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【修斗】Lemino修斗.3の観客席を見て思ったこと

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昨日、後楽園ホールで開催されたLemino修斗.3。齋藤奨司(FIGHT FARM)× シンバートル・バットエルデネ(モンゴル/チーム・トンガー・シャンダス)のテイクダウンを巡る緊張感溢れるメインに野瀬翔平(マスタージャパン福岡)がエグいグラップリングを見せての復活劇。そしてUFCをリリースされた木下憂朔の参戦発表など、コンパクトながらも、まとまりのある良い大会でした。

ただ、寂しかったのは集客状況。開場直後に空席が目立ったのはもちろんですが、イベントが進んでも空席はなかなか埋まらず、結局メインイベントが始まった頃でも3割程度の空席があったのが印象的でした。

ド平日の水曜日開催。玄人好みのカードが揃ったものの、お世辞にもサプライズやライトな層にも訴求する仕掛けはなかっただけに、この結果も致し方なかったでしょう。それでも、私のXに空席状況の写真をポストしたら思った以上の反響とインプレッション。そのほとんどが「この集客で大丈夫か?」と運営や経営状況を心配するコメントだったのが印象的でした。

正直、私もその1人。当面の間は冠スポンサーに就いたNTTドコモ(lemino)のおかげでファイトマネーや会場使用料は補ているのかもしれませんが、会場の集客とleminoでの視聴数次第では契約が継続されない可能性もあるだろうと不安が脳裏をよぎりました。

それではどうすればよいか。打つ手はないのか。素人なりに考えてみました。そんな時に思い出したのは昨年開催された旗揚げ戦のLemino修斗.1。この時も平日開催で苦戦しつつも、岡田遼の引退試合にRIZINでも人気を得ている弥益ドミネーター聡をぶつけるというスペシャルなカードを投入。さらに平良達郎の来場とサインボール投げという華やかなイベントも用意して集客は善戦していました。

平日に仕事を切り上げて来場してもらい、仕事や学校帰りにスマホでleminoを視聴してもらうには、それくらい(それ以上)のインパクトは必要不可欠なのではないでしょうか。端的に言えば、RIZINを見るファン層を引っ張ってくるのが一番手っ取り早い。RIZINファイター×修斗生え抜き選手とか、3対3の対抗戦とかなら、RIZINファンの触手が動くのではないかなと。

さらに踏み込むなら、もはや後楽園ホールではなく、新宿FACEなどの小箱に変更してスタジオマッチにする案。配信メインのスキームにして、会場で観戦出来るのはごく少数に限定してプレミアム感を出すやり方。初期のRIZIN Landmrk的な手法。これならもっと馴染むような気がします。
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中にはそもそも平日開催をやめなよという意見もあるでしょう。でも、Lemino修斗.3の2日前の月曜日に同じ後楽園ホールで開催された有田哲平の日テレプロレス噺はチケットが発売直後にソールドアウト。イベントが始まる18時半には会場はプロレスマニアでびっしりと埋め尽くされました。

プロレスがテーマで有田哲平という有名芸能人のイベントと一概に比較出来ませんが、YouTubeチャンネルで登録者数と視聴回数を地道に増やして機運を高める。そして満を持して後楽園ホールでスペシャルなイベントを開催。このストーリーの作り方や手法は参考にすべきです。

せっかくleminoのという動画配信サービスがスポンサーに就いているのだからこそ、何番煎じか分かりませんが格闘家オーディションやら、ドキュメンタリー番組やら、やり方はいくらでもあるはず。恵まれた環境にあるうちに新しいファンを獲得する仕掛けを期待しています。ご武運がありますように。
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45 AB AMMA Combate Global DWCS Lemino Shooto Lemino Shooto04 Lemino修斗 LFA MAX MMA MMAPLANET o Shooto UAEW UFC アダム・ヒューギット イマノル・ロドリゲス オトゴンバートル・ボルドバートル ジョゼ・エンヒッキ ジョン・オルニド ビクター・バレンズエラ ビリー・ゴフ ミシェウ・オリヴェイラ ライカ ロケ・コンセイソン 中島陸 修斗 安西信昌 岡田遼 平良達郎 木下憂朔 松根良太 藤田大 藤田大和

【Lemino Shooto04】木下憂朔&藤田大和が出場。DWCS出場者バレンズエラ&コンセイソンと激突へ

【写真】バレンズエラとコンセイソンーーDWCS出場組を招聘するのは、まさに世界を目指すためのマッチアップだ(C)MMAPLANET

本日18日(水)に東京都文京区の後楽園ホールで行われているLemino修斗03で、3月30日(月)に同所で開催されるLemino Shooto04で木下憂朔×ビクター・バレンズエラ藤田大和×ロケ・コンセイソンが組まれることが発表された。
Text by Manabu Takashima

同大会では既にバンタム級サバイバーTリバイバル2026準々決勝最後の1試合として、2025年修斗バンタム級新人王の中島陸が、米国コロラド州デンバーで、平良達郎のトレーニングパートナーを務めるストライカー=エリー・ワイズと戦うことが公式SNSで明らかとなっていた。

そんなLemino修斗第4弾で、木下が修斗公式戦初参戦を果たす。


2022年8月にコンテンダーシリーズで、ジョゼ・エンヒッキをKOし世界最高峰とサインした木下だが、UFCでは翌年2月の初陣でアダム・ヒューギットにTKO負け。同年8月のビリー・ゴフ戦でも右ボディに初回KO負けを喫していた。

その後、2024年8月にジョニー・パーソンズ戦でオクタゴン初勝利を目指すも、パーソンズの負傷で試合は流れた。それから1年以上も試合機会が与えられないまま、昨年末に無念のリリースとなっていた。

UFCとの契約以降はフロリダに居を移し、キルクリフFCで練習を積んでいた木下。オクタゴンでその成果を見せることができなかった木下が、3年10カ月振りに国内で戦うバレンズエラは32歳のチリ人ファイターだ。

ヴァレンズエラは2023年5月、コンバテ・グローバルで安西信昌をKOしている ※写真はDWCS出場時のもの(C)Zuffa/UFC

12勝4敗で6つのKO勝ちと、2つの一本勝ちというレコードの持ち主はフロリダ在住、Ring of Combat、Combate Global、LFA、Fury FCと名うてのフィーダーショーで戦い、昨年6月にFury FC暫定ウェルター級王者に輝いている。その後UFCへのステップアップを賭けて10月にコンテンダーシリーズに挑むもミシェウ・オリヴェイラにKOされ、再起の一歩を日本で迎えることとなった。

一方、今大会でモンゴルのオトゴンバートル・ボルドバートルと戦う予定だったがオトゴンのヒザの負傷で試合が流れた藤田は、ブラジルのロケ・コンセイソンと相対することが決まった。

ロドリゲス戦は試合時間こそ2分ほどだったが、蹴り技で対抗していた(C)Zuffa/UFC

コンセイソンはブラジルのDemo Fight及びアルゼンチンのRagnarok MMAフライ級王者で9度のフィニッシュ勝利(7KO&2Sbub)を誇る。コンセイソンもまた昨年のコンテンダーシリーズで敗れ、UFC行きを逃している。とはいっても、その相手はメキシコMMA界期待のイマノル・ロドリゲスだ。

木下と戦うバレンズエラと同様に、コンセイソンもイリジウムのマネージメントを受ける選手で、The Way of UFC 第2章としてLemino修斗で戦う。

そんな両者と対戦する木下は映像にて、藤田は初めて修斗のケージに挙がり、それぞれ「UFCをリリースされて『何をしとったんや?』と思う方がほとんどやと思うんですけど、練習だけはしていたので、しっかりとお見せします。楽しみにしておいてください」、「対戦相手も強い選手で、気持ちをより一層引き締めて、久しぶりの日本での勝利に向けて頑張っていきます」とコメントしている。

バレンズエラとロドリゲスは揃ってコンテンダーシリーズから、木下はUFCから。そして藤田はUAEWでの敗戦から仕切り直しの一戦を迎えることになる。Lemino修斗はLFAの前身RFA(Resurrection Fighting Alliance)のごとく、ファイターのレズレクション=復活・再生の場という役割を太平洋と赤道を超えて果たすことになる。

加えて、今大会でシンバートル&ジョン・オルニドとアジアの新鋭の招聘に続き、次回は南米からバレンズエラとコンセイソンを投入するLemino修斗――。平良達郎に続く、世界を目指すファイターを日本で育成するという目標を掲げる岡田遼と松根良太の師弟コンビが、世界を目指す日本人選手に用意するのは、極上の修羅の道だ。

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45 AB ABEMA CORO MAX MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK11 SASUKE   アレクサンダー・ソルダトキン イルホム・ノジモフ キック ソルト ビクター・コレスニック マゲラム・ガサンザデ ヴガール・ケラモフ 万智 中島太一 井上直樹 佐藤天 修斗 堀江圭功 安藤達也 山本空良 後藤丈治 成田佑希 新居すぐる 木下憂朔 木村柊也 森永ユキト 白川陸斗 直樹 能登崇 荒東“怪獣キラー”英貴 西川大和 遠藤来生 鈴木博昭 鈴木崇矢 鹿志村仁之介

【RIZIN LANDMARK11】バンタム級にもアゼルバイジャンの脅威?! ガサンザデ「全てを取る。それだけ」

【写真】勝利以上に大切なモノは本来ない。ただし、勝利以外にモノも求められる (C)MMAPLANET

14日(土)に札幌市南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催されるRIZIN LANDMARK11で、マゲラム・ガサンザデが安藤達也と対戦する。
Text by Manabu Takashima

昨年11月に白川陸斗を破って以来、8カ月振りの来日となるガサンザデ。前回の試合ではテイクダウンの強みを発揮したが、今回の相手は同じくレスリングベースの安藤だ。井上直樹政権下のRIZINバンタム級戦線は、バンタム級やフライ級のように外敵の脅威に晒されることになるのか。

RIZINに骨を埋めるつもりで戦う安藤との一戦を前に、ガサンザデにインタビューを試みると意外なJ-MMAファイターの交流が語られた。


――昨年11月以来のRIZIN参戦となります。今の調子はいかがですか(※取材は5月20日に行われた)。

「しっかりと調整できていて、順調に仕上がっているよ。前の試合はRIZIN初戦ということもあって、絶対に勝ちたかった。勝てたことには満足しているけど、あれから随分と成長し最強バージョンのマゲラム・ガサンザデを次の試合では見せたいと思う」

――白川陸斗戦はドミネイトしていましたが、ファンはコントロールの先が見たかったというのも正直なところだと思います。ファンの好みを考慮することはあるのでしょうか。

「そりゃあ圧倒的に多くのファイターが、KOや一本勝ちをしたいと思って戦っている。僕もそうだ。まずはKO、その次の選択がRNCを極めることだよ」

――日本に初めてやってきて、何か最後の調整で困難な面などあったのでしょうか。

「日本でのファイトウィークで、何か問題があったということはないよ。ばかりか大好きな日本で戦えて、気持ち的にはホームにいるようだった。日本のファンは戦いを理解しているし、次の試合ではまだ自分のことを知らないファンにもしっかりとアピールしたいと思う」

――ヴガールと共にドバイで調整中だと伺っていますが、以前は米国のキルクリフFCやチーム・アルファメールで練習をしていていました。そのなかでドバイでファイトキャンプを行う利点はどこにあるのでしょうか。

「米国に行く代わりにドバイに来たんだ。チームの決定で、理由は分かっていない。そうだね、米国ではスパーリングパートナーだけでなくコーチもたくさんいた。指標となるべき選手やコーチが多くて練習しやすかったよ。ただドバイも大きな違いはない。ドバイの利点はアゼルバイジャンからたった2時間のフライトでやってくることができる点にある。

米国に行くには9時間も飛行機に乗らないといけないからね。時間差も大きくて、時差ボケになるから調整が欠かせない。そういう点で近い距離にあるドバイは、とても過ごしやすい。だから今、ここにいるんだよ」

――ところでタイガームエタイ、キルクリフやアルファメールで日本人ファイターと練習をしたことはありますか。

「タイではRIZINで戦う日本人選手と練習をしたことがあるし、フロリダでは練習をするだけでなく、同じファイターズハウスで寝起きをしてきた。ユーサク(木下憂朔)、サトー(佐藤天)、スズキ・タカヤ(鈴木崇矢)とね」

――本当ですかっ!!

「タカヤ・スズキは特に仲が良かった。タイではちゃんと顔を認識して、互いのことが分かって練習していたけど、タカヤ・スズキに関してはただ練習をしていただけじゃない。彼は本当の意味で、僕の友人だよ。タカヤ・スズキとは凄く良い時間を過ごした。今もインスタで連絡を取り合っているよ。

とにかく日本人ファイターは協力的で、凄くサポートし合っていた。なんといっても真面目で、常にハードトレーニングを課していたよ。それに誰もがポジティブだった。それが凄く印象に残っている」

――対戦相手の安藤選手もアルファメールで練習をしていたことがあります。

(C)RIZIN FF

「いや、彼とは会ったことも練習をしたこともないはずだ。

でも、アンドーの友人とはとレーニングをしたことがあって、この試合が決まると『俺たちのチーム・メンバーと戦うことになったな』って連絡が来たんだ。

アンドーのことは試合が決まってから、映像を確認した。パンチ主体のファイターだけど、全般的に見てもそれほどではない。きっと大した問題に直面することなく、勝てるだろう。将来的にベルトを巻くための過程にある。そういう相手だよ」

――安藤選手はベースはレスラーで、テイクダウン防御もできるはず。そこが前回の試合とは違うことになるかと。そこが楽しみです。

「シラカワはテイクダウン防御がなかった。だから3Rに渡ってテイクダウンを奪い続けることができた。一方で、アンドーはレスラーだ。でも、僕らのレスリングは一般的ではない。とてもスペシャルだ。レスリングになろうが、打撃戦になろうが僕は勝てる。どんなシナリオになっても、そこに適した戦いをして勝利を掴むよ」

――RIZINバンタム級チャンピオンは井上直樹選手です。彼を頂点とするRIZINバンタム級戦線にはどのような印象がありますか。

「今はその部分はあまり考えていない。もちろん、チャンピオンのことは知っているけど。イノウエのことを考えるのは、彼と戦うことが決まってからだ。今は目の前にいる相手に集中している。それが僕のすべきことだから」

――ではタイトル挑戦まで、何勝する必要があると考えていますか。

「う~ん、アンドーとの試合に勝って……あと2試合かな。まぁ、でもそれはRIZINが決めることで。僕としては、いつ、誰とでも戦えるよう準備を怠らないこと。そして、試合の機会を与えられたら全てを取る。それだけだよ」

――マゲラム、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンに、しっかりと試合を見て欲しい。6月14日に会おう」

■視聴方法(予定)
6月14日(土)
午後12時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■RIZIN LANDMARK11 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
木村柊也(日本)

<ライト級/5分3R>
堀江圭功(日本)
西川大和(日本)

<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
SASUKE(日本)

<RIZINワールドGPヘビー級T一回戦/5分3R>
アレクサンダー・ソルダトキン(ロシア)
プリンス・アウンアラー(フランス)

<バンタム級/5分3R>
中島太一(日本)
CORO(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
鹿志村仁之介(日本)

<52.5キロ契約/5分3R>
ソルト(日本)
万智(日本)

<バンタム級/5分3R>
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)
安藤達也(日本)

<フェザー級/5分3R>
イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)
新居すぐる(日本)

<ヘビー級/5分3R>
シナ・カリミアン(イラン)
荒東“怪獣キラー”英貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
山本空良(日本)
鈴木博昭(日本)

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生(日本)
ザーシバーディン(中国)

<キック 61キロ契約/3分3R>
上野奏貴(日本)
山川賢誠(日本)

<キック 64キロ契約/3分3R>
上野空大(日本)
ファーパヤップ・GRABS(タイ)

<キック 55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
鵜澤悠也(日本)

<ウェルター級/5分2R>
成田佑希(日本)
能登崇(日本)

<フライ級/5分2R>
鈴木嵐士(日本)
早坂優瑠(日本)

<バンタム級/5分2R>
小林大希(日本)
森永ユキト(日本)

<キック 52.5キロ契約/3分3R>
西島恭平(日本)
林修斗(日本)

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o UFC オーバン・エリオット コ・ソクヒョン トレイ・ウォーターズ ボクシング ミッキー・ガル 木下憂朔

UFC on ESPN68:第8試合・ビリー・レイ・ゴフ vs. ラミズ・ブラヒマイ

ウェルター級。両者別々の相手と対戦予定だったが、試合1週間前に両者とも対戦相手が欠場し、同じ階級の両者の対戦に組み替えられた。なお、欠場したコ・ソクヒョンとオーバン・エリオットは3週間後に対戦する。

ゴフは26歳。UFC1勝1敗(1KO勝ち)。23年8月に木下憂朔戦でUFCデビュー。タックルと打撃で攻め、タックルは切られたものの、ボディブローを効かせて1RKO勝ち。2戦目は代役でUFCと契約しデビュー戦勝利したトレイ・ウォーターズとの対戦で、1Rはゴフが打撃の手数で上回る展開だったが、2Rに入ってから両者失速。それでも両者攻め続け、スタッツではゴフのヒット数が上の内容で判定負けを喫した。バックボーンはレスリング。

ブラヒマイは32歳。UFC3勝3敗(1KO、2一本勝ち)。ローカル時代は8勝すべてが一本勝ち。昨年11月には地元ニューヨークでの試合に抜擢され、Look'n for a Fight出身でCMパンクらと戦ってきた知名度先行型のミッキー・ガル相手に1Rの打ち合いで右フックを合わせてダウンを奪い、パウンドでKO勝ち。キャリア初のKO勝利でUFC戦績を五分とした。極真・ボクシングがバックボーン。

オッズはゴフ1.29倍、ブラヒマイ3.75倍。

両者オーソドックス。ブラヒマイがプレッシャーを掛けるとゴフはサークリングで距離を取る。ブラヒマイタックルへ。ダブルレッグでテイクダウン。すぐに立ちに行くブラヒマイ。スタンドバックの体勢。ブラヒマイは後方に引き込んでグラウンドに持ち込むと、再び立とうとしたゴフに両足をフックしてバックマウント。背負って立つゴフ。ブラヒマイ降りた。正対すると入れ変えたゴフ。ダブルレッグに行くとブラヒマイはニンジャチョークを狙う。抜けた。しかし今度はハイエルボーギロチンに切り替えて絞める!スアンディングで絞め続けるとゴフ落ちた!

アンダードッグのブラヒマイがアップセット勝利。キャリア12勝すべてがフィニッシュ勝利で、ギロチンでの勝利は4度目。

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45 AB BELLATOR Interview J-CAGE Special UFC ZFN02 アレッシャンドリ・パントージャ ブログ ヘンリー・フーフト 佐藤天 朝倉海 木下憂朔 鈴木崇矢

【Special】日本の現実を知る。ヘンリー・フーフト&鈴木崇矢対談─01─「20歳は、若いということはない」

【写真】すでに父と子のように見るヘンリーと鈴木崇矢。合理的なオランダ人でいて、タイでの生活えアジアのウェットさが分かるヘンリーは、日本人が北米で生き残るための欠かせない──抜群の感性を持っている(C)MMAPLANET

昨年12月中旬、東京と大阪で3度のセミナーを行ったキルクリフFC総帥ヘンリー・フーフト。東京でのセミナーを終えたヘンリーと、キルクリフFCに拠点を移しUFCを目指す鈴木崇矢に──これからのステップアップ方法を尋ねた。
Text Manabu Takashima

鈴木の育成方法を語るうえで、ヘンリーは日本のMMAの現実とUFCの現実を冷静に話してくれた。その言葉は、あまりにも冷酷に聞こえるほど日本のMMAに手厳しいものだった。ただし、そんな現実を目の当たりにしてフロリダで汗を流す20歳の若者がいる。

UFCを絶対の存在とするMMAであるならば、ヘンリーの言葉に耳を傾けるしかない。


──まず本題に移る前に2つ、時節柄に則した質問をさせてください。まずZFNでの佐藤天選手の敗北について、どのような印象を持ちましたか。

鈴木崇矢 そうですね……今の判定基準では、相手についてもしょうがないかとは思います。ただ要所で展開を創ろうとしていたのは天さんだから、天さんが勝ったという意見があるのも分かります。テイクダウンからの明確なダメージが取れなかった分、ジャッシの評価が相手に傾いた。シンプルにそう思いました。

ヘンリー 接戦だった。タカシも私も一致しているのは、フィニッシュしないとジャッジはどう判断するか戦っている側ははコントロールできないということ。勝つ可能性はあっても、相手に持って行かれる可能性もある。タカシは打撃では劣勢だった。ただテイクダウンをした。打撃で劣勢なら、組みに行くのは当然だ。そこからタカヤが言ったように、ダメージを与えるかサブミットしなければならない。

ジャッジが試合を止めて、試合をスタンドに戻したことからもそれは分かる。と同時に、対戦相手がスタンドで何をしたということでもない。ただ立ち上がって、数発ほどクリーンヒットがあっただけだ。3Rにテイクダウンをし、ダメージを与えていればタカシは勝っていた。

多くの人が、タカシが勝っていたと言ってくれた。でも、意味はないんだよ。「勝っていた」では。勝たないと。タカシは長いブランクがあった。色々と個人的な悩みもあって、あの場に立っていたんだから。

──ジャッジの裁定基準は変わりました。そして以前から存在するダメージ重視……ただ佐藤選手にもダメージはなかったです。打撃の攻勢点はダメージ、組みはそうでないというのはどうなのかとは感じます。ヘンリーが言ったように打撃の局面で居心地が悪いなら、組みに行けば良い。それがMMAかと。あの夜、打撃で不利なのに打撃で戦い続け、KO負けする。そんな試合もありました。

ヘンリー そうなんだ。それで負けていれば、キックボクシングだ。あの試合はボクシングか、キックボクシングのジャッジがスコアをつけていたのかな? とにかくMMAは選択肢が多い、その選択を間違えずに戦うべきだ。そして君が言ったようにパンチが当たっても、別にダメージはなかった。

私がジャッジなら、そういう見方はできる。ただ、もう過ぎたことだ。裁定は変わらない。それなら、この経験を生かして前を向くしかない。タカシの身にこれまで何があったか。誰も知らない。でも、私は知っている。あんなに不運が重なって、でも彼は常に前を向いている。ならば、私もタカシと前を向いて進む。

タカシにはそれだけの力がある。タカシはUFCで勝てなかった。2勝5敗だ。そのうちの1人はベラル・モハメッド、今の世界王者だ。グンナー・ネルソン、とてもタフな相手だ。彼がどういう相手と戦って来たのか。イージーファイトは一つもなかった。そのかで、KO勝ちもしている。そんなこと言うのはおかしいと指摘する人間もいるかもしれないが、ファイターには運も必要なんだ。そしてタカシはことごとく不運に見舞われてきた。私にとってタカシは欠かせない人間だ。これからもタカシと戦っていく。

──ヘンリーは本当に選手を想う気持ちが強いですね。もう一つ、世界最高峰のUFCに初戦でタイトル戦を朝倉海選手が戦い、敗れたことを同じ場所を目指す鈴木選手はどのように思っていましたか。

鈴木崇矢 正直、どうでも良いです。朝倉海選手がやってきたこと、どれだけ実績を残してきたのかは理解しています。PPV大会のメインで戦うこと。そして世界戦だったこと、それは朝倉選手が持っているということ。ただ、取り切れなかった。それは実力が足りていなかったから。そして、パントージャが強かった。それだけです。なぜUFCでキャリアを積んでいないのにベルトに挑戦できるんだとかは、全く思っていない。

僕は自分がUFC世界チャンピオンになるためにやっていて。あの試合を見て、多くのことを学ばせてもらったという感想しかないです。ただ、やるだけなんです。

ヘンリー UFCが他の組織から、新しいファイターを投入して何か毛色の違ったことを試みたのは良いことだと思う。ただUFCはレベルが違う。過去14年間、そこを見て指導してきた。RIZINだけじゃない。他のプロモーションのチャンピオンでも、UFCのトップ10になるのは大変だという認識は必要だ。その事実を認めないと。

カイ・アサクラのRIZINでのパフォーマンスを見ると、彼がUFCのトップ10とやり合える力の持ち主で、その可能性があることは明らかだ。そして、ベルトを手にすることも。ただし、パントージャとの力量の差は大きかった。それは経験の違いといえるだろう。それでも日本のファイターが、段階を飛び越えて世の常識を打ち破ろうとしたことは素晴らしいよ。

ただUFCは他のどこのプロモーションとも違う。Bellator もPFLも良い大会だ。RIZINは常に素晴らしいショーをしている。見ていて、本当に楽しい。でもUFCのチャンピオンは別モノなんだ。

ただし、いつの日か──タカヤは、あの場に立つよ。

鈴木崇矢 Yes !!

──ところで鈴木選手がフロリダに行って、どれぐらいになりますか。

鈴木崇矢 5カ月ですね。

ヘンリー 毎日跳ねまくって、ハッピーマンだよ。常に大声で自分の名前を叫んでいて、最初は「誰だ? この日本人は?」って感じだったファイターたちも、すぐに名前と顔を覚えた(笑)。もちろん、それだけでなく優れた才能の持ち主だ。前回のセミナーで彼の動きを見て、キルクリフに来ないかと思っていたんだ。

とにかく一生懸命に練習をしていて、ポジティブなエネルギーを発散させている。それでいて、まだまだ若い。だから、急いでいない。タカシとユーサク(木下憂朔)がいてくれるから、その若さが間違った方向に向くこともない。米国でも試合の機会はあったけど、正しい方向で育てていきたい。

タカヤは日本で5勝1敗だ。でも、米国で戦ったレコードじゃない。日本と米国は違う。ゆっくりと一歩一歩、ステップアップする必要がある。実際、最初のころはジムのロシア人たちのラフなトレーニングでボコボコにされていた。でも5カ月で、かなりの成長を見せている。

米国の実情でいえば20歳のMMAファイターは、めちゃくちゃ若いということはない。それにタカヤにはレスリングのバックグラウンドがない。米国のファイターは7歳の時からハイスクールまで、レスリングをやってきたような連中ばかりだ。

タカヤの打撃は相当なもので、何より目が良い。動きも速い。そして、行かないといけないときに行ける。キルクリフでは、それができないと生き残れない。ただしMMAだけでなく、レスリングも同時に強化しないといけない。二倍の練習量が必要だ。それでもたった1人で日本からやってきたタカシとは違う。既に日本人ファイターがいて、タカシの人間性があって皆、タカヤのことを可愛がっている。2025年は堅実に正しいステップアップをさせたい。

<この項、続く>

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45 AB ACA Black Combat Column Gladiator MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC UFC300 UFN UFN248 イェン・シャオナン キム・ドンヒョン ジャン・ウェイリ ジャン・リーポン ソン・ヤードン チェ・ドンフン デイヴィソン・フィゲイレド ピョートル・ヤン ユ・スヨン リー・ジンリャン 中村倫也 佐々木憂流迦 安西信昌 平良達郎 徳留一樹 手塚基伸 日沖発 朝倉海 木下憂朔 本野美樹 水垣偉弥 河名マスト 漆谷康宏 風間敏臣 魅津希 鶴屋怜

【Column】マカオで11年振りにUFCを取材して……何だかんだと、詮無いことを考えてしまった

【写真】本当にすさまじい盛り上がり方だった (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)にマカオのギャラクシー・アリーナで開催されたUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」。メインのピョートル・ヤン×デイヴィソン・フィゲイレドの激闘に沸き返る1万2000人超の館内をケージサイドから眺めて、「全然違う」と素直に思わされた。
Text by Manabu Takashima

何が違うのか。過去のマカオ大会とは、明らかに別モノだった。UFCが前回マカオでイベントを行ったのは2014年8月23日、もう10年以上も前になる。

ギャラクシー・マカオとアヴェニーダ・シダージ・ノヴァを隔てたザ・ベネチアン・マカオのコタイ・アリーナに7000人強のファンを集めたUFN48のメインは、奇しくも今大会でカラーコメンテーターを務めたマイケル・ビスピンが、カン・リーと相対した一戦だった。

マカオに初めてUFCが進出したのは、その2年前。2012年11月10日のUFC Macao(UFC Fuel TV06)で五味隆典、水垣偉弥、手塚基伸、漆谷康宏、福田力と日本人5選手も出場した。同大会での中国人ファイターの出場はジャン・ティエチュエンの1選手のみ。それでもコタイ・アリーナに8000人のファンを動員し、日本大会と並びアジアで定期的にイベントが行われるという期待が寄せられた。

この後、今はUFCを去ったマーク・フィッシャーを長とするUFCアジアは、TUF Chinaを軸とした中国人選手の育成という命題を挙げ引き続き2 度に渡りコタイ・アリーナ大会を取り行っている。2014年3月のTUF China Finale大会では、そのTUF Chinaウェルター級決勝戦でジャン・リーポン×ワン・サイが組まれ、ジュマビエク・トルスンと3人の中国人ファイターと共に日沖発と徳留一樹が参戦した。

上記にあるUFN48ではTUF Chinaフェザー級決勝ニン・グォンユ×ヤン・ジェンピン、ジャン・リーポンとワン・サイ&ヤン・ジークイと中国人選手は5人に増え、日本人出場選手は安西信昌と佐々木憂流迦の2人だった。

これら過去のマカオ3大会の集客数は6000人から8000人、コタイ・アリーナの一部を使用するスケールでイベントは実施された。3大会連続出場はキム・ドンヒョン。特に中国がフューチャーされるという風ではなく、アジア大会という空気感だったことが思い出される。

あれから10年、UFCにおける中国の存在感は比較にならないほど、重要になっている。

世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリは当然として、男子でもバンタム級のソン・ヤードンやウェルター級のリー・ジンリャンが北米要員として地位を確立。20人に及ぼうかという契約配下選手の多くは、上海PIで最先端のトレーニング環境が与えられ、現地のローカルショーからRoad to UFCという道を経て最高峰に辿り着いている。

フロリダのキルクリフFC、サクラメントのチーム・アルファメールと中国人選手が米国のジムで練習、所属することは何も珍しくなくなった。

今回のマカオ大会には上に名前を挙げた中軸ファイターの出場はなかったが1カ月に 3度から4度、世界のとこかで見られるUFCの日常的なイベントで、中国のファンたちはお祭り騒ぎ状態だった。

UFC300でジャン・ウェイリに挑戦したイェン・シャオナンを始めとする10人の同朋に、1万2000人越えの大観衆は「加油(チャーヨー」と、力いっぱい叫び続けた。特別でなく、ご当地ファンを応援する。そして世界のトップに声援を送るという──熱狂がギャラクシー・アリーナに渦巻いていた。

メディアの数は昨年、一昨年のシンガポール大会とは比較にならないほど多かった。プレスルームもそれだけ巨大だ。ざっと見まわして、中国メディアの数は80を下らなかっただろう。

それだけ投資をした結果といえばそれまでだが、お祭りでなく日常がビジネスになることは、大きい。何よりマカオ大会の熱狂は中国の人々のUFCを見る目が肥え、UFCを楽しめるようUFCが手を尽くしてきたからこその結果だ。

天文学的な額の投資やその勢いを買うだけの経済基盤が、かの国にある。だから時間を掛けることができた。投資を回収できないのであれば事業の見直すことになることも承知し、それだけ費やしてきた。残念ながら、我が国の経済はそのような余裕はない。プロモーターやファイター、ジム関係者、専門メディア、皆がそうだ。いうと一国全自転車操業状態。だから、目の前の利益を追求する必要がある。

複数の日本人ファイターがUFCのメインカードに名を連ね、サッカーのプレミアリーグで活躍したり、MLBでレギュラーを務める選手のような名声を得るにはどうしたら良いのか。そのような日はやってくるのか。

強さを追求しているだけでは食っていけないという言い訳をやめて、格闘技の本質を曲げないでいられるのか。あるいは強さが絶対の価値観を持つMMA界とするために、投機できるビリオンネアーが現れるのを待つのか。ギャラクシー・マカオを闊歩する大陸からやってきた人達を眺めつつ、そんな現実離れした考えしか思い浮かばなかった。

それでも今、日本のMMA界に奇跡的な神風が吹こうとしている。朝倉海のUFC世界フライ級王座挑戦は、特別なことだ。9年振り9カ月振りの日本人のUFC世界王座挑戦が、デビュー戦。彼の日本における影響力の大きさとフライ級の現状が合致した特別な世界王座挑戦に加えて、このチャレンジに化学反応を示す下地が今は少なからずある。

格闘技・冬の時代と呼ばれた頃に、「UFCで戦いたい」と猫も杓子も口にしていたのとは違う──本気で強さを追求することで、選択肢がUFC一択となったファイター達が存在している。平良達郎、中村倫也、鶴屋怜、木下憂朔、風間敏臣、井上魅津希──そんな面子に、Road to UFCと同時開催なんてことがあるなら強さを追求する純度と強度が高まるイベントの実現も可能になるに違ない。

この動きを一過性でなく、恒常性とするには……強さが軸となるマッチメイクをプロモーターが組める仕組みを構築すること。それにはファイターとプロモーターが対等の立場になる環境創りが欠かせない。過去の慣例に縛られない。過去の成功例でなく、今の成功例に目をやること。

近い例でいえば、それこそ朝倉海の大抜擢だ。なぜ、デビュー戦&世界挑戦が現実のモノとなったのか。彼はRIZINが求めることをやり抜き、UFCが求めるモノを追求してきた。その姿勢を学ばずに「RIZINで戦いたい」、「UFCと契約する」と口にしても、正直どうしようもない。

Road to UFCも然りだ。入口に立つことが大切なのは、UFC本大会であってRoad to UFCではないはず。出場を目指してレコードを綺麗にするために、強い相手との対戦を避けるような姿勢では、豪州が加われることが予想される次回大会を勝ち抜くことができるだろうか。

今やコンテンダーシリーズもそうだが、Road to UFCという「勝てば官軍」的なトーナメントで生き残るのは綺麗なレコードは当たり前。それも強い相手を食って、綺麗なレコードである必要がある。

韓国人ファイターだが、ユ・スヨンは昨年12月のNAIZA FCの敗北後に1月にBlack Combatでキム・ミウ戦と戦った。結果はNCだった。この2試合を経てRoad to UFCに出場できなかったかもしれない。

と同時に、この2戦を経験していないと今の強さがなかったかもしれない。要はユ・スヨンはRoad to UFCで戦う権利を得るために、チャレンジをした。

チェ・ドンフンは強いが試合が面白くないという韓国内での評判を、Gladiatorの2戦で払拭した。日本での試合は、現状を変えるために必要だった。

倒せる武器があることを自認し、準決勝まで勝利を最優先とした。そしてファイナルは見事なKO勝ちを飾った。彼もまた昨年12月と今年の2月と日本で戦って、Road to UFC出場権を得ている。

レコードが汚れるリスクを冒して、戦績を積んだうえでRoad to UFCに出場しても勝てないこともある。実際に河名マストや本野美樹はそうだったと言える。だからこ、その姿勢を評価する業界になることが、日本が強くなる第一歩ではないだろうか。

頂きを目指すには、登山口がどこにあるのか。そのルートをしっかりと確認、精査しないと登山はできない。その挑戦が成功例も失敗談も将来に活かすことはできないままで終わる。

根本として、日本を強くするのはプロモーターではない。ジム、そしてファイターだ。それを評価するのがプロモーターの役割で、さらに商売にする才覚が求められる。中継パートナーも同様だろう。ではメディアの役割とは何か……正直、専門メディアの役割など、もうとうになくなったのではないかと思っている。

フォロワーが多いインフルエンサーに、しっかりと格闘技を伝えてもらう方がよほど、Yahooへの転載でPV数を増やしてGoogle広告で生き永らえようとする専門メディアより影響力があるはず。影響力のある有名人や中継局、大手メディアに対して、情報提供でなく知識の共有を目指した記事を書く。それが、実はネット時代になる以前と変わらぬ専門メディアが果たすべき役割だ。


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【DEEP Tokyo Impact2024#05】北米登竜門経験者グティエレス戦。後藤丈治「計画的偶発性フィニッシュ」

【写真】ONE FFでの異次元フィジカルを経験して、後藤のMMAが如何に変わったか。期待 (C)TAKUMI NAKAMURA

23日(土)東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2024#05で、後藤丈治がマンド・グディエレスと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2023年はRIZINで2連勝し、今年5月には試合の機会を求めてONE Friday Fights 61でイリアス・エジエフと対戦した後藤。試合はエジエフの圧倒的なフィジカルとコントロール力に苦しめられ、最後はRNCで一本負けを喫した。

連勝こそストップした後藤だったが、エジエフと対戦したことで×外国人を見据えてトレーニング内容も変えて国際戦を希望。初参戦のDEEPでDWCSやTUFに出場経験のあるグディエレスとの一戦が決まった。

グディエレスのビザの都合により、試合日程が4日の後楽園大会から約3週間後ろ倒しとなったが、後藤自身は「延期前の時点で100パーセント仕上がっていたんですけど、あれからさらに110、120パーセントと上がっている」、「今の自分には覚醒の音が聞こえてきている」と頼もしげに語った。


『あっ、これは絶対強いな』と思って、成績も見ないでオッケーしました

――当初4日のDEEP122で予定されていたマンド・グディエレス戦がグディエレスのビザの都合により、約3週間後にスライドされる形となりました。最初にこの話を聞いた時はどんな心境でしたか。

「最初はマジか!と思いましたが、外国人選手が相手なので、そういったトラブルもありえる話ですし、そこまで驚きはしなかったです。あとは試合まで3週間あったらもっと整えられるなという風に前向きに捉えていました」

――試合そのものがキャンセルにならなくてよかったと。

「はい。長南(亮)さんからは『代わりの選手を探してもらうか?』とも言われたのですが、自分としてはマンドとやりたかったので『マンドとやる方向でお願いします』と伝えました」

――試合までの期間が延びた分、さらに仕上がっていますか。

「あの時点で100パーセント仕上がっていたんですけど、あれからさらに110、120パーセントと上がっている状態です」

――後藤選手はRIZINで2連勝していて、今年5月にONE FFにも参戦しました。次の戦いの舞台としてDEEPを選んだ理由はなんですか。

「1番の決め手は対戦相手ですね。今自分は新たにMAG agency(佐藤天や木下憂朔らも、マネージメント下にある)というエージェントについてもらっていて、海外の試合に繋がる話をいただくようにしているんですね。その中で長南さんから『こういう相手で話が来たぞ』という提案をいただいて、相手がマンドということで即決しました」

――どこの団体で戦うかではなく、どんな相手と戦うかで今回のDEEP参戦に至ったわけですね。

「そうですね、最初にマンドの写真を見せられた瞬間、ビビッ!ときて。『あっ、これは絶対強いな』と思って、ぶっちゃけ成績も見ないでオッケーしました」

――後藤選手としては海外での試合、外国人選手と戦っていくことが今のテーマですか。

「TRIBE TOKYO MMAはジムとして×世界を目指していて、自分もそこに向けてやっていきたいと思っていました。そのなかで5月にONE FFに出て、自分よりデカいヤツ(イリアス・エジエフ)とやって、そこで初めて身体的なことも含めてこんな強い選手がいるんだというのを肌で感じました。と、同時にこれからはそういう相手と戦っていきたいという気持ちが強くなりましたね」

――エジエフ戦が後藤選手のなかで目指すべきものを明確にしたのですか。

「自分の中ではかなり大きい試合になりましたね」

――あの試合で2人が並んだ時、見ている側も体のサイズの違いを感じました。実際にエジエフと肌を合わせて、そういった違いは感じましたか。

「組んだ時の感覚が全く違いましたね。ONEは戻しの体重にも制限があるんで試合後に計量があるんですけど、その時にエジエフは70キロ以上あったみたいで。ルール的にありなの?と思いましたが(苦笑)、それも含めていい経験になりました」

――具体的にどこでサイズの違いを感じましたか。

「組まれた時にカチっとハマる感じというか、力強さが全く違いました。日本で階級が上の選手と組んだ時とは違う感覚で。なんなんですかね、あれは」

――そこも踏まえてエジエフ戦後に新たに取り組んでいる練習はありますか。

「1番はレスリング力の強化です。半年前から専修大学さんに行かせていただいていて、レスリングが強い大学生たちと練習しています。エジエフに負けた一週間後に中村倫也さんに連絡して、どこのレスリングシューズがいいかまで教えてもらいました(笑)」

――練習そのものを根本的に見直したのですか。

「自分はその必要性があると感じました」

――後藤選手にとってはトレント・ガーダム戦以来の国際戦でしたが、外国人選手と戦うことの厳しさ・難しさを感じましたか。

「そこは感じました。だから本当にいい経験になったというか、あの試合で色んなことが分かって、あれから半年経って、自分の中では覚醒の音が聞こえてきていますね。今回の試合で(自分が)変わるかもなというのも感じています」

お前ら全員他人事じゃねえぞという気持ちで、全員喰っていきたいと思います

――そういった経験があったからこそ、次も外国人選手と戦いたいという気持ちが強かったのでしょうか。

「はい。自分はRIZINにも出させてもらっていて、RIZINは最高の団体だと思うのですが、なかなか試合のチャンスがチャンス巡ってこないところもあって。RIZINで海外からやってくる黒船のような選手たちを叩いていきたいのですが、チャンスを待つばかりでは試合する機会を逃してしまうし、今はキャリア的に試合をして攻める時期だと思っているので、どんどん試合をしていきたいと思っています。それこそONE FFに出ていなかったら、意識も変わっていないと思うし、ここまで練習環境を変えることもなかったと思います」

――対戦相手としてグディエレスにはどんな印象を持っていますか。

「やっぱり組みとレスリングの選手で、その中で極めもある。柔術が出来る選手という印象ですね」

――そういった意味では噛み合う相手という認識ですか。

「そうですね。今回はもう作戦も決まっていて、計画的にやりつつも偶発的なところも狙うというか………計画的偶発性フィニッシュみたいなイメージです。試合を見ていたら『たまたまフィニッシュした』や『あんなことあるんだ』と思われるかもしれませんが、実はすべて計画されていたもの、みたいな。色んな仕掛けを持って、全部のゴールに向かって、そこを自由に選択していく……そういう作戦を考えています」

――かなり明確にフィニッシュのイメージができているようですね。

「色んなパターンでゴールが見えていて、色んな場面でフィニッシュができるように仕上げてきて、そこが今回1番変えた、変えて整えてきたところだと思います」

――グディエレス戦が楽しみになる言葉です。今後は海外のイベントにつながる試合をやっていく方向ですか。

「最初にお話した通り、海外に向けてというのももちろんあるし、僕がRIZINに出たのはRIZINに朝倉海選手という名実ともに強いチャンピオンがいて、 そこにどれだけ食らいついていけるか?というテーマがあったからなんですね。彼がUFCに行ったというのもあって、自分もそこに行くから待っとけよという気持ちもあるし、国内でやり残したことがあるとすれば、今RIZINのベルトを持っている井上直樹選手やセルジオ・ペティス選手にも触れてみたい。あとは秋元強真選手が何かのインタビューで僕の名前を出していて『俺はそのことを忘れてねぇぞ』というのもありますね」

――国内外問わず、バンタム級の選手たちは「待ってろよ」という気持ちですか。

「はい。お前ら全員他人事じゃねえぞという気持ちで、全員喰っていきたいと思います」

■視聴方法(予定)
11月23日(土)
午後12時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

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MMA o RIZIN Road to UFC UFC YouTube その他 アレックス・ペレス アンソニー・スミス クレイ・グイダ ジョシュア・ヴァン タティアナ・スアレス タリソン・テイシェイラ チェイス・フーパー ドミニク・レイエス ニック・ディアス ブランドン・モレノ マックス・グリフィン マネル・ケイプ モフサル・エフロエフ ランディ・ブラウン 中村倫也 佐々木憂流迦 堀口恭司 平良達郎 朝倉海 木下憂朔 風間敏臣 魅津希 鶴屋怜

UFC 310:朝倉海 アルティメットメディアデー Presented by U-NEXT

概要欄
UFC® 310:ムハマッド vs. ラフモノフ
日本時間:2024年12月8日(日)
会場:T-Mobileアリーナ(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)
配信:U-NEXT / UFC Fight Pass

世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であるUFC®(Ultimate Fighting Championship)が日本時間12月8日(日)に開催を予定しているUFC® 310のセミメインイベントにて、UFCフライ級王者アレシャンドレ・パントージャが、UFCデビューを飾る朝倉海を相手に3度目の防衛戦に挑みます。

2023年7月に開催したUFC 290で、当時のUFCフライ級王者ブランドン・モレノを下してUFCフライ級王座を獲得したアレシャンドレ・パントージャ(28勝5敗、ブラジル/アハイアウ・ド・カボ)は、以降の1年間でブランドン・ロイバルとスティーブ・エルセグを退けて王座防衛に成功しました。パントージャはサブミッションで10勝、ノックアウトで8勝、第1ラウンドフィニッシュ10回を記録しており、モレノ(3戦)、アレックス・ペレス、マネル・ケイプ、佐々木憂流迦、カイ・カラ・フランスら強豪に勝利しています。

UFCデビュー戦がタイトルマッチという歴史的な一戦に挑む朝倉海(あさくら・かい、21勝4敗、愛知県)は、現在、日本で最も有名なMMAアスリートであり、10年以上のMMA経験を持つ実績あるノックアウトアーティストと称されています。朝倉のベーススタイルは打撃とグラップリングを包括する日本の空手、禅道会。UFC参戦までに2連勝を収めており、日本のRIZIN FFでは過去12試合中9試合でメインイベントまたはセミメインイベントを務めています。最近では2023年12月にフアン・アーチュレッタを破ってRIZIN FFバンタム級王座を獲得した経歴を誇ります。また、これまでに朝倉はマネル・ケイプ、堀口恭司、佐々木憂流迦らを下してきました。

朝倉の参戦により、UFCロースターに名を連ねる日本人選手はフライ級ランキング5位の平良達郎、女子ストロー級の魅津希、ウェルター級の木下憂朔、ROAD TO UFCシーズン1バンタム級ファイナリストの中村倫也と風間敏臣、ROAD TO UFCシーズン2フライ級優勝者である鶴屋怜の7名となります。

対戦カード一覧(予定)
【メインイベント】
ウェルター級タイトルマッチ
ベラル・ムハメド vs. シャフカト・ラフモノフ

【セミメインイベント】
フライ級タイトルマッチ
アレシャンドレ・パントージャ vs. 朝倉海

【その他カード:順不同】
ヘビー級:シリル・ガーン vs. アレクサンドル・ボルコフ
ウェルター級:ビセンテ・ルーケ vs. ニック・ディアス
フェザー級:モフサル・エフロエフ vs. アルジャメイン・スターリング
ウェルター級:ランディ・ブラウン vs. ブライアン・バトル
ヘビー級:タリソン・テイシェイラ vs. ルーカス・ブジェスキー
女子ストロー級:タティアナ・スアレス vs. ビルナ・ジャンジロバ
フライ級:コーディ・ダーデン vs. ジョシュア・ヴァン
ライト級:クレイ・グイダ vs. チェイス・フーパー
ウェルター級:マイケル・キエーザ vs. マックス・グリフィン
ライトヘビー級:アンソニー・スミス vs. ドミニク・レイエス

※対戦カードおよび試合順、試合数は事前の予告なしに変更となる場合がございます。

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【DWCS S08 Ep05】UFC契約を賭けたベルガウイ戦へ、岩﨑大河「今回は勝ちに徹しようと思っています」

【写真】渡米後のインタビューに、いつもの大河スマイル(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(水・日本時間)、米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDWCS S08 Ep05で、岩﨑大河がユースリ・ベルガウイと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

岩﨑にとっては昨年9月のキム・ウンス戦以来、1年振りの試合がUFCとの契約を賭けたDWCS出場となった。対戦相手のベルガウイはキックボクサー時代、2017年にはGLORYのミドル級トーナメントを制している。さらにGLORYでは現UFC世界ライトヘビー級王者のアレックス・ポアタン・シウバにも勝利したキャリアを持つ。今回2度目のDWCSチャレンジとなるベルガウイと、ABEMA TVの武者修行プロジェクトを経て成長したという岩﨑が戦う。UFC2から30年――あの浪漫を求めて。


ちょうどCMMAで同じようなタイプの選手と練習していた

——昨年9月以来、1年振りの試合を控えている岩﨑選手です。この期間は、UFCとの契約あるいはDWCS出場を調整していたのでしょうか。

「いえ、そういうわけではないんです。ABEMA TVさんの武者修行プロジェクトに参加させてもらったり、修斗さんから何度もオファーを頂いていましたけど、いろいろ重なって——試合が決まらずに1年経ってしまいました」

——岩﨑選手の中で、1年も試合間隔が空いたことに対して、それほど特別に捉えているわけではないのですね。

「知らない間に1年経っちゃった、という感じです(苦笑)」

——なるほど。ではまずABEMA TVの武者修行プロジェクトの感想から教えてください。

「日本と米国ではMMAのロジックが違うというか。そのロジックを学ぶために、以前から米国で練習してみたいと思っていました。ABEMA TVさんのおかげで、ビクター・ヘンリーがいるカリフォルニアのCMMAというジムに行かせてもらえて良かったです」

——日本と米国でMMAのロジックが違うというのは、何が一番大きく違いましたか。

「自分も言葉で説明するのは難しいけど、根本の考え方が違いますよね。米国では皆が、MMAで一番主にしているところが、どこにあるか。そこに重きを置いている感じで。まず全員レスリングができるのはマストで、テイクダウンできることがベスト。そのための壁際の練習をやっていると思います。

たとえば日本でストライカーなら倒されない、あるいは倒されてからの展開からスタートする部分があります。しかも練習中に抽象的な言葉が飛びがちで。米国では一つひとつの要素がチェーンとして繋がっているというか。『米国の選手は、こうやってMMAの構造を考えているんだな』って知りましたね。ちゃんとMMAを勉強しながらMMAをやっているんだと思います」

——キリクリフFCで練習している木下憂朔選手も仰っていますが、どのようなスタイルで戦おうとも、まずはレスリングが根本にあるわけですね。

「第一にレスリングで、レスリングに合わせた打撃を学ぶ。レスリングができれば打撃も生きる、という考えですよね」

——全てレスリングありきで各技術が構築されていくわけですか。

「自分がレスリング出身でなくても、とにかくジムでレスリングの練習をやりますから。日本だと20歳を越えたり大学を卒業すると、なかなかレスリングをイチから学べる環境がないんですよ。それが米国では、MMAのジムで一からレスリングを学ぶことができる。腕の取り方、テイクダウンの入り方から、すごく細かい技術まで教えてもらえたのは良かったです」

——その武者修行プロジェクトを経て、今回のDWCS出場は急きょ決まった話だったのでしょうか。

「まず武者修行プロジェクトに行かせてもらった時、現地のコーチに米国のマネジメント会社を紹介してもらったんです。そこで『UFCを目指している』と言ったら、『じゃあDWCSに出られるよう交渉しよう』という話になって。

だけど8月に入ってDWCSが始まり、カードも埋まっているから諦めます——と伝えた1週間後に、マネジメント会社から『DWCSに欠員が出た!』と連絡が来ました。そういった経緯で自分を代役に選んでもらえたのが、今から1カ月ぐらい前です」

——DWCSを諦めると決めた時点では、もう今後の試合スケジュールを考えていたのですか。

「そろそろ試合しないと、もう1年経っちゃうなという感じで。そうなると自分の仕事は何なのか、って話になってしまいますからね。だからDWCS以外で交渉しようと思っていたところで。個人的には3月から5月まで米国で練習させてもらい、海外勢のフィジカルやMMAのスタイルを肌で感じました。そこから帰国して日本で練習しながら、いつでもDWCSに挑戦できるように準備はしていました。

それと対戦相手の映像を視ると、ちょうどCMMAで同じようなタイプの選手と練習していたんです。スパーリングではその選手に勝っていたと思うし、これは行けるかなと。実際に試合をしてみないと分からないですけど、いろんな伏線が繋がって準備はできていました。おかげで気持ちにも余裕はできていますね」

出場を躊躇していると、ずっと足踏みし続けるMMA人生になってしまう

——CMMAで一緒に練習していた選手というのは?

「ルイス・フランシスコネリというブラジルのウェルター級ファイターで、LFAで4戦4勝——全て1R KO勝ちしていますね。LFA側からも期待されていて、次はメインカードに出るかもしれないと言っていました。今回も自分は早めに渡米して、ルイスと調整しています。身長が198センチ、リーチは235センチぐらいあって」

——ベルガウイ対策としてはピッタリの練習相手ですね! 現在UFCと契約するにはRoad to UFCかDWCSから、という形が多くなっています。日本人選手でも、いきなりUFC本戦出場となった平良達郎選手と朝倉海選手は例外で。

「最初はRTUでワンマッチを組んでもらえるかどうか交渉してみようか、という話もあったんです。でもアジアのRTUは重い階級の試合はやらない、という方向性みたいで。だったらDWCSに狙いを絞ろうということになりました」

——今年のRTUはライト級もワンマッチのみでしたし、ウェルター級以上はワンマッチを組むことすら無さそうですね。とはいえ、RTUとDWCSでは仕組みが大きく異なります。どんな内容でもトーナメントで優勝すればUFCと契約できるRTUに対して、DWCSでは勝利だけでなく試合内容のインパクトも求められる傾向にあります。

「それは分かります。もちろんフィニッシュしたほうが契約してもらいやすい。でも相手は去年のDWCSにも出ていて、組みで負けているじゃないですか。今回は2度目のチャレンジで――もともとベルガウイと対戦する予定だったという選手の試合映像を視たら、僕と同じストライカーでした。だからUFCとしては、今回ベルガウイと契約したいのではないかと思ったんですよ(笑)。

その印象を周りの人たちに伝えたら、みんな『たぶんそうなんだろうね』と言っていて。だから僕がベルガウイにサブミッションで勝っても、UFCとは契約できないんじゃないか。KOでないと契約できない、というぐらいに考えていますね」

——ベルガウイはGLORY時代に対戦しているポアタンとアデサニャに続く、第3のキックボクシング出身ファイターとして期待されているかもしれません。この2選手と同じように身長が高く、リーチが長くてKOも多い。

「しかもGLORYでポアタンに勝ったことがありますからね。その実績だけでも、プロモーター側からすれば欲しい選手だというのも分かるんです」

——昨年のDWCSでマルコ・トゥーリオはベルガウイに判定勝ちを収めたもののUFCと契約できませんでした。しかし今年8月、2度目のチャレンジでKO勝ちして契約に至っています。ということは、昨年のトゥーリオのような勝ち方では契約できない可能性が高いです。

「本当に分かりやすいです。でも個人的には、勝ちに徹しようと思っています。たとえば序盤にバックを奪って、ボディクラッチで相手は動けない。だったら残りの時間はずっとその状態でいたいですね。

正直言うと、自分はどんな試合内容でも今回は契約してくれないと思っています。でも勝てば来年もDWCSに出場できる可能性がある。その場合は、自分と契約したいためのカードになっているかもしれないですよね。その試合のために、また1年頑張れば良い。

僕としては今回、このレベルの相手に対して自分がどれぐらい通用するのか。それが分かれば良いと考えているんですよ」

――なるほど。考えてみれば北米MMAと自分の現在のレベルを比較できる相手といえば、IGFで対戦したハファエル・ロバトJrのみでした。

「しかも海外でMMAの試合に出るのは今回が初で。だからって出場を躊躇していると、ずっと足踏みし続けるMMA人生になってしまうと思うんです。ここで一回ステップアップできるなら挑戦したい、という気持ちでいます」

——翌週にはパンクラスのミドル級KOP、内藤由良選手もDWCSに臨みます。同じ階級の日本人ファイターとして意識するようなこともないですか。

「ないです。同じ日本人ファイターである、というだけで。今回UFCは内藤選手と契約したいマッチアップなのかな、とも思っています。それだけ立場が違うなかで比べても仕方ないですよね。自分は自分であって」

UFC2から30年の時を経て、再び大道塾の選手がオクタゴンに入る

——DWCSの試合を目前に控えて、それだけ自分自身のことを客観視できていることも凄いですね。

「いえいえ(苦笑)。いわばUFCはプロモーターとしてプロフェッショナルであり、こちらもプロのファイターとして自分に何がもとめられているかは理解しないといけないと思うんですよ。今回、自分の立場は相手を立てるための脇役だと考えています。そこで僕が勝ったりすると、視ている側としても面白いでしょうし。

もちろん自分が一番欲しいものは、UFCとの契約です。UFC2から30年の時を経て、再び大道塾の選手がオクタゴンに入るということを大切にしたかったです」

——UFC2から30年! その言葉を聴くと、格闘技ファンの気持ちが蘇ってきます。以前、オクタゴンのスポンサーバナーに「KUDO」という文字が見えた時は興奮しました。「KUDO」が何の会社かは分かりませんが……。

「自分も視ていて気になりました! 調べてみると飲食関連の会社みたいですね。詳しいことは分からないのですが」

——そうだったのですね(笑)。では対戦するベルガウイの印象を教えてください。

「好き嫌いがハッキリしている選手ですよね。距離を取って打撃で戦うのは好きだけど、距離を詰められるのは嫌い。自分にとって気持ち良いことを続けたい選手だと思います。それはキック時代から今のMMAに至るまで変わっていなくて――。僕も20年、格闘技をやっているから分かるんです。長い期間をかけて染みついたものは消えない。なかなか新しいスタイルに変えるのは難しいですよね」

——昨年のトゥーリオ戦でも、打撃の圧をかけられたら極端に手数が減っていました。

「たぶん打撃面がしっかりしているからこそ分かる部分ってあるんですよ。打撃を知らない人のほうが、プレッシャーをかけられても無視して打ち返してきたりとか。でも——自分もそうですけど、打撃の間合いが大切だと分かるからこそ、間合いを保とうとしてしまうところがある。そういう意味ではメチャクチャ分かりやすいです。それとグラップリングは何もやっていないんじゃないか、というレベルで。ただフレームが大きいので、そこは気にしないといけないです」

——そのベルガウイを相手に、遠い間合いで待つのはリスクがあります。となると至近距離で戦うことになるのでしょうか。

「自分もリーチが長いわけではないし、かといってパンチをよく使うタイプではないので、近い距離で組むチャンスを探すことにはなると思います。また日本人選手がUFCと契約することが増えてきたなかで、まだ中量級の選手は少ないです。そんななかで自分がUFCとの契約を目指して頑張ります」

■視聴方法(予定)
9月11日(水・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

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45 BELLATOR MMA MMAPLANET o TTFC10 エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス キック 木下憂朔

【TTFC10】世界への扉をこじ開けるKO勝利! 左でダウンを奪ったエフェヴィガがサンチェスをパウンドアウト

【写真】激勝!!(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
Def.1R3分40秒 by TKO
エマニュエル・サンチェス(米国)

サウスポーのエフェヴィガが左ハイで先制する。さらに左インローを浴びせるエフェヴィガ。右ジャブ、左インローから試合をつくっていくエフェヴィガに対し、サンチェスも距離を詰めていく。エフェヴィガの左ストレートがサンチェスの顔面を捉えた、右カーフキックも当たる。サンチェスも細かくローを返すが、エフェヴィガが右ヒザでチェックした。

左ローから左ストレートを伸ばすエフェヴィガは、オーソドックスにスイッチして左ハイを繰り出した。右カーフからサンチェスを捌くエフェヴィガ。左テンカオからオーソドックスにスイッチして右を浴びせた。至近距離になるとサンチェスの右が襲い掛かる。エフェヴィガは左ストレート、右ジャブをクリーンヒットさせる。左ストレートで尻もちを着かせたエフェヴィガは、そのままパウンドを連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

元Bellator戦士のサンチェスを完全にKOし、世界への扉をこじ開けたエフェヴィガ。米国キルクリフで練習を共にし、今回セコンドについた木下憂朔と抱き合った。試合後にマイクを握ったエフェヴィガは「これが9回目の試合で、圧倒的にレベルの高い相手と戦えて光栄でした。自分も普段からTRIBEで厳しい練習をしていて、米国でも揉まれて、ちょうど良いタイミングで練馬で試合を組んでくれました。これが自分にとって大きな区切りになると思います。これから世界へ行ってトップになります!」と語った。


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