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【Grachan×Brave Fight35】4連敗から4連勝。ロクク・ダリと戦う芳賀ビラル海「慎重に、抜かりなく」

【写真】苦しい時期を乗り越えることができたのも、冷静で客観的な自己分析があってこそ(C)SHOJIRO KAMEIKE

3月2日(日)、東京都江東区のTFTホール500で開催されるGrachan×Brave Fight35のメインで、芳賀ビラル海がロクク・ダリと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

4連敗からの4連勝――遂にビラルのMMAが開花している。日本拳法をベースとして2022年にEXFIGHTでプロデビューしたビラルだが、プロでは苦杯を舐め続けた。しかし2023年8月よりグラチャンに戦いの場を移して以降は連勝し、ベルトに手が掛かる位置まで辿り着いた。昨年後半は負傷により試合に出場できなかったが、今回は同ライト級1位のダリと、2位のビラルによる挑戦者決定戦の意味合いも持つ試合に。そんなビラルが2023年からの変化と成長を語る。


――プロデビュー以降4連敗、そして現在は4連勝中のビラル選手です。キャリアを重ねていくなかで、連敗から連勝に切り替わるタイミングで何か大きな変化があったのでしょうか。

「一つ何か大きく変わったということではないんです。これまで負けた試合でも『試合の中で自分はどういう心境で、どういう戦い方をして――』というデータと経験を蓄積してきました。減量に関しても同様です。そうしたデータを更新していくことで、勝つことができるようになったのだと思います。今はまた勝利のデータをアップグレードしているところですね」

――なるほど。ビラル選手の試合で「何かが変わってきた」と感じたのは、昨年5月の藤村健吾戦です。同年3月の岸本篤史戦はハードファイトでしたが、藤村戦は「これをやれば自分は勝てる」という戦い方が固まったように見えました。

「両方の試合とも、個人的には計画どおりに進められたと思っています。ただ、藤村戦の時は完全に僕の好きな形になりました。プランAではなかったけど良い形にハマッてくれたので、『逃がさない。どこで極めようかな』と余裕がありました」

――4連敗の時期は、自分の中で何かを探していた時期なのか。あるいは何をすれば良いのか分からない時期だったのでしょうか。

「僕はアマチュア時代に負けたことがなく、プロの世界でも同じように行ければいいと思っていたんです。でもデビュー戦で全然ハマらず……それがすごく衝撃でした。そのために4戦目までは結構考えすぎていたところがあって。

まずプロデビューしてから、練習と試合で差が大きいと感じていました。『練習ではもっと寝技ができるし、打撃も見えている。なのに、なぜ試合では結果が出せないんだろう?』と考えていて。今は『試合でこういう状況になると、自分はこういった心境になる』と客観的に分かってきているので、対処ができている。一つのことではなく、そうした積み重ねがあります。一言でいえば、メンタルの部分が変わったのかなとは思います」

――どちらかといえば神経質なタイプですか。何かが気になって仕方なくなるとか。

「アハハハ、そうですね。それこそケージインした時に足が滑ると思ったら、次の試合は1週間前から足の角質を削ったりとか(苦笑)。見た目からは神経質だとは思われないかもしれないですけど、意外と気にしぃな部分はあります」

――たとえばカレー屋に行って出て来たお皿の隅に、カレーのルゥが少しだけ付いているのが気になったりしますか。

「それはないですね」

――あっ、失礼しました……。

「いや、それが逆なんですよ(笑)。他の人から出されたものについては、何も気にならないです。でも自分が友人とかに料理をふるまう時に、そういうのが付いていたら『やべぇ、どうしよう』と気になるかもしれなくて」

――それはMMAでいえば、アマとプロの大きな差かもしれません。プロの舞台は観客や応援団がいて、自分の試合に多くの人が関係している。その人たちの前で、自分がどんな試合を見せないといけないかを考えすぎてしまうとか。

「はい、それは大きいです。プロになってスポンサーさんや、お世話になっている方たちがいて。その人たちのために――と考えすぎていた部分はありますね。

でも試合を経験するごとに、少しずつ意識は変わってきました。あくまでも自分がやりたいMMAをやる。その『自分がやりたいMMA』に同調してくれるのであれば応援してください、という意識になってきています」

――「自分がやりたいMMA」とは?

「具体的に『どういう戦いがしたい』『どういう見せ方をしたい』ということではないんですけど……。僕がMMAを戦っていて楽しいのは『この相手に勝つには、どういうプランを立てたらいいか』と考え、一つの答えを発見することです。たとえば藤村戦は上からネルソンで圧力を掛け続けていたじゃないですか」

――はい。MMAのグラウンドでは珍しいパターンだったと思います。

「それも技術的に『ネルソンでいえば角度を変えるだけで力を使わなくても極まる。こっちの方向だと、こんなに力を使っても極まらない』という発見があり、一つひとつの技が正確なものになっていく。すると自分のレベルがどんどん上がっていく。その感覚がすごく楽しくて。

練習としての経験値は上がってきました。次は試合の経験値もどんどん上がっていけばMMAファイターとして、トータルのレベルが上がっていく。それが今は楽しみです」

――現在、練習場所は所属しているマスタージャパンのみですか。

「基本はマスタージャパンと、週5で中村K太郎さんのユナイテッドジム東京に勤務しているので、そちらで練習会に参加させてもらうこともあります。あと今は行けていないのですが、横須賀のDOBUITAさんで雑賀ヤン坊達也さんと練習させてもらっていました」

――横須賀に!? 都内から行くとなると、少し遠いですよね。

「その時は草訳駿介選手との試合が決まっていて、高身長の雑賀選手と練習したかったんです。長身の選手がどういう組みや打撃をされたら嫌なのか。それを知るために、しばらく雑賀選手がいるDOBUITAに通わせていただきました」

――草訳選手とは昨年9月に対戦が決定していましたが、ビラル選手の負傷で中止となりました。昨年12月のヘリオスで小谷直之選手をKOした草訳選手が対戦をアピールしてきた時は……。

「実は草訳選手からアピールされる前に、ダリ君から『俺がチャンピオンになるから3月は空けておいてよ』と言われていたんですよ。その言葉で完全にスイッチが入って、あまり草訳選手のことは考えていなかったです(苦笑)」

――そのダリ選手はベルトを巻くことができませんでした

「それでも次の相手はダリ君だとしか考えていなかったです。失礼だったら申し訳ないけど草訳選手は前回、植田豊選手に負けているじゃないですか。小谷選手との試合も良い内容でしたけど、まだ僕の中で熱が戻ってきてはいません。ただ、経験を積んでくれば怖い選手になると思うので。いずれ――」

――草訳選手は今回、岸本選手と対戦します。試合の予想はいかがですか。

「う~ん、どうでしょうね? 草訳選手が勝つような気はしていますけど」

――ダリ選手とビラル選手の試合はライト級ランキング1位と2位の激突です。これがベルトへの挑戦者決定戦となるかもしれません。

「そうですね。僕としてはなるべく間を空けずに、早くチャンピオンと試合をさせてもらいたいです。そのためにも今回、しっかり勝ちたいですね。そんなに気持ちが大きいほうではないので、次のダリ戦を落とさないよう慎重に頑張ります」

――ダリ戦はどのような試合になるでしょうか。

「ファイターとしては『打撃に寄っているな』という印象で、どういう時に大振りになるかもチェックしていますよ。いずれにせよ抜かりなく戦いたいです。

ダリ君とはお互いにアフリカをルーツとしていて――僕がガーナと日本のハーフで、ダリ君はコンゴですよね。実は日頃から交流もあったりします。グラチャンのライト級で戦っていくうえでは、いつか試合すると思っていました。同じアフリカをルーツに持つ先輩を打倒して、自分の価値を向上させたいです。よろしくお願いします!」

■Grachan×Brave Fight35 視聴方法(予定)
3月2日(日)
午前13時15分~GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■Grachan×Brave Fight35 対戦カード

<ライト級/5分2R+ExR>
ロクク・ダリ(コンゴ)
芳賀ビラル海(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
草訳駿介(日本)
岸本篤史(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
藤村健悟(日本)
高橋正寿(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
萩原一貴(日本)
石坂空志(日本)

<60キロ契約/5分2R+ExR>
金森琢也(日本)
松本将希(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
後藤浩希(日本)
テム(モンゴル)

<ライト級/5分2R+ExR>
アリアン・ナカハラ(カナダ)
望月貴史(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
長野将大(日本)
水谷健人(日本)

<59キロ契約/5分2R+ExR>
高橋風我(日本)
武田勇輝(日本)

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【Grachan73×Brave Fight35】対抗戦だけではないライト級サバイバル。ダリ×ビラル、岸本×草訳が決定

【写真】ジワジワ詰めていくビラルの寝技が再び(C)GRACHAN

24日(金)、GRACHAN実行委員会より3月2日(日)に東京都江東区のTFTホール500で開催されるGrachan73×Brave Fight35の対戦カードが発表された。
Text by Shojiro Kameike

GrachanとBrave Fightのコラボ興行は2016年2月、Grachan22×Brave Fight12からスタート。以降。年1回のペースで行われてきたGrachanとBrave Fightも10回目を迎える。そんななか今大会は、Grachan出場選手とBraveジム所属選手による対抗戦が6試合組まれた。


対抗戦が行われるコラボ興行でも、グラチャンの軸がタイトルマッチと、ベルトを目指すランカーの戦いであることは変わらない。それは対抗戦の大将戦ともいえるライト級戦=草訳駿介×岸本篤史のほかに、ロクク・ダリ×芳賀ビラル海というライト級1位と2位の対決もマッチメイクされていることでも明らかだ。

ビラルと草訳は当初、昨年9月のGrachan71で対戦予定であった。ライト級注目の新鋭対決として期待も高まったが、ビラルの負傷欠場により草訳は急きょ、植田豊と対戦することに。ここで草訳は植田にRNCで敗れている。その草訳は3カ月後の復帰戦で、小谷直之をパウンドで沈めている。試合後、草訳は当日テレビ解説を務めていたビラルとの対戦をアピールするも、負傷明けとなるビラルの復帰戦は、ロクク・ダリと激突することとなった。

ベルト挑戦を賭けたランカー同士のサバイバルマッチであると同時に、ビラルと草訳にとってはこのベテラン勢との対戦は大きな意味を持つ。プロデビュー以来4連敗からの4連勝というビラルは3月の岸本篤史戦と5月の藤村健悟戦で、潜在能力の開花ともいうべき安定したバックテイクあるいはトップコントロールを見せた。対するダリも昨年12月は王座奪取こそ成らなかったものの、王者の林RICEを相手に相変わらずの身体能力、打撃、そしてバックの奪い合いを展開している。ビラルにとっては過去対戦経験のないタイプであるダリを押さえ込むことができれば、成長の証明となるはずだ。

ケージレスリングがあるからこそ、強い打撃を振るうことができる。草訳も実力の開花へ(C)GRACHAN

一方の草訳は、ライト級では規格外のリーチとコンパスを生かした打撃を武器としている。しかし植田戦では急きょ対戦相手が変更になったとはいえ、グラウンドに対する不安を露呈してしまった。昨年12月の復帰戦は、小谷が相手だけにテイクダウンから圧倒されてしまうのでは――とも思われたが、ケージレスリングで成長を見せている。特に長いリーチを活用したオーバーフックで、中盤から小谷にテイクダウンを許さなかった。この戦いを同じタイプともいえる岸本を相手に披露できれば、植田戦の敗北を払拭できるか。

とはいえダリと岸本も若手2人の踏み台で終わるわけにはいかない。Grachanにとって2025年の関東初興行は、ライト級戦線において重要なマッチアップとなった。

■Grachan73×Brave Fight35 視聴方法(予定)
午後13時30分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

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45 Grachan Grachan69 MMA MMAPLANET o 藤村健悟

【GRACHAN69】ビラルがハーフネルソンで藤村の首&右肩に圧力をかけ続け、アメリカーナでフィニッシュ

<ライト級/5分2R>
芳賀ビラル海(日本)
Def.1R4分56秒 by アメリカーナ
藤村健悟(日本)

藤村が右縦蹴りを放ち、足を滑らせた。距離を詰めたビラルに対し、藤村がダブルレッグから背中を着かせる。下からハーフネルソンで右肩を抱えるビラルは、藤村の腰にカカトを叩きつけていく。藤村は腰を上げて体重を前にかけていくと、ビラルがクローズドガードで固める。ハーフネルソンで絞り上げながらリバーサルしたビラルは、そのままマウントを奪い、ハーフネルソンで藤村の首に圧力をかける。耐える藤村だったが、残り10秒でビラルが右腕へのアメリカーナに切り替えて右肩を捻るとタップした。勝利したビラルはGrachanライト級王座への挑戦をアピールした。


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【Grachan69】フェザー級王者の小島勝志が国際戦でバクトルを迎え撃つ。芳賀ビラル海は藤村健悟と対戦

【写真】小島の真価と進化が問われるバクトルとの国際戦(C)MMAPLANET

1日(月)、GRACHAN実行委員会より5月26日(日)東京都大田区の産業プラザPIOで開催されるGrachan69の対戦カードが発表された。同大会ではフェザー級王者の小島勝志が、フィリピンのロッキー・バクトルを迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike


小島は昨年5月のGrachan61で、フェザー級王座決定トーナメント決勝を高橋孝徳と争い判定勝ちを収めてベルトを巻いた。その小島が1年ぶりの試合で、ONE参戦経験を持つバクトルとノンタイトル戦で激突することとなった。

高橋戦では、ムエタイ技術を高めたグラップラーを相手に左ジャブと左ボディが冴え渡った。高橋のテイクダウンに苦しむ場面はあったものの、終盤には小島がバックを奪い、さらに左だけでなく右クロスと右テンカオを混ぜて3-0の判定勝ちで新王者に。

対するバクトルはMMA戦績が5勝3敗。昨年5月にはONE FN17でモンゴルのエンフオルギル・バートフルーと対戦している。実はMMAPLANETでは、昨年11月のフィリピン取材でバクトルの姿をキャッチしている。この時、GLADIATORタレントリレーションを務める長谷川賢氏はバクトルの馬力に対して評価をしていたという。ONEのエンフオルギル戦ではパワフルなテイクダウンと打撃に屈したものの、持ち味である馬力に打撃と組みの連動という部分でONE時代よりも成長が見られると、一筋縄ではいかないファイターとなるに違いない。

小島の持ち味は、どの距離からでも相手を削ることができるパンチを持っていること。左ジャブに対してバクトルが馬力を武器に距離を詰めてきても、左ボディと右アッパーで削り続けて仕留めたいところだ。

今大会には、3月のGrachan68×Brave Fight31でライト級2位の岸本篤史を下した芳賀ビラル海も連続参戦を果たし、藤村健悟と対戦する。藤村は昨年12月に中国WLF(武林風)でワン・ジンピンを下している。藤村のグラップリングに対して、ビラルも岸本戦ではダウンを奪ったうえバックコントロールなどキープ力の成長を伺わせた。

現在グラチャンのライト級は、Road to UFC以降の動向が注目される原口伸が正規王座に付いている。原口のRTU参戦を受けて設置された暫定のベルトは、林RICE陽太が巻いているものの、その林も4月13日に韓国ROAD FCでパク・シウォンと対戦する。もし原口がフェザー級に転向し、林RICEが正規王者となれば、ビラル×藤村の勝者の挑戦を受ける可能性もあるだけに注目だ。

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GLORY MMA MMAPLANET o ONE PFL RIZIN ROAD FC Road to UFC Special UFC YUKI アーハージャン イープークールー シャア・リエンヤン 川名雄生 海外 神田コウヤ 藤村健悟 高木亮

【WKG&M-1Global】川名雄生&高木亮が出場。急激に力をつける中国勢。国内イベントでの実力の程は?

【写真】WGKのオクタゴン・リング。はRoad FC、ONE、RIZINに肩を並べる規模でイベントが行われているのか……(C)CFP

12日(土)、CFPより26日(土・現地時間)に中国は広東省(クウントン・シュン)の深圳(シェンチュン)にある深圳南山文体育中心(シェンチェン・ナンシャン・チュウワン・ウェンティーヂョンシン)でWKG & M-1 Globalが開催され、日本から川名雄生&高木亮が出場することが発表されている。
Special Thanks to Mr.Hiroyuki Iwakuma
Text by Manabu Takashima

CPFのリリースよるとWGK=World King Gloryとは中国の投資家であるトン・リーなる人物が、中国国内のMMAの近代化とより優秀な選手の育成を目的として2016年から活動を開始したプロモーションで、活動開始時よりロシアのM-1Globalと提携関係を結んでいるという。


WKGでは8角形のリングが使用され、試合タイムは5分✖3R。ルールはユニファイドがベースながらグラウンドでの頭部へのヒジ打ちは禁止、裁定方法はラウンドマストとなっている。

2人参戦する日本勢、高木亮の対戦相手アーハージャンはキャリア12勝3敗。正確な後ろ回し蹴りを駆使するなどアグレッシブで打撃が切れるウェルラウンダーだ。積極的な余り防御が疎かにある部分もあるので、高木としては勢いに飲み込まれずに戦いたい。

また過去10試合で3勝7敗と厳しい状態にある川名が、2018年のPFL参戦以来となる海外進出で、Road to UFCで神田コウヤと熱戦を繰り広げたイープークールーと対戦する。イープークールーは7月22日にDRAGON FCで藤村健悟をヒザ蹴りでKOしており、3カ月で3度目の日本人対決となっている。

世界を動かす経済大国の人材育成MMAプロモーション=WKG。ロシア、ブラジル、タジキスタン、モンゴル、韓国、日本勢を食って強化に挑む。とはいえアーハージャンとイープークールーの戦績は抜けているものがあり、この辺りは×日という部分は興行の軸になっているのかもしれない。

経済の論理が、まま強さの真理に通じる格闘技にあって、Road to UFCで明らかになったように日本が中国をリードしているとはもう言えないのが現実だ。そんななか、アーハージャン&イープークールーの両者ばかりか、7勝2敗でONE Hero Series & ONE Friday Fightsベテランのシャア・リエンヤンや主催者発表では5勝0敗のジュア・グーツェンらが、どのようなパフォーマンスを見せるのかが非常に気になる。

■WKG & M-1対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィ・ヤオツン(中国)
ヘナト・ハンジェル(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
川名雄生(日本)
イープークールー(中国)

<フェザー級級/5分3R>
ツー・ワン(中国)
イエダーリ(中国)

<フェザー級級/5分3R>
高木亮(日本)
アーハージャン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャア・リエンヤン(中国)
ウイシーバイ・チューハイイーフー(中国)

<バンタム級/5分3R>
イリャ・ツェルゲルニコフ(ロシア)
リー・ムーハ(中国)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ジュンギョ(韓国)
チョウ・ニエンラ(中国)

<フェザー級/5分3R>
ガンゾリグ・エルデンバター(モンゴル)
ジュア・グーツェン(中国)

<バンタム級/5分3R>
リ・ファンヒョン(韓国)
シャア・ミンチェン(中国)

<フライ級/5分3R>
リーツー・ソンウーウ(中国)
サイヴァリ・サイドフ(タジキスタン)

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Brave Fight27 Column Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC   ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【RACHAN59 X Brave Fight27】試合結果 予想を遥かに上回る強さを見せ原口伸が小谷直之を撲殺TKO

【写真】打ちつける時のインパクトが凄まじかった(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホール500でGRACHAN59 X Brave Fight27が開催された。

メインのGrachanライト級選手権試合はチャンピオン原口伸が、小谷直之をテイクダウンからパウンドを圧倒。TKO勝ちで王座防衛に成功し、改めてフェザー級でRoad to UFC出場をアピールした。

またコメインでは山田哲也がブレンゾリグ・バットムンクを組み倒せず、パウンドアウトされ、仕切り直しのフェザー級T準決勝は高橋孝徳が崎山勲を判定で破っている。

GRACHAN59 X Brave Fight27
<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
○原口伸(日本)1R3分57秒
TKO
詳細はコチラ
×小谷直之(日本)
<ウェルター級/5分2R>
○ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)1R4分59秒
TKO
詳細はコチラ
×山田哲也(日本)
<フェザー級T準決勝/5分2R>
○高橋孝徳(日本)2R
判定
×崎山勲(日本)
<ライト級/5分2R>
○藤村健悟(日本)1R3分46秒
腕十字
×松田マン(日本)
<バンタム級/5分2R>
△高須将大(日本)2R
Draw
△ガルちゃん(日本)
<無差別級/5分2R>
○鈴木マシマシ(日本)2R
判定
×ダンカン(米国)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○御代川敏志(日本)2 R2分49秒
TKO
×薩摩竜仁(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○天野哲宏(日本)1R1分47秒
KO
×原拓郎(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○宮内拓海(日本)1R0分59秒
KO
×新垣健司(日本
<フェザー級/5分2R>
○櫻庭泰裕(日本)2R
判定
阿仁鬼(日本)
<バンタム級/5分2R>
○髙橋謙斗(日本)2R
判定
×松本大輔(日本)
<74キロ契約/5分2R>
○神谷大地(日本)1R1分27秒
判定
×今市凌太(日本)
<ライト級/5分2R>
○望月貴史(日本)1R1分27秒
判定
×古谷宗太郎(日本)
<フライ級/5分2R>
○山﨑聖哉(日本)1R1分27秒
判定
×二之宮徳昭(日本)


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【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】原口伸─02─「小谷選手に勝てなければ、フェザーでも海外で勝てない」

【写真】ケージの中の躍動感、無慈悲なパウンドとは対照的に普段はホンワカな感じの原口伸(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、小谷直之を相手にGrachanライト級王座の初防衛戦を行う原口伸のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

フレームの問題でフェザー級転向を考える原口にとって、ライト級での試合は今回が最後になるだろう。もちろん契約の問題はあるかもしれないが、それでもプロモーターとの話し合いで今回からフェザー級で戦うことも可能だったはず。しかし原口は、国内ライト級の中でも大きな小谷と対戦する。その先に見据えるのは――UFCに出ることではない。オクタゴンで勝利を手にすることだ。

<原口伸インタビューPart.01はコチラから>


――今後はフェザー級で戦っていくと考えた時に、小谷選手はライト級の中でもフレームが違いすぎませんか。

「はい、メチャクチャ大きいです(苦笑)。僕としてもフレームの違いがネックになるとは思いますが、オファーがあった時点で覚悟は決まっています。もともとグアムの試合の前からオファーは頂いていて。その時は僕も通常体重が落ちていたので、『試合が終わってから身体をつくり直してから防衛戦をやりたい』と返答していました」

――小谷戦を4日後に控えた今、ライト級用の身体に戻ってきているのでしょうか。

「なんとか……。それでもまだ小谷選手とはフレームが違うでしょうけど、計量の時点では同じ70.3キロになるので、あまり深く考えないようにしようと思っています」

――小谷選手とはフレームだけでなく、キャリアの違いもありますね。原口選手にとっては過去最大のキャリアを持つ相手となります。

「PRIDEやUFCにも出たことのある相手ですからね。オファーを頂く前は名前を知っているぐらいでしたが、対戦が決まってからは試合映像をしっかり見ました。見たら『おぉ~っ!!』と思って」

――「おぉ~っ!!」とは(笑)。

「寝技が強くて、一発で試合展開をひっくり返すことができる選手だと思います。どれだけ僕が優勢に進めていても、どこかで取られたら一発で終わる。緊張感のある相手ですよね。ケージレスリングも強いじゃないですか。ケージ際での小外掛けも上手いので、そういったケージでの攻防も頭には入れています」

――特に四つで組んだ時は強いですよね。それでも――フレームの大きさに関わらず、組みでは負けない自信がありますか。

「そうですね。僕はレスリング時代から、力×力で勝負するタイプではないんですよ。相手が力で来たら、こちらはスピードで勝負するような。グラチャンのベルトを獲った植田戦でも、相手が組んできたところを切り返す場面もありました。むやみに力で勝負することはなく、そういった攻防も全て含めて、組みでは負けないと思っています」

――では他の要素についてもお聞きします。小谷選手の打撃については、どのように見ていますか。

「左ストレートは強いですよね。形が良いわけではないと思いますが、実際当たるし、当たったら危ないです。僕も小谷選手もサウスポースタンスなので、左をもらわないように動きたいです。自分もまだ打撃については未完成なので、荒々しい打ち合いになるのかなと思っています。そのなかでも自分はキム・サンウォン戦のように、スピードを生かしながらコンパクトに打っていきたいです」

――なるほど。先ほども少し触れられていましたが、サブミッションを比べるといかがですか。

「まず相手に取らせないことが一番です。一度掴まれたら、こちらが技術で対抗しようとしてもガッと持っていかれる力があると思うので」

――対して、ご自身のグラウンド技術は?

「今回はグラップリングに重点を置いて練習してきました。僕にとってグラウンドでの武器は、パウンドです。さらにパウンドを打ちながら、その流れでサブミッションを極められるような練習を積んでいます。最初から極めることを狙うよりも、一つひとつを積み重ねていって、その先にフィニッシュがあると思っています」

――ということは、やはり試合は削り合いが多くなりそうですか。

「そう思います。小谷選手を相手に、シンプルなグラップリングで一本を取れるような技量は、今の僕にはないかもしれないです」

――正直な意見ですね。原口選手に限らず国内で、シンプルなグラップリングで小谷選手を極められる選手も少ないとは思いますが……。

「アハハハ、それぐらい強い相手だと思います。でもライト級でフレームの大きい小谷選手に勝てなければ、フェザー級に落としても海外では勝てないですよね。僕が目指しているのはUFCです。UFCだけでなく海外の試合を見ていると、ここで負けているようでは中央アジア勢には勝てないと考えています」

――一方で、キム・サンウォン戦を削り合いで制しただけに、原口選手と中央アジア勢の試合もぜひ見てみたいです。

「ありがとうございます。先日のUFC(UFN218)を見ても、『日本人はUFCで勝てない』というのは先入観に過ぎなかったんだなと思いました。どの競技でもそうですけど日本人選手が勝つと、その勢いに続くことってあるじゃないですか。今はMMAでも、その現象が起きつつあるというか――少なくとも、僕の中の先入観がなくなった大会でした。『自分もUFCで戦える』そう思わせてくれました」

――小谷選手との防衛戦を控えた今の時点で、先のことを言うと鬼が笑うかもしれませんが、あとどれくらいでオクタゴンに到達したいと考えていますか。

「宮田先生からは『MMAが分かるようになるには3年かかる』と言われています。僕はMMAを始めて2年経っていないので、まだ分からずに考え込んでしまう部分もあります。だから今年が勝負の1年になると思います。もし今年もRoad to UFCアジアが開催されるなら、ぜひ出たいですね。

UFCに出るためには、小谷選手は絶対に超えないといけない壁です。結果はもちろん、試合内容も問われると思います。試合当日は準備してきたものを、出し惜しみせず全部出して、しっかり勝ちます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
原拓郎(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

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【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】岩の拳ブレンゾリグと対戦、山田哲也─02─「パウンドでフィニッシュ」

【写真】ONE時代に国内では経験しがたい圧は幾度となく経験してきた山田。その経験がブレンゾリグを相手に生きるか (C)ONE

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、ブレンゾリグ・バットムンクと対戦する山田哲也のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

元ZSTウェルター級王者の山田にとって、日本での試合は2016年12月にグラチャンで行われた石原裕基戦以来、6年2カ月ぶりとなる。長きにわたる海外での試合経験は、山田に何をもたらしたのだろうか。そして打撃系ファイターのバットムンクと、いかに戦うのか――そんな山田が、試合前にも関わらずフィニッシュ方法を宣言した。

<山田哲也インタビューPart.01はコチラから>


――グラチャンに参戦するうえで、目指すはGRANDウェルター級王者の川中選手への挑戦ということは、完全にウェルター級に移行するということですね。山田選手の階級変更で、国内ウェルター級が活性化しそうです。

「ありがとうございます。今後はウェルター級でやっていきたいです」

――山田選手にとって国内での試合は、2016年12月の石原戦以来、6年2カ月ぶりとなります。

「試合は試合なので、国内でも海外でも変わらないです。ケージに入ってしまえば、どこでも同じかと思っています。国内で試合をすると、いつも一緒に練習している仲間が応援に来てくれるので心強いですね」

――では6年以上もの間、ずっと海外で戦ってきたことで学んだものはありますか。

「直前のオファーを受けて試合をしたりとか、当日に試合順が変わったりする環境で試合をしてきました。そういう面では、メンタルが強くなったかなと思っています。いきなり試合順が変わったために、アップできずに試合をすることもありましたから(笑)」

――試合順が後になるならまだしも、いきなり繰り上がって予定より早く試合をするのはキツいですね。

「クンルン・ファイトに出た時(2017年7月、中国でウ・ハオチアンに判定勝ち)なんですけど、チャールズ・クレイジーホース・ベネットの都合で僕の試合順が繰り上がりました(笑)。それに限らず、海外の試合はトラブルも多いですよね。日本での試合のほうが安心感はあります」

――石原戦はグラチャンで行われた試合で、今回そのグラチャンで国内復帰という形になりました。そこに何か縁などは感じますか。

「そうですね。グラチャンについては――いつかまたグラチャンで試合したいと思っていました。国内で試合するにあたって、最初に声をかけていただいたのがグラチャンで嬉しかったです。12月4日(GRACHAN58)で出場の挨拶をさせてもらった時に、久しぶりに見ると大会も変化しているなと思いました。もう名前が分からない、新しい選手がたくさん出ていて。新鮮だったことに加えて、メインで川中選手の試合(ノンタイトル戦ながら渡辺良をヒザ十字で下している)も見ることができたので良かったです」

――ずっと海外で試合をしている間、他のプロモーションも含めて日本国内の動向はチェックしていたのでしょうか。

「細かくチェックしていたわけではないですが、今の国内で自分がどれだけやれるのか――その点はずっと頭の中にありました」

――どれだけやれるか……その結論は出ていますか。

「それは今回の試合次第だと思います」

――なるほど。次の対戦相手は韓国在住のモンゴル人ファイター、ブレンゾリグ・バットムンクです。山田選手のほうから「誰と対戦したい」「海外選手と試合したい」といった希望はあったのですか。

「いえ、特に希望はなかったです。もともと『もし日本人選手で相手がいなかったら、海外の選手でも良いですか?』というお話を頂いていたので、相手が外国人選手になっても驚きはなかったですね」

――では、そのバットムンクについて印象を教えてください。

「体の力が強くて、腰が重い選手ですね。復帰戦としては、なかなかの相手だと思います」

――腰が強いからこその打撃力が目立っていますね。

「はい。立っている時の安定感が優れています。勢いに乗ると、どんどんパンチを振ってきますよね。自分としては近い距離になったら組んで、倒してから大人しくさせたいです」

――やはりポイントはテイクダウンですね。近い距離になっても、打ち合う気はないですか。

「打ち合いは……(苦笑)。ただ、組むためには近い距離に入らないといけないので、少しは打撃戦に付き合わないといけないと思います。相手の打撃をかいくぐって、どう組みついてテイクダウンするかですね。それでも珍しいタイプというわけではないです。これまでも雑な打撃を振ってくる相手とは対戦してきているので」

――バットムンクのテイクダウンディフェンスに関してはいかがですか。

「過去の試合では、何度もテイクダウンされていますよね。でも、ああいうギリギリまで粘るタイプは、テイクダウンしたい側としては一番疲れる相手なんです(笑)。以前グラチャンに出た時(2019年1月、植田豊に判定負け)、テイクダウンの際にケージを掴んでいて。あれをやられるとキツいですよ。今回は2Rなので、最初からテイクダウンしてフィニッシュを狙っていきたいです。今回はパウンドでのフィニッシュを狙っています」

――えっ、試合前にフィニッシュ方法を宣言して大丈夫ですか。

「アハハハ、大丈夫です。パウンドでフィニッシュしますよ。相手は今までの試合で、サブミッションを返している場面もありました。ただ、そんなにブリッジが強い選手ではないので、まずはしっかりポジションを取ること。ポジションを取るためにパウンドを落としながら、そのまま殴り続けて仕留めたいです」

――これまで山田選手の試合ではパウンドアウトによるフィニッシュはなかったので、ニュー山田哲也を楽しみにしています。

「いずれはRIZINなどにも出たいと思っていますが、今は山中選手のことしか頭にないです。次はグラチャンとブレイブファイトの合同興行なので、きっとブレイブ所属の山中選手も会場に来ますよね? バットムンクを仕留めて、その場で山中選手に対戦を要求させていただきます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
長野将大(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

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【GRACHAN59 X BRAVE FIGHT27】原口伸×小谷直之大会でフライ級次期挑戦者決定Tスタート

【写真】注目カードを含め、全22試合の対戦カードが発表されたグラチャン2023年第一弾(C)MMAPLANET

28日(水)、Grachanより2023年最初のイベント=GRACHAN59 X BRAVE FIGHT27の追加カードが発表された。

2月12日に東京都江東区のTFTホール500で開催される同大会は、Grachan58でGrachanライト級選手権試合=チャンピオン原口伸×チャレンジャー小谷直之戦と、ウェルター級マッチに山田哲也が出場することが明らかとなっていた。追加カードはプロ&アマMMAに加え、プロ&アマキックと計20試合にのぼる。


なかでも注目はフライ級次期挑戦者決定Tの開幕戦だ。チャンピオン松場貴志はDEEPとRIZINで活躍中だが、2018年9月に獲得したベルトの防衛戦を3年間留守にしていたホームで2023年は行うことになるのか。

そんな松場への挑戦権を賭けたトーナメントの初戦は御代川敏志×薩摩竜仁、長野将太×天野哲宏、宮内拓海×新垣健司、児玉勇也×田中智也という顔合わせとなる。

また幕張メッセ大会で偶発性のバッティングによりNCとなったフェザー級T準決勝=高橋孝徳×崎山勲戦の再試合が組まれることも決まった。

さらに藤村健悟×松田マンのライト級戦、バンタム級では髙橋謙斗×松本大輔戦が組まれ、原口と高橋以外のBRAVE勢のプロMMAマッチ出場は望月貴史、山﨑聖哉、神谷大地の3選手となっている。

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Brave Fight26 Grachan53 MMA MMAPLANET o 藤村健悟 野村駿太

【GRACHAN53 X BRAVE FIGHT26】藤村にMMAをさせず。野村俊太がプロ2勝目をパウンドアウトで挙げる

【写真】藤村に回転するMMAをさせなかった松井の力強いパウンド(C)NOBU YASUMURA

12日(土)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN53×BRAVE FIGHT26が行われた。
Text by Nobu Yasumura

ここでは第10試合で行われた野村駿太×藤村健悟のライト級マッチの模様をお伝えしたい。


<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
Def.1R3分43秒by TKO
藤村健悟(日本)

1R開始直後にダブルレッグを藤村がテイクダウンへ。ガッチリと野村を抑え込みながらパウンドを見舞う。

下の野村は立ち上がるが、藤村は足をキャッチして足関節を狙う。
足を抜いて脱出した野村は起き上がりながらパウンド連打をお見舞い。もらいながらも藤村はしつこく組みにいくが、防戦一方に。

藤村の動きが止まったところでレフェリーがストップ、野村のTKO勝ちとなった。

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