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【ONE FF43】バンギギ戦へ、タイガームエタイ所属=本田良介「取ろうとしているのは分かると思います」

【写真】タイガームエタイ、そしてプーケットの空気に溶け込んでいる本田(C)MMAPLANET

12月1日(金・現地時間)にタイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE FF43で本田良介がデヴィッド・バンギギと戦う。

日本を離れ、タイガームエタイ所属となった本田にとっての初戦。その心境をプーケットのタイガームエタイで尋ねた。


──今週金曜日のONE FFでのバンギギ戦、この試合が決まったのはいつごろでしょうか。

「1カ月ぐらい前ですね」

――ONE FFで戦う。本田選手自身は、どのように捉えていますか。

「まぁ、試合をするということですよね(笑)。どうなんですかね……(笑)。ONEという大きな団体のなかの一つの舞台で戦えること。それとルンピニーという舞台で戦えること。僕もルンピニーで試合を観戦したことがあるのですが、あの闘技場っていう感じがする場所でできるということは本当に良い意味でモチベーションになっています。あそこで試合をするんだっていう部分で」

――タイガームエタイの所属なった時、ONE FF――いずれはONEで戦うということを目指していたのですか。

「それは、たまたまです。タイミング的に5月にDEEPフライ級GPの決勝が終わって、タイガームエタイのトライアウトが6月。ちょっと空いたなった感じですけど、単にオファーが来て戦うということです」

――このところ北米階級のフライ級で戦っていた本田選手ですが、今回はONE階級でのストロー級で戦います。多くの選手が北米階級でフライ級の場合、ONEでは61.2キロのフライ級の水抜き減量なしで臨みます。対して本田選手は原則ドライアウト禁止で56.7 キロのままで戦うことになります。

「日本でもストロー級でも戦っていましたし……まぁ、やってみようと。ストロー級は試合の機会が少なくて、タイトルマッチとかも戦っていないですけど、こっちでちゃんと試合ができれば良いのなかなっていう感じで。できそうだからやってみようと思って――でも、調子も良いんですよ(笑)」

――本田選手は正直、減量が厳しそうだった印象があります。

「コロナの時にストロー級で、水抜き減量なしの56.7キロを経験しました。タイに来てからは通常体重が落ちているので、ストロー級で戦えるかなっていうのはありました。言われた体重で戦ってきたので、フライ級で減量が厳しいのかといえば、それは水抜きをして良いから、あの方法で落としていたわけで。そういう体創りをして良いから減量の期間も、練習の仕方も違っていました。だから、今回も水抜き減量なしの56.7キロになっても何も問題ないです」

――プーケットからバンコクに移動しての試合となりますが、その辺りというのは?

「プーケットからバンコクは、福岡から東京と変わりないです。だから、特に変わりはないです」

――日本の時は計量前日に東京に来られることが多かったかと。

「そうですね。1日余分にある形ですけど、どっちもきついから東京への移動もそんなにネガティブな方で考えていなかったです。ONEは水抜きはダメでも、ホテルで試合の準備ができるのでリラックスできる。それで代謝が上がることもあるし、そこはもう人それぞれですよね」

――では対戦相手バンギギの印象を教えてください。

「タフな選手です。どんどんしっかりと組んできて、最後までそうやって勝ち切っている。レコードも9勝2敗で……でも、そういう選手と戦うつもりでタイに来ているので」

――タイガームエタイに移籍して初戦、それだけ注目もされるかと思います。まだ短期間ですが、変化を見せることが期待されます。

「やっぱりフィニッシュ、一本……を取るつもりだし、取ろうとしているのは分かると思います。そこを意識して練習してきました。殴ることができるポジショニングを意識してきたので体の動かし方、ポジションを取る時の優先順位が以前と変わっている。そういうところが終わらせようとしていることにつながると思います」

――では最後に改めて日本のファンに決意のほどをお願いします。

「所属も変わって海外での初めての試合、本当にフレッシュになった僕を応援してください」

■放送予定
12月1日(金・日本時間)
午後9時30分~ABEMA格闘チャンネル

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MMA MMAPLANET o Shooto YouTube マッチョ・ザ・バタフライ 修斗 安芸柊斗 木内“SKINNY ZONBIE”崇雅 本田良介 猿丸ジュンジ 黒澤亮平

【FIGHT&MOSH】リアルがんばれ元気──だけではない猿丸戦。安芸柊斗─01─「ランク上位にいるために」

【写真】ベルト奪取失敗から4カ月、安芸の気持ちはすでに新たな方向へ(C)SHOJIRO KAMEIKE

12月2日(土)、東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「FIGHT&MOSH」で、安芸柊斗が猿丸ジュンジと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2022年4月、高松でマッチョ・ザ・バタフライをKOした安芸柊斗が猿丸ジュンジとの対戦をアピールした時、一つの試合が思い起こされた。安芸×マッチョ戦から14年も前——2008年9月に後楽園ホールで行われた猿丸と、安芸の父である佳孝さんの一戦だ。修斗新人王トーナメント2回戦、注目の新人であった猿丸に対して当時35歳でプロデビューした佳孝さんが真っ向から打ち合いに臨み、パンチでグラつかせるシーンもあった。結果は猿丸の1R TKO勝ちだったが、激闘を展開した佳孝さんにも惜しみない拍手が送られていた。その佳孝さんの息子である安芸が猿丸との対戦を表明した時、『リアルがんばれ元気だ』という声が挙がる。そして今回、猿丸と安芸をサポートするモブスタイルが修斗とタッグを組む興行で両者が対戦することとなった。安芸にとって、この試合に懸ける想いとは。


――昨年、安芸選手が猿丸選手とベルトを賭けた試合をアピールしたあと、猿丸選手は黒澤選手と暫定ストロー級王座を争うことになりました。さらに猿丸選手は王座を獲得したものの、新井選手に敗れベルトを手放した時点で、安芸選手が猿丸選手と対戦することはないだろうと思っていました。

「はい。僕も『もう無い』と思っていました」

――『もう無い』ということは、どこかの段階では『ある』と思っていたのでしょうか。

「猿丸選手と新井選手が対戦する時(昨年9月)ですね。猿丸選手がベルトを防衛したら、次の挑戦者は俺なのかなと思っていました」

――安芸選手が高松大会でベルト挑戦をアピールした時も含めて、猿丸選手が過去にお父さんであり、MMAの師でもある佳孝さんと対戦していたことは意識していましたか。

「そうですね。『このマッチメイクが実現したら、ストーリーとしては面白いよな』とは思っていました。自分はあの試合を現場では観ていなくて。たぶん自分がアマチュア修斗に出始めた時に、DVDで視たんだと思います」

――MMAを始めるうえで、お父さんの試合を全てチェックして……。

「いえ、父の試合は全然視ていないんですよ。たまたま視たDVDの中に父の試合があった、という感じで(笑)。興味ないというわけじゃないですけど、そんなに――っていう」

――アハハハ。師匠と弟子、父と子の微妙な関係ですね(笑)。ではご自身がプロデビューしてストロー級で戦っていくなか、猿丸選手との対戦を意識したことはありましたか。

「デビュー当初は、まだまだ先にいる選手やなと思っていました。でも初めて後楽園ホール大会に出た時、猿丸選手と控室が一緒やったんですよ(2018年11月。安芸は木内“SKINNY ZONBIE”崇雅に判定負け。猿丸は本田良介に判定勝利を収めている)。初めて同じ控室にいた時、『自分が勝ち進んでいけば、いつか対戦する日が来るんかな』とは考えましたね」

――ただ、そこまで現実的に考えることはなかったわけですね。

「現実的に考えるようになったのは、まず猿丸選手が黒澤亮平選手をKOして、ベルトを巻いた時です。二人とも良い選手やから試合前からも楽しみだったし、猿丸選手があの勝ち方をしたのもビックリして。猿丸選手と黒澤選手は一度対戦していましたよね?」

――2015年5月に今回と同じモブスタイル興行で対戦し、猿丸選手がKO勝ちしています。

「1戦目がKOだったし、二人のスタイルから再戦もKO決着かなと思っとったんです。でも、まさかのRNCで一本勝ちして。だけど新井選手に負けてベルトを失った時、猿丸選手との対戦は無いと思いました」

――猿丸選手は今回の試合がラストファイトだと明言しています。ラストファイトで安芸選手との対戦が実現するとは、運命的なものを感じます。

「猿丸選手にとってはモブスタイル興行で引退——というのもあるでしょうし、自分もモブスタイルのサポートを受けているので、このマッチメイクになったのかもしれないです。ひとつ言えるのは、自分が『がんばれ元気』を読んだことがないんですよ(笑)」

――お父さんに勝利した猿丸選手と安芸選手が対戦することになり、『リアルがんばれ元気』だと注目を集めていますね。

「珍しいというか、こんな展開は二度と無いかもしれないですね。まずこれから『がんばれ元気』を読みます(笑)。普段は試合に関してストーリーとか因縁とか、まったく考えていなくて。試合は試合やから。ただ、今回ばかりはストーリーを意識せざるをえないですよね」

――では佳孝さんと猿丸選手の試合を映像で視た時、どのような感想を持ちましたか。

父・佳孝は猿丸との打撃戦の末に敗れた(C)SHOJIRO KAMEIKE

「一方的、っていう感じですかね(苦笑)。でもそんな中で、よう一発当てたなと思います」

――現地で取材していましたが、あの一発で会場は大いに盛り上がりました。お父さんがあの試合後に一度、引退を決意していたのはご存じですか。

「えっ、そうなんですか!?」

――試合後、「この年齢(当時35歳)でプロデビューできて、憧れだった後楽園ホールで試合をすることができました。悔いはないです」と話しかけられました。

「……、……」

――もしも猿丸戦を最後に引退していたら、まさに『がんばれ元気』のとおり安芸選手がお父さんのラストマッチの相手と戦うことになっていたわけですが……。結果そこから関係者とも話し合い、現役を続行したことで翌年の徳島大会の実現に繋がっています。

「そんなことがあったんですね。自分は知りませんでした」

――今回の試合に対して『リアルがんばれ元気』という印象を抱くのは、当時取材していた記者としての感傷的な気持ちも含まれているかもしれません。一方で今を戦っている安芸選手にとっては、この試合がどのような位置づけなのか。

「俺にとっては修斗のランキングで、ずっと上位におるための試合です。今のランキングでいえば俺がストロー級3位で、猿丸選手が4位じゃないですか。自分としては7月にベルトを獲ることができず、もう年内は試合がないんかなと思っていました。KO負けしてダメージもあったし、年内は試合をせんで来年またイチから頑張ればいいかなと考えとったんです。でも、ありがたいことにモブスタイルの田原洋さんから試合のお話を頂いて、すぐに『出ます』と返事をしました。しかも相手は猿丸選手で、しっかり気持ちも戻りました」

<この項、続く>

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Bloom FC01 DEEP DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o ONE Progress RIZIN YouTube ツェルマー・オトゴンバヤル パク・サンヒョン ムクロック 上田将年 上田祐起 中村勇太 修斗 原田惟紘 国内MMA 堺龍平 本田良介 海外 深見弦汰 清水洸志 米倉大貴 荒木凌 野瀬翔平

【Bloom FC01】一足早く―福岡発、世界へ。本田良介「勝ちさえすれば生活できる環境を手にできた」

【写真】溌溂としていた本田良介(C)MMAPLANET

19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げ戦が開催されるBloom FCの旗揚げ戦が行われる。地方在住の選手に定期的に試合機会を与え、文字通りBloom FCで開花し直接世界を目指す。そんな目標を掲げるBloom FCの旗揚げ戦を前に、福岡からタイのプーケットに生活拠点を移すのが、本田良介だ。

修斗からDEEPで活躍し、フライ級GPでは準優勝に終わったものの実力者ぶりを国内MMAに浸透させた。そんな本田がMMAで食っていくために、本当の意味でプロとして生きていく基盤を築くためにタイガームエタイのトライアウトを受け、合格。ビザ取得と引っ越しのために帰郷していた――一足先に福岡から世界に飛び出る本田をインタビューした。


――Bloom FCは「首都圏を経由せず、世界へ」というスローガンを掲げていますが、タイガームエタイでの本格的な練習が控えている(※取材は9月13日に行われた)本田選手は、この活動をどのように捉えていますか。

「嬉しいです。ちゃんと認知されていってほしいです。MMAの底上げになると思うので。地元にプロモーションがあるというのは、やはり違っています。僕も東京にいた時は距離感も近くて、試合に出ることを現実的に捉えることができていました。Bloom FCが定着すれば選手が経験を積めますし、熱がある選手が多いので九州の選手には絶対にプラスだと思います」

――福岡から遠征する場合、海外の大会のように4日、5日というファイトウィークがあるわけではなくてほとんどのケースが計量当日に現地入りというのが日本の通常のプロモーションのスケジュールです。最小限の移動で計量&ファイトがこなせる首都圏在住者と比較して絶対的なハンデです。

「前日の宿泊は自費だったりしますしね。減量&計量を家族がいる場所で行えるのと、地方から出ていくのとは違います。プロ1、2戦目の選手なんかが福岡で手厚いサポートがあるなかで減量、計量、リカバリーから試合に臨めて経験を積む。そこを経て違う場所に遠征をするのが、本来は普通の流れですしね」

――若手に試合機会が与えられると同時に、盟友・上田選手が地元で国際戦を戦います。

「九州の大会に上田選手が出る。味が出て、良いなと思います」

――タイガームエタイ所属になった本田選手ですが、いつの日か福岡で、グラップリングでも良いので上田選手と揃い踏みなど期待したいです。

「そうですね。色々な可能性が出てくると思います。そういう意味でも僕自身、タイガームエタイ所属選手なれて良かったです」

――そもそも本田選手がタイガームエタイのトライアウトを狙おうと思ったのは、いつ頃なのでしょうか。

「DEEPフライ級GPで優勝できなくて、悔しくて。これからどうしようかと考えていた時に、何かに挑戦しないとやっていられないという気持ちになって。もともと練習で3、4回と行っていて良い練習環境だと思っていたタイガームエタイとコンタクトを取ると、トライアウトがあることを知り、『やるしかない』と挑戦することにしました」

――GP直後はどのようなキャリアの再構築を考えていましたか。

「次はRIZINとか言われたりもしましたが基本、思った通りにならない。だから何も考えていなかったです。RIZINからオファーをいただけるとしたら、それは周囲も関係していることですし。待っていて何もしないのではなくて自分は自分で、常に行動していないといけない。動いてこそ、チャンスが広がる。次はどこで戦うとかよりも、とにかく練習をして強くならないといけない。そのなかでトライアウトに挑戦する――チャレンジをすること自体が良いなと思いました」

――どのような境遇を手に入れるためにトライアウトを受けたのでしょうか。

「最初に聞いたのは練習ができて住む場所と食事が保障されるということです。そしてタイガームエタイのマネージメントを受けることができる」

――サラリーがあるということではない?

「給与を手にできる――それはファイトの機会を創ってくれることだと理解しています(笑)。戦わないと給料はもらえない。それが僕らの仕事なので」

――実際にトライアウト期間というのは?

「5月7日の試合後……17日にトライアウトを受けることにして、合格したのが6月24日でした。やはり日本とは気候が違うので、慣らすために早く入って18日から6日間のトライアウトを受けました」

――どのような点をチェックされたのですか。

「全部です。寝技、打撃、レスリング、フィジカル。トライアウトに参加する選手やジムの選手と練習して。後半はトライアウト中のメンバーだけになっていました」

――何人でトライアウトを?

「書類選考で選ばれて現地でトライアウトを受けたのが、32人で。ムエタイとMMAで5人が合格しました」

――国籍的には?

「ダゲスタンを始めロシア系、イラン、UAEやサウジアラビア、中東の国の選手も多かったです。それとカザフスタン、キルギス――モンゴルや中国、韓国はいなかったです。日本人は山口(怜臣)選手も受けていました。でも、何をチェックされて合否があったかは僕も不明です(苦笑)」

――そしてマネージメントもタイガームエタイとなったと。

「だからといって、日本で試合をしないということはないです。DEEPの佐伯さんも『試合が決まったら教えて』と言ってくれていて。佐伯代表と直接やりとりができるのも、タイガームエタイ所属になった利点かなって思います」

――意中のプロモーションはありますか。

「シンプルに言えばお金を稼げるところ……です。そうなると国外が最初にくるかと思っています。ファイトマネーがないと生活ができない状況になったので(笑)。日本にいると海外で戦う機会は、今よりずっと少なかったので視野も狭くなっていたと、今は思えます。日本では海外からのオファーは普通ではないので、それだけのビジョンを描くことができないですよね。だから、今はそういう海外の試合から引っかかればなって思っています」

――思い通りにならないと明言していましたが、希望は持ってほしいです。

「ハイ。タイガームエタイはONEともしっかりと話ができますし、フライデーファイトでも出られるところに出たい。そこで知名度を上げて、しっかりと稼げるような選手になる。やんわりやっていこうかなっていうのではなくて、タイガームエタイでちゃんと練習してMMAで食っていく。そう明確に考えるようになりました」

――契約期間はどれぐらいですか。

「最初は1年契約、そこからは希望更新です」

――タイガームエタイで強くなれる手ごたえの方は?

「なれます。それはどこにいても、そう思ってやってきました。福岡では自分で練習時間を創ってもパートナーがなかなか揃わないので、思い通りの練習ができていたとは言い難いです。皆、生活があるので。そのなかで僕はもっと練習したいと思っていたので、常にトレーニングパートナーが存在するだけで違ってきます。

一つのジムにレスリングの先生、寝技の先生、打撃の先生、MMAの先生が揃っていて、色々な体格、色々な国の選手がいる。強くなるかどうかでいえば、向うは強くなりやすい環境じゃないのかなって思います。トライアウトで合格したメンバーはロシア人、カザフスタン人、キルギス人、ウクライナ人、そして日本――僕らはチームとしてやっていきます」

――ロシア人選手とウクライナ人選手が……。

「ウクライナの選手は英語が分かって、ロシア人選手に通訳してあげて。凄く仲良くやっています。バンタム級以下が4人で。あっ、僕は小さいから選ばれたのかも。ライト級やウェルター級がたくさんいたけど、合格者は小さい選手が多かったので」

――いやぁ、強くなれそうですね(笑)。

「ハイ(笑)。最高の練習場所、格闘技をやりたい場所をチャレンジし、試されて手にすることができました。これでやっとプロらしくなれた。勝ちさえすれば生活できる。そのためだけの環境を手にできたと思います。皆が見て、楽しいなと思ってもらえる試合を世界でやりたいです」

■ Bloom FC01対戦カード

■第2部

<フライ級/5分2R>
市川剛希(日本)
荒木凌(日本)

<バンタム級/5分2R>
河野慶樹(日本)
荒木雄登(日本)

<バンタム級/5分2R>※
NAO(日本)
後藤優弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)

<フェザー級/5分2R>
盛坪チャッピー大樹(日本)
柿原”RR”昇汰(日本)

<フライ級/5分2R>
柴山鷹成(日本)
真生(日本)

<フライ級/5分2R>
平賢二郎(日本)
陸虎(日本)

■第1部

<フェザー級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

<ライト級/5分2R>
平川杏平(日本)
髙橋惺哉(日本)

<63キロ契約/5分3R>
持田哲兵(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
中村勇太(日本)
小次郎(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)

<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)

<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

※はヒジ無し

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【DEEP115】Black Combatとの対抗戦、フライ級DEEP代表=駒杵嵩大─01─「まず自分から組んでいく」

【写真】柔道だけで勝てなくなった時、柔道が生きる(C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」。DEEPとBLACK COMBATの対抗戦で、駒杵嵩大がフライ級代表としてキム・ソンウンと対戦することとなった。
Text by Shojiro Kameike

2019年にNEXUSフライ級王座を獲得した駒杵は、ZSTで1試合行ったあと2021年よりDEEPに参戦する。新天地で2連敗を喫してから、3連勝と盛り返し今回の対抗戦を迎えた。ただ、その間に開催されたDEEPフライ級GPにエントリーしたものの、減量失敗で1回戦は欠場となってしまう。厳しい体験の中で駒杵が見つけ、さらに克服してきた課題とは。


――現在DEEPで3連勝を収めて、今回の対抗戦にフライ級代表として臨みます。ただ、次の試合に関する話の前に訊いておきたいのが……DEEPフライ級トーナメントに関して。トーナメント1回戦は松場貴志選手との対戦が予定されていましたが、駒杵選手は減量失敗で病院に搬送され、欠場となりました。それ以降、盛り上がるトーナメント戦をどのように見ていましたか。

「あのトーナメントで優勝できれば、MMAファイターとして何かしら形にできたと思います。だからこそ欠場になってしまったのは悔しくて。何より、いろんな方にご迷惑をおかけしてしまいました」

――1回戦から決勝までトーナメントの勝敗は予想していたものでしたか。

「正直、本田良介選手が伊藤裕樹選手に勝って、決勝に進んだのは意外でした。本田選手とは僕も一度対戦していて、負けましたけど――跳びヒザ蹴りで逆転KO負けという内容でした。僕は伊藤裕樹選手に注目してGPを視ていたんですよ。伊藤選手と本田選手の試合は『伊藤選手が捌いて勝つのかな』と予想していて。伊藤選手はグラップリングも強いじゃないですか。その伊藤選手に本田選手がグラップリングで勝ちましたよね。

とにかくMMAは柔道と違って、相手との相性という部分も大きいんだなと感じています。分かりやすく言えば、パンチを食らったら負ける。食らわなければ勝てる――という想いが強くなりました」

――本田選手のファイトスタイルは、相手が打撃を出してくる前に潰していくというものでした。柔道ベースの駒杵選手にとっても参考になったわけですね。

「そうなんです。相手のパンチを食らわないように、食らわないようにしながら組むよりも、まず自分から組んで行ったほうが良い。自分の中でもそういう意識が高まっていたなかで、本田選手の試合を視て改めて意識するようになっています」

――DEEPフライ級GP欠場からの復帰戦であった、昨年5月のRYOGA戦は速攻で腕十字を極めました。あの試合は『相手が何かしてくる前に自分から潰していこう』という気持ちが強かったのでしょうか。

「あの試合は少し違いますね。もともと風我選手と対戦する予定で、いろいろ対策を立てていたんです。でも風我選手が怪我で欠場になり、急きょRYOGA選手と試合することが決まったので対策は関係なくなりました。試合ではRYOGA選手から距離を詰めてきて。僕としては組んだら倒せる自信はありましたし、結果的にすぐ極めることができました」

――対して今年3月に風我選手とフルラウンド戦った試合内容はいかがでしたか。

「フィニッシュしたかったけど、まず完封することができました。GPの時から風我選手の評価も上がってきていて、その相手に何もさせずに勝てたので良かったと思います」

――その風我戦から6カ月、試合間隔が空いたのは何か理由があったのでしょうか。

「特に何もないです。体で不調なところもありましたし、技術的にも伸ばしたいところがあって、試合間隔が空いたのも調整期間になって良かったですね。僕は特に打撃に関して課題がありました。距離感や、しっかりと相手の動きを見ることとか――もっともっと丁寧に戦わないといけない。以前からずっと、そう思っていました。でも試合が続くと対策練習をすることが多くなるし、かといって新しいことをいきなり試合で試すことも難しいじゃないですか。

僕としても試合では勝つことを重視しているので、どうしてもグラップリングに重点を置きがちになります。そこで今回は試合間隔を空けさせてもらって、打撃面も含めて伸ばしてきました。そんな時に今回のBLACK COMBATとの対抗戦が、タイミング良く入ってきたような感じですね。僕としては、いつもと同じように日本人選手との試合でも良かったですが、対抗戦という良い話を頂けたなぁと思います」

――打撃面も含めた課題に取り組み始めたのは最近のことですか。

「ずっと課題ではありました。一番やらないといけないと思ったのは、DEEPに参戦して2連敗した時ですね。それまでは柔道時代の貯金で勝っていたような気がします。連敗してから課題に取り組みつつ、試合の準備もしながら――という状態でした。今回は試合間隔を空けて、しっかりと課題に取り組むことができて良かったです」

――駒杵選手は柔道の国際大会で優勝し、全日本強化指定選手になっています。それだけのベースがあれば、MMAという他競技でも柔道時代の貯金で、ある一定のレベルまでは勝ち進むことができますよね。しかし、必ずどこかで壁がやってくる。そういう柔道やレスリング出身のMMA選手が多いのも事実です。

「はい、勝てちゃうんです(苦笑)。MMAを始めた頃にアマチュアの試合を見ていても、レスリングや柔道出身の選手が勝つことのほうが多かったんですよ。打撃の経験が少なくても、ヘッドギアをしているのでパンチを食らっても耐えることができる。プロでも序盤は、相手の打撃がそれほど強くないから勝てる。

そこからワンランク上がると、打撃の壁に阻まれてしまいます。それに気づかせてもらったのは、佐藤将光さんと練習し始めてからです。将光さんと練習していたら、自分のボロしか出てこなくて(笑)。もちろん打撃以外も……全部できないといけない。今の僕の理想は、デメトリウス・ジョンソンです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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ARAMI DEEP DEEP JEWELS MMA MMAPLANET o ONE RIZIN RIZIN LANDMARK06 RIZIN44 SARAMI キック 万智 伊藤裕樹 修斗 前田吉朗 宇田悠斗 安谷屋智弘 山本アーセン 平良達郎 征矢貴 扇久保博正 本田良介 杉山廣平 渡辺彩華 福田龍彌

【RIZIN44 & RIZIN LANDMARK06】9月24日に福田龍彌×山本アーセン、10月1日に渡辺彩華×万智など追加対戦カードを一挙発表

【写真】修斗・DEEPでベルトを巻いた福田(左)とフライ級2戦目のアーセン(右)が激突(C)MMAPLANET

26日(土)、RIZN FF事務局より9月24日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN44、10月1日(日)に愛知県名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)のRIZIN LANDMARK 6 in NAGOYAの追加対戦カードが発表された。

今回のリリースではRIZIN44の2カード、RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYAの12カード(キック1カード含む)が一挙にアナウンスされた。RIZIN44では、5月のRIZIN42で一度組まれていた征矢貴×ラマザン・テミロフが仕切り直しで行われ、新規カードとして福田龍彌×山本アーセンが決まった。


今回が2度目のRIZIN参戦となる福田は2020年7月に前田吉朗を下して修斗世界フライ級暫定王者となり、翌2021年1月の正規王者・扇久保博正の王座返上を受けて、第7代王者に昇格した。同年7月の初防衛戦で平良達郎に敗れて王座陥落となると、戦いの場をDEEPに求める。

DEEPでは2022年9月からスタートしたDEEPフライ級グランプリに参戦し、杉山廣平、安谷屋智弘、宇田悠斗、本田良介を下して優勝。本田との決勝にはDEEPフライ級暫定王座もかけられており、修斗に続いてDEEPでの王座獲得も果たした。

対するアーセンは5月のRIZIN42で約2年9カ月ぶりに復帰。フライ級に階級を落とした再出発の一戦で、伊藤裕樹から判定勝利を収めている。福田はサウスポーで腰を落とした構えから打撃の圧力をかけるスタイルで、離れた間合いからの左ストレート・近距離での右フックはフライ級ながら一発で試合を終わらせる威力を持つ。

伊藤戦ではレスリング力を活かして組の攻防で削り勝ったアーセンだが、打撃のプレッシャー&強打を誇る福田相手にそれをできるかがポイントになりそうだ。

RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYAでは渡辺彩華×万智の一戦に注目したい。

渡辺はプロ3戦目で黒部美奈をKO、4戦目でSARAMIを下して修斗世界女子スーパーアトム級王座を獲得。

柔道ベースながらシャープなパンチを得意にし、黒部戦ではカウンターの右アッパーで黒部をマットに沈め、SARAMI戦ではスイッチを織り交ぜながらの左ハイキックを決めるなど、打撃でも非凡なセンスを感じさせる注目の女子ファイターだ。

一方の万智はDEEP JEWELSで戦うプロ3戦3勝・20歳の新鋭。昨年末に北米で戦う話もあったが、最終的にRIZINからのオファーを選択して、今回の試合を迎えた。

本来なら渡辺=スーパーアトム級、万智=ストロー級と階級は違うが、過去にMMAPLANETのインタビューで、練習をともにする先輩=黒部&SARAMIに勝った渡辺との対戦を望んでいた。今後の女子MMAの将来を担っていく選手同士の一戦。MMAとしてのクオリティの高さにも注目したいカードだ。

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9.24『RIZIN.44』で征矢貴 vs. ラマザン・テミロフ、福田龍彌 vs. 山本アーセンが追加発表

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 RIZINが9月24日にさいたまスーパーアリーナで開催する『RIZIN.44』で征矢貴 vs. ラマザン・テミロフ、福田龍彌 vs. 山本アーセンを追加発表。既報カードは8試合なので、これで10試合が発表されています。

 征矢貴は昨年11月の『RIZIN LANDMARK 4』で中村優作に判定負けして以来の試合。ラマザン・テミロフは5月の『RIZIN.42』で浜本“キャット”雄大に1R TKO勝ちして以来の試合。

 福田龍彌は5月の『DEEP 113 IMPACT』で行われたフライ級グランプリ決勝&フライ級暫定王者決定戦で本田良介に判定勝ちして以来の試合。RIZIN参戦は昨年3月の『RIZIN.34』でNavEに1R KO勝ちして以来。山本アーセンは5月の『RIZIN.42』で伊藤裕樹に判定勝ちして以来の試合。続きを読む・・・
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【TORAO29】福岡大会で畠山隆称戦、泰斗─02─「打撃もグラップリングもやる気満々です」

【写真】本田良介のスタイルで、打撃を織り交ぜることができれば──それはも北米スタイル(C)MMAPLANET

28日(日)、アクロス福岡で開催されるTORAO29で、畠山隆称と対戦する泰斗のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

プロデビューから3連勝。順調にキャリアを重ねていたと思われたが、昨年12月、田上こゆるに敗れた泰斗は敗戦から何を感じたのか。畠山との福岡×ルーキー対決、泰斗は「フルラウンド動き続ける」と断言した。

<泰斗インタビューPart.01はコチラから>


――目標である本田選手がDEEPフライ級GPの決勝まで進んだことは、どのように捉えていますか。

「本当に凄かったし、嬉しかったです。決勝は残念な結果に終わって、良介君も少し落ち込んでいました。でも僕も含めて練習仲間の試合が続々と決まっているので、今は前を向いて一緒に練習していますね。良介君だけでなく、僕たち全員が」

――その本田選手と同じようにフルラウンド動き続けることができるようになったのは、レンジャーズジムに入ってどれくらい時間が掛かりましたか。

「まずレンジャーズジムに入って1年で、修斗でプロデビューすることができました。ジムに入る前から、同じ階級の中ではフィジカルが強かったほうだと思います。あとは技術を覚えることを意識していて。その結果、自分の得意な形が見えてきました。自分の得意なところを見つけることができたというのが一番良かったですね」

――現在のスタイルを考えると、ジムにフルケージが設置されている環境も影響したのではないでしょうか。

「僕がジムに入った頃は、まだケージがなくて。プロデビューする頃にはケージが入ったので、それは大きいです。ケージがあることについては皆さんから言われるし、本当に良い環境で練習させてもらっています」

――レンジャーズジムでは田中半蔵選手も練習しているのですよね。

「はい。階級が違うのでスパーとかで絡むことは少ないんですけど、福岡にある宝満山という山で一緒に走ったりしています。結構高い山(※標高約830メートル)で、傾斜もキツイですけど道がしっかりしているので、良いトレーニング場所なんですよ。

そういったトレーニングのおかげで、プロデビューしてからもフィジカルでは相手より上だと感じていました。体つきは、もともと筋肉質だと思いますけど――あまり筋トレをしなくても筋肉が付きやすいですね」

――今回はZOOMのインタビューですが、画面で見える姿が試合時のゴツい体とは違っていて、別人かと思いました(笑)。

「アハハハ、着痩せするタイプなんですよ」

――なるほど。その結果プロデビューから3連勝を収めましたが、昨年12月に田上こゆる戦で初黒星を喫しました。田上戦の感想を教えてください。

「試合が決まった時は嬉しかったです。田上選手はずっと有名で、僕も試合を見ていた選手でしたから。こんなに早いタイミングで試合できるのか、と思いました。正直、自分のスタイルとハマるんじゃないかと考えていて。打撃についても、田上選手とやり合えたら自分にとっても自信になる。ここで勝ったらランキング入りできる。強敵やけど、やるしかない。そう覚悟を決めて挑みました。

でも試合をしてみると、田上選手もフィジカルが強くて。自分の中ではテイクダウンで背中を着けさせるイメージが出来上がっていたんですが、相手も対策ができていて、しっかり倒すことができませんでした。特に、組んでいる時のヒジがポイントだったと思います。相手がヒジを打ってくることを想定していなかったわけじゃないですけど、田上選手の良いところにハマッてしまったと思います。

ただ、良い経験をさせてもらいました。3Rフルで戦えたこと。最後にバックを奪った時も、体力は切れていなくて。しかも、そこまで力を使うこともなかったです。3Rでもスタミナが切れることなく、力を出せたことは良かったですね」

――まさに本田良介スタイルですね。

「それはもう――良介君がバテたところを見たことがないです(笑)」

――アハハハ。そんな田上戦から5カ月、この期間に新しく取り組んだことはありますか。

「何かコレといった、新しいものはないですね。日々、全面的にレベルアップさせていくことが大事だと思っています。もちろん対戦相手が決まったら対策は立てますけど、今回は普段から練習量をアップさせてきました。今後は良介君の真似をするだけじゃなく、どんどん自分の色も出していく。もっと自分なりの打撃を出したりしていきたいです」

――では次の対戦相手、畠山隆称選手の印象を教えてください。

「まだキャリアが浅い選手同士の潰し合いですよね。すごく楽しみです。畠山選手は何でもできるタイプで、際の部分もしっかりしているし、気が抜けない相手だと思います。僕も全面的に戦いたいですね。体格的には畠山選手のほうが大きいと思いますが、僕も大きな選手と試合するのは慣れています。試合でも常に相手のほうが大きいですし。自分にとっても大きな相手のほうが戦いやすいです」

――テイクダウンで動き続ける泰斗選手と、グラウンドで動き続ける畠山選手の対戦は、とてもタフな試合になると思います。そこで組みの展開以外、打撃面はどう考えますか。

「打撃もグラップリングもやる気満々です。畠山選手が相手なら、絶対にどちらの展開もあると思うので。良介君もそうだし、デメトリウス・ジョンソンのようにフルラウンド動き続けるスタイルが理想なんです。それがMMAだと考えています。そうなるためには、もっともっとキツい練習が待っていますけど(苦笑)」

――確かにそうですね。最後に、今後MMAを続けていくうえでの目標を教えてください。

「ベルトを獲りたいし、ONEなど世界で戦いたいです。そして将来は自分のジムを持ちたいと考えています。もともと格闘技でメシを食うつもりはなかったし、趣味でMMAを始めた人間です。でもレンジャーズジムに入って、気持ちが変わりました。『自分には格闘技しかない』と。外で遊ぶよりも練習や指導しているほうが楽しくて、もうMMAこそが自分の人生だと思っていますよ」

■視聴方法(予定)
5月28日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

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【TORAO29】地元・福岡大会称とルーキー対決、泰斗─01─「一番の目標は本田良介君」

【写真】「良介君」という呼び方に、信頼関係の強さがうかがえる(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、アクロス福岡で開催されるTORAO29で、地元・福岡レンジャーズジムの泰斗が沖縄の畠山隆称を迎え撃つ。

Text by Shojiro Kameike

2020年に修斗でプロデビューした泰斗は、テイクダウンスタイルを武器に2022年修斗新人王トーナメントのストロー級を制している。これまでMMAは3勝1敗。昨年12月に田上こゆるに初黒星を喫してからの復帰戦は、畠山隆弥との福岡×沖縄ルーキー対決となった。そんな泰斗にMMAのキャリアを訊いたところ、目標として挙げたのが――これぞテイクダウンスタイル、本田良介の名前だった。


――地元の福岡で開催されるTORAOでプロ5戦目を行う泰斗選手です。まずは格闘技のキャリアについて教えてください。

「格闘技を始めたのは16歳の時です。ふわっとキックボクシングをやりたくなって、半年ぐらい週1~2のペースで練習していました。次にサークルみたいな形で、格闘技好きの人たちが集まってスパーリングするような感じの練習を、23歳ぐらいまでやっていました」

――なぜ16歳の時にキックボクシングを始めたのでしょうか。

「男として強くなりたい、っていう理由ですね。子供の頃にK-1とかを見ていて、格闘技に憧れがありました。ずっと格闘技をやりたいと思っていたけど、なかなか始めるキッカケがなくて……。格闘技をやりたいと言っても、小学校や中学校の頃は遊んでばかりいました(苦笑)。それで16歳の時、最初は空手とキックボクシングをやっているジムに入って、そこから知り合いに誘われて格闘技サークルに参加するようになったんです」

――サークルということは、ジムのように指導者がいるものではなかったのですか。

「ずっと格闘技をやっていた方が教えてくれていましたね。30代や40代ぐらいの人たちに、練習の相手をしてもらっていました。当時は格闘技のジムとかもよく知らないなか、アウトサイダーや地下格闘技が流行っていて。プロの世界にも憧れていましたけど、アウトサイダーや地下格闘技のほうもカッコいいなと思って、最初は地下格闘技に出ていました」

――なるほど。地下格闘技は何戦ほど経験しているのでしょうか。

「10戦ぐらいですね。サークルで練習し始めてから1年ぐらいで、地下格闘技に出るようになりました。最初に出たのは18歳の時です。それから地元の福岡や、久留米で開催されていた大会にも出ていて。最後は4~5年前にアウトサイダーに出たあと、プロを目指してレンジャーズジムに入りました」

――サークル活動のままでは、プロになるのは難しいと感じたのですか。

「サークルで一緒に練習していた人たちは、強い人たちばかりでした。ただ、年齢的に上の人たちが多かったんですよね。するとスパーリングでも抑えめになっていて――自分もプロを目指すかぎりは、しっかりとした指導者が教えてくれて、同年代の強い選手がたくさんいる環境で練習したいと思いました」

――地下格闘技に出場している頃から、プロでやりたいと思い始めていたのでしょうか。

「本音を言うと、そこまで深くは考えていなかったです。地下格闘技の頃は、格闘技で食っていこうと考えることはなく、『格闘技を続けていたら何か見つかるやろう』みたいな感じで。そもそも簡単にプロになれるような世界じゃないと思っていましたし。意識が変わったのはレンジャーズジムに入ってからです。本気でMMAをやっていこう、って」

――レンジャーズジムに入る前と入った後では、何が違ったのですか。

「周りの人たちの覚悟が違いました。ジムでは同じ世代の選手が多かったこともモチベーションになっていて。プロを目指している人たちの練習を見て、『これだけ覚悟が違うのか。ここなら自分も本気でMMAに打ち込める』と思ったんですよ。サークルの時は趣味っていう雰囲気で、練習も多くて週2~3回ぐらい。曜日で決まっている練習日に参加できなかったら、週1程度の練習になってしまいます。でもレンジャーズジムは毎日やっていて、それだけの練習相手もいる。もう一つ、自分は23歳の時に入って……やっぱり23歳ぐらいになると、自分自身の将来について考えないといけない。そこで覚悟を決めました」

――同年代でプロを目指している場合、それまでに他の格闘技を経験してからレンジャーズジムでMMAをやっている選手も多かったのではないですか。柔道やレスリング、空手やキックボクシングなど……。

「はい、そうですね」

――「この中でやっていけるかな?」という不安や、劣等感のようなものはなかったですか。

「それはなかったです。ジムに入る前に、闘争本能みたいなものは身についていたと思うんです。あとは、とにかく技術を身につけたいという気持ちが大きくて。それと自分の場合は、体格が小さいじゃないですか。MMAでは一番軽いストロー級で、大きな選手と練習で張り合うだけでも、自分にとっては『負けていない』という自信になりました。そこで簡単にやられていたら、劣等感もあったでしょうし、自信をなくしていたでしょうけど」

――同時に、レンジャーズジムの練習は厳しくはなかったですか。

「代表の屋宮さん(大宮ハント)は、最初にお会いした時は怖かったです。あの風貌だから、第一印象は怖くて――みんなも同じことを言っています(笑)。でも指導は優しくて。『これをやれ、あれをやれ』って強制する人じゃないんですよ。『自由に、やりたいことをやれ』と。だから僕たちも自由に『これを教えてほしい』と聞いて、屋宮さんも何でも教えてくれる。反対に『これが自分に合わないと思ったら、無理してやらなくていいよ』という感じで」

――そうだったのですね。自由なスタイルでは自主性も求められます。そのなかで泰斗選手は、まず何に取り組もうと思ったのでしょうか。

「一番は、本田良介君みたいになりたいと思いました」

――本田良介選手! その一言で、泰斗選手のテイクダウン中心のスタイルが理解できました。

「良介君はずっとレンジャーズジムの練習に来てくれて、僕たちを引っ張ってくれています。良介君についていけば安心できる、そういう人なんです。上田将竜さんもそうですね。試合スタイル、練習への取り組み方、普段の過ごし方まで全て勉強させてもらっています。良介君が一番の目標です」

<この項、続く>

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DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o キック 本田良介 福田龍彌

【DEEP113】本田の組みを首相撲で潰し、右フックでダウンを奪った福田が判定勝ちでGP優勝&暫定王者に

【写真】試合直前に暫定王座が賭けられたフライ級GP決勝は、福田が制した(C)MMAPLANET

<フライ級GP決勝/5分3R>
福田龍彌(日本)
Def.5-0:30-26.30-27.30-27.30-27.30-27.
本田良介(日本)

試合直前、このフライ級GP決勝が暫定フライ級王座決定戦となることが発表された。

共にサウスポー。福田がケージ中央をとり、本田がサークリングする形に。本田のフェイントで福田が一瞬下がる。しかしプレスをかけ直した福田が左ストレートを伸ばしていく。本田が距離を詰めてくると、福田が右アッパー、右フックを繰り出す。本田が前に出るも、福田がバックステップでかわした。

本田が左ハイを見せ、左右フックを繰り出しながら距離を置くなど、打撃戦を選択している。右ジャブを突きながら距離を詰める本田に対し、福田も右ジャブから様子をうかがう。本田が右フックを振るった際に福田がバランスを崩した。すぐに立ち上がる福田。本田は右フックから一気に飛び込む。残り1分で本田がニータップで組みつくも、これを福田がかわす。そして福田の右フックが本田の頭部をかすめる。残り10秒で本田も右ジャブから飛び込んでいった。

2R、本田が右ボディから近づくも、福田が離れた。フェイントを見せる福田に対し、本田が右インローを繰り出す。本田が前に出る。しかし福田が右フックのカウンターでダウンを奪い、サッカーボールキックから本田を抑え込みパウンドを連打する。立ち上がった本田をケージに押し込むが、ここで両者が離れた。

本田の右ハイをブロックした福田は、本田の顔面に右を叩き込む。福田の右ジャブをもらっている本田も、右フックを返すが福田の顔面には届かず。左ハイからスピニングバックフィストに繋げる本田、これをかわした福田は右ジャブを突き続ける。本田が中に入ってくると右フックを合わせる福田。本田もフックを当ててからボディ、顔面へとパンチを当てながら福田をケージに押し込む。しかし福田が首相撲で切り返し、ケージ際から脱して右フックを伸ばしていった。

最終回、福田がプレッシャーをかけていく。本田は左ストレートから飛び込んだ。福田の右フックに右を返す本田。福田は右ジャブから左ストレートに切り替え、本田の右ミドルに右ジャブをカウンターで当てた。福田の右ジャブをもらいながらも、パンチを振って組みついた本田に対し、福田が首相撲で切り返す。

両者が離れたところで、本田のグローブが外れて一時中断。再開後、本田が左右フックを振りながら組み付くも、福田が首相撲でケージ際を制する。手数が減った本田を福田が追い立てる。本田の右も福田の顔面を捉えた。右ボディブローを当てる福田、本田も左ストレートをカウンターでヒットさせる。本田のテイクダウンを防いだ福田が右ジャブで追い立てる。

右アッパーをボディに叩きこむ福田。本田が頭を下げるとアッパーを合わせて、組ませない。右ジャブ、右フックでコントロールし続け、左アッパーから右フックを当てた福田が、本田のテイクダウンを切って打ち合いのなか試合終了のゴングを聞いた。

裁定は、ジャッジ1人が4ポイント差をつけるフルマークで福田の勝利。福田がフライ級GPで優勝を果たし、賞金300万円をゲットするとともに、フライ級暫定王者のベルトを巻いた。


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CORO DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o YouTube   チャンネル 上迫博仁 中村大介 力也 北岡悟 大原樹理 大山釼呑助 安谷屋智弘 本田良介 村元友太郎 福田龍彌 誠悟 青井人 高野優樹

【DEEP113】計量終了 明日、戦う――フライ級GP出場者たちの優勝者予想。「福田」、「福田」、「福田」

【写真】結果、福田龍彌が本命、本田はアンダードッグのままで決勝前日まで来た(C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 113 Impactの計量が中野区中野サンプラザ11階で行われた。

メインでフライ級GP決勝=福田龍彌×本田良介、コメインでDEEPライト級選手権試合=チャンピオン大原樹理×チャレンジャー上迫博仁が組まれた今大会。

ここでは計量結果とGP決勝に向け、GP出場3選手の勝利者予想&その理由をお届けしたい。


<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ


安谷屋智弘
勝者:福田
「自分といい勝負をしたからです」

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ


村元友太郎
勝者:福田
「本田選手も頑張るんですけど、福田選手をテイクダウンしきれずに削られる。徐々にダメージを与える福田選手もフィニッシュできないけど、判定で勝かちます。でも、こんなことを尋ねられるのは侮辱なので、明日しっかりと勝ちます」

ビョン・ジェウン
勝者:福田
「本田選手に勝ってほしいけど、福田選手が上手くするかなと思います」

■視聴方法(予定)
5月7日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP113計量結果

<フライ級GP決勝/5分3R>
福田龍彌:56.65キロ
本田良介:56.06キロ

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理:70.25キロ
[挑戦者] 上迫博仁:70.2キロ

<バンタム級/5分3R>
CORO:61.7キロ
力也:61.45キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.8キロ
大山釼呑助:70.6キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:65.75キロ
青井人:66.15キロ

<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
高野優樹:66.3キロ→
西谷大成:66.3キロ→

<メガトン級/5分2R>
誠悟:117.55キロ
江畑秀範:―キロ

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