カテゴリー
45 AB Breakthrough Breakthrough Combat04 J-CAGE JJ Globo News ブログ 大脇征吾 椿飛鳥

【Breakthrough Combat04】椿の評価を挙げた大脇戦のポイントに誤認。正式結果は変更なし

【写真】あってはならないことだが、定義が明白となった(C)MMAPLANET

22 日(木)、Progress実行委員会より14日(水)に開催されたBreakthrough Combat04の第1試合で行われたProgressライト級2回戦のポイントに誤認があったことが発表されている。
text by Manabu Takashima

椿飛鳥と大脇征吾が対戦したこの一戦。大脇のニンジャチョークや腕十字を凌いだ椿が6-4でポイント勝利し評価を挙げた。

リリースによると、首を抱えられた状態でテイクダウンを決めた椿が2Pをゲットしたことに関して、ポジション的には上にいても首に腕が巻かれていたことで、このテイクダウンはポイント対象とならない。

その流れでニンジャチョークで立ち上がった大脇が、椿が引き込んだことで手にしたリバーサルの2Pも、この前の状態がボトムとならないためにリバーサル・ポイントも成立しないことに。

トップでニンジャチョークを解いた大脇が腕十字を仕掛けボトムになると、トップの椿が腕を抜いて手にしたリバーサルの2Pは、トップ奪取が認められ成立。ラウンド終盤のスクランブルで大脇が手にした1Pも有効で、試合中についた4-3ではなく、2-1が本来は点けられるべきポイントだったということだ。

この試合は上記にあるように2Rに両者が2Pと1Pを獲得し6-4で椿が勝利しているが、Progress実行委員会では2R以降の展開が変わる可能性があった誤認で再発が起こらないよう努めるという一方で、当該試合の関係者からプロテストがなかったため正式結果は4-2に訂正さることなく、6-4で椿の勝利のまま変わりないということだ。

ポジションを譲った選手が、サブミッションのアテンプト中はポジションのポイントが入らないのは柔術などでは常識として定着しているが、その点がレフェリーだけでなくインスペクターも見落としたことになる。今回の発表により、改めて打撃のないMMAといわれるProgressルールの定義が明らかとなったといえるだろう。



リリースにあったポイントの流れと訂正に、写真を追加してみた。
1分45秒、

椿選手がテイクダウンを仕掛け→

1分50秒にテイクダウンで

2Pのコール。

椿2-0大脇

②2分00秒、

大脇選手がニンジャチョークをセットし立ち上がり、椿選手が引き込む→

2分08秒にリバーサルで

2Pのコール。

椿2-2大脇

このコール前に大脇選手が腕十字を仕掛け、ボトムに。

3分27秒に椿選手が腕を抜く→

3分39秒にリバーサルで

2Pのコール。

椿4-2大脇

4分52秒 

大脇選手が立ち上がり、同時に椿選手もスタンドに戻る→

直ちにスクランブルがコールされる。

椿4-3大脇

4-3で椿選手リードし、初回が終了。2Rに椿選手がテイクダウンで2Pを加点。大脇選手もスクランブルで1Pを加え、6-4で椿選手が勝利となりました。

訂正
の椿選手のテイクダウンは、下になった大脇選手が首を抱えており、本来は加点対象にならない。
の大脇選手のリバーサルも、テイクダウンが成立していないことで上下の入れ替えとは認められない。
の大脇選手がボトムになって仕掛けた腕十字から、腕を抜いた椿選手のトップ奪取は有効。

この結果、の時点までのポイントは椿2-0大脇。ラウンド終了時で椿2-1大脇が、本来のポイントでした。

<両者の対戦動画は、こちらから>


The post 【Breakthrough Combat04】椿の評価を挙げた大脇戦のポイントに誤認。正式結果は変更なし first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Breakthrough Breakthrough Combat04 MMA MMAPLANET o Progress YouTube 中島太一 修斗 大脇征吾 椿飛鳥

【Breakthrough Combat04】大脇征吾に勝利、策士・椿飛鳥「僕を極めたい選手、募集しています!!」

【写真】決して勝てば官軍とは思わないですが、大喜びできるのも勝者の特権(C)MMAPLANET

14日(水)に開催されたBreakthrough Combat04で、椿飛鳥が大脇征吾から6-4のポイント勝利を収めた。
text by Manabu Takashima

序盤のニンジャチョーク、そして腕十字を凌ぐと、その後もバックを取らせないなど抜群のエスケープ力を発揮。Progressルールの特性と、ケージという環境を最大限に生かした策士・椿の試合後の言葉をお届けしたい。


──再び、評価をあげた試合。今回は勝利で評価をあげました。

「本当ですか(笑)」

──正直、最初のニンジャチョークで終わったかとも思いましたし。

「アッハハハハハ。僕もセットされた瞬間、『あっ、まずい』とは思いました。逆にニンジャを意識すると極まるので、テイクダウンにそのままいこうと思いました。テイクダウンからトップを取ろうと」

──引くと極まるので、頭をつっこむと?

「ハイ。そのまま倒してサイドを取ったのですが、立ち上がって下にされたので良い動きではなかった。結果的にポイントは入ったので良かったかなと」

──大脇選手はそのトップにこだわらず、下になりながら腕十字を仕掛けてきました。椿選手は腕を抜いてリバーサル完成、2Pを取り直しました。あの十字は、どこまで入っていたのでしょうか。

「あの十字は場所がケージ際だったので。大脇選手が力をめちゃくちゃ使っていたから、凌げば絶対に疲れると思いました」

──スタンドの時から、ケージを背負うような位置を取ったのも作戦ですか。

「前回、大脇選手が中島太一選手を極めたのがケージ中央で。グラップラーで極めの強い選手は、頭の上に遮断物がないと有利になる。この試合で自分が勝つために利用すべきはケージ際と5分2Rのラウンド制だと思っていました」

──4-3でリードしたことで、2Rは楽になりましたか。

「というよりも極めの強い人が強いのは最初の2分。めちゃくちゃ強いところを何とかしのいで、試合時間を長引かせれば長引かせるほど僕に有利になると思っていたので。なおかつラウンドを増すごとに疲れって増すので、MMAファイターでなくグラップラーの大脇選手はラウンドを跨ぐことが不利になると試合前から思っていました」

──大脇選手は2Rの終盤にスペースができた時に、座ったままでした。もう一度引き込むにしても、一度立って自分の形で下になるという選択をしなかったときに、これは椿選手が逃げ切ったかと思いました。

「そうですね。自分としても、あの場で立ち上がって時間を稼ぐのではなく、ハーフガードでいることが一番リスクが低いと思っていました。とにかくハーフに入って、相手の仕掛けを最初の時点で切る。カットすることを意識していました」

──仮にですが、中島選手のように大脇選手が何者か分からない時に戦っていたら、今回の試合はどのようになっていたかと思いますか。

「それは……最初の十字で取られていたと思います(笑)。でもバックを取る動きにしても、MMAにはいないタイプで、練習でも経験したことがない選手。寝技の殺傷能力が高い選手でした。めちゃくちゃ強い選手です。今回はルール、階級、ケージということで僕が勝てただけで。大脇選手はグラップリング界で凄く上の選手になると思います」

──他のサブオンリーだと、そうは思わないかもしれないですが、Progressルールだとグラップリングでも椿飛鳥をもっと見たいと思わせてもらえる試合でした。エスケープして、ポイントで勝ち切る。そんな椿選手をグラップリング界の誰が止めることができるのか、と。

「あぁ、本当ですか。今回、勝ちきれたら言って良いかと思っていたのですが──『僕を極めたい選手、募集しています!!』」

──……。

「笑わせているんですよ。笑わせて(笑)」

──たくさんのグラップラーが名乗りを挙げてくるかと思います(笑)。と同時に、MMAの4試合も激闘でした。MMA熱が上昇しているのではないでしょうか。

「本当に今回、Progressルールで勝つと……前回もそうだったのですが、やっぱりMMAで勝つことが僕の人生のなかで一番だと感じています。どこというのは決めてないですが、年内に1試合は戦いたいです。それが修斗になるとは、僕の中では言えないのですが、僕の中で必ず今年中にMMAの試合をしたいと思っています」

──では我儘を許してくれている会社の皆さんに、最後に一言お願いします。

「今日、半休にしてしまったこと許してください。明日からも、仕事を頑張ります!!」


The post 【Breakthrough Combat04】大脇征吾に勝利、策士・椿飛鳥「僕を極めたい選手、募集しています!!」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Breakthrough Breakthrough Combat04 MMA MMAPLANET o Progress 大脇征吾 椿飛鳥

【Breakthrough Combat04】プログレスを体現。椿がTDから大脇のサブミッションをかわして6-4で勝利

【写真】チャラいが強い。MMAへの愛はホンモノ。それでいい(C)MMAPLANET

<Progress ライト級/5分2R>
椿飛鳥(日本)
Def.6-4
大脇征吾(日本)

サウスポースタンスの大脇が、距離を詰めてきた椿をいなす。自らケージを背負った椿。大脇は右手を首にかける。完全にケージへ背中を預けた椿が、大脇の首を抑えにかかる。大脇が崩しにいくと椿が離れた。ケージを背負った椿が大脇の右足を抱え上げる。シングルレッグの形で押し込んだ椿を、大脇がニンジャチョークに捉えた。

大脇をリフトアップしてテイクダウンした椿が、すぐにパスして2pを奪取する。大脇はサイドを奪われながらニンジャチョークに再チャレンジ。椿が持ち上げるも、下になって大脇にリバーサルの2pが入る。首から椿の左腕への十字をセットアップする大脇。腕を伸ばしかけたが、凌いだ椿がじっくりと腕を抜き、トップに回って2pを得た。大脇が下から左足をかけに行くが、ここで離れて立ち上がり、スクランブルの1pをゲットして初回を終えた。

椿の4-3で迎えた最終回、椿がゴングと同時に飛び出した。しかし大脇はプレスをかけて椿にケージを背負わせる。いなした椿が右に回り、反対に大脇をシングルレッグでケージに押し込んだ。大脇が右前腕で椿の顔を引き剥がし、シングルレッグを解いて右足を絡ませる。

バックに回る椿に対し、大脇が前転から左足を狙う。しかし椿が足を抜いて立ち上がり、同じくスタンドに戻った大脇をダブルレッグで倒した。テイクダウンの2pを追加した椿の右腕に両足を絡める大脇。椿が立ち上がろうとした大脇を押して尻もちを着かせたままにする。

大脇は椿の左腕にチョイバーを仕掛けるが、ここも椿が察知して腕を抜いた。椿の右腕に両足を絡め、さらにリバースデラヒーバへ切り替える大脇だが、ボトムを強いられる。立ち上がった椿を追って、自身もスタンドに戻り1pを獲得するも、離れた椿を捕まえることができなかった。

ポイント6-4で勝利した椿は「最初に十字が入った時、マジかよって思いました。危なかったです。首を狙われた時も焦りました。今後はどこの団体でどうなるとは言えませんが、MMAが大好きだし、MMAが一番だと信じています。自分の中でそれを証明するために戦っていきます」と笑顔で語った。


The post 【Breakthrough Combat04】プログレスを体現。椿がTDから大脇のサブミッションをかわして6-4で勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Breakthrough Breakthrough Combat04 DEEP Eterna LFA MMA MMAPLANET o Progress SASUKE TJ・ディラショー UFC YouTube イ・ソンハ ガドウィン・ランバヤン ザヒド・アフメド ジョン・オルニド チャンネル ドミニク・クルーズ パンクラス 上田祐起 修斗 城戸泰介 大脇征吾 山崎蒼空 森戸新士 椿飛鳥 海外 熊崎夏暉 石井逸人 竹本啓哉

【Breakthrough Combat04】大脇征吾とProgress、椿飛鳥「この相手を選んだ良かったと思える自分で」

【写真】チャラい、軽薄は創ったキャラでないようですが、だからといって真面目や真摯と対局ではなく、同居している椿です(C)MMAPLANET

14日(水)に開催されるBreakthrough Combat04で、大脇征吾がとProgressルールで対戦する椿飛鳥。
text by Manabu Takashima

椿はSNSを通して挑発し続けた、SUSUKEとのラバーマッチは失神して敗れた。それでもRNCから逃れ、逆にRNCをセットし、SASUKEの記憶を飛ばすパンチを当てた。この善戦に評価は上がったが、そこに本人との想いにはギャップが存在していた。

大脇というグラップリング界の超新星との戦いも、椿のMMA道を往く過程。最高のMMAファン人生の先に、彼は何を見ているのかを尋ねた。


──BTC04にProgressルールで大脇選手と戦います。ところで因縁しかなかったSASUKE戦を終えて、あの試合をどのように捉えていますか。

「自分のキャリアのなかで一番大きな試合でした。修斗のタイトル戦ですし。でもトライデントジムの森会長から『お前のキャリアのなかで、ただの1試合だから気負わずにやれ』と言われて。あっ、そうだなって腑に落ちたんです。

勝たないとチャンピオンになれないという気持ちはありましたが、SASUKEだろうが、デビュー直後の選手だろうが。SASUKEよりもっと強い強豪外国人選手だろうが、自分にとってはただ1試合だと戦った後もそう思うようにしています」

──思うようにしているということですね。

「それは負けて、逃したぁっていう想いが一番大きいですから。でも、この負けが僕の将来にとってとても大切になってくるかもしれない。それはこれからの僕の取り組み次第で。この試合結果を覆すことはできるので、そこは前向きにいくしかないと思っています」

──椿選手はあの試合が、これだけ悔しい。でも、我々はあの善戦で評価が上がっている。そのギャップがあるのですね。

「なんか自分が勝ったんじゃないかと思うぐらい、褒めてくれる人がいます。でも負け。圧倒的な差を見せつけられて僕は負けました」

──試合後の涙は、その悔しさの表れだったのですか。

「あの時はタップをせずに落ちたので、気が付けば勝者コールが聞こえて来て。セコンドが目の前にいる……、それで負けを察したけど記憶にないから受け入れられなくて。嘘であってくれ、みたいな感じでした。タップをしていたら、もっと敗北を自覚していたと思いますけど」

──それなのに絶賛された。

「プロ格闘技として人の心を動かすものが創れたのは嬉しいです。でも、人が感動してくれたから負けても良かったとはならないです。3月16日は圧倒的に負けた。その想いしかないです。

同時に自信はつきました。やってきたことが間違っていないと、内容や自分の動きは出せました。自分は成長していると。でも技の発表会じゃないから、どんな酷い試合でも構わないから勝たないといけなかった試合です」

──それでも受けた評価を下げないために、次の試合が重要で。そのなかでリスクの高い、グラップリング戦を戦うことになりました。

「話をいただいた時に、良いタイミングだと思いました。やはりすぐにMMAという気持ちにはなれなかったので。それこそグラップリングのなかでも、Progressだったから一番良いと。3月16日にバックチョーク、サブミッションで負けたことに対する反省、反省点も含め、あの試合で浮かび上がった疑問、課題に対して答え合わせができる試合だと思います」

──対戦相手は大脇選手。突如舞い降りたグラップリング界の新星です。

「いや、中島(太一)さんを極めるんですから、相当に強いと思います。相当強い。ただ相手によって、試合を受ける・受けないという判断をすることはないです」

──SASUKE戦で期待値が上がった。ならば、12月の城戸泰介戦以上の戦いが求められます。

「まぁ……テイクダウンして、バックチョークですかね。それはいつも思っているのですが、できないんですよ(笑)」

──防御に定評がある椿選手ですが、あのサブミッションを防ぐ自信は?

「MMAにはない展開なので、試合で触れてみないと分からない。それも含めて、今回は良い練習だと思います。触ってどうなるか次第ですが、そうですね……攻めていきたいと思います。相手の引き込みで勝つのではなくて、テイクダウンをしてフィニッシュ、もしくはポイントで勝ちたいと思います」

──練習仲間が引き込みで得たポイントで勝つと口をそろえていますが(笑)。

「アッハハハハハハ。いやいやいや、テイクダウンします」

──この試合もMMAでの今後も踏まえて受けたことかと思います。今後はどのようなMMA道を歩んでいこうと思っていますか。

「そうですねぇ……。ずっとデビューしてから思っていることはチャンピオンになるだけなら、団体を選ばないで1試合目で挑戦すれば良い。でも、それだと自分の中では納得がいかない。誰に勝ってチャンピオンになるのかも、僕のなかでは大切なことで。だからSASUKEに勝ってチャンピオンになるということが大きくて。

今後も自分が勝ちたい相手に勝って、チャンピオンになることを目指していきたいです」

──つまりは修斗以外のステージも考えるということでしょうか。

「修斗にずっと出ようという想いより、自分が納得できる相手がいるならそこで戦う。そっちの気持ちの方が大きいです。だから修斗、DEEP、パンクラスのチャンピオンを目指したいし、大好きで見続けてきたUFCに通じる道……LFAやEternal MMAという海外のプロモーションで戦う。それはやっていきたいことです。だからBTCも、相手、その先のことがあれば考えています」

──MMAが好きで一生懸命練習して、サラリーマンとして生活が安定している。それでいてUFCが好きだからLFAやEternalというのは、最高のMMAファン人生を送ることができていないですか。

「格オタの鏡ですよ(笑)。TJ・ディラショー✕ドミニク・クルーズ、やべぇって思っていた僕がUFC Fight Passで中継されるようなLFAとかで試合をする──自分の人生で凄く良い思い出になると思っています」

──最高の思い出を創っていくRoad なわけですね。

「でも、そうなったら俺は本気で勝ちに行くので。10年後とか20年後に自分のやってきたことを振り返った時、あの時、この相手を選んだ良かったと思える自分でありたい。そこは絶対にあります」


■視聴方法(予定)
5 月14日(水)
午後6時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat04対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジョン・オルニド(フィリピン)
熊崎夏暉(日本)

<58.5キロ契約/5分3R>
ザヒド・アフメド(インドネシア)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
石井逸人(日本)
上田祐起(日本)

<バンタム級/5分3R>
ガドウィン・ランバヤン(フィリピン)
竹本啓哉(日本)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[暫定王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]イ・ソンハ(韓国)

<Progress ライト級/5分2R>
大脇征吾(日本)
椿飛鳥(日本)

The post 【Breakthrough Combat04】大脇征吾とProgress、椿飛鳥「この相手を選んだ良かったと思える自分で」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Black Combat Breakthrough Breakthrough Combat04 DEEP MMA MMAPLANET o Progress YouTube   イ・ソンハ ガドウィン・ランバヤン ザヒド・アフメド ジョン・オルニド チャンネル 上田祐起 大原樹理 大脇征吾 山崎蒼空 森戸新士 椿飛鳥 熊崎夏暉 石井逸人 竹本啓哉

【Breakthrough Combat04】森戸新士に挑戦。イ・ソンハ「寝技をしないなら、オファーに応じていない」

【写真】男前な言葉が聞かれたイ・ソンハだった (C)MMAPLANET

明日14日(水)に開催されるBreakthrough Combat04で、元Black Combat & DEEPライト級王者イ・ソンハが、Progress暫定ウェルター級チャンピオン森戸新士に挑む。
text by Manabu Takashima

2023年9月に大原樹理を下したスロエフストレッチで、強烈なインパクトを残したイ・ソンハ。その後、両ベルトを失いロングレイオフ期間に入っているが、2月のBTC03にセコンドとして来日した際にProgressに興味を持ち、今回のタイトル挑戦が実現した。

MMAでのグラップリングの強さは見せてきたが、打撃のないMMAと呼ばれるProgressでも、森戸が相手になるとまるで別競技となる。そんな異種なチャレンジを控えたイ・ソンハに、計量直後に話を訊いた。


──今、計量を終えました。ライト級のMMAの時と比較すると77キロの今回は余裕が感じられましたが、Progressルールに参戦するにあたって、このルールをどのように捉えているのでしょうか。

「減量は凄く楽でした。このルールは、自分の良さが出るルールだと思っています。年末にMMAの復帰戦を考えているのですが、そこに向けてとても良いトレーニング、実戦の経験になると思います」

──これまでノーギ、道着を問わずグラップリングの試合に出場した経験はありますか。

「MMAを初めて間もない頃、ずっと昔に出たことはあるのですが、グラップリングの試合で戦うのはそれ以来になります」

──MMAでもグラップリングが強いイ・ソンハ選手ですが、MMAでは相手が引き込むことはほぼないです。そのなかで、下を自ら望む選手と戦うことになると、その先の戦い方をどのように考えていますか。

「しっかりとタイトに組みつき、クラッチを組んで攻めていきます。なので引き込まれても、心配はしていません」

──これまで森戸選手と戦ったMMAファイターが、寝技に付き合う場面はほとんど見られなかったです。

「森戸選手を相手に積極的に寝技の攻防をしないのであれば、Progressで戦わないかというオファーに応じることはなかったです。サブミッションで勝ちます」

──首、手、足、どこを狙いますか。

「ハハハハ。自分は色々なシチュエーションで、サブミッションを狙うことが好きなんです。だから、試合展開によりますが、どこからでも狙います」

──MMAファイターとして、年末に試合を戦う予定だと言われていました。ここ1年強でリベンジをしないといけない相手が増えたかと思います。ここからMMAファイターとして、どのようなキャリアを積もうと考えていますか。

「正直なところ、自分のMMAファイターのキャリアはそれほど長くないと考えています。なので少しでも強い相手と、皆に喜んでもらえるエキサイティングな試合がしたいと思っています」

──押忍。実は自分はソウルのチョンフャンリに凄く好きな居酒屋さんがあって、そこのフライドチキンが大好きなんです。イ・ソンハ選手にそこ以上のフライドチキンを創ってもらえるようになって、自分を常連客にさせてほしいです(笑)。

「アハハハハハ。自分が飲食店で働いていることをよくご存じですね。でも居酒屋でなくて、パブです。自分と同じMMAファイターの弟が経営者で、自分はアルバイトの店員です(笑)。MMA Seoulと書いて、ムマソウルという店です」

──MMAと書いて、ムマ! 

「ハイ(笑)、地下鉄のポンデイック(弘大入口)駅とハッチョン(合井)駅の間にあるので、せひ一度来てください」


■視聴方法(予定)
5 月14日(水)
午後6時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat04対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジョン・オルニド(フィリピン)
熊崎夏暉(日本)

<58.5キロ契約/5分3R>
ザヒド・アフメド(インドネシア)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
石井逸人(日本)
上田祐起(日本)

<バンタム級/5分3R>
ガドウィン・ランバヤン(フィリピン)
竹本啓哉(日本)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[暫定王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]イ・ソンハ(韓国)

<Progress ライト級/5分2R>
大脇征吾(日本)
椿飛鳥(日本)

The post 【Breakthrough Combat04】森戸新士に挑戦。イ・ソンハ「寝技をしないなら、オファーに応じていない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Breakthrough Breakthrough Combat04 Gladiator MMA MMAPLANET o Progress YouTube   イ・ソンハ ガドウィン・ランバヤン キック ジョン・オルニド チャンネル ルンピニー 上田祐起 大脇征吾 森戸新士 椿飛鳥 熊崎夏暉 石井逸人 竹本啓哉 長谷川賢

【Breakthrough Combat04】計量終了 ムエタイの神秘!! 竹本啓哉が逆立ちで最後の50グラムを落とす

【写真】なせ、これで50グラム落ちるのか。ほんと、科学的or医学的に証明してほしい(C)MMAPLANET

明日14日(水)、会場非公開&配信大会として実施されるBreakthrough Combat04の計量が13日(火)に行われた。
text by Manabu Takashima

フィリピン&韓国から3選手が来日し、ProgressとMMAの6試合が行わられる明日の大会。Progress暫定ウェルターチャンピオンの森戸新士が当日計量のため、11選手が計量に臨んだ。

10選手が1度でクリアするなか、ミスター再計量の異名を持つ(??)もつ竹本啓哉は100グラム・オーバーで、安定の再計量に。この「安定の」というのは、落としきれずGladiatorバンタム級王座が剥奪となったこともあったものの、過去に竹本は再計量でのパスが、本計量におけるパスを上回るのではないかというほど2度目のトライで落としてきたからだ。


ところがルールミーティングが終わり、他のファイターたちが計量会場を出た後、2度目のスケールにも竹本は50グラム・オーバーに。さすがに焦りと疲れが見えた竹本だったが、Progress実行委員の長谷川賢が「ムエタイとか、最後に逆立ちして落とすから。やってみたら」と提案する。

確かにルンピニーやラジャ、国内のキック団体でもタイ人ファイターが計量を前にして逆立ちをするシーンは1990年代から恒例となっている。ただし、タイのムエタイ戦士がMMAファイターの竹本のように水抜きでカラカラになることは、あまりない。

加えて逆立ちして体重が落ちるというは、何も科学的根拠がなく迷信のようなモノだ。周囲も長谷川の発言に「何を言っているんだ?」という表情を浮かべていたが、ダメ元で、いや藁をもすがる思いで逆立ちをした竹本は──。

なんと50グラム落ちて、61.65キロで計量をクリアしてしまった。首相撲でも、ヒザ蹴りでも、ヒジ打ちでもないが、まさにムエタイの神秘を目の当たりにした竹本の計量クリア劇だった。


■視聴方法(予定)
5 月14日(水)
午後6時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat04対戦カード※現状

<バンタム級/5分3R>
ジョン・オルニド:61.3キロ
熊崎夏暉:61.5キロ

<バンタム級/5分3R>
石井逸人:61.5キロ
上田祐起:61.35キロ

<バンタム級/5分3R>
石井逸人:61.5キロ
上田祐起:61.35キロ

<バンタム級/5分3R>
ガドウィン・ランバヤン:61.4キロ
竹本啓哉:61.65キロ

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[暫定王者]森戸新士:──キロ※当日計量
[挑戦者]イ・ソンハ:77.0キロ

<Progress ライト級/5分2R>
大脇征吾:65.9キロ
椿飛鳥:70.5キロ

The post 【Breakthrough Combat04】計量終了 ムエタイの神秘!! 竹本啓哉が逆立ちで最後の50グラムを落とす first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Brawl4 Breakthrough LFA MMA MMAPLANET o Progress RIZIN RIZIN50 YouTube イ・ソンハ ガドウィン・ランバヤン キック ザヒド・アフメド ジョン・オルニド スコット・エクラヴェア チャンネル パンクラス 上田祐起 修斗 大脇征吾 山崎蒼空 川北晏生 森戸新士 椿飛鳥 海外 熊崎夏暉 石井逸人 竹本啓哉 長谷川賢

【Breakthrough Combat04】上田祐起戦へBrawlフェザー級王者 石井逸人「苦しいところで1歩前に出る姿」

【写真】強さ、激しさを求めつつ、安定感がほしい。そんな課題がいかに克服されているか、楽しみな石井だ (C)TAKUMI NAKAMURA

14日(水)に開催されるBreakthrough Combat04で、石井逸人が上田祐起と対戦する。
text by Takumi Nakamura

昨年10月にグアムのMMAイベント=Brawlでフェザー級王座を戴冠した石井。その後は地元・香川で開催されたRIZIN50への出場を目指していたものの実現には至らず。以前から興味を持っていたというBreakthrough Combat(BTC)で約7カ月ぶりの試合を迎える。

国内では修斗を主戦場に戦ってきた石井がBTCを選んだ理由の一つが、BTCがLFAにコネクションがあること。BTC参戦は海外進出も見据えた石井にとっての新たな挑戦となる。


――昨年10月にBrawl4で同団体のフェザー級王座を獲得して以来、約7カ月ぶりの試合が迫ってきました。試合間隔が空いたことには何か理由があるのですか。

「自分は香川出身なんで、3月のRIZIN香川大会に出たかったんですよ。それで長南(亮)さんからRIZINに当たってもらっていたのですが、最終的に試合が決まらなくて。それで以前から興味があったBTCに出ることになりました」

――RIZIN香川大会に出場できないと分かった時は落ち込みましたか。

「でもそれはそれで、ですね。試合が組まれないと分かってからは気持ちを切り替えて、ほかで試合の機会を探して…という感じでしたね」

――そのなかでBTCを選んだ理由は何だったのですか。

「ずっとハセケン(長谷川賢)さんにはMMAでもグラップリングでもいつか出たいという話はしていて、それで正式にオファーをいただきました」

――これまでBTCの試合を見たことはあったのですか。

「練習仲間の吉野(光)くんやチームメイトの川ちゃん(川北晏生)や古賀(優兵)が出ていて、セコンドとして会場に行ったこともあるんですよ。だからなんとなく大会全体の雰囲気は知っています」

――Progress=グラップリングでの試合も頭にはあったのですか。

「自分はMMAファイターなんで、グラップリングでもキックでも強いんだぞってところは証明したいし、特にグラップリングには自信もあるんで、グラップリングでも試合はしたいなと思っていました」

――前回Brawl4でのスコット・エクラヴェア戦についても聞かせてください。結果は4RTKO勝利でしたが、石井選手にとってはどのような試合でしたか。

「Brawlのタイトルマッチは1R10分+2・3・4R5分っていう変則的な試合時間なんです。しかも判定決着なし、一本かKOしないとベルトを獲れないというルールだったんです。だから4Rで決着をつけようと思ってギアを上げて戦いました」

――序盤から石井選手が打撃で優勢に試合を進めて、エクラヴェアはかなりダメージを負って消耗していたにも関わらず、なかなか試合はストップにならなかったですよね。

「1Rにダウンを取って打撃をまとめて、途中から相手は血塗れで顔も腫れてヘロヘロだったんですよ。それで何回かこれで止まるなと思った場面でも続行になって、最後まで仕留めきるつもりで戦いました。Brawlは四点ヒザもサッカーボールキックありで過酷なルールでしたけど、やっていて楽しかったですね」

――楽しかったというのは具体的にどこに感じていましたか。

「良くも悪くも海外らしさというか、大会が始まるまで手厚いところとルーズなところが両方ありつつ(笑)、試合中の会場の雰囲気はみんなワーワー騒いでくれていい感じでした。いつもと違う変則ルールでスタミナ的にはキツかったですけど、そういうところも込みで『俺、海外で試合しているな』って感じで楽しめました」

――あの試合で掴んだものや収穫になったものはありますか。

「あの試合で掴んだもの…絶対に試合を決めきるという野生的なところと、どうやったら試合を決められるかという理論的なところのバランスが良かったかなと思いますね。自分の場合は闘争本能に偏りすぎて、それが原因で負けた試合もあるんですけど、そこを自分で抑えつつ、どうすればフィニッシュまで行けるかをちゃんと考えることができました。そういうバランスを取るきっかけになった試合だったと思います」

――体力的にキツい展開の中でも冷静に戦うことが出来ましたか。

「試合中、カッとなって突っ込みそうになった場面でもセコンドの(後藤)丈治が上手く抑えてくれて。今まではあんまりセコンドの声を聞かずに無視してガンガン突っ込んでたんですけど(苦笑)、ちゃんと落ち着いて様子を見ることができました。最終ラウンドでそういう感覚が降りてきた・掴んだ感じですね」

――エクラヴェア戦後の練習でも本能的な部分と理論的な部分のバランスは意識して練習するようになりましたか。

「そうですね。特に練習で本能的なところで行きすぎちゃうとお互い怪我するから、あんまり出さないようにして。どうフィニッシュするかっていう理論的なところを重点的に毎日やっています。自分の場合、試合になっちゃえば野生さが人一倍出るんで、抑えてるぐらいがちょうどいいんだと思いますね」

――では今回対戦する上田祐起選手の印象は?

「正直、試合が決まるまで、どんな選手か知らなかったです。試合を見た感じ、トータル的になんでもできるサウスポーの選手という印象です。競る試合になった時に勝てないところ、メンタル的な勝負になった時に競り負けるところが目につきましたが、技術的には決して弱い選手じゃないし、レコードよりもいい選手だと思います」

――これまでのキャリアを考えると石井選手にとってはフィニッシュしての勝利が求められる試合でもあると思います。

「もちろんフィニッシュは最初から最後まで狙い続けていきます。勝ちに徹しちゃうと見ている方もやっている方も面白くないと思うので、野性的な部分をちょっと多めに出しつつ、自分が心から楽しむ試合をして、見ている人にも楽しんでもらえる試合をしようと思います」

――海外でのタイトル獲得を経ての国内復帰戦、今後の展望としてはどのようなことを考えていますか。

「BTCがLFAと繋がっているというのもあるので、いい勝ち方でアピールして米国で強いやつと試合がしたいですね」

――BTCがLFAとコネクションがあることもBTCを選択した理由の一つですか。

「それもあります。今後のチャンスの窓口が広がるのであれば全然ありだなと思って、BTC参戦を決めたところもあるので。海外も含めて、いい話があればどんな試合でも受けたいと思います」

――これまではパンクラスで一戦、それ以外は修斗を主戦場に戦ってきましたが、修斗以外で試合をしていくことも視野に入れていますか。

「そうですね。国内では修斗を中心に試合をしてきて、自分の中ではバンタム級のランカーとは一通り対戦した感じなんですよ。今すぐやりたい相手もいないので、キャリア的には新しいステップに踏み出す時期かなとは思っています」

――それでは石井選手の国内復帰戦を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「何より自分が試合を楽しむので、そういうエキサイティングなところ、スクランブルで苦しいところで1歩前に出る姿、そういうところを楽しみながら見てほしいなと思います」


■視聴方法(予定)
5 月14日(水)
午後6時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat04対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジョン・オルニド(フィリピン)
熊崎夏暉(日本)

<58.5キロ契約/5分3R>
ザヒド・アフメド(インドネシア)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
石井逸人(日本)
上田祐起(日本)

<バンタム級/5分3R>
ガドウィン・ランバヤン(フィリピン)
竹本啓哉(日本)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[暫定王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]イ・ソンハ(韓国)

<Progress ライト級/5分2R>
大脇征吾(日本)
椿飛鳥(日本)

The post 【Breakthrough Combat04】上田祐起戦へBrawlフェザー級王者 石井逸人「苦しいところで1歩前に出る姿」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Breakthrough Gladiator MMA MMAPLANET o Progress YouTube イ・ソンハ ガドウィン・ランバヤン ザヒド・アフメド ジョシュア・パシオ ジョン・オルニド チャンネル マーク・ストリーグル 上田祐起 大脇征吾 山崎蒼空 森戸新士 椿飛鳥 熊崎夏暉 石井逸人 竹本啓哉 長谷川賢

【Breakthrough Combat04】竹本啓哉と対戦、日本で柔術を始めたガドウィン・ランバヤン「最高のテスト」

【写真】尾張旭にある自動車部品会社で働いていたことがあるというランバヤン(C)MMAPLANET

14日(水)に開催されるBreakthrough Combat04で、竹本啓哉と対戦するガドウィン・ランバヤン。恐らくは日本では全く無名のフィリピン人グラップラーは、Progress実行委員の長谷川賢が、Gladiatorのタレントリレーションの役に就いた際に、人材発掘視察を行いイの一番にオファーをかけたファイターだった。
text by Manabu Takashima

当時は空軍に勤務し来日は叶わなかったが、今回待望の初来日──いや、再来日を果たす。チームラカイで散打の経験があったランバヤンは2010年代中盤に来日し、尾張旭市で働いていた時期ある。そのときに柔術に出会い、帰国後は同国を代表するグラップラーとして、柔術、グラップリング、MMA、そしてコンバットサンボで活躍してきた。

今ではジョシュ・パシオの柔術コーチを務めるランバヤンにインタビューを試みた。


ペドロ・トミカワ先生に柔術を習うように

──ガドウィン、お久しぶりです。

「コンバンワ」

──おっ、早速日本語ですね(笑)。2年半前にマニラのヴァリアントMMAでお会いして以来です。あの直後、ガドウィンはGladiatorからのオファーがあったと聞いています。

「僕は空軍で働いていて、すぐに休暇の許可が下りなかったんだ。あの時、オファーを断らないといけなかったことは本当に悲しかった。ただ2023年と2024年はケガが多くて、MMAは1試合しかできなかった。それにBreakthrough Combatは去年の10月にもオファーをくれたけど、出場が先に決まっていた柔術の試合でケガをしてしまって。あの時も日本で戦うことができなくなってしまった。以前、尾張旭に住んでいたことがあったから、日本で戦うことを心から楽しみにしていたのに……」

──2年半前に日本で柔術をしていたという話を聞いて、凄く興味深かったです。

「僕はもともと大学生の時に、散打を2年ほどやっていた。でも格闘技は6年もやっていなかったんだ。日本で働いていた時、運動をしないと健康に良くない。体が弱っていっていると感じた。そんな時に、同じ職場のブラジル人が柔術を始めないかと誘ってくれたんだ。2016年だから、もう9年も前の話になるね。カルロス・トヨタの弟子のペドロ・トミカワ先生に柔術を習うようになった。でもペドロ・トミカワ先生のグループは小さくて、キッズ中心だったよ。

尾張旭では3年間働いていたけど、本当に良かった。だからフィリピンに帰国してからも、柔術を続けていたんだ」

──フィリピンに戻って、すぐにジェリー・レガスピとマーク・ストリーグルのチームに合流したのでしょうか。

「最初はジョン・バイロン先生のところで、柔術を習っていた。バイロン先生はフィリピンにおける柔術のパイオニアだからね。先生のところで紫帯を巻くようになった。でもパサイにあったバイロン先生のジムは、コロナ・パンデミックで閉められ別のロケーションに移ったから通えなくなってしまって」

──パンデミック前にMMAを戦うようになっていますね。

「日本では柔術しか練習をしていなかったけど、MMAを戦いたくなったんだよ。僕にとって打撃有りの試合は柔術やグラップリングよりもチャレンジングだったから。でも仕事があったから、1年に1試合しか戦えていないけどね」

──パンデミック後もMMAの試合数は3試合ほどですね。ただ、コンバットサンボのナショナルチームの一員でもあります。

「基本的に僕はグラップリングがベースで、MMAの練習をやりこんでいるわけじゃない。コーチ・マーク(ストリーグル)とコーチ・ジェリー(レガスピ)の指導を受けてコンバットサンボの試合にも出ているけど、グラップリングを中心とした戦い方に変わりはない。マーク・ストリーグルはフィリピンで最も優れたグラップリング・ベースのMMAファイターだからね。

確かにMMAは3年で3試合しか戦っていなけど、コンバットサンボのトーナメントには10回以上は出てきた。僕にとってコンバットサンボはMMAより大変だ。ヘッドバットが認められている格闘技なんて、他にないからね。道着を掴んで殴って蹴る。クレイジーだよ(笑)。

それに柔術やグラップリングではトーナメントとスーパーファイトにも出てきた。コンバットサンボでは2023年の東南アジア選手権で優勝し、柔術では去年のASJJFワールド茶帯で2つのゴールドを手にしている。だから、実戦の経験は十分に詰めてきたと思っている。

ASJJFでは黒帯のトーナメントに出ようとしたけど、エジソン・カゴハラ先生に許してもらえなかったんだ」

──まぁ、当たり前といえば当たり前かと(苦笑)。

「でもASJJFワールドの前にマレーシアとフィリピンで、黒帯のノーギ・トーナメントに2度出場し、2度とも優勝しているんだよ」

──!!……。ではジェリーか、マークに黒帯をもらわないと(笑)。でも2年半前に練習を見させてもらった時から、ガドウィンはギロチンが上手いという印象が残っています。

「フフフフフ」

タケモトさんは一本を狙ってくるだろう。僕も彼をサブミットするつもりで戦う

──では竹本選手の印象を教えてください。

「まず日本で戦うことができて、スーパーハッピーだ。タケモトさんは去年の秋にオファーをもらった時の相手だった。グラップリング全般が強い選手。Gladiatorの元チャンピオンで、経験豊かなタケモトさんとの試合は、タフなモノになることは分かっている。でもアンダードッグとして、チャレンジすることに意味がある。このシチュエーションも大好きだなんだ。

MMAだから打撃もある。僕はフィリピン人だ。打撃戦には慣れている──けど、グラップリングでも僕はタケモトさんとやりあえるよ」

──いまやチームラカイやライオン・ネイションMMAのファイターは、打撃よりグラップリングが得意な選手も出て来ています。

「実は僕は弟と一緒にジョシュア・パシオの柔術の指導をしている。フィリピン人ファイターのグラップリングは、凄い勢いで成長しているよ。ライオン・ネイションのファイターのMMAにおけるグラップリングは紫帯か、茶帯のレベルにあると断言できる。凄く競争力があるよ」

──そのライオン・ネイションMMAで、ガドウィンはMMAの練習を一緒にすることもあるのですか。

「ライオン・ネイションMMAは、僕らの兄弟ジムの一つだ。ただ僕はマニラで仕事を持っているから、バギオを頻繁に訪れることはできない。だいたい2週間に1度かな、ライオン・ネイションMMAに行けるのは。実際、今回の試合に向けてもファイトキャンプと呼べるような特別なことはやっていない。

毎日、いつもと同じようにMMA、グラップリング、コンバットサンボ、柔術の練習をするだけ。柔道の練習を大学の柔道クラブまで足を運んでやることもある。キャンプはしていないけど練習と指導、格闘技から離れることがない日々を送ってきた。その練習相手の1人が、今回一緒に日本で戦うジョン・オルニドだ。

彼はフィリピンで最も才能のあるファイターだよ。ジョンの日本での試合の勝利者予想をしろというなら『ジョンが楽勝する』と断言するよ」

2022年12月のガドウィン。殴ることができるグラップラーだ

──ではガドウィンは、竹本選手との試合に何を期待していますか。

「タフファイトだよ。レコードを見る限り、僕のキャリアのなかで最もタフな試合になるはず。ただでさえ、日本のMMAのレベルは本当に高い。タケモトさんはそのなかでチャンピオンになった選手だ。僕の力を確認できる最高のテストマッチになるだろう。タケモトさんは一本を狙ってくるだろう。僕も彼をサブミットするつもりで戦うよ。

そして今回の試合をきっかけにして、MMAでもグラップリングでも日本で戦うことができるようにベストを尽くしたい」

■視聴方法(予定)
5 月14日(水)
午後6時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat04対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジョン・オルニド(フィリピン)
熊崎夏暉(日本)

<58.5キロ契約/5分3R>
ザヒド・アフメド(インドネシア)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
石井逸人(日本)
上田祐起(日本)

<バンタム級/5分3R>
ガドウィン・ランバヤン(フィリピン)
竹本啓哉(日本)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[暫定王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]イ・ソンハ(韓国)

<Progress ライト級/5分2R>
大脇征吾(日本)
椿飛鳥(日本)

The post 【Breakthrough Combat04】竹本啓哉と対戦、日本で柔術を始めたガドウィン・ランバヤン「最高のテスト」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Breakthrough MMA MMAPLANET o Progress ROMAN02 SASUKE YouTube イ・ソンハ ガドウィン・ランバヤン ザヒド・アフメド ジョン・オルニド チャンネル 上田祐起 中島太一 修斗 大脇征吾 寒河江寿泰 山崎蒼空 森戸新士 椿飛鳥 熊崎夏暉 石井逸人 竹本啓哉 鍵山士門

【Breakthrough Combat04】椿飛鳥とProgress、大脇征吾「逃げて勝つのは、心情的に恥ずかしいよって」

【写真】あれ、こんなに小さかったっけ?と思うほど、試合中やスパー中は大きな圧を持つ大脇(C)MMAPLANET

14日(水)に開催されるBreakthrough Combat04で、大脇征吾が椿飛鳥とProgressルールで対戦する。2月のBTC03における中島太一戦で見る者を唸らせる一本勝ちを手にした大脇は、一気に注目される存在に。
text by Manabu Takashima

3月に寒河江寿泰が主宰するScramble Ippon Tokyo、4月にはROMAN02に出場し、ともに一本勝ちを手にしたグラップリング界の超新星に、寝技に付き合わないでも勝てるProgressルールでのグラップラーの流儀とは。


──14日にProgressルールで椿選手と対戦する大脇選手です。ほんの2日前にROMAN02で鍵山士門選手をヒザ十字で下しました。足を畳む相手を腕で掴んで伸ばす。どれだけの力なのかと。

「最初に足を持ってくるのは力ですけど、極めきった形は力もあるけど、力の使い方というか。最後は相手のお尻を蹴って、伸ばしにかかったので。足を持ってきただけは極まらなかったと思います。あそこからは僕の足も伸びていたので、一回屈伸するように曲げてから、相手のお尻を踏ん張って、腕を伸ばしました」

──力は力でも、力任せでなく力を制御して使っているわけですね。

「最後は力任せだったですけど(笑)。でも、上手に力を使いました」

──その力ですが、体全体の力なのか。あるいは握力、そして腕の力なのか。どこに力があるという感覚で攻めているのでしょうか。

「う~ん、腕の力だと思います。ヒジのあたりから手首まで。多分、ここだと思います。握力を使っている自覚はないです」

──では腕の力を使って、張るようなことは?

「ケガ明けとか、練習をしていない期間があると張りますね。それにROMANの時も久しぶりに道着の練習をしたので、凄く腕はパンパンになりました。そういう時は、やっぱり力を使っているんだと思います。

ノーギの時は、そこまで力、力という風には戦っていないですね」

──力技という風に言われることをどのように感じていますか。

「いやぁ……自覚がないので、そうなのかなぁと。でも技術が追い付いていないので、どちらかといえば力を使っているのなかって」

──では鍵山選手に極めたヒザ十字は狙い通りだったのでしょうか。

「ハイ。狙っていました」

──そもそも2月のBTC03のProgressがプロデビューで、ROMANも含め実戦が続きますが、あの勝利の影響はどのように感じていますか。

「2月の試合後は良い意味での反響が凄くて、あの勝利のおかげで大会から声がかかるようになり、良い影響しかないです」

──月に1度のペースで試合は入っていますね。

「ケガもしていなかったし、試合後は1日休む。それぐらいで、ずっと練習を続けることができていました」

──ROMANが日曜日で、今日が火曜日。つまり月曜日だけ休んで練習をしていると。

「ハイ。そういうことです。これは試合があるからでなく、日課ですね」

──押忍。ではProgressでの椿選手との一戦。前回の中島太一選手は組みに付き合うMMAファイターでした。ただ椿選手は上を取ると、そのままポイント狙いという試合をすることが予想されます。

「そうですよね。絶対にそうですよね。前の試合とか見ても、徹底的に距離を取って逃げるという試合でした。う~ん、どうしようかな。それでも極めきれると思っています。無理やりでも、持って行きたい」

──サブオンリーだと、寝技に付き合わないと勝つか負けるかは分からない。ただProgressの場合は、相手が下になると寝技に付き合わなくても勝てるルールセットです。結果、付き合わない意志は強くなるのかと。

「試合のなかで勝ちにこだわるってなって、ポイントが分かっているならそういう戦い方もあるんだろうなって分かります。でも寝技から逃げて勝つのは、心情的に恥ずかしいよって思ってほしいですね。ハハハハハ、そうですね。勝負してほしいです」

──椿選手からは今回、「自分がMMAで勝つにはテイクダウンをするしかない。なのでProgressでもトップを取って、バックに回ってチョークです」という発言は聞かれました。ただ、練習仲間はポイントで勝つということでした。

「ハハハハハ。そうですよね」

──ところでSASUKE戦を終え、椿選手の組み技の力をどのように評価していますか。あのエスケープ力など。

「MMAのなかのグラップリングと、打撃のないグラップリングは話が変わってくるとは思います。でも修斗のタイトルマッチは、ただの試合じゃないじゃないですか。だから、そんなにすぐに極められるわけにはいかなかった。それに修斗のタイトルマッチなのだから、レベルが高いです。

高いレベルの試合に出る選手なので弱い……弱いじゃないな……、何て言えば言いですかね……。できない人ではないと思っています。でも寝技に付き合ってくれるなら、行けると思います」

──大脇選手は見る者がビックリするような一本勝ちをしてきましたが、今回はどのような一本勝ちを狙っていますか。

「またビックリするような一本を取れたら良いなって。首、手、足、どこでも取ります。逃げられないように捕まえて、極めて勝ちたいと思います」

──BTC03の試合後より、スムーズに言葉が出てきますね。もう取材も少しは慣れた感じでしょうか。

「いえ、今日はホームなので(※取材はグランドスラムで行われた)。フフフフフフ」


■視聴方法(予定)
5 月14日(水)
午後6時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat04対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジョン・オルニド(フィリピン)
熊崎夏暉(日本)

<58.5キロ契約/5分3R>
ザヒド・アフメド(インドネシア)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
石井逸人(日本)
上田祐起(日本)

<バンタム級/5分3R>
ガドウィン・ランバヤン(フィリピン)
竹本啓哉(日本)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[暫定王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]イ・ソンハ(韓国)

<Progress ライト級/5分2R>
大脇征吾(日本)
椿飛鳥(日本)

The post 【Breakthrough Combat04】椿飛鳥とProgress、大脇征吾「逃げて勝つのは、心情的に恥ずかしいよって」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB Black Combat Breakthrough MMA MMAPLANET o Progress YouTube イ・ジュンヨン イ・ソンハ ガドウィン・ランバヤン キック ザヒド・マフメド ジョン・オルニド チャンネル 上田将年 上田祐起 侍マーク・ハント 大脇征吾 山崎蒼空 森戸新士 椿飛鳥 熊崎夏暉 石井逸人 竹本啓哉 長谷川賢

【Breakthrough Combat04】山崎蒼空の相手はインドネシアのスラム出身ザヒド・マフメドフに!!

【写真】これでは、試合はできない…… (C)WOO SUK CHOI

7日(水)、Progress実行委員会より14日(水)に開催&配信されるBreakthrough Combat04で山崎蒼空がザヒド・マフメドフと対戦することが発表されている。
Text Manabu Takashima

山崎は当初、前回大会で上田将年に判定勝ちした元Black Combatフライ級王者イ・ジュンヨンと対戦予定だったが、そのイ・ジュンヨンが右手の小指を骨折し出場がかなわなくなっていた。

ビザの関係もあり国際戦は組めず、国内で代替選手を探していたが、キャリア6勝0敗の山崎の相手はなかなか見つからなかった。実際、Progress長谷川賢は「このレコードの選手と、ショートノーティスで戦う選手はいない」という反応もあったという。

加えて水曜日開催もネックとなり、対戦の意志がある選手も勤め先から許可がおりないということもあったそうだ。そんななか山崎との戦いに名乗りを上げたのが、岐阜県大垣市在住のインドネシア人ファイター=マフメドだった。

リリースによると、マフメドは1999年2月生まれの26歳。インドネシアはスマトラ島パレンバン出身で日本に初めてやってきたのは3歳の時だそうだ。母国と日本を行き来していたマフメドは12歳になってから日本に拠点を置くようになった。

インドネシアでは午後9時を過ぎると蝋燭で灯を取る必要があるというスラムで育ったマフメドは、侍マーク・ハントこと桑原清氏率いるteam侍で格闘技を始め、4年の経験を持つ。その桑原氏によると「5分のMMAは初めて」というマフメドは地下格で戦い、キックの戦績は8戦7勝1敗(4KO)で、今回が本格的なMMAデビューとなる。

圧倒的に山崎が有利と予想されるが、喧嘩の強さと組み対策が勝負として成立するかどうかの鍵となろう。

以下、リリースに寄せられた両者の意気込みだ。

山崎蒼空
「前回大会に引き続き参戦させていただきありがとうございます。予定された相手と変更になりましたが前回とは全く違う自分を見せて圧倒的な勝利を約束します。また急遽、試合を受けてくれたマフメド選手、ありがとうございます」

ザヒド・マフメド
「俺はインドネシアから夢を背負ってここに来ました。このリングの上では、国も名前も関係ない。ただ強いかどうかだけです。相手に敬意を持って、全力で倒しにいく。それが俺のスタイルだから。山崎選手に特に興味なく調べても無いし、急遽の試合なので自分の持っている力を出すだけです」


■視聴方法(予定)
5 月14日(水)
午後6時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat04対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジョン・オルニド(フィリピン)
熊崎夏暉(日本)

<フライ級/5分3R>
ザヒド・マフメド(インドネシア)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
石井逸人(日本)
上田祐起(日本)

<バンタム級/5分3R>
ガドウィン・ランバヤン(フィリピン)
竹本啓哉(日本)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[暫定王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]イ・ソンハ(韓国)

<Progress フェザー級/5分2R>
大脇征吾(日本)
椿飛鳥(日本)

The post 【Breakthrough Combat04】山崎蒼空の相手はインドネシアのスラム出身ザヒド・マフメドフに!! first appeared on MMAPLANET.