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【WNO Championships】─03─ライト級優勝はケイド・ルオトロ。ダースでソウザからタップ奪う

【写真】マイキーが初戦敗退のライト級で、2つの一本勝ちでケイドが優勝 (C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

25&26日(土&日・現地時間)にテキサス州オースチンのパーマー・イベンツセンターで開催されたWho’s Number One Championships。ライト級、ミドル級とヘビー級、女子はストロー級及びヘビー級で賞金3万ドルとチャンピオンベルトを賭けた2days 8人制トーナメント──は2021年グラップリング界の最大のイベントとなった。
Text by Isamu Horiuchi

レビュー第3回はライト級決勝戦の模様をお伝えしたい。


<ライト級決勝戦/30分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
Def. 6分52秒by ダースチョーク
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

スタンドでいなし合う両者。やがてソウザが前に出てケイドの左足を掴むと、ケイドが素早く飛び三角狙いへ。これをソウザに振りほどくと、ケイドはすぐに立ち上がった。

ケイドに頭をいなされると、ソウザはお返しとばかりに右をフック掌打のように繰り出すが、ケイドはそれをボクサーのようにダックしてかわす。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

その後も激しいスタンドでのいなし合いや足の飛ばし合いが続く。

やがてケイドが勢いよく前進し、ダブルレッグでソウザを場外側まで吹っ飛ばしての豪快なテイクダウン。が、ソウザもすぐに立ちあがってみせた。

その後もケイドは何度か豪快なダブルレッグを決めるが、その度にソウザは立ち上がる。そのうち再び前進してソウザの斜め後ろに着いたケイドは、襷のグリップからソウザを振り回してテイクダウン。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

ソウザがレッスルアップからシングルに出ると、今度は左腕を小手に巻いて内股でテイクダウンを決める。ダイナミックな連続攻撃を続けた末に、ついにソウザに背中をつかせたのだった。

下から足を効かせるソウザに対し、ケイドは素早く左右に動き、左のニースライスを試みる。一瞬長い腕を伸ばしてダースを仕掛けたケイドだが、ソウザも下からケイドの右足を引き寄せての足狙い。が、ケイドは素早く回転して引き抜くと、オープンガードを取るソウザの右足首を上から踏みつけてコントロールを試みる。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

さらにケイドは横に動いては担ぎに入り、さらに足首を踏みつけてはまた横に動く…という得意のノンストップ・パス攻撃へ。

ソウザも背中で回り足を効かせて守るが、やがて後転を余儀なくされ、亀の状態でケイドにがぶられてしまう。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

ソウザが下から動いて少し隙間ができたところで、ケイドは長い右腕をワキの下にこじ入れてあっという間にダースチョークのグリップを完成。

そのまま回転して絞め上げると、しばらく耐えていたソウザもついにタップ。わずか7分足らず、弱冠18歳のケイドが圧巻のパフォーマンスによって優勝を決めた。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

1回戦ではオリヴェイラ、決勝ではソウザと軽量級の世界トップ柔術家二人から見事な一本勝ちを収めたケイド。

今回、体格的に他の選手たちより優位にあったことは事実だ。が、アグレッシブなスタンドレスリングで上を取り、ノンストップ・パス攻撃で相手を疲弊させ、必殺の切れ味のダースで仕留めるその戦い方は、ガードを得意とする現代の軽量級柔術家たちに対する、最も完成された攻略法の一つと言えそうだ。

しかもケイドは、ダナハー派が得意とするサドルからの足関節の仕掛けに対しても、カウンターのベリンボロで先をゆく。となると──今回は実現しなかったが──ムスメシらサドル以外の仕掛けから足関節を繰り出してゆくグラップラーとの対決を、今後ぜひ見てみたいものだ。

なお、この階級の3位入賞を賭けた敗者復活戦には、本命ながら1回戦で敗れたマイキー・ムスメシは不出場。ここでは、本戦1回戦にてケイドに閃光の如き抱え十字を仕掛け、あわやの場面を作ったパトことディエゴ・オリヴェイラが、デミアン・アンダーソンと対戦。アンダーソンの足関節を見事な前転からのバック取りで切り返したオリヴェイラが、判定3-0で勝利して勝ち進んだ。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

3位決定戦でオリヴェイラを待っていたのは、前日の負傷をおして出場したジョシュ・シスネロス。

シスネロスの迅速の三角をエスケープしたオリヴェイラは、すぐに下から回転。シスネロスの股間をくぐってクラブライドから背後にまわり、やがて背中に飛び乗ってチョークを極め切り、見事に3位入賞を果たした。

【ライト級リザルト】
優勝ケイド・ルオトロ(米国)
準優勝ガブリエル・ソウザ(ブラジル)
3位ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)

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F2W161 JJ Globo Report ガブリエル・ソウザ ディエゴ・オリヴェイラ ブログ

【F2W161】新世代対決=ディエゴ・オリヴェイラ✖ガブリエル・ソウザ without スイープは前者に凱歌

22日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのフォー・アンバサダーズ・ビルディングにてグラップリングイベントFight 2 Win(F2W)161が行われた。

同大会レポート第5回は軽量級トップの1人ガブリエル・ソウザとシセロ・コスタの黒帯ディエゴ・オリヴェイラの3度のマッチアップ=決着戦の模様をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<道着/7分1R>
ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)
Def. by 判定2-1
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)

軽量級の未来を担う若手対決は、両者ともに黒い道着でほぼ同体型、さらに二人とも横を刈り上げた髪型。先週のグレイシー✖マルケスに続いて判別困難な2人によるギマッチだ。

試合開始後座ってダブルガード状態になった両者。上を選択したオリヴェイラに対し、ソウザは素早く動いてインヴァーテッドを作る。その足を振り払い、瞬時に胸を合わせたオリヴェイラ。が、即座に動いて隙間を作ったソウザはディープハーフに入ると、あっという間に回転の方向を変えてワキを差し、立ち上がって上に。

同じような外見の黒装束の両者が、ともにすさまじいスピードで目まぐるしく動き回る。まるでアクション映画で忍者同士が戦っているかのような序盤戦だ。

下になりながらもオリヴェイラは逆クローズドガードに。が、すかさず立ち上がったソウザは、勢いよく座り込んでスラミング。オリヴェリラがガードを解いて足を絡めてゆくと、ソウザは自分から寝るようにして下になった。

その後も、お互いのスイープで上下が入れ替わる展開が続く。点数制の試合ではないこともあり、どちらもあまり上をキープすることに拘らない様子だ。

残り1分少々となったところで、ソウザの左足を下からすくって崩したオリヴェイラ。ソウザが上に戻ろうしたところで、すかさず引き込んでハイガードからオモプラッタへ。そのまま上を奪ってみせた。

ソウザは下になりながら50/50で足を絡ませると、オリヴェイラのラペルを引き出して絡めて崩す。下になったオリヴェイラは足関節狙いにいくが、やがてクローズドガードに。最後に三角狙いを見せるが、ソウザが無難に防いだところで試合終了した。

一進一退の目まぐるしい攻防の判定は、2-1でオリヴェイラに。お互い相手のスイープにあまり抵抗せず、自ら背中を付けるように上を譲りがちだったこの試合。それだけに、終盤にオリヴェイラがオモプラッタで綺麗に上を取った場面が強い印象を残した。


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【F2W161】ハイサム・リダ&デヴィッド・ガルモが北米トップ舞台へ。アブレウ&ジョルジ・サンチアゴも

【写真】ハイサムとガルモがF2Wに出場、着実に米国で足固めをしている (C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミのフォー・アンバサダーズ・ビルディングにてFight 2 Win(F2W)161が行われる。先日同会場で行われた160大会に次ぎ、2021年の開始を飾る大型グラップリングイベントは、Flo Grapplingで視聴可能だ。

今回もADCCトップレベルのグラップラー、このスポーツの未来を担う新鋭に加え、MMAで活躍した往年の名ファイターに加え、日本の柔術界に深くかかわる2選手が出場する──見逃せないイベントだ。
Text by Isamu Horiuchi


<10分1R>
ホベルト・アブレウ(ブラジル)
ティム・スプリッグス(米国)

サイボーグことアブレウは、インヴァーテッドの体勢から相手を舞わすトルネードスイープの名手にして、13年のADCC世界大会無差別級王者。15年の同大会スーパーファイトでアンドレ・ガルバォンに敗れた後は、17年は最重量級3位、無差別級の初戦では新星ゴードン・ライアンの内ヒールに屈しており、19年には最重量級準決勝でやはりジョン・ダナハー門下のニッキー・ロドリゲスと大激闘の末に惜敗。判定を不満として3位決定戦と無差別級出場を拒否している。

このようにADCCでは久しく栄冠を取り戻せていないサイボーグだが、2020年は出場した試合で全勝。しかもMMAを引退したBellator世界ミドル級王者ラファエル ・ロバト・ジュニア、ルーカス・バルボーザ、フィリッピ・アンドリュー等世界超一流の重量級グラップラーを下しており、さらに9月のBJJ Bet大会では現世界王者カイナン・デュアルチと対戦。デュアルチが下から足を絡めてきたところをすかさず内ヒールを極めて一本勝ち。技術進化にしっかり対応しているところも見せつけている。

対するスプリッグスは、強力なレスリングベースを持つ18年のノーギ・ワールズ王者。20年はメジャー大会では一度も試合をしておらず、復活を賭けた試合となる。

<10分1R>
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)
ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)

この1月に24歳となるソウザは、18年に黒帯取得。19年にはジョアオ・ミヤオを決勝で下してアブダビ・ワールドプロ62kg級を制すなど、ミヤオ兄弟相手に3戦3勝、モダン柔術的な競り合いにも抜群の強さを発揮し、軽量級世界トップの柔術家の一人に躍り出た。2020年に戦場をライト級に上げてもその強さは変わらず、ジアニ・グリッポ等の強豪から勝利を挙げている。

対するシセロ・コスタ門下の19歳、ディエゴ・オリヴェイラは19年の茶帯ライトフェザー世界王者。同年黒帯を取得するとすぐに世界最高峰の舞台で活躍をみせており、Kings of Mat大会では橋本知之にも勝利している。

ともに組技新世代を代表する軽量級若手グラップラーである両者は、19年と20年にそれぞれ1度ずつ対戦。19年にはソウザが、20年にはオリヴェイラが勝利している。今後長いこと世界の頂点を競い合うこととなるに違いない、若手ライバル対決だ。

<10分1R>
テックス・ジョンソン(米国)
アルナウド・マイダナ(ブラジル)

19年のKasai Pro大会でジャクソン・ソウザとペナの2人をヒールフックで仕留め、一躍名を挙げた重量級の怪力グラップラー。その足関節技技術はユニティ柔術同門、エディ・カミングス譲りのものだ。対するチェックマット所属のマイダナは、17年のノーギ・ワールズ王者。同年にパトリック・ガウジオを得意のオモプラッタで下した実績が光っている。

なお今大会では日本のカルペディエムのハイサム・リダとデヴィッド・ガルモも登場する。リダの相手はエイドリアン・ベナヴィデス、ガルモの相手は未定だ。

リダは、昨年12月に行われたノーギ・アメリカンナショナルズ大会に出場。スーパーヘビー級で優勝、無差別級では準決勝でガブリエル・アウメイダに敗れて3位入賞しており、Quintetベガス大会以来の北米プログラップリング大会出場となる。

現在はデトロイト柔術所属のガルモも、やはり昨年12月のノーギ・アメリカンナショナルズに出場。階級別(ミドル級)では準々決勝で敗退したものの、無差別級では3試合連続一本勝ちで決勝に進出。ここでもガブリエル・アウメイダという壁に跳ね返されたものの準優勝という快挙をなし遂げた。

日本人選手の北米進出は、なかなか難しい状況であることはMMAもグラップリングも変わりない。そのなかで日本所縁の選手たちのメジャー大会進出は嬉しい限りだ。

また本大会には前週のJZ・カバウカンチに続き、J-MMAの戦極からストライクフォース、UFCで活躍したジョルジ・サンチアゴも登場。フレッド・モンカイオと戦う。MMAヴェテラン勢が健在ぶりを見せてくれるところも、この大会の魅力だ。

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