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【Gladiator020】櫻井代表、池本誠知、長谷川賢。グラジを語る。

【写真】2023年、グラジはいかに発展するのか(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪府豊中市の176BoxでGladiator020が開催される。今大会はキ・ウォンビンとチョ・ソンビンら韓国の強豪に加え、ジョセフ・チェンやジョン・オリニドなど注目のファイターが揃う国際色豊かな興行となった。
Text by Shojiro Kameike

これまでフォークスタイル・グラップリングやコンバット柔術マッチ、サブオンリー・グラップリングをGLADIATORに提供してきたPROGRESS実行委員会の長谷川賢氏が、グラジエイターで海外選手の招聘を担うことになったのは既報どおりだ。

そのグラジエイター新体制に、元DEEPウェルター級王者で現在は株式会社Styleの池本誠知代表が加わるという話が伝わってきた(※取材はスーパーバイザー就任発表前に行われた)。そこで今回は特別企画として、グラジエイター櫻井雄一郎代表×プログレス実行委員会の長谷川氏×池本氏がグラジエイターと日本のMMAについて語る鼎談をお届けしたい。


――今大会から長谷川選手がグラジエイターのタレントリレーションを担うだけでなく、池本さんがグラジエイターの体制に加わるというお話を聞きました。その22日の大会ですがタイトル戦、国際マッチ、キックにグラップリングと本当にバラエティに富んだラインナップとなっています。

長谷川 今、多くの日本人選手は海外の大会に出て初めて、世界の強豪と対戦することになるじゃないですか。そうではなく、日本で世界の強豪と対戦できるようにして、この国のMMAを強くしていく。それがこの協力関係の発端でした。

櫻井 グラジエイターとしては、毎回ではないですがコロナ以前は海外の選手も呼んできました。大会としても海外の選手が出るというだけで、一つのバリューが付きます。まず明らかに日本人選手とは違う身体つき――それだけでも観客の目を引きつけますよね。それと戦績上は勝ち星が少なくても、決して弱いわけではないのが外国人選手の怖いところです。特に今の韓国人選手は戦績が少なくても強いし、勢いもありますから。

長谷川 今回は選手発掘のためにフィリピンへ行き、その様子を動画にしてYouTubeにアップしています。それを見ると、今回フィリピンから来る選手にも感情移入がしやすいし、僕たちが何をやろうとしているかも分かってもらえるかなと思っています。

櫻井 今回は韓国だけでなく、フィリピンから来てくれる選手も楽しみですよね。まさに未知の強豪といいますか、動画からでも秘められた実力が見えてきます。グラジエイターのケージで、日本人選手とどんな試合をしてくれるのか。何よりストイックで、深い気持ちを持っている選手ばかりです。戦績や実力はまだ浅くても、パワーや勢いなど何かに特化した選手だと思います。オリニド選手は若いし、勢いもあって楽しみですね。

長谷川 オリニドは練習を見ても試合映像を見ても、とにかくフィニッシュを目指す気持ちが強い選手です。練習で16オンスのボクシンググローブを着けていても、グラウンドでRNCを狙いに行ったりとか。

池本 櫻井さんの仰るとおり、戦績だけでは選手の実力を測ることができないんですよ。僕が米国でエディ・アルバレスと試合をした時(2005年2月にTKO負け)、彼はまだデビューから4戦目ぐらいで。手元にある情報だけでは、彼がどういう選手か分かりづらくて。

長谷川 それで相手がエディ・アルバレスだったというのは、今考えると凄い話ですよね(笑)。

池本 実際目の前に来たら、メチャクチャ強そうで。アハハハ。そういう経験って、後々すごく生きてくるんですよ。名前が知られていなくても、相手はすごく強いことを想定して試合に臨まないといけない。あの試合は、すごく良い勉強になりました。日本人選手が相手だと、組んだ時の力とかも凡そは想像できます。でも海外の選手は、それこそ国によって力もタイプも全然違っていて。いろんな国の選手と対戦しておくことは大切だと思いますよ。

――その一方で、キ・ウォンビン×グスタヴォ・ウーリッツアァーという外国人対決も組まれました。

櫻井 フフフ、結構パンチの効いたカードだと思います。

長谷川 良いカードですよね!

櫻井 今の日本だと、王者も挑戦者も外国人選手というカードは、なかなか組まないですよね。キ・ウォンビン選手はRoad to UFCでKO負けをして、反対にグスタヴォ選手は前回グラジエイターで井上啓太選手に豪快なKO勝ちを収めています。

今回もグスタヴォ選手がキ・ウォンビン選手を――という展開も考えられるじゃないですか。もちろんキ・ウォンビン選手の強さと勢いも大好きです。グスタヴォ選手が相手でも、臆さず前に行くでしょう。その2人が戦うことで、壮絶なフィニッシュが期待できる対戦です。

池本 僕が現役の頃も、同じ大会で凄い外国人対決があったら、もうファンとして見ていましたよね。やっぱりMMAが大好きだから、研究モードを押し殺して楽しみたいという気持ちになってしまって(笑)。それとグラップリングでも海外の強豪を呼ぶって凄いです。

長谷川 プログレスをやっていくうえで、そうなるしかないかなって思っています。昨年の大晦日、RIZINでAJ・マッキーとサトシが対戦しましたよね。日本人MMAファイターだと、サトシのガードの中に入ると極められてしまいます。でも米国のトップファイターは、そんなサトシのガードに入っても極められないんです。

やっぱりMMAで強くなるためには、AJのようなグラップリングの強さが欲しい。そのためには海外の強豪と対戦していくしかないと思っていました。それはMMAのためで、今は柔術家の森戸新士選手がフォークスタイル・グラップリングで戦ってくれています。

森戸選手が、その試合で感じたことをMMAファイターたちにも伝えてくれている。その森戸選手の相手に、今回はクレイグ・ジョーンズの秘蔵っ子であるジョセフ・チェンを招聘することができて、本当に嬉しいです。

櫻井 正直まだ会場のお客さんには、プログレスの方向性が伝わりきっていないと思います。しかし多くの選手から、『自分もフォークスタイル・グラップリングをやってみたい』という声を頂いています。私自身は、グラップリングの試合が集客につながらなかったとしても、プログレスの試みは日本のMMAを強くするために必要だと思っています。

日本のグラップリング力向上のためにどうすればいいのか。そう考えていた頃に長谷川さんからプログレスのお話を頂いて、海外で通用する選手を育てたいグラジエイターとしても必要だと思っています。プログレスだけでなく、良いと思うことはどんどん提案していただきたいです。

長谷川 櫻井さん、そこで一つ提案ですけど……。プログレスでレジェンド枠を設けたいと思っていて。

櫻井 フフフ、なるほど。それは面白いですね。

長谷川 今回のテレビ解説を、長南亮さんにお願いしたんですよ。決して煽っているわけではないんです。決して――でも、面白いかなと思って(笑)。

2018年9月にグラジで船木誠勝とプロレスを行っている池本

池本 ……えっ、僕ですか!?

――2013年4月、池本さんの引退試合の相手を務めたのが長南さんでした。まさかここで引退試合の続きを、フォークスタイル・グラップリングで……。

池本 アハハハ。そういえばグラジエイターでは、船木誠勝さんとプロレスをやらせてもらっていますからね。今はプロレスの練習しかしていないすけど、グラップリングは好きなので練習しておきます(笑)。

<この項、続く

■視聴方法(予定)
1月22日(日)
午後2時20分~THE 1 TV YouTube

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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Gladiator020 MAGISA MMA MMAPLANET o Progress YouTube   キック キ・ウォンビン コンバット柔術 ジョセフ・チェン ジョン・オリニド チョ・ソンビン パンクラス 中川皓貴 久保健太 井上啓太 修斗 宮城友一 山田崇太郎 森戸新士 江木伸成 竹本啓哉 笹晋久 藤井章太 藤田大

【Gladiator020】ここにもいたっ!! 愛しの格闘バカ=江木伸也─01─「空手~柔道~テコンドー~MMA~柔術」

【写真】掌底をバンバン打てる要因が分かるインタビューです(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator020で、江木伸成がPROGRESSコンバット柔術ルールで竹本啓哉と対戦する。

江木は全日本選手権優勝、アジア選手権3位という実績を誇る黒帯柔術家だ。現在は藤田柔術やレオス柔術アカデミーでインストラクターを務めながら、プログレスのコンバット柔術ルールに参戦して2戦2勝。昨年9月には初のフォークスタイル・グラップリング戦にも挑み、MAGISAをヒールフックで仕留めている。

そんな江木に、柔術家になるまでの道程を訊くと、そこには幼少期から格闘技が好きで、ひたすらに強さを求めてきた男の姿があった。


――プログレスのコンバット柔術に連続出場中の江木選手です。竹本戦に関するお話の前に、今回は当初MMAを戦う予定であったと聞きました。

「はい。最初はプログレス実行委員会の長谷川(賢)代表から『グラジエイターでMMAを戦いませんか?』というお話を頂きました。実は以前からグラジエイターの櫻井(雄一郎)代表にも『MMAに興味があります。MMAをやりたいです』と伝えていまして。それもあったので、長谷川代表からオファーを頂いてからMMAに照準を合わせていました。ただ対戦相手が決まらず、今回はコンバット柔術の試合になったんです」

――以前からMMAを戦いたいという希望があったということですが、江木選手はMMAを戦うために柔術を始めたのでしょうか。

「いえ、実は柔術を始める前にアマチュア修斗やアマチュアパンクラスにも出ているんです。MMAで強くなるために柔術を始めたら、柔術のほうにハマってしまいました。それが2014年ごろですね。最初は打撃から始めて、MMAから柔術という流れです。それから競技柔術をやっていましたが、やっぱりMMAをやりたいという熱が高まって。ここ1年ぐらい、ずっと藤井章太先生からMMAの指導を受けています」

――そうだったのですね! ちなみに最初に始めた打撃というのは……。

「小学校の6年間、フルコン空手をやっていました。中学と高校は柔道部に入り、大学ではまた打撃で――テコンドー部に入部しました。大学時代は4年間、みっちりテコンドーをやってからアマチュア修斗に出るようになっています」

――空手~柔道~テコンドー~MMA~柔術というのは、凄いキャリアですね。まず空手を始めたキッカケと、そこから柔道に移った理由を教えていただけますか。

「自宅の隣に空手道場があり、近所の男の子たちは皆その道場に通っていたので、僕も自然と入門しました。中学から柔道を始めたのは、見ていてカッコよかったからという単純な理由です(笑)。僕は広島県の福山市出身なのですが、地元の中学校はメチャクチャ柔道が強い学校で。さらに高校も柔道の強い学校に進みました」

――当時は、将来は空手や柔道で生活していこうとは考えていなかったのでしょうか。

「柔道をやっていた頃は、県警に入って柔道を続けようと考えていました。でも高校時代は県大会ベスト8ぐらいの実績で。そこから大学に入った時、テコンドー部を見て『これは面白い。テコンドーをやってみんといけんわ!』と思ったんです。そこから5年間ぐらいはテコンドーにハマりました」

――ということは、大学は柔道の推薦で入ったわけではなかったのですね。

「推薦ではなく受験して入りました。だから柔道部に入らなければいけないというわけではなくて。それよりもテコンドーの蹴り技が、すごく魅力的だったんです。もともと空手をやっていたので、テコンドーも始めやすかったですね」

――ただ、空手とテコンドーの蹴りは異なります。それでもテコンドーを始めた時、6年間離れていた空手の記憶が蘇ってくるものなのでしょうか。

「空手にはないテコンドーの蹴り方が魅力的で(笑)。テコンドーは下段がなく、蹴りは顔面に集まるじゃないですか。距離も違いますし、テコンドーは回し蹴りが多くて。フルコン空手は下段が多くなりがちですが、僕は子供の頃から中段や上段の蹴りが得意だったんです。おかげで蹴り方は違っても、すぐに慣れることができました。テコンドーでは大学時代に、西日本の大きなトーナメントで優勝しています。でも、なぜかそこからMMAに対する熱が出てきて……」

――MMAに対する熱は、何かを見て生まれたのですか。

「それが分かりません(苦笑)。なぜかMMAというものが頭に入ってきて。そんな感じで、気持ちが移りやすいんですね。柔道やテコンドーのように、パッと見てパッと始めたくなってしまいます。ただ、実は大学時代に一度、グラップリングの大会には出ていました。柔道の延長で寝技の試合をやりたくなって」

――柔道からテコンドーに移っているのに(笑)。

「大学時代にパラエストラ広島でグラップリングの練習をさせていただいて、2011年に岡山県で開催された修斗グラップリングのワンマッチに出場しました。当時からMMAの練習にも混ざらせてもらっていて。

その頃、MMAで強くなるために柔術を始めています。大学を卒業してからもテコンドーは続けていましたが、何か新しいことに挑戦したくなりました。そこで思い出したのが、グラップリングで勝てなかったことと、アマチュア修斗に出場したかったけど出られなかったことでした。そういうことが、何かのキッカケでフッと頭をよぎり……」

――それだけ多種多様な格闘競技を経験している選手は、現在では稀なタイプかもしれません。やはり格闘技が好きだったのか、あるいは強さを求めていたのか。

「どちらもあったと思います。子供の頃から格闘技をやっていて好きでしたし、やっていくには強くならないといけないと考えていました。柔道やテコンドーを見て、『これをやれば強くなれる』と思って始めました。それはMMAも柔術も同じです。

大学を卒業して、県警ではなく消防士になりました。当時はTKエスペランサからアマチュア修斗の試合に出て、1勝1敗という戦績でした。プロになるつもりだったのですが、消防士としてプロの活動はできなかったのと、あとは柔術にハマりすぎてしまって。

柔術をやりたいって、パッと頭が切り替わりましたね(笑)。そこから柔術に専念したいと思って、TKエスペランサの岡田剛史代表とも相談し、2015年ぐらいに藤田柔術に移籍しました。あの頃から藤田柔術には強い柔術家がたくさん来ていて、そこで揉まれて強くなりたいと思ったんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
1月22日(日)
午後2時20分~THE 1 TV YouTube

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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【Gladiator020】久保健太とベテランストライカー対決、宮城友一─01─「僕の方が不思議なんですよ」

【写真】面白いのは宮城だけでなく、盟友・砂辺光久──出場経験無し──もグラジエイター愛があることだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

1月22日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator020で、宮城友一が久保健太と対戦する。
Text by Shjiro Kamaike

宮城にとってグラジエイター参戦は、2021年9月のNavE戦以来1年4カ月ぶり。その後はRIZIN沖縄大会と修斗に参戦するも、2022年は2連敗を経験している。それでも昨年11月には修斗沖縄大会でKO勝ちしてランキングもアップし、再びグラジエイターのケージに戻ってきた。その宮城に、修斗沖縄大会でのKO勝ちの要因とグラジエイターのケージに入る意味を尋ねた。


――今回のグラジエイターの試合に関するお話の前に、まずは修斗についてお聞かせください。昨年11月に鎌田悠介選手を下した結果、修斗世界フライ級4位から3位にランクアップしています。

「修斗のベルトを獲りたいという気持ちはすごく強いので、ランキングが1つでも上がるのは嬉しいです。今後は、今UFCに出ている(平良)達郎君が持っているベルトはどうなるのか、というところですよね。達郎君とは一緒に練習させてもらっているんですけど、ベルトがどうなるのかというお話はしたことがなくて(笑)」

――宮城選手は、グラジエイターで戦うことも大切にされている選手です。現在グラジエイターの試合と修斗の試合は、どのようなバランスで考えられているのでしょうか。

「個人的なことをいえば、MMAファイターとして一つでも評価を上げていきたいと思っています。たとえば、日本フライ級全体でランキングがあったとしたら、そのランキングを少しでも上げていきたい。それが今、僕が戦うモチベーションでもあります。

そのなかで、グラジエイターと櫻井(雄一郎)代表には本当に感謝しています。自分も戦績が振るわず『どこで試合をすれば良いのか……』と悩んでいる時に、櫻井代表が僕を拾ってくれました。だから今の僕があります。どこで戦うにせよ僕のことを『グラジエイターから出ている選手』と見てほしいです。それは修斗であっても、RIZINであっても」

――なるほど。修斗世界フライ級のベルトを狙うにあたり、ランキング1位の関口祐冬選手とストロー級王者の新井丈選手が対戦するかも……という流れは気になりますか。

「その前に清水清隆選手に勝った山内渉選手がランク2位に上がったので、関口選手と山内選手が対戦するのが自然な流れじゃないのかなとは思いますよね。もちろん新井選手はすごく強いし、僕も大好きなファイターですけど……どうなるんでしょうね(苦笑)。いずれにしてもランキング的にいえば、その流れの勝者と絡んでいきたいです」

――そのランクアップを決めた鎌田戦は、ヒザ蹴りによる鮮やかなKO勝ちでした。あれはご自身でも手応えのある内容と結果だったのではないでしょうか。

「ありがとうございます。自分としても鎌田選手が強い相手であることは分かっていたし、あの展開にならなければ僕がKO勝ちできず、逆の結果になったかもしれません。それだけに、ああいう勝ち方ができたことは嬉しいです。まぁ、たまたまKOできただけと思います」

――「ああいう展開にならなければ――」ということですが、やはり首相撲とケージレスリングで、フィニッシュに至る展開に持ち込んだわけですよね。

「そうですね。自分が一つ得意な部分を確認できた、というところは大きいです。初めてRIZINで試合をした時(※2021年11月のRIZIN沖縄大会)、同じ沖縄の安谷屋(智弘)君にヒザ蹴りでKO勝ちしました。そこで自分はヒザ蹴りが得意なんだと認識することができたんです。その安谷屋戦のイメージを持ったまま、先日の鎌田戦でもヒザ蹴りでKOできたことは喜んでいます。ただ、いつもヒザ蹴りでKOできるわけではない。それが首相撲やケージレスリングからヒザ蹴りに持っていけたことで、自分のやりたい形が定まってきたのかなと思っています」

――もう一つ、鎌田戦はヒザ蹴りでKOしたあとの所作が印象に残っています。もちろん倒した相手を煽ることはないし、かといって大喜びするわけでもない。試合が終わり、相手が立ち上がるのを正座して待つ姿を見て、宮城選手のルーツが極真空手にあることを思い出しました。

「実は、あれは反省があったんです」

――えっ、どういうことですか。

「今まではKO勝ちした直後に喜びを爆発させていました。それはそれで応援に来てくれた人たちも一緒に喜んでくれて、良い部分があります。でも、あとで『なんか嫌だなぁ』と思って」

――相手の気持ちになって考えてみると……ということでしょうか。

「やっぱり相手がいて試合ができるわけじゃないですか。僕としては、他の選手が同じように喜びを爆発させているところを見るのは嫌ではないです。自分がそうしているのを見るのが嫌で(苦笑)。だからセコンドについてくれた砂辺(光久)さんにも、『僕は良い勝ち方をしても、ケージの中で喜びを爆発させるのは止めます』と伝えました。アハハハ」

――なるほど(笑)。そんな修斗の試合を経て、1年4カ月ぶりにグラジエイターに出場することが決まりました。現在の宮城選手にとって、大阪開催のグラジエイターに出場することは、どのような意味や価値を持っているのでしょうか。

「先ほども言ったとおり、グラジエイターと櫻井代表には本当に感謝しています。グラジエイターは僕にとってホームです。櫻井代表に呼ばれたら、いつでも出たい。その気持ちはずっと持っています。去年も9月の大会でオファーを頂いたのですが、その時にはちょうど松根(良太)さんと修斗沖縄大会に出場するお話を決めていて……。そのために櫻井代表には、出場を延期させてほしいとお伝えしました」

――グラジエイターに参戦している選手に取材して驚くのは、そのグラジエイター愛の強さです。特に関西ではなく沖縄の宮城選手が、これだけグラジエイター愛が強い理由は何なのでしょうか。

「僕のほうが不思議なんですよ。『なぜ櫻井代表は僕のことを大切にしてくれているのだろうか』って……。それだけ大切にしてくれて、必要としてくれるからグラジエイターで試合をしたい。自然とそういう気持ちになります。『グラジエイターの役に立ちたい』、そういう気持ちにさせてくれる大会です」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
1月22日(日)
午後2時20分~THE 1 TV YouTube

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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Gladiator020 MMA MMAPLANET o Progress YouTube キック キ・ウォンビン コンバット柔術 ジョセフ・チェン ジョン・オリニド チョ・ソンビン 中川皓貴 久保健太 井上啓太 住村竜市朗 宮城友一 山田崇太郎 森戸新士 江木伸成 濱岸正幸 竹本啓哉 笹晋久 藤田大

【Gladiator020】最後のカードはフォークスタイルグラップリングで二刀流=井上啓太が山田崇太郎に挑む

【写真】オープニングから見逃せないマッチアップが決まった (C)MMAPLANET

12日(木)、Gladiatorより22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020、全14試合の最後のカード発表があった。

フェザー級王座決定戦=中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦=森戸新士✖ジョセフ・チェン、ライト級選手権試合=王者キ・ウォンビン✖挑戦者グスタボ・ウーリッツァー、笹晋久✖ジョン・オリニドの国際戦、宮城友一✖久保健太の拳で語る漢マッチが組まれた同大会。最後のカード一枚もグラップリング戦=山田崇太郎✖井上啓太という注目カードが組みこまれた。


山田は昨年8月にFighting NEXUSにおけるPROGRESS提供試合=濱岸正幸戦(ストレートフットロックで一本勝ち)以来、2度目のフォークスタイル・グラップリング戦となる。

グラップリングとMMAの二刀流の山田に対して、井上も柔術とMMAの二刀流ファイターだ。青帯時代には全日本とアジアを制しアブダビプロで準優勝、全日本では茶帯も制している井上。この日のメインカードでキ・ウォンビンに挑戦するグスタボ・ウーリッツァーとの次期チャレンジャー決定戦で逆転KO負けを喫して以来、4カ月振りの復帰戦で井上は格上といっても過言でない山田と組み技マッチに挑むこととなった。

この試合は開場時間からプレリミスタートまでのオープニングマッチの第3試合として実施されるが、他のオープニング戦も元グラジ・バンタム級王者=竹本啓哉✖江木伸成のコンバット柔術、さらに女子アマMMAでは住村竜市朗の長女=住村斉明里がMIYUと戦うなど、バラエティに富んだラインナップとなっている。

グラップリングファンや地方在住ファイターに注目するマニア層にとっては、この3試合はメインカード級の顔合わせといえる。ライブ観戦、予定される配信ではオープニングから見逃せないグラジエイターの2023年第一弾となりそうだ。

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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【Gladiator020】Road to UFCから日本で再起、ライト級王者キ・ウォンビン「自分の覚悟を見せる場」

【写真】気持ちを切り替えて、キャリアの再構築に踏み出したキ・ウォンビン(C)MMAPLANET

22日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR020でライト級王者キ・ウォンビンが3年8カ月振りの来日を果たし、グスタヴォ・ウーリッツァーの挑戦を受ける。

10月にRoad to UFC準決勝で、インドネシアのジェカ・サラギに予想もしないTKO負けを喫したキ・ウォンビンが、再起の場の古巣グラジエイターを選択した。RTUの敗北という厳しい時期を過ごし、日本からキャリアのリスタートを切るキ・ウォンビンをソウルでインタビューした。


──3年8カ月振りの来日が決まりました。今の気持ちを教えてください。

「本当にこの間もグラジエイターで試合をしたいと思ってきました。自分が無名の頃から、グラジエイターには試合の機会を貰っていたのでグラジエイターを愛しています。それがコロナもあって日本に行くことができなくなり、今回は久しぶりにグラジエイターでの試合なので本当にワクワクしています。日本の皆さんに良い試合を見せたいです」

──個人的にオク・レユン、キム・ギョンピョ、キ・ウォンビンという3選手をずっと追ってきたつもりでしたので、本音をいえばUFCに行って欲しかったです。Road to UFC準決勝での敗北をどのように捉えていますか。

「あの敗北に関しては、本当に厳しかったです。今も眠れないことがあります。でも、ここで立ち止まるわけにはいかないです。だからこそ、このタイミングでオファーを出してくれたグラジエイターでの試合を再出発にしたいと思っています。そのために良い試合をして、進化した姿を見せたいです」

──それにしてもキム・ギョンピョ選手も同時に敗れたことをどのように感じましたか。

「ギョンピョとは仲が良くて。準決勝前には『決勝で当たったらどうしよう』なんて話をしたこともありました。そのギョンピョも負けたことは、本当にショックでした。ギョンピョが負けるとは一切思っていなかったです。だからこそ、自分もギョンピョもこのままで終わるわけにはいかないです。

韓国に帰国する飛行機でギョンピョが隣の席だったので、そういう話をしました。『ここから一緒に頑張ろう』と」

──良い話です。キム・ギョンピョ選手の今後も注目したいです。では、先ほど言われたようにリスタートがグラジエイターになったことにはどういう想いがありますか。

「自分に活躍する機会を与えてくれたグラジエイターで、再び戦えることは凄く嬉しいです。気合も入りますし、絶対に良い試合をするので期待してほしいです」

──ところでRoad to UFCは無観客でも、UFCと同じ会場で実施された大会で、UFCのオクタゴンで戦えたことが凄く良い経験になったと言っている日本人選手もいます。残念ながら勝ち上がれなかったですが、あの場で戦った経験はキ・ウォンビン選手に何をもたらしたでしょうか。

「MMAファイターなら全員が同じだと思いますが、UFCは自分にとって夢の舞台でした。敗れはしましたが、これまで見てきたUFCファイターと同じ環境で戦えたことは自分にとって、これからの人生に生きる経験になっています」

──韓国で再起戦という選択もあったと思います。それが日本で戦う。仕切り直しとして、海外での試合というのは何か違いがありますか。

「韓国で再起戦を戦っていたとしても、同じだけの気持ちで戦えていたと思います。それでもグラジエイターという団体に愛情を持っているので、一段階上の気持ちで戦うような精神状態にはなっています」

──では挑戦者グスタボ・ウーリッツァーの印象を教えてください。

「寝技中心の選手だと思いますが、打撃も思い切りが良いです。試合映像もしっかりとチェックしました。自分は勝敗以上にその日の試合のなかで、もっとも盛り上がる試合をしたいと考えていいます。そういう戦いができる相手だと思います」

──今の言葉を伺って素直に思うところがあります。キャリアの序盤、キ・ウォンビン選手はしっかりとケージレスリングを戦い、マニア好みの重厚な試合をしていました。それが韓国のMMA界の傾向かRoad FCの戦いでは殴るけど殴られる、一か八かの打撃戦をするようになり、Double GFCでも続いたと思います。その結果、打たれ弱くなった。ダメージの蓄積があるのではないかとRoad to UFC準決勝を見て心配になりました。それでも、やはり打撃戦で盛り上げる試合をしたいと考えているのですね。

「よく自分の試合を見てくださっているのですね。ケージレスリングは自分にとって、勝負の鍵を握る攻防でした。そこで優位に立てると、勝てる。その反面、自分には乱打戦をしてしまう傾向があります。次の試合では派手さのあるファイトとともに、しっかりと勝てる戦いをしたいと思います。ツボを押さえて」

──このタイトル戦を終えて、どのようにキャリアの再構築を考えていますか。

「MMAファイターとして、戦うことが本当に好きです。これからも自分が納得して、ファンの皆さんに喜んでもらえる試合を心掛けます。そういう戦いを続けることで、トップになれる。そういう風に成長した姿を毎試合見せることができるファイターになって戦い続けたいです」

──またUFCを目指したいですか。

今回の取材場所4TPフィットネスにはキ・ウォンビンが持つ2つのベルトが飾られていた

「一番の目標はUFCです。

そこにたどり着くまでにグラジエイターもそうですし、韓国ではDouble GFCで勝ち続けないといけないです。これからも地道に1つずつ勝利を重ねていきたいと思います。それとグラジエイターのチャンピオンとして、修斗やDEEPのチャンピオンとダブルタイトル戦をやってみたいです」

──おおチャンプチャンプ対決ですね。凄く難しいとは思いますが、それぐらいでないと選手は強くなれないかもしれないです。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「Road to UFCで自分の敗北を目撃したファンの人もいるかと思います。あの敗北は自分がミスをした結果です。それを次の試合で証明します。次のグラジエイターでの防衛戦は、自分の覚悟を見せる場になります」

■ Gladiator019対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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Gladiator019 Gladiator020 MMA MMAPLANET o PFL Progress Road to UFC UFC   キック キ・ウォンビン コンバット柔術 ジョセフ・チェン ジョン・オリニド チョ・ソンビン バッバ・ジェンキンス ホン・ジュンヨン 中川皓貴 久保健太 宮城友一 松嶋こよみ 森戸新士 江木伸成 竹本啓哉 笹晋久 藤田大

【Gladiator020】中川皓貴とフェザー級王座決定戦。チョ・ソンビン─01─「大阪といえば世界の台所」

【写真】180センチの公称が低く感じられるチョ・ソンビン。ここまで長いリーチの選手と中川は対戦経験はないだろう(C)MMAPLANET

1月22日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR020に元UFCファイターで、PFLと契約するチョ・ソンビンが出場し中川皓貴とGladiatorフェザー級王座を懸けて戦う。

チョ・ソンビンのプロMMAデビューは大阪のACF、そしてWARDOGという関西インディ・シーンから中国のクンルンファイト、母国・韓国のTOP FCで活躍しUFCにステップアップを果たした。そのTOP FCではRoad to UFCで松嶋こよみと激闘を繰り広げたホン・ジュンヨンと暫定フェザー級王座を懸けて戦い、ACF&Wardogに続きベルトを腰に巻いている。

3冠となり挑んだUFCでは1敗でリリースの憂き目にあうが、PFLと契約。2021年シーズンに初戦で悔しい敗北を喫し以来の実戦が、今回のタイトル戦となる。大阪という思い出の地で挑むグラジの王座──今も契約中のPFLからは絶対勝利の条件を付きつけられてなお、チョ・ソンビンは今回の戦いを挑む選択をした。


──22日にグラジで中川選手とフェザー級王座決定戦を戦います。今の心境を教えてください。

「久しぶりの実戦になるので、過去一番に集中して準備をしているところです」

──前回の試合が2021年4月のPFLにおけるタイラー・ダイヤモンド戦です。1年9カ月振りの試合ですね。何が原因でこの間試合は行われなかったのですか。

「去年の4月にPFLでバッバ・ジェンキンスと戦う予定でしたが、ケガをしてキャンセルになりました。あの試合の後も2度オファーがあったにも関わらず、戦う状態にはなくて試合ができませんでした」

──現状、PFLとの契約はどのようになっているのでしょうか。既にフリーランスになっているのですか。

「PFLとの契約は今も残っています。2023年シーズンに出る話もありますが、PFLがグラジエイターで戦うことを許可してくれました。PFLが認めてくれたので、このタイミングで日本で試合ができることになったんです」

──PFLは快くOKをくれたのでしょうか。

「実はPFLからはグラジエイターがどのようなプロモーションかと尋ねられました。そして『この試合で負けるようなことがあれば、4月からの新シーズンに向けて良くない影響が出る覚悟はしてほしい』と言われています(苦笑)」

──えっ!! そのようなことを言われてまで、グラジエイターで戦うことにしたのですか。リスクがあり過ぎて、オファーを受けないという選択もあったと思います。

「自分がMMAデビュー戦を戦ったのは、日本でした(※2014年12月31日のACF07。A-Toys Challenge Fight。ACFフェザー級王座決定戦で上野友暉を1R1分29秒RNCで下す)。日本のMMAには愛情を持っています。と同時に今回の試合で負けるとは思っていないです。絶対に負けない自信があります。だから、この試合を戦うと決めました」

──ACFとWardogで戦ってきた。そして今回の試合も大阪が開催地です。その点について思うところはありますか。

「まずデビューを果たした街、大阪に帰ることができて嬉しいです。大阪といえば世界の台所、美味しいモノがたくさんあります。大阪で食事を楽しむためにも、必ず勝ちます」

──次回大会は2部制になっていて、Wardogとの合同興行になっています。

「最初は知らなかったです。ただ、Wardogに関係している永井(明広)さんにバンテージを巻くのをお願いしたら、自分が出る大会の前にWardogがあることを知りました。駆け出しの頃にお世話になったWardogで今戦っている選手達、いわば後輩である彼らがどのような試合をするのか。とても興味深いです」

──Wardogからクンルンファイト、Top FCを経てUFCと契約。あの時はWardogからUFCファイターが生まれたと、素直に驚かされました。ただしUFCでは不本意ながら1試合でリリースに。そこに関しては、どのように思っていますか。

「今からしても悔しさでいっぱいです。UFCは自分にとっても夢の舞台でした。実際に戦っている時は気付いていなかったのですが、あとからすれば相当に緊張してしまっていました。自分の本来の動きが、全くできなかったです。自分にとってあのUFCの試合は、悔しさしか残っていないです」

<この項、続く>

■ Gladiator019対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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DEEP Gladiator019 Gladiator020 MMA MMAPLANET NavE o PFL Progress RIZIN Road to UFC UFC キック キ・ウォンビン ジェカ・サラギ ジョセフ・チェン チョ・ソンビン パンクラス ボクシング ライカ 中川皓貴 久保健太 井上啓太 住村竜市朗 修斗 吉村友菊 宮城友一 森戸新士 荻窪祐輔 藤田大

【Gladiator020】RTUからの仕切り直し。ライト級王者キ・ウォンビンが初防衛戦。宮城友一✖久保健太も!!

【写真】こ、これは……グラジがHEAT化したかのようなタイトル戦だ!! (C)MMAPLANET

15日(木)、Gladiatorより来年1月22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020の追加カードが発表されている。

既にGladiatorフェザー級王座決定戦として中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦として森戸新士とジョセフ・チェンの一戦が発表されている同大会。

元UFC&PFLファイターと、アジアの組み技界の超新星の来日というスマッシュヒットに続き、今回の発表ではライト級王者キ・ウォンビンの3年半ぶりの出場&同王座の初防衛戦をグスタボ・ウーリッツァー相手に行うことが明らかとなっている。


ウーリッツァーは9月のGladiator019で井上啓太を劣勢のなか、左フック一発で逆転KOし挑戦権を手にしていた。キャリア50戦越えのブラジル人ファイターを迎えるキ・ウォンビンは10月のROAD TO UFC準決勝でインドネシアのジェカ・サラギを相手にまさかのKO負けを喫し、最高峰で戦う夢と閉ざされた。

そんなキ・ウォンビンがキャリアのリスタートをグラジで切ることとなった。打たれ弱さは心配なチャンピオンだが、組みとリカバリーが凄まじいフィジカルでチャレンジャーを上回っており、どのようなパフォーマンスを見せるか楽しみだ。

またグラジでは今回のリリースでメインカードはタイトル戦以外もこれまでの2回戦から3回戦中心のラインナップに変更することを明記しており、その3回戦で宮城友一と久保健太のフライ級マッチを組むことも決まっている。

パンクラスからグラジでキャリアを再生し、修斗でも活躍する宮城に対し、久保はDEEPからグラジでレズレクションしRIZIN TRIGGERでも勝利を挙げたファイターだ。ともにストライカー、この一番の勝者がNavEが王者に君臨するフライ級戦線で頭一つ抜けることになるだろう。

再生、復活という意味ではパンクラスで活躍してきた荻窪祐輔がグラジに初参戦し、吉村友菊と相対する一番も組まれる。さらにシュートボクシング・スーパーウェルター級2位の璃久が、イゴール・シルバとケージキックで対戦する。

2回戦にも韓国のTeam MADからヘビー級の新鋭チョン・ホチョルが来日し、大場慎之助と戦うことも決定している。その2回戦では、ウェルター級でパラエストラ千葉の異端的な存在=藤田大が9月大会に続き、連続参戦。10月にはEXFIGHTのアママッチでも勝利し、8月にJBJJF全日本の茶帯無差別級を制している藤田はスコティッシュ=スティーブン・ギレスピとプロ2戦目を戦う。さらにはオープニングマッチで組まれたアマ女子MMAででは住村竜市朗の長女セアリが、MIYUと戦うことも公表されている。

なお今大会は午前11時からWARDOGも行われる二部構成、なにわのMMAが1月22日に2023年の活動を開始する──といっても過言でない力の入ったカードが揃ったグラジだ。

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DEEP DEEP111 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o RIZIN パンクラス 伊藤裕樹 安谷屋智弘 宮城友一 小川徹 福田龍彌 藤原大地

【DEEP111】フライ級GP準々決勝への自信、安谷屋智弘「福田龍彌選手が嫌がるところは小川選手と同じ」

【写真】安谷屋の試合はもちろん、曹竜也がお店で提供するかき氷も気になる(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP111 Impactでは、フライ級GPの準々決勝が実施される。そのひとつが、安谷屋智弘×福田龍彌だ。
Text by Shojiro Kameike

安谷屋は今年8月のGP1回戦では、前フライ級キング・オブ・パンクラシスの小川徹と対戦し、キムラで固めてレフェリーストップを呼び込んだ。サブミッションによるレフェリーストップは物議を醸したが、安谷屋が小川を相手に自分の形に持ち込んだことは確かだろう。そして次に迎える対戦相手は、GP優勝候補の一人である福田だ。今回のダークホース安谷屋が、福田戦への意気込みを語る。


――安谷屋選手の所属は現在、「氷ヲ刻メ/池田道場」になっています。もともと所属していたジム、闘心が活動を停止したあとはフリーランスとして試合に出場していました。改めて新しい所属ジムについて教えていただけますでしょうか。

「新しいジムの所属になったのは、去年の11月ですね。闘心の先輩である曹竜也が新しいジムを立ち上げたんです。そこで曹さんのお店の名前と、打撃を教えてくださっている池田浩二先生の名前をとって、氷ヲ刻メ/池田道場という名前になりました」

――曹選手のお店の名前とは……。

「北谷町でやっている、かき氷屋さんです。ジムは普天間にあります。かき氷はフワフワで、独自のシロップがかけられていて――想像を絶する美味さですから、ぜひ一度お店に行ってみてください。あっ、もちろん普天間のジムにも(笑)」

――宣伝ありがとうございます(笑)。新しいジムは、どのような経緯で設立されたのでしょうか。

「闘心がなくなったあとは知り合いのジムで練習させてもらったりしていたのですが、去年11月に、僕も曹さんもRIZIN沖縄大会の出場が決まりまして。そこで自分たちのジムを持たないといけない、っていう話になって曹さんがジムを立ち上げ、お店の名前をつけました」

――氷ヲ刻メという店名は、藤原大地選手が経営する「ラーメン荘 歴史を刻め」と何か関係はあるのでしょうか。

「僕はよく知らないのですが、曹さんが藤原さんと仲が良かったみたいで、その影響はあるかもしれないです」

――なるほど。では新しいジムが出来て、ご自身の練習環境も落ち着きましたか。

「はい、落ち着きました。それまではシマジリアンズや公共の体育館を借りて練習したりとか……」

――これだけ日本でもMMAを練習する環境が整ってきたなかで、プロの選手が公共の体育館で練習しているケースは少なくなりました。

「いつも曹さんと池田さんが僕の練習を見てくれて、しんどいとか感じたことはないです。でも自分たちのジムがあることで気持ちが落ち着きましたし、いつでも好きな時に好きなだけ練習できる。それが嬉しいです。今は選手練習のみですけど、いずれ会員さんの募集も考えていこうかな、というところですね」

――新しくジムが立ち上がったあと、DEEPフライ級GPへの出場が決定しました。

「佐伯(繁DEEP代表)さんとお会いした時に、フライ級GPに出たいと直接お願いしました。最初は、ちょっと待ってほしいと。どうやら自分が出場ラインのギリギリだったそうで……。出場は微妙かなぁ、と思っていたら連絡を頂けたので嬉しかったです」

――その時点でDEEPの伊藤裕樹戦、RIZINの宮城友一戦と2連敗を喫していましたからね。

「そうなんです。まずSNSでDEEPフライ級GPが開催されるという情報を見て。これは自分からアピールしないと、って思いました。さらに、今年の2月に、練習仲間のセコンドで東京へ行くことがあったんです佐伯さんに直接『お願いします』と(苦笑)」

――安谷屋選手にとってDEEPフライ級GP出場は、どのような意味を持っていたのでしょうか。

「自分も年齢を重ねて、いつまで現役を続けられるか分からない。だから、とにかくタイトルに近づきたいという気持ちがあるんです。このGPで優勝すればタイトルマッチに近づける――その一心でアピールしました」

――安谷屋選手がGP出場メンバーを知ったのは、1回戦の抽選会の時かと思います。GP出場者の中でも、前パンクラス王者の小川徹選手が出場することは最大のサプライズでした。抽選会では小川選手が安谷屋選手を対戦相手に選びましたが、まず小川選手の出場について考えるところはありましたか。

「いえ、そこまでは……。他のプロモーションから強い選手が出て来るだろうし、それ以上に弱い選手はいないだろうなと思っていたので」

――その小川選手との1回戦は、安谷屋選手がキムラで絞り上げたところでレフェリーが試合をストップしました。あの内容とストップについては、どのように考えていますか。

「ストップは妥当だと思っています。あの形になったら、まず逃げられないし、僕としてはタップしないなら折るつもりだったので」

――安谷屋選手がキムラの形に入ったあと、レフェリーに何かをアピールしていました。

「あの時、結構バキバキ鳴っていたんですよ。これ以上やったら折れるよ、ってアピールしました。小川選手は、まだやれるっていう感じでしたけど――あそこでレフェリーが止めなければ、僕は完全に小川選手の腕を折っていました。

ただ、ストップされた後に小川選手が声を荒げていたのは、気持ちは分かります。自分が小川選手の立場だったら、同じような感じになっていたでしょうし。それだけお互いに懸けていた試合だったと思います」

――安谷屋選手にとっては、2連敗から前パンクラス王者を下すという結果となりました。

「下馬評では、相手が勝つと言われていたので。それを覆すことができたのは、メチャクチャ嬉しかったです。試合を見ていると、小川選手はこういうことをやられたら嫌だろうな、というのが分かって。それをずっと練習していました。それがガッチリとハマりました」

――小川選手が嫌なこと……具体的には、どんなことだったのでしょうか。

「それは言えないです(笑)。次の対戦相手も同じところがあるので」

――えっ、小川選手と福田選手の攻略法には同じ部分があるのですか。

「はい。試合を楽しみにしていてください」

<この項、続く

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MMA MMAPLANET o RIZIN Shooto SHOOTO OKINAWA07 その他 マッチョ・ザ・バタフライ 修斗 南風原吉良斗 宮城友一 当真佳直 田上こゆる 結城大樹 藤谷敦史 鎌田悠介 黒部三奈

【The Shooto OKINAWA07】計量終了。沖縄大会で連続メイン、当真佳直「5R戦えるスタミナがある」

【写真】2大会連続メインの当真は計量を一発でクリア。マッチョ・ザ・バタフライの再計量結果については、追ってお伝えします(C)SHOJIRO KAMEIKE

6日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催される『SHOOTO OKINAWA07』の計量が行われた。メインに出場するマッチョ・ザ・バタフライは600グラムオーバーで再計量へ。その他の選手は全員一発クリアとなっている。

Text by Shojiro Kameike


今大会では当真佳直が、4月に続きメインを務める。前回は田上こゆるの打撃を、徹底したテイクダウンとグラウンドコントロールで封じ込め、判定勝ちし世界ランキング入りを果たした。地元・沖縄で大金星を得た当真は田上戦について、こう振り返る。

「最初にメインを任された時(2020年11月、木内SKINNY ZOMBIE崇雅戦)は負けてしまったのに、またチャンスをもらえて絶対に勝たないといけない。それでメチャクチャ練習して、結果にもつながったので嬉しかったです。正直、5R戦えるぐらいのスタミナがついた自信があります。前回の試合も、あと2Rやれと言われれば、やれていました。前回の試合が自分の殻を破ってくれたと思います。自分は3Rの経験は浅いですが、今回も3Rでいいのかな? 5R決着がつくまでやってやる、という気持ちになっています」

対するマッチョ・ザ・バタフライも昨年12月に田上を判定で下しており、同じ相手との対戦経験があることで比較もしやすいだろう。「相手はベテランで、強い相手です。自分が負けた木内選手と同じベテランで、寝技が強い相手なので油断はできません。でも、ここで勝って次の試合は東京でやりたいです」と意気込みを語った。

一方のマッチョ・ザ・バタフライは、計量1回目で600グラムオーバー。このレポートを執筆している時点では、17時に予定されている再計量に向けて体重を落としているところだ。当真がTD&コントロールを狙っても、自分の距離を保ちながら不規則なパンチを当て、自身の得意な形でグラウンドに持ち込める能力を持つマッチョだ。まずは再計量クリアと、コンディションの回復を待ちたい。

セミは宮城友一と鎌田悠介のフライ級戦だ。沖縄のベテランファイター、宮城は現在、修斗とRIZINで2連敗を喫している。「やっぱり沖縄での試合は気合いが入ります」という宮城は、「相手は打撃が強いし、もちろん寝技もできると思います。しかし自分もしっかり準備をしてきたので大丈夫です。ここで勝ってさらに上へ行きたいです」と意気込みを語った。

■視聴方法
11月6日(日)
午後2時30分~ ツイキャス

■SHOOTO OKINAWA07計量結果

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(600グラムオーバー → 再計量)
当真佳直(52.10キロ)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(56.50キロ)
鎌田悠介(56.36キロ)

<フェザー級/5分3R>
結城大樹(65.76キロ)
工藤圭一郎(65.68キロ)

<スペシャルエキシビジョンマッチ/3分1R>
黒部三奈(日本)
小生由紀(日本)

<2022年度新人王決定T準決勝 バンタム級/5分2R>
南風原吉良斗(61.18キロ)
藤谷敦史(60.86キロ)

<ストロー級/5分2R>
畠山隆称(51.96キロ)
大城正也(52.14キロ)

<バンタム級/5分2R>
波平コング(60.70キロ)
テンガイ(61.08キロ)

<ストロー級/5分2R>
わっしょい内田(52.08キロ)
梅木勇徳(52.16キロ)

<ストロー級/5分2R>
Pinky(51.70キロ)
大田ノヒロ(52.08キロ)

<トライアウトマッチ公式戦フェザー級/3分2R>
松浦真実也(65.72キロ)
山本敦章(65.72キロ)

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DEEP DEEPフライ級GP Gladiator019 MMA MMAPLANET NavE o RIZIN キック パンクラス ボクシング 宮城友一 有川直毅

【Gladiator019】有川直毅戦へ、フライ級王者NavE─02─「パンクラスでソコソコやっていた選手」

【写真】この計量台での写真は、1月大会でプログレス・ルールに出場した時にもの。60キロ契約と、フライ級リミットは約4キロの違いがあり、NavEはまずそこが最初のヤマとなる(C)MMAPLANET

25日(日)、大阪豊中市の176BOXで開催されるGladiator019で、有川直毅とノンタイトル戦で対戦するフライ級王者、NavEのインタビュー後編。

関西圏で活動するグラジエイターに継続参戦しているファイターは、このプロモーションへの愛が強い。その筆頭がNavEだろう。グラジエイターのため、そして地元・名張市のために戦う王者の熱い気持ちをお伝えしたい。


――NavE選手はプロデビュー戦が前体制のグラジエイターで、さらにパンクラスを経て新体制のグラジエイターで戦い続け、ベルトも巻いています。

「有川選手はずっとパンクラスで戦ってきて、ベルトを狙ってグラジエイターに来たのかもしれないです。それでも1回勝ってベルトに挑戦というのはズルいなと思って。僕はMMAを始める前、ずっとパンクラスのファンやったんです。実際パンクラスにも出ていました。でも、たとえば僕が今パンクラスで1回勝って、いきなりベルトに挑戦するのは違う話じゃないですか。

愛とファンであることは違いますからね。今回のノンタイトルマッチで有川選手が僕に勝ったら、再戦でタイトルを賭けるのは良いと思いますよ。ただ、僕はここでしっかり勝ちます」

――今パンクラスの話が出ましたが、DEEPでは現在フライ級GPが行われています。グラジエイターのフライ級王者として、DEEPフライ級GPはどう見ているのでしょうか。

「あれはまさに日本のフライ級のトップを決めるトーナメントだと思いますけど、そこに自分を混ぜろっていう気持ちはないですね。自分の中で決めているのは、他に出るとしたらパンクラスと、グラジエイターのチャンピオンとしてRIZINには出たいです。いろんなご縁があって、グラジエイターの櫻井会長にチャンスを頂いてベルトを巻くことができました。ずっと櫻井会長にはお世話になっているので、RIZINで勝つことで関係者の皆さんに恩返しがしたい、喜んでもらいたいと思っています」

――なるほど。話を次の試合に戻します。ノンタイトル戦とはいえ、グラジエイター1勝の選手が現役チャンピオンと対戦することについても思うところはありますか。

「それはあります。グラジエイターって継続参戦している選手が多いプロモーションやと思うんですよ。たとえば宮城さんとの試合(2021年9月、宮城友一に判定勝ちして王座防衛)は、宮城さんってグラジエイター初期から出ていたじゃないですか。だから僕はリスペクトを持って、やったろうという気持ちで戦いました。

でも今回は、パンクラスでソコソコやっていた選手が、ベルト欲しいなと思ってグラジエイターに来て、1回勝ってチャンピオンと試合をする。そういう感じやと思うんですけど、そんなオイシイ話にはさせへんぞって」

――有川選手がどう考えているかは分かりませんが、NavE選手としては順番が違うぞ、ということですね。では有川選手について、ファイターとしての印象はいかがですか。

「うまく勝ち切るファイターっていう感じですね。福田(龍彌)選手のように一発で仕留める力はない、うまく打撃と組み技を織り交ぜて判定勝ちを狙うという印象です。だからフィニッシュ力はないかなと思います」

――有川選手が足を使い、要所で打撃を入れて来るのはケージに特化したスタイルだと思います。その有川選手を、いかにして捕まえるか。

「それは僕のほうからドンドン圧をかけて、プッシュしていきます。宮城さんとの試合でも、自分から出ていくっていう気持ちで戦っていました。今回の相手は足を使って、ペチペチのヒットアンドアウェイやと思います。でもそのヒットアンドアウェイに付き合うと、5分2Rズルズルと持っていかれてしまうから、僕から前に出ていきますよ。そのほうが試合もオモロイと思うし」

――対してNavE選手は練習環境が整ってきたなかで、最も進化しているのはどの部分だと思いますか。

「ココっていう練習はしていなくて、やっぱり繋ぎの部分じゃないですかね。MMAとして戦えるように意識しています。打撃の練習、組みの練習、それを繋ぎ合わせたMMAの練習を継続して行える。今までは練習環境もないし、練習相手もおらんかったのが、今は週5でMMAの練習ができていますから。まず練習量が過去最高です」

――地元で対人練習ができたら運が良いという状態だったのでしょうか。

「ホンマにそうです。今は毎日、対人練習ができているので。自分自身が作った環境といえども、人も集まってきてくれて。実はキックボクシングの元チャンピオンも来てくれて、打撃の練習もレベルが高くなっています。

30歳超えて、ようやく――なんで自分のジムを作ったかといえば、30歳を目前にしてジムがない。このままやと、自分が引退すると地元に格闘技をやる場所が無くなってしまう。そう考えると寂しくて。だから勢いでジムを作ってしまいました」

――勢いで(笑)。もう一つ、現在のジムでケージレスリングの練習は出来ているのでしょうか。MMAにおけるケージレスリングの重要性が増すばかりです。

「ケージはないですけど、壁を使って練習できています。レスリングや柔道出身の強い選手がいて、しっかり組んでやっていますね。有川選手はケージ際の動きが上手い選手じゃないですか。だから今日、まさにその対策をやっていました」

――次の試合に向けて準備万端ということですね。最後に、次の試合への意気込みをお願いします。

「ただの田舎者のサラリーマンやった僕が、格闘技のおかげで人生が変わりました。このジムも、格闘技で繋がった人たちのおかげで成り立っています。グラジエイターにも出ている今村豊さんが、わざわざ大阪から来て塗装をやってくれたりとか。そんな僕のように格闘技で人生が変わる子が、この名張市から生まれてきたら嬉しいです。今回はRIZINで負けてからの復帰戦になりますが、ここで勝って、応援してくれる人にまた大きな舞台に立つ姿を見せられるように頑張ります」

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