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【Special】『MMAで世界を目指す』第9回:鈴木陽一ALIVE代表「長谷川賢に訊く世界のフィジカル」─01─

【写真】対談は3回にわたって掲載します(C)SHOJIRO KAMEIKE

MMAワールドで勝つためには、フィジカル強化が不可欠となった。この連載では「MMAに必要なフィジカルとは?」というテーマについて、総合格闘技道場ALIVEを運営する鈴木社長=鈴木陽一代表が各ジャンルの専門家とともに、MMAとフィジカルについて考えていく。
Text by Shojiro Kameike

今回は現役MMAファイターであると同時にProgress実行委員会代表を務める長谷川賢に、日本と海外のフィジカルについて訊いた。長谷川は国内ヘビー級(DEEPメガトン級)の試合はもちろんONEタイトルマッチ、米国での試合や練習も経験。さらに現在はモンゴルをはじめアジア人ファイターを発掘している。そんななかで長谷川が見たフィジカルとは。


鈴木 今回は選手として海外での試合を経験し、現在はプログレス実行委員会として強豪外国人選手を招聘している長谷川賢さんをお招きしました。長谷川さんには「日本人選手が世界で活躍するためのフィジカル」についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

長谷川 よろしくお願いします!

2度にわたり当時のONEミドル級王者オンラ・ンサンに挑んでいる長谷川。現在と比べたらーー細い(C)MMAPLANET

鈴木 早速ですが日本MMAの現状を見ると、フィジカルトレーニングに取り組んでいる選手は少ないのではないかと思っています。格闘技が専業ではない選手が少なくないことも関係しているかもしれません。MMAファイターの練習は打ち込み、ドリル、ミット、スパーリングで終わることが多くはないですか。

長谷川 僕もプロになって最初の頃は、それほどフィジカルにはフォーカスしていなかったです。礒野元さんから言われたのは「アマチュアに多いタイプだ」と。僕はアジリティ(敏捷性)が高いけど、フィジカルは強くない。それをアジリティで誤魔化しながら戦っているということでした。

鈴木 なるほど。

長谷川 「普通ならフィジカルで勝負するところを、アジリティですり抜けている。その能力は高く買っているけど、フィジカル強化が急務だよ」と言われて。そう言われたあと米国へ練習に行った時も――デビュー当時の僕はヘビー級で、米国で練習していると『やっぱりこの選手たちとはフィジカルが違うな』と感じました。そこで初めて、日本人選手のヘビー級は成り立たないと思ったんです。

鈴木 米国のヘビー級だと体重は100キロ以上あるのに体脂肪率が10パーセントとか、そういう選手がいたりしますからね。

長谷川 ヘビー級のリミットである120キロまで減量してくる選手がいるわけじゃないですか。そうなるとライトヘビー級とヘビー級では、他の1階級差とも違う。僕も米国で練習したあとライトヘビー級に下げて、フィジカルトレーニングに取り組むようになりました。

日本人選手でフィジカルの強さを感じたのは、岡見勇信さんです。特にヘクター・ロンバート戦直前の岡見さんは凄かった。ミドル級なのに、岩と組んでいるような感覚でしたね。「これが世界のスタンダードなんだな」と思いました。

鈴木 岡見選手はUFCで最も結果を残した日本人選手の一人です。しかし、その岡見選手もUFCでベルトを巻くことはできなかった。そう考えると、国内各団体のトップランカーでも、海外の選手と比べてフィジカルでは劣っている可能性があるわけですよね。

長谷川 可能性がある――というより、間違いなく劣っていると思います。正直なところ、僕が礒野さんに言われてから取り組んでいたフィジカルトレーニングの量と比べると、多くの選手がその半分もやっていないのが現状で。

鈴木 長谷川さんはプログレス実行委員会として選手発掘のために、いろんなアジアの国を回っていますよね。そうしたアジアの国々の練習はどうなのでしょうか。

長谷川 アジアの選手も、まず身体が出来ていますね。それが生まれ持ってのものなのか、トレーニングで身につけたものなのかは、選手にもよるとは思います。モンゴルでは興味深い話を聞いたんですよ。モンゴルの地方選手が言うには「ウランバートルの選手は腕立て伏せもできないよ」と。

鈴木 えっ!?

Gladiatorフライ級王者オトゴンバートルは、ウランバートルから約640キロ離れた、中国との国境にあるバヤンホンゴル県出身(C)MMAPLANET

長谷川 「地方でゲルに住んでいるような遊牧民たちはフィジカルが強いんだ」と聞きました。もちろん腕立て伏せができないわけはないんですけど(笑)。ただ、それだけモンゴルの地方出身の選手はフィジカルが突出しているということですよね。

鈴木 最近のダゲスタン系ファイターのSNSを見ていると、練習は懸垂をはじめとして原始的なトレーニングを延々としているイメージがあります。

長谷川 これはフィジカルの話から逸れるかもしませんが、世代として「僕より上」「僕より下」で組み技の練習量が全然違うと思います。あくまでMMAファイターに限った話ではありますけど、組み技の練習量が少ないためにフィジカルで劣っているのではないか――そう感じることは多々ありますね。

鈴木 そうですね。昔は有名な道場へ出稽古に行くと、木口式トレーニングなど対人トレーニングや対人のスパーリングが多かった。

――個人的な印象としては木口道場出身ファイター、そして和術慧舟會出身ファイターですね。岡見選手がそうであるように。慧舟會東京本部に掲げられていた「力なき技は無能なり」という言葉が懐かしいです。

長谷川 あぁ、なるほど。慧舟會出身の人たちは皆、力が強かったです。そこまで組みの練習が多いことに加えて、補強もあって。

――現在は韓国でコリアン・トップチームの練習を見ると、いつも慧舟會東京本部を思い出します。

鈴木 これはインターネットやSNSの普及も大きいと思っています。ウチの選手たちを見ていても、YouTubeやSNSで技術の動画を入手できる。セミナーの動画を視ながら「こういう技がある」と言ってくるんだけど、僕から「じゃあ、その技をやりこんだの?」と訊くと、決してそうではないことが多いです。

長谷川 ベースがないと、それは単なる上積みにしかならないんですよね。

――たとえばMMAレスリングという言葉があります。それはレスリングというベースの先にあるもので、いきなりMMAレスリングの部分だけすくい上げることはできないとは思います。

長谷川 確かに。練習でも「なぜそれを練習しているのか」を分かっていない部分は多いと思います。大事な部分を理解せずに、形だけつくろうとしているから。

鈴木 それこそ最も原始的な格闘技であるレスリング=ちゃんと組んで相手を制することを考えるためには、プログレスのルールって良いと思うんです。MMAファイターが強くなるために、組んで倒して極める。下になったらスイープしたり、エスケープして立ち上がる。

長谷川 そこなんですよ。下になるのは、極める技術を持っているからこそ。でも多くのファイターはそうでなく、テイクダウンの攻防で負けて下にされてしまっています。

鈴木 ヌルマゴ軍団を見ても、特別なレスリングをしているわけじゃないと思います。

長谷川 彼らのMMAはワンパターンだと言う人もいるけど、そもそも強いから余計なことをしなくても勝てるわけですよね。「力も技術」という人もいますし。

――ダゲスタンや中央アジア勢は、もう生き物として強いと。

長谷川 はい。余計なことをしなくても良い強さ、というものです。ボクシングでもマニー・パッキャオは、基本的なワンツーが中心だったじゃないですか。ヌルマゴも現代MMAにあって、まずテイクダウンと倒して以降を突き詰めている。そのために何か足りないと思ったら、スクワットをするとか。要はフィジカルって、どれだけ強さと向き合っているかというパロメーターの一つだと思っています。

<この項、続く>

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45 AB Black Combat DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS48 DREAM HIME INVICTA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK08 V.V mei YouTube クレア・ロペス シン・ユリ 岡見勇信 水垣偉弥 浜崎朱加 重田ホノカ 須田萌里

【DEEP JEWELS48】重田ホノカ負傷で、HIME戦中止。お帰り浜崎朱加が、須田萌里と22の歳の差マッチ

【写真】このV.V Mei戦から、10年3カ月(C)MMAPLANET

17日(月)、DEEPより3月23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS48でHIMEとの対戦が決まっていた重田ホノカが練習中の負傷により欠場し、同カードは中止になることが発表されている。
Text Manabu Takashima

前フライ級QOP重田ホノカのJEWELS初参戦は延期となったが、その代わりといっては何だか、インパクトが強すぎるカードが新たに明らかとなっている。それが浜崎朱加と須田萌里の49キロ契約マッチだ。


エキシやグラップリングでなく、浜崎がDEEPで戦うのは2014年大晦日のDEEP DREAM以来10年3カ月振り。JEWELSでのラストファイトはさらに遡ること4カ月前の同年8月だった。その後、浜崎はInvicta FCからRIZINで19戦を女子MMAの第一人者として戦ってきた。

浜崎は近年、ケガに悩まされる。昨年2月にRIZIN LANDMARK08でクレア・ロペス戦が決まっていたが、左尺骨骨幹部骨折で全治5カ月の重傷を負い、9カ月後のLANDMARK10のシン・ユリ戦で再起(2R1分15秒に一本勝ち)した。

岡見勇信や水垣偉弥のようにJ-MMAの看板を背負った浜崎が、北米に進出しInvicta FCでベルトを巻いてから9年半が過ぎた。その俊敏なファイトからは想像もつかないが、42の歳を終えようとしている。

対する須田は2004年生まれの20歳、浜崎のプロデビューは彼女が5歳の時だ。昨年はBlack Combatでアトム級王座挑戦を経験した須田は身体能力が上がってきた印象を残している。当然のようにシンクロすることがないキャリアを踏んできた両者の戦いの行方を占うことは難しい。

ポジションを制しての極め力、足を越していく力は浜崎。越されない動きに連動した極め力は須田。3Rを戦う持続力よりも、一瞬の瞬発力が勝負を分ける。そんな試合展開が期待される──超世代闘争だ。

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BELLATOR o RIZIN UFC YouTube   ストラッサー起一 チャンネル 修斗 岡見勇信 朝倉未来 青木真也

【超有料級】国内RIZIN選手は外国人選手に勝っていけるのか?練習環境、コーチについて言及する!

最後までご視聴ありがとうございました。
また次回の動画でお会いしましょう。

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ストラッサー起一経歴【主戦場】
2014〜2017  UFC(アメリカ)
2017〜2019  RIZIN(日本)
2019〜2020  Bellator(アメリカ)
2021〜 RIZIN(日本)

—-目次—-
0:00. オープニング

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45 AB F1 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#08 UFC キム・ジェヨン 修斗 岡見勇信

【Shooto2024#08】43歳・岡見勇信がジェヨンに5R判定勝利。キャリア初の王座戴冠で「本当にうれしい」

【写真】前に出続けるジェヨンに対し、岡見は自分の距離をキープして左の攻撃をヒットさせた。(C)MMAPLANET

<修斗世界ミドル級王座決定戦/5分5R>
岡見勇信(日本)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47.
キム・ジェヨン(韓国)

サウスポーの岡見が右手を伸ばしてプレッシャーをかける。ジェヨンは外に回って左のアウトローを蹴りつつ、前に出るタイミングを測る。岡見はジャブを返し、左ストレートを狙う。ジェヨンはインローを蹴って、細かくフェイントを入れる。岡見はジャブを突いて左の三日月蹴りとヒザ蹴り、ジェヨンは変わらず左のアウトローを蹴って前に出て右ボディを打つ。

ジェヨンが右アウトロー、岡見は左ストレート。岡見はジャブと左のヒザ蹴り、ジェヨンがパンチで前に出ると組みついた岡見がジェヨンをケージに押し込む。岡見は首相撲からヒザ蹴りを突き上げると、ジェヨンが離れる。ジェヨンは組みつくフェイントも入れつつ、右フックを振る。距離を取った岡見は左の三日月蹴り、ジェヨンが右ボディを返す。

2R、先に前に出ていくのは岡見。ジェヨンは上体を上下左右に振って左のアウトロー、プレッシャーをかけて右ストレートを打つ。岡見は左のヒザ蹴りを返すが、ジェヨンが右を振って飛び込む。サークリングして距離を取った岡見が左の三日月蹴り、ジェヨンが前に出てくるとカウンターの左のヒザ蹴りを突き差す。岡見は距離を取りながら左ストレート、ジェヨンは右ミドルとインローを蹴る。

岡見も自分から前に出て、ジェヨンのアウトローに右ジャブを当てる。岡見はジェヨンの前進を捌いてジャブ、左ストレートをヒットさせる。ジェヨンが前に出てパンチを振るが、岡見はそれを空振りさせる。ジェヨンが右ミドル、岡見が左ストレートを当てる。ジェヨンがジャンプしての右ミドルを蹴ると、岡見は左の三日月蹴りを突き差した。

3R、ジェヨンが前に出て右ストレートと左ボディ。岡見は距離を取って左のヒザ蹴りを返す。ジェヨンは変わらず前に出て右ストレートを顔とボディに打ち分ける。これでケージを背負う岡見だったが、距離を取り直すとジャブを当てる。岡見は組みも見せつつ、左のヒザ蹴りをボディに突き刺す。前に出るジェヨンが左フック。岡見がそれにに合わせて組みつき、首相撲に捉えるがジェヨンが突き放す。試合がスタンドに戻ると岡見は左の三日月蹴りとヒザ蹴りを当てる。

構わず前に出るジェヨンが右ミドルと右フック、岡見の左ストレートをもらっても、すぐに右フックを打ち返す。距離を取った岡見はジャブと左ミドル、下がりながらジャブと左ストレートを当てる。そして距離が離れると、岡見が強烈な左ミドルをヒットさせる。残り30秒でジェヨンがシングルレッグに入るが、岡見はそれを切る。岡見がパンチで前に出て、左ミドルでボディを狙った。

4R、前に出るジェヨンが右ボディストレート、岡見はサークリングしてジャブを返す。ジェヨンがアウトカーフ、岡見はそこにも右フックを合わせ、左ストレートから右フック、左ミドルを蹴る。ジェヨンは岡見の前足に左右のローを蹴るが、岡見は足を引いて空振りさせる。

岡見がジャブから前に出て左ストレート、ジェヨンは体を左右に振って前に出る。岡見はそこに左のヒザを突き差し、ジャブで距離を取りつつ左ストレートにつなげる。この左を立て続けに当てた岡見は、細かくジャブと右フックを打って、左の三日月蹴りを突き差す。タフなジェヨンは下がることなく前に出てインロー、岡見はワンツーと左ミドルを返す。

5R、すぐに前に出ていくジェヨンが右ボディと右ミドル。岡見もジャブと左ストレート、右フックを打ち込む。岡見は距離を取りつつ左の三日月蹴りと右フック、左ストレートを当てる。丁寧にジャブを突く岡見が左のヒザ蹴り、自分から前に出て左ストレートを放つ。さらに岡見は左ストレートから右アッパー、ジェヨンをケージに押し込む。

ここは距離が離れると岡見は左ミドル、前に出るジェヨンもインローを蹴る。距離を取る岡見がワンツー、左ストレート、左のヒザ蹴り。ジェヨンは岡見の攻撃を被弾しても前に出続けるが、岡見がカウンターのヒザ蹴りを当てる。岡見は左ストレートと右ジャブ。残り30秒を切るとジェヨンがインロー、右ストレート、アッパー、右フック。岡見は足を使って距離を取る。

判定はジャッジ3名とも48-47で岡見が勝利。判定結果が告げられた岡見は喜びの咆哮のあと、ジェヨンと抱擁を交わして健闘を称えあった。43歳で初のベルトを巻いた岡見は「本当にありがとうございました。苦しい戦い、練習でした。怪我も多くて自分のファイトスタイルを貫こうと思えなかったです。そのうえでどうしたらいいのか。勝たなきゃいけない。こういう戦いを選択しました。

賛否両論あると思いますが、キム・ジェヨン選手に勝ってベルトを巻くことだけが僕の使命でした。家族、仲間、サポートしていただいたみなさんがたくさんいて、UFCでベルトに挑戦して失敗して、他の団体でも失敗して…苦しい時間があったんですけど、修斗のベルトを巻けて本当にうれしいです!今の自分の精一杯の戦いでした。ありがとうございました!」とコメント。最後は家族を交えて記念撮影に収まった。


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Interview J-CAGE Shooto2024#08 キム・ジェヨン ブログ 岡見勇信

【Shooto2024#08】修斗世界戦へ。岡見勇信「ファイターは自分が一番大切。そんな自分に限界を感じる」

【写真】年を重ねると覚悟とは、決めるものでなく備わっているモノになる。それを岡見から感じた(C)MMAPLANET

本日30日(土)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#08のメインで岡見勇信が、キム・ジェヨンと修斗世界ミドル級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

43歳になった本当の意味でのJ-MMA界のレジェンドが、昨年12月に集大成といっても過言でない激闘の末に下したキム・ジェヨンとタイトルを掛けて再び対峙する。

何もやり残すことがないだけ戦い続けてきた岡見には、守るべき家族や育てるべき若い選手たちが存在している。自らの現役生活を自己満足と断言すると同時に、自己中心にならざるを得ない現役生活をいつまで続けるのかを自問自答する。

それでもケージに戻る岡見は、今回の試合に向けて「楽をする」という境地に至ったという。いつ終わってもおかしくないファイター人生、そしてやり遂げてきたことの大きさ。岡見だからこそ行き着いた境地を胸に刻み込んで、MMAPLANETの読者の皆さんには今夜の試合を迎えてほしい。


楽をする方向でやってきました

──元気なように振舞っていただいていますが、やはり疲労感は伝わってきます。

「ぶっちゃけると年齢的にケガだとか、回復力は一つレベルが違う崖が来ています(笑)。そこは感じているんですけど、今回は今までのファイトキャンプとはちょっと感覚が違うんですよ。言葉にするのは難しいんですけど。

ただ自分を追い込むというモノから、こんなこというのはアレですけどチョット楽をする方向でやってきました」

──楽をする……。楽しむではなく、「楽をする」ですか。

「楽しむんじゃない。これは前回の試合を経験できたからだと思います。もっと楽をしようと」

──昨年12月のキム・ジェヨン戦はキャリアの集大成というか、ある意味勝敗以上に岡見選手が最後にしないといけない。そんな戦いができたかと思います。あの時点で、これからのキャリアはどのように考えていたのですか。

「う~ん、『ここで終えても良い』という気持ちはありました。同時に『ここで終えて、本当に良いのだろうか』とも。で、待とうと思いました。どういうオファーが来るのか。オファーもないのか。ちょっと待とうと。ある意味、前回の試合で自分が目指してきた……あの試合に関しては、やらないといけないことが達成できました。

UFCやONE、WSOFでチャンピオンを目指してやってきて、なかなか叶わず。で、修斗に出た。修斗に出た意味は、オンラ・ンサンとの試合で自分の不甲斐なさを痛感して、それを払拭するため。それだけが目標でした。それは内容的には色々ありますが、達成できました」

──正直、ここ数年は相手のアタックでダメージでない倒れ方をしていたように見えました。心折れダウンだと。それって、でももう症状であって。岡見選手に限らず、乗り越えることを求めることは間違っていると最近では思うようになっていたんです。それがキム・ジェヨン戦ではサイドバックやバックからパンチを受けて、折れなかった岡見選手がいた。

「ハイ」

──もう、これで終わりで構わへんやん。有終の美だと勝手ながら思っていました。

「確かに、もう想い残すことはなかったです。本当に終わっても良いんですけどね。でも、何だろうなぁ……。格闘技は難しいですよ。まぁ今回の試合に関しては、妻は反対しました」

──それはそうかと……。ようやく終わったと奥様も思われたでしょうし。

「自己満って言われています(苦笑)。まぁ、そうなんですけど……坂本(一弘)さんから、前回の試合からさほど時間が経っていない時に『修斗のベルトを賭けて戦って欲しい』と熱く伝えてもらったことがあって。そこは素直に凄く嬉しかったです。年末あたりにその話を頂いて、そこはずっと気持ちのなかにありました。

だけどファイターを続けている限り、普段の生活から自分中心になる。それが辛くなってきているんです。EX FIGHTの選手たち、GENで練習しているチームメイト、家族、息子がいてもファイターでいる限り、自分が一番大切になります。そう思っている自分に限界を感じてきています」

──そんな自分に疲れた?

「疲れる。疲れてくるのとは、また違うんですよ。でも、しんどい。試合をして、得らえるモノは何なのかってなるじゃないですか。分かりやすく言えば金銭面。それに家族にも、試合をしてどれだけ還元できるのか。LDHにどれだけ還元できるモノがあるのか。

単純にファイターを続けていれば良いということではなくなってきています。それはンサンとの試合が終わってから、感じてきたことです。自己満をどこまで続けるのかって。息子も10歳になって色々と分かってはいると思うのですが、『横になっているのも、パパの仕事なんだよ』とか言ってね(苦笑)。一般の方々は子供が学校に行く頃には、先に仕事に出ている。でも、僕はずっと寝ている。そんな特殊な生活をしてきて……でも、もう自分中心ではいられなくなってきています。

それは下の選手たちにも同じ気持ちで。もっと、色々とやってあげたい自分もいる。でもファイターである限り、そこまで労力を割けない……」

焦らない。無理にいかない。勝負しない

──それでも戦うと決めたのは、いつ頃ですか。

「9月には正式なオファーが来て、そこからは自分中心に戻るという決意をしてやってきました」

──GENの選手たちから、試合が決めると岡見さんは変わった。昔のような岡見さんに戻ったという言葉を聞きました。

「ハイ。そこの感覚が違うから、良い感じできています。それは楽をしようというのが、上手く行っているからなんです」

──そこには理解が及ばないです。楽をして、そのスイッチに入れるというのは……。

「それが今回はできているんですよ。楽をするために、練習仲間に嫌なことをする。もう焦らない。無理にいかない。勝負しない。このポイント3つをスパーリングでも、忘れずにやっています。

前までの僕の感覚だと、体が持たない。厳しいメニューは課しています。過去5年で最高の強度だと言えます。だからこそ、楽をする。楽の仕方が上手くいっているから、継続してできている。今日が追い込みの最終練習でしたが、良いモノになったと改めて思います」

──押忍。ところでタイトル戦だとしても、相手が前回勝ったキム・ジェヨンになったことについてはどのように思いましたか。

「キム・ジェヨンが相手になるとは全く思っていなかったです。岩﨑(大河)君だと思っていました。それこそが唯一、自分も修斗も盛り上がる相手だったので。ベテランだからこそ、若い選手と戦いたいと思ってきて。岩﨑君一択でした。ただ、まあ彼にも色々とプランがあるだろうし……それでもキム・ジェヨンだと聞いた時は『えぇ? うわぁ、来たよぉ』とはなりましたね(笑)」

──ハハハハハ。

「また、やんのって(笑)。向うからするとベルトが懸かったリベンジ戦、最高に燃える試合ですよ。僕は……『えぇ……』みたいな。でも、だからこ今回の境地になることができたと思います。5Rで、あの試合はできない。あれはできないですよ。逆にあれを5Rやると勝てないです」

──アレで戦わないで、どう戦うと岡見選手に勝機があるのでしょうか。

「それは試合を見てください!!」

試合をしてダメなら、それまで。そこはハッキリさせますから

──ハイ。現実的に戦力を分析する以前に、キム・ジェヨンはタイトル戦はやりたいが3Rにしてほしいと交渉していたという話を聞きました。つまりは彼も5Rは、あの戦い方ができない。

「どういう戦い方で来るのか。基本的にキム・ジェヨンがやることは変わらないと思います。前に出てきて打撃、グラップリングを要所で仕掛けてくる。彼の気持ちが折れることはないでしょう」

──そこに対して焦らないということは理解できますが、無理にいかない。勝負しない。この2つはファイトする上で、一歩間違えると消極的になる要因とはならないでしょうか。

「攻撃してないようで、している──みたいな。そういう感覚です。前は完全に距離を外して、相手の攻撃を受けずに自分の攻撃だけしてポイントを取るという戦いをしていました。でも、それじゃダメだと切り替えて」

──前に出る。戦う。その命題こそ、岡見勇信のMMAの歴史といっても過言でないと思います。その実、どっしり構えている時の強さが発揮されるのか。

「試合ですからね。勝つために戦います。そして、攻めないと勝てないです。以前に戻るわけではなくてダメージを与える、しっかりとポイントを取る。そこは変わらないです。ただ焦らない、無理から戦わない。その絶妙なバランスをいかに創れるのか。それが勝負になります」

──その後に関しては……。

「絶対に聞かれるとは思いました。でも、そこは考えていないです。結果は出ますから。試合をしてダメなら、それまで。そこはハッキリさせますから。自己満をずっと続けているわけにはいかない。それは間違いないです」

■視聴方法(予定)
11月30日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2024#08

<修斗世界ミドル級王座決定戦/5分5R>
岡見勇信(日本)
キム・ジェヨン(韓国)

<修斗環太平洋ライト級王座決定戦/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<2024年フライ級新人王決定T準決勝/5分2R>
中池武寛(日本)
シモン・スズキ(日本)

<バンタム級/5分3R>
平川智也(日本)
杉野光星(日本)

<フライ級インフィニティリーグ/5分2R>
須藤晃大(日本)
亮我(日本)

<フェザー級/5分2R>
たてお(日本)
島村裕(日本)

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【DEEP122】前DEEPメガトン級暫定王者、酒井リョウ「長谷川選手と戦うのは運命だったんですよ」

【写真】長谷川賢とは1987年生まれの同い年、酒井リョウ(C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、酒井リョウが長谷川賢と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

酒井にとっては今年3月、ロッキー・マルティネスとのDEEPメガトン級王座統一戦で敗れて以来の試合となる。その後、酒井はDEEPのライブ中継で解説を務めるなか、自身の今後について訊かれても、ぼやかすような回答を繰り返してきた。このまま引退するのか――そう思われた酒井が、ここで長谷川と対戦することを決めた理由とは。


――ここで長谷川選手と対戦するというお話は、どれぐらい前から進んでいたのですか。

「決まったのはカード発表の直前ですよ。長谷川さんは前から聞いていたのかどうか分からないけど、僕は個人的に、試合するんだろうなとは思っていましたけどね。フェスティバルでの復帰戦を観た時に」

――昼のカラオケ大会で熱唱した後に。

「アハハハ。そう、そうです。でね、もともと長谷川さんは僕に『復帰するけどミドル級に落とすから、対戦することはないね』と言っていたんですよ。だけど復帰戦を観たら、あまりにデカすぎて――その身体を見て、『試合するんだろうな』というよりも『佐伯(繁DEEP代表)さんが試合させたいだろうな』という個人的な予想はありました。DEEPサイドから『試合の話がある』と連絡が来た時も、『たぶん長谷川戦じゃないかな』と思って」

――一方、酒井選手はマルティネス戦後にで敗れたあとテレビ解説で今後について訊かれても返事をぼやかしたりと、『これは現役を引退するのか』という印象もありました。

「マルティネス戦で『やり尽くしたな』と思ったのは事実です。試合後、ケージにグローブを置いて去ったんですよ。『もうDEEPメガトンで戦う相手がいない』と思っていて。もう対戦相手も2~3周しているから、RIZINヘビー級で試合をしたいとも考えていました。

だけどロッキーに負けて『RIZINのチャンスはなくなっただろう』と。そしてダイレクトリマッチもないだろうし、じゃあロッキーにもう一度挑むには何試合勝たないといけないのか。そうなると、また同じ相手と戦い続けるのか――とか」

――しかし、酒井選手の中には『まだ戦い続けたい』という気持ちが残っていたということですね。

「正直、年齢的に体力は落ちているわけじゃないですか。練習でも以前のような無理はできなくなっていますし。だけどMMAはやることが多いから、新しいことを身につけて成長できる部分もある。その狭間で悩んでいた状態ではありました」

――同じレスリングベースでも、最初はガンガン押していた選手がキャリアや年齢を重ねて、捌くスタイルに変わる場合もあります。

「そう。ファイトスタイルが変わる選手もいますよね」

――酒井選手の場合はいかがですか。

「ロッキー戦で、試合では初めてテイクダウンしましたよね。長谷川さんもビックリしたらしいですけど(笑)」

――アハハハ。

「その前からアライアンスへ練習に行って高阪剛さんから、いろいろと教えてもらったんです。ただ、やっぱりスタイルを変えるのは難しいですね。あとはAACCに行って壁レスを教えてもらったり、ガンガン追い込まれたりはしています」

――先ほど言われたとおり、体力は落ちてきた。それでも自分を追い込み続けることができるのは、やはりまだ戦いたいからではないですか。

「ここまでは正直なところ、ただ格闘技が好きなだけで続けてきたんですよ。やっぱり長谷川さんが復帰するのも、MMAが好きだから――というのは伝わってくる。自分もそうだから辞められない。結局、ロッキー戦のあともMMAの動画ばかり視ていましたしね。

ただ、改めて『試合をするのが好きなんだな』って思いました。試合をしていないと忘れられちゃいますし。だって長谷川さんも5年以上も休んでいたらから、僕が『次の相手は長谷川賢だ』と言っても誰も分からなくて」

――……。

「セイント戦を視た人から『酒井、勝てるよ』って、よく言われるんです。だけど皆、昔の長谷川賢を知らないんですよ。あの人が今まで、どういう試合をしてきたか。僕はONEのオンラ・ンサン戦はもちろん、その前から視ていましたから。DEEPの試合、それこそウェルター級に落とした時も」

――ウェルター級時代、ありましたね。2016年から2017年にかけて

「ウェルター級グランプリ決勝戦で、住村竜市朗選手と戦ってバッティングで終わるとか(※長谷川が負傷判定で敗れた)。それだけ視てきているので、セイント戦が本当の長谷川さんの姿だとは思っていません。

重要なのは長谷川さんが、どれだけ戻してくるのか。それは自分にとってプレッシャーになりますよね。長谷川さんにとっても、『酒井なんかに負けられるか』というプレッシャーがあるかもしれないけど」

――酒井選手は、長谷川選手がしっかり戻してくると予想していますか。

「しっかり仕上げてくるでしょうね。そのイメージも出来ていますよ」

――酒井選手の根底には反骨心のようなものが感じられます。たとえばGENの選手を連覇していって……。

「最後に長谷川賢という、岡見勇信さんの一番弟子みたいな人と対戦することになりましたね(笑)。反骨心かぁ……そういうのは、あるかもしれないです。日本でヘビー級なら、普通はGENで練習するかもしれないけど、自分は行かなかった。

今回も自分がオファーを断ることもできたんですよ。ロッキーに負けて、少しモチベーションも落ちていたし。ただ、巡り合わせだと思いますね。ここで対戦しなかったら一生、長谷川さんと試合することはなかったでしょう。だから、オファーをもらって即『やりますよ』って答えました。

同い年だし、二人とも格闘技が大好きだし――やるべくしてやる。長谷川選手と戦うのは、運命だったんですよ。ただ、彼が怪我によるブランクで休んでいた5年間、自分は戦っていたから。その分、負けられないという気持ちは強いです」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

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45 BELLATOR Eterna MMA MMAPLANET o Road to UFC SASUKE Shooto Shooto2024#08 UAEW UFC エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス キム・ジェヨン ジョングウェン・パン マックス・ザ・ボディ 修斗 岡見勇信 工藤諒司 椿飛鳥 海外 田中半蔵 西尾真輔 飯田健夫 齋藤翼

【Shooto2024#08】SASUKEが椿飛鳥と3度目の防衛戦、環太平洋王座戦でエフェヴィガ×マックス

【写真】昨年12月の田中半蔵戦以来、3度目の防衛戦となるSASUKE(C)MMAPLANET

11月30日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#08。今大会では世界ミドル級王座決定戦=岡見勇信×キム・ジェヨンに続いて、2つのタイトルマッチが追加決定した。
text by Takumi Nakamura

新たに決まったのは世界フェザー級王者SASUKE×挑戦者・椿飛鳥、環太平洋ライト級王座決定戦=エフェヴィガ雄志×マックス・ザ・ボディだ。


SASUKEは2021年7月に工藤諒司に判定勝利して世界王座を獲得。 Road to UFCは2年連続敗退に終わっているが、修斗ではたてお(飯田健夫)と田中半蔵を下して2度の王座防衛に成功し、今年5月には中国・YFUからの刺客ジョングウェン・パンにスロエフ・ストレッチを極めて圧倒的な強さを見せている。

SASUKEに挑む椿は同級1位、2023年1月の試合で左ヒジを脱臼する大怪我を負うも、復帰後は齋藤翼、結城 大樹、たておを下して3連勝を飾っている。このレコードもさることながらSNS上でSASUKEに対して挑発的な発言を繰り返し、王座挑戦のチャンスを掴んだ。

そのキャラクターと言動がクローズアップされる椿だが、今月10月に決まっていた某所でのグラップリングマッチを回避してSASUKE戦に備えるなど、王座戦にかける想いは強い。受けて立つSASUKEはUAEWやZFNからオファーがあり、Eternal MMAではタイトル戦も予定されていたが実現には至らず。そういった海外での試合に向けて、修斗において片づけておくべき相手として椿を捉えている。

実力・実績的にはSASUKE有利だけに、椿が王座戦にかける想いと共に、どんな戦略・対策を持って試合に臨むかが勝負の流れを決める試合になるだろう。

そして8月の「TTF CHALLENGE10」で元Bellatorファイターのエマニュエル・サンチェスをKOし、無敗記録を8に伸ばしたエフェヴィガが自身初のタイトル戦に臨む。当初は9月の後楽園大会でマックスにKO勝利した西尾真輔とエフェヴィガによる王決定戦が計画されていたが、王座戦を打診された西尾サイドと調整がつかず、マックスに白羽の矢が立った。

エフェヴィガとしては自身が希望する海外での試合を見据え、VSマックスだけでなく、どれだけ自分のクオリティを上げて試合に臨めるがテーマになってくる。逆にマックスとしては偶発的に巡ってきたチャンスをモノにする力があるか試される王座戦だ。

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45 CJ・ヴェルガラ KTT MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN UFN244 WWE YouTube アレックス・モロノ アンドレ・ムニス クレイトン・カーペンター グランド・ドーソン コリー・マッケナ ジャレッド・グッデン ジュニオール・タファ ジュリア・ポラストリ ジョナサン・ピアース ダニエル・アルゲータ チョン・ダウン テンバ・ゴリンボ ニコ・プライス パク・ジュンヨン ブラッド・タヴァレス ブランドン・ロイヴァル ラファ・ガルシア ラマザン・テミロフ ルカス・ホシャ 佐藤天 岡見勇信 平良達郎 征矢貴 朝倉海 浜本キャット雄大

【UFN244】平良×ロイヴァル戦前にパク・ジュンヨン、ラマザン・テミロフ、脱極貧ゴリンボに注目!!

【写真】平良がメイン、そんな大会だからこそUFCが堪能できれば (C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN244:UFN on ESPN+102「Royval vs Taira」の計量が11日(金・同)に行われている。
text by Takumi Nakamura

メインで平良達郎がランク1位のブランドン・ロイヴァルとフライ級王座挑戦王手をかけた大一番に挑む同大会。

両者とも問題なく計量を繰りした。日本から熱い視線を浴びる大会だけに、ここでは他の選手にもスポットを当ててみたい。


平良とメイン&コメインでアジアン・パワーを見せつけたいのが、韓国のパク・ジュンヨンだ。岡見勇信以来となるミドル級で結果を残すアジア人のパク・ジュンヨンは、ここまでオクタゴンで7勝3敗、勝率7割という結果を残している。

KTTの盟友チョン・ダウンがライトヘビー級で4連勝し漢江の奇跡と呼ばれていたが、その後は4連敗とリリースが噂されるなか、パク・ジュンヨンは昨年12月にアンドレ・ムニス戦でスプリット判定負けを喫して以来の再起戦となる。

アイアンタートルの異名を持つパク・ジュンヨンは、愛嬌のある表情の持ち主で、ずんぐりとした体型とややスピード感に欠けることが隠れ蓑になっているが、その実――近い距離の打撃戦、ケージ際の攻防で気持ちの強さを見せるファイターだ。

特に瞬間、瞬間のスピードがあり、パンチも組みもリズムを変えることができる。半面、瞬発力を見せる前で間合いを制されると厳しい展開となる。打と組みがクリーンなタヴァレスを相手に、変調ファイトの妙を発揮できるかが勝敗の鍵を握ってくるだろう。

朝倉海に先立ち、RIZINからUFCに戦場を移したラマザン・テミロフも当然のように注目に値する選手だ。RIZINのリングでは浜本キャット雄大、征矢貴を共に初回KO勝ちし大きなインパクトを残した。

RIZIN新フライ級時代で、台頭する中央アジア代表として活躍が期待されたテミロフがUFCでそのようなパフォーマンスを魅せるのかは非常に興味深い。特に対戦相手のCJ・ヴェルガラは平良に敗れているが、UFC戦績が3勝3敗の五分でテミロフの力を測るスケールとしては最適の対戦相手となろう。今や中央アジアやロシア系の活躍には、常にジューサー疑惑の声が挙がるJ-MMA界。抜き打ち検査を行うUFCという場で、テミロフの打撃&組み力はいかほどのものか、非常に興味深い。

UFC初戦の敗北から、佐藤天戦でオクタゴン初勝利を挙げると3連勝中のテンバ・ゴリンボは、ケージで対戦相手と向き合うだけでなく、常に貧困と戦い続けてきたファイターだ。

母に続き、父を亡くしたゴリンボは13歳という年齢で違法ダイヤモンドを採掘することで生きながらえ、母国ジンバブエから違法で南アフリカ国境を越えたという日本人では考えられないタフな少年期を送っている。

結果として従弟を頼りにケープタウンにたどり着き、1日17時間労働という……さながら隷属的な雇用環境で命をつなぐと、19歳でMMAに出会ってUFCまで到達した。

それでも家族を母国から呼び寄せたことで、経済的には厳しく所属するMMAマスタージムで寝起きをする状態だったゴリンボは、SNSで銀行口座に7ドルしか残っていないことを公開した。

そんな経済状況にありながら、ファイトギアをオークションに出して母国に井戸を創る活動をしているゴリンボ。その姿を見て、元WWEのスーパースターで今や銀幕のスーパースターであるザ・ロックこと、ドゥエイン・ジョンソンの心を動かした。なっとザ・ロックはドッキリ企画でフロリダで一軒家をゴリンボにプレゼントしてしまう。

ザ・ロックにとって、この7ドルという数字は自らがフットボール・チームとの契約が解除された時の所持金と同じだったという。ザ・ロックが手を差し伸べたことで生活基盤を築き、UFCで連勝中と勢いに乗るゴリンボが、変則鉄槌ファイターのニック・ピレースと今大会で相対する。ここでピレース越えを果たすといよいよトップ15見えてくるが、果たして。

■視聴方法(予定)
10月13日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFCN244計量結果

<フライ級/5分5R>
ブランドン・ロイヴァル: 125.5ポンド(56.92キロ)
平良達郎: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ウェルター級/5分3R>
チディ・ンジュグアニ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジャレッド・グッデン: 172.5ポンド(78.24キロ)

<ライト級/5分3R>
グランド・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
ラファ・ガルシア: 154.5ポンド(70.08キロ)

<ウェルター級/5分3R>
デニエル・ロドリゲス: 170ポンド(77.11キロ)
アレックス・モロノ: 170ポンド(77.11キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 126ポンド(57.15キロ)
ラマザン・テミロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピアース: 145ポンド(65.77キロ)
パット・サバチーニ: 145ポンド(65.77キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)
テンバ・ゴリンボ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ: 241ポンド(109.3キロ)
ショーン・シャラフ: 252ポンド(114.3キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ: 115ポンド(52.16キロ)
ジュリア・ポラストリ: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニエル・アルゲータ: 138.5ポンド(62.82キロ)
コディ・ハッドン: 135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
クレイトン・カーペンター: 125.5ポンド(56.92キロ)
ルカス・ホシャ: 125.5ポンド(56.92キロ)

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45 AB DREAM Grachan MMA MMAPLANET o POUNDOUT01 Poundstorm Road to UFC UFC YouTube   チャンネル 中村京一郎 中村倫也 修斗 児山佳宏 宮内拓海 山内渉 山本琢也 岡田達磨 岡見勇信 岡野裕城 岩﨑ヒロユキ 手塚基伸 斎藤 新井丈 松場貴志 海外 笹晋久 鍵山雄介 髙谷裕之

【POUNDOUT01】髙谷裕之、第二章2ndクール「純粋に強さを求めて練習している選手が活躍できる場を」

【写真】選手は強化してきた。その場を創る活動が、再び始まる (C)MMAPLANET

本日5 日(土)、ついに千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示11ホールでPOUNDOUTが産声を挙げる。
Text by Manabu Takashima

POUNDSTORMから2年半、2021年と2022年に実施された格闘DREAMERSは中村倫也というUFCファイターを生み、外敵ファイターを含めJ-MMA界の中心を担う、海外に活路を求めるという両面で人材を輩出してきた。

両大会の総監督であった髙谷裕之が手がけるPOUNDOUTはあの日の続き、言い出しっぺのプライドが日本人を強くするベクトルを持ち再び動き出す。リアル・ガチ路線続行、髙谷の話を訊いた。


選手たちは育っている。自分だけが足踏み状態になっていました

──POUNDSTORMから2年半、LDHの格闘技イベントが諸事情で休止しているなかで髙谷裕之総監督が手掛ける新しいMMA大会=POUNDOUTが始まります(※取材は9月25日に行われた)。ここで自らのイベントをスタートさせることになったのは?

「もともとPOUNDSTORMで、プロモーターとして活動をしていこうと思っていたのですが、そこの動きが止まった。でも選手たちは育っている。自分だけが足踏み状態になっていました。選手を強くするのと、大会を開くというのは自分のキャリアとして別モノとして捉えていて。後者の方は止まってしまっていたのですが、色々な人の協力もあって動き出すことができました」

──POUNDSTORM後、描いていた将来像が崩れたといっても過言でないかと思います。

「再開を待つこともできました。でも、だんだんとモヤモヤしてきて。このままじゃいけないんじゃないのか、と。それに再開したときに何かをやっていた方が合流もしやすいという想いでした」

──Grachanの岩﨑ヒロユキ代表が実務面で相当にサポートしているようですが、なぜ関係性の強いサステインでなくGrachanの協力を仰ぐことになったのでしょうか。

「なんでですかね……(笑)。たまたま声をかけてもらったこともありすし、坂本(一弘サステイン代表)さんは先生なんで。ちょっと一緒にというのは、おこがましいというか……(苦笑)。岩﨑さんは宮田(和幸)さんをサポートして、Brave Fightとの合同興行の経験も長いので、その乗りで『一緒にやらない?』みたいな感じでしたね、最初は。

僕の活動が止まってしまっているので、心配して声をかけてくれたんです。『じゃあ、やってみたいんです』みたいな感じで気楽に……そこまで深く考えていなくて(笑)。でも、進めていくなかでドンドン気合いが入って、ちゃんと世界を目指していけるような大会にしたいと思うようになりました」

──POUNDOUTという名称は?

「僕が考えました。POUNDSTORMもそうで。その流れで考えていくうちにPOUNDOUTという名前に決めたことで、しっかりとやらないといけないという考えになって」

──格闘DREAMERSの卒業生やFight Farm所属選手で、今一緒にやっていける選手が中心という考えだったのですか。

「もちろん、自分が指導している選手は全員が出て欲しいという気持ちはありました。でも(中村)倫也はUFCですし、出られるわけがないですよね。修斗でチャンピオンになった(齋藤)奨司も、修斗世界王者をいきなり担ぎ出すことも失礼だし。と同時に全員が同じ大会で試合があると、実はしっかりと練習ができない。皆が自分の戦いのことを第一に考えるのは当然なので、練習仲間を勝たせるために練習ができないんですよ。

個々を勝たせる練習を同時に行うことはできなくて。皆が自分が勝つ練習ばかりになり、チーム力が分散してしまう。これは本当にPOUNDSTORMの時に学んだことでした」

──なるほどっ!! そういうなかで岩﨑代表が、良い対戦相手を用意してくれたかと。Grachan関係の主力級の選手が出場します。

「山内に関しては、新井丈戦でダメージを受けてからの再起戦で。『弱いヤツとはやりたくない。あと何試合、戦えるのか分からない。自分の体は消耗品』という気持ちでいます。そこで松場(貴志)君は元チャンピオンだけど、現チャンピオンよりも強いという風に聞かされた山内が、『ぜひ戦いたいです』と。

京一郎はRookies Cupを途中欠場したので、Grachanで戦う選手にしっかりと勝ってGrachanのタイトルを狙うという意味合いの試合ですね」

──それと千葉から世界へ。なかなか首都圏に属している大都市圏からは出てくるフレーズではないですが、千葉連合が実現したようにも見えます。

「地元から、ですね。地元の企業も応援してくれますし。鶴屋(浩)さんも、その考えに共鳴してくれて。千葉から世界に出したい。鶴屋さんが協力してくれたので、自分が思っていた以上のカードが組めました。それでいて千葉同士を当てているんですけどね(笑)」

──アハハハハ。千葉から世界へ──という部分ですが、日本人を強くするためにLDHとABEMEMAのリアリティTVショーと大箱での大会があった。そして2年が過ぎて、Road to UFCでは準決勝で日本人が姿を消した。この現実を髙谷さんはどのように見ていますか。

「確かにショックでした。準決勝で中国人ファイターに日本人選手が全敗をして。ただ中国人選手が優勝するために選手を選んだ。そんな風に感じられていました。あの結果が日本の全てではないと思っています。POUNDOUTから、その場を目指す選手を育てたいです」

『世界を目指して、やろうぜ』という企画をやった責任があるので、中途半端なところで辞めてはいけないですし、辞めたくない

──格闘DREAMERSに出ていた選手たちが、今や日本をリードし中枢にならんとばかりの活動を続けています。

「そこは凄く嬉しく思います。色々な選手が集まっていた、良い企画でした。ただ僕が育てたわけじゃないですけどね(笑)。素直にあの企画に出演していた選手たちのキャリアアップに、元DREAMERSという肩書が役立っているのは嬉しいです。今回も今も地方でも頑張っている選手に声を掛けると、岡田(達磨)が出てくれました。DREAMERSがスタートで、ここに来たというのは絶対です」

──POUNDSTORM、EXFIGHTのことがあったので継続という部分にはしっかりと向き合っているかと思いますが、今後の青写真というのは?

「『世界を目指して、やろうぜ』という企画をやった責任があるので、中途半端なところで辞めてはいけないですし、辞めたくない。POUNDSTORMが復活する時も、自分がPOUNDOUTをやっていることが、形としても責任を果たしていることになりますし。自分で、そういう風に思いたい。なので少なくとも年に2度のペースで開いて、しっかりと定期開催をしていきます。今後は世界に行くためなら、国際戦も組まないといけないですし。簡単ではないですが、それだけの力をつけないといけないです」

──旗揚げ戦のガチ路線はSTORMからOUTになっても、しっかりと引き継がれています。

「いや、そういうカードしか思いつかないんですよねぇ(笑)」

──格闘技ってこうじゃなかっただろう……と思うことが増えた2024年のMMA界にあって、それこそが我々が髙谷裕之に望む部分です。なんせ「強い外国人とは戦いたくない」という選手が普通にいる現状です。

「そんなこと、本当にあるんですか!! ウチには、そんなヤツはいないですよ。そして、そんなヤツらに夢を見させたのは自分なんだから。続けないといけないというプライドもあります。コレを続けないと、恥ずかしいです。

やはり選手たちには、世界を目指して欲しいですし。僕自身がDREAMでチャンピオンになったけど、世界一になった気持ちは少しもなかったです。僕は世界一を目指していたし、今の選手達にも、どうせやるなら世界一を目指して欲しい。その世界一はUFCなので、UFCを目指して欲しい。そういう気持ちの選手が集まる大会にしたい。ゆくゆくはここからUFCファイター、UFC世界チャンピオンが生まれて欲しいとは思っています。でも、まずは純粋に強さを求めて練習している選手が活躍できる場を創りたいと思っています」

──押忍。盟友の岡見勇信選手が、どこで合流するのか期待しています(笑)。

「アハハハハ。岡見はまだ現役なので。自分のことに集中して、次の試合ことを考えるべきなんです」

■視聴方法(予定)
10月5日(土)
午後4時30分~髙谷裕之YouTubeチャンネル

■ POUNDOUT対戦カード

<フライ級/5分2R+ExR>
山内渉(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
中村京一郎(日本)
鍵山雄介(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
山本琢也(日本)
岡野裕城(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
斎藤翼(日本)
児山佳宏(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
手塚基伸(日本)
笹晋久(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
能坂陸哉(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
岡田達磨(日本)
八木匠(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
樋口幹太(日本)
高木恭平(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
椎名渉(日本)
渡邊架月(日本)

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship Shooto Shooto2024#08   キム・ジェヨン 修斗 岡見勇信

【Shooto2024#08】11.30後楽園、岡見勇信が世界ミドル級王座をかけてキム・ジェヨンと再戦

【写真】約2カ月後に世界王座をかけて戦うケージで、岡見は自らを鼓舞した(C)MMAPLANET

11月30日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#08にて、修斗世界ミドル級王座決定戦=岡見勇信×キム・ジェヨンが決定した。
Text by Takumi Nakamura

修斗世界ミドル級王座はシアー・バハドゥルザダが保持しているが、2020年4月のONE Championship公式サイトに掲載されたインタビューでバハドゥルザダが現役引退とコーチ業に専念することを表明していた。


岡見とジェヨンは昨年12月「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」で対戦し、判定2-1で岡見が勝利。約1年のぶりの再戦は世界タイトルをかけたダイレクトリマッチとなった。このカードは9.22S修斗後楽園大会内で発表され、修斗での世界戦が決まった岡見がケージでの挨拶に立ち、ジェヨンのコメントも代読された。詳細は以下の通り。

岡見勇信
「もう今も緊張しています。修斗からこのオファーをいただいて熟考しました。、今の自分に歴史ある修斗のベルトをかけて戦うことができるのか。もう一度、キム・ジェヨンという強いハードなファイターと5分5R戦うことができるのか。何度も問いかけました。怖かったですけど、自分の奥底に残っている炎がベルトをかけて戦えるなら、やらないわけにはいかないだろうと(怖さを)押し切りました。

先輩たちが修斗でたくさん戦って ベルトを巻く姿、そして激闘する姿を見てきました。修斗後楽園で戦えることがうれしく思います。そして今自分は43歳、これが最後のチャンスだと思っています。ここまで来たらやるしかないと思っています。今自分は若い子たちを指導していますけど、彼らと一緒に戦うことが恥ずかしいという想いもあります。でもそれもどうでもいいです。ベルトが欲しい、ベルトを獲るんだ、その姿を見せるので応戦よろしくお願いします」

キム・ジェヨン
「最も歴史が伝統がある修斗でチャンピオンになるということは誰もが一度は夢見ることです。そして日本の極真空手からスタートした自分にとって光栄極まりないことです。そしてこうして再戦するチャンスをもらえたことに感謝しています。前回を超える素晴らしい試合をしましょう」

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