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Interview J-CAGE Shooto2021#03 ブログ 大尊伸光 西川大和

【Shooto2021#03】下から大尊を削って、三角絞め。西川大和「KOできるパンチは、力でなく技術」

【写真】動画サイト=ザ・ワンTVからMVPと副賞の10万円を獲得した西川。同サイトのインタビュアー=江川紗理奈さんとパチリ。唇の傷は試合ではなく、柔術の練習でカットしたモノだそうだ(C)MMAPLANET

16日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#03のメインで西川大和が大尊伸光を2R終了間際に三角絞めで破った

組んでテイクダウンではなく、引き込み。しかも下からのパンチやエルボーという攻撃を見せた西川。現代MMAの主流とは明らかに違うファイトスタイルに、18歳とは思えない成熟したMMA頭脳が見られた。


──大尊選手に三角絞めで一本勝ち、今の気持ちを教えてください。

「満足しています。僕はドランカーになりたくないので、殴り合って試合を盛り上げようとかっていうのは一切ないですから。それで負けると海外の大会からのリストから外されてしまうので。

誰と戦っても、勝つ試合をしたいと思っています。正直、打撃で倒すなら3R、寝技で勝つなら2Rだと考えていました。そして寝技に方にハマりました」

──MMAとは自由な発想ができる戦いだと、改めて思うことができました。

「今日の試合も大尊選手にジャブとストレートが4発は入っていて、少しふらついていたように見えました。普通はここから打撃で倒しに行くはずです」

──そこで組んで、しかもテイクダウンではなくて引き込みました。

「若者らしくない戦い方です(笑)」

──とはいえ、リスキーな選択です。相当数の鉄槌をかわしていましたが、ジャッジの位置からすれば肩に当たっている鉄槌も、頭に当たっているように見えるケースもあるかと思います。

「それはあると思います。

ただスタンドも組む前のフックを1発被弾しただけだし、グラウンドで下になってももらっていません。大尊選手は首の辺りに血管が浮き出てきていたので、トップから鉄槌を振っていても疲れてスタミナをロスしていたに違いないです。アレが見えると、スタミナが切れてきたサインなんです」

──そうなのですか!!

「でも、僕も手首を抑えていたから腕がパンパンになって3Rに打撃戦はしたくない、2Rで極めようと思いました。ここで極め切れないと、終わりだというつもりで」

──その2Rの三角絞めは、タップ前にかなりヒジを下からいれていました。

「ガツガツ入れることができました。

逆にあそこでじっとしていたら効いていないのでしょうが、あんな風に鉄槌を打って来るということは苦しいから手を動かしているわけですし。極まってきているからタップがなくても、落としてしまえば良いと思って戦っていました」

──下を厭わないからこそ、下の戦いが知れるわけですね。

「だってUFCとかに出ている選手、絶対に普段は下からの攻撃を練習しているし、使えると思います。今日、マイケル・チャンドラーに勝ったシャーウス・オリヴェイラなんて寝技でも立ち技でもOK、あんな風になると怖いモノなしですよね。そういう風になりたいです」

──下攻めをして、フィジカル差も感じさせなかったです。

「僕、MMAはフィジカルじゃないと思っています。テクニックで負けている人間が、いくら体が強くても通じない。いくら強いパンチが打てても、当たらないと何もならない。KOできるパンチは、力でなく技術です」

──つまりこのままライト級で戦い続けるということですね。

「はい。海外にいってもライト級で戦います。マイケル・チャンドラーは173センチで、僕とあんまり変わりません。それに大きくしている選手は骨と内臓が弱まっています。僕はそういうことはしないのでチャンスはあると思っています」

──次に関しては川名雄生選手の名前を挙げ、修斗世界ライト級王座挑戦をアピールしました。

「ハイ。それ以外の選手は興味ないです」

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J-CAGE Report Shooto2021#03 ブログ 大尊伸光 西川大和

【Shooto2021#03】驚異の18歳! 西川大和がランク1位の大尊伸光を三角絞めで下す。次は世界王座挑戦か!?

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
Def.2R4分53秒 by 三角絞め
大尊伸光(日本)

前に出た西川に対し、距離を取る大尊。西川が右ローを放つと、大尊は右カーフを2発当て、西川は効いたかスイッチする。西川が前に出てくると、大尊はショートのパンチを当てる。突進してくる西川、組み付いてケージに押し込みながら大尊を引き込んだ。トップからパンチを落とす大尊。西川はパンチを交わしながら、下から三角を狙う。大尊の両腕を掴みディフェンスする西川だが、大尊は体勢をキープして、グリップを切ってはパウンドを落とす。

西川の下からの仕掛けを警戒してか、頭を相手の体につけてからパウンドを落とし始めた大尊。上下に強烈なパンチを放っていく。足を上げていく西川。それを振りほどいた大尊は、左腕を掴まれながら右を落とす。西川はスイープを狙うが失敗。大尊はトップをキープしながら、パウンドを打ち続けて1Rを終えた。

2R、ガードを固めて前に出る西川。距離が近くなるとサウスポーにスイッチする。西川が前蹴りで距離を詰めたところに、大尊が右ストレートをカウンターで合わせるが、西川はパンチを食らうも回ってテイクダウンに成功。バックマウントまで奪う。さらにマウントに移行し、大尊が体勢を入れ替えようとしたところで、西川が三角で捕らえる。大尊は体を起こしてディフェンスするが、西川も大尊の頭にパンチを落とす。

三角を固めながら、左ヒジも打っていく西川。大尊の頭を抱えて締め付けを強くし、大尊が体を起こすと腕を伸ばしにかかる。そうして三角の状態をキープしながら、パンチやヒジを当てていく。大尊も相手が見えないなかで左のパンチを放つ。ラウンド残り10秒のところで、極めに行った西川が、大尊からタップを奪った。

一本勝ちを収めた西川は「修斗に参戦させていただいて1年、環太平洋のベルトはいらないです。世界チャンピオンの川名(雄生)選手、僕と対戦してください!」と雄たけびをあげた。


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J-CAGE News Shooto2021#03 ブログ 内藤太尊 大尊伸光 宇田悠斗 宇野薫 小野島恒太 清水清隆 石井逸人 西川大和 野尻定由

【Shooto2021#03】計量終了 14カ月振りに全試合で正式階級&前日計量が実施され──全選手パス

【写真】セレモニアルでもなく、当日の1階級上でもない引き締まった空気感のある前日計量(C) THE 1

明日16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03 の計量が、本日15日(土)に品川区の修斗ジム東京で行われた。

昨年3月のFight & Mosh以来、初めて全試合が従来の階級&前日計量が──非公開ながら実施された。トライアルルール戦も含め、全11試合。一人も体重オーバーはなく、明日の試合に臨むことになった。

全選手の計量結果は以下の通りだ。

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.3キロ
西川大和:69.7キロ

<フェザー級/5分3R>
内藤太尊:65.8キロ
宇野薫:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
清水清隆:56.7キロ
宇田悠斗:56.7キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:61.2キロ
坂巻魁斗:60.8キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人:61.2キロ
野尻定由:61.1キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太:61.1キロ
一條貴洋:61.2キロ

<トライアルルール・フェザー級/3分2R>
村山大介:65.5キロ
平沼ヤマト:65.7キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
杉本恵:49.9キロ
檜山美樹子:50.0キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
中村未来:49.9キロ
北野きゅう:49.9キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
小生由紀:50.0キロ
澤田千優:49.3キロ

<女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花:51.8キロ
柳仙香:51.9キロ

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Interview J-CAGE Shooto2021#03 ブログ 大尊伸光 西川大和

【Shooto2021#03】西川大和。大尊伸光戦へ─02─「勝って当たり前でなく、絶対に勝たないといけない試合」

【写真】MMA版、青年の主張(C)MMAPLANET

16日(日)、東京・文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03で、大尊伸光と対戦する西川大和インタビュー後編。

UFCを目指すと公言している西川が、今回の大尊戦と修斗で戦う意味について。そして目標であるUFCについて語ってくれた。
Text by shojiro Kameike

<西川大和インタビューPart.01はコチラから>


――2019年から意識が変わり、MMAで7連勝。そのうち修斗で4連勝し、次の大尊伸光戦に臨むこととなりました。

「7連勝できたというのも、自分を支えてくださっている皆さんのおかげです。僕が結果を出せているのは、周りの方が僕のために時間を犠牲にし、その時間を費やしてくれているおかげですから。でも、そこで天狗にならずに、しっかりと自分というものを持っていくことが今後のテーマですね」

――なるほど……今は修斗が主戦場となっていますが、もともと修斗については、どのような印象を持っていましたか。

「僕というよりも、父親は佐山聡さんに教えていただいていた人間ですから、僕が修斗で試合をしていることは、父も心の中では嬉しいんじゃないかな、と思います」

――心の中では? 西川選手が修斗で戦っていることについてどう思うか、お父さんに聞いてみたことはないのですか。

「ないですね。僕の父は頑固というか……いま国内の試合で勝っても、それほどワーッと喜んだりしないんです。……ゴング格闘技が今の形ではなく、ホッチキスで止められていた時代があったじゃないですか」

――はい、中綴じの時代ですね。

「当時、UFC日本大会でベン・ヘンダーソンがベルトを獲った大会(UFC144、2012年2月26日)の記事を読んだんです。その時の記事だと思うんですが、読んで『UFCは凄いんだ』ということが分かって。米国ではUFCが、メジャーリーグと同じぐらいの位置で見られている。今までUFCでチャンピオンになった日本人選手はいない。もし僕が日本人初のUFCチャンピオンになったら……」

――ゴング格闘技の記事を読んで、UFCを目指そうと思ったのですか。

「もともと父親がUFC、UFCと言っていたんですけど、僕には何のことを言っているのか分かりませんでした。でも実際にUFCを見て、記事を読んで、やっぱり凄い舞台なんだなと。だから僕は、UFCを目指そうと思いました」

――格闘技メディアに携わる人間として、そういう声を聞けると嬉しい限りです。では、次の大尊戦についてお聞きしたいのですが、以前MMAPLANETのインタビューで、修斗ライト級で戦いたい選手として大尊選手を挙げていました。その理由は何だったのでしょう。

「すみません、相手の方には失礼になるかもしれないんですけど……。僕は自分自身が強くなって、一つひとつ試合に勝っていきたい、という気持ちが強いんですね。それで修斗のベルトに一番近い存在は誰かと思ってランキングを見た時、1位に大尊選手の名前があって。それで『次は大尊選手と対戦したい』と言ったんです」

――大尊選手と対戦するのは、修斗のベルトを獲得するためということですね。

「はい。今年は必ず修斗のベルトを獲ります」

――大尊選手の試合をチェックしたうえでの発言ですよね?

「見ました。他の人からも『強い相手だからヤバいよ』『ローキックがヤバい』という声を聞きます。でも僕は『え、何がヤバいの?』としか思っていません。だって、この試合に勝たないと世界へ行けないんですから」

――決して大尊選手を過小評価しているわけではなく?

「はい。僕は勝って当たり前という言葉も好きではなくて。これは勝って当たり前の試合ではなく、絶対に勝たないといけない試合だと思っています。今後、UFCやONEなど海外のプロモーションと契約したいのであれば。

大尊選手は、国内でトップの選手です。僕のような若い世代が勝ち進んでいけば、そういうトップ選手の壁に必ずブチ当たると思います。今回は、自分がその壁を突破するための試合だと考えています」

――その壁とは、修斗の世界ライト級王者・川名雄生選手に対しても同じように考えていますか。

「はい。今回の試合に勝つことができて、次に世界チャンピオンシップで戦うことになっても、僕の中でワーッと盛り上がることはないです。世界チャンピオンシップも、僕の中では絶対に勝たないといけない試合だと思っています」

――目標のUFCへたどり着くために。

「そうですね。よく『今は若いから焦るな』と言われることがあるんです。でも他のスポーツでは、同じ年代で何千万円、何億円と稼いでいたり、すごく有名になっている選手がいるじゃないですか。それと比べると、僕は置いていかれているなって想いもあるので」

――なるほど。その目標のためにも修斗のベルト獲得を目指すわけですが、年内……18歳で戴冠というのは、修斗では最年少記録になりますね。

「え、本当ですか。それはもう、必ず次の試合に勝って、さらにベルトを獲らせていただきます!」

■視聴方法(予定)
5月16日(日)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ Shooto2021#03対戦カード
             
<フェザー級/5分3R>
内藤太尊(日本)
宇野薫(日本)

<ライト級/5分3R>
大尊伸光(日本)
西川大和(日本)

<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
宇田悠斗(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
坂巻魁斗(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人(日本)
野尻定由(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太(日本)
一條貴洋(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
杉本恵(日本)
檜山美樹子(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
中村未来(日本)
北野きゅう(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
小生由紀(日本)
澤田千優(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
村山大介(日本)
柳仙香(日本)

<トライアルルール・フェザー級/3分2R>
宝珠山桃花(日本)
平沼ヤマト(日本)

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Interview J-CAGE Shooto2021#03 ブログ 大尊伸光 西川大和

【Shooto2021#03】18歳、西川大和。世界1位・大尊伸光戦へ─01─「親のスネをかじる生活はしたくない」

【写真】引き込み上等。この独自のスタイルで突き進む(C)MMAPLANET

16日(土)、東京都文京区の後楽園ホールでShooto2021#03が開催される。

昨年、コロナ禍でブレークスルーを果たした西川大和が、待望だったライト級1位の大尊伸光と対戦する。現在18歳、MMA7連勝中の西川に、これまでの練習環境やMMAの取り組み方を聞くと、18歳とは思えない──驚くと同時に、納得の練習方法を話してくれた。
Text by shojiro Kameike


――西川大和選手といえば、幼少期から父・武彦さんと一緒に行っていたトレーニングがテレビで紹介されたりしていました。現在18歳、プロのMMAファイターとなった今は、どのような環境で練習しているのでしょうか。

「出稽古三昧ですね。北海道という地域は格闘技ジムが少なくて、それほど練習環境が整っているわけではないので、あちこちで出稽古として参加させていただき、自分を強くしているという感じです」

――どのようなところへ出稽古を?

「ブラジリアン柔術のジムや、プロのファイターと時間を合わせて体育館で練習したり、国体に出場したボクシング選手の方と一緒に練習したりとか。あとはフィジカルトレーニングをやって、MMAをやっている人とMMAの動きを少しやって……という感じで1週間を回しています」

――現在は格闘技一本の生活なのですよね。

「はい。今は修斗でもタイトルが見えるぐらいの位置に来ているので、そこに集中したいと思って格闘技一本でやっています」

――そうして出稽古で積み上げてきたものを、お父さんが統括的に見る形なのですか。

「いえ、今はフィジカルトレーニングを見てもらっているぐらいです。僕はもう中学校の頃から自分ひとりで出稽古に行ったりしていました。父親からは『戦うのはオマエなんだから、自分自身でちゃんとコンディショニングや対策を組み立てることができないと、これから勝ち上がっていくのは無理。そのへんは考えて、しっかりやれ』と言われているので」

――えっ、今はフィジカルトレーニング以外、すべての練習メニューやスケジュールを、西川選手自身が組み立てているのですか。

「フィジカル以外の出稽古は全部、自分で管理しています」

――それは中学校を卒業してから?

「もう中学校の後半ぐらいから、ほとんどそんな感じでした。ずっと『自分で責任を持て』と言われているので」

――14、15歳でそれができるって、凄いですね……。

「あ~、そうですね。いろんな職業の方や年配の方とお会いすると、『その歳で凄いね!』とは言われます。出稽古先でも『え、何歳!?』とか(笑)」

――そうした練習内容やスケジュールの管理は、14、15歳ぐらいから完全にできていたのですか。

「そのやり方は、父親と一緒に回っていた時に身に付きました。父親と練習に行っていた時、『こういう時は、こうお願いすればいいんだ』『こういうふうに答えたら、相手も嫌に思わないのかな』って。

そもそもMMAって子供ではなく大人がやっている競技じゃないですか。大人にしか聞くことができない。そうやって大人と関り、大人から教えてもらう方法が身に付いていったんだと思います」

――……私にも高校生の子供がいるのですが、18歳の選手と話しているとは思えないです。そうして幼い頃から大人の社会で生き、学ぶものがあった。一方、出稽古で学んだことを、どうやってMMAとして組み立てていったのでしょうか。

「僕はMMAの練習というよりも、“1個1個の練習”のほうが多いかもしれないです。MMAのスパーは2週間に1回、ヘタすると1回もやらずに試合に出る時もあります。東京のジムだったら怒られるかもしれないですが……」

――それは怒られることというより、人それぞれのMMAに対する考え方や、または練習環境の違いではないのでしょうか。

「そうですね……前にMMAPLANETのインタビューでもお話したのですが、海外のMMAはボクシング&レスリングだって言いますけど、みんな下からも攻めることができるじゃないですか。みんな寝技のレベルが高いからスタンドで勝負に行く。でも日本のMMAは、とにかく立つことが正義みたいになっちゃっている。でも、下から極められるなら、無理して立たなくてもいいわけですよね」

――はい、それはもちろんです。

「だからスタンドはボクシングで勝負して、寝技は柔術やグラップリングで勝負する。その時にパウンドを付け加えればいいのかな、って僕は思っています。だから僕の場合は、MMAの練習というよりも、その1個1個の練習のほうが多いのかもしれないですね」

――なるほど。そうして2017年にデビューしてから2018年までの戦績は2勝2敗1分でした。それが2019年以降は修斗の4試合も含めて7連勝中です。そこで何か変わるキッカケなどはあったのでしょうか。

「まずMMAで世界を目指すうえで、負けている数が多かった。その戦績を見た時に『これはマズイんじゃないか』と思って、僕の中でエンジンが掛かったんです。『どうしてもここから勝っていかないと』って。これだけ小さい頃から格闘技をやっているのに、これっぽっちの結果しか出せていない。自分はこれだけしか頑張れない人間なのか……と。でもずっとでもずっと『世界一になりたい』『UFCでやりたい』と言っていて、こんなところで止まっているわけにはいかないので」

――それが2019年のことですよね。2019年といえば、西川選手はまだ16歳で……。

「それと、いつまでも親のスネをかじる生活はしたくなかったんです。親は僕のために、これだけのことをしてくれている。なのに自分が、こんなところで終わるわけにはいかない。格闘技の世界で上に行って、自分が親のために何かしてあげたいと思ったのが、2019年ぐらいです」

<この項、続く>

■ Shooto2021#03対戦カード
             
<フェザー級/5分3R>
内藤太尊(日本)
宇野薫(日本)

<ライト級/5分3R>
大尊伸光(日本)
西川大和(日本)

<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
宇田悠斗(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
坂巻魁斗(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人(日本)
野尻定由(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太(日本)
一條貴洋(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
杉本恵(日本)
檜山美樹子(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
中村未来(日本)
北野きゅう(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
小生由紀(日本)
澤田千優(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
村山大介(日本)
柳仙香(日本)

<トライアルルール・フェザー級/3分2R>
宝珠山桃花(日本)
平沼ヤマト(日本)

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J-CAGE News Shooto2021#03 ブログ 大尊伸光 宇田悠斗 清水清隆 西川大和

【Shooto2021#03】修斗内Young Guns=西川大和✖大尊伸光、宇田悠斗✖清水清隆。インフィニティの行方は

【写真】平良に続くか──と書き記すのは、あまりにも容易いことだが……(C)MMAPLANET

24日(水)、20日の後楽園ホール大会中に発表された──5月16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03の対戦カードが改めてリリースされた。

8試合決定しているカードは男子4試合と女子4試合。3回戦は現状ではライト級の大尊伸光×西川大和と、フライ級の清水清隆✖宇田悠斗の2試合だ。

2020年J-MMAの一番のブレークスルーファイターといっても過言でない18歳の西川は、1月のマックス・ザ・ボディ戦まで8カ月で4連勝、いよいよ上位陣との対戦となり元環太平洋ライト級王者の大尊に挑むこととなった。

フライ級の1戦は突き抜けてきた平良達郎に続けとばかり、2019年の新人王で愛媛県は宇和島産プロシューター=宇田が、平良に敗れてからの再起戦となる清水と戦う。宇田は昨年12月に高松の闘裸男✖Force大会で、Gladiatorスーパーフライ級チャンピオンの宮城友一を下し、キャリア3勝1分とした23歳だ。

とはいえ清水は宇田にとって過去最強相手であることは間違いなく──過去の例をみても、このようなマッチアップで若い世代が上を越えたのは平良が特例であって、ことごとくベテランが意地を見せてきたが──果たして。

なお今大会かはコロナ禍以前のクラスに戻し、前日計量が行われる


女子は3試合がスーパーアトム級で杉本恵✖檜山美樹子、中村未来✖北野きゅう、小生由紀✖澤田千優、そして宝珠山桃花✖柳仙香のストロー級が1試合組まれた。

女王・黒部三奈、黒船・SARAMIの名前がなく、育成段階にあることを改めて印象付ける修斗の女子だが、Road to ONE04の平田樹戦を経た中村など以前とは注目度が違ってくるのは確かだろう。

中村にとって、北野戦は結果を残すことが不可欠の試合となる。

そんな女子戦のなかで、澤田千優がプロデビューは果たす。青学レスリング部出身、兄は「MMA転向に反対している」──ONEで活躍中、シンガポール在住の澤田龍人だ。澤田千優は去年のアマ修斗関東選手権で優勝した際には、AACC所属時代の兄のような構えからテイクダウン、徹底したボディへのパウンド攻撃で優勝しプロ昇格が認められた。

澤田千優がパウンド有りで強さをより発揮するのか。アップライトのストライカーで蹴りも使いこなす小生は、テイクダウンをされても一瞬で腰を切って腕十字という武器もあり、テイクダウン後も気が抜けないはずだ。

また今大会ではインフィニティリーグ2020バンタム級の最終対戦が2試合組まれている。現在勝ち点7、前回のよしずみ戦で勝利後に中指を立てる行為で厳重注意を受けた石井が、禊の一戦で野尻定由と対戦する。

野尻は20日の一条貴洋戦で、根性の一本勝ちより勝ち点を4とし優勝への望みをつないだ。

同じく勝ち点4の小野島は一条戦で逆転を賭ける。この2試合、石井が勝利すれば勝ち点を9とし、4点のままの野尻、小野島が初回でフィニッシュし4点を加点しても優勝が決まる。

他方、野尻が初回で勝利し、小野島が初回で勝ちきれない場合は野尻の逆転優勝を手にする。逆に小野島が初回でフィニッシュし、野尻が2Rでフィニッシュした場合は、小野島が8P、野尻が7P、石井も7Pで小野島がリーグ戦の頂点に立つ。

優勝の行方が最も不透明になるケースは、野尻と小野島が揃って2Rで一本もしくはKO勝ちした場合だ。この時は石井、野尻、小野島の3人が7点で並ぶ。そして石井は小野島とドロー、小野島と野尻もドロー、野尻が石井に勝利ということで、野尻と小野島の合計試合タイムの短い方が優勝になるのか──。また石井と野尻がドローで、1P加点し、小野島と石井が8点同士でポイントが並んだ場合も直接対決がドローだったたけ、合計タイム争いとなる。

いずれにせよ、石井だけが自力優勝できる状態にあり、この精神面がいかように左右するのか。勝ち方が問われ、試合タイムが鍵というインフィティリーグならでは盛り上がりを見せることは間違いない。

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J-CAGE Report Shooto2020#06 ブログ マックス・ザ・ボディ 大尊伸光

【Shooto2020#06】左一閃、大尊伸光がマックス・ザ・ボディにKO勝ち&母にエール

【写真】パウンドの必要なし、左一発で勝負を決まった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
大尊伸光(日本)
Def.1R3分07秒by KO
マックス・ザ・ボディ(日本)

右ローを入れた大尊、マックスが右を合わせようとする。その後もカーフ気味に左を蹴ると、マックスが構えを変える。すぐにオーソに戻したマックスの前足を蹴る大尊だが、逆にローを受ける。マックスの突進にフックを合わせようする大尊がまたもローで削っていく。跳びながらワンツーを狙ったマックスだが、左オーバーハンド気味のパンチを入れ一気に試合を決めた。

勝者は闘病中の母をケージに招き入れ、「俺、勝ったから。ママも絶対に勝てよ」とエールを送った。


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J-CAGE News Shooto2020#06 ブログ マックス・ザ・ボディ 大尊伸光 工藤諒司 椿飛鳥 西川大和 野瀬翔平

【Shooto2020#06】渋谷大会で大尊✖マックス・ザ・ボディ、そして工藤諒司✖野瀬翔平!! 椿✖西川も

【写真】この一戦は楽しみ──である一方で、危険かもしれない(C) MMAPLANET

26日(火)、Sustainより19日(土)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-EASTで開催するShooto 2020#06の追加カードが発表された。

既報の通り環太平洋フェザー級選手権試合=王者・仲山貴志✖SASUKE、フライ級の猿丸ジュンジ✖飯野タテオ、フェザー級の藤井伸樹✖後藤丈治が組まれている、この昼夜大会。本日明らかとなったのは3回戦が1試合、2回戦が5試合の計6試合だ。


まず3回戦はウェルター級(※本来はライト級──新型コロナウィルス感染予防のために当日計量&水抜き減量禁止、1階級上のクラスで戦うというフォーマットを他の試合と同様に用いている)で、大尊伸光が2年振りの修斗出場となり、マックス・ザ・ボディと対戦する。

大尊は2018年大晦日のRIZIN、トフィック・ムサエフ戦以来の実戦復帰となり、マックス・ザ・ボディは6月のTTFC08で村岡倫行をパウンドアウトしたばかり。プロ修斗初陣ながら、過去にマックス・ザ・ボディはGladiatorでプロシューターのウエタ・ユウから勝利を収めており、キャリア再浮上を願う大尊とともに、一戦の結果と内容如何で勝者はライト級の台風の目となる可能性もある。

この他、2回戦ながら修斗からONEウォリアーシリーズに転じた工藤諒司が、ライト級で野瀬翔平と戦うというカードも組まれた。現状、海外渡航がままならない状況でウォリアーシリーズのイベント再開の目途が立っておらず、4月にはRoad to ONEで椿飛鳥に圧勝している工藤。9月のRoad to ONE03出場という声も聞かれたが、ここで1年半ぶりのプロ修斗参戦となった。対する野瀬は中止となった3月大会で小林孝秀戦がキャンセルされ、半年遅れで試合出場機会を得たことになる。

柔道王国・九州のエリート柔道家だった野瀬は、高校の時に首の骨を折る大事故から復活を遂げMMAの道を歩んできた。2017年アマ修斗で全日本を制覇し、闘裸男を中心にキャリアアップに努め、現在は5勝1分と順調に成長している。そんななかで、MMAファイターとしての評価では1歩ばかりか、2歩、3歩と先をいく工藤の対戦。工藤としては、勢いのある若い選手に対して星を落とせない試合であり、野瀬は一発大物食いで2ステップ、3ステップとジャンプアップの機会としたい。

一点気になるのは──この一戦も計量無しで通常階級より1階級思いライト級で組まれているが、野瀬はもともと減量なしでフェザー級で戦ってきた選手で、水抜き減量を行えば修斗ではバンタム級で戦うことができる。ONE階級でいえば昨年9月のRoad to ONEでもフェザー級で試合をしている。コロナ禍の間に野瀬のフィジカルが大いに強化されていない限り、工藤という実力者を前にして実質1階級の体の違うは、勝負の行方を占ううえで大きなファクターとなる可能性は高い。

さらに4月のRoad to ONEで工藤に爆殺された椿が、プロ修斗初陣で西川大和と戦うというマッチアップも見られる。西川は椿と同じく、4月のRoad to ONEのムエタイマッチに出場、緑川創に敗れるも立ち技だけでも強さと頑張りを見せ評価を挙げた。

結果5月のプロ修斗無観客大会で木下タケアキとの試合機会を掴むと、この試合では一転テイクダウンを駆使して破り、今回の椿戦を迎えることなった。勢いでは西川だが、工藤戦の敗北を生かすためにも、椿は意地を見せないといけない顔合わせといえる。

この他、フライ級で大 陽✖関口祐冬、女子51キロ契約で中村未来✖永尾音波、そしてウェルター級ではヨシ・イノウエ✖飯田健夫というカードが決まっているダブルヘッダー、その他のカードの発表と、第1部と第2部の割り振りも気になるところだ。