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【UFN245】接近戦&ケージ際のクリンチ。消耗戦でカトーナを下したジアン・マツモトが16連勝達成

<バンタム級/5分3R>
ジアン・マツモト(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ブラッド・カトーナ(カナダ)

左に回るマツモトに対し、左インロー&左ミドルを蹴るカトーナ。マツモトはステップインして右を当てると、ワンツーで再び右をヒットさせる。スイッチするマツモトは左を受けるが、ローに右を合わせる。カトーナはクリンチ、ダブルアンダーフックでケージにマツモトを押し込む。右を見せた離れたカトーナに、右カーフを入れたマツモトだがエルボーを打たれて下がる。前に出たカトーナに応戦するマツモトが左フックから右カーフ。

カトーナも左を返すが、ここでマツモトがボディロックかシングルで、さらにダブルに移行してテイクダウンを狙う。ケージに押し込まれたカトーナはエルボーを落として、体を入れ替える。マツモトは左エルボーを入れて離れ、右ハイを狙う。さらにカーフからワンツーのマツモトは、組んでカトーナをケージに押し込む。カトーナは体を入れ替えるも、マツモトが無双で中を取り返した。

2R、構えを変えるマツモトがワンツー、さらに左リードフックを当てる。続いてワンツーと攻勢のマツモトは、ステップバックからカウンターを狙うと、カトーナのステップインにワンツーを打ち込む。ワンツーからスリーで前に出たマツモトが、ヒザ蹴りを受けながら組む。体を入れ替えたカトーナは、カットしているマツモトの右目じりに左エルボーを入れて離れる。

近い間合いの打撃戦で、右をヒットさせたマツモトがカーフを効かせる。カトーナもワンツーの右をヒットさせるが、左に右を合わされる。激しい打撃戦のなかでテイクダウンを狙ったカトーナ。切ったマツノトがケージに押し込み、離れるとジャブから試合を組み立て直す。カトーナが左フック、右からインロー、左ハイ、さらにワンツー見せたマツモト。前足を削られながら、エルボーで前に出るカトーナにカウンターを入れたマツモトはアッパーからダブルレッグでドライブする。倒されないカトーナがヒザを腹に突き上げ、テイクダウンを狙う。マツモトは得意のギロチンも、頭も抜かれ時間となった。

最終回、動きが落ちないカトーナに対し、マツモトは右、そして左を当てる。手数、精度で上回るマツモトはダブルレッグでケージに押し込まれる。このねちっこさが持ち味のカトーナだが、マツモトもケージを利して防御しシングルを耐える。その重心を利用してダブルに出たカトーナは、すぐにダブルレッグに移行。それでもマツモトが耐えると、頭を上げたカトーナはついに自ら離れた。

マツモトはここでカーフを入れ、ワンツー。カトーナも左リードフックからワンツーと手数を増していく。そこにカウンターからカーフのマツモトは、カトーナの絶妙のテイクダウン狙いも切ってスタンド戦を続ける。組みの圧で、パンチを入れるカトーナがシングルへ。スクリーンを見て、ギロチンを仕掛けたマツモトは、体を入れ替えてケージに押し込むとダブルレッグからアンクルピック。尻餅をついたカトーナが立ちがって、逆にテイクダウンを決める。一瞬背中をつけたマツモトだが、カトーナのパウンドに立ち上がると、タイムアップに。

最後まで激しく動き続けた両者、結果はジャッジ3者が29-28をつけマツモトがデビュー以来の連勝を16に伸ばした。「タフファイトをしたくて、ここに来たんだ。UFCは世界のベスト。ベスト中のベストが揃っている。用意された相手、誰とでも戦う」と勝者は話した。


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【UFN245】日系3世15勝0敗のジアン・マツモト「TDを仕掛けてくるなら、ギロチンが最大の威力を発揮する」

【写真】KO勝ちが3試合、一本勝ちが6試合。判定勝ちも6試合。その成績からもバランスの良さが伺える(C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN245:UFN on ESPN+103「Hernandez vs Pereira」にジアン・マツモトが出場し、ブラット・カトーナと対戦する。
text by Takumi Nakamura

マツモトの名が示すように日系ブラジリアン・ファイターは、これまで15勝0敗と負け知らずのレコードの持ち主。パワフルな打撃と極めを持つマツモトは、TUF31ウィナーのカトーナ戦に向け静かな口調ながら、絶対の自信をうかがわせていた。


――マツモトは日本姓ですね。日系何世にあたるのでしょうか。

「僕は3世だよ。父方の祖父がブラジルにやってきて、ブラジル人の祖母と結婚して父が生まれた。祖父が亡くなってから日本の習慣は随分と家族からもなくなったけど、ブラジル人の祖母は味噌スープと白米だとか、日本的な食事を摂り続けていたよ。

それに僕のDNAには大きく日本人的な部分が残っていると思う。人々を敬い、常に落ち着いているのは日本人の血が流れているからだと思うよ」

――それはお爺様が、古き良き日本の方だったのですね。

「それと父は18歳から25歳まで日本に住んでいて。3年後に一度帰国をし母と出会った。結婚して2人で日本に住んでいたけど、妊娠したのを契機にブラジルに戻ってきた。父が僕にムエタイを習うように導いてくれたのは、武道を重んじる日本の文化を父が尊んでいたからだと思う」

――ムエタイをしていたということですが、もともとは打撃系の格闘家だったのですね。あの強烈なギロチンチョークを見て、ベースは柔術だと思っていました。

「7歳の時にムエタイを始めて、10歳の時に父から他の格闘技もトライしてみないかと言われた。その時に柔術を始めたんだ。たしかにベースはムエタイかもしれない。でも、すぐに柔術の練習をするようになったことで、MMAの道を進むことになった」

――今回が2度目のUFCですが、今の気持ちを教えてください。

「準備は万全だよ。3カ月のキャンプを終え、今回こそは自分の力を皆に披露したい。前回の試合では自分を出すことができなかった。今回は僕のスタイル、ゲームをしっかりと貫いてUFCバンタム級戦線に存在感を示したいと思っている」

――ではブラット・カトーナの印象を教えてください。

「経験豊かなファイターだ。UFCでも多くの試合を戦ってきた。僕とは手の合う相手だと思う。僕の戦いをさせないように動いてくるだろうけど、それこそが僕の戦いに彼が付き合っている証だ」

――つまり立ち技の圧力に飲み込まれないように、手を打ってくることがジアンのフィールドで戦うことになると?

「そうだね、基本的にはプレッシャーを与えて自分の動きがしやすいように戦いたい。そこで彼がテイクダウンを仕掛けてくるなら、僕のギロチンが最大の威力を発揮するだろう。もちろん、ギロチンに限らず彼の仕掛けを止めることはできる。それだけの武器を僕は持っているからね。

打撃、打撃のコンビネーション、打撃とグラップリングの連係……前回の試合で、見せることができなかった自分らしい攻撃を見せたい。UFCバンタム級戦線で、誰と戦ってもエキサイティングな戦いをファンの皆に見てもらえると思っている。これから、ずっとね」

――ジアン、今日はありがとうございました。最後にルーツともいえる日本のファンに一言お願いします。

「日本の血が、この体の中を駆け巡っているから僕は強い気持ちを持って戦うことができている。激しい試合を期待してほしい」

■視聴方法(予定)
10月20日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFN245対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンソニー・ヘルナンデス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ロブ・フォント(米国)
カイラー・フィリップス(米国)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー(中国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
キャメロン・スマーザーマン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ダニエル・ピネダ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・カトーナ(カナダ)
ジアン・マツモト(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
エリス・リード(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アリチェ・アルデラン(ルーマニア)
メリッサ・マルチネス(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ロベリス・デスパイネ(キューバ)
オースティン・レーン(米国)

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45 DEEP LFA LFA183 MMA MMAPLANET o Shooto UFC UFC301 ジアン・マツモト ダナ・ホワイト ナイジ・カンタンエジ パンクラス マルセロ・マルケス マルロン・ブラジリオ ヤズミン・ギマリャエス ヴィニシウス・ピレス 修斗

【LFA183】UFCファイト週末のLFA。綺麗なレコードの持ち主達の中でマルロン・ブラジリオに要注目

【写真】マルロン・ブラジリオ=9勝1敗、ブラジルの10戦前後の記録の選手──北米や日本より上という見方もできる(C)LFA

3日(金・現地時間)、ブラジルはリオデジャネイロのコンプレクソ・ヒバウタでLFA183「Cantanhede vs Guimaraes」が開催される。

同じリオのバッハ地区で翌4日(土・同)に行われるUFC301の会場=ファルマージ・アリーナとはジャカレバグァー湖の対岸に位置するLFAの会場=プレクソ・ヒバウタ。湖を迂回すると10キロ程度離れているが、直線ではその間僅か2キロの距離でしかない。

また2日(木・同)にはShooto Brazilの大会がフラメンゴ地区のアッパーアリーナで行われており、リオでダナ・ホワイト・ルッキング・フォー・ア・ファイトが2大会も実施されたといっても過言でない。

これは日本に例えると、さいたまスーパーアリーナでUFC PPV大会が実施される前日や2日前にDEEP、修斗、パンクラスが浦和駒場体育館やサイデン科学アリーナさいたま等でイベントを開くようなものだ。


UFCを頂点としたMMAヒエラルキーが根付いているブラジルならでは──のLFA in UFCファイトウィーク大会はレコードが綺麗なファイターを集まっている。メインの女子ストロー級戦で戦うナイジ・カンタンエジは7勝0敗で、対戦相手のヤズミン・ギマリャエスが7勝1敗。コメインのミドル級では9勝3敗のルカス・フェルナンデスと8勝2敗のジョアオ・パウロ・シウバが相対する。

その前に組まれたバンタム級のマルロン・ブラジリオとヴィニシウス・ピレスは9勝1敗と8勝1敗の対決となる。上位3試合で戦うファイターの合計戦績は48勝8敗。メインカード全体では83勝17敗だ。

コンテンダーシリーズを狙うなら、ライト級でクリスチアーノ・フランサと戦うガブリエル・コスタが8勝1敗、グスタヴォ・エンヒッキと戦うマルセロ・マルケスは9勝0敗というレコードの持ち主だ。加えてメインカード第1試合のヘビー級でマテウス・フォンセカと戦うタリソン・テイシェイラもデビューから5連勝中という期待の重量級ファイターだ。

そんなレコードが綺麗なファイターたちのなかで、特に注目したいのはブラジリオだ。LFAでは現UFCファイターのジアン・マツモトに敗れているが、9勝のうち8つの試合がKO勝ち。ブラジリオは一発よりも素早いコンビネーションで、KO勝ちを積みかさねている。

彼も含めコンテンダーシリーズ経由でUFCを目指す層が多いのが実際のところだが、今大会はUFC301の前夜ということもあり、UFC首脳の目に留まって即・世界の最高峰行きという選手が現れるかもしれない。そういう意味でも見逃せないUFCファイトウィークのリオ同時開催=LFAだ。

なおフライ級でマルコス・デリと戦う予定だったレノ・ホドリゴが5.8ポンド・オーバー。フェザー級でイカロ・ブリトと対戦予定だったカイオォン・バチスタが6ポンドと、大幅な計量失敗でメインカードは2試合が減り、6試合が行われることとなった。

■視聴方法(予定)
5月4日(土・日本時間)
午前9時~UFC Fight Pass

■ LFA183メイン対戦カード

<女子ストロー級/5分3R>
ナイジ・カンタンエジ(ブラジル)
ヤズミン・ギマリャエス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ルカス・フェルナンデス(ブラジル)
ジョアオ・パウロ・シウバ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
マルロン・ブラジリオ(ブラジル)
ヴィニシウス・ピレス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ガブリエル・コスタ(ブラジル)
クリスチアーノ・フランサ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
グスタヴォ・エンヒッキ(ブラジル)
マルセロ・マルケス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
マテウス・フォンセカ(ブラジル)
タリソン・テイシェイラ(ブラジル)

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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN240 ジアン・マツモト

【UFN240】徹底して突進&TDのアルゲータをギロチンで斬って落としたマツモトが15連勝達成

<バンタム級/5分3R>
ジアン・マツモト(ブラジル)
Def.2R4分59秒by ギロチンチョーク
ダン・アルゲータ(米国)

オクタゴン中央で一度スイッチしたマツモトが、すぐにオーソに戻す。アルゲータは右を振るって前に出てダブルレッグでテイクダウンを決める。ウィザーで立ち上がろうとするマツモトの顔面を右で連打し、アンクルピックでもう一度尻もちをつかせる。一度は立ち上がったマツモトに対し、アルゲータは小外掛けで倒しマウントを奪う。左腕を差して立ちがりつつ、バックに回ったマツモトがボディロックでリバーサル。

ケージを背負って立ちつつ、シングルを切ったアルゲータががぶってスナップダウンもマツモトが再度シングルレッグへ。アルゲータはキムラで後方に投げようとするが、背中をついて下になりスクランブル。直後にダブルレッグでマツモトをケージに押し込み、右足を束ねていく。がぶって立ち上がり、ヒザを入れて離れたアルゲータに対し、マツモトがカーフを蹴る。さらに間合いを外して左に回ろうとしたアルゲータにハイを狙い、跳びヒザを仕掛けたところで時間となった。

2R、右アッパーで前に出たアルゲータは、右を当ててダブルレッグで尻もちをつかせる。左腕を差して立ち上がったマツモトはシングルレッグで倒されるが、すぐに立ち上る──も小外で崩されバックを譲る。左足をフックされたマツモトだが、外して正対しつつスタンドへ。ここで強振したフックにダブルレッグを合わされるが、切って押し込み返したマツモトは離れて左をヒットさせる。続くアルゲータのダブルレッグをかわし、右を当てる。それでもダブルレッグで尻もちをつかせたアルゲータだが、左腕を差したマツモトがケージを利して立ち上がり大内刈りから、逆にボディロックテイクダウンを決めてバックへ。

起き上って前方にマツモトを落としたアルゲータが、左腕を差してケージに押し込みダブルレッグへ。切って回ったマツモトが左を当て、続くダブルレッグを切る。自ら離れたアルゲータは、さすがに動きが落ちインローを蹴られ、遠い位置から飛び込んでのシングルもマツモトが切りつつギロチンへ。反転して半身になって絞めあげたマツモトが、ラウンド終了1秒前にタップを奪った。

「常によりハードな練習をして来た。どこからやって来たかは問題ない。サンパウロの郊外からやってきて、ここにいる。僕がそれを証明している。ずっと柔術をやってきてチームに感謝している。僕はこの団体でやっていけることを示した」とキャリア15連勝を達成したマツモトは話した。


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DWCS DWCS S07Ep06 MMA MMAPLANET o キック ケイシー・タナー ジアン・マツモト ボクシング

【DWCS S07Ep06】鮮やかな対角線コンビ&右ロー、ジアン・マツモトが判定勝利で無傷の14連勝

<バンタム級/5分3R>
ジアン・マツモト(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ケイシー・タナー(米国)

タナーがジャブをついて右ロー。マツモトもジャブと右ローを返し、タナーのジャブに右フックをかぶせる。タナーは細かくステップしてジャブを突き、マツモトはパンチをまとめて右ローにつなげる。

互いにパンチと右ローで打ち合うなか、徐々にマツモトの右ローの数が増え、そこから右ハイキック。前に歩くようなワンツーを繰り出す。組みついたタナーはマツモトをケージに押し込むが、マツモトは首相撲も使ってテイクダウンを許さない。

距離が離れるとマツモトはステップを使いながら左フックと右ロー。今度はマツモトが組みついてケージへ押し込み、タナーが態勢を入れ替えるとマツモトはヒジを打ち込んだ。

2R、マツモトはタナーの右ローをキャッチして右ストレートからパンチをまとめる。さらにワンツーから強烈な右ローにつなげる。

タナーは距離を積めて左ボディから左フック、接近戦での打ち合いに持ち込む。マツモトはサークリングして右ローとヒザ蹴り、左フックを返す。タナーが右ストレート、ダブルレッグで組みつく。

ケージに押し込むタナーだが、マツモトが態勢を入れ替えてヒザ蹴りを入れて離れる。プレッシャーをかけてヒジ、ワンツー、左ミドルを蹴るタナー。マツモトもガードを上げて右ロー、左ミドルを返す。

お互いにパンチとローを交互に出すキックボクシングのような展開が続き、タナーがダブルレッグでテイクダウンを奪う。マツモトを寝かせてトップキープするタナーだが、マツモトはタナーの身体を蹴って立ち上がる。

タナーが距離を詰めると、マツモトはケージを背負いながらヒザとヒジ。タナーも左フックを打ち込む。

3R、マツモトはジャブと右ロー、タナーはボディブローからパンチをまとめる。距離が詰まるとマツモトは首相撲からヒザ蹴り。タナーはダブルレッグからテイクダウンを狙うが、マツモトは倒れない。

マツモトは左フックを当てると右アッパー、ワンツーとパンチの手数を増やす。前に出るマツモトがジャブから右ストレート、左ミドル、ワンツーからヒザ蹴り。

残り1分30秒すぎ、組みついたタナーが右脇を差し上げ、左手でマツモトの右ひざをとってテイクダウンし、ハーフガードでトップキープする。マツモトがクローズドガードに戻すと、タナーはパンチとヒジ打ち。

マツモトもギロチンを狙いながら、タナ―の身体を足で浮かせて立ち上がる。最後はケージ際でパンチの打ち合いとなり、試合終了となった。

判定は3-0でマツモトが勝利。プロ戦績を14戦14勝とした。


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DWCS DWCS S07Ep06 LFA MMA MMAPLANET o UFC エドゥアルド・ネヴィス ジアン・マツモト ジェイムス・ヨントップ ジュリア・ポラストリ ダナ・ホワイト マリク・ルイス

【DWCS S07Ep06】13勝0敗、至近距離で対角線コンビ&スクランブルと極め。ジアン・マツモトに注目!!!!

【写真】サイズも距離も、かつてワンダーボーイと呼ばれたクリス・ホロデッキ―を彷彿させるマツモトだが、組みのレベルも高い (C)LFA

12日(火・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWCS S07 Ep06が開催される。
Text by Manabu Takashima

2023年シーズンも折り返し地点を過ぎ、後半戦へ。これまで24人の勝者中21人がUFCと契約という高い合格率となった前半戦の勢いを持続できるか。

その前半戦では7人のUFCファイターを生んだブラジル、2人がダナ・ホワイトの目に留まったペルー人選手と南米の選手たちの活躍目立った。


そして今大会も、さほど珍しくはなくなった同胞対決を含め4人のブラジリアン、そしてメインにペルヴィアン、さらにパラグアイ人ファイターが1名出場する。

ブラジル勢4人のうち、ジョナタ・ジニスと前述しようにブラジル人同士で戦うエドゥアルド・ネヴィスと女子バンタム級でパラグアイのパトリシア・アルハスとの南米対決に臨むジュリア・ポラストリの2選手は、今回が2度目のコンテンダーシリーズ挑戦となる。

ネヴィスは昨年、ポラストリは2021年シーズンに参戦してともに勝利を挙げることができなかった。さらにこの両者にはもう1つ共通点がある。再び世界最高峰を狙ったネヴィスは今年の3月にLFAヘビー級王者となり、ポラストリも1月にLFA女子ストロー級王座に就いている。

北米……だけでなく、ブラジル大会からも多くのUFCファイターを輩出するLFAで頂点に立ったネヴィス&ポラストリ、UFCへ2度目の正直を目指す戦いの行方は――。

そんなコンテンダーシリーズ・ベテラン&LFA王者コンビ以上に注目したいのが、ジアン・マツモトだ。その姓から日系ブラジリアンであることは確かだろうが、アジア系の面影はほぼ残っていないマツモトもベルトこそ巻いていないが、LFAに参戦中で現在13勝0敗と負け知らずの23歳だ。

特筆すべきは、そのファイトスタイルがダナ・ホワイト天覧試合に適したコンテンダーシリーズ・スタイルというべき戦い方をしている点だ。拳が届く至近距離で、スイッチを織り交ぜ、パンチを多少被弾しようが前に出る。この距離に相応しい、ダッチ対角線コンビネーションを見せたかと思えば、相手を打ち気にさせておいてダブルレッグからケージレスリングに持ち込み、豪快なリフト技を繰り出す。

さらに壁の攻防&スクランブルもお手のモノのマツモトは、まさにコンテンダーシリーズがフィットしている。加えてアナコンダ、ダース、ギロチンとフロント系チョークを得意としてオリ、特にアームインでマウントを取るギロチンは失敗してもポジションを譲ることがなく、非常にMMAに適している必殺技といえる。

対するケイシー・タナーも8勝0敗で、LFAで勝利をしているファイターで簡単な相手では決してない。ただし、1年半のブランクがある点においてマツモトが有利という見方もできるが――果たして。

■視聴方法(予定)
9月13日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

<ライト級/5分3R>
ジェイムス・ヨントップ(ペルー)
マリク・ルイス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
エドゥアルド・ネヴィス(ブラジル)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
AJ・カニンハム(米国)
スティーブン・グウェン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・ポラストリ(ブラジル)
パトリシア・アルハス(パラグアイ)

<バンタム級/5分3R>
ジアン・マツモト(ブラジル)
ケイシー・タナー(米国)

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LFA LFA146 MMA MMAPLANET o イナイルド・サントス ジアン・マツモト

【LFA146】タフファイト。接戦を制し、イナイルド・サントス破ったジアン・マツモトが12連勝

<バンタム級/5分3R>
ジアン・マツモト(ブラジル)
Def.29-28.29-28.29-28
イナイルド・サントス(ブラジル)

9勝1敗のサントスと、11勝0敗のマツモトの対戦。7月に対戦予定だったが、サントスが欠場し4カ月を経て実現した。地元のマツモトに大きな声援が送られるなか、試合がスタートする。鋭い左ローを蹴ったマツモトに対し、サントスが右を伸ばす。左腕を差してテイクダウンを狙ったサントスだが、ヒザをついたマツモトがすぐに立ち上がる。ケージを背負ったマツモトは肩パンチを入れるが、小外掛けでテイクダウンを許す。

右足を取って立たせないサントスはニンジャとギロチンのセットを潰すが、マツモトが下からエルボーを連打する。懸命に背中をつけず、ケージを使って立ち上がったマツモトは、そのまま倒されながらギロチンへ。サントスが頭を抜き、トップで残り90秒に。ハーフで潜ろうとしたマツモトは、殴られて断念も直後に立ち上がった。マツモトは前蹴りから左ハイ、かわしたサントスはボディを殴るが左フックを被弾しダブルレッグへ。切ったマツモトが右ミドルに続き右ハイを蹴り時間となった。

2R、マツモトが左ローからワンツー。下がったサントスにヒザを狙う。スイッチを織り交ぜ、右を伸ばすサントスだがテンカオ、右カーフに続き右を被弾する。スイッチして右エルボーを放ったマツモトに対し、サントスがボディフックを入れる。続いて左ミドルを蹴ったサントスは左フックを打たれ、ジャブの相打ちから後ろ回し蹴りをキャッチしてテイクダウンを決める。

スクランブルで背中を取ったサントスは、胸を合わされると離れて左ジャブを伸ばす。サントスは右カーフ、ワンツーボディを決めるが、マツモトが右を返す。左フックの相打ちから、ワンツーで前に出たマツモトがシングルレッグからテイクダウンへ。前転するように倒れたサントスの足関節を仕掛け、マツモトはカウンターのヒールからスイープで立ち上がる。左ハイを放ったマツモトは。カーフを蹴り合うと最後に跳びヒザを狙った。

最終回、パンチの交換からクリンチ合戦、距離を取り直した両者がカーフを蹴り合う。右をヒットさせたマツモトは、ローにワンツーを受ける。左ハイにダブルレッグを合わせたサントスがトップを奪取し、マツモトはパワーギロチンを外され背中を預けて立ち上がる。サントスは胸を合わされると、首相撲からのヒザに離れた。

残り2分、サントスが左ミドルを入れるが、2発目をキャッチされテイクダウンを許す。バックを取らないよう引き込んだサントスをハーフで抑えたマツモトは足関節を潰してパウンドを落とす。腰を引いて立ち上がったサントスに対し、ギロチン&ヒザを入れたマツモトはボディからフックを伸ばすサントスのダブルレッグをギロチンで受け止める。サントスは背中をマットにつけて防御、タイムアップとなった。

まさに一進一退の攻防は、ジャッジ3者とも29‐28でマツモトを支持。日系3世ファイターは12戦負け知らずに。


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