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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFC ABC08 ハムディ・アルデルワハブ モハメド・ウスマン

【UFC ABC08】アゼルバイジャン大会、第1試合でウスマン弟がアルデルワハブから逆転判定勝ち

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン(ナイジェリア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ハムディ・アルデルワハブ(エジプト)

アルデルワハブの右カーフで、姿勢を乱すウスマン弟。さらにカーフから左を被弾する。アルデルワハブはカーフを続け、右の蹴りを空振りしたウスマン弟がバランスを崩すなど既にダメージを与えている。ウスマン弟はダブルジャブも、ジリジリと下がらされカーフの餌食となる。踏み込んで左リードフックを入れたアルデルワハブが、ジャブをヘッドムーブでかわして圧を掛ける。

ケージを背負ったウスマン弟が左右に回り、アルデルワハブの右をサークルアウト。ウスマン弟はジャブを伸ばすも、アルデルワハブが前に出てカーフをまたも決める。ウスマン弟が右を届かせると、すかさず右を返したアルデルワハブはインローに続き、右フックをヒットさせる。分かりやすく足を泳がせるウスマン弟は初回を落とした。

2R、アルデルワハブが左か右を伸ばすと、続いてダブルレッグへ。これはウスマン弟が対処し、離れて右を見せジャブを繰り出す。カーフを蹴られたアルデルワハブは、続くステップインにアイポークがあり試合が中断する。再開後、前蹴りからジャブを2発決めたアルデルワハブは、ここでも右カーフを決める。しかし、右に右を合わされたアルデルワハブが後ろに下がる。ウスマン弟はもう一発右を当てるが、アルデルワハブはワンツーを打ち返すと、左フックを決める。ステップインしてのワンツーをかわされたアルデルワハブは、前蹴り。ワンツーの右を届かせたアルデルワハブは、続く左フックにシングルを合わせるが倒れない。ウスマン弟は離れて、右に回る。そこに左を当てたアルデルワハブは左ジャブで前進を阻み、右フックを狙う。そのまま5分が経過し、下がらせた右でウスマン弟はラウンドを取れたか。

最終回、すぐに距離を詰めたアルデルワハブが右を当て、ウスマン弟も左を返す。ケージを背負っても、サークリングでアルデルワハブのパンチをかわしていたウスマン弟が右をヒット。直後にジャブを打ち合い、ウスマン弟がダブルレッグを切られる。それでも右を決めたウスマン弟の方が動きは多い。アルデルワハブは左リードフックを入れ、右につなげようとする。背中を見せて走るように安全地帯に移動したウスマン弟は、パンチを打つ際に頭が完全に下がっている。

アルデルワハブは追いかけるものの、パンチは少ない。組まれそうになり、走って逃げたウスマン弟は、アルデルワハブのステップインに左を被せようとする。残り1分を切り、前に出たパンチを振るう数が増えたアルデルワハブだったが、右ロングを受けるとケージ際まで下がった動きが止まる。俄然勢いが良くなったウスマン弟は、それ以降はクリーンヒットはなかったが試合終了直後に大きな声をあげた。

結果、ウスマン弟が逆転の判定勝ちを手にした。


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【UFC ABC08】バハモンデス戦。ラファエル・フィジエフ「飛び込んでアグレッシブに戦うしか勝機はない」

【写真】非常に落ち着いた口調で、通訳なしで英語のインタビューをこなしたフィジエフ (C)MMAPLANET

21日(土・現地時間)、アゼルバイジャンはバクーのバクー・クリスタルホールでUFC on ABC08「Hill vs Rountree Jr」が開催される。
text by Takumi Nakamura

(C)Zuffa/UFC

堀口恭司のUFC復帰戦が予定されていたが惜しくも負傷欠場となった同大会。

お隣、韓国からコ・ソクヒョンがUFC初戦を迎え、同胞のパク・ジュンヨンとUFC初のアゼルバイジャン大会を戦う。そんな今大会のコメインでラファエル・フィジエフが、イグナシオ・バハモンデスと戦う。

当初はキルギス国籍で戦っていたフィジエフだが、父の生まれたアゼルバイジャンの旗の下オクタゴンで戦うようになって久しい。そのフィジエフにルーツのとなる国での試合に向けて心境を尋ねた。


(C)Zuffa/UFC

――イグナシオ・バハモンデスと今週末、バクーで戦います。

今の気持ちを教えてください(※取材は18日に行われた)。

「もう僕は10年ほど、ほどんどの時間をタイで過ごしているけど、アゼルバイジャンはルーツの国だ。僕の父親がアゼルバイジャン人で、母はロシア人で叔父や叔母、従弟がたくさん住んでいる。一族が僕の試合を見るために、会場にやってきてくれる。それに多くのファンも、この国にいる。彼らの前でMMAとは何かという試合をしたいと思う」

――UFCがアゼルバイジャンでイベントを開くことをどのように思っていますか。

「(イルハム・アリエフ)大統領がスポーツが好きで、様々なスポーツを誘致しているし、彼はコンバットスポーツのファンでもあるんだ。大統領がUFCをアゼルバイジャンに呼びたいと思っていることは分かっていたよ。

トフィック・ムサエフとナジム・サディコフ、そして僕と3人のアゼルバイジャン人ファイターが出場する。大統領だけでなく、アゼルバイジャンの人々はコンバットスポーツを愛している。若い頃から何かしらのコンバットスポーツを学んでいるんだ。7,8歳になると誰もがレスリングや柔道、テコンドー、空手などの練習を始める。そんな国だから、UFCを皆が楽しみにしている。それにアゼルバイジャンだけでない。

この国はロシア、アルメニア、ジョージアと陸続きで、カスピ海の向こうにはカザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタンがある。これら全ての国でコンバットスポーツの人気は高い。そのなかでアゼルバイジャンにUFCがやってきた。それだけ社会も注目しているということだよ。そしてUFCがバクーで行われることで、若い選手たちのモチベーションになることは間違いないだろう」

――そんなバクー大会での試合を控えるラファエルですが、現状3連敗中です。うち2試合でファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得しています。プロフェッショナルファイターとして試合には負けましたが、ファンが満喫できる試合ができていることをどのように自己評価していますか。

「とにかく、誰も敗北なんて求めていない。だからといって、いつも思い通りの結果が得られるわけでもない。それが人生っていもので。ケージには2人しかいないんだから、1人が勝って1人が負ける。

まぁ3連敗して、ファイト・オブ・ザ・ナイトを2度獲得したってことは、僕に運がなかったことを表している。こういうスポーツをしていると、運も大切なんだよ。まぁ、そういうことだよ」

――では対戦相手のバハモンデスですが、彼は3連勝中で3試合連続パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得しています。

(C)Zuffa/UFC

「イグナシオは良いファイターだ。

遠路はるばるアゼルバイジャンまで来て戦う姿勢も、好きだ。試合でも安全な場所に身を置いて戦うようなことなく、常に前に出てくるのと共通している。だからファイト好きには、たまらない試合になるだろう」

――彼のスイッチをして、蹴りを散らす。そして、しっかりとタイミングを測るファイトをどのように思いますか。

(C)Zuffa/UFC

「彼は良いキックボクサーだよ。

ただ、僕はずっとキックボクシングやムエタイを戦ってきた。素晴らしいキック、ムエタイの戦いを見せることができるだろう。彼のキックはレベルが違う。そして、僕のキックも次元が違う。良い打撃戦になるだろうね。

イグナシオは長身でリーチが長い。そのことを理解して、タイミングを取っている。背の低い方は、飛び込んでアグレッシブに戦うしか勝機はない。それが僕にも当てはまることで、イグナシオとの試合で下がるようなことがあれば、彼を調子づかせてしまう。そうならないために、僕は常にアグレッシブに戦う必要がある。彼にタイミングを測らせないためにもね。

あのレンジの取り方は、僕もしっかりと対応する必要がある。彼の距離をキープさせて、パンチや蹴りを出しやすいようにしてはならない。まぁ、そこも十分に理解して僕は僕で、自分の戦いを貫くだけだ」

――アゼルバイジャンのファンに何を見せたいですか。

「素晴らしいMMA、素晴らしい打撃戦を披露したい」

――では最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「日本のファンの応援に感謝している。ファンがこのスポーツを発展させてくれる。だらこそ、皆に感謝しているんだ」


■視聴方法(予定)
6月22日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時45分~U-NEXT

■対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
ジャマール・ヒル(米国)
カリル・ラウントリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)
イグナシオ・バハモンデス(チリ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
リズワン・クニエフ(ロシア)

<165ポンド契約/5分3R>
ミクティベク・オロルバイ(キルギス)
トフィック・ムサエッフ(アゼルバイジャン)

<ライト級/5分3R>
ナジム・サディコフ(アゼルバイジャン)
ニコラス・モッタ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ムハンマジョン・ナミモフ(タジキスタン)
ボグダン・グラッド(オーストリア)

<ウェルター級/5分3R>
コ・ソクヒョン(韓国)
オーバン・エリオット(英国)

<ミドル級/5分3R>
イズミール・ヌルディエフ(オーストリア)
パク・ジュンヨン(韓国)

<女子ロシア級/5分3R>
ダリア・ジリシニコワ(ロシア)
メリッサ・トーニャ・モリンス(英国)

<女子バンタム級/5分3R>
イリナ・アレクシーワ(ロシア)
クラウディア・セグーワ(ポーランド)

<フライ級/5分3R>
タジル・ウランベコフ(ロシア)
アザット・マクスン(カザフスタン)

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン(ナイジェリア)
ハムディ・アルデルワハブ(エジプト)

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【UFC ESPN53】37歳でUFCと3度目の契約。不死鳥カート・ホロボウ「愛するファイトを追いかけてきた」

【写真】マスト・リスペクト。人生として、こういう生き方ができれば最高だ(C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、これから2時間後にスタートするUFC ESPN53「Ribas vs Namajunas」。ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われる同大会でカート・ホロボウがトレイ・オグデンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

2013年、26歳の時にUFCにリリースされた。2019年、2度目のリリースは31歳の時だった。そして昨年のTUF31に37歳にして優勝を飾り、3度目のUFC契約を果たした。それだけでも奇跡的なカムバック劇、30歳を超えてUFCを追い続けてきた男のファイト・ヒストリー――カート・ホロボウに初インタビューを試みた。



――トレイ・オグデンと今週末に戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は20日に行われた)。

「最高だよ。良いマッチアップだし、人生でも最高の部類のシェイプを誇っている。準備は完璧に整っているよ」

――日本のファンがカートの存在を認識するようになったのは、Titan FCでJZ・カルバンことジェシアス・カバウカンチに勝利した頃からだと思いますが、すでに一度UFCで戦った後でした。2013年にUFCで戦い、JZ戦後の2018年にコンテンダーシリーズ参戦を経て2度目の契約。いずれも勝利を挙げられず、去年のTUF31で3度目のUFC契約を果たしました。36歳でUFCとの契約はもうミラクルかとも思えるのですが、カートはなぜそこまでUFCにこだわってきたのですか。

「UFCは世界最大のMMAプロモーションで、世界最大のプラットフォームを持っている。世界のベストが集まるのがUFCだ。UFCで戦う限り、自分が世界でベストの1人だと思える。UFC以外では勝ち続けても、UFCではそうではなかった。UFCで結果を残したかったんだ。Titan FCでもXFCでもUFCレベルの強い選手と戦ってきたしね。TUFに出場できたのも、36歳になっても試合を続け、UFCを目指し続けてきただけでなく、そのレベルにあったからだと思っている。試合に勝ち続け、フィニッシュし続けていたから」

――確かにカートは2019年にUFCにリリースされて以降、ローカルショーからTUFフィナーレまで全試合でフィニッシュ勝利を挙げていますね。それにしても30歳を超えて、BellatorやPFLという他のメジャーオーガニゼーションで戦おうという気持ちにならなかったですか。

「とにかくマネージャーとは、ベストオファーが何かを考慮して一緒にやってきた。BellatorとPFLに関しては、PFLでは戦う機会はあったのは事実だ。正直をいえばUFCで2度目のリリースの憂き目にあった時、もう31歳だった。UFCで戦うチャンスは絶対にないと思っていた。だからBellatorで勝ちたいと考えた時もあったよ。ただえさえUFCから一度リリースされて、戻ることは簡単じゃない。それが僕の場合は2度も失敗したんだから。

あの時はマネージャーとWIN WINになる契約を結びたいとも話した。BellatorだってPFLだって大きなプロモーションだからね。とにかく戦い続けること。諦めないで試合を続け、得られたチャンスを生かすことだけを考えるようになった」

――2度目のリリース後も戦い続けることに対して、ご家族の反応はいかがでしたか。人生に夢は必要ですが、夢だけでは生きていくことはできないです。

「僕のファミリーは、僕がやりたいことを貫けるよう支えてくれた。一つ良かったのは、家族がMMAもそうだし、柔術をやっていてジムで毎日のように一緒に汗を流している関係にあったことだ。そしてUFC以外で戦う時も、イージーファイトはなかった。常にタフな相手と戦った。メインイベントでタフな相手との試合を続けた。プロモーションも若くて力のある選手が出てくると、元UFCファイターという肩書のある選手を越えさせようというマッチメイクをする」

――確かに。箔をつけるためのファイトですね。

「そうだ。そういうタフな状況でフィニッシュして勝つことで、自己証明を続けた。だからこそ、TUFで3度目のチャンスを得られ……それを生かして、今UFCで戦うことができている。何よりコレが本当に最後の勝負だと自覚している」

――UFCでの苦い思い出を払拭でき、上位進出を果たす自信はありますか。

「ここで過去と同じようなことを繰り返すと、もう終わりだ。自分の力を証明する最後のチャンスだ。そういうなかでTUFでフィニッシュ勝利を続けることができたことは、確かな自信になっている。強い相手と戦い続けることができ、勝ち続けることができた。ファイターとして成熟してきたと思っているよ。このまま勝ち続け、ランキング入りを果たし……その結果としてタイトルショットまでたどり着けるよう戦うだけだよ」

(C)Zuffa/UFC

――では今週末に戦うオグデンの印象を教えてください。

「堅実なファイターだ。どの局面でも過不足戦えるけど、特別なモノはない。でに試合内容を予想するなんて無意味だ。常に自分のやるべきことをやりきる。1試合、1試合、それを続けること。土曜日の夜も同じだ。相手と向き合い、触れ、拳が交錯し、自分のやるべきことが分かってくる。これまで通り、ファンが喜ぶファイトをしたいね。

そして同世代……いや年齢に関係なく、日々を生き抜くことに一生懸命な人達に勇気を与えることができれば嬉しい。何が起ころうとも、僕は諦めずにやってきた。勝っても、負けてもリリースされても、諦めることはかった。自分の愛するファイトを追いかけててきた。自分のやりたいことを続けきた。そんな僕の試合を視ている皆も、同じように愛することに没頭して、楽しい人生を送って欲しい。皆に喜んでもらう戦いをする。僕の試合を楽しんでほしい」

――カート、話を聞いているだけでも明日への活力を与えてもらったと思えます。ありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。いつの日かUFCが日本で大会を開くとき、そのトラベル・リストに僕の名前があるようプッシュしてほしい。ブラジルとロシアで戦った。戦いたいと思った国で戦うことができた。残されているのは日本、日本で戦うことだけなんだ」

■視聴方法(予定)
3月24日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前7時30分~U-NEXT

■UFC ESPN53対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)
ローズ・ナマジュナス(米国)

<ミドル級/5分3R>
エドマン・シャバジアン(米国)
AJ・ドブソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ペイオン・タルボット(米国)
キャメロン・サーイマン(南アフリカ)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ(米国)
ユーゼフ・ザラル(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルイス・パフエロ(ペルー)
フェルナンド・パディーヤ(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
トレイ・オグデン(米国)
カート・ホロボウ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヒカルド・ラモス(ブラジル)
ジュリアン・エロサ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
コディ・ギブソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
スティーブン・グウェン(米国)
ヤルノ・エレンズ(オランダ)

<女子バンタム級/5分3R>
モントセラ・レンドン(メキシコ)
ダリア・ジリシニコワ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
イゴール・セヴェリーノ(ブラジル)
アンドレ・リマ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン(ナイジェリア)
ミック・パーキン(英国)

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MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN228 キック ジェイク・コレアー モハメド・ウスマン

【UFN228】ウスマン弟がジャブの差し合いで勝り、3RのTD&トップキープで試合を決める

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン(ナイジェリア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ジェイク・コレアー(米国)

ジャブを突くウスマン。コレアーはガードを上げて右のカーフキックを蹴る。コレアーはサウスポーにスイッチして左ミドルから左ストレート。これでウスマンがバランスを崩す。

ウスマンがダブルレッグに入ろうとするとコレアーは右アッパーを合わせる。組みの展開になると、コレアーはスタンドの肩固めを狙いつつ、腕のロックが外れるとウスマンをケージに押し込んでヒザ蹴りとヒジ打ちを狙う。

距離が離れるとジャブを突くコレアー。ウスマンもジャブを返しながら、右のオーバーフックを狙う。コレアーは細かくジャブを突きながら、ウスマンが前に出て来ると左ヒジと左ヒザ蹴り、右カーフキックを蹴る。

変わらずウスマンが右フックを狙うが、コレアーはジャブと左ミドル・左のヒザ蹴り。ウスマンのジャブとヒジを被弾するも、プレッシャーをかけてジャブを当てる。

2R、コレアーは右カーフ・ロー。ウスマンはジャブを返して右オーバーフック。コレアーはその右に合わせて組み付き、首相撲に持ち込む。これをウスマンが突き放そうとしたところででアイポークとなってしまい、コレアーにインターバルが与えられて試合が再開された。

ガードを上げて右ロー・カーフを蹴り分けるコレアー。ここもウスマンは右フックを狙うが当たらない。ジャブの差し合いではコレアーが優位に立ち、右ストレートから左フック。距離が詰まると首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。

距離が開くと再びジャブの差し合いになり、ここからウスマンのジャブが当たり始める。コレアーもワンツー、左アッパーを突き上げるが、クリーンヒットはない。

3R、ジャブで前に出るコレアーが右のカーフキックと右ストレート。ウスマンはコレアーのジャブに右フックをかぶせる。ジャブ、ワンツーのコレアー。

ウスマンはジャブに合わせて組み付き、コレアーをケージに押し込む。ここからウスマンはシングルレッグに入り、コレアーの身体を持ち上げてテイクダウンする。

ハーフガードで上になったウスマン。コレアーはウスマンの脇を差して立とうとするが、ウスマンはそれを寝かせてパスガード。自らハーフガードに戻るようにトップキープして、細かくパンチを落とす。

コレアーのニーシールドを潰してアームロックを狙うウスマン。コレアーは背中を見せつつ、前転してアームロックを狙うが、試合は終了。ウスマンが判定勝利でUFC3連勝を飾った。


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AJ・フレッチャー MMA MMAPLANET o ROAD FC UFC UFN UFN228   アンドレ・フィアーリョ キック クレベル・コイケ ゲイリー・トノン シャルル・ジョーダン ジェイリン・ターナー ジャスティン・ゲイジー ダニエル・アルゲータ ダン・イゲ ティム・ミーンズ ハナ・ゴールディ ブライアン・バトル ブライス・ミッチェル ベニール・ダリューシュ ボクシング マテウス・ガムロ マンスール・ベルナウイ ミッシェレ・ウォーターソン モハメド・ウスマン ライカ ラファエル・フィジエフ ルンピニー 魅津希

【UFN228】展望──世界最高峰の異種格闘技戦。打=ラファエル・フィジエフ✖組=マテウス・ガムロ

【写真】UFCで戦うストライカー、そしてグラップラーがどういうストライカーであり、グラップラーなのか堪能して震えたい (C) Zuffa/UFC

23日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexにてUFN228:UFN on ESPN+86「Fiziev vs Gamrot」が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

その名称の通り、本大会のメインはライト級6位のラファエル・フィジエフと7位のマテウス・ガムロによるサバイバル戦だ。


フィジエフはカザフスタン生まれで、育ちはキルギス。現在は父親の地であるアゼルバイジャン国籍を有すストライカーだ。そのキルギスで11歳の頃からはじめたムエタイで国際的な活躍を見せ、2017年にはバンコクのムエタイエクストリーム大会にて、当時ルンピニースタジアムスーパーウェルター級王座を返上したばかりのヨドパヤック・シッソンピーノンからKO勝利を収めるなどの実績を挙げている。

同時に韓国のRoad FCなどMMAでも活躍し、プロ5戦全勝の戦績をもって2019年からUFC参戦。初戦は敗れたもののその後連勝を重ね、昨年9月には元ライト級王者のハファエル・ドス・アンジョスと5R戦で対決、最終Rに左フックをスマッシュヒットさせてKO勝利を挙げた。

続いて今年3月には当時ランキング3位のジャスティン・ゲイジーと3R戦で激突。事前の期待を裏切らないMMA最高レベルの打撃戦にて序盤は互角以上に渡り合ったものの、最終Rに失速してジャブやアッパーを被弾、0-2で惜敗している。

対するガムロはポーランド出身のグラップラー。10歳の頃に始めたレスリングではポーランドのジュニアナショナルチームの一員として国際的に活躍し、2012年にMMAデビュー。2016年5月にはフランスの寝技師マンスール・ベルナウイを倒してプロ11戦無敗のままKSWライト級王座に就いた。

(C)KSW

2018年12月にはクレベル・コイケとのフェザー級王座決定戦に臨み、クレベルの下からの仕掛けを完封して判定勝利して二冠王に輝いている。

ちなみにグラップリングにおいてもADCCヨーロッパ大会では複数回優勝を果たし、2019年にはADCC世界大会にも出場するも、初戦で3位入賞したゲイリー・トノンにチョークで敗れている。

KSWでノーマン・パークとの因縁に蹴りをつけ、コロナ禍の2020年10月からUFCに参戦開始。フィジエフと初戦は惜敗したもののその後連勝を重ねてランキング入りし、昨年10月の6位のベニール・ダリューシュ戦に臨んだ。1Rはポジションが目まぐるしく入れ替わるハイレベルグラップリング戦にて優位に立ったガムロだが、2Rから戦法を変えたダリーシュにテイクダウンを切られ、3Rに左ストレートでダウンを奪われ判定0-3で敗れた。

ガムロはその後、今年3月には僅か10日前のオファーを受けてランキング10位のジェイリン・ターナー戦に望んだ。ライト級屈指の長身ストライカーの繰り出す打撃を捌いてテイクダウンを何度も決め、2-1と判定は割れはしたもの実質完勝した。

現在ちょうど似たような立場にある──ともにランキングを上げてきたところで、上位勢の壁に跳ね返されてからの復活を狙う──両者の対決のきっかけは、実はSNS上で生まれている。5月末にフィジエフがツイッター(現X)上にて「8月に俺のダンスパートナーになるやつはいないか?」と英語で投稿したところ、それに真っ先に反応して「9月に5Rでやろう」と書いたのがガムロだったのだ。

フィジエフも早速応じて「9月でもいいぞ、兄弟よ。でも俺は3Rで疲れてしまうんだ。なぜ5Rを望む? 俺たちは友人だろ?」とユーモアある返答を返す。そこでガムロは「俺たち2人はメインイベント(=5R制)に出る資格があるし、ファンも25分間テクニカルヴァイオレンスを楽しむ資格があるじゃないか」と返し、熱心なファンたちが喜ぶ中で両者の対戦の機運が盛り上がり、実現に至ったのだ。

中央アジアと東欧出身の両者が、SNSで互いに母国語ではない英語を用いて対戦の契機を作ってしまうところに、21世紀のMMAの現実がある。ちなみにフィジエフの投稿に対して、実は以前フィジエフに敗れたヘナート・モイカノも「ぜひリマッチをやりたい」と反応をしたのだが、フィジエフがこちらに興味を示すことはなかった……。

そんな両者の対決は、誰もが考えるように典型的な「ストライカー対グラップラー」の構図となるのか。つまり、重心が低く腰の重いストライカー、フィジエフの強烈な打撃をガムロがいかにかいくぐってテイクダウンに入るか、逆に強力なレスリング系グラップラー、ガムロの多彩かつ執拗なテイクダウンをフィジエフがいかに凌いでスタンド戦に持ち込むかが鍵となる。

実際フィジエフも「この試合で、ガムロのようなエリートレスラーのテイクダウンを自分が止められるのかどうか、ぜひ知りたいと思う。今回のキャンプの焦点もそこに置いたよ。さらに、もし100回倒されても、101回立ち上がることをテーマとしてやってきたよ」と、──よく考えると立ち上がる回数は1回余計に多いのだが──力強いコメントをしている。

その際特に注目したいのは、フィジエフの蹴りの使い方だ。卓越したスピードを活かし左右からの強力な打撃を繰り出すフィジエフだが、特にオーソドックスからの右足の蹴りはミドル、ハイ、前蹴りとどれも抜群のキレを誇り予測が困難だ。これを警戒してガードが下がり気味となった相手に放つ左フックの威力は凄まじく、モイカノやドス・アンジョスを1発で沈めている。

前回のターナー戦では蹴りのタイミングを見切ってのテイクダウンを見事に決めたガムロ。パンチからテイクダウンにつなげる動きも得意としており、「フィジエフとの打撃の交換も恐れない」と自信をのぞかせている。

グラップリングMMAから、KSW後期にはジャブを多用するタッチキックボクシング的なMMAにスタイルチェンジをし、UFCでは原点回帰といえるグラップル勝負に戻ったガムロは、組むと見せて間合いを外す術も有している。とはいえ、フィジエフの蹴りはこれまで戦ってきたどの相手によりもはるかに速く鋭く強烈だ。そんなフィジエフの蹴りにいかに対処するのか、着目したい。

もう一つのポイントは、上述のSNSでのやりとりでも触れられていた通りフィジエフのスタミナだ。瞬発系ストライカーのフィジエフは、はじめての5R戦となったドス・アンジョス戦では4Rに動きが落ち、それまでは許さなかったテイクダウンを取られる場面があった。

5R早々に凄まじい爆発力を発揮して圧巻のKO勝利を収めたものの、もし最終R中盤まで試合がもつれ込んだ時、同じ動きができたかは分からない。そして前戦でのゲイジー戦でも、フィジエフは最終3Rに失速。それまでもらわなかったパンチを被弾し、最後は焦って前に出て強引に振った左フックをゲイジーに見切られてテイクダウンを許したことで、──実際にはきわめて接戦だったものの──「完敗」という印象を大きくしてしまった。

対するガムロはスタミナに絶対の自信を持ち、そのテイクダウン力は試合後半においても簡単には落ちないと見ていいだろう。切られても執拗に手を変え、品を変えテイクダウンを試み、組み伏せるのがその真骨頂だ。試合が長引いてフィジエフのスピードが落ちてくれば、それだけガムロが自分の得意なフィールド=グラウンドに試合を持ち込むチャンスは大きくなる。

また、フィジエフが蹴りを警戒させてのパンチを得意とするように、ガムロもテイクダウンを警戒させての強烈な右の一撃を持っている。

もっともフィジエフもそのへんは百も承知のはず。「前回のゲイジー戦では、自分の感情をコントロールすることを学んだよ。あの試合では、ファンをもっと沸かせたいという気持ちに任せて戦ってしまった」と語るフィジエフは、より冷静かつ計算づくに、そしてスタミナにも留意してガムロを攻略しにかかることだろう。

極上のストライカーとグラップラーの両者によるMMAならではの──最高峰のせめぎ合いを堪能したい。

■視聴方法(予定)
9月24日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFN228対戦カード

<ライト級/5分3R>
ラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)
マテウス・ガムロ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
ダン・イゲ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マリナ・ロドリゲス(ブラジル)
ミッシェレ・ウォーターソン・ゴメス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
AJ・フレッチャー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
ヒカルド・ラモス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
ダニエル・アルゲータ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
コディ・ブランデージ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コレアー(米国)
モハメド・ウスマン(ナイジェリア)

<女子ストロー級/5分3R>
井上魅津希(日本)
ハナ・ゴールディ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
モンセラート・レンドン(メキシコ)
タミレス・ヴィダウ(ブラジル)

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【UFN222】打のタファ。レスリングのウスマン。2&3Rを倒して、抑えが後者が29-28✖3で判定勝ち

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン(ナイジェリア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジュニオール・タファ(豪州)

ケージの前で動き、ウスマンのアクションを待つタファ。ウスマンが来ないとみると、ジャブ、前蹴りを繰り出す。真っ直ぐ組んだウスマンがケージにタファを押し込む。ウスマンは右を差し、頭をつけにいく。左はウィザー、右でスペースを創ろうとするタファは押し返すことができない。ウスマンはクラッチは組めず、タファが右を差し返してポジションを入れ返す。

押し返したウスマンのダブルレッグと、タファのヒザ蹴りが交錯。結果、ウスマンがケージにタファを押し込む形が続く。このまま時間が経過し、残り1分を切るとウスマンのレベルチェンジに、タファが切って左を打ち込む。離れたウスマンは右を顔面とボディに受け、テイクダウンを狙いをすかされるとアッパーを打たれる。右エルボーを打ち込んだタファ、ウスマンは必死に組みつく。タファは離れたウスマンに左ハイを狙い時間となった。

2R、離れて戦うのは危ないウスマンが、ケージを背負いシングルを狙う。切られて右アッパーを放ったウスマンが、打ち合いに応じたように戦いながらシングルレッグへ。ケージに押し込まれたタファはダブルに切り替えられ、倒される。マットに背中をつけたタファを抑え込んで、時折りパンチを落とす。タファは腰を押すが、しっかりと胸をつけたウスマンに対し、ダメージはないがスクランブルにも持ち込めない時間が続く。

残り1分を切り、足を抜きに掛かったウスマンが上体を起こしてパンチを落とす場面も見られ──抑えでラウンドを取り返した。

最終回、右を伸ばしたタファはシングル狙いを切って、右オーバーハンドへ。組んだウスマンが、ケージにタファを押し込みシングルからアンクルピックを狙う。リフトしてテイクダウンを決めたウスマンが、頭をおしつけてタファに背中をつかせる。タファはウスマンの頭を抱え、スクランブルには移行できない。下からワキもさせないタファ、時間は残り半分に。

枕で圧を掛け、しっかりと抑えるウスマンがマウントを狙いつつハーフをキープする。足をきかせ、最後の1分を切りスクランブルに持ち込んだタファが立ち上がる。ハイクロッチのウスマンにエルボーを入れ、離れたタファがパンチを振るうがクリーンヒットはなくタイムアップに。


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【UFN222】ヒースタンド戦へ、チンギス・ハンの末裔バットゲレル・ダナー「レスリング勝負になっても」

【写真】ちょっとゲッツなダナー(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、あと4時間でスタートするネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN222:UFN on ESPN+80「Pavlovich vs Blaydes」。その第 1試合でバットゲレル・ダナー✖ブレディ・ヒースタンドのバンタム級戦が組まれている。

キャリア6勝2敗の新鋭を迎え撃つダナーは、3試合連続初回KO勝ちから一転、現在2連敗中だ。アリゾナのファイトレディーで倉本一真とスパーリングを数多くしてきたというダナーに、モンゴル人の強さの秘密と今大会の試合の意気込みを訊いた。


──ダナー、ブレディ・ヒースタンドと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ファイトウィークに入って、最高の気分です。エネルギーが熱を帯びてきていて、もう戦う準備は出来ています」

──アリゾナのファイトレディーでは、日本の倉本一真選手と随分と練習してきたと聞きました。

「カズマとは、本当にたくさんスパーリングをしました。RIZINで戦うために、カズマももう日本に戻っているはずです。素晴しいファイターで、本当に強いレスラーなので、カズマとはとても良い練習ができました。カズマもアリゾナで次の試合に向けて、素晴らしいキャンプができたはずです」

──ところでダナーがジャクソン・ウィンクMMAからファイトレディに移ったのは、なぜなのですか。

「ジャクソン・ウィンクも素晴らしいジムでしたが、ファイトレディーの方がヘンリー・セフードを始め、自分と同じような体格の選手が多く練習しています。それと仲が良いアラテンヘイリがアリゾナで練習していたことも、ジムを移った要因の一つです。ジャクソン・ウィンクでは打撃をしっかりと学ぶことができたので、レスリングがベースのファイトレディーで、しっかりとレスリングを見直してきました。結果、今週末は打撃だけでなくレスリングを融合したスタイルを見てもらえると思います」

──実は1月にウランバートルを訪れたのですが、ケージレスリングに関してセントラルヒーティングがあるために、壁レスができないジムが多かったです。

「モンゴル人の男の殆どが、幼少期からモンゴル相撲をやってきたので自然とファイティングスピリットが養成されます。ただし、MMAに関しては今指摘されたように環境がまだまだ整っていません。だからケージレスリングや壁レスという部分で、モンゴルのMMAは他の国の後塵を拝することになっています。

ただしモンゴルではMMAの人気は上がっていて、ケージのあるジムも出てきました。そして、優秀なコーチも増えています。だから壁レスやクリンチワークという点でも、モンゴル人ファイターはこれから強くなることは間違いないです。

自分も試合が決まれば、米国のジムでキャンプを行いますが、普段はウランバートルに戻って練習しています。モンゴル人MMAファイターの第一世代として、自分は海外で練習をして壁レスやクリンチの習得に努めてきました。そしてウランバートルではボクシングやテコンドーのジムで、MMAjは何かを説明してきました」

──MMAの普及にダナーは務めてきたのですね。ところでマイナス30度の極寒の地で、肉と麺類やお米を食べまくり、タンパク質と炭水化物を取り続ける。この2つの要素がモンゴル人を精神的、肉体的に強くするのだと勝手に結論づけました。

「アハハハハ。気候に関してはモンゴルには四季があり、夏は相当に暑くて冬はとんでもなく寒いです。本当に極端な気候で、あのタフな環境で生まれ育つと人間を強くしてくれると思います。食事に関しては、モンゴル人は自生した植物をよく食べています。それに肉に関しても、緑を食べて育った羊、牛を食べているので。野菜を食べているのと同じです(笑)」

──まさか(笑)。

「ただ気候と食事がモンゴル人を強くしているというのは、100パーセント賛成します。それとモンゴルの歴史ですね。チンギス・ハンの時代から、我々はウォリアー・スピリッツが受け継がれてきました」

──そんなウォリアーズ・スピリットを持つダナーですが、3試合連続1RKO勝ちのあと、現在連敗中で今週末の試合はとても重要かと思います。

「全ての試合が重要です。どの試合も真剣に向き合ってきました。ただし、今回の試合は特に大切です。ですから、1Rでフィニッシュすることを約束します。対戦相手は将来性豊かな若いファイターで、完全にグラップラーです。優秀なレスラーですが、我々モンゴル人にはモンゴル相撲で養われた、組み合いで強さを発揮する血が流れています。

そして、自分が初回でKO勝ちするので、彼がレスリングの技術を使う機会は訪れないです。ただ、レスリング勝負になっても自分のレスリングの強さを見せつけます。モンゴル相撲が、モンゴル人の根底にあるファイティングスピリットを養ってくれるので、あらゆる組技、柔道、柔術、レスリングでモンゴル人は常に強さを発揮します。

だから自分も土曜日の夜にはファンに再び、KO勝ちをお見せします」

■視聴方法(予定)
4月23日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
セルゲイ・パブロヴィッチ: 260.5ポンド(118.16キロ)
カーティス・ブレイズ: 262.5ポンド(119.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)
ブルーノ・シウバ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)
ジャレッド・ゴードン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イアズミン・ルシンド: 126ポンド(57.15キロ)
ブローガン・ウォーカー: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 171ポンド(77.56キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
リッキー・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)
クリストス・ギアゴス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 136ポンド(61.69キロ)
モンテル・ジャクソン: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
カロス・ホサ: 144.5ポンド(65.54キロ)
ノルマ・デュモンチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン: 239.5ポンド(108.63キロ)
ジュニオール・タファ: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 146ポンド(66.22キロ)
ウィリアム・ゴミス: 147ポンド(66.67キロ)

<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ: 130ポンド(58.96キロ)
カリーネ・シウバ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー: 136ポンド(61.69キロ)
ブレディ・ヒースタンド: 136ポンド(61.69キロ)

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BELLATOR F1 MMA o RIZIN RIZIN40 UFC   スダリオ剛 ベラトール モハメド・ウスマン

4.22『UFC Fight Night 222』でモハメド・ウスマンとジュニア・タファが対戦

【 RIZIN × BELLATOR 公式コラボグッズ】全面対抗戦Tシャツ RIZIN.40 Tシャツ 半袖 大きいサイズ メンズ レディース おしゃれ RIZIN ライジン BRLLATOR ベラトール MMA 格闘技 公式グッズ


2.12『UFC 284』ワルド・コルテス・アコスタと対戦予定だったジュニア・タファが負傷欠場(2023年01月27日)

 こちらの続報。


 UFCが4月22日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』でモハメド・ウスマン vs. ジュニア・タファのヘビー級マッチが行われることをEuroSportのマルセロ・ドルフ記者が確認したとのこと。

 ウスマンは昨年8月の『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』で行われたUFCデビュー戦でザック・パウガに2R KO勝ちして以来の試合。

 タファは昨年12月の『RIZIN.40』でスダリオ剛に1R TKO勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。2月の『UFC 284: Makhachev vs. Volkanovski』でワルド・コルテス・アコスタと対戦予定でしたが負傷欠場していました。続きを読む・・・
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F1 MMA News o UFC   ウィリアム・ナイト エッガー カールストン・ハリス ジョーダン・ライト ステファニー・エッガー ビリー・ゴフ マイラ・ブエノ・シウバ マルチン・プラチニオ モハメド・ウスマン

2.18『UFC Fight Night 219』でリナ・ランスバーグ vs. マイラ・ブエノ・シウバ等複数の試合が判明


 UFCが2月18日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 219: Vera vs. Sandhagen』でリナ・ランスバーグ vs. マイラ・ブエノ・シウバの女子バンタム級マッチが行われることをAg. Fightが確認したとのこと。

 ランスバーグは昨年10月の『UFC 280: Oliveira vs. Makhachev』でカロル・ロサに判定負けして以来の試合で3連敗中。現在UFC女子バンタム級ランキング12位。シウバは昨年8月の『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』でステファニー・エッガーに1Rアームバーで勝利して以来の試合で2連勝中。現在UFC女子バンタム級ランキング14位。


 同じく『UFC Fight Night 219: Vera vs. Sandhagen』でウィリアム・ナイト vs. マルチン・プラチニオのライトヘビー級マッチが行われることをMMAJunkieのノーラン・キング記者が確認したとのこと。

 ナイトは昨年4月の『UFC on ESPN 34: Luque vs. Muhammad 2』でデヴィン・クラークに3R TKO負けして以来の試合で2連敗中。プラチニオは昨年4月の『UFC Fight Night 205: Lemos vs. Andrade』でフェリペ・リンスに判定負けして以来の試合。両者は昨年11月の『UFC Fight Night 215: Nzechukwu vs. Cutelaba』で対戦予定でしたが中止されていました。今回は仕切り直しマッチになります。


 同じく『UFC Fight Night 219: Vera vs. Sandhagen』でカールストン・ハリス vs. ラミズ・ブラヒマイのウェルター級マッチが行われることをハリスがインスタグラムで発表。

 ハリスは昨年2月の『UFC Fight Night 200: Hermansson vs. Strickland』でシャフカット・ラフモノフに1R KO負けして以来1年ぶりの試合。ブラヒマイは昨年2月の『UFC Fight Night 202: Makhachev vs. Green』でマイケル・ギルモアに1Rリアネイキッドチョークで勝利して以来1年ぶりの試合。


 同じく『UFC Fight Night 219: Vera vs. Sandhagen』でテンバ・ゴリンボと対戦予定だったビリー・ゴフが欠場、代わりにA.J.フレッチャーがゴリンボと対戦することをEuroSportのマルセル・ドルフ記者が確認したとのこと。

 フレッチャーは昨年8月の『UFC 278: Usman vs. Edwards 2』でアンジェ・ルーサに判定負けして以来の試合で2連敗中。


 同じく『UFC Fight Night 219: Vera vs. Sandhagen』でザック・パウガ vs. ジョーダン・ライトのライトヘビー級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 パウガは昨年8月の『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』で行われたUFCデビュー戦でモハメド・ウスマンに2R KO負けして以来の試合。ライトは昨年10月の『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』でドゥスコ・トドロヴィッチに2R TKO負けして以来の試合で3連敗中。続きを読む・・・
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MMA o UFC   ジャマール・ヒル ブライアン・バトル モハメド・ウスマン

『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』パフォーマンスボーナス



 UFCが『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・ジャマール・ヒル vs. チアゴ・サントス

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ブライアン・バトル、ジェフ・ニール、モハメド・ウスマン

 5選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・