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【DEEP115】北岡悟が振り返るDEEP X BC対抗戦─02─「負けた人が考えていない感が出ちゃいました」

【写真】ユ・スヨン。この選手と交わることができることを北岡は、良いことだと言い切った(C)DEEP

9月18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP vs BLACK COMBATの対抗戦を北岡悟が振り返るインタビュー第2弾。
Text by Manabu Takashima

大島沙織の意外な敗北に続く、石司晃一と大原樹理のベルト流出劇に関して、北岡はどのような気持ちでいたのか。

<北岡悟のDEEP vs BLACK COMBAT対抗戦振り返り、Part.01はコチラから>


――それでも最後は足関節をパク・シユンに切り返されました。

「それは相手も組み技の技量を上げてきたということだと思います。大会が終わって青木真也さんから『韓国は柔術が盛んで、柔術のレベルは上がっている』という連絡があったんです。ちゃんと組み技も修練していて、その部分は次の試合にも表れていましたね」

――その次、ユ・スヨンが石司晃一選手に圧勝した試合になります。

「石司選手と戦ったユ・スヨンは、パンクラスに来ていましたよね。大橋悠一選手という期待されていた選手、組みができるけど殴り勝てる選手と戦ってパンチを纏めて秒殺した。しかも、結構バリバリの柔術家で。あの選手は強いですね」

――BLACK COMBATの試合を見て、ユ・スヨンは強いという認識はあったのですが。石司選手にあのような形で勝つとは思っていなかったです。

「日本でトップ10に入る実力の持ち主、石司選手はトップ5を狙うことができるトップ10の選手です。身体能力も高く、体も強い。その彼が下になってニーシールドとプッシュだけで返そうとしていたけど、普通に纏められましたね」

――ユ・スヨンの寝技のコントロール……技術力で完全に上回っていたように見えました。

「柔術でいえば青・紫帯と、黒帯の差のような上と下の攻防になりました。悪くない青帯、紫帯の動きを良い黒帯が抑えた――ような。そもそも上を取ったテイクダウンも、ハイクロッチから入って。石司選手から、あんなイージーにナイス・テイクダウン……当たり前のMMAテイクダウンを取った。凄いですよね、良い選手です」

――一部でキム・スーチョルより強いのではないかという声も挙がっています。

「それはやってみないと分からないけど、普通にRIZINのレベルであることは確かです。RIZINレベルというか、RIZINで上の方と――ベスト5と戦っても良いじゃないかという選手ですよね」

――Road to UFCに出ている韓国人選手より強いようにも見える。そういう選手を抱えることができるのは、ファイトマネーが良いから。Road to UFCに行こうとせず、BLACK COMBATで知名度を上げて、UFCを狙っているファイターがユ・スヨンだと思います。

「それは成功しているということですよね。BLACK COMBATはMMAで、Breaking Downのやっていることをしている。そういう良い選手が、DEEPと絡んでくれる。これは日本のMMAにとっても良いことです。

DEEPのチャンピオンになったのだから、防衛戦をすることになると聞いていますし。でも、めっちゃ強いですよ。ユ・スヨンは色々な日本人選手との試合が見てみたいですね」

――続く大原選手は、イ・ソンハにスロエフストレッチで一本負け。この試合はどのように捉えられていますか。北岡選手は大原選手と戦った当人ですが。

「これが一番悔しいと言っちゃあ、悔しい気がしますけど……。まぁ、しょうがないですよね。しょうがないです」

――大原選手はストライカーですが、組み技&寝技対策をしっかりとやっている選手だと思います。

「絶対にやっていますね。絶対に」

――その大原選手が仕留められた。

「まぁ、ちょっと動き方にはクエスチョンが残るディフェンスはしていました。ただし、体格的なところでまかり通っていた部分はあると思うんです。ぶっちゃけて僕の時も、テイクダウンとサブミッション・アタックはできているので……いや、自分の話はいいや(苦笑)」

――小金翔選手の対戦ではバックグラブを許し、ブレイクでスタンドに戻ったことがありました。

「上迫戦も微妙な節はありました。解説でも話したのですが、あの相手選手は、バックに回ると包めますもんね。容易に包めることができる。打撃でそこまで押しきれなかったことも、あの結果にもちろん通じているでしょうし。そこは総合力だから。結果的に大原選手には相性が良くなかったのかと。う~ん、まぁまぁまぁ――しょうがないです」

――では最終戦のヘビー級、酒井リョウ選手が腕十字でヤン・へジュンに下りました

「酒井選手は最近の試合で、良い勝ち方をしてきました。でも、総合格闘技だからね――と。解説では『ヘビー級なんで、複雑なことを考えずに』とか言っていて。そうしたら酒井選手がグワァっていくと、ヤン・ヘジュンが『ナイス・テイクダウン!!』と(笑)。で、ここからヤン・ヘジュンの抑え込みがメッチャ上手くて。ちょっと上の方で抑えているけど、ヘビー級なんで酒井選手も潜るとかできないじゃないですか。

酒井選手は後ろを向こうとしたけどできなくて。ヤン・ヘジュンは柔術的にも茶・黒の力がある。最低でも紫帯でしょう。マウント、S字マウント、腕十字と流れるような動きで仕留めました」

――試合タイムは1分32秒。防がれると下になって殴られるリスクのある腕十字をこの時間帯で狙うというのは……力の差を感じたのか。

「とにかく綺麗でしたね。しっかりと動けていますよ。まぁ、もともとミドル級の選手だったというのもあるけれど――総合格闘技ですからね」

――結果、DEEP側は最初の2試合の勝利後はチャンピオンが5連敗で完敗を喫しました。試合内容的に大島選手と戦ったパク・シユンは、大島選手の投げを許さなかった。ユ・スヨンとイ・ソンハ、そしてヤン・ヘジュンらは逆に一発で自分の形で持ち込んでいました。結果論として、対戦相手のことをしっかりと研究して、今回の試合に臨んでいたように感じました。

「いや、それは……本当はそこをやるものですからね。とにかく最初のアプローチで、やるべき形に持ち込むと差があるように感じられますしね」

――スクランブルに持ち込ませないで、コントロールして仕留めた。彼らが自分の間で戦ったのに対し、逆にパク・シユンは大島選手の間にさせなかった。

「まぁ1Rがあんな風なら、2Rからは変えないといけない。もちろん、僕らには分からない何かがあったというのは考えられますけど、普通は流れを変える戦いをしないといけないですよね。逆にいえば自分たちがラウンドを取っていると判断しているのか――ぐらいに思いました」

――韓国勢の取り組み方と、日本勢の取り組み方に差を感じた次第です。

「今回は特に、負けた人が考えていない感が出ちゃいましたね(苦笑)。負けた人たちの負け方はそうです。大島選手の敗北に関しては、韓国勢は個の力でなくて、チームの工夫で勝った。それが見えるから、パク・シユンを応援している人達からすると、熱いモノがこみあげてくる勝利ですよね。工夫や努力を感じられました」

<この項、続く>

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【DEEP115】あの惨敗を忘れてはならない。北岡悟がDEEP X BC対抗戦を振り返る─01─「大島だけは……」

【写真】終わってみればアウェイで圧勝。そして会場の雰囲気は決してアウェイでなかったBlack Combat勢(C)DEEP

9月18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP vs BLACK COMBATの対抗戦で、ホームのDEEPは2勝5敗と惨敗を喫した。
Text by Manabu Takashima

ヘビー級、ウェルター級、ライト級、バンタム級、JEWELSも含め2階級制覇、5人のチャンピオンが全て敗れるという想いもしない結末に終わった。今、国内で圧倒的に勢いがあるDEEPのトップが、韓国MMA界に伸し上がってきたBlack Combat勢に完敗。この情景を同大会のTV中継ブースから眺めていた北岡悟に、どう対抗戦を振り返ってもらった。

時間の流れが早く、一つの勝ち、一つの敗北が消化され忘れ去れる現代社会において、この敗北は胸にとどめておかなければならない。そのためにも北岡の感想をぜひとも聞きたかった。そして対抗戦には興味がないと企画そのものを根底から覆す発言が早々に聞かれたなかで一つ一つの勝負として、振り返ってくれた北岡の言葉から改めてMMAとは何かを考えさせられた。


――DEEP ✖ Black Combatの解説をされていましたが、DEEP勢が2勝5敗という予想外の惨敗に終わりました。今回はライト級ファイターとしてではなく、日本のMMA界関係者としてこの対抗戦について振り返っていただいたいと思っています。

「ハイ。解説もするのでBlack Combatの選手の試合を動画でチェックしようと思っていたのですが、ハングルで書いてあるからどこに何があるのか分からなくて(苦笑)。結果、MMAPLANETの中村拓己さんのプレビュー記事を読んで勉強したぐらいで。あとは大島沙緒里選手の相手のパク・シユンが、赤林檎選手と戦った試合だけYouTubeで視ることができました(笑)」

──そうなると我々もそうですが、勝敗予想をする時に過去の実績を重視する傾向になりがちです。

「そうですね。誰に勝っているのか、とか。そんなもんですよね」

──その線で行くとDEEPの4勝3敗、もしくは5勝2敗もあると思っていました。この辺り、北岡選手はどのように考えていましたか。

「結局、映像を視ることができなかったので──僕としては、大島選手だけは固い。大島選手はどう転んでも極めて勝つと思っていました。ただ、この取材を根底から覆してしまうのですが、当日もアナウンサーの方が対抗戦ムードを凄く大切にしていたけど、僕はもうそんな気持ちでは見たくなかったんです」

──本当に根底から覆してしまう一言です(笑)。

「フラットに見たいって、冷や水をぶっかけてしまって(笑)。高島さんも日本を強くしたいって、そういうナショナリズムを持っているじゃないですか」

──ナショナリズムというのか、やはり日本人選手がUFCで勝って欲しい。そこがこの仕事を続ける起因となり、帰結しています。

「僕、日本としてっていう気持ちが余りないんですよ。もちろん、近しい選手には強くなってほしいし勝って欲しい。でも日本でもそれほど関係ないジムと、海外のジムは変わりないというか……。いたずらなグローバルな気持ちがあるというか(笑)。協力し合える関係、リンクしている選手、練習を一緒にしていたり、それこそ過去に戦ったことがある選手が気になるし、勝って欲しいというような姿勢ですね。だからDEEPとBlack Combatの対抗戦でも韓国人選手の中で、仮に個人的に近い選手がいれば、その選手を応援しますし。

ぶっちゃけて僕にとっては平良達郎選手が、UFCで勝っていても外国人選手が勝っているのと変わりないんです。正直なことをいえば。まぁ、そういうところがあってDEEPという場所で、コレが行われているから、という想いはあるけど──別にそこまでではなくて」

──とはいえ今、国内でRIZINを除けば圧倒的に勢いのあるDEEPです。

「ハイ、まさに圧倒的に。その通りだと思います」

──対して、韓国MMA界を席巻しているのがBlack Combatです。両プロモーションの王者、あるいはトップ対決は日韓の力を見比べる良い機会であるとは思っていました。そういうなかで日本人選手と韓国人選手の対戦として──の第1試合、駒杵嵩大選手がキム・ソンウンに勝った時はどのような印象を韓国勢に持っていましたか。

「こんな感じかと、1試合目は思いました。キャリアも浅い選手ですし、謎のブリッジを決めるとか身体能力は高かったですが、こんな感じかっていう風でした。

駒杵選手は攻撃力があって良い選手だと分かっているので、こんな感じで始まるのかと。そんな風に見ていましたね」

──続いて解説で絶賛されていた青井人選手が、シン・スンミンにTKO勝ちして2連勝になりました。

「青井人選手は最初に出てきた時、児山(佳宏)君やタクミさんをぶっ飛ばしていたけど、その後はちょっと沈滞気味で、RIZINでもパッとしなかったので良い使われ方をしなかった。DEEPでも神田コウヤ選手にはヒジでやられていましたよね。だから、これだけ良いんだと……。

シン・スンミンも圧力がある選手で、結果的に相性が悪かった。今の青井選手とは。シン・スンミンは最後まで圧があったけど、それを青井選手が捌き切っていました。

ビビっていないし、バランスがずっと良いままでした。位置取りが良くて、打撃は細かいのも、強いのも変化を加えたのも出す。対角線の攻撃も良かったです。

加えてアプローチ・アタックも入れる。松嶋(こよみ)君とも『青井人が良かった』という話をしましたからね。それは青井人選手が、ここまで良すぎると神田選手とのタイトル戦の可能性があるから松嶋君の今後にも関わってくるからですけどね」

──それだけ良かったということですね。

「あれだけ良いと、否定できないです。相手もBlack Combatのチャンピオンだし、パン・ジェヒョクに勝っている。つまり、そういうことです。パン・ジェヒョクと戦っている日本人は(河名)マスト、亀井(晨佑)選手、そして透暉鷹選手ですよね……。うん、乱暴な三段論法でいえば青井人の方が強いだろって。レベルは、そりゃそうだろって」

──この試合で覚醒したという感覚ですか。

「いや、状態が整ったということじゃないでしょうか。元々良いモノがあり、ここまで仕上った。選手として整った状態じゃないかと思います」

──続いてウェルター級王者の鈴木槙吾選手が、ミドル級で戦ってチェ・ジュンソにKO負けを喫しました。

「ちょっと体格差のある相手が、リーチ差を生かしたジャブを突いてきた。相手としては当たり前のことをやったに過ぎない試合です」

──チェ・ジュンソは均整が取れていました。

「鈴木選手も打撃に良いモノがあって、復帰後は住村(竜市朗)さんと阿部(大治)をKOしている。その割に、厳しかったですね」

──そして絶対だと思っていた大島選手の敗北です。

「大島選手の試合だけは、対戦相手の勉強を事前にできていたので。パク・シユンは赤林檎選手を相手にテイクダウンも取れなかったし、打撃でボコボコにはされていないけどまぁ勝ち目はなかった。対して大島選手は浅倉カンナ選手、山本美憂選手に勝っていて。パク・シウと1勝1敗の選手で、日本ではミクロ級は当然としてアトム級でもトップの選手です。

ただパンチを練習していて、それを出して組んでとパク・シユン戦ではなくて、この先のことを見越した戦いをしていたように感じました。まぁ、それも選手としてやって然りなんですけどね。ただし、試合をリードされていたのに戦い方を変えなかったのは、どうなのかと。

スパーリングや、グラップリングの試合だったら、大島選手が極めてしまうと思います。だから、これはMMAの試合ならでは。そう思います。

大島選手の気強さ、良さは出ていたと思いますが、MMAとしては良くなかったです。ダブルレッグとかもともとある選手ではない印象ですけど、そこで引き込んでからのアテンプトはあった。この試合に勝つなら、あの仕掛けは悪くないし、賢い選択だったと思います」

<この項、続く>

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【Pancrase337】北岡イズム。葛西和希戦へ、松岡嵩志─02─「どうにかなるは、勝負じゃなくて博打」

【写真】濃いキャリアを送っている松岡。さらに濃くするために負けられない葛西戦だ(C)MMAPLANET

明日24日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337で、葛西和希と対戦する松岡嵩志のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

右を主体にKOを生み出してきた松岡だが、トップ選手との対戦が増えるにつれ、右を打つ瞬間を狙われることも増えてきた。そんななか、松岡はいかに「自分の弱さ」を克服してきたのか。前回の岡野戦で進化した姿を見せた松岡が語る葛西戦と、北岡悟イズム――。

<松岡嵩志インタビューPart.01はコチラから>


――岸本戦に続く粕谷優介戦は、衝撃のKO劇でした。

「ちょうど粕谷選手が調子を落としていた時期だったと思います。でも、そのチャンスをモノにできたことは大きかったですね。以降は対戦相手に実力者が続くようになって」

――粕谷戦のあとは松本光史選手、冨樫健一郎選手、雑賀ヤン坊達也選手、そして岡野裕城選手と対戦しています。文字通り強豪と対戦し続けていますね。

「勝った試合も負けた試合も、胸を張って『強い相手だ』と言える選手ばかりでした」

――仰る通りです。ただ、松岡選手といえば右ストレートが強いというイメージがありました。しかし松本戦と雑賀戦は松岡選手の右にパンチを合わせてきました。

「正直、あの2人が素晴らしい選手であることは間違いないです。松本さんは今でも一緒に練習させてもらっていて。メチャクチャ強いですし。雑賀選手も試合前から『シンドイ相手だな』と思っていました。それよりも自分の弱い部分が出てしまいました。

最初に試合をコントロールし始めたのは自分なんですよね。それは2人の強さに焦りを感じて、早く試合を決めたいと思ってしまったからなんです。それで突っ込んで、負けてしまう。今までのKO負けも全て同じで、弱い自分が出てしまって負けることが多かったので。この2試合も相手のプレッシャーが強いからこそ、それが出てしまったんですけど……。あれは北岡さんからも『技術で負けたわけじゃないけど、気持ちの面が出てしまうけど、この結果になってしまうよね』という話をしてもらいました」

――直近の岡野戦は、2つの敗戦を踏まえて戦術の変更があったのですか。

「戦術というよりは、とにかく突っ込まないようにしました。自分にとって良い状況になったり、あるいは自分が追い込まれた時には、どうしても得意な右に頼ってしまいますよね。右を当てればどうにかなるというのは勝負じゃなくて博打ですから」

――「勝負ではなく博打」、とても良い言葉です。

「そういう意味では、岡野選手との試合は良かったと思います。岡野選手のジャブは本当に凄くて、それでも我慢して蹴ったり、テイクダウンのフェイントを混ぜたりして勝負できたので。あまり自分が崩れることもなく勝てたので、自分の中では満足しています」

――岡野選手が左ジャブを出してくると、右を被せるかインサイドから打ち込みたくはなりませんでしたか。

「やっぱり狙ってしまうところはありました。でも岡野選手のリーチが長いのと、顔を後ろに背けるディフェンスをするので、右クロスは当たりづらくて。それも踏まえて左フックまで返して。右は打ちたくなります。要は、いかにして良い右を打ち込むか。重要なのは、そこですよね」

――もうひとつ、松岡選手といえばローの強烈さが印象深いです。ローが当たっている時ほど右ストレートも当たるようになっていて。

「そうですね。岡野戦でも右ローがバシバシ当たっていて。蹴ると体のバランスが良くなります。実は冨樫さんとの試合は足を痛めていて、『これは蹴れないな』と思っていたんです」

――えっ! でもバシバシ蹴っていましたよね。

「アハハハ、そうなんですよ(笑)。試合前は、たとえ蹴れなくても蹴るフェイントを入れれば体のバランスが戻ってくるから、フェイントだけは入れていこうという話をしていました。だから蹴りは生命線というか、すごく重要な武器です」

――次に対戦する葛西選手も蹴りが得意なファイターです。

「柔道出身だからグラップリングをやるのかと思ったら、最近はキレのある蹴りを打ってきますよね。負けたけど粕谷選手との試合も良かったですし、あの小気味よい蹴りは僕も嫌いじゃないです(笑)」

――対戦相手の蹴りが好みですか(笑)。

「粕谷選手はメチャクチャ強くて、あの試合を物差しとしては考えられないですよね。僕と粕谷選手では違いすぎるという意味で。僕には粕谷選手ほどのテイクダウンやグラップリング力はない一方で、打撃面では粕谷選手ではなく葛西選手のほうがコントロールしていたと思います。とにかく次の葛西戦が厳しい試合になることは間違いないです」

――その葛西戦では、どういった試合を見せたいですか。

「正直、試合で何かを見せるということは考えたことがないです。もちろん良い試合、良いKOを見せることができれば、それに越したことはないです。でも勝負をしていれば、ハマる人にはハマると思いますし。僕としては勝ちを求めるだけで、自分が勝ちに行く過程で何かを見せられたら――あとは観ている人が判断してほしいです」

――その言葉はまさに北岡イズムですね。

「あぁ、確かにそうですね。でもそれは北岡さんにお世話になるなかで、僕が北岡さんに染まってきたわけじゃないんですよ。ロータスに行きたいと連絡する前から、北岡さんの意見に共感することが多くて。だから僕のほうから北岡さんに『練習させてもらいたい』と連絡しました。僕も勝利至上主義なので」

■Pancrase337計量結果

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑:65.75キロ
新居すぐる:65.65キロ

<ウェルター級/5分3R>
藤田大:75.5キロ
住村竜市朗:77.55キロ

<ストロー級/5分3R>
八田亮:52.75キロ→52.6キロ
黒澤亮平:52.55キロ

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太:76.65キロ→77.55キロ
川中孝浩:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.35キロ
河村泰博:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
平田直樹:66.25キロ
遠藤来生:66.0キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:57.05キロ
ムハンマド・サロハイディノフ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.55キロ
神谷大智:70.55キロ

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
安藤武尊:61.0キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.15キロ
葛西和希:70.6キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.85キロ
高本千代:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒:61.8キロ→61.65キロ
笹晋久:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
梅原規祥:57.05キロ
饒平名知靖:56.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:77.5キロ
渡邉ショーン:77.0キロ

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Black Combat CORO DEEP DEEP116 MMA MMAPLANET o 元谷友貴 力也 北岡悟 小金翔 朝倉海 泉武志 泰斗 野村駿太 雅駿介 鹿志村仁之介

【DEEP116】トップ戦線返り咲きへ最後の関門、北岡悟が泉武志と対戦。ATTの元谷✖CORO、窪田✖雅も

【写真】勝負論のみの対戦 (C)MMAPLANET

15日(金)、DEEPより11月11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP116 IMPACTの対戦カード第一弾の発表があった。
Text by Manabu Takashima

3日後に同所でBlack Combatとの対抗戦を行うDEEPだが、今日のリリースで2カ月後に元谷友貴✖CORO、北岡悟✖泉武志、久保田泰斗✖雅駿介、橋本雄大✖鹿志村仁之介を実現することを明らかとした。


5月に朝倉海に敗れた元谷は、出稽古先だったATTに所属することは発表し、ATTファイターとして2021年2月以来のDEEP出場を果たす。対戦相手のCOROはバンタム級暫定王座を失い、5月に力也を三角絞めで破っているとはいえ、過去の実績でいえば元谷が優位と見られるマッチアップだ。それだけにここで星を落とせば、ATT所属という選択に疑問符がつくファイトとなる。

引き分けを挟んで7連敗から、2023年は3連勝中の北岡は2016年全日本選手権グレコローマンレスリング66キロ優勝、2017年アジア選手権71キロ級優勝、同年には世界選手権出場のエリートレスラー=泉との対戦となった。

泉のMMA歴は1年7カ月で戦績は4勝2敗。デビュー戦ではグラント・ボグダノフにグラップリングや打撃でなく、レスリングでも遅れを取るという洗礼を浴び、2戦目の野村駿太にレスリングのアドバンテージを見せつけるに至らず、スプリット判定負けを喫している。とはいえ、それからは3連勝しており、この7月には北岡が2020年にIsmルールで引き分けた小金翔をテイクダウン&コントロ―ルで削って判定勝ちを収めている。

打撃は荒くてパワフル。そのまま力で攻めてレスリングが、力の抜けが感じられるようになっており、北岡としては打撃を散らして組んでテイクダウンという──現状の勝利の方程式が、さらに上の相手に通用するのか真価が問われる一戦となる。あるいはトップゲームでなく、テイクダウンにギロチンを合わせることを軸に下になってもスイープやスクランブルで攻略していくのか。泉の足ではない、ボディロックの状態でのテイクダウンの仕掛けに対し、北岡がどのようなりリアクションを取るのか。組まれても削ることができれば、逆に打撃で削ることもあり得る北岡だ。

北岡のライト級トップ戦線返り咲きへ、─最後の関門と捉えることができる今回の泉との試合、結果は当然として内容如何と負傷の有無で大晦日が見えてくる大切な一戦となろう。

3年のブランクを経てバンタム級で復帰すると、8カ月で3連勝した窪田がキャリア13年目のブレイクをより確実とするために、雅と戦うバンタム級の興味深い。その窪田はDEEPバンタム級戦で、まだ南洋から北上中という状況ではいるが、ここから台風の目となるやもしれない勢いを持つ。一方で雅はここ2戦はムエタイよりも、組んでトップ奪取して勝ち切るという印象が強い。依然として倒した後の処理には課題が残っているが、組み勝てることで原点回帰の打撃、組&打の融合に近づいたという見方もできる。ともに上り調子、互いにネクストレベルを目指す注目の一戦だ。

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DEEP MMA NARIAGARI o ONE RIZIN RYO RYOGA   キック パンクラス ボクシング 住村竜市朗 北岡悟 大木良太 朝太 皇治 竹浦正起 赤沢幸典 青木真也

『DEEP vs. NARIAGARI』試合結果

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▼第11試合 DEEPライト級 5分3R
〇北岡 悟(パンクラスイズム横浜)
判定2-1 ※28-29、29-28×2
×大木良太(KRAZY BEE)

▼第10試合 エキシビション 柔術タッグマッチ 6分1R
―皇治(TEAM ONE)& 住村竜市朗(TEAM ONE)
勝敗無し
―青木真也(フリー)& 竹浦正起(CARPE DIEM)

▼第9試合 DEEPvs.NARIAGARI MMAルール メガトン級 5分2R
〇赤沢幸典(Tristar Gym日本館/Team Cloud)
TKO 1R 2分00秒 ※レフェリーストップ
×朝太(NARIAGARI)

▼第8試合 DEEPvs.NARIAGARI MMAルール 68.0kg 5分2R
〇立成洋太(パエストラ松戸)
KO 1R 4分05秒 ※右フック
×雄貴(NARIAGARI)

▼第7試合 DEEPvs.NARIAGARI キックルール 60.0kg 3分2R
×RYOGA(フリー)
KO 1R 2分40秒 ※右フック
〇吉田 仁(NARIAGARI)

▼第6試合 DEEPvs.NARIAGARI MMAルール 58.0kg 5分2R
〇多湖リキト(ネックス)
一本 2R 3分23秒 ※腕十字
×悠里(NARIAGARI)

▼第5試合 DEEPvs.NARIAGARI キックルール フライ級 3分2R
×琥(K-Clann)
1R 1分29秒 ※3ノックダウン
〇元太郎(NARIAGARI)

▼第4試合 エキシビションマッチ 2分2R(※1R目キックボクシング+2R目MMA)
×城戸康裕(谷山ジム)
2R フロントチョーク
〇平山 迅(TEAM ONE)
※エキシビションのため勝敗は無し。

▼第3試合 DEEPライト級 5分2R
〇井上竜旗(AACC)
判定3-0 19-19(マスト井上)×2、20-18
×中谷優我(BRAVE)

▼第2試合 NARIAGARI キックルール 68kg 3分2R
×レイヤ(華王州)
判定1-2 ※19-20×2、20-19
〇来希(TEAM ONE)

▼第1試合 NARIAGARI キックルール 69kg 3分2R
〇豊樹(フリー)
KO 2R 2分53秒 ※右ハイキック
×ハルゴング(フリー)

 7月23日にニューピアホールで開催された『DEEP vs. NARIAGARI』の試合結果。メインイベントは北岡悟が大木良太に判定勝ちし3連勝。試合後にはRIZIN再出場をアピールするとともに公開プロポーズ(お相手は19歳!)を成功させています。

 DEEP vs. NARIAGARIの対抗戦はDEEPが3勝2敗と勝ち越してます。続きを読む・・・
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【DEEP x NARIAGARI】大木のヒジを受けながら組み続けた北岡がスプリット判定勝利~公開プロポーズに成功

【写真】プロポーズに成功した北岡が雄たけびを挙げた(C)MATSUNAO KOKUBO

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
大木良太(日本)

ともにサウスポー。北岡が左ローからテイクダウンをうかがう。北岡のシングルレッグをバックステップでかわす大木。パンチの打ち合いから北岡が大木の右足にシングルレッグで組みつき、ケージに押し込んでダブルレッグに切り替えた。大木は左腕を差し入れるも、尻もちを着かされた。

大木は背中をケージにつけたまま。北岡が大木の右足をすくい上げ、大木が立ち上がったところで左腕を大木の首に巻きつけにいく。大木が下がると、すかさず北岡が再び大木に尻もちを着かせた。大木の右足を抑えた北岡、大木はオーバーフックから立ち上がる。北岡は右腕を差し上げ、左拳で削りつつボディロックへ。さらにダブルレッグに切り替えたところで初回が終了した。

2R、距離を詰めて来る大木に対し、北岡が頭を振りながら左ローを見せる。一旦下がってから一気に飛び込む北岡が、またも大木に尻もちを着かせた。大木は背中をケージに着けている。大木が立ち上がると、北岡はシングルレッグへ。大木が左腕を差し上げて体勢を入れ替えた。

大木は北岡をケージに押し込み、左肩を叩きつけていく。右ヒジを打ち込んでくる北岡を、大木は押し込みながらヒザで削る。北岡が右腕を差し上げ、大木をケージに押し込む。初回と同様、ダブルレッグに切り替えて2R終了のゴングを聞いた。

最終回、距離を詰めてくる大木に対し、北岡が組むチャンスをうかがっているか。北岡のパンチをかわした大木が右ジャブと右ローで北岡にケージを背負わせた。それでも北岡は前に出て、シングルレッグからドライブする。大木の右足にハイクロッチで組んだ北岡。大木は北岡の頭部に右ヒジを突き刺していく。右足を掴まれながらサイドに動いた大木が右ヒジを連打する。

ヒジをもらいながらも北岡が大木を押し込み続ける。北岡はダブルレッグに切り替えるも、大木がスプロールしつつパンチとヒジを打ち込む。残り1分で大木が手数を増やすが、ケージに押し込まれている状態は変わらない。北岡がダブルレッグに切り替えると、大木が左腕を差し上げ、体勢を入れ替えて左右のヒザをボディに入れて試合を終えた。

裁定はスプリットで北岡の勝利に。レフェリーに手を上げられた北岡は喜びを露わにし、ケージサイドにいた榊原信行RIZIN代表に話しかけていた。

「久々ですね、マイク。メインをやらせてもらって、僕は必死に勝とうとしているのを表現できたから良いです」と語った北岡は、パンクラスイズム横浜所属の天野心愛さんをケージに上げ、公開プロポーズを行って成功させた。


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【DEEP x NARIAGARI】大木良太戦へ、北岡悟「強い相手に勝つためにずっとやってきたわけだから。ずっと」

【写真】このタイミングでボイスレコーダーの前で話すことが異例で。そして、最も簡潔に北岡悟を表現する言葉が聞かれた(C)MMAPLANET

本日23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP vs NARIAGARIのメインで大木良太と対戦する北岡悟。

2月、5月と連勝し、今回の試合に臨むこととなった。そんな北岡が異例の計量前の取材に応じてくれた。計量前の選手と言葉を交わすことはあっても挨拶程度。そのなかで北岡はこちらの取材スケジュールを考慮し、その場で取材に応じた。この事実、そして語られた言葉、この数分後に始まった計量での所作の全てが、北岡悟だ。


──計量前なのに、ありがとうございます。

「ハイ」

──しかし、こちらの事情をくみ取っていただきこのタイミングで話を聞かせてもらえるということですが、それが可能だけ計量前でも体調が良いということでしょうか。

「いえ(苦笑)。そんなことないけど、事情をくみ取って受けているということです」

──本当にありがとうございます。明日戦う大木選手、この2連勝を経て目指すところまでの過程にあるなかで、しっかりと段階を踏んで戦う相手になります。

「ハイ、分かっています。ただ、『ここで勝ったら』とかっていうよりも、良い準備ができているので『これでどうなのか』という感じです」

──北岡選手のなかでも2月、5月よりも強敵だという認識ですか。

「そういう意識ではないです。相手ではなくて、強い相手に勝つためにずっとやってきたわけだから。今までも……この2試合も、それまでもずっとそうやって取り組んできました。継続しての今なので。それでたまたま──たまたまじゃないんだけど、このタイミングでこの相手と戦うということです」

──仮に連勝した相手よりも、力のない選手ならやることはなかった?

「そういうゴチャゴチャした考えでやっていないから。うん、まぁ……例えそういうこともあっても、今から計量っていうときにそんなゴチャゴチャしたことは頭にないです。そんなゴチャゴチャした感じじゃない」

──ただ、目の前の相手と戦うと。

「強い相手に勝つ。勝てる自分を創る」

──いずれにせよ、肌の艶や声の張りという部分で仕上がりの良さは伺えます。

「そうですか。いやぁ……いやいやいやいや(苦笑)。ハイ。まぁ、今日のこの大会だと皆……ただ体重を測りにきただけでしょ。そいつらとちげぇからな」

──そこです。北岡選手が続けてきたことと、明日の試合に出る選手たち。同じじゃないという気持ちで臨むということですね。

「別に改めていう必要はないと思います」

■視聴方法(予定)
7月23日(日・日本時間)
午後2時45分~SmartNews

■ DEEP vs NARIAGARI

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.65キロ
大木良太:70.8キロ

<エキシビション/6分1R>
皇治&住村竜市朗:──キロ
青木真也&竹浦正起:──キロ

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典:105.9キロ
朝太:98.05キロ

<68キロ契約/5分2R>
立成洋太:67.55キロ
雄貴:67.05キロ

<キック60キロ契約/3分2R>
RYOGA:59.85キロ
吉田仁:59.9キロ

<58キロ契約/5分2R>
多湖リキト:57.85キロ
悠里:57.55キロ

<キック・フライ級/3分2R>
琥:57.05キロ
元太郎:56.75キロ

<エキシビション/2分2R>
城戸康裕:──キロ
平山迅:──キロ

<ライト級/5分2R>
井上竜旗:70.7キロ
中谷優我:70.4キロ

<キック68キロ契約/3分2R>
レイヤ:68.50キロ→67.35キロ
来希:67.75キロ

<キック69キロ契約/3分2R>
豊樹:68.6キロ
ハルゴング:68.85キロ

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【DEEP x NARIAGARI】計量終了 北岡悟の所作に見える矜持。頭突き関して、敢えてこちら側の意見を──

【写真】いつもと変わらず、それが北岡のプライド(C)MMAPLANET

明日23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP vs NARIAGARIの計量が、22日(土)に渋谷区のスマートニュース渋谷オフィス2Fで行われた。

6月16日の会見時に「自分がMMAをやることが大切。いつも通りゴロゴロ抱き合います」という発言をしていた北岡は、まさに計量台の上でもルーティンのように左手の先をショーツに差しいれ、コメントも「頑張ります」の一言のみ。

自身が戦ってきたフィールドとNARIAGARI勢とは違うという自負を──そのいつも通りの所作で見せていた。

あえてこちら側という表現を使うと、「プロだ。アマだ、関係ない」と言いって互いに違いを強調しつつも、こちら側のファイターにもDEEPの計量時には、見せないような言動を取るケースも見られた。そこは完全にNARIAGARIのペースにはまっているといえるだろう。


DEEP✖NARIAGARIの大将戦で朝太と対戦する赤沢幸典は、「やっぱりおめめが可愛い。赤ちゃんハイハイしますよ。明日は」と赤ん坊の人形を持って挑発されても、「じいちゃん、ハイハイさせようかと思います」と良い具合に反応していた。

そんななか、NARIAGARIの一戦としてキックマッチでハルゴングと対戦する豊樹が、フェイスオフで思い切り頭突きを見舞い、互いの額がぶつかると嫌な音が計量会場に響き渡るということがあった。

トラッシュトーク、胸を合わせる。相手の胸を押しのける。メンチの切り合い。あるいは額をつけあう。それらの行為は試合を盛り上げるために──好き嫌いはあっても、MMAやプロ格闘技に付随しており許容範囲ともいえる。

しかし、こちら側から見るとのあの頭突きはやりすぎ──試合の前日に、戦う身をアクシデントでなくインシデントで傷つける行為は言語道断だ。

気になるのは、本気であそこまでぶつけるつもりだったのか。あるいは、そこまでのやるつもりはなくて、勢よくぶつけてしまったのか。いずれにせよ鼻や目尻を狙ったわけではなく、対戦相手を傷つけようという気はなかったに違いない。あくまでも、明日の試合を盛り上げるための行為。ならば、やはりやり過ぎだ。翌日にルールある試合を戦い、普段の練習の成果を発揮して勝利を目指すのであれば、前日に相手を攻撃するのは業務上過失、お互いの合意なく仕掛けたのであれば傷害事件だ。

その体躯を見れば、明日のためにしんどい想いをして、強さを追求してきたのはNARIAGARI勢もDEEP勢も変わりない。実際、第2試合のキックでレイヤと戦う来希が、対戦相手の体重オーバーを猛烈に非難している(再計量でレイヤはパス)。それだけ体重を落とすことにも懸命に取り組んでいるのだから、心身ともにエネルギーは明日まで貯めるべき。

そして、「こういうものだから」とあの頭突きがまかり通るのであれば、こちら側とはジャンルの違うもの。ジャンルが違うモノが交わるのであれば、どちらかの土俵に上がるべきで中間地点の交差は、アンバランスで危ういと言わざるを得ない。

なお計量後に佐伯繁代表と皇治の両者が明日に向けての意気込みを語り、「負けた方が頭を丸める」という段になると、皇治は自身でなくスタッフ、挙句の果てに「ずっとお世話になっている熊久保さんに丸めてもらいます」と発言。ゴング格闘技、熊久保英幸記者の稲刈りが終わった後の稲穂まで刈り取ろうという発言に会場は笑いに包まれた。

■視聴方法(予定)
7月23日(日・日本時間)
午後2時45分~SmartNews

■ DEEP vs NARIAGARI計量結果

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.65キロ
大木良太:70.8キロ

<エキシビション/6分1R>
皇治&住村竜市朗:──キロ
青木真也&竹浦正起:──キロ

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典:105.9キロ
朝太:98.05キロ

<68キロ契約/5分2R>
立成洋太:67.55キロ
雄貴:67.05キロ

<キック60キロ契約/3分2R>
RYOGA:59.85キロ
吉田仁:59.9キロ

<58キロ契約/5分2R>
多湖リキト:57.85キロ
悠里:57.55キロ

<キック・フライ級/3分2R>
琥:57.05キロ
元太郎:56.75キロ

<エキシビション/2分2R>
城戸康裕:──キロ
平山迅:──キロ

<ライト級/5分2R>
井上竜旗:70.7キロ
中谷優我:70.4キロ

<キック68キロ契約/3分2R>
レイヤ:68.50キロ→67.35キロ
来希:67.75キロ

<キック69キロ契約/3分2R>
豊樹:68.6キロ
ハルゴング:68.85キロ

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【DEEP X NARIAGARI】「今までの自分とは違うものを感じています」北岡悟戦前の大木良太─02─

【写真】スキンヘッドになり、受ける印象が若干変わった大木。北岡にとって過去2戦より、厳しい試合──望んできた状況に近づいているマッチアップだ (C)MMAPLANET

23日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催される『DEEP×NARIAGARI』のメインで、北岡悟と対戦する大木良太のインタビュー後編。

幼少時代からJリーグを目指してサッカーを続けていた大木が、なぜ空手からMMAを始めることになったのか。

そのキャリアを訊くと、現在の大木のファイトスタイルが明確になってくる。とはいえ大木は現在2連敗中で、北岡悟に勝利して再びベルトを目指すことができるか――決戦への意気込みを語ってくれた。

<大木良太インタビューPart.01はコチラから>


――サッカーを辞めたあと、大学在学中に大阪で空手の道場に入ったのですか。

「はい。空手はフルコンの試合に出ていました。今も蹴りについては空手をやっている時に習ったことを、そのまま生かしているという感じで。あとはサッカーですね」

――……どういうことでしょう?

「ずっとサッカーをやってきたおかげなのか、他のスポーツをやっても『全くできない』という経験はなかったです。空手を始めた時も、すぐに試合に出してもらえたり」

――なるほど。サッカーは競技人口も多いですし、その中で鍛えられていれば体の動かし方も含めて、基礎は違うかもしれません。

「しっかり野球をやっていた人もそうですよね。特に野球の投げ方とパンチの打ち方は、動作が同じところもあるらしくて。空手の道場へ見学に行った時、ミットを蹴ったら『蹴りが良いね!』って褒められたんですよ。空手だったら試合で人間を蹴って良いじゃないですか。それが面白いなと思って空手を始めました」

──蹴る対象がボールから人間に替わったわけですね(笑)。

「アハハハ。実際、ボールを蹴るよりもハイキックで顔面を狙うほうが、やりやすいかもしれないです。サッカーだとボールは試合中、ずっと動いていますよね。でも人間の顔面は、試合中のボールほどは動いていなくて。だからサッカーで蹴るっていうことに慣れていたら、ハイキックで顔面を狙いやすいっていうのはあるかもしれないです」

――空手からMMAに転向したのは、どういった経緯があったのでしょうか。

「大阪で空手をやったあと、大学を卒業して就職で地元の鹿児島に帰りました。鹿児島でも格闘技はやりたけど、フルコン空手って顔面を殴ることはできないじゃないですか。そこで顔面を殴れる競技を探していたら、1回500円で練習できるMMAのジムがあって。見学に行くと道場の代表の方が昔は空手をやっていたそうで、自分の空手のエッセンスを入れながらMMAをやれるんじゃないかと入門したのが、MMAを始めたキッカケですね」

――プロデビューは大阪Wardogで、地元のMMA大会にも出場しています。

「アウトサイダーにも出ました。鹿児島はジムも大会も少ないし、当時はアマチュアだとアウトサイダーに出るっていう流れがあって。他にも九州の大会に出たりしながら、もっと技術を学びたいと思い、出稽古で東京に行くんですよ。その出稽古がキッカケで、拠点を東京に移すことになりました。それで2019年からDEEPに出させてもらうようになって」

――DEEPで4連勝している時期は、「これはいける!」という手応えはありましたか。

「自分の中で『上に行く!』という意識はありましたけど、そういう『行けるんじゃないか』みたいな過信はなかったです。ずっとスポーツをやってきて、その過信が一番良くないことは分かっていました。上に行くためには、とにかく自分の穴を潰していくこと。穴を潰していかないと気が済まない性格でもあったので」

――では2021年7月に、大原樹理選手とDEEP暫定ライト級王座を争った際は、過信ではなくベルトを巻ける自信はあったのですか。結果は3Rに大木選手から偶発性のローブローがあり、試合はストップ。テクニカル判定で大木選手は敗れました。

「はい、自信はありました。いずれ大原選手と対戦すると思っていて、タイトルマッチが決まる前から試合も観ていましたし。試合自体については、ローブローの後も僕としては続けたかったです。でも、大原選手もずっと欲しかったベルトに手が掛かっている。そこで無理をしないのは当然で。ただ、僕としても気づかせてもらえたことも多かったですね。

次の石岡戦も、勉強になった試合でした。僕の中では打撃を当てていたのは自分だったし、勝ったやろうと思っていて。でも判定では僕の負けという印象になるんだなって。まず自分が勝っていると印象づけるためには、MMAで何をどうやったら良いのかと自分の中でも理解しないといけないと感じたんです」

――それが最初に仰った試合への取り組みに繋がるのですね。次の試合は北岡悟選手と対戦します。大木選手も2連敗中ですが、ここで勝てばもう一度ベルト戦線に立つことができる重要な試合だと思います。

「もちろん北岡選手に勝てば、ベルトに向けて前進できることは確かです。でも今まで試合によって気持ちが変わったことはないんですよ。いつも『絶対に相手をブッ飛ばしてやる』という気持ちで試合に臨んでいます。自分の中の温度はいつもマックスで、それは北岡選手が相手でも同じです」

――なるほど。記者会見の発言で、北岡選手と練習した経験があったとか。

「僕が東京に出て最初に入ったのがTRIBE TOKYO M.M.Aで、北岡選手がTRIBEのプロ練に参加していたんですよ。組んだこともありますが本当に強くて、これがトップ選手なんだって思わせてくれました。僕がTRIBEを離れてからは、一緒に練習したことはないです」

――では現在の北岡選手について、対戦相手としての印象を教えてください。

「組み中心、寝技中心の選手ですが、苦手意識のようなものはないです。僕自身が今まで試合では寝技をやっていないだけで。次の試合は今までと違う僕を見せることができると思っています。最初に言ったとおり、斎藤裕さんや上田将勝さんにアドバイスを頂いたり、後輩たちも含めて対策を立ててもらったりしていて。練習の時点から、今までの自分とは違うものを感じています。怪我のために2年近く試合から離れてしまいましたが、ここまで自分のできることは100パーセントやってきました。次の試合は、絶対に倒します!」

■視聴方法(予定)
7月23日(日・日本時間)
午後2時45分~SmartNews

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【DEEP X NARIAGARI】北岡悟戦へ、大木良太─01─妹を守るために「僕がまず強くならないといけない」

【写真】 本当にMMAファイター一人ひとりに、戦う理由が存在している(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催される『DEEP×NARIAGARI』のメインで、大木良太が北岡悟と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

大木は2017年まで地元の鹿児島県で活動し、翌年から上京してDEEPで4連勝を飾る。しかし2021年には大原樹理、石塚雄馬を相手に連敗を喫して以降、1年半以上のブランクをつくっていた。そして今回、北岡悟を相手に復帰戦を行う大木良太に初インタビュー。まだ鹿児島訛りが残る優しい語り口から、意外なエピソードが語られた。


――5日後に試合を控えた現在(※インタビューは19日に行われた)、コンディションはいかがですか。

「コンディションはバッチリですね。減量も、あとは計量前に少し水抜きするぐらいで」

――6月16日に行われた記者会見の時と比べると体も絞れているようですし、かつ肌ツヤも良いように見えます。

「今回は良い感じに落とせています。いつもは無理して落とすようなところもあったんですよ。でも周りからのアドバイスもあって、今回から食事や減量方法を変えました」

――大木選手はプロで5連勝したあと、2021年に2連敗を喫して今回の試合を迎えます。減量方法を変えたのは、この2連敗がキッカケなのでしょうか。

「はい。でもそれは減量だけじゃなく、全てですね。減量に関していうと、今まで自分が良しとしている方法以外もあったんだなと。練習仲間から、そういうアドバイスをもらって新しい方法に取り組んでいます」

――では減量以外で何か新しく取り組んできたことはありますか。

「試合の組み立て方に関しては、今までは自分自身の感覚に頼りすぎていたところがありました。僕はずっとスポーツをやってきた人生だったんですよ。4歳から大学に入るまでサッカー、そのあと空手からMMAを始めていて。だから体の動かし方、相手との距離なども何となく……感覚でやっていた部分があるんですね。作戦や試合中のことも自分で考えて、セコンドには『試合中に自分がこういう状態になったら、こう指示して』とか自分のほうからお願いしていたり。

それが今回に関しては良い巡り合わせがあったんです。練習でも試合でも感覚だけじゃなく、『こうなったらこう』と自分でも言語化できるようにならないといけない。そうして、自分の中でも納得しながら進めないといけない。試合前なので細かく何をどう変えたとは言えないけど、大きな部分で一番変わったのはその部分ですね。感覚だけでなく、しっかりと形にしていくというか。それは今回の試合が決まる前から取り組んできました」

――いま仰った「巡り合わせ」の一つが、斎藤裕選手との出会いということですか。大木選手のSNSに齋藤選手が登場する回数が増えています。

「そうです。斎藤選手とは出稽古先が一緒だったり、もともと交流はありました。それが去年、僕が怪我をして入院した時に――」

──えっ!? 入院していたのですか。2021年10月の石塚雄馬戦から今回の北岡戦まで期間が空いた理由は、その怪我だったのでしょうか。

「実は練習中に怪我をして、手術することになったんです。それも最初は気づかなくて、どことは言えないですが改めて検査したら『これは手術しないといけない』という状態になっていて。ずっとスポーツをやってきたから体も丈夫で、気づけなかったんですかね(笑)」

――あまり笑えないところではありますが……。すみません、話を戻します。大木選手の入院をキッカケに斎藤選手との距離が縮まったのですね。

「はい。正直、もう選手生活も――というほどの怪我でした。でも僕はMMAを続けたい。それを聞きつけた斎藤選手が僕のことを気遣ってくれて、退院してから『やれるところから始めようか』と、マンツーマンで教えてくれるようになりました。だから僕の考え方が変わった大きな要因は、斎藤選手のアドバイスですね。僕も斎藤選手のことを兄貴だと思っています。それぐらい、ありがたい存在です」

――なるほど。一方でキャリアについてですが、先ほどサラッと「4歳から大学に入るまでサッカーをやっていた」と仰っていました。

「Jリーグを目指していました。高校までは地元の鹿児島でやっていて、大阪の大学に入ったけど、1年生の夏ぐらいには辞めてしまったんですよね」

――Jリーグを目指していながら、なぜサッカーを辞めてしまったのでしょうか。

「サッカーって良くも悪くもチーム競技で。采配する監督がいて、プレーする選手がいる。そこでチームの色もあるし、監督の意向にそぐわなかったら選ばれないというか。僕はディフェンダーで、1対1なら絶対の自信がありました。大学に入った時、監督から『全員を止めることができたらレギュラーだ』と言われて、そこで僕は全員――ドリブルしてくる相手を止めたんですよ。しかも2周ぐらい」

――それは凄いですね!

「でも、レギュラーにしてもらえませんでした。だから『もうチーム競技はいいかな。個人競技をしてみようかな』と思って、知人の紹介で近所にあった空手の道場に入ったんですよ」

――そこで空手の道場を選ぶということは、もともと格闘技に興味があったのですか。

「自分の父親も空手をやっていたらしくて、その影響もあったと思います。小さい頃から格闘技は好きでした。それと……障がいを持っている2歳下の妹がいるんですよ。妹がバカにされないためには、まず自分がナメられないようにする。だからサッカー部に所属していながら、家にサンドバッグを置いてパンチの練習をしていました」

――妹さんを守るために、自分が強くなろうと……。

「今でこそSNSで『障がいを持っている人を馬鹿にしちゃダメだよ』という考えも広まってきていると思うんです。でも僕が子供の頃は、まだ障がいをバカにしたり、心無いことを言ってくる子もいて。妹は2歳下だから、同じ学校にいる時は自分が守ることができる。自分が卒業しても『あの兄貴がいるから妹をからかわないようにしよう』と思われるように、まずは僕が強くならなきゃいけないと考えていました。だから当時から格闘技には触れていて、いつか本当に格闘技をやってみたいという気持ちはあったんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月23日(日・日本時間)
午後2時45分~SmartNews

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