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AB F1 MMA o ONE UFC UFC Fight Night   ジョニー・ウォーカー ブラック ブランドン・ロイヴァル マゴメド・アンカラエフ マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ

1.13『UFC Fight Night 234』でマゴメド・アンカラエフ vs. ジョニー・ウォーカー2、マテウス・ニコラウ vs. マネル・ケイプ2

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 UFCが1月13日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 234』のメインイベントがマゴメド・アンカラエフ vs. ジョニー・ウォーカーのライトヘビー級マッチになることを発表。ダイレクトリマッチとなります。両者は10月の『UFC 294: Makhachev vs. Volkanovski 2』で対戦しており、この時はマットを膝についていたウォーカーにアンカラエフが頭部への膝蹴りという反則攻撃をしています。休憩後再開かと思いきや、ドクターの質問にウォーカーが答えられなかったことから続行不能と判断されノーコンテストとなりました。アブダビ大会ということで言葉の問題があったのか、ウォーカーはまだやれるとアピールしアンカラエフもエキサイトしたことから一時騒然となっています。

 現在アンカラエフはUFCライトヘビー級ランキング3位、ウォーカーは7位です。


 また、マテウス・ニコラウ vs. マネル・ケイプの2年10ヶ月ぶりの再戦もEuroSportのマルセル・ドルフ記者が確認しています。

 ニコラウは4月の『UFC on ESPN 44: Holloway vs. Allen』でブランドン・ロイヴァルに1R KO負けして以来の試合。その前までは6連勝していました(UFC戦績4勝1敗)。ケイプは9月の『UFC 293: Adesanya vs. Strickland』でフェリペ・ドス・サントスに判定勝ちして以来の試合で4連勝中。

 両者は2021年3月の『UFC Fight Night 187: Edwards vs. Muhammad』で対戦しており、この時はニコラウがスプリットデシジョンで勝利しています。

 現在ニコラウはUFCフライ級ランキング6位、ケイプは8位です。続きを読む・・・
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F1 MMA o ONE UFC   アレッシャンドリ・パントージャ ケビン・ホランド コルビー・コヴィントン ジェフ・ニール ジャレッド・ゴードン スティーブン・トンプソン トニー・ファーガソン ブランドン・ロイヴァル ボビー・グリーン レオン・エドワーズ

12.16『UFC 296: Edwards vs. Covington』でトニー・ファーガソン vs. パディ・ピンブレット、シャフカット・ラフモノフ vs. スティーブン・トンプソン

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12.16『UFC 296』でレオン・エドワーズ vs. コルビー・コヴィントン、アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・ロイヴァルの2大タイトルマッチ(2023年09月21日)

 こちらの続報。




 UFCが12月16日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 296: Edwards vs. Covington』でトニー・ファーガソン vs. パディ・ピンブレットのライト級マッチとシャフカット・ラフモノフ vs. スティーブン・トンプソンのウェルター級マッチを行うことをデイナ・ホワイトが発表。

 ファーガソンは7月の『UFC 291: Poirier vs. Gaethje 2』でボビー・グリーンに3R肩固めで敗れて以来の試合で6連敗中。かつてのライト級王座挑戦者も4年以上勝利していません。ピンブレットは昨年12月の『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』でジャレッド・ゴードンに判定勝ちして以来1年ぶりの試合で6連勝中(UFC戦績4勝0敗)。ゴードン戦が売出し中の選手による“疑惑の判定勝利”であったことからすっかりヒールターンしてしまいました。ノーランカー同士の対戦ですが、右肩下がりの元トップコンテンダー vs. 売出し中のルーキーという注目のカードです。

 ラフモノフは3月の『UFC 285: Jones vs. Gane』でジェフ・ニールに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合でMMAデビュー以来17連勝中(UFC戦績5勝0敗)。現在UFCウェルター級ランキング6位。トンプソンは昨年12月の『UFC on ESPN 42: Thompson vs. Holland』でケビン・ホランドに4R TKO勝ちして以来の試合。現在UFCウェルター級ランキング7位。続きを読む・・・
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ACA MMA News o ONE UFC   アレッシャンドリ・パントージャ カマル・ウスマン コルビー・コヴィントン ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ホルヘ・マスヴィダル マテウス・ニコラウ レオン・エドワーズ

12.16『UFC 296』でレオン・エドワーズ vs. コルビー・コヴィントン、アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・ロイヴァルの2大タイトルマッチ

LEON(レオン)2023年11月号[雑誌]




 デイナ・ホワイトが12月16日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 296』でレオン・エドワーズ vs. コルビー・コヴィントンのウェルター級タイトルマッチ、アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・ロイヴァルのフライ級タイトルマッチを行うことを発表。

 エドワーズは3月の『UFC 286: Edwards vs. Usman 3』でカマル・ウスマンに判定勝ちして以来の試合で1つの無効試合を挟んで11連勝中。今回が2度目の防衛戦。コヴィントンは昨年3月の『UFC 272: Covington vs. Masvidal』でホルヘ・マスヴィダルに判定勝ちして以来1年9ヶ月ぶりの試合。試合の数週間後にフロリダ州マイアミビーチのストリートでマスヴィダルに暴行を受けて歯を折る重傷を負っています(マスヴィダルは傷害罪で逮捕)。現在UFCウェルター級ランキング2位。

 パントージャは7月の『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』でブランドン・モレノのフライ級王座に挑戦し判定勝ちして以来の試合で4連勝中。今回が初防衛戦。ロイヴァルは4月の『UFC on ESPN 44: Holloway vs. Allen』でマテウス・ニコラウに1R KO勝ちして以来の試合で3連勝中。現在UFCフライ級ランキング4位。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC290 アルジャメイン・ステーリング アレックス・ペレス アレックス・ヴォルカノフスキー アレッシャンドリ・パントージャ カイ・カラフランス ジャイー・ロドリゲス ティム・エリオット デイヴィソン・フィゲイレド ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル 佐々木憂流迦 扇久保博正

【UFC290】UFC世界フライ級選手権、展望。3度目の正直=モレノ✖2度あることは3度ある=パントージャ

【写真】この小憎らしい笑みが、板についてきた王者モレノ (C)Zuffa/UFC

8日(土・現地時間)ラスベガスのT-モバイルアリーナにて、UFC 290が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

メインでは正規王者アレックス・ヴォルカノフスキーと暫定王者ジャイー・ロドリゲスによるフェザー級タイトル統一戦が行われるこの豪華大会のコメインは、王者ブランドン・モレノにアレッシャンドリ・パントージャが挑戦するフライ級タイトルマッチだ。


この両者は、揃って扇久保博正も参加した16年のTUF 24「Tournament of Champions」というMMA歴史上唯一にして無二の世界中のフィーダーショーから同階級の王者が集まり、生き残りと世界王座挑戦権を賭けて戦いが繰り広げられたシリーズに出演していた。

当時第1シード(=優勝候補筆頭)だったパントージャと第16シード(参加者中最下位)のモレノは初戦で激突し、予想をはるかに上回る大激闘の末、パントージャが2Rチョークで一本勝ちを収めている。

が、そのパントージャは次戦でカイ・カラフランスを倒すものの、準決勝では扇久保に2R3-0の判定負け。決勝で扇久保を破ったティム・エリオットがシーズン優勝を飾った。そして当時の絶対王者DJへの挑戦権を得たエリオットに加え、パントージャもカラフランスもパントージャもその後UFCとの契約を獲得。後者3人は現在UFCフライ級のトップに君臨している。

そう考えると、当時UFCが準優勝の扇久保に一度も本戦出場のチャンスを与えなかった仕打ちが、いかに格闘技の道理に反するものだったか──今更ながら実感できるというものだ。

とまれ、UFCで頭角を現した二人は2018年5月に再戦。この時もパントージャが判定3-0で完勝している。が、モレノはこの敗戦後に引き分けを一つ挟んで4連勝を記録し、2020年12月にはフライ級王者デイヴィソン・フィゲイレドへの挑戦を実現した。この試合は大激闘の末ドローに終わったが、翌年の再戦では3Rチョークで見事勝利、最軽量級の頂点に輝いたのだった。

その後モレノはフィゲイレドに惜敗して王座を明け渡すも、昨年の暫定王者戴冠を経て今年1月、元王者の地元リオにて4度目の対戦。4RTKOで勝利し、バンタム級転向を宣言をしたフィゲイレドとの名勝負数え歌に終止符を打ったのだった。

ちなみに王座防衛を果たした舞台裏でモレノを待っていたのが、ここのところ3連勝を記録しているパントージャだ。ハグする際に「次(の挑戦者)は君だね!」とモレノが言うと、「いつ、どこでだ?」とパントージャ。モレノが「まあ(挑戦を受けると)約束するよ」と返答すると、パントージャがさらに「だからいつやるんだ?」と迫り、モレノは「いやいや、今は分からないよブラザー」と苦笑。ここでモレノのセコンドが介入し「おいおい、試合直後の今は許してやってくれよ!」と笑顔でパントージャをなだめるという一幕が見られた。

そうして今回3度目の対決に至った両者だが、過去2戦はいずれもパントージャが完勝。5年以上前のことなので、「パントージャはまだブランドン・モレノのベストヴァージョンとは戦ったことがないのさ!」と持ち前の満面の笑みを見せるモレノだが、今回期するところは大きいだろう。

7年前の第1戦では、 1Rから大振りの右フックで強引に迫るパントージャに対して、コンパクトな打撃で主導権を握ったのはモレノの方だった。が、2Rに失速。なんとかテイクダウンを奪うものの、パントージャの強固なフレーム&ニーシールドの前に有効な攻撃ができずに終わったモレノは、逆にパントージャのテイクダウンへの反応が遅れてスプロウルに失敗。そのままバックを許しチョークで敗れた。

5年前の第2戦では、前回の勝者パントージャの方が優れたアジャストメントを発揮。前戦の1Rの荒く不用意な打撃とはうって変わって、モレノの動きをよく見て鋭いジャブやカウンターを当てて主導権を握ると、倒れながらハイをかわしたモレノの上になり、強烈なパウンドからバックを奪取。さらに強烈なパウンドを入れて圧倒的優勢に1ラウンドを終えると、以後も鋭いジャブとカウンターを駆使してモレノを寄せ付けずに完勝した。

この2試合ともパントージャのバックテイクが決定打となったことを考えると、今回の試合の焦点の一つが、バックポジションをめぐる攻防であるのは間違い無いだろう。実際、過去に在籍していたノヴァウニオン・スペシャルともいえるバック奪取とそこからの絞めはパントージャの無二の必殺技で、UFCでも2018年11月の佐々木憂流迦戦や、直近のブランドン・ロイヴァル戦アレックス・ペレス戦でもこれで仕留めている。

佐々木戦では下からインヴァーテッドガードのように回転し、股下をくぐってバックに回るという現代柔術的な動きも見せたパントージャは、UFCでは一階級上の王者アルジャメイン・ステーリングと並ぶバック取りの名手であり、さらに下になっても強固なフレーム&シールドですぐに距離を作り立ち上がる卓越した柔術流スクランブル力の持ち主だ。ピュアレスリングでは上を行くと思われるモレノが、パントージャをグラウンドでいかにコントロールし、バックを許さないかはこの試合の大きな鍵となりそうだ。

とはいえ現在のモレノの打撃技術の洗練度は当時とはまるで別人だ。顔面もボディもしっかりガードした構えから、多彩な左を中心に鋭くコンパクトな打撃を放つ現在のモレノが、第2戦で猛威を振るったパントージャの鋭いジャブをどう切り崩すか、そして時にパントージャが見せる強引なラッシュにいかに対応するかもまた、この試合の見所だろう。そこでモレノがカウンターのテイクダウンを合わせた時には、上述のように興味深い組技の攻防が展開されることになる。

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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MMA MMAPLANET o Road to UFC RYO TSUNE UFC UFC ABC05 アザット・マスクン アレッシャンドリ・パントージャ クレイジソン・ホドリゲス シャーウス・オリヴェイラ タイソン・ナム ダナ・ホワイト デメトリウス・ジョンソン ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘンリー・セフード 修斗 平良達郎 鶴屋怜

【UFC ABC05】クレイジソン・ホドリゲス戦へ、平良達郎─01─「モレノとロイヴァルは強いと思います」

【写真】ジョージア州との州境に近い、ジャクソンビルのビーチで。ジャクソンビルは2020年にコロナパンデミックが起こった際、いち早くUFCの開催を認めた街で、ダナ・ホワイトが「このことは絶対に忘れない」と恩義を感じている自治体だ(C)RYOTA MATSUNE

24日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC ABC05「Emmett vs Topuria」に平良達郎が出場し、クレイジソン・ホドリゲスと戦う。

昨年5月のUFCデビューから1年が経ち、世界最高峰で3連勝─2つの一本勝ちと世界最高峰でも国内で戦ってきた時のように結果を残す。I’m happy Thank youというメイクが北米で受けるなど、確実に存在感が増している。

そんな平良を渡米前にキャッチ。次戦について、そしてフライ級戦線全般について尋ねた。


──その背景は、今も沖縄ですね(※取材は6月14日に行われた)。

「ハイ。沖縄です。スミマセン、寝起きで。寝ぐせがついているので、ヘアバンドをしています(笑)。金曜日に東京に行って、羽田空港の近くで一泊して。土曜日の便で米国へ行きます。到着も土曜日ですね。僕としては5日でなく、試合の1週間前に現地に入りたいというのはあるので、こういう便になりました」

──特に標高が高いなど、そういうことがないフロリダでのファイトですが、1週間前に入りたいというのは?

「時差ボケ対策もありますし、日本と米国では体重の落ち方も違うかなって思って。それに時差ボケの方も、1週間あれば良くなるので」

──デンバーでの出稽古は、どれぐらいまで行っていたのですか。

「4月の終わり……5月1日までですね。3月の10日ぐらいに向うに行って」

──一緒に練習していて写真を送っていただいたアザット・マスクン、そしてアズ・アルマバエフというカザフスタンのフライ級ファイターが続々とUFCとサインしていますね。

(C)TATSURO TAIRA

「そうっスねぇ。

カザフスタン、強いと思います。彼らと試合をすることになると、組みの土台が他の選手より強いので簡単にいかないでしょうね」

──ところでRoad to UFCで鶴屋怜選手が勝利しました。あの試合を視て、どのように思われましたか。

「予想通りというか……まぁ、勝ってもらわないと。最初から飛ばしちゃうんで、そこの心配はありました。1R耐えられてしまって。でも、練習をしていてもスタミナはあるし、極め切れるので。やっぱりさすがだなと思いましたね」

──「次もその次も一本勝ちでUFCに行く」と怜選手が言っていた一方で、お父さんは「フライ級は選手を増やしているけど、バンタム級とかと比べるとランカーでもそれほどの力はない。やはりフライ級で日本人はチャンピオンにならないと」という風に言っていました。

「そうは思います。バンタム級は明らかにレベルが高い。フライ級は人によるというか……デメトリウス・ジョンソンやヘンリー・セフードとは違うと思います」

──ランキングの変動はなかなかないという現状のなかで、平良選手自身はランカーと比較して自分の実力をどのように自己評価していますか。

「えぇと……僕は……まぁ、ランキング上位に入れる自信はあります。フライ級ランキングを見渡して、アレッシャンドリ・パントージャがどんなモノか余り分からないですけど、当然チャンピオンのブランドン・モレノとブランドン・ロイヴァルは強いと思います。この2人、それとタイトルマッチを控えているパントージャ……は分からないので、モレノとロイヴァルの2人は強いと思っていますね」

──つまり、他には勝てる?

「そうですね、その自信はあります」

──個人的に気になるのですが、カザフスタンの選手が強いと言っていましたが、彼らはランキングでいえばどの辺りに相当する力を持っていると思っていますか。

「試合をハイライトとかでしか見たことがないのですが、アザット・マスクンは16勝0敗ですしね。もうタイソン・ナム選手との試合が決まっているので(※7月15日)、凄く楽しみです。やった感じ、極めが凄く強いとかはないんですよ。でもタイソン・ナム選手を普通にフィニッシュするのなら、ランキング上位に入ってくると思います」

──平良選手が無敗でUFCに行った時も、対戦相手はUFCファイターではないので参考にできない。UFCでどれだけ戦えるのかは、レコードでは分からないと思っていました。マスクンもまさにそういうことなのでしょうが……。

「ハイ、UFCで試合をして、その実力を確認したいです」

──自身としては、既に3連勝で力を証明しました。そして「I’m happy, Thank you」というセリフが浸透しています(笑)。

「デビュー戦の時に自然に口から出た言葉なのですが、Tシャツとか創られると、『言わないとなぁ』ってプレッシャーになりますね(苦笑)。岡田(遼)さんの『修斗を愛しているから』的になっていて。岡田さんからは『絶対に言い続けろ』と言われていますけど……変に意識してしまいますね」

──平良選手は自然発生的に出た言葉で、その真っ直ぐさが受けたのだと思います。対して岡田さんのセリフは、造られたビジネス的なモノですからね。

「アハハハハ」

──岡田さんネタも振ってもらいましたので、話を本筋に戻させていただきます。改めてクレイジソン・ホドリゲス、どのような選手でしょうか。

「1Rフィニッシュが多くて、その攻撃力は間違いなく彼の武器です。ただ、総合力は足りないと思います。寝技は僕の方が上ですし、それだけに僕が寝技で来ると思っているでしょうね。でも、シャーウス・オリヴェイラのジムに所属しているので寝技対策はしてくるはずです。すぐ極めることができなかったり、極めきれないことがあっても常にフィニッシュを狙う。少し速いと感じられるようなペースで、どんどん仕掛けていこうと思います。

今はそのペースで戦っても、5分3Rを戦うだけのスタミナもあります。ただし、練習と試合は腕の張り方なんかは確実に違っていて……。それが緊張感からなのか、減量をしているからなのか分からないですけど、試合と練習の違いを確かめる上でも色々な展開を創っていきたいと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月25日(日)
午前0時30分~UFC Fight Pass
午前0時00分~ U-NEXT

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Brave CF F1 MMA News o ONE RIZIN UFC アレックス・ペレス キック ティム・エリオット ブランドン・ロイヴァル ホジェリオ・ボントリン ボクシング

UFC on ESPN46:メインイベント・カイ・カラフランス vs. アミル・アルバジ

フライ級5分5R。カラフランス3位、アルバジ7位。

カラフランスは前回暫定王座決定戦に出場し、そろそろ日本でも「RIZINで和田に敗れた男」の印象を払拭しつつある。シティキックボクシング所属のストライカーで、ホジェリオ・ボントリンとコーディ・ガーブラントを連続1RKOしている。しかし暫定王座決定戦で対戦したモレノにはミドルで腹を効かせられてのパウンドでKO負け。直近で敗れたロイヴァル戦とモレノ戦はいずれもファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しており、直近5戦のうち4戦でボーナス獲得。30歳。

イラクバグダッド生まれのアルバジ。8歳の時に一家でイラクから離れ、そこから16歳まではシリアとスウェーデンの難民キャンプで過ごす生活。スウェーデン柔術を始めるとMMAへ転向。11勝1敗の戦績を残すと、中東のBrave CFに出場していたことでコロナ禍で行われたUFCアブダビ大会への出場権を得て、2020年7月にデビュー。そこから4連勝・3フィニッシュでランキング入りしたが、ランカーのティム・エリオット、アレックス・ペレス、ブランドン・ロイヴァルとの対戦は、いずれも相手の都合により流れていて、7位だが今回が初のランカーとの対戦となる。29歳。

オッズはほぼ五分。

アルバジが中央を取ってジャブを入れていく。カラフランスは下がりながらサークリング。パンチからタックルで飛び込んだアルバジ。ケージに押し込む。ケージで耐えるカラフランス。アルバジパンチを入れて離れた。またパンチで出るアルバジ。カーフキック。右を打ち込む。ワンツーを返したカラフランス。右オーバーハンドを放つアルバジ。残り30秒。飛び込んで右。カラフランスも左を合わせる。ケージに詰まったカラフランス。左を一発入れるアルバジ。カラフランスがノーガードで挑発するとアルバジもノーガードに。ホーン。ホーン後に睨み合い。

1R微妙だが、手数でややカラフランス。

2R。また中央を取るアルバジ。詰めていく。ケージ際をサークリングするカラフランス。ジャブを入れたアルバジ。飛び込んできたカラフランスに右オーバーハンドを合わせる。ジャブを突くアルバジ。カラフランスカーフキック。カラフランスが出るタイミングでアルバジ右オーバーハンド。また詰めていくアルバジ。ケージを背負ったところでタックルへ。ケージに押し込むが、パンチを入れて離れる。左ミドルを入れるアルバジ。左フック。ア飛び込むカラフランスにアルバジの左がヒットし、一瞬バランスを崩したカラフランス。残り30秒。左をヒットさせたアルバジ。残り10秒でカラフランスがパンチで出た。ホーン。

2Rも大差はない。ヒット数はやはりカラフランスか。

3R。詰めていくアルバジ。ケージを背負ったカラフランスにタックル。テイクダウンをこらえたカラフランスだがテイクダウン。バックに回ろうとするアルバジ。反転したカラフランスだが、アルバジバックをキープすると立った。なおもクラッチしているアルバジ。投げてテイクダウン。こらえているカラフランスだがアルバジハーフバックにすると、背中越しにカラフランスの左腕を固定してパウンド。ローリングしたカラフランスだがアルバジがハーフバックをキープ。四の字バックに。バックから殴るアルバジ。カラフランスは背中のアルバジにパンチを入れる。アルバジチョークを狙うが腕を掴んで防ぐカラフランス。チョーク!体を伸ばして絞めたがギリギリ耐えているカラフランス。残り1分。背負って立ったカラフランス。アルバジを下に落とした。インサイドから肘を入れるカラフランス。パウンド・鉄槌。ホーン。

終盤盛り返したカラフランスだが、チョークがニアフィニッシュでアルバジのラウンド。

4R。カラフランスカーフキック。右フック。アルバジが右オーバーハンド。打撃の手数を増やしてきたカラフランス。ワンツー。ジャブ。逆にアルバジは手が出ない。カラフランスのローに右を合わせるアルバジ。また詰めるアルバジだが、先にボディを入れた。アルバジタックル。バックに付いた。しかし引き剥がしたカラフランス。ジャブを打ち込むカラフランス。残り1分。アルバジ左ミドル。キャッチしてテイクダウンしたカラフランス。しかし脇を差して立ち上がるアルバジ。離れた。残り10秒で出ていくカラフランス。ホーン。

4R打撃の手数でカラフランス。

5R。先にパンチを出したカラフランス。ワンツー。ジャブ。右がヒット。パンチで出たカラフランスに組み付こうとしたアルバジだが組めず。しかしまたタックル。テイクダウンされたがすぐに立とうとするカラフランス。アルバジクラッチして寝かせようとするが、スタンドバックでこらえている。パンチを入れて離れるアルバジ。カラフランス飛び膝から右。アルバジ手数が少ない。カラフランスワンツーロー。アルバジは単発の左のみ。カラフランスがジャブの連打。右の肘を打ち込む。残り1分。詰めていくアルバジだがカラフランスのジャブをもらう。アルバジタックル。切られた。カラフランスが連打を入れた。タイムアップ。

最後は手数でカラフランスが攻勢。1・2Rがやや微妙だが。

48-47カラフランス、48-47アルバジ、48-47アルバジ。スプリットでアルバジ勝利!

アルバジ、10月のアブダビ大会でタイトルに挑戦したいとコメント。

1Rと4Rが割れている。有効打では全ラウンドカラフランス。特に4Rは手数でかなりの大差がついている。1~3Rアルバジに入れたジャッジは分からなくもないが、1Rカラフランスで4Rアルバジに入れたジャッジは良くわからない。

mmadecisions.com

メディアのジャッジは9割がカラフランス支持で、半数は49-46をつけている。

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MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFC ESPN46   アスカル・アスカロフ アミール・アルバジ アレッシャンドリ・パントージャ カイ・カラフランス ジェイムス・クラウス ティム・エリオット デメトリウス・ジョンソン ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘンリー・セフード ボクシング ヴィクター・アルタミラノ

【UFC ESPN46】アルタミラノ戦前のティム・エリオット「平良達郎は戦ってみたい若手の1人だ」

【写真】126ポンドで計量をパスしたティム・エリオット (C)Zuffa/UFC

3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベスのUFC Apexで開催されるUFC on ESPN46はメインでフライ級のカイ・カラフランス✖アミール・アルバジが組まれ、さらにもう1試合メインカードでティム・エリオット✖ヴィクター・アルタミラノ戦もマッチアップされている。

エリオットは1986年12月生まれの36歳、UFC戦績は7勝10敗で負け越している。フライ級では6勝10敗──2012年5月に初めてUFCで戦うも2勝4敗でカットされた。その4敗の相手でタイトル戦を経験しなかったのは1人だけ。UFCも本気で肩入れするまで時間を要した階級で、エリオットは常にトップと戦い続けてきた。

その彼が2度目のUFC挑戦の機会を得たのは2016年のTUFシーズン24だ。同シーズンは世界中のフィーダーショーやローカルプロモーションの王者が一同に介するという画期的な試みが現実となり、UFCをリリースされた後に獲得したTitan FCのベルトを持ってエリオットはTUFに挑んだ。

従来のTUFのようにシーズン・フィナーレがUFC本戦で組まれるのではなく、決勝までTUF内のエピソードに組み込まれ、優勝者が時のフライ級王者デメトリウス・ジョンソンに挑戦するという特別な企画だった。そしてエリオットは決勝で、修斗フライ級王者として参戦していた扇久保博正を破り優勝を決め、タイトル挑戦権を手にした。

DJへの挑戦に敗れたエリオットはUFCがフライ級の活動停止を決め、リリースかバンタム級転向という二択を突きつけられた時、後者を選んだ。結果、UFCはフライ級の再構築ばかりか、より力を入れるという転換期を迎える。ここからエリオットはデイヴィドソン・フィゲイレド、アスカル・アスカロフ、ブランドン・ロイヴァルを相手に3連敗を喫するも、UFCは彼を切ることはなかった。足掛け10年、オクタゴンの中で見せたパフォーマンス、相手を選り好みしない姿勢こそ、ティム・エリオットを世界最高峰に欠かせないキャストならしめる所以だ。

そんなエリオットをファイトウィークにインタビュー、愛すべきキャラの持ち主であることが改めて確認できた。


──ティム、日本のファンに向けてのインタビューを受けてくれてありがとうございます。とはいえ……ティム・エリオットといえばTUF24フィナーレで扇久保博正選手と戦い、彼の優勝を阻んだ存在です。それ故にファンも、ティムのUFCでの活躍をフォローしてきました。

「UFCがヒロマサとサインしなかったことが、僕には信じられなかった。だって彼に負けたアレッシャンドリ・パントージャとは契約して、準決勝までに負けている選手も一部はUFCファイターになった。パントージャなんて、今やタイトルコンテンダーだよ。ヒロマサはハウスで2番目の結果を残した。ほとんどトップだったんだ。日本のファンも彼の後ろには控えている。それなのにUFCは彼とサインしなかった。ショックだったよ」

──扇久保選手はUFCで戦うという気持ちを胸にRIZINで成功を収め、日本での知名度はUFCファイターより高くなりました。素晴しいことですが、個人的にティムと同じように『なぜ?』、『なんでや』という想いが強く残っています。

「ヒロマサだって、UFCで戦うという目標があってTUFに挑んでいたんだ。重ねていうけど、本当に信じられないよ。UFCがサインしなかったことは。そういえば、ヒロマサはベイビーが生まれたんだよね。心から祝福したい。TUFハウスで彼は、僕にとって最も親しい人間だった。今もインスタでコンタクトをとっているし、ヒロマサのことを愛しているよ」

──日本のMMA界にいる人間として、ティムが扇久保選手のことをそのように言ってくれることが嬉しいです。それにしても北米ではなかなかフライ級が認知されない時期が長く続きましたが、ようやくUFCも本腰を入れてきたように感じます。

「もう少しでUFCもフライ級を廃止しそうになっていたしね。多くの選手、優秀な選手までカットした。でもヘンリー・セフード、そしてブランドン・モレノの活躍があって最もエキサイティングな階級のなりつつある。当然、僕はそう思っているけど、ファンもそういう認識になりつつあると思う。今週末のメインイベントだってカイ・カラフランスとアミール・アルバジのフライ級だ。これって素晴らしいことで、フライ級の注目度が上がっている証だよ」

──そしてティムはUFCフライ級で15戦以上も戦い、並みいる強豪と戦ってきました。結果、勝利だけでなく黒星も積み重ねているフライ級の生き字引のような存在です。

「きっと僕は他の選手と違う選択をして、キャリアを積んできたはずだ。皆は白星を積み重ねたい。僕はタフな選手と戦いたいと思っていたから、UFCとしてもティム・エリオットは使い勝手の良いファイターだったと思う。僕自身、対戦相手を選ぶことはなかったから、ファイトIQを高くすることができた。

今も肉体的には以前と変わらず。決して、強度を増しているわけではない。だけど、強い相手と思い切りやることで、ファイトとして成長している。それに……多くの黒星を喫しているけど、ボーナスも多く手にすることができたよ。誰と当てられても減量して、計量にパスしてオクタゴンで戦うよ」

──ティムのMMAは文字通りスクランブルの連続で、動き続けています。ただし、その動き続けるのは結果論で、ティムはスクランブルの要所でフィニッシュを狙っている。そこがただアクションの多いファイターとの違いだと思います。

「これも多くの他の選手と違っている僕の有り方で……。僕は自分がマーシャルアーチストだなんて、これっぽっちも思ってない。僕はファイターなんだ。ファイトが好きで、戦うことを楽しんでいる。オクタゴンに入り、良い時間を過ごしたい。そう思って戦ってきた。それとマネーだよ。2012年からUFCで戦うようになり、最初は全く金にならなかった。

今、稼げるようになったのは試合で勝ってきたからじゃない。エキサイティングな戦いをして、ファンから試合が見たいと思われるように戦ってきた。それで十分だ。そうやってファイトマネーを手にして、家族を養うことができれば。好きなことを毎日やって、生きていけている。最高だよ」

──素晴らしいです。ところで、今回の試合前にネクスト・ジェネレーション……クリス・ブレナンのジムに移籍したそうですね。なぜ、カンザスシティからテキサス州フリスコにあるジムへ? 500マイルも離れています。

「クリス・ブレナンはMMA界のレジェンドだ。彼は誰も金儲けできなかった時代に、世界中で戦ってきた。そうそう、なぜクリス・ブレナンのジムで練習するようになったかだね。クリスは息子のルーカスと一緒にグローリーMMAフィットネスを訪ねてきたことがあって、一緒に練習していたんだ。で、ご存知のようにジェイムス・クラウスがジムを閉めることになった。その時、『俺はどうすりゃあ良いんだ』ってジェイムスに尋ねたんだよ。

そうしたら彼は『クリス・ブレナンと練習すれば良い』と言ってね。すぐにパッキングして、テキサスに向かった。ルーカス・ブレナンは最高の──そして、仮想ヴィクター・アルタミラノとしても完璧な練習相手だよ」

──テキサスに移り住んだのですか。

「いや、クリスはムービールーム、サウナ、エクササイズ・ルームがある豪邸に住んでいて、僕に寝室、食事を用意するだけでなく、ジムへの送り迎えまで車でしてくれるんだ。『これが真の意味でプロフェッショナル・アスリートなんだ』って、分かったよ。

今はクリスの家に住まわせてもらっていて、心身共に絶好調だ。これまでのキャリアで、ここまで体をケアしたことはなかった。だからこそ、その成果を土曜日の夜に皆に披露したいと思っている」

──ご家族の方は?

「娘がいて、カンザスシティでプライベートスクールに通っている。8歳だけど、彼女をプライベートスクールに通わせ続けたい。ただし娘が今、通っているようなファンシーなプライベートスクールがテキサスで見つけることができていなくて。それでも、この夏にはしっかりと将来を考えて家を買わないといけないとは思っているんだ。今はクリスの家の居心地が良すぎて、家を見つけることができていないんだよ(笑)とはいっても、どれだけファイティングを愛していても、娘が一番だからね」

──こういうと偉そうですが、当然です(笑)。でも今は離れ離れになっていて娘さんは「パパは私とファイト、どちらが大切なの?」とは尋ねてこないですか。

「彼女はファンシーなプライベートスクールに通っていることが、どれだけ良い環境なのかを理解している。それに生まれた直後から、ジムに馴染んでいた。以前、ラスベガスで練習していた時、1歳だった彼女は僕と一緒にジムにいたんだ。だから、ファイターやファイトが身の回りにあることが当然になっていて。彼女にとってファイトは全くデンジャラスなモノではない。ハグをして友達と楽しむような感覚でいるんだよ」

──では娘さんも何か格闘技の練習を?

「以前は柔術を習わせていたんだけど、小学校でジムにいるようにただ楽しみたくて、友達をテイクダウンしてしまったことがあって……。その一件があったから、柔術を辞めさせて今は体操をやっているよ(笑)」

──ただ楽しみたかったと(笑)。娘さんの理解もあって、テキサスで準備をしてきた今回の試合ですが、先ほど名前が出たヴィクター・アルタミラノという新鋭と戦います。アルタミラノの印象を教えてください。

「確か12勝2敗というレコードを残しているよね。僕と似た感じの動きをするかな。僕がUFCで戦いだした時に似ているよ。彼の動きには目的がない。何も考えずに、ただ動きたいように動いているだけだ。分かるんだよ、僕も最初はそうだったから。でも今の僕はやるべきことを理解して、動いている。まぁスタイル的には良いマッチアップじゃないかな。でも彼は僕を相手にして何一つ、やりことができないだろう」

──土曜日の夜、アルタミラノを相手にどのようなファイトを見せたいですか。

「リアル・ファンキー・ストライキングだ。ボクシングではない打撃で戦いたい。今回はあまり寝技に持ち込むことは考えていないよ。これまで見せたことはなかったけど、打撃戦でKOしたいと思う。立ち技で戦って、KO勝ちする」

──組むための打撃でなく、KOするための打撃で戦うということですか。

「テイクダウンをして戦うこともできる。でも今は打撃が絶好調なんだ」

──それはティムの新しい局面が見られるということですね。ところで今、UFCフライ級には3勝0敗の平良達郎選手が戦っています。平良選手のことを認識していますか。

「タツロー・タイラは戦ってみたい若い選手の1人だよ。とにかく試合がエキサイティングだから。今、僕はランキング11位で対戦相手を選ぶことはないから。上位ランカーでなくてもオファーがあれば戦う」

──実は平良選手はある意味、扇久保選手の後輩なんです。

「おお、2人は一緒に練習しているの?」

──ハイ、時折りですが。扇久保選手の成長に欠かせなかったファイターが、生まれ故郷に戻りジムを開いて、そこで平良選手を育てました。姉妹ジムなので、平良選手が扇久保選手の所属しているジムを訪れて練習することはあります。

「そうか。いや、楽しみだよ。打撃もできて、柔術も強い。僕が戦う相手って、いつも22歳とか23歳、まぁ25歳ぐらいまでが多い(笑)。彼らからすれば僕は年寄りだろうけど、まぁずっとUFCで戦っていれば、周りは若いファイターばかりになるのも当然だ。

今回のアルタミラのもそうだだしね。とにかく最高のキャンプができたから、今は土曜日の試合に集中して思い切り暴れようと思っている」

■視聴方法(予定)
6月4日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前6時30分~U-NEXT

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K-1 MMA MMAPLANET o ONE PRIDE UFC UFC ESPN46   アミール・アルバジ アレックス・ペレス カイ・カラフランス キック パンクラス ブラジリアン柔術 ブランドン・ロイヴァル ボクシング 修斗

【UFC ESPN46】フライでもメイン!! カラフランスと戦うアミール・アルバジの波乱万丈MMAファイター人生

【写真】凄くソフトで、笑顔を絶やさない。ただし、その笑顔でさえ覚悟が伝わってくる面構えだった (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベスのUFC Apexで開催されるUFC on ESPN46のメインイベントでアミール・アルバジが、カイ・カラフランスと対戦する。フライ級のノンタイル戦がメインで5回戦を戦う事例はほとんどない。それだけに期待度の高いマッチアップといえるが、アルバジはまだまだ日本で名が知られていないファイター、未知強の最右翼だ。

イラク出身、シリアとスウェーデンで8年半に渡る難民キャンプでの生活を経験し、荒れた人生のなかで柔術とMMAに出会った。日本人には考えられない幼少期と10代を過ごしたアルバジは、29歳のオールドスクールMMAファイターだった。


──今週末、メインイベントでカイ・カラフランスと対戦します。今の気持ちを教えてください。

「正直、これまでの試合と変わらない。ただ、メインイベントで戦うことは楽しみだ。クールなことだけど、僕にとっては1つの試合に過ぎないよ」

──ところでアミールのバイオを見るとイラク、スウェーデン、そして英国国籍の表記もあり、どのようなルーツを持っているのか混乱することがあります。

「多くの人がそうなのを僕も知っている。日本のファンの人達にもクリアになってほしい。僕はイラクで生まれた、イラク人だ。でもスウェーデンでも育ったし、英国でも生活していたことがある。カクテルのように、それらの生活が一つになって今の僕があるんだ。と同時に、僕はイラクのためにイラクを代表して戦っていることを忘れたことはない。

スウェーデンは緯度が高く、農業を営むことが困難な土地でもあり総人口の1/4から1/5が米国などに移り住んだ過去があり、1970年代まで積極的な移民政策が取られた(人道的な見地だけでなく、第二次世界大戦後に労働力を必要とした事情もある)。冷戦終了後、80年代最終盤からクルド人、アフリカ、旧ユーゴなどから難民を積極的に受け入れるようになり、2000年代に入ってからはシリア、アフガニスタン、イラクから受け入れ数が増加している。

8歳の時に問題だらけの母国を家族と一緒に離れ、まずはシリアの難民キャンプに辿り着いた。1年半後、ようやくペーパーワークの申請が受理されスウェーデンに向かった。ただストックホルムでは、また別の難民キャンプでの生活が始まったんだ。両親、家族の英国移住が認められるまで7年間、その生活は続いたよ」

──7年間、難民キャンプで生活を!!

「保護施設だね。自由に出歩きできて教育を受けることもできたけど、大家族が小さな家に住んでいて。当然、部屋も狭くてすぐに兄弟喧嘩になるし、家の外でも言葉が通じないから、簡単に揉め事が起こる。そうなると、そこでも喧嘩が始まる。生きていくことを考えると大変な状況だった。そんな時にUFCをTVで見たんだ。自分の身を自分で守らないといけないし、13歳の時に柔術を始めた。途端にすっかりMMAにハマってしまったんだ。ただ、当時のスウェーデンは18歳以下だとMMAの試合に出ることは許されなかったから柔術の練習をしつつ、グラップリングの試合には数多く出ていた」

スウェーデンでは1969年にプロボクシング禁止法が制定されていたが、純然たるコンバットスポーツではあっても、プロボクシング興行ではないことを根拠にK-1やムエタイ、シューターズ・シュートファイティング(現シューターズMMA)が04年にEVT(ヨーロピアン・バーリトゥード)を開催、プロ修斗公式戦も複数回行われるなど、北欧のMMA界をリードしてきた。

しかし、そのMMA元年となった2004年に時の副総理兼スポーツ大臣のボッセ・リングホルムが「殴り合いが認められた格闘技を禁止する法案を議会に提出する」ことを発表。2006年3月にMMA禁止法案が制定され、2007年1月から施行されることが決まった。その後、リングホルムが脱税問題などのスキャンダラスでスポーツ大臣の任を解かれ、また彼が属したヨーラン・バーション政権も禁止法案が制定されるのと時を違えずに解散。新政権下では同法案の見直しに着手し、MMAは改めて解禁され──2014年4月には初めてUFCが同国で大会を開いた。

──柔術を始めたのに、MMAにハマるということはIBJJFの競技柔術に特化した柔術ではなく、オールドスクールのバーリトゥード、MMAで戦うことが想定された柔術だったのでしょうか。

「その通りだよ(笑)。それを分かってもらえて嬉しい。僕の柔術はヒクソン・グレイシーのスタイルだ。今、世界のMMAを見渡しても柔術家は、厳しい状況になることが多い。UFCでも、良い結果を残しているとはいえない。でも僕は柔術の練習を始めた初日から、いかに柔術をMMAで生かすかを指導してもらえた。だからMMAを想定して、柔術の練習をすることができた。そして僕も常にMMAのことを考えて、柔術の練習をしていた。柔術のための柔術ではなかったんだ。

Fight ZONEという道場で、柔術ではチェックマット系なんだけどね。僕の先生のハンス・エルソンは今では足にハンデキャップを抱えて車椅子が必要なんだけど、以前はバーリトゥードを戦っていたブラジリアン柔術の黒帯なんだ」

──スウェーデン人柔術家でバーリトゥードを戦う。それはもしかして、ユノラフ・エイネモやヨアキム・ハンセン、スウェーデン人選手ならヤニ・ラックスやダービッド・ビヨルクヘイデンが戦っていた素手、頭突き、エルボーに踏みつけ、サッカーボールキックが認められたFin Fightですか。

「そう、それだよ。1990年代の終わり、フィンランドで行われていたバーリトゥードだ。当時ハンス・エルソンはオマー・ブイシェとトレーニングしていたんだよ」

──パンクラスジム・スウェーデンの!! なんだか鳥肌モノの話を聞かせてもらっています。

「アハハハハ。ハンスはその後、独立して自分のジム──Fight Zoneを創り、そこで僕は柔術を始めたんだ。彼は本当に頭の良い人でMMA、そしてスマートな柔術を教えてくれた。柔術とMMAは別モノだけど、しっかりとMMAで使えるようにしてくれたんだ。同時に打撃の練習もやり込んだ。レスリングもそう。柔術だけではここまでやれなかっただろう。そうやって練習をしていたんだけど、15歳になって家族は英国に移り住むことを決めてね」

──また国境を越えて、生活環境が変わったわけですね。

「いや、僕は一緒に行かなかった。兄が1年間一緒にいたけど、それからは19歳までは1人で生活をしていたんだ。言葉も覚え、友達もできた。練習もしている。ストックホルムが僕のホームになったのに、またゼロからやり直すなんて嫌だった。とはいっても生活をするためにお金を稼がないといけないし……本当にハードだったよ。

18歳までMMAの試合を戦うことができないから、15歳の時にポルトガルに行って一晩で2試合戦った。試合がしたくてしょうがなくて、友人に頼み込んで試合の機会を得ることができたんだ。でもクレイジーな大会だったよ」

──クレイジーとは?

「ジャパニーズMMAルールだったんだよ」

──つまりは……。

「そうPRIDEルールだ。1R10分でサッカーボールキックも踏みつけもOKだった。何でも有り、バーリトゥードだったよ。しかも4人制のワンデートーナメントで。でも、それがプロの試合だったから、それからはもうアマチュアの試合に出ることができなくなってしまった。僕自身はポルトガルの試合がプロとかアマとか、何も考えていなかった。結果としてアマで経験を積むことができなくなったから、また次の年もポルトガルに行って試合をしたんだ。戦績が4勝0敗になった19歳にの時に、家族のいるロンドンを拠点にするようになったけど今もパスポートはスウェーデンのままだよ」

──そして今はベガス在住で、エクストリーム・クートゥアーで練習をしていますね。

「そうだよ。打撃はドゥーイー・クーパーに習っている。ベガスに移って来て2年になるかな。凄く居心地も良し、ここから高く飛躍してみせるよ」

──エクストリーム・クートゥアーでは日本人選手とも練習をしたことがあるのではないですか。

「タツロー・タイラ、レイ・ツルヤだね。2人とも素晴らしいファイターで、全局面で戦うことができる。彼らが何でもできることに感銘を受けた。タツロー・タイラはグレートだ。柔術もできて、打撃もできる。レスリングもそうだ。全ての面でアメージングだった。レイも同じだ。彼らがベガスに来た時には、よく一緒に練習していたんだよ。2人とも、明るい未来が待っているに違いない」

──いやぁ、そういう風に言ってくれるアミールこそ、それだけのことがキャリアの序盤にあったにも関わらず、MMAファイターになることを諦めずにUFCに辿り着いた。尋常でない覚悟があり、その想いは他の選手とは違っていたのでしょうね。

「そう言ってもらえると嬉しいよ。ありがとう。だから、今週の土曜日には僕が他のファイターとは精神的に違うということを見せたいと思っている」

──対戦相手のカイ・カラフランスはランク3位で、暫定王座決定戦を戦っているフィターです。これまでなかなか上位勢との戦いが実現しなかったアミールにとって、待望の相手ですね。

「ずっと、カイ・カラフランスのようなトップランカーと戦いたいと思っていた。これまでアレックス・ペレス、ブランドン・ロイヴァルとの試合がブックされたけど、2人とも欠場になった。ずっと上の相手と戦わせて欲しいと言い続けてきた。でも、誰も僕と戦いたがらなかった。だからオファーに応じてくれた相手と戦ってきたけど、ようやく自分が求める相手と戦うことができる。いや、求めてきた相手に勝つことができる。日曜日の朝には、皆がアミール・アルバジが何者か理解できるようになっているはずだ。

なぜ僕がここまで自信を持っているのか。その理由が皆、分かるだろう。そして、この試合の後に『ベルトを獲る』と口にできるのかも理解できるに違いない」

──アミール、今日は色々と話していただきありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「僕は日本を、そしてPRIDEを愛している。いつの日が、日本で戦いたい。僕の夢はUFCでチャンピオンになることだけじゃなくて、1度は日本で戦うことなんだ。僕はまだ若い。これからも素晴らしい将来が待っている。そして、いつの日か日本で戦いたいと思っている。その時は日本仕様でサッカーボールキック、ヘッドバット有りでも構わない(笑)。僕はオールドスクール・ファイターで、何でも有りを戦えるからね」

■視聴方法(予定)
6月4日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前6時30分~U-NEXT

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MMA o ONE UFC   デイヴィソン・フィゲイレド ブランドン・ロイヴァル マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ

7.8『UFC 290』マネル・ケイプと対戦予定だったデイヴィソン・フィゲイレドが欠場「ブランドン・モレノ戦の目の負傷の回復が間に合わない」

めめ子と学ぶ 新・まるごと眼科入門:図解でナットク! 即実践!


7.8『UFC 290』でデイヴィソン・フィゲイレドとマネル・ケイプが対戦(2023年04月13日)

 こちらの続報。


 7月8日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 290』でマネル・ケイプと対戦予定だったデイヴィソン・フィゲイレドが欠場することを発表。ケイプに代わりの対戦相手が用意されるかは不明。フィゲイレドは以下のコメント。

「ケガが回復していない。マネージャーには試合がしたいと言っていたが、試合が決まって理学療法士と眼科医に相談したら、まだ視力が100パーセントじゃないと言われた。普通に見える日もあるが、そうじゃない日もある、特にトレーニングの後の日はね。『UFC 283』の後に眼科医が出した6ヶ月のメディカルサスペンションをフルに使わなければいけないと判断された」

「俺の理解が足りてなかったことは認める。UFCはフライ級9位の選手を当ててきたが、俺が1位であることを考えると理解できない。俺としてはトップ5の誰かと戦いたい。ケガからの復帰は焦っていない。マネージャーと相談してUFCにはトップ5の誰かと対戦できるよう頼んだ」

「カイ・カラ・フランスとやりたいことろだが、残念ながら彼は試合が決まっている。マテウス・ニコラウをノックアウトした選手(ブランドン・ロイヴァル)も対戦したい良い選手だ。UFCがそれらの中から選んでくれることを願っているし、俺はそれに値すると思う。タイトル戦は求めないが、トップ5の誰かとやりたい」


 フィゲイレドは1月の『UFC 283: Teixeira vs. Hill』で行われたモレノとの4度目の対戦で、目の負傷により3R TKO負けしています。それにしてもマネル・ケイプ、試合が流れすぎです…。続きを読む・・・
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o UFC   ジリアン・ロバートソン ブランドン・ロイヴァル

『UFC on ESPN 44: Holloway vs. Allen』パフォーマンスボーナス

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 UFCが『UFC on ESPN 44: Holloway vs. Allen』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・ビル・アルジェオ vs. T.J.ブラウン

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・エジソン・バルボーザ、ブランドン・ロイヴァル、ジリアン・ロバートソン


 5選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・