カテゴリー
45 AB ABEMA LFA MAX MMA MMAPLANET o ONE ONE FN40 PRIDE RIZIN RIZIN52 UFC エイドリアン・リー ガビ・フジモト シオマラ・ピリス シャドウ・シンハ・マウイン ジヒン・ラズワン ジャッキー・ブンタン ダニー・キンガド ファブリシオ・アンドレイ フー・ヨン ブラック ブラック・パンサー ベン・タイナン リョート・マチダ ルンピニー 三浦彩佳 海外 澤田千優 磯嶋祥蔵 空手

【ONE FN40】ONE初陣。LFA7勝0敗、日系ブラジリアン=ガビ・フジモト「日本で戦う夢に近づけている」

【写真】前半の通訳をしてくれたのはガビのいとこで、同じく日系ブラジリアンの藤本あゆみさんで、現在は日本在住。ガビは2003年2月14日生まれ、現在はリオのKOスクワッドに所属している(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムでONE FN40が行われガビ・フジモトが、ジヒン・ラズワンと戦う。
Text by Manabu Takashima

日系ブラジリアンのガビは、2022年11月にLFAブラジル大会でプロデビューを戦って以来、キャリア7戦の全ての舞台がLFAだった。目標は当然UFCだったが、なぜガビはONEを選んだのか。日系ブラジリアンの生い立ちから話を訊いた。


計量に失敗しない。1グラムも超えない。練習に遅刻もしない。それが日本の血だと思っているわ

――UFCへの登竜門LFAを追っていて、ガビ・フジモトという選手がブラジル大会で快進撃を続けていることに気づきました。フジモト姓であることが一層関心を高めたことは絶対です。ガビは日系何世なのでしょうか。

「4世で曾お爺ちゃんが熊本からの移民だったの。私はブラジル生まれでブラジル育ち、ブラジル国籍で日本に行ったことがなくて。格闘技……空手を始めたのも、家族に勧められたとかじゃなく、礼儀の面とか自分が興味を持ったからだったわ」

――成長する中で、日本の風習や慣習の影響を受けたことはありましたか。

「お爺ちゃんが2世で、日本の習慣がかなり残っている人だった。お爺ちゃんは柔道をやっていたようだけど、それはさっきも言ったように空手を始めたきっかけではなかったし。私の家は普通にブラジル的な環境だったと思うけど、目上の人の話をしっかりと聞くとか、そういうことは家で教えられたかな」

――これまで取材で15度ほどブラジルを訪れているのですが、現地では日系ブラジリアンは勤勉だという風に周囲が思っているような印象を受けました。

「私もそう思うわ。やるべきことをやりぬく。だからMMAを戦っていても、計量に失敗しない。1グラムも超えない。練習に遅刻もしない。それが日本の血だと思っているわ。だからこそ、私はMMAで結果を残せてきたのかなって」

――私は「ブラジル人は悪いヤツも、どこか良いヤツ」、「金銭的には貧しくても、心は豊かだ」という印象を持っています。同時にあのラテンの空気感が羨ましくて。あのテンポの国で、日本人らしさがあるとそれは得だと思うこともありました(笑)。

「アハハハハ。もうその通りね。道場やジムで練習をしていても力はあるのに、勤勉さがないから強くなれない選手をたくさん見てきたわ。日本のような整った環境がブラジルにあれば、最高なのに。私はさっきも言ったけど小さな頃から、年上の人を敬う。言うコトには耳を傾けるということが身についていたので、コーチと意見が違っていても、まずは理解しようという風でいられるの。そこは日系でないと、ブラジルではないかもね」

――他の練習生たちは違うと。

「ブラジルではジムに来て練習をし始めたばかりでも、コーチに対して自論をぶつけることが多くて(笑)。最初からそうでなくて、まずは頷いて練習をしていればもっと成長できるのに。本当にブラジルはそんな感じよ」

――取材で1時間、2時間待ちは当然で。それでこちらが15分遅れると「日本人なのに遅れるとは」と帰ってしまったファイターもいました(笑)。

「ハハハハ。本当にブラジルらしいわ。とにかく口が達者なのよ(笑)」

――ハハハ。格闘技を始めたのは空手からだと言われていましたが、フルコンか伝統派がどちらだったのでしょうか。

「私はサンパウロの郊外モジ・ダス・クルーセズの出身で(世界中から移民を受け入れていた地域で、サッカープレイヤーのネイマール、空手&MMAファイターのアンドリュース・ナカハラの出身地。日本移民百年記念公園があり、岐阜県関市と富山市と姉妹都市)。そこでブラジル人の先生に極真空手を習っていたけど、途中から松濤館空手に代わって」

――えっ、つまり松濤館空手の距離とタイミングと、極真空手の直接打撃が身についていたわけですね!!

「そうね。今は空手の稽古はしていないけど、松濤館の距離、タイミング、ステップワークと極真の本気で打ち込むためのタイミングと忍耐力。この二つを切り替えが、私の特徴だと思うわ。MMAではリョート・マチダに憧れていて、リョートのような戦い方がしたい。少しでもリョートに近づきたいと思っていたわ」

UFCは女子選手と契約する数がかなり減った

――松濤館と極真の融合と切り替え、まさにMMAに適した打撃の理を持っているのですね。そのMMAを始めようと思ったきっかけは、何だったのですか。

「4歳から空手をしていて、ずっと大会に出ていたわ。12歳になって空手の道場で、柔術のクラスも始まって。最初は余りにも空手と違うから『これ何?』って思ったけど、練習をやってみると柔術の技術が、どんどん体に入ってきて。空手と同じように、柔術も大好きになったの。

ただ空手家で生きていくことは困難で。柔術もそうね。経済的に厳しい環境だと強くもなれないし。なら打撃も柔術もやってきたんだから、MMAが自分に一番合っているんじゃないかと考えるようになって。18歳の時に、MMAのジムに通うようになったわ。

でもMMAは全然、私が思っていたような簡単なことじゃなかった。空手と柔術を混ぜるだけでなくて、もっと色々なことを学ばないといけなかった。逆にそれが楽しくて、今はMMAにしっかりと向き合い、そのなかで小さな頃からやってきた空手と柔術を生かそうと思っているの」

体重オーバーで120.8ポンド契約になったシオマラ・ピリス戦で、ギロチンで一本勝ち(C)LFA

――プロになって以来、全てをLFAで戦ってきました。

戦績も7勝0敗と無傷で。昨年3月には初の国際戦で一本勝ち。この先は絶対にUFCを目指すモノだと思っていました。それがONE参戦、非常に驚かされました。

「私もUFCで戦うことが夢だった。だからLFAで戦ってきたのは絶対ね。でも去年のコンテンダーシリーズをみても分かるように、UFCは女子選手と契約する数がかなり減ってきていて。LFAでも対戦相手が限られてきた。これからどうしようかと考えていた時に、ONEからオファーがあったの。

ONEのことを調べると、アジアの選手が多いし。しっかりとMMAに向き合うという部分でも、私はONEに合っているかなって思うようになってきてね。私には日本の血が流れていて、ONEで自分をアピールしたい。UFCが夢だったけど、ONEという新しい夢ができたような感じで。ONEのチャンピオンになれるよう、これから頑張っていこうと思っている」

実は今回のインタビューは時間の都合で、2月3日と11日の2度に分けて実施された。リオと長旅を終えてバンコクでのガビ。ファイトウィークはよりシャープになったか

――ONEはリング使用。

グラウンドでのヒザ攻撃が認められていますその点は、これまでガビが戦ってきたMMAと違う部分があります。

「ONEルールは、MMAを戦いやすくしてくれるわ。グラウンドでの攻撃の幅が広がるわけだから、特にルールの違いは問題にならないわ。これまでの自分にはなかった、新しい攻撃ができるようになるはず」

――ではONE独特の階級とハイドレーション・テストに関しては、いかがでしょうか。

「私にはホジェリオ・カモエスという、とても経験豊かなトレーナーがいてくれる。私にとっては初めて海外で戦う試合になるけど、彼はその点も経験豊富で。ホジェリオは何度も日本に行っているし、凄く心強い存在なの。それにユニファイドルールのアトム級よりも、ONEアトム級の方が私には合っているみたいで。いつもより計量の心配がないぐらいで、凄く良い状態よ。今は計量の時間が来るのを待っているだけで、どれだけリカバリーできるのかも楽しみだわ」

勝利というバースデープレゼントを用意して自分に贈ることにするわ(笑)

――試合に向けて、対戦相手のジヒン・ワズワンの印象を教えてください。

「彼女はONEでの戦いが、私より慣れていることは間違いないわ。立ち技も寝技もできるウェルラウンダーね。でも、私も立ち技も寝技も問題なく戦える。どちらが自分の試合ができるか。ただ正直にいえば、あまりジヒンのことを考えていなくて。私は自分がやってきたトレーニングを信じている。チームで積んできたことに自信を持っているわ。どの局面でも、私の方が上だと」

――どのような試合をしたいと思っていますか。

「いつだってフィニッシュを狙ってきた。それが私のMMAで。それと今回の試合は、私にとって特別な試合になるの。実は試合の日が、私の誕生日で」

――おお。それはおめでとうございます。

「そんな特別な日にONEで戦うことになったから、勝利というバースデープレゼントを用意して自分に贈ることにするわ(笑)」

――ONEアトム級はチャンピオンが現状、戦線離脱状態で。日本の三浦彩佳選手、澤田千優選手がトッププロスペクトです。今後、どのようにONEアトム級のタイトルラインに割って入ろうと思っていますか。

「体重も変わり、ルールも変わった。新しい環境にジャンプインしたばかりなので、とにかく一歩一歩ステップアップしてタイトル戦線に加わっていきたいと思っているわ。

この階級のトップに日本人選手が2人いるなら、彼女たちと戦いたい。日系4世として、いつか日本で戦いたい。日本で試合をすることは、もう一つの私の夢だから。それにブラジル人とってPRIDEのあった日本はMMAのメッカだし。でも、急がない。まずは今回の試合に勝って、彼女たちに近づきたい」

――ONEは今後、日本大会が増えるという噂もあります。

「えーっ。それが本当なら凄く嬉しいわ。日本で戦う夢に近づけているのね。どれだけ嬉しいか、もう顔に出ていると思うわ(笑)」

―確かにその通りですね(笑)。では最後に、その日本のファンにメッセージをお願いします。

「これまで多くのファイターから『日本のファンは特別だ。他の国には、日本のようにファイターを尊敬し、愛してくれるファンはいない』って聞かされてきたわ。それがどういうことなのか、自分の身をもって知りたいと思ってきたの。私はブラジルで生まれて、ブラジルで育った。でも、日本の血が流れている。しっかりと今回の試合で戦って、日本で戦うチャンスを手にしたい。私のことを応援してもらえると嬉しいわ」

■放送予定
2月14日(土・日本時間)
午前10時45分~U-NEXT

■ONE FN40対戦カード

<ONEムエタイ女子世界ストロー級王座決定戦/3分5R>
[王者]ジャッキー・ブンタン(米国)
[挑戦者]ステラ・ヘメッツバーガー(オーストリア)

<ONEムエタイ暫定世界フェザー王座決定戦/3分5R>
シャドウ・シンハ・マウイン(タイ)
ニカ・カリロ(英国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
フー・ヨン(中国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ベン・タイナン(カナダ)
竹内龍吾(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エイドリアン・リー(米国)
磯嶋祥蔵(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ルーカス・ガブリエル(ブラジル)
マゴメド・アカデフ(ロシア)

<サブミッショングラップリング・フェザー級フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
ファブリシオ・アンドレイ(ブラジル)
ジョアン・ペドロ・ブエノ・メンデス(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジヒン・ラズワン(マレーシア)
ガビ・ブジモト(ブラジル)

<ムエタイ・フライ/3分3R>
ブラック・パンサー(タイ)
ディエゴ・パエス(米国)

The post 【ONE FN40】ONE初陣。LFA7勝0敗、日系ブラジリアン=ガビ・フジモト「日本で戦う夢に近づけている」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA o ONE アンジェラ・リー デニス・ザンボアンガ 三浦彩佳 澤田千優

【ONE】ザンボアンガ欠場!三浦彩佳の対戦相手は澤田千優?

IMG_9845
11月16日に有明アリーナで開催されるONE 173: Superbon vs. Noiriで予定されていたデニス・ザンボアンガ(フィリピン)×三浦彩佳(日本/TRIBE TOKYO MMA)のONEアトム級女子MMA世界タイトルマッチ。先週になってザンボアンガがメディカル上の理由により出場を辞退する事が発表されました。これにより同試合は中止となり、三浦の試合については決定時代発表するとしています。

その後、三浦は自身のXを更新。

「ジンナンと再戦したいです」
「ストローの時からずっと言い続けていたジンナン再戦。ストローでもアトムでも」

2022年にONEストロー級タイトルマッチで判定負けを喫したション・ジンナンとの再戦をアピールしました。過去にアンジェラ・リーとの3度の激闘を経て連勝を重ねるジンナンならザンボアンガ以上に激しい試合になる事必至。階級をどうするか、タイトルを賭けるのか、ワンマッチか、などクリアすべき問題はありますが、代替カードとしてはこれ以上ないチョイスでしょう。

さらにザンボアンガ欠場の報道を受け、三浦と同じくONEで活躍する澤田千優もXで即座に反応。「日本大会!!ぜひ三浦選手とやらせてください!!!!」とポストし、逆に三浦に対して対戦を要求しました。

これもまた面白い組み合わせ。柔道ベースの三浦とレスリングベースの澤田。お互い強力なテイクダウンとグラウンドコントロールが持ち味だけに重厚な寝技の展開になるか。一周回ってスタンドの打ち合いになるか。妄想したくなる一戦。両者共にファンの支持率も高いだけに、日本大会の裏メインになりそうな気配。続報が待たれます。
カテゴリー
45 KANA MAX MMA MMAPLANET o ONE ONE172 ONE173 YouTube   アナトリー・マレキン ウマウ・ケニ・ログログ オマル・ログログ・ケニ キック サンジャル・ザキロフ ジェヘ・ユースタキオ ジャンカルロ・ボドニ ジョシュア・パシオ スタンプ・フェアテックス スーパーボン・シンハ・マウイン スーパーレック・キアトモー9 ダニー・キンガド デニス・ザンボアンガ ボクシング ラファエル・ロバトJr 三浦彩佳 与座優貴 扇久保博正 朝倉海 神龍誠 若松佑弥 野杁正明

【ONE173】若松佑弥と三浦彩佳が日本大会で揃って王座戦、「つまらない試合にはならない」(若松)

【写真】TRIBE TOKYO MMAの2人が日本大会でONEのベルトをかけた戦いに臨む(C)TAKUMI NAKAMURA

11月16日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催されるONE173。今大会に出場するONE世界フライ級王者の若松佑弥と三浦彩佳が、1日(金)都内にて囲み取材に応じた。
Text by Takumi Nakamura

今年3月のONE172に続いて、ナンバーシリーズとして2大会連続での日本開催となる今大会。6月23日の記者会見ではスーパーボンと野杁正明のキックボクシング世界フェザー級(70.3キロ)王座統一戦と王者オマル・ログログ・ケニと挑戦者アナトリー・マレキンによる世界ヘビー級選手権試合のリマッチという2つの王座戦が発表されていた。

その後、若松がストロー級王者のジョシュア・パシオの挑戦を迎え撃つ一戦、女子アトム級王者デニス・ザンボアンガに三浦が挑む一戦が追加発表された。この日は若松と三浦が囲み取材に応じ、それぞれ試合に向けた意気込みを語った。はじめに代表質問での両者のコメント、そしてMMAPLANETとの質疑応答を紹介したい。


若松佑弥
「今回の試合が決まった時は元々違う選手だと思っていて、まさかストロー級のチャンピオンのパシオ選手になるとは想像していなかったです。本当にびっくりしているのと、パシオ選手と戦えてすごく光栄というか(オファーをもらって)嬉しかったです。記者会見では4位のサンジャル・ザキロフ選手と言われたんですけど、あまり僕的にはしっくりこなかったっていうか。与えられた相手を倒すだけだったのですが(気持ち的に)イマイチという感じがあったんで(パシオに決まって)よかったです。

(フィリピン人ファイターとの対戦も多いが)僕がジェヘ・ユースタキオ選手と戦ったのがフィリピンのマニラで、向こうのホームだったんですよ。ユースタキオ選手はパシオ選手の大先輩だと思うし、僕はダニー・キンガド選手も倒しましたし、フィリピンvs日本みたいな感じで、すごい盛り上がるんじゃないかなと思っています。(どんな試合をしたい?)つまらない試合は絶対にないと思いますし、全力を出したら自ずと激しい試合にもなるし、試合を見てくれれば本当に盛り上げる自信があります。特に倒してやろうとか、そういうことは思わないんで、本当に自分に勝つみたいな。そういう試合をしたいです」

三浦彩佳
「私はずっとやりたかった選手とやっとできることになって、チャトリさんからそう言ってもらえたのがすごく嬉しく思います。しかも日本大会という、日本という自分が生まれた地でタイトルマッチと言ってもらえたことをすごく嬉しく思ってます。日本でタイトルマッチを組んでもらえたということは、私がベルトを取るべきだなと思っています。

私は挑戦者なんで、今は胸を借りるというか。今まで試合する場所はどこでも関係ないと思っていたんですけど、日本で試合するチャンスをいただけたので、これは私が取るタイミングだなと思っています。(どんな試合をしたい?)私の試合はフィニッシュ率がすごく高いので、しっかり極めて勝つ試合をしたいと思います。ただ5分5Rあるので、もみくちゃになっても何がなんでも勝つ、ぐちゃぐちゃになっても勝つことも全部想定して、これから追い込み練習に挑んでいこうかなと思っています」

――それぞれ対戦相手のファイターとしての印象を聞かせてもらえますか。

若松「パシオ選手の印象はストロー級の絶対王者というか、僕がONEに初めて戦の時にチャンピオンになった選手で、そこからずっとチャンピオンで、負けてはいるんですけど防衛を続けていた時期もあったし、強い選手と戦って勝っているんで、下の階級ということはなしにして、本当に侮れないというか、ONEを象徴する王者だと思っています。ジャレット・ブルックス選手をああやって2Rで倒すのは、やっぱりすごいことだと思います。正直、僕は(パシオが)負けると思っていたんですけど、ああやって圧倒的に勝っていたんで、ほんとにさすがだなと」

三浦「ずっと前から見ていた選手で、最初は寝技 中心の選手かなと思ってたんですけど、ここ最近の試合では打撃もすごく上手になっていて、ウェルラウンダーというイメージがありますし、フィジカルもすごく強そうだなと思います。前回の暫定王座戦もすごく蹴りが走っていたり、打撃もしっかり見えていたり、本当にすごくバランスが取れていて、強い選手だと思っています」

――同じTRIBE所属として大会までにどんな準備をしたいですか。

若松「三浦さんとはよく同じ日に試合をしていて、一緒にタイトルマッチをできることがすごい嬉しいですし、昨日もあやかロックを教えていただきました(笑)」

三浦「佑弥くんはTRIBEの中でもレベルがトップの選手なんで、練習で胸を借りています。
あと今回は先に佑弥くんが日本大会でタイトルマッチが決まっていて、前回のタイでの試合の前に『絶対に次勝って、一緒にタイトルマッチをやりましょう』と声をかけてもらったり、佑弥くんがいることでモチベーションが上がったりしたので、今回絶対2人でベルトを取りたいと思ってます」

――3月の日本大会はキック・ムエタイが注目される大会でしたが、今大会でMMAの魅力を伝える試合をしたいですか。

若松「ヘビー級のMMAのタイトルマッチもありますし、ケージでもあるんでMMAの面白さを。ONEの世界的なレベルの高さを見せられるんじゃないかなって思っています」

三浦「今回はケージと聞いてすごくびっくりしたんですけど、前回の日本大会では佑弥くんがMMAの面白さが伝わる試合をして、佑弥くんの試合からまたバン!と盛り上がったと思うんですよ。普段キックを見ている人に対しても、今大会でMMAの面白さで広がってくれたらなっていうのもあります。佑弥くんは打撃ですごく光いてて、私は寝技で極められたらいいないと思うので、色々MMAルールの面白さを知ってもらえたらなと思っています」

――TRIBE TOKYO MMA(TTM)で朝倉海選手や神龍誠選手、YouTubeのコラボ企画で扇久保博正選手など、他団体で活躍しているフライ級の選手たちとも練習していますが、そこでどんな刺激を受けていますか。

若松「みんな本当に強くてやられることもいっぱいあります。TTMで練習している選手で弱いヤツはいないというか、TTMの若手もみんな強いので。ただそれは練習での話で、心の中では試合だったら自分が1番という気持ちはあると思います。もちろん最高な環境で練習をやらせてもらっています」

――そういった選手たちにライバル意識はありますか。

若松「昔は『この人にやられたくない』とか、そういうライバル心はあったんですけど、結局は練習なんで。練習で本気を出したらお互い怪我しちゃうし、なるべくこう柔軟にいいところをとろうというか。僕ももう30とかなんで、そんなに若手みたいにガツガツいくことはなくなりました」

■ONE173決定カード

<ONEキックボクシング世界フェザー級王座統一戦/3分5R>
スーパーボン・シンハ・マウイン(タイ)
野杁正明(日本)

<ONE世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ウマウ・ケニ・ログログ(セネガル)
[挑戦者]アナトリー・マレキン(ロシア)

<ONE世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]若松佑弥(日本)
[挑戦者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)

<ONE世界女子アトム級選手権試合/5分5R>
[王者]デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<キック・バンタム級/3分3R>
与座優貴(日本)
スーパーレック・キアトモー9(タイ)

<キック・女子アトム級/3分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
KANA(日本)

<サブミッショングラップリング・ミドル級/10分1R>
ジャンカルロ・ボドニ(米国)
ラファエル・ロバトJr(米国)

The post 【ONE173】若松佑弥と三浦彩佳が日本大会で揃って王座戦、「つまらない試合にはならない」(若松) first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA MAX MMA MMAPLANET o RIZIN SUPER RIZIN04 UFC ジュリアナ・オタロラ ヒロヤ 三浦彩佳 山本アーセン 神龍誠 福田龍彌

【SUPER RIZIN04】神龍誠戦へ、山本アーセン「楽な試合はない――けど、楽な試合になるかもしれない」

【写真】試合まで1週間の合同練習会での入場時……。戦う人として、非常に良い表情をしている。このメンタルでリングに上がると、アーセンが「make my day」を実現させる可能性が上がるだろう (C)MMAPLANET

27日(日)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで超RIZIN04が開催され、RIZIN WORLD GP2025フライ級トーナメント1回戦が行われる。
Text by Manabu Takashima

RIZIフライ級最強を決める戦いは、その規模&注目度的にもUFCを除いたフライ級戦線のBEST of the RESTを決める戦いという見方もできる。そんな最強決定Tに負け越しているファイターが2人出場する。そのなかの1人が山本アーセンだ。

グレコで五輪を目指し、一生モノの傷を負って――やむを得なく――そして、血に抗えずMMAに転向。ベストを尽くし、懸命に楽しんできても結果は簡単についてこなかった。そのアーセンが、抽選会で自信を持って神龍誠の隣のスポットを選んだ。この自信は試合に勝つという点においてでだけなく、自分への信頼、支えてくる仲間への想いが合致したなかで生まれた自信だ。とはいっても、結果が全て。その結果が出る前に、アーセンの想いを訊いた。


別に舐めているわけじゃなくて、自分の成長を一番表現できるのはこの人

――抽選会、凄く楽しそうでしたね(※取材は1日に行われた)。

「そうそう。抽選って、こんなに楽しいんだって。本当に面白かったですね。しかも、数字も自分が引きたかった数字を引いて。相手もここに来るまでに、ずっとやりたいと思っていた相手なんで」

――なので6という数字が書かれた紙をくださいと言っていたのですね。

「ハイ。自分のラッキーナンバーが6なんですよ。ソウルナンバーが6で。前回の試合の時も、服のバックには6って書いてあったし。ずっと6ばっかり追いかけてきたから、6を引いた時には『引き寄せの法則、始まってんなぁ』って。それにコーナーも青が良かったから」

――それは挑戦者という想いからですか。

「ノリ(山本KID徳郁)が、ずっと青コーナーを選んでいたんで。自分も青コーナーが良いなって、いつも思っています。しかもラッキーカラーも青なんで。全部が全部、自分の思い通りで。喜びを隠しきれなかったです(笑)」

――神龍選手の横に座って、何か伝わってくるモノはありましたか。

「なんか自分が思っていたより、アゴの位置とかも低かったです。リーチもそれほど差があるわけじゃないから、見れば見るほどやりやすいのかなって。それは凄くあったスね」

――そもそも神龍選手が意中の相手だったのは?

「別に舐めているわけじゃなくて、自分の成長を一番表現できるのはこの人だなって。打撃も自分の方が上手いと思っているんで。チーム・ミーティングで、(マックス)コクエイさんからも『神龍選手の横、空いていたら行ってね』って言われていたんで」

――今回のトーナメント、ヒロヤ選手とアーセン選手が実績面からアンダードッグとされています。

「それは……もう、そうだろうし。結果で、証明すれば良いので。信じてもらってない方が、勝った時の反動も凄い。だから、全部が良いんじゃないとしか思わないです」

――自分の勝手なアーセン評ですが、レスリングは当然強い。打撃も福田龍彌と渡り合える。サブミッションは、これからも伸びる。現時点での課題は、コーディネイションかと。全てができるけど、どうつなぐのか。同時に伸びしろが相当に残っている。

「うんうん。俺、今、ファイトIQめちゃくちゃ高いッスよ。誰も今の俺のレベルは知らない。チームメイトしか知らないんで。それはそれで当たり前の評価だと思ってる。だって結果を出していないから。そりゃあ、そうッスよ。結果が全てだし、結果でしか伝わらないモノがあるから。分からないじゃないですか、ほとんどの人は。この攻防で、こういう風に成長しているとか」

――神龍選手との試合で、その評価をひっくり返す自信は?

「めちゃくちゃあります。本当に今、自信に満ち溢れています。この間の試合なんて、全然出していない。あの試合後に、めちゃくちゃレベルが上がりました。これまで教わってきたことが、自分の色でハマり出している。コクエイさんに教わったことが、自分で消化できるようになった。

コクエイさんって、そういう人なんですよ。『コレをあげるけど、そのまんま使うんじゃない』と。あとは自分次第だからということで、テクニックを教えてもらってきました。それが、ハマってきたんですよ。一番レベルが上がっているのは、寝技です。誰でも100パーセントの確率で極めることができている。それを見せることができる相手なんじゃないかなって思います」

寝技の自信とか。打撃の自信とかでなくて。ファイターとしての自信が凄くついたから

――サブミッション、極め力がついてきたと?

「それが凄いです。凄いッスね。一つや二つでなく、三つ、四つと得意なところがあって。それ以外の技でも極めることができる。何よりIQじゃないですけど、色々と読めるようになってきました。それを神龍君で試そうかなっていう感じです」

――あれだけ15分間動けて、体のバネ、柔軟性もある。神龍選手はこのトーナメントの本命といって良い選手です。

「ホント、その通りだと思います。でも、自分にもあるし。試合間隔が空かずに、この試合があるので精度も試合のなかで上がっていると思う。運動神経は負けていないというよりも、自分の方が上だと思っているし。あとは部分、部分のレベルの差が結果に出るかと。

俺がやるのはMMAで。寝技が得意で寝技を披露したいわけじゃない。神龍君が嫌がることもできるし、何もできないからテイクダウンを狙ってくるというところまで追い込む自信もあるから」

――そこまで自信を持ってMMAを戦えたことは、過去にありましたか。

「う~ん、今まで自信だけが欠けていたというのはあります。テイクダウンをして寝技になっても、サブミッションに行くのではなくパウンドとかヒザをガンガン打つって感じだったのが、完全にその場で終わらせることができる技術を手にいれたから。今となっては、自信だけが足らなかったんだなって。『俺、結構才能あるわ』って今、思うようになってきています。手ごたえしか、今はないッスね。

寝技の自信とか。打撃の自信とかでなくて。ファイターとしての自信が凄くついたから。そこが一番大きな違いだと思います。自分を信用しきれています」

終わってから『面白かった。やっぱMMAって面白い』って思える相手とやりたい

――その自信をそのまま試合場に持って行ける?

「うん。持って行けると思う。今の自信をキープして、自分のメンタルを保っていれば、俺、絶対に披露できると思うんですよね」

――10日ほど前に三浦彩佳選手の試合があることは、そのメンタルに影響することはないでしょうか(※ジュリアナ・オタロラに一本勝ち)。

「俺だけでなく、彼女もないと思う。だって彩佳も今回は違う相手だけど、ベルトに一番近い存在で。自分も自信だったり、テクニックだったり全てを含めて本当にベルトに近いところにいるって思っているので。

各々が欲しいモノが目の前にあって、関係で何かが崩れるようだと付き合ってもないと思います」

――三浦選手の勝敗で、気持ちが上がることも下がることもないと。

「ない。だって、やることは変わらないし。俺の自信は、そこからきているモノじゃないから。力にはなってるスけど。今、自分が感じている、信じているモノはそこからじゃなくて。自分で積みあげてきたモノだと、信じているんで」

――お互いが、同じ道にいるからですかね。なるほど、です。

「もちろん、全力で彩佳の勝利を願っているし、勝つって分かっている。けど、今は人のことを心配している時間はないんで。一緒に練習したり、気になったことでアドバイスはできるスけど。今は、自分ファースト。そうじゃないと、勝てるような相手じゃないから」

――押忍。ちなみに抽選会では神龍選手を選ぶことができる状況でしたが、もし選ばれる立場なら誰から選ばれるかとか想像はしていましたか。

「もし、選ばれる立場なら征矢選手に選ばれたかったですね」

――それはなぜですか。

「噛み合うからです。自分もウキウキするような試合がしたい。だからって試合中はウキウキしないッスよ。どんな相手であっても、ウキウキしたこともない。でも、終わってから『面白かった。やっぱMMAって面白い』って思える相手とやりたい。

今回のトーナメントって、全員がそうッスよ。外れがない。だ~れも、外れはない」

――楽な相手はいないと。

「いないです。楽な試合はない――けど、楽な試合になるかもしれない」

――おおっ!!

「自分は神龍君を凄くリスペクトしているし、彼が弱いから戦いたいとか全く、本当に全くないので。ここで見せることがデキなければ、それまでの選手だってことだから」

辛いよ。何回も、コレのおかげでメンタルも落ちたし。自分の存在を否定したこともある

――誰よりも山本アーセンに期待しているのは、山本アーセンかもしれないですね。

「いや、ホント。そうかもしれない。自分が自分を一番楽しみにしていると思います」

――では当日は、どのような山本アーセンを見せたいですか。

「シンプルに勝つ自分です。どれだけ成長を見せても、結果につながらなかったら意味はないし。勝つ自分を見せる。この気持ちとウキウキが同居するって、レスリングの時からなかったスからね。MMAなんて骨を折って良くて、殴って失神させても良い。言っちゃえば殺し合いだから。それでウキウキする方がおかしい。殺し合いのメンタルを持って行かないといけない。

でも、そこで視界を狭くしてそっちの方ばかりになるのではなくて、今持っている武器を全部出して。終わって、皆と笑うのが楽しみ」

――そうでないと、MMAなんてやっていけないかもしれないですね。

「うん、辛いよ。何回も、コレのおかげでメンタルも落ちたし。自分の存在を否定したこともあるし。だからこそ、すげぇ分かりやすいんですよ。今の自分のメンタルが――。どれだけ自分を信用しきれているのか。教えてもらったことを信用しきれているのか。これはコクエイさんの存在が、デカいっちゃデカいですね。

でも他のチームメイト、格闘技をやっていない仲間。家族だったり、今、全てがつながってきている。だから『やべっ。緊張する』っていうんじゃなくて、その日が来るまでコツコツ・コツコツ、自信を失わずにやって行こうと思います」


■視聴方法(予定)
7月27日(日)
午後1時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

The post 【SUPER RIZIN04】神龍誠戦へ、山本アーセン「楽な試合はない――けど、楽な試合になるかもしれない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 o ONE YUKI 三浦彩佳 与座優貴 和田竜光 箕輪ひろば 谷津晴之

【ONE】三浦彩佳が一本勝ちで日本大会でのタイトル挑戦が決定 和田竜光が判定負け 与座優貴が元王者からダウンを奪う完勝

299: 実況厳禁@名無しの格闘家 2025/07/18(金) 11:54:50.82 ID:uuuZchAO0
今日のONEは楽しみだな
与座さんと和田さんが出る


続きを読む
カテゴリー
45 F1 MAX MMA MMAPLANET o ONE ONE FF11 ONE FF116 ジュリアナ・オタロラ デニス・ザンボアンガ 三浦彩佳

【ONE FF116】オタロラをアヤカロックで仕留めた三浦――日本大会でザンボアンガへの挑戦決定!!

【写真】遂にアトム級で王座挑戦へ!(C)ONE

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
Def.1R3分53秒 by スカーフホールド・アメリカーナ
ジュリアナ・オタロラ(コロンビア)

体格で上回る三浦が開始早々、距離を詰めてダブルレッグへ。左腕を差し上げ、そのままコーナーに押し込む。オタロラが差し返すと、待っていましたとばかりに三浦が左腕を首に回して投げた。そして袈裟固めからパウンドを浴びせながらアヤカロックを狙う。

腕を取り切るのが難しいと見たか、肩固めに切り替える三浦。パウンドで削りながら肩固めへ。相手が凌ぐとアヤカロックも狙うループに持ち込む。マウントに移行して肩固めの形を整え、再びパスするもオタロラが凌ぎ続ける。しかし最後はオタロラの右腕をアヤカロックで絞り上げ、タップを奪った。

やや強張った表情で勝ち名乗りを受けた三浦は、涙ぐみながらリング上でインタビューに答える。そしてインタビュアーから、11月16日の日本大会でONE世界女子アトム級王者、デニス・ザンボアンガへの挑戦が発表された。三浦は涙を流しながら「チャトリさん、ありがとうございます。ストロー級でタイトルマッチに負けて、私はまだベルトを獲れていないです。ストロー級で獲れなかった忘れ物を、アトム級で獲りに行きます」と答えた。


The post 【ONE FF116】オタロラをアヤカロックで仕留めた三浦――日本大会でザンボアンガへの挑戦決定!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB F1 Gladiator MAX MMA MMAPLANET o ONE ONE FF11 ONE FF116 YouTube アバスベク・ホルミルザエフ イ・スンチョル キック ジュリアナ・オタロラ ライカ ルンピニー 三浦彩佳 与座優貴 和田竜光 箕輪ひろば

【ONE FF116】箕輪ひろば戦。イ・スンチョル「色々な技を用意し、セコンドの指示に従って技を出します」

【写真】言葉は大人しい。でも、自信はしっかりとある (C)MMAPLANET

18日(金・同)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FF116で、韓国のイ・スンチョルが箕輪ひろばと対戦する。
text by Manabu Takashima

(C)ONE

母国ではほぼ試合が組まれることがないストロー級。

イ・スンチョルは日韓フライ級で7勝1敗という成績を残し、ONE FFへ。ハイドレーション有りの56キロは、イ・スンチョルにとって適正階級。ONE FFのリングで2連勝を達成し、今回は格上=箕輪ひろばに挑むこととなった。

好勝負間違いないとされるマッチアップで、イ・スンチョルは「見ている人に楽しんでもらえる試合をする」と宣言――も、「相手の嫌がる技を用意している」とその裏側を話した。


――GLADIATORで2連勝後、ONEに転じてONE FFで2連勝。そして今回は箕輪ひろば選手との対戦です。今の調子はいかがですか(※取材は8日に行われた)。

「調子はいつも通りです。減量が厳しくないので、そこは本当に変わりないです。ただ今回は箕輪選手という強い相手なので嬉しい反面、ちょっと不安もあります」

――ユニファイドのフライ級とONEのストロー級。体重は同じですが、計量方法が違います。何か変化はありますか。

「減量方法は全く変わっていないです。朝食を食べることもできていますし。ただ、ユニファイドのフライ級の時は相手が大きかったです。対してONEのストロー級だと相手が小さくなったと感じますね」

――ONE FFでもアグレッシブな試合を見せていましたが、過去2試合のパフォーマンスをどのように思っていますか。

「初戦はフィニッシュできたので良かったですが、2戦目はグラップリングのスクランブルが多くなったのでファンには面白くなかったでしょうね。これではボーナスが出ないなという気持ちでした。ファンは選手とは違っていて……それほど格闘技に詳しくないので、グラウンドになると退屈に感じます。ちょっと、そこが心配なので寝技になってもなるべくパウンドを使うように気を付けて、ファンが分かりやすい試合をしようと思っています」

――では、箕輪選手の戦い方はどのように思っていますか。

「グラップラーに近いファイトスタイルですね。ただ打撃が下手だからグラップリング主体だということでなく、打撃もできるけどグラップリングが好きだからああいう風に戦っているのだと思います」

――ストライカーにはグラップリング。グラップラーには打撃。そういう風に戦うと、自然とONEではグラップリング主体になったのだと思います。イ・スンチョル選手もどの局面でも戦える選手ですが、どのような対応をしようと考えていますか。

「自分も相手が嫌がる、対応しづらい攻めをすることを心がけています。相手が攻めづらくなるような動きをしようと。そのために練習をして色々な技を用意し、試合になるとセコンドの指示に従って技を出します。セコンドが打撃で行けと言うのか。それとも組んでいけというのか。大切なことは、どういう指示でも動けるようになっていることです」

――では箕輪選手の動きで、一番警戒するのはどこでしょうか。

(C)ONE

「やっぱりグラップリングですね。

打撃に関しては、箕輪選手も自信を持っているでしょうが、そこは対応できます。警戒しているのは、組み技ですね。この試合前までは箕輪選手の評価の方が高いと思いますが、試合後には逆転しているはずです。自分としては100パーセント勝てると思っています」

――日本でもイ・スンチョル選手を知っているファンは、この試合は好試合になると期待しています。そんな日本のファンにメッセージをお願いします。

「韓国でも自分は知名度がないです。それなのに日本のファンの皆さんが興味を持ってくれて感謝しています。挑戦者として、アグレッシブに攻めて面白い試合をすることを約束します」

■ONE FF116対戦カード

<ムエタイ112ポンド契約/3分3R>
アダム・ソー・ディチャパーン(マレーシア)
ナヒヤン・モハメッド(フランス)

<ムエタイ142ポンド契約/3分3R>
アンタル・カセム(ベラルーシ)
パンリット・ルーチャイオーマンサイワリー(タイ)

<ムエタイ130ポンド契約/3分3R>
トムヤンクン・パーコーポーンスリム(タイ)
ワチャラポン・シンマウィン(タイ)

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
コーコー・モー・ラタナバンディット(タイ)
ティーアイ・PK・センチャイ(タイ)

<ムエタイ130ポンド契約/3分3R>
パンモルコル・CMAアカデミー(タイ)
シリチョーク・ソー・ポンニャモーン(ライ)

<ムエタイ122ポンド契約/3分3R>
ヨッドキティ・フェエット・パトゥム(タイ)
パモーイーデン・コー・カムヌアイチャイ(タイ)

<ムエタイ138ポンド契約/3分3R>
スーパーボール・ワンホンコーンMBK(タイ)
イブラヒム・アブドゥルミエジドフ(ロシア)

<ムエタイ117ポンド契約/3分3R>
谷津晴(日本)
イザック・モハメッド(フランス)

<キック・バンタム級/3分3R>
与座優貴(日本)
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
アバスベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ジュリアナ・オタロラ(コロンビア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
イ・スンチョル(韓国)

The post 【ONE FF116】箕輪ひろば戦。イ・スンチョル「色々な技を用意し、セコンドの指示に従って技を出します」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 F1 K-1 MAX MMA MMAPLANET o ONE ONE FF10 ONE FF109 ONE FF11 ONE FF116 YouTube   アバスベク・ホルミルザエフ イ・スンチョル キック ジュリアナ・オタロラ ジョナサン・ハガティー ペッタノン・ペットファーガス ボクシング ルンピニー 三浦彩佳 与座優貴 和田竜光 武尊 海外 秋元皓貴 空手 箕輪ひろば 野杁正明

【ONE FF116】展望 与座優貴が元王者ペッタノンと対戦。与座のスピード&手数×ペッタノンの技術

【写真】ムエタイの変化版=ペッタノン×空手の変化版=与座という見方もできる一戦だ(C)ONE

18日(金・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FF116で、与座優貴がペッタノン・ペットファーガスと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

同じteam VASILEUSの武尊と野杁正明に続いて、今年5月からONEに戦いの場を移した与座。ONEデビュー戦となった5.23ONE FF109では当時12戦無敗だったエルブール・オスマノフと対戦し、空手仕込みの蹴りを中心にフルラウンドに渡ってオスマノフを攻め続け、判定勝利でONE初陣を飾った。


オスマノフ戦後、与座の元にはすぐに次戦のオファーが届き、試合間隔が約2カ月というハイペースでのペッタノン戦が決まった。与座のONE参戦決定時、チャトリCEOは現地メディアで「日本のマイク・タイソンがONEに参戦する」と与座を評していたが、ONE2戦目で元ONEキックボクシング世界バンタム王者にして、現同級3位のペッタノンとの試合がマッチメイクされたことは与座への評価の高さと期待の表れと言っていいだろう。

ONEには多くの強豪ムエタイ選手が名を連ねているが、ペッタノンは一味違ったキャリアを積んできた。2015年から中国のKunlun Fightに参戦し、2017年にはアブダビで行われたEnfusionの67kgトーナメントで優勝。2018年~2020年には中国・武林風WLFを主戦場に戦い、ここでも67kgトーナメントを制している。

その後、2020年9月からONEに参戦してキックルールのタイトルを獲得することになるペッタノンだが、ONE参戦前からタイ以外の海外プロモーションでキックルールの試合を続けて結果を残してきた。ONEではキックルールとムエタイルールを並行して戦うタイ人も多い中、ペッタノン自身は「ムエタイとキックボクシングを行ったり来たりすることは上手くいかないと思っている。ベルトを取り戻すまではキックボクシングに専念したい」とキックに専念する意向も明かしている。

ペッタノンはサウスポーから繰り出す左ミドル・ヒザを軸にしつつ、そこから右フックや左ストレートを合わせるファイトスタイル。2022年11月に秋元皓貴からベルトを獲った一戦では距離を取りながら左ミドル、そこからのヒザ蹴りで秋元の前進を止め、左ストレートと右フックをタイミングよく当ててスプリット判定をものにしており、、ムエタイの技術を駆使してヒジ・首相撲なしのキックルールで勝つスタイルを作ってきたと言える。

与座とペッタノンは昨年7月に与座がK-1でゴンナパー・ウィラサクレックと対戦する前にタイ修行をした際、スーパーボンのジムで手を合わせており、与座も「タイ人だけどボクシングが上手くて、パンチの距離の駆け引きも上手い。ムエタイなんだけどムエタイじゃないというか、ムエタイの変化版」とペッタノンについて語っている。

与座は“与座キック”(相手の奥足を内側蹴る三日月蹴り)をはじめとする三日月蹴りやカーフキックなど、空手仕込みの多彩な蹴り技が代名詞だが、オスマノフとのONEデビュー戦で光ったのは圧倒的な手数とスタミナだ。

ONEの立ち技は3分3Rのラウンドマスト制が採用されており、実力が拮抗しているトップ選手同士の対戦になると、いかに微差を取って自分のラウンドにするかが重要になってくる。K-1時代の与座はブロックを固めて徐々に相手を弱らせて後半に山を作るスタイルだったが、オスマノフ戦では序盤からハイペースで攻撃を繰り出し、オスマノフに蹴られても蹴り返す・最後は自分の攻撃で終わるという戦い方を徹底して、オスマノフから勝利を収めている。

限られた試合時間のなかで必ず見せ場を作ってジャッジに自分の優勢をアピールするという意味では、技術だけでなく試合運びや組み立て方という部分で空手時代の経験を活かした戦い方が功を奏したと言っていいだろう。

ペッタノンは決してスピードや手数が多くはなく、自分の技をタイミングよく当てる・合わせることでペースを掴むタイプで、オスマノフ戦で見せた与座とは正反対だ。与座としてはペッタノンが上手さを見せる前にスピードと手数で圧倒できるかどうか。攻撃を当てる中で空手式の蹴り技でボディと足を初回から削っておくことで試合を有利に進めていきたい。今回の一戦は空手の変化版=与座×ムエタイの変化版=ペッタノンという見方ができる戦いだ。

ここでランキング3位のペッタノンを下せば、11月のONE日本大会での王座挑戦=ジョナサン・ハガティー戦も見えてくるはず。ONE日本大会、そして与座の今後の行方を占うペッタノン戦に注目だ。

■放送予定
7月18日(金・日本時間)
午後9時15 分~U-NEXT

■ONE FF116対戦カード

<ムエタイ112ポンド/3分3R>
アダム・ソー・ディチャパーン(マレーシア)
ナヒヤン・モハメッド(フランス)

<ムエタイ142ポンド/3分3R>
アンタル・カセム(ベラルーシ)
パンリット・ルーチャイオーマンサイワリー(タイ)

<ムエタイ130ポンド/3分3R>
トムヤンクン・パーコーポーンスリム(タイ)
ワチャラポン・シンマウィン(タイ)

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
コーコー・モー・ラタナバンディット(タイ)
ティーアイ・PK・センチャイ(タイ)

<ムエタイ130ポンド/3分3R>
パンモルコル・CMAアカデミー(タイ)
シリチョーク・ソー・ポンニャモーン(ライ)

<ムエタイ122ポンド/3分3R>
ヨッドキティ・フェエット・パトゥム(タイ)
パモーイーデン・コー・カムヌアイチャイ(タイ)

<ムエタイ138ポンド契約/3分3R>
スーパーボール・ワンホンコーンMBK(タイ)
イブラヒム・アブドゥルミエジドフ(ロシア)

<ムエタイ117ポンド契約/3分3R>
谷津晴(日本)
アイザック・モハメッド(フランス)

<キック・バンタム級/3分3R>
与座優貴(日本)
ペッタノン・ペットファーガス(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
アバスベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ジュリアナ・オタロラ(コロンビア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
イ・スンチョル(韓国)

The post 【ONE FF116】展望 与座優貴が元王者ペッタノンと対戦。与座のスピード&手数×ペッタノンの技術 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB F1 Gladiator MAX MMA MMAPLANET o ONE ONE FF11 ONE FF116 UFC YouTube アバスベク・ホルミルザエフ イ・スンチョル キック グスタボ・バラルト サンジャル・ザキロフ ジュリアナ・オタロラ チェ・ドンフン ボカン・マスンヤネ ボクシング ルンピニー 三浦彩佳 与座優貴 修斗 吉永力 和田竜光 箕輪ひろば

【ONE FF116】イ・スンチョル戦へ、箕輪ひろば「相手の土俵で戦っても勝てる。それが箕輪の土俵」

【写真】回転させるのではなく、結果として回転。削って勝つでなく、完全決着を狙った結果の削り。箕輪ひろばが変わった (C)MMAPLANET

18日(金・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FF116で、箕輪ひろばがイ・スンチョルと戦う。
text by Manabu Takashima

昨年は9月と10月と2度に渡りサンジャル・ザキロフ戦が流れたことで、今回の試合は1年振りの実戦となる箕輪。この間、ユニファイドのフライ級で戦うことも考えた時期があったという彼が、ONEストロー級に留まる判断をした理由とは。

加えてこの間にパーツ・パーツを回転させて勝つMMAを標榜していた箕輪の意識に、とある変化が起こった。その変化は、今回のイ・スンチョル戦が箕輪ひろば第2章のスタートといえるほど大きな違いを彼にもたらすことになりそうだ。


僕は有名でなくても強くなくても良いから、一度世界チャンピオンになりたい

――1年振りの試合が近づいてきました(※取材は8日に行われた)。サンジャル・ザキロフとの試合が現地での負傷で流れて以降、色々と悩みがあったと伺っています。

「ザキロフ戦は僕自身はやりたかったです。最初の試合は向うがビザが取れなくて流れていたので。で、去年の10月に組まれ直したので」

――10月の出来事は契約上の守秘義務があるかと思いますし、話せる範囲で結構ですので。

「スミマセン。まぁ、こっちに過失があるわけでない状況でケガをした。それでも僕自身はどうなろうが試合をしたかったです。でもジムの代表から、その状態で戦うべきでないと話があって。今となってはやらなくて良かったと思います。ただ、2試合連続で試合が流れて、試合がしたいという声もなかなか届かなかったので色々と考えましたね。

正直、生活のこともありますしね。契約に関しても継続するか、そこも考えました。ぶっちゃけて1階級上げて戦うことも視野にいれた時期もあったので」

――それはONEフライ級、61.2キロで戦うということですか。

「いえ、ユニファイドのフライ級ですね。56キロで。自分の動きで判断すると、減量を少なくして1階級上で戦うのは問題ないです。実際、ONEストロー級がそういうわけで。本来は水抜き禁止だし、僕は馬鹿正直にそれを守ってONEでは戦ってきたから過剰に体を大きくする必要はないと考えてきました。

でも、ユニファイドのフライ級になると相手が絶対的に大きくなります。だからそうは言っていられないなとなって、通常体重を重くして筋量を増やすようになりました。実際に体もデカくなって、普段の体重が2キロほど重くなっています」

――そこまで真剣に考えていたのですね。結果としてONEのストロー級で戦うことになったのは?

「逃げたと思われたくないからです。それと……有名になりたいとか世界最強になりたいとか、MMAをやる理由は色々あると思うんですけど、僕は有名でなくても強くなくても良いから、一度世界チャンピオンになりたいんですよ」

――……。

「そりゃあ最強が一番良いですよ。じゃあチャンピオン・ベルトを巻いていなくて、何が最強なんですかって。世界って、つまりはUFCじゃないですか。でもストロー級はONEだと思っているので。形としてONEの世界を獲りたいです。『UFCにない階級の世界のベルトなんて、認めねぇよ』って言われると、それまでなんですけど(笑)」

――そんなことをいう人はいないと思いますし、例えいてもスルーをしておけば良いかと。

「ハハハハ。ただし、このままONEのストロー級で契約を全うするにも、自分のためにも試合機会を増やしたかった。でも今のONEはファイトナイトだけでは、試合数を担保してもらえない。だからフライデーファイツでも戦うことにしました」

――体を大きくして、ONEのストローでは減量にはより注意が必要になってくるのではないですか。

「今回は辛かったです。通常体重が63キロなのを1度、思い切り水をため込むような調整をして68キロまで上げたので」

――えぇ、それから56キロまで落とすのですか!!

「あの時はパンパンでした。そこから63キロに落ち着かせて……ここからですね、これまでよりも落ちなかったのは。60キロを割るまでがきつかったです。でもファイトウィークが近づいてくると、59キロとか60キロを切るぐらいには落ちています。ハイドレーションがあるので、デカくしたところをどこまで残せるのか。それはユニファイドとは違ってくるはずです」

――なるほどです。では今回の相手、イ・スンチョルの印象を教えてください。

「まず山上(幹臣)さんがGLADIATORで復帰して、フライ級で戦ったじゃないですか。あの時、高島さんが『グラジにいる韓国人選手で凄く強いファイターがいる』と話していて。それで覚えていました」

――……。それはきっとイ・スンチョルでなく、チェ・ドンフンのことかと。去年の春ごろのグラジではチェ・ドンフンとオトゴンバートル・ホルドバートルが図抜けて。可能性が感じられる選手だったので。

「えぇ、そうだったのですか……」

――ただイ・スンチョルも良い選手であることは間違いないです。同時に彼は本来ストロー級で、フライ級では本領発揮できないという認識でもいました。

「なら、丁度良い体重で今は戦っているということですよね。実際、めちゃくちゃ良い選手だと思います。万能で」

回転して勝つって言ってきたけど……潤滑させるって一つ、一つの強さがないと

――ハイ。そして箕輪選手と噛み合う相手かと。

「噛み合うっていうか、交錯する。良い選手だし、強いと思う。今回の試合結果がどうなろうが、今後も活躍していく選手だと思います。ボクシング、長い距離の打撃が得意だけど、打ち合いもできる根性の据わった選手です。スクランブルも上手で、きちっと仕留めにいく。スタミナもあって、決して流さない」

――本当に評価が高いですね!!

「強いですからね。でも、僕が勝ちます」

――万能で強いと認める相手と、どのように戦いたいと思っていますか。

「ストレート一発の精度、テイクダウンを切る巧さというと、それぞれでどっちが上かということはあると思います。でもMMAってそういうことじゃない。MMAとして、色々なことがあるなかでストレートが上手いのか。単純にボクサーとしてストレートが上手いのか。それって話は別ですよね。

だからグラウンドに持ち込むのか。打ち合いのなかでストレートを警戒するということもあると思います。そういう風にMMAとして立ち振る舞っていたいです」

――それは、これまでも言っていたことですね。

「いや、それが一つ違いがあって。MMAとして強くなるには独立した一つ、一つを強くしないといけない。MMAだけをずっとやるのではなく、そこの強化もやってきました。吉永力先生とグラップリング、大学生を呼んでレスリング。こないだスーパーバンタム級で日本チャンピオンになった石井渡士也とのボクシングも、週一だったのを二、三回に増やして。

各々のパーツを大きくして、それを潤滑させる。潤滑ばかり意識していても、個々のパーツが小さいと回転させても、小さな円にしかならない。10年以上やって、気づいたッス。

ボカン・マスンヤネやグスタボ・バラルトのレスリングのような一つ大きなモノがある相手に、回転して勝つって言ってきたけど……潤滑させるって一つ、一つの強さがないといけないって」

回転もパーツも意識しないからこそ、回っても一つの場面でも戦える。そういう試合にしたい

――回転させるのが目的でなく、結果的に回転していれば。何より回転しなくても勝てるほうが良いとは思ってきました。

「それも分かっているつもりだったんです。でも、本当に分かるだけでなく落とし込めた。1年間、試合をしないことでここが変わりました。俯瞰してMMAを見ることができるようになりました。

一つが強い人間に対して、別角度から僕は戦っていました。でも、そこと勝負して良いんじゃないかと。相手の強いところから、逃げない。長い距離が強いから打撃をしないとか、スクランブルが強いから抑え込んでいるとかではなくて。相手の土俵で戦っても勝てる。それが箕輪の土俵だと思っています。

同時に何でもやるってやっぱり簡単じゃなくて。ウチは内装屋なんですけどトータルリフォーム屋は水道屋や電気屋には勝てない。トータルリフォーム屋は、あくまでもトータルなんです。

俺はずっとトータルリフォームがあれば世の中回るじゃんって思っていたけど、水道屋は水道屋として残っていて。電気屋は電気屋として残っている。ガス屋はガス屋として残っているじゃないですか。何でだろうって、ずっと思っていたんですよ。でも、やっぱり太刀打ちできない。それが職人で。そういうことはアスリートにも当てはまるなと」

――逆に打・倒・極の回転という理念がなく、ウェルラウンディットでMMAを戦う外国人選手は、今回の相手であるイ・スンチョルも含めて個々の強化をして、つないできたと思います。結果的に回しているかと。そういう相手にどのように戦おうと思っていますか。

「今回は2パターンあります。より大きく、より速い回転で勝つ。これまでの箕輪の強化バージョンで勝つパターンですね。もう1つは回転させない、一つのデカいパーツの勝負になっても勝つ。それがデキるんじゃないかと思っています。加えてそういうことを意識せずに戦う。一つのパーツで戦うにしても、サークルの一部として戦えればと思っています。

打撃で勝負します――ではなく。漬けますってことでもない。全部のパーツをでっかく回して勝負できるから、一つ一つの場面でも勝負して勝てる。回転もパーツも意識しないからこそ、回っても一つの場面でも戦える。そういう試合にしたいですね」

――本当にイ・スンチョル戦が楽しみになってきました。回るけど、回すことを意識しないという話が聞けて。

「本当ですか(笑)。それを試すのに良い相手です」

――ところで11月には日本大会があります。

「日本大会は日本人として、出たいです。でも、今回の試合が査定だとは思わないで戦います。ONEから提示されたこの試合、ONEの期待に応えることで自ずと日本大会で試合をすることになる。それが世界戦になるのかも、全てはこの試合に掛かっています。

勝ってもグダグダなら、これまで通り。負ければ日本大会はない。完全決着デキるなら、日本大会で世界戦という目もある。ただ、僕は『目先の勝負にこだわるな』ということを言われてきて。アマチュアの時に『今やっても勝てないから出ません』という人がままいるなかで、『プロで勝つために、このタイミングで負けても良いから試合に出なさい』と代表から言われました。アマ修斗はそういうためにあるので。

でもプロになると、そうじゃない。将来のために負けても良いなんて言っていられなくなりました」

――その通りですね。

「でも、今はそれも違うんじゃないかと思うようになったんです。やっぱり最高の勝ち方、完全決着を狙うからしっかりと判定でも勝てる。これまでは最初から3R使って削って勝つなんていう意識だったから、向うの攻撃も受けてグダグダになっていた。

今回はきちっと完全結果を狙い、結果として判定にもつれこんだとしても良い試合だったと思ってもらえる試合をする。それを考えています」

■放送予定
7月18日(金・日本時間)
午後9時15 分~U-NEXT

■ONE FF116対戦カード

<ムエタイ112ポンド/3分3R>
アダム・ソー・ディチャパーン(マレーシア)
ナヒヤン・モハメッド(フランス)

<ムエタイ142ポンド/3分3R>
アンタル・カセム(ベラルーシ)
パンリット・ルーチャイオーマンサイワリー(タイ)

<ムエタイ130ポンド/3分3R>
トムヤンクン・パーコーポーンスリム(タイ)
ワチャラポン・シンマウィン(タイ)

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
コーコー・モー・ラタナバンディット(タイ)
ティーアイ・PK・センチャイ(タイ)

<ムエタイ130ポンド/3分3R>
パンモルコル・CMAアカデミー(タイ)
シリチョーク・ソー・ポンニャモーン(ライ)

<ムエタイ122ポンド/3分3R>
ヨッドキティ・フェエット・パトゥム(タイ)
パモーイーデン・コー・カムヌアイチャイ(タイ)

<ムエタイ138ポンド契約/3分3R>
スーパーボール・ワンホンコーンMBK(タイ)
イブラヒム・アブドゥルミエジドフ(ロシア)

<ムエタイ117ポンド契約/3分3R>
谷津晴(日本)
イザック・モハメッド(フランス)

<キック・バンタム級/3分3R>
与座優貴(日本)
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
アバスベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ジュリアナ・オタロラ(コロンビア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
イ・スンチョル(韓国)

The post 【ONE FF116】イ・スンチョル戦へ、箕輪ひろば「相手の土俵で戦っても勝てる。それが箕輪の土俵」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 F1 MAX MMA MMAPLANET o ONE ONE FF11 ONE FF116 YouTube キック ジュリアナ・オタロラ スタンプ・フェアテックス ダニエル・ケリー デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ マカレナ・アラゴン モン・ボー リトゥ・フォーガット ルンピニー 三浦彩佳 修斗 和田竜光 山本アーセン 栗秋祥悟 澤田千優 箕輪ひろば 黒部和沙

【ONE FF116】女子アトム級王座挑戦も目前。オタロラ戦へ、三浦彩佳「格闘技はファッションじゃない」

【写真】オタロラに対して腹が立っている理由は、笑いながらも少しガチっぽかった(C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FF116で、三浦彩佳がコロンビアのジュリアナ・オタロラと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

三浦が現在ランキング2位につけているONE女子アトム級は、強豪がそろいながらも混迷の時期に突入している。ベルトを巻いていたスタンプ・フェアテックスが負傷により長期欠場。今年1月にデニス・ザンボアンガが暫定王座に就き、両者による統一戦が8月1日(現地時間)に米国で開催予定だったONE FN34で行われるはずだった。しかしスタンプの負傷が悪化したため統一戦は中止に。スタンプはベルトを返上し、ザンボアンガが正規王者に昇格している。

結果スタンプがランキング1位となり、2位は三浦に。3位のハム・ソヒは2023年9月にスタンプとの王座決定戦に敗れて以降、ONE出場はない。4位は一昨年11月、三浦に敗れているモン・ボー。5位の澤田は今年1月のモン・ボー戦で敗れ、11日にマカレナ・アラゴンとの復帰戦を控えている。そんななか、ストロー級王者のシィオン・ヂィンナンも3月にアトム級で試合を行う(モン・ボーに判定勝ち)など、今後の動向が注目される。

そんななか、6月に入ってONE FF116における三浦×オタロラ戦と、11月16日にONE日本大会が行われることが発表された。ONEのチャトリCEOは日本大会について「アヤカも出る」と明言している。ランキング的にも王座挑戦が予想される三浦に、女子アトム級の現状と今回のオタロラ戦について語ってもらった。


スタンプの負傷で統一戦が中止になって、私に『5R戦、いけるか?』という連絡が来たんですよ

――今年2月、リトゥ・フォーガットをヒザ十字で下して以来の試合を控えています。リトゥ戦は試合前のインタビューで「今回はアヤカロックが出ないかもしれない」と発言しており、その言葉どおりアヤカロック以外のフィニッシュとなりました。それはアヤカロックを封印して戦おうと考えていたのですか。それとも流れの中でアヤカロックではなくヒザ十字を極めたのでしょうか。

「あの流れだったらヒザ十字が一番極まるかなと思って、ヒザ十字を極めに行きました。試合ではその場面に合わせて動こうと思っていて、そのためにいろんな技を練習しています。前回の試合も、流れの中でヒザ十字が出ました」

――そうだったのですね。以前は「アヤカロックにこだわりすぎるのは良くない」という意見もありながら、最近は三浦選手が相手の首に腕を回した瞬間、アヤカロックを極めるのを期待するようになりました。

「アハハハ! ONEの映像サイドも、アヤカロックを撮りたいみたいですね。映像として使いやすい技だからか、スタッフさんからも『アヤカロックを出してくださいね』みたいなことを言われたりはします。私は別にそういうことを意識せず、いろんな技を出しますけど。

アヤカロックに限らず、ONE側からもサブミッションでの勝利を求められているのは感じますよ。女子で極めきる選手ってそうはいないし、私って特殊なタイプなんだと思います」

――そのリトゥ戦を経て今回、オタロラ戦が発表される直前に11月のONE日本大会開催も明らかになりました。

「11月に日本大会があるのは聞いていて、その前に私はもともと8月の試合に向けて準備していたんです。でもビザを取得している途中、米国大会がなくなって」

――8月に米国といえば、デンバーで開催予定だったONE FN34ですよね。もともとスタンプとザンボアンガが王座統一戦を行うはずだった……。

「はい。もともとその大会で私も試合する話があって、まだ対戦相手は決まっていませんでした。でもスタンプの負傷で統一戦が中止になって、私に『5R戦、いけるか?』という連絡が来たんですよ」

――つまり『負傷したスタンプの代わりにザンボアンガとタイトルマッチを行えるか』ということですか。

「そうです。でもその話については連絡がなくなり、いろいろあって7月18日にタイでオタロラと戦うことになりました」

――それは驚きの情報です。一方、ストロー級王者のシィオン・ヂィンナンがアトム級で試合をしました。

「そうなんですよ。でも今もまだストロー級のチャンピオンで、アトム級のランキングには入っていないので、今後の展開が読めないです」

――もしもヂィンナンがアトム級に転向するならば、アトム級で再戦したいですか。

「ジンナンだったらストロー級でリマッチしたい気持ちはあります。でも自分は今、アトム級で一番ベルトに近い位置にいると思っているので、まずアトム級のベルトを獲ってからジンナンとやりたい気持ちもありますね。

ただ、ヂィンナンとモン・ボーの試合はフライデーファイツだったじゃないですか。土曜日、ファイトナイトでやっても良いカードなのに――えぇっ、と思って」

――それは三浦選手が出場する大会も同じだと思います。

「和田竜光さんや箕輪ひろば選手も出ますからね。でも1週間前のファイトナイトには澤田千優さんが出るじゃないですか。ちょっとマッチメイクも読めなくなっています。

私、フライデーは初めてなんですよ。同じONEの大会ではあるけど、フライデーは他の大会と少し違っていて。飛行機の日程もそうだし、コスチュームについても……」

オタロラは伸びしろもセンスもあるとは思います。でも映像やSNSを視ていたら腹が立っちゃって

――現地入りのスケジュールも、ファイトナイトとは異なるのですか。

「フライデーのほうが現地入りは遅く、帰るのは早くなると思います。コスチュームについては、フライデーではフェアテックスのロゴを――しかも現地で入れないといけないらしくて」

――フェアテックスのロゴを入れることでコスチュームのデザインが変わった場合、スポンサーフィーも変わりますか。

「そこまでではないですね。問題は今のコスチュームにフェアテックスのロゴが入るスペースがあるのかな、っていうところで(苦笑)。そこは工夫しながらやりますけど。現地での写真撮影日程も、ファイトナイトより早くなるようです。でもファイターとしては、そういうのは関係なく戦わないといけないですからね」

――三浦選手の場合、ケージではなくリングで戦うことも、これまで何度も経験していますし。

「正直言うと、この試合について最初に聞いた時は『う~ん……』という気持ちもありました。タイトルマッチの可能性もあったので。ただ、短期間で結構いろいろあっただけで、最終的には試合に向けて気持ちをつくることはできています」

――今回対戦するオタロラはプロデビュー以来3連勝。とはいえ、これまでコロンビア国内のプロモーションのみで戦っており、国際的な舞台はこの試合が初めてです。三浦選手はベルト挑戦目前という状況で、このクラスの相手と戦うことをどのように捉えていますか。

「私としては、強い相手との試合を1つ挟んでからタイトルマッチになるのかな、と思っていました。長南(亮TRIBE代表)も『強い相手と当ててほしい』と伝えていたようですし。もちろんONEが考えているストーリーもあると思うんですよ。私とダニエル・ケリーが対戦した時って、ケリーが推されていたじゃないですか」

――それが今や、三浦選手がONE女子アトム級の軸になってきています。

「私は何を言われても自分のやるべきことを貫いて、TRIBEで揉まれてきました。今回もファイトキャンプで気を抜くことはないし――TRIBEにいるかぎり気は抜けない(苦笑)」

――アハハハ。

「今回の試合に関してはプラスマイナスを考えず、しっかりコンディションをつくって、しっかり勝ちます。今、大切なのは勝つことであり、怪我をせず無事に試合を終えること。そのために覚悟を決めて前に進むしかないです」

――なるほど。オタロラの印象を教えてください。

「試合映像を視ると、組んだ時に押されているんですよね。でもカーフを蹴る時とか、女子の中で打撃に関してはセンスが良いと思います。自分としては最近、クロスポイント吉祥寺で練習させてもらっていて。栗秋祥悟選手をはじめキックボクサーの方にカーフを蹴ってもらうなかで組みに行く練習もしています。

前回の試合から半年ぐらい経っていて、どれだけ成長しているかにもよりますね。まだ伸びしろもセンスもあるとは思いますよ。でも映像やSNSを視ていたら腹が立っちゃって」

――腹が立つ、というのは?

「フェイスオフの時に彼氏とチュッとしてから、キックミットをやったりとか。また『格闘技をナメんな!』と言っちゃうかも(笑)」

――三浦選手の場合、恋人である山本アーセン選手とのイチャイチャをアピールすることはないですね。SNSにツーショット写真を投稿するのは普通のことですし、同じ場所で練習していれば一緒に写真に収まることも当たり前であって。

「まぁ……今回の相手に限らず、同じような感じの人はいますよね。でも格闘技はファッションじゃないから。私も最初は試合が決まらないなかでファイトキャンプを行っていて、彼女が試合を受けてくれたことについては感謝しています。私は今しっかり集中し、勝って、笑って日本に帰ってきたいです。いつもどおり私の我儘を貫きます。勝って、またちゃんと言いたいことを言います」

――毎回、言いたいことがあるのですか。

「前回も言ったんですけど、タイトルマッチですね。でも日本大会があることは意識せず、この試合でしっかりと勝ちます。3日にはTRIBEの後輩の試合があるので(7月21日の修斗に黒部和沙が出場)、そこに繋げたいですね」

■視聴方法
7月18日(金・日本時間)
21時30分~ U-NEXT

The post 【ONE FF116】女子アトム級王座挑戦も目前。オタロラ戦へ、三浦彩佳「格闘技はファッションじゃない」 first appeared on MMAPLANET.