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【ONE FF100】台湾在住・ONE無敗の日本人、青柳克明「僕自身の成長が台湾のMMAの発展にも繋がる」

14日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムでONE Friday Fights 100が開催され、青柳克明が韓国のチャン・ソンギュと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

青柳は日本人の父と台湾人の母の間に生まれ、中学時代に台湾に移住。16歳で柔術を始め、MMAファイターとしての道を歩み始めた。2024年からONEに参戦し、韓国人選手に2連続KO勝利を収めて連勝街道を突き進んでいる。

そんな青柳は台湾に活動の拠点を置き、自らのMMAチーム=Blastを立ち上げ「僕自身の成長が台湾のMMAの発展にも繋がる」「自分だけが強くなるのは意味がない。台湾のMMAを盛り上げるためにも、みんなで強くならないとダメ」と自身の成功だけでなく、台湾のMMAシーンを盛り上げたいと語る。


――MMAPLANETでは初インタビューの青柳選手です。青柳選手は台湾在住の日本人MMAファイターとしてONEで活躍されていますが、台湾にはいつから住んでいて、格闘技を始めたきっかけは何だったのですか。

「僕は父親が日本人・母親が台湾人で、父親の仕事の関係で中学生の時に台湾に引っ越したんですよ。それで日本の大学に行くつもりだったのですが、そのまま台湾に残ることになって、今も台湾に住んでいます。格闘技を始めたのは16歳の時で、同級生の友達が格闘技をやっていて、彼に誘われてブラジリアン柔術を始めました。カルロス・トヨタさんの道場の支部が台湾にあって、はじめはそこに通っていて、そこからBMF Spaceに移り、今は自分のチーム=Blastを作って活動しています」

──柔術を始めて、すぐに柔術にのめり込んでいったのですか。

「柔術がバックボーンではあるんですけど、柔術と並行して立ち技の練習もやっていて、MMAには興味があったんです。それで練習を始めて半年ぐらいで散打の大会に出たら、その大会で優勝することができて、そこから本格的に練習を続けようと思いました」

──散打はサイドキックを多用したり、変則的な動きをする選手が多いですが、それでも大会で優勝できたんですね。

「そうですね。ただアマチュアの試合だったし、ルールや競技のことはあまり考えすぎず、とりあえず思いっきりパンチで殴りまくって勝った感じです(笑)」

──その頃から格闘技で生活していこうと思っていたのですか。

「台湾ではスポーツそのもので食っていくことが非常に難しく、スポーツをやっている大抵の選手はトレーナーになって競技を続けるんですよ。僕自身、今もパーソナルトレーナーの仕事をやりながら、格闘技を続けています」

──なるほど。台湾はスポーツ選手という職業そのものが成り立ちにくいのですね。

「野球やバスケはプロとして成立するのですが、格闘技はまだ時間がかかると思います。例えるなら2000年頃の日本の格闘技のようなイメージで、まだ発展途中ですね。ただ僕はONEで試合を出来るようになったので、今は選手活動をメインでやるつもりで考えています」

──台湾の格闘技事情についても聞かせてください。台湾は柔術のジムが多いのですか。

「台湾には日本人の柔術の先生が結構いて、柔術のジムはたくさんあります。あとはムエタイやキックボクシングのジムも多くて、日本のRISEにワン・チンロン選手や狂狼選手が出ています。MMAのジムはまだ少ないのですが、徐々にこのブームは広がっていくと思います」

――台湾ではONEが一番人気があるイベントなのですか。

「UFCとONEを見ている人が多いです。大きく分けるとMMAを好きな人はUFC、ムエタイやキックも好きな人はONEというイメージです。もちろん両方の大会を見る人もいます」

――青柳選手自身はどういった経緯でONEに参戦するようになったのですか。

「今の僕の先生がジェフ(・フアン)先生で、ジェフ先生は元々ONEの選手だったんです。その時のトレーニングパートナーがONEで働いていて、去年5月に僕が台湾でボクシングの試合に勝ったあと、僕のプロフィールをONEに送ってくれたんです。そうしたらONEからオファーを頂きました。ONEの試合が決まったときは凄く嬉しかったのですが、今までになかったプレッシャーと緊張を感じましたね」

──2024年7月のONEデビュー戦ではチョン・ジュンヒに1RKO勝利でしたが、あの時は緊張していたのですか。

「はい。台湾ではMMAがそこまで人気のある格闘技ではないので、台湾の選手がONEやUFCのようなビッグマッチに出られると思ったことがなかったんです。だからONEで試合することは夢みたいなもので、本当に嬉しかったですね」

──続く2024年10月のイ・ジュンファン戦も右ストレートでのKO勝利でした。青柳選手は自分の打撃、特にパンチに自信を持っていますか。

「今はレスリングとボクシングに専念しているのですが、周りの人からは瞬発力がすごくて、僕の右ストレートは異常に硬いと言われます。実際に右のパンチで何回か相手をノックアウトしてきて、それで自信を重ねてきたので、今は右ストレートを自分の武器にして試合をしようと思っています」

──ジュンファン戦での右フック・ストレートの打ち分けが印象に残っているのですが、あれは意識しているものですか。

「僕自身そこまで意識していないのですが、右ストレートとフックは自信があるので、それを使い分けながら打っています」

──当初はONEと契約できてうれしいという立場だった青柳選手ですが、ONEでは2戦2勝2KOです。ONEで勝ち星を重ねることで自信もついてきましたか。

「自信になっているというより、自分が確実に進化していることを実感しています。もちろん試合のオファーが来るたびに緊張しますし、プレッシャーも感じるんですけど、それが逆に興奮するような感じでたまらないです」

──ちなみにご自身のチームはどんな練習環境なのですか。

「自分のチームを立ち上げた……と言ってもジムを作り始めて内装している途中で、今はそれぞれボクシングとレスリングのトレーナーの所に行って練習しています」

──練習環境という部分で、例えばタイでキャンプを張ったり、台湾以外で練習するという選択もあったと思います。青柳選手の場合は台湾に拠点を置いて活動していきたいという想いがあるのですか。

「そうですね。どうしても台湾の練習環境は完璧ではないし、サポート環境など厳しいところはあります。その中でも僕はボクシング専門のジムに行ったり、大学のレスリング部に行ったり、自分でプランを立てて、自分のものにするという形で練習しています。もちろんタイミングが合えば海外でも練習しますし、実際にタイのAKAタイランドや僕の憧れの山本“KID”徳郁さんのジム(KRAZY BEE)で練習したこともあります」

──青柳選手はKID選手に憧れているのですか。

「はい!KIDさんと魔裟斗さんは台湾でも伝説的な存在で、台湾の格闘技ファンはみんな知っています。僕も16歳の頃にKIDさんの試合を見て、KIDさんに憧れて、どうしてもKIDさんにお会いしたかったんです。ただ僕がKRAZY BEEに行った時はもうKIDさんが病気で大変な時期で、お会いすることは出来なかったのですが……KIDさんのジムで練習させてもらえたことは本当に嬉しかったです」

――青柳選手は日本で2度試合をしていますが、練習で来日しているタイミングで試合をしたのですか。

「僕は日本の清水俊一選手とも知り合いで、清水さんに『日本で試合をしたいので、もし清水さんから繋がりができたらお願いします』とお願いして、清水さん経由でZSTとクロスオーバーからオファーをいただきました。3月にONEの日本大会がありますが、次に日本大会がある時には必ず出たいので、それまでは頑張らないといけないですね」

──さて今大会で対戦するチャン・ソンギュにはどんな印象を持っていますか。

「過去にONEで一戦やっていて、何回も映像を見ましたが、正直に言うと実力がよく分からなかったです(苦笑)。立ち技もそこまで強くないし、寝技もやるんだけど粘り強いわけではない。だから実際に戦ってみてどうなんだろう?という意味で注意している感じです。僕自身、この試合に向けて色んなフェイントを練習してきたので、それを試合で出したいです」

──今回も会場が沸くようなKO勝ちを見せたいですか。

「もちろん見せたいですね。で、今回は勝った後にリング上でのバク宙とかもやってみたいです(笑)。僕もONEでは3戦目ですし、みなさんに『ONEのバンタム級は“Blast”青柳克明だ!』と思ってもらえる存在になりたいです」

──青柳選手はMMAファイターとしてどんな目標を持っていますか。

「MMAファイターとしての目標は、もちろん第一にONEで成功すること。そして、それだけではなく台湾のMMAを盛り上げることを意識しています。僕自身の成長が台湾のMMAの発展にも繋がると思うし、僕が強くなり続けて、台湾の選手たちに『みんなも頑張ればこの素晴らしい舞台に立つことができるんだよ』と伝えたいですね。また自分がONEで活躍して色んなつながりを作って、Blastを通して台湾の選手を日本や海外の試合に派遣していきたいです」

──自分が台湾のMMAを盛り上げるきっかけになりたいという想いがあるんですね。

「自分だけが強くなるのは意味がないし、周りの人たちと一緒に台湾のMMAを盛り上げるためにも、みんなで強くならないとダメだと思っています」

──今回のインタビューを通して、青柳選手のことを知った人も多いと思います。応援してくれるみなさんにメッセージをいただけますか。

「僕のチーム名でもある“Blast”には爆発した時に起こる爆風みたいな意味があるんですね。元ネタは漫画『ワンパンマン』のヒーローランキングで1位になったBlastというキャラクターで、それがいい名前だなと思っていただきました。今回の試合に向けて技術はもちろん、フィジカル、精神面、全てを高めてきたのでONEの舞台でBlastの名に相応しい試合を見せたいし、Blastから風を起こして台湾のMMAを世界に発信していきたいです。応援よろしくお願いします!」

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【ROMAN02】MMA梁山泊=ROMAN Combatに、日沖発参戦「戦いに挑戦できる機会がもうないかも」

【写真】日沖とアマゾンの揃い踏みも、2023年2月のFinish以来だ──この日、透暉鷹はパンクラスでタイトル戦。久米は──(C)MMAPLANET

5日(木)にROMANより、4月27日(日)に東京都新宿区のGNEスポーツパレスで開催されるROMAN02の追加カードが発表されている。
Text Manabu Takashima

時間無制限、無差別、素手というMMAの原型=ルーツに立ち返るROMANバーリトゥードで関根シュレック秀樹が、公開で対戦相手の募っている同大会。関根以外に大浦マイケ、松本大輔、中里謙太、門脇英基の参戦が明らかになっていたが、うち3選手はROMAN Combat=道着MMAルールで挑むこととなり、松本は門脇教祖との対戦が決まった。

中里は田馬場貴と相対する他、ROMAN Combatでは清水俊一が連続参戦し、大村智成と。江木伸成✕江崎壽、高橋孝徳✕押木英慶、瓜田幸造✕中山賢一裕と道着所縁、そしてMMA経験者たちが集い、さながらMMA梁山泊の様相を呈している。

そんなROMAN Combatに修斗、SRCフェザー級の頂点に立ち、UFCで活躍した日沖発の出場が決定している。


今年で42歳になる──日沖がケージの中で戦う姿を披露するのは2023年3月のFinish10の土屋大喜戦以来となる。それ以前には2021年8月のGrachanでのタクミ戦、全日本マスターオープンで柔術のトーナメントで戦ったのは2019年だった。タクミと土屋のいわばOBマッチはグラップリング戦で、日沖が打撃有りの戦いに挑むのは2018年8月のRIZIN12における朝倉未来戦以来、実に6年8カ月ぶりとなる。

とはいえ自らの城stArt では常にプロ連にも参加しており、久米鷹介や透暉鷹らは常にその強さを口にしている。日沖の対戦相手は誰になるのか発表はこれらかになるが、今回のROMAN出場に向けMMAPLANETの以下のようなコメントを寄せてくれた。

日沖発
「今回、ROMANに出場しようと思ったのは、ナオさん(渡辺直由CEO)に口説かれたからです(笑)。同時に、衰えに抗いながらも戦いに挑戦できる機会がもうないかもしれないという想いもありました。ROMANがやろうとしていることは新しい試みでもあり、原点回帰でもあると考えています。
MMAとBJJ が完全に別物、異種競技になった近年において、その両方の良さ、総合格闘家と柔術家がリンクした楽しさを味わえるはROMANやPROGRESSのような試みであり、だからこそ世間に伝わるものだと思います。
これから大会が続き、選手や競技が進化するとROMAN独特の技術やスタイルも生まれてくると思うので楽しみです」

相手を仕留める総合格闘技。テイクダウン&スクランブル時代全盛期に世界の最高峰でMMAを戦ってきた歴戦の勇者らしい言葉だ。そんな日沖参戦のROMAN三本の支柱のうち一つ、ヒール解禁、外掛け、スラム有りのUnlimited柔術といえる柔術オリジン=ROMAN JIUJITSUで無差別級4人制トーナメントも実施される。

白木アマゾン大輔✕ランジェル‧ロドリゲス、森戸新士✕柳井夢翔という準決勝の顔合わせも決まった同トーナメント。森戸と柳井は旗揚げ大会で対戦し、痛み分け──決着戦となる。

なおROMAN Combatの階級はユニファイドに即した階級で、当日計量(道着無し)。試合タイムは10分✕1Rもしくは、15分✕1R。ROMAN JiuJitsuは7分✕1Rとなっている。格闘温故知新であり、斜め上を進む前衛的格闘イベントROMANの第2回大会──日沖、マイケ、関根の対戦相手の発表も待たれる。

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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#01 エフェヴィガ雄志 ライダーHIRO 清水俊一 西尾真輔

【Shooto2025#01】スクランブル出場のライダーをRNCで仕留めたエフェヴィガーー試合後に本音が爆発

【写真】エフェがバックからパンチを全力で打っていないように見える場面もあった。試合後に語った内容に完全同意だ(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
Def.1R4分33秒 by RNC
ライダーHIRO(日本)

当初は環太平洋ライト級王者エフェヴィガに、西尾真輔が挑むタイトルマッチが予定されていた。しかし西尾が減量中に体調不良で病院に搬送される事態に。試合に出場できない西尾に代わり同じジムのライダーHIROが、通常はバンタム級で戦っているにも関わらず、スクランブル発進でエフェヴィガとーーライト級で対戦することとなった。

両者が向かい合うと、当然のことながら体格差が目立つ。試合が始まり、エフェヴィガの左ミドルでライダーが吹っ飛んだ。エフェヴィガの打撃に対し、下がり続けるライダーがシングレッグで飛び込む。これをスプロールしたエフェヴィガはスタンドに戻ると左ストレートでダウンを奪った。エフェヴィガがパウンド&ヒジを連打し、さらに左へパスを狙う。ハーフガードのライダーが右腕を差し上げる。そのライダーの顔面に左の鉄槌を落とすエフェヴィガが、立ち上がって離れた。

スタンドに戻ると、ライダーがケージづたいに回る。ライダーのテイクダウンは通じず、エフェヴィガがガブってバックへ。右足を差し入れたエフェヴィガがバックコントロールからパンチを打ち込む。ライダーが正対するとエフェヴィガがスタンドに戻った。ライダーのテイクダウンを切ったエフェヴィガが、バックからパンチを打ち込むが―――力を抑えているようにも感じられる。最後はエフェヴィガがRNCでタップを奪って試合を終わらせた。

勝者のエフェヴィガに笑顔はない。それはそうだ。普段はバンタム級で戦っている選手がライト級の試合に、しかもスクランブル出場で臨む。MMAでは2階級ーーリミットには約9キロの差がある。

そもそもライダーについてはMMAPLANETのインタビューで、兄の清水俊一が自身の出場について「弟(ライダーHIRO)に話があったんですけど、仕事の都合で1月は試合が出来ないということになって」と語っている。バンタム級のオファーを断っているライダーが、たとえライト級での代役出場を「直訴」したとしても、それを許可しないのがプロモーターや競技運営団体の役割ではないのか。それだけ危険をおかして試合を組む必要があるのか。何もなかったから良かった、ではない。何かあった後では遅いのだ。

マイクを握ったエフェヴィガも「見てのとおり、試合にならなかった。RNCで終わって良かったです。遊びでやっているわけじゃない。これで取り返しのつかない怪我に繋がっても仕方ない。相手にとっては幸運な終わり方だったと思います」と語り、首をかしげた。さらに「自分が試合をする理由は、仲間たちやお客さんのおかげで試合ができるので、精一杯恩返しがしたいから」と――このエフェヴィガの言葉を、関係者はしっかりと受け止めてほしい。


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45 AB MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#01 ブログ 人見礼王 清水俊一

【Shooto2025#01】人見礼王が1・2Rは打撃でリードするも、3R終盤の減点で清水俊一とドロー

【写真】人見がグラウンドで清水の顔を蹴った…というよりも足が当たった形で減点。人見にとっては悔やまれるドローだった(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
Draw.0-0:28-28.28-28.28-28
清水俊一(日本)

いきなりサウスポーの人見がスピニングバックキックを繰り出す。組みつこうとする清水だが距離が遠い。清水がインローを蹴ると、人見が右の蹴りと左ミドルを返す。人見は左ストレートから前進し、清水がケージを背負うと左ミドルを蹴る。さらに人見は右のサイドキックと左ミドル。清水は人見が前に出たところでシングルレッグで組んで、人見の左足に絡む形でハーフガードで引き込む。

人見は右ヒジを落としつつ、清水の背中をマットにつけさせ、清水の右腕にアメリカーナを狙う。ここで両者の動きが止まってブレイク。再開後、人見がスピニングバックキックを見せ、前に出て左ストレートを打つ。ここで清水がシングルレッグで組んでテイクダウンすると、人見は清水の左腕にキムラを狙う。

2R、人見が打撃のプレッシャーをかけて前に出る。清水は細かいステップから組みのフェイントを入れて右ミドル。人見はインローを蹴り返し、右フックで飛び込みつつ左ミドルを蹴る。清水が前に出ていくと、人見が右フックから左ストレート。人見はこの左ストレートを顔とボディに打ち分け、右フックにつなげる。前に出る清水が右ストレートから組みつくと、人見は両差しで清水をケージに押し込む。

ブレイク後、人見が右のフェイントを入れ、清水の右ミドルに右フックを合わせる。清水は細かく右ストレートで前進。人見は右フックを返し、左アッパーと右フック、左のロングフックを打ち込む。清水が右ミドルを蹴り、ダブルレッグから引き込むと、人見はハーフガードからヒジを落とす。

3R、人見が右フックから左ストレートで飛び込むと、清水のインローがローブローとなる。インターバル後、人見がステップしながら右フックを打つが、ここで足を負傷したか、人見はステップを踏めずに足が止まる。清水は前に出て左フックを当て、人見は右フックと左ミドルを返す。

ここで清水がシングルレッグでテイクダウンすると、人見の後ろに回り込む。清水は立ち上がろうとする人見を寝かせ、足を四の字に組む。清水は細かいパンチを入れながら腕十字を狙い、人見も足を外して正対しようとするが、清水がバックキープを続けて人見の右足に二重絡み・シングルバックへ。ここで清水が股裂きのような形になると、人見の左足が清水の顔面に当たってしまい、清水にインターバルが与えられ、人見は減点1となる。

同じ状態から試合再開となり、両者が足関節を狙いあったところで試合終了。判定はジャッジ3名とも28-28のイーブン、人見としては3R終盤の減点1が悔やまれるドローとなった。


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【Shooto2025#01】修斗でまさかの揃い踏み。清水俊一&西尾真輔「宇留野道場祭りにします!」(西尾)

【写真】J-MMAの変化が感じられる清水と西尾の修斗同時出場(C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01にて、西尾真輔がエフェヴィガ雄志の持つ環太平洋ライト級王座に挑戦。清水俊一が修斗初参戦で人見礼王と対戦する。
Text Takumi Nakamura

昨年9月にパンクラスから修斗に初参戦し、マックス・ザ・ボディをわずか36秒でKOするというインパクトを残した西尾。試合前からの怪我もあり、11月の環太平洋王座決定戦をキャンセルせざるをえなかったが、今大会で王者エフェヴィガに挑戦する運びとなった。

そして西尾と同門、デビュー20年目&キャリア80戦を越えようという清水は意外にも今回が修斗初参戦。昨年の環太平洋バンタム級王座決定トーナメントではデビュー3戦目にして野瀬翔平をあと一歩まで追い込んだ人見との対戦に臨む。

2025年のプロ修斗開幕戦で揃い踏みとなった宇留野道場の清水&西尾コンビに話を訊いた。


「このタイミングを逃すと修斗には出られない」(清水)

――国内外で様々な大会で戦ってきた清水選手とパンクラスを主戦場にしている西尾選手が修斗のリングで揃い踏みという形になりました。

西尾 同じ日に試合するのも初めてですよね?

清水 そうだと思う。そもそも僕がこだわりなくあちこちの大会に出ているので。

――まず清水選手は修斗初参戦ですがオファーを受けた時は驚きましたか。

清水 もともとは弟(ライダーHIRO)に話があったんですけど、仕事の都合で1月は試合が出来ないということになって、それで僕に「どうですか?」と話が来たんです。ちょうど僕自身、どこからもオファーがなくてスケジュールが空いている状況で、このタイミングを逃すと修斗には出られないなと思って(オファーを)受けさせていただきました。

――清水選手は本当に多くの大会に出ていますが、修斗とは縁がなかったですよね。

清水 実はアマチュア時代にうちの宇留野(修一)とは「アマ修からやって修斗でプロになろう」という話をしていたんです。ちょうどその頃にZSTのアマチュア大会の第1回が行われて、たまたま腕試しで出ることになったら、その試合で勝って、プロの前座=ジェネシスバウトに呼ばれて。で、その大会のメインイベントで所(英男)さんの試合を見て「自分もZSTに出たい!」と思って、ZSTを目指すことになったんです。だからあの時にZSTのアマチュア大会に出ていなかったら修斗に出ていたと思います。

――そういうエピソードがあったのですね。ではこのタイミングで修斗に出ることは不思議な感じもしますか。

清水 本当にありがたいですよね。僕自身3~4年はまともに日本で試合していなくて、半分引退しているようなポジションの選手だと思うので。

――西尾選手もパンクラスを主戦場に戦っていて、昨年9月に初めて修斗に参戦しました。

西尾 あのときはマックス選手の相手が怪我をして代役を探しているなかで、パンクラス経由で僕にオファーが来たんです。そこでマックス選手に勝って、今回こうしてタイトルマッチの話をもらって、みんながみんなベルトに挑戦できるものではないので、すごくありがたい話をもらったなと思います。特に自分はパンクラスで筋肉キャラでやっていて、それを面白がってもらえたのかなと(笑)。

しかも今回は本当に強いエフェヴィガ選手が相手で、交わることはないと思っていたのですが、なんか気になる選手だったので試合はチェックしていたんですよ。そうしたらこうして試合が組まれて、なんか運命的なものを感じます。また前回に続いて快く修斗に送り出してくれたパンクラスにも感謝しています。

――もともとエフェヴィガ選手との対戦は昨年11月に一度計画されていたんですよね。

西尾 実はマックス選手とやる前から怪我があって体調も悪かったんです。試合そのものはすぐ終わったのですが、自分のコンディション的に連戦出来る状況じゃなかったし、タイトルマッチを組んでもらえるならパーフェクトな状態じゃないと失礼だと思い、その時は試合を見送らせてもらいました。

――そういった事情があったのですね。仕切り直しでエフィヴィガ選手との試合が決まって、どんなことを意識して準備しているのですか。

西尾 しっかりチームの皆さんが協力してくれて対策…というか、いつも通り自分の長所を出せるように色々と考えてもらっています。ただ結局最後は気持ちの勝負になると思うし、相手が強いことは分かっています。まだ見せていない武器も隠し持っていると思いますが、自分は深く考えすぎず、自分のいいパフォーマンスを出せるように心がけていますね。

――清水選手は24歳の人見選手との対戦になりました。

清水 とにかく人見選手の印象は“若い”ですね。自分は今年40歳で、20歳でプロデビューしているので、その時の人見選手は4~5歳くらいじゃないですか。そういう選手が大きくなって自分とやるというのは面白いですよね。自分も仲間たちと色々と対策は考えますが、最終的に自分のスタイルをどこまで出せるか。それはデビューしたときから同じなので、今回も変わらずそれで行こうかなと思います。

「マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…、自分にとってはあれが格闘技」(西尾)

――西尾選手は”ぶん殴りマッスル”と呼ばれていますが、もともと格闘技は何をやっていたのですか。

西尾 自分は地元が岡山の田舎で、小さい頃から旧K-1やPRIDEをよく見ていて、小学2年生くらいの頃にK-1でマーク・ハント×フランシスコ・フィリオを見て、ハント推しになって格闘技をやってみたくなったんです。でも近くに空手道場しかなかったので、そこに入門しました。

――では空手がバックボーンになるんですね。

西尾 はい。試合には出ていたんですけど、特に強かったわけでもなくて、空手は高校まで続けて、勉強して東京の大学に進学しました。ただ普通の大学生活が物足りなくなってきて、また格闘技をやろうと思って、都内でジムを探したんです。それで幾つかジムを見学したり、体験入会したのですが、格闘技経験どころか運動もやったことがないような人たちばかりで、俺がやりたいのはこれじゃないと思っていて(苦笑)。そうしたら人伝に新宿スポーツセンターでMMAの練習をしている人たちがいると言われて、紹介してもらったのが清水さんたちだったんです。

清水 とりあえず身体ができていたし、格闘技がものすごく好きなのは伝わってきました。当時だったらRIZINを見ている人が多かったのに、話を聞いてみると昔のK-1や初期のPRIDEが好きと言っていて、世代的には少しずれてるじゃないですか。さっきも言っていましたが小学校の頃から格闘技にハマっていたってこと?

西尾 はい。だから周りの友達とは全く話が合わなくて、近所のおじさんたちと格闘技の話をしていました(笑)。

清水 それがファイトスタイルにも影響しているよね。

西尾 そうだと思います。マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…ヘビー級でバチバチにいく選手が好きで、自分にとってはあれが格闘技なんですよ。対策を立てて緻密に戦うのもいいことだと思いますが、僕の場合は自分のストロングポイントを出す選手に魅力的を感じるし、それに憧れて格闘技をやっていたら、自然とこうなっていました(笑)。

清水 僕たちとは階級が違うので相手を見て練習してくれますが、それでも体の強さやパンチ力が伝わってくるんです。試合になったら思いっきり全力でいくので、いつも相手が大丈夫かなと思って見ています。

「修斗に出るなら宇野さんとやりたい」(清水)

――今回色々な流れがあって2人で修斗に出ることになりましたが、今年はどのようなことをやっていきたいと考えていますか。

清水 生意気かもしれないですけど、僕はある程度やりたいことをやらせてもらえたので、自分からこういう大会に出たい、誰々と戦いたいというのはあまりないんですね。魅力的な話をいただいたら「ありがとうございます!」という感じでやっています。そのなかでまさか修斗から話が来ると思っていなかったので、本当に嬉しいです。で、せっかく修斗に出るんだったら、修斗でしか出来ないことをやりたいと思っていて。

やっぱり僕の世代で言ったら修斗と言ったら宇野(薫)さんで、修斗に出るなら宇野さんとやりたいんですよね。もともと宇野さんもうちの宇留野が教えていたと聞いていて、僕は体重も宇野さんに合わせるので、宇野さんとやりたいです。もちろん簡単じゃないことは分かっていますが、少しでも夢を持てるんだったら、それだけでもありがたいです。

――西尾選手はいかがでしょうか。

西尾 今は環太平洋のベルトを獲ることに集中しています。僕も決して若くはないので、こうして勢いに乗っている時期にどこまで上にいけるか挑戦していきたいです。

――パンクラス経由で修斗に参戦した形で、またパンクラスのベルトも狙いたいという気持ちもありますか。

西尾 もちろんあります。自分はパンクラスのネオブラッドトーナメントに出て、そこでプロとしての意識が変わりました。パンクラスには感謝しているし、僕はパンクラシストとして誇りもあるので、その誇りを大事にしたまま、偉大な修斗という場に乗り込んでいるという気持ちです。

――それでは最後にファンの皆さんに向けてメッセージをいただけますか。

清水 人見選手は若くてイケイケで、僕のことを倒す気満々だと思いますが、人見選手にやりたいことやらせず、気づいたら僕が手のひらで人見選手を転がしているような試合ができたらなと思っています。あとはやっぱり後輩の西尾がベルトをかけて戦うことになって、タイトルマッチは人生で何回もできるものじゃないと思うんですね。だから全力でやってほしいし、僕は西尾の試合の前にケージを温めておきます。

西尾 いつも世話をしていただいている清水さんと同じ日に試合ができること嬉しいですし、試合に関して自分は思いっきりいくだけなので、今回も思いっきりいきます。僕の清水さんで修斗の後楽園ホールを盛り上げて、その日は宇留野道場祭りにします!

■視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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【Shooto2025#01】新人王トーナメント決勝で田口恵大と対戦、知名昴海「範馬勇次郎の強さに憧れました」

【写真】昴海と書いて「すかい」と読む(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01で、知名昴海がストロー級新人王を賭けて田口恵大と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

知名は2022年の全日本アマチュア修斗選手権にて、ストロー級で3位になり翌年プロデビュー。ここまで3戦全勝、全試合でフィニッシュして新人王トーナメント決勝に進んでいる。現在18歳の知名が、如何にしてMMAの道に進んだのか。新人王獲得を目指す知名に、これまでのキャリアを訊いた。


――知名選手は2006年7月生まれ。ということは現在、高校3年生なのでしょうか。

「はい。今は通信制の高校に通っています」

――通信制の高校を選んだのは、プロを目指してMMAに専念するためですか。

「そうです。中学を卒業する時にはプロになることを目指していたので、たくさん格闘技の練習ができる環境を探していました。そこで格闘技コースがある八洲学園という通信制の高校を見つけて。八洲学園には格闘技だけでなく、スポーツ関係の人たちが入学しています」

八洲学園大学国際高等学校:
八洲学園では高校卒業の資格取得と、他の資格取得や各種専門分野を学習することができる。なかでもトップアスリートの育成を目指したコースでは、格闘技(ボクシング・キックボクシング・MMA・空手)の練習をしながら高校卒業の資格を取得することができ、日本全国の道場・ジムと提携している。

――なるほど。格闘技を始めた時期やキッカケなどを教えてください。

「もともとは4歳の時に空手を始めて、小学生の時に柔術、そのあとキックボクシングを始めて最後にMMAです。空手は白蓮会館で――『実戦カラテ』という言葉に惹かれました。小さい時から強くなりたくて、それを親に伝えて空手の道場に通わせてもらうようになりました」

――4歳の時、何かに憧れて強さを求めたのですか。

「アニメで『グラップラー刃牙』を視て、範馬勇次郎の強さに憧れました。そこで空手を始めたんですけど、全部ある格闘技はMMAだと思って、最終的にはMMAをやりたいと思いました」

――主人公の刃牙ではなく、地上最強の生物=範馬勇次郎に憧れる4歳児とは!

「アハハハ、そうなんです。空手は4歳から小5までやっていました。MMAをやるためには寝技も必要だなと思って、小3から柔術の道場にも入っています。最初は那覇にあったアクシス系のククロス柔術アカデミーに入って、ククロスが閉館してからは北谷にあるカルペディエム沖縄に行きました。今MMAでやっている寝技の形は、ククロス時代に覚えたものですね」

(上写真)昨年4月に高橋佑太をRNCで下してプロデビューを果たした知名。(下写真)1年後の2戦目は、ふじい☆ペリーにツイスターを極めている(C)SHOJIRO KAMEIKE

――キックボクシングは現在所属しているDROPで?

「はい。小6の時に空手を辞めて、MMAのためにキックボクシングを習いたいと思って――代表の宮城友一先生がMMAのファイターだったので、中1からDROPに入りました」

――格闘技以外のスポーツ経験はありますか。

「いえ、格闘技だけで他には何もやっていなかったです。小さい頃からMMAのチャンピオンになりたいと思っていました」

――……一番驚くのは、試合の時はあれだけイケイケな感じなのに、インタビューでは圧倒的にトーンが低いですね。

「あぁ、すみません! インタビューに慣れていなくて(苦笑)」

――いえいえ。ケージの中ではあれだけ打ち合い、マイクでもアピールできるのに(笑)。

「アハハハ」

――プロデビューから1戦目と2戦目は落ち着いてグラウンドで攻め込んで勝利しています。しかし3戦目の友利瑠偉戦はフィニッシュこそRNCであったものの、開始早々は激しく打ち合っていました。正直なところ、もっとリスクを下げる戦い方もあったかとは思いますが……。

昨年11月の友利琉偉戦はRNCで仕留めたものの、序盤はド派手な打撃戦に(C)THE BLACKBELT JAPAN

「なんだか流れで熱くなってしまいました(苦笑)。3戦目の相手は、どちらかといえば寝技が得意な選手だと聞いていて。だから自分は打撃で行くと決めていました。でも相手が打ち合ってきた流れで――最後は組んで、相手も疲れていたので一本取れましたけど……」

――相手は寝技が強いと聞いていたのに、相手のほうから打ち合ってきたから自分も熱くなってしまったと。

「そうです(苦笑)。打ち合いがあったからか当日はベストファイト賞を頂きましたけど、試合後は『危ない戦い方だ』と父から怒られました。次の試合は冷静に、作戦通り進めたいです。……MVPも欲しいですけど、今後も負けずに無敗で進んでいきたいですね」

――お父さんも何か格闘技をやっているのですか。

「父は柔術の茶帯です。今はDROPで宮城先生とMMA&キックボクシングの練習をしているほかは、THE BLACKBELT JAPANとクロスラインで練習させてもらっています。あと空いている時間は、家で父と一緒に練習しているんです。柔術やグラップリングの練習ができるように家のベランダを潰して、マットを敷いてくれました(笑)。あと妹もMMAをやっていて――」

――もしかしてDEEPジュエルスで戦っている、同じDROP所属の知名眞陽菜選手は妹さんなのですか。

「そうです! 自分が格闘技を始めたあとに、妹も僕の真似をして同じ流れでMMAを始めました。今16歳で、DEEPジュエルスでは2戦2勝です」

――そうだったのですか。ともに無敗、いずれ兄妹同時チャンピオンが実現するかもしれません。

「そうなると良いですね。妹に先を越されないように頑張ります(笑)」

――妹さんも含めて、今は沖縄から多くのプロ選手が誕生しています。修斗でもストロー級ランカーは沖縄在住選手が多いです。

「そうですね。ストロー級の選手が多いから、良い練習になります」

――次の試合で新人王を獲得すれば、次は上位ランカーとの対戦が待っているでしょう。現在の練習仲間と対戦することは意識しますか。

「……そうですね。THE BLACKBELT JAPANの選手練習に参加させてもらうようになったのが中3の時でした。当時は練習していても、先輩たちには全然敵わなかったです。でも今は――去年ぐらいから、少しは追いつくことができているかなって思います。昔はスパーで毎回極められていたけど、今は僕が極めることもできていたりとか」

――昨年、ですか。昨年4月にプロデビューして以降、何か気持ちの面で変化があったのでしょうか。

「それはあります。選手練に参加し始めた頃、僕はまだアマチュアでした。だからプロの選手に負けるのは当たり前だと思っていて。だけど自分もプロになり、『しっかり対等に戦えるようにならないといけない』と考えるようになったんです」

――結果、新人王トーナメント決勝に進出しました。決勝で対戦する田口選手の印象を聞かせてください。

「相手はストライカーで、次は作戦どおり戦いたいです。熱くならないように」

――先ほど言われたとおり、ストライカーに対しては寝技で挑む、と。

「アハハハ、作戦は秘密です。寝技だけじゃなく、ストライカーと打ち合える自信もあります。でもまずは勝って新人王を獲ることが一番なので、勝つための試合をします。

新人王決勝は2Rプラス延長1Rがあります。3R戦うことも想定して、スタミナをつけてきました。きっちりフィニッシュして勝ちたいけど、まずは確実に新人王を獲ります!」

■Shooto2025#01 視聴方法(予定)
1月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード
<世界フライ級暫定王者決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
RISING SUN
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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【ZFN03】河名マストと対戦、ユ・ジュサン「試合映像をチェックするたびに安心してしまって」

【写真】こんなに丁寧かつ、穏やかでいて辛辣。K-MMA界の慇懃無礼男だ(C)MMAPLANET

明日14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02で河名マストと対戦するのは、第1回大会でヘッドライナーを務めたユ・ジュサンだ。
text by Manabu Takashima

キャリア7勝0敗、負け知らずだが世界レベルで戦う力を持っているのかは不明だ。それでも河名に対して「楽勝できる」と歯牙にもかけない様子で断言した。

さらにLookin’ for a Fightだからといって特別なことをしないで、いつもように戦う姿勢を貫くユ・ジュサン。その言葉も全く気負いがなく、落ち着いた表情で口にしていた。心の底から自信があるのか。それとも根拠なき自信なのか。HEATフェザー級王座決定戦=倉本拓也戦前のインタビューの時とデジャブのような落ち着きよう。その倉本戦は、言葉の通りとなった。果たして、河名マストに対して同じことができるのか。明日、ハッキリする。


――パブリック計量と会見の終了直後にインタビューを受けていただいてありがとうございます。

「自分の方こそ、インタビューをしていただいて感謝しています」

――計量と会見がドッキングし、明日には対戦する選手と言葉を交換する。選手によってはとてもナーバスになるシチュエーションかと思うのですが、凄くリラックスしていましたね。

「前回大会は普通に計量だけでした。まぁ、これをやるのは嫌な相手の時はあると思います。でも、マスト選手なら問題ないです」

――というのは?

「自分の相手にはならないからです(笑)。楽勝できる相手だからプレッシャーもないので」

――凄い自信ですね。

「マスト選手の武器は、グレコローマンレスリングです。でも、それだけです。ワンツールで。試合映像をチェックするたびに安心してしまって。このままでは油断をしてしまうので、試合を視るのもやめました」

――……。実は2年前の12月30日のAngel’s FCを取材していて、ユ・ジュサン選手は清水俊一選手とフェザー級王座決定戦で戦った時、試合後に立てないほど足にダメージがありました。聞くと試合前に負傷していたということで。でも試合中に足関節を仕掛けられてもまるで痛みを顔に出していなかったです。相当に気合の入った選手だと感じました。

「痛みを顔に出さない。それは上手くできていたと思います(笑)。実はZFNの第1回大会のヘイナウド・エクソン戦前も練習中にカーフキックを蹴られ、骨にがひびが入っていました。まぁ殴り合って、手術しないといけなくなったら手術をすれば良いという気持ちで戦いました。

でも明日の試合は、我慢強さでない自分の強さをお見せしたいと思っています」

――リモートですが、Lookin’ for a Fightということで自ずと求められていることは分かります。そのなかで、ダナ・ホワイトのお眼鏡にかなうためにライバルになりそうな選手は誰だと考えていますか。

「正直、そういうことは気にしていないです。なるようになるだけで。なれば、良いなぐらいの感覚です(笑)。だから明日の試合もこれまで通り、自分ができることを全て出して勝つだけです。

自分はもともと勝ち続けて、直接UFCと契約したいと考えていました。でもRoad to UFCが出来てしまって、そういうステップアップは難しくなりました。ついていなかったです。

だからLookin’ for a Fightで戦う機会が巡ってきたのは、ラッキーといえばラッキーです。でも別に明日の試合で、何かが変わるとかは期待していないです。このまま勝ち続けていれば、いずれはUFCと契約できるので。明日の試合も、そんな未来に近づくための一歩になれば良いです。

インパクトを残すためにわざわざ危険を冒す必要は、まだないです。このタイミングじゃない。安定した強さを見せる自信はあるので、よろしくお願いします」

――ユ・ジュサン選手の言葉を聞いていると、UFCと契約することでなく、UFCと契約したあとを見据えているように思えます。

「その通りです(笑)。自信はあります」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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45 MMA MMAPLANET o ROMAN01 松本大輔 清水俊一

【ROMAN01】これぞ道着着用MMA! ギの技術を見せつけた松本が清水とドローも好勝負に

【写真】スパイダーガードから清水にパウンドを打たせない松本——これぞROMAN道着着用MMAか(C)MMAPLANET

<ROMAN COMBATフェザー級/5分2R>
清水俊一(日本)
Draw
松本大輔(日本)

サウスポーの松本が右に回ってケージ中央を取る。松本の左ミドルをキャッチした清水がグラウンドに持ち込んだ。ハーフガードの松本は右を打ち込みながら松本の左袖を押さえ、左オーバーフックへ。立ち上がった清水が、背中を着けたままの松本に右のパウンドを落とした。しかし松本は左袖を押さえたまま、ガードワークでコントロールする。清水がガードの中に戻ると、松本はスパイダーガードでパウンドを打たせない。袖を切れない清水の顔面を、松本が右足で蹴り上げてしまう。試合は中断され、少しフラついている清水に休憩が与えられる。

再開後、松本が打撃で攻め立てるも、再び左ミドルをキャッチされてしまう。清水に背中を着かされた松本が、ハーフガードからニーシールド&木村ニーシールドでスイープを狙う。清水も十字で切り返したが、ここはスタンドに戻った。残り30秒、松本の右フックを交わした清水がボディロックでテイクダウンするも、松本が立ち上がる清水の右足を取って内ヒールを狙ったところでラウンドが終了した。

最終回、松本が右ジャブ&右フックでけん制する。清水の右ストレートをかわしてバックに回るが、前転した清水が右足を取ってヒザ十字を仕掛ける。これをかわした松本が、トップを奪取してパウンドを落とす。清水もスパイダーを狙ったか、しかし松本は取らせず体を起こしてマウント奪取へ。

清水はハーフで耐えるも、ケージ際に押し込まれてしまう。ここでマウントへ移行した松本は三角で抱えながらパンチを落とす。足を取りにきた清水に対して回り込み、ニーインザベリーからヒジを打ち込んでいく。

松本も足を狙いながらダブルガードの状態に。清水が起き上がり、フィフティフィフティの松本に右パウンドを連打する。トップキープからパウンドを連打する清水に対し、松本は足を絡めたままの状態でパンチを受け続けてしまう。ラスト10秒で足を取りに行ったが、清水が立ち上がって凌いで試合を終えた。

試合はドロー裁定となったが、道着を使った攻防がふんだんに見られた好勝負——これぞROMAN道着MMAが目指している姿だったのではないだろうか。


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【ROMAN01】MMAへのルーツを探る冒険、第一章。渡辺直由─02─「新しい価値観を見出す試合。相手」

【写真】NAOYOSHI代表取締役CEO、弘中邦佳ROMAN実行委員会代表、中井祐樹ROMAN名誉顧問。いよいよ、大いなる冒険が始まる(C)MMAPLANET

14日(月・祝)に会場非公開でROMAN01が開催されるROMAN01。世界に普及したMMAにあって時間無制限、有効な攻撃の幅を広げるROMANルールの採用など、ルーツに戻るイベントを開き、格闘技道を追求する渡辺直由氏インタビュー後編。
text by Manabu Takashima

バーリトゥードの復活以外に道着MMA=ROMANコンバット、そしてスラムやヒールを解禁しスイープを重視しないROMAN柔術と3つのルールが実施される。道着MMAと護身の要素もより高まったようにも感じられる柔術ルール――これらの戦いの場を創造する目的を尋ねた。

<渡辺直由インタビューPart.01はコチラから>


――R.O.M.A.Nのなかにヒエラルキーが存在しているということですね。そしてメインはROMAルールでウィル・チョープ×渡慶次幸平戦が決まりました。思わずニヤリとしてしまうカードです。

「そこをいうとセネガル相撲のチャンピオンの試合も組めそうで。僕としては満足度が高くて、楽しみなカードが揃ったと思います。渡慶次選手のことは以前から頭にあったのですが、特につながっているわけでもなくて。でも国際通りを歩いていたら、渡慶次がいて(笑)。『良かったら、出てください』とお願いして」

――もう、それは運命ですね(笑)。ユニファイドやRIZINルールよりも、ROMAルールで戦うことで渡慶次選手の良さが出るという感覚があったのでしょうか。

「ハイ。金的攻撃やベアナックルに慣れているのと……何よりROMAルールで戦うこと自体、相当に気合が必要じゃないですか。今回、実行委員会が交渉しているなかで渡慶次選手はやはり腹の据わり方が凄いと感じました。本物の格闘家というか、そういう人が出てくれることが嬉しいし興味深いですよね。

ムエタイやラウェイの選手は、試合数が多くて試合間隔も短い。いつでも戦えるという心臓の持ち主というイメージがあって。そういう渡慶次選手だからこそ、このルールも平気で戦える。いうと普段着のままでケージの中に入れるんじゃないかと思えるほどです」

――その点、ウィル・チョープは良い意味でネジが外れている。いつ、どこで、誰とどんなルールでも戦うファイト・ジャンキーかと。

「僕はあまり知らなかったんですけど、本当にそういう人だと聞いて。純粋に楽しみです」

――そしてROMANコンバット。道着MMAでは松本大輔×清水俊一戦。ここも、いい所を突いているなぁと。

「ぶっちゃけていうと、一般層に名前が通った選手が出るならスポンサーになるといってくれた方たちもいらっしゃいました。でも自分のなかで、そういう選手たちはお金を出すから戦ってくれるわけで――。このルールで戦うことを楽しみにしてくれるわけじゃないと思うんです」

――ハイ。

「それが……この2選手もそうですが、『フロンティアスピリッツ溢れる道着MMAならぜひ』という人たちが出場してくれることが凄く嬉しいです」

――そういうなかで若い選手の出場もあります。

「バリバリのMMAファイターでないと出られないとか、トップ柔術家でないと試合は組めないとか。そういうモノでは一切ないです。見ている人にもボクシングの世界戦が組まれたイベントのように8回戦、10回戦、世界タイトル戦と色々なレベルの試合を見て欲しいと考えています。レベル差があることで、開かれた競技に通じてきますし」

――ではスラム、ヒール解禁。もう20年も前に開催されていたグレイシーワールドのような柔術ルールも採用されました。

「今回は柔術家とフィジカルが強くて足関節ができる選手、そんな試合を組みたいというのがありました。柔術家目線でいうと、国内トップの選手が新しい価値観を見出す試合。そうなる相手と組みたかったです」

――長年、競技をやってきた人に新しい戦いの価値観を見出して欲しい。いやぁ、競技者目線で過去になかったかと思います。

「まぁ、言ってしまえば……これも後付けなんですけど(笑)」

――アハハハハ。前例がないから、進めるなかで新たな価値観も見出すことができるということかと。

「7分のなかでヒールフック、スラミング有り。プロルールはノーポイントですが、僕のなかでスイープの評価点はないようにしようと。だからといって、現行のスイープ有りのルールを否定するつもりは一切ないです。それが足関節を狙いやすい状況になるということで。

下を選べることで、広がる技の展開もあると思います。スイープ否定ではなくて、ルールの差別化ですね。それとIBJJFのルールでは掴んでいけない道着の中とかも、掴んで構わない」

――それだけで攻防が変わるかもしれないですね。

「どちらのルールも行き来してほしいと考えています」

――ここまで話を伺って、ナオさんは当然のように冒頭から言われていたようにルールの制限を少なくすることは、絶対的にブラッディなショーを見せたいということではない。それでもROMAルールは通常のMMAよりも凄惨な戦いになり、危険の度合いが違ってくる可能性はあります。主旨とルールの適用に差異が出てくる。それが勝利への拘りで。

「ハイ。これからもルールは変えていきます。試合を重ねるごとにルールを再検討をすることは、前提としてあります。

安全面を軽視することは絶対にないです。そこを第一に考えて、ROMANを続けていきたいです」

■視聴方法(予定)
10月14日(月・祝)
午後2時00分~ ROMAN YouTubeチャンネル

■ ROMAN01対戦カード

<R.O.M.A. RULES74.8キロ契約/時間無制限>
ウィル・チョープ(米国)
渡慶次幸平(日本)

<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
ゲイ・ババカール(米国)
水口清吾(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/5分2R>
松本大輔(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT80キロ契約/5分2R>
チアゴ・トサワ(ブラジル)
西村刀(日本)

<ROMAN COMBAT65キロ契約/5分2R>
溝口博章(日本)
村山大介(日本)

<ROMAN COMBAT71.5キロ契約/5分2R>
深澤新(日本)
柿原昇汰(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/5分2R>
小松凌介(日本)
大西真矢(日本)

<ROMAN COMBAT102.1キロ契約/5分2R>
関澤寿和(日本)
土屋茂樹(日本)

<ROMAN柔術75.5キロ契約/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術74.8キロ契約/7分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
寒河江寿泰(日本)

<ROMAN柔術バンタム級/7分1R>
江木伸成(日本)
鍵山士門(日本)

<ROMAN柔術バンタム級/7分1R>
橋本真吾(日本)
渡部修斗(日本)

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45 HEAT54 MMA MMAPLANET o クアン・ヴァン・ミン 清水俊一

【Angel’s FC32 x HEAT54 】ヴァン・ミンの左ヒザが清水の下腹部に入り、NCではなくDQ裁定も勝敗なし?

<フェザー級/5分2R+ExR>
―清水俊一(日本)
DQ.2R0分30秒
―クアン・ヴァン・ミン(ベトナム)

ヴァン・ミンが左インローから右カーフを放っていく。清水は左右に回って足の位置を変える。ヴァン・ミンは左から右カーフに繋げた。ダブルレッグからドライブした清水は、シングルレッグに切り替え、さらにダブルレッグで押し込む。右腕を差し上げて耐えるヴァン・ミン。潰してトップを奪ったヴァン・ミンが右オーバーフックから、左のパウンドを落とす。Zハーフからヴァン・ミンの左足を取った清水が足関節を狙うも、抑え込んだヴァン・ミンが右パウンドを連打する。ハーフから潜りに行く清水は、ヴァン・ミンの右足を取ってヒザ十字を狙う。起き上がったヴァン・ミンの左足をたぐって、右足を伸ばしにかかる清水だが、極めるまでには至らなかった。

最終回、ガードを固めるヴァン・ミンに対し、清水が距離を詰めていく。左インローから右カーフに繋げた清水に対し、ヴァン・ミンが前に出るもワンツーから左ローを繰り出すと、ヒザが清水の下腹部を捉えてしまう。清水に休憩が与えられ、一度は立ち上がるも、再び座り込んでしまう。

会場ではアナウンサーが休憩時間をしきりに連呼し、試合続行を煽っているように感じられる。さらにレフェリーがプロモーターに確認する姿が映し出された。アクシデント発生から7分以上が経過したあと、ヴァン・ミンにレッドカードが提示され、アナウンサーはDQ(Disqualified)と発表した。

しかしNCではなくDQであれば本来は清水が勝者となるはずだが、なぜかアナウンサーは続けて「勝者なし、敗者なし」と――勝敗がつかないDQという謎の試合結果となった。


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