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45 AB MGL-1FC MMA MMAPLANET NFC01 o ONE YouTube キック キム・インソォン シンバートル・バットエルデネ ダギースレン・チャグナードルジ テムーレン・アルギルマー デッチプール ナンディンエルデン・キム・インソォン ブレンゾリグ・バットムンク ボクシング 南友之輔 竹中大地

【NFC01】その名も遊牧民FC。モンゴルで、新大会旗揚げ。テムーレン、ナンディンエルデンらが出場!!

【写真】ポテンシャルの高さは間違いない(C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、モンゴルの首都ウランバートルはM Bank アリーナで、Nomadic Fighting Championshipの旗揚げ戦が行われる。
Text by Manabu Takashima

ONEや日本でジワリとそのポテンシャルを発揮しつつあるモンゴルMMA界で、新たなに胃炎とが立ち上げられる。その名もずばりNomadic=ノマディック(遊牧民)FCは、キックボクシングが1試合、ムエタイが2試合、MMAが5試合、さらにサブミッショングラップリング1試合というONEを思わせる多種のスタイルが見られる構成となっている。

全ての試合にモンゴル人ファイターが出場し、タイ、ウズベキスタン、カザフスタン、豪州、キルギスと国際戦を戦い、サブミッショングラップリングのみモンゴル対決が組まれている。


メインは韓国籍も取得したナンディンエルデン・キム・インソォンが、リキット・タナウィットと戦うキックボクシング戦。そのナンディンエルデンと同様に韓国在住のブレンゾリグ・バットムンクはMMAウェルター級でウクライナのヴィタリ・ヅビナ戦が組まれている。

この他、グラジエイターでバンタム級のベルトを巻いたテムーレン・アルギルマーがバンタム級でカザフスタンのバギラン・ザカンシャと戦が用意されている。

昨年7月に南友之輔に手痛い2RKO負けを喫して以来の復帰戦は、1年ぶりの母国での試合となる。打、組み共に破壊力がありながら、竹中大地、シンバートル・バットエルデネという実力者との試合が続き、まさかの4連敗中のテムーレンが、どのようなパフォーマンスを見せるのかは気になるところだ。

また第1試合のムエタイには日本でMMAやボクシングを戦っているデッチプールも出場。今大会はムエタイも全て3分3Rだ。

なお当初の予定では同じ週末に新体制となったMGL-1FCも、ウランバートルの中心スフバートル広場近くにあり、朝青龍が買い取ったサーカス会場で新生MGL-1FCのイベントの行う予定だったが、しっかりと準備期間を置き大がかりな大会を行うという理由で6月に延期されたという話も伝わっている。

同大会にはシンバートル、オトゴンバートル・ホルドバートル、ダギースレン・チャグナードルジというグラジで活躍したファイターや、日本や韓国から選手を招聘するという話を伝わっており、正式発表が待たれる。

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45 Gladiator Gladiator029 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC 2025 UFC YouTube アーロン・タウ イン・シュアイ シンバートル・バットエルデネ トレント・ガーダム 上田祐起 南友之輔 吉田開威 和田教良 山内渉 海外 空手 鈴木陽一

【Road to UFC 2025】プロ初黒星からの挑戦、吉田開威「フライ級では、僕は打撃でやりやすくなる」

【写真】持ち味である打撃を生かすために、改めて組み技にも取り組んだ結果、打撃の成長にも繋がっている(C)SHOJIRO KAMEIKE

5月22日(木)と23日(金・いずれも現地時間)の2日間にわたり、中国は上海のUFC PIでRoad to UFC 2025(Road to UFC第4シーズン)が開幕する。今年はフライ、バンタム、フェザーそしてライトの4階級でトーナメントが行われ、吉田開威がフライ級に出場することとなった。
Text by Shojiro Kameike

今年1月、吉田はGladiator暫定バンタム級王座決定戦でシンバートル・バットエルデネに敗れた。当初は南友之輔と対戦予定だったが、南の負傷欠場によりシンバートルと戦うことに。そのシンバートルが計量オーバーと様々な要素があったものの、黒星は黒星。その吉田のRTU出場は意外でもあった。何より、本人も驚いたという。

ただ、吉田にとっては以前より語っていた「フライ級でRoad to UFCを目指す」という目標を実現した形だ。しかもその目標は昨年からの話ではない。中学時代からプロを目指していた吉田が選んだ道、さらに敗戦を受けて取り組んでいる今の練習を追った。


――昨年10月、グラジで上田祐起戦直後のインタビューで、吉田選手は「Road to UFCを目指したい。海外で戦うならフライ級まで体重を落とせるかどうか」と語っていました。その発言を考えると、今回のRTUフライ級出場は想定の範囲内だったかと思います。

「はい、そうですね。プロ4戦目ぐらいからRTUとの交渉を始めて、その直後は中国での試合でした。そこでKO勝ちしたことはインパクトが大きかったのかな、とは思います。次の試合もKOで勝ちましたし。今RTUに出るためには、中国で試合をするのが近道なんですかね。中国でスタートするトーナメントだから……」

――今回の出場メンバーを見渡すと、中国だけでなく各国の出場団体にも、ある種の傾向は見られます。ただ今年の1月に、グラジでシンバートルに敗れた時点でRTU出場はあると考えていましたか。

「ない、と思いました。だからすぐ、フランスのAres FCとか海外の大会と話をし始めていて。そこに――まぁまぁ早くRTUの話が来たんですよ」

――まぁまぁ早く、というのは?

「試合が終わって2週間後ぐらいに。だから1月中ですよね」

――それは早いですね。しかも敗戦の2週間後に……。

「そうなんですよ。『今年のRTUはないなぁ……』と落ち込みながら練習していたら、2週間後に連絡が来ました」

――シンバートルに敗れたあとは、RTUを狙えるような海外の大会への出場を考えていたわけですね。フランスのAres FCについては、硬式空手の繋がりから現地のファイターやジムとの繋がりもあって。

「そこで思ったよりも早くRTU出場決定の話が来ましたね」

――シンバートル戦は、対戦相手の変更と、代役選手の計量オーバーがありました。その状況でモチベーションを保つことができましたか。

「う~ん、まぁ……納得いかないっちゃいかない部分はありましたよ。でも、その状況で試合を受けるしかない。受けないとRTUの話もなくなるというか、そこで勝てないとRTUもないと思っていました。あと、このタイミングで試合をしないと、また試合ができるタイミングもないですし。RTUを目指すなら受けざるを得ない、という状況でした。

シンバートル戦はシザースチョークで絞め落とされた。すでに敗戦の経験を生かし始めている(C)MMAPLANET

試合が終わったあとに他の人から『体重戻し制限の交渉をするべきだった』と言われて、僕も『あぁ、確かに』と思いました。相手の計量オーバーがあっても何の交渉もせず試合を受けてしまったこととか、いろいろと勉強になりましたね」

――試合内容については、いかがですか。

「寝かされて立ち上がるまでは練習していて、そのあとに明確なミスがありました。左ハイを出した時に足を滑らせてしまったんですけど、単純に滑っただけではなくて――試合後にALIVEの鈴木陽一社長から指摘されたんですよ。『体重が重い相手と組み終わって、立った時に全身の筋肉がこわばっていたのではないか。普段は力を抜いてハイを蹴っているのに、筋肉がこわばっている状態で蹴った時のギャップがあったのかもしれない』と。

それを聞いて自分も『なるほど』と思ったんです。僕としては、いつもと同じ感覚でハイを蹴ろうとした。でも体の状態がいつもと違っていた。ここはもう感覚の話になってしまうんですけど……。そこで足が滑り、『やっちまった』と思った瞬間にすぐ相手が極めに来た。そのスピードは凄かったです。

単純に経験不足だなって思いました。でもでも、いろんな経験が詰まった試合でしたね。エスケープして、ミスして、極められて――良い負け方だったと思います」

――その「良い負け方」を経て即、技術の見直しも始まったわけですか。

ガイオジムでは、みっちりとレスリングの打ち込みから壁レス、寝技まで。練習相手は試合直後のためダメージを考慮してスーパーセーフ着用の和田教良――しかし呼吸で面が真っ白に

「試合が終わってからガイオジムで和田教良さんと、今日見ていただいたようなレスリングの練習を始めました。この2カ月間は週2回、ひたすらレスリングをやって、夜は柔術の練習をしています。それで週末は寒天練でスパーをするというルーティンに変えおかげで、だいぶ動きは変わってきたと思いますね」

――レスリングのスパーでは、ボトム、サイド、バックなど全て自分が不利な状況からのスタートを指定していました。

「そこは絶対ですね。やはり自分の打撃を生かすために――もちろん寝技で攻めることもありますけど、練習で攻めることをメインにする必要はないですから。基本的にはガイオジムでも、寒天練でも、基本的には下から始めます。

寝技だけじゃなく打撃に関しても変わってきました。今までは当てて引く、当てて動くというものばかりだったんです。でも海外の選手みたいに、前に出ながら打っていくと――自分にとっては新しいことが身についてきました。

ガーダムとの打ち合いは、寒天練の中でもひときわ目立っていた

寒天練にトレント・ガーダムが参加していることも大きくて。寒天練に行くと、ほぼガーダムと殴り合っています(笑)。まずガーダムはガンガン出て来るから、それを捌く練習から始めると自分から前に出ることも、打ち合うこともできるようになってきましたね」

――組みの練習量を増やした効果なのか、筋量が増えていませんか。

「だいぶ増えてきました。でも減量は余裕を持ってやっているので大丈夫です。そこは、もともと僕は学校に通ってやってきたことで」

――スポーツトレーナーを養成する専門学校に通い、様々な資格も取得していますよね。

「中学生の時に初めてMMAの試合に出た頃から、格闘技のプロになることを考えていました。プロになった時に役立つことを学びたいと思って、将来は専門学校に行く。だから大学ではなく専門学校に進むための高校選びから始めていたんです」

――これまでフライ級の体重で体を動かしたことは?

「ないです。でも中国で試合をした時は水抜き無し、最後に少しだけ汗を抜くぐらいでバンタム級リミットまで落としたんですよ。RTUはフライ級で話をしていたし、初戦はまた中国で開催されるだろうから、同じ中国で水抜きなしで落としてみました。

フライ級で戦うのは、僕は打撃でやりやすくなるという点があります。UFCのフライ級は平均身長が167センチぐらいで、僕は174センチある。自分のファイトスタイルを考えると、リーチが長い選手と当たったらやりづらいんですよ。リーチが長く、中に入って行かないといけない相手はやりづらいです。でもフライ級だと、自分から中に入っていく必要がなくなるのは大きいですね。RTUだけでなく、海外で戦うならフライ級だと考えていました」

――中学の時から全ての選択がRoad to UFCだったわけですね。

「アハハハ、そういうことです」

――RTU初戦の対戦相手は、いろいろと噂は出ていますが、まだ公式からの正式発表はありません。そこでトーナメント全体の印象を教えてください。

「まだ全然視ていないですね。まだ発表されていないけど、次の対戦相手のことしか考えていません。まずは上海のUFC PIが使えることを楽しみにしています(笑)」

――アハハハ。これまではMMAと並行して硬式空手の大会にも出場していましたが、今年はどうなるのでしょうか。

「今年は出ないです。5月には硬式空手の大きな大会もありますけど、それにも出ません。そこで試合をして怪我とか、少しでも違和感が残るようなことは避けたいので。今は5月からのRTUだけに集中しています」

■Road to UFC 2025 フライ級トーナメント出場者
吉田開威(日本)
山内渉(日本)
アグラリ(中国)
イン・シュアイ(中国)
ムリドゥル・サイキア(インド)
ナムスライ・バットバヤル(モンゴル)
リオ・ティルト(インドネシア)
アーロン・タウ(ニュージーランド)

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BELLATOR DEEP Eterna Gladiator Grachan MMA o ONE RIZIN UFC   アーロン・タウ イン・シュアイ エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス シンバートル・バットエルデネ ジャック・ベッカー ソ・ドンヒョン パク・オジン パク・ジェヒョン パンクラス ピーター・ダナソー マックス・ザ・ボディ リー・カイウェン 中島太一 中村京一郎 中村倫也 修斗 吉田開威 天弥 新井丈 松井斗輝 神田コウヤ 神谷大智 空手 金太郎 鍵山雄介

Road To UFCシーズン4:全出場選手発表。日本勢は各階級2名ずつ8名。5月22日・23日に一回戦を実施。

▼フライ級(56.7kg以下)
アーロン・タウ(ニュージーランド
アグラリ(中国)
吉田開威(日本)
ムリドル・サイキア(インド)
ナムスライ・バトバヤル(モンゴル)
リオ・ティルト(インドネシア
山内 渉(日本)
イン・シュアイ(中国)

吉田は6勝1敗の25歳。空手道剛柔流朋武館所属。硬式空手世界王者からMMAに転向。GLADIATORを主戦場とし、プロデビューから6連勝で今年1月にシンバートル・バットエルデネとGLADIATORバンタム級暫定王座決定戦で対戦した。シンバートルが体重オーバーし、吉田が勝った場合のみ王者になるルールで行われたが、1Rセンタク挟みで敗れ、MMA初黒星を喫している。Road To UFCには階級を下げて出場。

山内は6勝1敗の25歳。FIGHTFARM所属。23年11月に平良の返上した修斗フライ級のベルトを賭けて新井丈と対戦したがKO負けでプロ初黒星。昨年10月にPOUNDOUTで復帰して判定勝ちした。

バンタム級(61.2kg以下)
チャングレン・コレン(インド)
伊藤空也(日本)
ピーター・ダナソー(タイ)
井村 塁(日本)
シン・カイ・シオン(シンガポール
スーラン・ランボ(中国)
ティ・ハイタオ(中国)
ギエム・ヴァン・Y(ベトナム

伊藤は16勝8敗1分の28歳。BRAVE所属。GRACHAN王者として2021年のRIZINバンタム級GPに出場するも初戦で金太郎に判定負け。タイトルから陥落したが、昨年6月にオーストラリアのEternal MMAで行われたバンタム級王座決定戦でスプリット判定勝ちし、バンタム級王座を獲得している。

井村は12勝4敗の26歳。ALMA FIGHT GYM PUGNUS所属。柔術ベースで極めが武器のグラップラーパンクラスを主戦場とし、プロ2年目の2021年に中島太一のバンタム級暫定王座に挑戦するも2RKO負け。その後石渡伸太郎ALMA FIGHT GYM PUGNUSに移籍し、3月のパンクラスでは昨年のRoad To UFCにエントリーした(体重超過により失格)松井斗輝きにKO勝ちした。

フェザー級(65.8kg以下)
アへジャン・アイリヌアー(中国)
ユン・チャンミン(韓国)
ソ・ドンヒョン(韓国)
パク・オジン(韓国)
青井 人(日本)
リー・カイウェン(中国)
中村京一郎(日本)
セバスチャン・サレイ(オーストラリア)

青井は14勝5敗1分の28歳。BLOWS所属。現DEEPフェザー級王者。昨年3月に、Road To UFCシーズン2にも出場した神田コウヤからスプリット判定勝ちで王座を獲得。昨年12月には元王者の芦田と対戦し2RでKO勝ちした。

中村京一郎は5勝1敗の26歳。EXFIGHT所属。GRACHANでキャリアを積み、昨年行われた格闘代理戦争に岡見&中村倫也推薦選手として出場し優勝した。GRACHANではランキング1位。前戦はPOUNDOUTでベテランの鍵山雄介と対戦し1RKO勝ち。

▼ライト級(70.3kg以下)
神谷大智(日本)
デニ・ダファ(インドネシア
ドム・マー・ファン(オーストラリア)
ジャック・ベッカー(オーストラリア)
パク・ジェヒョン(韓国)
レン・ヤーウェイ(中国)
キム・サンウク(韓国)
エフェヴィガ雄志(日本)

神谷は6勝0敗1NCの25歳。BRAVE所属。2023年に来月パンクラスライト級王座に挑戦する天弥と対戦し、打撃で攻め込まれるも、 終盤スタミナ切れした天弥のグラウンド膝で戦闘不能となり、すっきりしない反則勝ち。昨年10月にオーストラリアのEternal MMAに初参戦し、おたツイスターで一本勝ちしている。

エフェヴィガは11勝0敗の25歳。TRIBE TOKYO MMA所属。現修斗ライト級環太平洋王者。昨年8月にT.T.Fチャレンジで元Bellatorのエマニュエル・サンチェスに1RKO勝ち。11月にはマックス・ザ・ボディを3Rチョークで破って環太平洋王座を獲得した。

今年からオーストラリア・ニュージーランド勢も参加し、さらにレベルが上ったと思われるRoad To UFC。日本勢は全員20代後半で、現在の実績だけでなく、若さも選出条件に入ったことを思わせる。

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45 AB Black Combat Breakthrough Breakthrough Combat03 DEEP Gladiator K-MMA MMA MMAPLANET o ONE Progress SASUKE UFC YouTube イ・ジュンヨン イ・ソンハ ガドウィン・ランバヤン シンバートル・バットエルデネ ジョン・オルニド チェ・ハンギ チャンネル トレント・ガーダム パンクラス ペ・ジョンウ マーク・ストリーグル 上田将年 上田祐起 修斗 北岡悟 吉野光 城戸泰介 大脇征吾 山崎蒼空 朝倉海 森戸新士 椿飛鳥 泉武志 熊崎夏暉 石井逸人 竹本啓哉 竹浦正起 笹晋久 須藤拓真

【Breakthrough Combat04】椿飛鳥が大脇征吾と。森戸はピエロと防衛戦。フィリピン勢、石井逸人参戦

【写真】SASUKEとの一戦で、選手として評価が上がった椿が極め系ニューブリード大脇と対戦 (C)MMAPLANET

24日(月)、Progress実行委員会より5月14日(水)に開催&配信されるBreakthrough Combat04の対戦カードが発表された。本日午後6時より公開されているTHE1 TV動画=THE1 STORY「Across the Breakthrough Combat03」(2月26日大会のバックステージ動画)で、現時点の対戦決定カードとしてMMAが4試合&Progressの2試合が明らかとなったとプレスリリースがあった。
Text Manabu Takashima

現状突破をスローガンとし、アジア勢との対戦とグラップリング界との交流でJ-MMA界の強化を図る同大会。今回、明らかとなったのは以下の顔合わせだ。

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[暫定王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]イ・ソンハ(韓国)

<Progress フェザー級/5分2R>
大脇征吾(日本)
椿飛鳥(日本)

<フライ級/5分3R>
イ・ジュンヨン(韓国)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・オルニド(フィリピン)
熊崎夏暉(日本)

<バンタム級/5分3R>
ガドウィン・ランバヤン(フィリピン)
竹本啓哉(日本)

<バンタム級/5分3R>
石井逸人(日本)
上田祐起(日本)


回を重ねるたびにグラップリング界だけでなくMMA界からの反応が増えているProgressだが、昨年10月に泉武志、クリスマスに北岡悟を下したProgress暫定ウェルター級チャンピオン森戸新士の3度目の防衛戦の相手は、韓国のイ・ソンハに決まった。元Black CombatとDEEPライト級チャンピオンでピエロの愛称を持つイ・ソンハは前回大会にイ・ジュンヨンのセコンドに就くために来日しており、Progressルールに非常に興味を持っていたという。柔術黒帯のK-MMAのチャンピオンが、パウンドのないなかでどのようなグラップリングを見せるのか。

また前回大会で衝撃のプロ初陣を戦った大脇征吾が、なんと椿飛鳥と戦うProgressマッチも見逃せない。極めの強さを見せつけた大脇は、すでにSITでも結果を残し、一気にグラップリング界で存在感が増している。

対して修斗世界フェザー級のベルトは逃したものの、試合内容で評価を挙げた椿が3度目のProgress挑戦を果たす。竹浦正起のヒールに完敗した初戦。2戦目は森戸の盟友・城戸泰介の足関節を切り抜けてポイント勝ち。SASUKE戦の敗北後には、衝動的に引退を口にしたこともあった椿だが、MMAはサステインとマッチアップ期間があるためにBTC、そしてProgressで早くも再出発を切ることになった。

前回大会は話題性、試合内容でProgressにリードされたMMA戦だが、国際戦で唯一の白星を挙げた山崎蒼空が2月のBTC03で上田将年をカーフで完封した元Black Combatフライ級王者イ・ジュンヨンと戦う。UFC王者が目標、朝倉海を尊敬するあまりにぶっ飛ばしたいという倒錯した想い持つ山崎は、わき腹の負傷がありながらペ・ジョンウを力強くパウンドアウトした。6戦目の初の国際戦、7戦目でK-MMAのチャンピオンと戦う機会を得た山崎は、まさに2025年をブレークスルーの年にしようとしている。

このほか、フィリピンから同国のコンバットサンボ・ナショナルチームに名を連ねるマーク・ストリーグル門下のジョン・オルニドとガドウィン・ランバヤンがBTC初出場となり、それぞれ熊崎夏暉と竹本啓哉とのマッチアップが決まっている。

オルニドは昨年1月にGladiatorで笹晋久と対戦し、優勢のなかで偶発的な蹴りが急所に入り、グラジルールでNCでなく反則負けという結果がついてしまった。それでも将来を嘱望されていたフィリピンの新鋭は引き続き日本で活躍する希望を持っていた。しかし、次の試合でフライ級に転向を試みるも、黒星を喫し一時的に引退状態にあった。

その後、ストリーグルを師事するようになり復帰、昨年10月にZeus Combat Leagueでバンタム級のベルトを巻いている。対して熊崎は前回大会で、初の国際戦をチェ・ハンギと戦う予定だったが負傷欠場──気持ちも新たに日比新鋭対決に臨む。

竹本✕ガドウィンはBTC旗揚げ大会で対戦が決まっていたが、ガドウィンがもともと出場予定だった柔術トーナメントで負傷し両者の対戦は流れた。そのガドウィン、日本滞在経験があり、名古屋のトラスト柔術で練習をしていたという情報もある。MMAはチーム・ラカイと近しい関係にあったようで、現在もライオン・ネイションMMAではグラップリングの指導という形で交流もある。フィリピン勢のグラップリングは近年、相当に強化されており、2月にトレント・ガーダムに押し切られて敗北を喫した竹本にとって、組み技師として真価が問われる一戦となる。

そして修斗、パンクラスと期待されながら突き抜けることができなかった石井逸人が、まさに現状突破を狙いBTC登場となった。最近ではTRIBE TOKYO MMAで指導する身となり、若い選手をリードするなど、かつての暴れん坊も大人になりつつある。石井にとって、この試合は20代最後の戦いだ。

石井と対戦する上田祐起は、実はイベント開催日が奥方の出産予定日だという。それでも出場の許可をもらい、上田もまた現状を突き抜けるためケージに足を踏み入れる。

BTCバンタム級には吉野光、シンバートル・バットエルデネの出場も期待されており、さらにProgressフェザー級チャンピオンの須藤拓真もMMAではバンタム級だ。ここに今大会に来日するオルニド、ガドウィンのフィリピン勢や韓国勢が加わることも十分に予想される。活動1年目からBTCバンタム級は、ここで勝ち上がれば世界で勝負できるという陣容が整いつつある。アジアのフィーダーショー=現状突破にふさわしいBTTバンタム級の戦いだ。

■視聴方法(予定)
5 月14日(水)
午後6時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 AB Breakthrough Gladiator Gladiator028 Gladiator029 Gladiator030 K-MMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC シンバートル・バットエルデネ チェ・ドンフン チョ・ジュンゴン パク・チャンビン 久保健太

【Gladiator030】久保健太が初の国際戦Vへ、パク・チャンピンと。オトゴンバートルのRoad to UFCはなし!!

【写真】試練の3連敗の経験を生かす試合が巡ってきた (C)MMAPLANET & GLADIATOR

18日(火)、Gladiatorから4月6日(日)に大阪府豊中市176BOXで開催されるGLADIATOR030で久保健太とパク・チャンピンのフライ級3回戦が行われること発表され、本戦18試合=プレリミ11試合&メイン7試合でカードが出揃った。
Text Manabu Takashima

久保健太は過去4戦中3試合でグラジではチェ・ドンフンとオトゴンバートル・ホルドバートル、さらにBreakthroughでチョ・ジュンゴンと3連敗を喫している。とはいえ最初の2敗はRoad to UFC優勝者と、モンゴルMMAの将来といえる現Gladiatorフライ級王者に喫したものK-MMA界の10代の希望の星には、打撃で盛り返す場面も見せていた。


さらに1月のGLADIATOR028では井口翔太との打撃戦を制し、連敗をストップしている。そんな久保と対戦するパク・チャンピンはキャリア4勝5敗で、昨年の久保ではないが現状3連敗中のファイターだ。久保としてはフライ級トップ戦線で戦うために落とせない一戦となる。

リリースに寄せられた両者のコメントは以下の通りだ。

久保健太
「前大会GLADIATOR029に続いて、今大会も試合オファーを頂きありがとうございます。そして今大会GLADIATOR030大会の対戦相手が海外の韓国人選手であると聞きました。前回大会では勝利したものの、それまで海外選手との試合では唯一の連敗をしていることから、その穴埋め傷口をふさぐではないけど、自分の中で海外の選手と戦いに勝利したい気持ちも大きいことから、一つ返事で今大会を受けさせて頂きました。また、若い選手で試合経験の数もこなし実績ある選手であることもわかりました。ここでしっかりと勝利し連勝はもちろん、この年齢でも若い選手に勝って格闘技ファンの全てに、まだまだ格闘技ができることで魅了したいと思います。KO勝利を狙って大会を盛り上げていきますので、皆さん応援の程宜しくお願い致します」

パク・チャンビン
「はじめまして。パクです。相手の情報をみたら結構年配の方ですね。この試合を最後にして引退を考えたらどうですか。
熱い試合をしましょう。ありがとうございます」

なお、そのグラジのフライ級の頂点に立つオトゴンバートルだが、1月にベルトを巻いた時点でRoad to UFC出場を目標としていたが、なんと出場条件となるキャリア6戦に戦績が至らず(※5勝0敗)UFCへの登竜門で戦うことはできなかったという。

今後、オトゴンバートルがどのようなプロセスを経て世界最高峰を目指すのかは伝わってこないが、現時点では4月25日(金・現地時間)にウランバートルで行われるMGL-1FCで戦うことが予定されているそうだ。

またシャンダスMMAの盟友のシンバートル・バットエルデネはもともと日本でキャリアアップを考えており、Road to UFC出場の意向を持っていなかったという。そしてシンバートルも4月のMGL-1FCに出場し、バンタム級王座決定戦に挑むという。体重オーバーで暫定のベルトを巻くことができなかったシンバートルがMMA初戴冠を母国大会で実現させることができるのか。

J-MMA界で、モンゴルの強さを見せつけたオトゴンバートルとシンバートルの2025年の動向はきになるところだ。

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45 AB Brave CF Breakthrough Breakthrough Combat02 MMA MMAPLANET o UAEW UAEW58 UFC YouTube アムル・マゴメドフ キック シンバートル・バットエルデネ ライニ・サーディ リネット・ハバロフ ヴィニシウス・オリヴェイラ 吉野光 川北晏生

【UAEW58】吉野光、再び砂漠へ。組む前が重要、サーディ戦へ。メインは非UFC最高のライト級タイトル戦?!

【写真】自信の長所を生かすために、どのようなアジャストが見られるか。楽しみな吉野だ (C)UAEW

21日(金・現地時間)にUAEはアルアインのADNECセンター・アルアインで開催されるUAEW58のコメインに吉野光が出場し、ライニ・サーディと対戦する。
Text Manabu Takashima

アブダビではなく、オマーンとの国境の街でアブダビ首長国第2の都市アルアインでの開かれる今大会は、ドバイやアブダビなど沿岸部でなく、まさに砂漠のオアシスが舞台となる。吉野のUAEW出場は2023年10月以来、1年4カ月振り。昨年は砂漠から招待状が滞り、2年8カ月振りに国内=Breakthrough Combatで戦いシンバートル・バットエルデネにまさかの判定負けを喫し、UAEWから続く連敗がついに3を数えてしまった。

それでも12月にBreakthrough Combat02で川北晏生のエルボーに苦戦しながらも判定勝ちを収め、2年2カ月振りの勝利を手にしている。この間にUAEWからオファーが届くようになっていた吉野が、砂漠に戻り戦績14勝4敗のサーディと戦う。


ドイツのベルリン在住のサーディだが、過去5年はBRAVE CFからUAEWという中東でキャリアを積んできた。それ以前は英国のBAMMAでフライ級王座を獲得、ACBオーストリア大会に出場するなどヨーロッパをベースで戦ってきたファイターだ。

柔術は黒帯でここ2試合はRNCとヒールで一本勝ちを手にしているが、打撃もテイクダウンも使いこなすウェルランディット・ファイターのサーディ。特に打撃は蹴りの距離、接近戦でも戦えるので吉野としては、組みにいくタイミング&それ以前の打撃をしっかりと考えて仕掛ける必要がある。

サーディにはミドル、ボディと腹を狙う攻撃も遠近両用でステップインに合わせてヒジ、さらに首相撲からヒザという武器もある。UAEW以前は組み伏せて勝ってきた吉野だが、ヴィニシウス・オリヴェイラ、リネット・ハバロフ、そしてシンバートルと組み勝つことができなかった。そのうえで打撃、あるいは組みで敗れた吉野は、川北戦ではフィジカルで上回るもそのスタイルを研究され、組んだ状態でヒジを受けて苦戦を強いられている。

つまり強度の高い相手だけでなく、柔の川北にも苦しんだ吉野にとって、強度が高く柔の戦い方もできるサーディは、相当に厄介な相手となることが予想される。サーディが川北のように吉野のスタイルを細部に渡りチェックしてくることはないだろうが、それでもクリンチの前後については何らかの準備をしているはず。吉野としても自らに変化を必要なことを理解しているだろうが、この試合間隔では劇的な変化は望めない。それでも今後を見据えた吉野に些細な点でも動きや思考にいかなる変化が見られるのか。非常に気になる、そして大切なサーディ戦だ。

今大会のメインはUAEWライト級王者アムル・マゴメドフが、アレックス・ダ・シウバの挑戦を受け同王座2度目の防衛戦に臨む。ヌルマゴ軍団25歳の新鋭で、キャリア8勝0敗のマゴメドフは当然のように力強いレスリング、高いテイクダウン能力を誇っている。が、ゴリゴリのレスラーでというわけでもなくシャープな打撃の持ち主で、首相撲&ヒザ蹴りからレスリングに移行するなど、組みへのエントリーも豊富だ。

近い距離での打撃は粗いが、遠目のミドルやカーフ、何よりジャブを効かせる拳の力を持っている。組めばバックを制してRNCという勝利のパターンが確立しており、マゴメドフはUFCで戦う力を十分に有している。

対して、挑戦者のシウバはUFCで1勝3敗だったブラジリアン。リリース後はUAEWで3勝1敗という戦績を残している。伸びのあるハイキック、距離を詰めてのアッパーなどKOパワーを秘めている。それ以上に左に威力があり、マゴメドフも打撃が粗くなった時に被弾すると即昇天ということもあり得るだろう。

テイクダウン狙いにヒザ蹴り、ギロチンというカウンターアタックも持つシウバ。このアムル・マゴメドフとアレックス・ダ・シウバの戦いは、レスト・オブ・UFCで最もレベルの高いライト級タイトルマッチの一つといえる――注目の一番だ。

■視聴方法(予定)
2月23日(日・日本時間)
午前0時00分~UFC FIGHT PASS

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45 Gladiator Gladiator029 MMA MMAPLANET o シンバートル・バットエルデネ 吉田開威

【Gladiator029】吉田、戴冠ならず。計量オーバーのシンバートルにシザースチョークで絞め落とされる

【写真】RNCは凌いだが、シザースチョークで敗れた吉田。この敗戦を糧に立ち上がってほしい(C)MMAPLANET

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)
1R3分42秒 by シザースチョーク
吉田開威(日本)

シンバートルが計量オーバーのため、吉田が勝利した場合のみ暫定王者誕生となる。試合が始まると、サウスポーの吉田が右ロー、右ジャブを突く。組んだシンバートルはドライブしてボディロックへ。吉田は左オーバーフックで耐える。シンバートルは右の小外刈りから、逆に倒してグラウンドに持ち込みパスする。サイドポジションで胸を合わせたシンバートルが右ヒジから、吉田の左腕にアメリカーナを狙う。体を反転させた吉田のバックマウントを奪ったシンバートルは、右腕を吉田の首に回す。

苦悶の表情を浮かべる吉田。しかしシンバートルもワンハンドで絞め上げることができず。クラッチを外した吉田に、なおもシンバートルが左腕で吉田のアゴを絞め上げる。反転した吉田が立ち上がり、シンバートルに左ストレートを伸ばした。続く左ハイで足を滑らせた吉田が背中を着くと、シンバートルがトップからパウンドを落としながら腕十字へ。吉田が体勢を入れ替えようとしたところで、シンバートルがシザースチョークに切り替えて吉田を絞め落とした。

シンバートルは一本勝ちを収めたものの、規定によりベルトを巻くことはできず。それでもMMA戦績4戦無敗の強さを見せつけたことだけは確かだ。


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45 AB Gladiator Gladiator029 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube   しゅんすけ オトゴンバートル・ボルドバートル キンコンカンコンケンチャンマン シンバートル・バットエルデネ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス チャンネル パン・ジェヒョク ルキヤ 久保健太 井上啓太 井口翔太 今井健斗 八木敬志 南友之輔 古賀珠楠 吉田開威 吉野光 宮川日向 小森真誉 岩倉優輝 桑本征希 森井翼 水野翔 海外 熊崎夏暉 田中有 田口翔太 秋田良隆 空手 萩原和飛 野口蒼太

【Gladiator029】シンバートル戦を飲んだ吉田開威が話していたこと。「ドンピシャで当ててKO」

【写真】計量会場ではシンバートルを顔を合わせることはなかった(C)MMAPLANET

本日12日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR029でシンバートル・バットエルデネと変則暫定バンタム級王座決定戦を戦う吉田開威。
Text Manabu Takashima

昨日行われた計量で、シンバートルは1.9キロオーバーで今回のタイトル戦は、吉田が勝った場合のみチャンピオンが誕生するという形に落ち着いた。

とはいえ、シンバートルには減点スタートや、勝ってもNCという日本風のフォーマットではなく、吉田は負けると黒星が付く戦いとなる。体重オーバーを了承して戦う。負ければ、負け。北米流のルールを守っているのに厳しい状況になるという――タフさが要求される変則タイトル戦。

もちろん、吉田はこの試合を受けないという選択もできた。それでも、リスキーなタイトルマッチを吉田が受けいれたのはタイトルに賭ける気持ち――ではなく、ここから彼が歩んでいるMMAライフを第一に考えてのことだった。

幼少期から伝統派の型と基本稽古で体の操作法を身に着け、硬式空手で直接倒す打撃を落とし込んだ。そしてMMAで世界に挑むために越えないといけない相手がシンバートルで、そのチケットとして必要なのがベルトだ。

唯一無二の空手家、そしてMMAファイターといえる吉田開威。今回の試合に賭ける気持ちを昨年末に収録したインタビューからお届けしたい。なぜ、彼が体重オーバーの猛者との戦いに挑むのか。それが分かってもらえるはずだ。


ここで勝たないと海外で勝てない

――シンバートルと暫定バンタム級王座決定戦を戦うことになったのですが、当初は南友之輔選手とタイトルを争うことが決まっていました。このタイミングで暫定王座決定戦出場のオファーがあった時はどのような気持ちでしたか。

「まぁ、そのうちやるだろうなっていう気持ちでした。このタイミングになったのは、時期がずれなかったので良かったという感覚です。竹中(大地)さんが防衛戦を行うなら、僕にチャンスは回ってこなかったので。チャンスが回ってきてラッキーだな、と」

――将来性のある若い選手が、このタイミングで潰し合うのは勿体ないという声もありました。

「そこに関しては、相手云々でなく自分が上に行けるなら……まぁ倒せますし。空手同士だから、面白くなれば良いぐらいで。僕に負けて、相手のキャリアアップに影響が出ようが関係ないことですし。自分が先に進むことだけを考えていました」

――自信があったと。

「打撃で倒せると思っていました。間合いに関しては、僕の方が上です。南選手が相手でも、そこは不安はなかったです。確かに一発は強いけど、当たらない。ただ自分がミスをすると貰う可能性はあったので、そのミスを限りなくなくすこと、打撃家に対して一撃で倒すための打撃を当てる技を研究して打ち込んでいました。打ち込みがしっかりしていれば、やりきれる。倒せると思っていました」

――そんななか、全くタイプの違うシンバートルに対戦相手が代わりました。

「打ち込みの内容を決めて2、3週間やりこんでいたのですが、まぁタイプが変わってしまいましたね。でも僕はどっちでも良かったです。シンバートルはもともと竹本(啓哉)さんが戦う予定で、一緒に対策とかもやっていたので意外な相手ではありましたけど。

苦手なタイプですよ、正直。ただ、ここから勝って海外へ行くとそういう選手ばかりじゃないですか。だから、ここで勝たないと海外で勝てないと思っているので。シンバートルにしっかりと当てて勝てたら、かなり自信をもって海外に行けると思うので。海外が見えているからこそ、シンバートルのようなタイプの選手と戦えてラッキー、良かったです」

――ここで苦手なタイプに負けてRoad to UFCが難しくなるという考えではなく、ここを越えて海外へ行くという思考なのですね。

「このぐらいは勝たないといけないです。これまでメチャクチャ強い相手に勝ってきたわけじゃなくて、もっと強い相手と戦いたいと思っていました。それでも前の試合ですら、力を使って組んでくる選手にテイクダウンを取られていますし、そこはまだまだ力不足だと感じています。

テイクダウン防御もそうだし、自分が極めるプレッシャーをかけて戦うことはできていない。それでも徐々に、その面でもレベルは上がっています。最初の頃と比較すると、成長しているスピードは速い。自分ではそう思っています。試合ごとに大きく変わることができていると思っています」

打撃って止めることができて、やっと完成してくるので

――とはいえシンバートルは、吉野光選手に組み勝った。そのインパクトは絶大でした。

「ライト級ぐらいの力があると想定して練習しています。掴まれたら、投げられる。だから投げられないための組み方、手を取り方なんかを詰めてやってきています」

――近い体格が多いNTTでのスパーリング以外に、何かパワー対策をしているということはありますか。

「そうですね、ISHITSUNA MMAの瀬戸のジムに外国人の大きな人でレスリングができる人がいて。そういう人たちと組ませてもらって、凄く良い練習ができています。そういう部分でも練習相手を代えて、色々な人とやっています」

――組みが強いシンバートルですが、ひょっとして倒すための打撃戦を仕掛けてくる可能性もあります。

「そこは分からないですよね(笑)。モンゴル人は……(笑)。和田(教良)さんと戦ったオトゴンバートルもレスラーなのに打撃一辺倒で。あと南選手と戦った時のテムーレンもうまいこと行っていると打撃に付き合う風潮があります。なんで、案外打撃で来るかもしれない。でも、あの感じで付き合ってくれるとラッキーです。組んでこずに、振ってくると僕は当てやすいので」

――逆をいえば、やはり組まれる方が嫌だということになります。組みは100パーセント、打撃は半分も出せるのか。そういうスパーをするしかない状況で、当て感はどのように養っているのですか。

「対人では当てる感覚ですね、タイミング。ミットで、しっかりと打って。スパーだと止めています。打撃って止めることができて、やっと完成してくるので。止められないっていうことは、コントロールができていない。その技は完成していないです。止める、それも練習です。そこまでコントロールできれば、下がっても打てる。止めることができると、そのあと動かなくて出すこともできる。どのタイミングでも最大出力で出せます。

リスキーな技を仕掛けて、組まれても練習ですから。そういうことも試して、タイミングを磨いています。強い打撃を当てるのではなくて、止めることを意識する。それも必要な練習です」

――それは打ち終わりの姿勢を大切にしていることに通じているでしょうか。

「そうですね、打ち終わりに打たれないこと。それでも組まれてしまうことはあるので、そうなった場合の対処という練習の方がスパーリングではやることが多いです。当てるのは感覚が分かれば良いので。それは僕もそうだし、練習仲間も『当てられた』と分かれば……。それができれば、倒す打撃は試合になって打つことができます。

それとスパーリングでなく、シチュエーションで動いてもらって当てる感覚を養っています。対人での打ち込みですね。あとはミットで思い切り打っています。ミット打ちは思い切り打ち込む感覚を自分に覚えさせるのが目的です。出し切る、当て切ることをやっています。対人の打ち込みとミット打ちの感覚をもってスパーに挑むと、より鮮明になります」

――そんななか、吉田選手の特異性は硬式空手という直接打撃の試合に出て、同時に剛柔流の型、基本稽古を幼少期からやり込んでコンペティションに生かしている点にあるかと思います。

「硬式をやってきた間合い。入らせないことはMMAに必要で。あとは面をつけているので、深く当てないと相手が倒れない。ポイントを取るような蹴りでも、引きながら当てれば強く蹴ることができます。そういう硬式空手ならではの打撃というのはMMAに生きています。

あと近い距離で剛柔流のムチミだとか。そこは寝技で下になったときに、腰を切ってヒジを打つ時とか。体の使い方はMMAでも有効です。そういうところは他の選手には、できない部分だと思います。そうですね……寝かされた時の打撃は、骨盤の操作だとか剛柔流の基本と型をやってきたことで、使える体の動きというのがあって。下からでも、僕の場合は強い打撃を入れることができます。

それは四つの時のヒジ、ヒザも同じですね。ヒザはただ足を上げるだけでなく、ムチミをつかって力を伝えています。近い間合いの時は剛柔流、遠い時は硬式空手の技術が使えています」

――MMAファンには、ムチミまでいくと理解の範疇を超えてしまうかと……。

「ムチミは簡単にいえば腰を切る技術ですよね。腰の切りと体を鞭のようにしならせることで、近い間合いで強い打撃を当てることができるという技術。実際、そこはやって説明しても普通の人には分からないものなんで。ただ腰を捻るということでもなくて」

――そこが日本固有の武術の妙技かと。

「そうですね。あとは体重が乗ったりするとバレるので、ガマクを使って気づかれないように力を出す。その辺は、やはり分からないことだと思います。それを養うのが空手の基本形と型。これは組手では養えないです」

ジャブは遠くや下がりながら、ムチミを使いながら打っているのでストレートと同じぐらいの威力で打てます

――MMAのタイトルマッチがあっても、その基本稽古を続けているのでしょうか。

「週に一度は必ずやります。ただ試合前にそれをしなくても、忘れることはないです。でも、やり続けるもの。空手家を名乗っているなら、基本と型をやらないと空手ではないです」

――信じていないと続けられないものですよね。MMAで次の試合に結果を残したいから、基本や型を真剣にやるということは本当にないと思います。

「そうですね。僕の場合は子供の頃からやってきたので。今、空手の基本稽古を辞めてもメチャクチャ弱体化することはないです。MMAで空手を出しているというより、もともと空手の練習をしている人間なので。空手をやらないと、違う……。答えにならないんですけど(笑)。

だから硬式空手の試合にも出続けていますし。それをやらないと、どこかで技術が違うモノに置き換わってしまうような気がします」

――空手は生涯をかけて、追及できるものですよね。

「ハイ。だから今、勝ちたいMMAファイターが基本や型をすることに関しては――やらないよりは、良いです。でも時間は掛かるものだと思いますね。僕は2歳か3歳からやってきているので、そこは僕の武器です。硬式をやり続けて、勝ってきたことも。それは他にはないかと思います。硬式空手をやって日本王者になるまでやっているMMAファイターはいないですし。

ムチミやガマク、空手を意識してやっている人はいるかもしれないですが、そこを技術として生かしている人はいないと思います。ジャブも刻み突きみたいだってSNSで書かれたこともありますけど……僕、ジャブは他の人より重たいという自覚があります。ジャブは遠くや下がりながら、ムチミを使いながら打っているのでストレートと同じぐらいの威力で打てます。受けた人は結構、痛いと思います。そういうところでも空手は生きていますが、MMAを戦うなら絶対的にMMAの技術は必要です」

――押忍。今回の暫定タイトル、次へのステップに必要ということで取りに行くものかと思います。その次に目指すモノとは何でしょうか。

「そもそも、タイトルがかかっていなかったら今回のオファーは受けていないです。ここを取ってRoad to UFCに出たい。UFCを目指してやってきたので、Road to UFCに出て勝つ。2026年にUFCと契約する。そのためにやってきました。今回、タイトル戦でなかったら海外で1試合挟んでRoad to UFCを狙おうと思っていました。次のグラジは4月なので、それではRoad to UFCに間に合わない。だから1月か2月にタイトル戦か海外と考えていて。それが最初に言ったラッキーにつながります。1月のこのタイミングでタイトル戦のチャンスがあるということは」

――Road to UFCは明確な出場基準がないですが、25歳で打撃で倒せる。そこはセールスポイントかと思います。

「だからこそシンバートルという過去最強に組み技が強い相手と戦って、触らせない。そこをいかにやり切れるか。組まれた後、テイクダウン後の対処をしっかりとできるところは、その局面になったら見せたいです。もともと竹本さんが戦う予定だったので、竹本さんから寝技での攻撃という部分でアドバイスももらっていますし。極めのプレッシャーを一つ装備しているというのはあります。

あとは四つ組みですかね。そこの対処と打撃もありますし。そういう組みでの成長を見せて、倒しきる。ああいう突っ込んでくる相手にカウンターを当てることができる。ドンピシャで当てることができるといところを見せたいです。多分。ドンピシャで当ててKOできると思うので、期待してください」

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029計量結果

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有:69.9キロ
小森真誉:70.2キロ

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗:56.6キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:56.7キロ

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威:61.2キロ
シンバートル・バットエルデネ:63.2キロ→63.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ:65.7キロ
パン・ジェヒョク:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス:70.5キロ
岩倉優輝:70.6キロ

<フェザー級/5分3R>
水野翔:66.7キロ→66.2キロ
桑本征希:66.7キロ→66.3キロ→66.2キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:57.0キロ
井口翔太:57.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
森井翼:77.4キロ
井上啓太:77.2キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.3キロ
藤原克也:60.9キロ

<バンタム級/5分2R>
宮川日向:61.5キロ
三浦颯太:60.6キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:66.0キロ
花園大輝:66.1キロ

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ:61.5キロ
コウ:61.4キロ

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗:52.3キロ
高橋佑太:52.4キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.0キロ
八木祐輔:57.0キロ

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太:60.9キロ
萩原和飛:60.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季:77.2キロ
松生知樹:76.6キロ

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆:61.4キロ
熊崎夏暉:61.5キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志:69.4キロ
キンコンカンコンケンチャンマン:69.2キロ

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎:70.4キロ
健椰:70.0キロ

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾:56.4キロ
福島祐貴:57.1キロ

<バンタム級/5分2R>
堀秀徳※原田康平の体調不良で、当日計量で代替出場
内田勇作:60.0キロ

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助:60.9キロ
小林龍輝:61.4キロ

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔:70.4キロ
内山裕太郎:68.0キロ

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45 AB Gladiator Gladiator029 MMA MMAPLANET o YouTube   しゅんすけ オトゴンバートル・ボルドバートル キンコンカンコンケンチャンマン シンバートル・バットエルデネ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス パン・ジェヒョク ブログ 久保健太 井上啓太 井口翔太 今井健斗 吉田開威 小森真誉 岩倉優輝 桑本征希 森井翼 水野翔 田中有

【Gladiator029】計量会場にモンゴル勢の姿なし?! シンバートル計量失敗、吉田開威変則王座戦 

【写真】モンゴル勢は減量の仕方が下手なのか…… (C)MMAPLANET

明日12日(日)に豊中市の176 BOXで開催されるGladiator029の計量が同市のSmoker Gymで行われ、吉田開威と暫定バンタム級王座決定戦を戦う予定だったシンバートル・バットエルデネで体重を落とせず、両者の対戦は変則王座決定戦として実施されることとなった。
Text Manabu Takashima

オープニングファイト2試合を合わせると、23試合のロングラン興行。出場選手は40名以上で計量会場の人口密度は相当に高いなか、計量はメインのライト級王座決定戦に出場する田中有と小森真誉から始まった。

同王座決定戦を含め4階級組まれたタイトル戦だが、コメインのフライ級王座決定戦以下に出場するモンゴル勢の姿が会場に見られない。

フライ級王座決定戦を戦う今井健斗、暫定バンタム級王座決定戦を戦う吉田開威、そしてフェザー級王座決定戦を戦うパン・ジェヒョクが計量をパスし、フェイスオフ写真の撮影がないままチハヤフル・ヅッキーニョスのライト級転向&初参戦の岩倉優輝戦、井上啓太の2年4カ月振りのMMA出場=森井翼戦などメインカード、そしてプレリミ戦の計量が進む。


その途中でオトゴンバートル・ホルドバートルだけが計量会場に到着し、オープニングバウト出場選手のフェイスオフ終了を待ってスケールへ。56.7キロでパスし、余裕の笑みを浮かべていた。

なんでもオトゴンバートルは問題なく体重が落ちていたが、チームメイトのシンバートル・バットエルデネとダギースレン・チャグナードルジの両者が体重を落とせておらず、セコンド陣も減量のサポートをしており、会場に移動ができていなかったという。

コーナーマン1人を帯同して計量を終えたオトゴンバートルに遅れること13分、ルールミーティングを終え出場選手がグループ撮影をする段階になりダギースレンが姿を見せる。

一昨年9月の王座決定戦では計量失敗したダギースレンは、今朝は対戦相手のパン・ジェヒョクとサウナで時間を共有していたという。最後の500グラムがなかなか落ちなかったダギースレンのパスに、本人だけでなくパン・ジェヒョクも安堵の表情を浮かべていた。

計量終了は午後3時。フェザー級3回戦で戦う水野翔と桑本征希は揃って再計量となっていたが、時間以内にパスをしてみせた。

残るはただ1人、シンバートルだ。一度、ホテルに戻った師トンガーと一緒に計量会場にやってきたシンバートルは、すっかりと頬は削げ落ち、胸板のペラペラの状態に。ダギースレンと違い上半身にタトゥーが見られるシンバートルは、サウナが使用できず、慣れない半身浴で体重を落としていたそうだ。

残り2キロで発汗が止まり、関係者がエプソムソルトを買いに薬局を3軒回っても入手できなかったという。完全に汗が止まり、歩行も困難になったシンバートルは、計量終了のギリギリ=午後3時に現れ、体重を測る。結果1.9キロオーバーだったシンバートルと吉田のタイトル戦は、2.5キロ以内の体重差ということで、規定通り吉田が50パーセントのファイトマネーを譲りうけ、勝った場合のみ新チャンピオンが誕生するという変則王座決定戦に。

とはいえシンバートルが勝った際、王座は空位でも勝敗はレコードに残る。吉田は体重オーバーの相手と、リスクの高いが故に勝負論が存在する変則王座決定戦に挑むこととなった。

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029計量結果

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有:69.9キロ
小森真誉:70.2キロ

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗:56.6キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:56.7キロ

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威:61.2キロ
シンバートル・バットエルデネ:63.2キロ→63.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ:65.7キロ
パン・ジェヒョク:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス:70.5キロ
岩倉優輝:70.6キロ

<フェザー級/5分3R>
水野翔:66.7キロ→66.2キロ
桑本征希:66.7キロ→66.3キロ→66.2キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:57.0キロ
井口翔太:57.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
森井翼:77.4キロ
井上啓太:77.2キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.3キロ
藤原克也:60.9キロ

<バンタム級/5分2R>
宮川日向:61.5キロ
三浦颯太:60.6キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:66.0キロ
花園大輝:66.1キロ

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ:61.5キロ
コウ:61.4キロ

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗:52.3キロ
高橋佑太:52.4キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.0キロ
八木祐輔:57.0キロ

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太:60.9キロ
萩原和飛:60.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季:77.2キロ
松生知樹:76.6キロ

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆:61.4キロ
熊崎夏暉:61.5キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志:69.4キロ
キンコンカンコンケンチャンマン:69.2キロ

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎:70.4キロ
健椰:70.0キロ

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾:56.4キロ
福島祐貴:57.1キロ

<バンタム級/5分2R>
原田康平:61.1キロ
内田勇作:60.0キロ

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助:60.9キロ
小林龍輝:61.4キロ

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔:70.4キロ
内山裕太郎:68.0キロ

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45 Gladiator Gladiator029 Grachan MMA MMAPLANET NavE o YouTube   しゅんすけ キンコンカンコンケンチャンマン シンバートル・バットエルデネ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス チャンネル パン・ジェヒョク ライカ ルキヤ 久保健太 井上啓太 井口翔太 今井健斗 修斗 八木敬志 古賀珠楠 吉田開威 和田教良 小森真誉 山上幹臣 岩倉優輝 桑本征希 森井翼 水野翔 海外 熊崎夏暉 田中有 田口翔太 秋田良隆 萩原和飛 野口蒼太 風我

【Gladiator029】オトゴンバートルと王座決定戦、今井健斗「今まで戦ってきた日本人選手とは一味違うぞ」

【写真】念願のタイトルマッチ、相手はオトゴンバートル……ここで気持ちも熱くなるのが今井健斗というファイターだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR029が開催され、今井健斗がオトゴンバートル・ホルドバートルとのGladiatorフライ級王座決定戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

2021年7月のプロデビューから13戦目で、今井がベルトに挑むチャンスを得た。昨年5月、グラジ初参戦で元修斗王者の山上幹臣にTKO勝ち。柔道ベースの組技を生かし、山上戦を含めて現在3連勝中だ。ベルトを賭けて戦う相手は、猛威をふるうモンゴル勢の中でも将来が期待されるファイターの一人、オトゴンバートルだ。この強敵との対戦を前に、今井は自身のことを「ビビりです」と語った。その意味とは。


――タイトルマッチを控えるなか、SNSに「なかなか体重が落ちない」と投稿されてしましたね。

「あぁ、それですね(苦笑)。いつもより落ち方が良くないかな、というぐらいで。最終的には水抜きで落とせる範囲なので大丈夫です」

――今までも、それほど減量で水抜きはやっていないのですか。

「できるだけ水抜きで落とす量は減らしたくて――××キロ未満に抑えたいです」

――水抜きで××キロ以上落とすと、試合当日のコンディションが変わるのでしょうか。

「試合での動きが変わるわけではないですね。ただ、今まで水抜きで××キロ以上落とすと負けている、という変なジンクスがあって。だから、願掛けみたいなものです(笑)」

――なるほど。今回はオトゴンバートルとのフライ級王者決定戦が決まりました。まずオファーが来た時の気持ちを教えてください。

「もともと1月は別の海外選手と対戦する予定だったんですよ。それが選手の負傷とか、いろいろあったと聞いています。それで仕事中に代表(高瀬一平、マーシャルアーツクラブ中津川代表)から『オトゴンバートルとのタイトルマッチ』という連絡が来て、ビックリしました。

僕の中では、オトゴンバートルとベルトを賭けて戦うには、あと1~2試合は勝たないといけないと思っていました。グラジで1月、4月と外国人選手に勝ったら、6月あたりにタイトルマッチがあるかな――と。それがこの1月にオトゴンバートルとのタイトルマッチが組まれて、僕としてはラッキーです」

――それだけグラジのベルトに絡むのは先だと考えていたのですか。

「まだグラジでは2戦しかしていないですからね。でもフライ級戦線を見てみると、まずNavEさんが試合できない。それとクボケン(久保健太)さんと和田教良選手はオトゴンバートルに負けているし、僕しかいないだろうとは考えていました。ただ、さすがに1月はないと思っていましたね」

――逆に「あと1~2試合経験を積んでから……」と、今回のオファーを断ることは考えなかったでしょうか。

「その考えは100パーセントなかったです。もともと僕は今まで一度も試合を断ったことがないんですよ。オファーが来たら戦う。そこに偶然ベルトが付いてきたという感じで。偶然、対戦相手がオトゴンバートルだっただけですね。

それに自分が1~2試合やっている間にオトゴンバートルも試合を経験するだろうし、僕も強くなるけど相手も強くなる。だったら、いつ戦っても同じじゃないですか。それなら今やれる時にやりたいと思いました」

――心強い言葉です。改めてオトゴンバートルの印象を教えてください。

「前回の風我戦は「判定決着でしたけど、僕の中でオトゴンバートルの評価がさらに上がりました。和田選手やクボケンさんとの試合は、鋭いテイクダウンに入られることもなく、早期決着だったので何も分からなかったんですよ。でも風我戦は、良いタイミングのテイクダウンを切る、足を持たれた後の対処、長期戦になっても最後までスタミナが切れずに、しかも攻め切ることができる――思っている以上に強かったです(笑)」

――確かにそうですね。そして、まだどれぐらい強いのかが分からない状態でもあります。

「アハハハ、そうですね。風我の後に『怪我があって練習ができていなかった』というコメントがあったと思うんですよ。今回はベルトが懸かっているから、さらに良い状態で仕上げてくる。試合経験も積み、3Rも経験して、さらに強いオトゴンバートルになっている。だから僕は、オトゴンと戦いたいです」

――オトゴンバートル戦に向け、何か新しく取り組んでいることはありますか。

「もともと岐阜県多治見市にあるGSB多治見に出稽古で行かせてもらっていて、今は打撃のパーソナルトレーニングも受けています。もともと相手が打撃の選手なので、打撃をやろうと思いました。代表の梶田高裕さんから『こういうコンビネーションがあるよ』『こういう考え方もあるよ』と教わっていて。正直、今まで自分は打撃に関して感覚的にやっているところがあったんですよ。でも梶田先生の指導で、いろんな考えを頂いています」

――打撃は感覚的にやっていた……これまで打撃と組みでは、考える割合はどれくらい違いましたか。

「組み8、打撃2――ではないですね。組み9、打撃1ぐらいの割合でした」

――良かったです。「組み8」と言った瞬間に「えっ!?」と思いました。「いやいや、組み9でしょ」と(笑)。

「アハハハ! そうですよね。まだパーソナルトレーニングを受け始めて日は浅いので、まだまだ効果を実感するには時間が掛かると思います。でも今はとにかく新しいことが頭と体に入ってきています」

――それとSNSでは「フライ級の強い選手と練習したい」と投稿していました。

「そうなんです。今の環境で一緒に練習しているフライ級といえば、クボケンさんと前回一緒に取材してもらった廣瀬ぐらいで。二人ともストライカーだから、鋭いテイクダウンを仕掛けてくるタイプとかとも練習したいという気持ちがあります。

でも移動時間を考えたら、他県に行ってもその練習だけで1日が終わっちゃいますよね。それでは時間が勿体ない、と考えてしまうんです。だから、いつもどおり朝レスリングに行って、昼は所属しているマーシャルアーツクラブ中津川、夜がGSB多治見という練習スケジュールになっています」

――朝のレスリングというのは?

「中津商業高校のレスリング部が強くて、そこへ練習に行かせてもらっています。僕は中津商業高校の卒業生ではないんですけど、ジムの代表は顔が広くて」

中津商業高校レスリング部:
岐阜県の名門レスリング部。これまで高瀬代表も含め中部のMMAファイターがレスリングの練習に通っている。現在の成瀬一彦監督は中津商業から日体大に進み、元Grachanフライ級王者の鈴木隼人と同期。レスリング部ではキャプテンを務めた。

――純粋なレスリングのルールで、純粋なレスリングの練習をすることで、何か変わってきた面はありますか。

写真は2022年の岐阜県民スポーツ大会のもの。この時は中津川市チームが団体戦5位に。翌2023年は3位となっている(C)Kento Imai

「結構変わってきましたね。打撃が有る無いで距離も違うじゃないですか。僕もMMAレスリングは結構自信があったんですよ。でもレスリングをやってみると――打撃なしで、どうやってテイクダウンに入るんだろうか、って(苦笑)。でも、そこから崩しとか、いろんなことを教えてもらって。大学のレスリング部で練習させてもらっても、通用するようになってきて。レスリングの試合にも出させてもらったことがあります。岐阜県内のスポーツ大会で、団体戦ですけど3位になりました。最近はMMAでも、ようやくレスリングの成果が出てきているかもしれないです」

――打撃とレスリングの強化、それがMMAに繋がる試合に期待しています。次の大一番に向けて、意気込みをお願いします。

「オトゴンバートルはストライカー寄りのオールラウンダーみたいな感じで来るかなと思います。でも自分は今までアマからプロまで17戦やってきて、一度もKO負けしたことがないし、ダウンしたこともないし、クリーンヒットをもらったことがないんですよ」

――そうなのですね。体が強い、ということなのでしょうか。

「いや、ビビりだからですよ。相手のほうが打撃は強いなと思ったら、僕はすぐに切り替えちゃうので。打撃が強い相手を打撃で倒そうとは、絶対に考えないです。

そんな自分にとってオトゴンバートルは相性が悪い相手だとは思っていません。1月12日は『今まで戦ってきた日本人選手とは一味違うぞ』というところを見せて、岐阜にベルトを持ち帰ります」

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
コウ(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
熊崎夏暉(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎(日本)
健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
原田康平(日本)
内田勇作(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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