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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase352 ラファエル・バルボーザ 空手 粕谷優介

【Pancrase352】反則ヒザ蹴りで減点も、バルボーザが粕谷をアナコンダで絞め落とし「マチダ空手最高」

【写真】打って良し、寝て良しのバルボーザ(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
ラファエル・バルボーザ(ブラジル)
Def.2R4分02秒 by アナコンダチョーク
粕谷優介(日本)

13センチの身長差がある両者。サウスポーの粕谷が左に回る。左ジャブを突くバルボーザ。右インローを受けた粕谷が左ミドルを伸ばす。バルボーザの右ストレートをかわした粕谷は、左インローからダブルレッグへ。ドライブして左腕を差し上げ、バルボーザをケージに押し込む。小内刈りを凌いだバルボーザが体勢を入れ替えた。頭をおっつけて右腕を差し上げるも、粕谷が返してケージに押し込んでいく。

左腕を差し上げてヒザで削る粕谷。バルボーザが右ヒザを突き上げると、粕谷が何かをアピールしたがレフェリーは取らず。押し返したバルボーザが巻き込んでテイクダウン→マウントを奪取する。腹ばいになった粕谷に対してバックマウント、さらにボディトライアングルに移行した。粕谷を仰向けにさせると、右腕を首に回していくバルボーザ。粕谷は背面の相手にパンチを打ち込み、反転してトップに回った。バルボーザは下からハーフネルソンで凌ぐ。粕谷は鼻から出血が見られるが、トップのまま初回を終えた。このラウンドはバルボーザが10-9で取っている。

2R、粕谷がプレスを掛けると、バルボーザは左ジャブを伸ばしていく。右ストレートで粕谷を下がらせたバルボーザ。粕谷は遠い距離からテイクダウンとパンチを織り交ぜる。バルボーザの右が粕谷の顔面を捉えた。左ミドルを捌かれた粕谷は、ボディロックでドライブする。右腕を差し上げた粕谷のボディに、バルボーザは右ヒザを突き上げて離れた。バルボーザは右ヒジをかわされるも、右ストレートを突き刺す。粕谷が前に出ると右ヒジで迎え撃つバルボーザだが、粕谷のボディブローを受けて動きが止まる。

ケージ中央から左を振るいつつシングルレッグで組んだ粕谷を、バルボーザがガブる。ここでバルボーザが粕谷の顔面へ、反則のヒザ蹴りを打ち込んでしまう。レフェリーが割って入り、粕谷に休憩が与えられる。バルボーザは減点1となって試合が再開される。

再開直後、バルボーザの右が粕谷を襲う。距離を取った粕谷は右フックを当て、さらにシングルレッグで飛び込んだ。ここでバルボーザがカウンターのアナコンダで組み、引き込んで絞め落とした。粕谷が落ちていることにレフェリーは気づかず、バルボーザがアピールして試合を終えた。

勝利したバルボーザはマイクを渡されると涙ながらに「マチダ空手、最高です!」感謝を述べた。


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45 DEEP DWCS MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase352 RIZIN Road to UFC RYO UFC YouTube ソルト パンクラス フン・シャオカン ラファエル・バルボーザ 井村塁 修斗 前田浩平 合島大樹 山本歩夢 後藤丈治 時田隆成 木下尚祐 本野美樹 杉山しずか 村山暁洋 松井斗輝 植松洋貴 渡邉史佳 矢澤諒 粕谷優介 藤野恵実 遠藤来生 長岡弘樹 黒澤亮平

【Pancrase352】ジム移籍とパンクラス出場――藤野恵実戦へ、本野美樹「UFCと契約するために」

【写真】RTUを経て、改めてUFCを目指す決意を固めた本野(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(日)に横浜市中区の横浜武道館でPancrase352が開催される。今大会では元DEEPジュエルス暫定ストロー級王者の本野美樹がパンクラスに初参戦、元QOPであり現在も修斗世界女子同級のベルトを巻く藤野恵実と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

日本女子MMAの中でも、初対決となるトップ同士のマッチアップとなった。本野にとっては昨年のRoad to UFCの女子ストロー級トーナメント準決勝で、中国のフン・シャオカンに敗れて以来の復帰戦となる。藤野にとっても昨年9月、ソルトに敗れてストロー級QOPのベルトを失って以来のMMAだ。初対決であり、かつ生き残りを賭けた一戦を前に、本野がRTU以降の心境を語ってくれた。


――今回はジムを移籍し、パンクラスに初参戦します。RTU以降、本野選手にどのような心境の変化があったのでしょうか。

「RTUの準決勝が終わったあと、どうすれば最短で自分が強くなれるのかを考えました。私が目指しているのはUFCであり、UFCと契約するためには――RTUで負けた自分がどうすれば良いのか。まず環境を変えて、もう一度しっかりMMAと向き合いたいと思ったんです」

――それだけ本野選手のなかで、RTUの敗戦が大きかったということですか。

「はい。特に同じ相手に2回も負けてしまったのは……」

――フン・シャオカンとは2023年11月に中国のハッピー・エレファントMMAチャンピオンズ・リーグで初めて対戦し、腕十字で敗退。さらにRTU準決勝で再戦となりましたが、ここでも判定で敗れました。

「同じ相手に2回負けたことで、試合直後『あぁ、もうMMAは……辞めよう』とも思いました。だけど時間が経つにつれて『もう一度戦いたい』『やっぱりUFCを目指したい』という気持ちが戻ってきたんです。RTUは準決勝で負けたけど、戦った実感としては『まだやれる』という気持ちがあって」

――初戦は一本負けを喫したものの、序盤から本野選手が攻め立てていました。一方でRTU準決勝では、序盤にテイクダウンを奪いながら攻め込むことができませんでした。

「相手にとって、私と一度対戦していたことが大きかったんだと思います。初戦は私がガンガン、テイクダウンに行って倒して――という流れでした。だから再戦では、その点は警戒してくるとは思っていましたけど、私が思っていたよりも距離を取られて、自分から入っていくことができなかったです」

――2R以降は完全にフン・シャオカンに距離を支配されていました。

「前回よりも距離が遠く感じられました。私が遠い距離から入っても、相手のほうがリーチは長いので殴られるか、さらに距離を取られる。――なんて考えると、自分から入っていくことができませんでした」

――そのRTUを経て、移籍先としてグランドスラムを選んだ理由を教えてください。

「コロナ禍の頃、AACCが入っているゴールドジムが使えない時期があったんですよ。その時に私はDEEPジュエルスでタイトルマッチが決まっていて、ちょくちょくグランドスラムへ練習に行かせてもらっていました。コロナ禍のあとも週2~3回ぐらい出稽古に行っていて、自分にも合っていると思ったし、今回移籍するならグランドスラムだなと決めていました」

――なるほど。

「本当はRTUが終わってから、米国に行きたい気持ちがありました」

――えっ!? それは米国に拠点を移すということですか。

「そうです。UFCを目指すなら米国の大会に出たほうが、試合を観てもらいやすいんじゃないかと思って。そのためには米国にいたほうが試合も組まれやすい。プロモーターからすれば、日本から選手を呼ぶのはお金もかかるし、そのお金をつかってまで呼ぶぐらいの選手は、なかなかいないでしょうし」

――……。

「だから私が米国に住んじゃったほうが良い、と思ったんですよ。だけど、そのためにはクリアしなきゃいけない問題も多くて、現実的には厳しい。それなら日本で環境を変えようと決断しました」

――結果、日本国内でグランドスラムへの移籍とパンクラス参戦に繋がるのですね。

「パンクラス出場は、私から勝村(周一朗グランドスラム代表)にお願いしました。私はずっとDEEPジュエルスに出ていましたけど、DEEPジュエルスからはRIZINに出ている選手が多いという印象があって。自分が目指すのはUFCであって、パンクラスからRTUやDWCSに出場している選手が多いと思っていました。そこで日本であればパンクラスのベルトを獲りたいと思って、勝村さんにお願いしたんです」

――そのパンクラス初戦の相手が、藤野選手となったことも驚きでした。

「一発目でこのカードを組んでくれたことは、自分からすれば良いことしかないです。凄くありがたいですし、試合を受けてくれた藤野選手にも感謝の気持ちしかありません。ここで藤野選手にしっかり勝つことができれば、ベルトに最短距離で近づけると思っています」

――藤野選手にはどのような印象を持っていますか。

「長年ずっと日本のトップにいるベテランで、体も強いし突進力が凄い。でも自分はUFCを目指しています。ずっと日本の女子MMAを引っ張っている藤野選手に圧倒的に勝つことで、自分の未来を切り開きたいです」

――久々となる日本での試合に向け、意気込みをお願いします。

「今回はパンクラス初戦で、日本では2年振りの試合となります。そんな自分の試合を会場や中継で、ライブで観てもらいたいです。強い藤野選手と戦って『本野は強いな』という印象を残せる試合をしたいと思っています。必ず一本かKOでフィニッシュします」

■視聴方法(予定)
3月9日(日)
午前11時45分~U-NEXT

■Pancrase352 対戦カード

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
杉山しずか(日本)
渡邉史佳(日本)

<ストロー級KOP選手権試合/5分5R>
黒澤亮平(日本)
植松洋貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
松井斗輝(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ラファエル・バルボーザ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
山本歩夢(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
本野美樹(日本)

<バンタム級/5分3R>
合島大樹(日本)
後藤丈治(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
山木麻弥(日本)

<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
長岡弘樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分3R>
山﨑聖哉(日本)
時田隆成(日本)

<バンタム級/5分3R>
前田浩平(日本)
梅原規祥(日本)

<バンタム級/5分3R>
千種純平(日本)
松井涼(日本)

<フライ級/5分3R>
今井洋希(日本)
稲垣祐司(日本)

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45 AB MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase352 PFL RYO YouTube ソルト ボクシング ライカ ラファエル・バルボーザ 中村未来 井村塁 前田浩平 合島大樹 山本歩夢 後藤丈治 時田隆成 木下尚祐 本野美樹 杉山しずか 村山暁洋 松井斗輝 植松洋貴 渡辺華奈 渡邉史佳 矢澤諒 端貴代 粕谷優介 藤野恵実 遠藤来生 長岡弘樹 黒澤亮平

【Pancrase352】フライ級QOP杉山しずかに挑戦、渡邉史佳「テニスの動きが右ストレートに繋がっている」

【写真】インタビューは2月21日、タイトルマッチ調印式の前に行われた(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase352で、渡邉史佳が杉山しずかの持つフライ級QOPに挑戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビューから2年、わずか4戦目でベルトに挑む渡邉はビュー戦こそライカに敗れたものの、昨年はNØRI、端貴代とランカーを連覇してタイトルマッチに辿り着いた。幼少期からテニスを始め、大学時代に格闘技へと転向した渡邉。その代名詞ともいえる右ストレートと、MMAファイターとしての成長について訊いた。


――これからタイトルマッチの調印式を控えている渡邉選手です。大学時代にテニスから格闘技へと転向されたそうですが、テニスは何歳から始めたのでしょうか。

「たぶん4歳か5歳ぐらいからです。気づいたらテニスをやっていた、という感じですね。大学3年の途中まで続けていたけど、その頃にコロナ禍があってテニスの試合がなくなり、『とりあえず体を動かしたいなぁ』と思ってボクシングを始めました。ボクシングのプロライセンスを取得したあと、MMAも楽しそうだなぁと思ってMMAのジムに通いました」

――ボクシングではプロライセンスを取得していながら、プロ選手になろうとは思っていなかったのですか。

「う~ん、テニスをやっていた時も『プロになれたらいいなぁ』というぐらいの気持ちはあったんです。でも成績的に、それは現実的ではない。ただ、何かのスポーツのプロ選手になりたいという気持ちは持っていて。

ボクシングジムに入った時、ちょうど他にもプロテストを目指している子たちが何人かいて、ジムの方から『来年プロテストが行われるから受けてみる?』と誘っていただいたんです。その時は自分自身、プロのファイターとはどういうものかは全く想像もしていなくて、本当に興味でボクシングのプロテストを受けたという感じですね」

――MMAを始めたのは、ボクシングのプロテストを受けたあとですか。

「はい。MMAも楽しそうだなと思って――これも本当に興味本位でした。『MMAを始めるなら女の子がいるジムがいいんじゃない?』と言われて、札幌のマルスジムに行きました。マルスジムにはソルトさんや中村未来選手がいたので。あとは自宅から50メートルぐらいのところにあるウィラサクレックジム(WSRムエタイジム)でも練習させてもらいました」

――札幌格闘技を網羅していますね。まずボクシングを始めた時、テニスの動きとボクシングの動きは全く違ったものでしたか。それとも比較的やりやすかったでしょうか。

「比較的やりやすかったですね」

――試合を視ていると、テニスの足捌きがMMAの試合に生きているのではないかと。

「えぇ~、どうなんだろう? どうですか(笑)」

――こちらに訊かないでください(笑)。プロデビュー戦の時からフットワークで使うヒザの動きが、新人のレベルではなかったように思います。

「えっ、そうですか。確かにテニスで培っていた動きのベースが、少しずつ打撃にもハマッてきているように感じます」

――プロデビュー戦では、元ボクシング世界王者のライカ選手に右を何度も当てていました。

「さっきボクシングやMMAを始めたのは興味本位と言いましたけど、実は試合が決まった時、ライカ選手がどういうファイターなのかを知らなくて(苦笑)」

――えっ、それは……。

「皆から『すごい選手だよ』と言われて、私は『そうなんだぁ』という感じで……その頃から『自分の打撃が当たれば倒れるだろう』という変な自信を持っていました。練習の段階から手応えはありましたけど、それだけまだ、ちゃんとMMAと向き合っていなかったんですね。でもデビュー戦でライカ選手のようにキャリアのある選手と対戦できたことで、『MMAってこういう感じなんだ』というのが分かってきました」

――判定は僅差のスプリットでライカ選手の勝利でした。ご自身が勝っているとは思わなかったですか。

「いや、あの時は自分では分からなかったですね。あとあと見返したら『もしかしたら……』とは思いましたけど仕方ないです」

――他のスポーツを経験しているファイターに訊いていることなのですが、たとえばテニスの動きが右ストレートに繋がっている部分はありますか。

「あります! テニスって小さい頃から、ソフトボールとかをネットに向かって思いっきり投げるという練習をするんです。百回、二百回――自分は小さい頃から、それをやっていました。テニスではサーブを思いっきり打つじゃないですか。フォアハンドも腕を一度引いてから前に出す。そういう動きはボクシングを始めた頃から、パンチを出す時にやっていました」

――テニスにおけるボールコントロールが、右ストレートを出す動きに繋がっているわけですね。組みの動きはいかがですか。ライカ戦でも綺麗にテイクダウンしていました。

「正直、何とも言えなくて……。よく分からないけど、体が勝手に動いていました(苦笑)」

――これは失礼ながら、あの時は技術云々ではなく足腰の強さ、粘りを感じました。

「そうですね。練習していても、スポーツ経験のない一般女性とは全く違うとは思います」

――なるほど。渡邉選手が現在所属しているFIGHTER’S FLOWに一般的ではない女子ファイターについては……。

「アハハハ! (渡辺)華奈さんはレベルが違いますね。もう異次元、エグい、ヤバい。練習場所に同じ階級の女子選手、なかでも華奈さんがいることは大きいですね。私にとっては『先輩の華奈さん』というより『あの渡辺華奈選手』と思ってしまうほど、大きな存在です」

――それは渡辺華奈選手が「気安く先輩って呼ぶんじゃないよ」と壁をつくっているのではないですか。

「この小娘が――なんて。華奈さんはそんな人じゃないです!」

――ノリツッコミありがとうございます(笑)。試合の話に戻ると、端戦ではさらに右を振るう数が増えたかと思います。何か成長や変化があったのでしょうか。

「FIGHTER’S FLOWでは鈴木隼人コーチのもと、徹底的にレスリングをやり込みます。そのおかげで以前よりも組みに自信を持つことができました。『こういう時はこうすれば大丈夫』と自分の中でも分かってきているから、思いっきり振れるようになってきているのかもしれません」

――組みに自信が生まれたからこそ右を振ることができる。だからこそ左のパンチに繋がるようになったのでしょうか。端戦では左でダウンを奪っていましたが、それまでの試合ではあまり左のパンチの印象がなかったです。

「うん、そうですね。返しの左は大事だと思っています。試合の中でも成長させてもらいました。デビュー戦からライカ選手、NORI選手、そして端選手と――毎回『おぉっ!』という感じではありましたけど、それが『やるしかない』という気持ちになって」

――そこに不安や恐怖などはなさそうですね。

「いやいや、毎回、不安と恐怖しかないですよ。試合が決まって2週間ぐらいは、『もう嫌だ! 嫌だ!!』みたいな気持もあります。でも試合当日ケージの中に入ったら、もうやるしかないですから」

――杉山選手を相手に、どのような試合を見せたいですか。

「チャンピオンはMMAの全てをやってくる選手ですね。端選手もそうでしたけど、経験値に関しては自分より遥かに上です。その差をどう超えるのか、いろいろ考えています。
まずは自分の強み、自分のやりたいことを徹底的にやらせてもらいたいです。自分のパンチをブチ当てることしか考えていません。

私が獲れば、FIGHTER’S FLOW所属としては1本目のベルトになります。華奈さんも4月からPFLの2025年シーズンが始まるので、しっかりベルトを巻いて華奈さんに繋げます!」

■視聴方法(予定)
3月9日(日)
午後11時45分~U-NEXT

■Pancrase352 対戦カード

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
杉山しずか(日本)
渡邉史佳(日本)

<ストロー級KOP選手権試合/5分5R>
黒澤亮平(日本)
植松洋貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
松井斗輝(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ラファエル・バルボーザ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
山本歩夢(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
本野美樹(日本)

<バンタム級/5分3R>
合島大樹(日本)
後藤丈治(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
山木麻弥(日本)

<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
長岡弘樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分3R>
山﨑聖哉(日本)
時田隆成(日本)

<バンタム級/5分3R>
前田浩平(日本)
梅原規祥(日本)

<バンタム級/5分3R>
千種純平(日本)
松井涼(日本)

<フライ級/5分3R>
今井洋希(日本)
稲垣祐司(日本)

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45 LFA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase352 ブログ ラファエル・バルボーザ 粕谷優介

【Pancrase352】マチダの空手家、粕谷優介と対戦。ラファエル・バルボーザ「ココロを見てもらいたい」

【写真】「僕の名前の日本のMMA史に刻みたい」というラファエルと、シンゾー・マチダさん (C)MMAPLANET

9日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase352にラファエル・バルボーザが初来日を果たし粕谷優介と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

ベースは松濤館空手の少年部時代にはブラジル王者に輝ているというバルボーザは、16歳の時からMMAも戦うようになった。10代でLFAと契約し、米国でのキャリアもスタートさせた。そして2年前にカリフォルニアに移り住み、マチダ空手を学び夢であった日本の地、そしてパンクラスのケージに足を踏み入れることとなった。


マチダ空手の基礎は何かといえば、それは間違いなく松濤館空手

――来週に日曜日にはパンクラスで粕谷優介選手と対戦します。今の気持ちを教えてください(※は取材は3日に行われた)。

「凄くワクワクしていて、もの凄くハッピーだ。カスヤという素晴らしい対戦相手と戦うことができるので」

──カリフォルニアのマチダ空手で練習をしているかと思うのですが、所属はマキニーニャ・ド・フトゥロという発表になっています。今も普段はブラジルを拠点にしているのでしょうか。

「マキニーニャ・ド・フトゥロというのはソーシャルプロジェクトで、家庭の経済事情で会費を支払えない子供たちに無償でマーシャルアーツのトレーニングができる環境を与えるという活動なんだ。このプロジェクトで、何人かのキッズがプロのファイターに成長した。僕はこのプロジェクトにかかわる一方で、空手家として活躍してきた。松濤館空手の試合に出ていたんだ。

サンパウロ州の小さな街、サンジョゼ・ド・リオプレートでJKA(日本空手協会)の先生の下で空手の稽古をしていた。先生はシンゾー(マチダ)とは親しくて、『キッズの全ブラジル王者だった生徒が、米国に行って君の下で練習をしたいそうだ。大きな舞台で戦いたいそうで、面倒を見てやってくくれないか』と話してくれて。それで2年前にLAにやってきて、マチダ空手で空手を稽古をすると同時にカリフォルニア・マーシャルアーツセンターでMMAの練習をしている。シンゾーとは週に4日間、一緒に練習しているよ」

──松濤館空手とマチダ空手は別物だと思います。マチダ空手の稽古をする意義とは?

「同じカラテでも、少し違うよね。松濤館空手は大切な基本だ。それを繰り返すことに意味がある。そしてマチダ空手は、より実戦を想定している。僕自身、16歳の時からMMAを戦ってきた。だから、その大切さは分かっている。松濤館空手とマチダ空手も、僕のMMAには欠かせない。

技術的な部分でいえばマチダ空手を習うようになって、足技のレパートリーが増えた。と同時に競技としての空手と、リアルな意味で戦う空手は違う。戦いにはヒザ、ヒジ、アッパーカット、フックが存在する。そしてスポーツ空手には、それらの攻撃は全て含まれている。ただし、スポーツ空手はそれらを除外している。結果、道場内での稽古も競技会で許された技が重視されるようになっている。

MMAを戦うには、それらの技術は欠かせない。マチダ空手はスポーツ空手にフォーカスしていない。ただし、そのマチダ空手の基礎は何かといえば、それは間違いなく松濤館空手なんだよ」

──いやぁ、こういう空手談義ができるのもマチダ空手を学んでいるファイターだからこそですね。

「いえば空手の基礎も、スポーツ空手で勝利するために有効ではない事態が生じる。構え、突きからして変わってしまう。結果、スポーツ空手とマチダ空手は別物に見えるだろう。でも、その軸にある基本は松濤館空手なんだ」

──つまり空手の原理が、ハファエルのMMAを助けているということでしょうか。

「もちろんだ。空手はマーシャルアーツだからね。100パーセント、空手は僕のMMAに欠かせない」

ブラジル人に日本人の根性が注入されたら、どれだけ強いか

──この2年間、実戦から離れていて日本で戦うことになりました。

「なかなか試合の機会がなかったから、日本で戦えることは凄く嬉しいいよ。ただ、この間もずっとUFCファイターやカラテ・コンバットの選手たちと練習をしてきた。試合がなくてもトレーニングを続ける。それがカラテのフィロソフィーだからね。いつか、素晴らしい機会が巡ってくると信じて練習をしてきた。そして、パンクラスで戦うことが決まったんだ」

──空手の母国で戦うことについて、どのような気持ちですか。

「実は去年の10月に空手時代の友人が、日本で開かれたJKAワールドカップでブラジル代表として戦ったんだ。空手を続けて、日本で戦いたかった。そう思わなかったなんて言えば嘘になる。正直、ヤツに嫉妬したよ(笑)。でも僕はMMAで強くなるために、LAで練習をしているんだと言い聞かせたよ。そうしたら2カ月後に日本で戦わないかという声が掛かったんだ!!

この1年はMMAに専念してきた。そうしたら、日本でMMAを戦えることになった。日本で戦うことは、夢だったから最高の気分だよ。リョート、ヴァンダレイ、ミノタウロ、ブラジルのヒーローたちは日本で戦ってきた。そして彼らに代わって、今、僕に日本で戦う時が訪れた。この名前を日本の格闘技界に刻むつもりだ」

──では対戦相手の粕谷選手の印象を教えてください。

「UFCで戦っていたこともある経験豊かなファイターだ。カスヤはキックの使い手で、グラップリングも強い。彼のことをとても尊敬しているけど、僕が全てにおいて上回っている。ブラジル人は空手が強い。そして、柔術も強い。ブラジルにいた時は、柔術の練習もしっかりしてきた。過去2年間、米国でレスリングのトレーニングを続けてきた。僕は自分の戦いに自信を持っている。カスヤが何をしてくるのかではなく、僕が自分の戦いができるのか。そこの方が大切だと思っている」

──ハファエルは松濤館空手出身、粕谷選手は極真空手出身です。伝統派✕フルコンタクト空手という見方もできます。

「僕は全てのスタイルを尊敬している。でも、僕の松濤館空手が最強だと信じている。来週の日曜日に、日本のファンに僕のココロを見てもらいたい。ブラジル人に日本人の根性が注入されたら、どれだけ強いか。日本のファンの皆に、心の底から僕の試合を見てほしい。僕のハートは、他のファイターとは違う。約束するよ。押忍!!」

■視聴方法(予定)
3月9日(日)
午後11時45分~U-NEXT

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45 AB DEEP MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase351 RIZIN YouTube パンクラス マンド・グティエレス 井村塁 佐藤ルミナ 修斗 合島大樹 後藤丈治 本野美樹 杉山しずか 松井斗輝 植松洋貴 粕谷優介 藤野恵実 長岡弘樹 黒澤亮平

【Pancrase351】パンクラス春の大一番大会で背水の陣=後藤丈治が里帰り出場、合島大樹と対戦

【写真】(C)MMAPLANET

29日(水)、パンクラスより3月9日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase352に後藤丈治が出場し、合島大樹と対戦することが発表された。
Text Manabu Takashima

3月末&4月末の印象が強かったパンクラス春のビッグショーが、2025年は3月初旬に実行される。既に杉山しずか×渡邊史佳のフライ級QOPチャンピオンシップ、黒澤亮平×植松洋貴のストロー級KOPチャンピオンシップ、MMA界の拳士=松井斗輝×井村塁のバンタム級、村山暁博×長岡弘樹の黄昏ないベテラン対決。

さらには本野美樹がパンクラス初参戦で、崖っぷちの鉄の女=藤野恵実とのマッチアップ。今やパンクラスとRIZINのみ、ブラジリアン・インベーディッドはラファエルバルボーザと粕谷優介の対戦──等々、千種純平×松井涼戦と共に明らかとなった後藤×合島戦で、同大会は13試合が現時点で組まれたことになる。


後藤にとって昨年11月にDEEPでマンド・グティエレスにスプリット判定で敗れて以来の再起戦、そして3連敗は許されない背水の陣で臨む合島戦は、2020年2月以来──5年1カ月ぶりのパンクラス参戦となる。もともと北海道でMMAキャリアを始めた後藤は、2015年のパンクラス札幌大会でプロキャリアを踏み出している。いうと必勝の里帰りだ。

2023年10月のRIZINからONE FF、そして上記にあるようにDEEP初参戦と真のJ-MMAフリーランス・ファイターといえる後藤に相対する合島は、修斗からパンクラスに活動拠点を移して11年が過ぎた。一時は4連敗を経験し厳しい状況にあったが、2018年11月の勝利から去年の5月まで長期ブランクを乗り越えて、ミスター修斗=佐藤ルミナ率いるRoot所属ファイターとしてパンクラス3連勝中にある。

修斗4勝2敗のパンクラシスト合島としては、修斗3勝2敗の流離のファイターに意地を見せ、パンクラス6位の座を守りたいはず。一方の後藤としては、ここを落とすようであれば世界という言葉も口にできなくなる状況だ。両者の維持が如何に交錯するか。ロングラン興行のなかでスパイスがきいた一戦となる。

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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE pancrase347 ホン・ソンチャン 粕谷優介

【Pancrase347】粕谷が左ハイからパンチでホン・ソンチャンを仕留め、涙声で「皆さん頑張りましょう」

【写真】鮮やかな左ハイ!(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
Def.1R1分36秒 by TKO
ホン・ソンチャン(韓国)

サウスポーの粕谷が左ロー、左ミドルを繰り出す。プレスをかけてくるホン・ソンチャンに対し、左ストレートを伸ばす粕谷。ホン・ソンチャンの右をかわし、右インローでバランスを崩していく。左ストレートから右の前蹴り、距離を取りながらテイクダウンのフェイントを見せる粕谷に、ホン・ソンチャンが右ストレートを当てる。ローを効かせた粕谷が左ハイでグラつかせると、左ボディで下がらせて左ストレート、右フックを返してダウンを奪う。倒れたホン・ソンチャンにパウンドを浴びせるとレフェリーが試合を止めた。

KO勝利を収めた粕谷は急に涙声になりながら「皆さん、いろいろあると思うんですけど頑張りましょう」と語った。


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45 ARAMI KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE pancrase347 SARAMI YouTube   エジナ・トラキナス カリベク・アルジクル・ウルル ギレルメ・ナカガワ ソルト パンクラス ホン・イェリン ホン・ソンチャン 万智 久米鷹介 井村塁 佐藤生虎 天弥 安藤武尊 押忍マン洸太 栁川唯人 武尊 沙弥子 泰斗 海外 渡邉史佳 端貴代 粕谷優介 糸川義人 葛西和希 藤野恵実 野田遼介 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase347】ホン・イェリン戦前のアトム級QOP SARAMI「塩漬けです。もう、ああいう勝ち方はない」

【写真】有終の美ではないかもしれないが、終わりを見て現役生活を全うしている (C)MMAPLANET

本日29日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase347で、アトム級QOPのSARAMIがホン・イェリンとノンタイトル戦で戦う。
Text by Shojiro Kameike

3月に同王座決定トーナメント決勝で沙弥子を48秒で下したSARAMIにとって、あの右ストレートで一発の勝利は何を意味したのか。その後、パンクラスイズム横浜を離れ、毎日のように違う場所でトレーニングの日々を送る。

「この生活も長くは続けられない」というSARAMIに3月のKO劇と今、そして──これからについて尋ねた。


――もう次の日曜日にホン・イェリン戦を控えているSARAMI選手ですが、今一度3月のアトム級王座奪取について話をきかせてください。見事過ぎる右ストレート一発のKO劇。格闘技生活で、一番の喜びようだったのではないかと。

リモート取材を行った24日の時点では、藤野恵実につけられた傷が残っていた

「あの瞬間は『嘘でしょ!!』っていう感じでした」

──そこから笑顔の時間が、凄く長かったです。

「アハハハハハハ。北岡(悟)さんや、矢澤(諒)君は『パンチで倒す』と思っていたらしいです。いつか、パンチで倒すと。北岡さんにはずっと前から言われていました。でも、私はできないだろうって思っていたんです。女子で一発KOなんて、ないじゃないですか。まさか自分がするなんて思っていなくて(笑)。打撃に自信があるわけじゃないので」

──ただ、あのパンチです。練習をしてきて、成長しているという風に自分で感じることはなかったですか。

「自分の右のパンチが凄く強いという実感はありました。打ち方とかも、凄く考えてきたので。それは分かっていたけど、試合でソレを出せるとは思っていなかったです」

──あの勝ち方をこれからも続けたいという想いは?

「ないです」

──本当ですか。それを想って戦えないかもしれないですが、どこか少しでも残っていないですか。

「えぇぇ……。また、したい気持ちはありますけど。アレを狙うと、絶対にできないです。自分の攻めをしているなかで、ああいう偶然が起これば良いかなって。あのパンチを狙うと、自分のスタイルが崩れてしまいます。私の試合はドロドロで、勝つ時も負ける時も。殴り合いって誰でもできるので、それは余り格好良いとは思えないんです」

──練習仲間、女子選手たちの反応はどうでしたか。

「びっくりしていました。練習では私は打撃が上手くはないので。男子も女子も当てっこゲームが上手な人が、練習では打撃は上手です。思い切り打てないから、試合とは違うと思っています」

──ぶっちゃけてKO勝ちとタイトル奪取、どちらの方が嬉しかったですか。

「一発KOです」

──ずっと練習を続けてきて、あのKO劇があって良かったと本当に思います。

「私の人生にこんなことがあるんだって。本当に。私、格闘技の試合で勝って、お客さんが盛り上がる瞬間──あの気持ち良さって多分、結婚式をする時の気持ち良さよりも上だと思うんです。なのに、あんなKO勝ちしちゃうと、もう最高ですよ」

──そんなタイトル奪取後、所属先が整体北西に変わりました。

「もともとトーナメント中もパンクラスイズムで練習するのは1度か2度で。ジムの面子も変わっていく中で、私が格闘技をやる場所はイズムではなくなってきたように思えたんです」

──練習場所が所属名になったわけではないですよね。

「ハイ。私がずっと体を見てもらってきた整体です。北西(英司)さんはパンクラスができた頃から、選手の体を診ていて、格闘技の試合も物凄く見ている人で。フォースタンス理論に出会えたから、こっちに出てきて少し結果を残せたと思っています」

──イズムを離れる時、どこかジムの所属になろうと考えることはなかったですか。

「それは今も迷っています。決まった練習場所があることは大切だと思うので。ただ試合がもう決まっていたから、そこままという感じできました」

──今、練習場所はどういう風になっているのでしょうか。

「なかなか、色々なところに行っています。行動範囲は相当に広いですよ(笑)。女子選手がいるところに、練習に行かせてもらっていて」

──では万智選手ばりに1週間のルーティンをお願いします。

「月曜日は朝から仕事をして、夜は坂口道場に行きます。火曜日は昼ぐらいにKRAZY BEEに行き、夕方は元町にあるクロスフィットでパーソナルトレーニング。夜はカルペディウム三田のレスリングクラスに参加したり、しなかったり。水曜日は1日仕事をして、行けたらファイトベースに。木曜日も1日仕事して夜に東中野のトイカツ道場。金曜日は昼にマスタージャパンでグラップリング、夕方は国立に体の使い方のコンディショニング・トレーニングに行って、夜に整体をして帰って来ます。

土曜日は朝から仕事をして、夕方に千葉の市川市にあるトランセンド・ジムでロッキー川村さんにミットを持ってもらっています。で日曜日の朝にJTTに女子練習ですね(笑)」

──仕事をしながら……ですよね。1週間で7位置の練習を。

「やばいですよね(笑)」

──その原動力は何なのでしょうか。

「不安だから。やらないと不安なんです。もちろん毎週 、完璧にやっているわけじゃないですけど、この生活と練習を維持するには心もお金も、体力も大変です」

──そうですよね。

「だから、これをずっとやっていられないなって。引退も近いのかなって思っています」

──それでも結婚式よりも嬉しいモノがMMAでの勝利なわけですよね。

「結婚式をしたことないんですけどね(笑)。私は結婚して子供も欲しい。だからずっとできない」

──そうなると限られた試合のなかで、今回はタイトルマッチでないですが、その辺りはどのように思っているのですか。

「ホン・イェリン戦が用意されたことに、全く不満はないです。ちゃんと強い相手ですし、国際戦が戦いたかったので。用意してもらった相手に、今の全てをぶつけます。対戦相手の格とか関係なく、準備したことを全て出します」

──それは右ストレートですね(笑)。

「違います(笑)。塩漬けです。もう、ああいう勝ち方はないし、一度したから思い切り漬けにいけます(笑)」

──女子は比較的行き来ができていますが、これからのキャリアをどのように考えていますか。

「目標がなんなのかよくわからない状況ではあるんですけど、海外でやりたいです。もう日本人は皆やったし、今さら新しい子とやる必要はないかなって。めちゃくちゃ強い外国人にメチャクチャにやられたら、辞めることができるかなって」

──刹那的ですね。

「もう私、敵わないんだっていう経験をしたら辞められるかなって」

──その将来を望むとしても、メチャクチャ強い外国人を戦うためには次の試合でしっかりと勝つ必要があるかと思います。どのような試合にしたいですか。

「…………(じっくりと考えて)、攻め続ける。とにかく攻め続けます」

■視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後12時40分~U-NEXT

■Pancrase347 計量結果

<ライト級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 雑賀ヤン坊達也:70.15キロ
[挑戦者] 久米鷹介:70.3キロ

<ストロー級QOP選手権試合/5分5R>
[王者] ソルト:51.95キロ
[挑戦者] 藤野恵実:52.1キロ

<ウェルター級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 押忍マン洸太:76.95キロ
[挑戦者] 佐藤生虎:77.1キロ

<ライト級次期挑戦者決定/5分3ラウンド
葛西和希:70.55キロ
天弥:70.65キロ

<女子アトム級/5分3R>
SARAMI:48.05キロ
ホン・イェリン:47.75キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.4キロ
カリベク・アルジクル・ウルル:61.65キロ

<ライト級/5分3R>
粕谷優介:70.7キロ
ホン・ソンチャン:70.5キロ

<女子フライ級/5分3R>
端貴代:56.65キロ
渡邉史佳:56.8キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:52.1キロ
エジナ・トラキナス:51.9キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.9キロ
栁川唯人:65.95キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:52.5キロ
船田侃志:52.55キロ

<バンタム級/5分3R>
安藤武尊:61.45キロ
ギレルメ・ナカガワ:61.55キロ

<2024年ネオブラッドTフライ級決勝/5分3R>
岸田宙大:56.7キロ
山﨑蒼空:57.1キロ

<フライ級/5分3R>
時田隆成:56.95キロ
齋藤楼貴:56.95キロ
 
<バンタム級/5分3R>
友寄龍太:61.1キロ
渡邉泰斗:61.5キロ

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o PANCRASE RIZIN Road to UFC UFC YouTube   キ・ウォンビン パンクラス ライカ 久米鷹介 粕谷優介

【パンクラス】雑賀“ヤン坊”達也 久米鷹介と再戦決定!

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 9月29日に立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 347。既に好カードが連発中ですが、その中でも極上なのは雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA)×久米鷹介(ALIVE)のライト級タイトルマッチでしょう。

両者は2021年12月の王座統一戦で対戦済み。1Rにパンチの交差から雑賀がフックでダウンを奪って久米をKO寸前に追い込んだシーンが秀逸。ばったりと倒れた久米の姿が今だに忘れられません。完全に雑賀が勝ったかと思いきや、久米が奇跡的に回復。2Rにテイクダウンを奪うとバックチョークから腕十字に切り替えて逆転の一本勝ちを飾っています。2021年パンクラスのベストバウトと言ってもいいでしょう。

そんな両者の再戦。雑賀はパンクラスで無双の強さを見せつけてライト級王座を戴冠。勢いに乗って参戦したRoad To UFCではキ・ウォンビンとの壮絶な打撃戦の末にTKO負けを喫しましたが、ライト級の日本人選手の中では群を抜いたストライカーなのは間違いなく、今なら逆転しても不思議ではないでしょう。

対する久米は39歳。さすがにピークは過ぎた感はありますが、1年振りの復帰戦となった粕谷優介との試合ではグラウンドを制圧して判定勝ち。寝技に持ち込んだ時に安定感は相変わらずで、テイクダウンディフェンスに難のある雑賀にとっては天敵と言ってもいいでしょう。

久米はスタンドの打ち合いを避けてテイクダウンを狙うのは確実。雑賀は凌いで凌いでキレ味鋭い打撃を打ち込みたいところ。試合から2年半が経った事で両者のパワーバランスが変わっているのか、変わっていないのか。前戦ばりの激戦を期待します。
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45 MMA MMAPLANET MMAとフィジカル o Special YouTube   パンクラス ワタナベ関羽マサノリ 久米鷹介 栄養 竹本啓哉 粕谷優介 鈴木陽一 食事

【Special】『MMAで世界を目指す』第5回:鈴木陽一ALIVE代表「MMAファイターの食事と体づくり」─02─

【写真】4月29日にパンクラスで粕谷優介を下した久米鷹介。試合2カ月前で、このグッドシェイプを維持していた(C)SHOJIRO KAMEIKE

世界的なスポーツとなったMMAで勝つために、フィジカル強化は不可欠となった。MMAPLANETでは「MMAに必要なフィジカルとは?」というテーマについて、総合格闘技道場ALIVEを運営する鈴木社長=鈴木陽一代表が各ジャンルの専門家とともに、MMAとフィジカルについて考えていく連載企画をスタート。連載第5回目は、前回に続き公認スポーツ栄養士の牛島千春氏とMMAファイターの食事と体づくりについて考える。
Text by Shojiro Kameike

<連載第5回Part.01はコチラから>


鈴木 どの年代でも増量期はカロリーを増やして、減量期はカロリーを減らすという原則は変わらないわけですよね。

牛島 はい。たとえカーボを優先しても、少量のカーボだけでカロリー摂取量が低すぎると意味はないですから。特に成長期であれば、成長する分のカロリーも摂取しないといけないですし。一方でMMAの場合は、試合のない時期の食事の内容も考えておかないと、いざ試合前になると減量もしづらくなってしまいますよね。

鈴木 試合がない時期、つまり通常は糖質中心の食事のほうが良いですか。

牛島 糖質中心のほうが、減量期に入ると体重を落としやすくなると思います。脂質を上げすぎてしまうと、脂肪が増えてしまいますからね。そのケースでよく言われるのが「クリーンバルク」と「ダーティバルク」です。

牛島 たとえばジャンクフードばかりを食べて体を大きくのするのが「ダーティバルク」で、クリーンな食事で体を大きくすることを「クリーンバルク」と呼びます。ただ体を大きくするだけであれば、ダーティバルクでも良いのですが……。

鈴木 以前、何かの記事で見たことがあります。1日10本コーラを飲んで体を大きくしたけど、コーラを飲まないとイライラするような体質になってしまったと。コーラを飲むと血糖値が上がるじゃないですか。するとインスリンが分泌されて、血糖値が下がりすぎてイライラするようになってしまう。そうならないようにコーラを飲み続けるという……。

牛島 血液検査を実施している競技であれば、その状態では血糖値で引っかかってしまいますよね。

鈴木 やはり成長期の体づくりではカーボを先に摂ることも重要だけど、ちゃんとバランスを見ていかないといけないですね。練習中に、吸収の良い糖質が入ったドリンクを飲むのは良いですか。たとえばポカリスエットやアクエリアスとか。

前編にもあったとおり、ファイターにオフシーズンはない。竹本啓哉とワタナベ関羽マサノリのコンビは1週間のスパンで互いの試合を控えていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

牛島 良いと思います。あるいはBCAAが入ったサプリメントを摂るとか。アミノ酸が欠如すると筋分解が起きてしまいますから、筋肉のエネルギー源になるBCAAは摂ったほうが効果的ですね。特に強度が高いスポーツや、運動時間が長い場合はBCAAを摂らないと逆に筋肉も減っていく場合があります。

鈴木 「運動時間が長い」というのは、どれくらいの時間を指しますか。

牛島 2~3時間でも長いと思います。

鈴木 MMAって打撃と寝技、全てをやると2~3時間ぐらいは普通に掛かってしまいますよね。ウチの場合は、計4時間ぐらいになることもありますし。

牛島 それは凄いですね! 練習の間はドリンクだけで繋いでいるのですか。

鈴木 ドリンクぐらいです。そうなると筋肉が減ってしまいますか。

牛島 練習後のエネルギー補給は、どうしているのですか?

鈴木 選手によってバラバラですね。練習を終えて自宅に帰ってからガッツリと食べている選手もいると思います。

牛島 遅い時間にガッツリ食べてしまうと消化しきれずに、翌朝しっかりと食べられないケースも出てきますよね。

鈴木 練習を終えて夜11時に食事をするとしたら、やはり野菜とたんぱく質が中心の食事のほうが良いですか。

牛島 そのほうが消化に良いと思います。炭水化物も良いですが、糖質を摂りすぎると消化にエネルギーが使われすぎて、熟睡できなくなる可能性があります。睡眠の質が下がると翌日の動きにも響いてしまいますよね。やはりガッツリと食べるのは、寝る2~3時間ぐらいまででしょうか。

鈴木 それは難しい(苦笑)。

牛島 夜に練習する状況だと、帰宅してすぐに寝なければ翌日に響いてしまいますよね。そのためには朝と昼にちゃんと食べて、夜の練習前に栄養を摂取しておくことが大切になります。

鈴木 ジムの周囲に飲食店を探しておいたほうが良いね。

牛島 練習後はできるだけ早く栄養を摂ったほうが良いので、帰宅して食事するまで1時間も空くようでしたら、練習直後に補食でつないでほうが良いです。早ければ早いほど翌日に疲れも残らないので。理想は最初に糖質を摂ってからプロテインを飲んだほうが効率は良いですね。血糖値を上げてから、たんぱく質を摂るという。

鈴木 その場合、糖質が入ったプロテインでも良いですか。

牛島 はい、それでも大丈夫です。

鈴木 なるほど。あるいは練習後に、おにぎりを販売するか……。

牛島 そういうのはアリだと思いますよ。昔は部活で練習後にマネージャーさんが、おにぎりを用意していることもありましたし。

鈴木 そうだ! 僕も部活で練習後は走って寮に戻り、すぐに食事していました。当時は「なぜこんなに早く食事するのだろう?」と思っていたけど。

牛島 トレーニング後にすぐ糖質を摂ることができるよう、炊飯器を持って移動されているボディビルダーの方もいるぐらいですし。

鈴木 昔はごはんや鶏むね肉をタッパーに入れて持ち歩くことが多かったけど、最近はごはんを炊いて、そのまま炊飯器を持って移動する人がいますね。

牛島 もちろん極端な例ではありますが――1日3食だけでなく、トレーニング後にエネルギー源を補給する。筋肉を減らさないためには、それぐらいの意識が必要ということですね。

格闘技専業でもないかぎり、どうしても練習は仕事や学校が終わってからーー。1日の生活リズムを考えることは必須だ(C)ALIVE

鈴木 昼間に仕事や学業がある選手に必要なことは、まずは朝と昼にしっかり栄養を摂取すること。あとは練習前に補食でつなぎ、練習直後に糖質からたんぱく質を摂取して、あとは早く寝ろ――ということですね。

牛島 「朝ごはんを制する者が競技を制する!」ということですね。あと1日3食はもちろん、たんぱく質はコツコツと摂っておくほうが良い場合もあります。たんぱく質は一度に溜めておく量が限られているので。6時間経ったらグリコーゲンが枯渇してしまうので、炭水化物もコツコツと食べておいたほうが良いです。

鈴木 そう考えると、昼ごはんと晩ごはんの間に「3時のおやつ」を食べるという習慣も、本当によく出来ていますよね。

牛島 3時ごろは一番、脂肪になりにくい時間ですからね。夜になればなるほど脂肪を溜めこむ遺伝子が働くようになります。そういった生活習慣に変えることも簡単でないとは思いますけど……。

鈴木 でもプロのファイターにとっては、そういった調整も仕事のうちですから。

牛島 これだけは言えるのは――アスリートにとって、どうしても埋められない才能の差というのはあると思います。しかし食事も含めて体づくりは、自分の努力次第という面が大きいんです。それこそ1日3食と3時のおやつは、もともと皆さんが日常でやっていることで。その内容を変えてみるだけでも良いですから、ぜひ始めてみてください。

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AB o ONE PANCRASE RIZIN パンクラス リトル 久米鷹介 修斗 前田浩平 山北渓人 砂辺光久 粕谷優介 若林耕平 黒澤亮平

【パンクラス】PANCRASE 342試合結果

RIZIN.46の真裏で開催されたPANCRASE 342。有明アリーナと立川ステージガーデン。一大会でも多く見たいファンとしては、何んとか調整出来ないものか悔しい思いで一杯ですが、帰宅後にU-NEXTで見逃し再生で観戦しました。
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気になったのは3試合。まずは久しぶりのパンクラス復帰戦を迎えた砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE)と前田浩平(GRABAKA)のフライ級ワンマッチ。砂辺はストロー級、フライ級、スーパーフライ級で王座になった実力者。実績だけなら群を抜いていますが、久しぶりの復帰戦でどこまで動けるか。

1Rは砂辺の蹴りをキャッチした前田がテイクダウン。2Rも逆にミドルをヒットさせた前田が組み付いてテイクダウンしてそれぞれグラウンドを制圧。万事休すかと思いきや、3Rに山口のタックルを切ってスタンドの攻防。パンチを的確に当てて、山口のタックルに合わせてアッパーをヒットさせるあたり、全盛期の砂辺を思い出させてくれました。しかし仕留めるまでには至らずタイムアップ。判定は3-0でヤバ口に軍配が上がりました。

44歳にして現役に復帰した砂辺。現実は厳しいものがありましたが、ある程度動けていたのもまた事実。これで終わるのか、継続参戦するのか。今後の動向が気になります。
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次に粕谷優介(総合格闘技道場CROWN)×久米鷹介(ALIVE)のライト級ベテランランカー対決。当初の予想通り玄人好みの重厚なテクニック合戦が展開されましたが、徐々にペースを掴んだのは久米。39歳とは思えない軽快なステップでリズムを作ると2Rには豪快なタックルでテイクダウンに成功。素早くバックに周るとあわやパウンドアウトという見せ場を作ってくれました。

3Rにもタックルを一度切られるもドライブして再度テイクダウンしてバックに周る久米。さらにスタンドに戻るとパンチで粕谷をグラつかせる。最後はグラついた粕谷にタックルでテイクダウンを許すも判定で久米が勝利しました。

粕谷相手にこの勝ち方。パンクラスで再び王座に挑戦する姿は見たいですが、それ以上にまだRIZINでもやれるんじゃないかと。久米の試合にちょっと夢見る事が出来ました。
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最後は黒澤亮平(THE BLACKBELT JAPAN)×リトル(HIDE'S KICK!)のストロー級暫定王座決定戦。修斗からパンクラスに主戦場を移した黒澤は2連勝中。対するリトルはしぶとく勝ち残って暫定王座決定戦までたどり着きました。

試合が動いたのは2R。ジャブ、ボディなど多彩なパンチで手数を稼ぐ黒澤に対してリトルは被弾してものしのしとケンカの間合いで距離を詰める。時折大きなパンチを振り回すが黒澤は冷静に対処。最後はボディを効かせて後退したリトルに対して右フック一閃!リトルが失神して大の字になる衝撃的な結末で暫定王座戴冠となりました。

得意の打撃をいかんなく発揮した黒澤。修斗に加えて暫定ながらもパンクラスの王座も奪取。地味だけど価値のある一勝。怪我で試合が流れた若林耕平との試合はもちろん見たいですが、無敗のままONEに参戦した山北渓人との試合とか見たいな。。。