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【ONE Heavy Hitters】三浦彩佳の挑戦を受けるパンダ=シィオン・ヂィンナン「何よりも自分を信じている」

【写真】アトム級の時と比べると、絶対的にコンディションが良さそうな女子ストロー級王者だ (C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hittersで三浦彩佳の挑戦を受けるONE世界女子ストロー級チャンピオンのシィオン・ヂィンナン。

ヂィンナンはパンデミック後、母国に戻るもなくシンガポールで自身の強化に取り組んできた。立ち技も含め、5度防衛成功はONEの最長記録。そして6度目の防衛を目指すヂィンナンの話を訊いた。


──ファイトウィークのメディアデーに個別インタビューの機会を与えてくれてありがとうございます。なかなかハードなスケジュールのようですね。

「そうなの今日は試合前で一番忙しい日で(笑)。でもアヤカ・ミウラとの試合に向けて、精神的にも肉体的にも最高に仕上げてきたわ。私はこれまでに十分な試合経験があり、たくさんのイベントに参加してきたから、どのようにファイトウィークを過ごせば良いのか──如何に自分をコントロールできるかは分かっている。凄く自信もあるし、試合ができることを幸せに思っているわ」

──最後にヂィンナン選手にインタビューをしたのは2019年10月の日本大会後でした。その後、世界は変わりました……。

「本当に久しぶりね。パンデミックで世界は変わったけど、私の生活は極めて簡潔で家とジムを行き来する……それだけだったわ。この間に新しい技術を学び、新しい戦い方を新しいコーチと構築してきたわ」

──中国に帰国することなく、ずっとシンガポールにいたのですか。

「そうね。もう2年以上、中国に戻ったことはないわ」

──一昨年はともかく2021年になると中国の感染状況は良くなり、MMA選手は以前と変わりなく練習できると言っていました。対してシンガポールはかなりの制限があったかと。それでもシンガポールに滞在し続けたのですね。

「私のチームはシンガポールにあるから。リュート(澤田龍人)もリトゥ(フォーガット)もコーチのシアー(バハドゥルサダ)も、誰も国に戻っていないわ。世界中から世界チャンピオンがEVOLVE MMAに集まっている。私が優先すべきは自分を成長させることだから、チームと一緒にいることを選択したの。シンガポールを離れるなんて考えなかったわ。

確かにトレーニングに制限が加わる時間、家から出られない時間が多かった。でも今はずっと状況は良くなっている。以前はパートナーは1人、小さな空間でしか練習できない時期もあったけど、もうジムにはたくさんの人が来ることが出来ようになったわ。シンガポールの状況は、全てにおいて好転しているから」

──ところでONE女子MMA戦線を考えると、アトム級はGPがあるなど盛り上がりを見せ、ストロー級はヂィンナン選手が淡々と挑戦者を倒している印象があります。今後、ストロー級をアトム級のように盛り上げるのか、再びアトム級に挑戦することを視野に入れているのか、どちらでしょうか。

「以前からアトム級に再度挑むことは頭にあった。と同時にストロー級を支配し続けたい。そして同じことをアトム級でも、やり遂げたい……と思っている」

──了解しました。ではチャレンジャー三浦選手の印象を教えてください。

「なんといっても、素晴らしい柔道家ね。名前は忘れてしまって申し訳ないけど、首と肩を固めるテクニックは素晴らしいわ。そして常に対戦相手の腕を極めてきた。そこが一番印象深いわ」

──三浦選手はヂィンナン選手が完封したティファニー・テオに敗れています。それから1勝をしたのみですが、チャレンジャーに相応しいと考えていますか。

「対戦相手がチャレンジャーとして相応しいかどうかなんて考えたこともない。ONEはハードにトレーニングを積んでいる選手たち対して、フェアにタイトルを掛けて戦う機会を与えているわ。Aという選手がBという選手に負けて。Bという選手がCという選手に負けたからといって、CがAに勝てるとは限らない。勝負に三段論法は通じないから」

──その通りですね。では三浦選手の首投げからの袈裟、そしてキーロックに対して。組み技や寝技での防御にはどれほど自信を持っていますか。

「試合がグラップリングやレスリングの展開になっても、何も問題ない。打撃、グラップリング、レスリングの全てにおいて、トレーニングキャンプで新しい技術を摂り入れてきた。何よりも自分を信じている。そこが一番大切で、自分が勝つことを一切疑っていないわ。

シィオン・ヂィンナンがネクストレベルに進んだことを世界に証明したい。キャリアの序盤から変わらず、多くの人が私をストライカー、ボクサーとして認識しているようだけど、これまでにどれだけ強いグラップラーと戦ってきたか。前回の防衛戦ではミッシェル・ニコリニの柔術に屈しなかった。寝技も対応できたわ。全てのおいて新しくなっているところをアヤカ・ミウラとの試合で見せたいと思っている」

──ヂィンナン選手のハートの強さを十分に知っている日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンにはいつも感謝しているわ。2年前に日本で戦った時に接してくれた日本のファンほど、私のキャリアで真摯に応援してくれる人達はいなかったわ。何人ものファンが私に迷惑を掛けないように、凄く長い間ジッとホテルで待ってくれてから、サインや写真撮影をお願いしてきてくれたの。そんなファンの人達に、変わらず良い試合を見てもらいたい。ベストを尽くすわ」

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

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【ONE Heavy Hitters】ミアド戦へ、満身創痍=仙三─01─「明日でも、今日でも。やる覚悟はできている」

【写真】13カ月前、ホイ・リアン戦では仙三は拳を負傷しても、守りに入ることなく勝利を手にしていた (C)ONE

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hitterで仙三が、ジェレミー・ミアドと対戦する。

ONEで戦うようになって3年、大きなケガが続いた仙三にとって、1年1カ月振りの試合。決して体調的には万全でないことが、言葉からも伝わってきたが──その分、覚悟ができている。前回、拳が折れても前に出てジャブ、ヒザを続けたように仙三はミアド戦に、いやMMAファイター人生に向き合っていた。


――年が明けて14日にジャレミー・ミアドと戦う仙三選手です(※取材は昨年12月25日に行われた)。調子の方は如何ですか。

「今、試合に向けて追い込み練習と体重を落とすというところで一番キツイ時期ですね」

──2020年12月以来、1年1カ月振りの試合になります。前回のホイ・リアン戦は思わぬ苦戦といいますか、仙三選手の調子が悪かったように見えました。

「あの試合は正直、めちゃくちゃきつかったです。全くプランとは違う試合になってしまって。思った通りの動きが全くできず、終わった後も負けたような気持ちでいて……凄く反省していました。回りからは『勝ったんだから、良かったじゃん』とは言われたのですが、最悪の試合をしてしまいました」

──体調が悪かったのかと思ったような動きでした。

「実は試合が始まって30秒ぐらいで、最初のパンチで拳が折れてしまって……」

──あぁ……、そういうことが起こってしまっていたのですね。

「めちゃくちゃ痛くて、気がつけば初回は攻め込まれていました。2Rも作戦とか全て飛んでしまって」

──作戦通り戦えないのは、その状況では致し方ないかと……。

「とにかく、前に出続けようと思って戦っていました」

──試合前、試合中と仙三選手が万全の体調で戦うことができたのは、いつが最後だろうと思ってしまいます。

「本当に……ONEの3試合、ここ3、4年はケガが多くて……」

──しかも小さなケガでなく、骨折など大きなケガが多いです。

「そうですね……パンクラスで(若松)佑弥君と試合をしてから(※2018年2月)ずっとですね。肩が折れて、足が折れて、拳が折れました。そういうのが立て続けで……。完治せずに試合をして……やっぱりファイターなんで。戦わないとファイターじゃないんで」

──それだけケガ続きだと、調整にも問題が生じていたかと。

「練習はできていなかったです……。前の試合も全くスパーリングができていなくて。アディワンとの試合でヒジが折れて、スパーリングができなかったことと初回に拳が折れたことが影響したと自分では思っています。

今回の試合は実戦的なスパーリングの数を増やして、その練習に絞って調整してきて数週間やってきました」

──ここで1年空いたことで体調的な部分でも持ち直せたと願っています。

「そうですね……。やれることはやってきたという感じです。自分も年齢も年齢なので、試合はしっかりとやっていきたいのですが、これだけ空いたことは今となってはポジティブに捉えています。日々、こうやって格闘技が出来ていること、あの舞台で試合ができることが最高で有難いです。

メンタルの部分ではこの1年、自分のなかで成長したというのは感じています。反面、格闘技の技術であったり、何か上積みされたかといえば、その時間はなかったです。ケガを治す時間が長く、練習する時間が十分だったとは言えないので。その分、考える時間がもの凄く長かったので…格闘技に対する考え方、試合に対する考え方、自分に対して向き合ってきたことが試合に生きるかと思っています」

──そういうなかでONEも大会開催を取りやめたり、カードの調整がたびたび見られましたが、今回のミアド戦のオファーはいつ頃だったのでしょうか。

「決まったのは12月になったばかりか、その直前でしたね。正直、体調的にどうだろうが、試合のオファーがあれば戦うつもりでいつもいます。練習が十分にできているかといえば、決してそうではなくても」

──その分、覚悟はできているという風に感じられます。

「覚悟は常にできています。明日だろうが、今日だろうが、いつでもやれるという気持ちでいます」

──神田コウヤ選手に話を伺った時、プロになりたいという選手はそこそこ集まってきても、気が付けばいなくなっている、と。それだけの練習が松戸や柏では行われているということですよね。

「そうですね、自分はデキる人間としかやっていないので。若い、分からない子とはあまり肌を合わせないようにしていて。でも新しいデキる選手もいますし、今日も杉山(廣平)君にマンツーマンで練習してもらっていました。強くて、若い選手がいっぱい入ってきているので練習相手には困らないです。誰かしら、そういう強い選手がいるのでスパーリング相手という部分では全く問題ないです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ONEキックボクシング世界ヘビー級選手権試合/3分5R>
[王者] ロマン・クリキア(ウクライナ)
[挑戦者] ムラット・アイグン(トルコ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
エリアス・マムーディ(アルジェリア)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)

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【ONE Heavy Hitter】トロイ・ウォーセン戦へ、上久保周哉「北米MMAを組み伏せて攻略したい」

【写真】上久保の独特の感性は、J-MMA界にあってとても貴重だ (C)TSP

1月14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポールインドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hitterに上久保周哉が出場し、トロイ・ウォーセンと対戦する。

昨年4月にミッチェル・チャマールと対戦し、RNCワールドで一本勝ちしたにも関わらず試合機会が巡ってこない現状をSNSで訴えたこともあった上久保には、少しで早く、少しでも多く試合をしたい理由があった。

独特の感性の持ち主の大切な人を想う気持ち、そんなセンチメンタルな感情を容赦なく叩き壊しに来る北米基準ファイターとの対戦を彼はどのように捉えているのか。

ABEMAのTHE WONDER取材班とともに上久保の心境を尋ねた。


――なかなか試合が組まれない状態が続きましたが、7カ月ぶりにONEで試合が決まりました。試合が約2週間後に迫ってきたなか(※取材は12月28日に行われた)、現在の心境はいかがですか。

「このコロナ禍において試合が簡単にできないということは理解していました。ただ今回というか、ここで試合がしたかったのは本当に試合を見せたい人がいて。自分の年齢的にもベストなパフォーマンスをいつまで続けることができるのかも分からないですし、そういうなかで自分は第一に、家族に試合を見せたいという気持ちでいました。時間的にも制約があるなかで、ある意味焦りを感じていて、とにかく早く試合がしたかったです」

――家族というのは?

「奥さん、兄弟もそうですし、何よりも親に見てほしかった。親の年齢的にもそうですし、母親は体調が良くなくて、いつまで自分の試合を見せることができるのかという気持ちでいます。本来は現地で観戦してほしいのですが、日本大会でない限りは遠出することは体に負担を掛けすぎるので、直接ではなくても試合を視てほしくて。これが何試合できるか……ということがあったので」

――……。

「入院とかする症状ではないのですが、持病があって……。自分が柔道を辞めると言ったときも、MMAを始めるとき、MMAをできるところまでやり続けるという決断をした時も反対せず、応援をしてくれました。言ってみれば、一番長くサポートをしてくれた人なので、そこに対する思いはあります。今回、試合が決まって母も喜んでくれていたので良かったです」

――そのような想いを抱いてケージインするわけですが、対戦相手のトロイ・ウォーセンは4月に戦う予定でした。しかしスティーブン・ローマンが欠場し代役でジョン・リネケルと対戦して、KO負け。現在2連敗中です。同じ相手なのですが、敗北を重ねたことで4月の時点とモチベーションに違いはないですか。

「トロイ・ウォーセンに対する思い入れというものはないです(笑)。僕はジョン・リネケルでもないですし。バシバシ殴るわけでもないので。リネケル戦のウォーセンもストライカーに準備していたわけじゃなかったでしょうし。あの試合でウォーセンを評価することはできないです」

――とはいえウォーセンの価値はリネケル戦での敗北で落ちたことは確かで、勝って手にできる見返りは減った感はいなめないです。

「まぁ、ONEとか周りの評価はあまり興味がないというか、そこでのリターンを考えてもしょうがないです。それよりも自分がトロイ・ウォーセンという選手と戦って得ることができる経験が大きいと思います。レスリングでの実績……強いレスラーであるということ、そこにきちんとしたグラップリングとストライキングが混ざっているちゃんとしたMMAファイターのトロイ・ウォーセンのような選手と戦う経験が必要なので。

ウォーセンはMMAに必要な要素のレーダーチャートで目立って悪いところがない。そういう選手と戦う必要が自分にはあります」

――つまりONEに多い、秀でた部分と穴が極端な選手でなく、北米流のウェルラウンディット・ファイターとの試合が必要だと。

「ハイ。そうなんです」

――上久保選手は「選択肢が多い選手が有利。なので組み技での選択肢を多く持てる」ように努力していると言われていますが、前回の試合から7カ月を経て選択肢が増えましたか。

「増やしてきたつもりです。と同時に苦手な攻防とも向き合ってきましたし、引き出しは増えてきたと思います」

――ONEで戦いつつ、北米志向でもある上久保選手ですが、グラウンドで頭部や顔面へのヒザ蹴りが認められているONEルールは戦いやすくはないでしょうか。

「顔や頭でなければ、グラウンドでもヒザ蹴りは使えますから。自分は顔を蹴ることができるからヒザを打っているというよりも組んでいるなかで空いている部分……腕を使って抑えていたら、足が空いているから足で蹴る。手が空いていたら手を使うというぐらいの意識でしか、グラウンドでのヒザやパウンドを使っていないです。

頭に当てることができないのであれば、他の部分を攻撃すれば良いかなって感じです。無駄……というか空いている、フリーになっている手足をいかに無駄にしないかが肝です。だからグラウンドでの顔面へのヒザ蹴りが禁じられることで、途端にやり辛さを感じることはないと思います」

――なるほどぉ。辻褄が合っていますね。ONEでの勝ち方も、北米ルールに適当できると。

「ONEルールで試合をしてきた経験は、そのまんま他の舞台に行っても生きるし、仮にONEで戦い続けても生きる戦いかたです」

――ではONEでの評価を気にしないというなかで、ウォーセン戦はキャリアップにどのような意味合いのある試合だと捉えていますか。

「一つの試合です。ONEに来た当初は、自分がタイトルに絡めるようになるとか思ってもいなかったですし、すぐに負けるだろうってぐらいで。自分がどれだけ通用するのかも分かっていなかった。だから、そういう風に尋ねてもらえるようになっただけでも良いことかと」

――ONEでの試合前ですが、MMAファイターとしてのこの試合で勝つことで、どのような評価を得ることができるのかは気になります。

「いや、勝つ気でやっていますよ。勝つことしか考えていないですし、勝てばなんだって良いです。そのためにはどんな手を使っても勝ちたい。とにかく勝ちたいです」

――どんな手ではなく、理想的な試合展開は?

「組み技の部分、組む前のアプローチでも考えてきたことを出したいです。米国……北米MMAを組み伏せて攻略したいです」

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ONE ONE TNT03 ONE118 Report ジョン・リネケル トロイ・ウォーセン ブログ

【ONE TNT03】ボディ。顔面に左右のフックを連打し、最後は右ストレート一閃。リネケル、完勝

【写真】最後は見事なカウンター、リネケルがウォーセンに圧勝(C)ONE

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
Def.1R4分35秒by KO
トロイ・ウォーセン(米国)

左ミドルを蹴ってきたウォーセンとの距離を詰めて、いきなり連打を見せるリネケル。さらに左ミドルに右フックを合わせ、ローから距離を詰めてボディを連打する。そのボディが急所に入り試合が中断するが、直ぐに再開。左右のボディフックから顔面に攻撃を移すリネケルが、圧倒的な圧力でウォーセンを攻める。

ウォーセンも必死にロー、右フックを繰り出すと左ジャブでリネケルのバランスを崩させる。構わず前に出たリネケルはほぼ大振りの左右のフックでウォーセンを攻めたて、腹と顔面を射抜いていく。ジャブから左リードフックを入れたリネケルが、ボディにパンチを纏める。そして右、左とフックを入れウォーセンのテイクダウンを切る。これだけ腹を殴られても、効いた風でもないウォーセンに対し、リネケルはローでバランスを崩させ、顔面へコンビを入れる。と、頭を振って右を打ってきたウォーセンに右ストレートをカウンターで一閃。

一発で後方にウォーセンが倒れ、勝負は決した。「僕のパンチが重いことは分かっている。初回でKOした。次はタイトル戦だ。チャンピオンになるためにONEに来た。ビビアーノより僕の方が強い。僕がベストであることを世界に証明する」とリネケルは勝利者インタビューで話した。


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Interview ONE ONE TNT02 ONE118 トロイ・ウォーセン ブログ ミッチェル・チャマール 上久保周哉

お蔵入り厳禁【ONE TNT02】上久保周哉を知る─02─「オマリーとか、1回触ることができればやれる」

【写真】本音を書き記せば、以前は何を考えているのか顔を見ても分からなかった。それが最近では頼もしく見える表情だ(C)MMAPLANET

15日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT02で、ミッチェル・チャマール戦が放送される上久保周哉。当初予定ではトロイ・ウォーセンと戦うはずだった上久保をMMAPLANETではABEMAのドキュメンタリー番組=THE WONDERと共にインタビューしていた。

そこで聞かれた話は、上久保周哉MMA観が伝わってくるものだった。飄々としつつ、本質を突くような鋭さを持つ上久保が、ウォーセン戦について語ったインタビュー──上久保周哉をしることができるインタビュー──の後編をお届けしたい。

<上久保周哉がトロイ・ウォーセン戦について話したインタビューPart.01はコチラから>

<上久保周哉がミッチェル・チャマール戦、前夜に語ったインビューはコチラから>


──決して両足フックして制しているだとか、ワンフックで動きを制限させているということではなく?

「それが僕の組技だと思ってやってきています。立たれることもある種、想定していて。立つ方向を限定させていれば、また同じ流れに戻ることができると思います」

──立たれると、離れられるは違うと。

「ハイ。立たれることと、逃げられることは違うと思っています。だからもう1回、寝かせれば良い。ONEだと相手の加点になってしまうかもしれないですが、加点された分殴れば良いので」

──「殺るぞ」、「ぶっ倒す」という言葉を吐く選手とはかけ離れた表情で淡々と話す上久保選手ですが、15分間ソレをやり抜くには、相当の覚悟がないとできないかと。

「自分がやってきたことを出すには、自ずとそうなります。自分の技術もそうですし、蓄積したことの基本的な動作の理屈、理論に則して動いていけば、体力さえ持てばどんな相手でも戦えると思います」

──嫌な質問になってしまいますが、魔法の水だとか、思わぬ副作用のある火傷の薬に手を出したくなることはないですか。

「まぁ、なくもないですよね。どれぐらい効果があるのか。あれで永遠に動ければ良いなと思います(苦笑)。それでずっと疲れないなんてことはないでしょうけど。疲れることを気にせずに動けるって、どういう風に動けるんでしょうね。

だから僕の場合は試合があるから創っていくのではなく、普段からやっていないと、試合に迎えられないかもしれないです。スイッチが入るとか特にないですし。ただ15分頑張ろう──15分後には終わっていると考えるようになっています(笑)」

──基本的に図太いですね。

「図太ですか? 試合直前も『30分後には控室に戻っている』と思っています」

──でも、そうやって自分とも戦っているということですね。

「30分だけ頑張ろう。15分間だけ頑張ろうって」

──と同時に、良い試合をしないといけないだとか、KO勝ちだ、フィニッシュだって言う風に考えることもないですか。

「フィニッシュを狙っていないといえば嘘になってしまいます。フィニッシュを狙っていないなら、コントロールする意味もないですし。でもフィニッシュしないといけないという使命感はないです。そこにプレッシャーを感じることもないですし。やっている過程のなかで、いければいくだけなので」

──「Stand them up !!」という声が客席から聞こえたら、どういう心境になりますか。

「これは、これで楽しんでって(笑)。僕はやるべきことをやるだけなので」

──アハハハハ。では今回の試合、やるべきことは何になりますか。

「15分間コントロールし続ける。全ての時間、自分を中心とした試合をしたいです。テイクダウンを切ってきても、打撃できても、それは僕を怖がっているからやってくる。そういう自分を中心とした試合をしたいです」

──したい試合ができる、自信は?

「現時点では半々だと思っています」

──ではジョン・リネケルやビビアーノ・フェルナンデスと戦った時、やりたい試合はどれぐらいできますか。

「どっちが強いかと思えば、リネケルだと思います。リネケルに通用するかという意味では、それこそ半々かなって」

──おお、半々ですか!! それではショーン・オマリーやコリー・サンドハーゲンを前にした時は?

「う~ん、現実的には2割、3割できれば良い方ですけど……」

──いや、そこは『半々』でしょう……流れとして(笑)。

「アハハハハハ。2割、3割だと思いつつも、自分の技術がついてくれば……。彼らと戦うのであれば、作戦をしっかりと練っていかない部分があるかと思います。それこそ角度の話とか、距離感の話を突き詰めていかないといけないでしょうし。

サンドハーゲンとか、距離感と角度の取り合いのプロ中のプロだと思います。でも、自分は下手くそだからこそ相手が想定しない距離を創れる自信はあります。それは何回か、米国に練習しに行って何となくああいう人たちが嫌がる距離感を実際に肌で感じた部分ではあります。

そこで勝負できれば、まぁ皆がいうほど0パーセントだと思わないです。オマリーとかに関しては、1回触ることができればやれると思います」

──もうその言葉を聞かせてもらうと、トロイ・ウォーセンは8割、9割だと思って試合を見させてもらいます。

「いえ、半々です。アハハハハ」

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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【ONE TNT03】若松佑弥✖マクラーレンがTNT枠に。澤田龍人が突然のリータオと再戦。オク・レユン初陣も!!

【写真】全米のMMAファンにYuya Wakamatsuの名を浸透させるチャンス到来!! (C)MMAPLANET

14日(水・現地時間)、ONE Championshipから4月22日(木・現地時間)放送のONE118:ONE TNT03大会のラインナップが発表された。

まずメインでジョン・リネケルがトロイ・ウォーセンとのマッチアップの放送が、ついに正式発表となった。明日15日(木)に中継されるTNT02で上久保周哉の対戦相手が、ウォーセンからミッチェル・マーチャルに変更され、ラカイ勢が軒並みカードから消えていることで、この両者の試合が組まれていることはほぼほぼ公然の秘密だった。

嬉しいのは若松佑弥とリース・マクラーレンのファイトがメインカードで、全米プライムタイムの中継枠に入ったことだ。DJ撃破で、一躍注目されるようになった王者アドリアーノ・モライシュへ挑戦権が掛った一戦という見方を全米のファンに与えることができだろう。


(C)ONE

と同時にアディショナルカードにもなかった澤田龍人の名前が見られることに注目だ。

しかも対戦相手は昨年10月9日(※放送は10月16日)に判定勝ちを収めているミャオ・リータオだ。澤田によると大会収録の前の週末に急遽オファーがあり、この一戦に臨むことを決めたという。

(C)DOUBLE GFC

さらにはコアJ-MMAファンには大歓迎されるであろうライト級マッチ=マラット・ガフロフ✖オク・レユンが、アディショナルカードからリードカードに昇格しているのは嬉しい限りだ。

オク・レユンは元HEATライト級王者で、その試合を見た日本のライト級ファイターたちの評価が抜群に高い実力者だ。トム・サントスとの乱打戦で王座を失ったモノの、本来はケージレスリングで相手の削ることができるグラインダーでもある。

コロナ禍で来日は途絶えたが、昨年11月にはDouble GFCライト級王座を賭けてキ・ウォンビンと対戦し判定ながら完勝──UAEWに転じたキム・ギョンピョとともにK-MMAライト級最強の男のONEデビューは楽しみでしかない。

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

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お蔵入り厳禁【ONE TNT02】上久保周哉を知る─01─「壁と床があればフィジカルも才能も凌駕できる」

【写真】自分がある。言葉を持つ。自信があるのだろう(C)MMAPLANET

15日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT02で、上久保周哉✖ミッチェル・チャマール戦が放送される。

この試合、本来であれば上久保はトロイ・ウォーセンと戦う予定だった。MMAPLANETではウォーセン戦に向け、上久保のインタビューをABEMAのドキュメンタリー番組=THE WONDERと共に行っていた。

トロイ戦に関して、耳を傾ければ傾けるほど──上久保周哉にとってのMMA、グラップリングとは何なのかが見えてきた。ここでは幻となったウォーセン戦を前提に上久保が語ったことで、彼のことをより知ってもらおうと──お蔵入りせず──そのインタビューを掲載したいと思う。


──MMAは2019年の11月、ブルーノ・プッシ戦以来となります。頬がこけていますね。

「そうですか(笑)。体重はあまり変わらないんですけど、そういう風に言われることが多いです」

──ただ、泰然としているところは変わらないように見えます。

「格段、気合が入るとかはないですし、言ってみると普段と余り変わらないですね」

──この試合が決まったのは、いつ頃だったのですか。

「結構、早かったです。2月の中旬か終わり頃だったかと。1カ月以上あるなって思っていたので」

──試合が決まると、試合用に練習は変わってくるものですか。

「最初の頃はそんなに変わらないです。少しずつ変わってくる感じで。ただ相手のことを考えて変えるのではなくて、自分が強くなる方向で変化を加えています。柔術やグラップリングで立っている状態、壁や金網がないところでのレスリング的な部分を増やしていますね。自分で強化しないといけないと洗い出した部分なので」

──道着の練習は?

「変わらずやっています。週に3回ぐらいですかね。試合が近づいてくると、TRIBEのプロ練習も合わせてMMAのスパーリングも週に2回か3回で。5分のMMAスパーよりもシチュエーションを限定しているスパーリングの方が多いです」

──今回の試合、楽しみなのは……上久保選手にとって厳しい局面があるからということに通じて来るのですが。フォークスタイルと柔術を融合させたウォーセンと、上久保選手のグラップリングMMAがどのように展開されるのか。特にフォースタイルを習得してきた選手との対戦は初めてだと思います。

「ちゃんとレスリングをやっている選手……そういう意味ではステップアップを求められているというか。自分が今後やっていくには、越えていかないといけない相手です。しっかりとレスリングのバックボーンがある選手と肌を合わせることは、自分に必要な経験だと思っています」

──上とか下でなく、柔術家のブルーノ・プッチと戦った時は上久保選手の組みができていました。対して、フォークスタイルをやって、あのフィジカルと荒い打撃を持つウォーセンに自分の組みを創れるのか。

「プッチ戦は組んでからどうするかという話でした。今回は組んでからどうするかも当然ですが、どう組むのか。そこまでの過程を大切にしています。

必要なことは相手が想定しない距離で勝負すること。向うがテイクダウンを仕掛けてくるにしても、切るにしても本来なら練習ではやっていないような距離感で勝負しようとは思っています」

──練習は練習のなので、当たり合う。試合になると、そうではない戦いが必要になってきますね。

「駆け引きを仕掛けてくるのを無視していけるか。ある種、自分の試合をチェックしていればレスリングが強くても、簡単に組もうとは思わないんじゃないかと。

組みに自信があっても、相手の得意なところで勝負しないのがMMAだから。そこを前提に下がるなり、前進してくるなり……向うの想定の逆を考えて戦います」

──上久保選手は相手もそうだし、自分の拳の距離に少しでも居座らないで戦います。そこから組むのですが、ウォーセンはテイクダウン防御も優れている可能性は十分にあります。

「もちろん、テイクダウンを切られることは想定しています。3Rのなかで1度か2度、テイクダウンできるか。各ラウンドで1度テイクダウンできれば上々だと思っています」

──そこまで、ですか。そして倒してから、自分の組みを続けると。

「勿論です」

──そこに関してはフォークスタイルをマスターしていようが、フィジカル差があろうが自信を持っているということですか。

「壁と床があれば──フィジカルも才能も凌駕できる。抑え込めるんじゃないかと思っています」

──おお、頼もしいです。そうなると、おかしなタイミングでのストップだけは勘弁してほしいですね。

「求めるところは固めて動かさないのではなくて、動かしているけど自分の支配下に置くこと。コントロール下に置いて、攻撃し続ける組技ですね。そういう意味で、ONEのルールで戦うことで組み技は変わってきているとは思います。

抑え込んでいるけど、動いている。動かしているけど、逃げさせないという感じで」

──ONEルールはテイクダウンの効果はないのに、スクランブルで立ち上がる評価される。だから、簡単に下になって不利な位置からペチペチとパンチを打って、タイトにさせずに立ち上がると印象点が加算ということが多いです。

「その通りですね(笑)。倒されてもマイナスにならないのに、立ち上がるとプラスになる。だから少しの隙間で打撃を入れ、相手が動いても自分の形を続けて組んみつつ打撃を当てる。そこを考え練習を続けてきました。

固めることが抑え込みではなくて、相手をコントロールして封じ込める。自分が一方的に攻撃できることが抑え込みだと思っています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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【ONE TNT03】TNT大会で若松佑弥✖マクラーレン&上久保周哉✖ウォーセン戦。ブシェシャ、ログログも

【写真】ついにタイトル挑戦へ向けての最後の関門といえるマクラーレン戦が実現する若松佑弥 (C)ONE

3日(水・現地時間)、ONE Championshipから4月のONE118 : ONE on TNTシリー第3週=ONE TNT03で若松佑弥がリース・マクラーレンと上久保周哉がトロイ・ウォーセンと戦うことが公式SNSで発表された。

TNTシリーズとしては第一弾として、4月8日(木・同)開催のONE on TNT01でONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュ✖デメトリウス・ジョンソン、エディ・アルバレス✖ユーリ・ラピクス、ロッタン・シットムアンノン✖がジェイコブ・スミス。15日(木・同)に中継のONE TNT02ではONE世界ライト級選手権試合=王者クリスチャン・リー✖ティモフィ・ナシューヒン。22日(木・同)中継のTNT03ではウェルター級コンテンダーバウトとしてオンラ・ンサン✖ヴィタリー・ビグダッシュのカードが発表があった。


その後、4月29日(木・同)に開催されるONE119: ONE TNT04で青木真也✖セイジ・ノースカット戦がアナウンスされると、6日(金・同)のONE Fists of Furry02の国際中継では、今後のスケジュールとして──ONE TNT02でマーチン・ウェン✖キム・ジウン、ムエタイのワンダーガール・フェアテックス✖アンバー・キッチン、ONE TNT03ではアミール・アリアックバリ✖アナトリ―・マリューヒン、ムエタイのニキー・ホルツケン✖ウエイン・パー、そして秋山成勲✖モハマド・カラキ(※フライング発表という話も……)、ONE TNT04でオンラ・ンサン✖ヴィタリー・ビグダッシュがリスケジューリングされ、青木✖ノースカットとともにジョン・リネケル✖スティーブン・ローマンの試合がアナウンスされた。

フライ級の頂点を目指す若松にとっては、昨年10月にキム・キュソンに勝利して以来、約5カ月振りの実戦。リース・マクラーレンは挑戦権を手に入れるために落とすことはできない必勝のマッチアップだ。

また上久保にとってONE参戦とMMA出場は2019年11月のブルーノ・プッチ戦から、実に1年4カ月振りとなる。

コロナ禍ではグラップリングや柔術に出ながら、戦力アップを心掛けてきた黒いステルス。MMAでは2年5カ月振りのケージMMAで、永久電池ファイトにより、人知を越えた肉体を持つウォーセンを削ることができるか──非常に楽しみな2試合だ。

また今回よりリードカードと呼ばれるようになったプレリミだが、TNT01ではテイラー・マグワイア✖ライモンド・マゴメダリエフのウェルター級戦、ウマウ・ログログ・ケニ✖メディ・バゲリのヘビー級戦、TNT02でもヘビー級戦が2試合=ダスティン・ジョインソン✖イスラム・アバソフ、さらにはマーカス・ブシェシャ・アルメイダのMMAデビュー戦となるカン・ジウォン戦、TNT04ではライト級のローウェン・タイナネス✖ピーター・バウシュト、女子フライ級のコルビー・ノースカット✖ソヴァナリー・エムも決まっている。

ログログ、ブシェシャというヘビー級勢。ライト級の再起戦対決=タイナネス✖バウシュトなど興味深いリードファイトは、MMA2試合と立ち技1試合の計3試合が米国東部時間の水曜・午後8時半にB/R LIVEで配信される。日本では木曜・午前9時半スタートでABEMAでメインカードまで通して中継となる。サラリーマンのMMAファンはメインカードの後半戦は昼休みにチェックできるといったところか。

なお若松と上久保の今回の試合に関する、意気込みは以下の通りだ。

若松佑弥
「今回の試合に向けてやっている事は、対策というよりも全ての局面で圧倒出来る様にまんべんなく強化しています。若松佑弥といえば打撃だと思われていますが、相手がテイクダウンを狙ってきても切って隙間ができればヒザ、ヒジも打つし、どんなポジションでも打撃を叩き込んでいきます。逆にテイクダウンにもいきます。相手が何も出来ない状況を作って圧倒します。

体中に武器を持っていて、それで殺傷しまくるイメージでいきます。まだ知られていない若松佑弥を魅せたいと思っています。ただ今回もすぐに相手が怯んで、終わるかもしれないです。相手はきっと必死で組んでくると思いますが、何も通用しないところを見せて勝ちますので楽しみにしていてください。日本にはこんな強い奴がいるんだと、世界に知らしめるような戦いをします」

上久保周哉
「コロナ禍が始まり、世界の人々が危険に晒され、多くの国でロックダウンが行われ、日本も緊急事態宣言や外出自粛などをせざるを得ない状況の中、『強くなり続ける』事を選択して練習を続けてきました。それは格闘技が好きで、自身が成長できている実感こそが生きている楽しさの一つだったからです。

ただ、それは実際には世間からすれば大変に我儘な事である事も承知していて、家族や友人などにも負わせるリスクを考えると『すぐにでも試合がしたい』という気持ちにならなかった事も事実です。

ただ、松嶋こよみ✖ゲイリー・トノン戦を見て熱くなる自分がいましたし、自分もベストを尽くす試合をしたいと思いました。一定の期間様子を見てきて、万が一自分がコロナの陽性だった場合の対応も確認しつつ強くなるための時間を過ごしてきました。

今回の相手は強いです。前戦はスプリット負けながらも勝っていてもおかしくない試合だったし、厳しい試合になると思います。僕が乗り越えていかなければならない壁になる素晴らしい選手が来たと思いました。相手には『もう二度と上久保とは試合したくない』と思わせるような試合をできるようにしたいです。

ベストを尽くしてサバイブする。僕には頑張る事しかできないので」

■視聴方法(予定)
3月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE117 02 「Fists of Furry02」対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
カン・ジウォン(韓国)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アナトリー・マリューヒン(ロシア)
アレッシャンドリ・マシャド(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
タン・カイ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>※
中原由貴(日本)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>※
ロシャン・マイナン(インド)
アジス・カリム(インドネシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
エミリオ・ウルティア(米国)

※昨年12月18日に行われた試合。それ以外の試合は2月26日に実施され、録画中継される。

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ONE ONE Collision Course ONE115 Report トロイ・ウォーセン ブログ ユーサップ・サーデュラエフ

【ONE115】ワンツー、右ジャブが冴えたサーデュラエフがウォーセンに判定勝利

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)
Def.3-0
トロイ・ウォーセン(米国)

サウスポー同士の一戦。サーデュラエフがワンツーを伸ばし、組みつくと一気にボディロックテイクダウンを奪う。クローズドガードからハーフに戻し、スクランブルに持ちこんだウォーセンは、ローに右を合わせようとする。サーデュラエフはもう一度組みつくと首相撲からヒザ蹴り、ウォーセンはボディを殴り、ケージに押し込む。

サーデュラエフはヒザを入れ、ウォーセンが残り90秒で離れる。慎重な間合いのなかで、サーデュラエフが右フックをヒット。ウォーセンは再びケージにサーデュラエフを押し込むも、ヒザの交換で急所を蹴られ悶絶する。再開後、すぐに時間となった。

2R、組んだウォーセンがサーデュラエフをケージに押し込む。ブレイクが掛かり、両者が分けられるとサーデュラエフがワンツーを当てる。さらに右ジャブを当て、左ストレート、左フックを当てて打撃戦をリードする。ウォーセンはまたもクリンチで押し込むが、ここから展開を発展させることはできなかった。

最終回、右ジャブを当てて変わらず立ち技をリードするサーデュラエフ。ウォーセンは左ローに右を合わさるが、ローや左フックを当てて組みには行かない。さらに左ローから左フックを振るウォーセンに対し、サーデュラエフが右ジャブを突き刺す。ウォーセンも負けじと、ジャブを伸ばし打撃モードのなかでダブルレッグに出る。

サーデュラエフは倒れず、ウォーセンも時間を使いたくなくすぐに離れる。残り1分、サーデュラエフはまたもワンツーを入れ、ウォーセンの前進には首相撲からヒザを狙う。最後はパンチを打ち合った両者、サーデュラエフが3-0の判定勝ちを手にした。


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