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【ONE168】スーパーレックが衝撃の秒殺KO勝利!階級を超えてキック・ムエタイの2冠を達成

<ONEムエタイ・バンタム級選手権試合/3分5R>
[挑戦者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
Def.1R0分49秒 by KO
[王者]ジョナサン・ハガディ(英国)

ハガディが右カーフとジャブを突きさす。スーパーレックがハガディのジャブに右をかぶせると、ハガディも右を返してパンチで前に出ていく。ハガディは軽快にステップしながらワンツーで飛び込むと、そこにスーパーレックが右ヒジを合わせ、これでハガディがダウン。なんとか立ち上がるハガディだったが、レフェリーが試合をストップ。スーパーレックが衝撃の秒殺勝利でフライ級キックボクシングに続き、バンタム級ムエタイ王座を手にした。


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【SHOOTBOXING】スーパーレック×武尊と並ぶビッグマッチ!海人が元ONE王者ペットモラコットと激突

【写真】70kg国内最強・海人が元ONEムエタイ世界王者ペットモラコットとヒジありルールで激突…これで熱くならないわけがない。(C)SHOOTBOXING & MMAPLANET

10日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOT BOXING 2024 act.1でシュートボクシング(SB)世界スーパーウェルター級王者の海人が、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミーと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

ONE日本大会でのスーパーレック・ギアットムーガーオと武尊の激闘も記憶に新しいが、そのスーパーレック×武尊と並ぶビッグマッチ=海人×ペットモラコットがSBのリング、しかも後楽園ホールで行われる。


海人はSB、RISE、KNOCKOUTの3団体でベルトを保持し、「THE MATCH 2022」ではK-1ウェルター級王者の野杁正明にも勝利。中量級の日本人No.1ファイターとして、海外の強豪たちと戦い続けている。2023年はGLORYの世界王座奪取を目標に掲げ、8月にティジャニ・ベズタティの持つGLORY世界ライト級(154ポンド)王座に挑戦するも、判定負けでベルトには手が届かず。その後は11月にSBでマサロ・グランダー、12月にRISEでジェームズ・コンデにKO勝利し、2023年を5勝1敗という戦績で終えた。

その海人が2024年の初陣で迎え撃つのは元ONEムエタイ世界フェザー級王者のペットモラコットだ。ルンピニースタジアムではミニフライ級(105ポンド)とスーパーフェザー級(130ポンド)でベルトを巻き、スーパーフェザー級王者時の2015年4月にREBELSで初来日し、梅野源治の挑戦を退けた。

2018年6月からONEに参戦すると、翌2019年に行われたONEキックボクシングフェザー級(155ポンド)グランプリに出場。1回戦でジョルジオ・ペトロシアンと対戦し、左ストレートと組み際のヒザ蹴りを駆使して判定勝利を収めるも、試合後にレフェリーがペットモラコットの反則=クリンチ行為を適切に裁かなかったとして無効試合に結果が覆り、再試合という異例の事態が発生。再試合でもペットモラコットは左ストレートとテンカオ(組まないヒザ蹴り)でペトロシアンと打ち合ったが、判定負けに終わった。

ペットモラコットの戦績にこそ白星が残らなかったが、当時世界最強に目されていたペトロシアンと互角以上に戦ったことは、逆にペットモラコットの強さを世界に知らしめた結果になった。事実、2020年2月にポンシリ・PKセンチャイムエタイジムに勝利してONEムエタイ世界フェザー級王座に就くと、ヨーセングライ・フェアテックス、マグネス・アンダーソン、ジミー・ヴィエノを撃破。2022年9月にタワンチャイ・PKセンチャイムエタイジムに敗れて王座を明け渡すまで、合計3度の防衛に成功している。

タワンチャイ戦後は所属するペッティンディーアカデミーのONE離脱に伴い、RWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)に主戦場を変え、スーパーウェルター級(154ポンド)トーナメントにエントリー。準優勝敗退に終わったが、その敗戦もトーナメントを優勝するタナンチャイ・シッソンピーノンにスプリット判定で敗れたもので、どちらが勝ってもおかしくない接戦だった。

これまでの戦績と経歴を見ても分かる通り、ペットモラコットは間違いなく70kgの世界トップレベルにいる選手。しかも海人戦のルールはヒジありのSBルールで行われるため、当然首相撲からの攻撃も認められる。いわば海人はフルムエタイルールでペットモラコットと対戦することになる。

ペットモラコットはサウスポーで懐が深く、ジャブ・左ミドルで距離を作って、左のヒザ蹴り・左ストレートで試合を組み立てるスタイル。海人としてはいかに間合いを詰めて得意のパンチと蹴りのコンビネーションに持ち込むかがポイントとなる。ただし今回はヒジ打ち・首相撲が有効のため、近距離に持ち込んだとしても、今度はペットモラコットのヒジと首相撲への対処も必要になる。

海人はペットモラコットにジャブ・左ミドルで遠い間合いを作らせず、ヒジをもらわない&首相撲に捕まらない距離で戦う時間を長くすることが必須だ。海人は右の三日月蹴りとカーフキックも得意で、パンチの距離に入る前段階=前半のラウンドでどれだけペットモラコットのボディと足を削って、後半の勝負につなげられるか。距離が近くなる・攻防が激しくなる前の展開が重要な一戦だ。

なお1.28ONEのスーパーレック×武尊に始まり、今回の海人×ペットモラコット、2.12RWSでのプレーオプラーオ・ペップラオファー×吉成名高と国内で日本のトップがムエタイの強豪に挑むカードが続く。ONE Friday Fights(ルンピニー)やRWS(ラジャダムナン)の定期開催で復権したムエタイの強さを知る機会であると同時に、そこに挑む日本人の戦いにも注目したい。

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE165 World kicks スーパーレック・ギアットムーガーオ ブログ 武尊

【ONE165】武尊が3Rにボディで猛攻も、凌いだスーパーレックが右ロー・ヒザ蹴りで攻め続けて判定勝利

【写真】大激闘。しかし武尊、及ばず(C)MMAPLANET

<ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
Def.3-0
[挑戦者]武尊(日本)

スーパーレックがジャブと右ロー、武尊も左ミドルとインローを蹴り返す。お互いに右ローを蹴り合うと、スーパーレックがパンチをまとめて右ローにつなげる。武尊は右カーフを蹴るが、スーパーレックが右ローと右ハイキックを蹴る。武尊はスーパーレックの右ローをバックステップでかわし、右カーフを蹴る。じわじわと前に出ていく武尊。スーパーレックはワンツーから右ローで前進。武尊は下がりながら右カーフを蹴り返すが、スーパーレックが右ボディで武尊をロープに下がらせた。

2R、スーパーレックがジャブからワンツーと右ロー。スーパーレックはこのジャブを起点に攻撃を組み立て、右ローと右ミドルを当てる。武尊はガードを上げて距離を詰めて左ボディ、そして右ストレートを打ち込む。スーパーレックが右ローを蹴ると、すぐに右ストレートを打ち返す武尊。スーパーレックは左のヒザ蹴りと右ロー、武尊は右カーフを蹴って前進。スーパーレックのジャブに右ストレートを打ち返し、スーパーレックをコーナーに詰めると左フックを当てる。

3R、スーパーレックはジャブから右ロー。武尊はそのローをキャッチして左ボディを打ち込む。右ローで前に出るスーパーレック。武尊は右カーフを蹴って、スーパーレックのジャブとローを受けても距離をつぶしてパンチをまとめる。そして武尊が左ボディからボディに左右の連打。これでスーパーレックを棒立ちにさせるが、スーパーレックも右ハイキックを蹴り返す。武尊がボディからの猛攻でスーパーレックを攻め立てた。

4R、スーパーレックが右ミドル。武尊は左ミドルを蹴り返して、ジャブから右ストレートを伸ばす。スーパーレックは下がりながら前蹴りと右ロー。武尊は距離を詰めて左ボディと左ミドルでボディを狙う。スーパーレックも攻右のヒザ蹴りと右ストレートで譲らない。武尊は左の三日月蹴りで前進。スーパーレックは下がりながら右ローとヒザ蹴りを返す。

5R、武尊が左ミドル。スーパーレックはパンチをまとめてヒザ蹴り、強烈な右ローを蹴る。武尊は前に出て右ストレート、スーパーレックはヒザ蹴りを返す。武尊は左ボディから左フック。スーパーレックのローやヒザ蹴りを受けても前に出る。スーパーレックは右ローと右ハイ、武尊も右ストレートから左ミドル。スーパーレックも必死にクリンチで鎬ぎ、武尊の突進を前蹴りで止めた。

判定は3-0でスーパーレックの勝利。3Rにボディを効かされながらも、最後までヒザ蹴り、ロー、前蹴りと強烈な蹴りを続け、武尊とのタフファイトを制した。試合後、スーパーレックは「日本のファンの前で自分の力を発揮できてよかった。武尊の強さには驚かったなかった。彼は世界一気持ちが強い選手だよ」と武尊を強さを賞賛。

敗れた武尊は「今日絶対に勝って、みんなに武尊についてきてよかったと思ってもらいたくて、死ぬ気で頑張ったんですけど…今僕が出来る限界はここまでです。これ以上もう体を作れません。みなさん、僕についてきてくれてありがとうございました」と語り、リングをあとにした。


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