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【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。グティエレス✖コラレス「答が必要」

【写真】今回は定位置で養成されたパワーを繰り出すことはできなかったグティエレス (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たクリス・グティエレス✖フィリップ・コラレスとは?!


──グティエレスは移動のパワーでなく、定位置でエネルギーを養成することができる珍しい選手だということでしたが、今回はコラレスの蹴りの前にその良さが出せていなかったように見えました。

「結論から言いますと、グティエレスはコラレスをビビっていました。ただし、蹴りに対してではないです。パンチが怖いから、下がってカウンターで倒そうとしていました」

──蹴りで養成したエネルギーを出す機会を奪われたのではなく?

「コラレスの蹴りは、足でペチャンって出しているだけで威力はないですよね。あれは効かないです。拳(ケン)にチンクチが掛かるかのように、蹴りも爪先やカカトという先端部分までエネルギーが伝わっているかどうかで、威力も決まります。

コラレスの蹴りは当たった時に足首から先がプラプラァとしていて、体のエネルギーが爪先まで伝わっておらず、質量が低い蹴りなんです。ですから、効かない蹴りよりもコラレスの前進してからのパンチを嫌がっていた。コラレスもパンチでいけば良かったのですが、カウンターのパンチを嫌がっていたのかもしれないです」

──ともあれグディエレスがアンドレ・イーウェル戦で見せた定位置でのエネルギーの養成もなかったということですね。

「定位置でエネルギーを養成するという部分では、止まった位置で力を創っているのですが、それを運ぶという作業、エネルギーで前進するという点ではピエラ・ロドリゲスの方が上です。そして今回の試合ではただ単に下がってしまっていました。だからエネルギー云々という部分では、グティエレスは話にもならないです。

コラレスの方が質量が高くて、そこに対してただ下がる。それは無防備で下がっている危険な行為です。選択したのが、下がって一発狙い。結果、決して褒められた前進ではないコラレスを勢いづけています。その前進により、コラレスの質量は上がっていました」

──それでもグティエレスが2-1の判定勝ちを収めます。

「それがもう分からないです。1Rと2Rはグティエレスがどう勝とうとしていたのか。3Rはもうコラレスが疲れたのか、右を打たれてからはグティエレスの試合になりました。でも最後の30秒か、言ってみると10秒の間だけです」

──岩﨑さんの見立てだと29-28でコラレス。同じ裁定のジャッジが1人いました。ただ、残りの2人は30-27なんです。

「30-27でグティエレスというのは……それはもう全然分からないです。明確なのは3Rですけど、あのラウンドのグティエレスは良かったんです。ただし、1Rと2Rのカウンターを取りに行った作戦は失敗です。カウンター狙いが逃げになっていたので。それでもグティエレスになるのは……分からないです。

そして定位置でエネルギーを養成できるというのも、そこには法則性がなかった。でも法則性があっても、相手や自分のコンディションで発揮できないことは多々あります。それに定位置でエネルギーを養成していることを指導者が良いと判断していないと、続けられることもないです。

だから私は選手が型をやる必要はないと思っています。でも指導する側は私の場合は型ですが、なぜこうなったのかという答が必要なんです。答を持っているのかどうかで、指導は変わってきますからね」

──と同時にこの試合でグティエレスは勝った。なら指導は間違っていないという見方が成り立ちます。

「勝てばハッピーです。それはコーチも。と同時に、ダメだったところは洗い出さないといけない。試合は勝つためにやります。なので武術の本質をそこで取り入れ、追及することで負けてしまっては何もならない。

明確にジャッジの裁定基準が、空振りでも手数を出して前に出ていると勝てるのであれば、私も試合ではそうさせます。試合は勝つために戦うものなので。そのなかで前進すれば勝てるけど、前進するリスクと危険性を指摘できるようでいたいです。

そのうえで前進して、試合に勝たせに行きます。空振りでも評価されるなら、空振りもさせます。勝つことが一番大切なことですから。それが武術と競技の違いです。だから武術の叡智を生かすのは、テクニックや動作だけではない。これだけ厳しい競技をやっているなかで、自分の持っている武という部分からも、その過酷さを説き、精進させることだと思っています。

武術とは生きる、死ぬというなかで生まれたものです。生死が掛ったところの深刻さから生まれた叡智を格闘技で生かすというのは、そういうところでもあるはずです。だから辞めるなら辞めれば良い。そんなことしないでも格闘技の試合は出ていけます。でも、UFCだ、海外だっていうのなら、それぐらいの気持ちでないとあの連中を相手にして、やり合うことはできない。

私は競技をやってきたけど、殺し合いは経験していないです。だから武術を勉強するんです。

武術をやっていない人間だって、実社会でえげつないことを平気でやっています。それはルールがあって、時間があり、審判がいる格闘技とは比べモノにならない、残酷なことをやります。その残酷極まりなさを考えることで、戦わない平和を追求できると思います。実社会は性悪説のえげつないところです。武術はそういう場で、平常心でいられるよう鍛錬するものです。海外で、UFCで勝つという目的を持った馬鹿者には、武術の叡智が5分✖3Rの戦いで生かせることができればなと。それは男の浪漫。格闘浪漫です」

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Bu et Sports de combat LFA ピエラ・ロドリゲス ブログ ヴァレスカ・マシャード 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ロドリゲス✖マシャード「法則性と再現」

【写真】UFCとの契約に向けて意識の高さと、重心のコントロールに良さが見えたロドリゲスだが、前回の試合のようにエネルギーで前進するという動きはできていなかった (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たピエラ・ロドリゲス✖ヴァレスカ・マシャードとは?!


──ピエラ・ロドリゲスが4月にLFA女子ストロー級王者になった試合で、岩﨑さんは『ロドリゲスは前進した時に質量が上がる。エネルギーが出ている移動。それがなくて前に出ると相手のパンチを被弾するだけ。しかもロドリゲスは前進してエネルギーを伝えるのではなくて、エネルギーで前進していて参考になる選手』と言われていました。今回の試合では、そのエネルギーで前進するということができていたのか。

「結論として、なかったです。今回は重さのロドリゲスと前進のマシャードという試合でした。ただロドリゲスはパンチを打つ際のヒジの角度が良かったです。MMAグローブで戦う上で理想に近い打ち方でした。

クロスレンジという打ち合いのなかで、有効なパンチでした。ただし、そこを狙い過ぎていた感がありました。その狙い過ぎが影響しているのか、エネルギーで前進するということは今回の試合ではなかったです。

そして試合は前進している方が有利になります。マシャードという選手はまるで知らなかったのですが、コンテンダーシリーズという一発勝負のオーディション番組で、もう殺るか殺られるかという意識でまず戦っています。

そのなかでロドリゲスは最初、頭の位置が後ろで。顔面攻撃のある試合で、相手が前に出てくる。それなのに頭の位置が後ろにあると、もう下がるしかできなくなります。いきなり受けに回っており、最悪の姿勢といえます」

──ハイ。

「ところがロドリゲスが1Rの中盤にワンツーから3発目の右クロス──返しの右を当てて、ダウンを奪います。この選手は重心のバランスがある。自分でコントロールしていましたね。ただし今回の試合もLFAのタイトルマッチもロドリゲスは激闘になっています。そこをどう見るのか。工夫して、一方的な試合にしろというのが本来の格闘技の捉え方だと思いますが、このオーディション番組では激闘が喜ばれ、慎重に戦うと評価されないという背景がありますよね。

だから今のトレンドでもある蹴りの距離にならないのか。蹴りがとにかくなかったです。上と下の連動が2人ともなかった。あの距離だからテイクダウンにも入りやすかったですし、ちょっと以前のようなMMAに感じましたね。

ただ、それでも蹴りは使えますが、そのような練習環境にないのかもしれないです。まぁアグレッシブネスが最重視されているということなんでしょうね。距離を取って脹脛の蹴り合いだと、契約してもらえないと」

──その通りですね。

「良い試合だった。良かったねぇということが一般的になってきて、そこから反省をするというのが難しくなっていると思います。私の場合は空手を教えてくれる先生が、自己否定から入る方でした。それはもっと良くなると信じているからこその裏返しなんです。

ロドリゲスがそういう環境にあるのか。ただし、ロドリゲスには『この人に殴られたくない』っていうパンチがあります。簡単にいえば魅力的です。打撃の質量に関しては、1Rの中盤から3Rまで通して、ロドリゲスにありました。

結局のところは、その使い方なのでしょうね。良いのに、なぜか攻められるという……」

──途中で足を負傷したというようなことを試合後のコメントで口にしていました。

「あぁ、そういうことですか。それでもUFCに行くために、アレだけ戦ってしまう。凄いですね。凄い話です……」

──そこに前回の試合のように、エネルギーで前進することが常にできれば、と。

「前回の試合でエネルギーで前進できていたことが、再現できない。それが格闘技の特徴です。再現性がない、確認が試合でしかできていないからです。前回はデキた、今回はデキなかった。技術的なことではなく、そこがエネルギー的なモノであると結果論で判断するしかない」

──対して武術には……。

「ハイ、型があります。型があればなぜ、それができなかったのか。なぜ、できたのかという要因が分かります。型には法則性があるので。ただしロドリゲスの前回の試合と今回の試合をみると、法則性がないので再現できない──という風に結論づけることはできます」

──この日はデキた。次の日はデキなかったと。

「ハイ。自転車が乗れる日と乗れない日があっては、自転車レースには出られないです。法則性があれば自転車に乗れない日はなくなります。そこが何度も言ってきましたが、武術と格闘技の違いになります」

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DWCS S05 Ep08 MMA ピエラ・ロドリゲス ヴァレスカ・マシャード

【DWCS S05 Ep08】激しい試合で勝ち切ったピエラ・ロドリゲス──「ダナ、一緒に金儲けしようよ」

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
Def.3-0:29-28. 29-28. 29-28
ヴァレスカ・マシャード(ブラジル)

距離を取ってロー、左ストレートを伸ばすマシャードが、飛び込んでボディフックを放つ。ジリジリと近づいていくロドリゲスは左に左を合わせる。右を受けて、手をマットについたマシャードはすぐに立ち上がるが、前蹴りから右を打たれる。ワンツーにダブルレッグを決めたロドリゲス、マシャードも即立ち上がる。ロドリゲスは距離を取り直し、ワンツーに左フックを合わせる。さらにマシャードのステップインにカウンターを合わせるロドリゲスは、ステップインから切れのあるワンツーを振るう。

マシャードは持ち味である前足のハイを蹴る。ダブルを切ったマシャードだが、接近戦でワンツーを被弾。近い距離は組まない限りにロドリゲスの空間だ。続くクリンチに、アゴを押して距離を取ったマシャードがヒジを入れる。左を打って離れたロドリゲスは右アッパー、マシャードが右を当てる。続く右フックにダブルレッグを合わせたロドリゲスだが、切り返したマシャードが上を取りそうになる。ここを粘り、ケージまでマシャードをロドリゲスが押し込み、時間となった。

2R、ワンツーで前に出たマシャードが、3発目の右を当てる。スイッチを織り交ぜるロドリゲスは左リードフック、さらに右ストレートを打ち込み、返しの左を当てる。左を被弾しながら右を返したロドリゲスは、左ミドルにも右を伸ばす。マシャードは踏み込んでパンチを見せ首相撲。ロドリゲスは逆にヒザを入れて離れると、ワンツーを決める。

ダブルを防いだマシャード、首相撲から離れて左ジャブをヒットさせる。さらにワンツーで前に出るとロドリゲスのスピニングバックフィストに合わせ組みつく。ボディロックでケージにロドリゲスを押しこんだマシャードだったが、ポジションを入れ替えられる。十分の形で組んだロドリゲスは時間を使い、シングルへ。体が伸びたマシャードがケージを背にして時間まで耐えきった。

3R、テイクダウンを凌いだが攻められていたことは変わりないマシャード。逆転にはフィニッシュが必要だ。まずロドリゲスが左ミドルハイを繰り出す。さらに前蹴りでマシャードの前進を止める。マシャードはそれでも前に出てワンツー、ロドリゲスは右に回るマシャードに組みつく。ロドリゲスは首相撲にもエルボーを返すが、離れたところでマシャードが右を当てる。

ここで圧が落ち、やや逃げ気味のテイクダウン狙いを切られたロドリゲスだったが、そのままケージに押し込みダブルレッグを決める。ケージ際まで移行して立ち上がったマシャード。ロドリゲスはヒザをボディに突き刺す。離れると圧を掛けるのはマシャードで、ロドリゲスはここもダブルレッグからドライブもマシャードが切る。

前蹴りに右を打っていったマシャードが、今度は組んでケージにロドリゲスを押し込む。ここは離れて打撃戦の方が良いかと思われたマシャードは、体を入れ替えられ2度目のテイクダウンを許してしまう。残り40秒、立ち上がり際にバックに回ったロドリゲスは胸を合わせたマシャードをダブルレッグで倒し、マウントを奪う。最後の5秒でエルボーからパンチを連打したロドリゲスの勝利に対し、ダナ・ホワイトは「What a fight」と呟いた。

「KOかTKOしたかったけど、良い試合だった。ダナ・ホワイトも皆も楽しんでくれたと思う。ケニー・ジョンソンが私のレスリングを成長させてくれた。私はコーチを信じている。足を負傷したけど、人生最大のチャンスに動きを止めることはできなかった。ダナ、一緒に金儲けをしようと」とロドリゲスは話した。


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DWCS S05 Ep08 LFA MMA UFC ピエラ・ロドリゲス ヴァレスカ・マシャード 修斗

【DWCS S05 Ep08】LFA女子ストロー級王者、倒せる拳を持つ女子=ピエラ・ロドリゲスがマシャードと対戦

【写真】気合の入った表情を見せるロドリゲス (C)LFA

19日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Series S05 第8週が行われる。

前週では体重オーバーで勝利した選手が契約を勝ち取り、スポーツとして一線が崩れた感のあるコンテンダーシリーズだが、当然のようにそんなことはお構いなく虎視眈々とUFCファイターになれる可能性が最も高いステージには10人の選手が集結する。


今大会は4試合組まれた男子選手の試合には、有力フィーダーショーのチャンピオンクラスの出場はなく、登竜門大手の大会でキャリアを積んでいるのはメインに登場するソロモン・レンフロがCage Fury FC、オープニング・ファイト出場のノヴァウニオンファイター=ペドロ・ファルカォンが修斗ブラジルの常連というぐらいだ。またカイオ・ボハーリョは第5週にミドル級で出場し、判定勝ちもサインとはならず2度目のチャンスがライトヘビー級で与えられた。

そんななかコ・メインでヴァレスカ・マシャードと対戦するピエラ・ロドリゲスはキャリア6勝0敗のLFA女子ストロー級チャンピオンだ。4月23日のLFA105でホドリゲスはATT所属のウクライナ女子スヴェトラナ・ガツサイクを5RTKOで破り、LFAのベルトを巻いている。LFAのチャンピオンでもコンテンダーシリーズという最後の難関が必要という状況はタフファイトをやり損とも取れるが、やはり他のローカル団体で巻いたベルトとLFAやTitan FC、CESなどでベルトを手にするには経験値が違ってくるという見方はできる。

実際にホドリゲスも、ガツサイク戦での5R途中までの攻防で得た経験値は絶対的に彼女を強くしたはずだ。パンチの力のあるガツサイクを相手に、気迫あふれるファイトで思い切り踏み込んで威力のあるパンチを打ち込んでいた。

それを可能にさせたのも、課題だった組みの展開でテイクダウンを許さず、引き込んでから腕十字を得意とするガツサイクの極めのトライを遮断できたからだ。

対して対戦相手のマシャードはロー、ミドルと前足の蹴りに切れがあり、ジャブも伸びる。その一方で近い距離での打撃戦ではガードが疎かになる傾向にある。パンチの力の弱い相手なら首相撲からヒザにスイッチできるが、ロドリゲスのパンチを被弾すると──危ない。前進しながら打ちこむロドリゲスは女子では珍しいKOパワーの持ち主だけに、マシャードは乱打戦でなく、距離をとって蹴り中心のファイトで前足を削るべきだろう。

■視聴方法(予定)
10月19日(水・日本時間)、午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS S05 Ep08 対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ソロモン・レンフロ(米国)
ジョニー・パーソンズ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴァレスカ・マシャード(ブラジル)
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
ジェシー・マーリー(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
アルメン・ペトロシアン(アルメニア)
カロヤン・コレフ(ブルガリア)

<バンタム級/5分3R>
ジェイムス・バーンズ(米国)
ペドロ・ファルカォン(ブラジル)

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Bu et Sports de combat Interview スヴェトラナ・ゴツサイク ピエラ・ロドリゲス ブログ 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】MMAを武術的な観点で見る。ロドリゲス✖ゴツサイク「エネルギーで前進」 

【写真】生き方がとして気合が入っているから、ケージの中でも質量は高い。それをいかに使えるのか、否結果として出ているのかが勝負となる (C)LFA

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑氏とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た──LFA015におけるLFA女子ストロー級選手権試合=ピエラ・ロドリゲス✖ストヴェトラ・ゴツサイクとは?!


──ベネズエラ人のロドリゲス、ウクライナ人のゴツサイクがそれぞれ米国のジムに所属している女子選手が、UFCやコンテンダーシリーズの登竜門であるLFA王座を賭けて戦いました。

「基本姿勢として両選手とも素晴らしいです。試合からも気持ちが伝わってきました。気迫、体力、意志力は最後まで見えました。ただし、戦略が見えないです。パンチを打って終わってしまう、殴り合って終わる。組んで倒す、立たされて立つ。そこで終わってしまって、試合全体でどこを目指しているのかが見えなかったです。

特にゴツサイクは引き込んで腕十字を執拗に狙っていたのですが、あれを防がれた時のプランは普通はどういうものなのでしょうか」

──ガードからの腕十字は防がれると担がれてパス、あるいは殴られる。だから外されるとスクランブルに持ち込むことを考えるべきではないかと思います。ただし、ゴツサイクはあの形で7つの一本勝ちとかしている選手なので、本当に極めてやろうとしていたと思います。というのも、過去の試合を見るとロドリゲスの組みはなかなかのザルだったんです。

「なるほど、そういうことですか。今回はテイクダウンディフェンスもしているし、成長していたのですね。質量はロドリゲスが高かったです。ガツサイクはパンチ力はあるのに、質量が低い。せっかくある質量をみすみす垂れ流して無駄にしてしまっています」

──それはどういうことでしょうか。

「動くからです。基本は動かないこと。以前に、クリス・グティエレスとアンドレ・イーウェルの試合で、定置で養ったエネルギーと距離を使ってエネルギーは伝える違いを述べさせてもらいましたが、動くとエネルギーを運べなくなることが往々にあります。それでも、前に思い切り踏み込んでパンチを打つ。それならまだ運べるのですが、ゴツサイクはそうでない。パンチに繋げることなく、無駄に動く。せっかくコップの中にいっぱい入っている水を無駄な動きでどんどんこぼしている。そんな戦い方でした。コップの中の水を質量とすれば、そのままこぼさずにぶつけないといけないのに。

動いてバシャッと水をぶっかけるなら良いのですが、そうでなく無駄に動いてこぼしているだけなので、自分の動きでエネルギーを喪失しています。動いた先に殴る、蹴る、テイクダウンする。そういうビジョンがあれば大丈夫ですが、動くということは難しいです。

頭を左に振って返しの左フックを振って戻ったり、右のクロスを打つために頭を振る。そうすると頭を振っただけで相手がつられる。私も現役時代に頭を左に振って左ボディを打つと、次に頭を動かすだけで相手が反応するので右ハイが入るということをやっていました。それは打撃だけをやっている人間は普通にやっていることかと思いますけど、そこには何かをしようとする『意』があるわけです」

──意拳の「意」ですね。そうやってエネルギーの無駄使いが打撃にあったのと同様に、引き込み十字が極まらないとなると、しっかりとテイクダウンを取れている。なぜ、それをもっと早くからしないのかというのはありました。

「引き込んで十字が得意な選手には見えなかったです。だから、どういう戦略をもって、そこに向けて創り込んできたのか。そこが見えなかったですが、そういう選手は多くなっていますね。そうやって動いていることで、ジャッジがつけるということですよね。ああいう動きが多くなっているということは。

つまり強さ、弱さでいえば競技のなかでは弱い方が工夫して勝つことは十分にある。特にMMAはその傾向が強く競技です。そこがMMAの面白さなのでしょうね」

──その通りだと思います。ただし、この試合は両者から強さが感じられました。

「それは質量はロドリゲスが上ですが、姿勢が悪かったことも関係しているかと思います。スタンドで姿勢が悪いから、間がゴツサイクになってしまう。ここは稽古をすれば修正できます。

ただし、ロドリゲスに驚かされたのは、前進した時に質量がいきなり上がったことです。

前に出て質量が上がるということは、エネルギーが出ている移動です。それがなくて、前に出るとパンチを被弾するだけですから。

あの前への出方は、凄く参考になりましたね。前進してエネルギーを伝えるのではなくて、エネルギーで前進していたので。去年の3月頃から、MMAの試合を武術的に解析させてもらってきましたが、このタイプの選手は初めてでした」

──なるほど、それは非常に興味深いです。特にロドリゲスは打撃に関しても、過去映像で両足が揃い気味で振りまわして不細工でしたので。

「喧嘩に強いタイプなんでしょうね。でも、ロドリゲスはずっと声を出して打っていましたね。これは武術的にはダメです、絶対に✖なんです。迫力も音も凄いけど、声を出すので息継ぎの時に息を吸う必要があります。そうなると、武術的にイチのパンチにならないんです。イ・チになってしまって。それだと動きが止まり、相手にも見えます。だから、あんなにパワフルに見えても、KOにはならない。

卵をといている時、バスケットのドリブルをしている時、呼吸は止まっていないんです。中国武術でいう不空不断、切れ間の無いシームレスということですね。私がMMAにおいて追及しているワンツーやコンビネーションも不空不断なんです。不空不断でないとイチにならない、イチの動きを続けるのが武術空手のコンビネーションです。それをセイサンの型で学びます。

呼吸が一つひとつ止まる動きを日本人がしていると、きっと欧米の人間には勝てないです。それは逆説的な見方で欧米人は呼吸が止まった状態で技が出せる。ロドリゲスもそうです。でも、アレを日本人が真似をしてしまうと打ち合いになって負けてしまいますね。

私が知る限り、最速の突きであの声は出ない。だいたい日本人は打つときに声を出す選手はいないですよね。反則にしているところもありますし。つまり呼吸で引っ張ってくるような動作をしているようだと、ロドリゲスのような選手に勝つことは難しいということです。そのためには、打たせない設定が必要になってきます」

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LFA105 other MMA Report スヴェトラナ・ゴツサイク ピエラ・ロドリゲス ブログ

【LFA105】知力、体力の限りを尽くした一戦でロドリゲスが新ストロー級王者に。敗者ゴツサイクもアッパレ

<LFA女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
Def.5R1分16秒by TKO
スヴェトラナ・ゴツサイク(ウクライナ)

左右に回りながら左ジャブを伸ばすゴツサイク。ワイドスタンスでパンチを振るうロドリゲスは、やや待ちの姿勢か。そのロドリゲスがワンツーで前に出ると、ゴツサイクも左のカウンターを狙う。スタンド戦が2分半続き、左ミドルを蹴られたゴツサイクが引き込み十字を仕掛ける。ロドリゲスは察知して腕を抜き、ゴツサイクはダブルレッグから引き込む。寝技に付き合ないロドリゲスはローを蹴り、ゴツサイクの立ち上がり際にワンツーを放って組みつく。

ゴツサイクはジャンピングガ―ドも、ケージに押し込まれ寝技に持ち込めないままロドリゲスが間合を取り直した。ロドリゲスはワンツー、そして左ハイ、さらにボディから顔面にパンチを纏める。ここでもゴツサイクは引き込み足関節を狙うが、ロドリゲスは付き合わず立ち上がったところで再びパンチから右ローを蹴り込んだ。

2R、右の相打ちからロドリゲスが笑顔を浮かべ、距離を詰める。ゴツサイクもワンツーで前に出るが、ロドリゲスがバックステップでかわす。蹴り足を掴みロドリゲスを倒したゴツサイクは、立ち上がり際に腕を取って引き込み十字を狙うが、すっぽ抜ける。スタンドに戻ったゴツサイクは、左のカウンターを当てる。追いかけるとパンチが届かないゴツサイクは、迎え撃って相打ちの覚悟の方がパンチを届かせることができるか。

ゴツサイクのパンチは空振りでも圧が凄まじく、ロドリゲスも集中力を高めて向き合う必要がある。間合いの測り合いから、ステップインしてパンチを纏めるという展開のなかで、ロドリゲスがゴツサイクの連打にヒザを合わせようとする。左を当てたロドリゲスは、ゴツサイクのシングルを切りラウンド終了となった。

3R、前に出て右を伸ばすゴツサイク。さらにジャブ、ボディストレートから左右のフックも、ロドリゲスが右フックを当てて下がらない。ステップバックをしてパンチをかわすが、打ち合いでは下がらないロドリゲスは、ゴツサイクのロングフックにもヒザを狙う。ゴツサイクが左ジャブ、ロドリゲスのステップインに左フックを合わせる。ロドリゲスがワンツー、そして左フック。ゴツサイクなウェービングからパンチでなく左ローを蹴る。

ゴツサイクのワンツーには左フックでカウンターを当て、ジャブをダブルで当てる。ならばとゴツサイクがカウンターを誘っておいて、そこで自らはフックを打っていく。激しいと同時に、頭を使った精神戦が続く、ゴツサイクがテイクダウン狙いから引き込んで、ついに腕十字へ。ヒジが抜けていたために安全に対処したロドリゲスが、ガードを取るゴツサイクがローを蹴り時間となった。

4R、ゴツサイクの左フックにロドリゲスが右をカウンターで入れる。右目がふさがってきたゴツサイクは左ボディフックをステップインから決める。ここは距離が合わず、腹を殴られたロドリゲスの脳裏に腹への攻撃をどう残るか。と、ロドリゲスが逆に右ボディフックを打ち込む。

足を止めてのワンツーからスリー、ボディへのコンビを見せたゴツサイク。続くスーパーマンパンチを見切り、右ローを決めたロドリゲスはショートのコンビにダブルレッグを合わされ、尻もちつく。ケージを使った立ち上がったロドリゲスは、ヒザをボディにいれ離れ際に追い打ちを掛ける。一瞬、気を抜いた感もあったゴツサイクは即組みつきなおし、ボディロックテイクダウンを決め、王座決定戦は最終回へ。

5R、右目が塞がったゴツサイクと、鼻血の跡が残っているロドリゲス。と、ゴツサイクがダブルレッグを決める。立ち上がったドロリゲスは、続く投げを耐えるとゴツサイクが引き込む。すかさずマウントを取ったロドリゲスは、背中を見せたゴツサイクにノンストップでパンチを続け、一気に勝負を決めた。

UFC級の知力、死力を尽くした激闘を制したラ・フィエラ・ロドリゲスが、ベルトを巻いてベネズエラ国旗を掲げる。新チャンピオンは「アメージング。ベルトを巻いて、ここにいることが本当に嬉しい。自分のパフォーマンスを誇りに思う。私はデンジャラスだけど、毎日学ぶことは本当に多かったわ。プレッシャーを与えることが私の戦い方。と同時にスマートにカウンターを狙って戦うの」と話し、ナンバーワンコンテンダーはチームメイトのタバタ・ヒッチだけど──と問われると「友達とは戦いたくない。でも、これが仕事。私は決められた試合を戦うだけ」とハッキリ回答した。


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LFA105 other MMA Preview スヴェトラナ・ガツサイク タバタ・ヒッチ ピエラ・ロドリゲス ブログ

【LFA105】野獣ボクサー=ロドリゲス✖アームバークイーン=ガツサイクが、女子ストロー級王座決定戦

【写真】左からエヴェリン・マルチネス、ヴァレリー・ロレーダ、ゲザリー・マツダ、中央がガツサイク。そしてマリーナ・モロズ、アリアネ・リプスキ、エミリー・マルチンスという錚々たるATT女子チームのなかで小ささが引き際目立つ(C)LFA

23日(金・現地時間)、全米ナンバーワンフィーダーショーLFAにとって、4月の3連戦の第2弾となるLFA105「Rodriguez vs Gotsyk」が、オクラホマ州ショーニーのグランドカジノ・ホテル&リゾートで開催される。

今大会のメインはルピタ・ゴディネスのUFC昇格に従い返上されたLFA女子ストロー級王座決定戦=ピエラ・ロドリゲス✖スヴェトラナ・ガツサイクだ。


パナマのUCC(Ultimate Combat Challenge)スペインのVida FCやAnsgar FLと中米と欧州のスペイン語圏でキャリアを積んできたベネズエラ人ファイターのロドリゲスに対し、ガツサイクは母国ウクライナのWWFC(World Warriors FC)ストロー級王者からLFAに挑む。

ロドリゲスはキャリア5勝0敗のストライカーで、三沢タイガーのデビュー戦の相手だったラ・フィエラと同じ野獣というニックネームを持つ。やや正面を向いたオーソドックスの構えから、女子では今も珍しいKOパワーを持った右が最大の武器だ。

一方のガツサイクはキャリア13勝4敗ながら現在は3連勝中で、4つの敗北のうち1つは5年前にクンルンファイトで現UFC女子世界ストロー級王者ジャン・ウェイリに敗れたものだ。

9つの一本勝ちのうち、8試合が腕十字というグラップラーのガツサイク。とはいえアームバー・クイーンは体に組技師としての軸があるため、組むために放つ左リードフック一発でKO勝ちしたこともある。不死鳥の異名を持ち、左側腹部には勇ましいフェニックスのタトゥーを施す一方で、愛くるしい笑顔の持ち主はウクライナMMA界で髄一の人気を誇っていた。

ロドリゲスはテイクダウン防御にまだ課題の残っており、クラシカルなストライカー✖グラップラー対決だからこそ、相手の得意分野での耐久力が勝敗の鍵を握ることになるだろう。またセミ前に同級で現在4連勝中のタバタ・ヒッチが出場し、ショワナ・オルンズビーと戦う。ヒッチがキャリア5連勝となれば、メインの勝者に挑戦という流れは十分に考えられる。

■視聴方法(予定)
4月23 日(土・日本時間)、
午前10時00分~UFC Fight Pass

■ LFA105対戦カード

<LFA女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
スヴェトラナ・ガツサイク(ウクライナ)

<フェザー級/5分3R>
ジェイク・チルダース(米国)
ケイナン・カワイハエ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
ショワナ・オルンズビー(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ブルセ・ソウト(ブラジル)
クリスティアン・トーレス(パラグアイ)

<ウェルター級/5分3R>
ヘナート・ヴァレンチ(ブラジル)
マーク・マーティン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ザック・パウガ(米国)
ローガン・ネイル(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョッシュ・アイスラス(米国)
ブレンダン・パガノア(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャンポール・バズノエン(米国)
ヒカルド・サントス(ブラジル)

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