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o キック ダニー・サバテーロ マゴメド・マゴメドフ

Bellator295:メインイベント・ラフェオン・スタッツ vs. パッチー・ミックス

バンタム級GP決勝戦暫定王座防衛戦5分5R。

正王者ペティスと同門だったスタッツ。初戦でペティス戦が組まれていたが、ペティスが負傷欠場となり、暫定王座決定戦でフアン・アーチュレッタ戦が組まれ、3RハイキックでKO勝ち。準決勝はATTで堀口の同門・ダニー・サバテーロにテイクダウンされる展開だったが、コントロールのみのサバテーロに対し、打撃を入れたスタッツで判断が割れ、一者フルマークでサバテーロを支持したものの、二者48-47でのスプリット判定勝ち。レスリングがバックボーンでタックルを凌いでスタンドで勝負するスタイル。

ミックスはグラップラー。特にギロチンを得意としている。バックキープが強く、一回戦の堀口戦はバックを制しての判定勝ち。準決勝は優勝候補のマゴメド・マゴメドフに得意のギロチンで一本勝ち。

序盤の打撃戦から、ミックスの膝がヒットしスタッツ仰向けにダウン!追い打ち不要のKO!

スタッツが頭を下げようとしたタイミングでミックスの膝がカウンターでヒット。ミックスのKO勝ちは予想できなかった。優勝賞金100万ドルとバンタム級暫定王座を獲得。6月に行われるセルジオ・ペティス vs. パトリシオ・ピットブルの正王座防衛戦の勝者との統一戦へ。

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BELLATOR Bellator294 MMA MMAPLANET o キック ダニー・サバテーロ マゴメド・マゴメドフ マルコ・ブレノ

【Bellator294】パンチで大善戦のブレノをRNCで仕留めたサバテーロ、次は地元シカゴでマゴメドフか

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ(米国)
Def.2R4分10秒 by RNC
マルコ・ブレノ(ブラジル)

距離を詰めたブレノに対し、サバテーロは足を使いながら右ローを繰り出す。ブレノの右ストレートをブロックしたサバテーロは、ダブルレッグで組みつく。バックを狙うも、ここはブレノが離れた。左右に回りながら右ローを放つサバテーロだったが、ダブルレッグで飛び込むもブレノにスプロールされてしまう。

前に出るブレノが右ストレートを伸ばし、クリーンヒット。サバテーロもカーフキックからシングルレッグ、ダブルレッグと仕掛け、遂にシングルレッグからケージ際でブレノに尻もちを着かせた。しかしブレノが立ち上がり、パンチの打ち合いからブレノがシングルレッグで入り、テイクダウンを奪う。

サバテーロはスイッチからバックに回り、ケージ際でバックコントロールへ。コツコツとヒザを打ち込み、顔面へも右ヒザを伸ばす。ブレノは何かをレフェリーにアピールするも、ここはレフェリーに何のアクションも見られない。サバテーロがグラウンドに引きずりこみ、バックマウント→四の字ロックからRNCを狙う。ブレノは1分近くこの状態を凌ぎ、ラウンド終了のゴングを聞いた。

2R、前に出るブレノが左フックを当てた。左ジャブを突くサバテーロ、ブレノは相手の左フックをかわし、距離を取ってから再びショートレンジに戻る。サバテーロも右ストレートを当てて、サークリングする。サバテーロのダブルレッグをスプロールしたブレノが、パンチで攻め込んでいく。顔面に何発も食らったサバテーロはダブルレッグへ。テイクダウンからケージ際で抑え込む。

パスしたサバテーロがマウントから、ケージに背中を着けているブレノを肩固めで抑え込もうと仕掛ける。さらに左足を掛けてバックコントロールへ。バックから左右のパンチを打ち込まれたブレノが正対すると、サバテーロはそのままマウントへ移行した。ブレノは亀の状態から前転、サバテーロの足を取ってヒザ十字を狙う。

これを凌いだサバテーロが、すぐさまブレノの首に腕を回す。RNCは凌がれたが、マウントを奪ってパウンドを連打し、バックマウントに移行するとRNCを極めた。

勝利したサバテーロはFワードを連発しながらマゴメド・マゴメドフの名前を挙げ、6月16日の地元シカゴ大会出場をアピールした。


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BELLATOR Bellator294 LFA MMA MMAPLANET o   アリ・ファリアス アーリーン・ブレンコウ ジョシュ・ヒル タイレル・フォーチュン ダニー・サバテーロ ティム・ジョンソン ディアナ・ベネット マルコ・ブエノ リズ・カモーシェ レヴァン・チョクヒリ 田中路教

【Bellator294】計量失敗 体重オーバーのベネットを相手に、カモーシェがリスクだけの王座防衛戦へ

【写真】なぜ、ノンタイル戦ではないのか。王者が望めば、体重オーバー相手の挑戦を受けて負けるとベルトを失うタイトル戦が実現するのか。ちょっと理解不能だ(C)BELLATOR

21日(金・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニールSブレイスデール・センターで開催されるBellator294「Carmouche vs Bennett 2」の計量が20日(木・同)に行われている。

Bellator恒例のハワイ2days、初日は米軍慰問大会として実施される。


そんなトゥループ大会のメインに相応しく米国海兵隊出身のリズ・カモーシェがBellator世界女子フライ級王座防衛戦をディアナ・ベネット相手に戦うワールドタイトル戦がマッチアップされていた。

2年半ぶりの再戦となったこの世界戦だが、前回同様にベネットが計量失敗。1ポンド・オーバー規約がないタイトルマッチにおいて、126.2ポンドと1.2ポンド・オーバーだったディアナは本来タイトル戦を戦う権利はない。

しかしBellatorの発表によるとカモーシェがタイトル戦を望んだため、両者の1戦はベルトが懸けられることに。カモーシェは敗れた際には王座が空位になるというリスクのある戦いを王者が望んだ理由は不明だ。

いずれにせよ、王座決定戦でこの手の変則タイトル戦が組まれたり、王者の計量失敗で挑戦者が勝った場合のみ新王者誕生というケースは珍しくはないが、防衛戦で体重オーバーの相手と戦い、負ければベルトを失う試合を王者が行うのは極めて異例といえよう。

またプレリミでもクリス・レンチオニがフェザー級戦でありながら 152.4ポンドと理解不能の体重オーバーで、1.2ポンドオーバーのブレイク・スミスとキャッチウェイト戦を戦うことも決まっている。

酷い計量失敗が目立つ今大会、バンタム級ワールドGPでワイルドカードから準決勝に進出したダニー・サバテーロが、マルコ・ブエノと戦う一戦は要注目だ。

ブエノは昨年12月大会でジョシュ・ヒルを下してBellator初陣を飾っているが、それ以前もLFAでは田中路教を下しているアリ・ファリアスを56秒でKO。ARES FC、TKO、RCCとブラジルからカナダ、フランス、米国と世界を股にかけて戦ってきた雑草ファイターだ。戦績的にも13勝2敗と米国国内で15勝2敗のレコードを積み重ねてきたサバテーロと遜色ない。

フェイスオフではサングラスを触れようとしたブエノをサバテーロがのど輪のように首をやって、突き放すというエキサイトした場面も。空前の戦国絵巻が繰り広げられているBellatorバンタム級戦線で、ブエノはここで勝つとダークホースに躍り出ることになる。

■視聴方法(予定)
4月23日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■ Bellator294計量結果

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]リズ・カモーシェ: 125ポンド(56.7キロ)
[挑戦者] ディアナ・ベネット: 126.2ポンド(57.24キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ティム・ジョンソン: 262ポンド(118.84キロ)
サッド・ソウマ: 239.2ポンド(108.49キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アーリーン・ブレンコウ: 146ポンド(66.22キロ)
サラ・マクマン: 145.6ポンド(66.04キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ: 135.6ポンド(61.5キロ)
マルコ・ブレノ: 136ポンド(61.69キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)
マイケル・ロンバルド: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライト級/5分3R>
キリズ・モタ: 156ポンド(70.76キロ)
ケネス・クロス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン: 259.6ポンド(117.75キロ)
セルゲイ・ビロシチェニ240ポンド(108.86キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオニ: 152.4ポンド(69.12キロ)
ブレイク・スミス: 146.2ポンド(66.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・アダムス: 185.6ポンド(84.18キロ)
シャラフ・デヴラトムロドフ: 185.4ポンド(84.09キロ)

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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o イルマレイ・マクファーレン セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ マゴメド・マゴメドフ ライアン・ホール ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈 菊入正行

【Bellator295】壮大なバンタム級タイトル戦線絵巻、GP決勝戦スタッツ✖ミックス展望 Part.01!!

【写真】テイクダウンかギロチンか。スクランブルかバックテイクか。いよいよ!!(C)BELLATOR

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデル・アリーナにて、Bellator 2daysの後半戦=Bellator295「Stots vs Mix」が開催される。
Text by Isamu Horiuchi

日本から堀口恭司がレイ・ボーグ、渡辺華奈がイルマレイ・マクファーレン、そしてBellator初陣となる菊入正行がアレクセイ・シュルケヴィッチと戦う同大会。メインはバンタム級ワールドGP決勝戦にして暫定バンタム級選手権試合=暫定王者ラフェオン・スタッツ✖挑戦者パッチー・ミックスがマッチアップされている。


昨年4月のGP一回戦、スタッツは当初ルーファスポーツ同門の正規王者セルジオ・ペティスに挑戦する予定だった。が、ペティスの負傷により対戦相手はフアン・アルチュレタに。

ここでスタッツは3Rに左ハイでダウンを奪い、ヒジを連打してKO勝利し暫定王座に就いた。続く12月の準決勝の相手は、堀口恭司のチームメイトであるダニー・サバテーロ。試合前のトラッシュトーク合戦で大いに盛り上がったこの試合では、サバテーロに再三テイクダウンを奪われるもスクランブルして凌ぎ続けたスタッツが、スタンドの打撃で攻勢点を取って5R判定2-1で辛勝し、決勝に駒を進めている。

対する寝技師ミックスは、昨年4月のGP初戦で堀口恭司と対戦。強烈な打撃をかいくぐって組みついてのバックコントロールで1Rと3Rを制し、迎えた5Rにもテイクダウンからバックを取ることに成功した。

その後堀口に正対されてしまうも、すぐに下からのギロチンを仕掛けて上を取り返し、値千金の判定勝利を挙げたのだった。続く準決勝のマゴメド・マゴメドフ戦でも、テイクダウンをことごとくギロチンで切り返して試合を支配。

2Rにはそこから両掌を合わせて締めるマッケンジー・チンに移行し、圧巻の一本勝ちを収めている。

ここまでの両者の勝ち上がり方を見る限り、寝技に持ち込み極めを狙いたいミックスと、持ち前のレスリング力を活かしたスクランブルでこれを凌ぎ、スタンド勝負を挑みたいスタッツという、いわゆるクラシカルMMA=寝技✖打撃の構図が浮かび上がる。

実際にスタッツはこのような展開を想定しているようだ。現在地元テキサスでイーヴス・エドワーズのコーチングの元で調整を進めるスタッツは、黒帯柔術家たちと練習を積んでミックスの寝技への対策にも余念がないとのこと。

コーリー・サンドハーゲンと一緒にライアン・ホールの道場に出稽古に行ったとも語っている。

「奴の勝利への道は分かっている。テイクダウンからバックを奪ってチョークを狙ってくるはずだ。だがこっちはそれに対してアメイジング・ゲームプランを用意している。プレッシャーをかけ続けてフィニッシュするか、奴がボロボロに擦り切れるまで5R圧倒してやるよ」と語るスタッツは、さらにルックスを関してトラッシュトークを展開。

「パッチーよ、お前の戦い方自体にはあまり穴はないかもしれないけどな、その口の真ん中にはでっかい穴が開いているじゃないか。そこに俺の拳をブチ込んでやるからな!」と、ミックスの前歯の隙間を揶揄する軽い口撃も繰り出すスタッツは、打撃勝負に自信を覗かせている。

対するミックスは自分の武器は寝技だけではないと強調する。GP前からエクストリーム・クートゥアのネイト・ペティットを打撃コーチに迎え、パッドワークを積んできたことで打撃の制度が飛躍的に向上したとのことだ。

実際にGP初戦では堀口の打撃に圧倒されることもなく5R渡り合い、さらに準決勝でもマゴメドフと立ち技でも互角以上の戦いをみせた。

「僕はグラップリングと同じくらい打撃もできる」と語るミックスは、3月にインタビューした筆者の「あなたのギロチンの切れ味を考えると、スタッツはテイクダウンを仕掛けてこないのではないか」との質問に、はっきりと「ノー」と答え「僕がスタンドで打撃を当ててダメージを与えるから、おそらく奴はテイクダウンを狙わざるを得なくなるだろう」と予告している。

実際に試合がスタンドから開始される以上、まず打撃の攻防でどちらが主導権を握るかが注目点なのは間違いないことだ。寝技の攻防を恐れないミックスはいつものように前進し、上背の利も生かして圧力をかけてゆくことだろう。

対するスタッツはサバテーロ戦で多用した右ジャブやフットワークを用いて距離を保つことができるのか。それともミックスが距離を詰めて組みつくことに成功するのか。またミックスが予告したように、スタッツが自らテイクダウンを仕掛ける場面は来るのだろうか。お互いサウスポーであることがどう影響するかも興味深い。

<この項続く>

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BELLATOR Bellator295 F1 LFA MMA o ONE PANCRASE YUKI   アーロン・ピコ イリマレイ・マクファーレン オットー・ホドリゲス ジェレミー・ケネディ ジョシュ・ヒル ダニー・サバテーロ ティム・ジョンソン ディアナ・ベネット パッチー・ミックス パンクラス マーク・レミンガー ライカ リズ・カモーシェ ローマン・ファラルド 堀口恭司 手塚裕之 村山暁洋 渡辺華奈 菊入正行

堀口恭司、渡辺華奈出場の4.22『Bellator 295: Stots vs. Mix』でアーロン・ピコ vs. オットー・ホドリゲス、菊入正行 vs. アレクセイ・シュルケヴィッチ等が追加発表

Bellatorが第14代ウェルター級キングオブパンクラシスト菊入正行と契約(2022年09月15日)

Bellatorがハワイで2連戦を開催、4.21『Bellator 294』はリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネット、4.22『Bellator 295』はラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックス、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈 etc.(2023年02月16日)

4.22『Bellator 295』で堀口恭司とレイ・ボーグが対戦(2023年03月09日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAが4月21日と22日にハワイ州ホノルルで開催する『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』と『Bellator 295: Stots vs. Mix』の追加カードを発表。

 『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』のメインカードはリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネットの女子フライ級タイトルマッチ、ティム・ジョンソン vs. サイド・ソウマのヘビー級マッチ、アーリン・ブレンカウ vs. サラ・マクマンの女子フェザー級マッチが既報でしたが、今回ダニー・サバテーロ vs. マルコス・ブレノのバンタム級マッチ、レヴァン・チョケリ vs. マイケル・ロンバルドのウェルター級マッチが追加発表されています。

 ダニー・サバテーロは昨年12月の『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』で行われたバンタム級グランプリ準決勝でラウフェオン・ストッツに判定負けして以来の試合。現在Bellatorバンタム級ランキング5位。マルコス・ブレノは昨年8月の『Bellator 284: Gracie vs. Yamauchi』で行われたBellatorデビュー戦でジョシュ・ヒルに判定勝ちして以来の試合。

 レヴァン・チョケリは昨年11月の『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』でローマン・ファラルドに判定勝ちして以来の試合。マイケル・ロンバルドは昨年12月の『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』でマーク・レミンガーに1R KO勝ちして以来の試合。





 そして、『Bellator 295: Stots vs. Mix』のメインカードはラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックスのバンタム級ワールドグランプリ決勝戦&暫定王座戦、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈の女子フライ級マッチ、堀口恭司 vs. レイ・ボーグのフライ級マッチが既報ですが、アーロン・ピコ vs. オットー・ホドリゲスのフェザー級マッチが追加発表。さらにプレリミナリーカードに菊入正行 vs. アレクセイ・シュルケヴィッチ等が発表されています。

Otto Rodrigues(Sherdog)

 アーロン・ピコは昨年10月の『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』でジェレミー・ケネディに1R TKO負けして以来の試合。試合中に左肩を脱臼しインターバル中に入れ直して2Rに挑もうとしましたがドクターストップで終了しています。現在Bellatorフェザー級ランキング3位。オットー・ホドリゲスは現在34歳(試合時は35歳)のブラジル人でMMA戦績13勝1敗。2021年7月の『LFA 112』でカルロス・アウグスト・サントス・ダ・シウバに判定勝ちして以来の試合で今回がBellatorデビュー戦。

Masayuki Kikuiri(Sherdog)

Alexey Shurkevich(Sherdog)

 菊入正行は現在27歳で千葉県出身。MMA戦績8勝2敗1引き分け。全てパンクラスでの試合。昨年10月の『PANCRASE 324』で行われたウェルター級暫定王者決定戦で村山暁洋に判定勝ちし王座獲得。その後、手塚裕之がタイトル返上したことから正規王者になっています。昨年9月にBellatorと契約したことが確認されていましたが、この度ようやくデビュー戦です。アレクセイ・シュルケヴィッチは現在30歳のロシア人でMMA戦績13勝5敗。2021年10月の『Bellator 269: Fedor vs. Johnson』で行われたBellatorデビュー戦でグラチック・ボジンヤンに1R KO勝ちした後、昨年2月にロシアで開催された『SFC 3』でヘナート・ゴメス・ガブリエルに2R KO負けして以来の試合。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator293 MMA MMAPLANET o UFC ウラジミール・トコフ クリス・ゴンザレス ジェイジェイ・ウィルソン ジャリール・ウィリス ジョン・ソルター ダニエル・ジェイムス ダニー・サバテーロ ベラトール マルセーロ・ゴルム ランス・ギブソンJr リア・マコート

【Bellator293】荒さと怖さと、効率。プレリミながらライト級で注目の一番ギブソンJr✖トコフ弟実現

【写真】粗い選手が洗練され、粗さを強さに変換できるようになった時が、怖い。そうなるのはギブソンがトコフか(C)BELLATOR

14日(火・現地時間)、Bellatorより3月31日(金・同)にカリフォルニア州テメキュラのペチャンガ・リゾートカジノで開催されるBellator293のフルラインナップが発表された。

ヘビー級のマルセーロ・ゴルムとダニエル・ジェイムスがメイン。コメンは女子フェザー級のキャット・ジンガーノ✖リア・マコート。そして追加カードとしてミドル級タイトルコンテンダーのジョン・ソルター✖アーロン・ジェフリー、ウェルター級ではジャリール・ウィリス✖ルスタン・ハビロフという渋めのメインカードとなった同大会、プレリミで見逃せないマッチアップが決まっている。


それがランス・ギブソンJr✖ウラジミール・トコフの一戦だ。ワールドGPが始まるライト級でワイルドカード制度が採用されていれば、バンタム級でいうダニー・サバテーロが生まれていた可能性もあるマッチアップといえる。

ギブソンJrはJrとつくことで分かるように、父もランス・ギブソン。MMAがMMAとして確立する前の血生臭い戦いの頃から、マット・ヒュームの下で技術の確立に試みてきた元UFCファイターだ。

ギブソンJrはその父の影響の下、全局面で終わらせるファイトを磨いてきた。決して綺麗なファイトでもなく、スコアリングに優位というわけでもない。どちらかといえば、勝ちと負けよりも強さと弱さを決めたいような無骨な戦い方といえる。そのせいか、サークルケージでも5勝0敗ながら、なかなか上位勢との試合が組まれてこなかった。

今回、ギブソンJrはキャリア7勝2敗でベラトールでは3勝2敗ながら格上といって良い相手トコフと戦うことが決まった。トコフが喫した2敗はクリス・ゴンザレスとジェイジェイ・ウィルソンという期待の新鋭相手で、しかも揃ってスプリット判定負けという惜敗だった。

Bellator以前のトコフは相当に荒々しいファイトをやってきた。男子のMMAで珍しく首投げを多用し、打撃も回転数は速いが大振り。何よりも勢いに任せたペース無視という荒ぶるファイトを実践していた。それでいて上を取り切るスクランブル能力など、自身のペースになったときの要所のペースは驚異的だ。

加えて打と組みの間の攻撃、組み後のヒザ蹴りなど対戦相手に息をつかせないファイトを見せてきた。さすがにベラトールで戦うようになってペースを考えるようになったトコフだが、その分動きを見ることで相手の試合に付き合う面が出てきてしまい、ここ一番で上を取り切れないこともあった。

それが上記の惜敗に繋がっている。慎重さとアグレッシブさのバランスを取ることができるようになればトコフは、兄アナトリ―のようにタイトルに絡むファイターになるはずだ。

ギブソンJr、トコフともに荒々しさという怖さがあるファイター。この荒々しさが粗さにならないように戦えた方に分がある──そして今後のライト級に影響を及ぼす存在が生まれる一番といえる。

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BELLATOR Bellator292 K-1 MMA o ONE   ウスマン・ヌルマゴメドフ キック ゴイチ・ヤマウチ スティーブ・モウリー ダニー・サバテーロ ティモシー・ジョンソン トフィック・ムサエフ ネイマン・グレイシー パッチー・ミックス ブラジリアン柔術 ベンソン・ヘンダーソン ボクシング マイケル・ペイジ リントン・ヴァッセル レアンドロ・イーゴ ローガン・ストーリー

3.10『Bellator 292』でマイケル・ペイジ vs. ゴイチ・ヤマウチ、ヴァレンティン・モルダフスキー vs. リントン・ヴァッセル etc.

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Bellatorがライト級ワールドGP出場8選手を発表/開幕戦は3.10『Bellator 292』ウスマン・ヌルマゴメドフ vs. ベンソン・ヘンダーソン、トフィック・ムサエフ vs. アレクサンダー・シャブリー(2023年01月12日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAが3月10日にカリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催する『Bellator 292: Nurmagomedov vs. Henderson』でマイケル・ペイジ vs. ゴイチ・ヤマウチのウェルター級マッチを行うことを発表。

 ペイジは昨年8月の『BKFC 27: London』でマイク・ペリーとベアナックルマッチを行い、まさかの判定負けを喫して以来の試合。Bellator出場は昨年5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でローガン・ストーリーとウェルター級暫定王座決定戦を行い判定負けして以来の試合。現在Bellatorウェルター級ランキング2位。

 ヤマウチは昨年8月の『Bellator 284: Gracie vs. Yamauchi』でネイマン・グレイシーに2R KO勝ちして以来の試合で3連勝中。現在Bellatorウェルター級ランキング5位。


 メインカードはウスマン・ヌルマゴメドフ vs. ベンソン・ヘンダーソン、トフィック・ムサエフ vs. アレクサンダー・シャブリーのライト級グランプリ準々決勝、プレリミナリーカードではエリック・ペレス vs. エンリケ・バルゾーラは既報ですが、メインカードにヴァレンティン・モルダフスキー vs. リントン・ヴァッセルのヘビー級マッチ、プレリミナリーの注目カードとしてレアンドロ・イーゴ vs. ジェームス・ギャラガーが発表されています。

 モルダフスキーは昨年8月の『Bellator 284: Gracie vs. Yamauchi』で行われたスティーブ・モウリー戦がアイポークでノーコンテストになって以来の試合。現在Bellatorヘビー級ランキング1位。ヴァッセルは昨年4月の『Bellator 277: McKee vs. Pitbull 2』でティモシー・ジョンソンに1R TKO勝ちして以来の試合で4連勝中。現在Bellatorヘビー級ランキング2位。

 イーゴは昨年6月の『Bellator 282: Mousasi vs. Eblen』でダニー・サバテーロに判定負けして以来の試合。現在Bellatorバンタム級ランキング7位。ギャラガーは2021年11月の『Bellator 270: Queally vs. Pitbull 2』でパッチー・ミックスに3Rギロチンチョークで敗れて以来1年4ヶ月ぶりの試合。現在Bellatorバンタム級ランキング8位。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator289 MMA o ONE   ジャレッド・スコッギンス ダニー・サバテーロ

『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』スプリットデシジョンだった試合のジャッジの採点/主要サイトの採点

ジャッジ 裁かれる判事 [Blu-ray]


 『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』ではスプリットデシジョンだった試合が4試合もあったので、ジャッジの採点と主要サイトの採点を紹介します。


Raufeon Stots defeats Danny Sabatello(MMA Decisions)

 ラウフェオン・ストッツ vs. ダニー・サバテーロのジャッジの採点。Bryan MinerとEric Colonが1,4Rサバテーロ、2,3,5Rストッツで48-47ストッツ勝利。Douglas Crosbyがフルマークでサバテーロで45-50サバテーロ勝利でした。

 主要サイトの採点は48-47ストッツ支持4人、47-48サバテーロ支持2人でした。


Ilara Joanne defeats Denise Kielholtz(MMA Decisions)

 イララ・ジョアンニ vs. デニス・キーホルツのジャッジの採点。Eric Colonがフルマークでキーホルツで27-30キーホルツ勝利。Douglas Crosbyがフルマークでジョアンニで30-27ジョアンニ勝利。Bryan Minerが1,2Rジョアンニ、3Rキーホルツで29-28ジョアンニ勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28ジョアンニ支持1人、28-29キーホルツ支持1人、27-30キーホルツ支持1人でした。


Cris Lencioni defeats Cody Law(MMA Decisions)

 クリス・レンシオーニ vs. コディ・ロウのジャッジの採点。David BruceとBryan Minerがフルマークでレンシオーニで30-27レンシオーニ勝利。Eric Colonが1Rレンシオーニ、2,3Rロウで28-29ロウ勝利でした。

 主要サイトの採点は28-29ロウ支持2人、27-30レンシオーニ支持1人でした。


Cass Bell defeats Jared Scoggins(MMA Decisions)

 キャス・ベル vs. ジャレッド・スコッギンスのジャッジの採点。David BruceとDavid Peabodyが1Rスコッギンス、2,3Rベルで29-28ベル勝利。Michael Murthaが1,3Rスコッギンス、2Rベルで28-29スコッギンス勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28ベル支持3人、28-29スコッギンス支持1人でした。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator289 MMA MMAPLANET o ダニー・サバテーロ ラフェオン・スタッツ

【Bellator289】サバテーロのバックコントロールを凌いで前に出続けたスタッツが王座防衛&GP決勝進出

<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
Def.2-1:48-47.48-47.45-50.
ダニー・サバテーロ(米国)

サウスポーのスタッツが距離を詰める。サークリングするサバテーロが右の前蹴り。スタッツは右ジャブから前蹴りへ。これをキャッチしたサバテーロがこかす。残ったスタッツにニータップで組みついたサバテーロが、ボディロックからバックに回る。今日の会場はケージ際で組んだだけでブーイングが飛ぶのか--。バックコントロールからスタッツに尻もちを着かせたサバテーロが、サイドバックのままグラウンドへ。

スタッツはサバテーロの左腕を取ってクラッチを切ったが、サバテーロがサイドバックをキープする。スタッツはサバテーロの左足を取って前転するも、サバテーロからトップを奪うことはできず。スクランブルに持ち込むスタッツをガブったサバテーロが、そのままトップへ。右足でスイープしたスタッツ、サバテーロはスクランブルからスタッツをケージに押し込む。四つで組み合う両者、サバテーロが押し込んで初回を終えた。

2R、サバテーロが右に回る。スイッチしながら右を伸ばしたサバテーロに対し、プレッシャーをかけるスタッツが右を伸ばした。スイッチ&右ジャブのサバテーロが、右ミドルを打ち込む。スタッツの左前蹴りがサバテーロのボディに突き刺さる。サバテーロが飛び込むと、スプロールしたスタッツ。さらに回るサバテーロにケージを背負わせる。スタッツの左ローがローブローだったとアピールするサバテーロ、しかしレフェリーは試合続行をコール。飛び込み続けるサバテーロが、4度目のチャレンジでスタッツをケージに押し込んだ。

ヒザ蹴りで削りながら、左腕を差し上げて相手を回したサバテーロが、スタッツに背中を着かせる。サバテーロは左足を差し入れてガードするスタッツのバックを狙うが、スタッツがそれを前に振り落とす。しかしサバテーロは立ち上がり、スタッツをケージに押し込みながらバックへ。バックコントロールから相手の体を伸ばしていくも、スタッツが相手の右足を取ってヒザ十字を仕掛けた。これを凌いだサバテーロがバックを奪っていった。

3R、下がって右前蹴りを見せるサバテーロ。スタッツがサークリングする相手を追う。サバテーロの右ミドルに左ストレートを合わせたスタッツ。サバテーロは組みつき、スプロールされるも左腕を差し上げる。しかしヒザを着いた状態のスタッツの顔面に右ヒザを打ち込んでいしまい、注意を与えられた。再開後、距離を詰めていくスタッツ。サバテーロはヨロけながらケージづらいにサークリングする。サバテーロのテイクダウン狙いは、スプロールでかわすスタッツ。スタッツの左ストレートがヒットし、さらに左ハイを見せた。

スタッツの右ジャブに対し、サバテーロは右前蹴りで距離を取ってサークリングする。相手にケージを背負わせたスタッツが、ダブルレッグからアンクルピックでサバテーロに尻もちを着かせた。逃げるサバテーロのバックに回り、首に手を回しながら抑え込むスタッツ。サイドからサバテーロの首を抱え、マウントを狙うも相手に立たれた。スタッツはガブりながらヒザを打ち込む。しかしサバテーロが体勢を入れ替え、バックコントロールに持ち込む。スクランブルに持ちこむスタッツをガブったサバテーロ、スタッツが回り込み、最後は相手にケージを背負わせた。

4R、サバテーロが右ショートを打ち込む。左ジャブから右前蹴り。スタッツは左インローを繰り出した。サバテーロのフェイントに対し、スプロールの態勢に入ってしまったスタッツ。しかし右ジャブで相手をケージに追い詰める。スタッツは遠い距離から飛び込み、立ち上がりながら相手の首を抑え、スタッツが立ち上がる瞬間に押し込んでグラウンドへ。スタッツのスクランブルをスプロールするサバテーロが、アームインギロチンの形を整えてる。そこからバックに回ったサバテーロに対し、スタッツは前転したがトップを奪われた。

再びバックに回ったサバテーロが、ボディロックからパス→バックコントロールに持ち込む。スタッツはフックガードへ。サバテーロはバック狙いだ。スタッツが反転し、トップに回るもサバテーロがスクランブルに持ち込むとスタッツが立ち上がった。スタンドではスタッツの右ジャブがヒット。しかし続く大振りの右フックは届かない。相手にケージを背負わせ、右ジャブを突くスタッツ。しかしダブルレッグはスプロールされてしまう。サバテーロは残り10秒、足を使って相手をかわした。

最終回、スタッツが右ジャブを当てる。サバテーロはインサイドから左ジャブを突くも当たらない。足を使うサバテーロを、スタッツがパンチを振りながら追いかける。サバテーロのダブルレッグをスプロールしたスタッツが、スタンドではサバテーロを負い続ける。鼻から出血が見られるサバテーロ。テイクダウンできず、スタッツのボディへの蹴りで動きが止まった。しかし組みついたサバテーロが、またもバックコントロールへ。

バックのサバテーロに左ヒジを突き刺すスタッツだが、打ち方に対してレフェリーから注意が与えられる。対するサバテーロは頭部から出血が見られる。会場の観客は、この展開にブーイングを浴びせるが、当然ブレイクは掛からない。バックからトップに回ったサバテーロを、バタフライガードから跳ね上げるスタッツ。しかしサバテーロが再びバックコントロールに持ち込んだ。相手の両足を畳み、首に手を回して動きを封じるサバテーロ。反転したスタッツは、組んでくるサバテーロをガブった。立ち上がった両者、ラスト10秒はサバテーロが左フックを当てたあと、両者がパンチを振り合って試合終了のゴングを聞いた。

裁定はスプリットで、1人のジャッジがサバテーロにフルマークを付けるも、2人のジャッジが1ポイント差でスタッツの勝利を支持。スタッツが暫定世界バンタム級王座の防衛に成功するとともに、ワールドGP決勝--ミックス戦に勝ち進んだ。


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【Bellator289】ウィリスがクラッチマーのTDを完封、快勝も気になるケージレスリングのクイック・ブレイク

<ウェルター級/5分3R>
ジャリール・ウィリス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
カイル・クラッチマー(米国)

間合いを取る両者。ウィリスが左ジャブ、クラッチマーは頭の位置を変えてオーバーハンドを繰り出す。カーフを蹴るウィリスは左ジャブを続け右オーバーハンド、そこにクラッチマーが左フックを当てる。クラッチマーの右ハイをかわし、距離をつめたウィリスが左ボディストレートを伸ばす。スイッチしてワンツーからスリーのウィリスが、オーソに戻して右前蹴りから右カーフを蹴る。ウィリスは続いて右を当て、右フックに組みついたクラッチマーがケージに押し込む。

上背で上回るウィリスは右を差してヒザをボディに突き刺し、テイクダウンを許さない。レフェリーが両者を分け、ウィリスがワンツーから左ミドル、さらにワンツーを効かせてミドルキックへ。たまらず組みついたクラッチマーが右エルボー、続くエルボーを押し返され姿勢を乱す。ウィリスが逆にクリンチゲームに持ち込むが、ラスト10秒で離れて左ローを蹴った。

2R、まず右カーフを蹴ったクラッチマーは左ジャブを被弾して下がるとボディも殴られる。前に出直したクラッチマーに対し、ウィリスがタイミングの良いワンツーをヒット。クリンチ戦で左フックを受けても、ウィリスがワンツーで圧をかける。飛び込んで左フックを決めたウィリスは攻勢を続け、クリンチゲームにはレフェリーが意外なほど早いタイミングでブレイクを命じる。

打撃の間合いに戻ると、リードアッパーから右フックと攻勢のウィリスはボディから左ストレートを打ち、クラッチマーの動きが止まる。残り2分、ダブルレッグでケージまでドライブしたクラッチマーだが、クラッチできず自ら離れる。直後のダブルレッグもケージに押し込むにとどまり、インサイドトリップ、ダブルレッグの仕掛けも不発に終わったクラッチマー。またもレフェリーが早々のブレイクを入れ、ウィリスが右から左を当てる。ボディから顔面を殴ったウィリスが初回に続き、この回も取った。

最終回、まず左ミドルを蹴ったウィリスがワンツー、右ボディから左フックを顔面に入れ、さらに右ストレートを打ち込む。カウンターのフックにも、ウィリスの勢いは止まらずクラッチマーが組んでクリンチへ。直ぐに離れると、ダブルレッグをスプロールされたクラッチマーが、すぐに連続でトライ。ケージに押し込み、クラッチを組んで押し込むもレフェリーが両者を分けた。

クラッチマーは左の差し上げテイクダウンを狙うが、ウィリスは腕を一本差して倒れない。このブレイクの早さは仕掛ける方には厳しく、受ける方には余裕を与える。案の定、頭から突っ込んだクラッチマーはかわされて、逆にバックに回られそうになり自らガードを取る状態に。クラッチマーはハーフで左腕を差し、続くキムラ狙いもウィリスが防いで立ち上がり際にヒザを入れていく。

残り1分、組みから離れたウィリスが左の前蹴り、さらにインローを蹴る。クラッチマーは右フックに逆に組まれてケージに押し込まれると、そのままタイムアップを迎えた。終わってみると、打撃の手数と精度、そしてしっかりとポイントをマネージしたウィリスが3-0で快勝──しかし、このブレイクの早さは、メインカードのマゴメド・マゴメドフ✖パッチー・ミックス、ラフェオン・スタッツ✖ダニー・サバテーロという2試合に少なからず影響を与えそうだ。


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