カテゴリー
AB F1 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase352 パンクラス 本野美樹 藤野恵実

【Pancrase352】本野美樹がジム移籍初戦&RTUからの再起戦で藤野恵実に判定で競り勝つ

<女子ストロー級/5分3R>
本野美樹(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
藤野恵実(日本)

サウスポーの本野がサークリングしながら左ミドルを蹴る。藤野はじりじりと前に出てワンツー、右で距離を詰める。本野はインローを返し、藤野が細かい右ストレートから組みついて本野をケージまで押し込む。藤野は右腕を差して、左手で本野右腕を押さえてヒザ蹴り。本野は藤野の右足にカカト落としを入れる。ブレイク後、本野がジャブを見せてインロー。藤野は左フックで前に出ると、本野は左ストレートを返す。

藤野は右ストレートから本野をケージまで押し込み、ここは本野が離れる。試合がスタンドに戻ると本野が足を使ってジャブとインロー、藤野は右ストレートを当てて前に出る。ここで本野が左フックからダブルレッグでテイクダウンを奪う。藤野は左腕を首に巻いてギロチンを狙いつつラウンド終了を迎えた。ジャッジ3名とも10-9で藤野にポイントをつけた。

2R、本野がインローを蹴って、足を使いながらジャブを当てる。藤野にケージまで押し込まれる本野だが、離れ際に左ヒジを振る。試合がスタンドに戻ると本野がインロー、藤野が右ストレートで下がらない。本野も左ストレートを返すが、藤野が右ストレートを連打して前に出る。本野は左ストレートを当てながら足を使い、藤野はそこに左フックを狙う。本野はジャブとインロー。藤野は右ストレートから距離を詰めて、本野をケージに押し込む。

本野は藤野をケージに押し込み返してダブルレッグへ。藤野も右腕を差し入れてダブルレッグを切って距離を取る。藤野がジャブ・右ストレート、本野は左ストレート。1Rと同じように左フックからダブルレッグに入って本野をケージに押し込む。藤野は頭を落としてヒザ蹴り。距離が離れると本野は左ミドルと右ロー、藤野が右ストレートで距離を詰めて本野をケージに押し込む。このラウンドはジャッジ3名とも10-9で本野にポイントをつけた。

3R、本野はインローと右フック、左ミドルを蹴る。藤野が左フックで前に出ると、本野がサークリングしながらスピニングバックフィスト、左ストレートを当てる。藤野が右ストレートで前に出ると、本野がダブルレッグでテイクダウンを奪う。藤野が左腕を首に巻いてギロチンを狙いつつ、本野は左腕を藤野の首に巻いて寝かせる。一度は腕を外した藤野だったが、再び左腕を深く入れてギロチンへ。頭を抜いた本野は藤野の右足をまたいでハーフガードで上を取る。

藤野がケージを背にして立ち上がろうとすると本野は寝かせる。藤野が本野を蹴り離して立ち上がる。試合がスタンドに戻ると藤野が右ストレート、本野はインローを蹴ってジャブを返す。本野が左ストレート、藤野も左フックと右ストレート。藤野がパンチで前に出ると、本野は下がりながらスピニングバックフィスト。藤野が細かいパンチで前に出るが、本野も左ストレートを返す。判定はジャッジ3名とも29-28で本野が勝利。ジム移籍初戦、RTUからの復帰戦、そしてパンクラスデビュー戦を勝利で飾った。

The post 【Pancrase352】本野美樹がジム移籍初戦&RTUからの再起戦で藤野恵実に判定で競り勝つ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 DEEP DWCS MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase352 RIZIN Road to UFC RYO UFC YouTube ソルト パンクラス フン・シャオカン ラファエル・バルボーザ 井村塁 修斗 前田浩平 合島大樹 山本歩夢 後藤丈治 時田隆成 木下尚祐 本野美樹 杉山しずか 村山暁洋 松井斗輝 植松洋貴 渡邉史佳 矢澤諒 粕谷優介 藤野恵実 遠藤来生 長岡弘樹 黒澤亮平

【Pancrase352】ジム移籍とパンクラス出場――藤野恵実戦へ、本野美樹「UFCと契約するために」

【写真】RTUを経て、改めてUFCを目指す決意を固めた本野(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(日)に横浜市中区の横浜武道館でPancrase352が開催される。今大会では元DEEPジュエルス暫定ストロー級王者の本野美樹がパンクラスに初参戦、元QOPであり現在も修斗世界女子同級のベルトを巻く藤野恵実と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

日本女子MMAの中でも、初対決となるトップ同士のマッチアップとなった。本野にとっては昨年のRoad to UFCの女子ストロー級トーナメント準決勝で、中国のフン・シャオカンに敗れて以来の復帰戦となる。藤野にとっても昨年9月、ソルトに敗れてストロー級QOPのベルトを失って以来のMMAだ。初対決であり、かつ生き残りを賭けた一戦を前に、本野がRTU以降の心境を語ってくれた。


――今回はジムを移籍し、パンクラスに初参戦します。RTU以降、本野選手にどのような心境の変化があったのでしょうか。

「RTUの準決勝が終わったあと、どうすれば最短で自分が強くなれるのかを考えました。私が目指しているのはUFCであり、UFCと契約するためには――RTUで負けた自分がどうすれば良いのか。まず環境を変えて、もう一度しっかりMMAと向き合いたいと思ったんです」

――それだけ本野選手のなかで、RTUの敗戦が大きかったということですか。

「はい。特に同じ相手に2回も負けてしまったのは……」

――フン・シャオカンとは2023年11月に中国のハッピー・エレファントMMAチャンピオンズ・リーグで初めて対戦し、腕十字で敗退。さらにRTU準決勝で再戦となりましたが、ここでも判定で敗れました。

「同じ相手に2回負けたことで、試合直後『あぁ、もうMMAは……辞めよう』とも思いました。だけど時間が経つにつれて『もう一度戦いたい』『やっぱりUFCを目指したい』という気持ちが戻ってきたんです。RTUは準決勝で負けたけど、戦った実感としては『まだやれる』という気持ちがあって」

――初戦は一本負けを喫したものの、序盤から本野選手が攻め立てていました。一方でRTU準決勝では、序盤にテイクダウンを奪いながら攻め込むことができませんでした。

「相手にとって、私と一度対戦していたことが大きかったんだと思います。初戦は私がガンガン、テイクダウンに行って倒して――という流れでした。だから再戦では、その点は警戒してくるとは思っていましたけど、私が思っていたよりも距離を取られて、自分から入っていくことができなかったです」

――2R以降は完全にフン・シャオカンに距離を支配されていました。

「前回よりも距離が遠く感じられました。私が遠い距離から入っても、相手のほうがリーチは長いので殴られるか、さらに距離を取られる。――なんて考えると、自分から入っていくことができませんでした」

――そのRTUを経て、移籍先としてグランドスラムを選んだ理由を教えてください。

「コロナ禍の頃、AACCが入っているゴールドジムが使えない時期があったんですよ。その時に私はDEEPジュエルスでタイトルマッチが決まっていて、ちょくちょくグランドスラムへ練習に行かせてもらっていました。コロナ禍のあとも週2~3回ぐらい出稽古に行っていて、自分にも合っていると思ったし、今回移籍するならグランドスラムだなと決めていました」

――なるほど。

「本当はRTUが終わってから、米国に行きたい気持ちがありました」

――えっ!? それは米国に拠点を移すということですか。

「そうです。UFCを目指すなら米国の大会に出たほうが、試合を観てもらいやすいんじゃないかと思って。そのためには米国にいたほうが試合も組まれやすい。プロモーターからすれば、日本から選手を呼ぶのはお金もかかるし、そのお金をつかってまで呼ぶぐらいの選手は、なかなかいないでしょうし」

――……。

「だから私が米国に住んじゃったほうが良い、と思ったんですよ。だけど、そのためにはクリアしなきゃいけない問題も多くて、現実的には厳しい。それなら日本で環境を変えようと決断しました」

――結果、日本国内でグランドスラムへの移籍とパンクラス参戦に繋がるのですね。

「パンクラス出場は、私から勝村(周一朗グランドスラム代表)にお願いしました。私はずっとDEEPジュエルスに出ていましたけど、DEEPジュエルスからはRIZINに出ている選手が多いという印象があって。自分が目指すのはUFCであって、パンクラスからRTUやDWCSに出場している選手が多いと思っていました。そこで日本であればパンクラスのベルトを獲りたいと思って、勝村さんにお願いしたんです」

――そのパンクラス初戦の相手が、藤野選手となったことも驚きでした。

「一発目でこのカードを組んでくれたことは、自分からすれば良いことしかないです。凄くありがたいですし、試合を受けてくれた藤野選手にも感謝の気持ちしかありません。ここで藤野選手にしっかり勝つことができれば、ベルトに最短距離で近づけると思っています」

――藤野選手にはどのような印象を持っていますか。

「長年ずっと日本のトップにいるベテランで、体も強いし突進力が凄い。でも自分はUFCを目指しています。ずっと日本の女子MMAを引っ張っている藤野選手に圧倒的に勝つことで、自分の未来を切り開きたいです」

――久々となる日本での試合に向け、意気込みをお願いします。

「今回はパンクラス初戦で、日本では2年振りの試合となります。そんな自分の試合を会場や中継で、ライブで観てもらいたいです。強い藤野選手と戦って『本野は強いな』という印象を残せる試合をしたいと思っています。必ず一本かKOでフィニッシュします」

■視聴方法(予定)
3月9日(日)
午前11時45分~U-NEXT

■Pancrase352 対戦カード

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
杉山しずか(日本)
渡邉史佳(日本)

<ストロー級KOP選手権試合/5分5R>
黒澤亮平(日本)
植松洋貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
松井斗輝(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ラファエル・バルボーザ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
山本歩夢(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
本野美樹(日本)

<バンタム級/5分3R>
合島大樹(日本)
後藤丈治(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
山木麻弥(日本)

<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
長岡弘樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分3R>
山﨑聖哉(日本)
時田隆成(日本)

<バンタム級/5分3R>
前田浩平(日本)
梅原規祥(日本)

<バンタム級/5分3R>
千種純平(日本)
松井涼(日本)

<フライ級/5分3R>
今井洋希(日本)
稲垣祐司(日本)

The post 【Pancrase352】ジム移籍とパンクラス出場――藤野恵実戦へ、本野美樹「UFCと契約するために」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase352 PFL RYO YouTube ソルト ボクシング ライカ ラファエル・バルボーザ 中村未来 井村塁 前田浩平 合島大樹 山本歩夢 後藤丈治 時田隆成 木下尚祐 本野美樹 杉山しずか 村山暁洋 松井斗輝 植松洋貴 渡辺華奈 渡邉史佳 矢澤諒 端貴代 粕谷優介 藤野恵実 遠藤来生 長岡弘樹 黒澤亮平

【Pancrase352】フライ級QOP杉山しずかに挑戦、渡邉史佳「テニスの動きが右ストレートに繋がっている」

【写真】インタビューは2月21日、タイトルマッチ調印式の前に行われた(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase352で、渡邉史佳が杉山しずかの持つフライ級QOPに挑戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビューから2年、わずか4戦目でベルトに挑む渡邉はビュー戦こそライカに敗れたものの、昨年はNØRI、端貴代とランカーを連覇してタイトルマッチに辿り着いた。幼少期からテニスを始め、大学時代に格闘技へと転向した渡邉。その代名詞ともいえる右ストレートと、MMAファイターとしての成長について訊いた。


――これからタイトルマッチの調印式を控えている渡邉選手です。大学時代にテニスから格闘技へと転向されたそうですが、テニスは何歳から始めたのでしょうか。

「たぶん4歳か5歳ぐらいからです。気づいたらテニスをやっていた、という感じですね。大学3年の途中まで続けていたけど、その頃にコロナ禍があってテニスの試合がなくなり、『とりあえず体を動かしたいなぁ』と思ってボクシングを始めました。ボクシングのプロライセンスを取得したあと、MMAも楽しそうだなぁと思ってMMAのジムに通いました」

――ボクシングではプロライセンスを取得していながら、プロ選手になろうとは思っていなかったのですか。

「う~ん、テニスをやっていた時も『プロになれたらいいなぁ』というぐらいの気持ちはあったんです。でも成績的に、それは現実的ではない。ただ、何かのスポーツのプロ選手になりたいという気持ちは持っていて。

ボクシングジムに入った時、ちょうど他にもプロテストを目指している子たちが何人かいて、ジムの方から『来年プロテストが行われるから受けてみる?』と誘っていただいたんです。その時は自分自身、プロのファイターとはどういうものかは全く想像もしていなくて、本当に興味でボクシングのプロテストを受けたという感じですね」

――MMAを始めたのは、ボクシングのプロテストを受けたあとですか。

「はい。MMAも楽しそうだなと思って――これも本当に興味本位でした。『MMAを始めるなら女の子がいるジムがいいんじゃない?』と言われて、札幌のマルスジムに行きました。マルスジムにはソルトさんや中村未来選手がいたので。あとは自宅から50メートルぐらいのところにあるウィラサクレックジム(WSRムエタイジム)でも練習させてもらいました」

――札幌格闘技を網羅していますね。まずボクシングを始めた時、テニスの動きとボクシングの動きは全く違ったものでしたか。それとも比較的やりやすかったでしょうか。

「比較的やりやすかったですね」

――試合を視ていると、テニスの足捌きがMMAの試合に生きているのではないかと。

「えぇ~、どうなんだろう? どうですか(笑)」

――こちらに訊かないでください(笑)。プロデビュー戦の時からフットワークで使うヒザの動きが、新人のレベルではなかったように思います。

「えっ、そうですか。確かにテニスで培っていた動きのベースが、少しずつ打撃にもハマッてきているように感じます」

――プロデビュー戦では、元ボクシング世界王者のライカ選手に右を何度も当てていました。

「さっきボクシングやMMAを始めたのは興味本位と言いましたけど、実は試合が決まった時、ライカ選手がどういうファイターなのかを知らなくて(苦笑)」

――えっ、それは……。

「皆から『すごい選手だよ』と言われて、私は『そうなんだぁ』という感じで……その頃から『自分の打撃が当たれば倒れるだろう』という変な自信を持っていました。練習の段階から手応えはありましたけど、それだけまだ、ちゃんとMMAと向き合っていなかったんですね。でもデビュー戦でライカ選手のようにキャリアのある選手と対戦できたことで、『MMAってこういう感じなんだ』というのが分かってきました」

――判定は僅差のスプリットでライカ選手の勝利でした。ご自身が勝っているとは思わなかったですか。

「いや、あの時は自分では分からなかったですね。あとあと見返したら『もしかしたら……』とは思いましたけど仕方ないです」

――他のスポーツを経験しているファイターに訊いていることなのですが、たとえばテニスの動きが右ストレートに繋がっている部分はありますか。

「あります! テニスって小さい頃から、ソフトボールとかをネットに向かって思いっきり投げるという練習をするんです。百回、二百回――自分は小さい頃から、それをやっていました。テニスではサーブを思いっきり打つじゃないですか。フォアハンドも腕を一度引いてから前に出す。そういう動きはボクシングを始めた頃から、パンチを出す時にやっていました」

――テニスにおけるボールコントロールが、右ストレートを出す動きに繋がっているわけですね。組みの動きはいかがですか。ライカ戦でも綺麗にテイクダウンしていました。

「正直、何とも言えなくて……。よく分からないけど、体が勝手に動いていました(苦笑)」

――これは失礼ながら、あの時は技術云々ではなく足腰の強さ、粘りを感じました。

「そうですね。練習していても、スポーツ経験のない一般女性とは全く違うとは思います」

――なるほど。渡邉選手が現在所属しているFIGHTER’S FLOWに一般的ではない女子ファイターについては……。

「アハハハ! (渡辺)華奈さんはレベルが違いますね。もう異次元、エグい、ヤバい。練習場所に同じ階級の女子選手、なかでも華奈さんがいることは大きいですね。私にとっては『先輩の華奈さん』というより『あの渡辺華奈選手』と思ってしまうほど、大きな存在です」

――それは渡辺華奈選手が「気安く先輩って呼ぶんじゃないよ」と壁をつくっているのではないですか。

「この小娘が――なんて。華奈さんはそんな人じゃないです!」

――ノリツッコミありがとうございます(笑)。試合の話に戻ると、端戦ではさらに右を振るう数が増えたかと思います。何か成長や変化があったのでしょうか。

「FIGHTER’S FLOWでは鈴木隼人コーチのもと、徹底的にレスリングをやり込みます。そのおかげで以前よりも組みに自信を持つことができました。『こういう時はこうすれば大丈夫』と自分の中でも分かってきているから、思いっきり振れるようになってきているのかもしれません」

――組みに自信が生まれたからこそ右を振ることができる。だからこそ左のパンチに繋がるようになったのでしょうか。端戦では左でダウンを奪っていましたが、それまでの試合ではあまり左のパンチの印象がなかったです。

「うん、そうですね。返しの左は大事だと思っています。試合の中でも成長させてもらいました。デビュー戦からライカ選手、NORI選手、そして端選手と――毎回『おぉっ!』という感じではありましたけど、それが『やるしかない』という気持ちになって」

――そこに不安や恐怖などはなさそうですね。

「いやいや、毎回、不安と恐怖しかないですよ。試合が決まって2週間ぐらいは、『もう嫌だ! 嫌だ!!』みたいな気持もあります。でも試合当日ケージの中に入ったら、もうやるしかないですから」

――杉山選手を相手に、どのような試合を見せたいですか。

「チャンピオンはMMAの全てをやってくる選手ですね。端選手もそうでしたけど、経験値に関しては自分より遥かに上です。その差をどう超えるのか、いろいろ考えています。
まずは自分の強み、自分のやりたいことを徹底的にやらせてもらいたいです。自分のパンチをブチ当てることしか考えていません。

私が獲れば、FIGHTER’S FLOW所属としては1本目のベルトになります。華奈さんも4月からPFLの2025年シーズンが始まるので、しっかりベルトを巻いて華奈さんに繋げます!」

■視聴方法(予定)
3月9日(日)
午後11時45分~U-NEXT

■Pancrase352 対戦カード

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
杉山しずか(日本)
渡邉史佳(日本)

<ストロー級KOP選手権試合/5分5R>
黒澤亮平(日本)
植松洋貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
松井斗輝(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ラファエル・バルボーザ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
山本歩夢(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
本野美樹(日本)

<バンタム級/5分3R>
合島大樹(日本)
後藤丈治(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
山木麻弥(日本)

<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
長岡弘樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分3R>
山﨑聖哉(日本)
時田隆成(日本)

<バンタム級/5分3R>
前田浩平(日本)
梅原規祥(日本)

<バンタム級/5分3R>
千種純平(日本)
松井涼(日本)

<フライ級/5分3R>
今井洋希(日本)
稲垣祐司(日本)

The post 【Pancrase352】フライ級QOP杉山しずかに挑戦、渡邉史佳「テニスの動きが右ストレートに繋がっている」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB DEEP MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase351 RIZIN YouTube パンクラス マンド・グティエレス 井村塁 佐藤ルミナ 修斗 合島大樹 後藤丈治 本野美樹 杉山しずか 松井斗輝 植松洋貴 粕谷優介 藤野恵実 長岡弘樹 黒澤亮平

【Pancrase351】パンクラス春の大一番大会で背水の陣=後藤丈治が里帰り出場、合島大樹と対戦

【写真】(C)MMAPLANET

29日(水)、パンクラスより3月9日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase352に後藤丈治が出場し、合島大樹と対戦することが発表された。
Text Manabu Takashima

3月末&4月末の印象が強かったパンクラス春のビッグショーが、2025年は3月初旬に実行される。既に杉山しずか×渡邊史佳のフライ級QOPチャンピオンシップ、黒澤亮平×植松洋貴のストロー級KOPチャンピオンシップ、MMA界の拳士=松井斗輝×井村塁のバンタム級、村山暁博×長岡弘樹の黄昏ないベテラン対決。

さらには本野美樹がパンクラス初参戦で、崖っぷちの鉄の女=藤野恵実とのマッチアップ。今やパンクラスとRIZINのみ、ブラジリアン・インベーディッドはラファエルバルボーザと粕谷優介の対戦──等々、千種純平×松井涼戦と共に明らかとなった後藤×合島戦で、同大会は13試合が現時点で組まれたことになる。


後藤にとって昨年11月にDEEPでマンド・グティエレスにスプリット判定で敗れて以来の再起戦、そして3連敗は許されない背水の陣で臨む合島戦は、2020年2月以来──5年1カ月ぶりのパンクラス参戦となる。もともと北海道でMMAキャリアを始めた後藤は、2015年のパンクラス札幌大会でプロキャリアを踏み出している。いうと必勝の里帰りだ。

2023年10月のRIZINからONE FF、そして上記にあるようにDEEP初参戦と真のJ-MMAフリーランス・ファイターといえる後藤に相対する合島は、修斗からパンクラスに活動拠点を移して11年が過ぎた。一時は4連敗を経験し厳しい状況にあったが、2018年11月の勝利から去年の5月まで長期ブランクを乗り越えて、ミスター修斗=佐藤ルミナ率いるRoot所属ファイターとしてパンクラス3連勝中にある。

修斗4勝2敗のパンクラシスト合島としては、修斗3勝2敗の流離のファイターに意地を見せ、パンクラス6位の座を守りたいはず。一方の後藤としては、ここを落とすようであれば世界という言葉も口にできなくなる状況だ。両者の維持が如何に交錯するか。ロングラン興行のなかでスパイスがきいた一戦となる。

The post 【Pancrase351】パンクラス春の大一番大会で背水の陣=後藤丈治が里帰り出場、合島大樹と対戦 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS48 DEEP Tokyo Impact HIME INVICTA MANA MMA MMAPLANET o ONE ONE172 PFL RIZIN YouTube アドリアーノ・モライシュ エドゥアルド・フォラヤン ケイト・ロータス サダエ☆マヌーフ パク・シウ ライカ 万智 中井りん 修斗 大島沙緒里 彩綺 本野美樹 杉山しずか 東よう子 桐生祐子 若松佑弥 藤田翔子 重田ホノカ 青木真也 青野ひかる

【DEEP JEWELS48】前QOP重田ホノカが初参戦。Road to RIZIN第一弾はHIMEと。東よう子は2年4カ月振り

【写真】この試合は得意分野より、不得手分野での成長が問われる一戦か(C)MMAPLANET

20日(月)、DEEPより3月23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS48の対戦カードが発表された。同日は恒例のDEEP Tokyo Impactとのダブルヘッダーで、JEWLES48は夜開催となる。
Text Manabu Takashima

昨日、修斗後楽園ホール大会で23日には新宿FACE大会が行われることが明らかとなっているが、この日は午後5時スタートでONE172がさいたまスーパーアリーナで開かれる。立ち技中心とはいえ若松佑弥がアドリアーノ・モライシュに挑戦するONE世界フライ級選手権試合や、青木真也×エドゥアルド・フォラヤンIIIIが組まれており、全くもって格闘メディア泣かせの1日になる。

そんな格闘の日のJEWELS48、前フライ級QOP重田ホノカが初参戦しHIMEと戦う一戦などアマを含め11試合が決定している。


プロ4戦目でベルトを巻き、昨年7月の初防衛戦で杉山しずかに敗れた重田はこの試合前から「自分の憧れはRIZINのベルト」と話し、ストロー級やスーパーアトム級で戦っていくことを明言しつつJEWELS参戦の青写真を描いていた。

そしてHIMEとの一戦は50キロキャッチウェイト、スーパーアトム+1キロとなっており、まさに重田にとって願ってもない体重といえよう。とはいってHIMEは厳しい相手になることが予想される。戦績5勝4敗ながら3年間、濃密な時を過ごしてきた。デビュー戦でケイト・ロータス、2戦目で藤田翔子に勝利すると3戦目で本野美樹に初黒星。しかし、4戦目で大島沙緒里に大金星を挙げ、3連敗を経験しているものの相手は万智、パク・シウ、中井りんという顔ぶれだった。

昨年9月には彩綺に殴り勝ち、拳の強さは絶対のHIMEは組みへの対応力も上がっている。これまで組み勝つ戦いをしてきた重田だが、HIMEのようなハードパンチャーは未経験だ。いきなりの猛者との戦い、それが重田にとってRoad to RIZINとなる。

(C)DAVE MANDEL/INVICTA FC

HIME×重田と並び3回戦で組まれたのはバンタム級の東よう子×MANA、青野ひかる×彩綺の49キロ契約マッチだ。

東は過去2年、PFLとInvicta FCで戦ってきたが健闘しつつも3連敗、2年4カ月ぶりのJEWELS登場でキャリアの再構築を図るMANA戦となる。

(C)SHOJIRO KAMEIKE & MATSUNAO KOKUBO

上記にあるようHIMEに殴り負けた彩綺は、桐生祐子を打撃で制し再起戦で勝利して今回の青野戦を迎える。

ねちっこい組みが信条で、昨年9月にはサダエ☆マヌーフとのグラップラー対決で生き残っている青野。いえばクラシカルなストライカー×グラップラー対決、自らの強い部分を相手に押し付ける我儘ファイトができた者が勝つ──そんな一戦になりそうだ。

The post 【DEEP JEWELS48】前QOP重田ホノカが初参戦。Road to RIZIN第一弾はHIMEと。東よう子は2年4カ月振り first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB DEEP Gladiator Grachan HEAT MMA MMAPLANET NEXUS o RIZIN Road to UFC SASUKE UFC YouTube パンクラス ヘンリー・フーフト 上久保周哉 中村倫也 丸山数馬 修斗 内田タケル 原口伸 堀内佑馬 宇佐美正パトリック 小崎連 本野美樹 松井斗輝 松嶋こよみ 河名マスト 神田コウヤ 透暉鷹 野瀬翔平 雑賀ヤン坊達也 風間敏臣 鶴屋怜 鹿志村仁之介

【Banana Oil 2025─04─】”UFCを絶対の価値”とした場合、日本のベルトは「意味がない」を受け入れる

【写真】ベルトに意味がない──UFCで戦うために、武器にならないということ。武器になるのは、強さのみ(C)MMAPLANET

日本の現状をMMA界の名伯楽であり、頑強なリーダーシップを誇る──プロフェッショナルMMAファイター集団=キルクリフFCのヘンリー・フーフト総帥が取材中に発した2つのショッキングな言葉を紹介した。UFCを絶対の価値とした場合に、その強さを追求できる状況にない。それが日本のMMA界の現状であり、現実だ。
Text by Manabu Takashima

「日本人選手の5勝1敗は、米国では2勝1敗」

「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない」

前者に関しては、レスリング無き打撃戦の奨励という形が進む日本のMMAに危惧を覚えるものの、技術的に北米及び世界との差は存在しているのだから、厳しい現実でも受け入れやすい。対して、この後者に関しては……反論材料はいかようにも用意できる人が、J-MMA界には揃っているだろう。


UFCに絶対に価値を置きたくても、できない。それでは食えない。それが日本のMMA界だからだ。だからこそ、ここではヘンリーの言葉を受け入れて、日本のプロモーションのタイトル戦線の様子を眺めてみたい。

ヘンリーがいうように修斗、パンクラス、DEEPだけでなくRIZIN以外、日本のMMA王座はさらなる上の舞台を目指すための材料でしかない。強い選手が揃っている。待遇面が良い。そういう場に進むためのチケットだ。現状では上記の老舗プロモーションだけでなくGrachan、HEAT、Gladiator、NEXUSらのベルトは全て、次に進むための通行手形として存在している。

それらのベルトを巻いたファイターはRoad to UFCか、RIZINというネクストターゲットとなる名を挙げる。とはいえ、そのベルトがどれだけ「行きたい先」の評価の対象となっているのだろうか。地方大会のワンオフ、あるいはエクスクルーシブでないRIZINはともかく(だからこそ、待ち状態のファイターの心理は辛いのだが……)UFCは、Road to UFCにしても基本は他の選択肢はない。

2022年のRoad to UFCに出場した日本勢は堀内佑馬、野瀬翔平、風間敏臣、中村倫也、SASUKE、松嶋こよみ、宇佐美正パトリック(計量失敗で欠場)、鹿志村仁之介(ライト級で代替出場)、内田タケル(ワンマッチ出場)の9選手でタイトルホルダーは修斗フェザー級王者のSASUKEだけだった。

2023年の第2回は鶴屋怜、野瀬翔平、上久保周哉、SASUKE、神田コウヤ、丸山数馬、原口伸の8選手で鶴屋がパンクラス、SAUKEが修斗、神田がDEEPのチャンピオン、原口がGrachan王者としてトーナメントに挑んだ。

前回は松井斗輝(計量失敗で欠場)、透暉鷹、野瀬翔平、小崎連、河名マスト、原口伸、本野美樹、雑賀ヤン坊達也(ワンマッチ出場)の8選手中、透暉鷹とヤン坊がパンクラス、河名がGladiator、原口がGrachanと4選手がベルトを巻いていた。

Road to UFCはその出場基準自体があやふやで、他のタイトルホルダーが出場を撥ねられるケースはいくらでも見られる。それでも出場を狙ううえで、選手たちがタイトルを保持したくなるのは十分に理解できる。いうと……絶対ではないkが、Road to UFCへの出場権獲得には効用があるやもしれない。ただし、出場してしまえばあとは実力勝負だ。

3度のトーナメントでUFCと契約した日本人3選手中、ベルトを持っていたのは鶴屋怜1人だけだった。日本の各プロモーションのベルトを持つことで、8人トーナメントを勝ち抜く力を有しているという保証になるのか。それは否、だ。

ベルトとは強さの象徴だが、今や国内の各プロモーションの陣容と国際戦の減少を見ればチャンピオンになったからといってRoad to UFCを勝ち抜ける力がついたことにはならない。”UFCを絶対の価値とする”と、RIZIN以外のベルトは世界に挑戦できるだけ力を持ったことの証明とはならない。

前戦で負けた選手が、タイトル戦に出てくる。前回はノンタイトル戦で白黒がついているのに、ダイレクトリマッチでタイトルが賭けられる。タイトル戦出場選手が欠場となり、下の階級で連敗している選手にいきなりタイトル挑戦権が与えられる。ランキングはタイトル挑戦の優先権で、上がいなくなると必然的に挑戦権は回って来る。特にJ-MMAのフィーダーショー化が明確になった以降、王者がステップアップした場合、王者越えを果たしてベルトを巻く選手は相当に少なくなってきた。王座決定戦と暫定タイトル戦が、スパイラルを描くように組まれ続ける。

そのようなタイトルマッチを実施するために、組まれたタイトル戦に掛けられたベルトが強さの象徴となりうるわけがない。ヘンリーの「ベルトは無意味」という言葉の通りだ。

ヘンリーは実際、日本のMMA界に向けてのみこのように口にしたわけでない。「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない。それは米国のローカルショーでも同じことだ。〇〇〇だけ、その価値がある。それは〇〇〇でベルトを巻けるなら、UFCでも戦えるだけの力があると認められるからだ」と、ベルトでなくUFCで戦えるだけの力を有する経験が必要だと訴えていた。

くどいように書き記している”UFCを絶対の価値とする”ことがない選手にとって、ベルトは違う価値を持つ。経済的に生活が一変することがなく、未来を切り開くことにならなくても手にしたい。ベルトとは、日頃の努力が実を結んだことが目にできる結晶だ。ベルトを巻いて、応援してくれる人たちと喜びを分かち合いたい。最高に素敵なMMAを戦う理由になる。

プロモーションとしてもリスクのあるビジネスを成立させるうえで、タイトル戦が欠かせない要素なら組んで然りだ。

ただし、UFCとの契約を勝ち取るため、UFCで世界の頂点を目指すためにMMAを戦っているのであれば、必要なのは力かベルトか。何が必要なのか。

そこはもう自明の理なのだから、目的達成のために明確なビジョンを持ち、目的と手段を混同しないキャリアアップの青写真を描くのみ。この青写真がないと、限られた時間を無駄に使うことになる。同時にMMAPLANETは、メディアとして──UFCで戦う下準備になる戦い模様を届けていきたいと思っている次第です。

The post 【Banana Oil 2025─04─】”UFCを絶対の価値”とした場合、日本のベルトは「意味がない」を受け入れる first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ACA Black Combat Column Gladiator MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC UFC300 UFN UFN248 イェン・シャオナン キム・ドンヒョン ジャン・ウェイリ ジャン・リーポン ソン・ヤードン チェ・ドンフン デイヴィソン・フィゲイレド ピョートル・ヤン ユ・スヨン リー・ジンリャン 中村倫也 佐々木憂流迦 安西信昌 平良達郎 徳留一樹 手塚基伸 日沖発 朝倉海 木下憂朔 本野美樹 水垣偉弥 河名マスト 漆谷康宏 風間敏臣 魅津希 鶴屋怜

【Column】マカオで11年振りにUFCを取材して……何だかんだと、詮無いことを考えてしまった

【写真】本当にすさまじい盛り上がり方だった (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)にマカオのギャラクシー・アリーナで開催されたUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」。メインのピョートル・ヤン×デイヴィソン・フィゲイレドの激闘に沸き返る1万2000人超の館内をケージサイドから眺めて、「全然違う」と素直に思わされた。
Text by Manabu Takashima

何が違うのか。過去のマカオ大会とは、明らかに別モノだった。UFCが前回マカオでイベントを行ったのは2014年8月23日、もう10年以上も前になる。

ギャラクシー・マカオとアヴェニーダ・シダージ・ノヴァを隔てたザ・ベネチアン・マカオのコタイ・アリーナに7000人強のファンを集めたUFN48のメインは、奇しくも今大会でカラーコメンテーターを務めたマイケル・ビスピンが、カン・リーと相対した一戦だった。

マカオに初めてUFCが進出したのは、その2年前。2012年11月10日のUFC Macao(UFC Fuel TV06)で五味隆典、水垣偉弥、手塚基伸、漆谷康宏、福田力と日本人5選手も出場した。同大会での中国人ファイターの出場はジャン・ティエチュエンの1選手のみ。それでもコタイ・アリーナに8000人のファンを動員し、日本大会と並びアジアで定期的にイベントが行われるという期待が寄せられた。

この後、今はUFCを去ったマーク・フィッシャーを長とするUFCアジアは、TUF Chinaを軸とした中国人選手の育成という命題を挙げ引き続き2 度に渡りコタイ・アリーナ大会を取り行っている。2014年3月のTUF China Finale大会では、そのTUF Chinaウェルター級決勝戦でジャン・リーポン×ワン・サイが組まれ、ジュマビエク・トルスンと3人の中国人ファイターと共に日沖発と徳留一樹が参戦した。

上記にあるUFN48ではTUF Chinaフェザー級決勝ニン・グォンユ×ヤン・ジェンピン、ジャン・リーポンとワン・サイ&ヤン・ジークイと中国人選手は5人に増え、日本人出場選手は安西信昌と佐々木憂流迦の2人だった。

これら過去のマカオ3大会の集客数は6000人から8000人、コタイ・アリーナの一部を使用するスケールでイベントは実施された。3大会連続出場はキム・ドンヒョン。特に中国がフューチャーされるという風ではなく、アジア大会という空気感だったことが思い出される。

あれから10年、UFCにおける中国の存在感は比較にならないほど、重要になっている。

世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリは当然として、男子でもバンタム級のソン・ヤードンやウェルター級のリー・ジンリャンが北米要員として地位を確立。20人に及ぼうかという契約配下選手の多くは、上海PIで最先端のトレーニング環境が与えられ、現地のローカルショーからRoad to UFCという道を経て最高峰に辿り着いている。

フロリダのキルクリフFC、サクラメントのチーム・アルファメールと中国人選手が米国のジムで練習、所属することは何も珍しくなくなった。

今回のマカオ大会には上に名前を挙げた中軸ファイターの出場はなかったが1カ月に 3度から4度、世界のとこかで見られるUFCの日常的なイベントで、中国のファンたちはお祭り騒ぎ状態だった。

UFC300でジャン・ウェイリに挑戦したイェン・シャオナンを始めとする10人の同朋に、1万2000人越えの大観衆は「加油(チャーヨー」と、力いっぱい叫び続けた。特別でなく、ご当地ファンを応援する。そして世界のトップに声援を送るという──熱狂がギャラクシー・アリーナに渦巻いていた。

メディアの数は昨年、一昨年のシンガポール大会とは比較にならないほど多かった。プレスルームもそれだけ巨大だ。ざっと見まわして、中国メディアの数は80を下らなかっただろう。

それだけ投資をした結果といえばそれまでだが、お祭りでなく日常がビジネスになることは、大きい。何よりマカオ大会の熱狂は中国の人々のUFCを見る目が肥え、UFCを楽しめるようUFCが手を尽くしてきたからこその結果だ。

天文学的な額の投資やその勢いを買うだけの経済基盤が、かの国にある。だから時間を掛けることができた。投資を回収できないのであれば事業の見直すことになることも承知し、それだけ費やしてきた。残念ながら、我が国の経済はそのような余裕はない。プロモーターやファイター、ジム関係者、専門メディア、皆がそうだ。いうと一国全自転車操業状態。だから、目の前の利益を追求する必要がある。

複数の日本人ファイターがUFCのメインカードに名を連ね、サッカーのプレミアリーグで活躍したり、MLBでレギュラーを務める選手のような名声を得るにはどうしたら良いのか。そのような日はやってくるのか。

強さを追求しているだけでは食っていけないという言い訳をやめて、格闘技の本質を曲げないでいられるのか。あるいは強さが絶対の価値観を持つMMA界とするために、投機できるビリオンネアーが現れるのを待つのか。ギャラクシー・マカオを闊歩する大陸からやってきた人達を眺めつつ、そんな現実離れした考えしか思い浮かばなかった。

それでも今、日本のMMA界に奇跡的な神風が吹こうとしている。朝倉海のUFC世界フライ級王座挑戦は、特別なことだ。9年振り9カ月振りの日本人のUFC世界王座挑戦が、デビュー戦。彼の日本における影響力の大きさとフライ級の現状が合致した特別な世界王座挑戦に加えて、このチャレンジに化学反応を示す下地が今は少なからずある。

格闘技・冬の時代と呼ばれた頃に、「UFCで戦いたい」と猫も杓子も口にしていたのとは違う──本気で強さを追求することで、選択肢がUFC一択となったファイター達が存在している。平良達郎、中村倫也、鶴屋怜、木下憂朔、風間敏臣、井上魅津希──そんな面子に、Road to UFCと同時開催なんてことがあるなら強さを追求する純度と強度が高まるイベントの実現も可能になるに違ない。

この動きを一過性でなく、恒常性とするには……強さが軸となるマッチメイクをプロモーターが組める仕組みを構築すること。それにはファイターとプロモーターが対等の立場になる環境創りが欠かせない。過去の慣例に縛られない。過去の成功例でなく、今の成功例に目をやること。

近い例でいえば、それこそ朝倉海の大抜擢だ。なぜ、デビュー戦&世界挑戦が現実のモノとなったのか。彼はRIZINが求めることをやり抜き、UFCが求めるモノを追求してきた。その姿勢を学ばずに「RIZINで戦いたい」、「UFCと契約する」と口にしても、正直どうしようもない。

Road to UFCも然りだ。入口に立つことが大切なのは、UFC本大会であってRoad to UFCではないはず。出場を目指してレコードを綺麗にするために、強い相手との対戦を避けるような姿勢では、豪州が加われることが予想される次回大会を勝ち抜くことができるだろうか。

今やコンテンダーシリーズもそうだが、Road to UFCという「勝てば官軍」的なトーナメントで生き残るのは綺麗なレコードは当たり前。それも強い相手を食って、綺麗なレコードである必要がある。

韓国人ファイターだが、ユ・スヨンは昨年12月のNAIZA FCの敗北後に1月にBlack Combatでキム・ミウ戦と戦った。結果はNCだった。この2試合を経てRoad to UFCに出場できなかったかもしれない。

と同時に、この2戦を経験していないと今の強さがなかったかもしれない。要はユ・スヨンはRoad to UFCで戦う権利を得るために、チャレンジをした。

チェ・ドンフンは強いが試合が面白くないという韓国内での評判を、Gladiatorの2戦で払拭した。日本での試合は、現状を変えるために必要だった。

倒せる武器があることを自認し、準決勝まで勝利を最優先とした。そしてファイナルは見事なKO勝ちを飾った。彼もまた昨年12月と今年の2月と日本で戦って、Road to UFC出場権を得ている。

レコードが汚れるリスクを冒して、戦績を積んだうえでRoad to UFCに出場しても勝てないこともある。実際に河名マストや本野美樹はそうだったと言える。だからこ、その姿勢を評価する業界になることが、日本が強くなる第一歩ではないだろうか。

頂きを目指すには、登山口がどこにあるのか。そのルートをしっかりと確認、精査しないと登山はできない。その挑戦が成功例も失敗談も将来に活かすことはできないままで終わる。

根本として、日本を強くするのはプロモーターではない。ジム、そしてファイターだ。それを評価するのがプロモーターの役割で、さらに商売にする才覚が求められる。中継パートナーも同様だろう。ではメディアの役割とは何か……正直、専門メディアの役割など、もうとうになくなったのではないかと思っている。

フォロワーが多いインフルエンサーに、しっかりと格闘技を伝えてもらう方がよほど、Yahooへの転載でPV数を増やしてGoogle広告で生き永らえようとする専門メディアより影響力があるはず。影響力のある有名人や中継局、大手メディアに対して、情報提供でなく知識の共有を目指した記事を書く。それが、実はネット時代になる以前と変わらぬ専門メディアが果たすべき役割だ。


The post 【Column】マカオで11年振りにUFCを取材して……何だかんだと、詮無いことを考えてしまった first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS46 DEEP Tokyo Impact HIME MMA MMAPLANET o Te-a YouTube アシルベック キック ケイト・ロータス パク・シウ フェルナンド ボクシング マサト・ナカムラ ライカ 万智 中井りん 修斗 原虎徹 和田千聖 大島沙緒里 安永吏成 山口コウタ 山崎桃子 彩綺 斎藤 本野美樹 村上彩 松岡疾人 桐生祐子 梶本保希 渋谷カズキ 滝田J太郎 濱口奏琉 藤田翔子 魚井フルスイング

【DEEP JEWELS46】彩綺戦へ、HIME「ストライカー対決であっても、ストライキングだけで終わりたくない」

【写真】 パンチ力があるからこそ、寝技で極める機会もでてくるでしょう(C)SHOJIRO KAMEIKE

8日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS46で、HIMEが彩綺と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2021年のプロデビューから8戦で4勝4敗。戦績はイーブンでありながら、その対戦相手が凄まじい。ケイト・ロータス、藤田翔子、本野美樹、大島沙緒里、桐生祐子、万智、パク・シウ、そして中井りんと戦いながらストライカーのイメージを確立してきた。そのHIMEが語るMMAキャリアと理想、そしてリングネームの秘密に迫る。


もともとは寝技でバックを取るのが得意なタイプでした

――今回がMMAPLANET初インタビューとなります。まずはこれまでのキャリアについてお聞きしますが、格闘技を始めたキッカケから教えてください。

「格闘技を始めたのは5年前ぐらいです。それまでは小学4年生からずっとバスケットボールをやっていました。バスケがキッカケで山口県に来たんですよ」

――バスケがキッカケで山口県に、というと……。

「出身は愛知県ですけど、大学の先生に『バスケで就職したい』と相談したんです。そうしたら山口県の大学の先生と繋がりがあり、こちらでバスケのチームを持っている会社を紹介してもらいました」

――バスケに詳しくなくて申し訳ないのですが、そのチームはプロなのですか。それとも実業団なのでしょうか。

「いわゆる社会人チームですね。プロチームのようにバスケ専業というわけではなく、会社の仕事をしながらバスケをやるという感じでした。でも31歳ぐらいの時に、監督から『子として終わってください』ということを告げられて」

――そこで他のチームに行くという選択肢はなかったのですか。

「自分としてはバスケを続けたいと思っていました。でも、そういう形でチームを離れることになって……。このままバスケを続けても、復讐心が残ると思ったんですよ」

――元のチームを見返してやろう、と。

「はい。そんな気持ちでバスケを続けても楽しくないないだろうと思っていた時に、毛利道場に入りました。とにかく体は動かしていたいので、フィットネスジムを探して。あの頃はバスケを続けたいという気持ちもありつつ、道場に通うようになりました」

――そこからMMAでプロデビューするまで、どのような経緯があったのでしょうか。

「最初は週2回のフィットネスクラスだけで、ミットを打つのがメインのクラスだったんですよ。その後にあったのが、プロの人もいるキックボクシングのクラスで。『次のクラスにも参加してみなよ』と誘われて、モジモジしながら参加してみたのが最初です(笑)」

――社会人チームでバスケをプレーしていたのであれば、他の一般会員さんよりも体力や体の動かし方などは、HIME選手のほうが上だったのではないですか。

「動けるね、体力はあるねとは言われていました。でも自分の中ではメッチャ辛かったです。バスケとは使う筋肉が違うというか、瞬発力から筋持久力に変わるので。ただ、飲み込みは速かったみたいで、例えば寝技の練習でエビをやってみても困ることはなかったですね」

――やはり凄い。しかし、その時点ではまだ選手になろうとは思っていなかったのですね。

「ジムに入ってから半年ぐらいで、アマチュアDEEPに出るお話をもらったんですよ。同じ時期に入会した、ちーちゃん……和田千聖選手の試合があって『同じ大会に出る?』と声をかけてもらいました。

その試合で負けて、『もっとMMAをやりたい』と思って、アマ修斗にも出たあとDEEPジュエルスでプロデビューすることに――ただ、当時はプロ選手になりたいと思っていたわけではないんです。そんな気持ちのまま、プロの肩書がついたというか……」

――そのなかでプロデビュー翌年には長いリーチを生かしたパンチ中心のファイトスタイルで、前年にDEEPジュエルスのアトム級王者となっていた大島選手に、ノンタイトル戦で勝利しました。もともと格闘技経験がないなかで、なぜ打撃中心のファイトスタイルを選択したのでしょうか。

「自分の中では、選択したわけではないんですよね。大島選手との試合も『打撃が得意だから打撃で行く』のではなく、『寝技じゃ絶対に勝てないから打撃で――』という感覚に近いですね(苦笑)」

――えっ! そうだったのですか。

「もともとは寝技でバックを取るのが得意なタイプでした。だから藤田さんとの試合もバック奪取からコントロールしたり、本野さんとの試合でもグラウンドの展開があって」

――そういえば……大島戦以降は打撃の印象が強すぎて、HIME選手のグラウンドについて頭から抜けていました。本野戦ではボトムからの展開もありましたし。

「アハハハ。まぁ『グラウンドもゼロではない』というぐらいで。寝技も好きなんですよ」

――一方で大島戦の後は桐生選手に秒殺KO勝利を収めたものの、続いて万智戦とパク・シウ戦で連敗を喫しました。

「万智選手との試合は負けたことより、自分のやりたいことが出せなかったことが悔しいです。それと、あの試合から『もっとグラップリングをやりたい』と思いました。パク・シウさんとの試合も『打撃の試合になるだろう』と期待してもらっていましたけど、実際は打撃勝負ではなくMMAで負けたわけですよね。パク・シウさんも試合前から『私がMMAで勝ちます』と言っていましたし」

――……。

「今、ストライカーとして評価してくれるのは嬉しいです。でもやっぱりトータルで強くなりたいですね。パク・シウさんは本当に圧も凄くて、こちらが打撃で行きたくても行けませんでした。でも逆に、あのプレッシャーを受けて『KOできなかったけど、KOされなかった。もう怖いものはない』と思ったんですよね。負けたけど凄く自信になった試合でした」

――なるほど。その自信を胸に、中井りん選手の対戦相手として立候補したと。

「行けるだろ、みたいな(笑)」

――実際のところ中井戦で敗れはしましたが、HIME選手がパンチで中井選手を削ることができていました。打撃の面で何か新しく取り組んだことはありましたか。

「打撃の当て方ですね。それまでは『綺麗に速く打つ』というイメージでパンチを打っていました。でも最近は、相手の急所を自分の拳の効くところで殴ることを意識しています」

――拳の効くところ、つまりナックルを正確に当てるということですね。

「そうです。おかげで左ジャブを効かせることができるようになりましたね。中井選手との試合でも左ジャブと右アッパーを出していて――そこから右ストレートを当てたかったです。でも『このスタイルで、この距離を保つことができたら』という手応えはありました。

階級が上の選手で、負けたけど試合をやって良かったと思います。あれだけプレッシャーが凄い選手と向かい合って、自分もパンチで攻め込むことができました。『これでまた49キロで試合をしたら、どうなるんだろう?』と楽しみです」

――次の試合は49キロ契約で、「ストライカー対決」と言われています。

「ストライカー対決であっても、ストライキングだけで終わりたくないです。ストライカーである自分も好きではあるんですけど(笑)」

――今はストライカーの自分と、寝技をやりたい自分では、どちらが上ですか。

「あぁ、際どい! どっちなんでしょうね。今はストライカーの自分のほうが好きかもしれないけど、綺麗に寝技で極めることがあれば、また変わると思います」

『姫か殿か、どちらか選んでいいよ』と

――なるほど。ちなみに対戦する彩綺選手がブレイキングダウン出身であることについて、何か意識したりはしますか。

「特にないですね。『次の相手は?』と訊かれて『ブレイキングダウンに出ていた彩綺選手だよ』と答えたほうが分かってもらえることもある程度で。もうDEEPジュエルスで何戦もしている選手ですし、私たちが戦うのはMMAなので。自分もMMAで勝ちます」

――最後に、HIMEというリングネームの由来は何なのでしょうか。

「バスケの時のコートネームがHIMEだったんですよ。バスケでは試合中、互いに呼びやすいよう2文字ぐらいの名前をつけることがあって、それをコートネームと言うんです。大学でコートネームを決める時、私はカッコいいのが良かったのに、先輩が悪ふざけで『姫か殿か、どちらか選んでいいよ』と言ってきて」

――アハハハ! ゆくゆくはMMAのリングネームがTONOになる可能性もあったのですね。

「いやぁ、そうなると選択肢は一つしかないじゃないですか。でも当時から私はボーイッシュで、『見た目がボーイッシュでコートネームがHIMEなら笑いが取れるじゃん』という先輩の言葉に乗ってしまいました(笑)。今もリングネームがHIMEなのにストライカーで、あの時にHIMEを選んで良かったと思います」

■DEEP JEWELS46視聴方法(予定)
9月8日(日)
午後5時10分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

■DEEP JEWELS46 対戦カード

<ストロー級/5分3R>
万智(日本)
スーリ・マンフレディ(フランス)

<49キロ契約/5分3R>
HIME(日本)
彩綺(フリー)

<アトム級/5分3R>
村上彩(日本)
桐生祐子(日本)

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子(日本)
知名眞陽菜(日本)

<60キロ契約/5分2R>
斎藤百湖(日本)
MANA(日本)

<アトム級/3分2R>
LIBBY(日本)
須田美咲(日本)

<バンタム級/5分2R>
Te-a(日本)
鈴木”BOSS”遥(日本)

<アトム級/5分2R>
上瀬あかり(日本)
サラ(日本)

<フェザー級/5分2R>
超弁慶(日本)
近藤セリナ(日本)

■DEEP Tokyo Impact2024#04視聴方法(予定)
9月8日(日)
午後12時35分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP Tokyo Impact2024#04対戦カード

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
梶本保希(日本)

<フライ級/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
原虎徹(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
濱口奏琉(日本)

<フライ級/5分2R>
松岡疾人(日本)
安永吏成(日本)

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉(日本)
渡邉龍太郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野新太(日本)
石塚一(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
湯浅帝蓮(日本)

<68キロ契約/5分2R>
滝田J太郎(日本)
宮本誠一(日本)

<バンタム級/5分2R>
山口コウタ(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<フェザー級/5分2R>
アシルベック(ウズベキスタン)
雄大(日本)

<フライ級/5分2R>
武利侑都(日本)
濱口麗地(日本)

<ライト級/5分2R>
宇良拳(日本)
渡部智偉(日本)

The post 【DEEP JEWELS46】彩綺戦へ、HIME「ストライカー対決であっても、ストライキングだけで終わりたくない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 o UFC 原口伸 本野美樹 透暉鷹

【RTU】透暉鷹、本野美樹、原口伸、河名マスト、日本人4選手全員が決勝進出ならず

344: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/08/24(土) 09:07:39.00 ID:2SMvgbr70
今日RTUなのに空気すぎる


続きを読む
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 UFC フン・シャオカン 本野美樹

【Road to UFC2024 Ep06】本野美樹、シャオカンのロングリーチ&打撃を攻略できず判定で敗れる

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
フン・シャオカン(中国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
本野美樹(日本)

サウスポーの両者、シャオカンが右ミドルを蹴る。前に出るシャオカンが左ロー、右の前蹴りとミドル、本野は左ストレートを見せる。身長とリーチで勝るシャオカンは左ローを蹴って、ジャブと左ストレート、本野はシャオカンの右ミドルを蹴ってテイクダウンを奪う。

ここで本野がマットに手をついている=グラウンドの状態でシャオカンが顔面を蹴ってしまう反則で本野にインターバルが与えられ、試合はスタンドで再開となる。

シャオカンが圧力をかけて左ストレートから右フックを当てる。本野も右の蹴りを見せて組み付こうとするが距離が遠い。最後はシャオカンが右フックから左ストレートを伸ばした。

2R、ここもシャオカンが前に出てジャブと左ロー、左ストレートにつなげる。なかなか距離を詰められない本野に対し、シャオカンがジャブから左ローと左フックと打撃の手数を増やす。シャオカンが右フックから左ストレート、下がる本野をパンチで追いかけて、右ハイを蹴る。

本野もシングルレッグで組みついて足をかけてテイクダウンを狙うが、シャオカンはスタンドをキープする。距離が離れて試合がスタンドに戻ると、シャオカンがインロー、左ストレートから返しの右フックを当てる。

本野もパンチを見せて組み付こうとするが距離が遠い。残り30秒でシングルレッグから組みついて投げを狙うが、ここもシャオカンは倒れない。逆に離れ際にシャオカンが右フックを当てた。

3R、シャオカンがジャブと左ストレート、本野がワンツーを見せるとバックステップでかわす。逆にシャオカンが左ストレートと右フック、続いて右フックから左ストレート、本野のステップインに左ストレートを合わせる。

距離を詰める本野はシャオカンの左のテンカオ。組んだ本野が左脇を差してテイクダウンを狙う。シャオカンが小手を巻いて投げる。ケージに押し込んで、大外刈りでテイクダウンする。一度トップキープする本野だが、シャオカンがケージに体を預けて立ち上がって離れる。

シャオカンがジャブ、ワンツーで前進。本野も左ストレートを見せて組み付こうとするが、ここも距離が遠い。シャオカンはジャブと右の前蹴りで距離を取って、左ストレートにつなげる。

本野が前足へのシングルレッグでテイクダウンを奪い、離れたところからパスガードを狙ってギロチンへ。一気にマウントを取って絞め続けるが、シャオカンも必死に耐える。

ここで試合終了となり、シャオカンが判定勝利。最後の最後でチャンスを作った本野だったが、シャオカンのロングリーチからの打撃を攻略できず、準決勝敗退となった。


The post 【Road to UFC2024 Ep06】本野美樹、シャオカンのロングリーチ&打撃を攻略できず判定で敗れる first appeared on MMAPLANET.