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【Shooto2025#10】宮口龍鳳戦へ、石原“夜叉坊”暉仁「この子はこの道でホンマにやってんねんなって」

【写真】マァジィで、なんばグランド花月に出てきそうな雰囲気の夜叉坊(C)MMAPLANET

22日(土)に大阪市住之江区のGORILLA HALL OSAKAで開催されるShooto2025#10 in OSAKAで、石原夜叉坊改め石原“夜叉坊”暉仁宮口龍鳳と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年末から日本に拠点を置き、修斗で試合を続けてきた夜叉坊。当初はビザの更新のための一時帰国だったが、思わぬトラブル(?)が発生して国内に残る形になった。今回は2023年9月以来、約2年3カ月振りのバンタム級戦でプロ無敗の宮口との対戦となったが、夜叉坊はオファーを受ける前から宮口から感じるものがあったという。

この試合に勝って「僕が思い描いているイメージが実現すれば相当面白い」と語る夜叉坊。その野望を世に明かすためにも、宮口戦の勝利が絶対条件になる。

またリングネームに本名の暉仁(てると)を加えて、石原“夜叉坊”暉仁に改名した理由も訊いた。


まぁ笑えないんですけどね

──昨年末に修斗大阪大会で轟轟選手にKO勝ちし、それからは国内に拠点を置いて活動しているとお伺いしました。どういった理由で海外ではなく、日本で活動することになったのですか。

「何も考えてないっちゃ考えてないですけど、元々(川原)波輝くんの試合に合わせて渡米して、そのまま合宿して、米国から日本に試合をしに来ようかなと思っていたんですよ。そもそも日本に帰ってきた理由がビザの更新で、更新の手続きがなかなか面倒くさかったんですけど、あとは面接したら終わりというところまでいったんですね。ただ面接の予約がホンマに面倒くさくてなかなか進まなかったんです。

それで波輝くんの試合のタイミングでTeam Alpha male Japanのマネージメントで動いている方に予約の手続きをやってもらって、面接の日取りも決まって、あとは面接に行くだけだったんですよ。それで面接当日を迎えて目が覚めたら面接の開始時間やって(笑)」

――ええ!!

「まぁ笑えないんですけどね。で、とりあえず面接の場所まで行くには行ったんですけど、やっぱり会場には入れてもらえんくて、『これ、ヤッベー』と思っていたら、ちょうど波輝くんから連絡が来て。でも面接に寝坊したなんて言われへんわと思って、とりあえず大使館の横に車を止めて3時間くらい寝ました(笑)」

──もちろん寝ても状況は変わらないですよね……?

「はい。ただどうもがいても無駄やから、1回休憩しようと思って眠りにつきましたね(笑)。とりあえず面接の予約の取り直しになったんで、次の試合のいい報告をお土産にもう1回連絡しようと思っています」

──トランプ政権下でビザ発給が厳格化され、留学生が減っているというニュースも出ていますが、そういったものも影響しているのでしょうか。

「いや、どうなんですかね。自分で面接の時間を決めてインターネットで予約するだけやったんですけど、なかなかできなくて。それで1年ぐらいほったらかしにしていて、波輝くんの試合がきっかけで動き出した感じなので。次は面接に遅刻しないようにします(笑)」

──そういったトラブル?がありつつ、昨年から修斗で試合を続けることになりました。それは何か理由があったのですか。

「最初は自分の地元や家族の前でまた戦いたいってところから始まって、修斗でも試合をしたかったので、こうやって修斗で試合が出来て嬉しく思ってます」

──昨年12月の轟轟戦は1RKO勝利、今年5月の青井太一戦では1RKO負けという結果でした。この2試合を振り返ってもらえますか。

「結局普段の生活とか日常生活の表れやと思うんですよ、戦いって。だからそれが試合に現れたのかなと思います。初めてあんなにぶっ飛ばされたんですけど、あんなこともあんねんなと思って、気を引き締めてやってきました」

――今回は約2年ぶりのバンタム級の試合となります。夜叉坊選手としてはバンタム級が一番動きやすい感覚ですか。

「特に気にしたことはないんすけど、僕は通常体重が66キロくらいなんですよ。別にそれで(階級を)落とすという表現になると、落としてるわけでもないねんけどな…ってことなんですけど、もともとフェザー級は減量がなかったです。だからなんやろう? ちゃんと(バンタム級で)やってみようっていう。ずっと試行錯誤っすよね。色々自分の中の調子を探しながら、あるいは試しながらやっている感じっす。あとはもしバンタムでやるとなったら頭の中に彼(宮口龍鳳)のことは浮かんでいたんですよ。もともと彼、誰とやる予定でしたっけ?」

──9月大会で倉本一真選手と対戦予定で、倉本選手の負傷欠場で試合がキャンセルになっています。

「そう、そう。あの試合が中止になった時点で、次は僕に(オファーが)来るなというのはなんとなく分かってたんで。僕が去年轟くんと試合した時、あの試合はフェザー級やったんですけど、いつか彼とはやるやろうなという縁を感じていまいたね」

――今までそのような縁のようなものを感じる相手はいましたか。

「安藤達也かな。Road to UFCでやるとは思ってなかったですけど、いつかやるやろうなとは思ってたし、イケてんな、いい男やなと思って見ていました」

シンプルに僕が勝ったストーリーの方が面白くなるし

──宮口選手のどこにそれを感じたのでしょうか。

「言葉にするのは難しいんですけど、彼の目からそういうものを感じました。この子はこの道でホンマにやってんねんなって、そういうキラキラ感はありましたよね。最初は階級関係なくなんかあるかもなと思っていたら(戦う)場を与えてもらったんで、そこまで繋がったというか。自分の中では腑に落ちてるっスね」

――宮口選手は6戦6勝6KOというパーフェクトレコードの選手です。対戦相手として彼にはどのような印象を持っていますか。

「ファイターとしての印象は突破力あるんじゃないかなと思うので、そこだけは気をつけてます」

──夜叉坊選手としては何を魅せて、どのような形で勝利を掴みたいですか。

「シンプルに僕が勝ったストーリーの方が面白くなるし、僕が思い描いているイメージが実現すれば相当面白いと思うんで、自分でもワクワクしています。あとは自分を信じてやるだけです」

──どのようなストーリーを想像されているのですか。

「知りたがりですね~(笑)。今言っちゃうとネタバレじゃないですか。ライブで見に来ている人らがどんな想像をしてくるか。みんなそれぞれワクワクがあると思うんで、楽しみにしておいてください」

──また今回からリングネームが石原“夜叉坊”暉仁になっていますが、どういった理由でこのリングネームにしたのですか。

「リングネームを変えたというか、自分が死んだ時に歴史に名前が残ることを考えた時に暉仁が入っている方が自分だと分かるなと思って。ただ“夜叉坊”を置いていくのもかわいそうだし、自分自身も嫌なんで、それやったら“夜叉坊”も暉仁もどちらも連れていって、石原“夜叉坊”暉仁にしました」

――なるほど。そういった意味が込められていたのですね。

「あとは海外に行くと、結局TERUTO“YASHABOU”ISHIHARAになるから、石原夜叉坊はちょっと違和感というか、なんでやねんって思うところもあったんですよね。そのカルチャーやシーンにおいては自分のリングネームがあるけど、その外に出たら(リングネームじゃなくて)自分の名前が残ると思うし、それやったら日本に帰ってきても自分の名前が残る暉仁を入れようと思いました。どこまで行ってもみんな僕のことを夜叉坊って呼ぶし、逆に暉仁って呼んでもらっても気にしないです。夜叉坊も暉仁もどっちも僕なんで」

──それでは石原“夜叉坊”暉仁選手と宮口選手の試合、改めて楽しみにしています。

「ありがとうございました!ヤーマン!」

■視聴方法(予定)
11月22日(土)
午後0時55分~ ツイキャスPPV

■Shooto2025#10 in OSAKA対戦カード

<バンタム級/5分3R>
石原夜叉坊(日本)
宮口龍鳳(日本)

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット(日本)
ヒカル(日本)

<58キロ契約/5分3R>
中村優作(日本)
打威致(日本)

<フライ級/5分3R>
梅筋毒一郎(日本)
杉本静弥(日本)

<キック 67.5キロT決勝戦/3分3R>

<キック 67.5キロT1回戦/3分3R>
惺也(日本)
狂介(日本)

<キック 67.5キロT1回戦/3分3R>
森本現暉(日本)
有馬伶弍(日本)

<キック 55キロ契約/3分3R>
正木翔夢(日本)
大成(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
嶋屋澪(日本)
片山智絵(日本)

<フェザー級/5分2R>
グ・ジユン(日本)
稲葉祥真(日本)

<2025年度新人王Tフライ級準決勝/5分2R>
龍城(日本)
浅井大海(日本)

<2025年度新人王Tバンタム級準決勝/5分2R>
中島陸(日本)
齋藤大樹(日本)

<フライ級/5分2R>
三浦颯太(日本)
柴山海音(日本)

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【Shooto2025#10】石原夜叉坊と対戦、宮口龍鳳「打撃戦? テイクダウンしに来る気もするんですよ」

【写真】ドラゴンフェニックスが戦う世界線も見たかった(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(土)に大阪市住之江区のGORILLA HALL OSAKAで開催されるShooto2025#10 in OSAKAで、宮口龍鳳石原夜叉坊と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビュー以来6戦6KO勝ちの宮口は今年9月、倉本一真との注目の一戦を控えていたが、倉本の負傷で試合は中止に。直後、今回の大阪大会で石原夜叉坊との激突が発表された。ビッグネームとのマッチメイクが続き、プロモーター側の期待も感じられる。得意の打撃だけでなく、夜叉坊を相手にMMAとしてトータルな面での真価が問われる対決——RTU出場を目指す宮口が、その決意を語る。


倉本さんのテイクダウンを切ることができる、という状態まで……。反対にブン投げられる覚悟もできていました

――夜叉坊戦に関するお話の前に……。キャプテン☆アフリカ選手がRIZIN LANDMARK神戸大会に出た時、記者からリングネームについて訊かれていて。その時キャプテン選手は「コブラ会ではリングネームを決める時にジム内で会議がある」と言っていました。

「そうなんですか。自分の場合は三島(ド根性ノ助コブラ会代表)さんから提案がありました。ドラゴンフェニックス、というリングネームで」

――龍と鳳(=鳳凰)でドラゴンフェニックス。そのままじゃないですか(笑)。

「アハハハ! それは絶対に嫌です、と断りました」

――宮口選手の場合、宮口龍鳳というのは本名ですよね。

「そうです。プロになる時は絶対に本名で戦うと決めていました。ただ、『龍鳳って本名? リングネームみたいだよね』とは言われるんですよ。驚いたのは、龍鳳という同じ漢字の人がコブラ会にいて――読み方も同じで」

――えぇっ!?

「僕がコブラ会に入った時に中学生ぐらいの子で。すごい偶然ですよね」

――それは凄い……なんて、失礼いたしました(苦笑)。本題に移ります。まず前回の試合は大会直前、倉本選手の負傷により消滅しました。

「自分の場合は三島さんから聞きました。もう追い込みが終わるっていう日の前日に、試合がなくなると知って……。ただ代役を立てられても、倉本さんより格下の選手になっていたら、自分もモチベーションは上がらなかったと思いますね。何より倉本さんも手術が成功したみたいで良かったです」

――それまではずっと倉本戦の対策を練習していたわけですよね。

「その対策しかやっていないし、倉本さんのテイクダウンを切ることができる、という状態まで……。反対にブン投げられる覚悟もできていましたから」

――試合がなくなると聞き、自分の中ですぐ気持ちを切り替えることはできましたか。

「はい、次の日からもずっと練習を続けていました。11月の大阪大会で良い相手と――というお話も頂いていましたし。その話があった2日後、夜叉坊さんとの試合のオファーがありました」

――主催者の動きも速かったですね。

「驚きました。まず夜叉坊さんは復帰してからフェザー級で試合をしていたから、ここでバンタム級に落としてくるとは思ってもいなくて。だけど夜叉坊さんが相手となれば、やっぱり気持ちも上がりますよね。自分もすぐ『やります!』と答えました」

――これまで同じ大阪で夜叉坊選手と絡みはあったのでしょうか。

「全然なかったです。練習したことも話をしたこともなくて」

――となると一番の絡みは昨年末に夜叉坊選手が、宮口選手のチームメイトである轟轟選手と対戦した時ですか。

「あの試合は現地で観ていました。轟轟が完全に飲み込まれていましたね。会場の雰囲気というか――轟轟は試合前からガッチガチでした。それは試合が始まってからも同じで。やっぱり会場は夜叉坊さんの応援も多いし、その雰囲気に飲みこまれていたと思います」

たぶんKO決着になると思いますし、狙い過ぎたらダメだけどインパクトのあるKO勝ちを目指します!

――ファイターとしての夜叉坊選手については、どのようなイメージを持っていますか。

「カッコイイですよね。夜叉坊さんは格闘技をやっていない人にも知られているじゃないですか。自分も前からずっと見ていて好きなファイターだし、夜叉坊さんと戦えるのはシンプルに嬉しいです。ストライカーとして見ても当て勘が凄くて」

――当て勘という部分では、轟轟戦は驚きました。夜叉坊選手のパンチがあの位置、あの距離から伸びて、しっかりと急所に当たるというのは……。

「凄いですよね。夜叉坊さんは結構リーチも長いじゃないですか。轟轟も身長は180センチぐらいあるんです。夜叉坊さんは170センチぐらいですよね。それだけ体格も違うのに、一発で効かせるとか凄いです。グラつかせてから、もう一発いってKOするという」

――まだ開催は発表されていませんが来年のRoad to UFC出場を目指すうえで、まず倉本戦は消滅しました。そのうえで、今回の夜叉坊戦についてはどう捉えていますか。

「ここでしっかり勝ち、RTUに備えたいです。でもRTUに出られますかね……」

――それは分かりませんが、修斗世界バンタム級王者となった永井奏多選手との対戦を見たいファンも多いとは思います。

「永井選手もRTUを目指しますよね? もし勝ったほうがRTUに出られると確定するのであれば、やりたいですけど……。あとバンタム級でいえばシンバートルって野瀬選手にギロチンを極めるとか、凄いですよね」

――80秒で野瀬翔平選手に勝利、あのインパクトは強かったです。UFCを目指すなら、そのなかで競り合い、インパクトのある勝ち方が必要になってきます。夜叉坊選手は5月の青井太一戦もフェザー級で戦っていますが、今回は本来のバンタム級に戻すことが、どれだけ影響を及ぼすのか。

「夜叉坊さん、バンタム級で試合をするのは久々ですよね(2023年9月のブルーノ・ソウザ戦以来)。ちょっと前回の青井戦はもったいなかったけど、自分としてはバンタム級の夜叉坊さんと十分やれる自信はあります」

――倉本戦が消滅し、すぐ夜叉坊戦のオファーが来た時点で、練習内容など大きく変わりましたか。

「かなり違いますよね。まず夜叉坊さんはサウスポーやし、あの柔らかく戦うスタイルは、なかなか周りにいなくて(苦笑)」

――確かに。

「今は練習で組みもやっていますけど、どちらかといえば打撃対策のほうが多いです。もちろん夜叉坊さんとは打撃戦になるでしょうけど、場合によってはテイクダウンに行くかもしれないですね。それと向こうのほうからテイクダウンしに来る気もするんですよ」

――もう一つ、練習仲間の川原波輝選手もそうですが、スクランブルや倒されてからの立ち上がり方は強化されています。その攻防で削られることも予想されます。

「その面で強いとは聞きます。ただスタミナについては――夜叉坊さんのほうも不安はあると思うんですよ。だからスクランブルに付き合ってもいいかな、とは考えます。たぶんKO決着になると思いますし、狙い過ぎたらダメだけどインパクトのあるKO勝ちを目指します!」

■視聴方法(予定)
11月22日(土)
午後0時55分~ ツイキャスPPV

■Shooto2025#10 in OSAKA対戦カード

<バンタム級/5分3R>
石原夜叉坊(日本)
宮口龍鳳(日本)

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット(日本)
ヒカル(日本)

<58キロ契約/5分3R>
中村優作(日本)
打威致(日本)

<フライ級/5分3R>
梅筋毒一郎(日本)
杉本静弥(日本)

<キック 67.5キロT決勝戦/3分3R>

<キック 67.5キロT1回戦/3分3R>
惺也(日本)
狂介(日本)

<キック 67.5キロT1回戦/3分3R>
森本現暉(日本)
有馬伶弍(日本)

<キック 55キロ契約/3分3R>
正木翔夢(日本)
大成(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
嶋屋澪(日本)
片山智絵(日本)

<フェザー級/5分2R>
グ・ジユン(日本)
稲葉祥真(日本)

<2025年度新人王Tフライ級準決勝/5分2R>
龍城(日本)
浅井大海(日本)

<2025年度新人王Tバンタム級準決勝/5分2R>
中島陸(日本)
齋藤大樹(日本)

<フライ級/5分2R>
三浦颯太(日本)
柴山海音(日本)

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【Shooto2025#05】永井奏多と世界暫定王座決定戦、ダイキライトイヤー「できるだけ下にならない」

【写真】元町駅前にある修斗GYM神戸。入口はビジネスシューズで埋まっている――一般会員さんが溢れるなか、その応援を受けてダイキライトイヤーが暫定王座戦に挑む(C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(日)、大阪市住之江区のGORILLA HALL OSAKAで開催されるPROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.5 in OSAKAにて、ダイキライトイヤーが永井奏多との世界バンタム級暫定王座決定戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

2013年3月のプロデビューから12年――ダイキライトイヤーが遂に、暫定ながら世界王座に挑むこととなった。昨年開催された環太平洋同級王者決定トーナメント決勝で野瀬翔太を下してベルトを巻いたダイキ。続いて新鋭の永井を迎え撃つ世界暫定王座決定戦を控えるダイキが、キャリアを重ねるにつれて変化してきたマインドを語ってくれた。


若い時はベルトとかランキング、知名度とかを気にしていたし、それを欲していました。でもこの年齢になると……

――まずは環太平洋王座、獲得おめでとうございます。

「ありがとうございます。もちろんベルトを獲ることができたのも嬉しいんですが、野瀬君に勝てたことも本当に嬉しくて。凄く実力があり、修斗の中でも一番強いやろうなと思っていた選手でした。その野瀬君に勝てたことはホンマに嬉しかったですね」

――あの環太平洋バンタム級王者決定トーナメントは、まさに「野瀬のためのトーナメント」とも思われていました。

「そうでしょうね。僕としては全部ひっくり返してやろうと思っていました。ずっと『決勝で野瀬と対戦したい』と言っていて、実際に試合することになった。自分が一番強いと思っている選手を倒してチャンピオンになるほうがカッコいいじゃないですか」

――もちろんです。

「皆は野瀬君が優勝すると思っていたやろうけど、僕はそう思い描いていました」

――このトーナメントはダイキ選手にとって、プロデビューしてから10年以上が経ち、初めて修斗のベルトを巻くことができるチャンスでした。その点において気負いのようなものはなかったですか。

「それはなかったです。若い時はベルトとかランキング、知名度とかを気にしていたし、それを欲していました。でもこの年齢になると、『まず目の前にある試合を一つひとつ大事に戦っていきたい。しっかり勝っていきたい』と考えるようになって。もちろん『よっしゃ! コレ勝ったらチャンピオンや』という気持ちは、心のどこかにはあったと思います。でも昔のような感覚ではなく、とにかくこの試合に勝つというつもりで続けてきましたね」

――そのように意識が切り替わったのは、いつ頃でしょうか。

「いつ頃やろう……。メッチャ前になるんですけど、修斗のBORDERで山城選手に勝った時(2019年1月、山城剛に2R KO勝ち)ぐらいやと思います。あの頃は『ここで負けたらMMAを辞めよう』と思っていたような時期でした。でも山城戦から4連勝を収めて。その頃から人のためだとか、皆が視ているから――とかじゃなく、自分のために戦おうと思って挑んだのが山城戦やったんです。なぜそう考えたのかは覚えていないけど、あの辺りが自分にとってターニングポイントでした」

――4連勝して、もう一つステップアップできるはずでした。しかし2020年12月には、田丸匠戦で踏みとどまることになりました。

「僕、いつも『ココ!』というところで負けてしまうんですよね(苦笑)。去年のトーナメントも『ココ!』という勝負やったじゃないですか。そこで勝ち切ることができたから、ホンマに嬉しくて。今までやってきたことが、一つの形になったかなって思います」

――ちなみに先日行われたTORAO35の野瀬×加藤ケンジ戦はご覧になりましたか。下になった加藤選手が、野瀬選手に対してペダラーダを連発していました。

「まだ視ていないですけど、それは聞きました!」

――ダイキ選手が見せたペダラーダが、野瀬攻略法として皆の記憶に残ったのでしょう。それだけのインパクトを与えたということで。

「下からの蹴り上げって危ないから、なかなか練習では出せないじゃないですか。でも練習中に『このタイミングなら当たるやろうな……』と思うことは何度もあって。そう考えていることが、まさかあんな形で試合に出るとは思いませんでした。別に狙っていたわけではなく、自然に出たものではあるんですけど」

――ダイキ選手の場合、大切なのはカウンターの三角絞めではないでしょうか。

「カウンター三角! なかなか極められないですけどね(笑)。でも皆が警戒してくれます」

――その警戒心があるからこそ、相手が上体を起こす。そこにペダラーダが当たると。

「それは練習とかでも考えていました。でも野瀬君の圧が強くて、そこまで考える余裕は全くなかったです(苦笑)。自分が下になった時の嫌がらせが、ああいう風に発展して。これから『ダイキといえば蹴り上げや』といわれるようになったら嬉しいですね。アハハハ」

――先ほど言ったとおり、ダイキ選手といえばカウンターの三角絞めが印象的です。ペダラーダといい、下からの展開が得意なのでしょうか。

「いや、どうなんですかね? その前に、あんなに下になっちゃダメだと思うんですよ。何か安心しちゃうポジションなのかもしれないけど」

――確かに現代のMMAで、あれだけベッタリとマットに背中を着けることはリスクがあります。そのスタイルを変えようとは思わなかったのですか。

「いえ、野瀬戦では絶対に下にならない。下になっても、すぐ立ち上がる――そう意識していました。ただ、今までもダメやとは分かっていながら、何かどこかで『いけるんじゃないかな』と思う自分がいて。不思議なもんですよ。ダメやと思っていたことが大事な試合で生きて、別の技が入るんですからね」

――やはり継続は力なり。やってきたことは嘘をつかないのでしょう。ただ、野瀬戦の勝利で、「やっぱり変えないでいいか。下になろう」と考えてしまうかもしれません。

「いやいや(笑)。今は、できるだけ下にならないよう意識して練習しています」

絶対に永井には負けない、自分に負けない、試合で勝つ

――なるほど。修斗のベルトを巻き、周囲の反応はいかがですか。

「皆が喜んでくれていて、僕も嬉しいです。やっぱり大阪でベルトを巻くことができたのは大きくて。会場もメッチャ盛り上がってくれたし、皆の応援があって試合も乗り越えることができました。これは綺麗事でも何でもなく、特に前の試合はそれを感じて。

でもベルトを獲った瞬間――これは生意気かもしれんけど、『次っ!』という気持ちになっていたんですよ」

――次とは、世界王座のことですね。

「はい。試合後のランキングを見ても、これは環太平洋王座の防衛戦よりも、もう一つ上に行きたいという気持ちが強くなりました。次の試合がすぐ世界戦になって嬉しいですね。何かって言うと、僕は世界のベルトと環太平洋のベルトを二つ肩に掛けたいんです。

僕がMMAを始めた頃、このジムで中蔵隆志さんの指導を受けていたんですよ。当時、中蔵さんが世界のベルトを腰に巻いて、環太平洋のベルトを肩に掛けた写真をずっと見ていました。その光景がずっと忘れられなくて……」

――そうだったのですね。確かに始めた頃に受けた印象は忘れられないものです。

「ずっと戦ってきて、こんな日が自分に訪れるとは思っていませんでした。先ほど言ったとおり、ベルトやランキングとか、数字どうこうより目の前の試合を――というマインドに変わっていたので」

――そのマインドに変えることができたからこそMMAを続けて、チャンスをモノにすることができたのかもしれません。

「あぁ、そうですね。その欲がなくなったことが、良かったのかもしれないです。

これも不思議なもんですけど、年齢を重ねるにつれて『去年の自分より強くなっている』と感じているんですよ。もう無理やなって限界を感じるようになったり、試合で負けても悔しくなくなったらキッパリ辞めようと思っています。でもオッサンになるにつれて強くなっている。そう感じることができるうちは、まだまだいける。そう考えていますね」

――1週間前の5月18日には、東京でサステイン興行があり、世界戦も行われます。自身の世界戦も東京で……という気持ちはありませんか。

「それは全くないですね(笑)。前の試合も大阪で皆の応援がなかったら……自分一人の力では勝てなかったと思います。だから次、世界戦も大阪でやりたかったんですよ」

――ダイキ選手が環太平洋のベルトを獲得したからこそ、大阪でこの世界挑戦が実現します。対戦する永井選手の印象を教えてください。

「若くて勢いのある選手ですよね。無敗やし、弱いわけがない。僕も気を抜かず、キッチリ練習して臨みたいと思っています」

――豊富なスタミナでアタックし続けてくる永井選手に、カウンターの三角とペダラーダを……。

「アハハハ! もう下にならないですって。なぜあんなに下になっていたのか、昔の自分に聞きたいぐらいですよ(笑)。ただ、どんなフィニッシュでも勝つことが一番大事で。

ベルトやランキングに対する欲はなくなったけど、次の試合で2本のベルトを巻くイメージはできていますね。それも『絶対にベルトを巻く』とか、そういう気持ちじゃない。『絶対に永井には負けない、自分に負けない、試合で勝つ』というマインドで毎日練習しています。

今回って暫定王座決定戦なんですよ。まず永井選手に勝って暫定のベルトを巻き、正規王者の齋藤奨司選手と統一戦をやりたいですね――12月1日に予定されている大阪大会で」

■視聴方法(予定)
5月25日(日)
午後13時~ ツイキャスPPV

■Shooto2025#05 in OSAKA対戦カード

<世界バンタム級暫定王座決定戦/5分5R>
ダイキライトイヤー(日本)
永井奏多(日本)

<フェザー級/5分3R>
宇藤彰貴(日本)
パク・ジョンジュン(韓国)

<フライ級/5分3R>
杉本静弥(日本)
山本壮馬(日本)

<フェザー級/5分3R>
轟轟(日本)
グ・ジユン(韓国)

<新空手・Stand up提供試合/キック・ヘビー級/3分3R>
小池翔(日本)
伊藤叶人(日本)

<新空手・Stand up提供試合/キック・58.5キロ契約/3分3R>
THE ROCK MFC(タイ)
白鳥光希(日本)

<新空手・Stand up提供試合/OFGキック・67.5キロ契約/3分3R>
有馬伶弍(日本)
井原浩之(日本)

<フライ級/5分2R>
龍城(日本)
南裕人(日本)

<バンタム級/5分2R>
中島陸(日本)
松岡琉之介(日本)

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45 erika MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#03 Shooto2025#04   アレクシス・カンポス ヨシ・イノウエ ライダーHIRO 中池武寛 住村竜市朗 修斗 堀内佑馬 墨吉涼太 岡田嵐 岩﨑大河 恐山陸奥太郎 新井丈 杉本静弥 田口恵大 石原夜叉坊 関口祐冬 青井太一 黒部和沙

【Shooto2025#03&04】ニューピア昼夜 世界戦が中止。夜=青井×夜叉坊、昼=岩﨑×カンポスがメイン

18日(日)東京都港区のニューピアホールにて開催されるプロフェッショナル修斗公式戦の昼夜大会=PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.3&Vol.4。両大会で予定されていた世界タイトル戦が中止となり、メインイベントが変更となった。
text by Takumi Nakamura

今回の昼夜大会では夜の部で新井丈と関口祐冬による世界フライ級王座統一戦、昼の部で墨吉涼太と住村竜市朗による世界ウェルター級暫定王座決定戦が組まれていた。


しかし大会一週間前の時点で新井が右ハムストリングス損傷および右ハムストリングス内血腫、墨吉が右膝前十字靭帯損傷の負傷欠場が発表され、両大会のタイトル戦=メインイベントが中止という事態が起きた。これを受けて夜の部は青井太一×石原夜叉坊、昼の部は岩﨑大河×アレクシス・カンポスがメインイベントとして実施される。

墨吉と住村の暫定王座戦はもちろん、新井と関口の統一戦は今年1月に暫定王座戦が組まれ、新井の修斗凱旋→王座統一戦が組まれるという流れが出来ていただけに、新井の負傷が癒え次第、早い時期での対戦実現が望まれる。

なおシモンスズキと対戦予定だった杉本静弥が一週間後の5.25大阪大会にスライド参戦。スズキはコンバットサンボをバックボーンに持ち、MMA戦績5戦5勝のフィルダウス・フェイジエフと対戦することとなった。

■Shooto2025#04決定カード

<フェザー級/5分3R>
青井太一(日本)
石原夜叉坊(日本)

<フライ級/5分3R>
シモンスズキ(日本)
フィルダウス・フェイジエフ(ウズベキスタン)

<バンタム級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
ライダーHIRO(日本)

<インフィニティリーグ2025女子スーパーアトム級/5分2R>
村上 彩(日本)
erika(日本)

<67キロ契約/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
井上翔太(日本)

<フライ級/5分2R>
梅木勇徳(日本)
大竹 塁(日本)

■Shooto2025#03決定カード

<ウェルター級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
アレクシス・カンポス(ベネズエラ)

<フライ級/5分3R>
中池武寛(日本)
岡田嵐士(日本)

<インフィニティリーグ2025ストロー級/5分2R>
黒部和沙(日本)
友利琉偉(日本)

<インフィニティリーグ2025ストロー級/5分2R>
旭那 拳(日本)
田口恵大(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷 篤(日本)
友利幸汰(日本)

<2025年度新人王決定トーナメントバンタム級一回戦/5分2R>
瀬戸口怜久(日本)
塚本竜馬(日本)

<フライ級/5分2R>
恐山陸奥太郎(日本)
輝龍(日本)

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【Shooto2025#04】ニューピア夜大会、石原夜叉坊が連続参戦。環太平洋王座に迫った青井太一と対戦

5月18日(日)東京都港区のニューピアホールにて、プロフェッショナル修斗公式戦の昼夜大会=PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.3&Vol.4が開催され、夜の部で青井太一と石原夜叉坊のフェザー級戦が決定した。
text by Takumi Nakamura

昨年12月の修斗大阪大会で約4年ぶりの修斗参戦を果たし、轟轟をわずか50秒、左フック一撃でマットに沈めた夜叉坊。試合後には「ただいま!やっと帰って来れました。またここから出発なんで。片道切符で修行に出るんですけど、また呼んでください」と語っていたが、次の戦いの舞台として再び修斗を選択することとなった。

対戦相手の青井太一は昨年5戦4勝(4KO)1敗、勝った試合はすべてKO・TKO勝利という驚異的な攻撃力を発揮。3.23修斗新宿FACE大会で環太平洋フェザー級王者の上原平に敗れたものの、持ち前のパワフルな打撃を前面に出す試合でスプリット判定にもつれる接戦を演じている。轟戦でも抜群の左の当て勘を見せた夜叉坊と直線的な打撃で相手をなぎ倒す青井。青井の突進力を夜叉坊がどう捌いて戦うかが勝敗のポイントになる。

また修斗フェザー級は世界王者のSASUKEが3月の後楽園大会で椿飛鳥との因縁のタイトルマッチを制して王座防衛。環太平洋王座は前述の通り、上原が青井を下して防衛に成功している。両王座ともに王者が防衛を果たしたフェザー級のタイトル争いを占う意味でも重要なマッチアップと言えるだろう。

■Shooto2025#04決定カード

<修斗世界フライ級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]新井丈(日本)
[暫定王者]関口祐冬(日本)

<フェザー級/5分3R>
青井太一(日本)
石原 夜叉坊(日本)

<フライ級/5分3R>
シモンスズキ(日本)
杉本静弥(日本)

<バンタム級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
ライダーHIRO(日本)

<インフィニティリーグ2025女子スーパーアトム級/5分2R>
村上 彩(日本)
erika(日本)

<67キロ契約/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
井上翔太(日本)

■Shooto2025#03決定カード

<修斗世界ウェルター級暫定王座決定戦/5分5R>
墨吉涼太(日本)
住村竜市朗(日本)

<ウェルター級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
アレクシス・カンポス(ベネズエラ)

<フライ級/5分3R>
中池武寛(日本)
岡田嵐士(日本)

<インフィニティリーグ2025ストロー級/5分2R>
黒部和沙(日本)
友利琉偉(日本)

<インフィニティリーグ2025ストロー級/5分2R>
旭那 拳(日本)
田口恵大(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷 篤(日本)
友利幸汰(日本)

<2025年度新人王決定トーナメントバンタム級一回戦/5分2R>
瀬戸口怜久(日本)
塚本竜馬(日本)

<フライ級/5分2R>
恐山陸奥太郎(日本)
輝龍(日本)

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【FAW2024#02/TORAO32】格闘代理戦争振り返り。鶴屋怜「とにかく寝技を」&諸石一砂「必要な経験」

【写真】諸石がいる日本の時間は夜22時、鶴屋はATTの朝スパーリングの前にリモートで参加してくれた(C)SHOJIRO KAMEIKE

4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー=格闘代理戦争-THE MAX-。3月15日に都内某所で実施された一回戦では、鶴屋怜の推薦選手として諸石一砂が出場した。
Text by Shojiro Kameike

試合では諸石がギレルメ・ナカガワにわずか40秒――腕十字を極められた。試合後、諸石は5月26日にアクロス福岡で開催される「TORAO32」でネイン・デイネッシュと対戦することが決まっている。格闘代理戦争への出場を経て、諸石は何を得たのか。現在、米国のATTで練習中の鶴屋怜とともに、格闘代理戦争の裏側も語ってくれた。


――現在ABEMAで放送中の『格闘代理戦争 -THE MAX-』について、鶴屋怜監督と諸石一砂選手に番組と1回戦の試合について振り返っていただきたいと思います。鶴屋監督と諸石選手の登場は1回戦が行われる第2話でしたが、出場が決まったのは直前だったのでしょうか。

鶴屋 直前ではないですね。自分の出演が決まったのが、他の人たちより遅かったというだけで。オファーを頂いたのは試合の2~3週間前だったと思います。そのタイミングでジムの中から誰が出られるかを父(鶴屋浩THE BLACKBELT JAPAN代表)と相談して。条件(フェザー級、25歳前後、プロ5戦以内)という条件の中で一砂君が出られるということで、一砂君が推薦選手に決まりました。

諸石 選んでもらった時はワクワクしました。プロではまだ2戦しか経験していないし、もともと格闘技のキャリアは浅いので、こういったメディアに出られるのは嬉しかったです。普通じゃ経験できないことだから、これはチャンスだと思っていました。

鶴屋 よく「エンタメだから、どうこう」と言われますけど、出る選手からすれば賞金も貰えるし。さらにRIZIN出場権も賭けられるという大きなチャンスだから、出るべきだと思いましたね。

――格闘代理戦争はドキュメンタリー番組であり、リアリティショーです。通常の試合の時と違って、煽る発言などは意識しましたか。

鶴屋 何となくそういう雰囲気は感じましたけど、制作サイドも僕の性格を分かってくれていたんじゃないですか。いつも自分は尖った発言をしていると思われているみたいだけど、本当に思っていることは言いますよ。でも別に思っていないことは――もう21歳なので、言って良いことと言っちゃダメなことは分かります(笑)。

――むしろ諸石選手のほうが煽るタイプでした。

諸石 アハハハ、そうかもしれないです。

鶴屋 試合をする選手は、みんなMMAのキャリアが同じくらいで。だけど自分の場合は監督側で、青木真也さんや秋山成勲さんは年齢もキャリアもずっと上ですからね。さすがに青木さんや秋山さんに噛みついていくことはできないです(苦笑)。

――唯一、平本蓮選手に対しては「口だけ」と発言していましたね。

鶴屋 そうですね(笑)。平本選手は年齢もそれほど離れているわけじゃないし、多少は言えるかなって思いました。

――諸石選手は過去2戦経験しているプロの試合と、格闘代理戦争の試合では意識が違った部分などはありましたか。

諸石 自分はガンガン行くファイトスタイルで、格闘代理戦争でも同じスタイルで戦いました。テレビの企画だと結構、自分をつくってしまう人もいると思うんですよ。でも僕はそういうことを気にせず、素の自分でいましたね。

――素の部分といえば、諸石選手の場合はサッカー選手のキャリアと、ストリートファイター時代が紹介されていました。サッカー選手とストリートファイターは同時期だったのでしょうか。部活が忙しい中で、どのように両立していたのかと……。

諸石 サッカー部の中でも僕は自宅生だったので、試合が終わった休みの日とかは……すみません、ストリートファイト時代の話はナシで(苦笑)。

――アハハハ、書けない話も多そうですね。鶴屋監督と諸石選手は、お互いに初めて会った時や練習した時の印象を覚えていますか。

鶴屋 「ヤンチャな人が来たなぁ」と思いましたね(笑)。それと「ヤル気がある人だな」って印象でした。まさかその後に、格闘代理戦争に出るとは思っていなかったですけど。

諸石 ジムに入った時は「自分が最強だ!」と思っていたので、初めて怜君と組んだ時はビックリしました。「こんなに強い人がいるのか!」って。今まで触れたことのないレベルを感じましたよね。正直、地元でも格闘技経験があるっていう人と戦ったこともあるんです。当たり前だけど、怜君は次元が違いました。

――諸石選手はMMAを始めるうえで、なぜ当時のパラエストラ千葉ネットワーク(現THE BLACKBELT JAPAN)を選んだのでしょうか。

諸石 強いジムだということは当たり前ですけど、寝技の強さですよね。僕も打撃には自信があったけど、ストライカーが寝技で何もできずに負けている試合もたくさん見てきました。だからジムとしても強いし、特に寝技が強いので「ココに入ろう!」と決めました。それが今からちょうど2年前のことですね。

鶴屋 一砂君がジムに入ってきた時は、経験ないから当たり前だけど、雑な部分は多かったです。でも、ずっとサッカーをやっている人だから、運動神経は良くて。最近は打撃も格闘技のものになってきているし、寝技もできるようになってきている。格闘代理戦争の1回戦は寝技で極められてしまいましたけど、そもそも寝技を身につけるのは時間が掛かるものですからね。これから寝技をどんどんやってくれれば良い。打撃もMMAとして、どんどん綺麗になっていると思います。

――諸石選手の場合は、特に蹴りのフォームと強さが印象的です。たとえば野球はピッチャーの投げる動作とパンチを打つ動作が似ていると言われます。

鶴屋 それ、よく聞きますよね。父もそう言っています。

――ではサッカーとMMAの蹴りを比較すると、いかがでしょうか。

諸石 サッカーはボールを蹴る時、軸足の位置や踏み込みの角度で全然違います。本当にミリ単位で軌道が変わったりするんですよ。僕の場合は格闘技の蹴り方ともまた違って、サッカー独自の蹴り方と組み合わせたものかもしれないです。もともとサッカーをやっていたことで足の上げ方とか、あと脱力して蹴ることができていたとは思いますね。

――なるほど。――格闘代理戦争では、計量の後に抽選で翌日対戦カードが決まりました。抽選の前に「どの選手と対戦したい」という希望はありましたか。

前日計量後の抽選で、先にFを引いた鶴屋。Eに警戒していたナカガワが来るとは――(C)MMAPLANET

鶴屋 僕はトミー矢野とギレルメ・ナカガワが一番嫌だなと思っていました。それを引いちゃったというか、自分が引いたあとにナカガワ選手が来たので……。

諸石 アハハハ!

鶴屋 格闘代理戦争は1Rが3分しかないから、テイクダウンに入られると結構不利になるじゃないですか。

諸石 ストライカーとしては嫌ですよね。

鶴屋 1Rが5分だと、最初に寝かされても残り2分で立ち上がって一発KO――ということはあると思うんです。でも3分間で最初にグラウンドへ持ち込まれると、逃げてからKOするまでは難しくて。そう考えていると、いきなりナカガワ選手が来っちゃったという。「これ、大丈夫かなぁ」と思っていました(笑)。

諸石 僕たち選手は抽選を横で見ていました。自分としては「誰でも良いよ」と思っていましたし、ギレルメ戦が決まっても自分は「おぉ、ハイハイ」みたいな感じで。

鶴屋 もともと誰が相手になってもいいように考えてはいましたが、試合が決まってから具体的に「どういう試合をするか」みたいなことを話し合いました。プロの試合だとワンデートーナメントでもないかぎり、ああいうことは経験できないですよね。

諸石 自分としても大きな経験でした。2週間前に出場が決まって、体重調整しながら仕上げていくことも少ないので。そのぶん格闘技の厳しさも知ることができて。今考えると、あの時の自分に必要なものだったから、出場のチャンスが来たんだなと思っています。

――ギレルメ戦はわずか1R40秒で敗退。試合後は悔し涙を流していました。

鶴屋 相手は打撃ができないから、一砂君がちゃんと蹴りを当てることができればKOできる、という勝つイメージも持っていました。でも試合は一番嫌な展開でしたよね。

試合直後はもちろん、控室で涙を流す諸石の姿も映像で公開されていた。この悔しさを次戦で晴らせるか(C)MMAPLANET

諸石 今までとは違う「本当の戦い」で負けたと感じました。何もできず、自分の距離で戦えなかったことに虚しさもあって。それと自分の甘さを実感して悔しかったです。

――準決勝以降、リザーブ枠のような形で出場が継続されることはなかったのですか。

鶴屋 勝ち上がった選手の中で負傷があったりしたら、別の選手が出るという話は耳にしていました。あくまで噂レベルのものですけど。

諸石 でも僕は1回戦の翌日には、次の試合(5月26日、TORAO福岡大会でネイン・デイネッシュと対戦)が決まったんですよね。格闘代理戦争の1回戦で負けた時は悔しかったけど、いつまでも引きずっていても仕方ないし、すぐ次に向けて練習を再開しました。

鶴屋 振り返ると、とにかく一砂君は寝技を練習しまくったほうがいい。正直、僕はそんなに打撃をやらずにUFCと契約して……。

――いやいや、そんなわけはないでしょう(笑)。

寝技が向上すれば、特の蹴りもより生きるはず(C)MMAPLANET

鶴屋 全くやっていないわけじゃないけど、ある程度は――ヌルマゴだって特別強い打撃を持っているわけじゃないですし。一砂君は強い打撃を持っているから、とにかく寝技を練習しまくったら絶対に強くなると思います。

諸石 まさに怜君の言っているとおりで。格闘代理戦争が終わってから、すでにMMAということを意識して寝技の練習に取り組んでいます。

――諸石選手としては鶴屋怜推薦の試合が終わって、次はTHE BLACK JAPANの看板を背負い、TORAO32で福岡選抜との対抗戦に挑むわけですね。

鶴屋 ちょうどウチに福岡県か、その周辺の出身選手が3人いて。だから福岡選抜×THE BLACKBELT JAPANの対抗戦という形になったんだと思います。

諸石 対抗戦に出る選手は僕が長崎県出身、他の2選手(杉本静弥と梅木勇徳)も福岡県出身なんですよ(笑)。

――現在、THE BLACKBELT JAPANには日本全国から入門者が集まっているのですね。

鶴屋 最近は日本全国から、特に若い選手の入会が多いです。

諸石 自分の強いジムを探した結果、パラエストラ千葉ネットワークに辿り着きましたからね。対抗戦として行われることが決まった以上は、自分もTHE BLACKBELT JAPANを代表する気持ちで戦います。

相手のネイン・デイネッシュ選手はオールラウンダーとして全部できるうえ、一発があるという印象です。格闘代理戦争の経験を生かして次の試合はしっかり勝ちます。そして、このままプロの試合は無敗のままベルトを獲りますので、よろしくお願いします!

■視聴方法(予定)
2024年4月19日(金)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル

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AB ABEMA DREAM F1 MMA o Shooto   エフェヴィガ雄志 エンゼル☆志穂 オーディン チャンネル パンクラス ブラック ライダーHIRO 修斗 吉成はるか 宇野薫 山内渉 川北晏生 後藤陽駆 新井丈 杉本静弥 浜松ヤマト 竹原魁晟 藤野恵実

プロフェッショナル修斗公式戦『PROFESSIONAL SHOOTO 2023 Vol.7』試合結果

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第10試合 メインイベント 修斗世界フライ級チャンピオン決定戦 5分5R
×山内 渉(FIGHT FARM/世界1位)
○新井 丈(和術慧舟會HEARTS/世界暫定1位、ストロー級世界王者)
3R 2’55” KO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)
※新井が王者に

第9試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
○オーディン(格闘DREAMERS/世界3位)
×宇野 薫(UNO DOJO/元ライト級世界王者)
2R 0’56” KO (レフェリーストップ:右飛び膝蹴り)

第8試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 女子ストロー級 5分2R
△藤野恵実(JAPAN TOP TEAM/パンクラス3位・元王者/勝ち点6→7)※トライフォース赤坂から所属先名称変更
△杉本 恵(AACC/女子スーパーアトム級1位/勝ち点4→5)
判定1-0 (長久保20-18/橋本19-19/杉本19-19)

第7試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 女子ストロー級 5分2R
○吉成はるか(パラエストラ小岩/勝ち点0→3)※シューティング宇留野道場から所属変更
×エンゼル☆志穂(GSB多治見/勝ち点0)
2R 4’36” Vクロスアームロック

第6試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 フェザー級 5分2R
○竹原魁晟(パラエストラ松戸/勝ち点6→10)
×浜松ヤマト(T・GRIP TOKYO/勝ち点6)
1R 0’38” KO (右フック)

第5試合 バンタム級 5分2R
×ライダーHIRO(シューティング宇留野道場)
○川北晏生[はるき](TRIBE TOKYO MMA)
2R 3’34” フロントチョーク

第4試合 バンタム級 5分2R
△江口 諒(SAI-GYM)
△シモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS/23年全日本アマ同級優勝)
判定0-0 (19-19/19-19/19-19)

第3試合 フライ級 5分2R
×本多“弥彦”直樹(SAI-GYM)
○中池武寛(パラエストラ小岩/23年全日本アマ同級優勝)
1R 1’32” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第2試合 フライ級 5分2R
△大竹 陽(HAGANE GYM)
△杉本静弥[せいや](パラエストラ柏)
判定1-1 (19-19/19-19/19-19)

第1試合 ライト級 5分2R
○エフェヴィガ雄志 (TRIBE TOKYO MMA/2022ウェルター級新人王)
×後藤陽駆[ようく](シューティングジム大阪)
1R 0’21” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

オープニングファイト バンタム級 5分2R
×Jセロウ若林(SAI-GYM)
○中野剛貴(KRAZY BEE)
判定0-3

 11月19日に後楽園ホールで開催されたプロフェッショナル修斗公式戦『PROFESSIONAL SHOOTO 2023 Vol.7』の試合結果。メインイベントの世界フライ級チャンピオン決定戦は新井丈が山内渉に3R KO勝ち。セミファイナルはオーディンが宇野薫に2R KO勝ちしています。オーディンは「この試合を機に一回格闘技界に一区切りをつけます。どっかで名前を見た時は応援お願いします」とコメント。


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【Shooto2023#07】無敗の修斗世界王者へ。新井丈と対戦する山内渉「失神するまで、殴るか絞める」

【写真】全局面打撃で勝つことが理想。それが山内の理想のMMAだ(C)MMAPLANET

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#07のメインで、山内渉が修斗世界ストロー級王者の新井丈と空位の同フライ級王座を争う。
text by Takumi Nakamura

プロデビューから6戦6勝というレコードで世界戦にたどり着いた山内。修斗のレギュレーションを変えた新井の2階級同時制覇に注目が集まるが、山内が勝利すれば修斗に新たな無敗の世界王者が生まれることになる。極真空手に始まり、FIGHT FARMで育成されたMMAスタイルでベルトを狙う山内に話を訊いた。


――試合5日前のインタビューとなりますが(※取材は11月14日に行われた)、ここからは体調を整えて体重を落とす段階ですか。

「はい。やることをやって仕上がりはいいので、あとは身体を休めて体重を落とすだけですね」

――前回7月のヤックル真吾戦では鮮やかなKO勝ちでした。あれは狙っていたものだったのですか。

「普段から田村(彰敏)さんと打撃の打ち込みをやっていて、いつも数パターンを分けて練習しているんですね。その一つがハマって倒せた試合でした。繰り返し練習しているものなので、試合になると勝手に体が動きました」

――またテイクダウンされてから立ち上がるまでの流れもしっかり対応できていたと思います。

「FIGHT FARMはみんな組みも強いので、練習では寝かされることが多いんですよ。そこの対処も普段からやっていることなので、それが試合に出たと思います」

――2022年11月の清水清隆戦、ヤックル戦と2連続KO勝利となりました。

「拳の当て方や拳を握るタイミングだったり、倒す感覚を覚えてきたと思います」

――少しずつ山内選手のファイトスタイルが固まってきていますか。

「そうですね。次の新井選手は基本的に打撃でくると思いますが、僕は寝技もできるので、その場の状況に合わせて、自分が戦いやすい方で戦おうと思います」

――2連続KO勝利の山内選手とハードパンチャーの新井選手の試合ということで打撃戦が期待されますが、それだけの試合にはならない、と。

「お客さんが盛り上がるのは打撃だと思うんですけど、僕は打撃にこだわって大事な試合を落としたくないので、打撃でいけたらいくし、寝技でいけたらいく。特にこれというのは決めずに戦います」

――その新井選手にはどんな印象を持っていますか。

「ガッツがあって、パンチ力と当て感がすごいという印象です。でも一番印象に残っているのは気持ちの強さと気合いですね」

――KO勝ちの印象が強いですが、被弾しても最後は殴り勝つというスタイルです。

「それができるのもガッツがあるからですよね。組みでやられた試合を見ても落ちるまでタップしないし、僕も徹底的にやらないとダメだなと思いました。意識がある限りは絶対に試合をあきらめないと思うので、新井選手が失神するまで、殴るか絞めます」

――山内選手はプロ無敗のままタイトルマッチにたどり着きました。自分では順調なキャリアだと思いますか。

「めちゃくちゃ順調だと思います。今振り返るとマッチメークや試合展開も含めて運が良かった部分もあったと思いますが」

――過去にMMAPLANETでも取材している山内選手ですが、今回は山内選手がMMAを始めるまでのことを聞かせてください。もともと山内選手は極真出身ですよね。

「はい。小さい頃から“たたかいごっこ”みたいなことが好きで、父親と遊ぶときもボクシングの真似事とかをやってたんですよ。そしたら友達の中に空手をやっている人とつながっている子がいて、自分も空手をやってみたいと思って始めました。空手は8歳から始めて18歳まで、高校を卒業するまで続けました」

――空手からMMAに興味を持ったのは何がきっかけだったのですか。

「僕めっちゃ空手は弱かったんですけど(苦笑)、一応高校に入るまでは空手で世界チャンピオンになることを目標にやったんですね。でも高校に入ってからは『顔面を殴ってみたらどうなるんだろう?』とか『空手よりも顔面ありの方が向いてるんじゃないかな』と思うようになって。組み技とか寝技にも興味があったんで、それだったらMMAをやってみようという考えになりました」

――空手時代はどんなファイトスタイルだったのですか。

「接近戦が苦手で足を使って戦うタイプだったんですよ。足を止めて突き…じゃなくて、動いて動いて蹴りを合わせるみたいな。そういうスタイルだったから余計に顔面ありやMMAをやってみたいと思ったのかもしれないです」

――実際にMMAを始めるのは高校卒業→上京してから、になるのですか。

「はい。はじめは高校を辞めて上京したかったのですが、親に猛反対されたんですよ。それでちゃんと高校を卒業してMMAをやることになったら親は応援してくれました(笑)」

――2度目のチャレンジだった、と(笑)。でもそのくらいMMAをやりたいという衝動に駆られていたのですね。

「はい。とにかくMMAをやりたくて、高校在学中に東京のジムを調べて、色んなジムを周って体験入会巡りしたことがあるんですよ。それこそ新井選手が所属する和術慧舟會HEARTSにも行きましたよ(笑)」

――そのなかでFIGHT FARMを選んだ理由は何だったのですか。

「最初はTRIBE TOKYO MMAに入会したのですが、当時は専門学校に行きながらジムに通っていて、ジムまで片道1時間半くらいかかったんです。そうしたら長南(亮)さんが通いやすいジムとして髙谷(裕之)さんとFIGHT FARMを紹介してくれて、FIGHT FARMに入ることになりました」

――そういった流れがあってFIGHT FARM所属になったのですね。今の山内選手のファイトスタイルを考えると、髙谷さんや田村さんの指導がハマっていますよね。

「そうかもしれないです。最初はそこまでストライカーになろうとは思わなかったんですけど、やっぱり自分の持ち味は打撃だと思うし、理想は髙谷さんのようにガンガン打撃でいってパウンドを打つスタイルです」

――それから格闘DREAMERS出場を経て、修斗でプロデビューという流れになるわけですが、山内選手はファイターとしてどんな目標を持っていますか。

「修斗で世界チャンピオンになって、世界で戦っていきたいですね。フライ級は日本にも強い選手が多いし、いつかはUFCで戦いたいです」

――平良達郎選手がUFC、鶴屋怜選手がRoad to UFCにも出場していますが、そういった選手たちへのライバル心はありますか。

「ありますね。彼らとは年齢も近いんですけど、現時点では僕よりも先の舞台で戦っていると思うので、早く追いついて抜かしたいと思います」

■視聴方法(予定)
11月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#07対戦カード

<修斗世界フライ級王座決定戦/5分5R>
山内渉(日本)
新井丈(日本)

<フェザー級/5分3R>
オーディン(日本)
宇野薫(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
杉本恵(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
吉成はるか(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
浜松ヤマト(日本)

<バンタム級/5分3R>
ライダーHIRO(日本)
川北晏生(日本)

<バンタム級/5分2R>
江口諒(日本)
シモン・スズキ(日本)

<フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
杉本静弥(日本)

<ライト級/5分2R>
エフェヴィガ雄志(日本)
後藤陽駆(日本)

<バンタム級/5分2R>
Jセロウ若林(日本)
中野剛貴(日本)

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【Shooto2023#07】同時2階級制覇へ、修斗を変えた男=新井丈─01─「修斗の方々の懐が深くて、感謝」

【写真】レギュレーションを変えたが、二階級制覇が成ったわけではないことは本人が一番理解しているはず(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#07のメインで、修斗世界ストロー級王者の新井丈が、山内渉と空位の同フライ級王座を争う。
text by Shojiro Kameike

新井はかねてよりストロー級&フライ級の二階級同時制覇を宣言していたが、そこには修斗のルール面で大きな壁が立ちはだかっていた。もともと修斗のチャンピオンについては、以下の規定が存在していたのだ。

※ISC認定JSAルール 第26条【チャンピオン】
チャンピオンは1クラスに1名を置き、同一の者が同時に複数のクラスのチャンピオンになることは認めない。ただし、当該階級において暫定王者が認定試合により決定された場合は暫定王者を含め2名となる。上記の規定によりタイトルを保持したまま他のクラスのチャンピオンシップに出場することは出来ない。
(一般社団法人 日本修斗協会 公式サイトより。原文ママ)

つまり現状では新井がストロー級王座を保持したまま、フライ級のベルトに挑むことはできない。しかし、9月の後楽園ホール大会で、11月に山内と新井が空位のフライ級王座を賭けて戦うことは発表されていた。と、日本修斗協会は該当の項目を11月8日に改正し、10日より新ルールが適用されることとなった。改正内容は上記のルールから「同一の者が同時に複数のクラスのチャンピオンになることは認めない」「上記の規定によりタイトルを保持したまま他のクラスのチャンピオンシップに出場することは出来ない」の2文を削除――つまり新井は晴れて、ストロー級王者のままフライ級王座決定戦に出場することができることとなったのだ。

修斗が競技であるならば、競技はルールで成り立つもの。ルールを変えた新井は、修斗を変えた男といえる。そんな新井に改めてルール改正とフライ級王座決定戦について訊くとともに、今年7月の安芸柊斗戦について振り返ってもらった。


――修斗のルールを変えさせた男、新井丈選手です!

「アハハハ、変えてくれましたね。修斗関係者の方々の懐が深くて、感謝しています」

――フライ級に挑戦するうえで、ルールを変えてくれるとは思っていましたか。

「いや、そもそも――そういうルールがあるのを知らなくて(苦笑)。自分としては、ただただ戦い続けていたら『あぁ、コレはダメなんだ』と知ったぐらいでしたね。SNSとかでは関係ない人たちが横やりを入れてきたりとか」

――選手からも「自分の時には……」という意見が出ていました。

「選手がそれを言うのは恥ずかしいと思うんですよ。たとえば兄妹がいて『自分は何年生の時にお小遣いが何円だった。でも妹は今、それより多く貰っている』って言うようなものじゃないですか。今を生きている妹に文句を言っても――ねぇ(苦笑)。そんなの状況や背景によって変わってくるもので。じゃあ選手が『自分の時には……』と言ったとしても、当時に戻れるわけでもないですし」

――いずれにせよルールというのは時代に合わせて変化していくものですし、また変化せざるをえない面もあります。ただ、もしルールが変更されないままであれば、ストロー級王座を返上してフライ級の王座決定戦に挑むつもりだったのですか。

「最初に『複数階級のベルトを同時に保持してはいけない』というルールを聞いた時に自分でも、どうにかして二本のベルトを巻けないか考えました。まずフライ級1位の関口祐冬君を倒して、『もし王座決定戦をやるなら出るのは俺だろう』と言えるポジションにはいたと思うんです。そして試合を決めてもらって――ストロー級のベルトを返上することも頭にはありました。もうストロー級は、めぼしいヤツらは全員ブチのめしたので。自分としてはフライ級のベルトを獲ってから、ストロー級のベルトと併せて2つのベルトを両肩に掛けさせてもらえれば――それがたとえ一瞬であっても良かったです。その一瞬を写真に収めてもらえれば。そう思っていたらルールも改正されたので感謝しています」

――まさに新井選手の挑戦のためのルール改正……と聞けば、山内渉選手は怒るかもしれませんね。新井丈ありきで話が進んでいますから。

「いやぁ、それは分からないけど――俺としては何でも盛り上がったほうが良いと思うんですよ。ストロー級の俺が、階級の壁を超えてフライ級も巻き込んだほうが、修斗のためにもなるじゃないですか。お客さんも盛り上がると思うし。そうするとストロー級のコンテンダーたちにも火がつくでしょうしね。正直、『何も悪いことないじゃん』と考えていました。みんなWIN-WINだから、いつかルールは変わるかなと思っていましたね」

――11月12日の沖縄大会では、ストロー級のランカーたちが試合に出場していました。今はフライ級王座挑戦を控えている身として、そこまでストロー級の動きは気にしていませんか。

「沖縄大会のツイキャスPPVを購入して視ましたよ。でも――ランカー対決の2試合は判定決着でしたから。ああいうファイトスタイルで勝って自分との試合が実現したとしても、俺がノレないというか。『みんな競技としてMMAをやっているだけなんだ……』と思いましたね。もっといろんなものを背負って、リスクを負ってもフィニッシュを狙いに行ってほしかったです。旭那拳君、当真佳直君――試合を視たからこそ興味がなくなっちゃいました。12月2日の安芸柊斗×猿丸ジュンジ戦は面白そうですよね。あの試合は会場で観たいと思っています」

――MMAがスポーツである以上、競技としてMMAを戦うことは間違っていないと思います。しかし新井選手にとっては、それ以上のものが必要だということですね。今年7月の安芸戦はノレた試合だったのでしょうか。

「はい、あの試合はノレましたね。相手どうこうの前に、ベルトの初防衛戦っていうこともあって。それと安芸君はストロー級でナンバーワンのストライカーじゃないですか。もちろん俺を除けば、ね。だから前の試合は、自分もやり甲斐がありました」

――安芸戦では開始早々に、安芸選手の打撃を受けて意識が飛んでいたと聞きました。ご自身では、いつの段階で意識が飛んでいたのかは分かりますか。

「自分では開始10秒か20秒ぐらいに、ケージ際でヒザをもらった時だと思っていて。あるいはその次にもらった被せの右かもしれないです。いずれにしても序盤も序盤ですね」

――では、どのあたりから記憶があるのでしょうか。

「それが……控室に戻ってから、俺が大沢(ケンジHEARTS代表)さんに『今日って何月何日ですか?』と聞いたあたりからですね」

――控室に戻るまで意識は飛んでいたのですか! ということは、本人としては意識が飛んでいるなか、試合後にはマイクで喋っていたのですね。

「あとで映像を視ると、結構ちゃんと喋っていましたね(笑)」

――「安芸君の応援で四国から来てくれた熱い応援団に拍手をお願いします」とまでコメントしていました。意識がないなかで相手をKOするというのは、ファイターの本能だと思います。一方で意識がない状態なのに、安芸選手の応援団のことにまで気を遣えるというのは、本能としての優しさではないですか。

「アハハハ、言いすぎですよ。それはあんまり書かないほうが良いかもしれないですね」

――いえいえ、本能的に優しいというのは恰好良すぎます。

「すみませんね、恰好良すぎて(笑)。もうその話は止めましょう」

――アハハハ。そこで照れるのも男前です。話を戻すと、控室に戻るまで試合展開の記憶もなかったのですか。

「はい。俺も控室でセコンドに何度も『何で倒したんですか?』と訊いていました。一度聞いても、すぐに忘れちゃうんですよ。それだけダメージが残っていたのか――『何で倒したんですか?』、『そうですか』、『何で倒したんですか?』の繰り返しで(笑)。大沢さんからは『20~30回、同じことを訊かれたよ』と言われましたね。

そうしたら大沢さんと猿田洋祐さんが途中から、ふざけ始めて。『ジョー、今日は組んで勝ったよ』、『足関節で勝ったんだよ!』とか答えるんですよね。二人が悪い顔しているから、『これは嘘だな』って気づきましたけど」

――ただ、意識はなくても――意識がないからこそ、なのでしょうか。これまでの試合よりも頭を振って中に入り、パンチも上下に散らしていました。

「本当にそうですね。あとで試合映像を視ても、『ちゃんと練習でやっている動きが出ているわ』って思いました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#07対戦カード

<修斗世界フライ級王座決定戦/5分5R>
山内渉(日本)
新井丈(日本)

<フェザー級/5分3R>
オーディン(日本)
宇野薫(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
杉本恵(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
吉成はるか(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
浜松ヤマト(日本)

<バンタム級/5分3R>
ライダーHIRO(日本)
川北晏生(日本)

<バンタム級/5分2R>
江口諒(日本)
シモン・スズキ(日本)

<フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
杉本静弥(日本)

<ライト級/5分2R>
エフェヴィガ雄志(日本)
後藤陽駆(日本)

<バンタム級/5分2R>
Jセロウ若林(日本)
中野剛貴(日本)

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【Grachan57】フェザー級王座決定T出場、和田健太郎─02─「屋久島にジムを開き子供達を羽ばたかせたい」

【写真】ぜひとも実現させてほしい将来の展望です。そして、そのためにベルトが必要に (C)GRACHAN

明日4日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGRACHAN57。同大会で、Grachanフェザー級王座決定トーナメント1回戦で小島勝志との対戦する和田健太郎インタビュー後編。

本格的にMMAを始めて2年、アマ0勝1敗1分。プロ4勝0敗、3フィニッシュの和田にはチャンピオンになってから、必ず実現させたい夢──いや人生設計が存在した。

<和田健太郎インタビューPart.01はコチラから>


──仕事を覚えて、堂々と練習できる状況を創っていってなおMe,Weで余り練習できなくなったというのは?

「以前は埼玉に住んでいて新宿には通いやすかったのですが、八王子に引っ越して移動手段が車になり、なかなか練習にいけなくなってしまいました。本当は八王子のジムに通うのがベストだったかもしれないのですが……」

──そうですよね。パラエストラ八王子の塩田GOZOさんがショックを受けますよ。なんで新百合なんだって(笑)。

「(苦笑)。渡部修斗選手が声を掛けてくれたのもありますが、仕事の帰りにジムに寄りやすくて」

──その渡部選手とは年齢も違いますが、なぜ親しくなったのですか。

「Me,Weで練習している時にコンバットレスリングに出場して、知り合いました。僕は2016年に68キロ級で全日本で優勝し、2017年には74キロ級で優勝しました。その年に渡部修斗選手が68キロ級で優勝し、世界大会で修斗選手が優勝、僕は準優勝でした」

──その結果を踏まえて、Me,We時代に山﨑代表から本格的にやらないかという話もあったのではないですか。

「は自衛隊の頃に、勝手に出て勝ったみたいな形だったのですが、山﨑さんからはコンバットに関しては『黙っていても、勝つよ』とは言ってもらえていました。あの頃は『週末の練習だけでも、でられるようにしな』という風に言われていました。

Me,Weを離れストライプル新百合ヶ丘に移ったのは、とにかく練習の回数を増やすことができそうだったからで。試合に関しては、アマチュアに出てみて楽しければ良いなっていう感じでした。そうしたらアマで勝っていないのに、プロの試合でオファーを貰ったので折角ならやってみようと思いデビューしたんです」

──アマで勝っていない?

「ハイ。グラチャン・チャレンジで2試合やって、0勝です。最初の試合は打ち合って負けました。2回目は時間切れになり、そうなるとグラチャン・チャレンジは勝敗が付かないんですよ。最初の試合でダメだったところを修正して戦ったのですが、まだ極め力がなかったです」

──プロで4連勝しています。その辺りは克服できたのでしょうか。

「極めとグラウンドの攻撃を覚えることができたことで、ここまでは勝つことができていると思います」

──現状はストライプル新百合ヶ丘だけで練習している形ですか。

「ほとんど、そうですね。修斗選手と新井拓己君と、NEXUSに出ている森永ユキト君と練習していて。たまに原口(央)君のBRAVE世田谷に行かせてもらっています」

──ではキャリア2年目で王座決定トーナメントに出場、しかも本命視されていることに関してはどのように思っていますか。

「思ったより早くチャンスが回ってきたと思っています。こんなに早くに来るとは思っていなかったので、チャンスです」

──初戦の相手である小島選手の印象は?

「打撃が得意な選手です。なので打撃が得意な選手と、寝技が得意な僕とどちらがペースを掴めるのか。あまり打撃に付き合わないようにしないと……という感じです。テイクダウンができれば自分の方がペースを掴んで、勝てるんじゃないかと思っています」

──現状、攻守で打撃の方はどれぐらい身についていると考えていますか。

「3月の試合後に組み技よりも打撃の方の練習を多くしているので、それ以前と比較すると反応とかも良くはなっていると思います」

──ではトーナメントを制し、ベルト巻くという点においての自信のほどは?

「結構ありますね。そんなに実力差があるトーナメントだとは思っていないので。一戦一戦、自分の強味を前に出していければ可能性は全然あると思います」

──トーナメント出場選手のなかで一番の強敵は誰だと捉えていますか。

「自分的には小島選手も強いですけど、こないだは負けてしまった高橋孝徳選手とか……スタンドとグラウンドのバランスが凄く良いと思うので。本来の力を出してくれば強敵になると思います」

──今年で30歳ですが、MMAファイターとしての目標はどこに置いていますか。

「自分が選手として、どんどん上に行くという目標はないです。続けて、勝っていけば上の方で戦えるようになるというぐらいで。それ以上にどこかの団体のチャンピオンになることを目標としていました。

『チャンピオンになって屋久島に帰る』と親父に言っているので。今回のトーナメントでチャンピオンになってMMAを続けるなら、続けて。どんどん上のステージに行ければ行きたいです。ただ一番したいことは、屋久島にジムを創ることなんです。

そのために力をつけて、ベルトという箔が欲しい。現役生活に関しては屋久島に戻ってみないと分からないのですが、続けられるなら続けます」

──屋久島に戻ることが、和田選手の人生設計なのですね。

「ハイ、屋久島で子供たちにレスリングとMMAを教えたいです。大人の人も僕のジムで体を動かして欲しいですし。それでも、やっぱり子供たちに指導したいのが一番ですね。僕が高校を卒業した頃に、レスリングを指導してくれた方がジムを閉めて屋久島を離れてしまって。あの環境を復活させたいと考えています。

やっぱり僕自身、レスリングに出会ってなかったから普通に野球か何かやって、そのまま高校を卒業して屋久島で家業を継いでいたと思います。レスリングを習ったおかげで、東京の大学に行って、今もMMAがデキています。屋久島出身のMMAファイターは、僕以外いないと思いますし。

子供たちを高校に送り出したいですし、レスリングとMMAで屋久島から色々な世界に子供たちが羽ばたいていければと思っています」

──素晴らしいです。なんか世界で戦いたいというよりも、良い話が聞かれたような気がします。

「ありがとうございます(笑)。自分が戦うことに関しては、積み上げていけば結果としてどこかで戦えると考えています」

──では最後に日曜日の試合に向けて、意気込みをお願いします。

「トーナメントの最初の試合。大切な試合なので、できればKOか一本で勝ちたいです」

■視聴方法(予定)
9月4日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan57対戦カード

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
桜井隆多(日本)
ラデック・ヘルボーイ(チェコ)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
和田健太郎(日本)
小島勝志(日本)

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
瓜田幸造(日本)
佐々木克義(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
高橋孝徳(日本)
村田俊(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
崎山勲(日本)
萩原一貴(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
宮内拓海(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松井斗輝(日本)
二ノ宮徳昭(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
Apollo中山(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
杉本静弥(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ベン・ブッカン(英国)
館野コング(日本)

<ウェルター級/5分2R>
寺石恭平(日本)
今市凌太(日本)

<バンタム級/5分2R>
下田善司郎(日本)
松本大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
土田伸一(日本)
小田魁斗(日本)

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