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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL WT2025#06 ジェイク・ハードリー ジャスティン・ウェッツェル マルシルリー・アウベス レアンドロ・イーゴ

【PFL WT2025#06】補欠戦から繰り上がりのアウベスがイーゴに続いてハードリーも撃破。バンタム級決勝へ

<バンタム級準決勝/5分3R>
マルシルリー・アウベス(ブラジル)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26.
ジェイク・ハードリー(英国)

サウスポー同士の両者。互いに左ローを蹴り合う。アウベスがジャブからパンチをまとめて右ボディまでつなげる。ジャブと左ローを軸に打撃を組み立てるハードリー。アウベスはジャブの返しから右ボディまでつなげるコンビネーションで攻める。ハードリーはジャブから左ボディストレート。アウベスは左フックから距離を詰めて左ボディ、左カーフを蹴ってワンツー、左アッパーから右フックと鋭い打撃を繰り出す。

アウベスがジャブでプレッシャーをかけ、ワンツー、単発の左ストレート。ハードリーがジャブと左ローを返すと、前に出るアウベスは左右のボディを打ち込む。アウベスは上体を振りながら再び左右のボディ、左ストレートから右ボディ、左右のボディとハードリーのボディを狙う。アウベスはジャブを突いて、右ボディ、左のオーバーハンド、右の三日月蹴りも見せつつ、ラウンドを終えた。

2R、アウベスが左ストレートから右フック、ハードリーのテイクダウンを切る。ハードリーもジャブを突いてから右フック。アウベスはジャブを顔とボディに打ち分ける。ハードリーもコツコツとジャブを当て、アウベスもジャブ打ち分けから左を振って前に出る。ハードリーは左カーフを蹴り返すが、アウベスが鋭いワンツー。これでハードリーからダウンを奪う。ガードポジションを取るハードリーに対し、アウベスはスタンドを要求する。

スタンドで再開後、アウベスがすかさず左ストレート。ハードリーのテイクダウンを切ると、距離を詰めてワンツー、ジャブから左フック、ワンツーから右フックと手数を増やす。左カーフの蹴り合いから、アウベスはハードリーのワンツーを空振りさせて右フック、ハードリーのカーフにアウベスが右フックを合わせる。最後もアウベスが左フックから前に出た。ハードリーは左目の付近から出血する。

3R、アウベスが左ストレート、細かいジャブからパンチをまとめる。下がるハードリーに対し、アウベスは左右のボディも打ち込み、左アッパーから右フック、ワンツーと攻撃の手を休めないハードリーも距離を取りつつジャブとワンツーを返すが、前に出るアウベスが左ロングフックと左ロー。ジャブから距離を詰めてハードリーをケージまで下がらせる。ハードリーも果敢にジャブとワンツーを返すが、アウベスはバックステップでかわす。

逆にアウベスはすぐに左ストレートを打ち返し、右ボディまでパンチをつなげる。アウベスはジャブから左フック、ハードリーが前に出ようとするところ右フックのカウンターを合わせる。アウベスは下がるハードリーに左ストレート、ジャブ・ワンツー、左ボディとパンチで圧倒し続ける。最後はアウベスが両手を広げて会場を煽り、ダメ押しと言わんばかりにダブルレッグでテイクダウンを奪った。

トーナメント1回戦では補欠戦からの繰り上がりでレアンドロ・イーゴを下しているアウベスがハードリーを撃破。ジャスティン・ウェッツェルの待つ決勝に駒を進めた。


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45 AB KANA MMA MMAPLANET o PFL PFL WT2025#02 Result   ジェイク・ハードリー ジェナ・ビショップ タイラ・サントス

『2025 PFL World Tournament 2』試合結果



MAIN CARD (ESPN2, ESPN+, 11 p.m. ET)

・Marcirley Alves def. Leandro Higo via split decision (28-29, 29-28, 29-28)
・Liz Carmouche def. Ilara Joanne via TKO (punches) – Round 1, 1:25
・Mando Gutierrez def. Francesco Nuzzi via submission (rear-naked choke) – Round 1, 4:13
・Justin Wetzell def. Kasum Kasumov via unanimous decision (29-28, 30-27, 30-27)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 9 p.m. ET)

・Ekaterina Shakalova def. Juliana Velasquez via submission (rear-naked choke) – Round 1, 2:05
・Jake Hadley def. Matheus Mattos via submission (twister) – Round 3, 2:16
・Jena Bishop def. Kana Watanabe via unanimous decision (30-27, 30-27, 29-28)
・Elora Dana def. Diana Avsaragova via submission (neck crank) – Round 1, 4:48


【PFL WT2025#02】ダナがハーフからギロチン、背中を反ってネッククランクでアフサラゴワ破る(MMAPLANET)

【PFL WT2025#02】渡辺華奈がビショップと打撃戦を展開。最終回にバックキープを許して判定負け(MMAPLANET)

【PFL WT2025#02】ジェイク・ハードリーのオタツロックに、マトスが自爆&ツイスターが極まる(MMAPLANET)

【PFL WT2025#02】タイラ・サントス欠場→補欠戦からの繰り上がり=シャカロワがヴェラスケスに一本勝ち(MMAPLANET)

【PFL WT2025#02】判定でカスモフを破ったジャスティン・ウェッツェル(計量失敗)が、準決勝進出(MMAPLANET)

【PFL WT2025#02】突進ファイトのグティエレスがヌッツィに一本勝ち。準決勝でウェッツェルと対戦(MMAPLANET)

【PFL WT2025#02】バンタム級でも波乱。補欠戦から繰り上がりのアウベスがイーゴをスプリット判定で下す(MMAPLANET)

 4月11日にフロリダ州オーランドのユニバーサル・フロリダで開催された『2025 PFL World Tournament 2』の試合結果。今大会はバンタム級と女子フライ級のトーナメントが行われ、渡辺華奈がジェナ・ビショップに判定負けしています。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL WT2025#02 UFC ジェイク・ハードリー スティービー・レイ マテウス・マトス

【PFL WT2025#02】ジェイク・ハードリーのオタツロックに、マトスが自爆&ツイスターが極まる

<バンタム級T1回戦/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
Def.3R2分16秒by スコティッシュツイスター
マテウス・マトス(ブラジル)

UFCフライ級から転じたハードリーはサウスポーの構えから、右ジャブを伸ばす。スイッチスタンスのマトスは、前足と後ろ足でインローを蹴る。続いてマトスは右ミドル、左ローを見せる。ハードリーはジャブで距離を詰め、左インロー。そして左ストレートを伸ばす。マトスも右を返して前に出るが、ハードリーが左で圧を高めて左ローを蹴る。マトスの右ミドルにテイクダウンを合わせたハードリーが、スクランブルでバックを伺う。ここは左エルボーを打って離れたハードリーだったが、ワンツーからダブルレッグへ。マトスは受けとめ、体を入れ替えてボディロックテイクダウンを決める。立ち上がってローを蹴るマトスが飛びこんでパンチを狙う。かわしたハードリーがこのタイミングで立ち上がり、ケージに押し込む。

ハードリーは離れて左ボディを入れ、左ストレート。ケージ中央を取ったマトスが蹴り足をキャッチしてテイクダウンを狙ったところで時間となった。

2R、ハードリーが左ストレートから左ハイ。マトスが右を返し、左ボディショットを入れる。ハードリーの左に、マトスが右カウンター。互いに手を出し続けるなかで、ハードリーが左ストレートから左ボディストレート。右を振って前に出るマトスが、ローにその右を合わせる。直後にハードリーが組みつきケージに押し込む。ジャブ、左ボディストレートを決めたハードリーは、その左を顔面に入れマトスがマウスピースを吐き出す。

腹を効かせて顔面にパンチを当てる。この形がハマってきたハードリーが、ケージにマトスを追い込む。顔、腹と被弾を重ねるマトスは、蹴りで前に出るが右で殴られる。マトスのジャブには左ボディフックを入れたハードリー。しかし、マトスの右クロスが体が揺れる。ガードの上から右ハイを蹴ったマトスは、殴られても前に出る。ハードリーが左ミドルから左ストレートを伸ばし攻勢のなかで5分を戦い終えた。

最終回、互いにインローを蹴り、ハードリーが左ハイ。ボディを打って前に出たマトスが、右を当てる。スピード&手数、精度でハードリーが上回るが、マトスは一発がある。そのなかでジャブを見せて組んだハードリーが、ボディロックテイクダウンへ。グランビーロールのマトスからバック奪取、両足をフックする。ボディトライアングル、オタツロックのハードリーは肩固めをセットするようにオタツイスターの機会を伺う。

と、マトスはここで強引に胸を合わせに。やってはいけないミスを犯したマトス、ハードリーは頭を固めることなくオタツロックだけでタップを奪った。そして──フィニッシュホールドは、スコティッシュツイスターとコールされた。「コーチのパトリック・ヒルと、スティービー・レイの試合を見て学んだ技だよ。サブミッションで勝ったことは驚いてはいない。ジムでよくやっているからね」と勝者は話した。


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45 AB DEEP MMA MMAPLANET NavE o PFL PFL WT2025#02 YouTube   アリ・タレブ イララ・ジョアニ エカテリーナ・シャカロワ カスム・カスモフ ジェイク・ハードリー ジェナ・ビショップ ジュリアナ・ヴェラスケス フランチェスコ・ヌッツィ ブログ マテウス・マトス マルシルリー・アウベス マンド・グティエレス リズ・カモーシェ レアンドロ・イーゴ 渡辺華奈

【PFL WT2025#02】計量終了 バンタム級1回戦は全てのカードが変更。渡辺華奈は問題なく、計量クリア

【写真】左がモーニング計量。右がセレモニアル計量時の渡辺(C)PFL

11日(金・現地時間)、フロリダ州オーランドのユニバーサル・フロリダで開催されるPFL WT2025#02の計量が10日(木・同)に行われた。
Text by Manabu Takashima

まずファイトウィークに入って、コメインでジュリアナ・ヴェラスケスと対戦予定だったタイラ・サントスが欠場となり、補欠戦にラインナップされていたエカテリーナ・シャカロワが本戦に昇格。ただし試合順として、ブラジル✕ウクライナ対決はコメインでなく、プレリミメインに降格となった。

代わってコメインではリズ・カモーシェ✕イララ・ジョアニ戦がメインカード唯一の女子フライ級トーナメントとしてマッチアップされることに。

バンタム級に関しては既にメインでレアンドロ・イーゴと拳を交えるはずだったマゴメド・マゴメドフが欠場となり、ジョシュ・レッティングハウスと相対することが決まっていた。しかしレッティングハウスがメディカルを通らず、女子フライ級Tと同様に補欠戦でヴィルソン・ンドレジョニ戦を控えていたマルシルリー・アウベスが、イーゴの相手に抜擢された。マルシルリー・アウベスは第1試合からメインに試合順が変わったこととなる。


この試合直前の変更以前にバンタム級Tではジェイク・ハードリー✕サラバルジョン・ハミドフは後者。キアラン・クラーク✕カスム・カスモフは前者。アリ・タレブ✕ザベンズイ・ルイツは両者が揃って欠場。結果、フランチェスコ・ヌッツィ✕マテウス・マトスがバラされ、ヌッツィは昨年11月にDEEPで後藤丈治と対戦したマンド・グティエレスと、マトスはハードリーと1回戦でぶつかる。

加えてカスモフの新しい対戦相手ジャスティン・ウェッツェルは138.4ポンドで、計量失敗。しかしながら、補欠戦出場の機会を失ったヴィルソン・ンドレジョニに代役の白羽の矢が立つことなく、計量失敗でトーナメント初戦の場にウェッツェルは登場する模様だ。

ポイント計算がなくても、十分に混乱状態のPFL World Tだが、渡辺華奈は対戦相手のジェナ・ビショップとともにクリアしており、世界制覇に向け最初の関門のクリアを目指す。

■視聴方法(予定)
4月12日(土)
午前8時45分~U-NEXT

■PFL WT2025#02計量結果

<バンタム級T1回戦/5分3R>
レアンドロ・イーゴ: 135.6ポンド(61.5キロ)
マルシルリー・アウベス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級T1回戦/5分3R>
リズ・カモーシェ: 126ポンド(57.15キロ)
イララ・ジョアニ: 124.8ポンド(56.6キロ)

<バンタム級T1回戦/5分3R>
フランチェスコ・ヌッツィ: 135.4ポンド(61.41キロ)
マンド・グティエレス: 135.8ポンド(61.59キロ)

<バンタム級T1回戦/5分3R>
カスム・カスモフ: 136ポンド(61.69キロ)
ジャスティン・ウェッツェル: 138.4ポンド(62.77キロ)

<女子フライ級T1回戦/5分3R>
ジュリアナ・ヴェラスケス: 126ポンド(57.15キロ)
エカテリーナ・シャカロワ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<バンタム級T1回戦/5分3R>
マテウス・マトス: 135.6ポンド(61.5キロ)
ジェイク・ハードリー: 135.8ポンド(61.59キロ)

<女子フライ級T1回戦/5分3R>
ジェナ・ビショップ: 125.6ポンド(56.97キロ)
渡辺華奈: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<女子フライ級T1回戦/5分3R>
エローラ・ダナ: 124.6ポンド(56.51キロ)
ジアナ・アフサラゴワ: 125.4ポンド(56.88キロ)

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45 AB MMA MMAPLANET o PFL PFL WT2025#02 UFC YouTube イララ・ジョアニ エカテリーナ・シャカロワ カスム・カスモフ ジアナ・アフサラゴワ ジェイク・ハードリー ジェナ・ビショップ ジュリアナ・ヴェラスケス タイラ・サントス ダコタ・ディチェバ チェルシー・ハケット フランチェスコ・ヌッツィ マテウス・マトス マルシルリー・アウベス マンド・グティエレス リズ・カモーシェ レアンドロ・イーゴ 渡辺華奈

【PFL WT2025#02】渡辺華奈と対戦、ジェナ・ビショップ「上でも下でも、グラウンドは私の庭」

【写真】ケージに入る時のメイクとは少し違い、優しい表情のビショップ。名テニスプレイヤー=トレーシー・オースチンを思わせる笑顔だ(C)MMAPLANET

11日(金・現地時間)、フロリダ州オーランドのユニバーサル・フロリダでPFL WT2025#02が開催され、ジェナ・ビショップが渡辺華奈と対戦する。
text by Manabu Takashima

シーズンフォーマットから、8人トーナメントに変更された2025年のPFL。一つ、一つの勝利を積み重ねるというMMAファイターにとって普遍の生き残り方法に変化はないが、”面倒”なポイント計算がなくなったので、ファイターたちはより自分の戦いに集中できる。

目の前の対戦相手に勝つのみ。ではノーギ世界王者で、道着でもマスター王者となったビショップはMMAにおける柔道✕柔術をどのように捉え、渡辺に勝とうとしているのだろうか。


――今週の金曜日に渡辺選手と対戦します。今の気持ちを教えてください。

「試合があるだけで、凄く嬉しいわ。でも、今回の試合は本当に楽しみよ」

──シーズンフォーマットから、8人制トーナメントに変更されました。この点について、どのように感じていますか。

「正直に言えば、この変化は嬉しいという一言ね。確かな理由はないんだけど、直感というか。こっちの方が私は戦いやすいと思ったの。でも……もう、こうして試合を目前に控えると関係ないわね(笑)。準備をして、勝つ。どの試合も勝ちたくて、戦っているわけだから。勝ち続ける。そんな試合結果しか、ファイが―は求めていないわけで」

──記事を書く立場でもポイントを頭に入れて試合をチェックしないといけなかったです。

「それに比べると、トーナメントはいたってシンプルよね。ポイント制の時は、少しでも早くフィニッシュしないといけないという気持ちがあって戦っていたわ。そういう意味では、ただ戦うよりもプレッシャーがあった。私としては、いつだってフィニッシュすることを考えているけど、試合タイムの短さを争うつもりでは戦っていないから。

去年は常に頭のどこかに、ポイントを取るための試合タイムが残っていた。でも、今回はただ勝つことに集中すれば良い。必死で練習していたことを、試合に出して勝つ。それだけが目標よ」

──特にシーズン第2戦は、試合順によってはポイントばかりか試合タイムを気にしないといけない選手も出てきました。

「だから8人トーナメントだと、普通のワンマッチと気持ちも準備もほとんど変わりなくて集中しやすいわ。勝利以外の要素を考える必要がないので。加えて、試合のオファーを待つこともなく、トーナメントだと勝てば次がある。3試合連続で戦って、勝ち続けるだけ。この方がずっと戦いやすいわ。ブレイクなんて要らない。すぐに試合がしたいから、今年はそうやって過ごしたい。このニューフォーマットの良さを生かして」

──8人トーナメントではなかったですが、昨年は3試合を戦いました。チェルシー・ハケット戦の素晴らしい腕十字での勝利。UFCタイトルコンテンダー=タイラ・サントスとの競り合い。そしてダコタ・ディチェバ戦で、どのように成長を実感できましたか。

「ケージに上がる度に経験を積めることは当然として、1Rごとに成長できると私は思っている。それに試合と試合の間に課題を克服して、力をつけることもできたわ」

──ではトーナメント1回戦で戦う渡辺選手の印象を教えてください。

「彼女は本当にタフな対戦相手よ。柔道が強くて、経験も豊富。グラップラーとして、他の優れたグラップラーとの戦いは凄くチャレンジングなモノ。きっと良い試合になるわ」

──渡辺選手はトップゲームが強いです。ノーギ・ワールズ、ワールドマスター柔術の世界王者として、どのような組みをこの試合で見せたいと思っていますか。

「トップだろうが、ボトムだろうが、グラウンドは私のフィールドよ」

──柔術はボトムから多くの攻めるオプションがありますが、MMAは当然のようにパウンドが存在しています。

「もちろんパウンドがあることで、柔術のテクニックをそのままMMAで使えない場合もある。同時に殴ろうとしている相手は、サブミッションの隙を与えてくれる。あるいはスイープで、こっちが上になる機会にもなる。トップになればフィニッシュに近づくしね。

ここに関して、私は十分なスキルを持っているわ。カナ・ワタナベはトップで戦いたいはずよね。私も柔術なら下を選ぶけど、MMAを戦う以前からノーギになるとトップで戦ってきた。道着がないときは、重力に反発せずに有利に戦いたいから。

それに私は自分のグラップリングだけでなく、レスリングにも自信を持っているし、テイクダウンもできる。そしてMMAだとトップからの攻撃の方がダメージを与えられる。でも、トップだろうがボトムだろうが、どっちになっても問題なく戦えるのが私の強みだから」

──となると渡辺選手の柔道とジェナのレスリング、立ち技での組みの攻防も熱くなりそうですね。

「レスリング、ノーギ柔道スローは私の得意とするところだし、その分野においてコーチのジャスティン・フローレスの知識は秀でている。テイクダウングラップラーの指導において、彼の右に出る指導者は見当たらないわ。

カナの柔道が強いことは分かっている。私の柔道が彼女の柔道と同じレベルにあるなんて言えないことも。でも私だってブラジルの柔道ナショナルチームと練習をして、投げることはできる。人それぞれディフェンスの方法は違うし、私は彼女の柔道に対応できると自信を持っているわ。

それに打撃もある。打撃、レスリング、グラップリングの全てを駆使し、コンプリートファイター……本当の意味でマーシャルアーチストだって証明してみせる」

──日本人ファイターとの対戦ですが、日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本で戦うことが、私の夢なの。ファンがファイターを尊敬し、ファイトを理解してくれている。中継を視て、あの静かな会場には驚かされたわ。私もあの場で戦ってみたい。凄くクールなファンの前で、皆に私のファイトを楽しんでもらいたい」


■視聴方法(予定)
4月12日(土)
午前8時45分~U-NEXT

■PFL WT2025#02対戦カード

<バンタム級T1回戦/5分3R>
レアンドロ・イーゴ(ブラジル)
ジョシュ・レッティングハウス(米国)

<女子フライ級T1回戦/5分3R>
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)
エカテリーナ・シャカロワ(ウクライナ)

<バンタム級T1回戦/5分3R>
フランチェスコ・ヌッツィ(イタリア)
マンド・グティエレス(メキシコ)

<バンタム級T1回戦/5分3R>
カスム・カスモフ(ロシア)
ジャスティン・ウェッツェル(米国)

<女子フライ級T1回戦/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
イララ・ジョアニ(ブラジル)

<バンタム級T1回戦/5分3R>
マテウス・マトス(ブラジル)
ジェイク・ハードリー(英国)

<女子フライ級T1回戦/5分3R>
ジェナ・ビショップ(米国)
渡辺華奈(日本)

<女子フライ級T1回戦/5分3R>
エローラ・ダナ(ブラジル)
ジアナ・アフサラゴワ(ロシア)

<バンタム級T補欠戦/5分3R>
マルシルリー・アウベス(ブラジル)
ヴィルソン・ンドレジョニ(ボスニア)

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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN245 キャメロン・スマーザーマン ジェイク・ハードリー

【UFN245】スクランブル出場のスマーザーマンが、BOXでハードリーに圧勝――「泣きそうだ」と笑顔

<バンタム級/5分3R>
キャメロン・スマーザーマン(米国)
Def.3-0:30-26.29-27.29-27
ジェイク・ハードリー(英国)

サウスポーのハードリー、オーソのスマーザーマンが互いにジャブを伸ばす。ハードリーは左インロー、スマーザーマンがワンツーの右を当てる。同時のワンツーからハードリーがインローを蹴り、スマーザーマンもチェックする。序盤からワンツーを打ち込むタイミングが重なるなか、その打ち終わりにスマーザーマンがパンチを続ける。ハードリーは左の蹴りも、間合いはスマーザーマンか。スマーザーマンはワンツーで腹を抉ると、さらに右ボディフックから左フックを顔面に入れる。

続いて左ボディから右フックと、スマーザーマンが腹と顔へのコンビを続けて攻勢に。スマーザーマンは右ヒザをボディに突き上げワンツー、そして右ボディフックを打ち込む。ハードリーの左の蹴りの直後に、ボディと見せてショートのコンビで顔面を襲ったスマーザーマンが初回をリードした。

2R、ハードリーの左ローがスマーザーマンの急所に入り、試合が中断される。再開後、左ジャブを当てたスマーザーマンがワンツー、ハードリーが左インローを蹴る。拳の攻撃では圧されていたハードリーが左ショートをヒット。スマーザーマンはひるまず圧を掛けて右ストレート、カウンターの左ショートを入れる。さらにボディを交えつつ、初回より顔への攻撃を増やしたスマーザーマンがワンツーから右ボディを決める。

スマーザーマンはジャブを当て、左ミドルを蹴られても空間をコントロールし着実にパンチを重ねる。と、今度はハードリーにアイポークがあり、またも試合が止まる。指を前にむけないよう既に注意を受けていたハードリー――スマーザーマンはしっかりと時間を置く。ハードリーは1P減点となり、4分半の中断後にリスタート。すぐに打撃の交換が見られ、ハードリーがシングルレッグでケージに押し込みダブルへ。スマーザーマンが切って、ケージを背に耐える時間が続く。殴って離れたハードリーだが、すぐにラウンド終了を迎えた。

最終回、スマーザーマンのワンツーに、ハードリーも左を返す。圧を掛けるのはスマーザーマンで、ハードリーはダブルレッグへ。ケージを背負ったスマーザーマンに対し、ハードリーは自ら距離を取り直す。スマーザーマンがワンツー、そして右ボディストレートを決める。蹴りも散らすスマーザーマンが左ボディフック。ハードリーはスマーザーマンのパンチを圧を受け止めることも、すかすこともできない。ケージを背負ったハードリーにボディ、顔面にパンチを入れるスマーザーマンが、左ヒザを繰り出す。ハードリーも左を打ち返すが、今度は急所に右の蹴りをモロに受けてまたも試合が止まる。

ここはすぐに再開され、試合は残り1分に。変わらずスマーザーマンが圧を掛け、右フックから左フックををヒットさせる。最後までボックスで試合を支配したスマーザーマンが3-0で判定勝ちを手にした。

去年のコンテンダーシリーズで敗れ、その後にFury FC系の大会で3連勝を果たしショートノーティスでオクタゴン初陣での勝利。「本当にここに来るまでハードだった。皆が支えてくれたからだ。僕は人間として、ファイターとして成長してきた。泣きそうだ」とこみあげる感情を抑えるように、スマーザーマンが笑顔を見せた。


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【UFN245】日系3世15勝0敗のジアン・マツモト「TDを仕掛けてくるなら、ギロチンが最大の威力を発揮する」

【写真】KO勝ちが3試合、一本勝ちが6試合。判定勝ちも6試合。その成績からもバランスの良さが伺える(C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN245:UFN on ESPN+103「Hernandez vs Pereira」にジアン・マツモトが出場し、ブラット・カトーナと対戦する。
text by Takumi Nakamura

マツモトの名が示すように日系ブラジリアン・ファイターは、これまで15勝0敗と負け知らずのレコードの持ち主。パワフルな打撃と極めを持つマツモトは、TUF31ウィナーのカトーナ戦に向け静かな口調ながら、絶対の自信をうかがわせていた。


――マツモトは日本姓ですね。日系何世にあたるのでしょうか。

「僕は3世だよ。父方の祖父がブラジルにやってきて、ブラジル人の祖母と結婚して父が生まれた。祖父が亡くなってから日本の習慣は随分と家族からもなくなったけど、ブラジル人の祖母は味噌スープと白米だとか、日本的な食事を摂り続けていたよ。

それに僕のDNAには大きく日本人的な部分が残っていると思う。人々を敬い、常に落ち着いているのは日本人の血が流れているからだと思うよ」

――それはお爺様が、古き良き日本の方だったのですね。

「それと父は18歳から25歳まで日本に住んでいて。3年後に一度帰国をし母と出会った。結婚して2人で日本に住んでいたけど、妊娠したのを契機にブラジルに戻ってきた。父が僕にムエタイを習うように導いてくれたのは、武道を重んじる日本の文化を父が尊んでいたからだと思う」

――ムエタイをしていたということですが、もともとは打撃系の格闘家だったのですね。あの強烈なギロチンチョークを見て、ベースは柔術だと思っていました。

「7歳の時にムエタイを始めて、10歳の時に父から他の格闘技もトライしてみないかと言われた。その時に柔術を始めたんだ。たしかにベースはムエタイかもしれない。でも、すぐに柔術の練習をするようになったことで、MMAの道を進むことになった」

――今回が2度目のUFCですが、今の気持ちを教えてください。

「準備は万全だよ。3カ月のキャンプを終え、今回こそは自分の力を皆に披露したい。前回の試合では自分を出すことができなかった。今回は僕のスタイル、ゲームをしっかりと貫いてUFCバンタム級戦線に存在感を示したいと思っている」

――ではブラット・カトーナの印象を教えてください。

「経験豊かなファイターだ。UFCでも多くの試合を戦ってきた。僕とは手の合う相手だと思う。僕の戦いをさせないように動いてくるだろうけど、それこそが僕の戦いに彼が付き合っている証だ」

――つまり立ち技の圧力に飲み込まれないように、手を打ってくることがジアンのフィールドで戦うことになると?

「そうだね、基本的にはプレッシャーを与えて自分の動きがしやすいように戦いたい。そこで彼がテイクダウンを仕掛けてくるなら、僕のギロチンが最大の威力を発揮するだろう。もちろん、ギロチンに限らず彼の仕掛けを止めることはできる。それだけの武器を僕は持っているからね。

打撃、打撃のコンビネーション、打撃とグラップリングの連係……前回の試合で、見せることができなかった自分らしい攻撃を見せたい。UFCバンタム級戦線で、誰と戦ってもエキサイティングな戦いをファンの皆に見てもらえると思っている。これから、ずっとね」

――ジアン、今日はありがとうございました。最後にルーツともいえる日本のファンに一言お願いします。

「日本の血が、この体の中を駆け巡っているから僕は強い気持ちを持って戦うことができている。激しい試合を期待してほしい」

■視聴方法(予定)
10月20日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFN245対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンソニー・ヘルナンデス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ロブ・フォント(米国)
カイラー・フィリップス(米国)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー(中国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
キャメロン・スマーザーマン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ダニエル・ピネダ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・カトーナ(カナダ)
ジアン・マツモト(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
エリス・リード(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アリチェ・アルデラン(ルーマニア)
メリッサ・マルチネス(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ロベリス・デスパイネ(キューバ)
オースティン・レーン(米国)

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC304 キック キャオラン・ローラン ジェイク・ハードリー

【UFC304】スクランブル出場のハードリー、左ストレートでローランを中に入れさせず連敗脱出

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
Def.3-0:30-37.30-37.29-28.
キャオラン・ローラン(アイルランド)

スクランブル出場のハードリーは前日計量で137ポンドとオーバー。サウスポーのハードリーに対し、ローランが右のガードを固めて距離を詰める。ハードリーのワンツーがローランの顔面を捉えた。左右ローを散らしながら、ローランとの距離が近くなると、ハードリーは左ストレートを伸ばす。ローランはワンツーをボディに伸ばすが届かない。ローランのワンツーをブロックしたハードリーは、距離を保ちながら左ストレート、左ミドルを突き刺していく。右ジャブ、左アッパー、左ストレート、左インローでけん制するハードリーだが、ケージを背負わされてしまう。しかしローランも詰め切ることはできず、ハードリーの右カーフキック、左ストレートを受けてしまった。

2R、ローランがハードリーにケージを背負わせた。シングルレッグのフェイントから右ストレートへ、さらに右インローからシングルレッグで組み、ドライブした。ローランがすぐに右側へ回って離れた。ハードリーは左ストレート、左インローで距離を保つ。ローランは再びワンツーでケージを背負わせた。しかしハードリーが足を使って中に入れさせない。左目が腫れているローランは右をボディに突き刺す。互いに前手を伸ばし、ストレートを繰り出すが、ハードリーが正確性で上回る。ローランの右ローに対し、ハードリーの左ストレートがカウンターでクリーンヒットする。このローランの右ローがハードリーの下腹部を捉えており、休憩が与えられる。

試合が再開されると、再びローランがプレスをかける。左ストレートと左インローで迎え撃つハードリー。ローランは左に動くが、すぐにハードリーが照準を合わせる。ローランがダブルレッグで飛び込んだ。ハイクロッチからリフトするも、すぐにハードリーが立ち上がった。スクランブルからスタンドに戻ったハードリーが、左をボディに突き刺す。続くニータップはスプロールされてしまう。ハーフガードになったハードリーを、ローランが左のパウンドとヒジで削っていった。

最終回、やはりプレスをかけていくローランに、ハードリーが左で迎え撃つ展開に。ローランがダブルレッグから投げにいくも、ハードリーが左オーバーフックからバックに回った。両者が離れ、慎重な打ち合いに戻る。ニータップからドライブするローラン。差し返すハードリーに左ヒザを突き上げた。ハードリーが離れ際に左ヒジを当てる。やや疲労が見えるローランに対し、ハードリーは自分のペースを保っている。ローランは上下にパンチを打ち分けるがブロックされてしまう。そのまま試合終了までハードリーが左ストレートをコツコツと当て続けた。

通常フライ級で試合をしているハードリーは、今回バンタム級でスクランブル出場となったが、しっかりと勝ち切り連敗を脱出した。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN56 ジェイク・ハードリー チャールズ・ジョンソン

【UFC ESPN56】セントルイスのファンの大声援をバックにジョンソンが、ハードリーから逆転3-0の判定勝ち

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジェイク・ハードリー(英国)

オクラホマ州トペカ出身、セントルイス在住のジョンソンにプレリミとは思えない大きな声援が集まる。サウスポーに構えたハードリーが左ロー、ジョンソンが右ローを蹴る。ケージ前を移動するジョンソンに対し、ハードリーが追って左ストレートから左インローを蹴る。ジョンソンは前蹴りを繰り出し、左に回る。ハードリーは右リードフックを当て、左ボディストレートを伸ばす。ケージに詰まるようになったジョンソンは、ダブルレッグでテイクダウンを許し、スクランブルでハードリーがバックを伺う。

自ら離れたハードリーが左インロー、さらに左を見せて組みに行く。切ったジョンソンはヒザをボディに入れ、ハードリーが距離を取り直す。インローを続けるハードリーがジョンソンを追うという展開のなかで左ミドルを決める。ジョンソンは左ロー、ジャブを見せるが効果的な攻撃はなく、ハードリーの左ハイをブロック。残り1分を切り、ワンツー、左ボディを繰り出したジョンソンが前に出るように。右ボディアッパーを入れ、スイッチしたジョンソンだったが詰め切れず、初回を落としたか。

2R、ジョンソンは右ハイを見せ、右ストレートをヒットさせる。下がったハードリーに対し、ハイから左ジャブと圧を高めたジョンソン。ハードリーも圧されず前に出るが、勢いのないテイクダウン狙いを切られる。ジョンソンは左から右を当て、回りながらもジャブからアッパーを狙う。ハードリーは左ボディを決め、体を入れ替えられても左を伸ばす。ジョンソンはそこにカウンターを狙い、ボディショット。左ミドルのハードリーの軸足にローを入れたジョンソンは、右アッパーを見せるも空を切る。ダブルジャブ、スイッチしつつアッパーからのコンビと手数を上回るジョンソンは、ハードリーのワンツーをかわす。

残り90秒で、ジョンソンが左ローから右を入れ、スイッチをしつつ右を当てる。続いて右ボディ、ワンツーを入れたジョンソンは右でダウンを奪うと、パウンドから立ち上がってロー。飛び込んでパンチを落としたジョンソンに対し、ハードリーはレッスルアップからバックへ。そのまま時間となり、ラウンドを取ったジョンソンを大歓声が後押しした。

最終回、USAチャントのなかで左に回るジョンソンは、ハードリーのハイクロッチを切る。右ジャブから前に出るハードリーだが、逆に右ストレートを被弾する。直後に組んでバックに回ったハードリーが対角線でフックした左足に、ジョンソンはヒジを落とす。背中に飛び乗ろうとしたが、両足をフックできなかったハードリーが着地して間合いを取り直す。左オーバーハンドのハードリー、ジャブで前に出るジョンソンが右を当てる。ハードリーのダブレッグを切ると、スイッチしつつロー、ワンツーとジョンソンが手数で上回る。

ハードリーは左を伸ばすが、距離を遠い。と、ジョンソンが三日月蹴りを決める。ハードリーは左を当て、組みへ。シングルからケージに押し込んだハードリーだが、ジョンソンがスプロールし、パンチで前に出る。ハードリーも左を打ち返したところで、タイムアップとなった。

結果、ジャッジ3者とも29-28でジョンソンが判定勝ちを収め、オクタゴン戦績を4勝4敗と五分に戻した。


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45 AB Cage Warriors JJ・オルドリッチ LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN56 アラン・ナシメント アレックス・カサレス アロンゾ・メニフィールド エステバン・リビヴィクス カーロス・アルバーグ カーロス・キャンデラリオ コディ・ダーデン ザルガス・ズマグロフ ジェイク・ハードリー ジミー・フリック ジョアキン・バックリー スラヴァ・ボルシェフ タバタ・ヒッチ チェイス・フーパー チャールズ・ジョンソン テレンス・マッキニー デリック・ルイス ヌルスルタン・ルジボエフ ビリー・ゴフ ホドリゴ・ナシメント

【UFC ESPN56】果てなく続く生き残り合戦。ハードリー×ジョンソン、サバイブするのはどっちだ?!

【写真】平良達郎と鶴屋怜がいる階級は、どの試合も興味深いが――この試合は世界フィーダーショーの比較という点でも興味深い(C)Zuffa/UFC

11日(土・現地時間)、ミズーリ州セントルイスのエンタープライズ・センターでUFC on ESPN56「Lewis vs Nascimento」が開催される。2018年1月以来のセントルイスでのUFC、メインはイベントタイトルにあるようにヘビー級のデリック・ルイス×ホドリゴ・ナシメントが組まれている。
Text by Manabu Takashima

メインカードが7試合、プレリミが6試合と試合数が逆転した感もある大会で、注目なのはプレリミのジェイク・ハードリー×チャールズ・ジョンソンの一戦だ。


南アフリカのEFC、英国のCage Warriorsのフライ級王者からコンテンダーシリーズに挑んだハードリーは、まさかの計量失敗。それでもミッチ・ラポーソをRNCで一蹴し、UFCは契約という判断をした。体重オーバー勝利での契約は論議を呼んだが、ハードリーは「ダナの目が間違っていないことを証明する」と世界最高峰への戦いに臨んだ。

しかし、デビュー戦でアラン・ナシメントの組みに圧倒され判定負け。その後はカーロス・キャンデラリオ、マルコム・ゴードンをフィニッシュし調子に乗るかと思われたが、前戦ではコディ・ダーデンにフルマークの判定負けと波の乗り切れていない。

対してLFAフライ級王者からUFCにステップアップしたチャールズ・ジョンソンも――ハードリーが、異様にライバル視する――ムハマド・モカエフに完敗という形でオクタゴンでのキャリアを踏み始めた。

2戦目をザルガス・ズマグロフにスプリット勝利と競り勝ち、3戦目のジミー・フリックとのLFAフライ級王者対決を制したジョンソンだったが、ここから悪夢の3連敗を喫してしまう。

今年の2月に組まれた相手はデビュー以来17勝0敗のアマット・マクスンと、完全に土俵際にあったジョンソンは初回のダウンを跳ね返し、ショートのコンビとヒザ蹴りの連係で大逆転。生き残りに成功した。

とはいってもUFCの戦いは毎試合がトーナメント枠のないトーナメント戦が続く。未だ黒星先行のジョンソンと、ポテンシャルを発揮できない……あるいは、それが実力だったのかと判断を下されかねないハードリー。そんな両者の戦いは打撃と組み、両局面で削り合いが続くことが予想される。

フィニッシュ能力ではハードリーが上回るという見方もできるが、ジョンソンがマクスンに粘り勝ちした勢いを持続していれば、それこそハードリーは気持ちの勝負に持ち込まれるだろう。

また去年の8月に木下憂朔を下したビリー・ゴフ、再起を図るタバタ・ヒッチなど日本所縁のファイターも出場している。さらには勝っても負けてもフィニッシュ決着=テレンス・マッキニー、UFC在籍が13年となったアレックス・カサレス等々、中堅どころの豊富さが実感されるUFCセントルイス大会、だ。

■視聴方法(予定)
5月12日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFC ESPN56対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
ホドリゴ・ナシメント(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョアキン・バックリー(米国)
ヌルスルタン・ルジボエフ(ウズベキスタン)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド(米国)
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
マテウス・レンベツキ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
ショーン・ウッドソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
ロベリス・デスパイネ(キューバ)

<ライト級/5分3R>
チェイス・フーパー(米国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
エステバン・リビヴィクス(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
テシア・トーレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
トレイ・ウォータース(米国)
ビリー・ゴフ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ(米国)
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)

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