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【Grachan48】長岡弘樹が桜井隆多越え。GRANDウェルター級統一王者に。ライト級はダリ、藤村が勝利

【写真】王座統一を果たした長岡弘樹、念願の桜井戦で競り勝った(C)NOB YASUMURA

20日(日)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN48開催され、メインイベントはGRANDウェルター級王座と統一戦で暫定王者・長岡弘樹が正規王者・桜井隆多を破った。
Text by Nob Yasumura


<GRANDウェルター級王座決定戦/5分3R>
長岡弘樹(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
桜井隆多(日本)

1R開始と同時に、桜井が右前蹴り。これをキャッチした長岡はすぐにテイクダウンし、パウンド&ヒジで追い込む。下の桜井は三角絞めから腕十字、オモプラッタを仕掛けていく。

腕を引き抜き脱出した長岡は桜井を抑え込んでパウンドへ。密着して防いだ桜井が、スクランブルに持ち込みギロチンチョークへ。ここで1R終了した。

2R、長岡はパンチを出しながら組み付いて桜井の足を掴んでテイクダウン、パウンドを落としながらそのまま抑え込む。桜井は立ち上がって脱出を狙うものの、長岡は執拗にテイクダウンを仕掛ける。がぶった桜井だが、長岡は密着し続けしつこくテイクダウン狙い。バックに回った長岡だが、桜井が振りほどくとパウンドで反撃に出た。

最終回、長岡の寝技の密着の前に苦戦を強いられた桜井はパンチ勝負へ。長岡を追い込み、ダブルレッグでテイクダウンに成功する。桜井は抑え込んでボディにパンチを入れ、肩固めを狙うものの長岡が耐えきり──試合終了。判定で長岡が勝利した。

<ライト級/5分2R>
藤村健吾(日本)
Def.3-0
篠原アンジェロ(日本)

セミでウェルター級から階級を変更したルクク・ダリが、笹川JPに判定勝ちを収め、動き始めたライト級戦線で、さらなる成長が期待される藤村が、カルロス・トヨタの教え篠原ジャンジェロと対戦。

初回、篠原の左ハイをバックステップで交わした藤村はシングルレッグへ。がぶった篠原が藤村のバックに回り、RNCを狙う。これを凌いだ藤村は胸を合わせてトップを奪うと、そのままキープし、パウンド、ヒジを落とす。

さらに藤村はアームロックを狙い、腕十字に移行する。腕を抜いた篠原は再び藤村のバックについて、パンチを打っていく。藤村が上を取り返し、1Rが終了した。

最終回、藤村がダブルレッグへ。がぶった篠原はギロチンをセットアップも、頭首を抜いた藤村が抑え込む。フィニッシュの機会を伺った藤村だが、その展開に持ち込めずにタイムアップも判定勝ちを手にした。

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Grachan48 Interview J-CAGE ブログ 桜井隆多 長岡弘樹

【Grachan48】長岡弘樹戦へ、桜井隆多─02─「まだ燃え尽きていない」&有紀夫人「覚悟して見守りたい」

【写真】プライスレス。この感覚があるからこそ、桜井は戦い続け──有紀夫人も見守り続けているのだろう(C)MMAPLANET

20日(日)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHANで、長岡弘樹とのGRANDウェルター級王座統一戦に挑む桜井隆多のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

プロキャリア23年の大ベテランが語る、試合との向き合い方と今後について。そして、長岡弘樹といかに戦うのか。

さらに、そんな桜井の戦いを見守る妻・有紀さんの話も訊いた。

<桜井隆多インタビューPart.01はコチラから>


――ルクク・ダリ戦は、序盤から打撃をもらってしまいました。

「1Rの左フックは、食らった瞬間に顔の一部が吹っ飛んだような感じでした。1Rが終わって、『自分の顔は血が出ているのかな? 腫れているかな?』と思って」

――その両方でしたね。

「ハハハ、でもそれで気合いが入りましたよ」

――桜井選手の試合では、これまでも大逆転劇が多々ありました。ダリ戦もそうですが、試合中に「これはヤバい」と思うことはないのですか。

「ヤバいと思うことはありますけど、そんな時こそ何かしら返していかないといけないって考えています。試合は最後まで諦めちゃいけない。そういう気持ちが、たまたま良い方向になっているのでしょうけど」

――次の対戦相手、長岡選手も桜井選手と同様、決して諦めることのない、粘り強い選手です。

「ウィル・チョープ戦とか、本当にそうですよね。だから次の試合は相手の土俵に入ってしまうと、我慢比べになるし、そんな展開はシンドイなと思っています。なるべくそんな展開にならないよう、ノラリクラリ行ってやろうかな、と」

――それはそれで、競り合いが続くでしょう。

「はい。あるいは、僕が早い段階で仕留めることもあるかもしれないですよ」

――桜井選手が現役を続けるうえで、「その先」という言葉がありました。今「その先」はどのように考えているのでしょうか。

「自分の中では毎試合、『これが最後かな』と思ってやっています。でもベルトを持っていて、ケガも回復してきているので、ベルトがあるうちに違う舞台にも上がってみたい、という欲も出てきました」

――GRACHANでベルトを獲得したことにより、その先を見てみたくなったのですか。

「はい。僕の中では、ベルトを持っていることが大きなモチベーションになっています。それと、周りの環境もありますね。僕が頑張っていることに対して、喜んでくれている人もいるので」

――これまでずっと一緒に練習してきた方も、引退したり、一線を退くことも多くなったと思います。

「仕方ないですね。みんな、それぞれの立ち位置があるから。ただ、僕はまだ燃え尽きていない。みんなのほうが、僕のことを『バカだなぁ』と思って見ているかもしれないけど(笑)」

――そうした桜井選手の言葉を聞いたり、試合を見たりして、周囲の人たちも「自分もまだ何かできる」と思うかもしれません。

「ハハハ、そうですね。僕が一生懸命やっているところを見て、何かを感じてもらえたら嬉しいです」

――最後に、そんなファンの方へメッセージをお願いします。

「若い選手みたいに『相手をぶっ倒す』とか言いたいところもありますけど、取り敢えずは勝たせてもらえれば(笑)。まぁ、そう簡単にいくわけもないので、まず絶対に諦めない。そして、みんなが『凄いな』って感じてもらえるような試合ができるよう、自分にも期待しています」

桜井隆多が現役を続けられている理由の一つに、妻・有紀さんの存在がある。現在もハードな試合を続ける夫の姿を、有紀さんはどのように見ているのか。

常に桜井をケージサイドで見守る夫人に話を訊いた。

――いつも桜井選手の試合を、どのように見ていらっしゃるのでしょうか。

有紀さん ジムで練習を見ていても、若い選手を相手に負けていないんですよね。忖度していない、というのか(苦笑)。

今でもまだ伸びしろがあるんじゃないか、というぐらいの強さを見せてくれているので、現役でいけるのだろうなと思います。ただ、毎試合ケガをしているので、それだけが心配です。あとは身体が動くかぎり、思うようにやってもらいたいです。

(隣にいた)桜井「ハハハ!」

――前回のダリ戦は、見ていて不安になるシーンもあったかと思います。

有紀さん とても心臓に悪い試合でした。最初にもらったパンチで、右目のあたりが陥没してしまったようでした。それで右目が見えなくなったと思うんですけど、1Rが終わった後、夫と目が合った時、『これはマズイぞ』という顔をしているように見えました。それで私も不安だったのですが、2Rで逆転して。結果は良かったんですけど……。

――心配になりますよね。

有紀さん はい。でも、それが良いかどうかは分からないですけど毎試合、名勝負を見させていただいています。次もハードな試合になると思いますが、それを覚悟して、夫の試合を見守りたいと思います。

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Grachan48 Interview J-CAGE   ブログ 桜井隆多 長岡弘樹

【Grachan48】長岡弘樹とGrand王座統一戦、49歳・桜井隆多─01─「諦めが悪いんじゃないですかね」

【写真】魂の一本勝ちから1年7カ月、桜井隆多が本来は防衛戦の相手だった長岡と王座統一戦を戦う(C)MMAPLANET

20日(日)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN48。そのメインイベントはGRANDウェルター級タイトルマッチ、正規王者・桜井隆多×暫定王者・長岡弘樹の王座統一戦だ。
Text by Shojiro Kameike

桜井隆多は2019年12月、ルクク・ダリに勝利して同王座を獲得し、昨年6月に長岡を挑戦者に迎えて防衛戦を行う予定だったが、靭帯損傷により試合は延期に。

仕切り直しという形で迎える今回の防衛戦――現在49歳の桜井、その心の中には新たな闘志が生まれていた。


――今回、ルクク・ダリ戦で勝利し獲得したGRANDウェルター級王座の防衛戦を、暫定王者・長岡弘樹選手を相手に行います。そのダリ戦では試合後、SNSで故カール・ゴッチさんという名前を挙げていましたね。

「ハハハ、そうですね。ゴッチさんには少し教わったことがあるだけで、弟子といえるかどうかという感じなんですけど」

――そこでカール・ゴッチさんの名前が出てくるあたりが、桜井選手のキャリアの長さを表しているように思いました。

「確かに(笑)」

――桜井選手はプロデビューが1998年、年齢も現在49歳です。ここまで現役を続けることを想像されていましたか。

「いやぁ、あの頃は先のことなんて何も考えていなくて。そう言われると『よくやっているなぁ』って自分でも思います」

――キャリアの中で、過去にはDEEPのベルトを獲得しながら、2013年から2018年までの間に7連敗を喫しました。GRAND王座についたのは、そんな状態からの復活劇といえます。

「選手として考えたら、あの戦績では引退するという選択肢もあると思います。いろんなケガをして、自分の思うような動きができなかった。でも、そのケガを直したら、まだできるんじゃないか、と思えて……。すると自分の中に『まだ辞められない』という気持ちがわいてきて、今に至っています」

――そのケガは、今は完治しているのですか。

「手術とかして、一番ひどかった時期に比べると、徐々にコンディションも良くなってきています。思うような動きができない時も、それを挽回できるような動きができたり。……何て言うのか、諦めが悪いんじゃないですかね(笑)」

――ハハハ。でも、さすがに靭帯損傷で試合をキャンセルというのは……。

「はい、選手生命に関わるケガですよね。それでもベルトを返上することなく、現チャンピオンとしてやらせていただいているので、防衛戦で自分の責任を果たしたいという気持ちがありました。長岡選手も『ぜひ桜井選手と試合がしたい』と言ってくれて。待ってくれている人がいるなら、その試合に向けて頑張りたいと思ったんです」

――なるほど。

「でも途中から……これは自分の勝手な考えなんですけどね。MMAって相手を殴るものじゃないですか」

――はい、もちろんです。

「僕はキャリアも長いから、データも残っているし、試合映像もある。僕が試合で何をやるかも、長岡選手は分かっているはず。それで、僕と殴り合って勝てるから『桜井選手とやりたい』と考えたのだとしたら、『長岡選手にナメられているのかな?』と、メラメラ燃え上がってきて……(苦笑)」

――なぜですか(笑)。

「長岡選手は、僕がベルトを返上して、僕以外の選手とタイトルマッチをやるという選択肢もあったと思うんですよ。でも僕とやりたい、っていうのは――」

――ではMMAPLANETで、長岡選手のインタビューを読んでください。

「そうなんですよね、分かっています(苦笑)。僕のことを尊敬しているから試合がしたい、ということも聞きました。ただ、自分が動けるようになってくると、そんな気持ちになってきて」

――つまり、ナメられたら負けるわけにはいかない。今もなお、そんなモチベーションの上がり方があるということですね。

「はい。それとまだ、自分自身に期待しているんです。次の試合では、何ができるのか。その先はどうなるのか。そんな自分自身への期待も大きいですね」

――ただ、GRACHAN初参戦となった間宮晃仁戦(2019年3月、判定勝ち)の試合内容は、ご自身が満足いくものではなかったように感じられました。

「満足できていなかったです。年齢の影響もあるのかもしれないけど、思ったとおりの動きができませんでした。ダリ戦でも最初に一発もらい、目が見えづらくなったこともあって、攻撃の面ではうまくいかなかったですね」

――攻撃の面では、ということは防御については……。

「攻められてからの展開は、練習でやっていたことが出たと思います。

それが最後の腕十字でした。あの時は、たとえ腕十字に失敗しても次の展開がすぐに浮かぶぐらい、冷静だったので。それもキャリアのおかげだとは思います」

――ダリ戦直後のインタビューで、「最後は冷静だった」と言っていましたね。

「そういった展開については、自分の動きも戻ってきていると思います。あとは、攻撃の面で出せるかどうか。次の試合では、そのギャップを埋めて、思うような攻撃を出していきたいです」

<この項、続く>

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Grachan48 Interview J-CAGE MMA 桜井隆多 長岡弘樹

【Grachan48】桜井隆多戦へ、長岡弘樹─02─「タイトルマッチに勝って、チャンピオンになりたかった」

【写真】声を出して、このベルトの持ち主だというために長岡は桜井と戦う(C)MMAPLANET

20日(日)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN48で、桜井隆多とのGRANDウェルター級王座統一戦に挑む長岡弘樹のインタビュー後編。
By Shojiro Kameike

インタビュー前編で、41歳という自身の年齢に触れた暫定王者の長岡だが、対する正規王者の桜井も現在49歳と、まさに大ベテラン同士の一戦だ。

前回の試合から1年半、コロナ禍のなかで、長岡はどのように過ごしてきたのか。試合に向けた意気込みとともに聞いた。

<長岡弘樹インタビューPart.01はコチラから>


――前回のウィル・チョープ戦は、長岡選手の持ち味が生かされていたと思います。ケージ際のスクランブルで競り勝ち、3Rにバックマウントを取られても切り返して、判定勝利を得ました。

「ウィル・チョープ戦のオファーが来た時は、『これは強い相手が来たなぁ』と思いました(苦笑)。実績もあるし、MMAだけではなく、いろんな競技の試合経験も積み続けていますからね。でも挑戦者決定戦ということで、『これに勝ったらタイトルマッチだ』というモチベーションは高かったです。そのベルトを目指してやってきたので」

――チョープ戦の勝利で、GRANDウェルター級王者・桜井隆多選手への挑戦権を得ました。この試合は昨年9月20日に実現するはずでしたが、この試合は桜井選手の負傷で延期という形になり、今回に至っています。

「試合ができないと聞いた時は、さすがに『えぇっ!?』という気持ちになりました。この試合に勝つために、このベルトを獲るために練習してきましたから。でも怪我は仕方ないことですし、改めて桜井選手とベルトを賭けて戦いたい、という希望を伝えたんです」

――その希望を受けて長岡選手は暫定王者に認定され、今回の桜井選手との試合は「王座統一戦」という形になりました。

「暫定王者に認定していただいたことは、本当に感謝しています。でも、僕はタイトルマッチで勝ってチャンピオンになったわけではないんですよね」

――挑戦者決定戦に勝って、試合延期の経緯から暫定王者に認定された形です。

「本当は、桜井選手がベルトを獲得してから1年以内に防衛戦を行うことができなければ、ベルトを返上する契約だったと聞いています。すると暫定王者に認定された僕が、そのまま正規王者になっていたかもしないですよね」

――はい。その選択肢もあったと思います。

「でも僕はタイトルマッチに勝って、チャンピオンになりたかった。だから主催者に、改めて試合を組んでいただけるようにお願いしたんです」

――その後、試合の延期もあり、チョープ戦から約1年半の期間が空きました。特に昨年から、コロナ禍の影響はありましたか。

「練習の面では、特に影響はないです。その間に、しっかりと練習することができていました。ジムのほうが心配でしたね。このままジムを続けていけるのかどうか……と」

――……そうですよね。現役の選手であると同時に、ジムの代表でもあるわけで。

「去年、緊急事態宣言が出てから、しばらくはジムの休会や退会の連絡が止まらなかったです。おかげさまで今はなんとか大丈夫なのですが、あの時は不安でした」

――そのような状況下で、練習中にジム経営の不安がよぎったりすることはなかったのですか。

「それはなかったです。そんな時だからこそ、練習に集中しようと。去年9月のタイトルマッチは延期になりましたが、その間もしっかり練習することができました。ヤン坊とか、他の選手も育ってきていたので」

――では次の試合について、正規王者・桜井選手の印象を教えてください。

「僕がDEEPの中盤で試合をしていた頃、トップで戦っていた方なので尊敬しています。当時はそのポジションだったので、戦うとは想像もしていなかったですけど……」

――そもそも階級が違いましたからね。長岡選手はライト級かウェルター級で、桜井選手はミドル級でした。

「確かに、そうですね(笑)」

――ということは、両者の間にはそれだけの体格差があります。身長だけでも、長岡選手が170センチで、桜井選手が178センチです。

「うーん……でも、体格差でいえば、ウェルター級では自分より大きな選手とばかり試合してきましたから。それこそ、ウィル・チョープとか」

――確かに(笑)。チョープは193センチでした。

「180センチ超の選手が、たくさんいましたからね。それより、桜井選手といえば、ルクク・ダリ戦のような展開になると……。あれだけ打撃をもらいながら、最後は一本勝ちって、本当に凄いと思います」

――桜井選手はDEEPでも大逆転劇がありましたし、そんな桜井選手と長岡選手の試合は、最後まで我慢比べ、競り合いが続きそうです。

「はい。最後まで一瞬たりとも気の抜けない試合になると思います。でも、最初にも言いましたが、楽して勝てる試合なんてないですから。そのための練習をしてきました。

正直、今のままでは周りにも『自分はチャンピオン』って言えない気持ちがあるんです。桜井選手に勝って、胸を張って『オレはGRANDのチャンピオンだ!』と言います」

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Grachan48 Interview J-CAGE MMA 桜井隆多 長岡弘樹 雑賀ヤン坊達也

【Grachan48】桜井隆多とGrandウェルター級王座統一戦、長岡弘樹─01─「楽して勝つことはできない」

【写真】「試合は、楽して勝つことはできない。練習で出せないことは試合でも出ない」──素晴らしい言葉だ(C)MMAPLANET

20日(日)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN48で、長岡弘樹が桜井隆多とのGRANDウェルター級王座統一戦に挑む。
By Shojiro Kameike

2019年12月にウィル・チョープを下し、桜井の持つウェルター級王座への挑戦権を獲得した長岡。しかし桜井が負傷で防衛戦を行うことができず、長岡が暫定王者に認定され、今回改めて正規王者との統一戦が行われることになった。

現在41歳、プロキャリアも20年を数えるが、「今が一番強い」と言い切る長岡に、その理由を聞いた。


――1年半越しの桜井隆多戦を直前に控えた、長岡弘樹選手です。長岡選手はプロデビューが2001年で、次の試合が64戦目。そのキャリアを振り返ると、ここ10年でケージで戦うようになってから、勝率が高くなっているように思います。

「そうですね……確かにケージで戦うようになってから、というのはありますが、それだけではないと思うんですよ」

――というと?

「例えば自分が得意としているテイクダウンは、ケージよりもリングのほうが、やりやすい場合もあるんです。ケージに押し込むと、スペースがないから相手の背中側でクラッチできない時もありますよね。でもリングだと、そこに隙間ができてクラッチしやすい場合もあるので。今はそれ以上に、ようやく自分の勝ち方が分かってきたんです。それこそ30代、40代になってから」

――えっ!!  20代の頃とは何が変わってきたのでしょうか。

「20代の頃は、戦い方に迷いがあったと思うんです。やっぱり大舞台を目指すうえでは、試合内容も評価されると考えていたので」

――どうすれば魅せる試合と呼ばれるものが、できるかどうか……。

「はい。もともと自分はそういうタイプではないのに、いろいろ考えることで、試合の中で迷いが出ていました。あと、ルールの違いもあったと思います」

――なるほど。

「DEEPに出させていただいていた時は、試合全体を通じての採点でしたよね。でも最近の試合は、ラウンドごとの採点です。それが自分のスタイルには合っていたと思いますし、そこから自分の勝ち方が見えてきたように感じます」

――ここ最近の試合では特に、ケージ際でのスクランブルを制して勝つという内容が多いですよね。ただ40代になって、下の世代を相手にその試合展開を貫くことができるのは驚きです。

「今もずっと『苦しい時にどうするか』という練習をやっています。試合は、楽して勝つことはできない。そして、練習で出せないことは試合でも出ないし、練習でやってきたことが試合に出る。

『20代の頃は試合で迷いがあった』と言いましたけど、今はそれだけのことを練習でやってきたという思いがあって、ケージに入る前に迷いはなくなるんです」

――そのために、どのような練習を?

「MMAスパーで追い込まれた時や、疲れた時にどう返していくか。あるいは、相手の打撃のプレッシャーに負けることなく、どうやって自分の勝ち方に持っていくか──ですね。それができるのは、ヤン坊のおかげでもあります」

――雑賀ヤン坊達也選手。パンクラスの現ライト級暫定王者ですね。

「はい。ヤン坊は打撃が強いですから、彼のパンチに対して自分がどう攻めていくのか。ヤン坊が成長してから、自分にとってキツい練習相手になってくれているので、本当に助かっています」

――パンクラスでは3試合連続の1ラウンドKO勝ち。パンチをかわして組み付くための練習では、これ以上ないパートナーでしょう。

「それと、やっぱり僕も負けず嫌いなので(笑)。練習でヤン坊に負けたくないですからね」

――ハハハ、ジムとしての成長も大きいわけですね。一方、2018年12月の竹川光一郎戦(判定勝利)以降、ライト級からウェルター級に上げて戦っています。階級を上げたことは、試合内容に影響があったのでしょうか。

「竹川戦の前にMMAPLANETのインタビューでもお話したのですが、やはり年齢を重ねて減量にも影響が出ていました。体重が落ちにくくなり、減量が厳しくなって……。でも、まだ自分にはできることがある。できることをやってから考えたい。その一つが、ウェルター級に上げることでした。ウェルター級に上げても納得のいく試合ができなかったら、その時また考えよう、と」

――それを感じたのが、竹川戦の前の試合……西川大和戦だったのですか。

「はい。でも、それは年齢差とは関係なく、当時は自分のほうが格上だったと思います。でも、その相手に満足のいく動きができなかった。だからウェルター級に上げてみようと考えたんです」

――……もしウェルター級でも満足のいく試合ができなければ、引退する可能性もあったのでしょうか。

「それが全てではないですが、引退を考えてしまう可能性はあったかもしれません。でも僕は、自分の可能性に賭けたかったんです。できることは全部やってから考えようと。そして、ウェルター級に上げると減量も楽になって」

――年齢を考えたら、ケージ際の競り合いでスタミナが落ちても不思議ではないです。

「それが自分の勝ち方も分かってきて、さらにウェルター級に上げることで、集中力も途切れることなく、下の世代の選手とも競り合って勝つことができています。これまでのキャリアの中で、今の自分が一番強いと思っています」

<この項、続く>

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Grachan48 J-CAGE News ブログ ルクク・ダリ 岸本篤史 桜井隆多 長岡弘樹

【Grachan48】6月20日はJ-MMA Day。グラチャンで桜井隆多✖長岡弘樹のGrandウェルター級王座統一戦

【写真】暫定王者にとって、念願の統一戦となる (C)MMAPLANET

14日(金)、Grachanより6月20日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIO で開催されるGRACHAN48のカードが発表された。

メインはGRANDウェルター級王座決定戦=正規王者=桜井隆多✖暫定王者=長岡弘樹の一戦が──既に長岡がSNSで公表していたが、正式発表されたこととなる。


この両者は昨年9月大会でチャンピオン桜井に長岡が挑戦予定だったが、桜井の負傷欠場により試合が不成立となり長岡が暫定王者に認定されていた。

グラチャンの規定では防衛戦期限は1年で、桜井は3カ月後までに王座防衛が義務付けられていたが、長岡の強い要望により、今回王座統一戦が行われる運びとなった。

根性の腕十字でルクク・ダリから王座を奪取して以来、1年7カ月──49歳になった鉄人と、同じく根性のスクランブルMMAが信条の長岡。長岡とすれば戦わずに手にしたベルトに魂を混入したい一戦となる。

またルクク・ダリがライト級に転向、4月大会では会場変更の荒波にも動じずメインの大役を担い切り、5大会連続出場となる岸本篤史とのマッチアップも決まっている。

同日はDEEPが東京で大会を開き、修斗は大阪大会が予定される。6月20日はJ-MMAデーだ。

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Grachan45 J-CAGE News ブログ 伊藤空也 桜井隆多 獅庵 長岡弘樹

【Grachan45】記者会見─01─Grand王座戦は桜井の負傷で来年6月に。伊藤空也「内弟子生活の集大成」

【写真】左から山本琢也、岩崎ヒロユキ代表、伊藤空也、阪本洋平が会見に出席した(C)MMAPLANET

7日(火・現地時間)、20日に東京都大田区の産業プラザPIOで開催されるGrachan45と、ライト級チャンピオン山本琢也およびフェザー級チャンピオン坂本洋平の今後に関する記者会見が渋谷区のグラチャンの運営するGグローバル本社で開催された。

まず会見の冒頭で岩崎ヒロユキ代表より同大会のメインに予定されていたGrandウェルター級選手権試合=チャンピオン桜井隆多✖チャレンジャー長岡弘樹の一戦は王者の負傷により取りやめられ、長岡が暫定王者となることが発表された。


グラチャンでは王座獲得から1年以内に防衛戦を行うという規定があるが、本日8日に手術を行う桜井は長期欠場が決定的だ。しかしながら長岡の桜井と戦いたいという強い要望により、グラチャンでは正規王者との契約を延長。来年度2021年の6月に桜井の回復を待って、両者の一戦が組まれることが決まった。「万全の状態で戦う」(岩﨑)ことを第一に、これだけの期間を置く説明がなされた。

今回の負傷→タイトル戦のキャンセル→来年の対戦について、両者からは以下のようなメッセージが届き、会見で読み上げられた。

桜井隆多
「この度は自身の怪我により、試合を楽しみにして下さっていた方々、対戦相手の長岡選手、また大会関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。本来は1年以内に防衛戦をしなければベルトを返上する契約ですが、暫定王者になる長岡選手からの要望によりGRACHAN実行委員会で協議いただき、契約を6月大会まで延ばして頂きました。

長岡選手、GRACHAN実行委員会の皆様、感謝致します、有難うございます。8日に手術し、しっかりと治してまたベルトを懸けて最高な状態で長岡選手と闘いたいと思います。何卒宜しくお願い致します」

長岡弘樹
「昨年次期挑戦権決定戦に勝ち、それからは、この試合に向けて全てかけて準備してきたので本当に残念です。 ただ選手の怪我は誰にでもあることなので、仕方ないと思っています。桜井選手にはしっかり治してもらいお互いに万全の状態で戦いたいと思いますまた今回暫定王者に認定していただき光栄です。岩崎代表に感謝致します。
 
来年統一戦と言う形になりました。自分の全てを賭けて、この試合に挑み必ず桜井選手に勝って正規王者になりたいと思います」

続いて、会見に出席にしていた──Grandウェルター級選手権試合の消滅により、メインイベントでGrachanバンタム級王座決定戦を戦うこととなった伊藤空也が、「グラチャンに参戦するようになり3年目で、念願のタイトルマッチに辿り着きました。何が何でもベルトを獲りに行きます。(※所属するBRAVEの)宮田(和幸)先生には内弟子生活で1年半お世話になっているので、その集大成を試合で見せることができればと思っています」と意気込みを語った。

長野県諏訪市出身、禅道会所属選手としてMMAで戦ってきた伊藤は、一念発起して上京しBrave所属選手となり、ウェルラウンダーとして成長してきた。そんな伊藤とベルトを賭けて戦う獅庵からは、以下のような抱負が届いており会見で読み上げられた。

獅庵
「今回、コロナで大変な時期に大会を開いてくださり岩崎代表はじめ関係の皆様ありがとうございます。タイトルマッチをやらせてもらうことになり大変光栄です。必ずベルトを巻いてグラチャンを盛り上げていけるよう頑張ります。

対戦相手の伊藤選手はパンチも蹴りも勢いがあり、組でも凄くアグレッシブで良い選手です。バチバチの殴り合いで激しい試合になると思います。泥臭くてもなんでも良いので勝ちにこだわりチャンピオンになります。当日は楽しみにしていてください」

この後、会見は阪本のフェザー級王座返上、山本が階級を落とし12月にフェザー級王座防衛戦を戦うことが発表された。

※上記の件に関しては、後程詳細を掲載します。

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Grachan45 J-CAGE News ブログ 伊藤空也 小谷直之 岸本篤史 桜井隆多 植田豊 獅庵 鈴木一史 長岡弘樹

【Grachan45】2つのタイトル戦で、活動再開。魂の桜井隆多✖根性の長岡弘樹、伊藤空也✖獅庵

【写真】気持ちと気持ちの戦いになることは間違いない、Grandウェルター級選手権試合(C)MMAPLANET

23日(木)にGrachanが3月1日以来、半年ぶりとなるイベント再開──9月20日(日)に東京都大田区産業プラザPIOでのCrachan45の開催と対戦カード第一弾、27日(月)に追加カードの発表を行っている。


COVID19の影響でイベント休止期間にFITE.TVでのベストバウトマッチの配信など、独自の活動をしてきたグラチャンにとって、リスタートは2階級の選手権試合からとなった。

2つのタイトル戦、そのうちの1試合はGRANDウェルター級選手権試合だ。昨年12月大会でルクク・ダリを魂の腕十字で破り、チャンピオンとなった桜井隆多が長岡弘樹の挑戦を初防衛戦に臨む。チャレンジャー長岡は、桜井がベルトを巻いた同じ日に根性のウィル・チョープ完封で挑戦権を手にしていた。

もう1つタイトルマッチでは堀友彦が返上したバンタム級王座を賭けて伊藤空也と獅庵が対戦。

Wardogからグラチャンで戦うようになった伊藤、パンクラス→DEEP→グラチャンという道を辿ってきた獅庵。当初、バンタム級王座はトーナメントで次期王者を決定するプランもあったが、コロナ感染拡大の影響で両者のマッチアップで新しいベルトの持ち主が決まることとなった。

また5分2Rマッチではチャンピオン山本琢也が、ニューノーマル時代も変わらず開店休業中のライト級戦線のサバイバルマッチ=小谷直之✖植田豊、Wardogライト級チャンピオン鈴木一史✖岸本篤史というマッチアップも決まっている。

この他4試合が決定していていた、昨日に阿仁鬼✖藤村健悟という前者が52歳で後者が19歳、年の差33歳対決が追加カードとして明らかされた。そんな半年ぶりのグラチャンでは、場内のソーシャルディスタンス確保のための入場制限や、検温、過去2週間以内に発熱や風邪で受診や服薬等&海外への訪問歴のある人だけでなく、それらの人と濃厚接触した人の来場の控えてもらうこと、そしてチケットの半券の裏に名前、住所、連絡先の事前記入の義務化と新型コロナウィルス感染予防策が採られている。