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【Bellator294&295】今年も4月にハワイ2連戦。渡辺華奈がマクファーレンと対戦。菊入&ISAOの出場あるか

【写真】渡辺は嬉しいビッグマッチ出場、そして日系人の多いハワイだがアウェイでのマクファーレン戦が決まった(C)BELLATOR

15日(水・現地時間)、Bellatorが今年も4月にハワイ2daysイベントとなるBellator294とBellator295の開催を発表している。

そして295大会には渡辺華奈が出場し、地元のヒロイン=イリマレイ・マクファーレンと対戦することも明らかとなった。


ハワイはオアフ島ホノルル、同地のMMAのメッカといえるニール・ブレイズデールセンターで行われるBellatorの2日連続興行は、コロナを経て12月から4月にシーズンこそ変わったが健在だ。

今回の発表では、まずこれも恒例の軍慰問の性格上、一般客にチケットが販売されない金曜日の294大会で米国海兵隊出身のリズ・カモーシェが自らの持つBellator世界フライ級王座防衛戦をディアナ・ベネットと戦うことがアナウンスされている。

両者は2020年9月に対戦経験があり、この時はベネットの体重オーバーで131.7ポンド契約戦となった試合でカモーシェがRNCで一本勝ちを収めている。その後、ベネットは3連勝でタイトル挑戦権を掴んではいえるが、うち2度が体重オーバーで、まずはしっかりとウェイトを創ることを願いたい。

同大会ではコメインでティム・ジョンソン✖サッド・ソウマのヘビー級戦、そしてサークルケージ初陣となるサラ・マクマン✖アーリーン・ブレンコウの女子フェザー級戦も決まっている。

土曜日=Bellator295はメインでバンタム級GPファイナル&暫定世界バンタム級選手権試合=王者ラフェオン・スタッツ✖挑戦者パッチー・ミックス戦が決定した。1年を費やして実施されたワールドGP、ハワイで始まりハワイで幕を下ろすこととなる。

Bellator✖RIZINの対抗戦出場が期待されたが実現しなかった渡辺は、昨年5月のデニス・キルホルツ戦以来の実戦でランク的には下だが、実績的には格上といって良いマクファーレンに臨むこととなった。

元女子フライ級王者のマクファーレンはサンディエゴ在住だが、生まれも育ちもハワイのホノルル。熱烈なファンの声援をバックに戦うことになる。昨年のホノルル大会でジャスティン・キッシュに判定負けを喫したマクファーレンも、ホームで2年連続の敗北は許されない。

渡辺としてはベラトールに転じて以来、いやMMAデビューから始めて遭遇する打撃を使いこなす──本格的な柔術家との対戦。その柔術もマクファーレンの場合は10thPlanet系の技術を習得しており、トップを取ってからのフィジカル&柔道の寝技を発展させてきた渡辺にとって未知の領域となる。

トップを取ることを前提として、足を越すことができるのか。また下になった場合の対処方など、渡辺のポテンシャルが試される大切な一戦だ。

また295大会ではカイ・カマカ3世、ボビー・キング、スミコ・イナバらローカルヒーローの登場など6試合のプレリミとメイン計8試合が現時点で発表されており、294大会はメインカードの3試合のみ。

昨年の実績でいえば金曜日大会は8試合、土曜日は13試合が組まれていた。このままの試合数が今年も実現するのであればまだ10試合=20名の選手に出場枠が残されている。米本土の日本の中間、日系人も多い土地柄だけに菊入正行&ISAOのパンクラス王者コンビの登場にも期待したい──が、果たして。

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【Bellator&Pancrase】フェザー級KOP、ISAO。34歳のBellatorと契約、再チャレンジ決定

【写真】ベルト姿、パンチや蹴りが当たっている場面、テイクダウンが決まったシーンよりも、こういうところがISAOの強さ、そんなイメージの写真を選んでみました(C)Zuffa/UFC

14日(火)、Bellatorとパンクラス、さらにU-NEXTの連名でISAOがベラトールと契約し、参戦することが発表された。

7年前、ライト級KOPの肩書を持ちフェザー級に転向してBellatorに参戦もゴイチ・ヤマウチ、ジャスティン・ローレンスに連敗。世界第2のプロモーションの壁を知ったISAOの再チャレンジが決まった。


国内に戻ってからフェザー級KOPに君臨し、海外初挑戦の機会を探り続けてきた。福井幸和氏体制となってから、パンクラス王者からBellatorとの契約は昨年の菊入正行に続きISAOで2人目だ。昨年末のRIZINとの対抗戦に向けて、六本木で公開記者会見が行われた際にその福井代表と菊入、ISAOがスコット・コーカーを表敬訪問していたところも目撃されている。

その後、なかなかISAOの契約という情報は伝わって来ず、一時期はUFC同様にBellatorもロースターの若返りを目指し、ベテラン選手の獲得には乗り気でないという話も聞かれただけに、34歳のISAOの契約はJ-MMAにとっても嬉しいニュースとなる。何より菊入とともに、早々のBellator初陣の方を待ちたいところだ。

なおISAOと現在、IMMAF世界大会及びBRAVE CFを視察中の福井代表がリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

ISAO
「北米ビッグプロモーション団体BELLATOR MMAと契約し闘えることをとても光栄に思います。スコット・コーカー代表、関係者の方々に感謝致します。BELLATORとは2度目の契約になりますが、前回は結果及ばずでいい姿を見せる事ができなかったので、今回は成長した姿を見せて勝ち続けていきます。

参戦するからにはBELLATORのチャンピオン目指して頑張っていきます。自分はキャリアのほとんどをPANCRASEで戦ってきました。2度チャンピオンになれるくらい育てていただき、今回快く送り出してくださったPANCRASEに感謝しています。
キング・オブ・パンクラシストとして世界で結果を出しその強さを証明してきます。

最後に、世界トップファイターたちを数多くマネージメントしているArsenal Sports Agencyと契約できとても嬉しいです。
自分も世界トップファイターの1人になれるよう最前線で戦ってきます」

福井幸和氏
「30周年を迎える日本MMA老舗団体PANCRASEから世界最高峰のMMA団体BELLATORへ、キング・オブ・パンクラシストであるISAO選手を送り出せることを誇りに思います。

ISAO選手がBELLATORへ返り咲く機会を下さったスコット・コーカー代表、そしてチームBELLATORの皆様に心より感謝いたします。また、この素晴らしい機会の為に尽力してくれた、私の米国におけるマネジメントパートナーであるArsenal Sports Agency ティキ・ゴーセン代表にも改めて感謝したいと思います。

ISAO選手は5年間に渡ってPANCRASEフェザー級王者として君臨してきたことから、“難攻不落の絶対王者”と呼ばれ、“日本人MMAフェザー級最強”との呼び声が高い選手です。
過去、BELLATOR参戦時には辛酸を舐めましたが、その後もPANCRASEで研鑽を積み、さらに強くなったISAO選手が返り咲くことができたのは、非常に嬉しいことであり、ストーリー性があると感じています。

“再度、世界に挑戦したい”というISAO選手の強い思いを聞いた時、彼こそがPANCRASEの標榜する世界標準というスローガンに相応しい選手であると感じていたので、彼の夢の実現をサポートしようと即決しました。

Arsenal Sports Agency との共同マネージメント契約第一号はISAO選手ですので、日本MMAの希望となるよう、BELLATORでの活躍に期待しています。

PANCRASE王者からは、直近でBELLATOR へ2人目の契約となりましたが、引き続きPANCRASEから海外メジャー団体への挑戦の道筋を作っていきたいと思います。ISAO選手が参戦するBELLATORのライブ配信につきましては、今後の続報にぜひご期待ください」

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BELLATOR Bellator289 LFA MMA MMAPLANET o   イララ・ジョアニ カイル・クラッチマー サバウ・ホマシ ジャリール・ウィリス ジャレッド・スコッギンス ジュリアナ・ヴェラスケス ダニー・サバテーロ ダルトン・ロスタ デニス・キルホルツ パッチー・ミックス ベラトール マイケル・ロンバード マゴメド・マゴメドフ マーク・レミンガー ムハメド・ベルハモフ ラフェオン・スタッツ リズ・カモーシェ 菊入正行

【Bellator289】計量終了 世界戦&ドGP大会で、プレリミ・ウェルター級クラッチマー✖ウィリスに注目

【写真】菊入にはこの対戦の勝者辺りをターゲットにしてほしい(C)BELLATOR

9日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator289「Stots vs Sabatello」の計量が8日(木・同)に行われている。

今大会のメインはバンタム級ワールドGP準決勝を兼ねたBellator暫定世界バンタム級選手権試合=王者ラフェオン・スタッツ✖ダニー・サバテーロだ。

ワイルドカードから堅実な試合と、派手なトークで成り上がってきたサバテーロのレスリング力とバックコントロール力に王者が、如何に対応するのかが注目される。

そしてコメインには女子世界フライ級選手権試合=王者リズ・カモーシェ✖挑戦者ジュリアナ・ヴェラスケスという立場を変えた再戦と、2つの世界選手権試合が組まれている。

さらにバンタム級ワールドGP準決勝のもう1試合ではマゴメド・マゴメドフ✖パッチー・ミックスがマッチアップされ注目カードがズラリと並んだ同大会。

ここでは、プレリミのとある一番に注目したい。


それがカイル・クラッチマー✖ジャリール・ウィリスのウェルター級戦だ。菊入正行がベラトールとサインしたことで、より注目されるサークルケイジのウェルター級戦線で、ランク的に8位のクラッチマーとランク外のウィリスは現実的に考えて、菊入がトップ5と戦うために確実に乗り越えたい相手といえる。

とはいってもクラッチマーはオクラホマ州立大時代にD1オールアメリカンに輝いており、個人成績でも5位と7位に入賞したこともある日本にはいないフォークスタイルレスラーだ。レスリングと打撃、そしてサブミッションを融合させたスタイルでオクラホマ州タルサのXtream Fight Nightでキャリアを積み、コロナ前の2019年11月にベラトールと契約を果たした。

当時無敗だったケムラン・ラチノフに判定負けを喫したが、クラッチマーはサークルケイジのプレリミ戦線で4勝1敗の戦績を残し、通算9勝1敗のレコードを持つ。キャリア序盤は一本勝ちも見られたが、ベラトールではレスリング&コントロールで4勝のいずれもが判定勝ちとなっている。

対するウィリスはコロナ禍から活動再開したばかりのLFAでウェルター級チャンピオンになりベラトールにステップアップしたファイターで、2連勝後にムハメド・ベルハモフ、サバウ・ホマシという実力者に遅れを取り、現状は2勝2敗とイーブンの星取り状況だ。

レスラーのクラッチマーに対し、ウィリスはマネージメントタイプのウェルラウンダーで、手数の少ない打撃戦で競り勝つイメージが強い。結果、突破力のある選手と戦うと後手に回りディフェンスも甘くなり、ここ2試合は上記のファイターを相手に一本負けを喫している。

ズバリ勝敗予想ではクラッチマーが有利と見られる一番。菊入の対戦相手候補として両者を見るのであれば、クラッチマーのテイクダウン&コントロール、ウィリスのスコアリング打撃に焦点を当てたい。そして菊入がレスラー&ボクサーという北米基準のファイターと戦う際には、ウィリスの戦い方が参考になる──かと思われるウェルター級マッチだ。

■視聴方法(予定)
11月19日(土)
午前7時00分~ U-NEXT

■Bellator289計量結果

<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者]ラフェオン・スタッツ: 134.4ポンド(60.96キロ)
[挑戦者] ダニー・サバテーロ: 135ポンド(61.24キロ)

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]リズ・カモーシェ: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者] ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.2ポンド(56.33キロ)

<バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
マゴメド・マゴメドフ: 134.4ポンド(60.96キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.6ポンド(84.18キロ)
アンソニー・アダムス: 185.4ポンド(84.09キロ)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ: 124.2ポンド(56.33キロ)
イララ・ジョアニ: 124.8ポンド(56.6キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 170.8ポンド(77.47キロ)
ジャリール・ウィリス: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロウ: 145.4ポンド(65.95キロ)
クリス・レンチローニ: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
ケヴィン・ボーム: 145.1ポンド(65.81キロ)
カイ・カマカ3世: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マーク・レミンガー: 170.8ポンド(77.47キロ)
マイケル・ロンバード: 169.8ポンド(77.01キロ)

<ミドル級/5分3R>
パトリック・ダウニー: 185.8ポンド(84.27キロ)
クリスチャン・エコールス: 185.4ポンド(84.09キロ)

<バンタム級/5分3R>
キャス・ベル: 136ポンド(61.69キロ)
ジャレッド・スコッギンス: 135.2ポンド(61.32キロ)

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BELLATOR Brave CF LFA MMA MMAPLANET o RIZIN ゴイチ・ヤマウチ サバウ・ホマシ ジェイソン・ジャクソン スコット・コーカー パンクラス ブレナン・ワード ベラトール マイケル・ペイジ ローガン・ストーリー 木下憂朔 海外 菊入正行

【Bellator】ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト菊入正行が、ベラトールと契約

【写真】3人目のベラトール日本人選手となった菊入。どのような初戦のカードが組まれるのか。(C)MMAPLANET

27日(火・現地時間)、BELLATOR──そして日本時間28日(水)午前9時にパンクラスと同じタイミングでウェルター級KOP菊入正行がベラトールと契約を果たしたことが発表されている。

次期チャレンジャーと目された木下憂朔に続き、パンクラス・ウェルター級戦線からチャンピオンが北米メジャー進出を果たす。


正規王者アーソラフ・アモソフを筆頭に、暫定王者ローガン・ストーリー、マイケル・ペイジ、ジェイソン・ジャクソン、ゴイチ・ヤマウチ、ブレナン・ワード、サバウ・ホマシ、ムハマド・ベルハモフらの陣容を誇るベラトール・ウェルター級戦線──。

菊入のデビュー戦の時期や対戦相手に関して、今回の発表では触れられていないが、ワードやジャクソンという過去に日本人選手を破っているトップと絡むためにも、ジャイール・ウィリス、マイコン・メンドンサ辺りのLFAチャンピオンクラスとの対戦など見てみたい。

そんな菊入のベラトールのとの契約に関して、本人、パンクラス福井代表、そしてスコット・コーカーがリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

菊入正行
「ベラトールというMMAの世界トップ団体に参戦することができ、非常に嬉しいです。タフなファイターが揃っていて、彼らと戦えることにワクワクしています。この機会を与えて下さったスコット・コーカー氏、そしてこの実現に関わった全ての人に感謝します。必ず結果を残し、日本が誇れるベラトール・ファイターになることを目指します。
また、MMAプロデビューから王者まで全試合、パンクラスでお世話になりました。ここまで育てて頂き、快く送り出してくれたパンクラスには感謝していますし、これからもパンクラスの名前を背負って戦っていきたいと思っています。必ず世界でキング・オブ・パンクラシストの強さを証明していきます。
最後に、尊敬する有名ファイターなど、MMAの歴史に名を残すトップファイター達を数多くをマネジメントしてきたアーセナル・スポーツマネジメントと契約できて、非常に嬉しいです。彼らと同じように結果を残せる様に全力を尽くして行きます」

福井幸和代表
「スコット・コーカー氏の体制となったベラトールは、名実ともに世界最高峰のMMA団体として、年々その存在感と影響力を強めており、日本でも高い知名度があります。そうしたベラトールへ、日本MMA団体の老舗であるパンクラスから選手を輩出できたことを心より嬉しく思います。こうした機会を下さったベラトールのスコット・コーカー氏、そしてチームBベラトールの皆様に感謝いたします。
また、私の米国におけるマネジメントパートナーであるアーセナル。スポーツマネジメント代表ティキ・ゴーセン氏の尽力なくして、この素晴らしい機会を得ることはできませんでした。ティキ・ゴーセン氏にも改めて感謝したいと思います。
菊入選手はパンクラス・ウェルター級王者として、日本のウェルター級を代表する選手です。もう少し日本での活躍を観たいという気持ちもありましたが、”世界の舞台に挑戦したい”という菊入選手の思いを聞いた時、可能性ある菊入選手の将来を考え、ベラトールとして可能な限り彼の夢の実現をサポートしようと決意しました。菊入選手のベラトールでの活躍を期待し、これを機にベラトール王者の海外挑戦の道筋を作っていきたいと思います。菊入正行選手が参戦するベラトールのライブ配信につきましては、今後の続報にぜひご期待ください」

スコット・コーカー
「ベラトールを強固なエリートアスリート集団にすべき、継続して世界中で伸びてきた人材を見極めている。キクイリはパンクラスのウェルター級を制したことが非常に印象深い。ウェルター級という最も層の厚い階級のファイターと彼が戦うことが楽しみだよ」

昨年春にBRAVE CFからのオファーを「国内、RIZINで勝負したい」と固辞した経験のある菊入の北米メジャー進出は、この1年のJ-MMA界の流れの変化とも捉えることができる。ともあれ契約は第一歩、サークルケージで菊入がどのような戦いを見せるのか。またベラトールが誰を初陣の相手に選ぶのか。既に戦いは始まっている。

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PANCRASE RIZIN 住村竜市朗 修斗 木下憂朔 村山暁洋 菊入正行

【パンクラス】令和のワンダーボーイ木下憂朔 村山暁洋と対戦!

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4月29日に立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 327の第一弾対戦カードとして木下憂朔(パンクラス大阪稲垣組)×村山暁洋(GUTSMAN)のウェルター級ワンマッチが発表されました。

21歳。令和のワンダーボーイと呼ばれた木下がパンクラスに帰還。昨年は住村竜市朗戦でRIZINデビューを果たすも、ケージを掴んでの踏みつけで反則負けを喫しました。今回は再出発となる一戦を迎えます。それでも木下の実力は疑う余地なし。立っても寝てもフィニッシュできる決めの強さは特筆モノ。怖い者知らずの気持ちの強さも大物感が漂います。

対する村山は42歳の大ベテラン。重厚かつしぶとい試合運びで修斗とパンクラスでウェルター級の王座に輝きました。最近では昨年10月に菊入正行に完敗。テイクダウン出来ずに打撃を被弾して完全に光を消されただけに今回は生き残りを賭けた崖っぷちの一戦を迎えます。

新星 木下が大ベテランを介錯して王座獲りとRIZIN再上陸を果たすのか。それとも村山が返り討ちにして再浮上のきっかけを掴むのか。味わい深い好カードが用意されました。これは立川行かねば。
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【Pancrase327】立川でのパンクラス、カード第一弾は木下憂朔×村山暁洋の年の差2ディケイド対決

【写真】このタイトな寝技に持ち込まれると村山。スペースがあって殴ることができると木下の試合だ(C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

4日(金)、パンクラスが4月29日(金・祝)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催するPancrase327のカード第一弾として、木下憂朔×村山暁洋のウェルター級マッチを発表した。

ポスト・イーストコースト時代のパンクラス、3月のベルサール高田馬場に続き、立川での新会場でまずウェルター級の新旧対決──そしてランキング1位✖2位のぶつかり合いが決まった。


ランク1位、21歳の木下はプロ5戦目となった昨年11月のRIZIN TRIGGER01におけるDEEPウェルター級チャンピオン=住村竜市朗戦でキャリアは初黒星を喫してからの再起戦となる。とはいっても木下は右のパンチを2発当て、ノックダウン状態の住村に対し、顔面踏みつけを連続で見せた際に金網を掴んでいたことでの失格負けだ。

金網掴みは反則であるのは事実。とはいえレフェリーも「掴むなよ」という注意は与えてはいたが、割って入る間もなく住村が戦闘不能となり、木下はケージ内でウィナーコールを受けていた。

試合後に重大な反則として裁定が覆ったわけだが、重大な反則であれば反則である分、その場で失格を告げられるべきだった。木下は一度は手にした勝利が零れ落ちた──本人も周囲も、何より見ていたファンもそう思うであろう。

そんなプロ初黒星を喫した木下は、反則行為は猛省して然りだが、DEEP王者を内容で圧倒しており自信をつけた一戦になっているに違いない。そしてパンクラスに凱旋とはならなかったが、戻っての初戦で直近の試合が暫定ウェルター級王座決定戦だった元ウェルター級KOP村山が相手となった。

プロキャリアでいえば6戦目の木下に対し、村山は44戦目。年齢では42歳と木下の倍を生きてきた。とはいえ人生の大先輩も木下にとっては殴り倒すべき相手でしかない。

正規王者の手塚裕之がONEを主戦場にしている今、木下のデカゴンでの標的は暫定チャンプ菊入正行の首でしかないはず。菊入が1勝1敗、2試合とも判定決着だった村山に対し、木下は必倒のファイトを心掛けるに違いない。その勢いを真綿にしみ込ませるようベテランの巧妙さを村山が見せることができるか。そんな事実上の次期挑戦者決定戦だ。

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MMA PANCRASE Pancrase324 キック 村山暁洋 菊入正行

【Pancrase324】菊入正行が村山にTDを許さずトップをキープ、フルマークで暫定ウェルター級王者に

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行(日本)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45.
村山暁洋(日本)

開始早々、距離を詰める菊入に対し、村山は左で距離を保つ。菊入のローがヒット。互いに左ジャブとローを繰り出すなか、菊入がプレッシャーをかけ、村山がサークリングする。村山はケージを背負わず、回って脱するが、菊入の圧力を止めるには至らない。そして右ローと左ジャブで、村山にケージを背負わせる場面が多くなった菊入。ここで村山もプレッシャーをかけ返していく。左右のローを散らし、追い詰めていく菊入が、残り1分で左を振るう。ラウンド終了間際、菊入がストレートを出していった。

静かな立ち上がりとなったが、ジャッジは3者とも菊入の10-9としている。

2R、ここでも前に出る菊入が、カーフ気味の右ローを当てる。足が流れ始めた村山はダブルレッグを仕掛けたが、菊入が切り返してケージ際でトップを取った。強いパンチから、細かい右ヒジをを落としていく菊入。村山は下から菊入の左手を抑えるが、菊入は右ヒジを打ち込む。セコンドから「(ヒジを)叩きつけろ」という声が聞こえた菊入は、強いヒジとパウンドを繰り出していく。ここで立ち上がった菊入は、背中を着けたままの村山の足を捌いてパスを狙うも、再びガードの中に入った。

下のポジションを強いられる村山、菊入も両手を抑えられている場面が多く、致命傷を与えるようなパンチやヒジを当てることができない。最後は菊入が手数を抑え、ポジションをキープした形となった。

このラウンドもジャッジ3名が菊入に10-9をつけた。

3R、菊入が左ジャブを突きながらサークリング。村山は距離を詰めてシングルレッグを仕掛け、そのまま菊入をケージに押し込む。菊入は村山の頭を抱えてディフェンスし、体勢を入れ替え左腕を差し上げていく。村山はケージを背にしながら、大外刈りで倒す。すぐに立ち上がった菊入をケージに押し込むが、菊入も体勢を入れ替えた。菊入が引くと村山は離れてケージ中央へ。

ともにローを打ち合うが、村山に少し疲れが見られる。菊入は右のカーフキック。菊入のワンツーを、村山はバックステップでかわすが、村山の手数も減っている。菊入は左ジャブで牽制しながら、右カーフキックをヒット。これが連続で当たると、村山は下がってケージを背にしたままラウンドを終えた。

ジャッジはここでも、3者が菊入に10-9をつけている。

4R、左で距離を測りながら前に出る村山が、菊入の左足にシングルレッグを仕掛けた。ケージ際まで下がった菊入は、このシングルをカットして右腕を差し上げ、村山を押し込む。ボディロックからテイクダウンを狙う菊入に、大外刈りを仕掛ける村山だったが、菊入もディフェンス。離れた村山の顔面に、菊入のワンツーがクリーンヒットし、グラつく村山。そのままグラウンドで亀になった村山の顔面にパンチを連打するが、村山はハーフガードに。

菊入は完全にトップをキープし、残り10秒で右ヒジを連打して、このラウンドも抑えた。

最終回、菊入の右カーフキックを食らいながら、村山が前に出る。しかし組み付くも菊入が右腕を差し上げて、村山をケージに押し込んでいく。村山は大外刈りを仕掛けるも不発。ここで村山は離れて、シングルレッグを狙うが、スプロールした菊入がトップを取った。下になった村山は、細かくパンチを放つ。菊入はトップのまま、時おりパンチを繰り出すが、キープに注力か。ここで菊入が立ち上がり、すぐさま村山は菊入の右足にシングルを仕掛ける。

足を抜いた菊入に対し、村山は強い左フックを当てる。菊入も右カーフを返すが、村山は右のロングフックからシングルに繋げる。そのままケージ際へ進んだ村山だが、菊入は立ち上がり、両腕を差し上げて村山の大外刈りをディフェンスして、試合終了のホーンを聞いた。

裁定はジャッジ3者ともフルマークをつけて、菊入の勝利。
暫定王座の防衛に成功した菊入は、「正規のチャンピオンになりたいので、よろしくお願いします」と語った。


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【Pancrase324】タイトル挑戦権獲得に向け、野田遼介戦直前の山北渓人「僕には攻め疲れはない」

【写真】闘志が身の内の溜まる両者 (C)PANCRASE

17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324で、山北渓人が野田遼介と戦う。

2021年は勝利を重ねるだけでなく、インパクトのある勝ち方で存在感を高めた山北が、ストロー級王座挑戦に向けランキングで3位──自身より上位の野田と戦う。その前日、計量を終えリカバリー中の山北の心境とは。


山北渓人
「計量の方はバッチリでした。野田選手は練習をしたこともあるし、リラックスして過ごせています。オラオラした人と戦う時はけっこう緊張してしまうのですが、野田選手は純粋に格闘技をしている人なので、緊張しなくて済みます。もちろん、試合が始まると関係なくなるのですが、試合前まではヤンキーとかは怖くて……。地元には結構多いのですが、今も街でそういう人を見ると避けたくなります。オラオラした人が怖いのが、自分の弱点かもしれないです。
 野田選手はグチャグチャした試合になれば有利になると思っているかもしれないですが、実際は僕も強いところはそこなので。そこで頑張れるのが自分の強みだと思っていますし、噛み合って面白い試合になると思います。
 以前は極めようとして、それがならなくて抑えるという戦い方になっていたのですが、今年は極める力が少しずつついてきて技のバリエーションも増えました。結果、抑えることしかできなかったポジションで一本が取れるようになってきました。明日の試合でもフィニッシュを狙って行きたいです。
 前回の一本勝ちは、練習した通りの動きでした。やっぱり練習したことしか試合で出ないです。普段の練習が如何に大切かが分かったので、練習では特に動いて一本を取るようにしてきました。藤田大和選手と練習をする時も狙って、逃げられてもそこからが練習になるので。時には強引なぐらいに、極めに行こうと練習していました。
テイクダウンすると抑えたくなりますが、普段から極めに行くという姿勢を練習で出していれば、力もついていくと思います。それに大和さんのこないだの試合とか見ていると、楽をしたいところで、厳しい方を選ぶことができる力を与えてくれたような気がします。
 ここで勝つだけでなく、タイトル挑戦を手にするため一本、KOを狙います。グラウンドでのTKO勝ちはRoad to ONEであったのですが、KOがないのでそこも狙って行きます。とにかく今回の試合は判定にはしたくないし、攻め続けます。
野田選手は受けが強いですが、僕は攻め疲れをすることはないので、守りに来てもお構いなしに攻め続けます。
 レスラーはテイクダウンするけど、極められないというイメージを持たれているかもしれないですが、柔術やグラップリングの練習もしてきて極めがあるレスラーに成長したところを見てほしいです。
 自分は左ハイで勝てるようなカリスマ性はないですけど、僕なりのやり方でフィニッシュして見劣りしないよう……先輩に追いつかれないように戦います。特別な人間でなくても勝てるのがMMAの良いところなので。MMAは悪い言い方をすると、逃げ方はたくさんあります。だから自分の苦手なところを捨て、得意なところで勝負する。どういう風にそれを試合のなかで判断するのかが勝負になると思います」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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【Pancrase324】計量終了 タイトルマッチ3試合を始め、出場全選手が一回目の計量でパス

【写真】トリプルクラウンが揃って暫定王座というのは、過去に例があるのだろうか (C)PANCRASE

明日、17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324の計量が行われた。

フライ級暫定KOPC=チャンピオン小川徹✖上田将竜、暫定女子フライ級王座決定戦=NØRI✖端貴代、暫定ウェルター級王座決定戦=菊入正行✖村山暁洋ら3階級のタイトル戦に出場する6選手を始め、メインカード出場の22選手の全員が1度目の計量でパスした。

メインカードの出場選手の計量結果は以下の通りだ。

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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Interview J-CAGE Pancrase324 ブログ 村山暁洋 菊入正行

【Pancrase324】菊入正之と暫定ウェルター級KOPC、村山暁洋─02─「粘り強く、泥臭く。苦しいなかで」

【写真】ネガティブになることなく、最初から厳しい試合になる覚悟ができている。そこが村山の強みになる (C)KEISUKE TAKAZAWA

17日(日)、東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase324で、菊入正行とのウェルター級暫定王者決定戦に臨む、村山暁洋のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

村山は菊入と昨年12月に対戦し、その時はラウンドを取り合った末に判定勝ちを収めている。その後、菊入は今年6月に三浦広光をKOして、村山との再戦にこぎつけた。ベルトを賭けた両者の再戦は、どのような展開になるのだろうか。村山に前戦を振り返ってもらいながら、タイトルマッチへの意気込みを訊いた。

その答えは、まさに村山暁洋らしい言葉だった。

<村山暁洋インタビューPart.01はコチラから>


――今回のウェルター級暫定王者決定戦として、昨年12月に判定で下している菊入正行選手との再戦になります。まずは前戦か振り返っていただけますでしょうか。

「菊入選手については以前から試合を見ていて、強いなと思っていました。そして、いつか対戦するんじゃないか、という空気も感じていました。でも昨年12月に試合をすることになったのは、思っていたより早かったかもしれないです」

――菊入選手のどのようなところに強さを感じていましたか。

「まずリーチが長くて、打撃が強い。僕にとっては、やりづらい相手です。アンブローズ戦で手応えを感じるまでの自分だったら、厳しかったでしょうね。僕のジャブは菊入選手に届かなかったと思います」

――前戦では菊入選手の打撃に対し、村山選手も積極的にパンチを合わせに行っていました。

「1Rは僕も、しっかりと当たったパンチはなかったですけど、自分からも出しに行って良かったと思います。連敗も経験しましたが、あのアンブリーズ戦で本当に変わることができました」

――その1Rは、終盤に村山選手がテイクダウンを奪い、3-0でモノにしました。村山選手がデビュー当時から得意としている、払い腰も見られました。しかし2R、菊入選手の逆襲に遭います。

「反対にやられてしまいましたね。でも強い一発はもらっていませんでした。もらっていたら、そこで試合が終わってしまう相手ですけど(苦笑)」

――2Rは村山選手がケージに押し込まれる展開が多かったですね。

「前に出てくる力が強かったです。特に、ケージに押し込んでくる力が強い。練習相手が安藤晃司選手やISAO選手といった強い人たちだからだと思いますが、いろんな対応力も高かったです」

――オープンスコアリングでは、1Rが村山選手で、2Rが菊入選手となり、最終回を取ったほうが勝つ展開となりました。

「3R前の気持ちは、そこまで深くは覚えていないんですけど、もちろん『取り返す。このラウンドを取りに行く』という意識は強かったです。何としてもテイクダウンを奪おうと。結果的にグラウンドへ持ち込むことができたので、出し切れたかなと思います」

――アンブリーズ戦と比較して、菊入戦での手応えはいかがでしたか。

「あの試合は手応えよりも、とにかく苦しかったです(苦笑)」

――なるほど。そして前戦から10カ月、ここまで試合をしていない村山選手に対して、菊入選手は今年6月、三浦広光選手にKO勝ちしています。

「自分自身の試合間隔については、心配はしていません。でも菊入選手は、僕が負けている三浦選手をKOしているので……。菊入選手は打撃の距離感とか、もともと良かったとは思うんですけど、僕と試合をした時よりもさらに磨かれているような印象です」

――KO勝ち直後、菊入選手から再戦をアピールされたことについては?

「PPVを見ていました。ビックリはしなかったですね。ありがたかったです」

――ありがたかったとは、どういった気持ちだったのでしょうか。

「菊入選手は上位ランカーですし勝ち方も良かったので、客観的に見ていて、次の試合はタイトルマッチなんだろうなと思っていました。その相手に僕を指名してくれて……もう一度タイトルマッチのチャンスをもらえたのは、嬉しいです」

――では、再戦となるタイトルマッチは、どのように戦いたいですか。

「菊入選手だけではなく、自分もさらに強くなっていると思います。ただ、自分はキレイに勝ちきるタイプではありません。粘り強く、泥臭く――そんな戦いのなかで、チャンスがあれば極め切りたい。苦しい試合のなかで勝ちたいですね」

――粘り強く、泥臭く……まさにガッツマンの合宿で得た強さですね。

「そうですね。極めきることができれば、それが良いんですけど――何より勝つことが第一です。自分は組みにしても打撃にしても、瞬発系ではなく粘り系だと思っています。練習も、そういう内容になってきます。次の試合では、そんなベテランの味を見せたいですね」

――試合まで1週間を切っていますが、もう練習は終えているのでしょうか。

「いえ、まだ練習は続いています。もう少し確認したいところがあるので。今回はタイトルマッチで5R制――長丁場の試合になりますから」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
天利優介(日本)

<フェザー級/5分3R>
上田厚志(日本)
鹿志村仁之介(日本)

<フライ級/5分3R>
赤崎清志朗(日本)
前田浩平(日本)

<ストロー級/5分3R>
石井涼馬(日本)
大城正也(日本)

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹(日本)
[挑戦者]上田将竜(日本)

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI(日本)
端貴代(日本)

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
NØRI(日本)
端貴代(日本)

<ウェルター級/5分3R>
菊入正行(日本)
村山暁洋(日本)

<ストロー級/5分3R>
野田遼介(日本)
山北渓人(日本)

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹(日本)
内村洋次郎(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
ジェイク・ムラタ(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
狩野優(日本)

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明(日本)
平信一(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
新谷琴美(日本)

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉(日本)
リトル(日本)

<フライ級/5分3R>
井島裕彰(日本)
谷村泰嘉(日本)

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