観戦者にとっても見逃せない試合内容であり、今後の試合にも注目が集まること間違いなしです。芳賀ビラル海の一本勝ちで、GRACHANのリングはさらに熱気に包まれました。⚡
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カテゴリー: 芳賀ビラル海
<ライト級/5分3R>
芳賀ビラル海(日本)
Def.1R2分17秒 by RNC
チョ・ギョンウィ(韓国)
左手を前に出したビラルが距離を詰める。チョ・ギョンウィにケージを背負わせて左ジャブを突き、右オーバーハンドから組んだ。ビラルのボディロックに対し、右オーバーハンドで体勢を入れ替えるチョ・ギョンウィ。再度ケージに押し込んだビラルは、崩してグラウンドに持ち込むとバックに回る。バックマウントを奪取したビラルは、チョ・ギョンウィが立ち上がるとそのまま背中に乗り、左腕を首に回したまま右の拳を顔面に打ち込んでいく。そしてスタンドのままRNCの形に入ると、チョ・ギョンウィがタップした。
昨年5月にGrachanライト級のベルトを獲得したビラルは、同年9月にRIZINで矢地祐介に敗れて以来の復帰戦。ホームケージで国際戦を制した。
【写真】静かな口調で、熱い想い(C)TAKUMI NAKAMURA
3月7日(土)東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN52にて、矢地祐介がキム・ギョンピョと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
矢地にとって待ち望んでいた一戦が決まった。2022年にRoad to UFCに出場歴のあるギョンピョは、矢地が世界・アジアのMMAシーンにおける自分の実力や立ち位置を知ることが出来る相手。一昨年に一度ギョンピョ戦が組まれ、ギョンピョの怪我で対戦が流れたこともあったが、その気持ちが変わることはなかった。
近年の矢地は初参戦の選手の相手を務めるマッチメイクも増え、RIZINの門番的な役割を求められることも感じていた。しかし矢地自身はそこに甘んじるつもりは一切ない。もう一度実力で成り上がり、新王者イルホム・ノジモフが持つベルトに挑むために――。矢地はギョンピョ戦に向けて燃えている。
ホントに味気ないし、今振り返るとモチベーションが上がらなくてしんどかったです(苦笑)
――先ほどギョンピョ戦が発表されたばかりですが、矢地選手にとってギョンピョは戦いたかった相手の一人ですよね。2024年2月に一度対戦が決まっていて、ギョンピョの怪我で流れた経緯もありますが、今回のオファーを受けた時はどんな心境でしたか。
「『おお、ついに来た!』と思って、シンプルに嬉しかったです。カード発表会見でも言いましたけど、久々に自分のキャリアアップに繋がる相手なんで、ここ数年で1番モチベーションに満ち溢れています」
――ずばり矢地選手にとって気持ちを作ることが難しい試合が続いていたのですか。
「いやぁ…本当に(気持ちが)乗ってなかったですね(苦笑)。ここ最近はマジで自分が受ける立場の試合ばっかりだったんで。相手がキャリアアップするための試合、そのために自分が受けて立つ側で、マジでテンションが上がってなかったです」
――とはいえ矢地選手もプロファイターなので、仕事として試合をしなければいけないわけで、自分の中で決まった試合のテーマを見出して、そこにモチベーションを向けて戦ってきたのでしょうか。
「そうですね。結局試合は試合でやりたいことはたくさんあるし(試合は)今まで自分が練習してきたことの発表と確認の場でもあるので、そういう意味での試合として捉えていました」
――決まった対戦相手に対して、自分が何を出来るか。そこにフォーカスしていた、と。
「練習でやってきたことが出るか出ないか。この相手と戦うためにやってきたことが試合で上手くいくのかいかないのか。本当にそういう確認作業みたいな感覚で試合をしてましたね」
――なるほど。ただ言い方は悪いですが、それだけだと味気ないですよね。
「ホントに味気ないし、今振り返るとモチベーションが上がらなくてしんどかったです(苦笑)」
――あえて確認作業という部分で聞くと、前回の芳賀ビラル海戦は2RにRNCで一本勝ちという結果でしたが、あの試合は自分のやるべきことが出来た試合ですか。
「しっかり1Rで極めなきゃいけない相手だったし、2Rまでかかってしまったなと思いますね。もっとしっかりフィニッシュする、相手にいいところを出させずにフィニッシュするべきだったという意味で反省しています」
――以前、矢地選手を取材した時にギョンピョがRoad to UFC(RTU)経験者ということが戦いたい理由の一つだと話していました。改めてそこについて聞かせてもらえますか。
韓国人特有の力強さや負けん気の強さみたいなものも感じます
「もともとギョンピョがRTU準決勝で負けたあと(2022年10月にアンシュル・ジュビリに判定負け)、RIZINに参戦するようになって僕と試合が組まれたんですよ。その時はギョンピョの怪我で試合が流れちゃったんですけど、自分の中でギョンピョはUFCにあと一歩の位置にいる選手という認識だったし、僕はRTUに出たかったけど出られなかったので、そこ(RTU)に出ていた選手がどんなもんなんだろう?と思っていました。そういう相手と戦うことによって、自分の今の世界での立ち位置、アジアでの立ち位置が見えてくると思ったので、ずっと戦いたいと思っていましたね」
――矢地選手自身、実際にRTU出場に向けて動いていたこともあったのですか。
「はい。そういうアプローチもしてはいたんですけど、若くて戦績が浅い選手がいいと言われて、俺は年齢や戦績的にダメって感じでしたね。まぁ、RTUそのものがそういう意図で開催されている大会だからしょうがないです」
――矢地選手は1990年生まれでギョンピョは1992年生まれ。同世代の選手ですし、UFCを目指していたという部分でもシンパシーを感じるものはありますか。
「同世代の選手には負けたくないですし、同じアジアの選手で、立場的にもUFCを目指していたのに届かなかったという意味では似た立場の2人だと思うんですよ。だから余計に負けたくないし、本当にいいマッチメイクだなと思います」
――対戦相手としてのギョンピョの印象は?
「タフですよね。韓国人特有の力強さや負けん気の強さみたいなものも感じます。スタイル的には立っても寝ても全部できる感じで、そのなかでも組みの方がちょっと得意なのかなという印象です」
――個人的にはキャリアに裏打ちされた地力がある選手という印象もあります。
「そういう意味でも俺と似てる気がします。オールラウンドで戦って、アジア人にしては珍しくフィジカルの強さで戦うという部分で」
――矢地選手とギョンピョのこれまでのキャリア、そしてファイトスタイルについて話を聞いていると、この試合がより楽しみになってきました。
「マジで今の自分がギョンピョ相手にどれだけできるんだ?っていうところですよね。試合としても絶対に噛み合うと思うし、前回試合が組まれてから2年ぐらい経って、この2年間で自分の何が変わったのかが分かるという意味でも楽しみです」
――昨年大晦日にRIZINも10周年を迎え、矢地選手もRIZINで長く戦ってきたファイターとして、RIZINというイベントに対して思うことはありますか。
「キャリアの半分以上をRIZINで戦わせてもらってありがたい話ですよね。RIZINで戦ってきた20戦以上、色んなことがありましたけど、日本のトップの団体で戦わせてもらえていることは本当にありがたいです。だから去年の大晦日、RIZIN10周年の大会で試合を組んでもらえなかったことはショックでしたよ(苦笑)。今の自分の立場的にしょうがないことかもしれないけど悔しい思いはしました」
――その悔しさをぶつけることも含めて、2026年はどのような目標を持って戦っていきたいですか。
「去年は1試合しかできなかったので、今年はたくさん試合をしたいというのと、海外勢としっかり戦って勝ち切りたい。大晦日にチャンピオンも代わりましたし、新チャンピオンの(イルホム・)ノジモフに辿り着けるように頑張ります」
長いトンネルを抜けて、やっとここまで来たぜって感じです
――矢地選手はホベルト・サトシ・ソウザとノジモフのタイトルマッチはノジモフが1RKO勝利という結果になりました。矢地選手はああいったフィニッシュの可能性もあるという予想はしていましたか。
「さすがにあの決着は予想していなかったですが、あの試合は2人の賭けているものが違いすぎたんで、平等なマッチメイクじゃないなとは思っていたんですよ。ノジモフは階級を上げていきなりベルトに挑戦するチャンスが舞い込んできて、負けても善戦したら評価されるぐらいの試合だったと思うんですよ。
変な話、ダメ元でも全力でやればいい、みたいな。逆にサトシからするとベルトを守らないといけない立場で対戦相手が代わって、準備してきたものも崩れただろうし、色々と試合に向けて難しい部分も多かったと思います。そうやって平等ではない試合だから、ああいうこともあり得るかも…と心の隅では思っていましたけど、まさかあそこまではっきりとフィニッシュするとは思っていなかったです」
――チャンピオンは代わりましたが、RIZINのベルトが欲しいという想いは変わらない?
「絶対に欲しいです、RIZINのベルトは。これだけ長くRIZINで試合をやらせてもらって、まだまだ諦めきれないというか、ちゃんとトップ戦線で戦って色物になりたくないというか。自分は実力で食い下がっていきたいです」
――ここ最近のように初参戦選手や若い選手の壁になるのではなく、自分がまだベルトを狙える位置にいることを試合で見せたいですか。
「はい。だからこそ最近ずっと苦しかったんですよ。そういう(門番的な)立場になりつつある自分に必死に抗っていたから。やっぱり俺はゲーリー・グッドリッジのようなRIZINの門番にはなりたくない。別にグッドリッジの悪口を言っているわけじゃなくて、ああいう門番的な存在が役割としてあって、その立場で戦うことで魅力を出せる選手がいることも分かります。でも俺はまだそこじゃねえだろ?という気持ちがあるんです。それは自分が感じている最近の自分の成長ぶりも含めて。そういう葛藤や自分自身に対して思うところもありましたが、ようやく長いトンネルを抜けて、やっとここまで来たぜって感じです」
――思うような結果やパフォーマンスを出せなくなってくると、いわゆる門番的な役割を担って、勝ち負けよりも派手な試合をするかどうかにシフトしていく選手もいると思います。でも矢地選手は紆余曲折がありつつも、強さで上を目指してベルトを巻くという目標はブレていないんだと思いました。
「一昨年の大晦日に(桜庭)大世くんに負けた時なんか、まさに門番的な試合で自分がやられたわけで、もしかしたらこれから自分もそういう立場でやっていかなきゃいけないのかなと思ったこともありました。でも………いやいやいやいや、それはダメでしょ、俺はまだやれるよって。俺は自分の実力がトップ選手に通用すると思っているし、まだまだ上を目指して戦っていきます」
――矢地選手自身はもちろん、矢地選手がRIZINのベルトを巻く姿を楽しみにしているファンもたくさんいます。そのファンに向けてメッセージをいただけますか。
「一昨年は年4試合やって、去年は年1試合しかできなかったんですけど、逆に試合が少なかったという意味でダメージだとか体の疲れだとか、細かい負傷箇所みたいなところが全部クリーンになって、心も体も万全の状態に戻ったと思います。
また試合があると対戦相手の対策練習に時間を費やさないといけないけど、試合がない=自分のスキルアップのために時間を費やすことができたし、自分を見つめ直して自分に足りないところを補うことが出来ました。そういう意味で去年はいい年だったと思うし、今年はその成果を発揮する年だと思っているんで、みなさんも楽しみにしていてください」
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「RIZIN.51」で芳賀ビラル海に勝利した矢地祐介が、引退を否定し大晦日大会への参戦を熱望しました。矢地は試合後「極められたから良かった」「舐めんなよ、まだやれるぞ」と興奮気味に語り、試合後インタビューでは「大晦日の大きな舞台で去年の悔しさを晴らしたい」と力強く意気込みを見せました。
▼【番組】RIZIN CONFESSIONS 194 | ラジャブアリ・シェイドゥラエフ vs. ビクターコレスニック/元動画
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「RIZIN.51」で芳賀ビラル海に一本勝ちを収めた矢地祐介が、試合後のマイクで引退説を一蹴しました。矢地は「矢地もうダメだ、引退か」という世間の声に対し、「そんなのウルセー!バカヤロー!」と強気の返答。続けて「まだまだここから矢地祐介、最終章駆け上がっていくんで、よろしくお願いします!」と現役続行を力強く宣言しました。
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RIZIN 51
第14試合/ホベルト・サトシ・ソウザ vs 堀江圭功
第13試合/ ラジャブアリ・シェイドゥラエフ vs. ビクター・コレスニック
第12試合/ 扇久保博正 vs. アリベク・ガジャマトフ
第11試合/ 元谷友貴 vs. 神龍誠
第10試合/ リザーブマッチ 伊藤裕樹 vs. 山本アーセン
第9試合/ マレク・サモチュク vs. アレクサンダー・ソルダトキン
第8試合/佐藤将光 vs. ダニー・サバテロ
第7試合/梅野源治 vs. 芦澤竜誠
第6試合/高木凌 vs. 三宅輝砂
第5試合/矢地祐介 vs. 芳賀ビラル海
第4試合/鈴木博昭 vs. ファン・イェーロウ
第3試合/冨澤大智 vs. 平本丈
第2試合/金田一孝介 vs. チャートゥ・バンビロール
第1試合/大和哲也 vs. 奥山貴大
OPENING FIGHT第4試合/太田将吾 vs. Street♡★Bob洸助
OPENING FIGHT第3試合/山木麻弥 vs. 石坂空志
OPENING FIGHT第2試合/佐藤執斗 vs. 小林大介
OPENING FIGHT第1試合/YUHEI vs. 脇田仁
<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
Def.2R2分10秒by RNC
芳賀ビラル海(日本)
サウスポーの矢地が左ミドルと右の前蹴り、芳賀も右ミドルとインローを蹴り返す。矢地は前後にステップしてサイドキックと右フック、左ミドルを蹴って組みつく。矢地が左腕を差すと、芳賀が矢地をコーナーに押し込む。芳賀がテイクダウンを仕掛け、矢地はコーナーに体を預けてヒザ蹴り。芳賀がそれに合わせて投げを決めてテイクダウンする。
そのままサイドポジションをとった芳賀。矢地は半身になってコーナーに体を預けると、芳賀はボディロック→腰を引いて寝かせようとする。矢地はコーナーを使って立ち上がると左腕を差した状態からヒザ蹴り。今度は矢地が足をかけてテイクダウンを狙い、コーナーを使って立ち上がる芳賀にヒザ蹴りを入れる。
芳賀が立ち上がって四つの攻防になったところでブレイクとなる。再開後、矢地が細かくステップする。芳賀はインローと右ミドルを蹴り、矢地も左ハイを蹴る。矢地が左ストレートで前に出ると、芳賀が組みつく。芳賀が投げを狙うが、矢地が芳賀をコーナーに押し込んでヒザを入れる。
2R、すぐに芳賀が前に出ていく。矢地が下がりながら左ストレートを返し、芳賀も細かいパンチから前に出る。組みの攻防になると矢地が左腕を差した状態でコーナーに押し込み、細かくヒザ蹴りをボディと顔に入れる。
矢地は芳賀をコーナーから引き出すようにテイクダウンを仕掛けて、立ち上がる芳賀のバックに回る。立ち上がる芳賀だったが、矢地は足を四の字クラッチしてグラウンドへ。右腕を芳賀の首に回すとRNC=パーム・トゥ・パームの形で極めて一本勝ちを収めた。
試合後、矢地は「RIZINも佐藤映像も周りも、矢地はもうダメだとか引退だとか崖っぷちだとか…………うるせえよ!まだまだここからガンガンやるんでよろしくお願いします!」と叫んだ。
【SUPER RIZIN04】パトリッキー越えを果たすも、負傷でタイトル戦を逃した野村駿太が話していたこと――
【写真】インタビュー中は終始、野村は穏やかな表情だったが、口にすべきことはしっかりと言葉にしていた(C)TAKUMI NAKAMURA
7月27日の超RIZIN04でパトリッキー・フレイレを下し、リング上でホベルト・サトシ・ソウザとフェイスオフ。名古屋大会でライト級王座挑戦は決定的かと思われた野村駿太。
text by Manabu Takashima
しかしながら、パトリッキー戦で左目を負傷し王座挑戦の機会を失してしまった。明日、その名古屋大会でサトシは堀江圭功の挑戦をメインで受ける。MMAPLANETではタイトル挑戦が流れた野村を8月7日にインタビュー。サトシ戦への想い、パトリッキー越えで得た自信、ブレない目標について――敢えてこのタイミング――RIZINライト級選手権試合前夜に伝えておきたい。
2Rからはダブルビジョンで、パトリッキーが2人いて(苦笑)
――8月1日、RIZIN51の会見が開かれる。そのリリースを見た時に、会見出席者の名前に野村駿太という文字が見らなかった。「あぁパトリッキー戦でケガがあったのか」と……(※取材は8月7日に行われた)。
「リング上であのやりとりがあったのですが、控室に戻るときから目の具合はおかしかったです。会見の時も、一点だけを見るようにしていました。だから、あの時には『これは9月は無理だなぁ』という気持ちになっていました。
リングの上でサトシ選手を向き合った時は全く普通だったのですが、それは興奮していたからかで。
実際に試合を振り返ると、もう目はおかしかったです。1Rの終わりに跳びヒザから右フックが来て。その瞬間に自分は笑っていたんですよね。それは鮮明に覚えていて。きっと本能的に、目がいったと分かったんだと思います。だからインターバル中も目を冷やしてくださいと伝えていました」
――ではあの肉弾戦、近い距離で戦えたことが野村選手の成長だと勝手に思っていたのですが……実は、ああするしかなかったということですか。
「距離とタイミングは1Rで掌握できていたので、2Rで終わらせることができると思っていました。
もう、創り終えた感覚で。でも2Rからはダブルビジョンで、パトリッキーが2人いて(苦笑)。『あれ、パトリシオもリングに入ってきたのかって』(笑)」
――うまいですけど、笑えないですよ。ただ、痛い素振りは見せていなかったですよね。
「試合中は別に痛くはなかったです。
でも見えないから、初回にとれていたリズムは崩さないように、少し足を使って行く振りをして行かないというのを繰り返していました。そうしたら、だんだんと視界に靄がかかってきて。そうなると、右目だけを頼り戦いました。これで3Rに決めようと」
――それほどまでの状況だったのですね。しかし、片目で距離感って合うのですか。
「そこは自分のイメージ力を信じていました。パトリッキーが2人いると、どっちを狙えば良いのか分からないですが、1人になったので(笑)。もう距離ではなくて、来たら避ける。自分のリズムを大切にしていました。既に距離とタイミングは掌握できていたので。この掌握に関しては試合前から、世界中の誰と戦っても通用するという自信がありました。距離とタイミングを僕のように大事にしている人は、UFCのトップでもいないと思っています。
それでも一発で目がやられたわけで。当たった場所が違っていたらどうなっていたかと。やっぱりパトリッキーは強かったです。怖さとかなかったですけど、爪痕だけは残してきたなと思います」
ルイス・グスタボ戦とパトリッキー戦は、今後のために自分の技量を確認するために、組んでテイクダウンと近い距離の打撃を実戦で試したかった
――MMAでは長い距離が強い人は、近い距離が得意ではない。特に伝統派空手出身の選手が、近い距離を続けることは難しいいう印象でした。左目が見えなかったから、あの位置で戦ったかもしれないですが、あの距離での戦いは凄く印象的でした。
「目がこんな風になっていなければ、もっと近い距離で上手く戦えます。
だから3Rもやり合っているという感覚はなかったです。あの距離でも勝負をしないといけないので、今度のためにアレをやりました。それはあそこでも勝てるという確信があったからです。ルイス・グスタボ戦とパトリッキー戦は、今後のために自分の技量を確認するために、組んでテイクダウンと近い距離の打撃を実戦で試したかった。そして、実際にそう戦いました。
グスタボ戦のテイクダウンにしても、リスクがあるし『しない方が良かった』という風に言われもしました。でも、ずっと自分の得意なところで戦っていても何の意味もないです。もちろん試合は勝たないといけないから、そこまでの試合展開で『やれるな』と思えたからテイクダウンを仕掛けたわけですけど。それでやられるなら、自分はそれまでの技量しかないということです」
――結果、初出場のRIZINで試して勝ったことで、超RIZINでパトリッキー戦の機会を得た。そして今度は近い距離を試せることになりました。
「グスタボ戦で試してやることができたので、パトリッキー戦も練習で積んでいればやれると思って戦いました。そこをしないと、僕のなかでは全部がつながらないような気がして。それをすることで自分の得意な部分と、こうやって行きたいというのが噛み合ってくると思うので。
UFCに行って、いきなりあの連中と近い距離やテイクダウンの攻防をするって無理じゃないですか。それまでに実戦で、どこの距離でも戦えるようになっていないと。例えばUFCでも接近戦でできても、もともと僕が得意だった距離が苦手な選手もいるかもしれない。近い距離だけでなく、遠くでも戦えてテイクダウンもできる。
それぐらいでないとUFCでは勝つことはできないと思っています。だからグスタボやパトリッキーという相手に、実戦でやっておきたかった」
――そして、できた?
「……できていたスね(笑)。あの日の自分はちゃんとやってくれました」
本当に幸運だったのは、自分が強くために必要だった試合をすることができてきたことです
――RIZINに出るまで、対戦相手でストライカーは2戦目の宇佐美正パトリック選手だけでした。あの時と今では、打撃はどこが一番違っていますか。
「倒すことができる。あの時は、遠いところからしかできなかった。それでも打撃は当てることができていましたが、組まれると全然で。だからこそ、組み技の練習ばかりを積んできました」
――MMAを知れば、慎重になる。分かっていないことが多かった時の方がアグレッシブだったというケースも少なくないです。ただ野村選手は、それに当てはまらなかったわけですね。
「正直レスラーとの試合ばかり続いていた時と比べると、今の方が全然楽しいです。やっと今、格闘技をやっている感覚になれました。レスラーと戦い続けたことで、我慢を覚えることができましたね。組みの強化に専念し、自信が持てたから打撃も変わる。結果、好きなことがMMAでできるようになりました。先に宿題を終わらせたから、好きに遊びに行けるような感じですね(笑)。
本当に幸運だったのは、自分が強くために必要だった試合をすることができてきたことです。試合を通して、勝手に強くなっているような。毎試合、与えられた課題を克服してきたような」
――ではテイクダウンができたグスタボ戦、接近戦を戦ったパトリッキー戦で自信が得られましたね。
「パトリッキーに勝てたことで、ちょっと自分への期待値が上りました。正直、自分のことを疑っているので。なのでケガをしたことなんて、どうでも良いです。パトリッキーに勝ったことも大きいですが、自分がどこまでできるのかを感じられるようになったことが大きいです。
以前から石渡(伸太郎)さんと『こういうことができれば、良いよね』という風に話をしてきました。それが最近では『これができるようになったのか』と言ってもれるようになって」
――打撃が好きに使えるようになれば、組まれて切るということではなく組ませないMMAが可能になりませんか。
「そこは江藤(公洋)さんとの試合で、少し感じることができました。それこそBRAVEの練習で原口伸に組まれると、凄く厳しいです。そうされないよう伸との練習では、触れられないことに徹するようにしています」
――それは伸選手にとっても、良い練習になるのではないですか。
「僕と伸はストロングポイントが全く違うから、エゴとエゴのぶつかり合いになって一番しんどいスパーになります。試合前は互いによくないイメージをつけたくないですけど、僕らが強くなるためには欠かすといけない、そんな意識です。だから僕はテイクダウン有りのスパーリングの打撃の方が、キックのスパーよりも強いと思います
逆にロータスでの岩本(健汰)さんとの練習は触れられてからの練習です。それが、寝技でやられないようになるためなので」
サトシ選手に極められなかったら、UFCでも極められない
――もしかしてサトシ選手との試合を熱望したのは、実戦で彼の寝技を味わうためですか。
「そうッスね。本当に、そこに合致する人が日本にいてくれて。しかも世界最高レベルで。ベルトを軽んじるわけではないですけど、DEEPのベルトもレスラーの江藤さんを相手に自分のやってきたことの答え合わせをしたかった試合に付随したモノでした。
だから、RIZINのライト級ではチャンピオンのサトシ選手が僕の好奇心を満たしてくれる相手なんです。本当にサトシ選手の強さを知りたい。触れたいし、超えたい。打撃のダメージは抜きにして、MMAグラップリングの展開のなかでサトシ選手に極められなかったら、UFCでも極められないと言っても良いぐらいの相手なので。王道のMMAから外れていて、あれだけ強いサトシ選手と戦いたいです。
サトシ選手と戦えるから、グラップリングに力を入れるわけじゃないんで。もう何年もロータスで揉まれてきました。朝早く起きて、2時間かけてロータスに通っていた。本当にちゃんとグラップリングをやってきて良かったと思っています。今度こそサトシ選手と戦うことになったら、火の中に飛び込むような気気持ちで向かっていきます」
――パトリッキー超えの対価はタイトル挑戦でなく、サトシ戦だと。
「それがRIZINで戦う理由です。実は佐伯(繁DEEP代表)さんからRIZINの話を頂いた時に『サトシ選手以外だったら行けます』って言ってしまったんですよね。そう言ってしまった自分が、嫌で。それって、違いますよね? 矛盾しているじゃないですか。一番強い人間がいるところで戦いたいのに、そんなこと言うなんて」
――いやぁ、筋が撮っていますね。ところで満員のさいたまスーパーアリーナで戦った収穫はありましたか。
「どれだけお客さんが入っていても、相手だけに集中できた。それが収穫ですね。もう、レフェリーの存在もほぼ見えていなかったです。あの環境でパトリッキーと戦わせてくれたRIZINに感謝しています」
30歳という年齢にモロにプレッシャーを感じているわけではないですが、やはりタイミングは大切にしたい
――目指すところは世界最高峰として、直近の平良達郎選手と中村倫也選手の勝利はどのように映りましたか。
「単純に日本人強いなって。フィジカルでも負けていないし、平良選手なんてフライ級なのにあんなにデカいのかって(笑)。倫也さんは顔つきが前と違っていて、膚の感じがメッチャ良くて『絶対勝つじゃん』と思いました。倫也さんからは、自分の得意じゃない場所で戦って強くなるという意識が凄く感じられます。強くなりたいから、試していますっていうところで倒している」
――野村選手と似ていますね。
「ハイ。伸びしろを創っている。今が集大成じゃないから」
――と同時にこの2試合で、RIZINで頑張って欲しいというファンも相当数いるかと思います。
「RIZINのおかげで、知名度が上がりました。さっきも言ったように、パトリッキーと戦わせてもらったことも含め感謝しかないです。そして、RIZINで戦い続けて欲しいという声があれば、それは嬉しいです。と同時に30歳という年齢にモロにプレッシャーを感じているわけではないですが、やはりタイミングは大切にしたい。
これまでもRIZINで戦う理由はサトシ選手という目標があったからで、『あと何試合だろう』と思っていました。それが次に戦えるところまできた。だから、そこはこれからとは別のところで感じる部分があります。とにかく9月には戦えなかったし、堀江選手が勝つこともあります。その結果が出るまでは、サトシ選手と戦うこと一択で。それからのことは、サトシ選手との試合が終わってから考えます」
――目の回復具合もありますが、現時点で次はどのように考えていますか。
「実は本当に名医の中の名医といわれる先生に、すぐに手術をしてもらって。本当だったから何カ月とかかるところ、すぐに練習も再開できそうなんです。もともと目の底でなくて、端の方に問題があって鼻の方に筋肉がよってしまって痛みを感じていたようで。眠れないぐらい、めちゃくちゃ痛かったのですが、そこを戻してもらったら痛みも全くなくて、腫れも収まっていたんです。今日、目の周囲が腫れているのはシャワーでつい鼻をかいでしまって……」
――えっ、それで空気が入ってしまったのですか!!
「そうなんです。それまでは。もう腫れも引いていたのに。次の受診の時には先生に怒られますね(笑)。だから、大晦日も大丈夫です。
9月の中旬ぐらいから普通に練習できると思います。それで名古屋大会が終わったら、ATTに行きます。堀口(恭司)選手がコンタクトを取ってくれていますし、堀口選手の試合が決まればサポートさせてもらえると嬉しいです。試合に向かう姿勢を見られるだけでも嬉しいですし。そこに触れるのも今後のためです」
■視聴方法(予定)
9月28日(日)
午前11時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN51対戦カード
<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者]ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者]堀江圭功(日本)
<フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
[挑戦者]ビクター・コレスニック(ロシア)
<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
扇久保博正(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)
<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
元谷友貴(日本)
神龍誠(日本)
<RIZIN WORLD GP2025フライ級Tリザーブマッチ/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
山本アーセン(日本)
<RIZIN WORLD GP2025ヘビー級T決勝/5分3R>
マレク・サモチュク(ポーランド)
アレクサンダー・ソルダトキン(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
佐藤将光(日本)
ダニー・サバテロ(米国)
<バンタム級/5分3R>
梅野源治(日本)
芦澤竜誠(日本)
<フェザー級/5分3R>
高木凌(日本)
三宅輝砂(日本)
<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
芳賀ビラル海(日本)
<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
ファン・イェーロウ(中国)
<フライ級/5分3R>
冨澤大智(日本)
平本丈(日本)
<フェザー級/5分3R>
大和哲也(日本)
奥山貴大(日本)
<100キロ契約/5分3R>
金田一孝介(日本)
チャートゥ・バンビロール(セネガル)
<ライト級/5分2R>
太田将吾(日本)
Street♡★Bob洸助(日本)
<バンタム級/5分2R>
山木麻弥(日本)
石坂空志(日本)
<フライ級/5分2R>
佐藤執斗(日本)
小林大介(日本)
<フェザー級/5分2R>
YUHEI(日本)
脇田仁(日本)
【写真】写真は総選挙の時のもの。インタビューは9日に行われ、元谷は本日のパブリック計量はリカバリーのために欠席している(C)TAKUMI NAKAMURA
明日28日(日)に名古屋市北区のIGアリーナで開催されるRIZIN51。フライ級GP準決勝で元谷友貴が神龍誠と対戦する。
text by Takumi Nakamura
GP開催を機にバンタム級からフライ級に階級を落とし、開幕戦でヒロヤと対戦した元谷。ヒロヤ戦では打撃・テイクダウン・トップ&バックコントロールで終始試合を支配し、貫禄の判定勝利を収めた。
準決勝進出をかけた総選挙では2度目の投票で神龍との対戦=準決勝進出が決定。フライ級のトップ日本人対決であると同時に、どちらがDEEPの最高傑作か?というテーマもある一戦を前に、元谷がフライ級での戦いとDEEPへの想いについて語ってくれた。
戦うことは意識してなかったし、一緒に練習したこともある
――フライ級GP一回戦は久々にフライ級まで体重を落としての試合でした。実際に動いてみて感想はいかがでしたか。
「ちょっと最初は『動けるかな?』という不安もあったんですけど、ちゃんと動けていたと思いますし、前回より今回の方がコンディションもよくなると思います」
――抽選会の時にバックステージでお会いした時、減量は問題ないと話していましたが、実際に減量はそこまで苦ではなかったのですか。
「早めに時間をかけて体重を落としていたので、バンタムの時よりもだいぶ余裕を持って落とすことができましたね。いつもより数キロ軽いかなくらいの感じでした」
――バンタム級と比べて動きに違いはありましたか。
「いざ試合になったら全然動けていましたし、自分的に違和感はなかったですね。練習中に普段よりちょっと軽くなってるなと感じたくらいです」
――フィニッシュは逃しましたが、逆に5分3Rフルに戦えてよかった部分もありますか。
「3R通してしっかり動けた感覚はありますね。フライ級でどれだけ動けるかを3Rフルで出来たのはよかったなと思います」
――対戦相手のヒロヤ選手についてはいかがでしたか。
「思ったよりも消極的だったのかなと思います。それはあっちも自分もなんですけど。ただもっとガンガン来ると思っていたので、ちょっと何をしたかったのか分からない感じでしたね。印象としては」
――元谷選手としては余裕を持ってヒロヤ選手の動きを見て戦うことが出来ましたか。
「そうですね。相手が何で来ようとしているのかをちゃんと見て、一発をポン!ともらって負けるようなことがないように意識して戦いました」
――それを踏まえてもフィニッシュして勝てなかったことは反省点ですか。
「本来だったら僕が極めて勝つぐらいの差はあると思っていたし、実際に戦っていてもそう思いました。だからしっかり勝負どころというか、どこで仕掛けるかの判断というか、そこをしっかりやっていけたらなと思いました」
――特に今回はGP準決勝の進出者が投票で決まるシステムだったので、一本・KO勝ちでアピールしたかった部分もあったと思います。
「フィニッシュできなかった時は試合が終わってやべえなと思いましたね(苦笑)。他の選手はフィニッシュして勝ったりしていたので、正直なところ選挙で当選するのは厳しいかなと思っていました」
――そして選挙当日、各選手に演説する時間が設けられました。あそこで話すことは入念に考えていたのですか。
「ある程度は、ですね。あまり難しいことは言わずに自分が誰と戦いたいかをシンプルに伝えようと思いました」
――戦いたい相手として神龍誠選手の名前を挙げましたが、神龍選手のことは意識していたのですか。
「もともと神龍選手と戦いたいというのもありましたし、神龍選手と見たいという声も多かったので、そういうところでも意識していました」
――選挙では最初の投票で落選となりましたが、どのような心境で二度目の投票を待っていたのですか。
「正直、最初の投票で受かるのは厳しいかなと思っていました。ただ二度目の投票に残ったメンバーを見たときに神龍選手と伊藤裕樹選手がいて、2人は試合したばかりだったので、それだったら自分に票が入るかもしれないと思って待ってました。ただやっぱり正式に当選した時はホッとしましたね」
――改めて対戦相手として神龍選手の印象は?
「僕の中ではすごく強い選手だと思っています。扇久保(博正)選手やホセ・トーレス選手とやった試合も全然引けを取らないというか、どっちに転がってもおかしくない、判定の好みでポイントがついた感じだったんで、本当に強い選手だと思います」
――元谷選手・神龍選手ともにDEEP出身ですが、実はDEEPを主戦場に戦っていた時期はかぶっていないんですよね。
「RIZINでも自分はバンタム級でやっていて、神龍選手がフライ級でやっていたんであまり被ることがなかったんですよね。だから戦うことは意識してなかったし、一緒に練習したこともあるんですよ。今回自分がフライ級に落としてグランプリに出ることになって(戦うことを)意識するようになりました」
――神龍選手はトータル的に戦うなかで極めの強さが目立つ選手ですが、その辺りはどう分析されていますか。
「最近まではあまり極めるイメージはなかったんですけど、ここ最近は極めの技も増えてきたし、極めだけじゃなくて打撃も良くなっていて、すごくレベルアップしているなと思います」
――では全局面で勝負して勝つという試合をイメージしていますか。
「そうですね。本当に総力戦、全部使って戦って勝てるようにって感じです」
――今回のフライ級GPは元谷選手にとって階級を変えての新たなチャレンジなのか。それとも絶対にここでベルトを獲ってフライ級で戦っていくきっかけにするのか。
「今は次の試合、神龍選手のことしか見てないですけど、しっかりベルトは獲りたいなと思います」
――RIZIN含めてフライ級という階級が盛り上がっていることをどう感じていますか。
「フライ級そのものが世界的にも盛り上がっていて、RIZINも盛り上がっていて凄くいい状況だと思っています。あとは自分がやってきたことをしっかり試合で出して、その結果としてチャンピオンになれるように、と思っています」
――RIZINのベルトそのものにも思い入れは?
「自分はRIZINに出てベルトを獲れてないんで。そこに対する思いは強いです」
――例えばフライ級に階級を下げたのもベルトを獲りたいからというのが理由の一つですか。
「階級を変えたのは3月にバンタム級のタイトルを獲れなくて、すぐにチャンスが回ってくるかと言われたら回ってこないと思ったんですね。それだったらフライ級の方がチャンスが回ってくる可能性があると思って、フライ級に落とすことを決めました。あとはバンタム級だと一通り選手とやっているので、やってみたいカードそのものが少ないんですよね。そういう意味でフライ級はやったことがない選手が多いので、新たな挑戦という部分でも自分がフライ級でどこまでいけるか楽しみです」
――ずっと格闘技を見てきたファンはDEEPを代表する選手同士の試合として注目している人も多いと思います。
「自分も神龍選手もずっとDEEPで戦ってきて、その2人で試合をしてフライ級ではどちらが強いかを見せたいですね」
――元谷選手は会見でコメントするときに「DEEPの元谷です」と自己紹介しますが、あれは自然にそう言うようになったのですか。
「自然というか、やっぱり僕はDEEPから来た選手だと思っているし、ずっとDEEPにはお世話になっているんで、DEEPの選手としてRIZINで勝ちたいと思っています」
――また一つの試合としても元谷選手と神龍選手の試合を楽しみにしているファンも多いと思います。そういった人たちにはどのような試合を見せたいですか。
「試合展開がどうなるにしても、お互い動いてフィニッシュを狙って攻めていくので、絶対に動きがある面白い試合になると思います。僕自身、今のところ前回よりも間違いなく仕上がりがいいので、必ずいい試合になると思います」
一回扇久保選手とやって負けているんで、その借りも返したいですが、今はどちらでもいいかなと
――神龍戦をクリアすれば決勝では扇久保選手とアリベク・ガジャマトフの勝者と対戦することになります。どちらとベルトを争いたいですか。
「自分は一回扇久保選手とやって負けているんで、その借りも返したいですが、今はどちらでもいいかなと思っています。神龍選手に勝って決勝までいって、同じく勝ち上がってきた方に勝ってGPで優勝したいです」
■視聴方法(予定)
9月28日(日)
午前11時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■対戦カード
<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者]ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者]堀江圭功(日本)
<フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
[挑戦者]ビクター・コレスニック(ロシア)
<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
扇久保博正(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)
<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
元谷友貴(日本)
神龍誠(日本)
<RIZIN WORLD GP2025フライ級Tリザーブマッチ/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
山本アーセン(日本)
<RIZIN WORLD GP2025ヘビー級T決勝/5分3R>
マレク・サモチュク(ポーランド)
アレクサンダー・ソルダトキン(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
佐藤将光(日本)
ダニー・サバテロ(米国)
<バンタム級/5分3R>
梅野源治(日本)
芦澤竜誠(日本)
<フェザー級/5分3R>
高木凌(日本)
三宅輝砂(日本)
<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
芳賀ビラル海(日本)
<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
ファン・イェーロウ(中国)
<フライ級/5分3R>
冨澤大智(日本)
平本丈(日本)
<フェザー級/5分3R>
大和哲也(日本)
奥山貴大(日本)
<100キロ契約/5分3R>
金田一孝介(日本)
チャートゥ・バンビロール(セネガル)
<ライト級/5分2R>
太田将吾(日本)
Street♡★Bob洸助(日本)
<バンタム級/5分2R>
山木麻弥(日本)
石坂空志(日本)
<フライ級/5分2R>
佐藤執斗(日本)
小林大介(日本)
<フェザー級/5分2R>
YUHEI(日本)
脇田仁(日本)
【写真】日本キックボクシング界を代表するファイター、大和哲也が最後に選んだ道はMMAだった(C)SHOJIRO KAMEIKE
27日(土)、翌28日に名古屋市北区のIGアリーナで開催されるRIZIN51のセレモニアル計量が、同中区のヒルトン名古屋で行われた。
Text by Shojiro Kameike
出場全選手が計量をクリア。神龍誠とフライ級GP準決勝を争う元谷友貴のみリカバリーのため、セレモニアル計量を欠席している。
現在RIZINではキックボクサーのMMA転向が増えているなか、今大会では名古屋在住のキックボクサー大和哲也が第1試合で、奥山貴大を相手に初MMAに挑む。梅野源治×芦澤竜誠も含めて、「キックボクサーのMMA」ではなく「MMAストライカー」としての試合が期待される。
ひと昔前、立ち技格闘技の選手がMMAに挑む際は、組まれないように距離を取ることが多かった。しかし距離を取るため、あるいは手を出した時に組まれることを警戒しすぎて、逆に得意の打撃を出すことができないまま試合を終えることも――。しかし梅野と芦澤はRIZINでMMAに挑戦するうえで、そんな「キックボクサーのMMA」とは違う試合ぶりを見せている。
芦澤は遠い距離を保ちながら、しっかりと左ジャブを突いて相手を懐に入れさせない。組んでくればテンカオで削る。対する梅野は逆に、自ら距離を詰めて手数を出すことで、対戦相手に組むチャンスを与えない。さらに組まれてダブルレッグで足を抱えられても、右オーバーフックで体勢を入れ替えることができる。これこそMMAストライカーにとって、一つの理想的な試合運びと言えるかもしれない。
本来、キックボクサーは首相撲という技術が持っている。特に梅野は過去、ムエタイで首相撲を鍛えるために、オリンピッククラスのグレコローマンレスラーと練習していた。そうしたベースが備わったうえでMMAに転向すれば、少なくとも組まれることに対して、極端な苦手意識を持つこともあるまい。そんなMMAストライカーとしての実力を、梅野と芦澤は成長させているだけに今回の対戦も楽しみだ。
そして計量前日に行われた試合前インタビューで、梅野が「MMAへの挑戦を応援したい。試合が終わったら一緒に練習もしたい」と語り、芦澤も「あの人はメチャクチャ強い。一撃があるから、寝技にビビらず行ったら先に当てるんじゃないか」と評価するのが大和哲也だ。
大和哲也は2010年、旧体制下のK-1 63キロ日本トーナメントに出場し、決勝で久保優太をKOして優勝。2014年には一度敗れているサゲッダーオ・ペットパヤタイを相手に、左ヒジで鼻骨骨折に追い込みWBCムエタイ世界スーパーライト級王座を獲得した。同日には梅野源治もWBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者となっており、両者はまさに盟友といえる。試合翌日、格闘技専門誌の企画で組まれた対談では、お互いリスペクトの気持ちを口にしていた。
翌年3月には北米ムエタイの雄ケビン・ロスを同じくヒジ打ちで下して、LionFightとの2冠王に。その後はK-1に活動の場を移してベルトを巻くなど、まさに日本のキックボクシングを代表する選手だ。
RIZIN初参戦は2016年4月の第1回大会で、キックボクシングルールで山口裕人にTKO勝ちを収めている。その大和がまさかのMMA転向で再びRIZINに参戦するとは、正直驚かされた。ここまでキックボクシングの実績を持つ大和が、なぜ今MMAに挑戦するのか――その理由を大和は「今年でプロデビュー20周年。ラストキャリアで、自分の中でまだ何か燃え尽きていないものがあった。地元名古屋でRIZINが行われるタイミングでお願いし、(MMAに)挑戦したいと思った」と語る。
現在、大和は元谷友貴をはじめ強豪ファイターが参加する「寒天練」でMMAの練習を行っているという。とはいえ、やはり大和哲也といえば、かつて自身で「ヒジ哲」と呼んでいたほどのヒジ打ち。立ち技系格闘技シュートボクシングからMMAを戦う奥山貴大を相手に、そのヒジ打ちが見られるかも注目だ。
■視聴方法(予定)
9月28日(日)
午前11時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN51 計量結果
※試合前のインタビューを掲載している選手は、名前をクリックすると記事にリンクします

<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者]ホベルト・サトシ・ソウザ:71.0キロ
[挑戦者]堀江圭功:70.95キロ

<フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ラジャブアリ・シェイドゥラエフ:65.9キロ
[挑戦者]ビクター・コレスニック:65.85キロ

<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
扇久保博正:56.8キロ
アリベク・ガジャマトフ:57.0キロ

<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
元谷友貴:57.0キロ
神龍誠:57.0キロ

<フェザー級/5分3R>
高木凌:65.95キロ
三宅輝砂:65.95キロ

<フライ級/5分2R>
佐藤執斗:56.25キロ
小林大介:56.75キロ

















