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BELLATOR o PFL RIZIN アダム・ピコロッティ ソロモン・レンフロ

PFL2024#8:第8試合・ガジ・ラバダノフ vs. マイケル・デュフォート

ライト級トーナメント準決勝。

元BellatorラバダノフはBellatorでは4戦全勝だったが、タイトル戦線に到達するまえにBellatorがPFLに買収されたため、トップ選手との対戦経験はない。RIZINとの対抗戦で日本で試合をして武田に勝利したことでもおなじみ。リーグ戦はソロモン・レンフロ、エルヴィン・エスピノーザのPFL勢に連続判定勝ち。フィニッシュ勝利がなかったことでポイントは6点どまりとなり、他の選手の結果によっては決勝進出が危ぶまれたが、3位での決勝進出となった。31歳。

カナダのデュフォートは今年がPFLリーグ戦初出場。初戦でBellatorフェザー級4位のマッズ・バーネルに2Rギロチンで勝利し、その時点でリーグトップとなったが、2戦目には元Bellatorのベテランでランク外のアダム・ピコロッティにスプリット判定負け。初戦の貯金だけで4位での勝ち上がりとなった。30歳。

距離を取りお互い間合いの外で牽制。ジャブ。ワンツーを入れたデュフォート。ジャブから右オーバーハンドを入れる。前蹴りを入れたデュフォートだがラバダノフワンツー。タックルを狙ったデュフォートだが、ラバダノフがジャブで近づかせない。右オーバーハンドを入れるデュフォート。ラバダノフのパンチに合わせてタックルに入るデュフォートだが切られる。逆にラバダノフがタックル。テイクダウン。両足を束ねる。デュフォート下からダースチョークの体勢だがラバダノフが外して上から押さえ込みつつパンチを入れる。下から蹴って放したデュフォート。ラバダノフ離れずパウンド。ゴング。

1Rラバダノフ。

2R。ジャブからボディを入れるデュフォート。右オーバーハンド。ラバダノフが左右のフックを打ち込む。ラバダノフがパンチで出る。デュフォートシングルレッグ。ケージでこらえたラバダノフがすぐに離れる。直後にまたタックルに入るデュフォートだが切ったラバダノフ。ラバダノフが飛び込んで左フックビッグヒット!仰向けにダウンしたデュフォートにパウンド!顔面に連打が入りKO!

決勝はプリマス vs. ラバダノフの元Bellator対決に。

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AJ・マッキー BELLATOR o PFL UFC ウスマン・ヌルマゴメドフ ジェレミー・スティーブンス ソロモン・レンフロ

PFL2024#8:第7試合・ブレント・プリマス vs. クレイ・コラード

ライト級トーナメント準決勝。

元Bellator王者プリマス。2017年に無敗のままチャンドラーの王座に挑戦し、チャンドラーが開始早々に足を負傷してTKO勝ち。しかしダイレクトリマッチでは判定負けで王座から陥落。昨年のライト級GPは落選となったが、シドニーアウトローの欠場により代役で出場を果たすと、一回戦でマンスール・ベルナウイに判定勝ち。準決勝はライト級王者ウスマン・ヌルマゴメドフとの対戦で、ほぼ見せ場なく判定負けとなったが、試合後にウスマンがドラッグテスト失格によりノーコンテストに。PFLに買収された後、GPはそのまま続報がなく自然消滅状態となっているが、本来ならプリマスもまだトーナメントからは敗退していない。リーグ戦は初戦で昨年のベスト4ブルーノ・ミランダにチョークで一本勝ち。準決勝も同じく昨年ベスト4のソロモン・レンフロに3Rチョークで連続フィニッシュ勝利。1位通過を果たしている。39歳。

コラードは2021年のPFL初戦はアンソニー・ペティス、2022年はジェレミー・スティーブンス、昨年はシェイン・バーゴスと、元UFCのトップ選手相手に勝利しているが、PFLでは昨年の決勝進出が最高成績で、まだ優勝には届いていない。今年のBellatorとの対抗戦ではAJ・マッキーにギロチン→三角で秒殺一本負けしたが、リーグ初戦では元Bellator王者パトリッキー・フレイレから2RKO勝ちでまたもビッグネーム食いに成功。が、2戦目は元Bellatorフェザー級ランカーのマッズ・バーネルに、地元で入れ込みすぎて攻め疲れで判定負けした。31歳。

ワンツーを打ち込むコラードプリマスのパンチをスウェーでかわすが、プリマスタックルへ。シングルレッグ。ケージでこらえるコラード。ボディロックに切り替えたプリマス。テイクダウン。立とうとするコラードからバックマウント。尻を上げて前に落とそうとするコラードだが、プリマスは落ちずにバックから殴る。バックの体勢のまま残り1分。手打ちのパンチしか打てないプリマスだが、ディフェンスしているだけのコラードはこのままだとラウンドを落とす。残り10秒で膝を着いたコラード。バックから殴るプリマス。ゴング。

1Rプリマス

2R。パンチで出るコラード。右がヒット。プリマスタックルへ。またケージ際でボディロックに。外掛けテイクダウン。ガードを取るコラード。パスしたプリマス。また背中を向けたコラードからバックマウント。背負って立ったコラードだが、プリマスバックマウントをキープし殴る。コラードまた前に落とそうとするが、プリマスしっかりとバックキープ。膝を着いたコラード。パウンドを入れるプリマス。左右のパンチ連打。強いパンチではないが、ちょっと打たれすぎているコラード。腕を掴んで前に落とそうとするコラードだが落ちないプリマス。チョークに入るが時間がない。ゴング。

2Rプリマス。10-8あってもおかしくない。いずれにしてもフィニッシュが必要なコラード。しかし消耗している。

2R。パンチで出るコラードプリマスタックル。切ったコラードコラードがパンチで出て飛び膝。が、キャッチされテイクダウンを許した。スクランブルで逃れようとするコラード。反転して立ったが、プリマスはケージに押し込んでダブルレッグ。コラードのバックに回る。コラード立ってスイッチで正対しようとしたが、プリマスまた背中に乗ってバックマウント。しかしコラード今度は下に落とした。コラードパウンド。ボディ踏みつけ。離れて立たせたコラードプリマスちょっと疲れたか。コラードノーガードで出る。ワンツー。しかしコラードも疲れがある。バックブロー。かわされて組み付かれる。プリマスまたボディロック。脇をくぐってスタンドバックからテイクダウンしたプリマス。四の字バック。残り1分。仰向けで時間が過ぎる。コラード脱出できないまま、苦し紛れに背中のプリマスにパンチを入れる。タイムアップ。

30-27×2、30-26の3-0でプリマス勝利。

プリマス、Bellatorの100万ドルGPはどうなったか分からないままだが、PFLで賞金100万ドルに王手。

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45 AB BELLATOR o PFL ROAD FC ガジ・ラバダノフ キック ソロモン・レンフロ

PFL2024#5:第10試合・パトリッキー・ピットブル vs. ブルーノ・ミランダ

ライト級。パトリッキー0点・9位、ミランダ0点・8位。

ライト級はPFL優勝者もBellator王者も出場しておらず、前王者のパトリッキーが一番のビッグネームだったが、初戦のコラード戦はオッズでアンダードッグ、試合も2RKO負けした。昨年のライト級GPは一回戦でサトシ・ソウザにKO勝ちしたが、準決勝でアレクサンダー・シャブリーに判定負け。38歳。

ブラジルのミランダキック出身のストライカー。打撃は強いがグラウンドに穴がある。韓国のROAD FCを主戦場としていたが、2022年のPFLチャレンジャーシリーズに出場。昨年から本戦に出場すると、予選は2連勝で決勝トーナメント進出。しかし準決勝では優勝したオリバー・オウヴィン・メルシェに2Rでパウンドアウト負けした。初戦は元Bellator王者のブレント・プリマスと対戦し、テイクダウンを奪われ攻められる展開で、2Rチョークで一本負けした。34歳。

右で飛び込んだパトリッキー。しかしミランダのパンチももらった。一瞬効いたパトリッキーだがなおもパンチで出る。ミランダの顔面を捕らえた。ちょっと落ち着いた両者。また右で飛び込んだパトリッキー。ミランダがローを放つとタックル。テイクダウン!ハーフから首を抱えてギロチン。外れたがマウント。ミランダケージを蹴って回転したがバックマウント。ケージを使って立つミランダ。立ち際に膝を入れて離れたパトリッキー。ミランダが左右のフックを打ち込む。パトリッキーはアッパー。ミランダのボディに右を合わせたパトリッキー。残り1分。両者出ていかない。ゴング。

1Rパトリッキー。

2R。ミランダワンツー。ブロックしたパトリッキー。パトリッキー飛び膝。かわしたミランダ。カーフを蹴ったパトリッキー。ミランダもロー。両者ちょっと様子見。パトリッキーの蹴りをキャッチしてスリップしたパトリッキーの立ち際にパンチを入れたミランダ。パトリッキーは待ちの態勢。左右のフックを入れたミランダ。パトリッキーの蹴りにワンツーを合わせる。ミランダの蹴りにパンチを合わせたパトリッキー。スリップ気味に倒れたミランダ。すぐ立った。ミランダパンチで出る。ワンツーからアッパー。ケージを背負うパトリッキーに左右のパンチのラッシュ!顔面にもらっているパトリッキー。打ち返したパトリッキーだがさらにミランダがラッシュ。ゴング。

2Rミランダ。パトリッキー消耗したか。

3R。開始直後のパトリッキーのローがローブローに。再開。ミドルを入れるミランダにパンチを返したパトリッキー。パトリッキーのバックブローはブロックされる。詰めたパトリッキーがガードを固めるとボディを打ち込むミランダ。ワンツーを入れたパトリッキー。ミランダの左をもらってぐらついたパトリッキー。ケージを背負った。ミランダまた左右のラッシュ!さらにヒザを放ったが、キャッチしてテイクダウンしたパトリッキー。ハーフで押さえ込んだ。ミランダも下からホールディング。パトリッキー足を抜いてマウント。半身になるミランダ。ハーフに戻した。残り1分半。脇腹を殴るパトリッキーだがレフェリーブレイク。ミランダすぐ出てパンチを打ち込む。タックルに行くが切られたパトリッキー。すぐに立てないパトリッキー。相当消耗している。またタックル。切られた。パトリッキー下がる。パンチを打ち込まれタックルに行くがまた切られた。タイムアップ。

会場の標高が高く、スタミナ切れしやすいという要因もあったようだが、終盤完全にガス欠してしまったパトリッキー。

判定29-28ミランダ、29-28パトリッキー、29-28ミランダ。スプリットでミランダ勝利。

  1. (B)ブレント・プリマス・9点👑
  2. (B)ガジ・ラバダノフ・6点👑
  3. (P)マイケル・デュフォート・5点👑
  4. (P)*クレイ・コラード・5点
  5. (P)エルヴィン・エスピノーザ・4点 E
  6. (B)アダム・ピッコロッティ・3点 E
  7. (P)ブルーノ・ミランダ・3点 E
  8. (B)パトリッキー・ピットブル・0点 E
  9. (B)*マッズ・バーネル・0点
  10. (P)ソロモン・レンフロ・-1点 E

元Bellator王者パトリッキーのPFLは、まさかの1点も獲得できずに敗退。

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#05 ソロモン・レンフロ ブレント・プリマス

【PFL2024#05】プリマスが3RにRNCを極めてレンフロに一本勝ち!合計9Pでプレーオフ進出を決める

<ライト級/5分3R>
ブレント・プリマス(米国)
Def.3R3分21秒 by RNC
ソロモン・レンフロ(米国)

プリマスが右ロー、レンフロがそこに右ストレートを伸ばす。この右ストレートでスリップしたプリマスだが、すぐに立ち上がる。パンチで前に出るレンフロはプリマスにケージを背負わせて左のショートフックを効かせ、一気にパンチを連打。プリマスも何とか凌いで態勢を立て直す。

構わずパンチで前に出るレンフロだが、プリマスが右ストレートを突き刺すと、これでレンフロがダウン。プリマスはマウントパンチからバックへ回り、RNCを狙いながらパンチを入れる。レンフロも身体を起こしてプリマスをバックから振り落とし、トップを取って鉄槌を連打した。

2R、ここも打撃のプレッシャーをかけるのはレンフロ。プリマスは右ストレートから飛び込む。レンフロは細かくジャブを当て、プリマスの左ハイに左を合わせる。プリマスも1Rにダウンを奪った右ストレートを当てるが、レンフロが右アッパーと突き刺すような左ジャブ。

これでプリマスの動きが止まる。プリマスも距離を詰めて組みに行くがテイクダウンまでは奪えない。レンフロはジャブを当てて前進し、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。プリマスはラバーガードからの展開を狙う。

3R、プリマスがジャブからの左ハイ、右ストレート・右フックを狙う。レンフロは左を細かく当てるが、プリマスが左右のフックをヒットさせる。プリマスはジャブとワンツーで前進。レンフロはジャブ、プリマスは右ストレートから返しの左フック。

飛び込むプリマスに対し、下がりながらパンチを合わせるレンフロ。プリマスは右ストレートから左フック、これでレンフロが後方に倒れ、プリマスが一気にバックへ。最後はRNCを極め、一本勝ちで4Pを獲得。合計9Pまで得点を伸ばしたプリマスがプレーオフ進出を決めた。また先ほどの試合で合計6Pとなったラバダノフもプレーオフ進出となった。


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45 AB BELLATOR o PFL RIZIN ウスマン・ヌルマゴメドフ ガジ・ラバダノフ ソロモン・レンフロ

PFL2024#5:第6試合・ブレント・プリマス vs. ソロモン・レンフロ

ライト級。プリマス5点・3位、レンフロは計量で体重オーバーし-1点・10位。

元Bellator王者のプリマス。タイトルを獲得したチャンドラー戦はチャンドラーの足首の負傷でによるアクシデント的な勝利で、ダイレクトリマッチで判定負けし王座から陥落。昨年のBellatorライト級GPでは、一回戦で先日矢地に勝ったマンスール・ベルナウイい判定勝ち。準決勝では王者のウスマン・ヌルマゴメドフと対戦し、完封されて判定負け。後にヌルマゴに禁止薬物が検出され、試合はノーコンテストに変更。準決勝の扱いがどうなるのかが不明なまま、ライト級GPはそのまま立ち消えとなった。リーグ初戦はストライカーのブルーノ・ミランダにテイクダウンで攻める展開から、2Rにチョークで一本勝ちした。今回のライト級最年長の39歳。

レンフロは昨年のPFLには欠場選手の代役としてリーグ2戦目から出場。2RKO勝ちすると、決勝進出者の欠場もあり、繰り上げで決勝トーナメント進出したが、準決勝で優勝したマゴメドケリモフに判定負け。今年の初戦はRIZINとの対抗戦で武田に勝っているガジ・ラバダノフ戦で、1,2Rはラバダノフのテイクダウン狙いを凌いでいたが、3Rにテイクダウンされバックからチョークを狙われ判定負け。27歳。

レンフロは減点があり、1Rフィニッシュ勝利して5点になったとしても、同点の場合減点がある方が下位となるため、すでに勝ち上がりはない。

両者オーソドックス。レンフロがパンチで出る。ヒットしスリップ気味に倒れたプリマス。立ったがレンフロがプレスしている。左がヒットしまたダウン!効いてる!さらに連打を入れたレンフロ。組もうとするプリマスを引き剥がした。レンフロの右がヒット。しかしプリマスの飛び込んでの右がヒットしレンフロダウン!プリマス一気にマウント!亀になったレンフロにバックマウントからチョーク。放してパウンドを打ち込むとまたチョークを狙っていく。残り20秒でクラッチを外して三角を狙ったプリマスだが、外れて下に。レンフロ上から鉄槌。顔面にヒットしている。ゴング。

1R両者打撃を効かせた場面があったが、プリマスのラウンドか。

2R。ジャブを入れるレンフロ。レンフロが飛び込んでワンツーを入れるが、レンフロもパンチを返した。ジャブのダブルをヒットさせたレンフロ。プリマスの左ハイにもジャブを合わせた。また右で飛び込んだプリマスだが、レンフロボディを打ち込み離れる。また右をヒットさせたプリマスだがレンフロ出てきた。右がヒット。さらに左が入りぐらついたプリマス。ノーモーションの右がヒットするプリマス。そのまま組み付いてケージに押し込むが、レンフロ引き剥がした。ジャブからワンツーを入れるレンフロ。残り1分。また右で飛び込んだプリマス。残り50秒でレンフロタックル。意表を突かれて下になったプリマスだが、すぐにラバーガード。外れたが時間がなく、レンフロが上で密着したままゴング。

2Rレンフロ。

3R。パンチから左ハイにつなげたプリマス。ワンツー。また右を打ち込む。プリマスはジャブのダブルから右。両者ケージ中央で足を止めて大振りパンチの打ち合い。両者パンチがヒットしている。お互い動きが落ちた。プリマス飛び込んで右!ヒットし下がったレンフロ。詰めてきたプリマスにタックルに入るが潰された。バックに回ったプリマス。チョーク!パームトゥパームで絞める。喉元に入りタップアウト!

  1. (B)ブレント・プリマス・9点👑
  2. (B)ガジ・ラバダノフ・6点👑
  3. (P)マイケル・デュフォート・5点
  4. (P)*クレイ・コラード・5点
  5. (P)エルヴィン・エスピノーザ・4点 E
  6. (B)アダム・ピッコロッティ・3点 E
  7. (P)*ブルーノ・ミランダ・0点
  8. (B)*パトリッキー・ピットブル・0点
  9. (B)*マッズ・バーネル・0点
  10. (P)ソロモン・レンフロ・-1点

プリマスとラバダノフのベスト4以上が確定。

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45 AB MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#05   アダム・ピコロッティ アレックス・ポリッジ アンソニー・ロメロ アントニオ・カルロス・ジュニオール インパ・カサンガネイ エルヴィン・エスピノーザ カール・アルベクツソン ガジ・ラバダノフ クレイ・コラード サディボウ・シ シモン・ビヨン ジョシュ・シルヴェイラ セルヒオ・コッシオ ソルト ソロモン・レンフロ トム・ブリーズ ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ パトリッキー・フレイレ ブルーノ・ミランダ ブレント・プリマス マス・ブーネル ミカエル・デュフォー ロブ・ウィルキンソン

【PFL2024#05】計量終了 とにかく殴り勝つしかないパトリッキー×ミランダ。非情なLH級1位×2位対決

【写真】これがPFL、100万ドルに向けたの戦いだ(C)PFL

21 日(金・現地時間)にユタ州ソルトレイクシティのハンツマンセンターで開催されるPFL2024#05の計量が、20日(木・同)に行われた。2024年第5戦はライト級とライトヘビー級のレギュラーシーズン最終戦となる。
Text by Manabu Takashima

初戦を終えてライト級の上位4選手=プレイオフ進出圏内はミカエル・デュフォー、クレイ・コラード、そしてエルヴィン・エスピノーザの4名だ。


とはいえデュフォーとコラード、そしてプリマスが5P獲得で、エスピノーザは4P、もう1人勝ち星を手にしているガジ・ラバダノフは3Pで、この両者が今大会で潰し合う。

デュフォーは7位のアダム・ピコロッティと、コラードは10位のマス・ブーネルと戦うわけでは、彼としては何としてもクイックシックスを狙う相手に3Pを手にできれば、プレーオフ進出が見えてくるので、敢えてフィニッシュを狙う必要がないファイト故にさらなるポイントの獲得もなるかもしれない。

ソロモン・レンフロと対戦するピコロッティも同様だが、レンフロが計量失敗で-1Pが確定しており、この時点でプレーオフ進出は他の試合でドローが続くという奇跡が起こらなければ絶望的となっている。

そのなかで注目なのは初戦で2R TKO負けした者同士、パトリッキー・フレイレとブルーノ・ミランダの一戦となる。上位陣の敗北があること前提で、両者揃って必要なのはクイック6だ。そして、それが可能なファイトスタイルの持ち主同士の対戦で、さらにいえば前戦からのインターバルは70日しかない。

特にパトリッキーはダメージの蓄積が心配されるからこそ、ピットブルらしくGo for Brokeファイトを展開するに違いない。しかもライト級全5試合中、後ろから2番目にこのカードは組まれている。つまりそれまでの状況だけでなく、クレイ・コラードが2Rまで敗れる可能性に賭けてパトリッキーとミランダは、KO狙いの殴り合いを展開することになる。

ライトヘビー級は初戦が全て初回決着、つまり上位5選手が6Pで、下位5選手が0Pという優劣なハッキリした状況下にある。

それなのに1位ロブ・ウィルキンソンと2位のジョシュ・シルヴェイラが潰し合うという──非情なまでのカードが切られた。この理不尽さこそ、PFLの妙といえる。

■視聴方法(予定)
6月22日(土)
午前5時45分~U-NEXT

■ PFL2024#05計量結果

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード: 155.8ポンド(70.66キロ)
マス・ブーネル: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 204.8ポンド(92.89キロ)
ヤコブ・ネドー: 206ポンド(93.44キロ)

<ライト級/5分3R>
パトリッキー・フレイレ: 155ポンド(70.31キロ)
ブルーノ・ミランダ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 204.8ポンド(92.89キロ)
ジョシュ・シルヴェイラ: 206ポンド(93.44キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ: 205ポンド(92.99キロ)
シモン・ビヨン: 203.8ポンド(92.44キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール: 205.6ポンド(93.25キロ)
アレックス・ポリッジ: 203.4ポンド(92.26キロ)

<ライト級/5分3R>
ブレント・プリマス: 155.8ポンド(70.66キロ)
ソロモン・レンフロ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
サディボウ・シ: 205.2ポンド(93.07キロ)
トム・ブリーズ: 206ポンド(93.44キロ)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ: 156ポンド(70.76キロ)
エルヴィン・エスピノーザ: 155.8ポンド(70.66キロ))

<ライト級/5分3R>
ミカエル・デュフォー: 156ポンド(70.76キロ)
アダム・ピコロッティ: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ロメロ: 155.8ポンド(70.66キロ)
セルヒオ・コッシオ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンドリュー・サンチェス: 204.8ポンド(92.89キロ)
カール・アルベクツソン: 205.2ポンド(93.07キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ザーカー(メキシコ)
ジュリアン・ルイス(米国)

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45 AB BELLATOR o PFL RIZIN UFC インパ・カサンガネイ ガジ・ラバダノフ シモン・ビヨン ジョシュ・シルヴェイラ ソロモン・レンフロ トム・ブリーズ

PFL2024#5:オッズ/予想と展望

ライト級

(P)クレイ・コラード 5点・2位 1.37
(B)マッズ・バーネル 0点・10位 3.20
(B)パトリッキー・ピットブル 0点・9位 1.91
(P)ブルーノ・ミラン0点・8位 1.91
(B)ブレント・プリマス 5点・3位 1.57
(P)ソロモン・レンフロ 0点・6位 2.45
(B)ガジ・ラバダノフ 3点・5位 1.34
(P)エルヴィン・エスピノーザ 4点・4位 3.40
(B)アダム・ピッコロッティ 0点・7位 2.05
(P)マイケル・デュフォー5点・1位 1.56

混戦のライト級。昨年準優勝で、初戦で元Bellator王者パトリッキーを下したコラードは、元Bellatorフェザー級4位のバーネルとの対戦。PFL参戦で階級を上げたバーネルだが、初戦では体格差があり、コラードの勝利は固いか。

パトリッキーの2戦目は初戦で敗れているストライカーのミランダとの対戦だが、オッズはまさかのイーブン。年齢的に打たれ弱くなっているとみなされているか。昨年のベスト4とはいえ、実績では大きな開きがあるが。ミランダも初戦敗れて0点のため、クイックシックス狙いで序盤から倒しに来ると思われる。

影の優勝候補・ラバダノフは唯一初戦勝った者同士の潰し合いに。しかし初戦は判定勝ち3点のみの5位で、もし2戦目も判定勝ちだと6点止まりとなり、得点状況によっては予選敗退の可能性もある。試合順も前の方なので、フィニッシュを狙いに行くことが必要。

ライトヘビー級

(P)インパ・カサンガネイ 6点・4位 1.29
(P)ヤコブ・ネドー 0点・8位 3.70
(P)ロバート・ウィルキンソン 6点・1位 1.33
(P)ジョシュ・シルヴェイラ 6点・2位 3.45
(B)ドヴェルジャン・ヤクシムラドフ 6点・3位 1.34
(B)シモン・ビヨン 0点・6位 3.40
(P)アントニオ・カーロスJr. 6点・5位 1.29
(B)アレックス・ポリッツィ 0点・7位 3.75
(P)サディブー・シー 0点・9位 1.52
(P)トム・ブリーズ 0点・10位 2.60

ライトヘビー級は全試合が1R決着で、カーロスJr.は1Rフィニッシュにも関わらず、タイム差で5位に。

2022年に優勝し100万ドルを獲得したウィルキンソンと、昨年準優勝のシルヴェイラが1位と2位で潰し合い。この2人に敗れている昨年のウェルター級優勝サディブー・シーとトム・ブリーズが0点同士の直接対決に。

初戦勝った5人と負けた5人では差があり、この階級は順当に初戦勝ったカサンガネイ・ヤクシムラドフ・カーロスJr.の3人と、ウィルキンソン vs. シルヴェイラの勝者4人で決まりそう。

ワンマッチ

アンソニー・ロメロ 1.56
セルジオ・カシオ 2.50
カール・アルブレックソン 1.46
アンドリュー・サンチェス 2.80
ブラヒアン・ザーカー 1.20
ジュリアン・ルイズ 4.80

リザーブマッチ的なワンマッチで、RIZINでワジム・ネムコフを破っているアルブレックソンが出場。Bellatorではランカーに敗れて2勝3敗。

第1試合開始は22日土曜日の朝6時から。なお、同日の25時からはUFCサウジアラビア大会とBellatorダブリン大会が同時開催される。速報します。

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#02 ガジ・ラバダノフ ソロモン・レンフロ ボクシング

【PFL2024#02】最終回にバックマウントを奪ったラバダノフが、レンフロに判定勝ちで3pをゲット

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
ソロモン・レンフロ(米国)

ラバダノフが高くガードを上げて距離を詰める。相手よりも重心を低く構えたレンフロが、中に入ってくるラバダノフに右ストレートから左ストレートを合わせた。左ジャブを突きながら距離を詰めたレンフロが右を見せる。ラバダノフは右ローを当てて下がった。レンフロのワンツーをかわしてラバダノフがダブルレッグで入るも、これはレンフロが離れた。ラバダノフが体を起こすとレンフロの右が飛んでくる。

ケージを背負わされたラバダノフがステップで中央に戻ると、ダブルレッグで飛び込んだ。バックに回られたレンフロは正対してラバダノフを突き放し、試合をスタンドに戻す。ラバダノフはパンチから右カーフにっ繋げる。さらに左ボディストレートへ。そのまま左ジャブを突いて、レンフロのニータップをかわして初回を終えた。

2R、左の差し合いからレンフロが左フックを当てると、ラバダノフがダブルレッグで組む。これはレンフロが切ったが、再度ラバダノフがアタックしてくる。これもレンフロがカットするも、ラバダノフの右カーフ、上下の打ち分けを受けてしまう。さらに左ジャブで下がらせ、右オーバーハンドを当ててから組みつくラバダノフ。首相撲からヒザを突き上げると、レンフロもヒザを返す。

距離が近くなると、ニータップを切られたレンフロがダーティボクシングへ。ラバダノフも首相撲からヒザを返す。離れるとラバダノフは右目頭から出血が見られる。ラバダノフが飛び込んだがレンフロの右オーバーフックが強い。ラバダノフの右ストレート、左フックをかわしたレンフロは完全にラバダノフの組みを見切ったか。ラバダノフの左ミドルをブロックしたレンフロがダブルレッグを狙うも、ここはラバダノフがカットしてケージに押し込んでいった。

最終回、ラバダノフがパンチを上下に打ち分ける。さらに左ジャブを突くと、レンフロも左ジャブの連打を繰り出す。ラバダノフの左ミドルをブロックしたレンフロがパンチを返した。するとラバダノフがダブルレッグで飛び込み、ケージ際でクリーンテイクダウンを奪った。パスしたラバダノフがバックへ。左足を差し入れ、パンチで削りながら右足も入れてバックマウントからレンフロの体を伸ばす。

仰向けになったレンフロを四の字フックで固めたラバダノフは、削りながら左腕を首に回していく。レンフロが顔をラバダノフに向けて何か言っているようにも見える。体を右側にずらし、腕十字のチャンスもうかがうラバダノフは、最後にRNCで絞め上げるが試合終了のゴングが鳴った。

試合終了後、ラバダノフがレンフロに近づき互いが額を着け合う状態に。そしてラバダノフがレンフロのアゴを押し上げると、周囲が割って入った。判定はジャッジ3者とも29-28でラバダノフに。勝利したラバダノフはレンフロに握手を求めたが拒否された。


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【PFL2024#02】ミランダ戦へ。グレイシー柔術♡ブレント・プリマス「100万ドルTの第2ラウンドだ」

【写真】本計量とセレモニアル。試合の時はさらに大きくなっていることが予想されるプリマスだ (C)PFL

12日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルでPFL2024#02が開催され、ライト級シーズン初戦でブレント・プリマスがブルーノ・ミランダと対戦する。
Text by Manabu Takashima

プリマスはBellatorライト級ワールドGP準決勝で、王者ウスマン・ヌルマゴメドフにフルマークの判定負けも、ウスマンがドラックテストで陽性となり試合結果はノーコンテストに。しかし、再戦の準備は進められず5月に王者はBellator Champion Seriesで、決勝進出を決めていたアレクサンデル・シャブリーと防衛戦を行うこと決まった。ノーコンテストで100万ドルの獲得の機会を失したプリマスは、PFL参戦で100万ドル獲得へ2度目のチャンスを手にした。そんなラバーガードの印象が強いプリマスに初インタビュー。するとラバーガード使いはグレイシー信者だったことが分かった。

なお11日(木・同)に計量が行われ、ライト級シーズンに出場予定だったジェイジェイ・ウィルソンは理由の説明はなく対戦カードから名前がなくなり、補欠戦出場予定だったエルヴィン・エスピノーザが、アダム・ピコロッティと戦うことが決まっている。


──今週末、PFL2024シーズン初戦でブルーノ・ミランダとPFL初陣を戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は9日に行われた)。

「Bellatorでキャリアの殆どを戦ってきたから、PFLのファイターと戦うことがとても楽しみなんだ。そしてタイ在住で、パワフルなムエタイの使い手であるブルーノ・ミランダと戦うことができる。大変な試合になるだろうけど、準備はできているよ」

──PFLはシーズンフォーマットとエルボー禁止のルールについては、どのように思っていますか。

「クレイジーだ。僕はずっとエルボーを使い続けてきた。エルボーを使わずグラウンドで戦った覚えがない。エルボー無しで戦うのは、本当にタフなことだよ。シーズン制については全ファイターが2試合は保障されていて、短期間でポイント争いをする。ここは楽しみだ。戦略から何からこれまでとは変わってくるんだけど、新しいことにチャレンジするのはエキサイティングだよ。

Bellatorの時は勝つか、負けるかだけだった。100万ドルを手にするために、初回でフィニッシュを狙いたいところだけど、だからこそスマートに戦う必要がある。焦って戦い、ガスアウトしてはしょうがないからね。PFLでは本当にスマートに戦わないといけない。6週間後に試合があるのだから、ケガをしないようにしないといけないし。だからエルボーが禁止なわけで。もちろん勝利は絶対だけど、6Pや5Pを手にできると有利になる。そこは戦い自体がBellatorの時とは変わって来るよね」

──ブレントはMMAでも柔術を武器に戦っていますか、ベースとなる格闘技は柔術だったのでしょうか。

「僕は13歳で家を飛び出し、とんでもない生活をしていた。毎週のようにストリートファイトをして、問題だらけだった。そんな生活を送っている時に、知り合いからストリートで戦うならケージのなかで戦って金を稼がないかって持ち掛けられたんだ。そして柔術ジムに向かった。まぁ、柔術なんてやっているヤツは皆、ぶちのめせると思っていたんだ。そうしたら自分より年下のガキだったり、体の小さな連中に首を絞められ、腕を極められ散々な目にあった。あっと言う間にボコボコにされたんだ(笑)。

あの時、『俺の方が体はデキているし、運動神経もある。このテクニックがあれば……』って思い、それから柔術漬けの人生に変わった。もうバカなことはやめて、パーティーも行かなくなった。毎日、懸命に練習をすると3週間で青帯を貰えた。柔術に出会っていなければBellator世界ライト級チャンピオンになれなかったに違ない。バカをやり続けて、きっと刑務所に行っていただろう。グレイシー一族から始まった柔術の歴史から、何から何まで柔術に夢中になれて良かった。ヒクソン・グレイシーのドキュメンタリー「チョーク」は何度も見返した(笑)。ヒクソン・グレイシーとグレイシー柔術への想いは膨らみ続けたよ。だから今、僕はここにいることができる」

──柔術でのマスターは、誰だったのでしょうか。

「僕はメガトン・ディアスから、黒帯を巻いてもらった」

──メガトンはいわばヒクソン系といっても良いウマイタの出身です。ただアリゾナにジムを持っていて、ブレントはオレゴン州が拠点ですよね。

「オレゴン州ユージーンにあるメガトン系のジムで6年間柔術を続けて、茶帯になったけど通っていた道場には黒帯がいなかった。メガトンがユージーンでセミナーを開き、もっと彼の指導を受けたくなったんだ。そしてアリゾナに行き、メガトンとトレーニングをして1週間後に黒帯を与えられた。メガトンのようなレジェンドから黒帯を貰えたことを本当に光栄に思っている。

ただ僕がいたジムは完全に柔術の道場だったから、MMAを始めていた僕はムエタイやレスリング、MMAのトレーニングができて、柔術も続けられるスクールに移ることに決めた。ファビアーノ・(ペガレヴィ)シャウナーの下でトレーニングを始め、今では黒帯3段になった」

──あれだけ見事なラバーガードを駆使するので、10thPlanet系の柔術を習っていたのかと思っていました。

「とにかく柔術が好きすぎて、あらゆるインストラクション動画をチェックし、YouTubeも四六時中チェックしている。そしてセミナーを受けまくってきた。セミナーに出ると、必ず一つのテクニックを持ち帰って、応用するようにしている。だからラバーガードはエディ・ブラボーのセミナーに出て修得したんだ。ただ10thPlanetの技術に拘っているわけじゃない。グレイシー・ウマイタ、グレイシー・バッハ系列の道場で学んだ全ての柔術技術を駆使して戦う。

そのうえで股関節が柔軟だから、ラバーガードは僕の柔術ゲームを一歩先に進めてくれた。でも10thPlanetファイターではなくて、僕の柔術はグレイシーだ。いかなる柔術の動きも、僕のゲームに組み込まれている。そしてラバーガードは、相手のパンチを余り受けないでコントロールできるポジションだから、MMAでも多用できるのさ」

──ただ下になると、ジャッジの支持を得られないのが通例です。

「それでもガードは大切だ。僕はトップもボトムもどちらでも戦える。MMAではトップにいる方が良いだろう。同時にガードで相手をコントロールしてスイープもできるし、サブミッションで腕や肩を痛める攻撃も持っている。100パーセント、自分のガードワークに自信を持っている。ブルーノを相手に、それを証明するよ。

ただ僕のムエタイもソー・ナイスだ。ずっとムエタイの練習をして来たし、立ち技でKOして皆を驚かせることだってできる。柔術は僕の血だけど、立ち技で皆に喜んでもらえる試合だってやってみせるよ。

僕はMMAファイターだ。ブルーノを傷めつけてノックアウトできるし、RNCで落とすこともできる。ラバーガードでも駆使するし、信じられないぐらい素早いバック奪取も披露したい。KOだろうが、サブミットだろうがフィニッシュする」

──Bellatorライト級ワールドGPは準決勝で敗れ、その後NCになったもののGP自体が未完に終わりそうです。そのなかでPFLで100万ドルをゲットするセカンドチャンスを手にしました。

「その通りだ。ただウスマンとGPで戦い、フラストレーションが溜まっているままだ。ウスマンともう一度戦って、決着をつけるつもりだった。でも、それが有耶無耶になってヤツはベルトを持ったままで、防衛戦をアレクサンデル・シャブリーを相手に戦う。どういう政治力が働いたのか、どうせ従弟の巨大なパワーがモノをいったんだろう。そんななかPFLでまた100万ドルを賭けて戦うことができる。これは僕にとって100万ドル争奪トーナメントの第2ラウンドなんだよ」

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#02計量結果

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 204.8ポンド(92.89キロ)
アレックス・ポリッジ: 204ポンド(92.53キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 205.8ポンド(93.34キロ)
トム・ブリーズ: 205.2ポンド(93.07キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード: 155.6ポンド(70.57キロ)
パトリッキー・フレイレ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ライト級/5分3R>
マス・ブーネル: 156ポンド(70.76キロ)
ミカエル・デュフォー: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サディボウ・シ: 205ポンド(92.99キロ)
ジョシュ・シルヴェイラ: 205.4ポンド(93.16キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール: 205.4ポンド(93.16キロ)
シモン・ビヨン: 205.4ポンド(93.16キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ: 205.8ポンド(93.34キロ)
ヤコブ・ネドー: 206ポンド(93.44キロ))

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ブレント・プリマス: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ソロモン・レンフロ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライト級/5分3R>
エルヴィン・エスピノーザ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アダム・ピコロッティ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス: 241.6ポンド(109.58キロ)
ジョーダン・ヘイダーマン: 246.2ポンド(111.67キロ)

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【PFL2024#02】永遠のBellator戦士ジェイジェイ・ウィルソン「ポイント獲得? 終わらせるのが僕の戦い」

【写真】試合になると、かなり形相が変わってZONEに入るジェイジェイもインタビュー時は凄くににこやかだ (C)MMAPLANET

12日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルでPFL2024#02が開催され、ライト級でジェイジェイ・ウィルソンがアダム・ピコロッティと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ニュージーランド出身、マオリ・キッドの異名を取るウィルソンは柔術で世界王者になるためにサンディエゴに移り住んだ。その地でフラヴィオ・ベーリンギの黒帯ジョアォ・ファイアに出会い、バーリトゥードに対応したファンダメタル柔術の指導を受けるようになる。さらにジャスティン・フローレスの下でフリー&フォークスタイルレスリング、ノーギ柔道を身に着けMMA戦績は10勝1敗、フィニッシュ率7割を誇るファイターに。

プロMMAデビュー戦がBellatorで、サークルケージ以外で戦うのは今回で2度目のマオリ・キッドは「今も僕はBellatorのファイターだ」と言い切った。


――金曜日、PFL初戦を戦います。今の気持ちを教えてください。

「良い相手だし、僕にとって良いマッチアップだ。少しでも速く倒して、6Pを獲ってプレーオフ進出に近づけるという意味でもね」

──BellatorがPFLに買収されるという話が広まった昨夏、ジェイジェイはどのような気持ちでこの話を聞いていましたか。

「どうだったのかなぁ。とにかく噂の段階では色々なことが耳に入って来て、その時にどう思っていたのかは覚えていない。ただ、PFLに買収された時に自分の契約はどうなるのか。このまま戦い続けることはできるのかと不安になったのは事実だよ。しかも、9月にBellatorで最後の試合を戦ってから、今後に関して正式発表がなかった。幸運にもPFLシーズンで戦うことができるようになり、心の底から嬉しかったよ」

──あの時期、契約が履行されるのか自身の将来に不安を感じるファイターも少なくなかったと思います。ところで1月にBellatorがBellator Champion Seriesとして活動が続くというアナウンスがあった時、ジェイジェイはBellator CSかPFL、どちらで戦いたいと思っていましたか。

「正直をいえばBellator CSで戦っていきたいと思っていた。エルボーの有無は大きかったからね。エルボーは僕のグラップリングで大きな役割を果たしていて、つまりは僕のゲームで重要な要素になっている。エルボーがないと、僕のグラップリングゲームは色々なモノを失う。でも、もう決まったことだ。そのなかで最大の力を発揮するのが、ファイターの仕事で。今でもBellatorでエルボーを使って戦っていたい。でも、100万ドルを獲得できる機会をみすみす逃すことはない。この機会を生かすよ」

──BellatorとPFLでは年間を通して、戦うテンポが違ってきます。その辺りはどのように捉えていますか。

「個人的にはアクティブに活動できるシーズン・フォーマットは大歓迎だ。ファイターにとって一番の敵は試合が決まらず、集中力が欠けてしまうこと。選手全員がそう思っているなんてことはないだろうけど、僕自身は8、9週間ごとに戦っていたい。その方が精神的にも、肉体的にも試合に向けて良い状態を保っていられる。

試合が決まっていなくても練習はするよ。でもコークを飲んで、ハンバーガーを食べる。そしてパーティーに出かけてしまうんだ(笑)。でもPFLのシーズン・フォーマットなら、試合後1週間だけジャンクフードを食べて、また試合に集中できる。ファイトが決まっていると、より規律正しい生活を送ることができるようになるからね」

──どうしてもジャンクフードは欠かせないのですね(笑)。

「ハハハハハ。できれば毎日のように食べていたいよ。でも1週間、我慢する。それを4度繰り返せば、100万ドルを獲得して腹いっぱいになるまでジャンクフードを食べまくるよ(笑)」

──そうやって考えると、フェザー級からライト級への階級アップは自然のことだったのかと。フェザー級で戦い続けていれば、5週間ごとに試合をするのは難しかったかもしれないですね。

「金曜日に試合があって、今は168ポンドだ(※取材は8日に行われた)。これから12ポンド(約5.44)を落とすのは、全くもってイージー。完全に管理できている。フェザー級時代よりも大きくなっているし、145ポンドに落とすのはもう無理だ。適正なクラスで戦えば、より良い試合を見てもらえる。そして、30ポンドや40ポンドも落とファイターは、このフォーマットで戦えないのも事実だろう。そういう選手は年に1度か2度しか、試合ができない。僕からすると、過度な減量はボディに与える心境は深刻だというしかないよ」

──今回の対戦相手であるピコロッティもBellatorからPFLで転じる選手です。MMAは個人競技ですが、PFLファイターと戦いたかったという気持ちはありますか。

「僕の前に立ち塞がる相手を倒す。それが誰かは気にしない。今年のシーズンにはBellatorで戦っていた選手も多く出場している。そのなかで名前を挙げて戦いたい相手は、ガジ・ラバダノフだけだよ。彼へのリベンジは果たしたい。スコアをイーブンに戻したいんだ。彼以外だと、当てられた相手と戦って勝つだけさ。

僕的には今でもBellatorファイターだと思っている。プロデビュー戦自体、Bellatorだった。5、6年も在籍していたんだ。今も僕の心はBellatorにある。戦うプロモーションはPFLになったけど、今もBellatorの選手だ。今年、PFLライト級を制したらBellatorの世界王座を獲りに行く。2024年PFLライト級ウィナーとして、Bellator世界ライト級チャンピオンになるんだ」

──プレーオフ進出にはQuick6の獲得が一番。そしてファンもフィニッシュを望んでいる。そのなかで金曜日の夜にはどのようなファイトを見せたいと思っていますか。

「もちろん初回フィニッシュだ。KOだろうが一本だろうが、1Rで終わらせる。相手の良さを消して、少しでも早く勝負を決める。それが僕の戦い方だ。何もポイント・システムを考慮してのことじゃない。ポイント獲得? 終わらせるのが僕の戦い。常にフィニッシュを目指して戦ってきた。ポイントはその結果、得られるモノ。ポイント獲得ではなく、終わらせること。それが僕のスタイルだから。

これまで削って判定で勝って来た選手は、ポイントを意識することになるだろう。そういう退屈な試合をやってきた者が、慌てて戦略を練るようになっている。でも僕にとっては、フィニッシュすることが戦う目的で。実際に最初の7試合は全て1Rで勝って来た。だからPFLで戦うことで、自分の戦い方を変える必要は一切ない。押忍!!」

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#02対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ(米国)
アレックス・ポリッジ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン(豪州)
トム・ブリーズ(英国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ミカエル・デュフォー(カナダ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サディボウ・シ(スウェーデン)
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)
ヤコブ・ネドー(スロヴェニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
シモン・ビヨン(カメルーン)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
ブレント・プリマス(米国)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ(ロシア)
ソロモン・レンフロ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
アダム・ピコロッティ(米国)

<ライト級シーズン補欠戦/5分3R>
エルヴィン・エスピノーザ(ニカラグア)
アンソニー・ロメロ(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス(ブラジル)
ジョーダン・ヘイダーマン(米国)

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