カテゴリー
45 BELLATOR MAX MMA MMAPLANET o PFL PFL WT2025#05 サッド・ジーン ジェイソン・ジャクソン ローガン・ストーリー 菊入正行

【PFL WT2025#05】無敗ジーンがジャクソンにスプリット判定で勝利。W級決勝でストーリーと激突

【写真】苦戦を強いられながらもジーンが無敗継続。決勝ではストーリーのTDをどう攻略するか(C)PFL

<ウェルター級準決勝/5分3R>
サッド・ジーン(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)

ジャクソンが細かいステップからジャブを突く。ジーンはサウスポーにスイッチして足への前蹴りと右ローを蹴る。ジーンは構えを戻し、ジャクソンが右カーフを蹴る。ジーンはジャクソンのジャブに右をかぶせて、ジャブとインロー。ジーンが回り込んでの左アッパーを当てると、続くジャブ=左ストレートでダウンを奪うと、ジャクソンのガードからの攻めを外してパンチを落とす。

距離を取ったジーンはジャクソンを立たせる。ジーンが右アッパーの連打から前に出る。ジャクソンも組みついてテイクダウンし、立ち上がるジーンのバックにつく。ジーンも正対して離れる。試合がスタンドに戻るとジーンが左アッパーを突き上げる。組んだジャクソンがテイクダウンを狙うと、ジーンが投げを狙いながら離れる。

ジャクソンが右カーフ、ジーンも右カーフと前蹴りを返す。サウスポーに構えるジーンに対し、ジャクソンが右ハイ。前に出るジャクソンが右アッパーを狙い、ダブルレッグでテイクダウンすると亀になるジーンのバックにつく。ジャクソンはジーンの右足を自分の足でフックし、ジーンが腰を上げたところでラウンド終了となった。

2R、サウスポーのジーンに対し、ジャクソンが前に出る。ジーンがオーソドックスに戻ると右カーフを蹴り、圧力をかけるジャクソンがダブルレッグで組みつく。左腕を差してケージに押し込むジャクソンだが、ジーンも離れる。ジャクソンは離れ際に右ヒザを入れる。試合がスタンドに戻るとジャクソンが左フックから右ストレート。サウスポーのジーンが右フックを放つと、ジャクソンがダブルレッグを合わせてテイクダウンする。

ジーンはケージを背にして立ち上がると、逆にジャクソンに組みついてテイクダウンを仕掛ける。ジャクソンをケージに押し込んでバックを狙いつつ、ジャクソンが正対するとジーンが離れる。スタンドではジャクソンがジャブを突き、ジーンが構えをスイッチしながら右カーフを蹴る。前に出るジャクソンが右ストレートで飛び込むと、組んだジーンがジャクソンをケージに押し込む。

ジャクソンはジーンのテイクダウンを切りながらヒザ蹴り。離れ際にジーンがヒジを振る。今度はジーンが前に出て左ストレートから右フック、ジャクソンが右アッパーを突き上げる。ジーンはガードを下げて左右のストレート、ジャクソンも右を見せつつ左フックを振る。残り20秒でジャクソンがダブルレッグに入り、ジーンの立ち際にバックに回る。

3R、前に出るジャクソンが細かくジャブを突く。ジーンがサウスポーに構えると右ミドルを蹴り、ジャブからパンチをまとめる。オーソドックスに構えたジーンもジャブから前に出て、左フックから右ボディ。ジャクソンはジャブを起点にテイクダウンを狙う。離れたジーンは右カーフを蹴り、スイッチして関節蹴りとインロー。このインローがローブローとなってしまう。

再開後、ジャブで前に出るジャクソン。ジーンは右ローを蹴る。細かくスイッチを繰り返すジーンに対し、ジャクソンはパンチで前に出ながら組みつく。四つの攻防ではジーンが離れてジャブとワンツー。今度はジーンが組んでジャクソンをケージに押し込むが、ここはジャクソンが離れる。サウスポーのジーンに対し、ジャクソンがジャブと右ボディストレート。ジーンも左ストレートから右フックにつなげる。ジャクソンがジャブから右ストレート、ジーンは下がりながら左ストレートを返す。この打撃戦からジャクソンがダブルレッグに入り、ジーンがギロチンへ。

ジーンが立ち上がろうとすると、ジャクソンをバックを狙い、ジーンもそれを許さない。最後はジャクソンがジーンをケージに押し込む形で試合終了となった。判定は2-1と割れてジーンが勝利。ジーンが元Bellator王者のジャクソンを下して無敗を継続。決勝で日本の菊入正行を下したローガン・ストーリーと対戦することとなった。


The post 【PFL WT2025#05】無敗ジーンがジャクソンにスプリット判定で勝利。W級決勝でストーリーと激突 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Black Combat Brave CF MAX MMA MMAPLANET o PFL PFL WT2025#05 RIZIN UAEW YouTube アダム・ボリッチ イーブ・ランジュ ガブリエル・ブラガ キム・テキュン ケンドリー・セントルイス サッド・ジーン ジェイソン・ジャクソン ジェレミー・ケネディ ジョセフ・ルシアーノ ヌルザン・アキシェフ ヘスス・ピネド ムハメド・ベルハモフ モヴィッド・ハイブラエフ ローガン・ストーリー 菊入正行

【PFL WT2025#05】Fe級準決ハイブラエフ戦へ、キム・テキュン「絶対勝つといより、負ける気がしない」

【写真】キム・テキュンは145.6ポンドでクリア。ハイブラエフも145.5ポンドで計量をパスしている (C)PFL

12日(金・現地時間)にテネシー州ナッシュビルのナッシュビル・ミュニシパル・オーデトリアムで開催されるPFL WT2025#05。フェザー級トーナメント準決勝でキム・テキュンがモヴィッド・ハイブラエフと対戦する。
text by Manabu Takashima

ヘスス・ピネド、ガブリエル・ブラガ、そしてハイブラエフとPFL=北米シーンで実績を残すサミファイナリスト達と並び初戦を立ち抜いたキム・テキュンは、連戦で減量状態続きの状態にはストレスを感じながらも勝ち上がりに絶対の自信を持っていた。

4人のなかで最もネームバリューの無い彼だが、中東のタフなプロモーションで実力者と戦ってきた日々が、その自信の裏付けとなっていた。

■キム・テキュンの母国以外の対戦記録
:2019年11月
won エリッキ・ダ・シウバ(ブラジル※その時点での戦績22勝6敗)@BRAVE CF
:2020年10月
won アルトゥル・チャベス(メキシコ※同7勝5敗)@BRAVE CF
:2021年3月
Won フセイン・カジマゴメフ(スイス※同7勝0敗)@BRAVE CF
:2021年8月
Won ヌルザン・アキシェフ(カザフスタン※同11勝2敗)@BRAVE CF
:2021年3月
Lost ロマン・バガトフ(ロシア※同12勝1敗)@BRAVE CF(フェザー級王座決定戦)
:2024年1月
Won カーロス・ジョン・デ・トーマス(フィリピン※同10勝4敗)@UAEW


――PFLワールドT準決勝まで10日ほど、今の調子はいかがでしょうか(※取材は2日に行われた)。

「全体的に順調に仕上がっています。良い感じです」

――4月の1回戦、ネイト・ケリーをRNCで仕留めPFL本戦における韓国人ファイターの初勝利となりました。

「勝ったことは当然、嬉しいです。ただ韓国人選手が、ほとんどPFLで戦っていないから初勝利が自分のモノになっただけだと思っています」

――歴史にその名を刻んだことも、特に想うモノのないと?

「歴史には残ったと思います。それも嬉しいです。ただ、これから2試合勝たないといけないので、この時点で喜びすぎることはないです」

――なるほどです。去年の今頃、プチョンのBlack Combatジムで話を聞かせてもらった時には、RIZINに出たいという話をされていました。結果、PFLで戦うことを選んだのは?

「残念ですが、RIZINからオファーはなかったです。PFLに関しては、優勝賞金が50万ドル。この額の多さは、参戦を決めるのに大きな要因になっています」

――シーズン制の100万ドルから半額になりました。契約をするときもシーズン制でなく8人トーナメントだったのですか。

「ハイ。国の契約する時からシーズン制でなくトーナメント。優勝賞金も50万ドルでした。半額になったことは正直、残念です。でも、それ以上に世界に向けて存在証明ができる場としてPFLを選んだという一面もあります」

――国の経済としては苦しいですが、ウォン安で以前よりも25パーセント増しの額は大きいですよね。7億5000万ウォンになります。

「そうですね。以前だと5億ウォンですからね(笑)。個人的には嬉しい限りです。ただ国家の経済を考えると、申し訳ないですね。この国のことが、好きですから」

――ところで、これまでのキャリアで4カ月で3試合という試合間隔はなかったかと思います。

「まずケガをしないように気を付けないといけないですね。それと常に減量をしているような状態を保たないといけないのは簡単ではないです。4月に勝った時も1、2週間は食べたいモノを食べましたが、量は好きなだけ食べることはできなかったです。体重が増えないよう神経を使うので、ストレスにはなっています。

それでも順調に体重管理はできていたのですが、やはり空腹感が続くのは苦しいです(苦笑)」

――BRAVE CFやUAEWという中東系のプロモーションを経験してきたキム・テキュン選手ですが、PFLという北米メジャーのファイトウィークは何か違いは感じますか。

「実はBRAVE CFの時の方が楽でした。BRAVE CFではスーパーでの買い出しや、何か移動が必要な時は常に車を用意してくれました。PFLはさすがにそこまではなくて、そういう時は自分たちで動くしかないので。そこはBRAVE CFの方が楽でした」

――確かにBRAVEはメディアも、そういうケアをしてくれることがありました。米国は自分の力でというのも頷けます。そんななか、PFL WTでベスト4。次の対戦相手モヴィッド・ハイブラエフを始め、残ったメンバーは北米での実績とMMA界で認知されたトップファイターばかりです。そのメンバーとやり合う状況をどのように捉えていますか。

(C)PFL

「正直にいって緊張もしていないですし、プレッシャーも感じていません。

この3人に自分が負ける気がしないんですよ。ハイブラエフにしても絶対に勝てるというよりも、今言ったように負ける気がしなくて。打撃、レスリング、グラウンドとどの局面でも、若干自分の方が上で楽に戦える気がします」

――その自信、どこから生まれるのでしょうか。

「自分は韓国国内だけでなくアブダビ、バーレーン、カザフスタンでロシア人や中央アジア、ブラジル人と戦ってきました。国際戦を戦う大切さを知っているつもりです。国内で戦ってトップになり、国際戦に挑んで負ける選手たちよりも自分の経験値は遥かに上だという自負はあります。

だから、今回の試合前も全く緊張することなく準備をすることができています。過去最高にリラックスしています。そういうキャリアを選択したことで、逆に試合期間が空いてしまったこともありました。でも、この間に力をしっかりとつけることができたとも思っています。それだけやってきたので、試合前でもリラックスできているんだと思います」

――とはいえ1回戦に勝った時は、目に光るモノが見られたようにも感じました。

「あれは……ここまでやってきた苦労が報われた。そういう喜びですね。やはり大舞台で戦うことができず、試合機会を待っていた期間は精神的にも厳しかったですから」

――ではさらに報われるために、今回のハイブラエフ戦は重要になってきます。

「これは今回の試合に限らず、いつも試合前に思っていることなのですが、自分がやりたい戦いをしたいと思っています。ある意味、負けても良いから悔いのない試合をする。それで負けてもしょうがない。でも、そう風に戦って勝ちたいと思っています」

――押忍。今回、ウェルター級では菊入正行選手が出場します。極東から2人のファイターが世界に挑む。そんな姿を日本のファンも応援するはずです。最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「日本で自分が知られるとは思えないのですが、試合を見て応援してくださるなら光栄です。頑張ります。アリガトウゴザイマス」

■視聴方法(予定)
6月13日(金)
午前9時15分~U-NEXT

■PFL WT2025#05対戦カード

<ウェルター級準決勝/5分3R>
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
サッド・ジーン(米国)

<フェザー級準決勝/5分3R>
ヘスス・ピネド(ペルー)
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
菊入正行(日本)

<フェザー級準決勝/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
キム・テキュン(韓国)

<フェザー級補欠戦/5分3R>
ジェレミー・ケネディ(ロシア)
アダム・ボリッチ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アザエル・アジュージ(フランス)
イーブ・ランジュ(フランス)

<ウェルター級補欠戦/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
アンソニー・アイヴィー(米国)

<ウェルター級戦/5分3R>
ジョセフ・ルシアーノ(豪州)
サレック・シールズ(米国)

<ウェルター級戦/5分3R>
ムハメド・ベルハモフ(ロシア)
ケンドリー・セントルイス(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・バーガンデ(米国)
ネイサン・バーズレイ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイソン・ダナー(米国)
ネイサン・ギルモア(米国)

The post 【PFL WT2025#05】Fe級準決ハイブラエフ戦へ、キム・テキュン「絶対勝つといより、負ける気がしない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 BELLATOR Cage Warriors MAX MMA MMAPLANET o PFL PFL WT2025#05 YouTube アダム・ボリッチ イーブ・ランジュ ガブリエル・ブラガ キム・テキュン ケンドリー・セントルイス サッド・ジーン ジェイソン・ジャクソン ジェレミー・ケネディ ジョセフ・ルシアーノ ヘスス・ピネド ムハメド・ベルハモフ モヴィッド・ハイブラエフ ライカ ローガン・ストーリー 菊入正行

【PFL WT2025#05】ウェルター級T準決勝=ストーリー戦へ。菊入正行「勝ったら、ちょっとした偉業達成」

【写真】ナッシュビルといえばギブソン。そして楽器屋街──に、妙にマッチしたダン・ハーディーを挟んでストーリーと (C)KOJI ANDO

12日(金・現地時間)にテネシー州ナッシュビルのナッシュビル・ミュニシパル・オーデトリアムで開催されるPFL WT2025#05。ウェルター級トーナメント準決勝で菊入正行がローガン・ストーリーと対戦する。
text by Takumi Nakamura

トーナメント一回戦ではTUF32キャストでCage Warriors ウェルター級王者の肩書を持つヨナス・バカルと対戦した菊入。試合は2R終了時にバカルがヒザを負傷してTKOという形で終わったが、菊入はスクランブルの攻防とパンチの正確さでバカルを上回った。

準決勝の対戦相手は元Bellator世界ウェルター級暫定王者のローガン・ストーリー。菊入にとっては過去最強の相手であり、ここを突破すればウェルター級日本人ファイターによる偉業達成とも言える。この大一番に挑む菊入に話を訊いた。


――米国行き直前のインタビューありがとうございます(※取材は5日に行われた)。今回の出発はいつになるのですか。

「8日の日曜日に出発します。日本でのトレーニングは金曜日までやって、という感じですね」

――トーナメント1回戦はヨナス・バカルのヒザの負傷により2R終了時にTKO勝利という形でした。試合中に相手の異変は感じましたか。

「2Rの終わり際にバカルがテイクダウンを取った時にヒザが外れたと言っていたんですけど、試合中は特に異変は感じなかったです。インターバル中にセコンドの安藤(晃司)さんから『3R目で人生変えろ!』と檄を飛ばされていて、自分も気合いを入れていたら、試合が終わっちゃって。ちょっとびっくりしましたね」

――アクシデント的なフィニッシュでしたが、そこまでの試合展開を振り返っていただけますか。

「前回は少し組みを混ぜて戦ってみたり、自分の試したかったことができた試合だったかなと思います」

――言える範囲で構わないですが、何を試そうと思ったのですか。

「やっぱりテイクダウンですね。相手が自分より打撃が強いストライカーということを意識して練習していたので、相手の打撃のプレッシャーが強かった時に、自分から組んでテイクダウンするような試合展開をできたらいいなと考えていました。実際にそういった試合運びができたのが良かったかなと」

――ただ、バカルは過去の試合を見ても打撃主体のスタイルだったので、開始直後にバカルが組んできた時は想定外でしたか。

「試合が終わった後に少しバカルと話をしたら『簡単にテイクダウンできそうだったから、そっちに切り替えた』みたいなことを言われて、なめんなよとは思いました(苦笑)」

――試合を通して自分の距離をキープして打撃を当てる、そこから組むという動きを徹底していたように感じました。

「練習ではかなり組みはやっていて、それを試合で発揮することが少なかったというか。今回のトーナメントでバカル相手に組まなかったら、おそらく自分から組むことはないなと思って、練習からそこ(自分から組む)は意識していました」

――試合後は安藤さんとは、どのような話を?

「やっぱりこう…打撃で行きすぎちゃったところがあったかなと。実際に行きすぎたと思ったところでパンチをもらったり、そこから少し押されちゃった部分があるんで、そういうところがまだ良くなかったと思います。安藤さんからも『あそこはちょっと行き過ぎだよ』みたいに指摘されました」

――ウェルター級という部分も含めて余計な被弾はせず、可能な限りリスクを減らして勝ちにいくことは意識していますか。

「僕は試合では打ち合わないし、安藤さんも打ち合いを好むタイプのファイターじゃない。僕は安藤さんに教えられた通りのことをやるし、セコンドの指示をしっかり聞いて戦っています。ただ打ち合いはしないとしても、あまりに行かなすぎるとラウンドを取られちゃうので、そこのバランスは意識していました。自分的にはちょっと行きすぎたかなと思ったんですけど、ジャッジペーパーを見ると1、2Rとも三者三様のイーブンだったんですよ。要はあの展開だとどちらがラウンドを取るか分からないわけで、リスクを押さえつつもっと行かないとダメなんだなと思いました」

――なるほど。客観的に見て判断する材料が多かったという部分でも、次に生かせるものはありましたか。

「そうですね。相手の打撃をもらわないで、打ち合いはしない。ただ相手を見すぎる部分を減らして、前に出るときは前に出る。今はそういう風に考えていますね」

――トーナメントの準決勝では元Bellator世界ウェルター級暫定王者のローガン・ストーリーと対戦することになりました。

「最初は『俺もローガンと試合やるところまできたか』という気持ちもありましたけど、今は別にそういった感情はないです。トーナメントで戦う1人の相手という感じです」

――準決勝の相手はストーリーになると予想していましたか。

「ローガンの相手がジョセフ・ルシアーノに変わった時点でローガンが上がってくるなと思っていました」

――対戦相手としては、どのような印象を持っていますか。

「見ての通り、ケージレスリングですね。とにかくケージに押し込んでテイクダウンして、トップキープして削る。そこが抜群に強いと思います」

――やはりストーリーのケージレスリングにどう対応するのかが、ポイントだと思います。そこの対応や対策はいかがでしょうか。

「今回ファイトキャンプで相手をお願いしようと思っていた選手たちの怪我が多くて、なかなか一緒に練習できる時間がなかったんですよ。その分、試合で起こりそうなシチュエーションを細かく分けて、そこの練習に付き合ってもらいました。言ってもローガンみたいな選手は日本人にはあまりいないですし、今回はそういった形で作ってきました」

――ストーリーと戦うイメージは出来上がっていますか。

「そうですね。ローガンの試合って、見ていてあまり変わらないじゃないですか。デビュー当初はすごく勢いがあって、パンチを振り回しながらテイクダウンにいくみたいな感じでしたけど、最近はそこまでパンチを振り回さないというか。相手が打撃できたところに組んだり、相手の動きを見て組みに行く・ケージに押し込んでみたいな感じですよね」

――それこそ先ほど話したようにリスクを負わずに自分の強みだけをぶつけて勝つことがテーマですか。

「そうですね。それもあってローガンがやってくるであろう動きをシチュエーション分けして、その対策をしながら全体的なイメージを作ってきました」

――トーナメントの準決勝というのはもちろん、ストーリーに勝つことになれば大きな勝利だと思います。

「ローガンは3敗しかしていなくて、それも(ヤーソラフ・)アモソフに2回負けて、(シャミル・)ムサエフにやられただけですからね。でも今は正直ワクワクの方が強いです。これに勝ったらやべえぞみたいな。もし僕がローガンに勝ったら、客観的に見ても日本のウェルター級におけるちょっとした偉業達成じゃないですか。今そのワクワクが大きくなっていますね」

――菊入選手もBellator・PFLで3連勝していて、自信がついてきた部分もありますか。

「やっぱり自分は気持ちだと思います。もちろん技術も大事なんですけど、自分は毎回気持ちで負けないように作り上げているんで。今回もローガンは強敵ですけど、それに気持ちで負けないようにしっかりやってきたんで、それを見せます」

――いい意味でチャレンジ精神を捨てて、やるべきことをやれば勝てるというマインドですか。

「そうですね。そうじゃないと試合でやられる。特に自分が劣勢の時に気持ちで圧されたら、絶対にそのまま圧し切られちゃう感じがするんですよ。そうならないようにどんな状況でも気持ちを強く持って戦う。今回もそこは1番大事にして練習してきました」

――日本からもたくさんの人が菊入選手のことを応援しています。最後に日本のファンにメッセージをいただけますか。

「僕が必ずKOでローガン・ストーリーを超えます。その姿を日本から楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします」

■視聴方法(予定)
6月13日(金)
午前9時15分~U-NEXT

■PFL WT2025#0対戦カード

<ウェルター級準決勝/5分3R>
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
サッド・ジーン(米国)

<フェザー級準決勝/5分3R>
ヘスス・ピネド(ペルー)
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
菊入正行(日本)

<フェザー級準決勝/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
キム・テキュン(韓国)

<フェザー級補欠戦/5分3R>
ジェレミー・ケネディ(ロシア)
アダム・ボリッチ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アザエル・アジュージ(フランス)
イーブ・ランジュ(フランス)

<ウェルター級補欠戦/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
アンソニー・アイヴィー(米国)

<ウェルター級戦/5分3R>
ジョセフ・ルシアーノ(豪州)
サレック・シールズ(米国)

<ウェルター級戦/5分3R>
ムハメド・ベルハモフ(ロシア)
ケンドリー・セントルイス(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・バーガンデ(米国)
ネイサン・バーズレイ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイソン・ダナー(米国)
ネイサン・ギルモア(米国)

The post 【PFL WT2025#05】ウェルター級T準決勝=ストーリー戦へ。菊入正行「勝ったら、ちょっとした偉業達成」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o PFL PFL WT2025#01 アンドレイ・コレシュコフ サッド・ジーン ジェイソン・ジャクソン ムハメド・ベルハモフ

【PFL WT2025#01】クイックシックスな初回KO。無敗ジーンが左フックでベルハモフを倒して準決勝へ

<ウェルター級T1回戦/5分3R>
サッド・ジーン(米国)
Def.1R4分25秒 by KO
ムハメド・ベルハモフ(ロシア)

サウスポーのベルハモフに対し、ジーンは左ジャブからローを見せる。会場からはジーンへの声援が飛ぶ。右ストレート、左ボディジャブを伸ばすジーン。右ストレートをボディに突き刺すと、ベルハモフも右フックを打ちおろす。スイッチするジーン、ベルハモフはテイクダウンのフェイントを見せた。ベルハモフが左に回って左インローを放つと、ジーンがバランスを崩す。ベルハモフがシングルレッグでジーンに尻もちを着かせた。ジーンがギロチンに捕らえると、ベルハモフはすぐに首を抜いてスタンドに戻る。

距離を詰めたベルハモフの右ショートがベルハモフの顔面を捉える。しかしベルハモフも左インローでジーンの圧力を止めた。ベルハモフのシングルレッグを切ったジーンだが、その後もテイクダウンのフェイントに反応してしまう。ジーンの右ストレートをブロックしたベルハモフ。ジーンは右三日月蹴り、右ストレートと攻撃をボディに集める。右ボディから右ストレートを当てたジーンは、返しの左フックでベルハモフのアゴを貫いた。ダウンしたベルハモフに追撃の鉄槌を浴びせ、レフェリーストップを呼び込みトーナメント準決勝進出を果たした。

トーナメント戦でもクイックシックス的なKOを見せたジーンは、デビュー以来9連勝中。準決勝では、この日メインで行われるジェイソン・ジャクソン×アンドレイ・コレシュコフの勝者と対戦するジーンは「何でも狙っていたよ。彼が良いワンツーを持っているのは分かっていたから、カウンターの用意をしていた。僕はカウンターファイターだけど、そのためにプレッシャーをかけた。経験豊かな相手だったけど、ケージで2人で向き合えばそんなことは関係ない。相手の戦績、名前なんて気にしない。ケージに入れば、勝つために戦うだけだ。やるべきことをやるんだ。ケガもない。ジャクソンとコレシュコフの2人を尊敬している。どっちが勝つのか。ただ最悪なことは。勝者は僕と戦わないといけないということだよ」と語った。


The post 【PFL WT2025#01】クイックシックスな初回KO。無敗ジーンが左フックでベルハモフを倒して準決勝へ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#08 クリス・ブラウン サッド・ジーン ブログ

【PFL2024#08】やりにくいブラウンに大苦戦も、右を効かせたジーンが判定勝ちで無敗を守る

<ウェルター級/5分3R>
サッド・ジーン(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
クリス・ブラウン(米国)

サウスポーのブラウンがパンチから前蹴り。ジーンがかわしてケージ中央に。ジーンも左前蹴りからプレスを掛ける。ブラウンの左ミドル、右ハイをブロックする。ブラウンはジーンのミドルをチェックするが、ケージを背負わされてしまう。ブラウンが頭を下げると、ジーンが右ストレートを打ち下した。ブラウンは右関節蹴りでジーンを中には入れさせない。

ケージ際を脱したブラウンは、関節蹴り、サイドキック、三日月蹴りで距離をつくる。しかしジーンの右ストレートを受けた。ブラウンが右フック、右ハイへ繋げる。ジーンは右を打ち込んで下がった。ジーンの突進を右ミドルで止めるブラウンだが、ジーンの右を食らってフラついた。一気に攻め立てるジーンに対し、部ラウンが引き込むようにグラウンドへ。残り30秒で立ち上がった両者、ジーンがパンチを伸ばすとブラウンはスウェーでかわした。

2R、左ジャブを突くジーンに対し、半身のブラウンがパンチからハイに繋げる。ジーンが右前蹴りを顔面に伸ばした。ブラウンの右ハイは届かず。ジーンは右フックのカウンターを狙う。ブラウンは左ミドル。前に出て来るジーンを右関節蹴りで止める。ケージを背負わせるが中に入れないジーンの左ヒザを、ブラウンの蹴りが襲う。ブラウンが右ミドルからダブルレッグに組みついた。しかしこの右ミドルの際にヒザがローブローとなってしまい試合は中断された。

再開後、ブラウンがボディロックで組んだかと思えば離れる。互いに蹴りを打ち合うなか、なんとブラウンが右フックでジーンをフラつかせる。左を伸ばして下がるブラウンは、ダブルレッグのフェイントからバランスを崩した。マットに手を着いて立ち上がるブラウンは右ハイを見せるが、ジーンも右ハイからパンチで攻め立てる。疲労が見えるブラウンはバランスを崩す場面が多くなってきた。ジーンはカウンターを狙っていく。

最終回、あたまを下げるブラウンが右ストレートから右ハイに繋げた。ジーンが距離を詰めてケージを背負わせる。回転技を使うブラウンに対し、ジーンは冷静に右フックを合わせた。サウスポーにスイッチしたジーンの左がブラウンの顔面を捉える。ブラウンも攻め込むが、やはりスタミナ切れか途中で離れてしまう。ジーンはニータップからドライブするが、すぐに離れた。ジーンの右ローをすくい上げたブラウンが右ストレートを当てる。疲れたブラウンはジーンを追うことができない。

スタンドでジーンがバックに回るが、同じく疲労か追撃せずに離れた。再びニータップからドライブし、バックに回るジーン。ブラウンが反転するとジーンが離れた。ケージ中央でジーンはニータップで飛び込むも、離れたブラウンが右フックを当てる。残り20秒で乱打戦に突入するが、ジーンも完全に疲労を見せた。

裁定はジャッジ1名がフルマークをつけるユナニマス判定で、ジーンが無敗を守った。


The post 【PFL2024#08】やりにくいブラウンに大苦戦も、右を効かせたジーンが判定勝ちで無敗を守る first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB BELLATOR LFA MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#08 Preview ガジ・ラバダノフ クレイ・コラード サッド・ジーン ジョーダン・オリバー ダニー・サバテーロ ブレント・プリマス ブログ ラザロ・ダイロン

【PFL2024#08】計量終了 ライト級&LH級で準決勝。サバテーロ、オリバー、ジーンらプレリミも要注目

【写真】なかなか厳しい試合を組んでくるPFLだ(C)PFL

16 日(金・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのハードロックライブでPFL2024#08が開催される。プレーオフの第二幕はライト級とライトヘビー級で実施される。
Text by Manabu Takashima

レギュラーシーズンの1位と4位、2位と3位が戦うセミファイナル。ライトヘビー級ではアントニオ・カーロスJrやサジボウ・シが脱落し、トルクメニスタンのドブレジャン・ヤギュシュムラドフが3位となり、2022年世界王者のロブ・ウィルキンソンと戦う。また昨年優勝のインパ・カサンガネイは、その前シーズンの決勝で破ったジョシュ・シルヴェイラと再び顔を合わせることとなった。

ライト級では──誰か予想したか、元Bellator世界ライト級王者ブレント・プリマスが首位通過し、4位の人気者クレイ・コラードとの相対する。

安定度抜群のガジ・ラバダノフは、1勝1敗が6人という状況でボーナスポイントがモノをいって3位を獲得した伏兵ミカエル・デュフォーを迎え撃つ。そんなシーズン準決勝以上というと語弊があるが、今大会はプレリミが面白い。


プレリミメインではダニー・サバテーロがPFLデビューを果たす。Bellatorバンタム級戦線の大関クラスのサバテーロは、2週間後のBellator Champions Seriesでなく、ATTのおひざ元フロリダでのPFLが再起の舞台となった。マゴメド・メゴメドフ、ラフェオン・スタッツに連敗中のサバテーロはマイアミ在住のキューバン=ラザロ・ダイロンと戦う。

ダイロンはキャリア8勝0敗でCombateでは5勝0敗、プロアマ通算11勝0敗のファイターだ。レスリングベースで、KOパンチも有すダイロンに対し、サバテーロがレスリング&スクランブル地獄に持ち込むことができるのか。遮断されると、ジャブ&ワンツーで下る可能性もある一番だ。

レスラーといえば第2試合でブレイドン・アケーオとMMA二戦目を戦うジョーダン・オリバーはNCAA D-1を制すること2度、さらにフリースタイルでUSナショナルも制しているキルクリフFC所属のオールドルーキーだ。

というのも昨年8月にMMA初戦を戦ったオリバーは、既に33歳を迎えていた。それでもダブルレッグのスピードは天下一品、そこからのバック奪取と背中突かせる技術も当然のように持っている。フィニッシュの肩固めは、精度は決して高くないがヴァンフルーとの融合のような圧でタップを奪っている。

今回の対戦相手も5勝3敗で、MMAでの可能性を見極めることができる技量の持ち主とは言い難いが、とにかくオリバーの応用力がどこまであるのかを注視したい。

この他、ライト級でシーズン脱落組のエルヴィン・エスピノーザ×マス・ブーネルのサバイバルマッチ。さらにLFAからComateを経て今はなきPFL Challenger SeriesからPFLと契約したウェルター級の新鋭サッド・ジーンが、デビュー以来の連勝を8に伸ばすことができるのかも注目だ。

■視聴方法(予定)
8月17日(土)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#08対戦カード

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 203.8ポンド(92.44キロ)
ジョシュ・シルヴェイラ: 205.2ポンド(93.07キロ)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 206ポンド(93.44キロ)
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ライト級準決勝/5分3R>
ガジ・ラバダノフ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ミカエル・デュフォー: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級準決勝/5分3R>
ブレント・プリマス: 155.2ポンド(70.39キロ)
クレイ・コラード: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライト級/5分3R>
ビアッジョ・アリ・ウォルシュ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ブライアン・ステイプルトン: 160.6ポンド(72.84キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ: 135.6ポンド(61.5キロ)
ラザロ・ダイロン: 135.8ポンド(61.59キロ)

<ライト級/5分3R>
エルヴィン・エスピノーザ: 156ポンド(70.76キロ)
マス・ブーネル: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サッド・ジーン: 170.8ポンド(77.47キロ)
クリス・ブラウン: 170.4ポンド(77.29キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・オリバー: 145.8ポンド(66.13キロ)
ブレイドン・アケーオ: 146ポンド(66.22キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ミシェル・モンタギュー: 145ポンド(65.77キロ)
マリリア・モライス: 145.8ポンド(66.13キロ)

The post 【PFL2024#08】計量終了 ライト級&LH級で準決勝。サバテーロ、オリバー、ジーンらプレリミも要注目 first appeared on MMAPLANET.