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CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFN212   アスカル・アスカロフ アレクサ・グラッソ カブ・スワンソン ジョナサン・マルチネス ジョーダン・ライト ドゥスコ・トドロビッチ ニック・マキシモフ ハファエル・アスンソン ピエラ・ロドリゲス ブランドン・ロイヴァル マナ・マルチネス ヴィヴィアニ・アロージョ 岡田遼 平良達郎 松根良太

【UFN212】計量終了 ヴェルガラが失敗も、平良達郎はキャッチ戦を了承。アスカロフ×ロイヴァル消滅

【写真】計量の3日前、MMAPLANETのリモートインタビューを受けた際のヴェルガラ。その時、彼が何を話していたかは後程掲載します(C)MMAPLANET

10月15日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」の計量が、14日(金・同)に行われた。

オクタゴン2勝目を目指す平良達郎は126ポンドでクリアも、対戦相手のCJ・ヴェルガラは129ポンドと1ポンドオーバー規約からさらに3ポンドも重く計量をミスした。


本計量開始時間から15人目のジョナサン・マルチネスまで列をなして次々とスケールに乗る中、平良は13番目に登壇してリミットいっぱいでクリア。ガッツポーズを創った。

対してヴェルガラは2時間の猶予があるなか、56分を経過した時点で22人目──最後の1人として計量会場に合われると、加減に体重計に乗り上記の通り計量をミスした。

残り1時間以上があるなかで体重を測り、ミス。直後に平良陣営の目の前でガブガブと水の飲みだしたヴェルガラはギリギリまで体重を落とすことを諦めて、少しでも楽をしたいという心境になっていたのだろう。これには平良の師匠・松根良太も兄貴分の岡田遼も怒り心頭だったが、平良本人は落ち着いて全てを受け入れている様子でキャッチウェイト戦を了承したという。

なお計量開始前にフライ級注目の一番=アスカル・アスカロフ×ブランドン・ロイヴァル戦がキャンセルされたという発表もあった。アスカロフが体重を落とせなかったことが原因。これも平良陣営からの情報によるとPIのサウナで全く汗が出ていないアスカロフが目撃されていたそうだ。

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212対戦計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ヴィクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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MMA MMAPLANET o RYO TSUNE UFC UFC ESPN36   修斗 岡田遼 平良達郎 松根良太 鶴屋浩

【UFC ESPN36】平良達郎&松根良太に訊くUFC初勝利─02─「苦しい場面を想像してからケージに」(平良)

【写真】左足が平良を支えた功労者、ナオコ・シンガーさん (C)RYOTA MATSUNE

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されたUFC on ESPN36「Blachowicz vs Rakic」で、UFCデビュー戦で勝利した平良達郎と師匠=松根良太の対談、第2弾。

国内ではなかった思い通りに終わらせることができない試合展開にも、平良は落ち着いてペースを乱すことなく戦えた。良いイメージが崩れ、心身ともにバランスが崩れて敗れることは少なくない。平良が初めてのオクタゴンで、初めての状況に動揺することがなかった理由を尋ねた。

<平良達郎&松根良太対談Part.01はコチラから>


──つまり国内で連勝街道を突っ走っていても、その良い勝ち方が通じなかったり、崩れなかったことを想定して松根さんは指導していたということですか。

松根 選手によって指導方法は当然変わってきますが、達郎に関してはオフェンス力が強いので指導する時もセコンドに就いた時も最悪を想定します。つまり如何に防御が大切になってくるのかということは、常に意識させてきました。

これまで試合で鼻血を流したり、目を腫らすことなく戦ってきて。本人はそういうことを経験したいというのですが、幸いソレがないままで来ることがデキました。だからこそ、そうなった時を想定しておきなさいということはいつも伝えていました。相手のパンチを被弾し尻もちをつく。でも、それでも大丈夫。そこからの戦いようはいくらでもあると。そうですね、常に最悪は想定して試合に臨ませています。

今回の試合もキャンデラリオのレスリング力を事前の映像でチェックして、達郎が下になることも完全に想定内でした。

平良 本当に『目をカットすることもあるからね』とか、試合前も言われてきたので、自分自身も自分が負ける時はどういう風に負けるのかとか考えて練習にも取り組んでいます。それに試合前も苦しい場面を一度、想像してからケージに上がっています。

松根さんにそう言われ続けてきたので、上手くいくことだけをイメージして戦うことはないです。

──つまりRNCを極め切れなかったり、三角絞めでフィニッシュにならなくても気持ちやペースが乱れることがなったということですか。

平良 チョークに関しては、相手が『ググォ』って苦しそうな声を挙げていたので、極めることができると思いました。なので極め切れなかった時は、『うわっ、極められなかった』とはなりました。でも、同時に松根さんから『バックキープはマストだぞ』っていう声が聞こえて。

さっき言った試合中の会話ということなんですが、松根さんのアドバイスがあったのでペースが乱れることはなかったです。三角絞めは実はどっちもできるように練習はしてきたのですが、得意じゃない方が組みだったんです。だから極まるという確証もなかったです。抜けそうだと感じながら、仕掛けていました。なら拘らずに上を取ろうと思って、その流れでバックに回ることができました。

松根 信じられる方がじゃなかったから、早目に切り替えていましたね。

──メチャクチャ冷静じゃないですか。

松根 キャンデラリオが2017年のコンテンダーシリーズで勝った時の相手が、ブラジル人の柔術家でした。

──ホナウド・カンジドですね。TUF24にも出演した修斗ブラジルのフライ級でチャンピオンで。ノヴァウニオン所属ですがATOSでやってきた柔術家だったんです。

松根 その選手がキャンデラリオを極めそうになっても極め切ることができなくて、失速して負けました。あの試合もそうですしグラップラーは極めに行って極められないと、守りに入ってしまうことが多いです。結果的に、そこから攻め込まれてしまう。

達郎には極めることができなくても、気落ちすることなくまた一から作り直すということは習慣づけさせてきました。これまで日本ではスパッと極めて終わりでしたが、今回の試合では初めての経験にも関わらず、極めることができなくても気落ちを切り替えて作り直すことができていました。

極められない、やり直し。極め切れない、なり直しと繰り返して復旧作業ができたことは、必ず次からの試合にも生きると思います。

──松根さんの話を伺っていると確かに設備とスパーリング相手は重要ですが、同時に師弟関係も日本人選手が強くなるために欠かせないと改めて築かされます。

松根 僕だけじゃないです。今回は岡田遼が、1月のラスベガスの練習からずっと平良に寄り添ってくれたことが大きかったです。試合前も僕は修斗の沖縄大会があったので、前乗りできなかったです。でも岡田に任せることができた。それは僕が岡田を信頼しているからです。岡田も僕の生徒だからと達郎のことを親身になって世話をしてくれました。

僕と2人でいるよりも、岡田がいることで場が和むことも多くて。本当に岡田には助けられました。

──岡田選手は、なりたかった自分を上手く平良選手に投影したようで、グッとくるものがありました。これでキレーさっぱり、ケージを離れることができるのではないかと。

平良 岡田さん、試合後に『俺ももう1試合ぐらいやろうかな』と言ってくれましたよ。

──えっ、そうなのですか。なら、ホントに彼の臨む試合を組んであげて欲しいですね。

平良 ホント、今度は僕が岡田さんの役に立ちたいです。

松根 岡田が引退試合を戦うように、僕も仕向けています(笑)。

──良いですねぇ。鶴屋浩門下パラエストラ千葉ネットワークと沖縄の一体化した姿勢は。まるで岡田遼の腹黒さを松根さんと平良選手が浄化しているようです(笑)。

松根 アハハハハ。千葉でいえば扇久保が色々と協力してくれました。そもそもエクストリーム・クートゥアーで練習ができたのも扇久保の繋がりですし、試合前の減量やリカバリーに関しての助言など、本当に助けてもらいました。

扇久保も岡田もUFCに行きたかった。そのUFCで達郎が戦うことを兄弟子として凄く喜んでくれて、本当にそこは僕も嬉しいです。変なプレッシャーにせず、2人の気持ちを背負って達郎には頑張らせたいです。

──その通りですね。あと、試合後に関してですが……英語のメモを読みました。あの必死さは現地のファンに凄く受けると思うのですが、勝利後のことを用意することに関して抵抗はなかったですか。

松根 イリディアム・スポーツ・エージェンシーの日本人の担当になってくれたナオコ・シンガーさんが、やろうって言ってくれて。僕は本来、試合前に試合後のことを考えるのは集中力の欠如に繋がるという考えは持っていました。でも、チームで一緒にやってきた。僕らはナオコさんがいてくれたから、航空券の手配から、ラスベガスでの時間と何も困ることなく試合に集中できました。そのチームの一員のナオコさんからのアイデアだったし、今回は勝ってそこまでやることが勝利を意味すると思って実行することにしたんです。

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2022#03 UFC パンクラス 中島太一 中村倫也 修斗 安藤達也 小野島恒太 岡田遼 手塚基伸 石井逸人 藤井伸樹 野尻定由

【Shooto2022#03】石井逸人の挑戦を受ける環太平洋バンタム級王者 小野島恒太「自分にはないセンスが」

【写真】前回の試合と違い3R、両者揃ってこの間の成長が問われる試合となる (C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#03のメインで、修斗環太平洋バンタム級王者の小野島恒太が、石井逸人を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。
Text by Shojrio Kameike

今年1月に藤井伸樹を判定で下して環太平洋のベルトを巻いた小野島と、石井は2020年8月にインフィニティリーグで対戦し、ドローに終わっている。前戦から約2年――その間に修斗世界バンタム級の王座は、岡田遼から安藤達也に移った。大きく動き始めた修斗バンタム級で、小野島が目指すものとは何か。


――環太平洋のベルトを獲得してから約4カ月が経ちました。小野島選手の気持ちや生活の面で、何か変化はありましたか。

「自分は試合前から、何も変わらないだろうなぁと思っていたんですよ。8年前にベルトを獲れなかった悔しさからMMAを続けていたところがあるので、そういう意味ではホッとしたというか。毎日飲むコーヒーの味のレベルが上がったと思います(笑)」

――朝起きて飲むコーヒーが美味しい。それは一番幸せな時間の一つではないですか。

「そうなんですよね。他の人からの評価に興味がないわけではないです。でも、そういった評価を意識してMMAを続けてきたわけではないので。自分の中で、一つ目標を達成した。それ以外では特に変化もないです。逆にベルトを獲ったことでMMAへのモチベーションが下がることもなく、今も淡々とMMAをやっていますね」

――ベルトを獲得したことで「もうこれでいいかな」という気持ちは起きなかったのですね。

「全然そういう気持ちはないです。むしろ修斗の環太平洋のベルトを獲ったからといって――こう言っては何ですけど、世界のベルトではないですからね。今の目標の一つが、世界のベルトを巻くことです。僕は自分のMMAの完成度を高めるために続けているので、一つひとつその完成度を、ベルトという形として証明していきたいです」

――自分のMMAの完成度について考えた場合に、何をもってゴールとするかは難しくはないですか。

「ゴールはないようなものですからね……。正直、自分も年齢が年齢なので、いつ最後の試合になってもおかしくないと思っています。それは体の怪我なのか、それとも心が『これ以上はキツい』と思うのか。今もキツいことはキツいですよ。楽しいけど、シンドイこともありますし、生活を犠牲にするところもあるので。いつ現役生活が終わっても……という気持ちは持っています」

――……。

「もう今からUFCに行ってどうこう、と口にできる年齢でもないですし。でも、そういう若い選手が抱く夢とは別に、まだ自分に伸びる余地があるなかで、自分自身のMMAの完成度を高めていくことが楽しいんです」

――なるほど。すると前回の試合は、自分にとってはMMAとしての完成度が高まった試合だったと思いますか。

「そうですね。高まるように頑張って……頑張ったけれども、自分はまだまだだなって思わされた試合でした(苦笑)」

――どのような点が、まだまだと感じられたのでしょうか。

「自分はKOや一本でフィニッシュするタイプではないと思います。実際、フィニッシュしている数も少ないですよね。まず勝つことを目指して、どうやったら勝てるかということを考えています。そのうえで前回の試合は、自分の完成度が低くて相手をコントロールしきれていなかったり、相手にバックを取られてしまう場面もありました」

――試合では相手に何もさせずに勝つことが理想なのですか。

「それが理想ではあります。チャンピオンクラスやランカークラスに、そういう試合ができるのは理想です。なかなか難しいですけど」

――対照的な内容として、3月の世界チャンピオンシップはKO決着となりました。修斗の世界王座を目指すのであれば、あの試合はどのように見ましたか。

「やっぱり安藤選手の武器――切れ味鋭い打撃が生きて、まさに持っている選手なんでしょうね。もちろん本人の努力もあるでしょうし、すべて含めて持っている選手だということですよね。特に安藤選手は、自分にない武器を持っている選手だと思います。反対に――分かりづらいところなんですけど――僕は安藤選手が持っていない武器を持っていると思っています。今回対戦する石井選手もそうですよね」

――というと。

「石井選手は僕と比べると、鋭い武器を持っています。しかも能力が高い武器を持っていて」

――その石井選手とは一度、2020年8月に対戦しています。インフィニティリーグということで2R制、結果はドローでした。

「あの試合に関しては、自分の悪いところが出ました。試合中に自分の中で勝手にポイントを計算していたんです。それで今ポイントを取っているなと判断して……その点は反省しています。あの試合を通じて、もっと自分の完成度を高めていこうと思いました。具体的に言えば、テイクダウンしたあとも展開を作っていこうと考えた試合でしたね。

あの試合で評価されずドローになったからこそ、そういう部分を鍛えようと思うことができたんです。おかげで以降の試合では、勝つために自分がもっと決定的な場面を作るように努力し始めました。その意味で、自分にとっては大きなキッカケになった試合でした」

――ポイントを取ったと思ったことで、自分の動きを抑えてしまったのでしょうか。

「抑える部分というよりは、もう一歩踏み込まないというか。相手も強い選手なので、踏み込みすぎると危ないと思っていました。それはグラウンドでも、スタンドでも。そこで自分としては、リスクを冒さない戦い方に寄っていたと思います」

――インフィニティリーグでは、続く野尻定由戦がドローでした。以降の小野島選手は、組んでも寝かせても手を止めない、よりノンストップファイターになったと思いますが、それは石井選手との初戦の判定結果があったからなのですね。

「石井戦と野尻戦がドローという結果になり、その結果が一番生かされたのはRoad to ONEの試合だったと思います。ダメージ優先というONEの判定基準もあったので、よりダメージを与えていく戦い方に繋がっていきました」

――結果、MMAゾンビと呼ばれる藤井選手を相手にノンストップで攻めることができていました。約2年前の初戦から、そのように小野島選手が成長してきたなかで、対戦相手の石井選手はどう変化したと思いますか。

「石井選手については、田丸戦から注目して見ていました。すごく動きのある良い選手だなと思っていて。試合前だから、あまり相手のことは褒めたくないんですけど(笑)」

――アハハハ。しかし、褒めざるを得ない選手であると。

「自分にはないセンスがありますよね。極める力や、投げる力に関して切れ味鋭い部分がある選手です。若いからか、フィジカル面も充実してきて。あとTRIBEでトップ選手たちと練習している部分も強いのかなと思います。そういう良い環境で揉まれて、強くなっている印象があります」

――では現在、小野島選手はどのような環境で練習しているのでしょうか。

「練習会やプロ練習のようなものに参加するというよりは、スパーリングパートナーに来てもらって、マンツーマンで練習することがメインになっています。

今のスパーリングパートナーは、パンクラス王者の中島太一選手です。お互いチャンピオンになる前から一緒に練習していて、中島さんもチャンピオンになったので嬉しいです。他にも元ONE世界王者の猿田(洋祐)さんとか。猿田さんもONEのチャンピオンになる前から一緒に練習していました」

――練習会やプロ練習など集団で練習するよりも、マンツーマンでの練習することのメリットは何なのでしょうか。

「集団で練習することも大事だと思います。自分も、もともとは出稽古させていただいたりしていましたから。でもマンツーマンでより深く技術を研究し、お互いにアドバイスして、お互いに感じたことを伝え合う。次にまた同じ人とスパーリングをして……という練習で突き詰めていくなかで、どんどん完成度が高まっていくのかなと思っています。

初めての方とのスパーリング、慣れていない方とのスパーリングだと、どうしても遠慮が出でしまったりすることがあるんですよね。対してマンツーマンのほうが運動強度というか、練習の質が上がってくるのかなっていうメリットはあります」

――なるほど。それとベルトを巻いた直後に、次に対戦したい相手として手塚基伸選手と中村倫也選手の名前を挙げていました。いずれも試合が実現しなかったことについては、どのように考えていますか。

「1月16日の時点で誰と戦いたいかと言われたら、手塚選手と中村選手ではあったんです。あの時点で3月や5月の試合が決定すれば、ですよ。でも3月に石井選手が石橋(佳大)選手に一本勝ちしましたよね。石橋選手は、ああいう負け方をしたことがなかったと思うんです。だから石井選手が石橋選手に勝った時点で、次は石井選手とやるべきじゃないかと思いました。石井選手の挑戦を受けないと、チャンピオンじゃないでしょって」

――そうだったのですね。今回は再戦となりますが、前戦とはまったく違うものになると思いますか。

「意外と全然違う展開になるんじゃないでしょうか。お互い狙っているもの、やることっていうのは、あまり変わっていないと思います。石井選手は打撃でペースを握って、グラウンドに持ち込んで自分のペースで試合を握りたいでしょうし、それは自分も同じです。ただ、自分のペースに持ち込めなかった時に、スタンドかレスリングの展開になるのか、グラウンドになるのかはフタを開けてみないと分かりません。でも、どんな展開になっても自分は大丈夫です」

――そのように冷静に分析できるということは、自身の中で試合に向けて出来上がっているということなのでしょうか。

「はい。試合はフタを開けてみないと分からない、神のみぞ知る部分が多いですよね。でも、どうなっても大丈夫なように対策はできています。今は自分も世界ランキング1位ですし、この試合に勝ったら次は世界チャンピオンシップだと思っています」

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【UFC ESPN35】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(08)平良達郎「試合に出せることが増えた」

【写真】沖縄にいると日焼けが目立った?!平良達郎 (C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)──ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN35「Font vs Vera」で平良達郎が、カーロス・キャンデラリオとUFCデビュー戦を戦う。

佐藤天以来、実に3年振りに日本人男子ファイターのUFC新規契約となった平良は2月中旬までのラスベガス修行を終え、大会2週間前まで沖縄で調整を行っていた。この間、岡田遼の修斗世界バンタム級王座決定戦が行われた残後で千葉や東京で1週間のトレーニングをしてきた平良にUFC契約以後の日本での練習について尋ねた。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第8弾はUFC初陣を目前に控えた平良達郎に話を訊いた。


──今は、どちらですか(※取材は4月8日に行われた)。

「沖縄の自分の家です。岡田(遼)さんの試合の時に東京に行って、1週間ほど練習していました。岡田さんの試合の翌々日まで練習して、沖縄に戻ってきています」

──岡田選手はまるで「あとは皆に任せた」とばかりの表情を試合後に見せて、素晴らしい幕引きに見えました。

「いや、幕引きはしていないんじゃないですか(苦笑)」

──でも「ガンバレ」とは無責任に言えないですし。

「自分は何もいえないです。岡田さんが決めることですし……ただ、ショックでした。やっぱりずっとラスベガスで一緒にいて、勝ってほしいという気持ちは人一倍持っていましたから」

──そのラスベガスから帰国した時は、まだホテルでの隔離措置があったはずですが、隔離が終わると千葉で練習することなく沖縄に戻られたのですか。

「すぐに戻りました。沖縄に戻りたかったです……。松根さんに会いたかったですし」

──師匠の松根さんとはUFCとの契約が成ってから、初めて会ったかと思います。お互いどのような雰囲気だったのでしょうか。

「松根さんはやったなぁという感じではなく、『取り敢えずケガなくて帰国できて良かったよ』とまず言われて」

──UFCとの契約や初戦に関しては?

「『沖縄修斗があるから(※4月17日に開催された)、どうかなぁ?』って感じでした。本当に(笑)」

──松根さんは自分には『沖縄修斗が達郎の試合の2週間前で良かったですぅ』と言っていました。

「アハハハ。そうなんですよ。ギリギリのタイミングで良かったです」

──とはいえ米国に挑戦するために米国を知ろうとベガスへってきました。そしてUFC前に沖縄で練習する。そこについては、どのように考えられているのでしょうか。ラスベガスだとUFC PIで何から何まで用意してもらえると聞きました。

「沖縄の方が体を追い込みやすいのは絶対なんです。練習後に自分の家に戻れて、自分の体をずっと診てきてくれた整骨院もあります。ただし、スパーリングに関してはサウスポーがいない。サウスポー・レスラーがいれば沖縄でも完璧です。

そうはいってもラスベガスで学んだことを沖縄で試して。習ったことは覚えていますし、携帯でメモもたくさん書いて戻ってきました。向うでできなかったこと……例えばレスリングではテイクダウンの幅、ディフェンスもそうですし、デキなかった動きができてきました。試合に出せることが増えたと思います」

──ベガスで将来的に強くなることを想定した練習をしていた。そこで試合が決まった。向うから持ち帰ったことと試合用の練習と、これまでにない二通りの練習で混乱しなかったでしょうか。

「同時進行というか、それが使えないとUFCでは勝てないわけですし。同時に対策と息上げのトレーニングが増えていますし。松根さんは最初だし、極力リスクを減らす方向で考えていてくれていて、そこに自分の考えたことを加えていく。そんな感じで対策をしています」

──では最初の話に戻るのですが、岡田選手の試合がなければ千葉や東京で練習することはなかったわけですか。

「岡田さんの試合がなければ、沖縄だけでやっていたかもしれないです」

──でもレスラーとの練習が必要なら、鶴屋怜選手が千葉にはいますが。

「岡田さんの試合があるのは、もう決まっていたことなので。だから千葉で練習するつもりでしたし。1日だけですけどEXFIGHTでも練習させてもらって。練習をしたことがない人とやるのは、やっぱり新鮮した。それに疲れます(笑)。

倫也さん、パトリックさんを始め、僕はあんまり名前が分からないのですが、色々な選手と凄く良い練習ができました。MMAとグラップリングの練習が主体でしたけど、パトリック選手はマスでも左ボディとか巧かったです。あと弟のメイソン選手もいて、サウスポーで蹴りとか万遍なく使うので、やり辛い打撃を使っていました」

──1週間の東京と千葉での練習も役立ったと。

「そうですね。やっぱり怜君は相当に強いので。色々と自分が習うことが多いです。僕と怜君だと相四つになるので、シングルとかどうやったら切るのかと──そんな感じで教わってきました。

怜君との練習はキャンデラリオ対策にもなっています。ただ、僕との試合では打撃で来るのかなとも思っています。僕的には正直、混ぜられた方が嫌です。なので色々と想定していて、怜君との練習は勉強になりました」

──3勝0敗、19歳の鶴屋怜選手は相当に強いのですね。

「まだ3戦ですか!! いや、めちゃくちゃ強いです。極められることもありますし、スクランブルが凄く強い。テイクダウンも切れたと思っても、押し込む力があって。バランスが良くて、体の使い方が巧いので凄く相手が疲れる戦い方ができると思います」

<この項、続く>

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【Pancrase327】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(07)鶴屋怜「出稽古は覚悟を決めないとできない」

【写真】取材時点では超グリーンアッシュ。立川のケージでは何色になっているのだろうか (C)MMAPLANET

29日(金・祝)、東京都の立川ステージガーデンにて開催されるPancrase327で、鶴屋怜が秋葉太樹と対戦する。

昨年2月にDEEPでプロデビュー、3連勝で戦場をパンクラスに移すことを決めた。その直後に平良達郎のUFC行きを成立させたイリディアム・スポーツ・エージェンシーとの契約が決まった怜は、今後に対してどのようビジョンを父・浩とともに持っているのか。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第7弾はUFCしか、その視線の先にない19歳、鶴屋怜に訊いた。


──パンクラスで初ファイト、そしてイリディアムとの契約も発表された鶴屋怜選手です。イリディアムとの契約が成った時は、どのような気持ちでしたか。

「ここから世界と戦っていくんだなという気持ちになって、ワクワクと不安が半々のようになっていました」

──不安というのは?

「いずれそういう風になりたいとは考えていたのですが、現時点では早いとも感じているので。でも、契約してもらったのでそんなこと言っていなくて、どんどん強くなって戦っていこうという風にはなっています」

──イリディアムと契約したことで、キャリアップの変更点はありますか。

「特に今のところはないです。取りあえず次の試合がパンクラスであるので、そこで勝つことに集中しています。その後は巡ってきたチャンスにはトライしようと思っています」

──まだ公にできてないですが、6月にはシンガポールでRoad to UFCが開催されます(※取材は4月5日に行われ、22日にRoad to UFCが正式発表された)。その辺りを考えることは?

「最初はイリディアムの方から米国のコンテンダーズ、次にシンガポールのRoad to UFCの方でプッシュするという話はありましたが、そこも早過ぎるので断ろうという考えでした。ただオファーがあるかどうかはUFC次第ですし、さっきもいったようにチャンスがあるならトライしようという風に思うようになりました。

技術的に成熟する時と、選手の勢いは時期が同じじゃない。父と話していて、勢いがある時に話があればチャレンジすべきだと考えるようになりました。父も僕はこれから強くなり、巧くなっていくだろうけど、勢いというのは重要だろうと。ただ正式な話ではないので、今はパンクラスで勝って、パンクラスでチャンピオンになるということを考えています」

──ではイリディアムと契約したことで、秋葉戦への意気込みに変化は起きましたか。

「いえ、そこと関係なく力の差をつけて勝つつもりでいることは変わりないです」

──なるほど。では3月の最初にゴング格闘技用に話を伺った時に、まずはジムのなかで強い先輩を越えないといけないという発言がありました。しかし、その対象であった岡田遼選手が修斗世界バンタム級王座を失いました。あの試合を見て、想うところは?

「安藤選手には勢いがあって強い選手なので、一発入ればそういうことはある。それがMMAだと思います。ただ、自分の中では岡田さんが負けて悔しいという気持ちしかないです。ジムの先輩が負けた……それは自分が負けるのと同じように悔しいです。

岡田さんの試合が終わった後、父に『あのベルト、俺が取り戻した方が良いのかな』って言いました。僕にはUFCの世界チャンピオンになるという夢がありますけど、そこを成し遂げてキャリアの最後に日本に戻ってきて、修斗世界バンタム級のベルトを獲る。そういう目標が一つ加わりました」

──なるほど。いや、浪漫です。それと前回に話を伺った時に『世界、世界っていうけど俺ほどの本気度はない』とUFCと口にする選手に対し、なかなかの口調で話していました。それが締め切り前にEXFIGHTに出稽古に行き、仲良く写真に収まっているのを見てずっこけました。

「アハハハハ。中村倫也選手と練習させてもらって普通に強くて……。倫也選手は年齢なこともあり、次の対戦相手(※4月24日のPOUNDSTORMで勝利したアリアンドロ・カエタノ)が強いというのもあって、本気でUFCを狙っている。そこに賭けているというのは伝わってきました」

──年下の鈴木崇矢選手は、いかがでしたか。

「17歳ですよね。17歳ということを考えると良い動きです。ただ、強くなれるかどうかは彼次第です」

──ライバル意識を持つことはない?

「倫也選手はバンタム級で階級が違うので、ライバル意識を持つことはないです。練習をしてくれる仲間のような感じで。ただフライ級の選手だと、そういう意識を持つこともあるかもしれないです。倫也選手は身体能力が高くて、これまでやったことがない練習ができて。本当に良い練習ができています」

──UFCに行くと口にしている選手たちとの練習は、同志ができたような気持ちになるのでしょうか。

「別にそうはならないです。普通に話はしますけど、友達を創りに行っているわけではないですし、良い練習をしたくて行かせてもらっていて。だから自分もEXFIGHTの選手にとって良い練習相手になれればと思っています」

──アハハハ。もう忖度しないのが心地良いです。

「これまで自分のジムだけで練習していたのですが、今は出稽古を増やすようにしました。そのなかでEXFIGHTで練習させてもらっていて、倫也選手やパトリック選手、鈴木崇矢選手が受け入れてくれたことは感謝しています」

──出稽古先を増やしたというのは?

「やっぱり初めて練習する時とか、緊張感が違います。あの感覚は選手の強度や巧さとか、いうと強さに関係なくても良い練習になるというか……」

──どう来られても文句は言えない。対応するのが出稽古ですね。

「やっぱり舐められるかっていうことで、本気で当たって来てくれます。出稽古は覚悟を決めないとできないと思っています」

──鶴屋怜に負けてたまるかと掛かって来る選手もいるでしょうし。

「そう思っている人もいるかもしれないです(苦笑)」

──ではEXFIGHT以外では、どこで出稽古を?

「K-PLACEですね。軽量級の選手が多いので。それとSTFでも箕輪ひろば選手とスパーリングがしたくて行かせてもらいました」

<この項、続く>

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【RIZIN TRIGGER03】金太郎戦へ。金網破壊神=倉本一真─02─「仕留める技はホントにたくさんあるので」

【写真】今週土曜日──どのようなエグさが、見られるか(C)RIZIN FF

16日(土)に東京都調布市の武蔵野の森アリーナにて開催されるRIZIN TRIGGER03で、金太郎と対戦する倉本一真のインタビュー後編。

前編に続き、倉本にケージの使い方について訊くと、新しい事実が次々と浮かび上がってきた。次の試合ではストライカーの金太郎を相手に、どんな壊し方を見せるのか。投神から掌神へ、そして破壊神へと進化する倉本一真のMMAは見逃せない。

<倉本一真インタビューPart.01はコチラから>


――相手がマットに背中を着けている状態で、倉本選手が立った状態からのパウンドを効かせている場面もありました。

「そういえば、ヒザの練習はしていないって言いましたけど、Me,Weでやっていました。ただ、それは対人じゃなくて人形相手なんですよ。そこでパウンドの練習もしています」

――人形というのは……。

「MMA用のダミー人形です。完全に人の形になっていて、投げたりパウンドを打ったりすることができるやつですね。昔のように真っ直ぐな状態ではなく、今のタイプは足も曲がるんですよ。それを使って息上げをやっています。

まずサンドバッグでパンチやキック、次に人形を使ってパウンドで息上げですね。そういうところでヒザの練習もやっています。相手が背中を着いて、僕が立っている状態からのパウンドも。……すみません、実は毎週やっていました(笑)」

――アハハハ、そのメニューを無酸素でやるのですか。

「息上げプラス、フルパワーでやります。毎週金曜日の午前にその練習があるので――明日ですね(※取材は7日(木)に行われた)」

――それだけハードな練習を行う前日の気持ちは……。

「金曜日の朝はキツいなぁ、と思っています(笑)。でも、それを乗り越えたら週末が待っているので。金曜日は夜も練習があるんですけど、その朝練が終われば一週間の終わりが見えてくるなって(笑)」

――そう思えるように練習スケジュールが組まれているのかもしれないですね。

「山﨑さん(剛リバーサルジムMe,We代表)のおかげで、良い練習をさせてもらっています。選手一人ひとりの個性を見て、練習させてくれるんです」

――先日、倉本選手が修斗ジム東京からMe,Weへ移籍することが発表されました。もともとMe,Weで練習し始めたのは、いつ頃のことなのでしょうか。

「僕が修斗で岡田遼選手に負けた(2020年5月にKO負け)後ですね。当時の自分は打撃が全然ダメで、岡田戦の後に藤田大和に相談したことがキッカケでした。

大和とは一緒に自衛隊体育学校にいた時期があるんです。僕はレスリング班、大和がボクシング班で。お互い自衛隊体育学校を離れてからも連絡は取り合っていたんですけど、岡田戦の後に『大和、パンチを教えてくれないか』と相談して、Me,Weに出稽古で行くことになりました。その時に山﨑さんがすごく良くしてくださったんですよ。いきなり出稽古で来た、こんなヤツに対して。それが2020年の6月ぐらいですね。そこから出稽古で、Me,Weにお世話になっていました」

――では、それまでの倉本選手というのは……。

「あの頃、僕はハーレーのカスタムショップで働いていたんですよ。仕事が終わるのが8時か9時ぐらいで、それから練習に行って。だから練習に行くのが週2回ぐらい……正直、1回も行っていない週もありました。仕事で疲れて、もうイイやって。

ずっとレスリングをやっていたし、センスで勝つこともできていて、ちょっと調子に乗っていたんです。でも、そろそろちゃんと練習しなきゃいけないと思って、ハーレーを辞めて鳶に転職したんですよ。鳶は午後5時には仕事を終えることができるので。でも現場は朝が早くて、それもまた疲れ果てて――結局、練習に行かないことがザラにありました。
僕がMMAを舐めていたんです。レスリングと空手をやっていたので、あとは組み技と打撃をつなぎ合わせるだけだろう、って……」

――……。

「修斗ジム東京で練習していた頃は、坂本(一弘)さんには、すごく良くしていただきました。僕がRIZINに出ることになった時も、すぐに坂本さんから連絡を頂いて、効くサッカーボールキックの蹴り方を教えていただいたんです。坂本さんから教えていただくことって、MMAの要所要所で使えるものが、すごく多かったですね」

――これは失礼な聞き方かもしれませんが、修斗時代に投げを多用していたのは、試合を盛り上げること以上に、フィニッシュするためには投げしか選択肢がなかった状態だったのでしょうか。

「そうなんです。あとは大振りのフックとか。根津さんと試合した時(2019年11月、根津優太にKO勝ち)は8回ぐらい投げたんですけど、あれは1回で仕留めたかったのに、何度投げても根津さんが起きて来る。会場も盛り上がっているから、投げ続けたいっていう気持ちもありました。でもそれ以上に、しっかり倒したいと思っていたし、それが当時の僕にできることだったんです」

――なるほど。

「どうやって相手を壊すか、どうやって仕留めるかは常に意識しています。ジムで『これって良くないですか?』って話をしていると、山﨑さんにも『また相手を壊すことばかり考えて……』と言われますね。(笑)。RIZINもIREも、故意に相手をケージに叩きつけるのは反則らしいんですけど」

――相手をケージに叩きつけてKO……そんなことを考えていたのですか!

「ケージに叩きつけはしないですけど、エグいことばかり考えています(笑)。まだまだ新しいケージの使い方はあると思うし、いろいろ考えるのが楽しいですね」

――今後も倉本選手がどんなケージの使い方を見せてくれるのか、楽しみです。

「どんどん強い相手と試合したいです。でも……まだRIZINではヒロ・ヤマニハに負けて、加藤ケンジ選手に勝っただけで、何も証明できていないんですよ。ちゃんと今回の金太郎戦で勝てば、認められるんじゃないかなと思います。RIZINのバンタム級トーナメントで、僕は1回戦負けだったじゃないですか。あの時トーナメントに出ていた選手とも対戦していきたいですね。金太郎選手もトーナメントに出ていた選手なので、それは嬉しいです」

――金太郎選手は、そのトーナメントで注目を浴びた選手です。ファイターとしての印象はいかがですか。

「パンチもハイキックもミドルも強い。打撃が強い選手ですよね。僕も、打撃でも負けないように進化してきました」

――金太郎戦では、どのように相手を仕留めたいと思いますか。

「どの技で最終的に仕留めるかは、試合だからやってみないと分からないです。ただ、スタンドでもグラウンドでも仕留める技はホントにたくさんあるので、自分でも楽しみですね」

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【UFN205】カレル橋からの使者? ダヴィッド・ドヴォルザーク「UFCで戦えるのはチェスのおかげ」

【写真】チェコ人ファイター、キャリア20勝3敗――オクタゴンで3連勝中。世界は広い(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、オハイオ州コロンバスのネイションワイド・アリーナで開催されるUFN205:UFN on ESPN+63「Blaydes vs Daukaus」で、マテウス・ニコラウと戦うダヴィッド・ドヴォルザークは、今も珍しいチェコ人ファイターだ。

UFCで3連勝中のドボルザークは、なんと前歴がチェス・プレイヤーだったという変わり種だ。強豪ニコラウ戦前のドボルザークに、驚愕――チェスMMAの実体を尋ねた。


――マテウス・ニコラウ戦に向け、今、どのような気持ちですか。

「気合が入っているよ。この試合は僕にとってビッグファイトだからね。ランキング7位の相手で僕より3つ上のランカーだ。ここで勝てばトップ5が見えてくる相手だからね」

――ラスベガスでトレーニングをしているというのを、日本から出稽古に行っていた平良達郎選手と岡田遼選手から伝わってきていました。

「この試合にむけてまずは母国のチェコで練習してから、ポーランドへ移動してヤン・ブラボヴィッチのところでトレーニングをし、それからエクストリーム・クートゥアーでキャンプを行っていたんだ」

――平良選手がダヴィッドと練習して強かったとメディアに話したことで、この試合は日本のファンの間でもにわかに注目されています。

「おお。そういってもらえると嬉しいよ。タイラはレスリングが強かったよ。4月にUFCで戦うんだよね、彼ならUFCでも生き残れるだろう」

――その平良選手をテイクダウンをしている映像を視ました。

「う~ん、僕はレスラーじゃない。ストライカーでもない。僕にはマーシャルアーツのバックグラウンドがないんだ」

――私たちはチェコのMMAがどういう状況がまだまだ分からないのですが、イリー・プロハースカやダヴィッドのようなUFCで活躍できる基盤があるということに驚いています。

「チェコはMMA人気が急激に高まっているよ。僕が出場していたオクタゴンは元UFCファイターや海外からの選手も常時戦っているビッグショーだ。その他にも質の高いプロモーションが増えている。ただ、僕がMMAを始めた時は、まだMMAが始まったばかりだったけどね」

――ダヴィッドがMMAを始めたのはいつ頃なのですか。

「今から12年前、17歳の時だった。さっきも言ったように僕は他の格闘技経験がなくて、チェス・プレイヤーだったんだ」

――チェス!?ですか。

「15歳まで国内のトップリーグでプレーしていて、アダルトになってからは2番目の大きなリーグでチェスをしていた」

――国内トップのチェス・プレイヤーがなぜMMAを?

「高校に通っていた時にセルフディフェンスの練習を始めて。でも、こんなの実生活で役立つ機会はほとんどないって思ったんだ。道を歩いて、殴られるなんてことほぼないだろうって。そんな時にMMAの動画を見て、『これなら護身術が役立つかも』って練習を始めたんだ」

――チェス・プレイヤーが護身術から、MMAへ。驚きの事実ばかりです。

「ただMMAジムもなく、MMAを戦いたい者が集まって、MMAの真似事のような練習をしていたに過ぎないよ(笑)。プラハから車で1時間の街フラデツ・クラーロベーで練習を始め、今ではオールスポーツアカデミーで練習している。米国のような大きなジムでなく、普通のジムなんだけど来年には拡張したニュージムがオープンする予定なんだ」

――それが可能なほど、MMAが盛り上がってきているのですね。

「その通りだよ。僕らの国はサッカーやアイスホッケーがずっと人気があったけど、コナー・マクレガーの出現でMMA人気に火がついたんだ。今年は無理でも、来年にフライ級チャンピオンになってチェコでUFC人気をもっと引き上げたいと思っている」

――そのためにはニコラウ戦は凄く大切な試合になりますね。

「ニコラウは僕と同じで、何かにとびぬけたところがあるファイターじゃない。ただ、下になることもできる。そういう部分で全局面で戦える選手だといえるだろうね。レスリングやキックボクシングなど、特化した強さがあるわけでなくて、全てをミックスして戦うところが強みだと思う」

――そういう面でいえば、MMAはフィジカルチェスのような一面があります。チェス・プレイヤーだった経験が役立つことはありますか。

「今、僕がUFCで戦うことができているのは、チェスをやっていたからだよ。毎日チェスの練習をして、毎週末は勝負をしていた。今も変わりない。毎日、練習相手の状況をしっかりと判断して練習している。チェスもMMAの決め手は、相手のミスをつくことだからね。特別、スバ抜けた力があるわけじゃない僕は、チェスをやってきたことで相手を分析する力が他の選手よりある。そこが僕のファイターとしての一番の武器なんだ」

――チェスほど、考える時間がMMAはないかと。

「全くもってその通りだ。僕の顔面を殴ろうとしている人間が目の前にいるわけだからね。だからこそ観察力、洞察力が必要になってくる。ミスをただ待つだけでなく、ミスを誘う動きをする。それは間違いなく、チェスの経験からくる戦い方だよ。何より危機管理能力に関しては、自信を持っているよ。

だから僕は勝ち方には拘らない。判定勝ちだろうがTKO勝ちだろうが、一本勝ちも勝ちは勝ちだから。そして僕がフライ級でベストであることを土曜日の夜に見せつけたい」

――心理面で相手をリードするダヴィッドのMMA、チェスを連想しながら見させてもらいます。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンが僕の試合を見てくれることに感謝している。いつの日か、日本で試合ができれば最高だね。僕はタイやマレーシア、ベトナムと回ったことがあるけど、日本には行ったことがないんだ。タイではプーケットとチェンマイに1年間住んでいた。東南アジアでそれぞれの文化に触れることができて凄く良かったと思っている。だから、いつの日が日本で日本の文化に浸りたいんだ」

■視聴方法(予定)
3月27日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN205対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
カーティス・ブレイズ(米国)
クリストファー・ダカウス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(英国)
アレクサ・グラッソ(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
マット・ブラウン(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
アスカル・アルカロフ(ロシア)
カイ・カラフランス(ニュージーランド)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
イリル・ラティフィ(スウェーデン)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー(英国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー(米国)
マックス・グリフィン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・マクマン(米国)
カロル・ホザ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー(モンゴル)
クリス・グティエレス(米国)

<ミドル級/5分3R>
アリアスカブ・カイジレフ(ロシア)
デニス・チュルリン(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
マノン・フィオホ(フランス)

<フライ級/5分3R>
ダヴィッド・ドヴォルザーク(チェコ)
マテウウス・ニコラウ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ルイス・サルダーニャ(米国)
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)

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MMA o RIZIN Shooto   キック ダイキ・ライトイヤー ボクシング 修斗 内田タケル 安藤達也 宮城友一 山田崇太郎 岡田遼 岩本健汰 後藤丈治 石井逸人 石橋佳大 西川大和 関口祐冬 飯田健夫 齋藤奨司

『PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2』試合結果


第9試合 メインイベント 修斗世界バンタム級チャンピオンシップ 5分5R
×岡田 遼(パラエストラ千葉/世界王者)※2度目の防衛戦
○安藤達也(フリー/世界1位、環太平洋2位、元環太平洋王者)
2R 0’53” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※安藤が第12代王者に

第8試合 セミファイナル ウェルター級 5分3R
○西川大和(西川道場/ライト級世界王者)
×山田崇太郎(The Pandemonium/ウェルター級世界3位、環太平洋4位、ZST同級王者)
3R 4’10” 腕ひしぎ十字固め

第7試合 バンタム級 5分3R
○石井逸人(TRIBE TOKYO MMA/世界5位、環太平洋3位)
×石橋佳大(ZEEKジム/世界6位、環太平洋5位、元環太平洋王者)
2R 2’04” 裸絞め

第6試合 バンタム級 5分3R
○後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA/世界7位、環太平洋6位)
×ダイキ・ライトイヤー(修斗GYM神戸)
判定3-0 (片岡30-27/豊永29-27/柴田30-26)

第5試合 フライ級 5分3R
○関口祐冬(修斗GYM東京/世界4位)
×宮城友一(キックボクシングDROP/世界5位、元GLADIATORライトフライ級王者)
判定3-0 (豊永30-27/福田29-28/柴田29-28)

第4試合 フェザー級 5分3R
―岩本健汰(ロータス世田谷/世界7位)
―飯田健夫(フリー)
中止 (飯田が体重調整中に体調不良で病院に搬送されたため)

第3試合 バンタム級 5分2R
×Lyo’o[りょう](reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE)
○齋藤奨司(FIGHT FARM)
判定0-3 (福田18-20/片岡18-20/柴田18-20)

第2試合 フライ級 5分2R
×大竹 陽(HAGANE GYM)
○山内 渉(FIGHT FARM)
判定0-3 (福田18-20/片岡18-20/豊永18-20)

第1試合 フライ級 5分2R
○内田タケル(パラエストラ松戸)
×佐々木駿友[はやと](T-GRIP TOKYO)
1R 1’36” 裸絞め

 3月21日に後楽園ホールで開催された『PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2』試合結果。メインイベントのバンタム級タイトルマッチは安藤達也が岡田遼に2R KO勝ちし新チャンピオンに。西川大和は山田崇太郎に3Rアームバーで勝利しています。続きを読む・・・
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【RIZIN TRIGGER03】TRIGGER東京大会で雑賀ヤン坊×江藤、須藤拓真×渡部修斗ら4試合発表

23日(水)、東京都目黒区の雅叙園において4月16日(土)&17日(日)に調布市の武蔵野の森アリーナにて開催されるRIZIN TRIGGER03及びRIZIN35の会見が2部制で行われた。

メインは修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼が、安藤達也を挑戦者に迎え2度目の王座防衛戦=Road to 有終の美に臨む今大会──選手権以外でバンタム級戦が2試合組まれている。

冒頭で榊原信行代表より「3月以降、入国制限が変わり外国人選手の参戦が可能になり、2年間の日本人同士の対戦の成果が外国人対決で見られる。その第一弾が16日のRIZIN TRIGGER03となる」という話が聞かれた。

そして雑賀ヤン坊達也、須藤拓真、江藤公洋、関根シュレック秀樹、征矢貴、貴賢神 渡部修斗が登壇し、ライト級=雑賀×江藤、フライ級=征矢×中務修良 バンタム級=須藤拓真×渡辺拓真、無差別級シュレック×貴賢神の4試合が発表された。

出場選手の抱負は以下の通りだ。


江藤公洋
「ヤン坊選手という素晴らしい選手と戦えること嬉しく思いますし、当日盛り上がるような試合をしっかりとできたらと思います」

雑賀ヤン坊達也
「目標にしていたRIZINの舞台に立てること嬉しく思います。そして江藤選手という世界を経験してきた素晴らしい選手と戦えること楽しみに思っております。僕のファイティングスタイルはRIZINにピッタリのファイトスタイルだと思っておりますので、しっかりとKOして覚えてもらい、ライト級の新しい風になりたいと思います」

中務修良(代読)
「もともと僕は虐められていました。不登校になり、体もメチャクチャ弱かったです。そんな僕がボクシング、レスリング、MMAと出会い三重に帰ってからもケガだらけの競技生活でちゃんとMMAに復帰できたのが4年前、指導者もいないなか腐らず回りの人に助けてもらいながらコツコツと頑張ってきました。がんばればRIZIN、こんな大きな舞台に出られるところを見てほしい。そして気持ちじゃ誰にも負けないところを見せたいです。僕が格闘技を始めるきっかけになった父が脳の病気で倒れ半身麻痺、兄の奥さんも病気で苦しんでいます。身内にも僕が死に物狂いで頑張っているところを見せて少しでも力にしてもらいたいです」

征矢貴
「3年弱時間が空いてしまったのですけど、僕も色々あってケガだったり病気だったり、戦線を離脱してしまって苦しい時期が長かったですけど、復帰することだけを生きる目的というか……考えて耐えてきました。当日は格闘技に対する執念、見せたいと思います」

須藤拓真
「このような大きな舞台に呼んでいただき、ありがとうございます。自分の試合を見ていただいたことがある方だったから分かると思うんですが、自分は今はやりの派手な殴り合いのKOなどないです。が、そう言うのとは全く別の新しいMMAを皆さんにお見せできると思うので、ぜひ自分の試合に注目していただければと思います」

渡部修斗
「このカードが決まってまだ歴史の浅いNEXUS出身の2人が日本最高峰のRIZINの舞台で戦えることを嬉しく思っています。先日のDEEP JEWELSで彼女が躓いてしまったのでTRIGGERのコンセプトらしく、自分がしっかりと勝って自分達の再出発の地にしたいと思っています。それでしっかりと勝って自分の道を切り開いていこうと思います」

貴賢神
「このようなデカい舞台で戦う機会を与えてくださった榊原代表初め、RIZIN関係者の皆さままことにありがとうございます。そしてデビュー戦で自分の対戦を受けてくださった関根シュレック選手、ありがとうございます。自分は格闘技といえばヘビー級、まだ自分はヘビー級の体重ではないのですが、大きい人が一番魅力的だというところを見せていければと思っております。これからもよろしくお願いします」

関根シュレック秀樹
「前戦は夢だった大晦日の舞台でなんとか勝つことがデキて、ずっとボォっと過ごしていました。今回、RIZIN TRRIGERでデビュー戦となるね、あのうスーパールーキーの貴賢神君の相手として選んでいただき本当もう──この話自体はね、結構前に貰ったんですけどやっと発表されて自分も嬉しく思っています。自分としても夢だった大晦日、しかも勝つことがデキてもうやり残したことはないような気分になりましたが、自分がこれから戦っていく意味を考えた時、何があるのか、どんな使命があるのか考えた時にやっぱりプロレスラーの強さをMMAで証明する──これと昭和生まれのオッサン、どこまでできるのか。RIZINという舞台でどこまでリングに立ち続けることができるのか。そういうことを証明していきたいと思います。TRIGGERでは貴賢神君とド迫力のファイトをお約束しますので、ぜひ見に来てください」

同大会は既にライト級=ルイス・グスタボ×矢地祐介、バンタム級=金太郎×倉本一真、フェザー級=金原正徳×摩嶋一整の3試合が発表され、今回の会見で追加された4試合を含め計12~13試合が組まれることも明らかとされている。

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MMA MMAPLANET o Shooto 修斗 安藤達也 岡田遼

【Shooto2022#04】左に右フック一閃、安藤達也が岡田遼をKOしバンタム級のベルトを奪取

<修斗世界バンタム級王座選手権試合/5分5R>
安藤達也(日本)
Def.2R0分53秒by TKO
岡田遼(日本)

サウスポーの安藤が右ジャブを伸ばす。ローでバランスを崩した岡田がすぐに立ち上がる。岡田はスイッチしてカーフ、オーソに戻して左ジャブを伸ばす。左で前に出る安藤がボディから顔面にパンチを入れる。スっと詰めた安藤はハイをかわし、右ローを蹴る。岡田も右ミドルを入れるが、左を被弾する。左カーフ、左フックを繰り出すチャンピオンが、スイッチして左ストレートを伸ばす。

しっかりと見えている安藤が距離を詰めると、ダブルレッグへ。切った岡田がバックに回る。後ろからヒザを臀部、腿に打つ岡田は離れて、カーフを蹴る。安藤が右ハイも、岡田は前に出てワンツー、戻って蹴りを上下に蹴っていく。アゴを指さして、ここを打てと挑発した安藤だが、狙って来たパンチにカウンターは当たらず組まれてしまう。ケージに押し込んだ状態でエルボーを入れた岡田が終盤になり──らしさを見せた。

2R、ワンツーをかわした岡田は、ケージを背負って左ジャブを伸ばす。安藤は跳びヒザを繰り出し、着地に岡田がパンチを打っていく。と、左を狙った岡田に対して安藤の右フックが顔面を捕らえる。この一発でヒザから崩れた岡田の腰を抱えて、左のパウンドの追撃を入れた安藤が、TKO勝ちを決めた。互いに「ありがとう」と声を掛け合った両者。岡田はまたやろうという安藤の言葉に「いや、もういいよ。チャンピオンとして頑張って。頼むよ」と応えて、ケージを後にした。

新チャンピオン、安藤達也は「俺が尊敬するファイターが言った言葉を良いですか。『俺が負けると言ったやつ、ファッ〇ク・ユー』(笑)。たくさんの人が俺を信じてくれたので、自分のことを信じて。毎日、大変だったけど追い込んでやることができました。応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました」とマイクで話した。


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