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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:7月:パントージャ✖モレノ「ゴールに向かって、どんな道筋を」

【写真】TUFも含め、パントージャはモレノを三タテにしたことになる(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画――が1年ぶりに復活。
Text by Takumi Nakamura

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾3人というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2023年7月の一番──7月8日に行われたUFC290でUFC世界フライ級選手権試合=アレッシャンドリ・パントージャ×ブランドン・モレノ戦について語らおう。


――今回水垣さんにはUFC290でのブランドン・モレノ×アレッシャンドリ・パントージャを選んでいただきました。

「実は今回UFCの仕事でファイトウィークに2人に事前インタビューをさせてもらったんです。それもあって普段とは違う見方で試合を見ることができました」

――タイトルマッチを控える選手をファイトウィークに取材するというのは貴重な体験ですね。2人にインタビューして、彼らの性格やパーソナリティはどうだったのですか。

「やはりファイトウィークの選手なので、どうしてもピリピリしていてしゃべってくれないんじゃないかと思って不安だったんですけど、どちらもいい感じで話してくれました。モレノの方は予定時間を大幅に過ぎるくらい話をしてくれて、パントージャの方は質問に対して必要なことを的確に応えるというスタンスで。キャラクターはすごく対照的でしたね」

――改めてモレノ×パントージャを選んだ理由を聞かせてください。

「事前に戦った2人を取材したこともそうですし、僕はパントージャが柔術ベースで、打撃の攻防になったらモレノがリードすると予想していたんです。そうしたら1Rに先にパンチでダウンを奪ったのがパントージャで、2Rにテイクダウンとバックを取ったのがモレノだった。そういう部分が自分の予想外の展開だったけど面白かったな、と。

今のMMAはどこか一つの部分を意識して戦うと、そこをスカされたり、その攻めが雑になると相手に上回られたり。各選手それぞれバックボーンはあるけれど、それが突出しているわけではなく拮抗している。自分が得意な分野はあったとしても、ちょっとした意識、警戒心、攻防の丁寧さ…そういった差で、自分の得意分野でも相手にやられる可能性があるというところが興味深かったです」

――選手のバックボーンが試合展開や勝敗に影響することが少なくなっていますか。

「特に軽量級はその傾向が顕著で、その極めつけがフライ級なのかなと思います」

――軽量級は選手のダメージの回復も早いですし、スタミナもフルラウンド維持することが出来る。一つの局面でフィニッシュにつながることが少ない分、より全局面でもスキルが試されるかもしれないです。

「はい。スタミナもそうですし、一発もらってもそれが致命打にならない可能性が高いので、よりトータルに戦えて、押さえるべきところを押さえて…がより重要になりますよね。MMAにおいては重量級と軽量級では見方が全く違うなと感じた一戦でした」

――バックボーンが試合に及ぼす影響が少ない分、モレノのようによりボクシングに特化した技術を使う選手が結果を出すようになったり、よりMMAで使える技術の幅が広がっているようにも感じます。

「MMAにおいて何が重要かを考えた時、重量級では打撃が強い、寝技が強い、レスリングが強い…に分かれると思うのですが、軽量級はその間の部分が勝敗を分けるように感じました。言葉で表現することが難しいのですが、自動車レースに例えるなら直線が速い、コーナーが速いだけじゃなくて、コーナーとコーナーのつなぎが上手いみたいな。そうしたMMAの奥深さが2人の試合や最近の軽量級の試合にあると思います」

――僕も上手く表現できないのですが「MMAはMMAが強い方が勝つ」と思っています。F1大好きな水垣さんは自動車レースを例えにMMAの特徴を話してくれましたが、僕の場合はサッカーに例えることが多いのです(笑)。いくらドリブル・パス・シュートが上手かったとしても、サッカーという競技そのものを理解していないと「サッカーが上手い」にはならない。

「分かります、分かります」

――そういった意味では今のトップ・オブ・トップで活躍している選手たちがMMAをどう捉えているかも気になるところで。仮に打撃で打ち負けていてもテイクダウンできるんだったらOKというマインドかもしれない。MMAではそれが正解かもしれないですよね。

「先ほどの話にもつながりますが、軽量級は一発で試合が終わらない分、そういった切り替えしも出来ますよね。僕がパントージャに『自分のどこがモレノより上回っていると思いますか?』と質問したときに、彼はその答えを濁したんですよ。試合前にそこは話したくないという雰囲気で。MMAでは自分が相手より勝っている部分、攻防を選手本人がどう捉えているか。そこが勝敗に影響すると考えているんでしょうね」

――なるほど。それが“MMA脳”というか“MMAセンス”にもつながりますよね。

「結局選手はどこで勝負するかをイメージしていて、そこにいくための前段階として、直球勝負でいくのか、他の攻防を見せておいて自分が勝負したいところにつなげるのか。MMAはその選択肢が多いなかで、自分が定めたゴールに向かって、どんな道筋を立てるのか重要だと感じました」

――この試合の判定がスプリットになったことはどうお考えですか。

「僕の判定はパントージャにつけたジャッジと全く同じだったんですよ。それでモレノにつけたジャッジを見てみると、モレノがダウンした1R以外はすべてモレノにつけていたんですよ。さすがにそれはないかな、と。ポイントのつけかたによってはスプリットになる可能性もあると思いますが、2~5Rすべてがモレノのラウンドというのはないと思いました」

――さて、フライ級はこれから日本人がUFCチャンピオンを目指す可能性が残された階級です。

「今のフライ級はトップ5くらいまで、ほぼほぼみんな差がないと思うんですよ。モレノとパントージャは接戦で、モレノと(前々王者の)フィゲイレドは勝ったり負けたりで。DJの時代があって、セフードの時代があって、というフライ級の歴史を考えると、今のフライ級は混沌としていてチャンスが多いと思います。具体的に言えば平良選手がこのトップ戦線の輪に入ったらどうなるのか楽しみですよね」

――ランキングこそあれど、今のUFCフライ級は序列がそこまではっきりしていない。

「DJの時代はDJが頭一つ二つ抜けていて、どんどん挑戦者がいなくなるから、色んな選手に挑戦権が回ってきたと思うんですよ。タイトルに挑戦できるという意味ではチャンスがあるけど、チャンピオン(DJ)の壁があまりにも高すぎた。でも今はトップ選手たちの差がない分、挑戦権が回ってくるチャンスは少ないかもしれないですが、ベルトを獲ることだけを考えると、DJの時代よりも可能性はあると思います」

――先ほどのパントージャ、モレノ、フィゲイレドのように相手との相性やマッチメイク次第では勝ち進んでいけるわけですからね。

「まだ平良選手は底が見えてないと思うんですよ。UFCの入り口から少し入ったところの選手には圧倒して勝つレベルにいることは証明したけれど、そこから先にいるランキングの選手たちとは戦っていないので。次戦でランカーのダヴィッド・ドヴォルザークと試合が決まっていますが、ここからどうなっていくのか楽しみです」

――今日の話をまとめると、軽量級にこそMMAという競技を考えるヒントがあるということですね。

「あとは自分が戦っていた階級と近いので技術体系が似ているというか、感情移入しやすいんですよね。どうしても重量級だと『そのパンチで倒れるの?』と思うこともあって、ちょっと自分が知っている世界とは違うものが出てくるので、僕の場合はすごく軽量級を楽しんで見ることができます」

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MMA o ONE UFC UFC290   アレッシャンドリ・パントージャ ブランドン・モレノ

『UFC 290』アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・モレノを見たファイター・関係者の反応

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 『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・モレノを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC290 アレッシャンドリ・パントージャ キック ブランドン・モレノ

【UFC290】毎回毎分、攻勢と劣勢の繰り返し。大激闘を制したパントージャがモレノを下しフライ級王者に

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
Def.2-1:49-46.48-47.47-48
ブランドン・モレノ(メキシコ)

いきなりワンツーから組んでいったパントージャ。逆にテイクダウンを取りに行ったモレノが、ケージに押し込む。左腕を差し返せないパントージャだが、ウィザーでバックは許さない。パントージャが入れ替えたヒザを狙ったところで、離れたモレノがパンチを打ち込む。ここで再び組んだモレノだが、パントージャが足払いでテイクダウンを狙う。

バランスを崩しながら持ち直したモレノはワンツー、パントージャのローをかわす。と、ジャブを放ったモレノに左フックを当てたパントージャがダウンを奪う。クルスフィックスは必死に耐えたモレノだが、パントージャがハーフでエルボーを落とし流血に追い込む。スクランブルからスタンドに戻ったチャンピオンは左を被弾し、ヒザ、ローと厳しい時間が続く。モレノは頭を振ってパンチをかわすと、ハイのタイミングでテイクダウンを狙う。前転が必殺のバックに回ったパントージャだが、ここは自ら離れ時間となった。

2R、ジャブにジャブを返すパントージャは左フックから右ハイへ。モレノは左ボディを入れ、右ストレートを打ち込む。力強いジャブで試合をリードしたモレノが、テイクダウン狙いを切る。ジャブからワンツーの王者に対し、チャレンジャーは右クロスから左ジャブ。打たれても前に出るモレノは、組んでバックに回るとグラウンドに持ち込む。パントージャの十八番を奪うように両足をフックしたモレノは、息を整えているか。尻をずらして、バックグラブから逃れたパントージャは逆ハーフからスクランブルへ。

離れたモレノが左を当て、右からジャブと攻勢を続ける。飛び込んで左フックのモレノ。パントージャが右フックからローを蹴っていく。前蹴りを蹴られても、モレノはワンツーを繰り出す。疲れたパントージャは体力温存で最低限の動きに。それでも左を当て、ハイキックへ。これをキャッチしたモレノがテイクダウンを決めて時間に──イーブンに戻した。

3R、開始早々の接近戦で首相撲を取ったパントージャの右ヒザが、モレノの急所を直撃する。中断からリスタート後、王者のエルボーにもパントージャは組んでバックにまわる。振り返る動きを察知して、グラウンドの持ち込んだパンとジャーがボディトライアングルへ。絞めを狙うパントージャは、ここを伸ばすとスタミナ的に厳しくなるか。モレノは画面の時間に張り、腕を喉下に通させない。徐々に真後ろからずれてきたパントージャは、ついに腰を押されてスクランブルを許し、マウントからバック狙いも落とされる。

試合はスタンドに戻り、モレノが逆襲かと思われたがパントージャが左を当てる。それでもハイからパンチに繋げる王者の方が、スピードがある。その動きをボディで止めたパントージャはハイをガードして左を打ち、ダブルからシングルレッグへ。切ったモレノは、ワンツーに両手でガードした際にダブルレッグでテイクダウンを許す。

オモプラッタに逃れたパントージャだが、蹴り上げからリバーサルを許して下になる。それでも下からエルボーを入れるパントージャは、鉄壁のニーシールドでパウンドを許さずスタンド戻った。残り30秒、勢いはモレノにあるが攻撃数は変わらずパントージャがラウンドを取ったか。

4R、縦ヒジでカットしているパントージャはモレノのジャブに左を当てる。ボディからフックの王者のジャブを受けても、ジャブを返す。パントージャがローから前に出てパンチをまとめると、足を止めても打ち合いに。壮絶な乱打戦のなかで再びエルボーを決めたモレノだったが、直後にダブルレッグでパントージャがテイクダウンを奪うと、狙い通りスクランブルをさせてバックに回る。胸を合わせに行くモレノをグランドに持ち込んだパントージャが、足関狙いを潰してトップを取る。モレノはシングルを狙うが、股間を制してクラッチしたパントージャが許さずバックに回る。

一度はスタンドでジャンプし、両足をフックしたパントージャだが自ら着地してバックコントロールへ。残り90秒、両者が次の展開を模索しつつスタミナの回復に努める。と、自ら尻もちをつき寝技に持ち込んだパントージャの肩固めも、モレノがリバーサルに成功する。ここでスタンドに戻ると、疲弊しまくったパントージャにチャンピオンがエルボーを打ちこんだ。それでもこの回はパントージャのラウンドとなった。

最終回、慎重な両者。モレノはビッグショットへの足掛かり、パントージャはテイクダウンの機会を伺う。パントージャは左ボディ、ここからアッパーを織り交ぜコンビネーションを繰り出す。モレノもパワフルなパンチを繰り出し、正確なジャブを続ける。リードフック、リードジャブと打ち分ける王者は左ボディから左フックへ。テイクダウンを切られて疲弊するのを避けてか、パントージャは立ち技を続ける。

と残り2分強でエルボーを打たれたパントージャが、ダブルレッグで一気にテイクダウンを決める。背中をつかせ、スクランブルでバックに回ったパントージャはスタンドでボディトライアングルに。頭をコーナーにつけて動かないモレノを殴るチャレンジャーは、挟まれた手を抜いて再び殴っていく。

モレノは前にも、後ろに倒れることができず厳しい状態に。こうなると逆転の目を消したパントージャはやや安堵の表情を浮かべて背中に乗り続ける。このまま時間を迎え、モレノは勝利をアピールしたが──パントージャが3つのラウンドを取ったか。

結果は──まさかのスプリットに割れたが、2-1で勝利したパントージャはキャンバスに突っ伏した。ブーイングの中でパントージャは「皆、僕のストーリーを知っていたらきっと僕を愛してくれるだろう」と言うと、家族に感謝の言葉を送る。「モレノがこんなにタフだと予想していなかった。でも、過去2年全てを賭けてきた。家族をブラジルから呼び寄せ、ATTで練習してきた。モレノ、モレノの家族をそんけいしている」と話すと、子供達と奥方と抱き合った。


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【UFC290】UFC世界フライ級選手権、展望。3度目の正直=モレノ✖2度あることは3度ある=パントージャ

【写真】この小憎らしい笑みが、板についてきた王者モレノ (C)Zuffa/UFC

8日(土・現地時間)ラスベガスのT-モバイルアリーナにて、UFC 290が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

メインでは正規王者アレックス・ヴォルカノフスキーと暫定王者ジャイー・ロドリゲスによるフェザー級タイトル統一戦が行われるこの豪華大会のコメインは、王者ブランドン・モレノにアレッシャンドリ・パントージャが挑戦するフライ級タイトルマッチだ。


この両者は、揃って扇久保博正も参加した16年のTUF 24「Tournament of Champions」というMMA歴史上唯一にして無二の世界中のフィーダーショーから同階級の王者が集まり、生き残りと世界王座挑戦権を賭けて戦いが繰り広げられたシリーズに出演していた。

当時第1シード(=優勝候補筆頭)だったパントージャと第16シード(参加者中最下位)のモレノは初戦で激突し、予想をはるかに上回る大激闘の末、パントージャが2Rチョークで一本勝ちを収めている。

が、そのパントージャは次戦でカイ・カラフランスを倒すものの、準決勝では扇久保に2R3-0の判定負け。決勝で扇久保を破ったティム・エリオットがシーズン優勝を飾った。そして当時の絶対王者DJへの挑戦権を得たエリオットに加え、パントージャもカラフランスもパントージャもその後UFCとの契約を獲得。後者3人は現在UFCフライ級のトップに君臨している。

そう考えると、当時UFCが準優勝の扇久保に一度も本戦出場のチャンスを与えなかった仕打ちが、いかに格闘技の道理に反するものだったか──今更ながら実感できるというものだ。

とまれ、UFCで頭角を現した二人は2018年5月に再戦。この時もパントージャが判定3-0で完勝している。が、モレノはこの敗戦後に引き分けを一つ挟んで4連勝を記録し、2020年12月にはフライ級王者デイヴィソン・フィゲイレドへの挑戦を実現した。この試合は大激闘の末ドローに終わったが、翌年の再戦では3Rチョークで見事勝利、最軽量級の頂点に輝いたのだった。

その後モレノはフィゲイレドに惜敗して王座を明け渡すも、昨年の暫定王者戴冠を経て今年1月、元王者の地元リオにて4度目の対戦。4RTKOで勝利し、バンタム級転向を宣言をしたフィゲイレドとの名勝負数え歌に終止符を打ったのだった。

ちなみに王座防衛を果たした舞台裏でモレノを待っていたのが、ここのところ3連勝を記録しているパントージャだ。ハグする際に「次(の挑戦者)は君だね!」とモレノが言うと、「いつ、どこでだ?」とパントージャ。モレノが「まあ(挑戦を受けると)約束するよ」と返答すると、パントージャがさらに「だからいつやるんだ?」と迫り、モレノは「いやいや、今は分からないよブラザー」と苦笑。ここでモレノのセコンドが介入し「おいおい、試合直後の今は許してやってくれよ!」と笑顔でパントージャをなだめるという一幕が見られた。

そうして今回3度目の対決に至った両者だが、過去2戦はいずれもパントージャが完勝。5年以上前のことなので、「パントージャはまだブランドン・モレノのベストヴァージョンとは戦ったことがないのさ!」と持ち前の満面の笑みを見せるモレノだが、今回期するところは大きいだろう。

7年前の第1戦では、 1Rから大振りの右フックで強引に迫るパントージャに対して、コンパクトな打撃で主導権を握ったのはモレノの方だった。が、2Rに失速。なんとかテイクダウンを奪うものの、パントージャの強固なフレーム&ニーシールドの前に有効な攻撃ができずに終わったモレノは、逆にパントージャのテイクダウンへの反応が遅れてスプロウルに失敗。そのままバックを許しチョークで敗れた。

5年前の第2戦では、前回の勝者パントージャの方が優れたアジャストメントを発揮。前戦の1Rの荒く不用意な打撃とはうって変わって、モレノの動きをよく見て鋭いジャブやカウンターを当てて主導権を握ると、倒れながらハイをかわしたモレノの上になり、強烈なパウンドからバックを奪取。さらに強烈なパウンドを入れて圧倒的優勢に1ラウンドを終えると、以後も鋭いジャブとカウンターを駆使してモレノを寄せ付けずに完勝した。

この2試合ともパントージャのバックテイクが決定打となったことを考えると、今回の試合の焦点の一つが、バックポジションをめぐる攻防であるのは間違い無いだろう。実際、過去に在籍していたノヴァウニオン・スペシャルともいえるバック奪取とそこからの絞めはパントージャの無二の必殺技で、UFCでも2018年11月の佐々木憂流迦戦や、直近のブランドン・ロイヴァル戦アレックス・ペレス戦でもこれで仕留めている。

佐々木戦では下からインヴァーテッドガードのように回転し、股下をくぐってバックに回るという現代柔術的な動きも見せたパントージャは、UFCでは一階級上の王者アルジャメイン・ステーリングと並ぶバック取りの名手であり、さらに下になっても強固なフレーム&シールドですぐに距離を作り立ち上がる卓越した柔術流スクランブル力の持ち主だ。ピュアレスリングでは上を行くと思われるモレノが、パントージャをグラウンドでいかにコントロールし、バックを許さないかはこの試合の大きな鍵となりそうだ。

とはいえ現在のモレノの打撃技術の洗練度は当時とはまるで別人だ。顔面もボディもしっかりガードした構えから、多彩な左を中心に鋭くコンパクトな打撃を放つ現在のモレノが、第2戦で猛威を振るったパントージャの鋭いジャブをどう切り崩すか、そして時にパントージャが見せる強引なラッシュにいかに対応するかもまた、この試合の見所だろう。そこでモレノがカウンターのテイクダウンを合わせた時には、上述のように興味深い組技の攻防が展開されることになる。

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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F1 MMA o ONE UFC UFC290 YouTube   アレックス・ヴォルカノフスキー アレッシャンドリ・パントージャ エドガー・チャイレス ジェイリン・ターナー ダン・フッカー ニコ・プライス ブランドン・モレノ ロビー・ローラー 平良達郎

『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』前日計量動画/ジャック・デラ・マッダレナ vs. ジョサイア・ハレル中止により平良達郎 vs. エドガー・チャイレスがプレリミナリーに昇格

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MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Alexander Volkanovski (144.5) vs. interim champ Yair Rodriguez (145) – featherweight title unification fight
・Champ Brandon Moreno (125) vs. Alexandre Pantoja (125) – for flyweight title
・Dricus Du Plessis (186) vs. Robert Whittaker (185.5)
・Dan Hooker (155.5) vs. Jalin Turner (158)*
・Bo Nickal (186) vs. Val Woodburn (185.5)

PRELIMINARY CARD (ABC/ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Robbie Lawler (170.5) vs. Niko Price (171)
・Josiah Harrell (170.5) vs. Jack Della Maddalena (171)
・Denise Gomes (115.5) vs. Yazmin Jauregui (115.5)
・Jimmy Crute (205) vs. Alonzo Menifield (205.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Edgar Chairez (129) vs. Tatsuro Taira (130) – 130-pound contract weight
・Vitor Petrino (206) vs. Marcin Prachnio (206)
・Terrence Mitchell (135) vs. Cameron Saaiman (135)
・Jesus Aguilar (126) vs. Shannon Ross (126)
・Kamuela Kirk (155.5) vs. Esteban Ribovics (156)

 『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』前日計量結果。ダン・フッカーと対戦するジェイリン・ターナーが158ポンドと2ポンドオーバー。出場給の20%を譲渡し試合は行われます。


 また、ジャック・デラ・マッダレナと対戦予定だったジョサイア・ハレルがMRI検査の結果もやもや病と診断され近いうちに脳の手術を受けるとのこと。試合は中止となります。


 その結果、平良達郎 vs. エドガー・チャイレスがプレリミナリーカードに昇格するとのこと。ロビー・ローラー vs. ニコ・プライスの前に行われるので7試合目、日本時間午前10時ごろになります。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・アレックス・ヴォルカノフスキー vs. ヤイール・ロドリゲスはヴォルカノフスキー支持8人、ロドリゲス支持3人。

・ブランドン・モレノ vs. アレッシャンドリ・パントージャはモレノ支持10人、パントージャ支持1人。

・ロバート・ウィテカー vs. ドリカス・デュ・プレシスはウィテカー支持10人、プレシス支持1人。

・ジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカーはターナー支持9人、フッカー支持2人。

・ボー・ニッカル vs. ヴァル・ウッドバーンは11人全員ニッカル支持。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ABC05 UFC290   エドガー・チャイレス キック クレイジソン・ホドリゲス クレイトン・カーペンター ブランドン・モレノ ライカ 平良達郎

【UFC290】エドガー・チャイレス戦に向けて、平良達郎「勝って次にいかないといけない相手」

【写真】今やベガスがホームのように感じられる平良だった (C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」でエドガー・チャイレスと130ポンド契約マッチを戦う平良達郎。

6月24日のフロリダ州ジャクソンビル大会=UFC ABC05におけるクレイジソン・ホドリゲス戦が、そのホドリゲスの体重オーバーで流れた。そして手にしたPPV大会の出場──ファイトウィークに入る直前、ラスベガスの平良にチャイレス戦にむけてじっくりと話を訊いた。


──もうUFCの指定のホテルで宿泊されているのでしょうか。

「いえ、まだAirbnbで取ったところに泊まっています。明日の昼にニューヨークニューヨークにチェックインします」

──おお、さすがにPPV大会だけあってストリップに面したホテルに移動ですね。ジェットコースターを堪能してください(笑)。

「どこもUFCが用意してくれるホテルは快適ですけど──あのジェットコースターのあるところなのですね(笑)」

──前回の試合がなくなり、試合まで2週間ほどラスベガスで過ごすことになりました。

「ラスベガスはジャクソンビルと比較すると、やりやすいですね。練習もしやすいですし、エクストリーム・クートゥアーのコーチもとても親切なので。エクストリームでクラスに出て、UFC PIに移動して松根さんと体を動かす。そんな感じでやってきました。ただ……ちょっと乾燥していて、暑いのだけが問題です(笑)」

──2週間前に試合がなくなり、もう一度追い込みもやるのですか。

「ハイ、心拍数を上げるトレーニングはしています。エクストリームの練習は練習で、きついですし。試合がなかった分、1週間ほど体が鈍っていたので追い込み練習は必要でしたね」

──130ポンド契約ということで、いつもより2キロ以上重いとファイトウィークに入っても少し輪郭が違いますね。

「違いますか? いつものファイトウィークと比較すると、プラス2キロぐらいの感じですかね。普段はすぐに試合があるわけでないので66、67キロぐらいまで戻すのが、今回は64キロまでしか戻さなかったです。それでも一度、ある程度は体重を戻した方がコンディション的には良くなると思って。減量もいつもより楽ですし、体調も凄く良いです」

──130ポンドというのはチャイレス側の要求でしょうか。

「そうですね。130ポンドなら戦うということだったので」

──あの選手、フライ級では大きいですよね。

「確かにフレームは大きいです」

──実際に試合映像を視て、どのような印象を持っていますか。

「コンテンダーシリーズの試合が一番参考になるかとは思っています。その次の試合は相手が弱すぎて(※2022年11月にロベルト・ゲレーロと戦い63秒で一本勝ち)、次の試合では4Rに三角絞めで勝っているのですが、寝技になればこっちが上かと。あの三角ぐらいですね、寝技で気を付けるのは。寝かせれば、どんどん攻めることができて一本までつなげることができるんじゃないかなと思います。

ただしストライカーで、打撃は多彩ですね。リーチが長い。自分よりリーチのある選手と戦ったことがないので、そこは向き合うと戦い辛いことがあるのか。いずれにしても弱点は寝技だろうとは思っています。一度、背中をつかすとこっちのペースになります」

──打撃の方は5Rの試合は体力温存という風でもあるので、平良選手が言われたようにコンテンダーシリーズのクレイトン・カーペンターに敗れた試合がどういう選手なのか、一番分かりやすいかと思います。

(C)Zuffa/UFC

「あの試合を見ると、打撃は強いです。

パンチも蹴りもできて、左のリードフックで倒していますし、カーフもそうだし、ヒザもそう。打撃に関しては色々なところに気を付けないといけないです。

ただ自分からテイクダウンから上を取りに来るという動きはそれほどないですし、打撃と組み技の融合もさほどないかと思います。逆に僕が打撃と組みをミックスして攻撃し、削っていかないといけないです」

──そんななか、下がりながらの跳びヒザ、あれは嫌な攻撃に見えました。特に下がりながらというところが。

(C)Zuffa/UFC

「あれは危険なタイミングでしたね。

確かに、アレは気を付けないといけないです。それと左フックですね。さっきも言いましたが、何回がダウンを取っている試合がありました。あれがハマるから、ああやって何度も倒せているので。カーフキックもしっかりとチェックします」

──カーペンター戦では終盤にテイクダウンをイージーに許していました。

「あのテイクダウンでの倒され方を見ていると、ダブルレッグやシングルよりもボディロックには自信があるので、そこは上組みでできればなと思います。レスリングに関しては、そこまで拘りのなく、頑張ってくる相手ではない……でも、この間にそこを磨いているかもしれないですしね。

いずれにしても、絶対に落とせない試合だと思っています。勝って次にいかないといけない相手です」

──長い間。ブランドン・モレノのトレーニングパートナーをしていたということですが、世界チャンピオンの練習仲間を倒すことはアピールポイントになるとか考えますか。

「それ、言われるまで何も気にしていなかったです(笑)。コンテンダーシリーズの時にブランドンがコーナーに就いていたのは確認していたのですが……そうッスね、『トレーニングパートナー勝っちゃったぜ』って……まぁ威張れることじゃないですよね(笑)」

──アハハハハ。

「威張れないけど、名前をブランドンに覚えてもらうことはできるかもしれないです(笑)」

──待望のPPVショー出場となります。プレリミでも5試合目なら、ベガスのショーでもそこそこお客さんは集まっていそうですね。

「PPV大会のオープニングファイトとか、全く下の方はお客さんがいないですよね(笑)。ただAPEXしか経験していないので、Tモバイル・アリーナで戦うことはシンプルに楽しみでしかないです。ああいう会場で、フェイスオフもお客さんを入れてやりますし。ファイトウィークからスケジュールも変ってくるかもしれないので楽しみです。

ジャクソンビルで試合が無くなった時にはPPV大会云々でなく、戦って帰りたいという想いでした。それがいざ決ると、こんな大きな大会で戦うことができる。それはモチベーションになっています。ここで見に来たお客さんに、名前を覚えてもらえる試合をしないといけない。過去最高にアグレッシブな試合をします」

──では仕切り直しのオクタゴン4戦目に向けて、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「契約体重でもあり、いつもと違う感覚もあります。こんなデッカイ大会で戦う機会を貰えたのも、UFCのミック(メイナード)が僕に期待してくれているからだと感じました。その期待にしっかりと応えて、若い選手達の中でベルトを狙う一角にいるとアピールできるよう戦います。自分らしいパフォーマンスで、会場をわかして日本に帰りたいと思います。応援、宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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【UFC ABC05】クレイジソン・ホドリゲス戦へ、平良達郎─01─「モレノとロイヴァルは強いと思います」

【写真】ジョージア州との州境に近い、ジャクソンビルのビーチで。ジャクソンビルは2020年にコロナパンデミックが起こった際、いち早くUFCの開催を認めた街で、ダナ・ホワイトが「このことは絶対に忘れない」と恩義を感じている自治体だ(C)RYOTA MATSUNE

24日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC ABC05「Emmett vs Topuria」に平良達郎が出場し、クレイジソン・ホドリゲスと戦う。

昨年5月のUFCデビューから1年が経ち、世界最高峰で3連勝─2つの一本勝ちと世界最高峰でも国内で戦ってきた時のように結果を残す。I’m happy Thank youというメイクが北米で受けるなど、確実に存在感が増している。

そんな平良を渡米前にキャッチ。次戦について、そしてフライ級戦線全般について尋ねた。


──その背景は、今も沖縄ですね(※取材は6月14日に行われた)。

「ハイ。沖縄です。スミマセン、寝起きで。寝ぐせがついているので、ヘアバンドをしています(笑)。金曜日に東京に行って、羽田空港の近くで一泊して。土曜日の便で米国へ行きます。到着も土曜日ですね。僕としては5日でなく、試合の1週間前に現地に入りたいというのはあるので、こういう便になりました」

──特に標高が高いなど、そういうことがないフロリダでのファイトですが、1週間前に入りたいというのは?

「時差ボケ対策もありますし、日本と米国では体重の落ち方も違うかなって思って。それに時差ボケの方も、1週間あれば良くなるので」

──デンバーでの出稽古は、どれぐらいまで行っていたのですか。

「4月の終わり……5月1日までですね。3月の10日ぐらいに向うに行って」

──一緒に練習していて写真を送っていただいたアザット・マスクン、そしてアズ・アルマバエフというカザフスタンのフライ級ファイターが続々とUFCとサインしていますね。

(C)TATSURO TAIRA

「そうっスねぇ。

カザフスタン、強いと思います。彼らと試合をすることになると、組みの土台が他の選手より強いので簡単にいかないでしょうね」

──ところでRoad to UFCで鶴屋怜選手が勝利しました。あの試合を視て、どのように思われましたか。

「予想通りというか……まぁ、勝ってもらわないと。最初から飛ばしちゃうんで、そこの心配はありました。1R耐えられてしまって。でも、練習をしていてもスタミナはあるし、極め切れるので。やっぱりさすがだなと思いましたね」

──「次もその次も一本勝ちでUFCに行く」と怜選手が言っていた一方で、お父さんは「フライ級は選手を増やしているけど、バンタム級とかと比べるとランカーでもそれほどの力はない。やはりフライ級で日本人はチャンピオンにならないと」という風に言っていました。

「そうは思います。バンタム級は明らかにレベルが高い。フライ級は人によるというか……デメトリウス・ジョンソンやヘンリー・セフードとは違うと思います」

──ランキングの変動はなかなかないという現状のなかで、平良選手自身はランカーと比較して自分の実力をどのように自己評価していますか。

「えぇと……僕は……まぁ、ランキング上位に入れる自信はあります。フライ級ランキングを見渡して、アレッシャンドリ・パントージャがどんなモノか余り分からないですけど、当然チャンピオンのブランドン・モレノとブランドン・ロイヴァルは強いと思います。この2人、それとタイトルマッチを控えているパントージャ……は分からないので、モレノとロイヴァルの2人は強いと思っていますね」

──つまり、他には勝てる?

「そうですね、その自信はあります」

──個人的に気になるのですが、カザフスタンの選手が強いと言っていましたが、彼らはランキングでいえばどの辺りに相当する力を持っていると思っていますか。

「試合をハイライトとかでしか見たことがないのですが、アザット・マスクンは16勝0敗ですしね。もうタイソン・ナム選手との試合が決まっているので(※7月15日)、凄く楽しみです。やった感じ、極めが凄く強いとかはないんですよ。でもタイソン・ナム選手を普通にフィニッシュするのなら、ランキング上位に入ってくると思います」

──平良選手が無敗でUFCに行った時も、対戦相手はUFCファイターではないので参考にできない。UFCでどれだけ戦えるのかは、レコードでは分からないと思っていました。マスクンもまさにそういうことなのでしょうが……。

「ハイ、UFCで試合をして、その実力を確認したいです」

──自身としては、既に3連勝で力を証明しました。そして「I’m happy, Thank you」というセリフが浸透しています(笑)。

「デビュー戦の時に自然に口から出た言葉なのですが、Tシャツとか創られると、『言わないとなぁ』ってプレッシャーになりますね(苦笑)。岡田(遼)さんの『修斗を愛しているから』的になっていて。岡田さんからは『絶対に言い続けろ』と言われていますけど……変に意識してしまいますね」

──平良選手は自然発生的に出た言葉で、その真っ直ぐさが受けたのだと思います。対して岡田さんのセリフは、造られたビジネス的なモノですからね。

「アハハハハ」

──岡田さんネタも振ってもらいましたので、話を本筋に戻させていただきます。改めてクレイジソン・ホドリゲス、どのような選手でしょうか。

「1Rフィニッシュが多くて、その攻撃力は間違いなく彼の武器です。ただ、総合力は足りないと思います。寝技は僕の方が上ですし、それだけに僕が寝技で来ると思っているでしょうね。でも、シャーウス・オリヴェイラのジムに所属しているので寝技対策はしてくるはずです。すぐ極めることができなかったり、極めきれないことがあっても常にフィニッシュを狙う。少し速いと感じられるようなペースで、どんどん仕掛けていこうと思います。

今はそのペースで戦っても、5分3Rを戦うだけのスタミナもあります。ただし、練習と試合は腕の張り方なんかは確実に違っていて……。それが緊張感からなのか、減量をしているからなのか分からないですけど、試合と練習の違いを確かめる上でも色々な展開を創っていきたいと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月25日(日)
午前0時30分~UFC Fight Pass
午前0時00分~ U-NEXT

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN46 アミール・アルバジ カイ・カラフランス ブランドン・モレノ

【UFC ESPN46】超接戦。終盤優勢カイ・カラフランス。3Rに極めるチャンスがあったアルバジが逃げ切る

<フライ級/5分5R>
アミール・アルバジ(スウェーデン)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
カイ・カラフランス(ニュージーランド)

右に回るカラフランスが右を振るう。中央のアルバジは左ジャブ、ここから試合は様子見の展開に。1分が過ぎ左リードフックをアルバジが伸ばし、カラフランスはローから右オーバーハンドへ。シングルで組んだアルバジがケージに押し込む。アルバジは左右のフックで離れると、カラフランスのジャブに右を合わせようとする。

残り2分、カラフランスが右カーフを蹴る。同じくカーフを返したアルバジは、ワンツーの右を当てる。間合いを取りなおしてインローのカラフランスが、ジャブで前に出て右カーフ。アルバジはジャブ、カラフランスもジャブを返して右オーバーハンド。右ジャブに左フックを被せたカラフランスはケージを背負うなかでカウンターを狙い、ノーガード&後ろで組んで挑発されると左を振るって前へ。時間となり、両者は睨み合って何やら言葉を発した。

2R、カラフランスが左インロー。アルバジはジャブから右ストレートを打つ。左ボディショットを受けたカラフランス、先手争いのカウンターの機会を伺うなかで左ジャブを被弾する。カラフランスの左ジャブに対し、アルバジは右オーバーハンドを振るうが届かない。局面を打開するかのようにシングルレッグからケージにカラフランスを押し込んだアルバジは、すぐに離れてカラフランスの左フックをブロックする。右を行くと見せるカラフランスだが、左ミドル&左ジャブを打たれる。

なかなか拳がアルバジに届かないカラフランスは右オーバーハンドにも、左ストレートを打たれ、続く右のカウンターを被弾して下がる。左を当てて、間合いを一度外したアルバジは、左リードフックをヒットさせる。続くステップインにカウンターを入れたカラフランスが、逆にプレッシャーを掛け始めたところでラウンド終了となった。

3R、ケージの前を右に回るカラフランスはカーフやインローを蹴る。アルバジは組んで、ボディロックからバックに回る。スイッチ&リバーサル狙いのカラフランスが、スクランブルで立ち上がる。アルバジは左腕を差しあげてテイクダウン、カラフランスのスイッチをボディロックで潰してバックを伺る。しっかりと背中に回りきったアルバジは、ワンフックから右のパンチを打ち込む。

左手をリストコントロールで制され、さらに背中を伸ばされたそうになったカラフランスが仰向けに。アルバジはワンフックから、ボディトライアングルを取り殴りながらRNCの機会を伺う。左腕をアゴの下に差し込んだアルバジ。深く入ったが体を捩じって耐えたカラフランスが、立ち上がって前方にアルバジを振り落とす。クローズドガードのアルバジにエルボーを入れたカラフランスは、腰を上げてガードを開けるとパンチを落とし、レッスルアップのアルバジにエルボーを振り落とした。

4R、左インロー、ワンツーから右カーフのカラフランス。ジャブに右を合わせたアルバジは右ストレートをダックでかわす。カラフランスは左の蹴りから、左ジャブ。息を整えているのか、手数が減ったアルバジはカーフで蹴られる。続く右の蹴りに右を合わせたアルバジは、距離を詰めず牽制戦に。カラフランスも同調するように手数が減っている。

と組んだアルバジは、一瞬にしてバックに回りスイッチを潰す。カラフランスが正対しようとすると、パンチを振って離れたアルバジは口が開きそうになっているか。カラフランスも慎重にタイミングを測るが、距離が遠いためにパンチに反応される。残り45秒、左ミドルをキャッチしたカラフランスがテイクダウンを奪い、右腕差してリバーサル狙いをウィザーで防ぐ。ここからスタンド戦に戻り、カラフランスの動きが多い中で時間となった。

最終回、互いにワンツー、ジャブで先手を取ろうとする。さらにローを蹴り合い、カラフランスが右を振るって前に出る。ここで右を決めたカラフランスは、アルバジに組ませずに離れたが、ジャブに組み使えれてバックを許す。カラフランスは直ぐに胸を合わせることができず、前方&後方にバランスを崩されそうになる。正対前に離れた両者、カラフランスがヒザ蹴りで距離をつめてジャブ、右を伸ばす。アルバジはケージを背負うようになるが、右オーバーハンド&左ショートフックを繰り出す。

さらに右ミドルに左ジャブを合わせたアルバジだが、左ジャブを被弾する。エルボーから左を狙ったカラフランスが前に出る。アルバジは手数で劣り、後手の展開で左フックを決め右をテンプルの辺りに当てる。テイクダウン狙いを切られたアルバジは、右を打たれる、ここから最後の足を止めての打ち合いで前に出たのはカラフランスだった。

初回から3Rはアルバジ、4Rと最終回はカラフランスに見えたが、ジャッジはどのように判断するか。スプリットで割れた結果、アルバジが判定勝ちを手にし「接戦になったね。プラン通りではなかった。ただガッツを見せたし、痛みもなく楽しんだ。きっと楽しみ過ぎたんだ。プラン通りにバックを取ってグラウンドということはできたに違いないけど、楽しみ過ぎた。次はフィニッシュする。勝ちは勝ちだけど、次はもっと良い試合をする。相手? タイトルに挑戦したい。10月22日、アブダビで世界タイトル戦をしたい。ブランドン・モレノが王座防衛すれば、そこで挑戦したい」と話した。


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【UFC ESPN46】アルタミラノ戦前のティム・エリオット「平良達郎は戦ってみたい若手の1人だ」

【写真】126ポンドで計量をパスしたティム・エリオット (C)Zuffa/UFC

3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベスのUFC Apexで開催されるUFC on ESPN46はメインでフライ級のカイ・カラフランス✖アミール・アルバジが組まれ、さらにもう1試合メインカードでティム・エリオット✖ヴィクター・アルタミラノ戦もマッチアップされている。

エリオットは1986年12月生まれの36歳、UFC戦績は7勝10敗で負け越している。フライ級では6勝10敗──2012年5月に初めてUFCで戦うも2勝4敗でカットされた。その4敗の相手でタイトル戦を経験しなかったのは1人だけ。UFCも本気で肩入れするまで時間を要した階級で、エリオットは常にトップと戦い続けてきた。

その彼が2度目のUFC挑戦の機会を得たのは2016年のTUFシーズン24だ。同シーズンは世界中のフィーダーショーやローカルプロモーションの王者が一同に介するという画期的な試みが現実となり、UFCをリリースされた後に獲得したTitan FCのベルトを持ってエリオットはTUFに挑んだ。

従来のTUFのようにシーズン・フィナーレがUFC本戦で組まれるのではなく、決勝までTUF内のエピソードに組み込まれ、優勝者が時のフライ級王者デメトリウス・ジョンソンに挑戦するという特別な企画だった。そしてエリオットは決勝で、修斗フライ級王者として参戦していた扇久保博正を破り優勝を決め、タイトル挑戦権を手にした。

DJへの挑戦に敗れたエリオットはUFCがフライ級の活動停止を決め、リリースかバンタム級転向という二択を突きつけられた時、後者を選んだ。結果、UFCはフライ級の再構築ばかりか、より力を入れるという転換期を迎える。ここからエリオットはデイヴィドソン・フィゲイレド、アスカル・アスカロフ、ブランドン・ロイヴァルを相手に3連敗を喫するも、UFCは彼を切ることはなかった。足掛け10年、オクタゴンの中で見せたパフォーマンス、相手を選り好みしない姿勢こそ、ティム・エリオットを世界最高峰に欠かせないキャストならしめる所以だ。

そんなエリオットをファイトウィークにインタビュー、愛すべきキャラの持ち主であることが改めて確認できた。


──ティム、日本のファンに向けてのインタビューを受けてくれてありがとうございます。とはいえ……ティム・エリオットといえばTUF24フィナーレで扇久保博正選手と戦い、彼の優勝を阻んだ存在です。それ故にファンも、ティムのUFCでの活躍をフォローしてきました。

「UFCがヒロマサとサインしなかったことが、僕には信じられなかった。だって彼に負けたアレッシャンドリ・パントージャとは契約して、準決勝までに負けている選手も一部はUFCファイターになった。パントージャなんて、今やタイトルコンテンダーだよ。ヒロマサはハウスで2番目の結果を残した。ほとんどトップだったんだ。日本のファンも彼の後ろには控えている。それなのにUFCは彼とサインしなかった。ショックだったよ」

──扇久保選手はUFCで戦うという気持ちを胸にRIZINで成功を収め、日本での知名度はUFCファイターより高くなりました。素晴しいことですが、個人的にティムと同じように『なぜ?』、『なんでや』という想いが強く残っています。

「ヒロマサだって、UFCで戦うという目標があってTUFに挑んでいたんだ。重ねていうけど、本当に信じられないよ。UFCがサインしなかったことは。そういえば、ヒロマサはベイビーが生まれたんだよね。心から祝福したい。TUFハウスで彼は、僕にとって最も親しい人間だった。今もインスタでコンタクトをとっているし、ヒロマサのことを愛しているよ」

──日本のMMA界にいる人間として、ティムが扇久保選手のことをそのように言ってくれることが嬉しいです。それにしても北米ではなかなかフライ級が認知されない時期が長く続きましたが、ようやくUFCも本腰を入れてきたように感じます。

「もう少しでUFCもフライ級を廃止しそうになっていたしね。多くの選手、優秀な選手までカットした。でもヘンリー・セフード、そしてブランドン・モレノの活躍があって最もエキサイティングな階級のなりつつある。当然、僕はそう思っているけど、ファンもそういう認識になりつつあると思う。今週末のメインイベントだってカイ・カラフランスとアミール・アルバジのフライ級だ。これって素晴らしいことで、フライ級の注目度が上がっている証だよ」

──そしてティムはUFCフライ級で15戦以上も戦い、並みいる強豪と戦ってきました。結果、勝利だけでなく黒星も積み重ねているフライ級の生き字引のような存在です。

「きっと僕は他の選手と違う選択をして、キャリアを積んできたはずだ。皆は白星を積み重ねたい。僕はタフな選手と戦いたいと思っていたから、UFCとしてもティム・エリオットは使い勝手の良いファイターだったと思う。僕自身、対戦相手を選ぶことはなかったから、ファイトIQを高くすることができた。

今も肉体的には以前と変わらず。決して、強度を増しているわけではない。だけど、強い相手と思い切りやることで、ファイトとして成長している。それに……多くの黒星を喫しているけど、ボーナスも多く手にすることができたよ。誰と当てられても減量して、計量にパスしてオクタゴンで戦うよ」

──ティムのMMAは文字通りスクランブルの連続で、動き続けています。ただし、その動き続けるのは結果論で、ティムはスクランブルの要所でフィニッシュを狙っている。そこがただアクションの多いファイターとの違いだと思います。

「これも多くの他の選手と違っている僕の有り方で……。僕は自分がマーシャルアーチストだなんて、これっぽっちも思ってない。僕はファイターなんだ。ファイトが好きで、戦うことを楽しんでいる。オクタゴンに入り、良い時間を過ごしたい。そう思って戦ってきた。それとマネーだよ。2012年からUFCで戦うようになり、最初は全く金にならなかった。

今、稼げるようになったのは試合で勝ってきたからじゃない。エキサイティングな戦いをして、ファンから試合が見たいと思われるように戦ってきた。それで十分だ。そうやってファイトマネーを手にして、家族を養うことができれば。好きなことを毎日やって、生きていけている。最高だよ」

──素晴らしいです。ところで、今回の試合前にネクスト・ジェネレーション……クリス・ブレナンのジムに移籍したそうですね。なぜ、カンザスシティからテキサス州フリスコにあるジムへ? 500マイルも離れています。

「クリス・ブレナンはMMA界のレジェンドだ。彼は誰も金儲けできなかった時代に、世界中で戦ってきた。そうそう、なぜクリス・ブレナンのジムで練習するようになったかだね。クリスは息子のルーカスと一緒にグローリーMMAフィットネスを訪ねてきたことがあって、一緒に練習していたんだ。で、ご存知のようにジェイムス・クラウスがジムを閉めることになった。その時、『俺はどうすりゃあ良いんだ』ってジェイムスに尋ねたんだよ。

そうしたら彼は『クリス・ブレナンと練習すれば良い』と言ってね。すぐにパッキングして、テキサスに向かった。ルーカス・ブレナンは最高の──そして、仮想ヴィクター・アルタミラノとしても完璧な練習相手だよ」

──テキサスに移り住んだのですか。

「いや、クリスはムービールーム、サウナ、エクササイズ・ルームがある豪邸に住んでいて、僕に寝室、食事を用意するだけでなく、ジムへの送り迎えまで車でしてくれるんだ。『これが真の意味でプロフェッショナル・アスリートなんだ』って、分かったよ。

今はクリスの家に住まわせてもらっていて、心身共に絶好調だ。これまでのキャリアで、ここまで体をケアしたことはなかった。だからこそ、その成果を土曜日の夜に皆に披露したいと思っている」

──ご家族の方は?

「娘がいて、カンザスシティでプライベートスクールに通っている。8歳だけど、彼女をプライベートスクールに通わせ続けたい。ただし娘が今、通っているようなファンシーなプライベートスクールがテキサスで見つけることができていなくて。それでも、この夏にはしっかりと将来を考えて家を買わないといけないとは思っているんだ。今はクリスの家の居心地が良すぎて、家を見つけることができていないんだよ(笑)とはいっても、どれだけファイティングを愛していても、娘が一番だからね」

──こういうと偉そうですが、当然です(笑)。でも今は離れ離れになっていて娘さんは「パパは私とファイト、どちらが大切なの?」とは尋ねてこないですか。

「彼女はファンシーなプライベートスクールに通っていることが、どれだけ良い環境なのかを理解している。それに生まれた直後から、ジムに馴染んでいた。以前、ラスベガスで練習していた時、1歳だった彼女は僕と一緒にジムにいたんだ。だから、ファイターやファイトが身の回りにあることが当然になっていて。彼女にとってファイトは全くデンジャラスなモノではない。ハグをして友達と楽しむような感覚でいるんだよ」

──では娘さんも何か格闘技の練習を?

「以前は柔術を習わせていたんだけど、小学校でジムにいるようにただ楽しみたくて、友達をテイクダウンしてしまったことがあって……。その一件があったから、柔術を辞めさせて今は体操をやっているよ(笑)」

──ただ楽しみたかったと(笑)。娘さんの理解もあって、テキサスで準備をしてきた今回の試合ですが、先ほど名前が出たヴィクター・アルタミラノという新鋭と戦います。アルタミラノの印象を教えてください。

「確か12勝2敗というレコードを残しているよね。僕と似た感じの動きをするかな。僕がUFCで戦いだした時に似ているよ。彼の動きには目的がない。何も考えずに、ただ動きたいように動いているだけだ。分かるんだよ、僕も最初はそうだったから。でも今の僕はやるべきことを理解して、動いている。まぁスタイル的には良いマッチアップじゃないかな。でも彼は僕を相手にして何一つ、やりことができないだろう」

──土曜日の夜、アルタミラノを相手にどのようなファイトを見せたいですか。

「リアル・ファンキー・ストライキングだ。ボクシングではない打撃で戦いたい。今回はあまり寝技に持ち込むことは考えていないよ。これまで見せたことはなかったけど、打撃戦でKOしたいと思う。立ち技で戦って、KO勝ちする」

──組むための打撃でなく、KOするための打撃で戦うということですか。

「テイクダウンをして戦うこともできる。でも今は打撃が絶好調なんだ」

──それはティムの新しい局面が見られるということですね。ところで今、UFCフライ級には3勝0敗の平良達郎選手が戦っています。平良選手のことを認識していますか。

「タツロー・タイラは戦ってみたい若い選手の1人だよ。とにかく試合がエキサイティングだから。今、僕はランキング11位で対戦相手を選ぶことはないから。上位ランカーでなくてもオファーがあれば戦う」

──実は平良選手はある意味、扇久保選手の後輩なんです。

「おお、2人は一緒に練習しているの?」

──ハイ、時折りですが。扇久保選手の成長に欠かせなかったファイターが、生まれ故郷に戻りジムを開いて、そこで平良選手を育てました。姉妹ジムなので、平良選手が扇久保選手の所属しているジムを訪れて練習することはあります。

「そうか。いや、楽しみだよ。打撃もできて、柔術も強い。僕が戦う相手って、いつも22歳とか23歳、まぁ25歳ぐらいまでが多い(笑)。彼らからすれば僕は年寄りだろうけど、まぁずっとUFCで戦っていれば、周りは若いファイターばかりになるのも当然だ。

今回のアルタミラのもそうだだしね。とにかく最高のキャンプができたから、今は土曜日の試合に集中して思い切り暴れようと思っている」

■視聴方法(予定)
6月4日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前6時30分~U-NEXT

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MMA o ONE RYO UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー アレッシャンドリ・パントージャ ジェイリン・ターナー ダン・フッカー ニコ・プライス ブランドン・モレノ ロビー・ローラー ローリー・マクドナルド

UFCが7.8『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』のメインカードを発表/デイナ・ホワイト「ロビー・ローラーはニコ・プライス戦が引退試合になる」

【日本正規品 】 トリガーポイント(TRIGGERPOINT)グリッド フォームローラー


7.8『UFC 290』でアレックス・ヴォルカノフスキー vs. ヤイール・ロドリゲスのフェザー級王座統一戦(2023年04月07日)

『UFC 189』ロビー・ローラー vs. ローリー・マクドナルド2がUFCホール・オブ・フェーム入り(動画)(2023年04月10日)

7.8『UFC 290』でブランドン・モレノ vs. アレッシャンドリ・パントージャのフライ級タイトルマッチ(2023年04月13日)

7.8『UFC 290』でトレシアン・ゴアとボー・ニッカルが対戦(2023年04月13日)

7.8『UFC 290』でロバート・ウィテカー vs. ドリカス・デュ・プレシス、ロビー・ローラー vs. ニコ・プライス、ジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカー(2023年04月22日)

 こちらの続報。




MAIN EVENT: Alexander Volkanovski vs. Yair Rodríguez

Brandon Moreno vs. Alexandre Pantoja

Robert Whittaker vs. Dricus Du Plessis

Jalin Turner vs. Dan Hooker

Bo Nickal vs. Tresean Gore

 UFCが7月8日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 290』のメインカードを発表。全て当サイトでは既報ですが、メインイベントはアレックス・ヴォルカノフスキー vs. ヤイール・ロドリゲスのフェザー級王座統一戦。セミファイナルはブランドン・モレノ vs. アレッシャンドリ・パントージャのフライ級タイトルマッチ、以下、ロバート・ウィテカー vs. ドリカス・デュ・プレシス、ジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカー、ボー・ニッカル vs. トレシアン・ゴアが続きます。

 また、プレリミナリーカードの最後に行われるロビー・ローラー vs. ニコ・プライスについてデイナ・ホワイトは「私はロビー・ローラーを19歳の時に見つけたが、『UFC 290』は彼の素晴らしい22年間のキャリア最後の試合になるだろう」とコメントしています。

 ローラーは『UFC 189』で行われたローリー・マクドナルド戦のホール・オブ・フェーム入りがすでに発表されており、『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』の週に授賞式が行われます。続きを読む・・・