級/5分3R>
ジョーヴィンセント・ソー(フィリピン)
アーロン・アビー(英国)

<176ポンド契約/5分3R>
エルキン・ダルメノフ(カザフスタン)
マルク・ハルム(南アフリカ)

<160ポンド契約/5分3R>
ルスタン・セルビエフ(ベルギー)
アナル・フシイノフ(アゼルバイジャン)

<150ポンド契約/5分3R>
イスラム・レダ(エジプト)
アーニー・ブラカ(フィリピン)

<女子フライ級/5分3R>
マリア・エウヘニア・ズブルン(アルゼンチン)
バクチブグル・クルマンベコワ(キルギス)

<ウェルター級/5分3R>
コホタム・ボイナザロフ(ウズベキスタン)
ミキャイル・バイハム(フランス)

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【UAEW44】砂漠のUFCへの道。藤田大和 in アブダビ―01―「ギリギリのタイミングで試合が決まりました」

【写真】アブダビは人工的な緑と水の豊か街だが、砂漠の熱風だけでなくペルシア湾の湿った空気もあり本当に暑さを感じる街だ(C)TAKESHI YAMAZAKI

26日(土・現地時間)にUAEはアブダビのエディハド・アリーナで開催されるUAEW44で、藤田大和がウズベキスタンのフィルカドベク・ヤクボフと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

メインで予定されていたUAEWライト級王座決定戦=アムル・マゴメドフ×アレックス・ダ・シウバの一戦が、前者の欠場で163ポンド契約マッチ=シウバ×バジシュ・サルママトフに変更された今大会、藤田は日本人として2人目のUAEW出場となる。

その藤田は昨年7月にRIZIN沖縄大会で曹竜也を下したあと、翌8月からスタートしたDEEPフライ級GPは欠場に。以降は海外での試合を希望しているという話が伝わってきていた。そして曹戦から1年の時を経て、UAEW出場が決定。MMAでは初となる海外での試合に向け、アブダビ入りした藤田をキャッチした。


――この取材は8月21日に行っています。アブダビは今、朝10時ですよね。昨夜現地に入ったそうですが、暑さはいかがですか。

「外に出たのは昨夜、空港に着いた時だけで、今日はまだホテルから出ていないんですよ。でも昨夜の時点で蒸し暑さを感じました」

――天気予報によると、今日のアブダビは最高気温が40度で、湿度が46パーセントとのことです。日本のほうが湿度は高いですが、日本とは異なる暑さを感じませんか。

「すごく湿度が高く感じますよね。日本とは違うなって思います」

――そのアブダビに、すでに体を絞った状態で入っているのですね。顔つきも細く見えます。

「はい。水抜き前までの状態まで落として日本を出発しました。こちらで体を動かして体重を落とすようなことはないですね」

――アマチュアボクシング時代も含めて、海外での試合経験はありますか。

「実はボクシングで初めての海外遠征先がイランだったんですよ。だから中東は初めてじゃないんです」

――えっ、そうだったのですか。

「高校時代のユース・アジア選手権ですね(2010年3月)。その翌月にはアゼルバイジャンでも試合をしています。もう15年も前の話なので、あまり当時のことは覚えていませんが(苦笑)。ただ、またイスラム圏で試合をすることになるとは不思議な気持ちです」

――藤田選手は昨年7月の曹竜也戦以来、1年1カ月ぶりの試合を迎えます。この間、海外で戦うことを目標にしているという話を聞いていました。

「そうですね。いろんな方に出られる大会を探していただいてUAEWに出られることになり、ホッとしています。」

――様々な団体と交渉しているなか、このUAEWは最初から視野に入っていたのですか。

「いえ。全く――というわけではないですけど、あまり大会について知らなかったです(苦笑)。日本から吉野光選手が出場していたので、UAEWという大会があることは知っていました。でも自分がアブダビで戦うとは想像していなかったですね」

――他にはどの大会と交渉していましたか。

「Road to UFC、ONE、あとは神龍誠君がベルトを獲ったCFFCといったところも考えていました。あとは豪州の団体も」

――結果、1年を経てUAEW出場が決定しました。この1年間は海外の試合が決まらなければ国内で試合をするという選択肢はなかったのでしょうか。

「ギリギリのところでしたね。UAEWの試合が決まったのが、ちょうど前の試合から1年経ったところで。これ以上、試合間隔が空くようなら国内の試合も考えようと山﨑(剛Me,We代表)さんと話をしていました」

――その間、主戦場としていたDEEPではフライ級GPが開催されていました。ご自身のいないDEEPフライ級GPはどのように見ていましたか。

「フライ級GP、すごく面白かったです。僕が対戦したことのある選手も出場していましたし、ずっと見ていました。そのなかで福田選手が優勝して――自分も福田選手と対戦したいっていう気持ちになりました。前から福田選手の存在は気になっていたんですよ。GPの試合を視て、以前よりも戦いたい気持ちが強くなっています」

――一方で福田選手としては、1年間も試合がないことに対して焦りはなかったですか。

「焦りがないというわけではなかったです。1年間は長かったですよ。でも練習へのモチベーションが下がることはなかったですね。試合がないから、試合が決まらなそうだから――というのは関係なくて。逆に日本国内でフライ級が盛り上がることで、すごく良い刺激をもらいました。さらにギリギリのタイミングでUAEWの試合が決まりました」

――では練習をしながら試合決定を待っていた1年で新しく取り組んだり、伸ばしてきた部分はありますか。

「いろんな面を伸ばしてきました。たとえば倉本一真先輩が米国のファイトレディで教わったことを、僕が日本でドリル練習に取り入れたりしました。グラップリング面でも岩本健汰君が週1回、Me,Weに来て技術を教えてくれていたんですよ。グラップリングの立ちから寝から――いろいろと。この1年、試合はしていなくても全体的に成長してきたなって感じます」

――1年前の自分と比べて、今は何パーセント増しになっていると思いますか。

「そうですね……。20パーセントから30パーセント、と言っておきます(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午後11時00分~ UFC Fight Pass

■ UAEW44対戦カード

<163ポンド契約/5分3R>
アレックス・ダ・シウバ(ブラジル)
バジシュ・サルママトフ(キルギスタン)

<バンタム級/5分3R>
サビア・アラウイ(カナダ)
チィルイイースー・バールカン(中国)

<フライ級/5分3R>
サンスハル・アジロフ(カザフスタン)
キリンベク・アルティミシュ・ウルル(キルギス)

<ウェルター級/5分3R>
サマンダル・ムラドフ(タジキスタン)
ルーカス・サンパイオ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ラシッド・ヴァガボフ(ロシア)
チュウ・ルン(中国)

<ミドル級/5分3R>
イスラム・アブドゥル・バシット(エジプト)
ロビン・ルース(スウェーデン)

<フライ級/5分3R>
フィルカドベク・ヤクボフ(ウズベキスタン)
藤田大和(日本)

<ウェルター級/5分3R>
シェフバン・アルハソフ(ロシア)
サラマット・オロザクノフ(キルギス)

<フライ級/5分3R>
ジョーヴィンセント・ソー(フィリピン)
アーロン・アビー(英国)

<176ポンド契約/5分3R>
エルキン・ダルメノフ(カザフスタン)
マルク・ハルム(南アフリカ)

<160ポンド契約/5分3R>
ルスタン・セルビエフ(ベルギー)
アナル・フシイノフ(アゼルバイジャン)

<150ポンド契約/5分3R>
イスラム・レダ(エジプト)
アーニー・ブラカ(フィリピン)

<女子フライ級/5分3R>
マリア・エウヘニア・ズブルン(アルゼンチン)
バクチブグル・クルマンベコワ(キルギス)

<ウェルター級/5分3R>
コホタム・ボイナザロフ(ウズベキスタン)
ミキャイル・バイハム(フランス)

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【UAEW44】中東から世界へ。藤田大和が危険と隣り合わせのヤクボフと対戦。アラビア王者とあの男も!!

【写真】吉野光に続き、藤田大和が砂漠をステッピングボードに選んだ。砂に足を取られてはならない……(C)MMAPLANET

4日(金・現地時間)、UAE Warriorsより今月 25&26日(金&土・同)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナでUAEW43「Arabia」とUAEW44が開催され、後者に日本から藤田大和が出場。フィルカドベク・ヤクボフと対戦することが発表されている。

元DEEPフライ級暫定王者の藤田は昨年5月に神龍誠との王座統一戦に敗れ、7月にRIZIN沖縄大会で曹竜也に勝利して以来、1年1カ月振りのファイトが中東&UAEWとなった。


対戦相手のヤクボフはドバイのTKMMA所属のウズベキスタン人ファイターでキャリアは8勝3敗、今年の5月に同プロモーション初勝利を挙げたばかりでUAEWでの戦績は1勝2敗だ。とはいえその2敗はバンタム級とフェザー級で喫したもので、しかもフェザー級戦の相手は現UAEWフェザー級王者で元UFCファイターのアリ・アルカイシだった。

フライ級ではレコードに残っているものだけで4勝0敗、さらにキックボクシングでもキャリア25戦ほど戦っており、勝ち星は20を超える。加えてヤクボフは道着を着た柔術の試合にも出ているが、基本はストライカーでスピニングバックキックは絶品だ。

MMAでもキックの距離で絶対的な強さを誇り、踏み込みに合わせたカウンターショットの破壊力は抜群だ。藤田にとって手が合うか、合わないかといえばヤクボフは手が合う相手だろう。ただし、常に危険と隣り合わせだ。

近距離でも巧みに距離を外せる藤田が、そのレンジコントロールから組みを織り交ぜることで疲弊させ、強弱をつけるというよりも強打が多いヤクボフの打のエネルギーゲージを如何に下げることができるか。中東から世界を狙う藤田にとって大一番だ。

なおUAEW44のメインではブルーノ・マチャドが返上したUAEWライト級王座を巡ってヌルマゴ軍の新鋭アムル・マゴメドフが、UFCベテランのアレックス・ダ・シウバと対戦。

(C)Zuffa/UFC

コメインのバンタム級ではUAEWアラビアのバンタム級王者ザビア・アラウイが、5月のRoad to UFCで上久保周哉に敗れたチィルイイースー・バールカンと戦う。

カナダ人のアラビア王者、つまり中東の育成枠トップがRoad to UFCで上久保を苦しめた中国人ファイターとどのような攻防を繰り広げるのか。この一番も要注目だ。

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【ONE FN08】ワクワクが止まらない。アレックス・シウバと対戦、山北渓人「ここからが本当の勝負」

【写真】来るべき日が楽しみでならない。そんな風な山北だった(※取材は3月10日に行われた)(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night08でONEデビュー戦=アレックス・シウバ戦を山北渓人が戦う。

無敗のままストロー級キング・オブ・パンクラスとなり、やや時間を置いたものの目標であったONEというワールドステージに立つこととなった山北をインタビュー。シウバ戦、それからの戦い、日本人対決──ストロー級という舞台では紛れもなく世界最高峰にあるONEでの戦いの日々に、胸を躍らせる山北の今の心境とは。


──昨年7月にパンクラス王座獲得、その前からONEへステップアップを公言していましたが、正式発表までなかなか時間を要しました。その間、不安はなかったですか。

「ちょっと期間は開いてしまいましたが、交渉は進めてくれていると思っていたので自分の中では100パーセント信じていました」

──この間、これだけ試合期間が開いたことで1試合、国内で挟みたいと思うことは?

「試合をしないとマズいとかはなかったです。パンクラスのタイトルマッチが決まった時からONEで戦うことをモチベーションにしていて。しっかりとタイトルを獲ったので、ONEで戦うことだけ見ていました」

──だからこそ、時間が掛かることに不安を感じるかと思うのですが。

「いえベルトも獲って、ONEからすると無敗でチャンピオンになったので契約しない理由がないと思っていました」

──……なんとも純粋な……。

「遅いなぁと思いつつも」

山﨑剛(Me,We代表) 僕が交渉していて、絶対に大丈夫だと話していました。遅いなぁとはありましたけどね(笑)。いや、ホントに信じていれば絶対に大丈夫だと自分も思っていましたよ」

──時間が掛かったということで、ONEに行くために必要な練習もできたかと思います。

「トップとも打ち合えるよう打撃と、ルールが変わるのでサブミッションの方も強化をしていました。打撃はずっとやってきた藤田大和さんだけでなく、弟の藤田健児さん(※プロボクサー)にボクシングを習っています。打撃って人によって色々とイメージが違うのでそのイメージを混ぜて、いいとこ取りのような形で自分でMMAにマッチさせて。最近、固まってきたような気がします。

魅津希さんともスパーリングをして、本当に速くて……。同じストロー級なので、自分もあれぐらいのスピードにならないといけないなと思います。そこの気持ちがあるから、良くなりつつあるけどまだまだだと感じます」

──これまで見せてきた組むための打撃と、やりあう打撃は違うかと思いますが。ONEでは後者の打撃も必要という考えでしょうか。

「プレッシャーが無いと組めるモノも組めなくなるので、打撃でちゃんと勝負できるようにならないと世界のチャンピオンレベルには勝てないと思います。そこは少しずつですけど、打撃は手に入れたいと思います」

──そうなると、スタンスも変って来ないですか。

「微調整ですね。これまで試合で打撃を出してこなかったので、今回は相手が柔術家ということもあるし、極めへのディフェンスも大事なんですけど……。自分が組みたい側だったのが、相手が組みたいというシチュエーションも出てくるかもしれないので、打撃をやる準備をしてきた形です」

──ぶっちゃけてアレックス・シウバは打撃と組みが、ハッキリしている印象があります。

「そうですね。組む時は振りまわす系の打撃をして、勢いで入る感じですね。でも、その方が自分としても見やすいですし、テイクダウンのディフェンスも自信があるので、組みたくても組まさない。相手が綺麗な打撃をやっている時も勝負して。組みたい時も打撃の雰囲気をみせて逆にテイクダウンを取りに行ったり、惑わせて戦います。相手のやりたいことをさせにように」

──そしてグラウンドになると、ONEの判定基準があるのでコントロールでない部分が必要になってきます。

「柔術、グラップリングだけだとアッチの方が経験があるので、パウンドが重要になってくると思います。あとはグラウンドのヒザが解禁されるので、そこはRoad to ONEの試合でもTKO(※2021年2月、安芸柊斗戦)しているように、一番の武器になると思います。グラウンドのヒザは積極的に使っていきたいと思います」

──純粋な柔術的なグラップリングだと、がぶられると引き込むことも十分に考えられます。そしてアレックス・シウバはMMAでも、積極的に引き込んで潜ることがあります。

「柔術っぽい寝技をしますよね。あそこまで寝技をする相手は、これまでにいませんでした。極めも強いです。ただ練習でも大和さん、米倉大貴選手とスパーリングをしていて。

──米倉選手ですか!!

「米倉君が軽量級では日本一だと僕は思っています。足関節、スイープ、パスという面では相手も狙ってくるでしょうけど、米倉君より強いとは考えられないので。ディフェンスにも自信があるし、MMAとしてトップキープが僕の強味で。相手の得意なところと、僕の得意なところでマッチしています」

──米倉選手はセコンドでの指示でも、どれだけ知識が豊富なのかと感心させられます。

「米倉君の一番強いところは、パスガードだと自分は思っていて。足関節もそうですけど、システムが固まっているような感じします。ちゃんとトップを取って、殴る。その自信はあります」

──元チャンピオンですが、今のアレックス・シウバを相手にどのような試合をしないといけないと考えていますか。

「落ちているとは考えていないですけど、ランカーではないのでしっかり勝って、ベルトに近づきたいです」

──この間、ジャレッド・ブルックスがストロー級の頂点に立ちました。

「そこは想定内でした。ブジャレッドとパシオは全然タイプが違うので、どっちがやりやすいかといえば僕はパシオでした。ジャレッドは結構、厳しい相手になってくると思います」

──そこに行き着くまで、誰と戦っていきたいと考えていますか。

「一番戦いたいのはボカン・マスンヤネです。次に箕輪ひろば選手との試合が決まっていますが、あの試合が挑戦者決定戦。負けた方と僕が戦うと勝手に思っています」

──グスタヴォ・バラルトという相手も気になります。

「ぶっちゃけ、バラルトはあまりやりたくない相手ですね(苦笑)。これまで150センチ台の相手、僕の方が背が高いというのはなかったです」

──ONEという舞台ですが、猿田洋祐選手、名前が挙がった箕輪選手、川原波輝選手と修斗とDEEPの王者もいます。

「できれば海外で日本人同士の試合はやりたくないという気持ちもあります。でもパンクラスのチャンピオンとして、修斗のチャンピオンとかはやってみたくて。前に猿田さんと北方(大地)さんがやっていて、猿田さんが勝っています。僕もパンクラスのベルトを巻いたからには、一番はパンクラスだということを証明したいので、当たったらちゃんと日本人を倒して、まずは日本人最強を名乗りたいです。そうなるのは必然です」

──おお、頼もしい言葉です。他にダニエル・ウィリアムスや、その彼に勝ったジェレミー・ミアドと怖いけど勝手ながら楽しみな相手も多いですね。

「綺麗な打撃を使う選とも、しっかりと打撃で戦ってテイクダウンに持ち込めるようにしたいです」

──ONEで戦うことに向けて、過去最高のワクワク感なのでは?

「パンクラスのタイトルも大切でしたが、ONEに出ることがスタートだと思ってきました。やっと始まる。ここからが本当の勝負。ベルトを獲っても満足していなくて、そうなるにはONEのベルトを獲らないといけないです」

──そのためにデビュー戦は本当に大切になります。

「インパクトを残したいのもありますけど、どうしても負けられない。しっかりとフィニッシュすることに重点を置いているのがONEなので、フィニッシュすることが大切になります」

■放送予定
3月25日(土・日本時間)
午前8時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o   伊藤裕樹 佐伯繁 修斗 宇田悠斗 本田良介 福田龍彌 藤田大 藤田大和

【DEEP112】フライ級T準決勝、顔合わせ決定。本性を見せた(?)宇田悠斗は福田龍彌&伊藤裕樹✖本田良介に

【写真】自前のピンスト、スリーピースの宇田には呆然……。カフスボタンは五光になっていなかったが、成人式では白のスーツに毛皮のコートだったという…… (C)MMAPLANET

13日(金)、2月11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112 IMPACT内で実施されるフライ級トーナメント準決勝の抽選会が、中野区中野サンプラザ15階会議場で行われた。

16人参加のトーナメントも、いよいよ大詰め。残るは伊藤裕樹、福田龍彌、本田良介、宇田悠斗という4名だ。

今回の抽選も恒例のジャンケンからスタートし、勝った者から1~4までの数字が掛かれた紙が入った封筒を選ぶことができるDEEP方式で進んだ。


結果、ジャンケンは最後でも1を引いた伊藤が、第1選択権を得て、メインとなる準決勝第2試合の赤コーナーを選ぶ。2番の本田が第1試合を選ぶと、3番手の選手が対戦カードを決める権利を有することができるが──。

果たして本田は第2試合=伊藤の横に並び、自動的にはセミファイナル第1試合は宇田✖福田に決定した。

この間、進行役を務めたDEEP佐伯繁代表が──その場にいた誰もが思っていたが、口に出せなかった一言を発する。「宇田君はチンピラみたいな恰好で」。途端に会場内に笑いが起こると本田と並んで座った宇田に対して、さらに「宇田選手は相当に危ない恰好をしていますけど、やっぱり四国の方はそういう恰好なの? どっちかというと福岡っぽいね。実際、福岡の成人式みたいな恰好で」と続けた。

今は東京在住の宇田だが佐伯代表の言葉通り、愛媛県からキャリアをスタートさせた選手で、本田は東京から福岡に戻り、福田は京都、伊藤は愛知と4選手とも地方のファイターが準決勝に残ったことを、宇田イジリで改めて認識されることとなった。

以下、準決勝の顔合わせが決まった直後の4選手のコメントだ。

宇田悠斗
「伊藤選手とやりたかったんですけど、しょうがない。福田選手、やりましょう。まぁ、決勝でやれることを望んでいるんで。お互い頑張りましょう。(CAVEの練習仲間の本田が「俺が負けるんだぁ」と突っ込む)。いや、そんなことないです。そんなことないです。両者、勝てるよう……ハイ。大丈夫です(苦笑)」

福田龍彌
「4番引いた時、宇田君とできると思っていなかったんで、僕からするとなんか嬉しい感じ。修斗時代から地方で一緒に頑張って来たんで。闘裸男で出来ていても良かったようなカードを後楽園で。でも、僕がDEEPを代表してしっかりとやっつけるんで。お願いします」

本田良介
「なんかスイマセン。宇田君と伊藤選手がやりたかったみたいで。僕、あんまり決めていなくて。ちょっと席を見たら、近いところに行こうと決めて、近いところに行きました。でもメインなんで、今までメインで戦ってエースというか、強いと言われている伊藤選手を食って。まぁ僕が一番知名度ないんですけど、ひっくり返したいと思います」

伊藤裕樹
「じゃんけんで負けて一番最後になって、くじは一番を引いたということは自分、持っているなと思って。まぁ、でも対戦相手は福田選手が宇田選手とやりたかったんですけど、神様は甘くないということで。本田選手と最高の試合ができればと思っています。僕のジンクスなんですけど、僕、結構試合をしていて──やられる相手が絶対に田んぼの田がついているんです(鮎田直人、藤田大和、福田龍彌)。福田、本田、宇田ぁ。ここで神様に挑戦状を送りたいと思って。皆さん、応援よろしくお願いします」

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ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 TSUNE パンクラス プロレス ボクシング 田嶋椋 藤田大 藤田大和 藤田翔子

【Pancrase330】12・25を読む&人に歴史あり。TSUNE─01─「父親が巨人に入っていたらしいです」

【写真】いや、次から次へと「!」な内容ばかりのインタビューになりました (C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE330で、TSUNEが田嶋椋と暫定バンタム級王座を争う。
Text by Shojiro Kameike

TSUNEは1985年生まれで現在37歳、プロデビューは2011年とベテランの域に入ってきた。2021年から4連勝でランキング1位にまで昇りつめ、今回の暫定王座決定戦に至っている。もともと社会人野球までピッチャーとして活躍していたTSUNEが、MMAにたどり着いた経緯とは――そこには不思議な縁があった。パンクラスの2022年フィナーレ、横浜武道館大会――12・25を読む。第3弾はTSUNEインタビュー前編をお届けしたい。


――MMAPLANETとしては初のインタビューとなりますが、これまでMe,Weの選手から「TSUNE選手の組みが強い」と名前が挙がっていました。

「そうなんですか。どうだろう……自分の中では、そんなに組みが強いっていう感覚はないんですけど」

――実際に試合でも相手を組み伏せて4連勝中です。

「練習でも僕はやられる側ですから。そんなに自信はないですし、僕も直接そう言われたことはないですよ。みんな、もっと言ってくれれば良いのに(笑)」

――アハハハ。それだけ組みが強いと言われるTSUNE選手が、柔道やレスリングではなく野球出身というところが驚きです。

「はい。小学3年生から社会人まで野球をやっていましたね。ずっと軟式野球をやっていたのですが、高校から硬式を始めて。そのまま社会人野球で取ってもらいました」

――社会人野球まで進むということは、高校時代も大きな実績があったのでしょうか。

「高校時代は夏の予選ですぐに負けました。ただ、地元の熊本県では夏予選の前に、もう一つ大きな大会があるんです。熊本県を城北と城南に分けて、その城南大会で甲子園に出ている学校に勝って優勝したら注目を浴びた感じですね」

――ちなみに野球時代のポジションは……。

「ずっとピッチャーをやっていました」

――えっ! 子供の頃にピッチャーを任されるのは、その中で運動神経が最も良い子だという印象が強いです。社会人野球までピッチャーをやっていたのであれば、子供の頃はいわゆるエースで四番だったのですか。

「いえ、四番は嫌いなので三番を打っていました。できるだけ早く、多く打席に立ちたくて。三番だと絶対、1回に打順が回ってくるじゃないですか。それだけの理由です(笑)」

――小学3年生の時に野球を始めたキッカケは何だったのでしょうか。

「最初は友達の誘いだったのですが、もともと父親が野球をやっていまして。しかも調べたら、プロで巨人に入っていたらしいです。自分は実際に試合を見たことがないので、あまり信じていないんですけど(苦笑)。父は恒村勝美といいます」

※注)恒村勝美さんは熊本県立球磨工業高等学校から、1972年に読売ジャイアンツへドラフト6位で入団したサウスポーの投手。TSUNEが生まれる10年前の1975年に引退している。

――お父さんがプロ野球選手だったことを信じていないのですか(笑)。

「ネットで調べると、『高校時代は1試合平均2ケタの三振を奪う速球投手』とか書かれていて。そこから巨人のV9時代(1965年~1973年)に入団していますけど、なにせ実際に試合を見ていないので……」

――では、お父さんから野球をやれと言われたわけではないのですね。

「父は何も言わなかったです。それこそ父から野球を教わったこともなくて。でも家に巨人の帽子があるので、何だろうとは思っていました。

父はプロ野球選手だったと、自分からは言わないんです。一度も一軍の公式戦に出たことがないみたいで、それで自分がプロ野球選手だったと言うのは、プライドが許さないんですかね。V9時代だから一軍に上がることすら難しかったかもしれないですけど」

――なるほど……すみません、野球選手へのインタビューのような展開になってしまいました。社会人野球に進んだあと、どのような形で格闘技に繋がっていくのでしょうか。

「社会人野球は岡山県の三菱自動車に入ったんですよ」

――岡山県の三菱自動車野球部は水島工業地域にあります。現在Me,Weでチームメイトの藤田大和選手と藤田翔子選手のご実家は、その水島で道場を運営されていて……。

「そこが繋がっていくんですよ。実は、格闘技を始めたのはドリーマージム(藤田の実家が運営するジム)で」

――ドリーマージムはアマチュアボクシングのジムですが、そこに間借りする形で最初はコブラ会、次にゼロ戦クラブが総合格闘技クラスを持っていました。

「左のヒジを痛めて投げられなくなったので、23歳の時に野球を辞めてしまいました。そのまま会社には残っていたのですが、まだ元気で体は動くし、何かやりたいなと思って。それで探したら近くにドリーマージムがあったので、入会したんですよ。

まだ大和が中学生の頃でしたね。健児(大和の弟で現在プロボクサー)と一緒に、スパーでも試合でも大人をボコボコにしていて(笑)。その何年も後に自分がいるMe,Weに大和が入ってきて『俺のこと覚えている?』、『ドリーマージムにいましたよね!?』と驚いていました」

――それは凄い縁ですね!

「僕はもともとプロレスも好きで。ドリーマージムには1年ぐらいしかいなかったんですけど、実際に格闘技をやってみたら楽しかったんです。そこから『30歳ぐらいまで東京でMMAをやろうかな』っていう、本当に軽いノリで上京しました。社会人野球から三菱自動車の社員となり、それを捨てて東京でフリーターですよ。貯金が一瞬で無くなりました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
12月25日
午後2時30分~U-NEXT
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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ABEMA CFFC114 DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC キム・ミンウ ジエゴ・パイヴァ 堀口恭司 扇久保博正 海外 神龍誠 藤田大 藤田大和

【CFFC114】フライ級王座に挑む、神龍誠「チャンピオンになって大晦日に堀口選手と戦うつもりでした」

【写真】淡々とした言葉に、強い意志が感じられた (C)MMAPLANET

10日(木・現地時間)、フロリダ州タンパのセミノール・ハードロックカジノで開催されるCage Fury FC114「Smith vs St.Louis」で、ブラジルの組み技師ジエゴ・パイヴァとCFFCフライ級王座を賭けて戦う神龍誠。

5月に藤田大和を破り、DEEPフライ級王座を統一すると7月にはRIZINで所英男を破った。目標とするUFCとの契約に向けて、あらゆるアプローチから選んだのが老舗フィーダーショーのベルトだ。本来、大晦日で堀口恭司戦にこぎつけようというプランは頓挫してしまったが、その分──この一戦に賭けている神龍がフロリダにいた。


──計量を終えたのは、どれぐらい前ですか。

「2時間ぐらいですね。今、リカバリー中です」

──そんな時にインタビューを受けてもらい、ありがとうございます。何ポンドでパスしたのでしょうか。

「パウンドは忘れてしまいましたけど、多分56.6キロぐらいだったと思います」

──CFFCという米国のフィーダーショーで、フライ級王座を賭けて戦います。そもそも5月にDEEPで統一フライ級王者になった時は、どのような形でUFCを目指そうとしていましたか。

「Road to UFCのフライ級がなければ、コンテンダーシリーズに出られればと考えていました。それかRIZINで戦って実績を積むか。勝ち進めれば声は掛かる。そういう気持ちではいました」

──Road to UFCにスクランブル発進的なオファー、それもバンタム級であったと聞いています。

「めっちゃ時間が無かったんですよ。1週間もないぐらいで。で、対戦相手(キム・ミンウ)を見るとサイズがデカすぎて。さすがにこれは厳しいなって。やっぱりUFCに行きたいのですが、そこは冷静に判断して断りました。ここまで積み上げてきたので──というのはありました」

──7月にRIZINに所英男選手に勝ってから4カ月、CFFC出るまでUFCへのアプローチというのは?

「マネージャーのシュウ(ヒラタ)さんに交渉してもらって、RIZINで戦うのか。こういう海外での試合もあるので。それはチャンスだろうと。この話に乗った形です。UFCと契約するまでに海外で試合をしたいという気持ちもあったので」

──初海外。減量など調整面で国内にいる時と、違いはありましたか。

「日本食があまり食べられないので、リカバリーは多少違ってきます。あっ、スミマセン。ちょっと水を飲んで良いですか? (分量を確認しながら、3度に分けて水分を補給)」

──リカバリーのため飲む時間、量も決めているのですか。

「ハイ。これはいつもやっていることです。サプリメントを持ってきて、そこはなるべく崩さないようにやりたいと思ってやっています」

──時差、長い移動もあるなかで仕上がり具合はいかがですか。

「やっぱり飛行機で18時間というのは疲れます(苦笑)。でも1日、2日ぐらいで取れるので。それに旅を楽しんでいるというのはあります。全てが新鮮じゃないですか。新しい練習場所、外を見れば新しい景色ばかり。そういう風に楽しんでいます。いつものように試合に集中するのに加えて、リフレッシュできていますし海外にいることでのマイナスはそんなにないです」

──CFFCでの試合が決まってから、大晦日に堀口恭司選手と扇久保博正選手の対戦が発表されたときにSNSで反応していましたね。

「やりたかったんで(笑)。やっぱり大晦日に出るのも夢で。今回勝って、そこから大晦日も戦う気持ちでした。この時期に米国で試合をしても、大晦日に堀口戦も狙える。でも、決まってしまって……。もう少し、待って欲しかったなと思いました。今回、僕が勝てばDEEP統一チャンピオン、そしてCFFCチャンピオンとして堀口選手と戦えば、もっとわいたかとは思うんで……という感じですね(苦笑)。

でももう決まってしまったことなので、諦めました。大晦日の堀口戦に負けないぐらい、俺は海外でやっているんだぜっていうのを見せたいです」

──では対戦相手のジエゴ・パイヴァの印象を教えてください。

「グラップラーですね。寝技の大会とかでも優勝しているし、シュウさんからも『寝技は過去一で強いと思った方が良いよ』と言われているッスね。そのつもりで戦うし、1試合しか映像は見ていないのですが、圧されていても隙があれば一発で逆転できる選手なので、全部を警戒して戦うつもりです」

──組んだら勝てると宗教的に自分を信じることができて、勝負を諦めない感が伝わってきました。そんな相手に対し、どのように戦おうと思っていますか。

「プランとしては打撃で創っていって、でも組みも完全に付き合わないというわけじゃないです。全然上から殴って、本当にああいう選手は心を折らないと試合を終らせてくれないと思うので。寝技を避けて、立ち上がってもどうしようもない。そこは削って相手の心を折ろうと思います。さっき計量で目を合わせてきたのですが、まぁやる気がある目はしていましたね」

──インタビューでパイヴァは「握手をしない。感じが悪い奴だ」と言っていました(笑)。

「アハハハハ。それ、毎回そうなんです。試合前はそうなんです。俺は殺し合いをしているんで。殺し合いをする相手に握手をするのは……だから考え方が違うんでしょうね。試合が終わればしますよ。でも、試合前にあんなフレンドリーで。人生を賭けてやっているのに『それは違うでしょ』というのは、俺はあります」

──その言葉、しっかりと書かせていただきます。UFCを目指して戦う2人、この試合に対する意気込みを。

「今まで、この試合のために頑張ってきたので全てをぶつけてUFCに行こうと思います」

──ではABEMAで中継を視聴する日本のファンに一言、お願いします。

「皆に楽しんでもらえる試合をして、必ずフィニッシュしてチャンピオンベルトを持って帰るので応援よろしくお願いします」

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CORO DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2022#05 MMA MMAPLANET o RIZIN   レバナ・エゼキエル 佐藤洋一郎 宇田悠斗 島袋チカラ 木下尚祐 杉山廣平 村元友太郎 松場貴志 泉武志 狩野優 福田龍彌 米田奈央 藤田大和 風我 駒杵嵩大

【DEEP IMPACT TOKYO2022#05】伊澤家の慣わし。村元友太郎戦へ、風我「腹を立てることってない」

【写真】伊澤家らしい雰囲気で──とお願いすると、ダブルのピースサイン!! (C)MMAPLANET

明日11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT 2022#05で、フライ級GP1回戦=後半4試合(※1試合は不戦勝)が実施され村元友太郎と風我がメインで戦う。

杉山廣平、その村元の事前インタビューでは、「強い相手を選ぶ」対象が福田龍彌で、安パイが風我という見方がされていた。その両者への憤りが、闘志を沸き立たせているのでないかと計量後に風我にインタビューを試みた。すると、あれだけ軽視されたインタビューに目を通しても腹を立てることはなく、試合前日とは思えないフワァっとした空気に風我は纏われていていた。


──MMAPLANETで杉山選手、そして村元選手のインタビューを掲載させていただいているのですが、改めて風我選手には失礼極まりない内容になっており合わせる顔がないと思っていました。それなのにインタビューを受けていただきありがとうございます。

「インタビューは読ませてもらったのですが、僕はああいうことを言われていても何かを思うことってないんです」

──えっ? そうなのですか?

「お姉ちゃんもそうだと思うんですけど、煽らることへの耐性が強いんです──伊澤家って。『あぁ、そう思っているんだ』ぐらいで。サーと流してしまって、そういうことに腹を立てることってないんです」

──両者がもう風我選手には勝って当然という口調でも、腹が立たないのですね。

「腹は立たないです。不思議なくらい。こんなんだから闘争心がないと指摘されることも結構あります。『燃えている感じがない。もっと燃えないのか』って言われますね。ただ腹は立たなくても、負けないという気持ちはありますし。ああいう風に言っているけど、本当にできるのかなって思っています」

──MMAはどうしても、戦績を判断理由にします。そうなると風我選手はデビューから1年2カ月で戦績は4勝3敗、トーナメント出場メンバーの前評判としてはどうしても低くなってしまいます。

「それは分かります。自分の戦績は良くないです。でも、3度負けてからやっと火がついた形です。それからK-Clannでお姉ちゃんと練習するようになって以来、負け無しできていますから。全体を見たら負けが多いです。3敗してしまっているので。でも、自分のことを知ってくれている人からすると、今の自分が上り調子なことは分かっています。

今回の試合も村元選手がRIZINで活躍してきたから、メインになったと思います。でも自分の実力もメインに相応すると思っています」

──DEEPのバンタム級は若い選手にエゲツナイ潰し合いをさせます。

「今年に入ってからの3試合は、全ての試合で『ここで勝てばトーナメントだよ』って言われてきたんです(笑)」

──結果、風我選手に負けた選手も出場していますね(苦笑)。

「そこなんですよ(笑)。3連勝したぞ、負けずにトーナメントに出られるぞって思っていたら『アレ? この前、俺に負けたヤツも出ているぞ』って(笑)」

──それは藤田大和選手や柴田モンキー有哉選手が出場しなかったので。その両者が出ていれば、残ったのは風我選手だけだったかと。

「そうですね、そういうことですよね。この日のために今年はやってきたからこそ、このチャンスを手にすることができました。前3試合を勝ったことで、自分に自信がつきました。僕自身、村元選手を塩漬けするって言っているので、そういう風に戦うと思われているはずですが、打撃でも負ける気はしません。

僕はジムで牛久選手やCORO選手たち、色々な選手とやりあっているので。打撃に関しても村元選手は全然怖くないです。自分のなかではジムで練習している人達の方が強いと思ってます。だから打撃でも寝技でも、完全に圧倒できると思っています」

──試合後には、もう誰にもあんな風なことを言わせないようにしたいですか。

「そうですね。ここでバシンと決めて勝って、マイクで叫びたいですね(笑)」

──風我選手に話を伺うのは初めてですが、伊澤選手は何度かインタビューさせていただいたことがあって。あのホンワカした雰囲気はお姉さんだけでなく、風雅選手も持っているモノなのですね。それが伊澤家の慣わしなのを知らなかったので、風雅選手がインタビューで「お姉ちゃん」を連呼するのを見てきて、何を言っているんだいい年した男が──と思っていました(笑)。

「アハハハ。それで伊澤家は成り立っているんです。本当に周囲から見ると闘争心がなさそうな姉弟で。それでこそ伊澤家なんです。試合以外ではホンワカしています。お姉ちゃんは試合直前までホンワカしていて、自分は堅くなることもあるんですけど。それでも、試合が始める少し前までこんな感じですね(笑)」

──ところでトーナメントの醍醐味は番狂わせと下剋上です。

「ハイ。その気持ちはあります。下馬評とか皆の予想では村元選手の方が上だと思います。でも、そこを試合でひっくり返せば、日本のトップクラスに食い込んでいける。このチャンスはモノにするしかないし、モノにできるんじゃないかという自信が今凄くあるので明日は楽しみにしてください」

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午後5時10分~SPWN PPV
午後5時10分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact2022#05計量結果

<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎:57.1キロ
風我:57.05キロ

<フライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
杉山廣平:56.9キロ

<フライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ:57.05キロ
宇田悠斗:56.85キロ

<フライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大:──キロ
松場貴志:57.1キロ

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI:66.1キロ
西谷大成:66.3キロ

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫:66.05キロ
狩野優:65.8キロ

<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎:77.45キロ
嶋田伊吹:77.15キロ

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央:77.4キロ
レバナ・エゼキエル:76.5キロ

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿:65.15キロ
木下尚祐:66.3キロ

<ライト級/5分2R>
THE☆ナマハゲ:70.6キロ
泉武志:70.6キロ

<60.5キロ契約/5分2R>
力也:60.45キロ
三好マヒロ:60.15キロ

<フェザー級/5分2R>
星野豊:65.9キロ
梶本保希:65.65キロ

<ストロー級/5分2R>
多湖リキト:52.7キロ
佑勢乃花:52.25キロ

<ライト級/5分2R>
倉本大悟:70.65キロ
岩倉優輝:70.4キロ

<バンタム級/5分2R>
コマネチ竜太:61.15キロ
朝比奈龍希:61.35キロ

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【DEEP TOKYO IMPACT2022#05】GP1回戦で杉山廣平と激突、DEEPER福田龍彌「オブリガードです」

【写真】現在は京都市の中心部から離れ、格闘技に集中した生活を送っているという福田。これが戦うという生業だ。(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都港区のニューピアホールでDEEP TOKYO IMPACT 5th ROUNDが開催され、フライ級1回戦の後半4試合が行われる。
Text by Shojro Kameike

今回のフライ級GP最注目の一戦、それは福田龍彌×杉山廣平だろう。MMAファイターとしての完成度を高めている杉山を、試合巧者の福田はどう迎え撃つのか。抽選会で杉山が福田を対戦相手に選ぶ形で決定したこのカード、福田はこれまで以上にヒリヒリした試合内容を求めている。


――福田選手は今年に入って3連勝を収めています。この試合結果と内容については、いかがですか。

「最後のビョン・ジェウン戦(5月に判定勝ち)は納得いかへんですね。アイツ、2Rの途中にノド下を指で突いてきよったんですよ。それでイライラしちゃって、自分のしたい動きができんかった。その結果、左の拳を折っちゃって」

――えっ、拳を骨折していたのですか。

「綺麗にパンチを打つんじゃなくて、雑に振っちゃったんですよね。それが相手のヒジに当たって、折れてしまったんです。最終回も左のパンチを打ってはいたけど、痛くてちゃんと握れていませんでした。その前に、あれだけ当てていたら倒せていないとアカンかった。それが悔しくて、勝っても嬉しくなかったというか。今年はリアルに10試合を狙っていたし」

――10試合! 確かに今年は2月、3月、そして5月とハイペースで試合をしていましたね。

「それが拳を骨折して、4カ月も試合が空いてしまったので……やってしまったなぁと」

――もしビョン・ジェウン戦で骨折していなければ、次はいつ試合をしたかったですか。

「6月でも7月でも。何なら5月でも良かったです(笑)」

――それはMMAの試合限定でしょうか。

「キックボクシングやムエタイの試合もやってみたいですね。ルールは何でもいいです。戦う、っていうことを生業にしたいので。それでどれだけ稼げるか、っていうことを試すのが今年の目標でした。

だからもう、この4カ月は苦痛でしかなかったです。ヒリヒリすることがなくて。塩味だけの料理を食べている、スパイスのない毎日でした。だからこそ、戻ってくる時にはもっと格闘技に集中できるよう、私生活も整えてきたので」

――私生活を整えた、というと?

「仕事を辞めて、いつでも試合を受けられる態勢になりました。だから、たくさん試合したいですね。歩合制なので(笑)。試合のオファー、いっぱい待っています! 今はフライ級GPがあるので、それに集中しないといけないですけど。

GPも4月までに4試合できるので、良かったです。メンバーも良いし。ホンマのことを言えば、藤田大和君や柴田MONKEYとかも入っていると、もっと面白いトーナメントになっていたんやろうけど。でも強い選手ばかり集まってくれて、嬉しかったです」

――DEEPでフライ級GPが開催されると聞いたのは、いつ頃のことですか。

「まだ拳の治療をしている時ですね。その頃には1回戦を8月と9月に分けるかも、という話を聞いていて。自分も拳を治して、万全の状態で出たかったので、9月のほうが良いかなぁと考えていました。9月になって、良い練習ができたのでバッチリです。

出場メンバーを初めて見たのは抽選会場で、小川(徹)さんがいてビックリしましたよ。マジで!? 対戦できたら嬉しいなと思っていました。安谷屋(智弘)選手に負けたのは残念でしたけど、僕も安谷屋選手にはリベンジしたいので」

――安谷屋選手とは2019年4月に対戦し、判定負けを喫しています。

「1Rで極めたろうと思っていたら、自分がバテて負けてしまったという、まあまあ地獄な試合やったんで(苦笑)。次はちゃんと僕らしく戦って勝とうと思っています」

――それだけのメンバーが集まったなかで、対戦相手の希望はありましたか。抽選会では杉山廣平選手が福田選手を選ぶ形となりました。

「うーん、やっぱりビョン・ジェウンですかね。あとは安谷屋選手へのリベンジとか。小川さんも強いファイターやと思うんですけど、一度TRIBEで一緒に練習させてもらったこともあるので、1回戦で対戦したいとは思わなかったです。もともとXを選ぶつもりやったんですよ」

――なぜXを!?

「あの会場にいなかった、もっと上物の選手が来ると思ったんですよ。佐伯さんのことやから、もっと凄いボスキャラみたいな選手を呼ぶんじゃないかなって。そうしたら島袋選手がXの横に行って、チクショーと思いました(笑)」

――話は前後しますが、そのXが宇田悠斗選手になったことについては……。

「これは僕の使命ですよ。DEEPの代表として、修斗からの刺客をやっつける。僕がDEEPER(ディーパー)として、SHOOTER(シューター)を倒すっていう」

――DEEPERという新しい名称が生まれましたね(笑)。

「アハハハ。宇田君と話をしたことはないんですけど、地方シューターとして一緒に頑張っていたこともあって、Xが宇田君になってテンションは上がりましたよ」

――なるほど。抽選会の話に戻りますが、そこで杉山選手が福田選手を対戦相手に選んできた時は、どう思いましたか。

「もうオブリガードです(と手を合わせる)。杉山選手は強い相手にも勝っていますからね。僕はコブラ会にも練習に行くんですけど、杉山選手はコブラ会の加マーク納さんにも勝っているじゃないですか(2019年6月、パンクラスで杉山が判定勝利)。加マーク納さんとは練習したことがあって、彼の強さも知っているので。

加マーク納さんはスクランブルとか強いし、そこで競ることができる選手なんやって思っていましたよ。そういう選手から指名を頂けたことが光栄です。今まで勝っても勝っても指名されないし、名前も挙がらんかった人間なんで。狙われる立場になったのが嬉しくて」

――結果、GP1回戦で最注目のカードが生まれました。

「最注目なんですか? そう言ってもらえると嬉しいですね。でもそこで、ただ勝ったという試合はしたくない。そんな試合になるなら、負けたほうがいい。ヒリヒリしたいっていうのは、そういう意味ですから。でも杉山選手のようにヒリヒリできる相手で良かったです。2回戦以降は再戦が多くなるんじゃないですかね」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午後5時10分~SPWN PPV
午後5時10分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
風我(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
杉山廣平(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ(日本)
宇田悠斗(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
西谷大成(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎(日本)
嶋田伊吹(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
レバナ・エゼキエル(日本)

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿(日本)
木下尚祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ライト級/5分2R>
THE☆ナマハゲ(日本)
泉武志(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
三好マヒロ(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖リキト(日本)
佑勢乃花(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
岩倉優輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
コマネチ竜太(日本)
朝比奈龍希(日本)

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