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【Road to ONE02】会場はシークレットに。ABEMA中継のTVマッチの体で大会は行われる方向に

Road to ONE02【写真】会場も公とされない、実質シークレットTVマッチとして大会は行われる (C)MMAPLANET

13 日(月・現地時間)、サステインよりRoad to Japan実行委員会主催のRoad to ONE02、全6試合の決定カードが発表された。

本来であれば昨日に港区のニューピアホールで開催予定だった同大会は、新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大を受け17日(金)にスライドされ無観客で行われることが決まっていた。

この時期での開催ということもあり、主催者からはウィルス対策として、「会場を専門業者により1日複数回の消毒を実施、サーモグラフィー・体温計のよる検温、うがい、アルコール消毒を徹底し、3密の状況を極力避け、大会関係者にはマスク着用を義務付ける」などリリースには明記されている。

また対戦相手の欠場が決まっていたSARAMIは新たな相手が見つからず女子戦は行われないこととなった。さらにキックにも変更が見られ、今大会は以下のように6試合が組まれ、その模様はABEMAでライブ中継される。


■Rod to ONE02対戦カード

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
世羅智茂(日本)

<ムエタイ72.5キロ契約/3分3R>
緑川創(日本)
西川大和(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
祖根寿麻(日本)
後藤丈治(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
工藤諒司(日本)
椿飛鳥(日本)

<グラップリング・フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
宮田和幸(日本)
田中路教(日本)

<ムエタイ・ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
HIROYUKI(日本)
ポン・ピットジム(タイ)

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Road to ONE02 (4月17日) 対戦カード──SARAMIの試合は流れる……

Goto【写真】紆余曲折が見られた後藤✖祖根の一戦も組まれる。それでも、大会はこのまま行われるのか──何が起こるか分からないのが、我々の過ごす「今」だ(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

2020年4月17日(金)
Road to ONE02

■視聴方法(予定)
4月17日(金・日本時間)
午後7時~ ABEma格闘チャンネル

※プレスリリースにある予防対策など詳細の後程アップします。

■対戦カード

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
世羅智茂(日本)

<ムエタイ72.5キロ契約/3分3R>
緑川創(日本)
西川大和(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
祖根寿麻(日本)
後藤丈治(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
工藤諒司(日本)
椿飛鳥(日本)

<グラップリング・フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
宮田和幸(日本)
田中路教(日本)

<ムエタイ・ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
HIROYUKI(日本)
ポン・ピットジム(タイ)

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 工藤諒司 椿飛鳥

【Road to ONE02】強大な相手=工藤諒司戦に向け、椿飛鳥─02─「弱い人間なりに頭を使って戦います」

Tsubaki【写真】トライデント・ジム、森修会長とともに戦う椿 (C)MMAPLANET

17日(金)に開催されるRoad to ONE02で、工藤諒司と対戦する椿飛鳥インタビュー後編。

キャリア5戦未満のファイターで、一時的とはいえ注目度は国内チャンピオン・クラスより高かった。そんなキャリアの積み方をしてきた椿だが、恵まれた環境だからこそ他の選手が経験したことがない状況とも向き合っている。

そんな椿はアマ修斗時代に敗れたことある工藤のことを「人間として強い、人種が違う」とまで言う。強大な敵との戦いに向け、椿はプロデビュー戦となったアンヴァー・アマーリ戦の苦い経験をも重ねて、必勝の期して挑む。

<椿飛鳥インタビューPart.01はコチラから>


──どこかでトライアウトに受からなくて、格闘代理戦争にも出演せずに新人王トーナメントからキャリアを積んでいたらなと後悔したことはありましたか。

「あぁ……、そういう風に考えたことは正直ないです。想像ができないというか、もうこうやってキャリアを積んできたので。やっていることで結果を残そうと思ってきただけですね」

──前田浩平選手、葛西和希選手という代理戦争出演メンバーもパンクラスで一からキャリアを積んでいます。格闘技が好きな人間は、どういう状況でも戦っている。平田樹でなくても、皆、格闘技と向き合っている。

「格闘技は本当に好きです。それとトライデント・ジムのことが好きだし、会長のことが一番好きです。このジムで格闘技を始めて、会長にずっとお世話になってきました。指導だけでなく、金にもならないのに会場への送り迎えもしてくれたり……会長の熱意に接させてもらってきました。何のために格闘技をやるのかといえば自分のためですが、会長が教えてくれる格闘技で結果を残したいです。それが恩返しといえば恩着せがましいけど、会長に喜んでほしいと思っています」

──工藤選手との試合で結果を残せば、それは森会長も大感激かと。ただし強大な相手です。一番気を付けないといけないと思っている攻撃はどこになりますか。

「やっぱりレスリングです。あのテイクダウン能力はずば抜けています。テイクダウンという軸があって、ボクシングが滅茶苦茶うまいです」

──そういう工藤選手に対して、椿選手がしなければならないことは?

「弱い人間なりに距離だとか、細かい部分で頭を使って戦います。生物としてフィジカルとか敵わないし、そこでは勝てないので」

──ウォリアーシリーズはリングですが、今回はケージが使用されます。

「僕、ケージの方が好きなんです。その方が戦いやすいですし」

──工藤選手もそうではないでしょうか。

「アッ……。ちょっと、そこ考えていなかったです!! 『俺、ケージ得意だ』ってばっか思っていて。向うもそうですよねっ!! でも、自分のやるべきことをやるしかないです。間違いなく精神的、肉体的、頭脳的にも厳しい戦いになることは覚悟しています」

──プロデビュー戦で7勝0敗のアンヴァー・アマーリと戦い、最後は気持ちが折れて背中を見せたように見えました。

「技術的も気持ち的も僕は足らなかったです。だからこそ、あの試合は多くのモノをもたらしてくれました。戦い方だけでなく、人生の過ごし方にも影響しています。

試合はきつくなるのだから、そこから逃げないよう戦います。アマーリ戦は指摘されたように、気持ちが折れて背中を見せました。甘ったれていたし、四点ヒザを蹴られた時点でヤバイと思ってしまって。あんなのが怖くて背中を見せるなら、格闘技なんて辞めちまえって……今の僕は言えます。

そう言った手前、工藤選手との試合は……あの試合と同じようなコトを繰り返すようなら……色々な面で覚悟を決めて、17日にはケージに入ります。上にいくために内容まで問われる試合……僕は回りにどう思われても一番を目指しています。チャンピオンになりたいですし、会長や会社に恩返しがしたいです。そういう意味で、この試合は自分が上に行けるかどうかが見えてくる試合になるかと思っています」

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 工藤諒司 椿飛鳥

【Road to ONE02】現状を抜け出す戦い=工藤諒司戦に向け、椿飛鳥─01─「生物として強い。人種が違う」

Tsubaki【写真】昨年10月のウォリアーシリーズ東京大会でカンボジアのロン・ラーを破って以来の実戦となる椿(C)MMAPLANET

17日(金)に開催されるRoad to ONE02で、椿飛鳥が工藤諒司と対戦する。

アマ修斗全日本を制し、プロデビュー前にONEウォリアーシリーズのトライアウトを受けて合格。その後、格闘代理戦争に出演してから、シンガポールでプロデビューを迎えた。

そんな特異なプロセスを経てプロMMAファイター人生のスタートを切った椿に、自身のキャリアの積み方、工藤戦に向けての想いを尋ねた。


──椿選手は今、働きながら格闘家生活を送っていますが、この現状で会社の方は?

「家事代行の仕事なんですが、コロナの影響もなくはないですが仕事は続いています。僕の会社は実業団のチアダンスのチームを持っていて、アスリート採用に積極的なんです。僕に対しても格闘技の練習を考慮してくれますし、試合の時も融通を利かせてくれています」

──では所属するトライデント・ジムの方は?

「ジムの方は緊急事態宣言を受けて休館になっています。現状は公園を走ったり、シャドーをしていますが、スパーリングとはできていないです。でも、それまでやってきましたし、世の中がこうなったらしょうがないよなって感じです」

──それまでの仕上がりをキープすると。

「ハイ、今回は自分のジムだけで練習してきました。これまではHAGANEジムの同年代の選手とMMAやグラップリングのスパーをやってきましたが、今回はコロナのことも考えて自分のジムだけでやってきました。電車移動とかすると、自分だけでなく練習仲間を感染させてしまうリスクもありますし。やっぱり自分がかかる以上に、人にうつしたくないという気持ちが大きかったです」

──その気持ちはよく分かります。ところで今回の試合は、ONEウォリアーシリーズの試合が延期されてという流れで決まったのでしょうか。

「いえ。僕はウォリアーで試合が全然組まれていなかったです。2月大会と4月大会に向けて、試合を組んで欲しいと年明けからマッチメイカーに連絡していたのですが……『分かった。考えておく』っていう感じで。

あと1試合契約が残っていて、そこで勝っても現状はONEに行くのは難しいだろうし、契約延長になるにしても強い相手に勝っていかなければならないと思っていました。でも、その前に試合を組んでもらえない。これは『ウォリアーシリーズにも必要とされていないんだな』って悲しい気持ちになっていました(苦笑)」

──それは精神的に厳しい状態でしたね。

「メチャクチャ不安でした。僕もそこまで能天気な人間ではないので、必要とされているのかどうかは気にしますし。この状態で試合が組まれないのはどういうことなのか。その覚悟はしていました。だから日本に戻ってくることも考えないといけないとは思っていました」

──ウォリアーシリーズは本戦に出てもおかしくない日本人選手、そして豪州や韓国人選手が出場するようになりました。

「差が激しいですね。ソン・ミンジョンとか、ウォリアーシリーズじゃないだろうって(笑)。豪州やニュージーランドからも20試合とか30戦とかやっている選手が紛れ込んで来て。僕のようにウォリアーシリーズでデビューしてONEを目指す登竜門から、他である程度のキャリアを残している選手がONE本戦で戦うために生き残りを賭けて戦う状況になっていると思います」

──椿選手はキャリアの積み方としては、本当に特異ですかね。

「他にはいないと思います」

──平田樹選手と椿選手のみという。

「あぁ良いですね。成功例と失敗例ということで」

──何を自虐的になっているのですか(笑)。

「アハハハ」

──それでもRoad to ONEのオファーがあって、しかも相手は工藤選手。オファーがいつ頃でしたか。

「3月17日でした」

──即答ですね。

「ハッキリ覚えています。会社の昼休みにご飯を食べていたら、ジムの(森修)会長からLINEが来て。『Road to ONEがあるみたいで、椿も出場候補になっているみたいだよ』って。絶対に出たかったですし、その時点で工藤選手とやることになるかもとはチョット思っていました。そうしたら数時間後に工藤選手との試合でオファーがありました」

──そこで工藤選手になるかもと思った根拠は何だったのでしょうか。

「長南さんが動かれている大会だし、同じ階級ですしね。ウォリアーシリーズでも当たることがあると思っていたので。そこを踏まえての直感でした」

──直感が当たりましたね。

「やっぱり来たか……と」

──椿選手と工藤選手、戦績だけでなく勝ってきた相手もかなり違いあるのが現実です。

「工藤選手はONEの本戦レベルですよね。MMAPLANETの記事にあったように修斗にいたら、タイトルに絡んでいたはずです。生物的に強くて、僕とは人種が違います(笑)」

──工藤選手と戦うことで、試合を受けることに躊躇することはなかったですか。

「それはないです。口が裂けてもノーはない。会長とのやりとりで試合を受けるかどうかの判断材料は、日時だけなんです。その日に戦えるなら、誰とでも戦う。

対戦相手の名前を聞いてから断るなんて、逃げたことになります。単純に男としてダサい。工藤選手の名前を聞いたときも、これはチャンスでしかないと思って間髪入れずに『戦います』と答えました。現状を変えるには、工藤選手は格好の相手です」

──アマ修斗で戦ったことがあるそうですね。

「ハイ。2017年の関東大会の決勝で試合をして、ホンットに何もできなかったです。大学4年で就職活動もせず、全日本アマ修斗で優勝しようと練習に励んでいた時期で……。あの敗北で自分に絶望しました」

──それでも、その年の全日本で優勝しました。アマ修斗全日本優勝から、修斗で新人王トーナメントに出るのはプロMMAファイターとして、凄く順調なスタートになるのですが。

「なんか、ウォリアーシリーズのトライアウトに受かっちゃって。運が良いのか悪いのか(笑)」

──そこから格闘代理戦争2ndシーズンに出演と。アマ修斗しか戦っていない状況で、知名度は国内王者を凌駕するほどになりました。今から振り返り、格闘代理戦争で得られた経験とは何だったでしょうか。

「その知名度が上がるということも含め、他の選手にはできない経験をさせてもらったと思っています。人に見られ、メディアがつく……何より青木さんと少しでも関われたこと、本物を知ったという言い方は失礼かもしれないですが、青木選手の近くにいることができたことは素晴らしかったです。

ただ調子に乗ってしまいました。勘違いしちゃうというか……結果、実力がないのに注目されてしまったので辛かったです。会場にいても話し掛けられる。嬉しい反面、疲れを感じるようになっていましたね」

──出稽古にいくと、椿だってことで当たりも厳しくなかったですか。

「それはあったと思います。でも人それぞれですしね」

<この項、続く>