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【UFC/ROAD TO UFC/FURY FC】Fight&Life#113。中村京一郎、鈴木崇矢、中村倫也にとっての髙谷裕之

【写真】DREAMERSをリードした髙谷裕之と岡見勇信。写真は岡見の城=TEAM THUNDERのジム開きレセプションの一幕 (C)MMAPLANET

24日(火)から発売中のFight&Life#113。同誌にRoad to UFCフェザー級トーナメントで優勝した中村京一郎。Fury FCフライ級王座を獲得した鈴木崇矢。3月に予定されていたルアン・ラセルダ戦を右膝内側側副靭帯断裂で欠場した中村倫也という格闘DREAMERS出身の3人のインタビューが掲載されている。
Text by Manabu Takashima

既にUFCで戦う中村倫也、UFCで戦うというスタートラインに立つ権利を得た中村京一郎。鈴木崇矢はUFCとの契約に向け、米国王手フィーダーショーのベルトを巻いた。

それぞれの基盤を持ちながら、MMA論だけでなく、精神世界の部分でも繋がりがある特別な関係の3者。その3人がそれぞれの取材のなかで、髙谷裕之について触れている。常に練習をしているわけではない。一度は袂を分かった者もいる。

中村京一郎、鈴木崇矢、中村倫也にとってのメンター、髙谷裕之の人物像が垣間見られる言葉をキリヌキでお届けしたい。


髙谷さんが『じゃあ。喧嘩するしかねぇよ。お前』って

【中村京一郎】
――骨折したのに、2Rの最後は盛り返していたと思います。

「距離を変えました。左のカウンターではもう倒せないので。なら距離を一歩詰めて前手、足、ヒザ、ヒジの距離に変えました」

――そもそもサーライが、ほぼサウスポーだったのも想定外では?

「オーソ主体のスイッチなのに。最初に喧嘩四つで、僕のインローを受けてサウスポーに変えたんですよ。相四つになってホントに1、2秒ですけど、僕の反応が悪かった。そうしたらサウスポーを続けた。アレはサーライの嗅覚でしょうね。そこはアッパレですよ」

――2つ落とし、骨折もした。インターバルにはどのような話を?

「『折れました』って伝えると、髙谷さんが『じゃあ。喧嘩するしかねぇよ。お前』って」

――痺れますね。中継でもリプレイ直後に髙谷さんの「攻めろ」という声が聞こえていました。京一郎選手は色々と考えて戦っていた。それは本当に必要なことで。その一方で理想の戦いは無になることでした。

「そういうことなんです。要はオクタゴンに入るまでに捨てることができなかった。髙谷さんに『喧嘩』と言われて、それだなと。吹っ切れました。俺はそっちだよなって。髙谷さんに言われて、腹を括ることができた。もうフィニッシュしかないと。『このまま負けるならKOされても良い。でも前に出て喧嘩する』って決めて3Rは戦いました。いやぁ、1Rからやれってわけですけど。

目の奥の奥にある殺気。あの『殺し』の空気が、僕の周波数のなかに入っています

【鈴木崇矢】
――試合内容が素晴らしかったです。右のKOパンチがあるフィゲイレドに仕事をさせなかった。カウンターと一言で言っても、初めての会場の空気の中で空間をしっかりと支配できていました。ステップを踏んで金網に詰まることがなかったです。

「嬉しいッス。そこを見てもらえるのは。倒せたのは本当にあの瞬間だけの感覚で、今から掘り起こすことはできないのですが……。ケージチェックもなかったので、入った瞬間から僕の領域にしようと気と根を張って、全てを自分の空間にしていました。だから空間の把握はできて、相手がパンチを打ってくる位置も。何を出してくるのかも、全部見えていました。どこに飛んでくるのかが分かるから、後頭部までガードでカバーする。それも意識せずに、勝手にやっていました」

――そこまで集中できるということは、相当にリラックスして試合に臨めていたのでしょうか。ファイトウィークにインタビューをさせてもらった際は、正直ナーバスになっているようにも感じましたが。

「今回はメチャクチャ緊張していましたね。これまでのファイトウィークと全然違っていました。ずっと細かいことを考えて、楽しいと思えなかったです」

――乗り越えることができたのは?

「腹を括りました(笑)。僕には髙谷(裕之)イズムがあって。試合前日の夜も緊張しているのを感じていて。そこで瞑想をしていると、殺気が下りてきました」

――殺気ですか。

「髙谷さんと一緒にいて感じる、目の奥の奥にある殺気。あの『殺し』の空気が、僕の周波数のなかに入っています。殺気が下り来て、ゆっくりと眠ることができました」

――凄いことですね。自分のなかの殺気を感じて眠ることができるとは。

「試合前もアップの時とか、気持ちが上がってくるのですが、そこで『殺し』の許可を得て、落ち着かせる。殺気をどこかに向けて発するんじゃなくて、体全体に纏わせるような感じに持っていけました。それだと集中もデキて、冷静にいられる。そういう『殺し』の部分とキルクリフFCでの日常が良いバランスになって、自分の動きを出せた。それが勝因の一つだと思います」

誰よりもMMAへの感謝の気持ちが強い。その感謝の気持ちが、誇り高いという部分に通じている

【中村倫也】
「怪我をしていると集中力が高まります。だから健康を取り戻した時に、体に対する感謝や集中力が薄れて『競技、競技、競技』と突っ走ってしまう。その両立が必要になるんですけど、崇矢からは競技に対する真っすぐさを貰っています」

――崇矢選手は、全身全霊をかけているのが伝わってきますね。

「そうなんですよ。一方で、京ちゃんは感謝の気持ちとか、精神的にも物質的にもモノを大切にしていて。日頃からある、そういう部分があのヒザ蹴りにつながったと思います。京ちゃんの勝利は、僕が心がけている取り組みが競技に繋がることを再確認させてくれました。高校の先生、大学の先生、武術家の方々に言われ続け、見てきたことが競技のなかで形になる。京ちゃんの勝利から、勉強させてもらいました」

――崇矢選手はそういう話は倫也選手の弟さんの剛士さんを含めた4人ぐらいしかできないと、今回のインタビューで話していました。そして倫也選手、京一郎選手、崇矢選手には髙谷裕之という共通のメンターが存在しています。

「そこは凄く不思議で。僕のなかにある一つの仮説なんですが、髙谷さんは凄くピュアで。自然に想ったことを口にして、自然に笑う。喧嘩って格闘技の原点というか。そこにあれほどピュアに取り組んでいた人はいないと思うんですよ」

――そういう仮説ですか(笑)。

「ハハハハ。そうなんです。喧嘩で頂点を目指して、毎日同じ時間に誰かを見つけて喧嘩をする。そこまで取り組んでいた人間だから、MMAにも真っすぐに真面目に取り組んできた。実は僕、MMAに対して『こんなに辛いモノなんだ。ここで果てしなく遠い山の頂上を目指す人生より、賢い生き方があるんじゃないか』と凄く揺らいでいた時期があったんですよ。

――それは意外です。

「でも、そのタイミングで髙谷さんがDREAMERSの皆を集めた時があって。『お前らの取り組みはダサい。ダサ過ぎる。練習に来るといっても来なかったりするヤツもいる。格闘家がどれだけ誇り高い職業か分かっているのかよ』って、皆を叱ったんです。僕に対してだけの言葉じゃなかったけど、そういう人がコーチで良かった。『この人についていこう』と思いました。髙谷さんは、誰よりもMMAへの感謝の気持ちが強い。その感謝の気持ちが、誇り高いという部分に通じているのかもしれないです。

※Road to UFC決勝戦、逆転KO勝ちの背景――中村京一郎。格闘技との出会いから、Fury FC王座格闘を経ての“これから”――鈴木崇矢。右ヒザの負傷で試合欠場も、光が見えている――中村倫也。彼ら3人のインタビューが掲載されたFight&Life#113は24日(火)より発売中です。

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【Fury FC113】Fight&Life#113より。鈴木崇矢のいるべき場所「僕、皆と一緒って大嫌いなんです」

【写真】Fury FCフライ級のベルトを肩に掛けて。この間の悩み、葛藤は鈴木崇矢を少年から大人にさせている (C)MMAPLANET

24日(火)に発売されるFight&Life#113。同誌の特集「下位よ、待ってろ! 日本のMMAの未来」内において、1月19日にテキサス州ヒューストンでFury FCフライ級王座を獲得した鈴木崇矢インタビューが掲載されている。
Text by Manabu Takashima

格闘DREAMERSからPOUNDSTORM、GrachanのJ-MMAルーキーズ・カップ、そしてABEMA海外武者修行プロジェクトを経てキルクリフFCに拠点を移した。そんな鈴木のBefore DREAMERSというべき新極真空手時代、格闘代理戦争とMMAファイター人生を振り返り、記事内に掲載しきれなかった未掲載部分をここで紹介したい。


ヘンリー・フーフトの目に留まり、指名があったことでチーム・アルファメールからキルクリフFCに武者修行先を変更し、そのまま同ジムで練習するようになった鈴木だが、その裏でフライ級ファイター、自分と同じ体格のファイターが少ないことにジレンマを抱えていた。

車で20分もドライブすればATTという世界に名を響かせたフライ級ファイターが集うジムがある事実。今、何をすべきかという点でも葛藤した。そんな鈴木がキルクリフFCで練習を続けることを決めた、真意とは。

――中村倫也選手、中村京一郎選手、そして倫也選手の実弟・剛士さんと特別な繋がりが感じられる崇矢選手ですが、フロリダで生活をしていると普段は顔を合わすことがないわけですよね。倫也選手も「フロリダではほぼ会わない」と言っていましたし。

「ハイ。実は僕、本当に寂しかったんです。時々帰国して、倫也さんと剛士さん、そして京ちゃんと一緒にいる時間があると『やっぱり特別だ』と思って過ごしていて。それでフロリダに戻ったら、メチャクチャ1人を感じちゃって。実際には1人じゃないのに、1人を感じていた時期が長かったです。だから今は日本で一緒にいて、そこを頑張った自分を癒してあげようかと思っています(笑)」

――その1人に感じている時期も、やるべきことをやったので今回のベルト奪取や倫也選手、京一郎選手が認める成長があったのではないでしょうか。京一郎選手が「崇矢があれだけ強くなったのは、キルクリフにいたから」と今号ように取材したインタビューで話していました。

「本当にATTで練習をしたいと思ったこともありました。でも決めたんです。やっぱりキルクリフでやっていこうって」

Fury FC

――おお!!

「正直、こないだのタイトル戦に向けて一番僕のことを見てくれたニック・レンツがキルクリフを離れたことは、ダメージになっていました。タイトル戦前に僕の心の支えになってくれたのは、ニックでした。彼のことを凄く信頼して、僕はキルクリフで、これからニックと創っていけるって思えるようになったのに……」

(C)FURY FC

――えっ、ニック・レンツが……。

キルクリフを辞めたのですか。

「そうなんですよ。Furyの翌日のフライトで日本に帰国したのですが、着いた次の日に目を覚ますと『タカヤのコーチができて良かった。キルクリフを辞めることになった』っていうメッセージが入っていたんです。

キルクリフは所属選手も多いし、週末にはコーチ陣が遠征でジムを空けることはいくらでもあります。その時も僕はずっとニックのクラスに出て、彼の目が届くところで練習をして強くなれた。だから、本当に落ち込みました。同時にこのニックのキルクリフ離脱は『ATTに行け』という神様からのメッセージかとも思いました。

でも、それは近々の凄く小さな先のことしか見えていなかったって気づいたんです。これから先の自分という視点で、現状を見究めることができていなかった。3年後にはUFCのトップランカーになるとイメージした時、堀口恭司さんや中村倫也がいるATTでなく、恭司さんも倫也さんもない環境……キルクリフからUFCの頂点に昇り詰めていく。そっちの方が人生、面白いと思いませんか」

――ハイ。そこでいうと倫也選手が、「オリジナリティさは必要だ」とこれも今号で掲載されるインタビュー中に発言していました。

「そこなんです。僕、皆と一緒って大嫌いなんです。それこそ倫也さんからも『ATTのコーチ陣は本当に最高だよ。でもコーチ云々でなく、ジムっていうのは自分が強くなる場所だから』って言ってもらって。その時、『俺はコーチに拘り過ぎている』と気づかされたんです。同時に、やっぱり皆と同じ道を往くんじゃなくて、自分で考えて自分の道を往きたいと思って。

だいたい僕はUFCの世界フライ級チャンピオンになるのに、恭司さんがいるところで練習するのはどうなんだって話だし」

――それは「この帰国中、両中村が負傷しているので、どこで練習をしようか」という話になった時に、「沖縄に行ってザ・ブラックベルト・ジャパンに行けば良い練習ができるのでは?」と自分が軽く返答してしまった時の崇矢選手の返事に共通しますね。

「きっと良い練習ができると思います。でも松根(良太)さんに、僕のことを知られるのは怖いですから(笑)。だから柏にも行きたかったのですが、岡田(遼)さんがいたら同じことだし(笑)。でもお二人にはLemino修斗へのオファーを貰ったこともあって、自分のことを評価してくれたこと凄く感謝しています」

――ヘンリーとしっかりと話して、崇矢選手がキルクリフを最軽量のクラスで最強にしていけば格好良いじゃないですか。

トイレの前で格好良さを演出させられるなど、悪い大人の言葉をすぐに信じてしまうので。しっかりと、洞察力を身につけないといけない

「あぁ、そうですね。

ありがとうございます。僕、本当に悩んでいた時期があったので。その分、強くなれたと京ちゃんが言ってくれているなら、本当にそうだと思います。次の試合のことを考え、倫也さんや京ちゃんがいる日本は居心地が良いけど、3月の半ばになったらキルクリフに戻ります」

※キルクリフに戻る。いつ、どこでの戦いを想定しているのか――。鈴木崇矢インタビューが掲載されるFight&Life#113は24日(火)から発売です。

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o UFC クイラン・サルキルド マウリシオ・ルフィ レローン・マーフィー 中村京一郎

UFC325:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト(10万ドル):アレクサンダー・ヴォルカノフスキー vs. ディエゴ・ロペス

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(10万ドル):マウリシオ・ルフィ、クイラン・サルキルド

・フィニッシュボーナス(2万5000ドル):ブノワ・サン・ドニ、ビリー・エレカナ、キャメロン・ロウストン、ジョナサン・ミケイレフ、中村京一郎

UFC本戦で組まれたRoad To UFC勝戦もボーナス対象で、シーズン1の決勝戦ではライト級でKO勝ちしたアンシュル・ジュブリがパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞している。中村京一郎はPOTNは逃したものの、フィニッシュボーナスを獲得。

メインはヴォルカノフスキーが王座防衛。判定は一者がフルマークをつけたが、他のニ者は2Rのみロペス支持、3Rのみロペス支持と支持したラウンドが異なっていて、2R・3Rともに2-1でヴォルカノフスキーが支持されていたので、フルマークも特におかしくはない。3Rにロペスのカウンターがヒットして一瞬ヴォルカノフスキーが膝をついたが、すぐに立ち上がっており、その後の動きも落ちていなかったので、前半のクリーンヒットでヴォルカノフスキーに入るのは十分あり得る。

判定はフルマークでも妥当だったが、決して一方的な内容だったわけではなく、ロペスにもチャンスはあった。が、接戦でもなかった。ロペスは2Rと、判定勝ちがほぼなくなった5Rにタックルを仕掛けていったが、いずれもバックを取るチャンスがあり、もっと組みを出していくところが見たかった。組みの圧があれば、打撃のヒットのチャンスもあったはず。結果として、前回と代わり映えのしない内容になってしまい、この試合が発表された当初の批判を覆すことはできなかった。

さすがに次こそは、3月のロンドン大会で行われるモフサル・イヴロイエフ vs. レローン・マーフィーの勝者が王座に挑戦することになるだろう。

中村は1R・2Rと落としてからの逆転KO勝ち。2Rにはパンチで武器の左拳を折っていたとのこと。ただ、怪我をする前の1Rを様子見で落としたのはいただけなかった。様子見するにしても、ラウンドを取りに行かないと後がなくなる。もう後がない3Rに相手のサレイが出てきてくれたからKOすることができたが、割り切って逃げ切られていたら、捕まえるのは難しかった。3Rの攻めができるのだから、序盤から見せてほしかったところ。

それでも、怪我をした上で逆転KOを呼び込む運を持っていたのは大きい。Road To UFC優勝者は、過去の扱いを見てもあまりUFCからの評価が高くないので、最初の2~3戦は前座で負けが先行している相手との対戦になることが多い。勝っても大きく評価が上がらない代わりに、まだ経験が浅い中村にとっては、経験を積む機会になる。フェザー級の過去の優勝者は、リー・ジョンヨン1勝2敗、イー・ジャー1勝2敗といずれもUFC本戦では苦戦しているだけに、評価を覆して欲しい。

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【UFC325】RTUフライ級決勝でアーロン・タウと対戦、ナムスライ「彼の攻撃の全てが怖くない」

【写真】右はヘッドコーチでもあるモンゴル人初のUFCファイター、ダナー・バットゲレル。2人目はナムスライが唯一敗北を喫したニャムジャルガル・トゥメンデムベレルだ(C)MMAPLANET

1日(日・現地時間)、豪州はシドニーのクドスバンク・アリーナで開催されるUFC325「Volkanovski vs Lopes2」では、Road to UFC決勝4試合も組まれている。
Text by Manabu Takashima

今回から豪州&ニュージーランド勢が加わり、過去2大会で猛威を振るった中国勢の決勝進出は1人。Road to UFCが始まった時点でアジアをリードしていた韓国と日本からもファイナリストは1人ずつしか生まれなかった。

そんななかモンゴル人ファイターとして、初めてRoad to UFC出場権を得たフライ級のナムスライ・バットバヤルが、決勝進出を決めている。3人目のモンゴル人UFCファイターになるファイト、その意気込みを尋ねた。


――Road to UFCファイナルを1週間後に控えています(※取材は26日に行われた)。今日、シドニー入りしたそうですね。ウランバートルとは40度以上の寒暖の差があるようですが、体調面はいかがですか。

「モンゴルは本当に寒い国だから、シドニーは凄く快適だよ。ただモンゴルがマイナス20度でも、それは慣れているからね。シドニーにやってきても、やるべきことは変わらないし。とにかくRoad to UFC決勝を戦えることを嬉しく思っているよ。そして、僕がモンゴル人として3人目のUFCファイターになれると信じている。そうなれば凄く嬉しいし、ワクワクしている」

――一回戦の山内渉選手にはKO勝ち。準決勝は地元ファンの大声援を受ける中国のアーグーラーリーをRNCで下しました。

「敵地で戦うことは、僕に利があった。アウェイで戦うことでより集中力も高まり、より強くなれる。きっと相手は母国で戦うから、プレッシャーも大きかったはずだ。僕が攻める気持ちになっているのとは反対で、守る意識が強くなっていただろう。僕はただ攻めるのみ、その差が出た試合だった」

――試合後、モンゴル相撲のような舞いを見せましたね。

「あれは舞いではなく、儀式だよ。あれをやろうとは全く考えていなかったのに、自然と出たんだ。モンゴル相撲だけでなく、モンゴルの人間は朝焼けや夕焼けを見た時も、ああいう風に両手を広げて上下に動かすんだよね。説明するのは難しいだけど、説明するとしたらちょっとしたスピリチュアル的なモノなんだよ」

――なるほど、です。準決勝から決勝までは4カ月以上空きました。この間、どのような準備をしてきましたか。

「しっかりと準備はできた。準決勝では怪我もなかったし、すぐに練習に戻ることができた。今回はモンゴルでも2度に分けてキャンプを行うだけでなく、その前に上海PIに行って体を見直したんだ。モンゴルに戻ってからはコンバットサンボ世界チャンピオンとも練習をした。キャンプは常にダナー・バットゲレル先生と一緒にチーム・ストームでやってきたよ。アーロン・タウと似た体格のファイターと、しっかり対策練習もできたよ」

――では、そのアーロン・タウの印象を教えてください。

「フィジカル的にとても優れていると思う。ただリーチが短くて、スローだ。彼のパンチ力を恐れることはない。いや、パンチだけじゃない。彼の攻撃の全てが怖くない。自分が何をやるべきか分かっているし、プラン通りに戦うよ。

ベストを尽くして、モンゴリアン・ファイターの力、精神力がどれほど強いかを世界中に証明する。そしてUFCとの契約を絶対に勝ちとる」

――ナムスライ。シドニー初日の慌ただしいなか、インタビューを受けてくれてありがとうございました。

「僕は日本の文化を尊敬してきた。特に日本人ファイターのMMAへの取り組み方に。日曜日はベストを尽くすので、応援してほしい」

■視聴方法(予定)
2月1日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前6時30分~U-NEXT

■対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者] ジエゴ・ロピス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ダン・フッカー(ニュージーランド)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ライト級/5分3R>
ラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
タリソン・テイシェイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
クイラン・サルキルド(豪州)
ジェイミー・マラーキー(豪州)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ(豪州)
ビリー・アレカナ(米国)

<ミドル級/5分3R>
キャム・ロウストン(豪州)
コディ・ブランデージ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
トーレス・フィニー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジョナサン・ミカレフ(豪州)
オーバン・エリオット(英国)

<フェザー級/5分3R>
カーン・オフリ(豪州)
イー・チャー(中国)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ドン・マーファン(豪州)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
セバスチャン・サーライ(豪州)
中村京一郎(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ソランランポ(中国)
ローレンス・ルイ(ニュージーランド)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
ナムスライ・バットバヤル(モンゴル)
アーロン・タウ(ニュージーランド)

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【Pancrase360】カリベクと王座決定戦、栁川唯人「あの投げは防ぎ方がある。僕は食らわないです」

【写真】プロデビューから9戦目の王座挑戦&初の国際戦となる栁川(C)TAKUMI NAKAMURA

21日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase360では、フェザー級王座決定戦で栁川唯人カリベク・アルジクル ウールと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

11月のニューピア大会で平田直樹をバックからの変形レッグロックで下し、年内の王座挑戦をアピールしたカリベク。この試合直後に自身のXで「俺とタイトルマッチをやろう」と反応したのが栁川だった。

大会後に三宅輝砂が王座を返上し、栁川とカリベクによる新王者を決める一戦が実現。パンクラスで圧倒的な強さを見せ続けるカリベクに立ち向かうことになる栁川だが「確かにカリベクは強いですけど『俺ならこうするな』というものが見えている」と打倒カリベクに自信をのぞかせた。


等身大のカリベクを見て、過大評価しないようにしています

――空位となったフェザー級KOPを決める一戦でカリベク・アルジクル ウールと対戦する栁川選手です。注目のカリベク戦となりますが、試合が発表された時の周囲の反応はいかがでしたか。

「カリベクが平田(直樹)選手に勝ったあとに自分のSNSでもカリベクとタイトルマッチをやりたいと投稿したら、カードが発表されて周りからは『正式にカリベクとやるのか!』みたいな感じでしたね。大会側からはタイトルマッチで組んでいただけたんですけど、僕的にはタイトルよりもカリベク戦が決まったなって感じです」

――栁川選手としては、それだけカリベクと戦うことに燃えているわけですね。

「もちろんベルトも欲しいですけど、正直カリベクに勝ってついてくるものだと思っています。そのくらいカリベクと戦って勝つことに意味を感じていますね」

――SNSでの投稿もそうですが、平田戦でのカリベクを見て戦いたいという想いが強くなっていたと。

「なっていましたね。カリベクは井村(塁)選手、ISAO選手、平田選手というすごく強い人たちに勝っているし、どうせやるなら一番強いヤツとやりたいので」

――今回は三宅輝砂選手のベルト返上により王座決定戦として組まれましたが、ノンタイトルでもカリベクと戦いたいと思っていましたか。

「はい。どんな形であれカリベクとはやりたいと思っていました」

――カリベクのように強さを認知されている強豪外国人選手と戦うことはモチベーションになっていますか。

「なりますね。申し訳ないけど三宅選手とやるよりモチベーションは上がりました」

――記者会見での栁川選手のコメントを聞いていると、カリベクのことは必要以上に大きく見るわけではなく、あくまで一人の対戦相手として見ている印象でした。それを踏まえてカリベクにはどんな印象を持っているか教えてください。

「今言われた通り、等身大のカリベクを見て、過大評価しないようにしています。いつもそうですけど、僕は過大評価がめちゃめちゃ嫌いで。カリベクのことも客観視して、自分ならこうする、ああするというところを研究できています。確かにカリベクは強いですけど『俺ならこうするな』というものが見えていますね」

――平田戦のカリベクはそれまでの打撃だけではなく、テイクダウンや寝技の強さを見せました。ただ、カリベクが平田選手に極めた変形のレッグロックは栁川選手が普段の練習でも使っているそうですね。

「はい。僕もよくジムで使う技だし、鶴屋怜くんが猿飛流さんと対戦した時に使っていて。その時は極まらなかったけど『あっ、怜くんも使っているんだ!』と思った記憶があります。ただ日本であれをやっているのは怜くんぐらいしか知らないので、もしかしたらサブミッションに関して日本は少し遅れているのかなと思いました」

――なるほど。

「だからカリベクがあれで一本勝ちした時、周りは驚いている人の方が圧倒的に多かったので、海外の方が技術的には進んでいるんだろうなと。そこは日本と海外の差だと考えています。逆に自分の技術は割と先を行っている、カリベク相手でも技術勝負もできると思っています」

カリベクに勝ってチャンピオンになって、最終的にはUFCに行きたいです

――カリベクの投げについては会見で「対応の仕方がある」とコメントしていました。

「全然、大丈夫ですよ。ぶっちゃけカリベクの投げは防ぎ方があって、ものすごくシンプルに●●●を●●●すれば投げられないんです。でも平田選手が●●●しちゃったから投げられたんです(※ここで栁川が実演しながら解説する)」

――分かりやすい説明ありがとうございます。ただ試合前なのでここは伏せておきます。

「ありがとうございます。平田選手が最初にカリベクに投げられたのはしょうがないにしても、2回目以降は正直『なんで対処しないんだろう?』とは思っていました。おそらく平田選手は●●●する方に意識が行きすぎちゃっていたんだと思います」

――平田選手がカリベクの投げに対処することよりも自分のやりたいことに比重を置いていたというのが栁川選手の見立てであると。

「自分にはそう見えましたね。柔道出身の平田選手があれだけ投げられたのはカリベクの巧さもあるし、平田選手のミスもあったんだろうなと。だから僕はあの投げは食らわないです」

――カリベクの攻略法や勝つパターンは明確に出来上がっていようですね。

「はい。もう数パターンはフィニッシュするイメージを作っているので、あとは試合でそれを出すだけです。なんか『栁川、大丈夫か?』みたいな感じもありますけど、虚勢を張るわけではなく『いやいやいや。カリベク別に、だよ?』と思っています」

――カリベク戦に向けて準備していく中で新たな発見もありますか。

「そうですね。自分は自分の練習を客観視して『ここが自分にとっては弱点だから』というのも計算しながらやっているので、カリベク戦に向けて準備していく中でも強くなれていると思います。最近はSONIC(SQUAD JIUJITSU & MMA)にも行かせてもらっていて、RIZIN王者の井上直樹選手とも練習しているんですよ。井上選手からは色々とアドバイスもらっているので、アリベク戦でも出せたらいいかなと思います」

――カリベクに勝ってパンクラスのベルトを巻くことが出来れば、これからの格闘技人生も大きく変わると思います。栁川選手としてもこの試合がターニングポイントになるでしょう。

「それは自分でも感じていますね。ここでカリベクに勝ってチャンピオンになって、最終的にはUFCに行きたいです。UFCで戦っている日本人選手を見てうらやましいと思うし、今フェザー級でUFCと契約している日本人選手はいないじゃないですか。今年のRoad to UFCで中村京一郎くんが決勝まで勝ち進んでいますが、他にもフェザー級でUFCにいける日本人がいるところを見せたいです」

――UFCを目指す方法はいくつかあると思いますが、栁川選手としてはパンクラスでベルトを巻いたり、強豪外国人選手に勝つことでUFCを目指したいという想いもありますか。

「僕はデビュー戦と2戦目がNEXUSで、それからパンクラスに出ることになったんですけど、パンクラスに決めた理由がユニファイドルールでUFCを目指せる団体だからなんですよ。だからカリベクに勝つことで周りに『栁川やべえな』や『栁川はUFCにも行ける』と思わせて、将来的にはUFCに殴り込みに行きたいです」

■視聴方法(予定)
2025年12月21日(日)
午後1時~ U-NEXT

■Pancrase360 対戦カード

<ウェルター級KOPC/5分5R>
[王者] 佐藤生虎(日本)
[挑戦者] ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)

<フェザー級王座決定戦/5分5R>
栁川唯人(日本)
カリベク・アルジクル ウール(キルギス共和国出身)

<バンタム級王座決定戦/5分5R>
井村塁(日本)
田嶋椋(日本)

<バンタム級王座決定戦/5分5R>
コシム・サルドロフ(タジキスタン)
佐藤龍汰朗(日本)

<女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
KAREN(日本)
本野美樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
オタベク・ラジャボフ(タジキスタン)
Ryo(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ISAO(日本)

<ライト級/5分3R>
天弥(日本)
クリストフ・キルシュ(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
内藤由良(日本)
髙橋攻誠(日本)

<バンタム級/5分3R>
松井斗輝(日本)
荒田大輝(日本)

<フライ級/5分3R>
浜本キャット雄大(日本)
岸田宙大(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
神谷大智(日本)

<フライ級/5分3R>
菅歩夢(日本)
クーパー・ロイヤル(豪州)

<フライ級/5分3R>
齋藤楼貴(日本)
小澤武輝(日本)

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45 AB MAX MMA MMAPLANET o Road to UFC S04 UFC UFC325 アレックス・ヴォルカノフスキー ジエゴ・ロピス セバスチャン・スーレイ ブログ 中村京一郎

【UFC325】「やっと決まった」(中村京一郎)。来年2月シドニー&ナンバーシリーズ大会で、RTU決勝も

【写真】敵地というか、対戦相手の母国大会が続く。だからこそ、強心臓が発揮される最高の舞台が整った (C)Zuffa/UFC

8日(月・現地時間)、UFCより2026年2月1日(日・同)に豪州はシドニーのクドスバンク・アリーナで開催されるUFC325「Volkanovski vs Lopes 2」のプレリミでRoad to UFC シーズン04決勝戦が実施されることが発表されている。
Text by Manabu Takashima

今年4月のUFC314で空位だったUFC世界フェザー級王座を賭けて戦ったアレックス・ヴォルカノフスキー×ジエゴ・ロピスの再戦がメインとなることが、6日(土・同)に明らかとなっていた同大会。

王座決定戦で判定勝ちを収めチャンピオン返り咲きを果たしたヴォルカノフスキーに、ロピスが挑戦する形でリマッチが組まれた。その他カードを見てもタイ・ツイバサ、ジミー・クルート、クイラン・サルキルド、ジュニオール・タファ、ジェイコブ・マルクーン、キャム・ロウストン、カーフ・オフリと7名の豪州人ファイターが同大会に出場する。

加えて同盟国といっても過言でないニュージーランドからダン・フッカーが参戦し、ベノワ・サンドニ戦が決まっている。

そんなUFC325でドン・マーファン、セバスチャン・スーレイという2人の豪州人選手が決勝に残っているRoad to UFCファイナルが組まれるのは、理に適っている(※加えてニュージーランド人のローレンス・ルイとアーロン・タウが決勝を戦う)。


そもそも8月の準決勝大会終了直後に、決勝は年を明けてシドニー大会という話は出ていたが、別大会としてではなくナンバーシリーズに組み込まれる形で実現することになった。

ファイナリストに書面で同大会が決勝が行われることが知らされたのは先週中旬という話も聞かれるなか、Road to UFCフェザー級決勝でズーレイと戦う中村京一郎に、日程がアナウンスされた今の心境を尋ねた。

中村京一郎
「やっと決まったなという感じです。それでも1月にシドニーという話が出ていた時点から、ずっと練習を続けてきました。まだ2カ月弱あるので、これから質を高めて当日に挑みたいと思います」

準決勝はリー・カイウェンを相手に、完全アウェイの上海で勝利している中村だが、昨年のクドスバンク・アリーナ大会は1万8000人が集まっており1桁違う会場の空気のなかで戦うことになる。強心臓でならした中村が、敵地シドニーでUFCとの契約を勝ち取ることができるか――ビッグインパクトを残すために最高の舞台が整ったといえる。

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45 AB AMMA DEEP DEEP JEWELS DEEP Osaka Impact2024#03 DEEP Osaka Impact2025#03 DEEP Osaka Impact2025#04 GINJI MAX MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC YouTube サダエ☆マヌーフ チェ・ソンヒョク 上瀬あかり 中村京一郎 井村塁 伊藤空也 前園渓 小崎連 山﨑鼓大 嶋田伊吹 松原聖也 栗山葵 海外 瀧口脩生 田嶋椋 角野晃平 鈴木琢仁 青井人 魚井フルスイング

【DEEP Osaka Impact2025#04】前園渓戦へ。小崎連「僕と戦うって……どういうつもりなんだろう」

【写真】現状をしっかりと話すことができる。言語化ができる今を動きで可視化できるか(C)MMAPLANET

21日(日)、大阪市天王寺区の大阪国際交流センター大ホールでDEEP OSAKA IMPACT2025#03 &#04が開催され、夜の部=#04のコメインで小崎連前園渓と対戦する。
Text by Manabu Takashima

昨年のRoad to UFCに出場し、初戦敗退も力強い打撃に将来の可能性の高さが見られた小崎。組み技の強化という課題も明白になり、J-MMA界のヤングブラッドとして負けてなお注目度が高まる。しかしながら、小崎は昨年12月に魚井フルスイングに勝利後、今年はまだ1試合も戦ってこなかった。

この間、小崎は短所の克服と長所のさらなる成長を目指し、MMAファイターとして土台創りに努めてきたという。その成果を見せて、これからに繋げるために小崎は「勝利とフィニッシュがワンセット」の戦いをすると明言した。


反則はしてはいけないけど、それ以外だったら何でもやるぐらいの気持ち

――日曜日に大阪で前園渓選手との試合が控えていますが、凄く膚艶が良さそうですね。

「調子は凄く良いですね。しっかりと創ることができています。ただ大阪には1度も行ったことがなくて。今回、初めて行くから何も分かっていないです。でも、いつもと変わらずにやれると思います」

――大阪が初めて……関西出身の自分からすると、生涯で初めて聞いた言葉かもしれないです(笑)。ただ、そうなると減量や水抜きは違いが出てこないですか。

「なので計量の日の移動は避けて、前日から大阪入りすることになりました。最近、天候も不安定で新幹線の遅延とかも怖いですし。前日入りの方が精神的にストレスが少なくなると思います」

――なるほどです。ところでRoad to UFC出場から昨年12月の魚井フルスイング戦まで7カ月があり、また9カ月のロング・レイオフがあって今回の試合になります。Road to UFC以降、試合数を絞ってきたのはケガでもあったのでしょうか。

「大きなケガではないですが、ちょこちょこケガがありました。ただ、それ以上にRoad to UFCの反省点を見つめ直し、もう一度自力をつけたい。そう思って試合間隔を空けていたというのはあります。全体的に土台を創って、積み上げてから勝負をしたいと思いました。UFCと契約しても通用しなければ意味はないですし、ならもっと期待してもらえるようになってから挑もうという気持ちになりました」

――2025年のRoad to UFCは狙っていたのでしょうか。

「勿論、そのつもりでした。出られるなら、そこを狙っていくというプランでした」

――そうなると魚井選手に判定勝ちをした1試合では、アピール要素が足らなかったのか。加えていえば、課題の克服がどれだけ進んだのか確認する相手としては、タイプが違うのではないかと。正直DEEPという興行のなかで、打撃戦からKO勝ちを期待されたファイトでした。

「こういうことを言うと申し訳ないですけど、Road to UFCで負けてから最初の試合だったので、連敗をしたくなかった試合でした。フィニッシュは狙っていたけど、まずはしっかり勝とうと。今後を考えると、レコードは大切になってくるので。勝ちに徹するうえで、しっかりとフィニッシュしてRoad to UFC出場へアピールするつもりでした。

それがデキなかったことは反省点となりましたし、今後のプランも変更することになりました。ただRoad to UFCに関すると2年連続はないという話があって。それを聞いた時に、日本でもう1度やり直そうと思うようになりました」

――Road to UFCでは中村京一郎選手以外は、全て初戦敗退。バンタム級で出場した伊藤空也選手は判定負け、井村塁選手はKO負けでした。両者の試合を見て、思うところはありましたか。

「前回の自分を見ているような感じで、なんとも言えない感じになりました。日本では強いけど、海外に行くとそうでもない。そういう風に思われてしまう試合……競り合いで勝ちきれない日本人選手は凄く多い。今、やっている世界陸上のように最後の最後で胸の差で勝つという風になれないと。競り合いで勝てるように、自力をつけないといけないとRoad to UFCを視て思いましたね。

ルールがあるから反則はしてはいけないけど、それ以外だったら何でもやるぐらいの気持ちで。そういうところも、貪欲にいかないと強くはなれない。強くはなれても試合では勝てないと思います。結果的に前の試合から9カ月、まだまだなんですけど、僕の自力もRoad to UFCの頃と比べるとかなりつきたはずです」

――この間、小崎選手の名前を聞いたのがOOTA DOJOで一緒に練習をしている選手たちからでした。

「OOTA DOJOでの出稽古は、Road to UFCの前からで。ずっとお世話になっています。今では週に4日は通って。残りはリバーサルジム久喜WINGですね。OOTA DOJOでやってきたことの確認や打ち込み、ミットをやっています」

――OOTA DOJOではスパーリング中心ですか。

「MMAグラップリングのスパーもそうですし、グラップリング、柔術とクラスに出せてもらっています。田嶋椋選手とか凄く強い選手が多いので、あそこでしっかりとデキるようになれるよう教わっています」

――それこそ太田純一代表は、反則でなければなんでもやる人かと。あのセコンドワークを見ていても(笑)。

「ハイ(笑)。競り勝つという部分で、OOTA DOJOの練習は際を大事にしています。際、スクランブルで絶対に上を取る。立ち際、離れ手際で一発入れる。そういうところで気を抜かないMMAを体に叩き込んでもらっています」

打撃は勿論ですが、組みの部分でも圧倒できるぐらいにしないと

――そうなると、この間にやってきたことを確認するには前園選手は格好の相手かと。フェザー級から落としてきたことも含めて。

「そうなんです。組みが強くて、組みのプレッシャーが打撃にも生きる。絶対に越えないといけない相手です。ここでそれができないと、やってきたことの意味がなくなるぐらいの気持ちでいます。言っちゃえば打撃は勿論ですが、組みの部分でも圧倒できるぐらいにしないと。この先、自分が上を行くなら。

ただフェザー級から落としてくることに関しては、実際に組むまで分からない。どういうフィジカルかは。それでも力は強いと思います。でも連敗中ですよね。それで階級を落として戦う最初の相手が、僕で良いのかなって思います」

――というのは?

「だって階級を落として、勝ちたいわけじゃないですか。それなのに僕と戦うって……どういうつもりなんだろう。なんか、かわいそうなことになってしまうでしょうね」

――おお、そこまで口にしてしまいますか。もちろん、前園戦に集中しないといけないですが、その先のことを23歳で目標を持っているファイターが考えないわけがないと思っています。ここを終えて、どのようにUFCなのか。Road to UFCに届こうと思っていますか。

「今回、しっかりと回りにアピールできる試合。内容も含めて、評価される試合で勝つ。その後のことは当然のように考えていて。UFCでなくてもチャンスがあればRIZINでも戦いたいですし、ここっていう拘りを強く持っているわけではないです。キャリアを築いていくなかで、自分が良いと思うことにどんどん挑戦したいです」

――RIZIN経由でUFCを目指す?

「絶対にUFCということではないんです。MMAをやっていて、コレで食っていくために良い方向を目指したい。凄く都合の良い言い方なんですけどね。もちろんUFCで戦えるチャンスがあるならそっちを優先します。でも、そういう風に直接UFCということはない。だからチャンスがある方向に進みたいと思っています。無駄をなくしたいんです」

――UFCがファイターに求めている戦い。RIZINが選手に求めている試合は、ほぼ変わりなくなってきたと思います。コントロールして戦う選手は、コンテンダーシリーズで勝っても契約できていない。フィニッシュへの姿勢かつ、ダメージ重視という名の打撃偏重は世界共通になってきました。そういうなかで、改めて前園戦に向けて意気込みの方をお願いできますか。

「前園選手は映像を見ると、強くて良い選手です。でも、僕もその分練習をしてきているし、Road to UFCで負けてから自分ができないこと、足りないことを明確に意識して取り組んできました。得意だった部分も伸ばし、自力がついたと思います。対策練習もして、ハマってきています。KOできればKOするし、フィニッシュできたら普通にする。

フィニッシュと勝利をワンセットで考えて……もちろん狙って空回りすることないように気を付けて戦います。しっかりとフィニッシュできるだけ上げてきているので、そこを見せることができればと思っています」

■視聴方法(予定)
9月21日(日)
DEEP Osaka Impact2025#04 午後4時30分~ ツイキャスPPV、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ
DEEP Osaka Impact2025#03 午前11時30分~ ツイキャスPPV、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP Osaka Impact2025#04 対戦カード

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者] 角野晃平(日本)
[挑戦者] 嶋田伊吹(日本)

<バンタム級/5分3R>
小崎連(日本)
前園渓(日本)

<フェザー級/5分2R>
GINJI(日本)
鈴木琢仁(日本)

<ウェルター級/5分2R>
虎鉄(日本)
浅野功暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
大空斗(日本)
時任流架(日本)

<フェザー級/5分2R>
田中壱季(日本)
加藤綾真(日本)

<バンタム級/5分2R>
澄斗(日本)
中川内羽矢斗(日本)

<ストロー級/5分2R>
太一(日本)
武蔵(日本)

<アマ・メガトン級/3分2R>
酒井天佑(日本)
大家皆(日本)

<アマ・フェザー級/3分2R>
澤田龍美(日本)
大原宇竜(日本)

■DEEP Osaka Impact2024#03 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
チェ・ソンヒョク(韓国)

<女子バンタム級/5分3R>
栗山葵(日本)
樹季(日本)

<バンタム級/5分2R>
山﨑鼓大(日本)
矢野武蔵(日本)

<フェザー級/5分2R>
瀧口脩生(日本)
藤田宇宙(日本)

<51キロ契約/5分2R>
サダエ☆マヌーフ(日本)
横瀬友愛(日本)

<ライト級/5分2R>
ベンジャミン(日本)
大野“虎眼”賢良(日本)

<フライ級/5分2R>
松原聖也(日本)
前田遊(日本)

<フライ級/5分2R>
砂田華社(日本)
古市陸(日本)

<女子アトム級/5分2R>
上瀬あかり(日本)
横瀬美久(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
堀井かりん(日本)
成本優良(日本)

<アマ・バンタム級/3分2R>
ケン モーリス(日本)
中島佳祐(日本)

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【Grachan77】スタートから4年、岩﨑ヒロユキ代表に訊く大阪大会の展開「発掘から育成の段階へ」

【写真】北海道出身の岩﨑代表だが、関西人が好きだという(C)SHOJIRO KAMEIKE

14日(日)、大阪府豊中市の176BOXでGrachan77が開催される。Grachan大阪大会は2021年にスタート。現在は年2回のペースで、アマチュア大会「Grachanチャレンジ」との同時開催となっている。
Text by Shojiro Kameike

今大会のメインは荒東”怪獣キラー”英貴が韓国のベ・ドンヒョンを挑戦者に迎えて行われるヘビー級選手権試合。コメインではウェルター級1位の青木忠秀が前ライト級王者の林RICE陽太の練習仲間対決を行う。8月30日に初の福岡大会を開催し、続いて11月9日は札幌大会を予定するなど、首都圏以外での開催についてGrachan岩﨑ヒロユキ代表に訊く。


発掘や育成を含めてもう一度、アマチュアからグラチャンをつくり直さないといけない

――久々の岩﨑代表インタビューとなります。よろしくお願いします。

「よろしくお願いします! そういえばMMAPLANETさんのリー・カイウェン選手インタビュー、すごく興味深かったです。カイウェン選手の考え方と、中村京一郎の考え方は似ていると思って。強い選手、勝ち上がる選手は同じ気持ちなんだな、って京一郎とも話していました」

――結果、Road to UFCフェザー級準決勝では中村選手がカイウェンを下して決勝に進みました。現在のグラチャンからRTUに向けた戦略は、どのように考えていますか。

「一応は3年連続、グラチャンのレギュラー参戦選手がRTUに出場しましたよね。来年もフライ級王者の小田魁斗が出場を希望していて、それと今はROAD FCに出場している原口伸も再々チャレンジを狙っています。今はRTUかDWCSを経由しないとUFCと契約するのは難しい。あとは海外から強豪を呼ぶという考えもありますが、それは意味がないと思っているんですよ」

――国際戦は意味がない、と?

「違います(苦笑)。日本ではなく海外で戦わないと、世界では勝てないでしょう。アウェイを体感しておくことで、いざRTUになっても勝つことができる。そのためにも豪州エターナルMMAや韓国ROAD FCを含めて、常に選手にとって経験になる場を開拓しています。そうしてグラチャンの場合は、目標がUFCになっていますね。

もちろんRIZINにも――28日の名古屋大会には、ライト級王者になった芳賀ビラル海が出場することになりました。それはそれで素晴らしいことだと思っています。目標はUFC1択ではなく、今は2択になっている。どちらにしてもグラチャンはゴールの大会ではなく、成長過程であり経験を積むための大会だと考えています」

――ただ厳しい言い方をすると中村選手、原口選手、そして小田選手の次にUFCを目指す存在がいるかどうか。

「いません!」

――……。

「だから発掘や育成を含めてもう一度、アマチュアからグラチャンをつくり直さないといけないですよね。去年ぐらいから、そう考えていました」

――昨年は12月大会で中村京一郎×原口伸という注目の一戦が予定されていたものの、中村選手の負傷により消滅してしまいました。

「京一郎が怪我した時、僕は伸に言ったんです。『試合がなくなって申し訳ない。でも正直、ホッとしたところもある』って」

――ホッとした、とは?

「本当なら京一郎と伸という強い2人のファイターが戦い、勝ったほうが上に行く。それが格闘技の醍醐味であり、成長過程の場であるグラチャンの役割だと思います。でもそれって本当にグラチャンでやって良いのかな、と考えてしまったんですよ。

結果2人の道は分かれて、京一郎がRTUに出ている。伸もROAD FCに出ながら、またRTUを目指している。それぞれの道があって、いずれ成長した時にまたその道が繋がるほうが良いのかな――とか。もしかしたら2人ともUFCに行って、オクタゴンで戦うことがあるかもしれないし、あるいはグラチャンに戻ってきて対戦するかもしれない。

実際のところ『改めて春にどうかな』という話もありました。この試合が実現すれば、みんな持ち上がってくれるでしょう。でも伸は早く海外で戦いたがっていたし、京一郎はRTUが決まりましたからね。結局……、自分はもともと単なる格闘技ファンだから、2人がUFCで戦う姿を見たいと思っちゃいました(笑)」

大阪大会は成功している。同じ形で、全国でやっていきたい

――アハハハ。そんななか今年は初の福岡大会を開催し、次に大阪大会と札幌大会を控えています。まず福岡大会の手応えはどうでしたか。

「福岡はメチャクチャ熱かったですね。初開催にしてはお客さんも結構来てくれて」

――福岡大会には、なぜ小田選手が出場しなかったのでしょうか。

「魁斗は福岡在住のチャンピオンだから、もちろん出てほしかったですよ。でも彼に海外からのオファーがあったので、『そっちを優先していいよ』と言いました。やっぱり小田魁斗という選手の将来を考えたら――彼の挑戦を応援する側に回ったんですよね。結局はいくつか話が来ていたのも流れてしまいましたけど」

――対して2021年にレギュラー化した大阪大会については危惧する面もあります。ここ最近は出場メンバーが固定しつつあり、今後どのように展開されていくのかと思っています。

「えっ、そうなんですね。僕の中で大阪大会は成功していますよ。先ほど『育成と発掘』というテーマを挙げたじゃないですか。今回の大阪大会に出る選手は、多くがアマチュア=グラチャンチャレンジを経験しているんです」

メインはヘビー級タイトルマッチ。韓国関係者によれば、挑戦者のべ・ドンヒョンは所属ジムの主要メンバーも同行し、ベルト獲得に向けて気合いが入りまくっているとのこと

――決定カードを見ながら、グラチャンチャレンジ経験者を教えてもらえますか。

「青木忠秀、八木匠、前田snake海、野村伶生、川畑翔聖——田中仁、岡田達郎もそうですね。藤田大地、櫻庭泰裕、高松愁、加々田優人、吉永光輝もチャレンジ経験者。あと別の話ですけど、足立晃基はMMA甲子園出身者で」

――全28選手中12選手というのは、大きな割合を占めていますね。

「だから時間が掛かって当然なんですよ。でもそのおかげで来年は年3回、大阪大会をやりたいと思っています」

――それだけ発掘と育成を行ってきたと、もっとアピールすれば良いのではないですか。

「いや、そのアピールって必要ですか?」

――う~ん……。

「これだけアマチュア大会をやってきたぞ、こんなにアマチュアから出ているぞ――それをオープンにしようとも思っていないんですよ。今回もインタビューだから答えている、というぐらいで。僕としては選手が育ってプロに出てくれることが嬉しいし、上がってきた選手にチャンスを与えることが自分の仕事であって。

だから今、大阪大会は発掘から育成の段階に移っているともいえます。グラチャンチャレンジを経験した選手のプロデビューに繋がっている。それは僕にとって成功なんですよ。次は大阪と同じ形で、福岡で発掘&育成をやっていきたいです。大阪と同じというのは、アマチュアとプロの試合を同じ日に開催し、アマチュアの子たちがプロの先輩たちの試合を見て『自分もああなりたい!』と思ってくれることが良い形で。やるからには常に3年後、5年後のことを考えていかないといけないです」

――なるほど。

「最近、『東京で大会を続けていく意味ってあるのかな』とすら考えてしまうんですよ。以前は練習環境も首都圏が中心だったじゃないですか。だけど今は名選手が引退して、地元に帰ってジムを開くことも多いですよね」

――特に福岡は弘中邦佳マスタージャパン代表をはじめ、そのケースが多いと思います。

「そうなんです。だから今後は大阪の発掘&育成をモデルケースに、福岡や札幌だけでなく全国でやっていきたいというプランもあります。……ちなみに今回のカードで『一番危惧している』と感じたのは何ですか」

青木×林RICEの勝者が山田哲也と対戦します

――コメインの青木×林RICEですね。ウェルター級1位であり大阪大会の軸となっている青木選手が、大阪在住だからといってライト級の林RICE選手と戦うというのは……。

意外な流れで成立した青木×林RICE。今大会のコメインであり、裏メインだ

「あぁ、そういうことですか。これはまず、林RICEがウェルター級に転向します。最初は青木が『ライト級でやりたい』と言っていて。それを聞いた林RICEが『青木さん、自分とやる気があるのか』と思ったらしいんです。

林RICEもライト級ではベルトも巻いたし、やれることをやり尽くした。だったら階級を上げよう――ということになったけど、僕としてはウェルター級転向初戦で青木戦は早いとは思ったんですよ。もともと青木と林RICEは仲が良いし」

――青木選手と林RICE選手は練習仲間ですよね。その点も「ここでこのカード!?」と思った要因ではあります。

「それで青木サイドに伝えたら数日後、『それって僕に勝てると思っているということですよね。だんだんムカついてきました。試合やります』という返事があって。2人の感情を別としても、青木はランキング1位で林RICEは元チャンピオンだから良いんじゃないかと思って組んだ試合です」

――そうだったのですか。

「青木がウェルター級王者決定トーナメントで負けたのは、まだプロで数戦しか経験していない時でした。今はしっかり勝ってきているし、この試合の勝者が次は山田哲也と対戦します。王者の桜井隆多は怪我もあるから、まずは暫定王座決定戦を行って、あとは隆多さんの復帰次第ですね。いずれにせよ、そのための青木×林RICEです」

■視聴方法(予定)
9月14日(日)午後12時30分~
GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■対戦カード

<ヘビー級選手権試合/5分3R>
[王者]荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
[挑戦者]ベ・ドンヒョン(韓国)

<ウェルター級/5分2R+ExR>
青木忠秀(日本)
林RICE陽太(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
高橋孝徳(日本)
大搗汰晟(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
八木匠(日本)
村田俊(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
アリアン・ナカハラ(カナダ)
村瀬賢心(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
前田snake海(日本)
野村伶生(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
増田比呂斗(日本)
川畑翔聖(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
田中仁(日本)
岡田達朗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
藤田大地(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
高松愁(日本)
松本将希(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
平野堅吾(日本)
加々田優人(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
天馬(日本)
田岡桂萌(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
足立晃基(日本)
セイヤ(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
麦谷悠成(日本)
吉永光輝(日本)

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45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC S04 Ep06 UFC セバスチャン・スーレイ リー・カイウェン 中村京一郎 中村倫也

【Road to UFC S04 Ep06】中村がカイウェンの顔面を腫らして勝利! マーレイとフェザー級決勝を争う

<Road to UFCフェザー級準決勝/5分3R>
中村京一郎(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
リー・カイウェン(中国)

入場時、大きな笑顔を浮かべる中村。対するカイウェンは、地元ファンの大歓声に迎えられる。サウスポーの中村が左インローから左ストレートを伸ばす。カイウェンの右ミドルを捌き、プレスをかける中村。左ミドルでカイウェンにケージを背負わせ、左ローと左前蹴り、左ハイと散らす。カイウェンの右ストレート、左フックをかわしてパンチをかわし、さらに左の蹴りを散らしていく。カイウェンが一気に距離を詰めて左右のパンチを振るう。被弾しながらも距離をつくった中村は、左ミドルから左ストレートでカイウェンをフラつかせた。しかし距離を詰めたところでカイウェンの左フックをもらい、中村も下がる。ケージ中央に戻り、シングルレッグで背中を着かされた中村だが、すぐにスタンドへ戻った。

左ストレートを突き刺した中村はプレスをかけていく。カイウェンも右を返すが、前につんのめってしまう。残り2分でカイウェンがニータップでクリーンテイクダウンを奪った。右にパスするカイウェンの右腕をキムラで抱えながら立ち上がる中村。中村にケージ掴みの注意が与えられたか、会場からは中村に大ブーイングが送られる。正対した中村は右ヒザを差し入れ、カイウェンの離れ際に左ヒザを突き上げた。残り30秒、中村の左ハイをキャッチしたカイウェンが振り落とし、パンチを浴びせる。しかし中村も立ち上がりラウンド終了。両者は自コーナーに戻りながら睨み合った。

2R、中村がプレスをかけながら左右ローを放つ。左ストレートを伸ばして、カイウェンを中に入れさせない。ケージを背負って右に回るカイウェン。中村の左ミドルがボディに突き刺さり、左アッパーで追撃した。カイウェンの左右フックを回ってよけた中村は、左ストレートを上下に散らして下がらせる。カイウェンは右目の腫れが目立ってきた。細かいパンチでカイウェンを下がらせるも、自身もパンチを受けて鼻から出血。それでもカイウェンの組みを切り、左ストレートから左ハイへ。カイウェンも左フックを返す。

左アッパー、左ストレート、左ハイと攻め立て、カイウェンもフラつく。カイウェンのシングルレッグをスプロールし、右フックから左アッパー、さらに左縦ヒジ。左ストレートでカイウェンをグラつかせ、ニータップで倒されるも立ち上がり、カイウェンをケージに詰めて連打を浴びせる。完全に動きが落ちたカイウェンに対し、ラッシュでフラつかせてラウンドを終えた。

最終回、カイウェンの右目はドス黒く、大きく腫れ上がっている。そのカイウェンが前に出た。中村は右スピニングバックエルボーで迎え撃つ。左アッパーでカイウェンの顔面を跳ね上げ、左ハイで蹴り上げる。左ミドル、左フック、左ストレートでカイウェンの動きを止める中村。ダブルレッグもしっかり切り、逆にカイウェンをケージに詰めていく。左右の前蹴りでカイウェンにケージを背負わせる中村は、ダブルレッグを突き放してパンチの連打を浴びせる。左ボディストレートを突き刺し、なおも前に出て来るカイウェンに左ストレートのカウンターを打ち込む。完全にカイウェンの動きが落ちた。中村は左ミドルからワンツー。ニータップのフェイントからレベルチェンジで左ストレートに繋げる。カイウェンを下がらせ続け、そのまま試合終了のホーンを聞いた。

裁定はジャッジ3者とも29-28で中村の勝利。リー・カイウェンを下しての決勝進出は、本当に大きな勝利だ。試合後のインタビューは英語の通訳が見当たらないのか、質問をセコンドの中村倫也が訳す。中村は「ニーハオ、上海! 対戦してくれたカイウェンに敬意を表したい。彼はタフだった。こういう試合を通して自分も強くなれると語り、決勝で対戦するセバスチャン・スーレイとのフェイスオフに応じた。

これで全階級の準決勝が終了。決勝進出者を国別に見るとニュージーランド:2、豪州:2、モンゴル:1、中国:1、韓国:1、そして日本は1名という結果に。オーストララジアン×アジア勢という構図となった今年のトーナメント決勝だ。


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45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC S04 Ep05 UFC セバスチャン・スーレイ ユン・チャンミン リー・カイウェン 中村京一郎

【Road to UFC S04 Ep05】フェザー級でもオセアニア勢の猛威! スーレイがユン・チャンミンを秒殺KO

<Road to UFCフェザー級準決勝/5分3R>
セバスチャン・スーレイ(豪州)
Def.1R0分47秒 by TKO
ユン・チャンミン(韓国)

グローブタッチのあと、ユン・チャンミンが左ジャブを突く。ユン・チャンミンの右ローにスーレイが右ストレートを合わせ、左フックを返した。右に回るユン・チャンミンを、右ストレートから左フックで倒したスーレイ。そのままパウンドを連打し、レフェリーストップを呼び込んだ。

秒殺KO勝利で決勝に進出したスーレイは「彼はテクニカルな試合を仕様と思っていたと思う。でも、ちょっと違う作戦で戦った。最初からアグレッシブにプッシュした。新しいジムで自信を与えられて、その通りに戦えた」と語り、もう一つのフェザー級決勝=リー・カイウェン×中村京一郎の結果を待つ。


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