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【Grachan73×Brave Fight35】最後にバックを制したビラルがダリに判定勝ちで、ライト級王座挑戦アピール

<ライト級/5分2R+ExR>
芳賀ビラル海(日本)
Def.3-0
ロクク・ダリ(コンゴ)

右ストレートから組んだビラルは、左腕を差し上げてドライブする。ダリはビラルの右腕を掴み、投げを凌いで離れた。サウスポーにスイッチするダリ。ビラルが左ローから右ストレートを伸ばす。ダリは左スイングからオーソドックスに戻した。ビラルが組んでは離れる。

ローを打ちあったあと、ビラルがローシングルで組んだ。ドライブしたビラルはケージ際でハイクロッチに切り替える。しかしダリが足を抜いて離れた。ダリの右オーバーハンドをかわしたビラルが左フックを返す。遠い距離から飛び込んだビラルはシングルレッグでダリの左足を抱え、ケージに押し込んでいく。粘るダリに背中を着かせるビラル。ダリはハーフで守るも、ビラルが上下にパンチを落としていった。

最終回、互いに前手を伸ばしてローを打ち合う。ビラルが前後のステップを踏み、左フック、右スイングを振るう。頭を下げて右を伸ばすダリ。右カーフを受けたダリが足を滑らせ、そのままダリがサイドで押さえ込んだ。しかしビラルが立ち上がり、ダリにケージを背負わせるとダブルレッグでテイクダウンを奪った。ハーフガードのダリをパンチとヒザで削り、ヒジを顔面にこすりつける。

ダリがブリッジでビラルを跳ね上げ、立ち上がったビラルをシングルレッグでケージに押し込む。ビラルは右腕を差し上げて返し、背中をマットに着きながらクルスフィックスの体勢に。ダリも一度立ち上がるがビラルは逃さず、クルスフィックスからパンチで削り、バックマウントへ。ボディトライアングルから試合終了までパンチを浴びせ続けた。

裁定はビラルのユナニマス判定勝ち。試合後、マイクを握ったビラルは、ライト級王者・林RICE陽太への挑戦をアピールした。


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【Grachan×Brave Fight35】4連敗から4連勝。ロクク・ダリと戦う芳賀ビラル海「慎重に、抜かりなく」

【写真】苦しい時期を乗り越えることができたのも、冷静で客観的な自己分析があってこそ(C)SHOJIRO KAMEIKE

3月2日(日)、東京都江東区のTFTホール500で開催されるGrachan×Brave Fight35のメインで、芳賀ビラル海がロクク・ダリと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

4連敗からの4連勝――遂にビラルのMMAが開花している。日本拳法をベースとして2022年にEXFIGHTでプロデビューしたビラルだが、プロでは苦杯を舐め続けた。しかし2023年8月よりグラチャンに戦いの場を移して以降は連勝し、ベルトに手が掛かる位置まで辿り着いた。昨年後半は負傷により試合に出場できなかったが、今回は同ライト級1位のダリと、2位のビラルによる挑戦者決定戦の意味合いも持つ試合に。そんなビラルが2023年からの変化と成長を語る。


――プロデビュー以降4連敗、そして現在は4連勝中のビラル選手です。キャリアを重ねていくなかで、連敗から連勝に切り替わるタイミングで何か大きな変化があったのでしょうか。

「一つ何か大きく変わったということではないんです。これまで負けた試合でも『試合の中で自分はどういう心境で、どういう戦い方をして――』というデータと経験を蓄積してきました。減量に関しても同様です。そうしたデータを更新していくことで、勝つことができるようになったのだと思います。今はまた勝利のデータをアップグレードしているところですね」

――なるほど。ビラル選手の試合で「何かが変わってきた」と感じたのは、昨年5月の藤村健吾戦です。同年3月の岸本篤史戦はハードファイトでしたが、藤村戦は「これをやれば自分は勝てる」という戦い方が固まったように見えました。

「両方の試合とも、個人的には計画どおりに進められたと思っています。ただ、藤村戦の時は完全に僕の好きな形になりました。プランAではなかったけど良い形にハマッてくれたので、『逃がさない。どこで極めようかな』と余裕がありました」

――4連敗の時期は、自分の中で何かを探していた時期なのか。あるいは何をすれば良いのか分からない時期だったのでしょうか。

「僕はアマチュア時代に負けたことがなく、プロの世界でも同じように行ければいいと思っていたんです。でもデビュー戦で全然ハマらず……それがすごく衝撃でした。そのために4戦目までは結構考えすぎていたところがあって。

まずプロデビューしてから、練習と試合で差が大きいと感じていました。『練習ではもっと寝技ができるし、打撃も見えている。なのに、なぜ試合では結果が出せないんだろう?』と考えていて。今は『試合でこういう状況になると、自分はこういった心境になる』と客観的に分かってきているので、対処ができている。一つのことではなく、そうした積み重ねがあります。一言でいえば、メンタルの部分が変わったのかなとは思います」

――どちらかといえば神経質なタイプですか。何かが気になって仕方なくなるとか。

「アハハハ、そうですね。それこそケージインした時に足が滑ると思ったら、次の試合は1週間前から足の角質を削ったりとか(苦笑)。見た目からは神経質だとは思われないかもしれないですけど、意外と気にしぃな部分はあります」

――たとえばカレー屋に行って出て来たお皿の隅に、カレーのルゥが少しだけ付いているのが気になったりしますか。

「それはないですね」

――あっ、失礼しました……。

「いや、それが逆なんですよ(笑)。他の人から出されたものについては、何も気にならないです。でも自分が友人とかに料理をふるまう時に、そういうのが付いていたら『やべぇ、どうしよう』と気になるかもしれなくて」

――それはMMAでいえば、アマとプロの大きな差かもしれません。プロの舞台は観客や応援団がいて、自分の試合に多くの人が関係している。その人たちの前で、自分がどんな試合を見せないといけないかを考えすぎてしまうとか。

「はい、それは大きいです。プロになってスポンサーさんや、お世話になっている方たちがいて。その人たちのために――と考えすぎていた部分はありますね。

でも試合を経験するごとに、少しずつ意識は変わってきました。あくまでも自分がやりたいMMAをやる。その『自分がやりたいMMA』に同調してくれるのであれば応援してください、という意識になってきています」

――「自分がやりたいMMA」とは?

「具体的に『どういう戦いがしたい』『どういう見せ方をしたい』ということではないんですけど……。僕がMMAを戦っていて楽しいのは『この相手に勝つには、どういうプランを立てたらいいか』と考え、一つの答えを発見することです。たとえば藤村戦は上からネルソンで圧力を掛け続けていたじゃないですか」

――はい。MMAのグラウンドでは珍しいパターンだったと思います。

「それも技術的に『ネルソンでいえば角度を変えるだけで力を使わなくても極まる。こっちの方向だと、こんなに力を使っても極まらない』という発見があり、一つひとつの技が正確なものになっていく。すると自分のレベルがどんどん上がっていく。その感覚がすごく楽しくて。

練習としての経験値は上がってきました。次は試合の経験値もどんどん上がっていけばMMAファイターとして、トータルのレベルが上がっていく。それが今は楽しみです」

――現在、練習場所は所属しているマスタージャパンのみですか。

「基本はマスタージャパンと、週5で中村K太郎さんのユナイテッドジム東京に勤務しているので、そちらで練習会に参加させてもらうこともあります。あと今は行けていないのですが、横須賀のDOBUITAさんで雑賀ヤン坊達也さんと練習させてもらっていました」

――横須賀に!? 都内から行くとなると、少し遠いですよね。

「その時は草訳駿介選手との試合が決まっていて、高身長の雑賀選手と練習したかったんです。長身の選手がどういう組みや打撃をされたら嫌なのか。それを知るために、しばらく雑賀選手がいるDOBUITAに通わせていただきました」

――草訳選手とは昨年9月に対戦が決定していましたが、ビラル選手の負傷で中止となりました。昨年12月のヘリオスで小谷直之選手をKOした草訳選手が対戦をアピールしてきた時は……。

「実は草訳選手からアピールされる前に、ダリ君から『俺がチャンピオンになるから3月は空けておいてよ』と言われていたんですよ。その言葉で完全にスイッチが入って、あまり草訳選手のことは考えていなかったです(苦笑)」

――そのダリ選手はベルトを巻くことができませんでした

「それでも次の相手はダリ君だとしか考えていなかったです。失礼だったら申し訳ないけど草訳選手は前回、植田豊選手に負けているじゃないですか。小谷選手との試合も良い内容でしたけど、まだ僕の中で熱が戻ってきてはいません。ただ、経験を積んでくれば怖い選手になると思うので。いずれ――」

――草訳選手は今回、岸本選手と対戦します。試合の予想はいかがですか。

「う~ん、どうでしょうね? 草訳選手が勝つような気はしていますけど」

――ダリ選手とビラル選手の試合はライト級ランキング1位と2位の激突です。これがベルトへの挑戦者決定戦となるかもしれません。

「そうですね。僕としてはなるべく間を空けずに、早くチャンピオンと試合をさせてもらいたいです。そのためにも今回、しっかり勝ちたいですね。そんなに気持ちが大きいほうではないので、次のダリ戦を落とさないよう慎重に頑張ります」

――ダリ戦はどのような試合になるでしょうか。

「ファイターとしては『打撃に寄っているな』という印象で、どういう時に大振りになるかもチェックしていますよ。いずれにせよ抜かりなく戦いたいです。

ダリ君とはお互いにアフリカをルーツとしていて――僕がガーナと日本のハーフで、ダリ君はコンゴですよね。実は日頃から交流もあったりします。グラチャンのライト級で戦っていくうえでは、いつか試合すると思っていました。同じアフリカをルーツに持つ先輩を打倒して、自分の価値を向上させたいです。よろしくお願いします!」

■Grachan×Brave Fight35 視聴方法(予定)
3月2日(日)
午前13時15分~GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■Grachan×Brave Fight35 対戦カード

<ライト級/5分2R+ExR>
ロクク・ダリ(コンゴ)
芳賀ビラル海(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
草訳駿介(日本)
岸本篤史(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
藤村健悟(日本)
高橋正寿(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
萩原一貴(日本)
石坂空志(日本)

<60キロ契約/5分2R+ExR>
金森琢也(日本)
松本将希(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
後藤浩希(日本)
テム(モンゴル)

<ライト級/5分2R+ExR>
アリアン・ナカハラ(カナダ)
望月貴史(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
長野将大(日本)
水谷健人(日本)

<59キロ契約/5分2R+ExR>
高橋風我(日本)
武田勇輝(日本)

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【Grachan73×Brave Fight35】対抗戦だけではないライト級サバイバル。ダリ×ビラル、岸本×草訳が決定

【写真】ジワジワ詰めていくビラルの寝技が再び(C)GRACHAN

24日(金)、GRACHAN実行委員会より3月2日(日)に東京都江東区のTFTホール500で開催されるGrachan73×Brave Fight35の対戦カードが発表された。
Text by Shojiro Kameike

GrachanとBrave Fightのコラボ興行は2016年2月、Grachan22×Brave Fight12からスタート。以降。年1回のペースで行われてきたGrachanとBrave Fightも10回目を迎える。そんななか今大会は、Grachan出場選手とBraveジム所属選手による対抗戦が6試合組まれた。


対抗戦が行われるコラボ興行でも、グラチャンの軸がタイトルマッチと、ベルトを目指すランカーの戦いであることは変わらない。それは対抗戦の大将戦ともいえるライト級戦=草訳駿介×岸本篤史のほかに、ロクク・ダリ×芳賀ビラル海というライト級1位と2位の対決もマッチメイクされていることでも明らかだ。

ビラルと草訳は当初、昨年9月のGrachan71で対戦予定であった。ライト級注目の新鋭対決として期待も高まったが、ビラルの負傷欠場により草訳は急きょ、植田豊と対戦することに。ここで草訳は植田にRNCで敗れている。その草訳は3カ月後の復帰戦で、小谷直之をパウンドで沈めている。試合後、草訳は当日テレビ解説を務めていたビラルとの対戦をアピールするも、負傷明けとなるビラルの復帰戦は、ロクク・ダリと激突することとなった。

ベルト挑戦を賭けたランカー同士のサバイバルマッチであると同時に、ビラルと草訳にとってはこのベテラン勢との対戦は大きな意味を持つ。プロデビュー以来4連敗からの4連勝というビラルは3月の岸本篤史戦と5月の藤村健悟戦で、潜在能力の開花ともいうべき安定したバックテイクあるいはトップコントロールを見せた。対するダリも昨年12月は王座奪取こそ成らなかったものの、王者の林RICEを相手に相変わらずの身体能力、打撃、そしてバックの奪い合いを展開している。ビラルにとっては過去対戦経験のないタイプであるダリを押さえ込むことができれば、成長の証明となるはずだ。

ケージレスリングがあるからこそ、強い打撃を振るうことができる。草訳も実力の開花へ(C)GRACHAN

一方の草訳は、ライト級では規格外のリーチとコンパスを生かした打撃を武器としている。しかし植田戦では急きょ対戦相手が変更になったとはいえ、グラウンドに対する不安を露呈してしまった。昨年12月の復帰戦は、小谷が相手だけにテイクダウンから圧倒されてしまうのでは――とも思われたが、ケージレスリングで成長を見せている。特に長いリーチを活用したオーバーフックで、中盤から小谷にテイクダウンを許さなかった。この戦いを同じタイプともいえる岸本を相手に披露できれば、植田戦の敗北を払拭できるか。

とはいえダリと岸本も若手2人の踏み台で終わるわけにはいかない。Grachanにとって2025年の関東初興行は、ライト級戦線において重要なマッチアップとなった。

■Grachan73×Brave Fight35 視聴方法(予定)
午後13時30分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

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45 Grachan Grachan Herios MMA MMAPLANET o ロクク・ダリ 林RICE陽太

【Grachan Herios】ダリにトップを許すもガードから攻めた林がスプリット判定で王座防衛に成功

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
Def.2-1:29-28.28-29.29-28.
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

サウスポーの林が左ストレートと左フック。ダリが林の左フックを空振りさせて組みつき、足をとってテイクダウンを奪う。ダリが林の頭をケージに押し付けようとするが、ここは両者の動きが止まってブレイクとなる。再開後、ダリはサウスポーにスイッチし、林は左フックと左ロー。ダリはそのローに左ストレートを合わせ、林の左を空振りさせて右フックを返す。

さらにダリも大振りの左フックを返し、林のパンチにニータップを合わせてテイクダウンする。ダリがパンチを落とし、林の立ち際にヒザ蹴り。ケージを背負う林をテイクダウンするダリだが、ここで林がガードから三角絞めへ。この形のままラウンド終了となった。

2R、サウスポーのダリがインロー、林がワンツーを伸ばす。ダリもすぐに左ストレートを返して左ロー、今度は林が左ストレートからダブルレッグに入って左腕を差してダリをケージに押し込む。林はダリの体を振ってバックを狙いつつ、ダリはケージに背中を預けてディフェンスする。ここでレフェリーがブレイクを命じる。

再開後、林が左を振ると、空振りさせたダリが右フックの連打から林をケージに押し込む。林も態勢を入れ替え、先ほどと同じようにバックにつきながらグラウンドに持ち込む。林はシングルバックからツイスターを狙うがダリが正対。一度はダリがパスガード仕掛けるが、林はクローズドガードに戻して、ラウンド終了のブザーを待った。ジャッジ2名がダリ、1名が林を支持した。

3R、ダリがサウスポーに構える。林が左ローを蹴ってパンチで前に出ていくが、ここも組みついたダリがテイクダウンを奪う。ダリは下からの三角絞めを外してパンチを落とし、林はハーフガードから左腕を差して展開を作りつつ、ガードポジションに戻す。林は半身になって左のニーシールドで距離を取りつつ、ケージに体を預けて立ち上がろうとする。

ダリがバックに回ろうとすると、林はダリの体を前に落としてトップキープする。ダリは林の両腕をかんぬきに捉えるが、林は腕を抜いてダリの右足をまたいでハーフへ。ここからマウントに移行すると、背中を見せたダリのバックに回って両足をフック。四の字ロックでバックキープする。ここで試合終了となり、林がスプリット判定でダリを下して王座防衛に成功した。

試合後、林は「いつも指導していただいている代表、ジムのみんなありがとうございます。まだまだ僕も頑張って強くなるので、今ブーイングしている人たちに応援してもらえるような選手になります」と語った。


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【Grachan Herios】道端正司とタイトル戦。元レンジャー部隊=小田魁斗「爆弾で爆破して、逃げるとか」

【写真】非常に興味深い話を訊くことができ、明日の試合がさらに興味深くなった (C)MMAPLANET

明日22日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosで小田魁斗が道端正司と暫定フライ級王座決定戦を戦う。
Text by Shojiro Kameike

キャリア5勝1敗、直近2試合はONE FFで勝ったもの。ONE本戦契約を目指すのではなく、Grachanに戻ってきた小田の真意とは。体力と精神的をギリギリまで追い込んできた小田の過去、誰もがパワフルだと認めるパワーの源を訊いた。


蛇だったり、鶏を捕まえて肋骨をへし折り、首を曲げて血を流して洗って食べる

(C)GRACHAN

──計量を終えて3時間ほど、どのような気持ちですか。

「計量で道端選手と向き合ったのですが、思っていた以上にリーチが長かったです。予想通り、プレッシャーの強さがありそうな選手でした。ストライカーという評判なのですが、体つきから組みもできそうですね」

──10月に九州に取材にいった際にマスタージャパン福岡での出稽古を見させていただいたのですが、とてもフライ級に見えないパワフルな動きが印象的でした。普段は何キロあるのですか。

「あの時は64キロぐらいです」

──えぇ? もっと大きく見えました。

「気を付けないでいると66キロぐらいまでなるのですが、そうなると動きが悪くなって。試合の時はリカバリーをして62キロほどなので、試合に近い体重で落とし過ぎないように64キロぐらいにしています。

皆、パワーがあるといってくれるのですが、自分ではそこに自信はないです(苦笑)」

──過去2戦、ONE FFでクーパー・ロイヤルとンゴク・ウオン・トランという2選手に勝っていますが、ONEでキャリアを積まずにGrachanに戻ってきたのは?

「もともと自分はUFCやRIZINという目標を持っていて、田村(ヒビキ・カルペディエム福岡代表)さんからONE FFの話があると聞いて。岩﨑(ヒロユキGrachan代表)さんも『良い経験になるんじゃない』と快く送り出してくれました。

ただデビューからGrachanで戦ってきて、Grachanでチャンピオンになると言っていました。そこでファイトマネーが少し良いからと、フラフラして路線を変えるというのは筋が通っていないのは自分でも嫌で。ONE FFは海外で試合を積める。なかなかないチャンスなので、試合を受けさせてもらった硬いです。

あの後もONE FFからオファーは貰っていましたが、年末にGrachanのタイトルマッチという目標を持っていたので試合を断り、マッチング期間を終えるのを待っていました。

でもルンピニーで試合をさせてもらって、海外の雰囲気を知ることができました。それに相手はフィジカルが強くても淡泊だと感じたり……本当に良い経験ができました。

僕はバックボーンがなくて、MMAを始めて4年。本当に自信がなかったのですが、ONE FFで2勝して自分がやってきたことに間違いはなかったと思えました。周囲はレスリングやキックを小さなころからやってきているなかで、一つ一つ勝てて少しは良い方向に迎えているなと。まだ全然なんですけど、成長するために良い練習ができていると思えました」

──バックボーンがないということですが、なぜMMAを始めようと思ったのですか。

「実家が対馬で、4年間ほど陸上自衛隊にいました。元々RIZINで堀口恭司選手の試合が恰好良とか思っていて、ある日……ふと、いつ死ぬか分からないし好きなことがやりたい。MMAがやりたいと思って、上の人に『やりたいことがある』と伝えました。色々と手続きがあって、1年ほど自衛隊を辞めるまで時間が掛ったのですが、23歳でMMAを始めました」

──自衛官の勤務というか任務は口にできない人もいるかと思いますが、小田選手はどのような隊に所属していたのですか。

「僕はレンジャー部隊でした。災害や有事に備えて訓練をする」

──えっ、レンジャー部隊って映画で山の中でサバイバル訓練を受けて蛇の皮を剥いて食べたりしているのを視たことがあったのですが……。

「ハイ。自給自足で蛇だったり、鶏を捕まえて肋骨をへし折り、首を曲げて血を流して洗って食べるとか」

──ええ、本当に映画みたいなことをしているのですか……ではナイフで人を殺したりする訓練も?

「ナイフで……(苦笑)。まあ、ちょっとした特殊訓練みたいな。隠密で相手を倒す……とか。ナイフとかより、ダイナマイトとか爆弾で車両が通るところを爆破して逃げるとか」

──いや、立派な特殊工作員だったわけですね。

「アハハ、まあ、そうですね(笑)」

──凄まじい体力と精神力が必要になることは想像に難くないです。

「レンジャー訓練は3カ月あり、最後の1カ月に想定訓練(※行動訓練)というのがあります。1から9想定という風に訓練があり、最後は3夜4日の間、山間部を60、70キロの装具を担いで縦走するのですが、その時はバディと2人組みで冷凍弁当2食を2人で分けあって。水もほとんど飲めず、休憩時間も取れないという……アレでしたね。1想定の時は半日、2想定を2日と、徐々に延びていくんです」

※レンジャー訓練に合格する隊員は全陸上自衛隊員のなかで1割以下といわれている。

──レンジャー部隊は、小田選手がご自分で望んだわけですか。

「そうですね。軽く見ていました(笑)。21歳だったんですが、簡単な場所ではなかったです」

──ひょっとすると、水抜き減量に一番強いファイターかもしれないですね。

「アハハハハ。あの時を思い出すと水抜きは楽なはずですが、もう記憶の中のことなので辛いです(笑)」

「格闘技経験がないのに魁斗の動きを見て『コイツ、強くなるな』って」(田村ヒビキ)

──そしてMMAを始めたということですが、MMAレンジャーズジムでなくカルペディエムに入会したのですね。

「アッハハハハハハ。最初は東京に行こうと思ったのですが金銭的に無理だと思って。福岡で探している時にカルペディエム福岡を訪ねて、ドアを開けてすぐに階段があるのですが、そこに田村さんがいて。『プロになりたいです』って伝えて、体験練習をさせてもらったんです。

一旦、対馬に戻って福岡に出る準備をしている時に『プロになるなら、うちに来な』ってメールを貰って。それでカルペに決めました」

──きっと健康創りでも、「うちに来な」と田村代表はメールをしていたのではないでしょうか(笑)。

「アハハハハハ。深い考えはなくて、誘ってくれたんだと思います」

田村ヒビキ いやいやいや、これだけは口を挟ませてください。体験練習をして、格闘技経験がないのに魁斗の動きを見て『コイツ、強くなるな』って思いました。これはホンマです。普通はそういうことしないけど、魁斗には『おいで』と伝えました。

──レンジャー部隊で培った体力、精神力は役立ちましたか。

「精神的には生きます。追い込み期間の走り込みの時とかも、『あの時よりきついことはない』って思えますし。ただ体力的には自衛官を辞める手続き中に、体の使い方の重要性を教えてもらったことが大きいと思います。それまでは筋肉だけを鍛えれば、パワーがついて強くなると思っていたのですが、正しい使い方をしていると必要な筋肉がついてくる。

そういう考えで、ムーブメントのトレーニングを見様見まねでやり続けて。今ではパーソナルで、指導もしてもっています。自分で正しいのかどうかと思いながらやっていた時と違うのは大きいです」

──本当に興味深いバックグラウンドを持つ小田選手ですが、最初に話題になったように自分はマスタージャパン福岡の出稽古先で練習を見させてもらいました。普段から、出稽古は行っているのですか。

「ハイ。マスタージャパン福岡は野瀬翔平選手や野尻定由選手というスクランブルの速い選手がいて、凄く良い練習ができています。展開が速いので休めない。下で休むと負けという意識で、下になっても上を取り返すように動いています。野瀬さんは極め力もあるので、極められないようにしてやっています。

あとはレンジャーズジムでも練習をさせてもらっていて。レンジャーズジムはストライカーが多いので、総合的力を試す場のような感じです」

──福岡で、首都圏に負けない練習ができているように感じます。

田村 実際、魁斗以外でも野瀬君、レンジャーズの子たちと福岡の選手は中央で結果を残していますからね。東京、大阪、名古屋というくくりはもうないですよ。

(C)GRACHAN

──では明日のタイトルマッチ。

さらなる上のステージを目指すためにどのような試合をしたいと思っていますか。

「自分は打撃、寝技、組みを全て混ぜるタイプなので、どっちの総合力が強いのかという勝負になると思います。回転の速い、パンチ、組みがゴチャゴチャになった厳しい試合になる覚悟でいます。そのなかでフィニッシュしたいです。自分は大事に戦うことが多かったのですが、試合を決めに行こうと思います!!」

■Grachan Herios 視聴方法(予定)
午後14時00分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■Grachan Herios 対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
小田魁斗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
水谷健人(日本)
上田麟(日本)

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【Grachan Herios】TSUNEの持つ王座に挑戦。豪州Eternal王者・伊藤空也「機械的、圧倒的に勝つ」

【写真】豪州Eternal MMAで王座奪取に成功した伊藤。今回は2冠に向けた一戦でもある(C)TAKUMI NAKAMURA

22日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosで、伊藤空也が同バンタム級王者のTSUNEに挑む。
Text by Takumi Nakamura

伊藤は6月に豪州Eternal MMAに参戦し、ロッド・コスタにスプリット判定で勝利してバンタム級王座を獲得。今回のタイトルマッチはGrachan×ErernalMMAの王者対決という一戦にもなった。伊藤が目指すのは2冠王として2025年を迎え、Eternal MMA経由でUFC参戦の切符を掴むこと。そのためにもTSUNE戦では試合内容でも強さを見せることが必要だと語った。


――6.8ETERNAL MMA85でロッド・コスタにスプリット判定で勝利し、同団体のバンタム級王者となっての凱旋試合で、TSUNE選手の持つGrachanバンタム級王座に挑戦する形になりました。

「今年2月にTSUNEさんが手塚(基伸)さんに勝ってチャンピオンになって、その時点で自分とTSUNE選手がやる方向で決まっていて、今年はその前提で話を進めていたんですね。間にEtrnalMMAのタイトルマッチを挟む形になりましたが、TSUNE選手とやるのは分かっていたので、やっとその時が来たなって感じです」

──コスタ戦以降はどんなことを意識して練習してきましたか。

「前回は相手も柔術家だったので、ポジションを取られた時の対処、細かいところを練習していたんですね。だから今回は際の部分で自分がアタックできるぐらいの技、極め、オフェンス部分を意識してやってきました。元々自分は寝技が課題だったので、そこを改善して逆に寝技でも勝負できるぐらい、いろいろと武器やレパートリーを増やせるように、練習で作ってきた感じです」

──コスタ戦はスプリット判定で競り勝った試合で、あの試合で自信がついた部分もありますか。

「あの相手にしのぎ合えたという部分では少し自信がついたし、寝技でもそんなに危ない場面がなかったという部分でも自信がつきました」

──そこから次のステップに進むために必要なことの一つが寝技のアタックだ、と。

「組みの部分はそうですね。今のユニファイドルールはテイクダウンして削るよりも、フィニッシュする・アタックする部分が大事なので、そこを徹底的にやってきた感じです。言い方はあれですけど、相手をいじめてやっつけて、最後はしっかり仕留める。そこはMMAなので打撃以外のところでも自信がつけば、自分の戦力グラフはトータル的に大きくなるし、もっとバランスがいい選手になれると思っています」

──対戦相手のTSUNE選手にはどんな印象を持っていますか。

「ベテラン選手で、僕がプロデビューする時から名前は知っていました。パンクラスではタイトルマッチをやって、パンチが強い印象だったんですけど、その中で意外と一本勝ちも多い。パンチもできてグラウンド、どちらかと言うとディフェンスをしっかりして極めることが出来る、トータル的になんでもできる選手という印象ですね。

──先ほどお話していた今取り組んでいることが試される相手かもしれないですね、

「そうですね。今やっていることを全部出せる、そういう選手ですよね。しかもベテランでチャンピオンだし、胸を借りるつもりで全力でぶつかっていこうと思います」

──そのなかでもきっちりフィニッシュして勝ちたいと思いますか。

「僕は挑戦者側ですけど、海外でベルトを獲って、Eternal MMAのチャンピオンとして戦う試合なので、そう考えたら王者対決ですし、まずは絶対に負けられない。その中でも強さをしっかりと見せつける試合にしたいかなと。フィニッシュするのもそうですし、やっぱり全局面で圧倒して、次のチャンスにつなげるための圧倒的な試合を見せたいと思います。機械的に、しっかりと」

──機械的に、ですか。

「はい。やることをきっちりやるというか、自分に与えられた試合、仕事をきっちりクリアします」

──この試合に勝てばEternal MMAとGrachanの2冠王になります。来年はどんな試合をやっていきたいですか。

「Eternal MMAの防衛戦も来年すぐ決まりそうなので、ここで勝っても気持ちを切らさず、すぐ次の試合に向けて準備したいです。Eternal MMAで防衛を重ねていけば、もっと上のステップにいけると思うので、そこを見据えて試合結果だけじゃなく試合内容でも周囲に評価されるような試合をしたいです」

──Eternal MMAはUFC Fight Passで配信されている大会なので、Eternal MMAで勝ち続けていくことでUFCも見えてくると思います。

「もちろんそこは絶対に目指したいです。今年自分は28歳になったので、30歳までに何か形を作っていきたいと思います。UFCを目指すという意味では来年は勝負の1年になると思います」

――それでは2024年を締める、そして2025年につながる一戦に向けて意気込みを聞かせてください。

「今回の試合は久しぶりの日本での試合だし、勝って当たり前じゃないですけど、勝たなきゃいけないというか、次に向かうためにはここを落とすわけにはいきません。しっかり勝って来年自分の目標、夢に向かってさらに繋がるような試合をします」

■Grachan Herios 視聴方法(予定)
午後14時00分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■Grachan Herios 対戦カード
<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
小田魁斗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<無差別級/5分2R+ExR>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
大場慎之助(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
水谷健人(日本)
上田麟(日本)

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【Grachan Herios】年末決戦へ。TSUNE×高橋孝徳ー02ー「ベテランの生き様を見せますよ」

【写真】「まだまだ、これから」と語る2人。気合は十分だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosで、同バンタム級王者のTSUNEが伊藤空也を相手にベルトの初防衛戦を行う。TSUNEと同じMe,We所属の高橋孝徳は、原口伸と対戦する。そのTSUNEと高橋のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

伊藤は今年8月、豪州エターナルMMAでロッド・コスタを判定で下し、同バンタム級のベルトを獲得。原口は敗れたものの、Road to UFCで準決勝に進み、今回が国内復帰戦となる。そんなBRAVEジム勢に対し、Me,Weの1985年生まれコンビはどのような試合を見せるのか。後編はTSUNEについて、そして互いの試合について語る。

<TSUNE×高橋孝徳インタビューPart.01はコチラから>


――続いて高橋選手にとって、TSUNE選手はどのような存在なのか教えてください。

高橋 打撃も巧いけど、やっぱり本当に組みが強いです。特に「ケージ際の魔術師」といっても過言ではないぐらいで。いろんな人と練習してきましたけど、ケージ際の小技に関してTSUNEさんを上回る人はいないと思っています。

TSUNE アハハハ。

――練習相手としては、常に何をやってくるか分からないほどの小技を持っているのでしょうか。

高橋 まるで詰将棋のように「こう来たら、こう」と先の先があるんです。こちらが現状を理解できていない間に、どんどん先に回られています。そんなTSUNEさんに対して理屈で勝負したら、先を取られてしまう。だからってフィジカルで勝負しちゃうと、瞬発的に持っていかれてしまうんですよ。

――手塚基伸選手との2連戦は、そんなTSUNE選手の本領発揮だったわけですか。

高橋 本領発揮といえば本領発揮なんですけど――安全運転して勝ったな、という感じですよね。

TSUNE 安全運転!

高橋 これは手塚選手のことを悪く言っているわけではなくて。TSUNEさんは落ち着いて勝ちに行ける。浮き足立たず、しっかりとポイントを取りに行くことができる。タイトルマッチの3R目は流しに行こうとしたら巻き返されけど、それでも凌ぎきるという。

TSUNE それ、みんなに言われるよ(笑)。

高橋 3R目はそうなると思っていたんですよ。1、2を取ったら3は……。

TSUNE ――逃げるだろうな、って。これは性格的な問題で(苦笑)。前にタカタカに言われて「そうだな」と思ったんですけど、僕は良くも悪くも試合がスパーリングどおりらしいです。

高橋 そうですね。僕はまだキャリアが浅い頃、「実力を発揮できていない」と言われていました。反対にTSUNEさんは練習の内容を、そのまま試合で出せるから凄いと思っていましたね。

――ということは練習で調子が悪ければ、その調子の悪さが試合に出るのですか。

TSUNE たぶんそうだと思います(苦笑)。1、2を取ったら3は流す、ということをスパーでもやっているので――頑張っているフリをしながら。

高橋 人はそれを「ペース配分」と呼びます(笑)。

――アハハハ。伊藤選手は苦しい試合展開から後半盛り返し、エターナルMMAのベルトを巻いたファイターです。

TSUNE 厄介な相手ですよね……。3ラウンドのうち2は確実に取れると思っているし、今回はフィニッシュも狙いたいです。

――高橋選手が「絶対そんなわけない」と、怪しむ目つきで見ていますよ。

高橋 アハハハ! こうは言っていますけど、いつもTSUNEさんの場合は3つ全部取るつもりで、1つ取れない時のことも想定して戦っているんですよね。

TSUNE 今大会はタイトルマッチ以外、全て2ラウンド(延長あり)ですからね。そのラウンドの違いを全力で見せつけますよ。

――では伊藤選手の印象をお願いします。

TSUNE とにかく頑張る選手ですよね。フィジカルも強いと思うけど、僕が強いところが通用しないと勝負にならないので、倒して殴って絞めます!

高橋 伊藤選手は勢いが強いですよね。まだ20代だし、スタミナもあって。組みの部分ではTSUNEさんのほうが上だと思いますけど、終盤になっても頑張ることができる選手なので、そこは嫌ですね。

――高橋選手は、RTUから国内に復帰する原口選手と対戦します。

高橋 このタイミングで原口選手と対戦することになるとは、思ってもみませんでした。そもそも原口選手はもうグラチャンには出ないだろうと思っていたし、それが意外でしたよね。海外とかRIZINに行くのかな――と、その点は驚きがありました。

印象は――皆さんが思っている、そのままですよね。とにかくレスリング、組みが強いし、パウンドもしっかり打ってくる。ただ漬けるだけではなく、ちゃんとフィニッシュも狙ってくる。それをやらせないように自分が頑張る試合になるのかな、とは思います。

TSUNE 僕の試合もですけど、タカタカも同じぐらいシンドイ試合になると思います。でもそういう試合ほど、相手のほうはが評価を落としがちじゃないですか。

――……どういうことでしょうか。

TSUNE 原口選手はもともと評価が高くて、RTU帰りで――という選手の復帰戦が接戦になったりすることは多いです。相手が油断してくることはないでしょうけど、タカタカには全て出しきってほしいですね。絶対シンドイ試合になりますから。タカタカには1Rからガンガン行ってほしいです。

高橋 これは自分で言うのも何ですけど、原口選手のキャリアで僕と対戦するというのは、僕のことを何の問題もないと思っているんでしょう。逆の立場であれば、僕はそう思います。それぐらい実績の差はあるので。だから、そう思ってくれていてほしいです。その気持ちの中にチャンスがありますから。

――お二人は今回の試合で何を見せたいですか。

TSUNE 何を見せるか――とにかく無事に終わってほしいです(笑)。

高橋 そこで急に守りに入らないでください!

TSUNE 俺たち、まだやれるぞ――という試合を見せます!

高橋 そう、ベテランの生き様を見せますよ。

■Grachan Herios 視聴方法(予定)
午後14時00分~
GRACHAN放送局
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■Grachan Herios 対戦カード
<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
小田魁斗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<無差別級/5分2R+ExR>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
大場慎之助(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
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【Grachan Herios】原口伸がRTUからの復帰戦。高橋孝徳を相手に、1年10カ月振りの国内ケージへ

【写真】写真は2023年2月のもの。1年10カ月振りに国内で戦う原口、その動向が最も気になるフェザー級ファイターの一人だ(C)MMAPLANET

18日(月)、GRACHAN実行委員会から12月22日(日)に東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosに元ライト級王者の原口伸が出場し、高橋孝徳と対戦することが発表されている。
Text by Shojiro Kameike

2年連続でRoad to UFCトーナメントにチャレンジした原口にとっては、2023年2月の小谷直之戦以来、1年10カ月振りの国内復帰戦に。今年のRTUからフェザー級に転向している原口は、そのまま国内でもフェザー級で戦う。


小谷戦のパウンドは衝撃的だった。この勢いを取り戻したい(C)MMAPLANET

2023年2月に小谷直之を1Rでパウンドアウトし、Grachanライト級王座を防衛した原口。同年5月からRTUに出場し、初戦ではインドネシアのウィンドリス・パティリマを、準決勝では韓国のパク・ジェヒョクを下すも、決勝では中国のロン・チュウにRNCで敗れている。翌年はフェザー級で再チャレンジしたが、初戦で韓国のホン・ジュンヨンに勝利したものの、準決勝で中国のチュウ・カンチエ戦で敗退した。

カンチエ戦は原口が勝っているという声も多かったが、負けは負け。原口はMMAPLANETのインタビューでも「納得はいかないが、いろんなことが吹っ切れた」と語り、国内プロモーション参戦も示唆していた。当然のことながら三度UFCを目指し、海外のフィーダーショー出場という道もあるなか、その動向が注目される原口が復帰の舞台として選んだのは、ホームグラウンドでもあるグラチャンだった。

11月7日に原口自身がXにて「みなさんが、んんーと唸るような試合が決まると思います」と投稿していたとおり、今回の復帰戦では様々な強豪がリストアップされている情報も入ってきていた。ここで対戦相手が高橋に決まったのは、今後のGrachanフェザー級でベルト挑戦も視野に入れてのことか。原口は今年9月にライト級王座を返上しており、かつGrachanではフェザー級の実績がないためノーランカーとなっている。ここで現在フェザー級3位の高橋を下してランクインし、小島勝司が返上した同級のベルトを狙うのだろうか。もちろん本人が語っているとおり、RIZINあるいは海外のフィーダーショーに出場する可能性もある。

いずれにしても注目は、原口のスタイルチェンジだ。前回のインタビューで、RTUの判定を受けて「ああいう判定になるなら、もうレスリングやコントロールに固執する必要はない。打撃でもガンガン行くし、寝技でもガンガン極めに行く」と語っている。国内随一のテイクダウン&パウンダーである原口が、新たな武器を見せることができるかどうか。

相手を封じ込めるグラップリングとムエタイの融合が持ち味の高橋(C)GRACHAN

今回の復帰戦でも、過去の実績でいえば原口の圧倒的優位は動かない。とはいえ、原口がガンガン行こうとすればするほど、高橋のファイトスタイルは厄介なものになるだろう。高橋のスタイルはムエタイ&グラップリング――相手を捌くだけでなく自ら首相撲と寝技で相手を潰していく高橋に対し、原口がフィニッシュを焦るようなことがあると、気づけば高橋の型にハメられているという展開も考えられる。

現在、Grachanフェザー級ランキングでは1位が中村京一郎、2位が黒井海成となっている。原口が高橋を下した場合、黒井は同じBRAVE所属であるだけに対戦は考えられない。となれば――今後の展開が楽しみになる、原口のGrachanフェザー級への出場だ。

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
TBA

<無差別級/5分2R+ExR>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
大場慎之助(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
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草訳駿介(日本)

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【Grachan Herios】1年のトリを飾る新イベントでTSUNE×伊藤、林RICE×ダリのW王座戦が決定

【写真】今年2月に交わされた約束が果たされる(C)SHOJIRO KAMEIKE

15日(日)に東京都江東区のTFTホール500で開催されているGrachan70の中で、12月22日(日)に「GRACHAN Presents:HERIOS」がTFTホールにて行われることが発表された。
Text by Shojiro Kameike

併せて同大会の決定カード=バンタム級とライト級のタイトルマッチも発表されている。バンタム級は王者TSUNEが伊藤空也を挑戦者に迎え、ライト級はチャンピオン林RICE陽太にロクク・ダリが挑む。


HERIOSについて、GRACHAN実行委員会から届いたプレスリリースには、次のように記されている。

「GRACHAN Presents: HELIOSは、GRACHANが長年にわたり築き上げてきた歴史と闘志を象徴する、年に一度のスペシャルイベントです。「HELIOS」はギリシャ神話に登場する太陽神を意味し、選手たちが限界を超え、輝きを放つ姿を象徴しています。
この大会には、年間を通じてGRACHANで選ばれた精鋭たちが出場し、最高峰の戦いを繰り広げます。彼らは勝利への激しい戦いを経て、この特別な舞台に立つことを許された選手たちです。HELIOSでは、勝者が栄光を手にし、新たな伝説がここで生まれることでしょう。
圧倒的なスリルと挑戦的なバトルが展開され、HELIOSという名にふさわしい、最高の格闘技イベントをお届けします。GRACHANの新たな時代の幕開けに、ぜひご注目ください。」

GRACHANの新たな時代の幕開け――その兆しは、実は既に発表されている2025年の大会スケジュールにも表れていた。来年は年2回の大阪大会、そして初進出となる福岡大会はもちろん、東京大会がいずれもTFTホール500で行われる。そんななか、年末の東京大会のみ、会場が「TFTホール1000」となっている。東京都江東区有明のTFTビルには席数が異なる3つのホールがあり、12月大会のみ通常よりも大きな「TFTホール1000」を使用するのはなぜか。その理由が今回の発表で明らかとなった。

アマチュア大会=GRACHANチャレンジからプロへ、そして通常の大会で経験を積み、結果を残した選手が年末のHERIOSへ――。もちろん、この流れの軸にあるのはベルトを巡る戦いだ。今回すでに2階級のタイトルマッチが発表されており、さらにベルトに関わる試合が決定することは間違いない。さらにHERIOSを経て、豪州Eternal MMAなど海外イベントへの進出も大いに考えられる。

今年2月の大阪大会で並んだ両者(C)SHOJIRO KAMEIKE

そんなGRACHANの新機軸を象徴するのが、TSUNE×伊藤空也のバンタム級タイトルマッチだろう。今年2月の大阪大会でTSUNEが手塚基伸を下してベルトを巻いた直後、伊藤がケージイン。新王者への挑戦をアピールした伊藤は、6月にロッド・コスタを下してEternal MMAバンタム級のベルトを獲得し、改めてTSUNEに挑むストーリーラインが繋がった。挑戦者の伊藤はGRACHAN71のケージに登場し、「本来は僕が持っていたベルトを獲り返しに行きます」と意気込みを語っている。対する王者のTSUNEも「最高の試合を会場に観に来てください」とアピールした。

また暫定ライト級王者の林RICEも、今年4月に韓国ROAD FCでパク・シウォンに敗れて以来の復帰戦となる。正規王者の原口伸がベルトを返上し、改めて林RICEがダリと防衛戦を行うことに。挑戦者のダリとは2022年12月に一度対戦しており、その時はダリが判定勝ちを収めている。林RICEにとっては王座防衛とリベンジを賭けた一戦だ。この敗北から5連勝し、王者にまで上り詰めた林RICEが韓国での戦いを経て、どのような試合を見せるか。対するダリはGRACHAN71でケージインし、「もう一回GRACHANのチャンピオンになります。試合は1Rで終わらせます」と挨拶した。

10月5日に千葉で行われるPOUNDOUTでは、中村京一郎×鍵山雄介というGRACHANフェザー級のランカー対決も組まれている。王者の小島勝志がベルトを返上したなか、この試合の勝者もまたHERIOSに関わってくるのか見逃せない。

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45 Grachan Grachan70 MMA MMAPLANET o YouTube ライカ ロクク・ダリ 桜井隆多 能登崇 青木忠秀

【Grachan70】大阪大会のメインで青木忠秀が再起戦。能登崇を迎え撃つウェルター級サバイバルマッチ

【写真】地元・大阪でメイン出場の青木(C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(火)、GRACHAN実行委員会より8月18日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGRACHAN70の対戦カードが発表された。今大会のでは青木忠秀が地元・大阪で、北海道の能登崇を迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

青木は現在Grachanウェルター級1位で、今年3月に同級王座決定トーナメント決勝で桜井隆多に敗れて以来の再起戦となる。ここで能登を下し、再び桜井と相まみえることはできるか。あるいはランキング4位の能登が、1位の青木に勝利して王座挑戦となるか。


青木といえば2022年のプロデビューから4戦目まで、1つの引き分けを挟み3つの勝利は全てKO勝ちというストライカーだ。小学校の時に野球を始めたという青木は、大学生の時に野球から格闘技に転向した。野球のポジションはピッチャーで、桜井戦前のインタビューではピッチャーが球を投げる動作と、格闘技でストレートを打つ際の動作の類似性を説明してくれた。

その言葉どおりのKO勝利を見せていた青木だったが、桜井戦で無敗街道はストップする。試合では右ストレートを上下に散らして攻め込むも、徐々に桜井ペースとなり、接戦から組み伏せられて敗れた。かといって青木が寝技を苦手としているわけではない。桜井を相手にテイクダウンを奪う場面もあったが、削り合いから相手のペースに持ち込まれたのは、やはりキャリアの差というべきか。

(C)GRACHAN

青木と対戦する能登は現在3連敗中も、今年5月のロクク・ダリ戦ではスタンドでダリにペースを許さず、延長戦に持ち込んでいる。青木にとってスタンドの打撃戦は望むところだと思われるが、能登がダリ戦で見せたパンチから組みつく展開は、長い青木のリーチを潰す可能性もありうる。

能登は延長戦で、ダリのテイクダウン&トップキープに敗れた。つまり青木にとっては、自身が桜井戦で受けた削り合いで活路を見出すことになるか。あるいは能登がスタンドで青木を削ることになるのか。共に前戦の経験をどう生かすかが問われるサバイバルマッチだ。


■視聴方法(予定)
8月18日(日)GRACHAN放送局

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