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【SHOOTO GIG TOKYO#40】怪我からの復帰=藤田ムネノリ戦へ、人見礼王「足りないところを強化できた」

【写真】怪我による長期欠場を余儀なくされた人見。しかしその期間は自分の弱点を克服するための時間にもなった (C)TAKUMI NAKAMURA

28日(土)に東京都新宿区の新宿FACEで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦SHOOTO GIG TOKYO Vol.40にて、人見礼王が藤田ムネノリと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

伝統派空手をバックボーンに持ち、2023年にGrachanで開催されたJ-MMA Rookies CUPでプロデビューした人見。2024年からは修斗に主戦場を移し、環太平洋バンタム級チャンピオン決定トーナメント・一回戦では野瀬翔平に一本負けを喫したものの、得意の打撃で野瀬をあと一歩のところまで追い詰めた。

そして2025年1月、更なる飛躍を誓った清水俊一戦で思いもよらぬ自体が人見を襲う。試合中に左ヒザ前十字靭帯断裂と内・外側半月板損傷の重傷を負い、1年以上の長期欠場を余儀なくされる。今回の藤田戦が約1年ぶりの復帰戦となる人見に復帰までの道のりと再浮上にかける想いを訊いた。


無理やり二重絡みから足を抜いた時にヒザをやってしまった

――昨年1月の清水俊一戦以来、約1年ぶりの復帰戦となる人見選手です。試合まで2週間を切りましたが、今の仕上がりは調整の状況はいかがでしょうか(取材日は2月19日)

「減量も含め体の調子はすごくいい感じで、仕上がりもバッチリです。怪我で試合間隔が空いて、練習を再開した当初は怪我の影響で打撃ができない時期もあったのですが、逆にそれがいい機会になって、弱点だった寝技の部分を非常に細かく練習できたので、そこが大分強化されたと思います」

――今怪我の話も出ましたが、人見選手は清水戦でヒザに重傷(左ヒザ前十字靭帯断裂、内・外側半月板損傷)を負って長期欠場を余儀なくされました。僕もあの試合を見ていて、途中から人見選手の負傷が分かるような状態でしたが、どの時点で負傷していたのですか。

「1Rの半ばから後半にかけて、自分がハーフガードで上を取っている時に清水選手に左足を二重絡みされて、当時は二重絡みの外し方や対処を知らなかったので、力で無理やり足を抜いちゃったんですよ(苦笑)。その時にヒザをやっちゃいましたね」

――試合そのものはフルラウンド戦い抜いてのドローでしたが、試合後に怪我の診断を受けた時はどんな心境でしたか。

「ものすごくショックでしたね。僕は一昨年の9月に野瀬(翔平)選手に負けて、昨年は年明けから一気に上を目指して頑張っていきたいと思っていたところで大怪我をしてしまって…。1年は試合ができないかもしれないという診断でシンプルにショックでした」

――長期欠場するような怪我だという感覚がなかったわけですね。

「ヒザを抜いた時にブチっと鳴った感じがしたので、何かしらやっちゃったなとは思ったんですよ。でも今まで靭帯を切ったことがなかったし、痛みも腫れもひどくて歩くのは大変でしたけど、腫れがひいたら治るだろうと思っていたんです。『3月の後楽園には間に合わないけど5月のニューピア大会で復帰しよう』と思っていたら、まさか1年も休まないといけない怪我をしているとは想像もしていなかったです(苦笑)」

――そこからどう気持ちを切り替えてリハビリや練習に取り組んでいたのですか。

「ショックはショックでしたけど、そこからすぐに切り替えて、逆にこの期間を利用すれば自分が普段やれないことをやれるなと思って、プラスに考えました」

――その「普段だったらやれないこと」=「寝技の強化」ですか。

「はい。自分はもともとフィジカルに自信があって、テイクダウンディフェンスも得意だったので、強いグラップラーと練習しても、MMAスパーになるとテイクダウンも切れるし、危ない場面になってもリカバーして、自分の好きなことをやれていたんですよ。それで自分は組み技もできるんだと勘違いしていたんですよね。結局、練習は練習で本気の削り合いにはならないし、そこをフィジカルで対処していたから、細かい技術が全然出来ていなかったです(苦笑)」

――寝技・組み技の練習は基礎的な部分から見直したのですか。

「そうですね。自分がグラウンドで下になってからの展開を練習したり、シンプルにこの期間はグラップラーとしてやってきた感じです。自分に足りていなかった基本的なところから改めて練習し直しました」

伝統派の技術をMMAにアジャストさせる作業が必要

――人見選手はMMAPLANET初登場ですが、MMAを始めるまではずっと空手をやっていたんですよね。

「空手を始めたのは5歳の時で、自分は幼稚園の頃から他の子にちょっかいを出したり喧嘩したりする子供だったので、親がしつけの意味も込めて近くにあった空手の道場に通わせ始めたことがきっかけです(笑)。でも最初の体験入会の時から空手にハマっちゃって、気づいたらどんどん大会にも出て、親が予想していた以上に続いた感じですね。最初は防具をつける硬式空手のようなルールでやっていたんですけど、途中で伝統派空手に移って大学まで続けました」

―MMAにはいつ頃から興味があったのですか。

「MMAは小学生になる前から好きで、エメリヤーエンコ・ヒョードル選手の試合とかをよく見ていたんですよ。当時はキックボクシングも好きで見ていたんですけど、自分がやるなら組み技も寝技もあるMMAで強い方がいいなと思って、ずっとMMAをやりたいと思っていました。親はそんな野蛮なことはしなくていいって感じでしたけど(苦笑)」

――空手をちゃんとやりなさい、と。

「そうですね。ちょうど僕が中学生の頃に空手が東京オリンピックに採用されるという噂もあって、正直僕は実績的にオリンピックを目指せるような選手ではなかったですが、空手でもそういった舞台を目指して頑張ろうと思ってやっていました。自分としては大学まで空手を続けて、大学を卒業してからMMAを始めるつもりだったのですが、大学在学中に新型コロナウイルスの問題が起きて…。空手部自体の士気が落ちたこともあり、予定よりも早く卒業前にMMAを始めました」

――MMAを始めた時点でプロになることは意識していたのですか。

「意識していましたね。自分は伝統派出身ですけど実際に当てる方が向いていると思っていましたし、フィジカルにも自信があったので、それをMMAで試したかったんです。本気でやってプロに昇格できないようだったら、それまでだと思っていたし、普通に就職して働こうと思っていました」

――ちなみに空手時代で最も良かった成績は何になるのでしょうか。

「大学1年の時に和道流の全国大会で優勝しました。この大会は大学4年生も参加できて、警視庁の選手たちも出てくるような大会なんですよ。そういう大会を1年生で優勝することが出来ました」

――伝統派空手出身のMMAファイターと言えば堀口恭司選手が代表的な選手ですが、堀口選手の試合を見て受けた影響などはありますか。

「堀口選手の試合は見た瞬間に伝統派出身の選手だなと思いました。ただ堀口選手=伝統派出身だから強いというイメージを持つ人も多いと思いますが、僕も実際にMMAをやってみて感じたのは伝統派の技術をMMAにアジャストさせる作業が必要なんですよ。堀口選手もパンチを打つ時に頭をずらしたり、結構細かい部分で工夫されているので、伝統派の技術をうまく利用してMMAの強さがあるんだなと思います。そこは自分もたくさん研究しているところですね」

――伝統派でもMMAに向いているタイプ・向いていないタイプに分かれるのでしょうか。

「僕はそう思います。伝統派の選手でも当てるのが苦手な選手、当てる感覚が分からないという選手もいるので」

――ちなみに人見選手と同世代・同時期に伝統派からMMAに転向した選手はいますか。

「直接つながりはないんですけど、五明(宏人)選手や野村(駿太)選手の名前は知っていたので、あの選手たちもMMAに行くんだという感じで見ていました」

運ゲーのような試合ではなく、自信を持って全局面で勝負する

――復帰戦の対戦相手となる藤田ムネノリ選手にはどんな印象を持っていますか。

「一通りMMAを全体的にしっかり出来て、その中でもスクランブルで頑張る選手という印象です。パッと見て打撃と寝技を分けると、そんなに怖さがないように見える選手ですが、気づいたらスクランブルに巻き込まれて、勝ちを持っていかれているという。そういう上手さがある選手だと思います。僕としては相手にやりたいことを一切やらせず、相手に付き合わないようにしたいなと思います」

――藤田選手は人見選手が欠場期間でやってきたことが試される相手かもしれませんね。

「僕もそう思います。変に自分の得意分野だけにこだわって、それだけしかやらないような試合をすると、ズルズルとペースを持っていかれるような選手なので、ちゃんとMMAとして全局面で勝負する。運ゲーのような試合ではなく、自信を持って全局面で勝負できるようにならないと、しっかり勝つことは出来ないと思っています」

――今年は試合が出来なかった悔しさを試合で晴らしていきたいですか。

「そうですね。シンプルに正直な気持ちを言うと、今までやってきたことをしっかり見せたいとか自分の強さを見せたい部分もあるんですけど、自分は一昨年の1月の試合も網膜裂孔で欠場していて、いつ試合ができなくなるか分からないということも経験しているので、次の試合が最後になるかもしれないという覚悟を持って戦おうと思っています。それで結果を出すことで自分が目標にしているVS世界にもつながるだろうし、面白い試合をすることで色々と見えてくるものがあると思います」

――バンタム級は永井奏多選手が世界王者に就き、サバイバートーナメントが開催されるなど、修斗の中でも盛り上がりを見せている階級です。一つ一つ勝利を重ねて、自分もその輪のなかに入っていきたいですか。

「目の前の相手を倒していけば、自ずとそうなっていくと思います。以前の自分は『あの選手とやりたい』とか色々考えていて、今もそれがないわけではないですけど、結局本当に強くてなって、すごいパフォーマンスを続けていけば、自然とそういう相手を用意してもらえると思うので、とにかく試合で見せていきたいです」

■SHOOTO GIG TOKYO#40視聴方法
2月28日(土)
18時00分~ツイキャスPPV

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【VT : R ZERO】メネギンと寝技勝負!? 松本大輔—02—「初期UFCにも当てはまらないところが出て来る」

【写真】ROMANで過去3試合行われたバーリトゥード戦は、いずれもスタンドのパンチによるフィニッシュ。寝技での展開は果たして――(C)MMAPLANET/SATOSHI NARITA

13日(土)、無観客配信大会として開催されるROMAN VT:R ZEROで、エリック・メネギンと対戦する松本大輔インタビューの後編。
Text by Shojiro Kameike

自身が戦ってきたMMAと柔術のルーツを辿る旅——それが松本にとってバーリトゥードに挑む理由だ。その根底には「柔術家というのはMMAやバーリトゥードの中で強さを発揮し、証明してほしい」との想いがある。

しかし初期UFCとルールが同じとはいえ、全く異なる面が存在する。それは技術の発達と変化だ。これまでROMANで行われたバーリトゥードマッチは、いずれもスタンドの打撃戦で決着している。

一方で、我々がUFCで衝撃を受けたものの一つが、マウントポジションからの素手によるパンチであったことは間違いない。さらに進化した現代のグラウンド技術が、素手による打撃、頭突き、金的が許されたルールのなかで、どのように展開されるのか。そのために松本は、どのような練習に取り組んでいるのかを訊いた。

<松本大輔インタビューPart.01はコチラから>


――松本選手が出場を直訴した時、渡辺CEOはどのような反応でしたか。

「その時は好意的に受け取ってくれていました。でもROMAN01では道着MMAの部のメインで清水俊一さんと戦わせていただくことになって。ROMANのコンセプトとしては、『素手VTは本当に限られた、選ばれた選手のみが戦う』という感じだったんです。だから自分は道着MMAに出続けるんだろうな、と思いました。僕は道着MMAも好きでしたし」

――……。

「それがROMAN03の1週間か2週間前に、バーリトゥードだけの大会を開催すると聞いたんですよ。僕はROMAN03で竹本選手と戦うことが決まっていて――本当に無礼を承知のうえで、バーリトゥードだけの大会に出してくださいとお願いしたんです。竹本選手を相手に、試合で負傷しない保証もないのに」

――それだけ素手バーリトゥードへの想いが強かったのですね。

「はい。だから竹本選手との試合が終わったあとにも、改めてお願いしました」

――試合が決定後、素手バーリトゥード用の練習はしていますか。グローブと素手では、どうしても距離や位置が違うし、動きも変わってくるかと思います。

「やっています。僕はMMAの中で鍛えられてきたわけで、動きの土台となるのはMMAとグラップリングの練習であることは言うまでもないです。

そんななかでバーリトゥード用としては、まず練習の中で実際に頭突きと金的、素手のパンチを当てるわけにはいかない。だから対人練習では、素手で当てないという前提で、シャドーよりはもう少し踏み込むという感じで練習しています。金的に関しては自分もファールカップをつけて、どの角度からであればダメージがあるのか、あるいは効果が薄いのかを検証していますね」

――絶対に素手では相手に当てないと考えていても、当たってしまうことはないですか。

「そこは本当にギリギリですよね。普段の受け返しの練習より、少しだけ強度を増すというか。それぐらいの感じでやっています」

――いつも自分がやっていることの延長線上であれば、イメージもしやすいはずです。たとえば松本選手の場合、素手の喧嘩の経験はあるじゃないですか。って、決めつけてしまいますけども(笑)。

「アハハハ、はい」

――しかし、それが格闘技の試合となれば全く話が違う。実際に自分がバーリトゥードを戦うことをイメージし切れていますか。

「その点でいうと、ポイントになるのが30分という試合時間ですよね」

――UFCは当初、全ての試合が時間無制限で行われていました。しかし1995年4月のUFC5から時間制が導入され、トーナメント決勝とスーパーファイトは30分一本勝負に。ラウンド制が導入されたのはその4年後ですから、時間無制限だけでなく30分一本勝負というのもまた初期UFCの香りが漂ってきます。

「そうなると寝技になっても、おそらくブレイクはそんなに行われないでしょう。となると時間が経てば経つ、頭突きで鼻が曲がった、拳が折れたとか自分の体もどこかしら欠損する。どんどん壊れていくと思っています。ラウンド制ではないですからね」

――30分フルに戦うとすれば、まさにUFC5でシャムロックがホイスを相手に展開したような……テイクダウンか引き込みかでボトムになった相手をパンチと頭突きで削り続けるような内容になるかもしれません。

「あの試合も検証しました。でもエリック選手のクローズドガードに対し、僕はあの展開はできないですね。それだけエリック選手の技術は高いものです」

ROMAN01で清水俊一と「これぞ道着MMA」という試合を展開した松本。今回「これこそバーリトゥード」という試合を展開できるか(C)MMAPLANET

――確かに。

「自分としては30分も行かないと思うんです。どちらかが完全にノサれるか、一本か、レフェリーストップか。あるいは金的でアッサリ終わってしまうとか。そういう可能性もありますし、予想つかないところもありますよね」

――特にバーリトゥードのルールの中に、現代のグラウンド技術を持ち込んだら、どんな展開になるのか。

「エリック選手も僕も、わりと寝技には自信があるほうで。ROMAN01と02のバーリトゥードは寝技の展開がなかったじゃないですか。どちらも打撃による短期決戦で。あと初期UFCからは寝技の技術も変わっているので、初期UFCにも当てはまらないところが絶対に出て来る。僕とエリック選手なら寝技勝負になるので寝技の一発勝負——技術的な展開の中で頭突きが入ってくるとか」

――なるほど。何が起こるか分からない現代バーリトゥードで、松本選手はどのような試合を見せたいですか。

「全部やります。頭突きも、金的も。格闘家じゃない知人とかは『金玉を蹴っ飛ばしていいんでしょ?』『頭突き食らわして――』とか、チープな喧嘩のノリで言ってくるんです」

――距離がある戦いの中で、なかなか金的を狙って当てられるものではないですよね。

「そうなんですよ。あんなに小さい場所にジャストミートさせるなんて難しいです(苦笑)。

エリック選手もそうだと思いますけど、本当に素手の戦いのなかでコンビネーションを狙ったりとか、そのなかで頭突きを出したりする。短期間ではありますが、真剣にこのルールの戦いと向き合ってきました。それは全てバーリトゥードの技術だと思って、全部出します」

■ROMAN VT:R ZERO 視聴方法(予定)
12月13日(土)
午後2時45分~ U-NEXT

■ROMAN VT:R ZERO 対戦カード

<82キロ契約/30分一本勝負>
カイ・チー(マレーシア)
山田崇太郎(日本)

<65.8キロ契約/30分一本勝負>
エリック・メネギン(ブラジル)
松本大輔(日本)

<56.7キロ契約/30分一本勝負>
柴田宏太(日本)
杉本寛樹(日本)

<無差別契約/30分一本勝負>
藪英平(日本)
石川健太郎(日本)

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45 AB AMMA MAX MMA MMAPLANET o ONE ROMAN01 URCC Vale Tudo Resurgence ZERO ウィル・チョープ エリック・メネギン カイ・チー キック 大浦マイケ 山田崇太郎 松本大輔 清水俊一 渡慶次幸平

【VT : R ZERO】ROMANがVale Tudo大会=Vale Tudo Resurgence ZEROを開催。メネギン×松本に要注目!!

【写真】バーリトゥードだからといって、バイオレントになるとは限らない。制限が少ないファイトの技術を楽しみたい(C)MMAPLANET

27日(木)、ROMANより12月13日(土)に無観客配信大会として実施されるVale Tudo Resurgence ZERO(VT:R ZERO)の対戦カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

道着MMAという分野を開拓するROMANにとって、VE:R ZEROはバーリトゥード復権= Resurgenceをテーマとしたスピンオフ的な大会という位置づけだという。


とはいえ昨年10月のROMAN01では、バーリトゥードがメインだった。この時は素手&時間無制限の74.8キロ契約で渡慶次幸平がウィル・チョープから115秒でTKO勝ちを収めているが、今回発表されたVale Tudo=ROMAルールマッチは30分1Rという時間制限が設定されている。

そんな30分の何でも有りマッチは、82キロ契約で山田崇太郎×カイ・チー、フェザー級でエリック・メネギン×松本大輔、フライ級で柴田宏太×杉本寛樹、無差別級で藪英平×石川健太郎の4試合が本日のリリースで明らかとなった。

なかでも注目はZSTで活躍し、ROMANで道着MMAのレギュラーといっても過言でない松本と、柔術から道着MMA、そしてバーリトゥードに挑むメネギンの対戦か。

60キロでも戦えるメネギンが、打撃への馴れと部分で経験の違いは明らかな松本に対し、どのようなグラップリングを見せるのか。またグローブ着用は許されているが、掴まれることも合法というROMAルールで、両者が素手で戦うのか。それともMMAグローブを着用するのか。あるいは一方の選手だけがグローブを装着するというケースも認められているのか。その辺りも非常に気になる。

ROMAルールにおけるグローブ着用は、掴まれたりひっかけられて利用されることは自己責任とされている。つまりは、自身も自らのグローブを掴んで良いことになる。殴る際に拳を防御するために利き手にMMAグローブをはめ、もう一方の手は素手で、絞めやボディロックでグリップを握る際に素手の方の指でグローブをひっかける。そんなMMAではありえない使い方も、このルールでは可能にある。

10フィンガーギロチンならぬ10フィンガーRNCなど、グローブに指をひっかけることで、これまでのMMAで見られたことのない技が見られるかもしれない。これこそ、まさにROMANだ。

閑話休題。この他グラップラーであり、MMAファイターである山田と対戦するカイ・チーは、マレーシア人ファイターでキックやムエタイ、散打、ラウェイという立ち技に加え、MMAの経験もある。とはいえONEで1勝2敗、過去11年でフィリピンのURCC、中国のWKG、韓国のNEO Fight、豪州のHEX FS、台湾のWOTDCで実に8連敗中だ。マレーシアの清水俊一といっても過言でない、流離ファイターがラウェイの経験を生かして、素手&頭突きをいかに使うかが見ものだ。

また、ROMANでは大浦マイケの対戦相手を募集している。

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45 MMA MMAPLANET o ROMAN03 エリック・メネギン 清水俊一

【ROMAN03】エリック・メネギン、前蹴り+飛びつきガード。オモ&鉄槌→三角で清水俊一から一本勝ち

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
エリック・メネギン(ブラジル)
Def.6分24秒by 三角絞め
清水俊一(日本)

前蹴りを見せたメネギンが、左に回る。清水が右ローを蹴る。マネギンが組みついてジャンピンガードから引き込む。この際、急所を痛めたと清水がアピールし試合が中断する。再開後、オモプラッタのメネギンがカカトで頭を蹴る。メネギンが煽ってから背中をつける。ここから足を組み直し、三角で腕を取りつつ鉄槌を連打する。足をもう一度組み直して三角絞めをセットする。パンチ&エルボーのメネギンは、三角マウントに移行を試みる。清水は許さず、三角のなかでヒジを受けながら懸命に耐える。パンチ、エルボーを続けるメネギン。やあて片ヒザをついた清水が、タップした。


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【ROMAN02】ペケーニョとラストファイト??!! 日沖発「ここまで来られたことが嬉しいです」

【写真】言うて、あの頃と同じ動きを見せてくれる。その期待感ばかりです (C)SHOJIRO KAMEIKE

本日27日(日)、東京都新宿区GENスポーツパレスで開催されるROMAN02で日沖発が、アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラと戦う。
Text Manabu Takashima

正式に引退という言葉は聞かれることはなかったが、MMAの試合から離れて6年以上となる日沖。41歳になった彼が、ペケーニョと道着MMAを戦う。修斗で戦っていた時も、戦極、UFC、その後も日沖にとって格闘技は生活を豊かにするため、幸せになるために存在していた。

自らのジムstArtの経営と指導が人生の中心になり、「今も強い」という声が聞かれ続けるなかで、ついにこの時を迎えた。戦うことで、日沖の日常にどのような変化が起きたのか。現役ファイター、日沖発が話していたこととは。


自分の時間を創って、しっかり仕上げる。そんなことは、もうできないかもしれないって思ってきた

──6年8カ月振りの打撃有りの実戦。ライト級契約ですが、減量もされているのですか。

「普段からそれほど体重は増やさないようにしているのですが、それでも73キロぐらいなので体重は落としています。今朝で71.5キロとかでしたね(※取材は23日に行われた)」

──では水抜きは必要ない感じですね。

「水抜きは当日計量なので……」

──あっ、当日計量なのですか。なるほど、失礼しました。いずれにせよ、多くのケガを抱えていた現役時代と比較すると……アッ、試合をするのにこの表現はおかしかったですね。

「アハハハハ」

──ここ最近ジムの経営&指導者の姿を見てきて、MMAを戦ってきたときより凄く健康的に映っていました。

「やっぱり練習量を減らせば、体重は増えてしまうので。増やし過ぎないようにはしてきました」

──打撃有りの試合が近づいて、日常生活に変化はありますか。

「指導とか普段と変わりない生活を送っているのですが、やっぱり緊張しますね。グラップリングの時とは緊張感が違います。ただ打撃有りということだけでなく、試合をするということは自分の練習もしっかりとしないといけないので。そこも普段と変わってきます。

あと体が昔と比べて耐久力がなくなっているので、ケアをしっかりとしないといけない。そこに時間をかけていますね」

──日沖選手本人は気づいていないかもしれないですが、笑顔以外の表情はやはりいつもの温和な表情とは違ってきています。

「えっ、本当ですか(笑)」

──これは下手なことを言って、怒らしたらダメだって緊張しています。

「アハハハハハ。でも良い練習はできてきたので。ただ、以前より明らかに打たれ弱くはなっているはずです。結果はどうなるか分からないですけど、試合に向けて創ることができた。それは嬉しいです。

自分の時間を創って、しっかり仕上げる。そんなことは、もうできないかもしれないって思ってきたので。それが皆の協力のおかげで、創ることができました。本来は試合前にこんなことを言っていてはダメなのですが、ここまで来られたことが嬉しいです」

──ということは、どこかに戦いたいという気持ちがあったのを抑えてジムに専念してきたという部分もあったのかと。

「う~ん、どうですかね。続けたいというか、まだ試合で自分のパフォーマンスを出せてはいないという想いはありました。でも、それって選手をやっていたなら皆が思うことですし。しょうがないといえば、しょうがないことなんです」

──その気持ちがありつつ、試合に出ない選択をしたことで日沖選手のダメージは抜けたかと思うのですが。

「古傷とかはありますけど、動ける感じの体には仕上がったので──そういう意味では健康ではありますね。ただ戦い続けていた頃は若かったし、回復力が今回とは違いました。それこそ皆、痛いところは出てくる。そういう意味では比較的動ける感じではあると思います」

久米のおかげで創れた

──そんな風に格闘家として戦う状態になった日沖選手ですが、そもそもROMANで戦うという話はいつ頃からあったのでしょうか。

「ナオさん(渡辺直由ROMAN CEO)からコンタクトをもらったのは去年の年末ですかね。具体的になってきたのは、今年に入って暫くしてからで」

──バーリトゥードではなく、道着MMAという話で?

「道着MMAでした。柔術もずっとやってきているので、そういう面白さもあるかなって思いました」

──正式に出ることが決まったのと、ペケーニョと戦うことが決まったのは同じタイミングだったのですか。

「試合に出ることが決まった方が早かったです。そこから自分の練習を変えてきました。基本的には打撃と柔術、そしてグラップリングとMMAの練習ですね」

──相手がペケーニョに決まった時、どう感じましたか。

「う~ん、今は修斗のレジェンドで昔のテーマの修斗伝承とう部分で……、かつては憧れた選手の1人なので凄く光栄です。ですけど、決まった時はチョットなというのはありました(苦笑)」

──押忍。では試合が決まってから、プロ練習はどのように?

「MMAの選手練習は週に1度ぐらいで。出稽古をしたり、プロ選手をstArtに集めたりということではなくて、久米に相手をしてもらってきました。今日もついさっきまでマススパーとミットをしてもらって、久米がトレーナーになってくれた感じです。久米のおかげで創れたというのはあります。セコンドも久米がついてくれます」

──えっ、なら久米選手は××××をしないということですね。

「えっ、×××××があったのですか」

──その予定があることは、かなり前に聞いたことがあります。

「いや、あいつは僕にその話はしてこなかったですね……本当ですか……。知らなかったです」

──その後立ち消えになったのかもしれませんし……。でも両者の関係……久米選手の日沖選手へ想いが伝わってきて涙モノです。その久米選手は、ずっと「発さんは強い。練習でやられる」と言い続けてきました。

「あれはリップサービスですよ(笑)」

──この間の練習も時々見せてもらっていましが、人のための練習で自分のための練習ではなかった。自分のための練習をすると、あのオラオラ感が戻っていたのかと。

「アハハハハ。でも、全然動けんですね。やっぱり。昔のようにはいかない」

──コーディネーションもあれだけやって、自在に体を操れるようになってきていても?

「やっぱり、ばてます。疲れて動けない。そこは絶対です。だから昔のように量でこなすのではなくて、中身を考えてきました」

──以前とは違い、41歳の現役ファイターは珍しくなくなっています。それでも日沖選手はブランクもあり、徐々に落ちるのでなく35歳の時から一気に今を感じたということもあるかと思います。

「そうですね。昔と同じ練習はこなせない。息上げもしましたけど、昔ほどはできないです。やりすぎると、コンディションを崩してしまうので。そうなるとケガに直結してしまいますからね。それでも久米がミットとか付き合ってくれて、創ることできました。動き時代は戻せた。だいぶ、戻ってきました。本当に久米のおかげです。僕のために時間を割いてくれミット、マススパーの相手をしてくれて」

──それこそ鶴の恩返しでなく、鷹の恩返しですよ。

「フフフ。久米には本当に感謝しています。昔と比べると量は少ないです。でも今やれることはやってきました。メチャはできないので」

──メチャをやるのは本番だけと。

「メチャは……そうですね、やるしかないです。気持ちも創ってきたつもりです。ただ気持ちに体がどこまでついていくかは、本番になってみないと分からないです。体がついてこなくて、一発もらうと動けなくなる。そういうことも起こりえると思いますけど、気持ち的には失神しない限りやるつもりでいます。

でも相手を殴る限り、殴られる覚悟を持たないといけないですし。相手を絞めるということは、絞められる覚悟も必要で。格闘技って、そういうものですからね。やられる怖さがあるので、そこに立ち向かっていきたいです」

自分のMMAの強みをぶつけるつもりでいます

──そこまで創ってきた日沖選手に、本当に試合前にこういうことを申し上げるのは空気が読めないということかもしれませんが、ペケーニョではOB対決。バリバリとは言わなくても、現役との試合が見たかったです。ペケーニョ✕日沖が絶対に見たいという思いとは別に。

「最先端のMMAを僕が見せることはできないです。だからOB戦という目で楽しんでもらえれば良いです。でも最先端を追ってきたし、ずっと自分のなかでベストは探してきたので」

──直さんやROMAN首脳の想いも十分に伝わってきます。ROMANの在り方でなく日沖発のMMAファイター人生として最後になるかもしれない一戦。世界最強を目指してきた時と同じ出で立ちを見たかったという気持ちは正直あります。スミマセン、水を差すようなことを口にして。

「いえ、普通のMMAの感覚ではいるので。僕も道着を着てということでなく、ちゃんと自分のMMAの強みをぶつけるつもりでいます」

──ハイ。今最強のペケーニョが、日沖発を殺しにいく。そこを迎え撃つ日沖発の姿がみたいです。

「今できるベストを尽くします。結果はどういう風になるか分からないですけど、自分の距離で戦って、自分のペースで組みます。これまでやってきたことを出します。ROMANにこういう機会をいただいたので緊張しつつも、楽しみます」


■視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN柔術無差別級T決勝/7分1R>
──()
──()

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

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【ROMAN02】シュレックと素手VT戦、ゲイ・ババカール「ただ『勝つ!』という精神だけで殴っている」

【写真】セネガル相撲を通じて子供たちにも大人気の「チャティヨフ」ことババカール(C)SHOGO UOZUMI

27日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるROMAN02にて、セネガルのゲイ・ババカールがR.O.M.A. Rules=時間無制限無差別級バーリトゥードで、関根シュレック秀樹と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

ババカールは「セネガル相撲のトップコンテンダー」として、昨年10月に開催されたROMAN01に参戦し、初のMMAを戦った。試合は水口清吾(誠悟)との道着着用MMA戦にて、わずか18秒でKO勝ち。続いて今回は、シュレックとの素手VT戦に挑む。

ババカールのROMAN参戦には2人のキーパーソンがいる。一人は元MMAファイターの孫煌進(ソン・ファンジン)氏。彼がババカールの存在を知ったのは、インターネット上でセネガル相撲の試合映像を視ていた時だった。「チャティヨフ(ババカールがセネガル相撲に出場する時、使用しているリングネーム)の試合を視て、直感で『コイツは凄い!』と思いました。セネガル相撲をやっているから当然、組みが強くてテイクダウンされない。さらに組みがある距離感の中で、打撃もカウンターが凄い。そこで自分がセネガルに行き、スカウトしたんです」(ファンジン氏)

もう一人のキーパーソンは、現地で「日本人初のセネガル相撲選手」として活動する魚住彰吾氏だ。レスリング強化選手だった魚住氏は大学卒業後、JICA青年海外協力隊としてセネガルに赴任する。この経験をキッカケにセネガルへ再渡航し、現地でレスリングの普及と、自らもセネガル相撲に挑戦することに。加えて現在はYouTubeで自身の活動とセネガル相撲について発信している。

ババカールの左にいるのが魚住氏(C)MMAPLANET

魚住氏の活動を知ったファンジン氏がSNSのDMで連絡を取り、現地に赴いたことでババカールのROMAN参戦に繋がる。セネガルの公用語はフランス語だが、主要民族であるウォルフ族が用いるウォルフ語もほぼ公用語として採用されているという。フランス語とウォルフ語を混ぜてババカールとコミュニケーションを取っている魚住氏の通訳と解説のもと、ババカールに初インタビューを試みた。セネガル相撲=ウォルフ語で「ランブ」と呼ばれる、ババカールのルーツにも迫る。


ログログとはセネガル相撲で1勝1敗だ

――ババカール選手、今日は宜しくお願いします。今もファンジンさんと魚住さんから「チャティヨフ」と呼ばれていましたが、ゲイ・ババカールが本名で、チャティヨフがセネガル相撲で戦う時の名前なのでしょうか。

「その通りだ。『ヨフ』は僕の出身地の名前で、『チャティ』はウォルフ語で『末っ子』という意味がある。だからチャティヨフは『ヨフ地域の末っ子』という感じだね。僕がセネガル相撲の試合に出る時、祖父が『お前はチャティヨフという名前で戦え』と、この名前を付けてくれたんだ」

――自分以外の誰かに名前をつけてもらうことが、セネガル相撲では一般的なのですか。

「いや、一般的ではないね。選手によって違うよ。自分でリングネームをつけたり、親からリングネームをもらったり――あとは昔の有名な選手のリングネームに『Ⅱ』をつけて、『××二世』だという意味で使う時もある」

――セネガル相撲のプロでは、本名で戦う選手はいないそうですね。

「本名の一部を取り入れている選手もいるけど、完全に本名だけで戦っている選手はいないね(※注1)」

※注1)「本名を使わない理由のひとつとして、呪術の問題があると聞ききました。あくまで一説に過ぎませんが、セネガルは信仰の深い国なので、名前・年齢など個人情報は明かさないということです」(魚住氏)。これは昔の風習だった可能性もあり、ババカールによれば現在は選手のライセンス登録の際に本名、年齢など全て記入するとのこと。

――ババカール選手の出身地であるヨフについて教えてください。

生まれ育ったヨフの海をバックに。ババカールも小さい頃から地引網を経験しているという(C)SHOGO UOZUMI

「ヨフは漁師町だよ。僕は今もヨフに住んでいるけど、セネガルの首都ダカールの中でも、治安が良い町として有名だ。昔は昔この町で誰か悪いことをすると、漁師たち全員が探し出して海に沈める。そうやって治安が守られてきたと聞いている」

――……。セネガル相撲出身のMMAファイターといえば、ONEに出ているログログことウマウ・ケニが有名かと思います。

「ログログはチャーロイという漁師町の出身だね。チャーロイは、どちらかといえば新興の町だ。僕とログログはセネガル相撲のブレ・サンプレ(パンチなし)で2回対戦し、1勝1敗なんだよ。ブレ・ドール(パンチあり)なら自分のほうが強いと思っている(※注2)」

※注2)セネガル相撲のプロには「ブレ・ドール」=パンチありのルールと、「ブレ・サンプレ」=パンチなしのルールがある。「ブレ」がウォルフ語で「戦う」つまりセネガル相撲のことを意味しており、「ドール」はウォルフ語で「殴る」。「センプレ」はフランス語で、英語の「シンプル」と意味は同じ。

――おぉっ! ログログとセネガル相撲で1勝1敗とは、ババカール選手のMMAにも期待が高まります。ババカール選手がセネガル相撲を始めたのは、何歳の時ですか。

「ブレ・サンプレは11歳か12歳の時、ブレ・ドールは18歳の時に始めた」

――セネガルでは幼少期にブレ・サンプレを始める選手が多いのでしょうか。

「セネガル相撲が盛んな地域であれば、それぐらいの年齢が普通だと思うよ。6歳ぐらいから始めている選手だっている。最初は皆、パンチなしの遊びから入るんだ。放課後、皆で組み合って遊ぶ。

セネガルで人気のスポーツはサッカーとセネガル相撲だけど、ブラジルだと子供たちが放課後にサッカーで遊んでいたりするよね。セネガルではサッカーとセネガル相撲が、そんな感じだ。2メートル以上あるセネガル相撲の選手も、サッカーが上手かったりするよ(笑)。

僕はセネガル相撲を始めた頃から、将来はプロ選手になろうと思っていた。それだけセネガル相撲のプロというのは凄いんだ」

――凄い、というと……。

「最高峰だよ。セネガル相撲でチャンピオンになると、お金も手に入る。国内の人みんなに知ってもらえる。さらに大統領から挨拶も受けるからね」

早くて30秒、長引いても1分で試合を終わらせる

――さらにチャンピオンになると、女性にもモテるのではないですか。

「チャンピオンにならなくても、僕クラスでもモテモテだよ(笑)」

――アハハハ。セネガル相撲にはどのようなランクがあり、ババカール選手は現在どのランクにいるのですか。

「明確な名称はないけど、分かりやすく言えばA、B、Cのランクがある。Aはチャンピオンクラス、Bはチャンピオンではないけど有名な選手。Cがその他という感じだね。僕はBにいる。Aクラスになると何億も得ることができる(※注3)。プラス、チャンピオンはダカールで、たくさんの看板に顔が貼り出されたりする。企業の看板やバス停の看板――要はCMスポンサーだね。そのスポンサーフィーも加わるんだ」

ババカールも壁に肖像画が描かれるほど人気者(C)SHOGO UOZUMI

※注3)セネガルの通貨は西アフリカCFAフラン。日本円にすると5000~7000万円ほど稼ぐ選手がいる。ババカールの言うBクラスだと、1試合のファイトマネーは100万円~250万円ほどと言われる。

――ブレ・サンプレは子供の頃から始めたのことですが、ブレ・ドールで使うパンチはどのように学んだのですか。

「そんなの誰にも教えてもらったことはないよ。小さい時に喧嘩で殴り合っていたぐらいだね(笑)。試合では、ただ『勝つ!』という精神だけで殴っているんだ」

――勝つという精神で殴る! 凄い言葉です。ちなみにセネガルでMMAは、どれぐらい知られているのでしょうか。

「セネガルでMMAが知られてきたのは、ここ2~3年ぐらいだと思う。それまではMMAに対する興味は薄かった。フランスで法改正があり、MMA(※パウンドあり)がOKになってから、フランスのMMA団体がセネガルへ選手を探しに来た。そこでスカウトされたのがログログなんだ。ログログは試合で、腕を取られた時に相手を持ち上げて、マットに叩きつけた(※注4)。その試合で注目されたログログがONEと契約して、セネガルでもMMAが注目され始めたね。しかもログログがONEで稼ぎ始めて、『こんなにMMAって稼げるのか!』と注目されている」

※注4)2019年12月、セネガルのダカールでAres FC01が開催された。ログログはフランスのソフィアン・ブキシュと対戦し、初回にキムラを狙ったブキシュを持ち上げ、スラムで叩きつけた。続く2Rにパンチ連打でTKO勝ちを収めている。

――ババカール選手が初めてMMAを視たのは?

「2021年か2022年に、スマホでコナー・マクレガーの試合を視た。その時から彼のファンで、ファイトスタイルも参考にしている。ライオンのように相手を仕留めるスタイルが好きなんだ」

――当時、セネガルにMMAを練習する環境はあったのでしょうか。

「格闘技のジムといえばボクシングぐらいしかなかったよ。2023年、ダカールにムエタイと柔術を教えてくれるジムができて、そのジムでMMAファイターが練習するようになった。

ジムのオーナーはマタール・ロゥといって、セネガル人だ。彼はカナダに住んでいる時、ムエタイのチャンピオンになり、柔術も黒帯を取得した。もちろんMMAの試合にも出てKO勝ちしている。そのあとセネガルでムエタイと柔術を広めたいという想いから、ダカールに『マンティス』というジムを創ったんだ」

――ババカール選手も、そのマンティスジムで練習しているということですか。

「いや、行っていない。マンティスに行くには交通費もかかるし、いろいろな費用も必要になるからね。実は、セネガル相撲のファイトマネーもあまり残らないんだよ。応援してくれる家族や友人に渡したり、チケットを買えない友人のために入場料や交通費なども全額出したりする。そうなると試合の10日後には、ほんの少ししか残らないんだ」

――そのババカール選手も前回のROMAN01で、MMAデビューを果たしました。

「日本に行ったのは、その時が初めてだった。日本は全てが素晴らしい国だ。1カ月でも2カ月でも日本に滞在したいよ」

――ROMAN01の誠悟戦は道着着用MMAでしたが……。

「正直言うと、道着はあまり好きではないね(苦笑)。できればファイトショーツだけで試合がしたい」

――次のシュレック戦はファイトショーツ着用で、しかも素手によるバーリトゥードです。

「セネガル相撲ではグローブを着けていないし、素手で戦うほうが普通だからね。グローブ無しというオファーを聞いても、特に何も感じなかった。今すでに100パーセント準備ができている。あとは倒すだけだ。次の相手は組みが強いけど、打撃は弱い。早くて30秒、長引いても1分で試合を終わらせるよ」

――今から32年前、UFCは素手によるVTを世界中に知らしめました。今回ROMANで、素手で殴り合うセネガル相撲の選手が素手VT戦に挑むのは楽しみです。

「ジュルジュフ(※ウォルフ語で『ありがとう』の意味)。僕はいずれ、そのUFCに行くよ」

■ROMAN02 視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

■ROMAN02 対戦カード
<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

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45 MMA MMAPLANET o ROMAN02 YouTube ウィル・チョープ ゲイ・ババカール ランジェル・ロドリゲス 中里謙太 修斗 大浦マイケ 大脇征吾 日沖発 松本大輔 柳井夢翔 森戸新士 江木伸成 清水俊一 瓜田幸造 白木アマゾン大輔 鍵山士門 門脇英基 高橋孝徳

【ROMAN02】無差別級T出場、白木アマゾン大輔─01─「試合で勝っても負けても、時間は過ぎていく」

【写真】18歳の時に修斗でプロデビューしてから、もうすぐ30周年――そんなアマゾンの「今」とは(C)SHOJIRO KAMEIKE

27日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるROMAN02にて、白木アマゾン大輔がROMAN柔術ルールの無差別級トーナメントに出場。1回戦でランジェル・ロドリゲスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今回はアマゾン×ロドリゲス、柳井夢翔×森戸新士で1回戦が争われ、当日に決勝まで行われるワンデートーナメントだ。1980年生まれで、今年45歳になるアマゾンにとっては若い柔術家たちの中で戦うこととなる。

個人的なことを言えば、アマゾンのインタビューを行うのはちょうど10年ぶりだった。10年前といえばアマゾンは柔術界に復帰後、長女の優希ちゃんが亡くなったあと、岐阜に「CARPE DIEM HOPE」設立する直前だ。

2025年もギ、ノーギを問わず毎週のように戦っているアマゾン。レスリングのマスターズにも出場している(C)DAISUKE SHIRAKI

いまや彼は岐阜、名古屋、さらには立川と計3つの道場を構えている。その一方でアマチュア、プロ問わず試合に出場し続けているアマゾン。今回の取材は4月10日に行われたものだが、その週末にはJBJJF全日本ノーギ柔術オープントーナメントで、黒帯マスター3のヘビー級とオープンクラスを制した。さらにその翌週には、ASJJF「TOKYO INTERNATIONAL SPRING JIU JITSU CHAMPIONSHIP 2025」でも優勝した。

10年前とは出場しているカテゴリーも階級も異なる。道場運営に忙しい日々を送りながらも、戦い続ける。そんなアマゾンを訪ねると、様々な経験を経て「今を生きる」彼の姿があった。


――お久しぶりです。会場などで会って話をすることはあっても、インタビューするのは10年ぶりです。

「おぉ、そんなに経ちますか。大丈夫ですかね? 最近は柔術だけで、格闘技界のことは詳しくないんですけど……」

――その柔術の話を訊くために来ています(笑)。最近のSNSを見ていると、「以前よりも楽しく格闘技を続けている」という印象を受けました。以前は試合となると、もっとピリピリしていたように記憶しています。

「以前というのは、修斗に出ている頃ですよね。アハハハ、それはもう――18歳から修斗と並行して柔術をやっていました。修斗を引退するまでの競技生活は勝利絶対主義だったし、修斗でプロとしてやっている以上、柔術でも負けるわけにはいかない。となれば、まぁピリピリした雰囲気にもなりますよね(笑)」

――勝利至上主義の競技生活、ですか。アマゾン選手は現在も試合に出ている競技者です。それが今のように楽しく格闘技を続けられるようになったのは、いつ頃からですか。

「20代までは勝利至上主義の競技生活を送っていましたね。今年で45歳になるけど、30代以降の僕の価値観は、どこまで行っても趣味なんですよ。その価値観は抜けないです。

言ってみれば、45歳のオッサンが趣味で格闘技の試合に出ている。もちろん『負けてもいい』とは考えていないし、勝つことを考えています。ただ、負けても次の試合がありますよね。プロとしてのオファーがなくなるとか、そういうわけでないし」

――現在出場している柔術の試合がアマチュア大会である以上、申し込めば出場することはできます。

「そうなんですよ。そういう意味では趣味だと、自分の中では考えていますね」

――柔術の試合に出場するのが趣味という意識に変わったのは、出場カテゴリーがアダルトではなくなったことも大きいですか。

「それはあります。今はマスターカテゴリーで試合をしています。その自分がアダルトカテゴリーに出場して勝てるかどうか、というのは話が変わってくると思うんですよ。自分がいつまでも若い選手に勝てるとは思っていなくて。自分の老いも受け入れて、できなくなっていることも増えていますから。『今の自分に残っているものを、いかに伸ばしていくか』というところで勝負しています」

そうは言うもののアダルトカテゴリーでも優勝している(C)DAISUKE SHIRAKI

――やはり『できなくなったこと』は増えてきましたか。

「正直言うと、増えました。そこは自分自身で把握していないといけないから、分かっています。反応速度や判断力――瞬時に極める能力は落ちましたと思いますね」

――最後にマットサイドでアマゾン選手の試合を取材したのは2016年4月、大田区総合体育館で行われたIBJJFジャパニーズ・ナショナルでした。

「あぁ、ありましたね」

――この大会ではアダルトカテゴリーに出場し、フェザー級で優勝しましたが、すでに気持ちは変わっていたように思います。少なくとも柔術の試合で相手を死に至らしめることもある、あるいは自分が死んでもいいという覚悟で試合に臨むことはなくなっていました。

「アハハハ! そういう気持ちでやっていた時期はありました。その気持ちが変わったのは、単純にプレッシャーがなくなったからじゃないですかね。

修斗に出ていた頃は、プロで戦っているのだから柔術でも表彰台に昇らないといけない。そう自分にプレッシャーを課していた時代とは全然違います。極論、勝っても負けても何も変わらない――という言い方は変かもしれないけど、試合で勝っても負けても時間は過ぎていきますから」

――第一線から退いた柔術家やグラップラーに、試合に出場するうえでのスタンスを聞くと、大きく3つに分かれます。自分の強さを追い求めているか、指導者として今の技術を体感するためか。そして自分の道場をアピールするため……アマゾン選手は、いかかですか。

「考えたら自分もメチャクチャ試合に出ていますね。今のように四十代後半に差し掛かってくると、1年が過ぎるスピードがメチャクチャ速く感じるんです。それは人生全体の中で、生きている時間のパーセンテージが残り少なくなってきているから、だと思います」

――……。

「でも試合に出ることで緊張したり、試合に挑戦すること自体で、その時間の経過がやや緩くなることが分かってきて。

もう四十代後半になって、自分が動ける時間は絶対に少なくなってきているじゃないですか。少なくとも格闘技ができる時間は。だから悔いがないように、今という時間を最大限に活用するために試合をしているのかもしれないですね」

――道場主の試合の勝敗によって、会員数が変わることもないですか。

「変わらないですよ。もうそんな時代ではないです。今は僕自身が道場主ではありますけど、道場が増えて立場が変わりました。どちらかといえば総括というか、3つのジムを回る立場になって。そうなると自分がやるべき仕事も変わってきますし。

毎日指導はしていますけど、指導する時間は以前より少なりました。今は道場主というよりはマネージャー的な立場で。だから昭和の道場みたいに『先生が勝ったら――』という感じでないことは確かです」

――先生が試合に出るからといって、生徒さんが皆で応援に来るわけでもないのでしょうか。

「ない、ないです。僕が生徒さんの試合でセコンドに就くことはあっても、僕自身がセコンドに就いてもらうことはなくて。それはMMAと柔術の違いでもあるとは思うんですよ。MMAはラウンド制だから、ラウンド間にセコンドの存在は絶対に必要で。タオルを投げてくれる存在も必要じゃないですか。柔術はラウンド競技じゃないし……それ以上に『たかがこんな趣味で試合をしている自分にセコンドがいるのか』とも思いますしね。

試合結果を知っている生徒さんはいるとは思います。でも、僕が結果を出して道場のPRをするとか、そういうつもりは全然なくて。それだと何か違うような気がする。自分が戦っている姿を見て皆に何かを感じてほしいとか、そう考えていた時期がなかったわけではないです。でも今の心境って、そういうわけではないんですよ」

――道場をやっていくうえでは選手としての技術の研鑽より、指導やマネージメントの向上のほうが大きくなってくるかもしれません。そんななかで今、技術の研鑽はどのように行っていますか。

「技術の研鑽、ですか。自分が新しい技術を身につけているかどうか、それは試合も答え合わせになりますよね。できないこともある、自分に足りないこともある。その中で課題が見つかってくる――趣味だから、そこが面白いという面もあるんです」

<この項、続く>

■ROMAN02 視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

■ROMAN02 対戦カード
<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

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45 AB MMA MMAPLANET o ONE ROMAN02 UFC YouTube   ウィル・チョープ キック ゲイ・ババカール ランジェル・ロドリゲス 中里謙太 修斗 大浦マイケ 大脇征吾 日沖発 松本大輔 柳井夢翔 森戸新士 江木伸成 海外 清水俊一 瓜田幸造 白木アマゾン大輔 鍵山士門 門脇英基 高橋孝徳

【ROMAN02】15年半ぶりの来日、日沖発と対戦──ペケーニョ「キモノは難しいけど新発見ができた」

【写真】通訳をしてくれたのはアンドレ・ベンケイ。かつてウニベルソ・バーリトゥードがあった現フィットネスジムで取材を受けてくれた(C)MMAPLANET

27日(日)、東京都新宿区GENスポーツパレスで開催されるROMAN02にアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラが約15年半ぶりの来日を果たし、日本発と道着MMA=ROMANコンバットを戦う。
Text Manabu Takashima

世界に65キロの戦いが広まる以前に、ギロチンで一世を風靡で修斗世界王に君臨し、リング上とは違う普段の愛くるしさから日本の格闘技界のアイドルのような存在だった。誰からも愛称であるペケーニョと呼ばれ、慕われたギロチンマスターが47歳になって再来地を果たす。日本を離れ、MMAを事実上引退していた期間にペケーニョは何をしてきたのか。

そして今回の日沖戦、日本を訪れる喜びとともに道着を着て戦う戸惑いなどを尋ねた。


日本に戻ることができるなんて……最高だ。僕の全てが始まった国だから

──ペケーニョ!!! お久しぶりです。

「タカシーマ!! バックトゥザフューチャーみたいな頭になっているね(笑)」

──ハハハハ。ドクですか? 荒い例えです。いつもは結っているんですよ。

「サムラーイ(笑)。また、日本で会えることが本当に嬉しいよ」

──自分もです。27日にROAMAN02への来日が決まりました。まずは今の気持ちを教えてください(※取材は10日に行われた)。

「今回の招待に関して、心の底から光栄に思っている。日本に戻ることができるなんて……最高だ。僕の全てが始まった国だから」

──2009年以来、実に16年ぶりの来日になります。

「そうだ、リオン・タケシと戦った時だよ」

──2013年9月にリオで取材をさせてもらった時はペルーのインカFCフェザー級チャンピオンでした。あれから12年、ペケーニョはどのような人生を送っていたのですか。

「あれから1年間、メキシコで2試合、ブラジルで1試合MMAと戦って実戦からは離れた。その後はルタリーブリの普及に努めてきたよ。世界中でセミナーを開き、今では68カ国でルタリーブリの活動を行っている。ブラジルではアカデミア・ギロチーナ・ファイチで指導をしているんだ。

アカデミアはブラジルで、海外では協会の代表として活動していて。黒帯だけでも300人は育ったよ」

──68カ国……日本が含まれていないのが、悲しいです(笑)。

「それはこっちが言いたいよ。こんなに長い間、僕は日本に行くことができなかった。日本の皆は僕を必要としていないんじゃないかって、傷ついたよ。誰からもセミナーの誘いもなかったからね」

──ペケーニョが、ビジネスができるとは誰も思わなかったのですよ(笑)。

「アハハハハ。でも今回、ROMANで日本に行くことができる。これをきっかけに、日本で活動ができるようになりたいね」

──ぜひとも、ルタリーブリ・セミナーを開いてほしいです。

「もちろんだ。試合が終われば、皆とルタリーブリの技術を分かち合いたい」

──ところでペケーニョが実戦を離れた前後から米国のグラップリングはテクニック的に、もうノーギ柔術とは呼べない進化を遂げてきました。足関節の新しいシステム、そこへのカウンター。さらにはレッスルアップとスクランブル。ルタリーブリもこの影響を受けているのでしょうか。

「ルタリーブリの選手はADCCルールでもNAGAルールでも戦うことができる。米国での試合に出る機会を得ることが難しいだけで、技術的には全く問題ないよ。ルタリーブリも進化している。レスラーたちと交流して、レスリングの技術も多く取り入れてきた。ルタリーブリはもともと、トップゲームを重視する競技だったのでレスリングから学ぶことはとても多かったよ」

──またペケーニョに会えることは嬉しいのですが、現状でのフィジカルや実戦の感が戻るのか不安も大きいです。

「この間、ファイトに向けた練習はしてこなかったのは事実だよ。でも、常に教え子の試合のために練習を続けてきた。ブラジルだけでなく、ペルーや海外でもキャンプに参加してきたんだ。メインはルタリーブリの指導だけど、生徒のなかには当然のようにMMAを戦う者がいる。だからMMAのキャンプを一緒にやってきた。一つ言えることは、現役の終盤はケガが多くて苦しんだけど、今は全く問題がないということだよ」

(通訳をしてくれた)アンドレ・ベンケイ 47歳でもキッズみたいに元気だ(笑)。実際、コンディションの良さは驚くばかりだよ。そして正しいトレーニングを続けている。

「ずっと戦ってきた。試合が決まれば、またあの頃の感覚をすぐに取り戻すこともできた。打撃に関しても、身に着けた動きは体が覚えている」

──では今回の試合、いつ頃オファーを受けたのでしょうか。

「3月15日だよ。実はもう10年以上もMMAを戦っていないし、どうすべきか悩んだよ。でも、眠っていたウォリアー・スピリットがみるみる蘇ってきた。試合に勝ちたいと思うようになったんだ」

再びグラップリングの重要性が再確認できるはず。マーシャルアーツの尊厳を取り戻したい

──では道着MMAに関して、どのような印象を持っていますか。

「全く別物だ(笑)。キモノは難しいよ。キモノの存在が打撃にも、グラップリングにも大きく影響してくる。掴むところがあるのは、面倒だ(笑)。位置取りも変わり、スピードも抑制されてしまう。本当に厄介だよ。身体能力のアドバンテージを除外する要素になる。でも経験がなかったからこそ、すぐに色々な発見ができた。試合は面白いことになるだろうね」

──サッカーボールキック、3点ヒザ、ヒザをついた状態の相手へのペラダーダーも認められているルールです。

「問題ない。ルールのないMMAだ。寝技で蹴るという選択ができることは、道着があることでより有効な手段になる。道着を持ってホールドされると、普通のMMAのようにパウンドは打てない。でも、顔面を蹴って良いなら話は別だ。パウンド狙いで、ホールドされないように戦えば良い。キモノと違い、そのルールセットは大歓迎だよ」

──では15分1R制に関しては? これも5分3Rとはまるで別物かと。

「その通りだよね。だからチャンレンジのし甲斐がある。インターバルがないことを頭に入れて、動く必要がある。休んで回復できる時間がない。戦いながら、コントロールする必要がある。そして、その方法はもう見つけることができた。15分間、極端に動きが落ちないなかで強弱をつける必要がある。そこがチャレンジングなんだよ」

──そもそも47歳になって、普通の5分3Rを戦うことができるのか。以前のように海に潜って、銛で魚を捕まえるような体力をペケーニョは維持できているのでしょうか。

「あの頃のように、すぐにダイビングできる場所に住んでいないから毎日のように潜ることはできていないよ(笑)。でも、今もダイビングは続けている。肺機能って普通は80パーセントしか、人は使えない。でもダイビングをしている人は90パーセントまで使える。僕の場合はそこにフィッシュファイターの要素が加わり、97パーセント、98パーセントとフル活用できるようになった」

──超人じゃないですか(笑)。

「アハハハハハ。以前のように毎日は潜ってはいないけど、今でも普通の人よりずっと多く潜っているから問題ないよ」

──では日沖発選手の印象を教えてください。

「元UFCファイターで、多くのタフな相手と激闘を繰り返してきたウォリアーだ。マルロン・サンドロとの試合なんて、本当にすごかった。常に全力で戦い、見る人達を魅了してきた選手だよ。そんなハツ・ヒオキとだから、日本の皆の前で最高の試合ができると思っている。

しっかりと準備をして、今持てる力の全てを使って戦いたい。そして、再び日本でギロチンを見せることができれば最高だよ。実現できるよう、神に祈るよ。

と同時にこの試合で、グラップリングの有効性を証明したい。今ではグラップリングはMMAでスポイルされている。ルールのせいだ。でも、ROMANのルールは、再びグラップリングの重要性が再確認できるはずだ。そして、マーシャルアーツの尊厳を取り戻したい。

ヒオキと戦うために日本に行くけど、彼のことを本当に尊敬している。彼もそうだと思う。僕とヒオキは尊敬しあって全力で戦うから、マーシャルアーツの哲学、本質とは何かが分かってもらえると期待している。そして、このROMANというショーが、僕らの試合によってより多くの人々に知ってもらって、世界中のファイターがROMANで戦いたいと言ってもらえるような試合をしたいと思っている」

──ペケーニョ、ムイト・オブリガード。主催者の皆が、感激の涙を流すような言葉ですね(笑)。では最後に日本のファンに、メッセージをお願いします。

「日本を再び訪れることができて、本当にハッピーだよ。これまで経験したことがないマーシャルアーツと出会えたことも本当に嬉しい。皆に会える日が待ちきれないよ。ドーモ、アリガト」

■視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

■ROMAN02
<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

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【ROMAN02】打撃有りは85カ月振り=松本大輔戦、教祖 門脇英基「人に聞いて、情報を入れて、整理する」

【写真】49歳になった教祖。2002年!!!にはフランスのゴールデントロフィー的な袖なし道着を着用したORGでも戦っている (C)TAKUMI NAKAMURA

27日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるROMAN02にて、門脇英基が松本大輔とROMAN COMBATルール=道着着用MMAで対戦する。
text by Takumi Nakamura

アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラと日沖発の修斗フェザー級王者旧旧対決が組まれた今大会で、この二人とも拳を交えているもう一人の元修斗フェザー級王者――門脇が2018年3月のGRANDSLAM07における稲葉聡戦以来、85カ月ぶりにMMAでの戦いに挑む。

一部で教祖と称される門脇が試合から離れている期間にどう格闘技と向き合ってきたのか。門脇ワールド全開のインタビューをお届けしたい。


何十年もやってきましたけど、結局分からないことだらけ

――門脇選手のROMAN02参戦、道着MMA出場には驚きました。かなり久々の試合になりますが、ROMAN参戦を決めた理由から聞かせてもらえますか。

「ROMANの方から話をいただいて、それがきっかけですね。試合そのものは……大分久々ですね」

――こちらで調べる限り、2021年11月のUNRIVALED01でグラップリングルールで米倉大貴選手と対戦して以来、打撃ありのMMAの試合は2018年3月のGRANDSLAM07での稲葉聡戦以来になります。試合そのものはオファーがあればやりたいという気持ちはあったのですか。

「それはどこかにあったのかもしれないですね」

――では米倉戦以降は、いつかまた試合をしようというより、自然に過ごしていたのですか。

「そうですね、はい。だから試合の話が来てちょっと慌てました(苦笑)」

――門脇選手は試合から離れている期間はどんな練習をしていたのですか。

「自分は格闘技を何十年もやってきましたけど、結局分からないことだらけなんですよ。それを自分のなかで一つずつ整理していましたね。練習量は若い頃よりだいぶ減りましたが、その整理する作業が楽しかったですね」

――分からなかったことを整理する。それは具体的にどのような作業なのですか。

「それはもう組技も寝技も分からないことだらけだし、例えばレスリングのテクニック、練習方法さえも自分は分かってなかったんです。というか…もう全部ですね。結局若い頃はみんな“なんとなく”で練習して、その理解で突っ走る人もいますけど、自分は不器用だから“なんとなく”の理解で体を動かすことが出来なかった。それでずっと引っかかっていたことがあったので、それを一つずつ整理していました。なんて言うのかな…このまま死んだら『あれってなんだったんだろう?』というのが多すぎたので、それを練習しながら整理していました」

――その整理のために各競技の専門家の指導を受けることもあったのですか。

「練習でそういう人を見かけたら、自分が分からなかったことを『教えて、教えて』と声をかけまくっていました。なかなかみんな教えてくれないんですけど(苦笑)。あと今はネットに色々な技術や練習方法が動画で転がっているので、そういうものを集めたりもしています。自分でもたくさん考えるんですけど、今思えば昔の自分は本当にスカスカでした。スカスカだったからこそ人に聞いて、情報を入れて、整理する。それの繰り返しです」

――整理する材料としてUFCなどのMMAの試合を見ることもあるのですか。

「そういう今のMMAの試合も見ますけど、やっぱり自分はもうちょっと絞った技術を見ることが多いですね」

――主な練習場所は所属しているURUSHI DOJOになるのですか。

「そうですね。そこで色んな人と練習しながら、動画見ながら、日々いろんなことを考えて…です」

――この数年で格闘技関連の動画は爆発的に増えたと思うのですが、得られる情報は増えていますか。

「情報源はいくらでもあるんですけど、しっかり理解できない、抽象化できないというか、時間がかかりますよね。特に僕の場合は。今思えば僕は見たことや教わったことをパッとできるようなタイプじゃないんで、しっかり頭で理解しないと動けないんです。そういう不器用なところがあるから、ちゃんと時間をかけないといけない。そのための時間はいくらでもあると思ったんで、そこを整理整頓していました」

――そうしているうちにあっという間に時間が経っていたという感覚なのでしょうか。

「そうかもしれないです。ただ時間そのものは何年も過ぎたんでしょうけど、なかなか整理できないし、時間がかかるんですよね。さっきも言ったみたいに自分は不器用で、体の才能があるわけではないんで」

センスがないから人が使わない動きとか、人がやらないような動きばっかりやっていたんです

――例えばここ最近見た動画で最も印象に残っているものは何になりますか。

「特別なものじゃなくて、レスリングのウォームアップでやるような基礎的なことをやっている動画ですかね。この人たちはこういうウォームアップの動きを積み重ねて、ものすごい技を使うようになるんだなと思って、そういう基礎中の基礎みたいな動画ばっかり最近は見ているかもしれないです」

――いわゆる教則的なものではなくて、ウォーミングアップしている動画でも得るものがあるんですね。打撃で言うならシャドーボクシングをひたすら見ているような感覚ですか。

「ただ打撃は映像を見ても、やっぱり難しいんですよ。組技は相手と接している面があるから動きが限られるんですけど、打撃は基本的に相手と離れているから手数が無限にある、なかなか積み重ねていく速度が違うというか。僕は積み重ねていく感覚で打撃はできないですね」

――なるほど。相手に触れる・触れないで大きく違うわけですね。

「僕の場合は、ですよ。相手と接している=動きが限られる組技の方がイメージしやすくて、相手から離れている打撃やスタンドの攻防はイメージするのが難しいです」

――かなり深い格闘技トークになってきましたが、門脇選手ほど長く格闘技をやっていても今ようやくウォーミングアップに辿りついたくらいなんですよね。

「僕は本当にそのレベルなんですよ。重要なことに気付くのが人より10倍、20倍遅いんだと思います」

――他の選手はそこまで深く考えていないから、自分が気付いてるかどうかも分かっていないのではないでしょうか……。

「それでもみんな動けちゃうわけですよ、深く考えなくても。でも自分はそれが出来ない。だから頭でしっかり理解するという段階を踏まないと、僕は自分の体に反映できないんです。僕はそれを言葉にしたものが“センス”だと思うんですけど」

――見ている側すると門脇選手は門脇スペシャルというオリジナルの動きを開発したり、独創的な部分やセンスがあるように思うのですが、門脇選手本人は違う認識なのでしょうか。

「逆に僕はセンスがないから人が使わない動きとか、人がやらないような動きばっかりやっていたんです。みんなが当たり前に出来ること・やっていることを自分は理解が足りなくておざなりにしてしまったり。格闘技の全体像が見えてなかったんですよね。だから目先のことしか見ていなかったんだと思います。本来なら格闘技をやる上で効率のいい、学んでいく順序とかあるわけじゃないですか。そういうのが全く見えてなかったんだと思います。だから人がやらないことをやっていたんでしょうね」

『うわっ、俺まだやってるわ』みたいな感じで、自分にちょっとびっくりすることはあります

――そして今回のROMAN02では道衣着用のMMAルールで戦います。門脇選手のいう格闘技の整理の中に道衣の技術は含まれていたのですか。

「これに関しては本当にチャレンジですね。ROMANから話をいただいた時、ちょっと考えさせてもらったのがそこ(道衣)なんですよ。この試合が決まるまで道衣の練習は疎かになっていて、道衣の技術は分からないことが多いんで、そこに対応するのはちょっと厳しいのかなと思います」

――その上で門脇選手が、イメージしている動きとは?

「若い時の僕は若いの時の僕で頑張っていました。ただ頑張っていたけど、全体像が見えないような動きになっていたので、そこを整理した分、今までとは違う動きが出せれば良いのかなと思います。当たり前のことが少しずつ分かってきたというか、少しずつ埋められるようになってきて。自分は性格が歪んでいたのか、昔は当たり前のことや効率の良さがあんまり分からなくて。めちゃくちゃ頑張っていたのに、今思うと効率はとても悪かったし、本当に何も分かっていなかったと思います。それは動きもコンディションも含めて。だから昔の試合を見たら『厳しい戦いをしてるな』とか『それじゃキツイよな』と思うと思います。自分の頑張りが反映されないというのは、自分の下手くそなところですね」

――では対戦相手の松本大輔選手の印象も聞かせてもらえますか。

「もうほとんどの選手は自分よりも動けるし、年齢的にも若い選手ばっかりで、松本選手もそうだと思いますし。ちゃんと責任を持ってしっかり動けるようにしないといけないなと思います。特に道衣の練習は最低限、付け焼き刃だったとしてもやっておかないといけないと思っているところです。あとはグラウンドの攻撃(打撃)がどこまで有効かでも大分変ってくると思うので、そこはルールと相手選手と道衣の技術…そこら辺をまさに整理しているところです」

――このタイミングで道衣の試合をすると、また新たに整理しなければいけないことが増えてしまいそうですね。

「そうなんです。自分は色んなものに手を出すと混乱しちゃうんですけど、今回は試合を受けたので混乱しないように頑張ります(苦笑)」

――ROMANという大会そのものが他のMMAとは違う色のある大会ですが、これから門脇選手はどんなことを目標に格闘技を続けていこうと思っていますか。

「はい。試合がどうなるかは分からないですけど、自分のやりたいことはずっとやっていきたいです」

――門脇選手と同世代の選手の多くが引退していると思うのですが、門脇選手は生涯格闘家として自分が思う格闘技を追及していきたいですか。

「いやぁ…それはちょっと分からないですね。ただ若い時から分からないことを探していたら、周りはみんな引退という状況になっていて、『うわっ、俺まだやってるわ』みたいな感じで、自分にちょっとびっくりすることはあります」

――それでは門脇選手の久々の試合を楽しみにしている人たちにメッセージをいただけますか。

「とりあえず色々と悩みながら試合に向けて頑張っている最中です……そのくらいですかね」

――今日は門脇選手にしかできないディープな格闘技談義をありがとうございました。試合も楽しみにしています。

■視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

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【ROMAN02】なんと日沖発の道着MMAの相手は、ペケーニョに!! シュレック「人生の答え合わせ」

【写真】MMAPLANETが所有する一番最近のペケーニョの写真ですら、2013年9月に撮影されたもの。もう10年半も昔ものだ (C)MMAPLANET

31日(月)東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で4月27日(日)に新宿区GENスポーツパレスで開催されるROMAN02の会見が行われた。
Text Manabu Takashima

既にカードは概ね発表されていたが、Xとされてきた日沖発の相手が元修斗世界フェザー級王者アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラという発表があった。日沖✕ノゲイラ戦の決定で、今大会の全試合のラインナップは以下の通りに出揃ったこととなる。

<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

それにしても、驚かされたアナウンスだった。ペケーニョの愛称で20年以上も前からファンに愛されてきた伝説のファイターが15年半ぶりに再来日を果たす。しかも修斗フェザー級王者旧旧対決、日沖と道着MMAルールを戦う。20歳で初めて日本の地を踏んだペケーニョも、もう47歳だ。

MMAに関していえば最後の公式戦出場は2014年5月が最後だが、ルタリーブリやグラップリングでマスターの試合に出ている可能性もある。日沖のコンディションについては名古屋MMA界隈から聞かれている一方で、ペケーニョの現状は未知数そのもの。

そんなペケーニョとの対戦に関して、日沖は「非常に光栄。修斗でやっていたときの絶対王者。打撃は綺麗な形でなくても当て勘があって、ギロチンという必殺技を持っている。一発でやられてしまう可能性もある選手。ラストになるかもしれない格闘技人生なので、覚悟を見せたいと思います」と会見で意気込みを語っている。


両者が対戦するROMAN COMBAT=道着MMA戦は今大会より、ポジションを取っている状態でのブレイクに疑問を感じ、MMAに即したラウンド制を廃止。10分1R及び15分1Rに改められる。また、グラウンド状態における顔面へのヒザ蹴り=4点ヒザも解禁されることとなった。

R.O.M.A. RULES無差別級&時間無制限=バーリトゥード戦で、「素手は普段から慣れている」ゲイ・ババカールと対戦する関根シュレック秀樹も会見に出席し、「自分の全ての歴史を生かせるのが、このルール。人生の答え合わせをする」と決意のほどを口にしている。

バーリトゥード、道着MMAとともにROMANの軸となる柔術ルールにおいても、今大会よりサブミッションの仕掛けに対するキャッチの効果を取りやめることも本日の会見で明らかとなった。
■視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

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