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【Pancrase355】木下尚祐戦へ、敢流「グラウンドのほうが相手を一方的に痛めつけることができる」

【写真】スタンドだけが打撃戦ではないのがMMA。そんなMMAの今が敢流の試合には表れている(C)SHOJIRO KAMEIKE

27日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase355にて、敢流が木下尚祐と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビュー以来7連勝――昨年はネオブラのフェザー級を制し、現在5連続フィニッシュ勝利中の敢流。これまでパウンドアウトで仕留めていたが、今年5月の糸川義人戦はグラウンドの攻防からRNCで勝利している。着実にランキングを上げ、ベルト奪取からRoad to UFC出場を目指す敢流が今必要としているものとは。


コイツ結構タフやなと思ったので、それならグラウンドでシバき回して……

――RNCで勝利した糸川戦は、序盤からグラウンド勝負に行こうと考えていたような試合展開でした。

「そうですね。ちょっとグラウンドも見せて、疲れさせてからKOしたいと思っていたんですよ。でも相手が思っていたよりタフで、3Rまで行っちゃいました」

――当初のプランはKOで、どの段階からサブミッション決着に切り替えたのでしょうか。

「2R中盤ぐらいです。削っていても相手がタフだったので、確実にフィニッシュできるように切り替えましたね」

――それはセコンドの指示か、あるいは自身の判断だったのでしょうか。

「それは自分自身ですね。グラウンドからスタンドに戻った時、相手は笑ったりしていて――結構、余裕を見せていたんですよ。『もっと来いよ』みたいな感じで。だから『コイツ、結構タフやな。KOしにくいな』と思ったので、それならグラウンドでシバき回して……」

糸川戦ではニンジャチョークなど組みの展開も見せていた敢流。最後はパウンドで削り、RNCで一本勝ち(C)PANCRASE

――シバき回すっ!! ただ、相手が笑ってきたらイライラして、倒しに行こうとしすぎる選手もいます。敢流選手はそういった性格ではないのですね。

「はい。グラウンドのほうが相手を、一方的に痛めつけることができますからね」

――より相手が嫌がる方法で。

「結果、痛めるつけることはできたと思います(笑)」

――RNCでフィニッシュしましたが、痛めつけるためにパウンドアウトを選択しなかった理由はありますか。

「とりあえずフィニッシュしたかったんですよ。理想は1RでKOしたかったけど、相手があそこまで耐えてくるとは思わなくて」

――対して自分のスタミナは、いかがですか。相手を削るためには、自分の体力も削られていくと思います。

「自分は問題なかったですね。最後の最後まで動き続けることができたし、何だったらあと1R戦うことも可能でした。ただ、試合中は自分でも『コレって塩なんかな?』と思っていて、フィニッシュした時も会場の反応を見て『あれ、KOのほうが良かったんかな……』とか考えてしまいました(苦笑)」

――ハハハハ。

「でも試合が終わったあとは皆、『面白かったよ』と言ってくれて」

――ここまでパンクラスでは5連続フィニッシュ勝利。フェザー級KOPの三宅輝砂選手を取材した際、敢流選手の名前が挙がったら「間違いなく彼は上がってきますよね」と評価していました。

「え、そうですか。あぁ、ウフフフ」

――純粋に嬉しそうですね。

「いや、まぁ――嬉しいです。アハハハ」

――その三宅選手を挑戦とするパンクラスのフェザー級において、前回のインタビューでは「次はトップランカーに勝ったあと、年内にはベルトを獲りたい」と言っていました。

「はい。前回は10位の糸川選手に勝ったので、次は5位か6位あたりの選手かな思っていました。だから今回、6位の木下選手になるのは想定していて」

――とはいえ6位の木下選手に勝利しても、年内にタイトルマッチは難しいかもしれません。

「今回含めて、あと2人は倒さなアカンのかなって思いますね。次の相手がランク6位なので、その次は1~3位あたりと対戦したいです。7月と12月の間にもう1試合というのは難しいかもしれないですけど」

――パンクラスの興行スケジュールとしては、今年3月に横浜武道館大会を行い、12月は立川大会です。となると次のビッグマッチは来年の春になる可能性もありますね。

「あぁ、それだと嬉しいです。年内にもう1試合して、トップランカーと対戦してから来年の春にベルト挑戦とか」

今フェザー級で日本人選手が相手なら、誰にも負けないですね

――年内にベルトを巻いて来年のRoad to UFCに出場することも希望していました。ただ3月にベルトを巻くと、その年にRTUが開催されるとしても選考に間に合わないでしょう。

「あぁ、そうなりますね」

――一方でRTUを制し、UFCで勝っていくためにも、まず国内で競り合いを経験する必要もあります。そんななか今回は同じ大会でISAO×ウルルという注目のフェザー級戦も行われます。

「この試合は気になります。今までウルルの試合は視たことがあるけど、ISAO選手の試合はダイジェストぐらいで。ウルルは強いですよね。殺傷能力のレベルが違うと思うんです。だけど自分なら倒せる自信があるし、そこで勝っていきたいです」

――なるほど。その前に勝たなければいけない相手、木下選手の印象を教えてください。

木下は会見で「相手の勢いで来れば来るほど僕の良さも出てくる展開になると思う」とコメント(C)TAKUMI NAKAMURA

「全部ソツなくできるけど、コレといった武器はないかなという感じですね。寝技がメッチャ強いわけではないし、かといってスタンドの打撃がメッチャ強いわけではなくて。自分のほうが全て上回っているんじゃないかなって思います」

――糸川戦からここまで、何か新しいことに取り組んできましたか。

「新しいことというか、またタイに行ってきたんです」

――えっ、確か3月にもバンタオMMAで練習していますよね。

「はい。今回は6月24日から7月8日まで、2週間ぐらいバンタオとタイガームエタイで練習してきました」

――前回は確かGSPの指導を受けたと言っていましたが、今回は?

「今回は現役のファイターが多くて、タイガームエタイにはラマザン・テミロフ、バンタオにはモフサル・エフロエフとシャラ・マゴメドフとがいました」

――現地ではロシア勢と中央アジア勢が多いのですか。

「そうなんです。彼らは場所を借りてファイトキャンプを行っているような感じで、ケージを独占していました(笑)。だから僕たちは違う時間に練習していて。とにかく皆がもう生物的に強いんですよ。そういう相手と練習するために、これからもタイには定期的に行きたいです。

タイで特に試合の対策をするわけじゃないんです。それは日本のジムで、皆と一緒にやることで。タイではレスリング中心の技術練習を反復してやります。そこに中央アジアの選手がたくさん来る、というのがタイで練習する良さですね」

――タイでの練習を経て、レベルアップしている実感はありますか。

「日本に帰ってきてから、また強くなっている実感はあります。今フェザー級で日本人選手が相手なら、誰にも負けないですね。次も一方的な試合をしたいです」

■視聴方法(予定)
7月27日(日)
午後1時15分~ U-NEXT

■Pancrase355 対戦カード

<フライ級KOP決定戦/5分5R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
ISAO(日本)
カリベク・アルジクル ウルル(キルギス)

<ライト級/5分3R>
ラファエル・バルボーザ(ブラジル)
鈴木悠斗(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
髙城光弘(日本)

<フェザー級/5分3R>
木下尚祐(日本)
敢流(日本)

<フライ級/5分3R>
岸田宙大(日本)
猿飛流(日本)

<ミドル級/5分3R>
林源平(日本)
佐藤龍汰朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
荒田大輝(日本)
安藤武尊(日本)

<フライ級/5分3R>
時田隆成(日本)
眞藤源太(日本)

<バンタム級/5分3R>
前田浩平(日本)
神部篤坊(日本)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
オノダマン(日本)

<フライ級/5分3R>
大野友哉(日本)
増田大河(日本)

<フライ級/5分3R>
稲垣祐司(日本)
工藤星那(日本)

<フェザー級/5分3R>
大澤雄空(日本)
眞弓田涼介(日本)

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【Pancrase355】濱田巧とフライ級KOP決定戦、大塚智貴「ちゃんと勝って、その時に生きていたら――」

【写真】スーツ姿&背景にハンガーがあっても、取材場所はスーツ屋さんではなく7月11日の調印式前です(C)SHOJIRO KAMEIKE

27日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 355にて、大塚智貴が濱田巧とのフライ級KOP決定戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

大塚にとっては濱田へのリベンジの舞台が、自身初のタイトルマッチとなった。両者は2023年11月に対戦し、濱田が判定勝ちしている。そんな大塚は今年4月、浜本キャット雄大戦の前に「自分の中に眠っている狂気を見せる」と語っている。彼の言う狂気とは一体どのようなものなのか――そんな大塚の言葉から、奥野泰舗CAVE代表の試合が思い起こされた。受け継がれるCAVE魂で、ベルト獲得なるか。


今は『負けたら負けたで仕方ない』という気持ちで戦うことができる

――MMAPLANETでは初のインタビューとなります。浜本戦前の記者会見で自身の狂気に関するコメントがあり、その狂気がどんなものなのか気になっていました。

「アハハハ。試合になると少しおとなしい戦いになってしまうかもしれないけど、本当の僕はそうではないんです。おとなしい人間ではないと思っています。でも前回は見せることができなかったので、今回その狂気をバッチリ出したいですね」

――前回の試合は大塚選手が1R、2Rと攻め込んでいましたが、最終回に浜本選手が盛り返して判定決着となりました。その中では狂気を見せることができなかったのですか。

浜本戦では1R、2Rとアタックし続けた。この動きが5Rフルでできるように仕上げてきたという(C)MMAPLANET

「1R、2Rはポイントを取っていたので、ちょっと楽をして判定勝ちしようと考えてしまったことが要因です。試合後は『ジムの会員さんもたくさん観に来てくれているのに、あんな試合してんじゃねぇよ』という感じで言われてしまいました(苦笑)」

――大塚選手といえば2024年初頭にXで「落ちるところまで落ちました」と投稿していたことが印象深いです。確かに前年は濱田選手との初戦も含めて2連敗を喫していましたが……。

「僕は自分について、格闘技もそうだし格闘技以外のことでも気持ちの浮き沈みが激しいタイプだと思っています。今考えると、『あの時は体の調子と心の調子が一致しなかったんだろうな』と思う時が何度かありました。

どうしても人より試合のことを重く受け止めてしまうというか、すごく緊張してしまうタイプで。試合で負けたら気持ちもドーンと落ちていました。それが今は『負けたら負けたで仕方ない』という気持ちで戦うことができるようになっています」

――なるほど。ここまでのキャリアについてお聞きしますが、ジムのホームページには「バックボーン:ボクシング」と記載されています。

「あっ、それは……学生時代にボクシングをやっていたとかではなく、最初に始めたのはMMAですね。今はCAVEのほかにボクシングジムでも練習させていただいていて」

――MMAの技術的なベースがボクシングだということですね。CAVEでMMAを始める前に、何か格闘技の経験はあったのでしょうか。

「小~中に3年間ぐらい野球をやっていて、格闘技の経験はなかったです。もともと格闘技を視るのは好きで。プロ志望ではなく趣味としてジムに入会しました。

でもアマチュアの試合には出てみたいと思っていて、そのアマチュアで勝つことができると『これはプロになれるかな?』と思い始めました。結果、いつの間にかプロになっていましたね(笑)」

――一般会員からプロのベルト挑戦に至るまで、どれだけ練習してきたかは、その顔が物語っているように感じられます。耳はカリフラワーになっていて、左目にも傷があり、おそらく鼻も……。

「アハハハ、そうです」

――MMAのどんなところが、大塚選手をそこまで突き動かしたのでしょうか。

「単純に、魅力的ですよね。ずっと視て来たスポーツだし、リングやケージの中で戦う選手がカッコイイじゃないですか。実際に自分でやってみると――負けたら落ち込むし、怪我したら『もう辞めようかな』と考えることもあります。でも勝った時の高揚感は何にも替え難いので。だからもうMMAを辞めることはできないですね」

――そんななかで辿り着いた前回の浜本戦は「ここで勝ったらベルトに挑戦できるかもしれない」という意識はありましたか。

「正直、なかったです。勝ってもまだ先だと思っていました。今回も、僕はランキング4位じゃないですか。パンクラスでランキング4位の選手がベルトに挑戦することって、なかなか無いと思うんです。それこそ1位じゃないとタイトル挑戦できないぐらいで。だから、本当に……タナボタでチャンスが転がり込んできたなっていう感じです(笑)」

僕も失うものがないので、捨て身で戦おうと考えています

――それを自分自身で言えることは重要だと思います。

「まずオファーを聞いた時、僕は寝起きだったんですよ。それで『これは夢なのか?』と思いつつ、すぐ目が覚めました」

――アハハハ。結果、王座決定戦はランキング1位の濱田選手とのリマッチとなりました。まず初戦を振り返ると、現在はどのような印象を持っていますか。

濱田にとってもキック時代を含めて初戴冠チャンス(C)TAKUMI NAKAMURA

「舐めていたわけじゃないけど、組めば何とかなると思っていました。いざ組んでみると凄く強くて、上を取られて完封されちゃいましたね」

――大塚選手がダブルレッグで組んでも切られる。尻もちを着かせても、いつの間にか濱田選手にトップを奪われている。あの時、自身には何が足りなかったと思いますか。

「やっぱり僕がテイクダウンしたあとの処理ですね。重心の置き方というか。あとは単純に、濱田選手はスクランブルが強かったです」

――初戦から2年弱、大塚選手は技術面で成長している部分を教えてください。

「全部です。全部、成長しています。初戦の時の僕と、今の僕ではまるで違う選手だと思っています。一番は打撃に自信を持てるようになりました。前回の試合でもフラッシュダウンではありますけどパンチを効かせることもできましたし、どんどん自信は増しています]

――ボクシングジムはどこに?

「伴流ボクシングジムです。自分の中でずっと『何かを変えないといけない』と考えている時期があって。どうしても試合になると打撃が怖くなってしまう。自分の打撃を強化することと、ボクサーとスパーして打撃に慣れておきたいと思って。おかげでディフェンス勘も良くなったし、倒せるパンチも身についてきたと感じています」

――浜本戦は狂気を見せることができなかった、ということですが過去の試合ではいかがですか。

「どの試合かは言えませんが、ちょっと出せたことはあります(笑)。自分で言うことじゃないかもしれないけど――アマチュア時代は自分でもガンガン行くタイプだったと思うんです。でもプロって一つの勝利の敗北の重みが違います。だから『どうしても負けられない』という気持ちがあって、守りに入っていた部分もありました。

だけど今は『行って負けたら仕方ない』と考えています。守りに入って負けることのほうが嫌ですし。攻めて、攻めて倒されたら仕方ない。今回のタイトルマッチは僕も失うものがないので、捨て身で戦おうと考えています。だからこそ僕の狂気が見えると思うので、楽しみにしてほしいですね」

――今回ベルトを巻いた後の目標はありますか。

「7月27日以降のことは考えていません。試合が終わって自分が生きているとも思っていないので」

――!!

「ちゃんと勝って、ベルトを巻き――その時に生きていたら、次のことを考えます」

■視聴方法(予定)
7月27日(日)
午後1時15分~ U-NEXT

■Pancrase355 対戦カード

<フライ級KOP決定戦/5分5R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
ISAO(日本)
カリベク・アルジクル ウルル(キルギス)

<ライト級/5分3R>
ラファエル・バルボーザ(ブラジル)
鈴木悠斗(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
髙城光弘(日本)

<フェザー級/5分3R>
木下尚祐(日本)
敢流(日本)

<フライ級/5分3R>
岸田宙大(日本)
猿飛流(日本)

<ミドル級/5分3R>
林源平(日本)
佐藤龍汰朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
荒田大輝(日本)
安藤武尊(日本)

<フライ級/5分3R>
時田隆成(日本)
眞藤源太(日本)

<バンタム級/5分3R>
前田浩平(日本)
神部篤坊(日本)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
オノダマン(日本)

<フライ級/5分3R>
大野友哉(日本)
増田大河(日本)

<フライ級/5分3R>
稲垣祐司(日本)
工藤星那(日本)

<フェザー級/5分3R>
大澤雄空(日本)
眞弓田涼介(日本)

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【Pancrase355】フライ級KOPC調印式、濱田「仙三×若松を超える」×大塚「めちゃくちゃ燃えている」

11日(金)東京都新宿区のTKP新宿カンファレンスセンターで、27日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 355の記者会見及びタイトル戦調印式が3部制で行われている。
Text by Takumi Nakamura

会見には次の選手が出席した。

フライ級KOPC=濱田 巧×大塚智貴
ISAO(×カリベク・アルジクル・ウルル)
鈴木悠斗(×ラファエル・バルボーザ)
猿飛流(×岸田宙大)
井村塁×髙城光弘
木下尚祐(×敢流)
時田隆成×眞藤源太
荒田大輝×安藤武尊

ここでは調印式と会見出席者のコメント、MMAPLANETからの質問に対する回答を掲載したい。


大塚智貴
「濱田選手とは2年前にやって負けているので再戦、リベンジ、タイトルマッチ、めちゃくちゃ燃えています。絶対勝ってチャンピオンになります。(タイトル戦に向けて)こうしてベルトを目の前で見て、めちゃくちゃかっこいいなと思っています。パンクラスのベルトは世界一かっこいいと思っているんで、そのかっこいいベルトを僕が巻きます。(メインイベントについて)ベテランのすごい選手たちも出て、同じ日に埼玉で大きいイベントもあると思うんですけど、今はまだこのタイトルマッチって注目度は低いですよね。でも濱田選手とだったら他の選手や大きいイベントに出る選手に負けない試合できると思うんで、ぜひこの試合に注目してください」

濱田 巧
「やっとタイトルマッチが決まって、必ずベルトを巻いて、いつも応援してくださる皆さんに感謝の気持ちを表したいです。(タイトル戦に向けて)僕は元キックボクサーで、キックボクシング時代は2回タイトルマッチをやって、どちらも負けてしまってベルトを獲れませんでした。僕はMMAをやると決めた時に必ずタイトルマッチまで行くと自分の中で決めていたんで、またタイトルマッチまで辿り着いたなという思いと、必ず目の前にあるベルトを次こそは巻くという気持ちを持って戦いたいと思います。(メインイベントについて)ここ最近のパンクラスのタイトルマッチはKO・一本決着の凄い試合がずっと続いてるんで、自分もそういう試合をしたいと思っています。なかなか5Rをフルに通して戦うことがないんですけど、5Rフルに動き回ったり、お客さんが見て熱くなるような試合をしたいなと思っています。僕の中では一番印象に残っているのが仙三さんと若松佑弥選手のタイトルマッチで、僕はその試合を超えるような試合をしたいと思っています」

ISAO
「約4年ぶりにパンクラスの舞台に帰ってこれて大変嬉しく思います。しっかり最高のパフォーマンスを見せて勝ちたいと思います。(ここからのテーマは?)自分も年を結構重ねてきて、一戦一戦大事にしていきたいのと、まずはこの復帰戦、しっかりやってきたことを全て出していい勝ち方したいと思ってます」

鈴木悠斗
「今回初の国際戦なんですけど、しっかりKOして盛り上げたいと思います。(タイトル挑戦は意識しているか?)今回勝って、出来ればタイトルマッチをやりたいですね。もしヤン坊さんが逃げるんであれば海外に行ってもいいのかなと思います。(ヤン坊選手には挑戦を受けて欲しい?)次勝ったら挑戦者は俺しかいないんじゃないですか。もう逃げ道はないと思うし、他に挑戦者にふさわしい相手がいるのかなっていう感じです」

猿飛流
「前回12月の試合で負けてしまって、目を骨折してまた試合間隔が開いてしまいました。それでもまだ諦めきれず、格闘技に全てをかけて熱い試合を届けるので、ぜひ見てください。

髙城光弘
「今回は井村選手というトップランカーと試合をさせてもらって、今バンタム級王者がいないので、自分としては勝手にタイトル前哨戦だと思って、そういう説得力を見せる勝ち方を見せようと思います。

井村塁
「5月のRoad to UFCで負けて帰ってきての試合になります。しっかり仕留めて年内僕はチャンピオンなって、パンクラスのバンタム級を盛り上げていくので皆さん応援よろしくお願いします。

木下尚祐
「無敗の勢いがあるいい相手を当てていただき感謝しています。(どんな試合を見せたい?)対戦相手が勢いがあってフィニッシュ力がある選手なので、いなすような試合をしなかったら勝手に盛り上がっていくと思います。相手の勢いで来れば来るほど僕の良さも出てくる展開になると思うので楽しみにしていてください」

眞藤源太
「前回は何も出来ずに負けちゃって、ちょっと試合期間を空けて復活しようかなって考えていたんですけど、まさかの上のランクの選手を当ててくれて、すごく感謝してます。その期待に絶対に応えて、試合をめちゃくちゃにして絶対勝ちます。ぶっ飛ばします。(どんな試合を見せたい?)同じ日のタイトルマッチよりオモロイ試合をしたいっす」

時田隆成
「試合当日は全局面で圧倒して僕が勝ちます。(どんな試合を見せたい?)打撃でも寝技でも、完全に僕の方が勝っているんだというところを、この試合でしっかり見せたいと思っています」

安藤武尊
「前回は試合10日前にオファーをいただいて、勝つつもりでオファーを受けたんですけど、いいところを出せずに負けてしまいました。今回はしっかり調整して、かつ準備をして試合に臨むので絶対に勝ちます。(どんな試合を見せたい?)僕、荒田選手、山口怜臣選手が三つ巴みたいな形になってるので、絶対に自分が上なんだぞというところを見せる試合をしたいと思います」

荒田大輝
「試合当日はしっかりフィニッシュして会場を爆発させたいと思っています。(どんな試合を見せたい?)打撃でも寝技でもしっかりボコボコにして、もうこいつには敵わないって思わせるような試合したいと思います」

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45 AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase350 Pancrase351 PFL Road to UFC SASUKE UFC YouTube キム・サンウォン ギレルメ・ナカガワ ジョセフ・カマチョ ライカ リトル 三宅輝砂 修斗 名田英平 安藤武尊 小川道的 平信一 平田直樹 時田隆成 栁川唯人 武尊 水戸邉荘大 泰斗 猿飛流 砂辺光久 鈴木悠斗

【Pancrase351】グラップラー受難自体の到来で、平田直樹はタイトル戦で何を見せるのか「変わらない」

【写真】会見の日の軽めのトレーニングで追った傷で、さらに気持ちは引き締まったか(C)MMAPLANET

明日15日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase351のメインで平田直樹が、三宅輝砂とフェザー級KOP決定戦を戦う。
text by Manabu Takashima

デビューから4年、キャリア11戦目の初タイトル戦は当初、Road to UFCベテランのキム・サンウォンと対戦予定だった。しかし、キム・サンウォンがPFLと契約しタイトル戦を回避することに。急遽、三宅と戦うことになった。

キム・サンウォン戦はタイトルが掛かっているだけでなく、Road to UFCベスト4で、修斗世界フェザー級王者SASUKEをKOした相手と戦うことで――世界を目指す平田の今の位置が、明確になる一戦だった。

グラップラー受難時代の到来は、その強みを出すまでのプロセスの重要性を浮き彫りにしている。如何に組み、如何に倒すか。そこがあって初めて、インパクトを残すフィニッシュ力が問われる展開に持ち込むことができる。

次につなげるために負けられないタイトルショットに臨む、平田の想いとは(※取材は11月29日に行われた)。


――キム・サンウォンとの王座決定戦がなくなり、三宅輝砂選手が代役に名乗りを挙げました。残念というと三宅選手に失礼になるのですが、キム・サンウォン戦はタイトル戦という以外に今の平田直樹の位置が分かる。そういう点でも楽しみな試合でした。

「キム・サンウォンがPFLに行くから、彼とのタイトルマッチが無くなったと……確か発表(11月18日)の直前に聞いて。その時に代役で三宅選手が出てくれるということで、試合はできる。それも聞いてホッとしました。試合がなくならなくて良かったというのはありました。

ただ世界を目指す上で、×外国人選手。キム・サンウォンと戦うことは凄く楽しみにしていたので、そこは残念です。ただ試合があるなら、僕のやることは変わらないです。しっかりとやるべきことをやる。次につなげるために、絶対に勝つんだと気持ちを入れ替えました」

――次につなげるの「次」は、タイトル奪取が必須条件だと。

「まずタイトルを取らないと、次のステップに進めないと思うし。でも先のことばかり考えないで、まずはここを取らないと話にならないです」

――直樹選手の今回のタイトル戦での対戦相手の変更は、致し方ないです。それでも次のステップがRoad to UFCであれば、タイトルが査定の対象になるのか。何より、強さを手にしていないとアジアを勝ち抜けない。個人的にUFCに行くには、国内のタイトル以上に強さが必要になるったと思うようになりました。

「だからこそ、キム・サンウォンでした。ただの外国人選手というわけでなくRoad to UFCに出ていたし、実績がある。韓国でもチャンピオンになっていますしね。そういう選手と5R戦で戦う。もちろん、5Rを戦い抜くつもりで準備していました。そこが楽しみであり、キム・サンウォンに対してどれだけできるのかがチャレンジでした。

そういう試合で、トータルで戦って得意な寝技の部分で強さを見せてフィニッシュする。キム・サンウォンを極めると周囲へのアピールにもなりますし。テイクダウンからトップコントロール、削って極める。そういう試合が、キム・サンウォンにできなければ僕はそこまで。でも、できるつもりでやってきていたし、それを試合で出す気でいました」

――そこで三宅選手に変わっても、先ほど言われたようにやることは変わらないと。

「そうですね、三宅選手はストライカーで。寝技ができないわけでなく、打撃が凄くできる選手です。三宅選手に代わったことで、相手の仕掛けも僕がやるべきこともより明確になったと思います。立ち技と寝技、強いところがハッキリしているので。どっちが、自分の強いところで戦えるように持って行けるのか」

――キム・サンウォンと戦うことになっていた時と比較して、周囲も含め勝てるモードになっているようなことはありませんか。

「そこはどの試合でもそうなのですが、相手のことはあまり考えていなくて。自分がやるべきことをしっかりと準備して、それを試合でぶつける。だから相手が代わったから油断するとか、そういうことはないです。逆に三宅選手は打撃では、キム・サンウォンより優れているかもしれない。

キム・サンウォンと戦うよりも、組みの展開がないかもしれない。それはもうやってみたいなと分からないけど、全然油断をするとかはないです。

向こうも僕の狙いは分かっている。なら、そうさせないための練習はしてきているだろうし。だからこそ、どっちが自分の土俵で戦うのか。キム・サンウォンとの試合と違って、5Rまでもつれることはない。お互い、やることが分かっているのでフィニッシュも早くなるはずです」

――総合力というよりも、直樹選手の組み力と三宅選手の打撃力。そのぶつかり合いになるということですね。そしてMMAはスタンドから始まります。

「今回は貰っても突っ込むつもりで戦います。見合っていると、逆に相手の間合いになると思うので。そこはプレッシャーを掛けて、徐々に潰して突っ込もうと思います」

――もらうのが嫌という気持ちで戦うのと、貰っても行くという気持ちで戦うのでは爆発力が違ってきますか。

「貰っても行けると、大丈夫だとその後も思えます。貰わないで入れると、相手にプレッシャーを掛けることができる。だからクリーンヒットを貰わずに、どんどん仕掛けたいです」

――最初のテイクダウンの仕掛けが、その後に影響を与えそうです。

「ハイ。1Rが凄く大切になると思います。その後の流れが全然違ってくるので」

――そう話している直樹選手の右目の周りの傷が、なかなか気になってくるのですが(笑)。

「まさかのタイミングなんですけど、今日のお昼の軽めの練習で……当たりどころが悪かったのか、会見の日になるのかって(苦笑)」

――さきほどからやることは明確だと言われていますが、自分のタイミングで圧を掛けてテイクダウンを取る。そこの部分の強さに磨きがかかることが、今後の戦いで重要になってくるかと思うのですが、現状での手ごたえはいかがですか。

「以前と比べると、打撃にも慣れてきて少し見えるようになってきました。そんなこと言って、この目ですから(笑)。全然、説得力ないですよね(笑)。でも、これからも『ないだろう』とか油断をしているとダメだと学ぶことができました。試合ではこうならないように戦います。

あと自分は腫れやすいというのがあって。前回の試合もそうだし、練習でもダメージがなくて軽く当たって腫れることがあります。見た目の印象が悪いですよね。

同時にロータス世田谷で練習をしている選手達が相当に強いですし。その練習と比較して、相手の力が落ちる部分も分かるようになりました。『これならいける』と確信を持って組むことができます。多少見えるようになったことで、そういう判断力もつき始めていると思います。それと貰っても行けるようになりました。怖がって距離が遠くなるということが、前よりかはなくなっています。被弾しても、前に出て触りに行くことができつつあります」

――その成長を実感しているうえで、今回の試合の結末をどのように考えているのか。最後に教えていただけますか。

「3Rまでに一本か、フィニッシュします」

■Pancrase350視聴方法(予定)
12月15日(日)
午後12時00分~U-NEXT

■Pancrase350 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
栁川唯人(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
小川道的(日本)

<フェザー級/5分3R>
岡田拓真(日本)
敢流(日本)

<フライ級/5分3R>
菅歩夢(日本)
岸田宙大(日本)

<63キロ契約/5分3R>
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)
渡邉泰斗(日本)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(日本)
時田隆成(日本)

■Pancrase351視聴方法(予定)
12月15日(日)
午後16時50分~U-NEXT

■Pancrase351 対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分3R>
平田直樹(日本)
三宅輝砂(日本)

<フライ級/5分3R>
猿飛流(日本)
ジョセフ・カマチョ(グアム)

<ストロー級/5分3R>
寺岡拓永(日本)
船田電池(日本)

<65キロ契約/5分3R>
合島大樹(日本)
安藤武尊(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
織部修也(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
張豊(日本)

<フライ級/5分3R>
水戸邉荘大(日本)
小林了平(日本)

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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE pancrase347 ギレルメ・ナカガワ ブログ 安藤武尊

【Pancrase347】格闘代理戦争出身のナカガワは極められず、安藤がTD&トップキープで逆転判定勝ち

【写真】安藤にとってはサブミッションを凌ぎ、スクランブルを制したことも大きかった(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
安藤武尊(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)

安藤が距離を詰めながら、右ロー、左ジャブを繰り出す。ガードを下げてプレスを掛け返すナカガワが右ローを見せた。安藤は右カーフを蹴り込む。ナカガワが右を伸ばしたが、安藤はバックステップでかわした。ナカガワの左ハイをかわした安藤が距離を取る。ナカガワは右ハイからパンチの連打で前に出るも、安藤が距離を保ち続ける。ナカガワも左右のハイ、右カーフと蹴りと散らす。左ジャブを突き、安藤の左をブロックしてから左フックを返したナカガワが、右カーフキックを効かせた。

アッパーを織り交ぜた連打で安藤をケージに追い込んだナカガワが引き込む。草刈りで尻もちを着かされた安藤はトップをキープするも、ナカガワが三角絞めへ。スラムで凌いだ安藤に対し、ナカガワが腕十字に切り替えた。仰向けから腕を抜いた安藤がスクランブルに持ち込むと、ナカガワがギロチンに捕らえる。ここは安藤が首を抜き、トップのままラウンドを終えた。初回はジャッジ3者がナカガワの10-9としている。

2R、サウスポーにスイッチした安藤だが手は出ず。オーソドックスに戻して右スイングを振るう。このパンチを食らいながらもナカガワが左フックをカウンターで当てた。ケージ中央から安藤がダブルレッグで飛び込み、ナカガワに背中を着かせる。さらにパスしてサイドに回った安藤。ナカガワはバギーチョークの体勢から、左腕を差し上げてガードに戻した。

下から安藤を抱え込み、足を上げていくナカガワ。右腕を十字に捕らえようとしたが、ここはすぐに安藤が反応した。ケージ際に移動し、ナカガワが腕十字を狙うと安藤が立ち上がる。レフェリーがブレイクをかけてスタンドへ。下がる安藤はワンツーで追いかけくるナカガワを、ダブルレッグでグラウンドに持ち込んだ。ナカガワのギロチンを凌ぎ、ここで2Rは終了。ジャッジ1者がナカガワの10-9、ジャッジ2者が安藤の10-9とした。

最終回、左のガードを下げて構えるナカガワがプレスを掛ける。安藤がダブルレッグで飛び込むと、ナカガワがスプロールから安藤の顔面に対してヒザを狙った。明らかな反則だが、肩口に当たったために反則と取られなかったのか……。安藤が切り返してトップを奪うと、両者がスタンドに戻った。

パンチの交換から、再び安藤がダブルレッグで背中を着かせる。ナカガワのスイープは、腰を上げてかわす安藤。トップをキープして削る安藤は、一度ナカガワが立ち上がるも、距離を取ってからダブルレッグでテイクダウンを奪う。ケージ際でハーフガードのナカガワに左ヒジを落とす安藤は、トップから削り続けて試合を終えた。

最終ラウンドは確実に安藤が取ったか。格闘代理戦争からプロデビューのナカガワに、安藤が逆転の判定勝利を収めた。


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45 ARAMI KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE pancrase347 SARAMI YouTube   エジナ・トラキナス カリベク・アルジクル・ウルル ギレルメ・ナカガワ ソルト パンクラス ホン・イェリン ホン・ソンチャン 万智 久米鷹介 井村塁 佐藤生虎 天弥 安藤武尊 押忍マン洸太 栁川唯人 武尊 沙弥子 泰斗 海外 渡邉史佳 端貴代 粕谷優介 糸川義人 葛西和希 藤野恵実 野田遼介 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase347】ホン・イェリン戦前のアトム級QOP SARAMI「塩漬けです。もう、ああいう勝ち方はない」

【写真】有終の美ではないかもしれないが、終わりを見て現役生活を全うしている (C)MMAPLANET

本日29日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase347で、アトム級QOPのSARAMIがホン・イェリンとノンタイトル戦で戦う。
Text by Shojiro Kameike

3月に同王座決定トーナメント決勝で沙弥子を48秒で下したSARAMIにとって、あの右ストレートで一発の勝利は何を意味したのか。その後、パンクラスイズム横浜を離れ、毎日のように違う場所でトレーニングの日々を送る。

「この生活も長くは続けられない」というSARAMIに3月のKO劇と今、そして──これからについて尋ねた。


――もう次の日曜日にホン・イェリン戦を控えているSARAMI選手ですが、今一度3月のアトム級王座奪取について話をきかせてください。見事過ぎる右ストレート一発のKO劇。格闘技生活で、一番の喜びようだったのではないかと。

リモート取材を行った24日の時点では、藤野恵実につけられた傷が残っていた

「あの瞬間は『嘘でしょ!!』っていう感じでした」

──そこから笑顔の時間が、凄く長かったです。

「アハハハハハハ。北岡(悟)さんや、矢澤(諒)君は『パンチで倒す』と思っていたらしいです。いつか、パンチで倒すと。北岡さんにはずっと前から言われていました。でも、私はできないだろうって思っていたんです。女子で一発KOなんて、ないじゃないですか。まさか自分がするなんて思っていなくて(笑)。打撃に自信があるわけじゃないので」

──ただ、あのパンチです。練習をしてきて、成長しているという風に自分で感じることはなかったですか。

「自分の右のパンチが凄く強いという実感はありました。打ち方とかも、凄く考えてきたので。それは分かっていたけど、試合でソレを出せるとは思っていなかったです」

──あの勝ち方をこれからも続けたいという想いは?

「ないです」

──本当ですか。それを想って戦えないかもしれないですが、どこか少しでも残っていないですか。

「えぇぇ……。また、したい気持ちはありますけど。アレを狙うと、絶対にできないです。自分の攻めをしているなかで、ああいう偶然が起これば良いかなって。あのパンチを狙うと、自分のスタイルが崩れてしまいます。私の試合はドロドロで、勝つ時も負ける時も。殴り合いって誰でもできるので、それは余り格好良いとは思えないんです」

──練習仲間、女子選手たちの反応はどうでしたか。

「びっくりしていました。練習では私は打撃が上手くはないので。男子も女子も当てっこゲームが上手な人が、練習では打撃は上手です。思い切り打てないから、試合とは違うと思っています」

──ぶっちゃけてKO勝ちとタイトル奪取、どちらの方が嬉しかったですか。

「一発KOです」

──ずっと練習を続けてきて、あのKO劇があって良かったと本当に思います。

「私の人生にこんなことがあるんだって。本当に。私、格闘技の試合で勝って、お客さんが盛り上がる瞬間──あの気持ち良さって多分、結婚式をする時の気持ち良さよりも上だと思うんです。なのに、あんなKO勝ちしちゃうと、もう最高ですよ」

──そんなタイトル奪取後、所属先が整体北西に変わりました。

「もともとトーナメント中もパンクラスイズムで練習するのは1度か2度で。ジムの面子も変わっていく中で、私が格闘技をやる場所はイズムではなくなってきたように思えたんです」

──練習場所が所属名になったわけではないですよね。

「ハイ。私がずっと体を見てもらってきた整体です。北西(英司)さんはパンクラスができた頃から、選手の体を診ていて、格闘技の試合も物凄く見ている人で。フォースタンス理論に出会えたから、こっちに出てきて少し結果を残せたと思っています」

──イズムを離れる時、どこかジムの所属になろうと考えることはなかったですか。

「それは今も迷っています。決まった練習場所があることは大切だと思うので。ただ試合がもう決まっていたから、そこままという感じできました」

──今、練習場所はどういう風になっているのでしょうか。

「なかなか、色々なところに行っています。行動範囲は相当に広いですよ(笑)。女子選手がいるところに、練習に行かせてもらっていて」

──では万智選手ばりに1週間のルーティンをお願いします。

「月曜日は朝から仕事をして、夜は坂口道場に行きます。火曜日は昼ぐらいにKRAZY BEEに行き、夕方は元町にあるクロスフィットでパーソナルトレーニング。夜はカルペディウム三田のレスリングクラスに参加したり、しなかったり。水曜日は1日仕事をして、行けたらファイトベースに。木曜日も1日仕事して夜に東中野のトイカツ道場。金曜日は昼にマスタージャパンでグラップリング、夕方は国立に体の使い方のコンディショニング・トレーニングに行って、夜に整体をして帰って来ます。

土曜日は朝から仕事をして、夕方に千葉の市川市にあるトランセンド・ジムでロッキー川村さんにミットを持ってもらっています。で日曜日の朝にJTTに女子練習ですね(笑)」

──仕事をしながら……ですよね。1週間で7位置の練習を。

「やばいですよね(笑)」

──その原動力は何なのでしょうか。

「不安だから。やらないと不安なんです。もちろん毎週 、完璧にやっているわけじゃないですけど、この生活と練習を維持するには心もお金も、体力も大変です」

──そうですよね。

「だから、これをずっとやっていられないなって。引退も近いのかなって思っています」

──それでも結婚式よりも嬉しいモノがMMAでの勝利なわけですよね。

「結婚式をしたことないんですけどね(笑)。私は結婚して子供も欲しい。だからずっとできない」

──そうなると限られた試合のなかで、今回はタイトルマッチでないですが、その辺りはどのように思っているのですか。

「ホン・イェリン戦が用意されたことに、全く不満はないです。ちゃんと強い相手ですし、国際戦が戦いたかったので。用意してもらった相手に、今の全てをぶつけます。対戦相手の格とか関係なく、準備したことを全て出します」

──それは右ストレートですね(笑)。

「違います(笑)。塩漬けです。もう、ああいう勝ち方はないし、一度したから思い切り漬けにいけます(笑)」

──女子は比較的行き来ができていますが、これからのキャリアをどのように考えていますか。

「目標がなんなのかよくわからない状況ではあるんですけど、海外でやりたいです。もう日本人は皆やったし、今さら新しい子とやる必要はないかなって。めちゃくちゃ強い外国人にメチャクチャにやられたら、辞めることができるかなって」

──刹那的ですね。

「もう私、敵わないんだっていう経験をしたら辞められるかなって」

──その将来を望むとしても、メチャクチャ強い外国人を戦うためには次の試合でしっかりと勝つ必要があるかと思います。どのような試合にしたいですか。

「…………(じっくりと考えて)、攻め続ける。とにかく攻め続けます」

■視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後12時40分~U-NEXT

■Pancrase347 計量結果

<ライト級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 雑賀ヤン坊達也:70.15キロ
[挑戦者] 久米鷹介:70.3キロ

<ストロー級QOP選手権試合/5分5R>
[王者] ソルト:51.95キロ
[挑戦者] 藤野恵実:52.1キロ

<ウェルター級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 押忍マン洸太:76.95キロ
[挑戦者] 佐藤生虎:77.1キロ

<ライト級次期挑戦者決定/5分3ラウンド
葛西和希:70.55キロ
天弥:70.65キロ

<女子アトム級/5分3R>
SARAMI:48.05キロ
ホン・イェリン:47.75キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.4キロ
カリベク・アルジクル・ウルル:61.65キロ

<ライト級/5分3R>
粕谷優介:70.7キロ
ホン・ソンチャン:70.5キロ

<女子フライ級/5分3R>
端貴代:56.65キロ
渡邉史佳:56.8キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:52.1キロ
エジナ・トラキナス:51.9キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.9キロ
栁川唯人:65.95キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:52.5キロ
船田侃志:52.55キロ

<バンタム級/5分3R>
安藤武尊:61.45キロ
ギレルメ・ナカガワ:61.55キロ

<2024年ネオブラッドTフライ級決勝/5分3R>
岸田宙大:56.7キロ
山﨑蒼空:57.1キロ

<フライ級/5分3R>
時田隆成:56.95キロ
齋藤楼貴:56.95キロ
 
<バンタム級/5分3R>
友寄龍太:61.1キロ
渡邉泰斗:61.5キロ

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IMMAF MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 パンクラス 安藤武尊 山口怜臣

【Pancrase337】IMMAFからプロデビューの山口を、アマパンクラス出身の安藤武尊がスプリットで下す

【写真】武尊と書いて「たける」ではなく「ほたか」と読む(C) MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
安藤武尊(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
山口怜臣(日本)

※詳細はのちほど


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KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 ムハンマド・サロハイディノフ 亀井晨佑 井村塁 住村竜市朗 佐藤生虎 余勇利 八田亮 冨樫健一郎 北岡悟 安藤武尊 山口怜臣 岡野裕城 川中孝浩 平田直樹 押忍マン洸太 新居すぐる 松岡嵩志 松本光史 河村泰博 矢澤諒 神谷大智 秋葉太樹 笹晋久 粕谷優介 葛西和希 藤田大 遠藤来生 雑賀ヤン坊達也 高本千代 黒澤亮平

【Pancrase337】北岡イズム。葛西和希戦へ、松岡嵩志─02─「どうにかなるは、勝負じゃなくて博打」

【写真】濃いキャリアを送っている松岡。さらに濃くするために負けられない葛西戦だ(C)MMAPLANET

明日24日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337で、葛西和希と対戦する松岡嵩志のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

右を主体にKOを生み出してきた松岡だが、トップ選手との対戦が増えるにつれ、右を打つ瞬間を狙われることも増えてきた。そんななか、松岡はいかに「自分の弱さ」を克服してきたのか。前回の岡野戦で進化した姿を見せた松岡が語る葛西戦と、北岡悟イズム――。

<松岡嵩志インタビューPart.01はコチラから>


――岸本戦に続く粕谷優介戦は、衝撃のKO劇でした。

「ちょうど粕谷選手が調子を落としていた時期だったと思います。でも、そのチャンスをモノにできたことは大きかったですね。以降は対戦相手に実力者が続くようになって」

――粕谷戦のあとは松本光史選手、冨樫健一郎選手、雑賀ヤン坊達也選手、そして岡野裕城選手と対戦しています。文字通り強豪と対戦し続けていますね。

「勝った試合も負けた試合も、胸を張って『強い相手だ』と言える選手ばかりでした」

――仰る通りです。ただ、松岡選手といえば右ストレートが強いというイメージがありました。しかし松本戦と雑賀戦は松岡選手の右にパンチを合わせてきました。

「正直、あの2人が素晴らしい選手であることは間違いないです。松本さんは今でも一緒に練習させてもらっていて。メチャクチャ強いですし。雑賀選手も試合前から『シンドイ相手だな』と思っていました。それよりも自分の弱い部分が出てしまいました。

最初に試合をコントロールし始めたのは自分なんですよね。それは2人の強さに焦りを感じて、早く試合を決めたいと思ってしまったからなんです。それで突っ込んで、負けてしまう。今までのKO負けも全て同じで、弱い自分が出てしまって負けることが多かったので。この2試合も相手のプレッシャーが強いからこそ、それが出てしまったんですけど……。あれは北岡さんからも『技術で負けたわけじゃないけど、気持ちの面が出てしまうけど、この結果になってしまうよね』という話をしてもらいました」

――直近の岡野戦は、2つの敗戦を踏まえて戦術の変更があったのですか。

「戦術というよりは、とにかく突っ込まないようにしました。自分にとって良い状況になったり、あるいは自分が追い込まれた時には、どうしても得意な右に頼ってしまいますよね。右を当てればどうにかなるというのは勝負じゃなくて博打ですから」

――「勝負ではなく博打」、とても良い言葉です。

「そういう意味では、岡野選手との試合は良かったと思います。岡野選手のジャブは本当に凄くて、それでも我慢して蹴ったり、テイクダウンのフェイントを混ぜたりして勝負できたので。あまり自分が崩れることもなく勝てたので、自分の中では満足しています」

――岡野選手が左ジャブを出してくると、右を被せるかインサイドから打ち込みたくはなりませんでしたか。

「やっぱり狙ってしまうところはありました。でも岡野選手のリーチが長いのと、顔を後ろに背けるディフェンスをするので、右クロスは当たりづらくて。それも踏まえて左フックまで返して。右は打ちたくなります。要は、いかにして良い右を打ち込むか。重要なのは、そこですよね」

――もうひとつ、松岡選手といえばローの強烈さが印象深いです。ローが当たっている時ほど右ストレートも当たるようになっていて。

「そうですね。岡野戦でも右ローがバシバシ当たっていて。蹴ると体のバランスが良くなります。実は冨樫さんとの試合は足を痛めていて、『これは蹴れないな』と思っていたんです」

――えっ! でもバシバシ蹴っていましたよね。

「アハハハ、そうなんですよ(笑)。試合前は、たとえ蹴れなくても蹴るフェイントを入れれば体のバランスが戻ってくるから、フェイントだけは入れていこうという話をしていました。だから蹴りは生命線というか、すごく重要な武器です」

――次に対戦する葛西選手も蹴りが得意なファイターです。

「柔道出身だからグラップリングをやるのかと思ったら、最近はキレのある蹴りを打ってきますよね。負けたけど粕谷選手との試合も良かったですし、あの小気味よい蹴りは僕も嫌いじゃないです(笑)」

――対戦相手の蹴りが好みですか(笑)。

「粕谷選手はメチャクチャ強くて、あの試合を物差しとしては考えられないですよね。僕と粕谷選手では違いすぎるという意味で。僕には粕谷選手ほどのテイクダウンやグラップリング力はない一方で、打撃面では粕谷選手ではなく葛西選手のほうがコントロールしていたと思います。とにかく次の葛西戦が厳しい試合になることは間違いないです」

――その葛西戦では、どういった試合を見せたいですか。

「正直、試合で何かを見せるということは考えたことがないです。もちろん良い試合、良いKOを見せることができれば、それに越したことはないです。でも勝負をしていれば、ハマる人にはハマると思いますし。僕としては勝ちを求めるだけで、自分が勝ちに行く過程で何かを見せられたら――あとは観ている人が判断してほしいです」

――その言葉はまさに北岡イズムですね。

「あぁ、確かにそうですね。でもそれは北岡さんにお世話になるなかで、僕が北岡さんに染まってきたわけじゃないんですよ。ロータスに行きたいと連絡する前から、北岡さんの意見に共感することが多くて。だから僕のほうから北岡さんに『練習させてもらいたい』と連絡しました。僕も勝利至上主義なので」

■Pancrase337計量結果

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑:65.75キロ
新居すぐる:65.65キロ

<ウェルター級/5分3R>
藤田大:75.5キロ
住村竜市朗:77.55キロ

<ストロー級/5分3R>
八田亮:52.75キロ→52.6キロ
黒澤亮平:52.55キロ

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太:76.65キロ→77.55キロ
川中孝浩:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.35キロ
河村泰博:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
平田直樹:66.25キロ
遠藤来生:66.0キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:57.05キロ
ムハンマド・サロハイディノフ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.55キロ
神谷大智:70.55キロ

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
安藤武尊:61.0キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.15キロ
葛西和希:70.6キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.85キロ
高本千代:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒:61.8キロ→61.65キロ
笹晋久:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
梅原規祥:57.05キロ
饒平名知靖:56.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:77.5キロ
渡邉ショーン:77.0キロ

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KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 ジェイク・ムラタ パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 上田祐起 亀井晨佑 井村塁 住村竜市朗 佐藤生虎 余勇利 八田亮 安藤武尊 山口怜臣 川中孝浩 平田直樹 押忍マン洸太 新居すぐる 松岡嵩志 河村泰博 矢澤諒 神谷大智 秋葉太樹 笹晋久 葛西和希 藤田大 遠藤来生 高本千代 黒澤亮平

【Pancrase337】笹晋久戦へ、必殺の右ストレート誕生の秘密。矢澤諒─02─「スイッチしている頃は……」

【写真】警戒心の強い笹、かといって下がるわけでもなく組み力の強い相手にどのような打撃戦を仕掛ける(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337で、笹晋久と対戦する矢澤諒のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

矢澤といえば右ストレート。右を得意としているファイターが多い現在のパンクラスで、その威力はトップレベルを誇る。さらに組みや右以外のパンチを鍛えることで、より右ストレートも輝くようになってきた。そんな矢澤の右ストレートの秘密に迫る!

<矢澤諒インタビューPart.01はコチラから>


――ご自身のフィニッシュブローを右ストレートと定めたのは、いつ頃ですか。

「プロデビュー戦ですね。北岡さんの興行(2020年7月、iSMOS)でデビュー戦を組んでもらった時、大井洋一選手を右で倒してから『右で倒せるんじゃないか』という意識が生まれました。そのあと2連敗したことで、自分の中に迷いも出ていたんです。でも『どれだけ自分の打撃が通用するのか』という気持ちで相手に向かうようになってからは、右で倒せるようになっています。負けたことで逆に、しっかり打撃をやるようになりました」

――現在は3連続KO勝ちです。これだけ右が当たる秘訣はあるのでしょうか。

「自分の中では、右が当たるイメージづくりが一番大切だと思っています。試合に向けて、自分の右が対戦相手にどう当たるかをイメージしながらスパーリングしたり、サンドバッグを打つようにしています」

――2022年5月の上田祐起戦までは、頻繁にスイッチしていましたよね。

「僕は身長が低いので、どうすれば相手の懐に入れるかって考えていました。もともとはオーソドックスですけど、サウスポーも出来たのでスイッチしながら懐に入ろうと。でも技術的にも中途半端だったために、あの結果に終わったのかと思います」

――次の漆間戦からはスイッチすることなく、オーソドックスで戦っています。上田戦の結果を受けて、何か気持ちの変化があったのですか。

「はい。『もう細かいことは考えずに殴り合っちゃおう』と。それがうまくハマッたのかなと思っています。たまたま、かもしれないですけど(笑)」

――ここまで右ストレートでKOしていたら偶然ではないでしょう(笑)。これは結果論ですが、スイッチしている頃の試合ぶりと現在を比べたら、今は迷いがないように感じます。

「そうなんです。スイッチしている頃は、試合中も全体的にフワフワしていました。すると相手にとっては怖さもなかったんじゃないですか。今は右ストレートを軸に圧をかけていますから、相手も下がってくれるんだと思います」

――もう一つ。右ストレートが当たるということは、右以外の要素も増えてきたということですよね。

「どんどん対戦相手のレベルが上がって、自分の右は絶対に警戒されます。でもそれが僕にアドバンテージになっていて。相手が右を意識してくれるおかげで、他のパンチが当たるようになってきていると思います」

――右だけでなく左のパンチも当たるようになってきています。ジャブなのか、フックなのか、あるいはその中間というべきか……相手にとっては見えにくいパンチだと思います。

「左はスマッシュ気味に打っています。そうやって常に、右だけに頼らないように取り組んでいます」

――さらに現在は、大道塾吉祥寺支部の飯村健一さんにも打撃を教わっているのですか。

「去年10月の漆間戦が終わってから、飯村さんのところに行かせてもらっています。純粋なミットの打ち込みをやりたいと思って飯村さんにお願いしました。マンツーマンで丁寧に教えてくださるので、メチャクチャ勉強になっています」

――ここ数試合を視ると、打撃を出す際の重心が変化していませんか。それは飯村さんの指導や、タケ大宮司さんのトレーニングの影響なのでしょうか。

「打撃を出した時に止まれるようになりました。以前はパンチを打つ時にどうしても、つんのめっていたんですよね。つんのめるなら、そのままスイッチしようと考えて」

――それがスイッチ時代に繋がるのですね。

「つんのめらずに止まれるようになったのは、タケさんに股関節の使い方を教わった効果もありますね。あとは自分のパンチの力が、どれだけ相手に伝わるかをイメージしならがサンドバッグを打つ。それで右のインパクトが強くなったんだと思います。今は誰が相手でもパンチで倒せる自信があります」

――では次の対戦相手、笹選手の印象を教えてください。

「フィジカルが強いという印象があります。でも僕は相手がどうだからこう……ということは、あまり考えていなくて。自分が強いところをぶつけることができれば勝てる。ぶつけられなければ負ける。自分はまだそのレベルだと思っています。もっと上に行かないと、相手どうこうは言えないかなって。今は自分のやるべきことをどれだけ形にできるか、ですね」

――打撃だけでなく組みのレベルについては、どのように考えていますか。前回のジェイク・ムラタ戦は組んでくる相手を切り続けて、パンチで倒しました。

「ジェイク選手と試合をするにあたって、まず自分のパンチが当たれば絶対に倒れるから、組みの練習を増やしました。それで試合で組まれた時に『大丈夫だ』と思って、安心することができました」

――なるほど。矢澤選手は現在パンクラスのバンタム級4位で、この試合で勝てばベルトを狙える位置につけています。最後に次の試合への意気込みをお願いします。

「次の笹選手はパンクラスのランキングには入っていないけど、実力を考えると上のほうにいる選手です。ここで勝てるか勝てないかで、今後の自分の進む道が決まっちゃうのかと思います。まずはファーストコンタクトでどれだけ出せるか。しっかりと勝って、皆さんに矢澤諒を見せたいです。ぜひ注目してください!」


■Pancrase337計量結果

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑:65.75キロ
新居すぐる:65.65キロ

<ウェルター級/5分3R>
藤田大:75.5キロ
住村竜市朗:77.55キロ

<ストロー級/5分3R>
八田亮:52.75キロ→52.6キロ
黒澤亮平:52.55キロ

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太:76.65キロ→77.55キロ
川中孝浩:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.35キロ
河村泰博:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
平田直樹:66.25キロ
遠藤来生:66.0キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:57.05キロ
ムハンマド・サロハイディノフ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.55キロ
神谷大智:70.55キロ

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
安藤武尊:61.0キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.15キロ
葛西和希:70.6キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.85キロ
高本千代:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒:61.8キロ→61.65キロ
笹晋久:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
梅原規祥:57.05キロ
饒平名知靖:56.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:77.5キロ
渡邉ショーン:77.0キロ

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【Pancrase337】パンクラス2戦目=八田亮戦へ、黒澤亮平「真剣にMMAと向き合っていない選手には……」

【写真】5月で30歳になった黒澤。打の圧があるトータルファイター、完成度は相当に高くなっている(C)TAKUMI NAKAMURA

24日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337で、黒澤亮平が八田亮と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

修斗を主戦場に戦い、第6代世界ストロー級王者となった黒澤。今年7月からはパンクラスに活躍の場を求め、9月大会に連続参戦となった。勢いで勝ち続けていた時代、技術を覚えてファイトスタイルのバランスに苦しんだ時代を経て、今は「技術を乗せた喧嘩が出来るようになった」という。自分の強さを追求する日々を「難しいけど楽しい」と表現した黒澤にパンクラス2戦目を控える心境を訊いた。


――7月PANCRASE335での小林了平戦に続いて、パンクラスに連続参戦することになった黒澤亮平選手です。プロデビューからキャリアの多くを修斗で戦ってきた黒澤選手がパンクラスに参戦を決めた理由はなんだったのですか。

「今年は4月の修斗沖縄大会に出て、たくさん試合をやるつもりだったんですけど、なかなか次の試合が決まらない状況が続いて。その時に周りの人たちから『修斗以外には興味がないの?』と言われて、自分としては修斗へのこだわりがあったんですけど、修斗では色んな選手と対戦したし、修斗以外でも試合のチャンスがあるなら試合をしたいと思っていました。そういう流れもあって7月にパンクラスさんに出させてもらいました」

――大会、イベントとしてパンクラスにはどのような印象を持ちましたか。

「もともとうちのジム(パラエストラ松戸)は修斗で試合をする選手が多かったですし、同じMMAの試合なんですけど、プロモーションが違うと計量から雰囲気が違いましたね。すごく新鮮でした」

――黒澤選手が“飛鳥拳”として修斗デビューした当初と比較すると、プロ選手が試合をする舞台や選択肢もかなり増えていますよね。

「そうですね。若い選手も増えてきましたし、選手それぞれ戦いたい舞台があって、そこに出ているという感じですよね。あとは練習中に僕が最年長という時もあるくらいなので、だいぶ変わりました(笑)」

――先ほどは「今年はたくさん試合をやるつもりだった」という言葉もありましたが、それは何か理由があるのですか。

「コロナの影響もあって、意図しない形で試合数が減ってしまって。僕は試合が一番強くなれる方法だと思っているので、それが戦績に影響した部分もあったと思うし、できるだけ試合数は減らしたくなかったので、今年はがむしゃらに試合しようと思いました」

――実際に今年は4月、7月、9月と試合が続いていて、コンディションは上がっていますか。

「そうですね。7月の試合が終わって、すぐ9月のオファーをいただいて、いい意味で間を置かずに練習が出来ています」

――対戦相手の八田亮選手の印象は?

「一言でいうと“極め”ですね」

――あれだけ極めに特化する選手は今のMMAでは珍しいと思います。

「はい。だから見ていて面白いと思うんですけど、ぶっちゃけそこまで真剣にMMAと向き合ってないと思うんですよ。そういう選手には負けたくないですね」

――ファイトスタイル・キャラも含めて、独特というか個性的な選手ではあると思います。

「実際にどうかは分からないですけど。僕はずっと『どうすればMMAで強くなれるのか?』を考えて、毎日MMAで勝つための練習をしているので、そこの違いを見せたいと思います」

――逆に今の黒澤選手が考えるMMAにおける理想の戦い方はどんなものですか。

「少し話はさかのぼるんですけど、僕が修斗でチャンピオンになった時(2016年7月)は、今思うとチャンピオンに“なれた”というより“なっちゃった”という感じだったんです。それから怪我でベルトを返上して復帰するにあたって、ちゃんとMMAを深堀して色んな技術を身につけようとしたんです。そうしたら技術先行のスタイルになって、試合でも技術で勝とうとするようになっちゃって。それでバランスが崩れて、上手くいかない時期がありました。でも今はそこが改善されてきて、MMAの技術を乗せた喧嘩が出来るようになりました。自分の強さで相手の強さを飲み込んでしまう、そういう戦い方が理想ですね」

――では7月の小林戦のKO勝ちは、それまでのKO勝ちとは違うものですか。

「全然違いますね。色んなことを想定して、試合中も色んなことを考えて、自分で試合を作ってKOすることが出来たんです。最後のパンチやKOシーンを褒めてもらうことが多かったのですが、自分のなかではKOするまでの過程・中身が違いましたね。今までの僕はステップを使って、簡単に言うとアウトボクシングして、自分の打撃を突くスタイルだったんですよ。でも今は自分から試合を作って、自分の強さ=ストロングポイントをぶつけて勝つ。そういう戦い方になっていると思います」

――今練習していて自分の伸びしろを感じているのではないですか。

「感じていますね。まだまだ……まだまだ……伸びしろありますよ」

――そのうえで黒澤選手のMMAファイターとしての目標は?

「よく『パンクラスでチャンピオンになったらどうするの?』と言われるんですけど、僕はそこまで先のことは考えていなくて、パンクラスのベルトを獲ることしか考えてないです」

――具体的にいつ頃までにタイトルマッチをやりたいという希望はありますか。

「パンクラスのストロー級はチャンピオン不在なので、八田選手にいい勝ち方をできたら年内にはタイトルマッチをやりたいですね。あと修斗でベルトを獲ったときは防衛戦が出来なかったので、パンクラスでベルトを獲ったらベルトを守る試合、防衛戦も経験したいです」

――例えば国内ではRIZINのようなビッグイベントで試合をする選手たちも身近にいると思いますが、そういった舞台に自分も出たいという気持ちはそこまでないですか。

「みんな素晴らしい選手たちだから、彼らに対する嫉妬はなくて。みんな仲間であり、ライバルであり、素晴らしい選手が素晴らしい舞台で戦っているなと思って見ています。本当に今は自分がずっとやってきたMMAのレベルを上げたい、MMAファイターとしての成長していきたいという想いの方が強いです」

――自分の強さへの追及ですね。

「はい。MMAは難しくもあり、面白い。そういう気持ちで日々練習していますし、それが楽しいです」

――それでは最後に黒澤選手の試合を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをいただけますか。

「八田選手は寝技師でいい選手ですけど、自分の方が強いと信じています。次もKOするので楽しみにしていてください」

■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(日本)

<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中孝浩(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(日本)

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)

<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉ショーン(日本)

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