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【Gladiator034】日韓対抗戦でキム・ウンソンを迎え撃つ上田祐起「今回は一気にハジけるチャンス」

【写真】冷静に自分を見つめることができるタイプだ。リライアブルの中では少し異端な存在(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(月・祝)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator034では、3階級の日韓対抗戦が組まれた。バンタム級では上田祐起が出場し、キム・ウンソンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2017年にプロデビューした上田、ここまでのMMA戦績は7勝12敗1分1NCと負け越している。当の本人は「ムチャクチャ汚いレコードですよね」と苦笑いするが、同時に「あと一歩」という内容の試合も少なくない。同時に、チームメイトの中川がパン・ジェヒョクを下してグラジのベルトを巻いた試合では上田と作戦を相談していたとのことで、「それが自分の試合でも出せれば怖いものはない」と語る。上田が感じる勝利への壁——今回の日韓戦で、國頭武をKOしているキム・ウンソン戦を機に駆け上がることはできるか。


――本日はバレンタインデーですが(※取材は2月14日に行われた)、チョコは貰いましたか。

「アハハハ。一応、既婚者なので(笑)。そんなに堂々とするわけではないですね。もう子供もいますし」

――えぇっ!? そうだったのですか。

「結果的に少し遅れたんですけど、周囲からもGoサインが出たので試合に出ました」

――それは出産のことも心配だったでしょう……。

「そうですね。もしかしたら僕が戦っている時に、奥さんも戦っているかもしれん状態だったので」

――新しい家族ができたことで、何か変わりましたか。

「変わらないですね。家族のことは、あくまで自分の生活の一つ。子供が生まれたから頑張ろう、子供がいないから――ということではないので。自分はやるべきことをやる。助けてもらうところは助けてもらう。僕も助けるべき時は助けなきゃいけないですし」

――確かにそうですね。今回は日韓対抗戦の一つですが、試合の話を聞いたのはいつ頃だったのでしょうか。

「先月の中頃から月末やったと思います。自分も海外の選手と試合がしたいと思っていて。日本人選手と対戦しても友達の友達やったり、何か繋がりがあったりするじゃないですか」

――首都圏以外の興行……特に選手が多い大阪の大会では、そうなる可能性は高いかもしれないですね。

「結局は身内というか内輪の試合になって、観に来る人も感情移入しにくいと思うんですよ。でも僕だってジムの先輩が韓国の選手と対戦することになれば『おぉ、そうなんや!』ってなりますし。だから自分も外国人選手と試合をしたいし、欲を言えば海外で戦ってみたいとも考えていて。

僕としては『ようやく来たか』という気持ちであるのと、『この戦績でも国際戦をやらせてくれるんや』と思いました」

――現在、上田選手のMMA戦績は7勝12敗1分1NCです。

「ムチャクチャ汚いレコードですよね(苦笑)。いつも自分の弱いところで負けている」

――弱いところ、というと?

「自分の場合は下になったら負ける。下にならなかったら勝てる、みたいな状態で。そのウィークポイントを、どう潰していくかを考えています」

――正直なところ改めて戦績を見た時に、意外な面はありました。試合内容から生まれるイメージと実際の戦績に乖離があるといいますか。

「戦績を見てみたらメッチャ弱いやん、って」

――いやいや……。

「僕自身がそう思いますよ。この選手、ヘボいなって。自分は思いっきり負けたらMMAを辞めようと考えているんです。でも思いっきり負けたことがないから。まぁ吉田(開威)戦は、ある意味で思いっきり負けていますけど(笑)」

――吉田戦は、あと一歩のところまで相手を追い詰めていて。

「あと一歩どころか、大逆転KO負けだったじゃないですか。あの場面までヤバイと感じる場面は一つもなかったし……。あれはラウンドが残り10秒やったから、無理してクラッチを組んで疲れなくても、離して10秒を流しておけば良いかと思ったんです。そこで離して立ち上がったら、ボンッって大逆転KO負けみたいな形になってしまいました。

石井逸人戦も試合前から周囲に言っていた試合内容やったんです。開始早々にダウンを取るから見ておいてね、と」

――なるほど。石井戦では開始早々に左ストレートでダウンを奪っていました。

「結果はローブローでノーコンテストになってしまいましたけど、石井さんは次の試合で僕と同じことをしてくる選手にKO負けしているんですよね。だから自分の作戦は間違っていなかったんやな、と思って」

――自分の弱点は分かっているし、作戦はハマっている。でも勝てない、という面で納得できていない試合も多いわけですか。それは他でもなく、自分自身に対して。

「はい。ボトムになった時のことさえ何とかなれば、もっともっと行けるはず。なのに、なのに、ずっと同じところで負け続けている」

――自身の中で『下になれば負ける』というのは、いつ頃から意識していたのでしょうか。

「キャリアの最初の頃から気づいてはいたんです。でも違うところを伸ばして、そのウィークポイントを隠そうとしていたというか。誤魔化して自分の強いところを、どうにかしようとしていました。それでストライカーには強いけど、ガチガチのグラップラーに対しては弱い。あとはパッと見、僕もグラップラーに見えるスタイルでやってきて……。

Bloom FCで原田(惟紘)さん、野尻(定由)さんに負けた時、プロモーターやった鬼木(貴典)さんから『もっとテイクダウンを切ることができれば、上へ行くことができると思う』って言われたんですよ。そう言われた時に『あぁ、やっぱり誤魔化したらアカンな。どうにかせんとダメや』と思いました(苦笑)」

――自分の中では誤魔化しているつもりでも、周囲は分かっていると。

「今まではテイクダウンを切るというより、テイクダウンに持ち込まれないためにどうするか。そこで誤魔化していました。今はテイクダウンを切ることはもちろん、切れへんかった時の対処も頑張っています。今までは諦めモードに入っていたわけではないけど、テイクダウンに来た相手に対して頑張っていなかった気がするんです。練習はしている。でもスパーや試合になると……」

――上になれば勝てる。その気持ちが「頑張っていない」状態を生み出していたのでは?

「それもあると思います。『倒されても立ち上がったら行ける』という甘い気持ちもあったでしょうし、たとえばテイクダウンに来られてもスイープするために自分から背中を着けるのであれば良いんです。

でもそうじゃない。頑張らないといけないところで頑張っていなかった。その意識を変えるだけで練習でも変わってきました。スパーでテイクダウンも切れるようになったし、『どうしようかな』って待つこともなくなった。技術は変わっていないんです。意識を変えるだけで全てが底上げされてきましたね」

――上田選手は考えるタイプというか、考えすぎるタイプなのでしょうか。

「自分は何でもキッチリ最後まで考えるタイプなんです。でも頭の回転が速いわけではないから、答えまで辿り着くのが遅い。答えの直前までは到達しているけど、進むのが遅いんですよね。試合中も考え続けちゃうんです。だから考えすぎたらアカン。
吉野戦もテイクダウンされた時、『こうしないといけない!』と考えすぎて一つの行動しか実行していませんでした。もっと他の対処を考えることができていたら、試合展開も違っていたかもしれない。それも試合が終わった瞬間、『ああすれば良かった』と気づいてしまうんです」

――考え続けた結果、答えが出るのは試合が終わった直後で。

「映像を視返すまでもなく(苦笑)。そこで考えることなく自然に出るぐらい練習しとけよ、って話でしかなくて。

自分としては、何かがハジけたら一気にハジけるんじゃないかなと思っています。そのチャンスが今回の日韓戦なのかなと。最初に言ったとおり日本人同士の試合では何か甘えが出ていたのかもしれない。それが国際戦となれば頑張るしかないし、負けたくないし、負けたらアカン。ここで負けたら、そのキッカケも掴めずに終わりやなと思っています」

――そのキッカケとなるか。キム・ウンソン戦に向けて、意気込みをお願いします。

「ここで勝ってグラジのベルトを、とも思っていました。でもまずはベルトを目指すよりも自分の価値を上げたいです。今回の日韓戦もそうやし、海外で戦いたいというのも自分の価値を上げるためで。今のグラジって、ライト級は強い関東の選手=関西の選手からすれば外敵がベルトを持っている。フェザー級は強い韓国人王者が負けて、新王者が誕生した。フライ級はトーナメントがあって、グラジ生え抜きの選手がベルトを巻いた。で、バンタム級はルキヤが負けて……チャンピオンは誰やったっけ?

バンタム級だけ光っていないんです。もちろんチャンピオンは強いですよ。でも光っていないし、そんな光っていないベルトが欲しいんかと言われたら――それならまず僕が輝いて、ベルトがこっちに来るほうが良い。そのためにも海外の選手に勝って、結果的に僕のところへベルトが来たという形を目指したいです」

■対戦カード

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
クォン·ヨンビン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
上田祐起(日本)
キム・ウンソン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
國頭武(日本)
ナム·ヒョヌ(韓国)

<ライト級/5分2R>
徳野”一心”一馬(日本)
拳椰(日本)

<フライ級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
千葉琉偉(日本)

<フライ級/5分2R>
藤原浩太(日本)
マルザヘンペーソク(日本)

<フェザー級/5分2R>
原田康平(日本)
谷川渉(日本)

<バンタム級/5分2R>
セイヤ(日本)
梅永海世(日本)

<ストロー級/5分2R>
諸井友祐(日本)
木村旬志(日本)

<ヘビー級/5分2R>
松本洋平(日本)
田馬場貴裕(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
小沼魁成(日本)

<ウェルター級/5分2R>
遠塚浩希(日本)
山本和貴(日本)

<フライ級/5分2R>
谷口隆元(日本)
石田聖人(日本)

<フェザー級/5分2R>
乾裕次郎(日本)
天野武徳(日本)

<フェザー級/5分2R>
田中惇平(日本)
畑村悟史(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
中野銀仁(日本)
PANTHERBOYショウ(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
前田塁(日本)
伊藤幸真(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
廣岡武来安(日本)
小宮大翔(日本)

<NGF フェザー級/5分1R>
川内悠生(日本)
吉澤颯馬(日本)

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【POUNDOUT03】激闘王、約4年振りのMMAへ――石橋佳大「スイッチが入るか、効いちゃって終わるのか」

【写真】MMAから離れて雰囲気も優しくなった感のある石橋——だが、試合でスイッチが入ればどうなるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(土)、千葉氏中央区のTKPガーデンシティホール千葉で開催されるPOUNDOUT03で、石橋佳大が岡田達磨と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2022年7月、石橋は修斗のケージで小林聖人を相手に引退エキシビションを行い、約13年に及ぶMMAファイター生活に一度はピリオドを打った。修斗では「激闘王」と呼ばれるほど毎試合、大激闘を展開し、2016年には安藤達也と岡田遼を下して環太平洋バンタム級王座を獲得している。

以降、ここ数年はグラップリングマッチには出場していた石橋だが、今回POUNDOUTでMMAに復帰することに。なぜ石橋は再びMMAを戦うことを決意したのか――そこにはプロモーター高谷裕之氏や仲間との絆とともに、ファイターとして忘れられない気持ちがあった。


高谷さんから『POUNDOUTに出てほしい』と言われた時、自分もそういう大会を盛り上げることができたら――と思いました

――公式戦としては2022年3月、石井逸人戦以来のMMAを戦う石橋選手です。

「数年振りのインタビューで緊張しますね(笑)」

――打撃ありの試合は約4年振りとなります。まずMMA復帰の理由をお聞きする前に、なぜ4年前に引退を決意したのか。その理由から教えてください。

「あの頃には、もうバンタム級の体重をつくるのが相当しんどくなっていました。最後のほうは水抜きで8キロぐらい落としていて。最後の石井戦は1Rが終わった時点で体が動かなくなっていて……これ以上バンタム級で良いコンディションをつくるのは無理だと思いました。

だからといってフェザー級に上げて、ベルトに向けてまたイチから並び直すほど自分の体は――試合で散々打たれてきたじゃないですか。だから自分が打たれ弱くなっていることも実感していましたし(苦笑)」

――激闘王のニックネームどおり、まさに激闘の連続でした。それだけダメージも蓄積されていたのでしょうか。

「練習の段階で打たれ弱くなっていることは感じていました。マススパーで少し当たっただけでも効くようになっていて」

――……。

「もともと『石井戦で勝てば次はタイトルマッチ』という話を、うっすら聞いていました。そうでなくても自分としては勝ったらベルト挑戦をアピールして、本当はそのタイトルマッチを最後に引退するつもりだったんです。でも負けてしまったので……」

――なるほど。MMA引退後もグラップリングの試合に出場していたのは、打撃がない試合であれば続けていきたいという気持ちだったのでしょうか。石橋選手は柔術がベースでもありましたし。

「はい。ジムで指導は続けていましたし、グラップリングでも何でも試合の目標がないと、自分の生活がだらしなくなってしまうので(笑)。何かしら目標は持ち続けていきたいと思って、グラップリングの試合には出場していました」

――そんななか昨年8月にGrachan福岡大会で、野瀬翔平選手とグラップリングマッチで戦っています(野瀬が1R、腕十字で勝利)。その頃から石橋選手がMMAに復帰するという話も伝わってきていました。

「フェザー級で復帰するためのコンディション調整も含めて、あの試合からフェザー級に上げました。実は去年のPOUNDOUT02で、MMAのお話を頂いていたんです。どうしてもスケジュールが合わずに出られなかったけど、そのあたりでMMA復帰は考えていましたね」

――そうだったのですね。特に高谷裕之さんが石橋選手のMMA復帰を希望していると聞きました。

「アハハハ。自分は高谷さんのファイトファームでトレーナーとしてお世話になっているし、ファイトファームの選手と練習することもあります。だからPOUNDOUTって自分から見れば、一種の身内のお祭りのようにも感じられていて。高谷さんから『POUNDOUTに出てほしい』と言われた時、自分もそういう大会を盛り上げることができたら――と思いました」

自分はいかに疲れず相手を制圧するかという練習になっていました。でも……

――とはいえダメージの面で不安はありませんか。4年前はダメージの蓄積を感じたことが、引退を決意する要因の一つでもあって。

「不安はあります。引退してから打撃ありのガチスパーは一切やっていないので。自分が今どれだけダメージが抜けているか、逆に打たれ弱くなっているかどうかは分からないところですね」

――打たれ弱くなったと感じられる要因に、減量の問題もあったのではないでしょうか。たとえ試合内容が激闘にならなくても、それだけ減量していれば、骨や内臓はもちろん脳にも影響が及ぶはずです。

「そうですよね……。昔は水抜きで落とす量も少なくて、試合当日は水抜きで落とした分プラス何キロか戻っていたんですよ。でも最後のほうは水抜きで落とした分も戻らず、全身筋肉痛みたいな状態で試合をしていました」

――MMAから離れ、減量することも少なくなった。しかしジムで体は動かし続けている。試合のための練習と、指導するなかで体を動かすことも大きく違うかと思います。

「それは違ってきますね。現役の頃は、とにかく自分を追い込む練習をしていました。自分が疲れる練習です。でも引退してから若手や後輩の相手をする時に――みんな若くて動き続けるから、自分はいかに疲れず相手を制圧するかという練習になっていました」

――MMAを一度引退したあと、指導していくなかで新たに気づいたことはありますか。

「自分は前に出続けるタイプだったので、引くことを覚えました。今は『絶対に激闘はするな』と指導しています(笑)」

――!!

「昔だったら、どんどん前に行けと言っていたと思います。そういうゲームメイクの部分は考え方が変わりましたね。

僕が参考にしているのは、ファイトファームで指導している田村彰敏さんなんですよ。昔はよく田村さんとガチスパーをやっていましたけど、今の今の田村さんはドリル、打ち込みを丁寧に何度もやっていて。選手としても、指導者としてもすごく参考になっています」

――すると自身の練習スケジュールや練習内容も大きく変わってきたのではないですか。

「基本は自分が所属しているZEEKジムで、スパーリングとかミット打ちをやっています。それと週2~3回ぐらいファイトファームのプロ練に参加させてもらって、そこで自分を追い込んでいくという感じですね。

復帰すると決めてからはMMAスパーの比率も多くしてきました。でも一番変わったのは……野瀬選手とのグラップリングマッチまで、先ほど言ったような疲れない練習をしていたんですよ。あの試合は、もちろん実力差で負けたのはそうだけど、自分も疲れない試合をしてしまった面がありました」

――というと?

「組んでみると野瀬選手の圧力は強かったです。と同時に――1R残り10秒で極められたんですけど、自分は1R残り1分になったあたりから『『2Rになったら自分から行こう』と考えていて。そういう考え方の差は大きいと思いました。

試合が終わったあと、元津田沼道場で今はピットブルジムを主宰している小林聖人さんからも言われたんです。『そういうところから考え方を変えて、疲れる練習をしなきゃダメだよ』って。本格的に練習内容が変わったのは、そこからです」

激闘になるかもしれないし、静かな試合になるかもしれない。ただ、自分が勝つパターンであれば、静かな試合にならない

――確かに以前MMAを戦っていた時の石橋選手であれば、『2Rから行こう』という考えはなかったと思います。続いて11月にはGrachan北海道大会で、ハワード颯真選手を下しました。

「試合自体は相手のほうが階級も下だったこともあって、早めに一本を取ることはできました。ただ野瀬戦とハワード戦は練習の時から考え方も違っていて。とにかく自分から動いていく。自分から試合をつくっていくことを意識して練習していました。内容的に、自分の中で勝利以上のものはあったと思っています。やっとMMAを戦うための下地が固まったかな、という気持ちで」

――以前と比較して自身の動きについては?

「練習の中で動きは良くなっています。でも一度引退する前と比べて、昔できたけど今できないことが増えてはいますよね。それも年齢で仕方ないし、その中で自分がどう動くかを考える良い機会になっています。

この期間でもMMAというもの自体が大きくレベルアップしているし、以前と比べて判定基準も大きく変わっているじゃないですか。その中で自分がどういう試合をするのか、というのは今でもイメージできていなくて。それはもう試合が始まってから、考えながらやろうかなと思っているぐらいです」

――そのような状態でも、もう一度MMAを戦う最大の理由は何ですか。

「……自分の中に『もう一度MMAをやりたいな』という漠然とした気持ちがありました。高谷さんの興行を盛り上げたいし、それと今は自分のジムにも『MMAファイターを目指したい』という10代の子たちがいるんですよ。彼らに試合に向けた取り組みとか、どれだけの覚悟でケージに向かうのかという面を見せたい。

そういう理由は、いろいろあります。でも結局は、まだ体がギリギリ動くうちに人前で試合を見せたい、という気持ちが大きいのかなって思います。自己満足、承認欲求みたいなものですよ(笑)」

――アハハハ。一度あの舞台を経験すると忘れられないものなのでしょうね。

「そう思います。ずっと続けているファイターの人たちって、こういう気持ちなのかもしれないって分かりました」

――そのMMA復帰戦の相手、岡田選手の印象を教えてください。

「レスリングは少し巧いのかなって思います。でもこういう言い方をしたら申し訳ないけど――国内の平均的な選手かな、と思っています。なにせ4年間マトモな打撃をもらっていないので、もし一発もらった時に自分がどうなるか次第ですよね。そこでスイッチが入るのか、効いちゃって終わるのか――それ次第ですね。あとは2Rしかないので、自分から展開をつくっていきます」

――周囲からは激闘を期待されるのではないですか。

「はい(笑)。でも僕は修斗時代から、激闘をやりたくて激闘になっていたわけではないので(笑)。激闘になるかもしれないし、静かな試合になるかもしれない。ただ、自分が勝つパターンであれば、静かな試合にならないのでは、と。相手が前に出て来てくれたら僕も前に出やすいので、ガチャガチャした試合になったら僕に分があるかなって思います」

――ちなみに勝利した時、あの言葉は出るのでしょうか。

「アハハハ! ポジションゼロ、ですか。やっぱり言ったほうが良いですよね。

今の人たちが知っているかどうか分からないけど、4年前までずっと僕の試合を観に来てくれていた人たちが今回も来てくれるんです。なかにはVIP席を買ってくれた昔のファンもいて――『また石橋選手のMMAを観ることができるのは幸せです』と言ってくださる人もいました。そうして今も応援してくれている人たちのために、しっかり勝って『ポジションゼロ!』と言いたいですね」

■POUNDOUT03対戦カード

<フライ級/5分3R>
山内渉(日本)
ダニエル・アグレイ(米国)

<バンタム級/5分3R>
榎本明(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
斎藤翼(日本)
大搗汰晟(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
石橋佳大(日本)
岡田達磨(日本)

<キックボクシング60キロ契約/3分3R>
笠原淳矢(日本)
白谷フィッシュ征也(日本)

<ストロー級/5分2R+ExR>
樋口幹太(日本)
佐野光輝(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
椎名渉(日本)
河合亮(日本)

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【Shooto2026#01】ダイキライトイヤーに挑戦、川北晏生「かっこいい自分になることを目標に」

【写真】26歳の川北が、11歳年上のチャンピオンに挑む (C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)に港区のニューピアホールで開催される2026年プロ修斗公式戦第一弾(第2部)=Shooto2026#01にて、川北晏生ダイキライトイヤーの持つ環太平洋バンタム級王座に挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

川北とダイキライトイヤーは2024年9月の環太平洋王座決定トーナメント一回戦で対戦予定だったが、試合直前に川北が皮膚疾患(カポジ水痘様発疹症)のため欠場し、ダイキライトイヤーが不戦勝という形で終わっていた。

あれから約1年4カ月、連敗も経験した川北だったが、昨年10月にジェイク・ムラタとのタフファイトに勝利して王座挑戦のチャンスを掴んだ。川北はキャリア初のタイトル挑戦を前に「自分が憧れた存在に近づけるように、かっこいい自分になるためにベルトを巻きたい」と語った。


――試合まで約一週間となりました(※取材は10日に行われた)。今のコンディションや仕上がりはいかがですか。

「怪我もなくコンディションもすごくいい状態で、勝つための準備がしっかりできている感じです」

――TRIBE TOKYO MMAには色々な選手がいますが、川北選手がよく組む・練習する相手は誰ですか。

「一番多いのはTRIBEの先輩の石井逸人さん、あと所属は違うんですけどTHE BLACKBELT JAPANの笹(晋久)先輩ですね」

――TRIBEのプロ練にはそうそうたる選手たちが参加していますが、川北選手も成長を感じることは多いですか。

「はい。やっぱり周りの方がすごく強いので、それに刺激を受けながら自分も成長できていると思います」

――今回の試合について聞かせてください。対戦相手のダイキライトイヤー選手とは過去に試合が組まれていて、流れている相手ですよね。

「1年半ほど前(2024年9月)の環太平洋バンタム級王座決定トーナメントの一回戦で試合が決まっていたのですが、自分が試合直前に病気(カポジ水痘様発疹症)で欠場になってしまったんです。だから巡り巡っての再戦になりますね」

――欠場になった時はどういう状況だったのですか。前触れや予兆のようなものはあったのでしょうか。

「突然発症してしまい、自分ではどうしようもなかったというか……。でもそれも含めて自分がコンディションを整える力が不足していたなと思います」

――いずれダイキライトイヤー選手とは戦いたいという気持ちはあったのですか。

「そうですね。あの時試合はできませんでしたが、今回は相手に対しても自分に対してもリベンジマッチだと思っているので、そういう試合が出来ることがすごく嬉しいです」

――川北選手は前回10月のジェイク・ムラタ戦に勝利して今回のチャンスを掴みましたが、あの試合はどこが勝因だったと思いますか。

「ずっと自分とタイプが似ている相手だと思っていて、その相手に競り勝つことがその時の作戦で、それを実行できた試合だったと思います。そこに関しては自信がつきました」

――ジェイク戦は連敗脱出になった試合でもありますが、何か新たに取り組んだことはあったのですか。

「特に何かを変えようという気持ちはなく、いつも通りという気持ちでやりました。ジェイク戦の前に2連敗していましたが、本当に強い相手と試合ができたと思いますし、あの経験があったからジェイク選手にも勝てたんだと思います」

――個人的には2024年12月のBreakthrough Combat02で吉野光選手と対戦した時、結果は川北選手の判定負けでしたが、川北選手がスタンドのヒジで切った場面が印象的でした。

「あのヒジはああいう展開になることを想定して練習していたんですよ。それがハマった感じすね。なかなか練習でヒジは思いっきり当てられないし、あの時はヒジで吉野選手の額をカット出来たんですけど、ヒジを試合で使って感覚を掴めたところはあります」

――改めてダイキライトイヤー選手には対戦相手としての印象は?

「すごく強い選手だと思います。しかもお子さんもいて、お仕事もされているみたいで、そのなかで練習して試合に出ていて、リスペクトを持てる選手だなと思っています」

――TRIBEにはダイキライトイヤー選手と対戦経験がある選手も多いですよね。

「後藤丈治先輩と永井奏多がやっていますね。その2人からはもちろん、他の先輩方や長南(亮)さんからもアドバイスをもらっています」

――今回はベルトがかかった試合ですが、今までの試合とは心境も違いますか。

「やっぱり格闘家としてベルトを巻いてみたいなという気持ちはずっと持っているので、それに対するモチベーションはすごく高いです。それこそベルトを巻くチャンスは前回のダイキ戦以来ですし、ここで必ずベルトを巻きたいです。僕はもともとプロレスが好きで格闘技を始めて、プロレスラーの方たちがベルトを巻いている姿に憧れていたので、少しはそこに近づけるのかなと思います」

――川北選手はプロレスがきっかけで格闘技を始められたのですね。

「両親がプロレス好きで、子供の頃に親がプロレスを見ているのを自分もチラッと見たりしていて、それから段々とハマり出して。それで自分もプロレスラーになろうと思って、高校に入ってからレスリングを始めました」

――ちなみに誰のファンだったのですか。

「オカダカズチカ選手ですね」

――ちょうどオカダ選手がレインメーカーとして活躍している時代ですね。そこからどういう流れでMMAをやることになるのですか。

「レスリングを始める前は体もデカくなっていずれはプロレスラーになれると思っていたのですが、そこまで体がデカくならずに現実的じゃないなと思い始めて。ちょうどその時期に桜庭和志選手が新日本プロレスに出ていて、桜庭選手も好きだったんですよ。それで桜庭選手の昔の動画をYouTubeで探していたら、PRIDE時代の試合を見つけて。それから総合格闘技の試合を見るようになって、プロレスは体がデカくなかったら出来ないけど、これ(総合格闘技)だったら体が小さくても出来ると思って、自分は総合をやろうと思いました」

――新日本プロレスで試合をしていた桜庭選手を先に知って、後追いでPRIDE時代の活躍を知るというには時代を感じます(笑)。上京したのは進学が理由ですか。

「いえ、その時はもう総合をやりたいと思って上京しました」

――都内に多くのジムがある中でTRIBEを選んだ理由は何ですか。

「それが特にはなくて、東京の土地勘がなかったので練馬や板橋は家賃が安いみたいな話を聞いて、先にそのエリアで家を探したんですよ。その時に一番近所にあったのがTRIBEだったので、TRIBEに入りました(笑)。格闘技のことは全く知らなかったので、長南さんのこともジムに入ってから知りました」

――縁とタイミングが重なってTRIBEに入ったのですね。

「結果的にすごくいいジムに入れたと思いますし、自分を強くする環境に身を置けたなというのを改めて思います。僕はTRIBEが日本一の環境だと思っているので、そこで練習させてもらっていることはすごくありがたいです」

――TRIBEの仲間たちの活躍は嬉しい半面、自分も負けていられていないという刺激にもなりますか。

「常に刺激を受けまくりですね。僕は周りの選手たちに少しでも追いつく、追い越せるようにという感じで毎日頑張っています」

――目の前のベルトも含めて、川北選手の格闘家としての目標を聞かせてもらえますか。

「僕は他の選手のようにUFCを見てUFCを目指して格闘技を始めたとか、そういうキャリアがあるわけではないですし、自分が憧れた存在に近づけるように、かっこいい自分になることを目標にしています。そのためにもベルトを巻きたいですし、今はそれが一番の目標です」

■Shooto2026#01対戦カード

<環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]ダイキライトイヤー(日本)
[挑戦者]川北晏生(日本)

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
イム・クァンウ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹(日本)
笹 晋久(日本)

<フライ級/5分3R>
大竹 陽(日本)
柴山海音(日本)

<フライ級/5分2R>
蓮池勇太(日本)
深水小鉄(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
黒部和沙(日本)
旭那 拳(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
友利琉偉(日本)
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)

<2025年ストロー級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
賢人(日本)
緑 真作(日本)

<2025年フライ級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
鈴木 尊(日本)
浅井大海(日本)

<2025年バンタム級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
中島陸(日本)
福元大貴(日本)

<2025年フェザー級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
飯野雄斗(日本)
辻純也(日本)

<2025年ライト級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
築地宏和(日本)
石原海渡(日本)

<2025年ウェルター級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
グラップラー脇(日本)
デソウザ・マルセル(日本)

※ミドル級決勝は高橋宙斗が負傷欠場のため沙門を新人王に認定

<トライアウト・バンタム級/3分2R>
土橋琉海(日本)
吉村拓海(日本)

■Colors06 対戦カード

<53キロ契約/5分3R>
藤野恵実(日本)
アラミ(日本)

<アトム級/5分3R>
杉本恵(日本)
徳本望愛(日本)

<スーパーアトム級/5分2R>
青野ひかる(日本)
深井志保(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
高本千代(日本)
erika(日本)

<フライ級/5分2R>
ホ・ジュギョン(韓国)
te-a(日本)

<アトム級/5分2R>
ヒヤマNFC(日本)
翠川百華(日本)

<グラップリング・49キロ契約/8分1R>
前澤 智(日本)
村上 彩(日本)

<グラップリング・52.2キロ契約/8分1R>
奥田愛加(日本)
井上愛羅(日本)

<キック・CKC女子49キロトーナメント決勝/3分3R+ExR>
TBA(-)
TBA(-)

<キック・CKC女子49キロトーナメント一回戦/3分3R+ExR>
林 美菜(日本)
岩永唯伽(日本)

<キック・CKC女子49キロトーナメント一回戦/3分3R+ExR>
愛結菜(日本)
TSUMIKI(日本)

<ジュニア・55キロ/4分1R>
高本珠緒(日本)
阿部みこと(日本)

<ジュニア・53キロ/4分1R>
遠藤ジュリアン桜(日本)
佐藤いろは(日本)

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45 MAX MMA MMAPLANET o TTFC11 カイル・マヨッキ 石井逸人

【TTFC11】速い、強い――パンチの回転で上回るマヨッキ、石井にケージを背負わせ右でフィニッシュ

【写真】マヨッキのパンチの回転が速く、正確性が高すぎた(C)MMAPLANET

<64キロ契約/5分3R>
カイル・マヨッキ(豪州)
Def.1R by KO
石井逸人(日本)

石井が右に回ると、マヨッキが左ジャブとローで追う。石井の左をかわし、左フックを当てるマヨッキ。石井の左ジャブは届かず、ローを受けてしまう。石井もオーバーハンドを返すが、打ち合いではマヨッキのパンチの回転が速い。石井にケージを背負わせたマヨッキが左ロー、左ハイを放つ。

石井の右をバックステップでかわし、左前蹴りをボディに突き刺したマヨッキは、石井の右カーフを受けたあと左アッパーを突き上げる。打ち合いではインサイドからパンチを当てるマヨッキは、右ストレートでダウンを奪い、一気にパウンドアウトした。


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45 AMMA MAX MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC TTFC11 UFC YouTube その他 アーロン・タウ エフェヴィガ雄志 カイル・マヨッキ キック キーラン・ジョブリン シオネ・ヴェイコソ シャ・ランディ テヘラン・カトウ ボクシング ローレンス・ルイ 上田直毅 修斗 千種純平 和田教良 宮川日向 榎本明 石井逸人 石田裕星 藤田ムネノリ 阿部光太

【TTFC11】キャリア5戦目、石井逸人戦へ――カイル・マヨッキ「打撃ができないとグラップラーは勝てない」

【写真】しっかりと体重を落としてきたマヨッキ。かなり創られていそうだ(C)MMAPLANET

14日(日)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE11で石井逸人と戦うカイル・マヨッキ。
Text by Takumi Nakamura

豪州、ブリスベンから北に1600キロも離れた人口8000人の村で育ったマヨッキは、1歳下の弟と共にMMAファイター、いやUFCファイターになるためにトレーニングを積んできた。リアリティTVショーでスカラーシップを得て、ニュージーランドの名門シティ・キックボクシング在籍となったプロMMA4戦4勝のファイターは、MMA界のパワーハウス=オーストララジアン(豪州&ニュージーランド)の強さを知るのに格好の選手だ。

今年からオーストララジアン勢がRoad to UFCに参戦し、あの日の出を見る勢いだった中国勢をその他大勢に追いやった。しかも、トップどころはUFCと契約し、第2グループがContender Seriesから最高峰を目指すなかで、Road to UFCで結果を残している。オーストララジアン勢の力はいかほどなのか。

試合経験数で絶対的な差のある石井戦を前に、マヨッキをインタビューすると絶対的な自信が感じられた。


僕はピュアMMAファイターだよ

ニュージーランドとリモート取材時は、当然のように室内でも長袖だった

――2週間後にTTFC11で石井逸人選手と戦います(※取材は1日に行われた)。

今の気持ちを教えてください。

「しっかりトレーニングができ、良い感じだよ。体重も上手く落ちている。日本には良い状態で行けそうだ。そして良い試合ができるだろう」

――冬のニュージーランドから、残暑厳しい日本にやってきます。

「そうだね。オークランドは寒くて、雨が降っている。東京はどうなの?」

――2日前は40度近くありました。

「イエイ、イエイ。最高じゃないか。僕が棲んでいる豪州のイニスフェールもそんな村だから、故郷に戻るようなものだから大丈夫だ」

――つまりカイルは豪州人で、ニュージーランドのシティ・キックボクシングで練習しているということですか。

「そうだよ。11年前、小さな頃から弟のブローディと一緒に柔術を始めて、一緒にファイトをしてきた。ボクシング、ムエタイも練習し、多くの時間は柔術の練習をして少しMMAをやっていた感じかな。MMAファイターになるために柔術に時間を割いていたんだ。だから僕はピュアMMAファイターだよ」

――子供の頃からMMAの練習をしてきた。その目標はどこに置いていたのですか。

「もちろん、UFCを目指していた。このスポーツで食っていけるようになりたいと思っていた。豪州のMMAでは、UFCファイターになる以外はフルタイムで戦うことは難しい。だから練習をしているほとんどの人間にとって、UFCがゴールだ。それはニュージーランドも同じだよ」

――戦い続けるには、UFC一択しか将来がないことがオーストララジアンの選手を強くしているのでしょうか。

「それ以外の機会がないからね」

――ニュージーランドのシティ・キックボクシングで練習するようになったのは?

「僕と弟はリアリティTVショーのトライアルのような番組で合格し、1年間スカラーシップを得てシティ・キックボクシングで練習できることになったんだ。その期日が過ぎても、ファイトキャンプのたびにニュージーランドに来ている。故郷の村でキャンプをするのと、全然違うからね。

シティ・キックボクシングではUFCファイター、Contender Series、Road to UFCファイターが周囲にいる。この環境が僕を成長させてくれるんだ」

――そんなカイルは5戦目で、日本で試合をします。

「アマチュアでもっと戦ってきた。サイトにあるよりも、多い。10戦以上、アマでやってきたよ。ボクシング、柔術でも戦ってきたからファイトの経験は十分にあると思っている」

――それだけアマチュアや他競技で経験を積んできたと。そんなカイルは、MMAファイターとして自分の長所はどこだと思っていますか。

「基本的に柔術、グラウンドゲームが秀でていると思う。だけどレスリングとスタンドの打撃もずっと練習してきたし、打撃も武器になっているはずだ。それでも一番得意なところは柔術、グラウンドゲームだね」

――打撃戦ができるグラップラーというわけですね。

「MMAの進化は凄まじい。打撃ができないとグラップラーは勝てない。どのエリアでも戦えないとね。拳が届く距離にいれば、テイクダウンには入りやすいわけだからね。まぁMMAにはいろんな局面があって、遠い距離から組んで倒すのもその一部だ。実際、僕もアマチュアの頃はそうやって勝てた試合もあった。でも、それだけじゃ今は難しい。テイクダウン・ディフェンスのレベルが上がっている。なら接近戦で打撃ができないと。そこのディフェンス力が上ったら、将来UFCやMMAはどうなるんだろうね」

――自然とディフェンス力も上がってくるのは絶対ですしね。そんななか今回、プロキャリアで6倍ほどの経験がある石井逸人選手と戦います。

「さっきも言ったように柔術、ボクシング、それにムエタイでも若い頃から戦ってきたし、経験は十分に積んできたと思っている。確かにプロになったのは去年だ。でも、それから5試合という数を戦ってきた。既に彼とやり合えるだけの力は身に着けている。

対戦相手はグラップリングが強い。柔術、もしくはその代わりに柔道ができる。テイクダウンも良いね。僕とは手が合う、良いファイトができるだろう」

Road to UFCは一つのオプションだ

――64キロ契約、通常より2キロほど余分に体重を落とさないといけないです。

「フェザー級で僕は小さくて、対戦相手はいつも僕より少し大きい。フェザー級に落とすのは難しくないから、64キロまで問題なく落とせると思う」

――ではこの試合後のキャリアをどのように考えていますか。UFCを目標にするにしても、今年からオーストララジアン勢はRoad to UFCにも出場できるようになりました。

「UFCに行くにはコンテンダーシリーズだと考えていた。でも、とにかく経験を積むことが重要で。この試合後も、可能な限り多くの試合に出続けたい。チームメイトのアーロン・タウとローレンス・ルイがRoad to UFCの決勝に残っている。Road to UFCは一つのオプションだ。3試合を戦ってUFCへ行くのは、コンテンダーシリーズからすぐにUFCと契約するよりも経験が積める。

経験豊富な相手と戦うことは、次のレベルに進むために本当に良い機会になる。だからこのタイミングで、日本でこういう機会を得られたことは凄く良かった。次に進む好材料になる。試合だけでなく、遠く離れたところで試合をする。減量も含めて、絶対にこれからに生きてくるはずだ。過去イチ大変な試合になると思っているけど、だからこそ楽しみなんだよ」

――Road to UFCを目指している日本人ファイターも、カイルことを注目するようになるでしょうね。では、今回のTTFCでの石井戦、どのようなファイトをしたいと考えていますか。

「僕の技術を見て欲しい。そして皆に喜んでもらえる試合をして、キーラン・ジョブリンと一緒にオーストララジアンが如何に優れているか見せたい」


■視聴方法(予定)
9月14日(金)
午後3時40分~ツイキャスLIVE

■TTFC計量結果

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志:70.25キロ
キーラン・ジョブリン:70.60キロ

<64キロ契約/5分3R>
石井逸人:64.35キロ
カイル・マヨッキ:64.2キロ

<バンタム級/5分2R+Ex>
阿部光太:77.50キロ
シオネ・ヴェイコソ:77.3キロ

<バンタム級/5分2R+Ex>
上田直毅:61.55キロ
宮川日向:61.55キロ

<バンタム級/5分2R+Ex>
榎本明:61.5キロ
小山敬司:61.45キロ

<バンタム級/5分2R+Ex>
藤田ムネノリ:61.6キロ
千種純平:61.3キロ

<フェザー級/5分2R+Ex>
シャ・ランディ:65.95キロ
石田裕星:65.15キロ

<フライ級/5分2R+Ex>
和田教良:56.9キロ
柿沼和敬:56.85キロ

<フェザー級/5分2R+Ex>
河坂修斗:66.05キロ
武本行平:65.5キロ

<フェザー級/5分2R+Ex>
テヘラン・カトウ:65.9キロ
谷知哉:65.3キロ

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45 AB ACA AMMA Eterna K-1 MAX MMA MMAPLANET o ONE PFL RIZIN Road to UFC TTFC11 UFC YouTube   アーロン・タウ イスラエル・アデサニャ エフェヴィガ雄志 カイル・マヨッキ カーロス・アルバーグ キック キャム・ロウストン キーラン・ジョブリン シオネ・ヴェイコソ シャ・ランディ ダン・フッカー テヘラン・カトウ ブラック ボクシング ローレンス・ルイ 上田直毅 修斗 千種純平 和田教良 宮川日向 榎本明 石井逸人 石田裕星 藤田ムネノリ 阿部光太

【TTFC11】計量終了 ダン・フッカーのフィジカルコーチ=遠藤誠氏にNZのMMAの今を訊いた in 計量会場

【写真】左端が遠藤氏、ジョブリン、マヨッキ、ボーガン・アンダーソンCKBコーチ。右端はかつてCKBで練習しEternal MMA出場経験もある松山瑞穂 (C)BROGAN ANDERSON

明日14日(日)、東京都練馬区のココネリ・ホールで開催されるTribe Tokyo Fight Challenge 11の計量が同区TRIBE TOKYO MMAで行われた。
Text by Manabu Takashima

ニュージーランドの名門シティ・キックボクシングからキーラン・ジョブリンとカイル・マヨッキ、豪州からシオネ・ヴェイコソが来日している今大会。そんな豪州&ニュージーランド=オーストララジアンMMAファイター――ジョブリンと7年、ダン・フッカーとは10年以上、アーロン・タウは5年に渡ってフィジカルコーチを務めている遠藤誠氏の姿が計量会場で見られた。

オークランド在住、現在は日本とニュージーランドを行き来しているストレングス&コンディショニング・コーチであり、MMAフィットネス・アナリストの遠藤氏にシティ・キックボクシングを始めとするニュージーランドのMMA事情を計量会場で伺った。

UFCに絶対の価値があるパワーハウス、キウイMMAの現状とは?!


遠藤誠
「ニュージーランドのMMAファイター達のゴールは、UFC一択です。シティ・キックボクシングの所属選手たちも、そうです。コンテンダーシリーズだけでなく、Road to UFCにも出場できるようになったので、ジムの選手たちも活気づいていますね。試合に出る選手も多く、今は特にUFCの豪州バース大会が控えていますし。

8月にはRoad to UFCでアーロン・タウとローレンス・ルイ、コンテンダーシリーズでキャム・ロウストンが勝ち。TTFCで2選手が戦うということで皆、元気よくやっています。

トップでなかった2番手、3番手にあった選手たちが上に上ってきている状況で、凄く雰囲気も良いです。そのなかでキーランは特別ですね。ACAやONE Warrior Seriesに出場していたのに30歳を過ぎても現役を続け、HEX FSのチャンピオンになった。そういう選手はほとんどいないです。

特にニュージーランドは本当にUFC一色です。メディア的にもラグビーのオールブラックスの人気選手とイスラエル・アデサニャのようなUFCファイターが肩を並べて談笑する。それが画になるという風な認識ですね。Road to UFCで勝ち残っている選手も一般紙に載るようになっています。ラグビーがあって、UFCがある。MMAや格闘技ということでなくUFCですね。UFCしかないから、強い選手が残っているという見方ができると思います。

正直、ニュージーランドの若い選手はRIZINに目をやるということはほぼないと思います。ただ豪州は違います。PPVの実況が豪州人のマイケル・シャベロで、解説もダミアン・ブラウン。ニュージーランドより、RIZINが選手の視界に入っているかと思います。

PFLオセアニアに関しては、興味を持つ選手もいます。ただ豪州やシドニーでは動き出しているようですが、ニュージーランドではまだ大きな動きは見られないですね。一方で豪州とニュージーランドの行き来は頻繁です。実際に今回来日しているカイルは豪州の選手ですが、シティ・キックボクシングが行ったリアリティTVショーのようなトライアウトで合格して、ニュージーランドで練習をするようになりました。

アーロン・タウもダン・フッカーが行った、その手の企画でシティ・キックボクシングに所属するようになった選手です。

ニュージーランドのShuriken FSで結果を残し、豪州のEternal MMAやHEX FSで勝ち残ってUFCを目指すのが王道といいましょうか。ただニュージーランドと豪州は隣国ではあっても2000キロ以上離れています。飛行機代や宿泊費も用意されてニュージーランドの選手は遠征をしています。Shurikenに出ている選手たちが目指す場所は、やはりUFCですね。

豪州やニュージーランドはラグビーが人気スポーツで競技人口も多いです。そのなかで小さな選手は越えられない壁があります。移民の国でもあるので、小柄なアジア系のプレイヤーは、ラグビーを続けることができないです。ただし、ラグビーという激しいぶつかり合いのスポーツで鍛えてきた選手が、その身体能力を生かそうとMMAに転じることも多くなってきました。

ニュージーランドでは軽犯罪、痴話喧嘩からの暴力沙汰は凄く多いです。何かれば体で解決する。それは小学校や中学校でも同じですね。血の気が多い。まさにアーロン・タウはそういうところから出てきた選手です。

それと英語圏なので、UFCがあれば構わない。何も自分たちの国に大きな対抗団体を創ろうという風にはならないです。そのなかでダン・フッカーなんかは、自分の格闘技観を持っている珍しい選手ですね。武道を基幹としたファイトの世界を創っていこうとしています。

日本でも活躍していたジェイソン信長(ジェイソン・サティー※日本に住んでいた1990年代後半から2000年代中盤にかけK-1やキックボクシングで活躍した)は、まさに今日が開催日なのですがArsenal-Xという大会を開いています。

1Rがボクシング、2RはK-1、3Rがムエタイというルールと、1Rがキック、2RがMMA、3Rがムエタイという2つのルールの大会です。アデサニャやカーロス・アルバーグが育ったKING of The RINGというK-1ルールのイベントから、ハイブリッド・ファイト・シリーズと名乗るArsenal-Xを始め、それこそアーロン・タウはそのルールでチャンピオンでした。

UFC一色のなかで、ジェイソン信長はこの大会を開きTV中継もあります。若い子たちのMMAへの興味は本当に高くなっているので、ニュージーランドのMMA選手は強くなっていくと思います」


■視聴方法(予定)
9月14日(日)
午後3時40分~ツイキャスLIVE

■TTFC計量結果

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志:70.25キロ
キーラン・ジョブリン:70.60キロ

<64キロ契約/5分3R>
石井逸人:64.35キロ
カイル・マヨッキ:64.2キロ

<バンタム級/5分2R+Ex>
阿部光太:77.50キロ
シオネ・ヴェイコソ:77.3キロ

<バンタム級/5分2R+Ex>
上田直毅:61.55キロ
宮川日向:61.55キロ

<バンタム級/5分2R+Ex>
榎本明:61.5キロ
小山敬司:61.45キロ

<バンタム級/5分2R+Ex>
藤田ムネノリ:61.6キロ
千種純平:61.3キロ

<フェザー級/5分2R+Ex>
シャ・ランディ:65.95キロ
石田裕星:65.15キロ

<フライ級/5分2R+Ex>
和田教良:56.9キロ
柿沼和敬:56.85キロ

<フェザー級/5分2R+Ex>
河坂修斗:66.05キロ
武本行平:65.5キロ

<フェザー級/5分2R+Ex>
テヘラン・カトウ:65.9キロ
谷知哉:65.3キロ

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45 AMMA MAX MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Road to UFC TTFC11 UFC YouTube エフェヴィガ雄志 カイル・マヨッキ キック キーラン・ジョブリン シャ・ランディ テヘラン・カトウ ドン・マーファン パンクラス ボクシング 上田直毅 修斗 千種純平 和田教良 宮川日向 徳留一樹 石井逸人 石田裕星 藤田ムネノリ 阿部光太

【TTFC11】8年振りの来日、エフェヴィガ雄志と対戦。キーラン・ジョブリン「僕の経験が生きるファイトに」

【写真】メチャクチャ、渋い男になっているジョブリンでした(C)MMAPLANET

14日(日)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE11にキーラン・ジョブリンが2017年7月以来、8年振り2度目の来日を果たしエフェヴィガ雄志と戦う。
Text by Takumi Nakamura

8年前のキーラン

パンクラスで戦った時は28歳だったジョブリンも、36歳。

そしてキャリは40戦を超えた。この年齢と試合数、日本ではまま目にできる数字だ。ただし、UFCファイターになるか・なれないか。この二つしかMMAファイター人生を送ることがほぼできない豪州やニュージーランドにあって、ジョブリンのキャリアは特異といえる。

しかもHEX FSというUFCでの登竜門でチャンピオンになったジョブリンは、日本定着を狙いTTFCに来襲する。


UFCと契約するには年を食い過ぎた。でも、今もMMAを戦うことにワクワクしている。

――2週間後、日本でエフェヴィガ雄志選手と戦います(※取材は2日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「日本で再び戦えることになって、凄く嬉しいよ」

――2017年にパンクラスで徳留一樹選手と対戦して以来、実に8年ぶりの日本での試合になります。

自分の印象では豪州やニュージーランドで35歳になり、UFCでない場所で継続的に試合をこなしている選手は珍しいように感じます。

「確かに僕の年齢になって戦い続けている選手は多くない。同じ世代のファイターで、現役を続けている選手はほぼUFCファイターだ。でも僕はファイトもトレーニングも愛している。理由は分からないけど、とにかく好きなんだ。UFCと契約するには年を食い過ぎた。でも、今もMMAを戦うことにワクワクしている。とにかくファイトもトレーニングも楽しくてしょうがない。だから、離れる理由がないんだ」

――例えば日本だとRIZINという舞台があり、UFCでなくてもファイターとして生きることができます。また他のプロモーションも多くのベテラン選手が戦っています。一方で豪州のドメスティックMMAショーは、UFCへのフィーダーショーで若い選手が鎬を削る場という意味が印象が強いです。そのなかで戦うモチベーションを持ち続ける。凄いことですね。

「MMAを愛しているから。それしか理由は見当たらない。家族も応援してくれているし、妻も戦える限り戦うことを望んでいる。8歳の息子も僕の試合を見て育ち、今ではトレーニングもしている。体が大丈夫だと言っている間は、戦い続けるつもりだよ。

僕は運よくレギュラージョブでしっかりと経済的には潤っているから、だから仕事以外のことも続けることができる。確かに豪州にはRIZINのような大きなショーはない。でも、MMAイベントはある。好きだから、そこで戦い続けるよ。

UFCを目指す若くて、やる気に満ちて、フレッシュなファイターと戦うことで、自分の経験が生かされることが分かるんだ。それに試合だから、いつも上手くいくとは限らない。でも、そこからまた立ち上がることができる。もっと強くなりたいという気持ちがあるから、戦い続けることができているんだろうね」

――では、戦い続ける上で何か明確な目標を持っていないのでしょうか。

「豪州でチャンピオンになりたかった。それは叶ったから(今年の3月にHEX FSでライト級王者になり、5月に防衛に成功している)、こうやって日本で戦えることになって嬉しい。アジアの国々、特に日本で戦い続けることができれば最高だね。

ONE Warrior Seriesに参戦したけど、コロナで大会が途絶えてしまった。ただ日本で戦えていたら、絶対に日本で戦うことを選んでいたよ。最高の場所だからね」

この試合で勝って引き続き日本で戦いたい続けたい

――日本で継続して戦うためには、次の試合は凄く大切になります。対戦相手のエフェの印象を教えてもらえますか。

「危険なファイターに見えるね。若くて、力強く、スピードもある。そしてハングリーだろう。だからこそ、僕の経験が生きるファイトになる。自分のやるべきことをやりきるよ」

――キーランがエフェの相手として招聘されるのは、彼がRoad to UFCで豪州のドン・マーファンに敗れたことが大きいと思います。同じ豪州人ファイターで、同じようにしつこさを持つキーランと戦い、勝利することでマーファン戦の敗北を越えていく。そんなストーリーがこの試合には存在しています。

「それは分かっているつもりだ。豪州のファイターに負けたから、彼らには豪州のファイターが必要だった。理由は何であれ、日本で戦う機会を得られた。あとは勝負、思い通りにはさせない」

――では8年振りの日本での試合。前回の試合を覚えているファンに、あの時からどこが一番成長したかを教えてもらえないでしょうか。

「全てだよ。あらゆる面で成長してきた。精神的にもね。27歳か28歳の時に日本で戦い、タフな相手に負けた。あの頃の僕じゃない。それを3R通して日本の皆に確認してもらう」

――シティ・キックボクシングという世界でも有数の強豪が集うジムで練習をしていることで、キーランも強さを身につけることができると感じていますか。

「絶対的にね。UFCファイターだけでなく、UFCチャンピオンもいる。コンテンダーシリーズで戦う選手、Road to UFCで勝ち残っているファイターもいる。なによりアマチュアの選手たちも、凄く良いトレーニングパートナーだ。ハイレベルのファイターと練習することで、技術や強さだけでなく自信をつけることにもなる」

――そのような環境で準備してきた今回の試合。キーランはエフェに対して、どのようなアドバンテージを持っていると考えていますか。

「経験だよ。40戦以上戦ってきた。35歳になったんだから、当然といえば当然だけど。それだけ、ファイトに迷いがなくクリアに戦うことができる。東京のファンにはどの局面でも、僕が彼をぶちのめす姿を見てもらう。そうなるように集中して戦う。そして、この試合で勝って引き続き日本で戦いたい続けたい」


■視聴方法(予定)
9月14日(金)
午後3時40分~ツイキャスLIVE

■TTFC11 対戦カード

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
キーラン・ジョブリン(豪州)

<64キロ契約/5分3R>
石井逸人(日本)
カイル・マヨッキ(豪州)

<バンタム級/5分2R+Ex>
阿部光太(日本)
シオネ・ヴェイコソ(豪州)

<バンタム級/5分2R+Ex>
上田直毅(日本)
宮川日向(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex>
藤田ムネノリ(日本)
千種純平(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
シャ・ランディ(日本)
石田裕星(日本)

<フライ級/5分2R+Ex>
和田教良(日本)
柿沼和敬(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
河坂修斗(日本)
武本行平(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
テヘラン・カトウ(日本)
谷知哉(日本)

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【TTFC11】4勝0敗の新鋭マヨッキと対戦、石井逸人「長南さんの前でカニバサミを決めたい」

【写真】一見パンクなままのTTM古参、石井逸人(C)MMAPLANET

14日(日)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE11で石井逸人がカイル・マヨッキと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年10月にグァムのBRAWLでフェザー級のベルトを巻いたものの、今年5月のBreakthrough Combat04の上田佑起戦では急所に蹴りを受けて試合続行不可能=ノーコンテストに終わっていた石井。意外にも今回が初参戦となるTTFCで再起のケージに立つ。

対するマヨッキはイスラエル・アデサニャ、カイ・カラフランス、ダン・フッカーらが所属するニュージーランドの名門シティキックボクシング所属の新鋭。石井は今回の一戦を「長南さんから『この相手に勝てないようじゃ世界で戦うのは厳しいぞ』と突きつけられたマッチメイクだと思う」と位置づけている。


試合映像を見ると強いヤツだったのでワクワクしましたね

――5月のBreakthrough Combat04での上田祐起戦では上田選手のローブローによりノーコンテスト裁定に終わっていました。夏~秋頃には試合をしたいという希望があったのですか。

「あの試合のあとに長南(亮)さんからTTFCの話をもらって、タイミング的にここになった感じです」

――上田戦はローブロー以外にも足関節の攻防の際にグラウンド状態での顔面への蹴りをもらう場面もありました。試合直後はどんな心境でしたか。

「試合直後はとにかく気持ち悪くてどうしようもなかったんですけど、落ち着いて考えたら相手の反則負けじゃないの?とは思いましたね。グラウンド状態の顔面への蹴りで相手にイエローカードが出て、その後にローブローだったんで、普通にレッドカード(失格)で俺の勝ちだと思ったりはするんですけど…もう終わったことなんで仕方ないです」

――長南代表もあの試合が不完全燃焼に終わったところを見ていて、すぐにTTFCのオファーを出したのかもしれないですね。

「僕も試合で勝たない限りはモヤモヤした気持ちが晴れないし、オファーをもらってすぐに『出ます』と返事をしました」

――今回はニュージーランドのカイル・マヨッキと対戦することになりました。

「最初は別の相手で提示されて、結構いい相手だったんですけど話がまとまらなくて、最終的にマヨッキになったんですよ。決して名前がある選手ではないし、オファーを受ける前から知っていたわけではないですけど、試合映像を見ると強いヤツだったのでワクワクしましたね」

――対戦相手としての印象はいかがですか。

「すごく荒々しくて海外の若い無敗のイケイケの選手だなという印象ですね。プロ戦績は4戦ですけど、アマチュアの経験もあって柔術の試合にも出ているみたいなので、知名度やキャリア以上に実力があって戦いに慣れている選手だと思います。あとはフライ級でデビューした自分と、ライト級でデビューしたマヨッキが64キロ契約で交わるのがなんかちょっと熱いなと思います」

――僕も試合映像を見たのですが、打撃の思い切りの良さが目立つ一方でグラウンドコントロールがタイトな印象もありました。

「バックコントロールは上手だと思います。タイプ的に自分と強みが同じというか、同じ土俵でやっている感じがするので噛み合う相手ですよね。ただ技術的にマヨッキが俺より上かと言われたら、そこまで上ではないと思っています」

――今回はどのようなテーマを持って試合に臨みたいと思っていますか。

「自分はずっとTTFCに出たいと長南さんに言っていて、出たい理由も色々あるんですけど、今回のテーマ的に長南さんの大会で、長南さんの前でフライングシザーヒールフックを極めたいというのがあるんですよね」

――長南代表が2004年の大晦日にアンデウソン・シウバに極めたカニバサミからのヒールフックですね。

「TRIBE TOKYO MMA(TRIBE)の現役選手の中であれができるのは多分俺だけだと思うので、そこを狙っていきたいですね」

――長南代表のイベントで長南代表の技で勝ちたいという想いがあるのですか。

「そうですね。なかなかタイミングが合わなくてTTFCに出るのは今回が初めてなんですけど、練馬の人たちに自分の試合を見せたい、長南さんの前でカニバサミを決めたいという気持ちがずっとあったんですよ。今まで試合中にカニバサミいけるなってタイミングも何回かあったんすけど、そこは自分のメンタルが追いつかなくて、失敗したらどうしよう?と思ってやれなかったんですよね。でも今回は自信を持ってトライできるかなと思います」

――それはスキル的な部分、メンタル的な部分、どちらが大きいのでしょうか。

「スキル的なところもそうですけど、心技体でいうところの心の部分ですよね。メンタルのところで今はそういった技もいけると思います」

今回の試合は長南さんから『この相手に勝てないようじゃ世界で戦うのは厳しいぞ』と突きつけられたマッチメイク

――石井選手はTRIBEに移籍してきた選手ですが、現在の所属選手のなかでは古参になりますよね。

「自分は(佐藤)天さんが米国に行く直前にTRIBEに来た感じで、ジムで言ったら後藤丈治が同期なんですよ。先輩たちはみんな引退してしまって、後輩たちも増えてきて古参の方になってきましたね」

――TRIBEがスタートした当初は重い階級の選手が多かったと思うのですが、今は軽量級の選手も増えていますよね。

「そうですね。今は軽量級がメインではあるんですけど、後輩にエフェヴィガ雄志、後藤亮、阿部光太…大きい選手もいるので、色んな階級の選手たちが集まって切磋琢磨しているジムだと思います」

――ジムの自主興行という部分では他の試合とは違う特別な思いもありますか。

「ありますね。あと今回の試合は長南さんから『この相手に勝てないようじゃ世界で戦うのは厳しいぞ』と突きつけられたマッチメイクだと思うんですよ。直接長南さんにそう言われたわけではないですが、自分では勝手にそういう試合だと解釈していて。だからそれを見返すじゃないですけど、ここでいい勝ち方をして『石井、なかなかやるじゃん!』と周りを認めさせてやりたいですね」

――今回のマヨッキ戦でしっかり結果を出して、今後は海外の選手たちと戦っていくことが目標ですか。

「はい。マヨッキのような海外の無敗のイケイケの若者が相手でもちゃんと完封して勝てるんだよというところを見せたら、この先の展開や可能性も広がっていくと思います。ただ自分は先のことを見ちゃうとダメなタイプなので、目の前の瞬間瞬間を楽しもうと思います」

――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「前回の試合があんな形で不発に終わっちゃったんで、今回は爆発したいですね。TRIBEにRIZIN勢が加入してきたり、若松(佑弥)とか後藤丈治が活躍しているなかで、まだTRIBEにはやべえやつがいるんだぞというところを見せようと思います」

■視聴方法(予定)
9月14日(日)
午後3時55分~ツイキャスLIVE

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【TTFC11】世界と伍するJ-MMAブランド確立へ。石井逸人&阿部光太が南太平洋軍団とがっぷり四つ

【写真】いかんも強そうなオーストララジアン勢。特にマヨッキは、やりそうだ(C)MMAPLANET & TTM

7日(木)、Tribe Tokyo MMAより9月14日(日)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE11の追加カードが発表されている。
Text by Takumi Nakamura

TRIBE TOKYO MMA強化大会、つまり日本のMMAの底上げに通じるTTFCは、11回目を迎え既にエフェヴィガ雄志とニュージーランドのキーラン・ジョブリンのライト級戦を始め4試合が発表されていた。

今回はここに国際戦2試合を含む、6試合が決まり全10試合が実施されることとなった。


国際戦出場はTRIBEの石井逸人と阿部光太の両者でそれぞれニュージーランドのカイル・マヨッキ、豪州のシオネ・ヴァイコソとの対戦となる。

石井は5月のBreakthrough Combat04における上田佑起戦で、急所に蹴りを受けて試合続行不可能=NCになって以来、4カ月振りの試合で1年9カ月振りの国内での勝利を目指す。

対するマヨッキはイズラエル・アデサニャ、カイ・カラフランス、ダン・フッカーらが所属するニュージーランドの名門シティ・キックボクシング所属の新鋭だ。プロ戦績は4勝0敗だが、アマチュアでも6勝2敗の戦績がある。

精度の高いジャブを持つマヨッキは、近い距離でもしっかりと位置取りができる打撃の持ち主だ。レスリングと柔術は、よりスムーズに見える。石井が前戦で気になった――相手の動きを見ないで距離をつめるようなことがあると、一気にダメージを受ける可能性があるだろう。

特にリリースにあるようにマヨッキは、本来はフェザー級ファイターだ。今回は64キロ契約ということで、バンタム級よりもフェザー級よりのキャッチ戦となっている。当然、そのフィジカルは要注意が必要だ。

石井もBRAWLでフェザー級のベルトを取っているが、しっかりとMMAを積んでいるキウイの新鋭がフィジカルで優位に立つことは間違いない。全く侮れない相手だ。

阿部はNEXUS、Gladiator、HEATとプロデビュー以来4連勝だったが、昨年12月にDEEP大阪大会で現DEEPウェルター級チャンピオン角野晃平にKOされキャリア初黒星を喫した。以来、9カ月を置いて再起戦に臨む。

その阿部と戦うシオネ・ヴォイコソは、これがプロデビュー戦。所属する豪州カムデンカウンシルにあるグレイシー柔術スミートン・グランジでは、ロバート・ウィティカーのトレーニングパートナーとのこと。

アマチュアで5勝2敗、3つのTKO勝ちを誇りEndouro FSではウェルター級チャンピオンになっている。昨今のUFC、コンテンダーシリーズ、Road to UFCを見ればニュージーランドと豪州=オーストララジアン勢の力の確かさは明白だ。トップが強い国で、同じような環境で汗を流す新鋭に力がないはずがない。

実際、今大会のメインを戦うエフェヴィガ雄志は、豪州のドン・マーファンにRoad to UFCで敗れている。韓国は当然として、モンゴルやフィリピン勢、中央アジアのファイターを招聘して国際戦を組むプロモーションは一応にして、世界を意識したファイターが目立っている。

そのなかで南太平洋勢に着目したTTFC、その真意はプレスリリースにある「UFC世界王者を輩出するCity kickboxing同様に世界最高峰の水準でトレーニングを行う選手達をTRIBE TOKYO MMAが迎え撃つ形となった」という言葉に表れている。

世界と伍するための戦いがJ-MMAブランドになり、J-MMAプライドに昇華されるのか。TTFC、Lemino修斗、新興プロモーションにも注目の―9月の―-MMA月間だ。

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【TTFC11】エフェヴィガがRTU以来の再起戦。4連勝中のキウイ・ファイター=ジョブリンを迎え撃つ

【写真】エフェにとってジョブリンはRTUでの敗戦の教訓が試される対戦相手だ (C)TAKUMI NAKAMURA/TTM

14日(月)、Tribe Tokyo MMAより9月14日(金)に東京都練馬区の練馬coconeriホールでのTTF CHALLENGE11開催及び対戦カード発表があった。
Text by Takumi Nakamura

昨年8月にTribe Tokyo MMA(TTM)のおひざ元である練馬にて、約3年8カ月振りに活動を再開したTTF CHALLENGE(TTFC)。今回は2年連続で練馬coconeriホールでの開催となり、メインイベントは昨年に続いてエフェヴィガ雄志の出場が決まった。


エフェはRoad to UFC(RTU)で初戦敗退に終わって以来の再起戦。大会後のMMAPLANETでのインタビューでもTTFCでの復帰を示唆していたが、それが正式に発表された形だ。

対戦相手はマオリ族の血もひくキウイ・ファイターのキーラン・ジョブリン。ジョブリンは2009年にプロデビューし、28勝15敗と40戦以上のキャリアを誇る。2017年6月にパンクラスで徳留一樹と対戦しており、この時は判定で敗れているが、現在は豪州のHEX Fight Seriesを主戦場に戦い、4連勝を収めている。

また2023年11月には今年のRTUに出場したも元Eternal MMA王者ジャック・ベッカーとも拳を交えており、エフェにとってはRTUで敗れたドン・マーファンと同じオセアニアのファイターと対戦することになる。

Eternal MMAでのベッカー戦、デヴィッド・マルチネス戦ではいずれも敗れているジョブリンだが、どちらの試合でもスクランブル・バックを巡る攻防では粘り強さを見せて、ともにフルラウンドを戦い抜いている。マーファン戦では打撃を効かせながらもしつこいテイクダウンに手を焼いたエフェとしては、今回のジョブリン戦は前回の教訓が試されるマッチアップになったと言える。

そのほか決定カードとして藤田ムネノリ ×千種純平、シャ・ランディ×石田裕星、テヘラン・カトウ×ソー・トウィワーの3試合も決定。出場予定選手として石井逸人、阿部光太のTTM勢、TTFC常連の上田直毅も発表されており、全9試合が予定されている。TTM長南亮代表らしい、骨太なマッチメイクに期待したい。

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