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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase352 植松洋貴 黒澤亮平

【Pancrase352】左ボディからの高速ラッシュ。黒澤が植松にTKO勝ちでストロー級KOP初防衛

【写真】昨年4月に暫定王座を獲得したあと、正規王者へと昇格していた黒澤が初防衛(C)MMAPLANET

<ストロー級KOP選手権試合/5分5R>
黒澤亮平(日本)
Def.2R2分33秒 by TKO
植松洋貴(日本)

植松がケージ中央に飛び出す。黒澤は前後のステップから右ボディストレート、右オーバーハンドを放ち、ニータップで飛び込んだ。植松に背中を着かせ、抱えられた首を抜くとパスを仕掛ける。植松は黒澤の腰骨を蹴りながら、黒澤が右に回るとガードに戻す。黒澤は左目付近から大量の出血が見られた。ドクターチェックが入り、リプレイが流されると黒澤がニータップの際に植松の骨盤に当たったことが確認される。出血が止まり、試合は再開へ。黒澤の傷口は大きい。

黒澤が一気に攻め込むも、植松が黒澤の右に右ストレートを合わせる。黒澤は上下に左右ストレートを散らす。植松の左フックをバックステップでかわした黒澤。植松にケージを背負わせ、左ジャブを突く。植松も黒澤の右の打ち終わりに、右ストレートを伸ばすが届かず。ならばと植松は黒澤の左ジャブに右カーフを合わせ、さらに右スピニングバックフィストも見せた。黒澤が一旦距離を戻すと、植松が右ハイを繰り出す。互いに左ジャブを突いた後、見合って初回を終えた。初回はジャッジ3者とも黒澤の10-9としている。

2R、植松が左ジャブを突いていく。黒澤も左ジャブを返すと、植松は右ローに切り替える。フェイントからプレスをかける植松は、黒澤の動きに合わせて左ジャブを突き刺していく。黒澤は右ボディストレートを伸ばした。植松は黒澤のパンチに右カウンターを狙うも当たらず。しかし黒澤が左ボディで動きを止め、パンチとヒザでラッシュを仕掛けると植松は防戦一方に。植松が右を打ち返したところにレフェリーが割って入り、黒澤がベルトの初防衛に成功した。


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45 DEEP DWCS MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase352 RIZIN Road to UFC RYO UFC YouTube ソルト パンクラス フン・シャオカン ラファエル・バルボーザ 井村塁 修斗 前田浩平 合島大樹 山本歩夢 後藤丈治 時田隆成 木下尚祐 本野美樹 杉山しずか 村山暁洋 松井斗輝 植松洋貴 渡邉史佳 矢澤諒 粕谷優介 藤野恵実 遠藤来生 長岡弘樹 黒澤亮平

【Pancrase352】ジム移籍とパンクラス出場――藤野恵実戦へ、本野美樹「UFCと契約するために」

【写真】RTUを経て、改めてUFCを目指す決意を固めた本野(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(日)に横浜市中区の横浜武道館でPancrase352が開催される。今大会では元DEEPジュエルス暫定ストロー級王者の本野美樹がパンクラスに初参戦、元QOPであり現在も修斗世界女子同級のベルトを巻く藤野恵実と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

日本女子MMAの中でも、初対決となるトップ同士のマッチアップとなった。本野にとっては昨年のRoad to UFCの女子ストロー級トーナメント準決勝で、中国のフン・シャオカンに敗れて以来の復帰戦となる。藤野にとっても昨年9月、ソルトに敗れてストロー級QOPのベルトを失って以来のMMAだ。初対決であり、かつ生き残りを賭けた一戦を前に、本野がRTU以降の心境を語ってくれた。


――今回はジムを移籍し、パンクラスに初参戦します。RTU以降、本野選手にどのような心境の変化があったのでしょうか。

「RTUの準決勝が終わったあと、どうすれば最短で自分が強くなれるのかを考えました。私が目指しているのはUFCであり、UFCと契約するためには――RTUで負けた自分がどうすれば良いのか。まず環境を変えて、もう一度しっかりMMAと向き合いたいと思ったんです」

――それだけ本野選手のなかで、RTUの敗戦が大きかったということですか。

「はい。特に同じ相手に2回も負けてしまったのは……」

――フン・シャオカンとは2023年11月に中国のハッピー・エレファントMMAチャンピオンズ・リーグで初めて対戦し、腕十字で敗退。さらにRTU準決勝で再戦となりましたが、ここでも判定で敗れました。

「同じ相手に2回負けたことで、試合直後『あぁ、もうMMAは……辞めよう』とも思いました。だけど時間が経つにつれて『もう一度戦いたい』『やっぱりUFCを目指したい』という気持ちが戻ってきたんです。RTUは準決勝で負けたけど、戦った実感としては『まだやれる』という気持ちがあって」

――初戦は一本負けを喫したものの、序盤から本野選手が攻め立てていました。一方でRTU準決勝では、序盤にテイクダウンを奪いながら攻め込むことができませんでした。

「相手にとって、私と一度対戦していたことが大きかったんだと思います。初戦は私がガンガン、テイクダウンに行って倒して――という流れでした。だから再戦では、その点は警戒してくるとは思っていましたけど、私が思っていたよりも距離を取られて、自分から入っていくことができなかったです」

――2R以降は完全にフン・シャオカンに距離を支配されていました。

「前回よりも距離が遠く感じられました。私が遠い距離から入っても、相手のほうがリーチは長いので殴られるか、さらに距離を取られる。――なんて考えると、自分から入っていくことができませんでした」

――そのRTUを経て、移籍先としてグランドスラムを選んだ理由を教えてください。

「コロナ禍の頃、AACCが入っているゴールドジムが使えない時期があったんですよ。その時に私はDEEPジュエルスでタイトルマッチが決まっていて、ちょくちょくグランドスラムへ練習に行かせてもらっていました。コロナ禍のあとも週2~3回ぐらい出稽古に行っていて、自分にも合っていると思ったし、今回移籍するならグランドスラムだなと決めていました」

――なるほど。

「本当はRTUが終わってから、米国に行きたい気持ちがありました」

――えっ!? それは米国に拠点を移すということですか。

「そうです。UFCを目指すなら米国の大会に出たほうが、試合を観てもらいやすいんじゃないかと思って。そのためには米国にいたほうが試合も組まれやすい。プロモーターからすれば、日本から選手を呼ぶのはお金もかかるし、そのお金をつかってまで呼ぶぐらいの選手は、なかなかいないでしょうし」

――……。

「だから私が米国に住んじゃったほうが良い、と思ったんですよ。だけど、そのためにはクリアしなきゃいけない問題も多くて、現実的には厳しい。それなら日本で環境を変えようと決断しました」

――結果、日本国内でグランドスラムへの移籍とパンクラス参戦に繋がるのですね。

「パンクラス出場は、私から勝村(周一朗グランドスラム代表)にお願いしました。私はずっとDEEPジュエルスに出ていましたけど、DEEPジュエルスからはRIZINに出ている選手が多いという印象があって。自分が目指すのはUFCであって、パンクラスからRTUやDWCSに出場している選手が多いと思っていました。そこで日本であればパンクラスのベルトを獲りたいと思って、勝村さんにお願いしたんです」

――そのパンクラス初戦の相手が、藤野選手となったことも驚きでした。

「一発目でこのカードを組んでくれたことは、自分からすれば良いことしかないです。凄くありがたいですし、試合を受けてくれた藤野選手にも感謝の気持ちしかありません。ここで藤野選手にしっかり勝つことができれば、ベルトに最短距離で近づけると思っています」

――藤野選手にはどのような印象を持っていますか。

「長年ずっと日本のトップにいるベテランで、体も強いし突進力が凄い。でも自分はUFCを目指しています。ずっと日本の女子MMAを引っ張っている藤野選手に圧倒的に勝つことで、自分の未来を切り開きたいです」

――久々となる日本での試合に向け、意気込みをお願いします。

「今回はパンクラス初戦で、日本では2年振りの試合となります。そんな自分の試合を会場や中継で、ライブで観てもらいたいです。強い藤野選手と戦って『本野は強いな』という印象を残せる試合をしたいと思っています。必ず一本かKOでフィニッシュします」

■視聴方法(予定)
3月9日(日)
午前11時45分~U-NEXT

■Pancrase352 対戦カード

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
杉山しずか(日本)
渡邉史佳(日本)

<ストロー級KOP選手権試合/5分5R>
黒澤亮平(日本)
植松洋貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
松井斗輝(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ラファエル・バルボーザ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
山本歩夢(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
本野美樹(日本)

<バンタム級/5分3R>
合島大樹(日本)
後藤丈治(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
山木麻弥(日本)

<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
長岡弘樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分3R>
山﨑聖哉(日本)
時田隆成(日本)

<バンタム級/5分3R>
前田浩平(日本)
梅原規祥(日本)

<バンタム級/5分3R>
千種純平(日本)
松井涼(日本)

<フライ級/5分3R>
今井洋希(日本)
稲垣祐司(日本)

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45 AB MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase352 PFL RYO YouTube ソルト ボクシング ライカ ラファエル・バルボーザ 中村未来 井村塁 前田浩平 合島大樹 山本歩夢 後藤丈治 時田隆成 木下尚祐 本野美樹 杉山しずか 村山暁洋 松井斗輝 植松洋貴 渡辺華奈 渡邉史佳 矢澤諒 端貴代 粕谷優介 藤野恵実 遠藤来生 長岡弘樹 黒澤亮平

【Pancrase352】フライ級QOP杉山しずかに挑戦、渡邉史佳「テニスの動きが右ストレートに繋がっている」

【写真】インタビューは2月21日、タイトルマッチ調印式の前に行われた(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase352で、渡邉史佳が杉山しずかの持つフライ級QOPに挑戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビューから2年、わずか4戦目でベルトに挑む渡邉はビュー戦こそライカに敗れたものの、昨年はNØRI、端貴代とランカーを連覇してタイトルマッチに辿り着いた。幼少期からテニスを始め、大学時代に格闘技へと転向した渡邉。その代名詞ともいえる右ストレートと、MMAファイターとしての成長について訊いた。


――これからタイトルマッチの調印式を控えている渡邉選手です。大学時代にテニスから格闘技へと転向されたそうですが、テニスは何歳から始めたのでしょうか。

「たぶん4歳か5歳ぐらいからです。気づいたらテニスをやっていた、という感じですね。大学3年の途中まで続けていたけど、その頃にコロナ禍があってテニスの試合がなくなり、『とりあえず体を動かしたいなぁ』と思ってボクシングを始めました。ボクシングのプロライセンスを取得したあと、MMAも楽しそうだなぁと思ってMMAのジムに通いました」

――ボクシングではプロライセンスを取得していながら、プロ選手になろうとは思っていなかったのですか。

「う~ん、テニスをやっていた時も『プロになれたらいいなぁ』というぐらいの気持ちはあったんです。でも成績的に、それは現実的ではない。ただ、何かのスポーツのプロ選手になりたいという気持ちは持っていて。

ボクシングジムに入った時、ちょうど他にもプロテストを目指している子たちが何人かいて、ジムの方から『来年プロテストが行われるから受けてみる?』と誘っていただいたんです。その時は自分自身、プロのファイターとはどういうものかは全く想像もしていなくて、本当に興味でボクシングのプロテストを受けたという感じですね」

――MMAを始めたのは、ボクシングのプロテストを受けたあとですか。

「はい。MMAも楽しそうだなと思って――これも本当に興味本位でした。『MMAを始めるなら女の子がいるジムがいいんじゃない?』と言われて、札幌のマルスジムに行きました。マルスジムにはソルトさんや中村未来選手がいたので。あとは自宅から50メートルぐらいのところにあるウィラサクレックジム(WSRムエタイジム)でも練習させてもらいました」

――札幌格闘技を網羅していますね。まずボクシングを始めた時、テニスの動きとボクシングの動きは全く違ったものでしたか。それとも比較的やりやすかったでしょうか。

「比較的やりやすかったですね」

――試合を視ていると、テニスの足捌きがMMAの試合に生きているのではないかと。

「えぇ~、どうなんだろう? どうですか(笑)」

――こちらに訊かないでください(笑)。プロデビュー戦の時からフットワークで使うヒザの動きが、新人のレベルではなかったように思います。

「えっ、そうですか。確かにテニスで培っていた動きのベースが、少しずつ打撃にもハマッてきているように感じます」

――プロデビュー戦では、元ボクシング世界王者のライカ選手に右を何度も当てていました。

「さっきボクシングやMMAを始めたのは興味本位と言いましたけど、実は試合が決まった時、ライカ選手がどういうファイターなのかを知らなくて(苦笑)」

――えっ、それは……。

「皆から『すごい選手だよ』と言われて、私は『そうなんだぁ』という感じで……その頃から『自分の打撃が当たれば倒れるだろう』という変な自信を持っていました。練習の段階から手応えはありましたけど、それだけまだ、ちゃんとMMAと向き合っていなかったんですね。でもデビュー戦でライカ選手のようにキャリアのある選手と対戦できたことで、『MMAってこういう感じなんだ』というのが分かってきました」

――判定は僅差のスプリットでライカ選手の勝利でした。ご自身が勝っているとは思わなかったですか。

「いや、あの時は自分では分からなかったですね。あとあと見返したら『もしかしたら……』とは思いましたけど仕方ないです」

――他のスポーツを経験しているファイターに訊いていることなのですが、たとえばテニスの動きが右ストレートに繋がっている部分はありますか。

「あります! テニスって小さい頃から、ソフトボールとかをネットに向かって思いっきり投げるという練習をするんです。百回、二百回――自分は小さい頃から、それをやっていました。テニスではサーブを思いっきり打つじゃないですか。フォアハンドも腕を一度引いてから前に出す。そういう動きはボクシングを始めた頃から、パンチを出す時にやっていました」

――テニスにおけるボールコントロールが、右ストレートを出す動きに繋がっているわけですね。組みの動きはいかがですか。ライカ戦でも綺麗にテイクダウンしていました。

「正直、何とも言えなくて……。よく分からないけど、体が勝手に動いていました(苦笑)」

――これは失礼ながら、あの時は技術云々ではなく足腰の強さ、粘りを感じました。

「そうですね。練習していても、スポーツ経験のない一般女性とは全く違うとは思います」

――なるほど。渡邉選手が現在所属しているFIGHTER’S FLOWに一般的ではない女子ファイターについては……。

「アハハハ! (渡辺)華奈さんはレベルが違いますね。もう異次元、エグい、ヤバい。練習場所に同じ階級の女子選手、なかでも華奈さんがいることは大きいですね。私にとっては『先輩の華奈さん』というより『あの渡辺華奈選手』と思ってしまうほど、大きな存在です」

――それは渡辺華奈選手が「気安く先輩って呼ぶんじゃないよ」と壁をつくっているのではないですか。

「この小娘が――なんて。華奈さんはそんな人じゃないです!」

――ノリツッコミありがとうございます(笑)。試合の話に戻ると、端戦ではさらに右を振るう数が増えたかと思います。何か成長や変化があったのでしょうか。

「FIGHTER’S FLOWでは鈴木隼人コーチのもと、徹底的にレスリングをやり込みます。そのおかげで以前よりも組みに自信を持つことができました。『こういう時はこうすれば大丈夫』と自分の中でも分かってきているから、思いっきり振れるようになってきているのかもしれません」

――組みに自信が生まれたからこそ右を振ることができる。だからこそ左のパンチに繋がるようになったのでしょうか。端戦では左でダウンを奪っていましたが、それまでの試合ではあまり左のパンチの印象がなかったです。

「うん、そうですね。返しの左は大事だと思っています。試合の中でも成長させてもらいました。デビュー戦からライカ選手、NORI選手、そして端選手と――毎回『おぉっ!』という感じではありましたけど、それが『やるしかない』という気持ちになって」

――そこに不安や恐怖などはなさそうですね。

「いやいや、毎回、不安と恐怖しかないですよ。試合が決まって2週間ぐらいは、『もう嫌だ! 嫌だ!!』みたいな気持もあります。でも試合当日ケージの中に入ったら、もうやるしかないですから」

――杉山選手を相手に、どのような試合を見せたいですか。

「チャンピオンはMMAの全てをやってくる選手ですね。端選手もそうでしたけど、経験値に関しては自分より遥かに上です。その差をどう超えるのか、いろいろ考えています。
まずは自分の強み、自分のやりたいことを徹底的にやらせてもらいたいです。自分のパンチをブチ当てることしか考えていません。

私が獲れば、FIGHTER’S FLOW所属としては1本目のベルトになります。華奈さんも4月からPFLの2025年シーズンが始まるので、しっかりベルトを巻いて華奈さんに繋げます!」

■視聴方法(予定)
3月9日(日)
午後11時45分~U-NEXT

■Pancrase352 対戦カード

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
杉山しずか(日本)
渡邉史佳(日本)

<ストロー級KOP選手権試合/5分5R>
黒澤亮平(日本)
植松洋貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
松井斗輝(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ラファエル・バルボーザ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
山本歩夢(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
本野美樹(日本)

<バンタム級/5分3R>
合島大樹(日本)
後藤丈治(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
山木麻弥(日本)

<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
長岡弘樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分3R>
山﨑聖哉(日本)
時田隆成(日本)

<バンタム級/5分3R>
前田浩平(日本)
梅原規祥(日本)

<バンタム級/5分3R>
千種純平(日本)
松井涼(日本)

<フライ級/5分3R>
今井洋希(日本)
稲垣祐司(日本)

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45 Interview J-CAGE Pancrase352 ブログ 植松洋貴 黒澤亮平

【Pancrase352】黒澤亮平に挑戦。少林寺拳法出身も生粋MMAファイター植松洋貴「先入観なくコツコツ」

【写真】2勝3敗1分から3連勝の28歳。対する王者はブランクがありながらも18勝4敗の31歳だ (C)TAKUMI NAKAMURA

9日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase352にて、植松洋貴がストロー級KOPチャンピオンシップで黒澤亮平の持つ王座に挑戦する。

Text by Takumi Nakamura

2021年にプロデビューし、2024年は3戦3勝の結果を残してチャンピオンシップのチャンスを掴んだ植松。小・中・高は少林寺拳法で活躍し、自衛隊勤務を経て22歳で上京。23歳の時に安藤晃司が率いるNEVER QUITに入会して、MMAへの道に進んだ遅咲きのファイターでもある。

NEVER QUITでMMAのイロハを学び「自然と寝てよし・立ってよしのスタイルになった。これといった強みがないところが強み」という純MMAファイターがNEVER QUITに3本目のベルトをもたらすか。


――植松選手はMMAPLANET初登場ということでプロフィール的なところから聞かせてください。植松選手はもともと少林寺拳法をやっていたそうですね。

「父親が少林寺拳法の道場の師範代だったので、その流れで小学生の頃に少林寺拳法を始めました。兄弟全員習わされるみたいな感じで。中学時代は県大会で優勝するようになって、少林寺拳法のスポーツ推薦で高校に進学して、少林寺拳法は高校卒業まで続けました」

――MMAを始めたのは高校卒業後になるのですか。

「結構自分はMMAを始めたのが遅くて、23歳からMMAを始めました」

――高校卒業後に少しブランクがあったのですか。

「そうですね。自分は高校まで少林寺拳法を続けて、顧問の知り合いが自衛隊で働いていて、その人に『お前も来たらどうだ?』と誘われて高校卒業後に自衛隊に入ったんです。ただ何かやりたいことがあって自衛隊に入ったわけでもないので、4年で辞めることになって。それで自衛隊を辞めたあと、突発的に『東京に行きたい!』と思ったんですよ。小さい頃から少林寺拳法をやっていて、高校を出てそのまま自衛隊に入ったんで、遊ぶ時間もなかったし、とにかくそれまで出来なかったことをやりたいと思ったんですよね。結局知り合いもほぼいない、仕事もちゃんと決めないまま上京しました」

――ご両親は植松選手が上京することに反対はしなかったのですか。

「そこは意外とOKしてくれて、心配はしていたと思うんですけど、僕の好きなようにやらせてくれました」

――そこからどういう流れでMMAを始めるのですか。

「自衛隊時代の友達が東京にいて、その友達が格闘技好きでよく試合を見に行くヤツだったんです。それでその友達に誘われて見に行ったのがMMAの大会で『こんな格闘技があるんだ!』と思って、MMAに興味を持つようになりました。そこからどうせ興味があるんだったら見るだけじゃなくてやってみようと思って、近所でMMAのジムを検索した時に、一番最初に出てきたのがNEVER QUITだったんです。それで体験入会を申し込んだら、ちょうど僕が申し込んだ日がISAOさんの試合の日で、みんなISAOさんの応援に行っていて、僕と安藤(晃司)さんのマンツーマンだったんです。その時に安藤さんがすごく丁寧に教えてくれて、NEVER QUITに入会しようと思いました」

――色々な偶然が重なってMMAと出会い、安藤さんのもとでMMAを始めることになったんですね。

「ジムに入った時もプロを目指していたわけではなくて、真面目にジムに通っていたら、安藤さんに『せっかくだったらアマチュアの試合に出てみたら?』と薦められたんです。初めて出た大会がパンクラスのアマチュア大会のトーナメントで、そのトーナメントで優勝できたんです。そこからさらにMMAにのめり込むようになって、パンクラスでプロデビューして今に至ります」

――まさか自分がこんな人生を送ることになるとは一切思ってないですよね。

「はい。(笑)。でも昔から人と違うことや変わったことをやりたい願望があって、それがたまたま格闘技だったのかなと思います」

――MMAの練習を始めて少林寺拳法のバックボーンが活かされていると思うことはありますか。

「少林寺拳法は演武が中心で、実際にコンタクトするものもあるのですが、基本的に相手を殴ったり蹴ったりはしないんですね。イメージ的に少林寺拳法を小・中・高やっていたというと、ものすごく打撃が出来てMMAを始めたと思われがちなのですが、MMAをやるまで一回も人を殴ったことも蹴ったこともないです(笑)。だから一応少林寺拳法がバックボーンとは言っていますが、MMAに関してはNEVER QUITで学んだもの、ほぼバックボーン=MMAだと思っています」

――ではNEVER QUITで練習やスパーリングを重ねていく上で、自分のファイトスタイルを確立させたイメージですか。

「そうですね。最初は打撃ではなく組み技から入って、練習を続けていくうちに打撃にも慣れてきて、それで自然と寝てよし・立ってよしのスタイルになったのかなと思います。MMAを始めた時点で何か特化したものを持っていたわけではなかったので、逆にそれで打撃も組み技もバランスよく伸ばすことが出来ました」

――今は10代からMMAを始める選手も多く、植松選手のように23歳からMMAを始めてタイトルマッチまでたどり着く選手は珍しいと思います。ご自身ではどこが自分の強みだと思いますか。

「僕は特に練習量が多いタイプでもないですし、仕事をしながら練習時間を作って、普通にクラスにも参加して一般会員さんとも練習します。だから特別これをやって強くなったというのはないんですよね。安藤さんに一からMMAを丁寧に教えていただいて、コツコツ練習を続けてきました。だから変に先入観なくMMAをMMAとして始めたこと、これといった強みがないところが強みかもしれないです」

――そして今大会ではタイトルに挑戦するわけですが、挑戦が決まった時の心境は?

「MMAを始めて5年ぐらいなんですけど、そういう意味では割とスムーズにここまで来られたんじゃないのかなと思います。デビューする時にやるからにはチャンピオンなりたいという気持ちはずっと持っていました」

――では対戦相手の黒澤亮平選手の印象を聞かせてください。

「やっぱり今までやってきた相手と比べると実績もキャリアもずば抜けていて、それこそ修斗の元世界チャンピオンですし、パンクラスに来てからも負けなしでチャンピオンまで上り詰めた選手なので、本当に格上の相手だと思っています。自分が持っているものを全て出し切って、言ったらこの5年間の集大成じゃないですけど、そういう意味でも絶対に落とせない試合です」

――可能な範囲で構いませんが、どのような試合をしたいと思っていますか。

「対戦相手としては何でもできる選手で、打撃はもちろん、THE BLACKBELT JAPAN所属の選手なので、試合では出していないだけで組み技も強いと思います。ただ相手を警戒しすぎて、自分の良さを出せないことは絶対によくないので。行くときは行く、相手の流れには絶対に乗せない。常に自分の流れを意識して戦おうと思います。これもよく安藤さんに言われるのですが、相手よりちょっと上回る試合をすれば勝てる、と。そういうところも意識して今回は試合に臨みたいと思います」

――チャンピオンやベルトに対してはどのような想いがありますか。

「この世界に入って『いつかベルトを巻けたらいいなぁ』と遠く感じていたものが、自分の手が届く位置まできて、そういう意味では感慨深いものがあります。それと同時に必ずベルトを巻きたいです」

――パンクラスのベルトはもちろん、格闘家として目標はありますか。

「安藤さん、ISAOさん、菊入(正行)さん…ジムの先輩たちのように、僕も世界の舞台で戦えたらいいなとは思います。目の前で世界で活躍している選手たちを見ていると、自分にとっていい刺激になりますし、やっぱり憧れますね」

――それでは最後にこのタイトルマッチを楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「今回タイトルマッチということで、必ず周りを盛り上げるような試合にしたいと思います。そしてパンクラスのベルトを獲って、NEVER QUITに3本目のベルトを持って帰って来られるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
3月9日(日)
午後11時45分~U-NEXT

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45 AB DEEP MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase351 RIZIN YouTube パンクラス マンド・グティエレス 井村塁 佐藤ルミナ 修斗 合島大樹 後藤丈治 本野美樹 杉山しずか 松井斗輝 植松洋貴 粕谷優介 藤野恵実 長岡弘樹 黒澤亮平

【Pancrase351】パンクラス春の大一番大会で背水の陣=後藤丈治が里帰り出場、合島大樹と対戦

【写真】(C)MMAPLANET

29日(水)、パンクラスより3月9日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase352に後藤丈治が出場し、合島大樹と対戦することが発表された。
Text Manabu Takashima

3月末&4月末の印象が強かったパンクラス春のビッグショーが、2025年は3月初旬に実行される。既に杉山しずか×渡邊史佳のフライ級QOPチャンピオンシップ、黒澤亮平×植松洋貴のストロー級KOPチャンピオンシップ、MMA界の拳士=松井斗輝×井村塁のバンタム級、村山暁博×長岡弘樹の黄昏ないベテラン対決。

さらには本野美樹がパンクラス初参戦で、崖っぷちの鉄の女=藤野恵実とのマッチアップ。今やパンクラスとRIZINのみ、ブラジリアン・インベーディッドはラファエルバルボーザと粕谷優介の対戦──等々、千種純平×松井涼戦と共に明らかとなった後藤×合島戦で、同大会は13試合が現時点で組まれたことになる。


後藤にとって昨年11月にDEEPでマンド・グティエレスにスプリット判定で敗れて以来の再起戦、そして3連敗は許されない背水の陣で臨む合島戦は、2020年2月以来──5年1カ月ぶりのパンクラス参戦となる。もともと北海道でMMAキャリアを始めた後藤は、2015年のパンクラス札幌大会でプロキャリアを踏み出している。いうと必勝の里帰りだ。

2023年10月のRIZINからONE FF、そして上記にあるようにDEEP初参戦と真のJ-MMAフリーランス・ファイターといえる後藤に相対する合島は、修斗からパンクラスに活動拠点を移して11年が過ぎた。一時は4連敗を経験し厳しい状況にあったが、2018年11月の勝利から去年の5月まで長期ブランクを乗り越えて、ミスター修斗=佐藤ルミナ率いるRoot所属ファイターとしてパンクラス3連勝中にある。

修斗4勝2敗のパンクラシスト合島としては、修斗3勝2敗の流離のファイターに意地を見せ、パンクラス6位の座を守りたいはず。一方の後藤としては、ここを落とすようであれば世界という言葉も口にできなくなる状況だ。両者の維持が如何に交錯するか。ロングラン興行のなかでスパイスがきいた一戦となる。

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45 AB DEEP Gladiator MMA MMAPLANET o ONE ONE FF65 イ・スンチョル サンザール・ザキロフ ツェルマー・オトゴンバヤル デヴィッド・バンギギ パンクラス ルンピニー 修斗 八田亮 山北渓人 本田良介 植松洋貴 野田遼介

【ONE FF65】ルンピニーで、リョースケ対決=本田良介×野田遼介が実現

【写真】実績では本田が上。野田が挑むという形の試合だ。その野田、勝利者インタビューでの声、話し方、マイクの持ち方が印象深い(C)MMAPLANET

30日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 65で本田良介×野田遼介という日本人ストロー級対戦が組まれている。
Text by Manabu Takashima

ムエタイ、MMA、そしてグラップリングと毎週のように日本人選手の試合が組まれているONE FFのMMAで、ついに同朋対決が組まれることとなった。


タイガームエタイ所属の本田は昨年12月にONE FFデビューを果たしデヴィッド・バンギギに判定勝ちも、3月に本戦級の力を十分持つサンザール・ザキロフにTKO負け。以来の再起戦となる。

パンクラス一筋、パンクラス代表としてONE Japan Seriesで修斗との対抗戦に出場経験のある野田は山北渓人、八田亮に敗れたのち昨年7月に植松洋貴を初回パウンドアウトして以降、初の実戦となる。

当初、野田は昨年12月と今年の3月にGladiatorに参戦したイ・スンチョルと対戦という話も伝わってきていた。イ・スンチョルはGladiatorフライ級トーナメント1回戦でツェルマー・オトゴンバヤルにマウントパンチでTKO勝ちも肩を負傷し、トーナメントから離脱していた。

聞くところによると、この試合でフライ級とのフィジカル差を痛感し、当初の予定通りONEストロー級を目指すことをイ・スンチョル陣営は決めたという。それでも負傷の回復待ちで、野田との試合は流れた。その結果、本田×野田のリョースケ対決in ルンピニーが組まれることに。

修斗ストロー級からDEEPフライ級でキャリアを積んできた本田と、パンクラス・ストロー級戦線を粘りの極め系ファイトでわかしてきた野田の顔合わせ。心情的にバンコクでの人材発掘&育成大会で日本人対決の必要性はあるのかと考えてしまうが、戦う当人とっては場所や国籍など関係ない。本戦契約に突き進むために、ただ星を落とすことができない従来通りの試合となる。


■放送予定
5月31日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

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【Pancrase336】生まれた子供に捧げる勝利。野田が植松を前蹴りを効かせ、パンチ連打で仕留める

【写真】この気迫から試合後のギャップよ……(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
野田遼介(日本)
Def.1R3分18秒 by TKO
植松洋貴(日本)


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