ライト級5分5R。チャンドラー7位、ピンブレット12位。
チャンドラーはUFC2勝4敗の38歳。Bellatorでは3度のライト級王座獲得があり、Mr.Bellatorとも言うべき存在だった。2020年にUFCと契約。翌年1月にダン・フッカー相手にUFCデビュー。1RでKO勝ちし、2戦目でタイトル挑戦のチャンスを得た。王者チャールズ・オリベイラとの対戦では、1Rにパンチでダウンを奪ったものの、2Rに逆にダウンを奪い返され、パウンドでKO負け。その後は連敗中のトニー・ファーガソンに勝ったのみで1勝3敗だが、負けた3試合すべてでファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しており、激闘王として人気を確立している。
ピンブレットはUFC6勝0敗の30歳。地元イギリスでは絶大な人気を誇り、UFCからも推されている1人だが、明らかに負けている内容のジャレッド・ゴードン戦での不可解な判定勝ちや、露骨に相性がいい相手と当てられるマッチメイクなどがあっての連勝で、まだ実力は疑問視されている。ディフェンスにやや不安があるものの思い切りのいい打撃と、寝技での極めの強さが武器。
チャンドラー2.35倍、ピンブレット1.63倍。連敗中のベテラン vs. 連勝中の若手という構図はメインと同じだが、こちらは若手ピンブレットがフェイバリット。
両者オーソドックス。カーフを蹴るピンブレット。もう一発。インロー。チャンドラーは飛び込みのフェイントを見せるが入っていけない。またカーフ。しかし踏み込んだチャンドラー。右フック。かすめた。ピンブレットケージを背負うが左右のパンチを打ち込むチャンドラーまた飛び込んだがタックル。テイクダウン。バッククリンチ。後うとするピンブレットだが、チャンドラー立たせない。ピンブレットアームロックを狙うが、防いでパウンドを入れたチャンドラー。クリンチが外れたことで立てたピンブレットだが、チャンドラーケージに押し込む。ピンブレット跳びつき三角。しかしガードに入り防いだチャンドラー。足で距離を作り立ったピンブレット。ピンブレット詰めてジャブ。カーフ。左ハイ。残り1分。右がヒット。ピンブレットが詰めてチャンドラーが距離を取る展開。間合いに入れないチャンドラー。二段蹴り。距離を取ろうとするチャンドラーに後ろからパンチを入れた。ホーン。
1Rピンブレット。チャンドラーもタックルからテイクダウンを奪いコントロールしたものの、そこからの攻撃がなかった。
2R。ジャブを入れるピンブレットだが、チャンドラーまた出てきた。しかし左右のフックを合わせるピンブレット。ピンブレットが前に出て右のダブルをヒット。チャンドラーまた出てきたがカーフを蹴られ足が流れる。インロー、右ハイを入れるピンブレット。ピンブレットが詰めると左右のパンチをヒット。が、両者の蹴りが交錯し、チャンドラーの前蹴りがローブローに。再開。すぐ出たピンブレットにチャンドラータックル。しかし切ったチャンドラー。アッパーを入れたピンブレットだがチャンドラーそのままタックル。スタンドバック。持ち上げて投げた。チャンドラーバックマウントを狙ったが乗りすぎて前に落ちた。ピンブレットパウンド。肩固めを狙いながらサイドに出た。まだ2分近くある。ケージ際で肩固めに入るスペースがない。チャンドラーハーフにしたがピンブレットがパウンド。チャンドラー反転しようとするがバックについたピンブレット。向き直るがマウント!パウンド。チャンドラー亀に。四の字バック。バックから殴るピンブレット。ヒジ。ホーン。
2Rピンブレット。終了と同時にすっくと立ってコーナーに戻るチャンドラー。
3R。ピンブレット飛びヒザ。腕でブロックしたチャンドラーだが効いたのか距離を取る。追ってきたピンブレット。パンチを入れる。チャンドラーも右を返した。しかしピンブレットがタックル。テイクダウンするとバックに回った。ハーフバックからヒジ。チョークを狙いながらパウンド。マウント。パウンド・ヒジ。体が伸びているチャンドラー。垂直ヒジ連打。チャンドラー亀になるがパウンドを打ち続けるピンブレット。レフェリーストップ!
人気が選考していたピンブレットだが、マイケル・チャンドラー相手に終始優勢に進めてきっちりとフィニッシュしての勝利。一気に評価を覆した。