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3CG06 JJ Globo Report ニック・ロドリゲス ブログ ヴィクトー・ウゴ

【3CG06】新星ロドリゲス、延長もポイントなくレフェリー判定でヴィクトー・ウゴに下る

<3CG GP準決勝/7分1R>
ヴィクトー・ウゴ(ブラジル)
Def.OT Ref’s Judge 3-0
ニック・ロドリゲス(米国)

準々決勝と違いすぐに座ったウゴ。ここから手を手繰り寄せにいき、頭を抑えられると一旦背中をマットについてクローズドを狙う。ロドリゲスは立ち上がるが、ガードのなかに入ると、ウゴがハイガードから腕十字を狙う。頭を刈らない十字に、立ち上がったロドリゲスはスラム禁止ルールに、腕を抜いて離れる。シッティングを続けるウゴに対し、ロドリゲスもヒザをついた状態で、組み手重視の試合を続ける。

ウゴは一旦立ち上がって、すぐに座り直し圧力を回避──ニーシールドを取り続ける。ロドリゲスが立ち上がると、足を取りに行ったウゴだが尻をマットにつけているので、離れたロドリゲスを追うことはできない。

アイポークがあったとレフェリーにアピールするウゴ、残り試合タイムは2分になる。と、ロドリゲスが一気に飛び込んでボディロックに取る。ハーフか、フルガードとかいう攻防にわきまくる館内。ここで下から煽ったウゴが、ボディロックを解除した。

ニースライスのロドリゲスは、ウゴの左足を挟んで右腕を抱えるも、ここから先に進めない。手を引き寄せたウゴがクローズドガードへ、今度はロドリゲスが下がり──時間に。ポイントはないままだったが、レフェリーはウゴにOTGSのポジションの選択権を与えた。

ロドリゲスのレスリング力を警戒するウゴは、当然のようにガードの中を選ぶ。この日、初めて下になったニックに対し、ウゴがボディロックからパスを狙う。蹴って立ち上がったロドリゲスは、クリンチにいくが場外へ。

ボディロックから再開をレフェリーに訴えるロドリゲスをよそに、ウゴはさっさと引き込んでガードを取る。ロドリゲスをクローズドに入れたウゴだが、立ち上がられてガードが開く。ロドリゲスも大きく動くことはなく、正座状態からニースライスで圧力をかける。

残り90秒、左手首を両手で掴んだウゴが、腕を引き寄せてを引いたロドリゲスをクローズドに入れる。首を畳みにいくロドリゲスは、足関節狙いに足を抜き、パスの圧力を高める。ここでタイムアップとなり、ジャッジは3者ともウゴを支持した。新星ニック・ロッドはガードに収まったことで、準決勝敗北となった。この敗北は柔術社会に足を踏み入れ、グラップリングで名を挙げようとするロドリゲスは受け入れるしかないだろう。


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3CG06 JJ Globo Report ニック・ロドリゲス ブログ ペドロ・マリーニョ

【3CG06】延長GSもポイントなく。12分間中、寝技は30秒?? ニック・ロッドがマリーニョ下す

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ニック・ロドリゲス(米国)
Def.OT 3-0
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)

この試合も明らかにロドリゲスが大きく、立ちレスでもじっくりと構えている。対して懸命に頭の後ろを取ろうとするマリーニョは、いなされて手をマットにつく。スタンドのままで2分が経過、さらに時間が進む。サブミッション、11Pの獲得よりも、まずは堅守&セーブエナジーか。

ジャッジがついに注意を両者に与える。ここで攻めないとペナルティという状況になるが、決定的な動きは見られない。ロドリゲスは足払いを見せるようになるが、残り70秒で両者にペナルティが与えられ2-2に。次の注意が入ると、失格だ。

ロドリゲスは胸を押して、マリーニョを場外へ。中央で再開となると、ロドリゲスがマリーニョをスナップして頭を落とさせる。残り5秒でマリーニョはジャンピングガード──もすかされ、尻もちを搗く。ならばとカニハサミを狙い、時間。

延長GSはジャッジ3者が終盤の2つの動きでマリーニョを攻勢と見なし、トップを選択する。マリーニョは上からギロチンを仕掛けるも、頭を抜かれてバックコントロールを許す。ここからのテイクダウンはすぐに立ち上がってポイントとはならない。場外から中央でリスタート、ロドリゲスのグリップの仕方で両者がもめる。

再開後、マリーニョが胸を合わせることに成功。場内では大きな声援が起こる。ロドリゲスのいなしに腹ばいになったマリーニョだったが、ここは場外に。再び中央で仕切り直しとなり、ロドリゲスのシングルをマリーニョがスプロールする。

5分の延長も2分が過ぎ、マリーニョの仕掛けを切ったロドリゲスがバックに回るが、ここも場外と判断されスタンドで再開に。ギロチンを嫌ってかダブルやシングルをほぼ仕掛けず、受けてから動くロドリゲス。試合は60秒を切り、ヒザ立ちからロドリゲスが距離を詰めようとする。

ついにダブルに出たロドリゲスだが、これも場外。マリーニョが何やら叫んでアピールする。5秒を切ってのダブルレッグもマリーニョが切り、延長もポイントなく終了──ジャッジは3人ともロドリゲスを支持し準決勝へ。

マリーニョは両手を広げて、不平を露わにする。試合は徹底してスタンドで進んだが、どんどんクラシカルなブラジリアン柔術的なアピールが増えたマリーニョ。その姿勢が、非常に面白かった。


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3CG06 JJ Globo Preview ウィリアム・タケット カイナン・デュアルチ テックス・ジョンソン ニック・ロドリゲス ブログ ペドロ・マリーニョ マニュエル・ヒバマー メイソン・ファウラー ヴィクトー・ウゴ

【3CG06】準々決勝後半戦にADCC世界王者カイナン・デュアルチとSUG王者メイソン・ファウラー登場

【写真】本命カイナン・デュアルチ、大穴メイソン・ファウラー。ファウラーの活躍がトーナメントを面白くする(C)SATOSHI NARITA & SUG

3日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのホワイトオーク・ミュージックホールにて、プログラップリング大会Third Coast Grappling 06が開催され、トップグラップラー8人が参加した総額20000ドルが懸けられた賞金トーナメントが行われる。

ヴィクトー・ウゴ✖ウィリアム・タケット、ニック・ロドリゲス✖ペドロ・マリーニョ、カイナン・デュアルチ✖テックス・ジョンソン、メイソン・ファウラー✖マニュエル・ヒバマーという4試合が準々決勝で組まれている。

前半の山2試合の準決勝に見所に続いて、後半の山の2試合──マットでポイント有りのADCC、ケージで5分のサブオンリーに加えてOTが大きな要素となっているSUGのチャンピオンらの異ルール交流戦の見所をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi


<3CG GP準々決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)

デュアルチは、2019年に世界柔術ヘビー級を制し、さらに同年のADCC世界大会99キロ超級を制し、黒帯1年目にして道着とノーギの両方で世界の頂点に立った男だ。ムンジアルのでレアンドロ・ロ戦では怪物のスイープに、ADCCでは競技柔術世界一=ブシェシャのテイクダウンにもまるで揺るがないすさまじく強靭な足腰を誇り、それは下の体勢では鉄壁のニーシールドと化す(が、世界柔術の方は後に薬物検査に失格して優勝取り消しになっている)。

バックテイク力と極めの力も抜群で、昨年末のWNO 5ではホドウフォ・ヴィエイラと新旧重量級頂上対決を行い、わずか2分半、アームドラッグからバックを奪いチョークで完勝してみせた。

対するジョンソンは爆発的な極めを武器とするノーギグラップラー。特にチームメイトのエディ・カミングス譲りの足関節は強烈で、2019年にはフィリッピ・ペナをヒールで仕留めて一躍名を挙げた。今年に入っても1月のF2W161でアルナウド・マイダナを腕ひしぎ腕固めで一蹴したジョンソンだが、2月のF2W163でマックス・ジメニスにジャッジの裁定で不覚を取っている。地力ではデュアルチ有利は否めないこの対決。実際に両者はこれまでノーギグラップリングで2度対戦し、1度目は6-1のスコアで、2度目はチョークでどちらもデュアルチが完勝している。

が、ジョンソン必殺のヒールが実力差をひっくり返す威力を秘めた武器であることは確か。対するデュアルチは2019年のADCC無差別級ではラクラン・ジャイルズ戦や、2020年にはホベルト・アブレウにヒールで敗れており、このジョンソン戦においても如何に足関節の攻防を回避するかを念頭に置いて臨むことだろう。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
マニュエル・ヒバマー(ブラジル)

強豪揃いのこのトーナメントの最注目選手を一人挙げるとするならば、それはメイソン・ファウラーだろう。

カイオ・テハを師と仰ぎ、主戦場とするチェール・ソネンが率いるサブミッション・アンダーグラウンド(SUG)と共にコロナ禍の於いて存在感を増したファウラー。2020年はロベルト・ヒメネス戦クレイグ・ジョーンズ戦、ヴィニー・マガリャエス戦、石井慧戦らとのビッグネームから次々と勝利して8連勝、無差別級王座に君臨する。

ただこれらの勝利のほとんどは、SUG独自のルール(本戦5分間で一本決着がつかない場合は、EBI方式──バックやスパイダーウェブ等お互い有利なポジションからはじめて、フィニッシュとエスケープ時間を競う──の延長戦)を巧みに利用してのもの。

つまり本戦ではいなしや距離を取る動きを多用して攻防を避けて延長に持ち込み、そこで持ち前の爆発力を活かした高速エスケープと強烈な極めで勝つのがファウラーの必殺パターンだ。世界的にも突出した極めとエスケープの力を持っているのは間違いないが、その前段階で優位なポジションを奪取する力がどれほどなのかはまだ見えていない。

最近の試合ではライアン・ベイダー戦に続き、リッチー・マルチネス戦とタイトル防衛戦では本戦で一本勝ちを収め、確かな実力を示しているファウラー。が、真の世界トップの重量級グラップラー達とどこまで渡り合えるかは未知数なままだ。

対するヒバマーは、トップゲームを中心に堅実な戦い方を得意とする。今年のF2W 164では、ダンテ・リオンに対して待ちの姿勢からテイクダウンをギロチンで切り返す等でポイントを稼ぎ2-1で勝利

F2W 166ではウィリアム・タケットに開始早々のカニバサミからのヒールで敗戦を喫したが、これは実力を発揮する間もなく敗れてしまった形だ。

SUGで無敗を誇るファウラーが、自らの庭から出てどう戦うかが注目の今大会。本戦7分で未決着の場合はサドンデスのオーバータイムにゆくという点ではSUGと似ているが、SUGのように相手を制さずにバックポジション等をもらえることはなく、最終的にはポジションに基づいたポイント、あるいは極めで決着が付く。ポジション取りからフィニッシュまでのグラップリング総合力が問われるルールだ。

相手にポジションを譲らない戦いには定評あるヒバマーを、ファウラーはいかに攻略してポイントを取ってみせるのか。

そしてここをファウラーが突破すれば、準決勝では重量級の世界の頂点の一人であるカイナン・デュアルチと当たる可能性が高い。世界のグラップリングファン注目の初対決は実現するか──ファウラーが暴れると、この大会はより楽しみが増すことは間違いない。

トーナメント戦、ヒール有りということで準決勝以降を予想することが困難であるが、MMAPLANET的には本命カイナン・デュアルチ、対抗ニック・ロドリゲス、穴ヴィクトー・ウゴ、大穴がテックス・ジョンソン、巨大穴=メイソン・ファウラーとしたい。

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3CG06 JJ Globo Preview ウィリアム・タケット ニック・ロドリゲス ブログ ペドロ・マリーニョ ヴィクトー・ウゴ

【3CG06】1万5千$=8人制T・プレビュー─01─ロドリゲス、ウゴ、グラップリング界の未来が潰し合う

【写真】優勝候補の一角、ニック・ロッドことニック・ロドリゲス(C)BRAVE CF

3日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのホワイトオーク・ミュージックホールにて、プログラップリング大会Third Coast Grappling 06が開催される。

サードコーストとはメキシコ湾を指し、そのメキシコ湾岸のテキサス州ダラス及びヒューストンで、過去5大会を開催してきた。金大会の目玉は、トップグラップラーをズラリと集めた8人によるノーギ・トーナメント──優勝賞金15000ドル、準優勝は5000ドルが懸けられたトーナメントには。各種ノーギマッチで結果を残す、旬のグラップラーが揃っている。そんな3CG 8men GP、準々決勝の顔合わせは以下の通りだ。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ヴィクトー・ウゴ(ブラジル)
ウィリアム・タケット(米国)

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ニック・ロドリゲス(米国)
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)

<3CG GP準々決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)

<3CG GP準々決勝/7分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
マニュエル・ヒバマー(ブラジル)

ここではルール&ポイント制度の解説に続き、最初の山で組まれた準々決勝2試合の見所を探りたい。
Text by Isamu Horiuchi


1R7分。得点システムはIBJJFルールに準じたものとなっているが、2000年代序盤に見られたノーギブームの際に見られた11点先取制を採用しているのが、3CGの特徴でもある。結果50/50シーソーゲームや、終盤での微妙なポイントの出し抜き合いを防いでいる。

本戦7分間でどちらも11点を取れなかった場合は、5分間のゴールデンスコア形式の延長戦があり、本戦で点数をリードしていた方が「クローズドガードの上か下、あるいはスタンドから」とスタートのポジションを選ぶ権利が与えられる(ポイントが同数の場合はレフェリー判定で本戦優勢だった選手が決められ、その選手に延長開始のポジションを選ぶ権利を与えられる)。

延長でどちらもポイントが取れなかった場合は、本戦でのスコアが勝っている側が勝利となり、それも同点の場合は、レフェリー判定に決着が委ねられることになる。新鋭のサバイバル合戦となる2試合のプレレビューは以下の通りだ。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ヴィクトー・ウゴ(ブラジル)
ウィリアム・タケット(米国)

(C)F2W

24歳のウゴは将来の世界最強グラップラー候補の一人。

195センチで110キロという巨体の持ち主にして、体格を活かしたトップゲームはもちろん下からの緻密な仕掛けも得意とする。2019年のノーギワールズ無差別級の決勝でサイボーグことホベルト・アブレウを下からのヒザ十字で秒殺した実績が光る。

先月のF2W 167でも、ティム・スプリッグスに対し50/50からのインサイド・ヒールを極めてみせた。対する19歳のタケットは、現在もっとも注目を集めるグラップリング界中重量級のニュースターだ。

タケットの特徴といえば、とにかく積極的に動き上からも下からも極めを狙ってゆくスタイルにある。先月のF2W 166では、マニュエル・ヒバマーと対戦し、カニバサミからの外ヒールで鮮烈な秒殺一本勝ちを収めている。

体格では劣るタケットだが、それを補うに十分なスピードと多彩な仕掛けを誇る。得意のヒールは体格差を超えてどのような相手でも極めることのできるキレ味を持つ。

対するウゴはそのタケットに決して動き負けない機動力を誇る。グラップリング界の未来を象徴するような両者の初対決だ。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ニック・ロドリゲス(米国)
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)

ジョン・ダナハー軍のニック・ロッドことロドリゲスは、2019年のADCC世界大会最重量級にて、青帯ながらモハメッド・アリーやアブレウといった世界王者等を倒して準優勝に輝いた選手。

当時は爆発力を活かしレスリングに頼った戦いぶりだったが、先日のWNO大会では、きわめてタイトなボディロックからのパスガードを何度も決めて、ADCC世界王者ユーリ・シモエスの下からの攻撃を完封している。段階を着実に踏んでポジションを進めてゆく師匠ジョン・ダナハーのシステムを、高いレベルで体現しての勝利だった。

対するマリーニョは、バッハ期待の新黒帯。常に闘争心を前面に押し出す戦いを見せ、相手を抱え上げての豪快なテイクダウンと、そこからスクランブルしてくる相手を狙う強烈無比なギロチンを主武器とする。

今年はノーギマッチでガブリエル・アウメイダマテウス・ルナと対戦。両試合とも、相手にギロチンを警戒させ消極的な戦いぶりに追い込んでの完勝だった。

トップゲームを身上とする両者だけに、まずはスタンドレスリングの攻防が鍵となるだろう。カレッジで実績を持つロドリゲスの爆発的なテイクダウンに、マリーニョがいかにギロチンを用いて対抗するか、また、シモエス戦で絶大な威力を見せたロドリゲスのボディロックパスをマリーニョがいかに防ぐかが焦点となりそうだ。

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JJ Globo Report WNO07 ニック・ロドリゲス ブログ ユーリ・シモエス

【WNO07】ニック・ロッド、パスゲームでADCC王者✖2のユーリ・シモエスに快勝

26日(金・現地時間)、テキサス州ヒューストンでノーギグラップリング大会Who’s Number One(WNO)07が開催された。世界最強のノーギグラップラーであるゴードン・ライアン、そのチームメイトにして最大のライバル候補であるニック・ロドリゲス、さらに最軽量級柔術絶対王者マイキー・ムスメシら、注目選手の試合レビュー。

第2回はレスリング力で注目を集めるニック・ロッドことニック・ロドリゲスと、意地を見せたいユーリ・シモエスのマッチアップの模様をお届けしよう。
Text by Isamu Horiuchi

<15分1R>
ニック・ロドリゲス(米国)
Def. 3-0
ユーリ・シモエス(ブラジル)

試合開始後、すぐに座ったシモエス。ロドリゲスも腰をおろすと、前傾姿勢で上半身をシモエスに預けてボディロックで固定する。さらにすぐにシモエスの左足を超えてハーフを取ったロドリゲスは、そのままシモエスの上半身を制したまま左足を上げて、パスに成功する。なんと僅か1分足らずでADCC2階級王者のガードを攻略したのだった。

が、シモエスも直ちに横転し、両足をロドリゲスの右足に絡める。さらにシモエスは左で半身になってワキを差しにゆく。ロドリゲスは低く体を預けてそれをさせない。徐々に胸を合わせていったロドリゲスは、シモエスの背中をマットに付けさせた。派手な側転パスガードを連発した前回のADCCとはまったく違い、ロドリゲスは時間をかけて隙間を潰してゆくトップゲームでシモエスを封じている。

ボディロックで上半身を殺されているシモエスは、なんとかバタフライに戻すが、次の瞬間ロドリゲスはシモエスの両足を超えてマウントへ。が、シモエスも下から懸命に動き、なんとか足を戻してみせた。

その後もシッティングやバタフライで仕掛けたいシモエスに対し、ロドリゲスが上半身を預けてボディロックを取り、シモエスの動きを殺す展開が続く。そこからロドリゲスは見事な腰捌きで足を超えてハーフに入り、さらにサイド、マウント、バックを取りかけるが、そのたびにシモエスは必死に動いて体勢を戻す。シモエスはロドリゲスの侵攻を防ぐのに精一杯で、ほとんど有効な仕掛けを作れないまま時間が過ぎていった。

残り時間が少なくなってきたところで、展開を作りたいシモエスはインバーテッドガードを試みるが、ロドリゲスは距離を取る。一度立ったもののまた座ったシモエスに対し、ロドリゲスは直ちに飛び込んでからだを預け、またしてもボディロックでシモエスの上半身を固定した。

終了間際、シモエスは下からロドリゲスの左足をたぐるが、世界屈指の足関節集団ダナハー軍に所属しているロドリゲスはあっさり距離を取り、時間切れとなった。

判定は3-0でロドリゲスに。「以前のようにレスリングに頼るのではなく、柔術技術の進歩を見せたい」と事前に語っていた彼はボディロックで密着して上半身を殺し、腰を使って相手の足を丁寧に超えてゆく柔術的な発想のトップゲームにて、世界トップグラップラーを完封──予告通りに進化を見せつけての完勝だった。

ちなみにこのボディロック密着系のトップゲームが、最強のチームメイトであるゴードン・ライアンが前回見せた見事なパスガード──腰高前傾で、スペースがある状態で足を捌く形──とは対照的なものであったことも興味深い。

無限の可能性を秘めたロドリゲスが今後、どう戦いの幅を広げてゆくのか、そこに持ち前のレスリング力をどう織り交ぜてゆくのか、興味は尽きない。


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JJ Globo Preview WNO07 ニック・ロドリゲス ブログ ユーリ・シモエス

【WNO07】No more only Wrestle。ゴードン越え宣言のロドリゲスに対し、シモエスは意地を見せられるか

【写真】勢いは完全にロドリゲスにあるが、シモエスも一念発起──意地を見せることができるか(C)SATOSHI NARITA

26日(金・現地時間)、テキサス州ヒューストンでノーギグラップリング大会Who’s Number One(WNO)07が開催され、Flo Grapplingで放映される。世界最強のノーギ・グラップラーを3度に分けてプレビュー。

第2回は可能性はまだまだ無限大のニック・ロドリゲスと、最近は制裁を欠くユーリ・シモエスの見所を探りたい。
Text by Isamu Horiuchi

<15分1R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ニック・ロドリゲス(米国)

シモエスは、ADCC世界大会で二度王者に輝いた(2015年88キロ以下級、2017年99キロ以下級)ベテラン。闘争心を全面に押し出すスタンドレスリング、爆発的なスピードで左右に動いてのパスを軸としたトップゲームで世界を制してきた。

その実、しっかりとガードゲームでも詰将棋ができるシモエスだが、近頃はその強さが発揮できないことが続いている。昨年末のOne Championshipで中国のファン・ロン相手にMMAデビューを果たすも、寝技で極めきれず、打撃を被弾し判定負け。2月のBJJ Stars 5では道着着用のヘビー級グランプリに代打出場し、ルーカス・バルボーザに0-7で敗戦。さらに2週間後にはF2W 164に出場し、最も得意とするノーギグラップリングで階級下のヴァグネウ・ホシャと対戦し、下から攻撃を仕掛けてゆくも防がれて不可解な判定負けを喫してしまっている。

対するロドリゲスは、ゴードン・ライアンを擁するジョン・ダナハー軍団の新鋭。2019年のADCC世界大会最重量級に青帯ながら出場し、強力なレスリングベースを活かしたダイナミックな攻撃とスクランブル力をもって、モハメッド・アリー、オーランド・サンチェス、ホベルト・アブレウといった世界王者たちを次々と撃破して準優勝に輝いた。

昨年7月の直近の試合ではロベルト・ヒメネスに敗れるなど、2020年にはそれほど多くの試合には出なかったロドリゲス。それでも、豪華メンバーを揃えたKASAI Pro7のヘビー級グランプリでサイボーグ・アブレウやヴィニー・マガリャエス等と引き分けて3位入賞し、力を示している。

コロナ禍のNY、そして最近チームごと移住したプエルトリコにて、ゴードン・ライアン、クレイグ・ジョーンズらとの激しい練習を欠かしていないというロドリゲス。ADCCではもっぱらレスリングと身体能力に頼って戦ったが、それ以来柔術技術の習得に専念してきた様子だ。

「自分はゴードンを身体能力ではるかに上回る。だから同程度の技術を身に付ければ必ずゴードンに勝てる」と最強のチームメイト超えを宣言することも辞さないロドリゲスが進化を見せつけるのか、それともシモエスが最近の不調を乗り越えて強さを発揮するのか、注目の重量級決戦だ。

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JJ Globo News WNO07 ケイド・ルオトロ ゴードン・ライアン ニック・ロドリゲス ブログ ユーリ・シモエス ヴァグネウ・ホシャ

【WNO07】26日のカードが続々決定。ゴードン・ライアン✖ヴァグネウ・ホシャ、ケイド・ルオトロ出場

【写真】どんな局面でも余裕の表情を崩さないゴードン・ライアン (C)SATOSHI NARITA

26日(金・現地時間)、テキサス州ヒューストンで開催されるWho’s Number One(WNO)07の陣容が固まりつつある。

メインイベントは2021年のグラップリング界で最強といっても過言でないゴードン・ライアンが、グラップリング実績歴は群を抜くヴァグネウ・ホシャと対戦する。


2017&2019年のADCC世界王者──後者な無差別との2冠王、その合間の2018年にはIBJJFノーギ・ワールズでも2階級制覇を成し遂げているライアン。2017年9月のADCCアブソリュート決勝でフィリッピ・ペナ・プレギーサにポイントで敗れて以来、敗北は昨年2月にBJJ Fanaticsのレスリングマッチでパット・ダウニーにピンフォール負けを喫しているだけで、サブミッション有りの試合では3年半、敗北を喫していない。

この間、メタモリスでハレック・グレイシー、Quintetのベガス大会ではジョシュ・バーネットやクレイグ・ジョーンズ、SUGでガブリエル・ナパォンらに勝利し、WNOにも3度出場してカイル・ボエム、マテウス・ジニス、そして前回大会でロベルト・ヒメネスと連続1本勝ちを続けている。

対するホシャも2月19日にF2W164でユーリ・シモエスを破り、WNOでも12月にジョン・ブランクをスプリット判定で下すなど安定して結果を残している。

とはいえライアンに敗れたヒメネスには昨年6月にレフェリー判定で敗れており、試合巧者のホシャといえども、ライアンの技術力が極めて高いパワーグラップリングを前にすると劣性に否めないだろう。

この他、ユーリ・シモエス✖ニック・ロドリゲスの新旧対決、またルオトロ兄弟からケイドが出場し、SUGベテランのカナダ人組技師イーサン・クレリンステインとのマッチアップが決まっている。

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