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【Brawl14】石井逸人がフェザー級!!!!!!!王座決定戦に。「色んなものを思い出して、新しいことを吸収して」

【写真】どのような体のラインになっているのか、当日が楽しみ (C)TAKUMI NAKAMURA

11日(金・現地時間)にグアムはタモンのデュシ・タニ・グアムで開催されるBrawl4にて、石井逸人がBrawlフェザー級王座決定戦でスコット・エクラヴェアと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

5月の修斗で関口祐冬にKO負けを喫した石井が再起の舞台に選んだのはグアム、山本アーセン経由で届いたBrawlフェザー級王座決定戦のチャンスだった。普段のフライ級から2階級上で戦うことだけでなく、細かい試合に関する交渉事もアーセンと2人でやりとりするなど、この一戦はあらゆる面で石井にとってチャレンジとなる。

グアムからの再出発は石井逸人というファイターを変えようとしている。


――10月11日(金・現地時間)にグアムで開催されるBrawlへの出場が決まりました。今回の試合はどういった経緯で決まったのですか。

「今回の試合は(山本)アーセンから『グアムで試合できるけどどう?』って話を振ってもらって、それがきっかけだったんですよ」

――アーセン選手経由でつながった形なんですね。今回フェザー級契約の試合で、修斗ではフライ級で試合をしている石井選手からすると2階級上の契約体重となります。なぜ2階級上の試合を受けようと思ったのですか。

「アーセンからもらった話が、フェザー級のベルトが空位になっていて、王座決定戦ができる相手を探しているということだったんです」

――石井選手のありきではなく。先に階級と試合の枠あり気でのオファーだったんですね。

「はい。それで『俺、行けるよ』と手を上げた感じです」

――これまでフェザー級で試合をしたことはあるのですか。

「コロナの時期にやったテレビマッチ(2020年5月)で齋藤翼選手とフェザー級で試やったんですけど、イレギュラーな大会だったし、ちゃんとフェザー級として試合をやるのは初めてです」

――フェザー級の試合オファーを受けることに躊躇しなかったですか。

「ないですね。行ける気しかしなかったです。正直フライ級は減量がキツすぎて、強さを求めて練習しているのに、少しでも相手より有利になるために体重を減らすのは違うよなと思っていたんです」

――減量することで自分を弱体化させているような感覚もあったのですか。

「そうですね。今回の試合が決まってからはだいぶ筋肉をつけるトレーニングをして、栄養もしっかり摂って、体を作って……という感じですね」

――具体的にはどういうトレーニングで体を大きくしているのですか。

「TRIBEでフィジカルトレーニングを見てもらっている堀江(登志幸)さんに体を大きくするためのメニューを組んでもらって、たくさんご飯を食べて、プロテインを飲んで……ですね」

――体重を増やしたことで感じている手応えはありますか。

「減量がないとストレスもなくて、メンタルがすこぶるいいですね。試合前にイライラすることもないし、試合に対する恐怖心もないです。今の段階ではあまり減量しない方が自分にはいいのかなと思っています」

――例えばフライ級だったら、この時期にインタビューするともっとピリピリしていましたか。

「相当ピリピリしていましたね。フライ級でやる時は、相手どうこうの前に計量をクリアしないと試合ができないから、試合前は体重と減量のことばっかり考えているんですよ。それで試合とか相手のことに意識がいかないのはどうなんだろうって。今回そういうストレスがないのデカいっす」

――スケジュール的にはギリギリまでジムワーク、練習できるようなコンディションですか。

「そうですね。今でも全然動いたり飯食ったりは出来ていて、9日──水曜日に出発なんですけど、ギリギリまで動くつもりで調整しています」

――試合直前でもエネルギーが充満しているような状態ですね。

「いつも通りって感じですね。減量がない分、試合の特別感がないというか、研ぎ澄まされてない感はありますけど、その分いつも通り感があります」

――ちなみに今の通常体重はどのぐらいですか。

「フライ級の時は63~4キロぐらいで、今回は頑張って70キロ弱くらいにはなりました。なのでグアムに入ってから多少体重調整して計量って感じですね」

――さて今回の対戦相手についてですが、石井選手のSNSを見ると二転三転したようですね。

「はい。相手に関しては結構色々あって、2回ぐらい代わっています。最初にオファーがあったリッキー・キャンプがいい相手で、自分のステップアップになると思って受けたんですけど、そこから二転三転して、今の相手(スコット・エクラヴェア)に落ち着いた感じです。ただ変な話、まだ相手が代わる可能性もあると思っていて、そうなる覚悟もあります」

――そういった勝手の違いも海外遠征ならではかもしれません。

「いつも試合のことは長南(亮)さんにマネジメントしてもらっているんですけど、今回はアーセンから僕に話があった試合で、長南さんを挟まずに自分とアーセンとやりとりして試合のことを進めているんです」

――今回は試合詳細の交渉ややりとりも石井選手自身が携わっているんですね。

「はい。最初にオファーをもらった時に『アーセンからこういう話があるんですけど』と長南さんに相談して、今回は自分でやってみろとという感じで任せてもらっています。そうやって長南さんに話を通したうえで進めているんですけど、自分で試合のマネジメントをやってみて、長南さんに甘えていたところがたくさんあったなと感じていますね。試合をやる以外で大変なこと、今まで自分が知らなかった難しさも知って、これも経験だなと思ってやっています。だから相手が代わるとか、そういうトラブルや上手くいかないと楽しんでいます」

――対戦相手のエクラヴェアにはどんな印象を持っていますか。

「あまり情報がない選手で、よく分からないです。あとこの選手とやるかどうかは最後まで分からないです(笑)」

――今回は対戦相手どうこうではなく、石井選手自身がどう仕上げていいパフォーマンスを出すか。そこにフォーカスすべき試合ですね。

「そこが全てだと思います」

――今回の試合は海外遠征も含めて、どんなテーマを持って臨みたいと思っていますか。

「ずっと海外で試合したいという気持ちはあって、そうやって思い続けていたことが叶ったので、そこを楽しみたいというのが一番大きいかもしれないです。勝負に徹するというよりは、自分のやりたいことを全部出し切って勝つことが今回のテーマですね。

中国で何回か試合をやっているんですけど、こういう気持ちは久々だし、試合を楽しみたい気持ち、自分がやっていることを出したい気持ち……そういう部分でワクワクしています。過去の海外遠征とはちょっと違いますね」

――5月修斗での関口祐冬戦ではダブルレッグに入ったところで側頭部にヒジ打ちの連打を受けてKO負けという結果でしたが、あの試合のことはどう捉えていますか。

「気づいたら終わっていたみたいな感じで、あんまり覚えてないです。それもあって負けたけど、負けた気がしてないというか。やっぱり階級のことがあったのかなと思うし、もう前回の試合のことはあんまり考えてないっす(苦笑)」

――今後は階級も含めて、色々と変えていくというか、自分の100パーセントを出せる形でやっていきたいという考えですか。

「今はそうですね。今回みたいに海外含めてオファーがあったところに出ようと思うし、階級も含めて自分に合うことを探している感じですね」

――ぜひグアムという場所でベルトや色々なモノを勝ち獲ってきてください。

「今回は自分が忘れかけていたものというか、色んなものを思い出して、新しいことを吸収して、チャンピオンなってきちゃいます。今回最初に試合の話が来たとき、グアムで試合するっていうのもワクワクしていて、そういうワクワクも持って試合をしてきます」

※2015年5月のエクラヴェアの試合レポート

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【LFA113】一進一退のスクランブル戦、リッキー・キャンプがグレッグ・フィッシャーに競り勝つ

<バンタム級/5分3R>
リッキー・キャンプ(グアム)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
グレッグ・フィッシャー(米国)

11勝4敗──PXCから豪州のHEX FS、ハワイのX-1でキャリアを積み、2年3カ月振りの実戦となるキャンプに対し、フィッシャーはキャリア10勝2敗で昨年7月にジミー・フリックとのフライ級王座決定戦で敗れて以来の試合となる。

スイッチスタンスのフィッシャー、スピニングバックキックを見せたキャンプが右を伸ばす。そこにフィッシャーが組みつきケージに押し込む。バックを伺うフィッシャーだが、左腕を差したキャンプは右腕を差し返して逆にボディロックテイクダウンを決める。バックを譲って立ち上がったフィッシャー、キャンプがもう一度崩して足をフックにしに掛かる。これを許さず胸を合わせたフィッシャーは、ヒザをボディと腿に受けながらポジションを入れ替える。

フィッシャーはダブルレッグで崩し、逆にバックに回る。フィッシャーが右足をかけて寝技に持ち込もうとするが、すっぽ抜けて姿勢を乱す。立ち上がり打撃の間合いになると、ダブルレッグを切ったキャンプが右を当てる。さらに左ミドルを蹴り込んだキャンプが、もう一発ミドルを決める。互いに構えを変えながら、キャンプが後ろ回し蹴りを見せて初回が終わった。

2R、まず右ローを蹴ったキャンプはワンツーを伸ばす。フィッシャーは間合いをはかりつつ、構えを変えて右ジャブを放ちシングルレッグへ。下がってかわしたキャンプが、ここでもスピニングバックキックを繰り出す。続く右にテイクダウンを合わせていったフィッシャーが、ケージにキャンプを押し込む。バックに回ろうとしたフィッシャーは、キャンプの反応に合わせてシングルを狙うが、切ったキャップが右エルボーを打っていく。

直後のテイクダウン狙いにギロチンからスイープをキャンプが仕掛け、頭を抜いたフィッシャーがスタンドへ戻る。キャンプはステップインし右オーバーハンド、直後にスリップして距離を取り直す。残り90秒、キャンプがローを蹴り、フィッシャーも左ローを返すと左ハイを狙う。ブロックしたキャンプはジャブの差し合いから、スイッチし左ロー。オーソに戻してからのワンツーは、フィッシャーがバックステップで外した。終盤はジャブ&ローで様子見となった。

最終回、キャンプはここもスピニングバックキックから試合に入り、右ストレートを当てる。左ローは急所に入り、フィッシャーが間合を外す。再開後、直ぐに組みついたフィッシャーが、ケージにキャンプを押し込む。エルボーを落としたキャンプは、ケージを背負ってテイクダウンを許さず、ワキにパンチを打っていく。

執拗にダブルを仕掛けるフィッシャーは、残り2分30秒でついにテイクダウンを決める。右腕を差してレスリングアップのキャンプが、小外掛けを決めてそのまま3/4マウントへ。背中を見せたフィッシャーは、立ち上がりスイッチからバックを回る。即、左腕を差して立ち上がったキャンプは、逆にスイッチからバックを取る。フィッシャーのヒザ十字狙いを足の四の字に叩かんで防いだキャンプが、思い切りパウンドを振り落とす。

残り10秒、立ち上がって重い切りパンチを振るったキャンプが、足を滑らせシングルレッグへ。切ったフィッシャーが鉄槌を連打したところでタイムアップを迎えた。終盤に展開されたスクランブル戦は見事──ジャッジは割れ、キャンプがLFA初陣で判定勝ちを収めた。


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