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45 DEEP DEEP JEWELS HIME MMA o UFC パンクラス 中井りん 伊澤星花 修斗 杉山しずか 栗山葵 渡邉史佳 端貴代 鶴屋怜

【パンクラス】渡邉史佳×杉山しずかのあとがき

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格闘技一色だった先週末。UFCの鶴屋怜と並んでマニアの注目を集めたのはパンクラスでフライ級チャンピオンの杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)を下して王座を戴冠した渡邉史佳(FIGHTER’S FLOW)でしょう。

渡邉はプロMMA戦績4戦目。経験値ではベテランの域に達した杉山が大きく上回りますが、試合開始直後に渡邉は先制攻撃。フックを打ち込んで杉山からダウンを奪います。立ち上がるも足下がおぼつかない杉山に対して渡邉は圧力を強め、パンチの交差から再び右フックで2度目のダウンを奪ったところでレフェリーが試合を止めました。

戦前から渡邉のパンチの強さは話題になっていましたが、当て勘、思い切りの良さ、そして威力の凄まじさを改めて実感。あれだけ振って圧力を掛けてこられたら対戦相手にとって驚異でしょう。それでいてプロ4試合目だから伸びしろ十分。幻想が渦巻くのもわかります。

でもこのシチュエーションはどこか既視感がある。そうだ、重田ほのかだ。重田は杉山の前のフライ級チャンピオン。4戦目で端貴代を判定で下して王座を戴冠。年齢も21歳と若く、無双状態が期待されましたが、初防衛戦で杉山にニンジャチョークを極められて一本負けを喫しました。この時の状況と酷似しています。

もちろん、渡邉も重田もポテンシャルが間違いなく高いし、試合もアグレッシブで面白いから期待値は変わりませんが、いかんせん経験が4試合しかないから、どっちに転ぶかまだわからないというのが実情でしょう。

でも、試合経験の浅い王者が誕生する背景にあるのは女子選手層の薄さ。男子に比べて競技人口が少ない上に、修斗、DEEP、パンクラスで選手が分散したら、そりゃ各大会毎の選手は少なくなりますよ。それがゆえに2試合かったらすぐタイトルマッチという事も普通にあり得ます。嫌な言い方をすると、ボロが出る前に王者になると、その後に思わぬ弱点が露見してコロッと負ける可能性は大いにあるわけです。

この問題の打開策は1つに集約されたら一時的には改善するのでしょうが、各大会の興行もあるし、現実的ではないでしょう。それに一時しのぎにはなっても、そもそもの女子の競技人口が増えないと、遅かれ早かれジリ貧になりますからね。競技人口の拡大、、、これは根深くて重たい

UFCにアトム級が新設されて伊澤星花が日本人初のUFCチャンピオンになって知名度が飛躍的にアップするとか、ブレイキングダウンで絶対的なアウトロー女王が誕生してブレイクするとか、大きな仕掛けや起爆剤がないと厳しいでしょう。それもきっかけに過ないわけで、一朝一夕にはいきませんよね。。。長い道のりだ。

話を渡邉史佳に戻すと重要になるのは次戦。ぶっちゃけ対戦相手がいるのか?一番見たいのは重田との試合ですが、重田はDEEP JEWELSに出場する事が発表されていたし、この後にパンクラスに戻ってくるのかいささか疑問が残ります。

あとは恐らくパンクラスは出禁だと思いますがやっぱり中井りんとの試合は見てみたい。渡邉のパンチが中井にどこまで通用するのか興味津々。もしかすると中井無双を止める事が出来るかもしれないと淡い期待を抱きます。DEEP JEWELSなら栗山葵やHIMEなど見たい対戦カードは広がりますが、団体の越境は簡単ではないでしょう。

そう考えると、杉山しずかのダイレクトリマッチガ一番現実味がありそう。次は渡邉の打撃にも相当警戒するでしょうし、今回ほど楽な戦いにならないはず。渡邉が完全に世代交代を成し遂げるか、杉山がリベンジするのか。何気に楽しみ。さてどうなりますか。
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DEEP MMA o セアリ パンクラス 三村亘 住村竜市朗 延命そら 栗山葵 桜庭大世

【DEEP】人気構成作家 大井洋一の娘 大井すずがMMAデビュー!

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4月6日に住吉区民センター大ホールで開催されるDEEP OSAKA IMPACT 2025 1st ROUND。DEEP フェザー級GPのリザーブマッチとして行われる三村亘(パンクラス大阪稲垣)×延命そら(TEAM FAUST)や復帰戦を迎える栗山葵(SMOKER GYM) と鈴木”BOSS”遥 (SAI-GYM)の対戦など見どころの多いカードが揃いました。

そんな波いるプロのカードを差し置いて一際注目を集めているのがセアリ(KING GYM KOBE)×大井すず(和術慧舟會HEARTS)のアマチュアルールの一戦でしょう。

大井は元THE OUTSIDER-60kg級王者で水曜日のダウンダウンなど人気番組に携わる放送作家の大井洋一の娘じゃ有りませんか。大井さんのXでレスリングに取り組んでいるのは知っていましたが、まさかMMAに挑戦するとは。。。驚きです。

しかも、日体大桜華高校レスリング部時代には2022年インターハイ女子47kg級で優勝。2連覇している実力者。テイクダウンとグラウンドコントロールはお手のものか。ネームバリューとバックボーンに期待は高まります。

その対戦相手のセアリも驚きのプロフィール。なんとDEEPとパンクラスの2団体でウェルター級王者となった住村竜市朗の娘じゃありませんか。中2でアマチュアMMAの試合出場してアマチュア戦績は4勝2敗。MMAの経験値では大井を上回っています。

この親がビッグネーム対決の行方はいかに。桜庭和志の息子・桜庭大世もそうですが、試合に熱狂してきた選手の子供がデビューする時代になったわけですね。。。時の流れの早さを思い知らされました。老害と言われないように慎ましくするとしよう。
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45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS45 DEEP Osaka Impact2025 1st round DEEP Tokyo Impact Gladiator HIME MMA MMAPLANET o Wardog YouTube 三村亘 中井りん 今村豊 延命そら 栗山葵 狩野優 畠山祐輔 鈴木BOSS遥

【DEEP Osaka2025 1st】栗山葵が復帰戦で鈴木BOSS遥を迎え撃つ。三村亘はGPリザーブ戦で延命そらと

【写真】再びベルトを目指して、栗山葵が復帰(C)SHOJIRO KAMEIKE

13日(木)、DEEP事務局が4月6日(日)に大阪市の錦秀会 住吉区民センター大ホールでDEEP Osaka Impact2025 1st roundの開催と、対戦カードを発表した。
Text by Shojiro Kameike

今大会では現在3連続KO勝利中の栗山葵が、昨年3月のDEEP大阪大会以来1年ぶりの試合で、鈴木”BOSS”遥と対戦。また、3月15日(土)に後楽園ホールで開幕するDEEPフェザー級GPのリザーブマッチとして、三村亘×延命そらの一戦がマッチアップされている。


昨年9月の女子練習会取材時には、右ヒザにサポーターを着けていたが、しっかりと動くことができていただけに期待(C)SHOJIRO KAMEIKE

栗山は昨年3月、地元・大阪でMANAに1R KO勝ちを収めたあと、5月26日のDEEP JEWELS45で中井りんが持つ同フライ級王座に挑むことが発表されていた。前年2月に一度敗れている中井へのリベンジと、ベルト奪取に向けて練習していたところ、4月10日にSNS上で練習中の怪我による欠場を報告していた。内側側副靱帯と前十字靭帯断裂により、歩くこともままならず、6月には手術を行っているという。

その栗山が約1年ぶりの復帰戦に臨む。対戦相手の鈴木も昨年11月、中井りんにKO負けを喫して以来の試合となる。小中とバレーボール、高校と大学ではハンドボール選手であったという鈴木は2021年にアマチュアMMAデビュー。2023年にプロデビューも2連敗を喫するも、その後2連勝を飾った。しかしトップファイター中井の壁に阻まれた形だ。とはいえアスリート競技者のMMA転向は、バスケットボール→HIMEのようにキャリアを重ねて化けることもある。

これまでの実績を考えると、伸びのある左ストレートを持つサウスポー栗山の優位は動かない。手術→リハビリを経て、栗山がどこまでコンディションを戻すことができているか。

三村と延命、距離は違う両者だが、ハードな打撃戦とテイクダウン勝負が繰り広げられそうだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

8人のファイターによって争われるDEEPフェザー級GPは、3月23日のDEEP Tokyo Impact2025 1st roundと、この大阪大会でそれぞれリザーブファイトが組まれた(※東京大会では畠山祐輔と狩野優が対戦する)。2023年から地元・大阪で3連勝中の三村に対し、延命も2024年は4戦して全勝。しかも4勝は長いリーチを生かしたKOと、しぶといグラップリングからの一本勝ちで全てフィニッシュしている。同じく一発で仕留めるパンチ&レスリングで勝負する三村との一戦は、ハードなマッチアップとなった。

なお、この日は同じ大阪でGladiatorも開催されるが、現役ファイター&Wardog新代表で、グラジでは勝利した選手へのプレゼンターも務めている今村豊が出場し、これがプロ3戦目となる木下竜馬と対戦。今村が主宰するポーラージム大阪からは他にも2名の選手が参戦する。

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45 Black Combat DEEP DEEP Osaka Impact2024#03 MG眞介 MMA MMAPLANET o   イ・イェジ サダエ☆マヌーフ パク・シユン 三村亘 伊澤星花 古根川充 小西澄斗 山﨑鼓大 松原聖也 栗山葵 桑本征希 海外 牧野滉風 藤田健吾 角野晃平 青野ひかる 須田萌里 飴山聖也 鬼山斑猫

【DEEP Osaka2024#03】須田萌里&サダエ☆マヌーフが語る大阪女子練習会「今の女子は気持ちが違います」

【写真】大阪府吹田市の『SCORPIONGYM SENRI』で行われている女子MMA練習会。(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪市の錦秀会 住吉区民センター大ホールでDEEP Osaka Impact2024#03が開催される。メインイベントでは須田萌里が韓国のイ・イェジと迎え撃ち、サダエ☆マヌーフは青野ひかると対戦することとなった。
Text by Shojiro Kameike

年齢もキャリアも違うサダエと須田は現在、須田が所属するスコーピオンジム千里で週1回行われている女子練習会で共に汗を流している。1ジム単位では選手が少ない女子MMA界において、こうした女子選手のみによる練習会は貴重だ。これまで東京を中心に関東では多く見られる女子練習会だが、近畿圏ではまだ珍しい。そんななか、互いに試合を控えた須田とサダエの取材のため女子練習会を訪れると――スパーが始まった瞬間、サダエが須田の顔面に右ストレートを直撃させていた。これぞ練習会だ。


「昔はファッションでMMAをやっている子もいたじゃないですか」(サダエ)
「一緒の大会に出る選手と一緒に練習できて助けられています」(須田)

――先ほど終わった練習会について、須田選手とサダエ選手にお聞きします。この大阪女子練習会は、いつ頃どのようにして始まったのでしょうか。

サダエ いつかな? だいぶ前から「練習会やらへん?」みたいな感じやったよね。

須田 そうですね、そういう話をいつ頃からし始めたかは覚えていないけど、練習会は3~4年前からやっています。

サダエ ちょうど萌里ちゃんがMMAの試合に出て、活躍し始めて――。当時は女子だけでMMAの練習をする環境がなくて。このスコーピオンジム千里は萌里ちゃんのお父さんのジムで、ここなら集まりやすいんじゃないか――と、徐々に集まるようになった感じですね。

――練習会の話が出る前から、お二人は交流があったのですか。いえば須田選手からするとサダエ選手は大先輩で。

須田 会場で会ったらご挨拶させていただいていました。メチャクチャ優しい方で。

サダエ だって萌里ちゃんからすれば、私はお父さんやお母さんの年齢やからね。実際、私は萌里ちゃんのお父さんより年上やし。昔の印象なんて覚えている? 私が最初に現役やった頃、まだ萌里ちゃんは小学生やったもん。

須田 一緒に練習し始めたのは、サダエさんが復帰する頃からですよね。その前の試合は動画で視ました。

サダエ 私は萌里ちゃんを見た時、「今は若くて強い子がいっぱいおるなぁ」と思ったんですよ。

――今日、練習会の参加者は9名でした。サダエ選手が2013年に一度MMAから離れる前、少なくともプロのレベルで練習できる選手が大阪に、これだけの人数はいましたか。

サダエ いない、いない。全然いなかったです。女子とMMAの練習ができる機会は、ほぼ無かったですから。昔は――誤解を恐れずに言うと、ちょっとファッションでMMAをやっている子もいたじゃないですか。

須田 ファッション!?

――アハハハ、言い切りますね。しかしその言葉が合っているかもしれません。

サダエ そうでしょ? 「ちょっと格闘技をやってみたい」と思ってくれるのは全然良いことで。そこまでの気持ちじゃなく「格闘技をやるのがカッコイイ」という気持ちのほうが大きい。憧れや「カッコイイ」で止まっている、という意味でのファッションですね。

でもこの練習会に来ているのは、カッコイイかどうかより強くなりたい子たちやから。「絶対に強くなりたい」という子たちが、人生を賭けて集まっていることが嬉しいです。

――今日の練習会でも若い選手が多い中に、サダエ選手と栗山選手が入ってくると、雰囲気もピリッと引き締まりますね。良い意味で。

サダエ ホンマに良い意味ですか? みんな私じゃなくて、葵ちゃんにビビッているんじゃないかな(笑)。

須田 ウフフフ。でもホンマに二人のおかげなんです。

サダエ ありがとう。私は私で、若い子たちの中に混ぜてもらっている立場やから。

須田 一緒の大会に出る選手と一緒に練習できて「助けられているなぁ」って思います。どんどん集まってくれて、モチベーションにもなっていますよね。最初は3~4人ぐらいだったけど、葵ちゃんがいっぱい誘ってくれて。

サダエ そうそう。葵ちゃんが脅して連れてくる感じで。

――先ほどから栗山選手をネタにしすぎですよ(笑)。

大阪女子練習会のキーパーソーン、栗山葵

サダエ アハハハ! どのジムにも女子選手が1人か2人はいるんですよ。そういう人たちの中でも声を掛けてもらって、どんどん増えていきましたね。

――練習会の内容は技術よりもスパーが中心なのですか。

須田 はい。お互いジムで練習してきたことを、この練習会で出し合います。やっぱり男子選手が相手やと、できないこともあるので。それが女子選手同士なら、実戦に近い形で練習してきたことを試し合えますから。

サダエ 女子選手同士のほうが、いらん怪我もせぇへんしね。男子とだけ練習していたら、どうしても怪我が増えていくし。

須田 確かにそうですね。

「サダエさんは際の攻防とかで相手の隙を突くのがすごく巧くて」(須田)
「自分が勝てるところで勝負せんと。勝負は常に油断できない」(サダエ)

――練習会のスタートを仕切るのは須田選手でした。

須田 一番下っ端が、スミマセン(苦笑)。

サダエ ここは萌里ちゃんのホームやしね。それに格闘技は年齢制じゃないから。萌里ちゃんが中心になって、どんどん進めてほしい。

――今日の参加メンバーの中でも、年齢では須田選手が一番下になるのですか。

須田 一番下……ですよね。

サダエ そうね。萌里ちゃんはまだ20歳やから。

須田 一番年齢が近い選手でも23~24歳ぐらいとか。

サダエ ここに来ている子はほとんどが二十代で。それがまた良いんですよ。

――ということは、皆さんにとって妹のような……。

サダエ 私が?

――違います(笑)。

サダエ 私はもうお母さんやなぁ。「みんな、これから色んな人生があって、いろいろ経験していくんやなぁ。頑張って!」という目線で見ていますよ(笑)。

――そのサダエ選手も練習会のスタート直後はウォーミングアップや打ち込みをしていて、須田選手とのスパーが始まると、いきなり右ストレートをブチ込んでいました。

サダエはアップからこの表情——練習とは言え勝負だ。この右ストレートの直撃だけで、練習会の方向性が理解できる

サダエ 萌里ちゃんはオールラウンダーで、かつ寝技で勝負したいタイプじゃないですか。私はその寝技に付き合いたくない。そうなったら、どうしても距離が近くなるとパンチを当てて離れたくなるんですよ。

須田 サダエさんは際の攻防とかで相手の隙を突くのがすごく巧くて。

サダエ あぁ、それは狙うね。そこを取っとかんと、コッチが勝てるところがないから。もう動きもスピードもパワーも、若い子には勝てへん。そこはいつも狙っているし、自分が勝てるところで勝負せんと。勝負は常に油断できないから、そういうタイプと練習することで萌里ちゃんたちが勉強になってくれたら良いかなって。

須田 そうですね。いつも気を抜いているところにパンチをもらって「ウワッ!」ってなります(苦笑)。

サダエ でもそのあとに逆襲されるから(笑)。やっぱりそのあたりは強いですよ。凌いだあとに何をするか。どうやって自分の得意なところに持っていくか。それが何歳になってもMMAの面白いところです。

――一方、須田選手はレスリングのバックコントロールを徹底している場面もありました。組みについては柔術のイメージが強かったので、意外な展開でした。

柔術&レスリングでグラウンドの安定感も増すだろう

サダエ いつも試合では、そんな展開になる前に極めているもんな?

須田 いえいえ、そういうわけじゃないです(笑)。前よりもっとレスリングを勉強するようになりました。

サダエ 今は逆に、極めるのを凌がれた時に次の展開をどうするのか――というところが苦手なのかなって思います。でもまだ若いから、そういうところも勉強して上手くなっていくよ。どんどん強くなっているからね。

須田 ありがとうございます!

――ちなみに、お二人が一緒に練習を始めて以降、試合をすることは考えられなかったのですか。もし今でも対戦オファーが来たら……。

須田 え~っ、分からないです(苦笑)。やっぱり試合はしたくないですね。

サダエ 試合はしたくないよなぁ。親子で戦いたくはないです。

須田 アハハハ!

サダエ 確かにファイターとしてはライバルかもしれないけど、今は同じチームとしてね。昔は、そういう気持ちもありましたよ。一緒に練習していても、対戦する可能性があれば少し手の内を隠したりとか。でもこの年齢になったら「みんな頑張れ!」という気持ちしかなくて。

「大強敵に勝って萌里ちゃんにバトンを繋ぎます」(サダエ)
「こんなに試合が空いたのが初めて。成長したところを見せたいです」(須田)

――なるほど。次の試合に関する話の前に……須田選手は今年1月のBlack Combatでパク・シユンに敗れましたが、相手のグローブ掴みもあり試合後は問題が紛糾していたと思います。その後、Black Combatの件はどうなったのでしょうか。

須田 どうなったんでしょうね? 相手の選手も引退しちゃったみたいですし(※パク・シユンは今年3月の伊澤星花戦を最後に、自身のインスタグラムでMMA引退を発表している)。

サダエ えっ、そうなん!? なんか逃げられた感じやな。

――パク・シユンとの再戦の可能性もなくなったなか、復帰戦の相手として海外選手を希望したのですか。

須田 いえ、そういうわけじゃないんです。ただ、国内の選手はもう一通り対戦してしまったので……。

サダエ それはもう女子あるあるよね。萌里ちゃんとしても、次はベルトに絡んでいきたいでしょう。

須田 それはそうですね。

サダエ 伊澤さんは確かに強敵やけど、若い時にどんどん挑戦していったほうが良い。そして若い時にベルトを巻いたほうが良いよ。

――では須田選手、対戦するイ・イェジについて印象を教えてください。

須田 凄く体がゴッツイ印象があります。試合を視たけど、綺麗な打撃とレスリングが武器という感じですよね。MMAの試合は久しぶりで、こんなに試合が空いたのが初めてで緊張していますけど、楽しみです。その間もいっぱい練習していたので、成長したところを見せたいです。

――そしてサダエ選手は青野ひかる選手と対戦します。

サダエ 「なんで!?」って感じですよ。大強敵じゃないですか(苦笑)。でも、そういう強い相手と対戦できるのは感謝しています。勝って萌里ちゃんにバトンを繋ぎます。

――須田選手はメインイベントですからね。

最後はLOVE

須田 男子の試合もあるなかでメインって、ヤバくないですか……。

サダエ ヤバくないよ。3月の大阪大会も女子がメインでしたし、時代は変わりました。みんな強くて、ガツガツ来てくれるし。今の女子選手は気持ちが違いますよ。

■DEEP Osaka Impact2024#03 視聴方法(予定)
9月22日(日)
午後12時30分~ ツイキャスPPV

■DEEP Osaka Impact2024#03 対戦カード

<アマチュアフェザー級/3分2R>
石田拓己(日本)
三浦健人(日本)

<アマチュアバンタム級/3分2R>
原田泰志(日本)
梅本純平(日本)

<フェザー級/5分2R>
宜野座ケビン(ペルー)
小西澄斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
松原聖也(日本)
前原泰輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
大空斗(日本)
エダ塾長こうすけ(日本)

<フェザー級/5分2R>
三井俊希(日本)
藤田宇宙(日本)

<バンタム級/5分2R>
山﨑鼓大(日本)
カーレッジユウキ(日本)

<女子フライ級/5分2R>
樹季(日本)
山口恵(日本)

<女子49kg以下契約/5分3R>
須田萌里(日本)
イ・イェジ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
三村亘(日本)
鬼山斑猫(日本)

<フェザー級/5分2R>
古根川充(日本)
牧野滉風(日本)

<ウェルター級/5分2R>
角野晃平(日本)
中門虎鉄(日本)

<女子49kg以下契約/5分2R>
青野ひかる(日本)
サダエ☆マヌーフ(日本)

<バンタム級/5分2R>
MG眞介(日本)
堂園悠(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
延命そら(日本)

<フライ級/5分2R>
藤田健吾(日本)
飴山聖也(日本)

<メガトン級/5分2R>
KENNY中村・ザ・天才チンパンジー(日本)
竹内龍吾(日本)

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45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS45 HIME INVICTA o その他 パク・シウ パンクラス ボクシング 万智 中井りん 伊澤星花 大島沙緒里 村上彩 栗山葵 重田ホノカ

【DEEP JEWELS】日本人の中井りん超えなるか?

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先週末に開催されたDEEP JEWELS45。メインでは大島沙緒里が村上彩をパウンドアウトしてDEEP女子&DEEP JEWELSミクロ級王座を戴冠。高らかにINVICTA FC参戦を表明しました。セミでもパク・シウと万智が超アグレッシブなスウィングバウトを展開して大いに盛り上がりました。

そんな中でも注目を集めたのは中井りんの1年ぶりの復帰戦。栗山葵の怪我により試合が流れ、パンクラスのフライ級王者・重田ホノカが名乗りを上げるなど紆余曲折ありながら、最終的にHIME(毛利道場)と対戦しました。

下馬評では中井が圧倒的優勢。開始早々にテイクダウンして中井が極めるかと思いきや、試合は意外にも落ち着いた立ち上がり。お互いに遠めに距離を取って様子見の展開が続きます。それでもHIMEのミドルをキャッチした中井がテイクダウン。簡単にマウントを奪ってパウンドを乱射したものの、敢えなくラウンド終了となりました。

続く2R。なかなか間合いを詰める事が出来ない中井に対してHIMEの左ジャブが要所要所でヒット。セコンドについたワイルド宇佐美館長の「組め!よけろ!」という指示からも緊迫した様子が伝わってきます。それでも終了間際に中井が組み付いてテイクダウンしたものの、残り15秒でラウンド終了。この時にはアップセットが起こりそうな気配が漂い始めました。

そんな中で始まった最終R。序盤に組み付くとケージに押し込む中井。差し合いから一瞬の隙を突いてHIMEの首を取るとあっという間にギロチンチョーク。タップしないHIMEを絞め落として見事逆転の一本勝ちを飾りました。

グラウンドに持ち込んだ時のパスガードの速さ、ギロチンの極めの強さ。どれを取っても日本人トップクラスなのは揺るぎようがありません。それでもHIMEの試合運びは中井りん攻略の糸口になったのではないでしょうか。

1年前の栗山葵との試合でもスタンドで左ジャブ、ストレートを被弾。今回のHIMEのジャブを面白いようにもらっていた事を重ね合わせると、スタンドの攻防が勝負の分かれ目になりそうです。とはいえ、テイクダウンされたら極められる可能性は高いだけに、寝技に持ち込ませない腰の重さは必要不可欠でしょう。

そうなると元々中井と対戦予定だった栗山の打撃の強さには期待せずにはいられません。その他には、、、既にDEEP JEWELSからボクシングに転向していますが、空手をベースにシャープな打撃を持つ赤林檎が対戦していたら面白くなったのではないかなと。

そして最近では打撃のスキルも上達した伊澤星花との試合も見てみたい。そればかりかグラウンドになった時に寝技でも中井とどんな攻防を見せるのかめちゃくちゃ楽しみ。過去にはスパーリングを巡って一悶着あっただけに、試合で終止符というのもそそられます。さて、日本人が中井りんを超える日がやってきますか。
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DEEP DEEP Tokyo Impact o YA-MAN 元谷友貴 平松翔 栗山葵 福田龍彌 魚井フルスイング

【DEEP】福田龍彌が怪我のため欠場!元谷友貴戦は中止!

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5月3日に後楽園ホールで開催されるDEEP 119 IMPACTで元谷友貴とDEEPバンタム級王者決定戦で対戦する予定だった福田龍彌が練習中に負傷。肩鎖関節脱臼の怪我を負って欠場する事が発表されました。

この試合は中止となり、このピンチに平松翔(BLACK BELT JAPAN)がスクランブル出場。福田に代わって元谷と64kg以下のノンタイトルマッチで対戦する事も合わせて発表されています。

元谷×福田の消滅。。。ゴールデンウィークの大きな楽しみにしていただけに身体中の力が一気に抜けたと言っても過言ではありません。あまりにも悲報過ぎる。。。

練習中の怪我なので決して責める事は出来ませんが、ここ最近だけでもYA-MAN、栗山葵が怪我による欠場でそれぞれ試合が消滅したばかり。どれも注目カードだっただけに今回も試合中止の余波は一段と厳しく感じています。

それでもDEEP TOKYO IMPACT 2024 3rd ROUNDに出場予定だった平松が漢気を見せて元谷との対戦に名乗りをあげた事は評価出来るし、チケットの払戻しにも応じる事を発表したDEEPもやれる事を最大限やってくれてますからね。誰も責められません。

難攻不落の元谷を攻略するのは簡単ではないですが、前戦で格上の魚井フルスイングからギロチンチョークで一本を取った平松の覚醒に期待。回ってきたチャンスを活かして爪痕を残してもらいましょう。
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45 DEEP DEEP JEWELS o パンクラス 中井りん 栗山葵 重田ホノカ

【DEEP JEWELS】中井りんの対戦相手選びは難航!

5月26日にニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS 45の出場予定だった中井りん。対戦相手の栗山葵が怪我のため欠場が発表されると、主催者側は中井の対戦相手を公募する事を発表。その公募にパンクラスフライ級王者の重田ホノカが名乗りを挙げるなど事態は混沌としてきました。

重田の対戦表明に対して自身のXで前向きとも取れる投稿をしていた中井。DEEP JEWELSとパンクラスの王者対決が実現するかとファンは色めき立ちましたが、そう簡単にはいかないようです。DEEPの公式Xが最新情報を更新。現状についてPOSTしました。
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選手名は公表されていませんが2選手から連絡はあったものの、スケジュール調整が難航しているとの事。さらに「他団体の選手はジム側からお断りがありました」というのが重田を指しているのでしょうか。

まあ、対戦相手の公募という事自体が前代未聞だし、その相手が中井とくれば、手を挙げる選手はそうそういないでしょうし、挙げたとて条件面が見合うかはまた別の話ですからね。。。試合が成立する事自体が奇跡か。期待せずに待つとします。
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45 DEEP DEEP JEWELS o   パンクラス 中井りん 栗山葵 重田ホノカ

【DEEP JEWELS】中井りんの対戦相手にパンクラス王者 重田ホノカが名乗り!

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5月26日のDEEP JEWELS 45で行われる予定だった中井りん×栗山葵のDEEP JEWELSフライ級タイトルマッチ。昨日の記事でも触れましたが、栗山葵の怪我により試合が中止になった事が発表されました。

同時に中井の対戦相手を公募する事も明らかになりましたが、これに対してパンクラスのフライ級王者 重田ホノカが自身のXで反応。DEEPJewelsのフライ級タイトルマッチ空きが出たみたいですね………減量3キロくらいだし、いつでもいけますよ」と投稿し、中井の対戦相手に名乗りを挙げました。

それに対して中井もXを更新。「OKです タイトルマッチがしたいなら、そちらもタイトル(ベルトを)かけて下さい そちらがタイトル(ベルトを)かけないなら、こちらもかけません、ベルトやタイトルに関しては、そうでないと私にだけベルトをかけろと言うのは、不公平です タイトルマッチでないなら、募集に書いている通り、59キロ以下のワンマッチでやって下さい 5分3R肘ありルールで 何にもならない試合に、大先輩で実績ある私に何にもならないけどきつい減量して苦しめというのも、違うと想うんですよね」と呼応しました。

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いきなり降って湧いたDEEP JEWELSとパンクラスの王者対決。両大会のタイトルをかけるか、かけないか、契約体重をどうするのか、などクリアすべき課題はありますが、マニアが泣いて喜ぶ絶妙の流れが生まれそうです。

これだけのビッグカードはある程度の心の準備を持って見たいという気持ちはあるものの、これくらいの勢いがないと実現しないというのもまた事実。せっかく生まれた機運を是が非でも実現させてほしい。続報は追って!
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45 DEEP DEEP JEWELS o 中井りん 栗山葵

【DEEP JEWELS】栗山葵欠場!中井りんの対戦相手を公募

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ここ最近で最も落ち込む格闘技の話題を1つ。5月26日にニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS 45で中井りんの持つフライ級王座に挑戦する予定だった栗山葵が右膝内側側副靱帯および前十字靭帯断裂により欠場する事が発表されました。これによりこのタイトルマッチは中止になるとの事。

約1年前に中井と対戦して打撃で見せ場を作った栗山。最近の充実ぶりを考えたら中井超えもワンチャンあるんじゃないかと楽しみにしていただけに、今回の中止発表は本当に残念でなりません。怪我が回復して仕切り直しの試合が巡ってくるのか。こういうのは巡り合わせもありますからね。じっくり待つとしますか。

試合が消滅した中井。DEEP事務局は対戦相手を募集する事が発表されました。体重は57~59kgで受け付けるとの事。既に同じ階級の強豪を根こそぎ倒しているだけに、対戦相手選びは至難の業。外国人選手じゃなければ、もはや男子しかいないんじゃないかと。。。果たして名乗りを上げる選手はいるのか、注目です。
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45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS45 DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2024#03 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o ONE UFC アンソニー・ドォ キム・ウジェ ハリーKIMURA 中井りん 中村真人 佑勢乃花 川原波輝 平松翔 本田良介 栗山葵 石司晃一 赤沢幸典 越智晴雄

【DEEP Tokyo Impact2024#03】1勝1敗からの決着戦へ! 川原波輝×越智晴雄のストロー級王座統一戦が決定

【写真】A1ストロー級王者に就いた川原にとっては凱旋試合となる (C)A1 COMBAT

16日(火)、5月26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催される『DEEP TOKYO IMPACT 2004 3rd ROUND』にて、正規王者の川原波輝と暫定王者の越智晴雄によるDEEPストロー級王座統一戦が行われることが発表された。
Txet by Shojiro Kameike


すでに石司晃一と平松翔のバンタム級戦が発表されていた今大会。追加された対戦カードで最も目を引くのは、やはりストロー級王座統一戦だ。

2020年8月の2戦目から3年半ぶりの決着戦となる(C)MMAPLANET

両者は過去2度対戦しており、初戦は2019年3月に越智が川原を判定で破り、王座防衛に成功している。しかし2020年8月の再戦では川原が越智にRNCを極め、ベルトを巻いている。今回は両者にとって1勝1敗で迎える決着戦だ。

越智はベルトを失ったあとフライ級に転向するも、DEEPフライ級GPの1回戦で元チームメイトでもある本田良介に敗れた。その後は中村真人戦、キム・ウジェ戦で連勝を収め、昨年12月には佑勢乃花をスラムでKOしてストロー級暫定王座に就いている。自身も「ベストはストロー級」と語るとおり、本来の持ち味であるトップコントロールと一発の強さが戻ってきた感が強い。

対する正規王者の川原はDEEPのベルトを巻いたあと、ONEに主戦場を移すも2連敗を喫し、契約も切れていたことをMMAPLANETのインタビューで明らかにしていた。その川原は3月に米国カリフォルニア州で開催されたA1 Combat19で、アンソニー・ドォを判定で下して同ストロー級のベルトを巻いている。「UFCにストロー級を創る」と目標を掲げる川原は、今回のDEEP凱旋について「一周回って日本で戦える喜び。楽しみです!」とMMAPLANETにコメントを寄せてくれた。

越智は佑勢乃花戦前のインタビューで「僕の中では『ベルトはベルト、川原選手は川原選手』。たとえベルトが賭けられていなくても、川原選手には負けた分やり返したいという気持ちが強い」と語っていた。3年半の時を経て実現する決着戦は、互いにモチベーションが高いハードファイトになりそうだ。

今大会では赤沢幸典×ベンツのメガトン級戦も追加されている。肉体改造に成功した赤沢は、2023年11月にハリーKIMURAをパウンドアウト。ハリー戦では打撃のプレッシャーと、テイクダウンのスピードに肉体改造の効果が見えていた。

赤沢と対戦するベンツ(C)MMAPLANET

そんな赤沢に挑むベンツは、本名をアディマポン・セーンテップといい、ムエタイで129戦90勝305敗4分という戦績を残すタイ人ファイターだ。赤沢は「打撃からテイクダウン、そしてパウンド――それだけですね」という自身のスタイルを、ムエタイファイターを相手に見せることができるか。

また、同日の昼に開催されるDEEP JEWELS45で、すでに発表された中井りん×栗山葵のフライ級タイトルマッチが中止に。栗山が右膝十字靭帯断裂で試合に出場できなくなり、代わりにDEEP事務局では急きょ、中井りんの対戦相手を公募しているとのことだ。

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