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【NEXUS38】元グレコ全日本王者=堀江、積極的に打撃も繰り出して引き込む大谷をパウンドアウト

【写真】MMA2戦目は引き込む大谷をパウンドアウトした堀江。そのポテンシャルは計り知れない(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分2R+ExR>
堀江耐志(日本)
Def.1R1分27秒 by TKO
大谷啓元(日本)

お互いサウスポーに構える。大谷が右ミドルと前蹴り、左ローを蹴る。堀江はジャブを見せて細かくステップする。大谷は右の二段蹴り、堀江は左のカーフキックを蹴って左ストレート。大谷は堀江の左ストレートにダブルレッグを合わせてハーフガードで引き込む。大谷は下から脇を差してディープハーフでスイープを狙うが、堀江はトップキープしてパンチとヒジを連打。これで大谷の動きが止まり、堀江がTKO勝利を収めた。

これでMMA転向後、2戦2勝として堀江。試合中、ディープハーフを取られた場面で応援団から「ヒザ蹴りを入れろ!」と声が飛ぶと「ヒザ蹴りは反則なんですよ」と返事をしたうえでヒジを落とすという冷静さも見せ、試合後のマイクでは「これから世界を目指してどんどん自分のレベルを上げていきたい」と語った。


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【NEXUS38】元グレコ全日本王者=堀江耐志、MMA2戦目へ「レスリング時代は運動神経に頼って戦っていた」

【写真】体力、運動神経という軸に佐藤将光がMMAのディテールを植え付ける。これは楽しみだ!! (C)TAKUMI NAKAMURA

2日(日)東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるFighting NEXUS38にて堀江耐志が大谷啓元と対戦する
Text Takumi Nakamura

堀江はグレコローマンレスリング72キロ級で全日本王者(2022年)になった実績を持ち、五輪出場を目指していた国内トップレスラー。2024年に以前から興味があったというMMAへの転向を表明し、同年10月にNEXUSの舞台でデビュー戦を戦い、梅津ガブリエルを相手に2RTKO勝利を収めている。

理想のファイトスタイルはイリャ・トプリアとコナー・マクレガー、MMAでの最終目標は世界チャンピオン=UFCチャンピオンと語る堀江。2025年注目のファイターの専門メディア初インタビューをお届けしたい。


――堀江選手が専門メディアのインタビューを受けるのが初めてということで、レスリングからMMAに転向を決めた理由から聞かせてもらえますか。

「小さい時からテレビでPRIDEとかを視ていて、もともとMMAには興味があったんですよ。それでいつかMMAもやりたいなと思いながらレスリングをやっていて、2024年のパリ五輪に出場できなかったので、切り替え時というかMMAに転向するなら今だなと思って転向しました」

――パリ五輪が一つの区切りだったのですか。

「そうですね。正直そのままレスリングを続けていても、次の(ロサンゼルス)五輪に出る自信はあったのですが、MMAをやりたいという気持ちの方が強かったです」

――レスリング時代もMMAの試合はチェックしていたのですか。

「はい。UFCとかも結構見ていましたね。あとはレスリングをやりながら、たまにボクシングの練習もやったりして。一つの競技だけじゃなくて違う競技から吸収できるものもあるので、自分はそういうことは結構やっていました。あと僕は自衛隊体育学校でレスリングをやっていて、ボクシング部や柔道部とも仲が良かったんです。それでレスリングの練習が休みの時はレスリング以外の練習にも参加していました。MMAのジムにも知り合いがいたので、たまにMMAのジムにも行かせてもらっていましたね」

――比較的MMAが近い環境にあったんですね。ちなみにレスリング時代から交流があるMMAファイターはいるのですか。

「DEEPでチャンピオンになった野村駿太とは自衛隊体育学校の前期教育が一緒で、寮の部屋も隣同士だったんですよ。それで僕がレスリング、野村が空手をやっているということで、前期教育中はたまに『今日は打撃やろうぜ』や『今日は組み技やろうぜ』みたいな感じで一緒に練習していて、すごく仲が良かったです」

――MMAをやりたいという想いがあったとはいえ、五輪の道を捨ててMMAに転向するのは大きな決断だったと思います。

「でも先のことは何も考えないでパッとレスリングを辞めてMMAをやろうと思ったんですよね。中途半端になるよりスパッと決断した方がいいかなと」

――先ほどの話にもあった通り、4年後のロサンゼルス五輪を目指すこともできたわけじゃないですか。周りからは引き止められますよね。

「五輪には出たかったです。やっぱりずっと目指してきたものなんで。でも自分はMMAで世界のトップを目指していきたいと思ったし、そこはレスリングと変わらないんですよね。自分の中では競技が変わっただけという感じです」

――MMAに転向する上で佐藤将光選手が代表を務めるFIGHT BASE都立大を選んだのはなぜですか。

「最初は野村のつながりがあって知り合いも多かったのでBRAVEに行こうかなと思ったんですよ。でも自分としてはレスリングから離れてやりたかったというか。将光さんは一つ一つの技や技術を分解して教えてくれて、それが自分には合っていたかなと思います。レスリング時代の僕は運動神経とか、そういうものに頼って戦っていて、技や技術を分解して考えるということがあまり出来てなかったんです。自分にないものがあるという意味で将光さんのところでやろうと思いました。

今もBRAVEや他のジムにも練習に行かせてもらっていて、そこで将光さんから教えてもらっていることを試したり、そういう形でやっていますね」

――ではまさに将光選手のもとで日々MMAがどういうものかを教わっているわけですね。

「はい。今までやってきたことをMMAとして少しずつ結びつけている感じですね。それが純粋に面白いです」

――MMAで好きな選手や参考にしている選手はいますか。

「理想は………イリャ・トプリア選手、あとは距離感とかで言ったらコナー・マクレガー選手は好きですね。あの2人をミックスさせて戦えたらいいなと思います」

――レスリングというバックボーンがあっても、それに頼らないスタイルが好きなんですね。

「そうですね。試合の流れの中で(レスリングを)使えるタイミングが来たら使う。そういう戦い方をしたいです。トプリア選手もレスリングや柔術がバックボーンですけど、それを使うタイミングが来るまでは打撃で戦うスタイルだと思うんで、自分もそんな感じでやりたいなと思っています」

――昨年10月のMMAデビュー戦では梅津ガブリエル選手に2RTKO勝利していますが、あの試合で得たもの、分かったものはありますか。

「正直、デビュー戦はあまり満足していません。レスリング時代と同じというか、運動神経に頼ったことばっかりしていたのかなと思うので。他にももっと色んなことをやってきたし、自分としてはそれをもっと出せると思っていたので、そういう意味で満足していないです。だから次の試合では、そういう技やスキルを見せていきたいですね」

――いい意味でレスリングに頼らない戦い方を見せたいですか。

「もちろん自分の得意なこともやりながら、そこを繋げながらMMAをやりたいです」

――例えば堀江選手が自分でMMAを始めたり、他の選手の試合を見たりして、レスングの視点から「もっとこういう技が使える」「あの技がMMAに応用できる」と思うことはありますか。

「それはあります。今こういう風に動いたら簡単に倒せるのに、とか。だからそういった技を自分の動きのなかで繋げられるようになれば、ホンマにオリジナルの自分のスタイルが出来上がるのかなと思います」

――今回対戦する大谷啓元選手にはどのような印象を持っていますか。

「グラップラーという印象ですね。ただ僕が負けているところはないと思っているし、相手に対して何か怖さを感じるものはないです。それは別に相手を煽っているわけではなくて。今回はあらゆる局面で圧倒して勝ちたいと思います」

――対戦相手ではなく、今自分が取り組んでいることやMMAの形を見せることがテーマですか。

「そうですね。どんな展開や状況でも戦えるようにしてきたので」

――これだけレスリングの実績がある選手がMMAに転向するということで、多くのファンが堀江選手に期待していると思います。これからMMAファイターとしての目標は?

「最終目標としては世界、UFCでチャンピオンになること。世界チャンピオンになるという目標はレスリング時代と変わらないです。当面の目標は対戦相手に関係なく、自分が練習でやってきたことを練習通りに出す・練習通りに試合を進めることが目標ですね」

――今年はどんどん試合を重ねて、自分のMMAを完成に近づけたいという希望はありますか。

「はい。自分はあまりこのタイトルを獲りたいとか、次の試合を勝ちたいとか、あまりそういうことは考えてなくて、自分が強くなっていく中で自然に試合でも勝てているみたいな、そういうマインドですね」

――レスリング時代からそういうスタンスで競技と向き合っていたのですか。

「もちろん試合が近づいてきたら、そっちに集中しますし、ここまでやってきたことを出して勝つみたいな考えになるんですけど、競技生活全体で広く見たら日本一になったとしても、次は国際大会が待っているし、目の前のことにゴールを置いていないという感じですね。それこそ世界一をゴールにしているから、そこに到達するまではそんな感じだと思います。そして、そこまでの道のりを楽しみたいです」


■視聴方法(予定)
3月2日(日)
午前11時00分~Fighting NEXUS公式YouTubeチャンネル

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【NEXUS38】北野一声、ダイレクトリマッチで荻窪祐輔に挑戦。大谷啓元の粘りは、堀江耐志に通じるか

【写真】3回戦──が鍵となる?!(C)TAKUMI NAKAMURA

18日(土)、Fighting Nexusより3月2日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS38の対戦カードが発表されている。
Text Manabu Takashima

NEXUSフライ級選手権試合、チャンピオン荻久保祐輔が北野一声の挑戦を受ける一戦は昨年11月の後楽園大会の再戦となる。


ストロー級でも倒せる拳の持ち主、北野は昨年3月に1年10カ月振りの実戦を豪州のBeatdown Promotionで行い、現UFCファイターのスチュアート・ニコルと対戦──も、初回KO負けを喫した。この試合前に今後はフライ級で戦うか、ストロー級でやって行くのか決めるという発言もあったが、NEXUSでの再起戦はフライ級で王者とノンタイトルで戦うことになった。

結果、スタントで優位に立った北野は荻窪の試合をさせずにフルマークの判定勝ちを収め、タイトル挑戦を宣言していた。ダイレクトリマッチがタイトル戦、当然のように今回は最初から3Rが想定されている。2回戦は瞬発力が持久力よりモノをいうが、3回戦は違う。

荻窪陣営も、3Rを戦ったことがない北野のことを研究し尽くして、ケージに足を踏み入れるはずだ。北野は倒せるという強味を、持久力を伴う必要がある戦いでどれだけ出せるのか。今後の試金石となる王座挑戦といえるだろう。

2022年グレコローマンレスリング72キロ級優勝で、2023年の世界選手代表からMMAに転じた堀江耐志が2戦目も発表されている。対戦相手は大谷啓元。当然のように抜群のフィジカルを誇り、トップ奪取能力を持つ堀江に対し、1年5カ月振りに実戦復帰の大谷のディープハーフからのスイープや、スクランブル中のバック奪取、あるいはラバーガードやゴゴプラッタという技が通じるのか。大谷のねちっこい寝技が、レスリング・エリート堀江にどこまで通るのか。対戦も要注目だ。

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