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Overlooked【ZFN ORIZIN01】佐藤天に辛勝のジャン・ユンソンが、阿部大治をパウンドアウト

【写真】佐藤天に続き、阿部に勝利したジャン・ユンソン。打撃がパーで、テイクダウンがチョキだとしても──フィニッシュしない限りチョキではパーには勝てない。そんなジャンケンとしては歪は判定が佐藤✕ジャンで見られた。ならば、阿部もチョキを出さずにパーで勝負しないといけない。そしてチョキも駆使するジャンがパーで阿部に勝った(C)ZFN

スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは5日(土・現地時間)に韓国はソウルのスポモチブで開催されたZFN ORIZIN01からメインイベントのウェルター級3回戦、ジャン・ユンソン✕阿部大治(日本)戦の模様をレポートしたい。
Text by Manabu Takashima

ウェルター級KOP、DEEPウェルター級王者、元UFC&ONEファイター。ジャン・ユンソンのステップアップ材料となる勲章がズラリと並ぶ阿部が、敵地で意地を見せることができるか。

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン(韓国)
Def.3R0分21秒by TKO
阿部大治(日本)

まずインローを蹴った阿部。ジャン・ユンソンは、ワンツーからカーフを蹴る。阿部はジャブを伸ばすが、右を被弾。すぐに足を止めての打ち合いとなり、ジャン・ユンソンが組み付く。ダブルレッグをキムラで防ぐ阿部は、胸を合わせて払い腰で投げる。が、勢いがつきすぎ、そのまま回転したジャン・ユンソンがトップを奪取する。スクランブルでバックについたジャン・ユンソンが、ボディロックで後方にテイクダウン。阿部もすぐに立ち上がり、打撃の間合いに戻る。

阿部はインロー、ジャン・ユンソンが右ローから右を伸ばす。阿部もストレートに左フックを被せにいき、距離が近づくと殴らながら殴るという展開に。ここもジャン・ユンソンが組み、バックへ。頭を抱えられたジャン・ユンソンが離れ、阿部がジャブを入れる。続くステップインで滑った阿部は、立ち上がった直後の展開でワンツーを打たれた。

2R、阿部がワンツーで前に出る。両者がカーフを蹴り、阿部は足払いでジャン・ユンソンの崩す。すぐに向き合うとジャブを差し合い、初回より落ち着いた展開となり阿部が左ハイを蹴る。さらにカーフを蹴った阿部だが、右から左を被弾すると、頭を下げ気味の状態で打ち合う形となり追撃のパンチを被弾する。組んでケージに阿部を押し込んだジャン・ユンソンが、テイクダウン。阿部は背中を譲って立ち上がり、ここもキムラへ。

阿部はキムラを解き、ケージに押し込まれると回って間合いを取り直す。頭を振るジャン・ユンソンがカーフを2発蹴る。阿部はジャブを入れ、左ミドルへ。そこに右を合わせに行ったジャン・ユンソンは、残り1分を切るとワンツーの右をクリーンヒットさせる。パンチのラッシュのなかで、打ち返して組んだ阿部だがシングルレッグでテイクダウンを許し、背中を譲って立ち上がる。

阿部が胸を合わせるタイミングで離れたジャン・ユンソンが、この回を明確に取った。

最終回、阿部がカーフからジャブを伸ばす。ジャン・ユンソンが右をヒットさせ、ワンツーからスリー、ボディショットを決める。

阿部も打ち返すが力がなく、組みに行ってヒザを着く。亀、サイドバックからパンチを集中された阿部は頭を抱えて動きを止め──TKO負けに。勝者ジャン・ユンソンは、師匠ジョン・チャンソンの労いに涙を見せた。


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【ZFN ORIZIN01】ゾンビFNの新機軸大会のメインに阿部大治出場。兵役直前のキム・シワンに注目!!!

【写真】求められた役割を果たすのは、ここまで。阿部としては目論見を一蹴することで次につなげたい(C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)に韓国はソウルのスポモチブでZFN ORIZIN01が開催され、阿部大治が出場する。コリアンゾンビことジョン・チャンソンが開く、K-MMA版UFCへの登竜門ZFNが、5分2Rのアンダーカードが4試合&5分3Rのメインカードが2試合という小規模大会をスタートさせる。
Text Manabu Takashima

会場もカンナムにある屋内テニス場=スポモチブで、ZFNのようにUFC Fight PassでなくZFNオフィシャルYouTubeチャンネルでの配信となる。アンダー4試合のうち3試合は、コリアンゾンビによりYouTube格闘技コンテンツ「ゾンビ・トリップ」の出演者と、Road FCが支援するクォン・アソルのYouTube格闘技チャンネル「ファイター100」出演者の対抗戦となっている。

そんな旗揚げ戦のメインで阿部は、ジャン・ユンソンと戦う。


ジャン・ユンソンは昨年12月のZFN02で佐藤天をきわどい判定……ジョン・チャンソン自身が佐藤に「君が勝ったと思った」と伝えた……で、勝利を手にしたファイターだ。コリアンゾンビの愛弟子でもあり、この試合もまた日本の元UFCファイターをK-MMAの新鋭が狩って実績を積むため。そんな思惑100パーセントのマッチアップといえる。

日本でも韓国からRoad to UFC出場選手を招聘し、J-MMAファイターの強化を図るだけでなく、勝って実績創りを目論むマッチアップは組まれており、コリアンゾンビも教え子をそのような試合に送り出している。いずれにせよ、狩られる方の立場のファイター──つまり、今回だと阿部に意地があるのは間違いない。

過去5試合は1勝4敗と厳しい状況にある阿部だが、ジャン・ユンソンは打撃こそ佐藤を押していたものの組みでリードを許したファイターだ。ジャン・ユンソンも、阿部も撃ち合い上等のファイトを覚悟しているはずだ。それが興行主、そして指導者としてのゾンビも狙いである。つまり、阿部としてはウィニングトラックに戻るために打ち勝つことが絶対の一戦といえる。

もう一つメインカードで組まれたのは、パク・チャンス✕キム・シワンの67キロキャッチ戦だ。Double GFCでフェザーとライト級二階級制覇のパク・チャンスもZFN02に出場しておりRoad to UFC出場が決まったユン・チャンミンと痛み分けだった。対するキム・シワンはRoad FCで3連勝中の新鋭だ。打たれ強さと気の強さが表れた顔つきをしており、長いリーチを利しスタンドでもグラウンドでも積極的に殴り勝ってきた。

3月31日に19歳になったばかりのキム・シワン、満18歳になると受けることができるようになる徴兵検査を終え、なんと4月21日から兵役に就くことが決まっているという。陸軍か海兵隊なら1年半、海軍では1年8カ月、空軍では21カ月はMMAファイターキャリアの空白期間に入る。

その前に大物食いを狙うことは間違いない。柔術青帯ではあるが、まずは打撃でKO狙いが絶対のキム・シワン。いざとなると組みが強いパク・チャンスのテイクダウンを如何に切って、打撃勝負を仕掛けることができるか。それがなれば、無敗のままに兵役に就く可能性もある一戦だ。


■視聴方法(予定)
4月5日(土)
午後4時00分~ZFNオフィシャルYouTubeチャンネル

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【ZFN02】TD奪うもパンチを受けた印象が強い――佐藤、敵地でジャン・ユンソンに敗れる

【写真】佐藤は組んだが攻めきれず、ジャン・ユンソンの右ストレートと左フックを被弾してしまった(C)ZFN

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン(韓国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
佐藤天(日本)

サウスポーの佐藤が右ジャブから、左ストレートをボディに伸ばす。ジャン・ユンソンは左ジャブを突くも、佐藤に右を合わされる。しかしジャン・ユンソンの右が佐藤の顔面を捉えた。佐藤の右ジャブに、ジャン・ユンソンが右ストレートを合わせていく。パンチを上下に打ち込んだジャン・ユンソンが組みつき、ドライブする。左腕を差し上げ、佐藤を押し込むジャン・ユンソン。ローアンクルショットで足から崩しにかかったあと、ボディロックで後方に投げる。耐えた佐藤のバックに回ったジャン・ユンソンだが、払い腰で投げられてしまう。

右目尻に出血が見られるジャン・ユンソンは立ち上がったが、佐藤がボディロックで捕らえている。差し返したジャン・ユンソンは、佐藤の投げを左オーバーフックで耐えた。しかしケージ際で、佐藤が体勢を入れ替え、小外刈りでジャン・ユンソンに背中を着かせる。ハーフガードのジャン・ユンソンに左パウンドを浴びせた佐藤は、起き上がる相手にバックに回る。両足を差し入れた佐藤。腰を上げるジャン・ユンソンの足を取って潰し、パンチで削っていく。体を丸められたジャン・ユンソンは頭を抜いて立ち上がるも、背中を着けたままの佐藤に攻撃は見せず、ラウンド終了を待った。

2R、ジャン・ユンソンは疲労が見られる。佐藤が距離を詰めて右ジャブから、レベルチェンジでフェイントを見せた。立ち上がった佐藤に、ジャン・ユンソンが左ジャブを右ローを繰り出す。組んだ佐藤はジャン・ユンソンをケージに押し込んだ。左腕を差し上げたジャン・ユンソンが体勢を入れ替えると、佐藤は離れた。そこにジャン・ユンソンの右ストレートが突き刺さる。組んだ佐藤はボディロックでドライブし、シングルレッグに切り替えた。ハイクロッチから足を抜いたジャン・ユンソンを、佐藤が頭をおっつけて押し込み続ける。佐藤がボディロックからグラウンドに持ち込んだ。

ハーフガードのジャン・ユンソンに対し、右腕を枕にして押さえ込み、右側へパスした。サイドに移行した佐藤は、背中を向けたジャン・ユンソンにパンチを打ち込む。ジャン・ユンソンはケージ際まで下がり、立ち上がる。差し合いからジャン・ユンソンがヒザを突き上げるも、佐藤が押し込んでいく。ジャン・ユンソンは左に回って離れた。しかし佐藤が再び組んでケージに押し込む。残り1分で離れたジャン・ユンソンが右ストレートを当てた。続いて連打で攻め込むジャン・ユンソンに対し、佐藤は下がってしまう。後続打を浴びせたジャン・ユンソンが佐藤をグラウンドに引きずりこみ、バックマウントを奪ったところでラウンド終了のホーンが鳴った。

最終回、ジャン・ユンソンが左ジャブをボディに伸ばすと、佐藤が組んだ。しかし突き放したジャン・ユンソンがパンチを浴びせる。回ってかわした佐藤がジャン・ユンソンをケージに押し込む。差し合いからヒザを突き上げていく両者。佐藤がボディロックから小外刈りを仕掛けるも、ジャン・ユンソンは倒れない。左腕を差し上げたジャン・ユンソンが体勢を入れ替える。押し返す佐藤。ここでレフェリーがブレイクをかけた。

再開後、佐藤がパンチからジャン・ユンソンを押し込む。しかしケージから離れたジャン・ユンソンのパンチがヒットする。右ストレートから返しの左フックが、佐藤のアゴを跳ね上げた。後続打を食らった佐藤は組みつき、投げてグラウンドに持ち込む。すぐに立ち上がるジャン・ユンソンを、再び佐藤が投げてグラウンドに戻した。起き上がるジャン・ユンソンのバックを狙う佐藤。しかしジャン・ユンソンがケージ際で正対する。離れるジャン・ユンソンを押しながら右ヒジを浴びせる佐藤。そのままケージに押し込み、シングルレッグで組む。ジャン・ユンソンはパンチとヒジを入れ、ボディを抱えてパイルドライバーの形で引きはがし、試合を終えた。

佐藤はテイクダウンを奪ったものの、ジャン・ユンソンのパンチの印象が強いか――裁定はユナニマスでジャン・ユンソンが勝利。ジャン・ユンソンにとっては日本人ファイターを相手に4連勝となった。


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45 AB Black Combat GFC MMA MMAPLANET o ONE UFC ZFN02 キム・インソォン キム・ハンスル ジャン・イクファン ジャン・ユンソン ジョン・チャンソン チェ・ソンヒョク ドロブショク・ナホトフ ナンディンエルデン・キム・インソォン パク・チャンス ファン・インス ホン・ジュンヨン マテウス・カミーロ ユン・チャンミン ユ・ジュサン 中村大介 佐藤天 岩倉優輝 河名マスト 海外

【ZFN02】ユン・チャンミンと対戦、パク・チャンス「海外が国内かということで、自分を軽く見ている」

【写真】本計量から3時間以上経過していたモック計量では、そこまでリカバリーできているようには見えなかったが……。ケージインする時には、75キロまで戻っているのか(C)MMAPLANET

既に零時を回っており、本日14日(土・現地時間)に韓国はコヤンのキンテックス7AホールでZFN02が開催され、Double GFCフェザー&ライト級王者のパク・チャンスがユ・チャンミンと戦う。
text by Manabu Takashima

そのパク・チャンス、今年の1月にはBlack Combatで中村大介を破り、6月にはDouble GFCで岩倉優輝を倒してライト級のベルトを巻いている。そして今回はZFN初陣を戦う。いちプロモーションのチャンピオンが、1年で2つも他団体で戦う。プロモーション間の行き来は、なぜ可能なのか。そしてユン・チャンミン戦についてパク・チャンスをインタビューした。


――Double GFC二階級チャンピオンのパク・チャンス選手ですが、Black Combatに続きZFNにも出場となりました。一つの団たいのチャンピオンが複数のプロモーションに出場するというのは珍しい事例かと思います。

「Double GFCもBlack Combatも試合のオファーがなく、この間にZFNと交渉して戦うことを決めました」

――毎回、単発契約でプロモーションを行き来している形なのでしょうか。

「Black Combatとは単発契約で、Double GFCから了承を得て戦っていました。今回のZFNに関しては。Double GFCとZFNの両プロモーションを行き来することができる契約になっています。そういう団体間の取り決めがあるのですが、交渉は団体間の取り決めではなくて自分たちでやっています」

――なるほど、日本とはかなり事情が誓いますね。ところでZFNのどういう点に魅力を感じて出場を決めたのでしょうか。

「ジョン・チャンソンさんという韓国MMA界のレジェンドが取り仕切っているプロモーションであること。そしてユン・チャンミンという戦意を駆り立てられる選手が相手だったからです。ここで勝って、もっと強い選手と試合をしていきたいと思っています」

――その先にUFCを見ているということですか。

「今はユン・チャンミン選手に集中しています」

――日本のリアリティTVショー、格闘代理戦争で優勝してONEとの契約を勝ち取り、海外で戦ってきたユン・チャンミン選手のキャリアをどのような印象を持っていますか。

「そこはまるで興味がないです」

――その素っ気なさには、逆に何かあるのではないかと邪推してしまいます。

「まぁONEで戦っていたといっても、そこで対戦してきた相手は別に強くない。今回の試合では、完膚なきまで叩き潰して勝ちます。自分の力を信じています。それにユン・チャンミン選手はONEで戦ってきたので、66キロの体を創ることができるのか。初めての減量で、調子を落とすかもしれないです」

――ライト級王座も獲得しているパク・チャンス選手ですが、普段の体重は何キロほどなのですか。

「試合がない時は80キロぐらいですね。計量後のリカバリーでは、大体75キロまでは戻っています。ただBlack Combatで中村大介選手と戦った時は、蜂窩織炎で体調が悪くてリカバリーもほとんでなくて。70キロあるかないかでした。

今回は過去になかったほど体調も良く、準備も完全です。自分のキャリアは彼と違って、韓国国内で築いてきたものです。海外が国内かということで、自分のことを軽く見ている人たちもいるようです。だからこそUFC Fight Passを通して、自分の強さを世界に披露したいと思っています」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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45 AB MMA MMAPLANET o ZFN02 ジャン・ユンソン ブログ 佐藤天

【ZFN02】佐藤天に挑むゾンビの弟子ジャン・ユンソン。「正直をいえば、どんどん緊張していっている」

【写真】The 未知数(C)MMAPLANET

明日14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7AホールでZFN02が開催される。コリアンゾンビことジョン・チャンソンが開く大会で、コリアンゾンビMMAで所属のジャン・ユンソンが佐藤天と戦う。
text by Manabu Takashima

キャリア6戦、5勝1敗のコリアンゾンビ・チルドレンは佐藤を格上と明言し、日々緊張感が増しているとインタビュー中に心境を吐露していた。

この真っすぐさ、無垢な戦闘意欲が全力で佐藤天に向けられることになる。


――来週、佐藤天選手と戦います。今の調子はいかがでしょうか(※取材は6日に行われた)。

「減量が過去にないぐらい順調で、絶好調です」

――ジャン・ユンソン選手は、22歳でキャリア5勝1敗です。MMAを始めるきっかけは何だったのですか。

「16歳の時に健康のために運動をしようと、コリアンゾンビMMAに入門しました。それがジョン・チャンソン館長がデニス・べルムデスと戦った試合やチェ・ドゥホ選手のKO勝ちを見て、どんどんハマってプロになろうと決めました。2人のようなド派手な勝ち方がしたいと思いました。

ただ館長からはレスリングや寝技の重要性を教わり、積極的ではあっても確実性のあるスタイルになっています。館長は個々の長所を生かす指導をしてくれます」

――指導者として、ジョン・チャンソンさんはどのようなタイプなのでしょうか。ケツを叩く派なのか、寡黙なのか。

「普段はそうではないですが、体力トレで気持ちが折れそうになると、大声で怒鳴ることもあります。体力的に選手を極限まで追い込むことは、確かです。どのようなスタイルで戦おうが、スタミナが根幹にあることを教えてくれました。。

それに練習で追い込んでも、実戦では緊張で体力が急激に落ちることもあります。そのような局面になると耐えることができる選手、そうでない選手がいます。だからこそ、徹底的に鍛えてもらっています。自分も負けず嫌いだし、弱音を吐くことなく練習を続けてきたので、体力面は自信があります」

――去年から日本人選手に3連勝中。とはいえ今回の対戦相手である佐藤天選手は、それまで戦ってきた選手とは別次元にあるファイターかと思います。

「今まで戦った選手とは格が違うのは絶対です。だからこそ、自分の力を試せる相手だと考えています。パンチも強く、テイクダウンも柔道とレスリングを融合していて本当に強い選手です。なので正直をいえば、どんどん緊張していっている状態です」

――佐藤選手は「コリアンゾンビが、教え子のために自分のキャリアを上書きできるように組んだ試合だと思う」と言っていました。

「う~ん、佐藤選手がそのように思いながら、戦ってくれることは嬉しいです。ジョン・チャンソン館長からも『お前を試す試合だから、しっかりと戦え』と言われています。簡単な試合にならないことは、覚悟しています」

――本来、現状のジャン・ユンソン選手が佐藤選手に勝てば、その勝利は高く評価されると思います。ただしLookin’for a Fightになったことで、何か狙いが変わってくることはありますか。

「そういう風になりがちですが、自分は自分のやるべきことをやり抜いて勝利を狙います。評価などは気にせず、ベストを尽くします。打撃もグラウンドもできるオールラウンダ―としての強さを見てもらたいです」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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【ZFN03】河名マストと対戦、ユ・ジュサン「試合映像をチェックするたびに安心してしまって」

【写真】こんなに丁寧かつ、穏やかでいて辛辣。K-MMA界の慇懃無礼男だ(C)MMAPLANET

明日14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02で河名マストと対戦するのは、第1回大会でヘッドライナーを務めたユ・ジュサンだ。
text by Manabu Takashima

キャリア7勝0敗、負け知らずだが世界レベルで戦う力を持っているのかは不明だ。それでも河名に対して「楽勝できる」と歯牙にもかけない様子で断言した。

さらにLookin’ for a Fightだからといって特別なことをしないで、いつもように戦う姿勢を貫くユ・ジュサン。その言葉も全く気負いがなく、落ち着いた表情で口にしていた。心の底から自信があるのか。それとも根拠なき自信なのか。HEATフェザー級王座決定戦=倉本拓也戦前のインタビューの時とデジャブのような落ち着きよう。その倉本戦は、言葉の通りとなった。果たして、河名マストに対して同じことができるのか。明日、ハッキリする。


――パブリック計量と会見の終了直後にインタビューを受けていただいてありがとうございます。

「自分の方こそ、インタビューをしていただいて感謝しています」

――計量と会見がドッキングし、明日には対戦する選手と言葉を交換する。選手によってはとてもナーバスになるシチュエーションかと思うのですが、凄くリラックスしていましたね。

「前回大会は普通に計量だけでした。まぁ、これをやるのは嫌な相手の時はあると思います。でも、マスト選手なら問題ないです」

――というのは?

「自分の相手にはならないからです(笑)。楽勝できる相手だからプレッシャーもないので」

――凄い自信ですね。

「マスト選手の武器は、グレコローマンレスリングです。でも、それだけです。ワンツールで。試合映像をチェックするたびに安心してしまって。このままでは油断をしてしまうので、試合を視るのもやめました」

――……。実は2年前の12月30日のAngel’s FCを取材していて、ユ・ジュサン選手は清水俊一選手とフェザー級王座決定戦で戦った時、試合後に立てないほど足にダメージがありました。聞くと試合前に負傷していたということで。でも試合中に足関節を仕掛けられてもまるで痛みを顔に出していなかったです。相当に気合の入った選手だと感じました。

「痛みを顔に出さない。それは上手くできていたと思います(笑)。実はZFNの第1回大会のヘイナウド・エクソン戦前も練習中にカーフキックを蹴られ、骨にがひびが入っていました。まぁ殴り合って、手術しないといけなくなったら手術をすれば良いという気持ちで戦いました。

でも明日の試合は、我慢強さでない自分の強さをお見せしたいと思っています」

――リモートですが、Lookin’ for a Fightということで自ずと求められていることは分かります。そのなかで、ダナ・ホワイトのお眼鏡にかなうためにライバルになりそうな選手は誰だと考えていますか。

「正直、そういうことは気にしていないです。なるようになるだけで。なれば、良いなぐらいの感覚です(笑)。だから明日の試合もこれまで通り、自分ができることを全て出して勝つだけです。

自分はもともと勝ち続けて、直接UFCと契約したいと考えていました。でもRoad to UFCが出来てしまって、そういうステップアップは難しくなりました。ついていなかったです。

だからLookin’ for a Fightで戦う機会が巡ってきたのは、ラッキーといえばラッキーです。でも別に明日の試合で、何かが変わるとかは期待していないです。このまま勝ち続けていれば、いずれはUFCと契約できるので。明日の試合も、そんな未来に近づくための一歩になれば良いです。

インパクトを残すためにわざわざ危険を冒す必要は、まだないです。このタイミングじゃない。安定した強さを見せる自信はあるので、よろしくお願いします」

――ユ・ジュサン選手の言葉を聞いていると、UFCと契約することでなく、UFCと契約したあとを見据えているように思えます。

「その通りです(笑)。自信はあります」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFC308 ZFN02 キム・インソォン キム・ハンスル ジャン・イクファン ジャン・ユンソン ダナ・ホワイト チェ・ソンヒョク ドロブショク・ナホトフ ナンディンエルデン・キム・インソォン パク・チャンス パン・ジェヒョク ファン・インス ホン・ジュンヨン マテウス・カミーロ ユン・チャンミン ユ・ジュサン 佐藤天 河名マスト

【ZFN02】計量&記者会見の融合。佐藤天&河名マスト、計量パス――そして堂々の英語で会見を乗り切る

【写真】赤コーナーも青コーナーもUFCへの道が閉ざされないように勝つのみ (C)MMAPLANET

明日14日(土・現地時間)に韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02のパブリック計量&記者会見が、13日(金・同)にキンポ市のホテル・マリナベイ・ソウル・アラで行われた。
Text Manabu Takashima

午前11時20分から始まった計量では、アンダーカード出場選手が一通りスケールに乗り、フェイオフを終える、そしてアンダーカード最後の試合に出場するチェ・ジェフンとヤン・ジェグンの両者が席につき、司会者の代表質問に答える形で会見が実施された。

メインカード出場選手はスケール、代表質問、記者の質疑応答、フェイスオフという流れをカード単位で続ける(しかも休憩が途中で入る)という珍しいスタイルの公開計量&会見が見られた。


メインカード第3試合のライト級戦に出場するタジキスタンのドロブショク・ナホトフはUFC308の公開会見のファンの質問時間に、ダナ・ホワイトにUFC出場をアピールし今大会の試合出場とLookin’ for a Fightを実現させた張本人だ。

ブラジルのマテウス・カミーロとのマッチアップは、他のカードとは明らかに色合いが違い、興味深いものとなった。

続いて赤コーナーから佐藤天が登場、英語で「UFCの最後の方は良い試合を見せることはできなかったので、ここで良いパフォーマンスをダナ・ホワイトに見てもらって、UFCに戻りたいと思っている。フィニッシュを狙っているけど、彼は良いファイター。でも自分を信じている。韓国人選手は日本人選手よりUFCで成功している。ここにいるコリアンゾンビのように。でも日本人選手も負けていない。と同時に日本のMMA界は韓国のMMAのことをしっかりと認識しないといけないと思っている」とコメントした。

河名マストは青コーナー・ファイターとして、今大会に挑む。ユ・ジュサン戦を前にして、彼もまた英語で「ダナが試合を見ているのは、凄く嬉しい。RTUの決勝のつもりで戦う。これまで韓国の選手と何度も試合をしてきたけど、タフでパワフル、常に難しい試合だった。韓国での試合は初めてでもケンチャナヨ。ノープロブレム。自分のスタイル、レスリングを貫きたい。これまで対得した韓国人選手で印象深いのはパン・ジェヒョク選手。距離の取り方などが巧みで5分間、常に前に出る練習を繰り返すことで成長できた」と司会者の質問に答える。

さらに質疑応答では青コーナーで戦うこと、UFCと契約することに挑戦し続けることを問われ、「この試合はユ・ジュサン選手をステップアップさせるためのものだと理解しています。でもケージのなかでコーナーは関係ないです。僕だけの特別なステップアップの場にします。レスリングをやってきて、目標は五輪でした。MMAで世界のベストファイターが揃っているのはUFCです。だからUFCで戦いたい」と話した。

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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【ZFN02】代理戦争→ONEでキャリアを積んだユ・チャンミン「完勝できる。河名マスト? 眼中にない」

【写真】カンナムにあるTeam HAVAS。チーム・スタンガン解散後、チームメイトがイ・ジョンウォンが創ったジムに合流した(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02に佐藤天が出場し、ジャン・ユンソンと戦う。
text by Manabu Takashima

UFCをリリースされ1年7カ月振りのファイトは、韓国となった。現在4連敗中、16勝3敗だったレコードは16勝7敗になっている。対戦相手は5勝1敗のコリアン・ヤングプロスペクト。自身のキャリアを上書きしようとする対戦相手、その師匠が開くイベントでのファイトだ。それが現実だと受け入れつつ、佐藤天は今も変わらぬ目標に向かい歩を進めている。


――計量前日にインタビューというのは御法度ともいえるのですが、ありがとうございます。

「いえ、自分も日本のメディアの方には話を訊いてほしかったですし。減量も凄く順調で、もう2キロほどでリミットなので大丈夫です」

――それにしても、これまでONEフェザー級で戦っていたので、これほど頬がこけたチャンミン選手を見るのは初めてです。

「格闘代理戦争以来ですね(笑)。しっかりと食事面も管理し3週間でここまで落とせました。ONEの一階級上のフェザー級よりも、このリミットで戦うことがベストだと感じています」

――2日後にはパク・チャンスと対戦します。ONE FFのキリル・ゴロベタス戦以来、1年9カ月振りのファイトです。このブランク、戦っていたプロモーションがONEということで日本ファンも概ね事情が想像がつくかと思います。

「この間は本当に厳しかったです。試合ができなくてストレスがたまり、2度も帯状疱疹ができて。体重も81キロまで増えてしまいました。正直、熱量が下がった時期もありました。でもMMMAが大好きで辞めようと思ったことはないです。そしてチームHAVASの皆のサポートで、ここまで戻ってくることができました」

――他のプロモーションと交渉ができるようになってから、今回の試合までどれぐらい時間があったのでしょうか。

「2カ月です」

――海外、韓国国内でもRoad FC、Black Combatなど他に選択肢もあったかと思いますが、ZFNと契約したのは?

「UFCで戦いたいからです。そうなると一番近いのはZFNです。コンテンダーシリーズからチームメイトのコ・ソクヒョン選手もUFCとサインしましたし、チームの皆がUFCを目指しています」

――UFCには30歳の壁があると言われています。そこは気にならなかったですか、

「それこそコ・ソクヒョン選手は自分よりも1歳年上で、31歳でUFCと契約をしました。力があれば、UFCへの道は開くと思っています。次の試合もリモートになったとはいえ、Lookin’ for a Fightですし。格闘代理戦争のように、特別な機会を生かすことには慣れているので」

――プロデビュー以来、初めて韓国での試合になります。

「本当に楽です。飛行機に乗る必要もないし、パッキングもしなくて良い。サウナの温度を心配しなくて済むし、食事も好きなモノを選ぶことができます。夜は家で寝て、全く違うファイトウィークを過ごせています。

母国で戦うことは、素直に嬉しいです。対戦相手のパク・チャンス選手はDouble GFCのライト級とフェザー級のチャンピオンですが、自分も海外で戦ってきたキャリアに自信を持っています。韓国国内でベルトを獲った者か、海外で戦ってきた者か。自分たちのキャリアが問われる対戦なので、燃えています」

――日本のリアリティTVショーで優勝し、ONEとは好条件でデビュー。韓国のファンから意地悪な見方をすると、お手並み拝見という感じで見られることもあるのでは?

「最初は軽く見られていましたが、ONE FFで最後に勝ったキリル・ゴロベタスがウクライナ人ファイターで12勝2敗の強豪だったことで、評価もひっくり返りました。ゴロベタス戦前の予想では、自分の勝率は8パーセントだけだったんです(笑)。

それにパク・チャンス選手のように韓国だけで戦って来たら、自分のように大きな会場で大観衆の前で試合をした経験はないはずです。なんせ自分のプロデビュー戦は両国国技館で、デメトリウス・ジョンソンの前座だったんですよ。そういう大舞台で戦った経験値は自分の方が上です。

だから母国のファンの前で、全局面で圧倒することができるはずです。ブラフでなく、本音です。パク・チャンス選手に完勝できる自信があります。この1年9カ月の苦労があった上で、成長した姿を見てもらう絶好の機会だと捉えています」

――では同じフェザー級の一戦、Angel’s FC & HEATフェザー級王者ユ・ジュサンとRoad to UFC出場の河名マスト選手の試合はLookin’ for a Fightというオーディション的な側面があるなかで気にならないですか。

「ユ・ジュサン選手はチーム・スタンガン時代のチームメイトですが、特に気にならないです。あと河名マスト選手は……これはLookin’ for a Fightですよ。彼が自分のスタイルで戦うなら、その時点で眼中にないです」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ZFN02メイン対戦カード

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル(韓国)
ファン・インス(韓国)

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス(韓国)
ユン・チャンミン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン(韓国)
河名マスト(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン(韓国)
佐藤天(日本)

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ(タジキスタン)
マテウス・カミーロ(ブラジル)

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン(韓国)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン(韓国)
チェ・ソンヒョク(韓国)

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【ZFN02】ゾンビチルドレンと対戦、佐藤天「苦しいことを……苦しいと思わないぐらい夢中でやってきた」

【写真】(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02に佐藤天が出場し、ジャン・ユンソンと戦う。
text by Manabu Takashima

UFCをリリースされ1年7カ月振りのファイトは、韓国となった。現在4連敗中、16勝3敗だったレコードは16勝7敗になっている。対戦相手は5勝1敗のコリアン・ヤングプロスペクト。自身のキャリアを上書きしようとする対戦相手、その師匠が開くイベントでのファイトだ。それが現実だと受け入れつつ、佐藤天は今も変わらぬ目標に向かい歩を進めている。


――実にテンバ・ゴリンボ戦以来、19カ月振りの実戦復帰が韓国のZFNとなりました。この間、幾度なく試合がありそうだという話も伝わってきていたのですが、実現しなかったです。

「そうですね。マネージャーが交渉していたのはチェコのOCTAGON、実際にオファーがあったのはKSW。ただ対戦相手がキルクリフFCに練習に来ていたことがある選手で、断られてしまいました。フロリダのX-MMAも交渉までいっても、相手に断れることがあって……。最近、UFCからリリースされたキャリアのある選手はなかなか試合が組まれないという現実はあります。

今はコンテンダーシリーズがあるじゃないですか。5戦とか6戦で出場できるので、若い選手に対して僕らのようなファイターとは試合を組ませないマネージメントが増えてきましたね。

それでも10月にもマイアミのローカル大会でコンテンダーシリーズに出ていた選手と戦うことが一度は決まったのですが、相手のケガで流れました」

――大手フィーダーショーや他のメジャーでなく、フロリダのローカルショーでも戦う意思はあったということですね。

「ハイ。まずはカムバックすること。そこが第一にありました。戦う場所は選ばずに勝ち星を重ねて、また大きな舞台に戻る。そのつもりでやっています。入れ替わりの激しい競技で、全員にチャンスが巡ってくるわけでもない。そのなかでチームメイト達もいつでも戦える準備をしています」

――それでも日本で戦うことは考えなかった?

「フロリダに拠点を置いているのだから、米国で試合をするという風に自然に考えていました。結果、韓国の大会に行き着いたんですけど(笑)。こっちはメチャクチャ寒いですけど、まぁ試合やファイトウィークは変わらないです。ホテルに練習場所もありますし、日本に帰国中の木下(憂朔)君が来てくれているので体も動かせています」

――現地入りは土曜日でした。

「ハイ。2日間、何もしないで時差調整という感じで早く入りました。大会がホテルを用意してくれるのは月曜日(※取材は10日に行われた)からだったので、2日ほど自分で取りました」

――なるほどです。韓国があるなら、日本もあり得るのかと期待してしまいます。

「どうなんですかね……。僕は目指しているモノがあって、時間も限られてきたなかで、この現実が今の立場。だからこそ米国で試合を重ねて2連勝、3連勝と結果を残す。それがマネージメントと話してきたことですね。キャリアの最終地点が日本になるということは、考えていないです。

勝手なことを言わせてもらうと、日本にはいくらでも選手がいます。なので僕でなくても良いはず。僕は僕のやりたいことを貫き通して、上で結果を残す。近い未来……年齢的にも引退が見えてきているので、一つ一つの目標に具体性を持って取り組んでいこうと思います。

日本だけでなく、どこでもということでなくゴールに向かって一つ一つ積み重ねてきます」

――そのなかでジャン・ユンソンはキャリア5勝1敗。米国のコンテンダーシリーズを目指し、ベテランとの対戦を避けてくる選手たちと同じような経験値です。

「皆、UFCに行きたいからといって対戦相手を選んでいたら、UFCに行ってからが厳しい。コリアンゾンビのジムの子だし、先を考えた育成をしているんだと思います」

――やる気に満ち満ちた、怖いモノ知らずのヤングブラッドではあると思います。ただし、あまり実像は見えてこないです。

「日本人も3人とか戦っていますよね。なんか昔バンタム級で戦っていた選手と、ウェルター級で試合をしていました・でも、あまり分からないというのが実情で」

――唯一の黒星を喫したアレックス・ソラは、ジャン・ユンソンに勝ってからBRAVE、ARES FCで活躍し現在はARESのライト級チャンピオンですね。

「その相手と戦った試合映像は視ました。まぁ、一つ一つ勝たないといけない自分が、この相手と戦う。それが僕の今、おかれている現状だと納得しています。どこにいても、結果を出すしかない。自分がやってきたを証明するには勝つしかないです」

――若い選手への質問のようですが……この1年5カ月で、何か見直すところとかありましたか。

「ヒザの手術をして、リハビリが半年間。この間に見つめ直すことがたくさんできました。技術的にもそうだし、いうと私生活においても、もっとできていたということがいくらであって」

――具体的には、どのようなことでしょうか。

「少し早く起きる。まさに、そこからです。1年という単位で考えると、大きな違いになります。前にフロリダに来ていただいた時に住んでいたファイターズ・ハウスは、ジムから遠くて。皆で車をシェアしてジムに向かうと、どうしても遅くなる。だから、試合前はタクシーを呼んで1人で先に行くとかやっていて。

そういう少しの時間の積み重ねが大切で。なので手術後にジムから歩いて10分ぐらいのところに家を借りて、ファイターズ・ハウスという形で木下君、鈴木崇矢君、それとロシア人2人と一緒に住んでいます」

――できることは全てやってきたということですね。

「だからこそ、自分がやってきたことの確認をするためにも試合が必要でした。その日が来るために集中力を切らさずに、自分の格闘技に厚みをつけることを繰り返してきました。正直なところ負けて、修正すべき点を洗い出すのは苦しい作業でした。でも試合で出せていなかったのだから、練習から変えないといけない。そういうところと向き合って。苦しいことを……苦しいと思わないぐらい夢中でやってきたという気持ちはあります」

――UFC Fight Passで視聴できる大会です。日本のファンに、どのような姿を見せたいですか。

「まだ終わっていない。応援してくれる人達にも、UFCにもそこを見せたいです。でもいくら語ってもしょうがない。結果を出すしかないです。結果が全てなので」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

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【ZFN02】KZ大会に河名マスト、佐藤天が出場。「目の前の戦いに勝っていって必ず居るべき場所に」(佐藤)

【写真】とにかく、何がなんでも結果が必要 (C)Zuffa/LLC

12月14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02のカードが先週末から発表され始め、4日前に河名マスト、そして2日前に佐藤天という日本のトップファイターが出場することが明らかとなっている。
text by Manabu Takashima

Koream Zombieことジョン・チャンソンが主宰するZFNは今年の6月に旗揚げし、日本からは佐々木信治が出場しキム・サンウクと現役生活最後の試合を戦っている。

UFC Fight Passで中継され、世界のファイターを送り出すことを目指すK-MMA界の新興勢力は、プレリミ=Z ROYAL&メインカード=ZFNという二部構成となっている。今回、ZFNは6試合が組まれる予定で、既に4試合がアナウンスされている。実は今回発表された河名、佐藤以外にも複数の日本人ファイターに声を掛かっており、今後は新たなK-MMAとJ-MMAの交流という名の凌ぎ合いの場となっていきそうだ。


河名は8月のRoad to UFC準決勝でシェ・ビンに敗れ、師・八隅孝平は当初の予定ではしっかりとダメージを抜くことと、MMAを確立しなおすために半年ほど試合から離れるというプランを持っていた。その予定を2カ月ほど早めての実戦復帰の場で、河名が戦うのは現AFC & HEATフェザー級王者のユ・ジュサンだ。

第1回大会ではヘッドライナーを務め、ヘイナルド・エクソンからフルマークの判定勝ちを収めているユ・ジュサン。7勝0敗の戦績の持ち主を相手に、シェ・ビンに打撃は当てたが組む間合いを創ることができなかった河名が、如何に被弾せずに組めるようになっているか。今後のキャリアを考えても非常に大切な一戦となる。

そして去年の5月以来のファイトなる佐藤天。アジアでの試合は実に6年5カ月振りとなる。UFCで4連敗を喫し、リリースとなった佐藤は欧州での再起戦などの話があったが、実現することなくここまでロングレイオフとなってしまっていた。

対するジャン・ユンソンはキャリア5勝1敗、彼もまた旗揚げ大会からの連続出場で、前回は倉岡寿美津を85秒右のカウンターからパウンドアウトしている。

今回の試合に向けて、佐藤は「相手はコリアンゾンビのジム所属の若手でフューチャーしたい選手なんだろうなと言う印象です。自分は試合までに、自分のやれることを積み重ねるだけです。全身全霊をかけて勝ちます。目の前の戦いに勝っていって必ず居るべき場所に戻ります」とMMAPLANETに意気込みのほどを寄せてくれた。

この現在発表されている他の2試合は韓国人選手同士の対戦だが、やはりコリアンゾンビの存在感か非常に興味深い顔合わせとなっている。81キロ契約戦ではコリアンゾンビMMAの重量級のエースながら、Road to UFC~ZFNと結果が残せてない元Double GFC & Angel’s FCウェルター級同時制覇のキム・ハンスルが、なんとRoad FCミドル級王者のファン・インスと戦う。

ファン・インスは2021年7月に同ベルトを奪取して以来、Road FCでは昨年2月にキック戦を戦っただけで禁断の現役王者の移籍劇となった。

この一戦よりも純粋にマッチアップとして楽しみなのが、フェザー級のパク・チャンス✖ユン・チャンミン戦だ。パク・チャンスもまた現Double GFCフェザー級チャンピンで、この2年間はDouble GFCとBlack Combatを行き来してきた。

(C)ONE

対するユン・チャンミンは格闘技代理戦争出身の元ONEファイターだ。

昨年5月のONE FF以来、試合から遠ざかっていたユン・チャンミン。K-MMA界でも特異なキャリアを積んできた彼も、もう30歳を迎えた。この辺りで、母国でしっかりと実力者を相手に能力を示す必要がある。そういう意味でユン・チャンミンにとって真価が問われる──母国での初プロファイトといえよう。

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