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【Grachan80】フライ級王者=小田魁斗に挑戦、小林大介「あのケージの中で、1対1で負けたくない」

【写真】MMAはファイトスタイルも人それぞれ。始める理由も、続ける理由もそれぞれ――だから面白い(C)SHOJIRO KAMEIKE

2月1日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan80で小林大介が、小田魁斗の持つフライ級王座に挑戦する。
Text by Shojiro Kameike

インタビューと写真撮影が終了したあと、小林から「今まで取材されてきた中で、誰と似ていますか?」と訊かれた。「誰と似ているかは分からないけど、今までALIVEにいなかったタイプだと思う」と答えると、挑戦者は「あぁ、よく言われます」と笑った。

特に何が、というわけではない。ただこれまでの経歴を聞くと、格闘技をやっていなかった世界線も十分にあったのだろうと思う。野球に打ち込んだ少年時代から、とある理由でALIVEに入門。ジムの先輩たちを見て「プロのファイターとは何か」を学び、安定した仕事を捨ててMMAで生きることを決めた。

「あのケージの中で、1対1で負けたくない」その想いで試合に臨み、辿り着いた初のタイトルマッチ。しかも因縁の地・大阪——挑戦者は「何かあるんでしょうね」と笑顔を浮かべた。その「何か」が何なのかを求めて、小林はケージに入る。


野球をやっていて、中2で現実が分かっちゃったんです

――MMAPLANETでは初のインタビューとなる小林選手です。まずは格闘技を始めた経緯から教えてください。

「小学4年生から高校3年まで野球をやっていて、大学に入ってから3年生の夏に格闘技を始めました」

――それまではプロ野球選手を目指していたのでしょうか。

「ナゴヤドームが実家からメチャクチャ近くて、土日は野球を観に行くという環境でした。でも何があるというわけでもなく、とにかく周りが野球をやっていたから自分も始めたという感じで。

ポジションはセカンドで、中学の時に入っていた硬式野球チームが全国4位になったことがあります。高校も野球の推薦で進学しました。県予選の2回戦か3回戦で負けて、甲子園には行けなかったです」

――そこまで野球を続けながら、高校で引退したのですか。

「中学の時に……もう分かっちゃったんですよね」

――分かった、というと?

「中学の時は最初、地元の学校の野球部に入っていました。その野球部は市内でも強いところでしたけど、さらに上のレベルでやりたくて、中2で硬式の野球チームへ行ったんです。でも体験に行った時、そこには中学野球で名前が知られているスーパースターみたいな人たちしかいない。その時点で『こういう人たちがプロ野球選手になるんだな』と分かっちゃったというか」

――どの競技でも上のレベルで活動すればするほど、「自分はプロで通用しない」という現実を知るという話はよく聞きます。

「僕の場合、それが中2で分かってしまったんです。僕も地元の中学の野球部ならレギュラーで、目立つポジションでした。でも硬式野球チームとなると、自分なんて片隅にしかいられないようなレベルで。だけどそういうレベルで野球をやりたくて、片隅で続けていたけれど、その時点でプロ野球は難しいなっていう現実を知りましたね。なんとか高校で甲子園に行ければ、と。僕には高校に行く手段も野球しかなかったですし」

――では大学も、野球とは一切関係ないところに。

「はい。高3年の夏に野球部を引退したあと、ALIVEに入門するまでは大学の同級生とフットサルのチームを創って、遊びの延長で大会に出たりしていました」

――野球部を引退したあと、心の中にポッカリと穴が空いたのではないですか。

「空きましたね、もう暇すぎて(苦笑)。大学で入ったのは、トレーナーや消防士を目指すためのコースでした。だから、とりあえず体は鍛えておかないとダメで。筋トレはやっていたし、授業でも走ったりとかはしていて。そこで勉強して、将来は今までの経験を生かしたトレーナー業に就こうと考えていました」

――たとえば高3に野球部を引退したあと、筋肉や身体能力は落ちるものですか。

「ビックリするぐらい落ちます(苦笑)。それが分かったのはALIVEに体験に来た時で、ヤバイと思いましたよ。自分の脳内とスタミナとかのギャップが――要は思ったとおりに体が動いてくれないんです。昔は体育の授業で何か見たら『あぁ、こうね』と、目の前で見せてもらったとおりにできる。でもALIVEに来た時は、その感覚が鈍っていることがよく分かりました」

2022年に176BOXで試合をした時、1Rめに拳が折れたんですよ

――やはりブランクというものは恐ろしいですね。ただ、なぜ大学3年の時、ALIVEに入ったのでしょうか。

「大学が体育系の学校だったので、どう教えたら伸びるか、上手くなるかというトレーナー視点を勉強するんですよ。その時に――人には向き不向きがあって。たとえば球技に向いている人がいれば、それより何かやってみて最初に伸びるほうを続けたほうが良い人もいる。何かを極めるためには、後者のほうが良いという話を聞きました。

そう考えた時、僕は小学生の頃から運動は得意だったけど、球技は苦手だったんです」

――えっ!?

「先ほど言ったとおり、家の近くにナゴヤドームがあり、友達が野球をやっているから自分も始めた。それなりに練習するから、ある程度の位置まで行ける。でも一周してみると、自分は野球が苦手だったんじゃないか、と思って。大学の授業で学んだことをもとに今までの経験を振り返ると、球技ではなく何も道具を使わない競技であれば、ちゃんとした形に残るんじゃないか、と」

――なるほど。

「自分の人生を振り返ってみると、うまく行っていたのは走ることとかマット運動でした。実は小さい頃に空手の型をやっていて。そういう道具を使わないスポーツをやろうと思いました。そういうスポーツを学ぶことで、就職にも役立ちそうですし」

――――では格闘技の選手になろうということではなく、トレーナー業の勉強としてALIVEに入ったのですか。

「そうです。どうせやるなら道具を使わないスポーツのほうが上手くなれると思って」

――格闘技を始めるケースとして、そういったパターンは初めて聞きました。

「えっ、そうですか。あと野球をやっている人は格闘技が好きなんですかね。格闘技の試合があった翌日は練習の時も格闘技の話をしていましたよ。たまたま僕の周りがそうだっただけかもしれないですけど。

最初は柔術から始めましたが、そんなに試合に出る気もなかったです。少し強くなったら良いなぁ、というぐらいで。ジムに入ってから1年ぐらいして柔術の大会に出ました。普通に負けましたよ(笑)」

――先ほど自分の思っていることと実際の動きが乖離しているという話がありました。それが合い始めたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「なかなか遅かったです。大学を卒業して一度、就職したんですよ。春日井市が運営しているスポーツジムの職員として、5~6年ぐらい働いていました。その期間は残業も多かったし、毎日来ることができるわけじゃないし。その仕事を辞めて朝晩練習するようになってから、その部分は完全に一致するようになりましたね。それが3~4年前、プロデビューする頃にようやくという感じでした」

――完全に一致しないなかでもアマチュアMMAの試合に出て、プロになろうと考えたのですね。

「いや、思っていなかったです(笑)。ずっとパンクラスのアマチュア大会に出ていて、そんなに負けなかったんですよ。ALIVEの先輩たちと比べたら、ほぼ練習できていない状態で。これは仕事を辞めて練習したら、ちゃんと強くなれるんかなぁという気がしました。

そのためには、まず練習量を増やさないといけない。ALIVEの先輩たちの基準でいえば、選手としての練習量は全然足りていなかったです。久米鷹介さんをはじめALIVEの先輩たちは朝から晩まで練習している人たちばかりで。自分もそれがプロなんだと思っていましたし。その基準に合わせるために、仕事は辞めなきゃいけない」

――市の職員という安定した仕事を辞めることに対し、周囲から反対されませんでしたか。

「反対されましたね。職場の人からも『マジで!?』みたいな感じで、1年ぐらい引き止められました(苦笑)。それこそコロナ禍でも市の職員として給料は出ていましたし。そんななか先輩たちは試合がなくてヤバイ、というリスクも目にしたうえでの決断でした。自分自身でも『それだけ格闘技がやりたいんだな』と思ったんです。

それからは自分でお客さんを見つけてトレーナーの仕事をしながら、ALIVEで鈴木社長の仕事を手伝わせてもらっていました」

――さらに一昨年には、愛知県あま市でALIVEのフランチャイズをオープンしています。

「2022年8月7日に176BOXで試合をした時(永井美自戒に判定負け)、1Rめに拳が折れたんですよ。さらに、ちょうど1年後の2023年8月7日に今度は練習中に同じところを骨折して。その時に『あぁ、もう自分は終わった』と思いました。もう年齢も30歳が目前だったし、次のステージを考えて、お世話になっているALIVEのフランチャイズを出したんです。セカンドキャリアを考えて」

試合が終わったら、また次の相手に勝つための日々が始まる。そうやって続けてきたことを形にしたい

――ここまでの人生を振り返ると、先を見据えて動くことができる人なのだろうと思います。でも、そんな状況になっても格闘技を続けている。

「……続けちゃうんですよね。正直、自営業として仕事を頑張ったほうが、良い思いはできると思います。でも何ですかね……。辞められないんですよ、格闘技が好きだから。

自分としては好きだから続けてきただけで、今までベルトを意識したこともないんです。とにかく目の前にいる相手に勝ちたい。あのケージの中で、1対1で負けたくないという気持ちだけでやってきました。試合が終わったら、また次の相手に勝つための日々が始まる、という感じで。

そうやって続けてきたことを形にしたいです。まだ形になっていないから辞められないんだろうな、とは思います」

――今までやってきたことを形にする。それがベルトを巻くということなのでしょうか。

「それも今回オファーを頂いてから『あぁベルトか』と思ったぐらいなんですけどね(苦笑)。今回も目の前にいる小田選手に勝つ。その先に――いつもは勝てばメダルが首に懸けられるんですけど、今回はベルトが腰に巻かれるんだと考えています」

――そのタイトルマッチの舞台が一度拳を骨折し、もう格闘技を続けるのが無理かと思った発端の地・大阪になるとは。

「マジかぁ、と思いました。巡り巡って、人生で一回格闘技を辞めるかもと思った場所で――何かあるんでしょうね。相手は福岡で、自分は名古屋。その2人が、僕が拳を折った大阪の地で戦うという。プロで初めて負けた場所でもあるし、格闘技を続けるのはヤバイと思った発端の場所でもある。そうなったのも何か意味があるんだろうなって思います」

――これまでチャンピオンの小田選手との絡みはありましたか。

「控室が一緒だったことがあるぐらいですね。小田選手はトントントーンと勝ち上がって、ONEでも試合をしていたじゃないですか。だから原口伸選手みたいに、Grachanでも違う枠の選手だと思っていました。

ファイターとしては、とにかくあれだけ動くことができるのは本当に凄いと思います。全くバテないですよね」

――小林選手もまた、テイクダウンから動きを止めずにアタックし続けるタイプのファイターです。

「そうですね。でもグラウンドの動きはまた違うタイプではあります。小田選手は海外にいうなタイプで……あのスタイルは強いですよ。殴って上を取って殴る、だからフィニッシュできなくても判定でも勝てる。しかも四つで倒すから、テイクダウンした瞬間に良いポジションを奪っているじゃないですか。うまく行けばマウント、そうでなくてもハーフガードとか。そこから漬けてしまえば、ラウンドを撮ることはできますし」

――それだけ強い王者と、挑戦者としてどのように戦いますか。

「どう戦うかは、もう決まっています。あの空間の中で、自分がそれを実行できるかですね。ぜひ見ていてください」

■Grachan80 視聴方法(予定)
2月1日(日)
午後2時~ GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■対戦カード

<フライ級/5分2R+ExR>
滝川結都(日本)
津野智輝(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
天馬(日本)
岡田達朗(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
堀田大智(日本)
フラビオ・ジオゴ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R+ExR>
前田snake海(日本)
田岡桂萌(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
フェルナンド(ブラジル)
中西テツオ(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
森渕俊太(日本)
麦谷悠成(日本)

<ウェルター級5分3R
青木忠秀(日本)
イ・ソルホ(韓国)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 小田魁斗(日本)
[挑戦者] 小林大介(日本)

<ヘビー級/5分3R>
ハシモト・ブランドン(ペルー)
マイティー村上(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
松本光史(日本)
丸山数馬(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
高橋孝徳(日本)
八木匠(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
村瀬賢心(日本)
姜信一(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
山下康一朗(日本)
ハタダ・チアゴ(ブラジル)

<ストロー級/5分2R+ExR>
大城正也(日本)
尾崎蓮(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
平野堅吾(日本)
おいなり翔(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
辻郁也(日本)
片岡巧嗣(日本)

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45 MAX MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC75 エルデュカルディ・ドゥイシェフ 原口伸

【Road FC75】原口伸がドゥイシェフに決定的な場面を許さずも、驚異的なスタミナの前に判定負け

<Road FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
エルデュカルディ・ドゥイシェフ(キルギス)
Def.3-0
原口伸(日本)

サウスポーの原口に対し、ドゥイシェフが右フックからシングルレッグに入る。それをがぶる原口だが、ドゥイシェフは立ち上がって頭を抜く。試合がスタンドに戻るとドゥイシェフは右ストレートとアッパー、原口はドゥイシェフの左足にシングルレッグに入ってバックへ。ドゥイシェフが前転して逃げようとするが、原口もその動きについていってがぶる。ここもドゥイシェフが立ち上がって頭を抜いた。

ドゥイシェフがシングルレッグに入って原口の右足を持ち上げて、逆足を払ってテイクダウンする。原口がケージを使って立ち上がろうとするとドゥイシェフはバックへ。正対した原口の両足を束ねて尻もちをつかせる。ドゥイシェフは両足で原口の足をフックしつつ、立ち上がる原口のバックにつく。ここからドゥイシェフがバックコントロールを続けるが原口も両足フックは許さない。

原口が正対するとドゥイシェフがしつこくダブルレッグに入り、左腕で原口の腰を抱えながらバックへ。原口が立ち上がるとドゥイシェフは後方に倒すようにしてテイクダウンを仕掛ける。ここは原口が立ち上がって離れる。ドゥイシェフが右ストレートからパンチをまとめ、原口も左ストレートを返してシングルレッグへ。

これを切ったドゥイシェフはがぶりながらパンチを入れる。原口が頭を抜いて逆にドゥイシェフをがぶろうとするが、ドゥイシェフが原口をダブルレッグでケージまで押し込む。原口はケージに体を預けた状態をキープし、ドゥイシェフは足へのヒザ蹴りと細かいパンチを入れる。

2R、ドゥイシェフの右アッパーに合わせて原口がシングルレッグへ。ここでドゥイシェフが自ら下になって足関節を仕掛ける。足を抜いた原口。亀になったドゥイシェフが前転してダブルレッグに入って原口を寝かせる。原口はハーフガードから左腕を差してポジションを返そうとするが、ドゥイシェフはバックにつく。

原口が立ち上がるとドゥイシェフはそのままバックキープして原口の右足に右ヒザ蹴りを入れる。ドゥイシェフはテイクダウンを狙いながらヒザを蹴り続けるがブレイクとなる。再開後、ドゥイシェフが右ストレート、ワンツー。原口もシングルレッグを混ぜながら左ストレートを当てる。

ここでドゥイシェフがシングルレッグに入り、原口はドゥイシェフを胴クラッチして後方に返そうとするが、ドゥイシェフがそのまま原口を潰してサイドポジションで抑え込む。反転する原口の動きに合わせてドゥイシェフがバックに回り、立ち上がる原口をバックコントロールする。

ドゥイシェフが原口をテイクダウンすると、原口がスクランブルの攻防に持ちこんでがぶる。ドゥイシェフはダブルレッグで原口をケージまでドライブして尻もちをつかせてラウンドを終えた。

3R、ドゥイシェフが左フックから右ストレート、シングルレッグに入る。がぶった原口が細かくパンチを入れ、一度立ち上がって頭を抜いたドゥイシェフがすぐにシングルレッグからバックへ。原口はケージに体を預け、ドゥイシェフの右腕をキムラロックに取りつつ離れる。

試合がスタンドに戻るとドゥイシェフが右ストレートを当ててシングルレッグへ。これもがぶる原口だがドゥイシェフが原口の脇をくぐるようにしてバックへ。立ち上がって正対する原口に対し、ドゥイシェフはシングルレッグに入って原口をケージに押し込む。原口は足を引き抜いて離れる。ドゥイシェフは右ストレート、原口は左のヒザ蹴りを狙う。

ドゥイシェフはシングルレッグに入り、切られてもすぐにシングルレッグへ。これをがぶった原口がノーアムギロチンを狙うが、ドゥイシェフも体を回転して極めさせない。ドゥイシェフはしつこく原口に組み続け、原口をケージに押し込む形からバックへ。必死に立ち上がって正対する原口だが、ドゥイシェフは原口をケージまで押し込み続ける。原口が左腕をドゥイシェフの首に回してギロチンの形を作るが極めるまでには至らない。

ここで試合終了となり、ドゥイシェフが判定勝利。ドゥイシェフに決定的な場面を作らせなかった原口だったが、ドゥイシェフの驚異的なスタミナの前に受け身に回らざるをえず、勝利を掴めなかった。

試合後、ドゥイシェフは「家族に心から感謝します。応援してくれる友人、すべての人々に感謝します。韓国でMMAをすることができて感謝しています。我が国の政府もMMA選手たちのために力を尽くしてくれればと思います。原口選手は本当に素晴らしい選手でした。とても大変でした」とコメント。

敗れた原口は「全力を出したんですけど、相手が自分を上回ったので完敗です。ドゥイシェフ選手という素晴らしい選手と戦えて、キルギスの人たちもこの試合を盛り上げてくれて気合いが入りました。そして今日までサポートしてくれたみなさんありがとうございました」と語った。


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【Road FC75】計量終了 キルギス産12勝0敗のドゥイシェフ「原口でもレスリングでは自分に及ばない」

【写真】本計量終了時間から、セレモニアル計量開始まで2時間。戻しすぎやろ(C)ROAD FC

明日7日(日・現地時間)に韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC75の計量が、カンナムにあるファイトスペースDOMV’Sで行われた。
Text by Choi Woo Suk
Special Thanks to ROAD FC

メインでRoad FCヘビー級王者キム・テインとの再戦が予定されていた関野大成は、そのキム・テインの負傷でベ・ドンヒョンと戦うことに。ベ・ドンヒョンは今年の9月にGRACHANでヘビー級王座を獲得しているファイターだ。

またバーレーン国籍のコーカサスファイター=王者カミル・マゴメドフとロシア人挑戦者リズヴァン・リズヴァノフの間で組まれていたライト級選手権試合は、なんと両者計量失敗で試合自体がキャンセルに。ライト級はグローバルTからごたごた続きだ。

結果、4大タイトル戦は活動開始から15年が過ぎたRoad FCにとって初めて認定されるウェルター級と3年振りに復活するフェザー級の2階級の王座決定戦のみが実施されることとなった。

当然注目は原口伸とエルデュカルディ・ドゥイシェフに間で争われるフェザー級王座決定戦だ。原口と対戦するドィシェフはキャリア12戦無敗、キルギス・フェザー級五将の一人。

MMAPLANETでは、そのドィシェフをセレモニアル計量後にリモート取材する予定だったが、水抜き減量のダメージが大きくキャンセルに。

フェザー級リミットは65.5キロ。ただしタイトル戦でも500グラムオーバーは認められており、原口は65.9キロで計量を終えている。一方のドィシェフは65.4キロで500グラムオーバー規約を理解しておらず600グラムも落とし過ぎたことになる。

それでもRoad FCを通しテキストで質問を送ると、ドィシェフ陣営から以下のような返答が届いたので――ここで記しておきたい。


――体調不良に陥ったということですが、バンタム級からフェザー級に戻しても減量幅がそれほどあったのでしょうか。

「10キロ落とした。インタビューを受けるつもりでいたけど、急に疲れを感じてコンディションが悪くなってしまったんだ。結果、取材を断ってしまって申し訳ない。セレモニアル計量後に眠り、食事も摂って今では完全に回復しているよ」

――原口選手の印象を教えてください。

「ハラグチはフリースタイルレスリングがベースで、日本のチャンピオン。経験が豊富なベテランだと聞いている。試合をチェックしてみると、いくつか驚かされた動きがある。明日の試合が凄く楽しみだよ。

そうだね、穴のない完成されたファイターだ。特にフリースタイルレスリングを駆使したコントロールが強い。ただし、ハラグチをもってしても、レスリングでは自分には及ばないだろう。明日になれば、ハッキリするよ」

――どのような試合をしたいと考えていますか。

「詳しく伝えることはできないけど、全ての面で圧倒すると言っていこう。試合はアッと言う前に終わってしまうだろうから、決してよそ見はしないで欲しい。誰もがアッというような試合になるはずだ。

日本のファンには申し訳ないことだが、明日は絶対に自分が勝つ。誰もが自分の強さを認めるしかないような試合をするので、楽しみにしてほしい」


■視聴方法(予定)
9月27日(土・日本時間)
第2部 午後4時30分~KAKAO TV, SOOP

■Road FC75第2部計量結果

<ヘビー級/5分3R>
関野大成:108.5キロ
ベ・ドンヒョン:115.3キロ

<Road FCウェルター級王座決定戦/5分3R>
ユン・テヨン:77.3キロ
ケムエル・オットーニ:77.3キロ

<Road FCライト級選手権試合/5分3R>
[王者] カミル・マゴメドフ:70.7キロ
[挑戦者] リズヴァン・リズヴァノフ:73.1キロ

<Road FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
原口伸:65.9キロ
エルデュカルディ・ドゥイシェフ:65.4キロ

<無差別級/5分3R>
ホ・ジェヒョク:122.0キロ
キム・ナムシン:116.9キロ

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン:57.0キロ
ジョン・ジェボク:57.3キロ

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【Road FC75】無敗のキルギス戦士ドゥイシェフと王座決定戦、原口伸「自分は他の選手と違う」

【写真】笑顔で理路整然と語る中に、ファイターとしての自信と格を感じさせる原口だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日・現地時間)に、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC75で、原口伸がキルギスのエルデュカルディ・ドゥイシェフとフェザー級王座決定戦を戦う。
Text by Shojiro Kameike

ライト級とフェザー級で計2度Road to UFCに挑むも敗れた原口は、今年に入りRoad FCに参戦。2連勝を収め、3戦目でベルトを賭けた戦いに臨むこととなった。対戦相手のドゥイシェフは12戦無敗、しかも前回のキム・ヒョンウ戦以外は全てフィニッシュしている強豪だ。しかも2024年8月にはバンタム級トーナメント1回戦で原口の兄、央を下している。現在、日本国内のプロモーションではキルギスを始め中央アジア勢が猛威を振るっているが、原口は「自分は他の選手と違う」と言い切った。


自分のことをストライカーだと思い込んで打撃をやり込んでいます

――最近、テイクダウン最強説が流れている原口選手です。木村柊也選手がケラモフ戦後に「スピードもパワーもケラモフより伸君のほうが上ですよ。マジで凄いです」と語り、その言葉に対して水野新太選手が「メチャクチャ分かる! と思ったんですよ」と同意していました。

「その記事は読みました。僕としては、いつもと同じプレイスタイルをしているだけで……。テイクダウンに自信はありますけど、そこまで言われるほどなんですかね(苦笑)」

――練習仲間の発言ですから(笑)。いつもと同じプレイスタイルということですが、それでもRTUに出ていた時と比べて、今年に入ってからテイクダウンに入る時のリズムや入り方は変化していないですか。

「変わりました。どちらかというとRTUの時は勢い任せで、『俺ならいつ入っても倒せるんや』という感覚でした。そのために少し入り方が雑になっていて。今はタイミングでテイクダウンを取りに行くほうに切り替えてきましたね」

――水野選手も「原口さんって崩しとか、組んでくる前の打撃が巧いんですよ」と言っていました。つまり打撃とテイクダウンのバランスが良く、いつ取りに来るかが分からない。

「そうですね。最近はより打撃で崩してから入ることができるようになってきたと思います」

――その場合ジャブやワンツー、ローなどからテイクダウンに行く選手は多いです。ただ原口選手は左ハイからシングルレッグで入るという、珍しい形を見せていました。普段どのようなプロセスで、そのコンビネーションを構築していくのでしょうか。

「僕はひとつ試合が終わって次の試合が決まるまでの期間は、自分のことをストライカーだと思い込んで打撃をやり込んでいます。チームメイトに野村駿太さんをはじめ打撃のスペシャリストがいるので、そういう選手に少しでも食らいつけるように。その時はしっかりと当てて倒せる打撃を意識して練習するんです。ストライカーになりきって。

そして試合が決まり、『本当に自分が強い部分はどこだ』と見つめ直した時——それはレスリングですよね。じゃあテイクダウンに入るための崩しとして、やり込んできた打撃をどう使えるか。そこでフェーズを変えているような感じです」

――チームメイトのストライカーが伝統派空手や日本拳法出身であることも大きいように思います。同じストライカーでも接近戦ではなく、間合いを取って鋭い踏み込みから打ってくるタイプで。

「それはあります。野村さん、南友之輔、木村柊也は皆、距離で外すことが巧すぎて。たとえばキックボクシングスタイルのストライカーだと、どんな状態でも足を触ることができる感覚がありました。でもBRAVE GYMのストライカーは距離で外してくることが多く、なかなか足を触らせてくれない。だから、より打撃を散らして崩すことを意識するようになったんだと思います」

KTTで教わったマインドは今も変わらず、自分の中で続いています

――昨年のRTUを終え、今年に入ってROAD FCに出場するまでの間にすぐスタイルチェンジはできたのですか。

「自分の中でもいろいろ試行錯誤があって、それが繋がってきたかどうかは分からないです。でもひとつ大きなことがあって――2週間ぐらいKTT、コリアン・トップチームで練習させていただいたんですよ。そこで『レスリングに関しては良いスキルを持っているから、ひたすら我慢して打撃をやりなさい』と言われて。そこから自分はストライカーだと思い込んでやり込む練習を取り入れるようになりましたね」

――KTTですか!

「3年前にグアムでKTTのキム・サンウォン選手と試合をして(2022年11月、原口がTKO勝ち)以降、彼がDMで応援のメッセージをくれたりして仲良くなったんです。そこからお互いに近況報告をするなか、去年の夏過ぎにキム・サンウォン選手がBRAVEへ練習に来てくれて。彼はレスリングを強化したい、僕も彼から打撃を教わりたい。いつもとは違う刺激を受けたい。そう考えて今年4月、KTTに行かせてもらいました」

――キム・サンウォンは原口選手に続いて対戦したSASUKE選手とも連絡を取り合い、SASUKE選手のチームメイトである芳賀ビラル海選手がKTTへ出稽古に行っています。対戦相手ともすぐ交流し、何かを吸収しようと試みる。それだけ貪欲な姿勢は重要だと思います。

「キム・サンウォン選手も自分に負けたことは抜きにして、強くなるために学ぼうとする。その姿勢こそ自分に足りなかったものだなって、韓国に行って感じました。ジムも高校のレスリング部を思い出させるような雰囲気で」

――KTTに行った選手にいつも訊いていることなのですが、あの補強は体験しましたか。

「しかもマンツーマンで、コーチがずっと目の前に立っていて。しかも僕だけライトヘビー級の選手がやるのと同じ重さのものを持たされました(笑)」

――それはキツイ!!

「アハハハ。でもKTTで『ひたすら我慢して打撃をやりなさい』と言われて、自分がストライカーだと思って打撃の練習をすることは自分の中ですごく腑に落ちました。僕もレスリングについては絶対的な自信があるからこそ、そこに頼りがちな部分もあったんですよね。だから日本に帰ってきてからも――練習内容や技術は少しずつ変わっているかもしれないです。でも教わったマインドは今も変わらず、自分の中で続いています」

前回ホテルに着いた時のコメント撮りで『ドゥイシェフ選手のことは強いと思いますか』とか訊かれて、心の準備はしていました

――ROAD FC出場から3戦目でチャンピオンシップに辿り着きました。前回は各方面から対戦アピールがあり、結果パク・ヒョングンと対戦しています。今回のタイトルマッチに関しては、そのような煽り方はなかったのですか。

「何もなかったです。あれよ、あれよという間にチャンピオンシップが決まって……。でも何となくドゥイシェフ選手と対戦することになりそうな雰囲気はありました」

――というと?

「前回ホテルに着いた時のコメント撮りで『ドゥイシェフ選手のことは強いと思いますか』とか訊かれて」

――バレバレじゃないですか。パク・ヒョングンと戦うために行っているのに(笑)。

「そうなんですよ。だから心の準備はしていました。コメントを求められた時も『兄貴がドゥイシェフ選手に負けているし、自分もMMAで生粋のレスラーと対戦したことがないから戦ってみたい』と答えていて。だからまずドゥイシェフ選手とのマッチアップがあり、それが後からチャンピオンシップになったのだろうと思います」

――その時点でドゥイシェフ選手について訊くということは、「原口選手が勝ったら……」という期待感があったのかもしれません。

「今ROAD FCに出場していて、すごく手厚く扱ってくれているという印象はありますね。わざわざ日本に来て、煽り映像用に1日密着で撮影してくれたりとか」

――お兄さんの原口央選手と対戦した時、ドゥイシェフに対してどのような印象を持っていましたか。

「前々から『ラジャブアリ・シェイドゥラエフと一緒に練習しているヤバイ選手がいる』というのは聞いていたんですよ。実際、フタを開けたら兄貴も1Rで負けてしまって――そうだよね、キルギスの選手で強いよね、という印象ではありました」

――ドゥイシェフは央選手との対戦から10カ月後、キム・ヒョンウンに判定勝ちを収めています。この期間で印象が変わったところはありますか。

「穴がなくて全試合フィニッシュしてきた選手が、少し弱さを見せた試合だったと思います。その意味では先入観なく『ここを突けばいける』という部分は見えました。でもその部分を修正してくる強さもあるはずで。もしかしたら前回の試合は相手のことをナメて、1Rから強引に極めようとしたから、2~3Rはバテていたのかもしれないですし。間違いなくその部分は修正してくるでしょうから、僕としては変な期待はしないように心がけています」

――確かに、キム・ヒョンウン戦の内容をどう捉えるかで対策も変わってくるでしょう。

「スタミナ面のことでいえば、試合中のペースを考えるだけで修正される話ですからね。現にONEで3Rまで戦ってパウンドアウトした試合(2023年6月、マドメド・マゴメドフ戦)は、ちゃんと3Rまで戦うためにプランをつくってきていましたから。それが12戦目で、途中でバテてしまうような試合をしてしまったのは、慢心があったのか。でもあの内容を良い教材にして、つくり直してくるんだろうなと思っています」

――先ほど言われたとおり、MMAでドゥイシェフのようにガンガン組んでくるタイプとの経験は少ないです。そのドゥイシェフは、手が合う相手だと考えていますか。

「噛み合うと思っています。自分が負けた相手(ロン・チュウとチュウ・カンチエ)は2人とも中国の選手で、どちらも組みを完全に避けて距離を取るストライカーでした。今回は相手も組んでくるでしょうし、スクランブルも発生すると思います。そういう相手にこそレスリングの細かい技術が生きてきますよね」

――自身とドゥイシェフのレスリングを比較すると、どのような違いがありますか。

「これも感覚的な話になってしまいますけど、自分は大学までピュアレスリングをやってきました。だからレスリングに関しては、自分の中でしっかりとした理論があります。でもドゥイシェフのようなタイプは、要はフィジカルですよね。『ここでそんな力を出す!?』みたいな。そういう強さに対して皆は面喰ってっているんじゃないのかな、とも思いますね」

――ちなみにレスリング時代、キルギスや中央アジア勢との対戦経験はあるのでしょうか。

「高校の時に出場したアジア大会の1回戦で、キルギスの選手に負けた記憶があります。その時にフィジカルの強さを感じました。押し切る力というか。大学の時もモンゴル人選手に負けたことがあって。その時も技術では勝っているけど、ペースを掴むことができなかったんです。相手のほうがエンジンも掛かり切っている状態で、ペースを握られてしまいました。でもその経験があるから、自分としては外国人選手との試合でも面喰うことはないです」

『キルギスの選手は強い』みたいな空気に飲まれて、しょうもない試合をするぐらいならMMAを辞める

――それこそ国際的スポーツを経験している利点ですね。今回ドゥイシェフに勝利した後のことは、どう考えていますか。三度目のRTU挑戦か、それともコンテンダーズ・シリーズ(以下、DWCS)を希望したいか。あるいはZFNに出るのか……。

「まずは今回ベルトを巻いて、自分の中ではZFNという道筋もあるとは考えています。来年のRTUには間に合わない気もしますし、ZFNかDWCSなのかな――と。ただ、DWCSに呼ばれるためには、今回それだけの試合をしないといけないと思っています。勝つだけではダメで」

――現在、DWCSだけでなくDWCSを目指すフィーダーショーのチャンピオンシップでは「この先、現役を続けられるのか!?」と思うようなハードファイトが繰り広げられています。それだけの試合をしないと、まずUFCの選考に引っかかることもできません。

「僕は逆に――RTUというトーナメント制で、『とにかく勝たないと何も始まらない』という空気感の中で戦いました。今はROAD FCのワンマッチに出ていて正直、ワンマッチのほうが伸び伸びと戦える、思いっきりいけるという感覚を得ています。自分にはワンマッチのほうが合っているのかな、それならDWCSのほうにチャレンジしてみたいとも思っていますね」

――先の話ばかりしても仕方ないですが、もしZFNを選択すると、以前に対戦をアピールされたパク・チャンスと試合が組まれるかもしれません。

「アハハハ、そうかもしれないですね。今はドゥイシェフのことしか見えていませんし、正直言って『ドゥイシェフを超えたら――』という気持ちはあります。ドゥイシェフ以上に脅威となる選手はいるのか。それだけ強い選手ですよね。
そんなキルギスの選手と日本人の僕のタイトルマッチを韓国のプロモーターが組んでくれる。ありがたい限りです。僕としては最近の『キルギスの選手は強い』みたいな空気に飲まれて、しょうもない試合をするぐらいならMMAを辞めるというぐらいの覚悟を持っています。そんなことで怯むぐらいなら、最初から話にならないわけで。

最近は日本の大会に中央アジアの選手が出て、日本人選手が負けているじゃないですか。自分は他の選手と違う、というところを見せたいです」

■第2部 対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
関野大成(日本)
ベ・ドンヒョン(韓国)

<Road FCウェルター級王座決定戦/5分3R>
ユン・テヨン(韓国)
ケムエル・オットーニ(ブラジル)

<Road FCライト級選手権試合/5分3R>
[王者] カミル・マゴメドフ(バーレーン)
[挑戦者] リズヴァン・リズヴァノフ(ロシア)

<Road FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
原口伸(日本)
エルデュカルディ・ドゥイシェフ(キルギス)

<無差別級/5分3R>
ホ・ジェヒョク(韓国)
キム・ナムシン(韓国)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
チョン・ジェボク(韓国)

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【Road FC75】原口伸が、無敵のキルギス・フェザー級五将の一角ドゥイシェフとフェザー級王座決定戦

【写真】12戦12勝、11つのフィニッシュ勝利というレコードを持つドゥイシェフとRoad FCフェザー級王座を賭けて戦う。凄まじいタイトル戦だ (C)MMAPLANET

12月7日(日・現地時間)に、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC75に原口伸が出場し、無敗のキルギス人ファイター=エルデュカルディ・ドゥイシェフとフェザー級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

Road FCでは2023年にグローバル・トーナメントを実施するあたり、バンタム級とフェザー級を統一し63キロ級という体重で2度のトーナメントを行ってきた。今回、再びフェザー級のベルトを制定することとなり、韓国勢でなく原口とドゥイシェフの間で王座が争われることになった。


この間、原口は2度に渡るRoad to UFC出場を経て今年の5月からRoad FCで戦うように。初戦で元フェザー級王者パク・ヘジンを、2戦目でパク・ヒョングンを破っている。

原口はヴガール・ケラモフ戦が流れた松嶋こよみ、ZFNに参戦中の河名マストと並び非RIZIN系フェザー級トップ3といっても過言でない。そしてRoad FCをキャリアップの地で定め、ソウルの地で超ド級の国際戦&タイトル戦を戦う。

原口とベルトを賭けて戦うドゥイシェフは戦績12勝0敗、11のフィニッシュ勝利を挙げており、その中には昨年8月にグローバルT一回戦で原口の兄=央を97秒でRNCに仕留めた白星も含まれている。

同トーナメントの準決勝を欠場したドゥイシェフは、同郷で今や国を代表するスーパースターとなったラジャブアリ・シェイドゥラエフと違い、そのままRoad FCにステイし、今年の6月にキム・ヒョンウを破っている。

今回からフェザー級に階級を上げたわけだが、キルギスのフェザー級といえば上記のシェイドゥラエフ。ONEのアクバル・アブデュラエフ。そしてパンクラスのカリベク・アルジクル・ウルル。今年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たしたムルタザリ・マゴメドフととんでもない人材が揃っている。

ここに挙げた4人のギルギス人フェザー級ファイターとドゥイシェフのレコードを合算すると63勝1敗(31KO、29一本勝ち)という驚異的な数字になる。

バンタム級から階級を上げるという点においても、シェイドゥラエフ、アルジクルと続くドゥイシェフは、文字通り無敵のキルギス・フェザー級五将といえる逸材だ。

スポーツサンボ出身で、打撃とレスリング、グラップリングを加味してきたドゥイシェフは11のフィニッシュ勝利のうち、8試合で一本勝ちを収めている。RNCと腕十字でのフィニッシュが目立っているのは、しっかりとポジションを取れることの表れだ。

前回のキム・ヒョンウ戦はテイクダウン&コントロール→ブレイクと展開で、自ら削られた感もありキャリア初の判定勝ちに留まった。この判定勝ちがあるからこそ、原口の前に立ちふさがるドゥイシェフは怖い。

と同時に粗くて勢いのある打撃を見究め、レスリング&コントロールの真っ向勝負できるのが原口だ。Road to UFCよりもタフといっても過言でないドゥイシェフを相手に、原口伸のRoad to UFCは続く。

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【SUPER RIZIN04】パトリッキー越えを果たすも、負傷でタイトル戦を逃した野村駿太が話していたこと――

【写真】インタビュー中は終始、野村は穏やかな表情だったが、口にすべきことはしっかりと言葉にしていた(C)TAKUMI NAKAMURA

7月27日の超RIZIN04でパトリッキー・フレイレを下し、リング上でホベルト・サトシ・ソウザとフェイスオフ。名古屋大会でライト級王座挑戦は決定的かと思われた野村駿太
text by Manabu Takashima

しかしながら、パトリッキー戦で左目を負傷し王座挑戦の機会を失してしまった。明日、その名古屋大会でサトシは堀江圭功の挑戦をメインで受ける。MMAPLANETではタイトル挑戦が流れた野村を8月7日にインタビュー。サトシ戦への想い、パトリッキー越えで得た自信、ブレない目標について――敢えてこのタイミング――RIZINライト級選手権試合前夜に伝えておきたい。


2Rからはダブルビジョンで、パトリッキーが2人いて(苦笑)

――8月1日、RIZIN51の会見が開かれる。そのリリースを見た時に、会見出席者の名前に野村駿太という文字が見らなかった。「あぁパトリッキー戦でケガがあったのか」と……(※取材は8月7日に行われた)。

「リング上であのやりとりがあったのですが、控室に戻るときから目の具合はおかしかったです。会見の時も、一点だけを見るようにしていました。だから、あの時には『これは9月は無理だなぁ』という気持ちになっていました。

(C)RIZIN FF

リングの上でサトシ選手を向き合った時は全く普通だったのですが、それは興奮していたからかで。

実際に試合を振り返ると、もう目はおかしかったです。1Rの終わりに跳びヒザから右フックが来て。その瞬間に自分は笑っていたんですよね。それは鮮明に覚えていて。きっと本能的に、目がいったと分かったんだと思います。だからインターバル中も目を冷やしてくださいと伝えていました」

――ではあの肉弾戦、近い距離で戦えたことが野村選手の成長だと勝手に思っていたのですが……実は、ああするしかなかったということですか。

(C)RIZIN FF

「距離とタイミングは1Rで掌握できていたので、2Rで終わらせることができると思っていました。

もう、創り終えた感覚で。でも2Rからはダブルビジョンで、パトリッキーが2人いて(苦笑)。『あれ、パトリシオもリングに入ってきたのかって』(笑)」

――うまいですけど、笑えないですよ。ただ、痛い素振りは見せていなかったですよね。

(C)RIZIN FF

「試合中は別に痛くはなかったです。

でも見えないから、初回にとれていたリズムは崩さないように、少し足を使って行く振りをして行かないというのを繰り返していました。そうしたら、だんだんと視界に靄がかかってきて。そうなると、右目だけを頼り戦いました。これで3Rに決めようと」

――それほどまでの状況だったのですね。しかし、片目で距離感って合うのですか。

「そこは自分のイメージ力を信じていました。パトリッキーが2人いると、どっちを狙えば良いのか分からないですが、1人になったので(笑)。もう距離ではなくて、来たら避ける。自分のリズムを大切にしていました。既に距離とタイミングは掌握できていたので。この掌握に関しては試合前から、世界中の誰と戦っても通用するという自信がありました。距離とタイミングを僕のように大事にしている人は、UFCのトップでもいないと思っています。

それでも一発で目がやられたわけで。当たった場所が違っていたらどうなっていたかと。やっぱりパトリッキーは強かったです。怖さとかなかったですけど、爪痕だけは残してきたなと思います」

ルイス・グスタボ戦とパトリッキー戦は、今後のために自分の技量を確認するために、組んでテイクダウンと近い距離の打撃を実戦で試したかった

――MMAでは長い距離が強い人は、近い距離が得意ではない。特に伝統派空手出身の選手が、近い距離を続けることは難しいいう印象でした。左目が見えなかったから、あの位置で戦ったかもしれないですが、あの距離での戦いは凄く印象的でした。

(C)RIZIN FF

「目がこんな風になっていなければ、もっと近い距離で上手く戦えます。

だから3Rもやり合っているという感覚はなかったです。あの距離でも勝負をしないといけないので、今度のためにアレをやりました。それはあそこでも勝てるという確信があったからです。ルイス・グスタボ戦とパトリッキー戦は、今後のために自分の技量を確認するために、組んでテイクダウンと近い距離の打撃を実戦で試したかった。そして、実際にそう戦いました。

グスタボ戦のテイクダウンにしても、リスクがあるし『しない方が良かった』という風に言われもしました。でも、ずっと自分の得意なところで戦っていても何の意味もないです。もちろん試合は勝たないといけないから、そこまでの試合展開で『やれるな』と思えたからテイクダウンを仕掛けたわけですけど。それでやられるなら、自分はそれまでの技量しかないということです」

――結果、初出場のRIZINで試して勝ったことで、超RIZINでパトリッキー戦の機会を得た。そして今度は近い距離を試せることになりました。

「グスタボ戦で試してやることができたので、パトリッキー戦も練習で積んでいればやれると思って戦いました。そこをしないと、僕のなかでは全部がつながらないような気がして。それをすることで自分の得意な部分と、こうやって行きたいというのが噛み合ってくると思うので。

UFCに行って、いきなりあの連中と近い距離やテイクダウンの攻防をするって無理じゃないですか。それまでに実戦で、どこの距離でも戦えるようになっていないと。例えばUFCでも接近戦でできても、もともと僕が得意だった距離が苦手な選手もいるかもしれない。近い距離だけでなく、遠くでも戦えてテイクダウンもできる。

それぐらいでないとUFCでは勝つことはできないと思っています。だからグスタボやパトリッキーという相手に、実戦でやっておきたかった」

――そして、できた?

「……できていたスね(笑)。あの日の自分はちゃんとやってくれました」

本当に幸運だったのは、自分が強くために必要だった試合をすることができてきたことです

――RIZINに出るまで、対戦相手でストライカーは2戦目の宇佐美正パトリック選手だけでした。あの時と今では、打撃はどこが一番違っていますか。

「倒すことができる。あの時は、遠いところからしかできなかった。それでも打撃は当てることができていましたが、組まれると全然で。だからこそ、組み技の練習ばかりを積んできました」

――MMAを知れば、慎重になる。分かっていないことが多かった時の方がアグレッシブだったというケースも少なくないです。ただ野村選手は、それに当てはまらなかったわけですね。

「正直レスラーとの試合ばかり続いていた時と比べると、今の方が全然楽しいです。やっと今、格闘技をやっている感覚になれました。レスラーと戦い続けたことで、我慢を覚えることができましたね。組みの強化に専念し、自信が持てたから打撃も変わる。結果、好きなことがMMAでできるようになりました。先に宿題を終わらせたから、好きに遊びに行けるような感じですね(笑)。

本当に幸運だったのは、自分が強くために必要だった試合をすることができてきたことです。試合を通して、勝手に強くなっているような。毎試合、与えられた課題を克服してきたような」

――ではテイクダウンができたグスタボ戦、接近戦を戦ったパトリッキー戦で自信が得られましたね。

「パトリッキーに勝てたことで、ちょっと自分への期待値が上りました。正直、自分のことを疑っているので。なのでケガをしたことなんて、どうでも良いです。パトリッキーに勝ったことも大きいですが、自分がどこまでできるのかを感じられるようになったことが大きいです。

以前から石渡(伸太郎)さんと『こういうことができれば、良いよね』という風に話をしてきました。それが最近では『これができるようになったのか』と言ってもれるようになって」

――打撃が好きに使えるようになれば、組まれて切るということではなく組ませないMMAが可能になりませんか。

「そこは江藤(公洋)さんとの試合で、少し感じることができました。それこそBRAVEの練習で原口伸に組まれると、凄く厳しいです。そうされないよう伸との練習では、触れられないことに徹するようにしています」

――それは伸選手にとっても、良い練習になるのではないですか。

「僕と伸はストロングポイントが全く違うから、エゴとエゴのぶつかり合いになって一番しんどいスパーになります。試合前は互いによくないイメージをつけたくないですけど、僕らが強くなるためには欠かすといけない、そんな意識です。だから僕はテイクダウン有りのスパーリングの打撃の方が、キックのスパーよりも強いと思います

逆にロータスでの岩本(健汰)さんとの練習は触れられてからの練習です。それが、寝技でやられないようになるためなので」

サトシ選手に極められなかったら、UFCでも極められない

――もしかしてサトシ選手との試合を熱望したのは、実戦で彼の寝技を味わうためですか。

「そうッスね。本当に、そこに合致する人が日本にいてくれて。しかも世界最高レベルで。ベルトを軽んじるわけではないですけど、DEEPのベルトもレスラーの江藤さんを相手に自分のやってきたことの答え合わせをしたかった試合に付随したモノでした。

だから、RIZINのライト級ではチャンピオンのサトシ選手が僕の好奇心を満たしてくれる相手なんです。本当にサトシ選手の強さを知りたい。触れたいし、超えたい。打撃のダメージは抜きにして、MMAグラップリングの展開のなかでサトシ選手に極められなかったら、UFCでも極められないと言っても良いぐらいの相手なので。王道のMMAから外れていて、あれだけ強いサトシ選手と戦いたいです。

サトシ選手と戦えるから、グラップリングに力を入れるわけじゃないんで。もう何年もロータスで揉まれてきました。朝早く起きて、2時間かけてロータスに通っていた。本当にちゃんとグラップリングをやってきて良かったと思っています。今度こそサトシ選手と戦うことになったら、火の中に飛び込むような気気持ちで向かっていきます」

――パトリッキー超えの対価はタイトル挑戦でなく、サトシ戦だと。

「それがRIZINで戦う理由です。実は佐伯(繁DEEP代表)さんからRIZINの話を頂いた時に『サトシ選手以外だったら行けます』って言ってしまったんですよね。そう言ってしまった自分が、嫌で。それって、違いますよね? 矛盾しているじゃないですか。一番強い人間がいるところで戦いたいのに、そんなこと言うなんて」

――いやぁ、筋が撮っていますね。ところで満員のさいたまスーパーアリーナで戦った収穫はありましたか。

「どれだけお客さんが入っていても、相手だけに集中できた。それが収穫ですね。もう、レフェリーの存在もほぼ見えていなかったです。あの環境でパトリッキーと戦わせてくれたRIZINに感謝しています」

30歳という年齢にモロにプレッシャーを感じているわけではないですが、やはりタイミングは大切にしたい

――目指すところは世界最高峰として、直近の平良達郎選手と中村倫也選手の勝利はどのように映りましたか。

「単純に日本人強いなって。フィジカルでも負けていないし、平良選手なんてフライ級なのにあんなにデカいのかって(笑)。倫也さんは顔つきが前と違っていて、膚の感じがメッチャ良くて『絶対勝つじゃん』と思いました。倫也さんからは、自分の得意じゃない場所で戦って強くなるという意識が凄く感じられます。強くなりたいから、試していますっていうところで倒している」

――野村選手と似ていますね。

「ハイ。伸びしろを創っている。今が集大成じゃないから」

――と同時にこの2試合で、RIZINで頑張って欲しいというファンも相当数いるかと思います。

「RIZINのおかげで、知名度が上がりました。さっきも言ったように、パトリッキーと戦わせてもらったことも含め感謝しかないです。そして、RIZINで戦い続けて欲しいという声があれば、それは嬉しいです。と同時に30歳という年齢にモロにプレッシャーを感じているわけではないですが、やはりタイミングは大切にしたい。

これまでもRIZINで戦う理由はサトシ選手という目標があったからで、『あと何試合だろう』と思っていました。それが次に戦えるところまできた。だから、そこはこれからとは別のところで感じる部分があります。とにかく9月には戦えなかったし、堀江選手が勝つこともあります。その結果が出るまでは、サトシ選手と戦うこと一択で。それからのことは、サトシ選手との試合が終わってから考えます」

――目の回復具合もありますが、現時点で次はどのように考えていますか。

「実は本当に名医の中の名医といわれる先生に、すぐに手術をしてもらって。本当だったから何カ月とかかるところ、すぐに練習も再開できそうなんです。もともと目の底でなくて、端の方に問題があって鼻の方に筋肉がよってしまって痛みを感じていたようで。眠れないぐらい、めちゃくちゃ痛かったのですが、そこを戻してもらったら痛みも全くなくて、腫れも収まっていたんです。今日、目の周囲が腫れているのはシャワーでつい鼻をかいでしまって……」

――えっ、それで空気が入ってしまったのですか!!

「そうなんです。それまでは。もう腫れも引いていたのに。次の受診の時には先生に怒られますね(笑)。だから、大晦日も大丈夫です。

9月の中旬ぐらいから普通に練習できると思います。それで名古屋大会が終わったら、ATTに行きます。堀口(恭司)選手がコンタクトを取ってくれていますし、堀口選手の試合が決まればサポートさせてもらえると嬉しいです。試合に向かう姿勢を見られるだけでも嬉しいですし。そこに触れるのも今後のためです」

■視聴方法(予定)
9月28日(日)
午前11時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■RIZIN51対戦カード

<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者]ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者]堀江圭功(日本)

<フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
[挑戦者]ビクター・コレスニック(ロシア)

<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
扇久保博正(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
元谷友貴(日本)
神龍誠(日本)

<RIZIN WORLD GP2025フライ級Tリザーブマッチ/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
山本アーセン(日本)

<RIZIN WORLD GP2025ヘビー級T決勝/5分3R>
マレク・サモチュク(ポーランド)
アレクサンダー・ソルダトキン(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
佐藤将光(日本)
ダニー・サバテロ(米国)

<バンタム級/5分3R>
梅野源治(日本)
芦澤竜誠(日本)

<フェザー級/5分3R>
高木凌(日本)
三宅輝砂(日本)

<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
ファン・イェーロウ(中国)

<フライ級/5分3R>
冨澤大智(日本)
平本丈(日本)

<フェザー級/5分3R>
大和哲也(日本)
奥山貴大(日本)

<100キロ契約/5分3R>
金田一孝介(日本)
チャートゥ・バンビロール(セネガル)

<ライト級/5分2R>
太田将吾(日本)
Street♡★Bob洸助(日本)

<バンタム級/5分2R>
山木麻弥(日本)
石坂空志(日本)

<フライ級/5分2R>
佐藤執斗(日本)
小林大介(日本)

<フェザー級/5分2R>
YUHEI(日本)
脇田仁(日本)

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45 DWCS Grachan Grachan77 MAX MMA MMAPLANET MMA甲子園 o RIZIN ROAD FC Road to UFC UFC YouTube ベ・ドンヒョン リー・カイウェン 中村京一郎 原口伸 大搗汰晟 小田魁斗 山田哲也 岩﨑ヒロユキ 弘中邦佳 村田俊 林RICE陽太 桜井隆多 櫻庭泰裕 海外 芳賀ビラル海 藤田大 足立晃基 青木忠秀 高橋孝徳

【Grachan77】スタートから4年、岩﨑ヒロユキ代表に訊く大阪大会の展開「発掘から育成の段階へ」

【写真】北海道出身の岩﨑代表だが、関西人が好きだという(C)SHOJIRO KAMEIKE

14日(日)、大阪府豊中市の176BOXでGrachan77が開催される。Grachan大阪大会は2021年にスタート。現在は年2回のペースで、アマチュア大会「Grachanチャレンジ」との同時開催となっている。
Text by Shojiro Kameike

今大会のメインは荒東”怪獣キラー”英貴が韓国のベ・ドンヒョンを挑戦者に迎えて行われるヘビー級選手権試合。コメインではウェルター級1位の青木忠秀が前ライト級王者の林RICE陽太の練習仲間対決を行う。8月30日に初の福岡大会を開催し、続いて11月9日は札幌大会を予定するなど、首都圏以外での開催についてGrachan岩﨑ヒロユキ代表に訊く。


発掘や育成を含めてもう一度、アマチュアからグラチャンをつくり直さないといけない

――久々の岩﨑代表インタビューとなります。よろしくお願いします。

「よろしくお願いします! そういえばMMAPLANETさんのリー・カイウェン選手インタビュー、すごく興味深かったです。カイウェン選手の考え方と、中村京一郎の考え方は似ていると思って。強い選手、勝ち上がる選手は同じ気持ちなんだな、って京一郎とも話していました」

――結果、Road to UFCフェザー級準決勝では中村選手がカイウェンを下して決勝に進みました。現在のグラチャンからRTUに向けた戦略は、どのように考えていますか。

「一応は3年連続、グラチャンのレギュラー参戦選手がRTUに出場しましたよね。来年もフライ級王者の小田魁斗が出場を希望していて、それと今はROAD FCに出場している原口伸も再々チャレンジを狙っています。今はRTUかDWCSを経由しないとUFCと契約するのは難しい。あとは海外から強豪を呼ぶという考えもありますが、それは意味がないと思っているんですよ」

――国際戦は意味がない、と?

「違います(苦笑)。日本ではなく海外で戦わないと、世界では勝てないでしょう。アウェイを体感しておくことで、いざRTUになっても勝つことができる。そのためにも豪州エターナルMMAや韓国ROAD FCを含めて、常に選手にとって経験になる場を開拓しています。そうしてグラチャンの場合は、目標がUFCになっていますね。

もちろんRIZINにも――28日の名古屋大会には、ライト級王者になった芳賀ビラル海が出場することになりました。それはそれで素晴らしいことだと思っています。目標はUFC1択ではなく、今は2択になっている。どちらにしてもグラチャンはゴールの大会ではなく、成長過程であり経験を積むための大会だと考えています」

――ただ厳しい言い方をすると中村選手、原口選手、そして小田選手の次にUFCを目指す存在がいるかどうか。

「いません!」

――……。

「だから発掘や育成を含めてもう一度、アマチュアからグラチャンをつくり直さないといけないですよね。去年ぐらいから、そう考えていました」

――昨年は12月大会で中村京一郎×原口伸という注目の一戦が予定されていたものの、中村選手の負傷により消滅してしまいました。

「京一郎が怪我した時、僕は伸に言ったんです。『試合がなくなって申し訳ない。でも正直、ホッとしたところもある』って」

――ホッとした、とは?

「本当なら京一郎と伸という強い2人のファイターが戦い、勝ったほうが上に行く。それが格闘技の醍醐味であり、成長過程の場であるグラチャンの役割だと思います。でもそれって本当にグラチャンでやって良いのかな、と考えてしまったんですよ。

結果2人の道は分かれて、京一郎がRTUに出ている。伸もROAD FCに出ながら、またRTUを目指している。それぞれの道があって、いずれ成長した時にまたその道が繋がるほうが良いのかな――とか。もしかしたら2人ともUFCに行って、オクタゴンで戦うことがあるかもしれないし、あるいはグラチャンに戻ってきて対戦するかもしれない。

実際のところ『改めて春にどうかな』という話もありました。この試合が実現すれば、みんな持ち上がってくれるでしょう。でも伸は早く海外で戦いたがっていたし、京一郎はRTUが決まりましたからね。結局……、自分はもともと単なる格闘技ファンだから、2人がUFCで戦う姿を見たいと思っちゃいました(笑)」

大阪大会は成功している。同じ形で、全国でやっていきたい

――アハハハ。そんななか今年は初の福岡大会を開催し、次に大阪大会と札幌大会を控えています。まず福岡大会の手応えはどうでしたか。

「福岡はメチャクチャ熱かったですね。初開催にしてはお客さんも結構来てくれて」

――福岡大会には、なぜ小田選手が出場しなかったのでしょうか。

「魁斗は福岡在住のチャンピオンだから、もちろん出てほしかったですよ。でも彼に海外からのオファーがあったので、『そっちを優先していいよ』と言いました。やっぱり小田魁斗という選手の将来を考えたら――彼の挑戦を応援する側に回ったんですよね。結局はいくつか話が来ていたのも流れてしまいましたけど」

――対して2021年にレギュラー化した大阪大会については危惧する面もあります。ここ最近は出場メンバーが固定しつつあり、今後どのように展開されていくのかと思っています。

「えっ、そうなんですね。僕の中で大阪大会は成功していますよ。先ほど『育成と発掘』というテーマを挙げたじゃないですか。今回の大阪大会に出る選手は、多くがアマチュア=グラチャンチャレンジを経験しているんです」

メインはヘビー級タイトルマッチ。韓国関係者によれば、挑戦者のべ・ドンヒョンは所属ジムの主要メンバーも同行し、ベルト獲得に向けて気合いが入りまくっているとのこと

――決定カードを見ながら、グラチャンチャレンジ経験者を教えてもらえますか。

「青木忠秀、八木匠、前田snake海、野村伶生、川畑翔聖——田中仁、岡田達郎もそうですね。藤田大地、櫻庭泰裕、高松愁、加々田優人、吉永光輝もチャレンジ経験者。あと別の話ですけど、足立晃基はMMA甲子園出身者で」

――全28選手中12選手というのは、大きな割合を占めていますね。

「だから時間が掛かって当然なんですよ。でもそのおかげで来年は年3回、大阪大会をやりたいと思っています」

――それだけ発掘と育成を行ってきたと、もっとアピールすれば良いのではないですか。

「いや、そのアピールって必要ですか?」

――う~ん……。

「これだけアマチュア大会をやってきたぞ、こんなにアマチュアから出ているぞ――それをオープンにしようとも思っていないんですよ。今回もインタビューだから答えている、というぐらいで。僕としては選手が育ってプロに出てくれることが嬉しいし、上がってきた選手にチャンスを与えることが自分の仕事であって。

だから今、大阪大会は発掘から育成の段階に移っているともいえます。グラチャンチャレンジを経験した選手のプロデビューに繋がっている。それは僕にとって成功なんですよ。次は大阪と同じ形で、福岡で発掘&育成をやっていきたいです。大阪と同じというのは、アマチュアとプロの試合を同じ日に開催し、アマチュアの子たちがプロの先輩たちの試合を見て『自分もああなりたい!』と思ってくれることが良い形で。やるからには常に3年後、5年後のことを考えていかないといけないです」

――なるほど。

「最近、『東京で大会を続けていく意味ってあるのかな』とすら考えてしまうんですよ。以前は練習環境も首都圏が中心だったじゃないですか。だけど今は名選手が引退して、地元に帰ってジムを開くことも多いですよね」

――特に福岡は弘中邦佳マスタージャパン代表をはじめ、そのケースが多いと思います。

「そうなんです。だから今後は大阪の発掘&育成をモデルケースに、福岡や札幌だけでなく全国でやっていきたいというプランもあります。……ちなみに今回のカードで『一番危惧している』と感じたのは何ですか」

青木×林RICEの勝者が山田哲也と対戦します

――コメインの青木×林RICEですね。ウェルター級1位であり大阪大会の軸となっている青木選手が、大阪在住だからといってライト級の林RICE選手と戦うというのは……。

意外な流れで成立した青木×林RICE。今大会のコメインであり、裏メインだ

「あぁ、そういうことですか。これはまず、林RICEがウェルター級に転向します。最初は青木が『ライト級でやりたい』と言っていて。それを聞いた林RICEが『青木さん、自分とやる気があるのか』と思ったらしいんです。

林RICEもライト級ではベルトも巻いたし、やれることをやり尽くした。だったら階級を上げよう――ということになったけど、僕としてはウェルター級転向初戦で青木戦は早いとは思ったんですよ。もともと青木と林RICEは仲が良いし」

――青木選手と林RICE選手は練習仲間ですよね。その点も「ここでこのカード!?」と思った要因ではあります。

「それで青木サイドに伝えたら数日後、『それって僕に勝てると思っているということですよね。だんだんムカついてきました。試合やります』という返事があって。2人の感情を別としても、青木はランキング1位で林RICEは元チャンピオンだから良いんじゃないかと思って組んだ試合です」

――そうだったのですか。

「青木がウェルター級王者決定トーナメントで負けたのは、まだプロで数戦しか経験していない時でした。今はしっかり勝ってきているし、この試合の勝者が次は山田哲也と対戦します。王者の桜井隆多は怪我もあるから、まずは暫定王座決定戦を行って、あとは隆多さんの復帰次第ですね。いずれにせよ、そのための青木×林RICEです」

■視聴方法(予定)
9月14日(日)午後12時30分~
GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■対戦カード

<ヘビー級選手権試合/5分3R>
[王者]荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
[挑戦者]ベ・ドンヒョン(韓国)

<ウェルター級/5分2R+ExR>
青木忠秀(日本)
林RICE陽太(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
高橋孝徳(日本)
大搗汰晟(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
八木匠(日本)
村田俊(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
アリアン・ナカハラ(カナダ)
村瀬賢心(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
前田snake海(日本)
野村伶生(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
増田比呂斗(日本)
川畑翔聖(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
田中仁(日本)
岡田達朗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
藤田大地(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
高松愁(日本)
松本将希(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
平野堅吾(日本)
加々田優人(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
天馬(日本)
田岡桂萌(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
足立晃基(日本)
セイヤ(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
麦谷悠成(日本)
吉永光輝(日本)

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Road To UFCシーズン4エピソード5&6:オッズ

UFC公式戦

シー・ミン 3.00
ブルーナ・ブラジル 1.33
ニャムジャルガル・トゥメンデムベレル 1.91
テランス・サエターン 1.77

UFC外のイベントでの初めてのUFC公式戦。UFCだとメインは5Rマッチだが、シー・ミン vs. ブルーナ・ブラジルが5Rで行われるかは不明(おそらく3Rマッチ)。

ライト級トーナメント準決勝

レン・ヤーウェイ 2.15
キム・サンウ1.65
パク・ジェヒョン 1.83
ドム・マー・ファン 1.83

エフェヴィガに勝ったマー・ファンだが、2年前に原口伸相手に判定負けしたジェヒョンにオッズではイーブン。

バンタム級トーナメント準決勝

ギエム・ヴァン・Y 2.50
ローレンス・ルイ 1.50
スーラン・ランボ 1.83
シン・カイ・シオン 1.83

井村をKOしたギエム・ヴァンはアンダードッグ。一回戦で秒殺KO勝ちして一気に注目選手となった19歳のスーラン・ランボだが、オッズでは伊藤空也をテイクダウンからのコントロールで下したシオンとイーブン。

フェザー級トーナメント準決勝

リー・カイウェン 1.95
中村京一郎 1.74
ユン・チャンミン 2.85
セバスチャン・サレイ 1.36

日本人唯一の勝ち残り・中村が2年前のファイナリストで神田コウヤにも勝っているカイウェン相手に微差ながらフェイバリット。

一回戦でDEEP王者青井に勝った格闘代理戦争出身のチャンミンはEternal MMAフェザー級王者サレイ相手にアンダードッグ。

フライ級トーナメント準決勝

イン・シュアイ 2.70
アーロン・タウ 1.40
アグラリ 1.37
ナムスライ・バトバヤル 2.80

一回戦で吉田開威に勝ったシュアイ、山内渉に勝ったバトバヤルはともにアンダードッグの評価。

Road To UFCウェルター級ワンマッチ

ジャン・ユンソン 1.65
キット・キャンベル 2.15

コリアンゾンビのZFNで佐藤天・阿部大治に勝ったユンソン vs. Road To UFC一回戦で行われたワンマッチで佐藤生虎に勝ったキャンベルという、日本人にゆかりのあるマッチメイク。勝ち方によってはここからUFC契約もあり得る。

第1試合開始は22日19時から。速報します。

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【RIZIN LANDMARK11】木村柊也、ケラモフとの激闘&プロ初黒星を振り返る「当てることはできても――」

【写真】大熱戦の中で1Rで行われた攻防が試合の趨勢を分けたのかもしれない(C)RIZIN FF

6月14日(土)に札幌市南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催されたRIZIN LANDMARK11 in Sapporoで、木村柊也がヴガール・ケラモフに判定負けを喫した。木村にとっては、これがプロ初黒星だった。
Text by Shojiro Kameike

プロデビュー以来5戦全KO勝ち、しかも平均試合タイムが61.2秒と驚異的な戦績を誇った木村を止めたのはケラモフだった。ケラモフは終始、テイクダウンからバックを狙い続け、木村の強打を封じ込める。試合は1Rに玖村が強烈なパウンドの連打を浴びせたが、以降はコントロールされてしまった形だ。初黒星、2R以降を戦ったのも初めて。しかし強豪外国人選手が揃うRIZINフェザー級において、木村が見せた課題と可能性とは。


触られる前に逃げるのは難しい。触られてから逃げるようにしないといけない

――ケラモフ戦についてまず、判定決着になった時に自分の負けだと思いましたか。

「はい、3-0で自分の負けだと思いました」

――テレビ解説を務めていた鈴木千裕選手は「ダメージ優先なら木村選手の判定勝ちもあり得る」といった旨の発言をしていました。そう考えると、どちらに判定が傾くか分からなかったです。

「あぁ、なるほど。自分としてはダメージを与えていた自覚はあります。でも3R通してコントロールしていたのはケラモフだったので、判定はケラモフだなと思っていましたね」

――ヒットとダメージは必ずしもイコールではありません。ヒットかダメージかでいえば、もちろん木村選手のパンチは当たっていました。そのヒットがダメージに繋がっている手応えはあったのですね。

「1Rめのパウンドは確実に効いている、という手応えがありました。でもポイントを見ると『ダメージとはみなされていなかったんだぁ……』と思って(苦笑)」

■ケラモフ×木村戦の判定結果

ジャッジ① ケラモフ [D 0-0/ A 0-0/ G 20-0]
ジャッジ② ケラモフ [D 0-0/ A 0-0/ G 20-0]
ジャッジ③ ケラモフ [D 0-0/ A 30-0/ G 20-0]
※D=ダメージ、A=アグレッシブネス、G=ジェネラルシップ

――判定結果だけ見ると、ケラモフの圧勝だったかもしれません。しかしながら木村選手の今後に対して期待の声が大きい内容であったことも事実です。たとえば1R開始早々、ケラモフがシングルレッグで組んできた際、木村選手は一度ヒザを着きながらも即立ち上がり、正対して離れた。あの瞬間、「これはいける」と感じなかったですか。

(C)RIZIN FF

「そうですね。今回の試合に向けてシングルレッグ対策をやってきました。ケラモフはシングルレッグで組んでから相当強い、取られた後は危ない。そんななかで実際に組まれてから逃げることができたので、自分の中でも『いけるんじゃないか』という気持ちはありました」

――RIZINのYouTubeチャンネルで公開された試合直後の映像では、チームメイトである原口伸選手の名前を出していました。そのシングルレッグ対策は、原口選手と行っていたのですか。

「はい。スピードもパワーもケラモフより伸君のほうが上ですよ。マジで凄いです」

――原口選手との練習では、どれくらい触らせないのか。触られても、どれくらい倒されないのかが気になります。

「ずっと一緒に練習していると、お互いにタイミングも分かってくるじゃないですか。それで五分の状態にはなってきました。でも一度触られると逃げられるかと言ったら、まだ10回中2回ぐらい逃げられるか、という感じですね。その2回がケラモフ戦で出たのかと思っています」

――それほどのレスリング技術を持っている選手と練習していることは大きいですね。BRAVEの場合、原口伸選手だけではなく。

「他にもたくさん強い選手がいて、練習もキツいですよ。いろんなタイプがいますから」

――アハハハ。ケラモフの組み方も単調になっていました。足の取り方を変えたのは、3Rにケラモフがバックに回った時、木村選手の右足をすくいに来た時ぐらいですか。

(C)RIZIN FF

「そうですね。基本的にシングルレッグばかりでした。相手との距離感については、ずっと絶妙な距離にいるようにしていて。ただ思った以上に手が長いのと、プラス低空飛行で真っ直ぐ突っ込んでくるので、『これは防ぎようがない』と思ったんですよ。触られる前に逃げるのは難しい。触られてから逃げるようにしないといけない、と」

――それは今回の試合がリングではなく、ケージであったことも影響していませんか。

「そもそも自分はケラモフと対戦するなら、絶対にケージのほうが良いと思っていました。リングならロープ際でケラモフがボディロックで組み、力で強引に持って行くじゃないですか。それができないので、絶対にケージのほうが良いと考えていたんです」

――対して木村選手もケージ際で倒されない体の位置、足の位置を展開していたように思います。そのケージレスリングは、今までの試合では見せていなかった部分ですよね。まずケージレスリングの展開になる前に倒していたのですが……。

(C)RIZIN FF

「そうですね。体の使い方さえちゃんとしていれば、ケラモフのレベルでも大丈夫なんだなって自信になりました」

――ケージレスリングだけでなく、あれだけグラウンドの攻防が展開されるのも初めてでした。

「自分としては、寝技の展開になったらもっと焦るのかなと思っていたんですよ。でも意外と冷静に対処できました」

パウンドだけじゃなく顔面へのヒザやサッカーボールキックを出していれば――

――1Rに木村選手がバックマウント、ボディトライアングルと固められながら、切り返してパウンドを連打する。あれは最初のハイライトであり、取材している側としても驚きと興奮で腰を上げてしまいました(笑)。

「あの展開も普段から練習していることなんです。ケラモフと戦えば何回かバックを取られることは想定していましたし、まず取られることは仕方ない。でも極めることは許さず、逃げることが一番で。その点はうまくいったかと思います。

(C)RIZIN FF

ただ自分がマウントを取った時、逆に焦ってしまいましたね。焦って決め(※日本拳法では一本に当たる打撃を「決め」と呼ぶ)急いでしまった。力み過ぎて、体力を一気に持っていかれてしまいました」

――マウントでしっかり抑え込むことができず、ケラモフは下から木村選手の右足を取って崩しに来た。あの展開は予想していなかったのではないですか。

「全く予想していなかったです。あの展開で足関を取る気はないけど、形に入ってきたのは凄いと思いました。あの形に入られるだけで、僕は殴ることができなくなる。僕の動きを止めるために入ってきたんでしょうね。自分は一回離れて、またスタンドで対峙しなきゃいけないじゃん、って(苦笑)」

――木村選手の中では、これまでの試合と同様に1Rで仕留めようと考えていたのでしょうか。

「もちろん今回も――ただ、自分の中では2~3Rに行くこともあると思っていたので、1Rで決めきれないのも想定内でした。だから初めての2R、3Rも特に何も変わらず、いつもと同じ感じで」

――2R、3Rも木村選手はパンチを当てていました。しかしKOできるほど当てきることはできなかった。その要因は何だったと思いますか。

「スタミナですね。当てることはできても、決めきるまでのスタミナがなかった。決めるためのパワード、しっかりケラモフに削られていました。

(C)RIZIN FF

2R以降、ケラモフも疲れていたと思うんです。自分としては、組まれるのはヤバイ。まず距離を取って様子を見つつ、当てにいこうと考えていました。そこにケラモフが突っ込んでくる。今かな、という時に組まれて、倒される。その繰り返しでした。ケラモフも打撃は付き合わず、ある程度誘ってから組もうとしていて。

自分は極めさせないし、逃げることができるとしても一回一回、スタンドに戻って距離設定をしなきゃいけない。そうなるとリズムは崩れますよね」

――ケラモフも途中からRNCを極めきるつもりはないように感じました。

(C)RIZIN FF

「そうですね。極めに来たのは1Rだけだったと思います。自分としてもフェイスロックに来ることは分かっていたので、ずらすことはできました。力で来ても痛くはないし、あれは大丈夫でした。すると強引に鼻を潰しに来て。

自分は口をふさがれていて、鼻呼吸しかできなかったので鼻を潰されると多少、体力が削られた面もありました。ケラモフもRNCが入らないから削ってきたのでしょうけど」

――試合後、ケラモフはインフルエンザの影響でコンディションが万全ではなかったというコメントを発していましたね。試合中、そういった面を感じることはありましたか。

「そういうのは何も感じなかったですね」

――では木村選手として「これをやっておけば良かった」と思う点はありますか。結果論であり、「たられば」になってしまいますが……。

「やっぱり1Rですね。自分が上になった時、パウンドだけじゃなく顔面へのヒザやサッカーボールキックを出していれば、展開も違っていたかもしれないです」

――確かに試合全体を通じて、木村選手はグラウンドのヒザやサッカーボールキックを出していませんでした。これまでのルールと異なると、咄嗟には出せないものですか。

「いや、殴っている時に出そうと思ったんですよ。でもヒザを出したらケラモフとの距離がさらに縮まるじゃないですか。そこで掴まれたらどうしようと考えてしまい、パンチだけという選択になってしまいました」

――ケラモフが下から足を取って崩してきたことが、木村選手の蹴りも封じることに繋がったのか。そう考えると深いです。

「アハハハ、そうですね。はい」

もっと自分を強くするためには2年ぐらい必要。できれば年内にもう1試合したいです

――プロ初黒星を喫したとはいえ、強豪外国人選手が集うRIZINフェザー級にあって、自信と希望が見えた試合内容だったかと思います。

「どうでしょうね? まだ自分がRIZINの中で、どのレベルにいるのかが分かっていないです。それこそケラモフがシェイドラエフと戦ってくれれば、一番分かりやすいかもしれないですけど」

(C)RIZIN FF

――公式発表によるとケラモフは「木村選手の打撃で顔面にヒビが入り、7月末に試合ができない」ということで、シェイドラエフ挑戦はなくなりました。それを聞いて「だったら自分がやりたい」とは考えなかったですか。

「いやいや、それはないですよ(笑)」

――ケラモフが負傷で長期欠場するとなれば、ひとまず王者シェイドラエフへの挑戦は無しとして、上位にいるのはクレベル選手、金原選手、鈴木選手……。

「あとはダウトベックですかね。バンタム級に落とすという話もありましたけど、まだフェザー級で試合が組まれていますし」

――ダウトベックとの打撃戦はスリリングで、ドキドキワクワクものです。

「そうですね。自分としては、まだ次に誰と戦いたいかというのはないです。でも今回で3R戦うことはどんなものか分かりましたし、しっかり修正して、もっと頭を使って戦うことができれば、もっと良いものを見せられると思います」

――ケラモフ戦でセコンドに就いていた野村駿太選手は試合後、木村選手についてSNSに「数年後RIZINのベルトを獲れる」と投稿していました。本人としては、何年後にRIZINのベルトへ辿り着くことができると思いますか。

「……2年ぐらいじゃないですかね」

――短すぎず長すぎず、超現実的な数字が出ました(笑)。

(C)RIZIN FF

「アハハハ。ケラモフ戦って、勝てばRIZINデビューから1年も経たずにタイトルマッチまで行ける最短ルートだったじゃないですか。だけど負けて、まだまだ自分もやらなきゃいけないことが多いのも分かって。もっと自分を強くするためには2年ぐらい必要かなって思います。そのためにも――まだ次の試合は決まっていないけど、できれば年内にもう1試合したいですね」

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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC73 パク・ヒョングン 原口伸

【Road FC73】原口がパク・ヒョングンに快勝。TD→ギロチンで圧力をかけ続け、2Rにキムラで仕留める

<65.8キロ契約/5分3R>
原口伸(日本)
Def.2R2分53秒 by キムラ
パク・ヒョングン(韓国)

ともにサウスポー。パク・ヒョングンが右ミドルを放った。左ローをバックステップでかわした原口が右ミドルを返す。パク・ヒョングンのローに合わせてテイクダウンを奪った原口。しかしパク・ヒョングンもシングルレッグからスクランブルへ。ガブってコントロールする原口は、パク・ヒョングンが起き上がった瞬間にダブルレッグで倒した。原口がケージに背中を着けたパク・ヒョングンを立たせず、背中を着かせる。パク・ヒョングンも上半身を起こすが、原口に首と足を抱えられて動けず。

原口が首に回してギロチンで絞め上げる。これを凌いだパク・ヒョングンがスタンドに戻り、ケージを背負いながらヒザ蹴りを繰り出した。その動きに合わせて飛び込んだ原口は、パク・ヒョングンに背中を着かせる。ハーフガードのパク・ヒョングンにしっかり背中を着かせて、パウンドで削りながら、再び体を起こしたパク・ヒョングンの首を抱える。ギロチンというよりもネックロックのような形で絞り上げるが、またも極まらず。パク・ヒョングンのダブルレッグを潰し、マウントを奪取して初回を終えた。

2R、パク・ヒョングンが右ジャブを突く。続いて右インローが原口の下腹部を捕らえ、試合が中断される。再開後、原口は右ガードを下げて構え、ニータップで飛び込んだ。パク・ヒョングンに尻もちを着かせ、そのままケージに押し込む。原口に足をコントロールされないよう、両足を畳むパク・ヒョングン。原口はやはり体を起こすパク・ヒョングンの首に右腕を回し、ギロチンで絞め上げる。パク・ヒョングンが首を抜くと、そのまま背中を着かせた。ハーフガードのパク・ヒョングンをパウンドとヒジで削る原口。左にパスしてノースサウスへ。すぐさまパク・ヒョングンの左腕を抱え、キムラでタップを奪った。

勝利した原口は「初めての一本勝ちなので今日は眠れなそうにありません(笑)。韓国の人たちは皆さん、暖かいです。昨日はスンドゥプでリカバリーしました。I Love Korea, Thank You」とコメントした。

敗れたパク・ヒョングンは「試合に勝つ自信があったのですが、勝てず本当に申し訳ありませんでした。サポートしてくれたチームの皆さん、本当にありがとうございました。7年間、ROADでたくさんの愛をもらいました。そろそろグローブを置く時が来て、少し複雑な気持ちです。正直、この場所を離れたくないという気持ちが強く、とても名残惜しいです。良い姿をお見せできず、本当にすみません。そんな私を支えてくれた皆さん、そしてジョン・ムンホン会長にも心から感謝しています。これからはリングの外でも一生懸命に生きていきます。ありがとうございました」と引退を表明。グローブをマットに置き、ケージを後にしている。


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