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【Bellator】スコット・コーカーに訊く─03─「正直に言うと、堀口にはフルタイムファイターでいて欲しい」

【写真】質問の方向を散らせば、余計にスコットの心情が伺えるかと思った次第です (C)NOB YASUMURA

27日(土)、東京都新宿区の東急歌舞伎町タワー正面でRIZINと共同会見を開いたスコット・コーカー・インタビューPart.03。

禁断のBellator売却問題からRIZINとのコラボショーについて懐の大きさを見せて、話してくれるスコット。最終回はフライ級戦線と堀口恭司、そして今後のBellatorについて話を訊いた。

<スコット・コーカー・インタビューPart.02はコチラから>


──AJとパトリッキーの試合が日本で見られる。それは日本のファンにとって最高のギフトです。と同時にRIZINとのコラボレーション・ショーであるが故に菊入正行選手やISAO選手の同大会出場はないと考えて良いですか。

「5試合という限られたスポットしかないからね。よりトップに近い選手の試合を組みたいと思っている。ただ、キクイリはハワイで最高の試合をしたよ。ISAOはビザの関係で、まだ米国で試合を組めていないけど、取得できればすぐに戦ってもらう」

──そのなかで渡辺華奈選手の試合が組まれた。それは彼女がBellator女子フライ級のトップだということですね。

「もちろんだ。ハワイでイルマレイ・マクファーレンと、最高の試合をした」

──日本のファンは、あのジャッジの裁定に納得していないですけどね(笑)。

「ヘイ、正直をいえば私もだ(笑)。いや、それだけ接戦だった。イルマレイはよりダメージを与えた。ワタナベはコントロールした。ジャッジをやるなんて、絶対に嫌だよ。ああいう試合があるんだから(笑)。私はプロモーターで、ジャッジじゃなくて良かったよ。

ワタナベにとっても過去最高のファイトだったと思う。私は彼女のようなファイターが好きなんだ。打撃はまだ課題が残っている。でも一度相手を掴めば、対戦相手はとんでもない事態が待っている。ただ寝かされるだけじゃない。いつだってフィニッシュを狙ってくるからね。だから私はただコントロールしている選手に対して、『ワタナベを見てみろ。彼女は常にサブミッション、フィニッシュを狙っているぞ』と言っているんだ」

──実例を出されると、忠告された選手も耳を傾けるしかないですね。ところで初代フライ級王座決定戦ですが、堀口恭司選手と神龍誠選手の対戦です。日本のファンは神龍選手の実力を知っていますが、世界中のBellatorファンには初耳ということもあるかと思います。思い切った日本人対決は、日本大会ということも考えてのことでしょうか。

「タカハシはRIZINの契約下にあるけど、彼が勝てばBellatorと契約することになる。私は契約をシェアすることは気にしていない。ホリグチ、アルチェラタ、トフィック・ムサエフのようにね。逆をいえば、こういう交流ができるのがBellatorとRIZINの良いところで。マーシャルアーツとは本来、そうあるべきなんだ」

──つまりは本格的にJapanローカルでなく、フライ級を本格的に北米や欧州で展開すると考えても良いでしょうか。

「我々は日本のヒーローが必要なわけじゃない。国際的な舞台で戦うヒーローを求めている。次のタイトル戦でタカハシが勝てば、彼は世界中で戦っていくことになる。ホリグチが勝っても、同じだ。それにしてもホリグチほど日本のMMA市場を考えている選手はいないよ。私はRIZIN以前に彼と契約を試みた。でも彼は『僕は日本に戻る。日本のMMAを盛り上げるんだ』と言ってRIZINとサインした。

普通、ファイターはそんなことは考えない。彼らが気にするのは、ファイトマネーの額だ。だからホリグチにそう言われた時、条件云々ではないと思ってあきらめた。で、私ができるサポートをしようと決めたんだ」

──では彼がグラスルーツショーを始めることをどのように思っていますか。それも堀口選手の日本の想う気持ちからだと思いますが。

「そうだね……正直に言うと、彼にはフルタイムのファイターでいて欲しい。いや、いるべきだろう。自分の試合に集中すべきだとは思っている。最高の試合をするためにも。彼はフォートローダーデールに住んでいるわけだし、日本でのショーに関わるとどれだけ練習以外に時間を取られることになるのか。そこを私は危惧している。彼の周囲がしっかりとサポートしてやってほしい。

ホリグチには少しでも長く現役生活を続けて欲しい。ただ、ここでトレーニングに集中しないと戦い続けることは困難になってくる。プロモーターにはいつだってなれるからね」

──それがスコットの堀口選手への想いということですね。フライ級に関してですが、これから125ポンドの選手とのサインが進めるという理解で宜しいですか。

「MMAで実績のある選手だけでなくレスリング、柔術、柔道からもスカウトしたいと考えている。こういう選手の発掘に関しては、我々はUFCより優れている。PFLよりも、ONEよりもBellatorとのスカウティングは優秀だ。スカウト、サイン、そして育てるという点でね」

──そこがBellatorの特徴の一つです。ただスコットはStrikeforce時代から、そのようなスカウティングとビルドアップをしてきましたね。

「ダニエル・コーミエーのデビュー戦はStrikeforceだった。ルーク・ロックフォールドやタイロン・ウッドリーは3戦目からStrikeforceで戦っている。アーロン・ピコ、AJ・マッキーはBellatorでプロMMAデビューを果たしている。私たちは人材発掘と育成のノウハウがある。急がないし、ゆっくりでもない。その時が来たら、ビッグファイトを用意するんだ」

──今後、そういうスカウトされた選手たちも含め、より頻繁にBellatorの選手が日本にやって来ることはあるのでしょうか。

「どうなるのか。そうなるためにトライする。ベスト✖ベスト、それがスポーツの基本だ。サッカー、野球、アメリカンフットボールでも。マーシャルアーツ・プレイヤーだって、誰とでも戦わないといけない。それが私の考えだから」

──どのような形であれ日本にBellatorがやって来る、と。現状、北米と欧州以外に進出を考えている地域はありますか。

「イエス。ブラジルだ。COVID19のパンデミックがなければ、既に実現していただろう。それに今、GLOBOという最高のTVパートナーが存在している。ずっとUFCを中継してきた放送局だけど、UFCはFight Passに方向転換したようで。我々にはクリス・サイボーグ、ピットブル兄弟、ドゥグラス・リマなど、GLOBOが喜ぶ最高のブラジリアンファイターが揃っている。彼らもブラジル人ファイターが見たいからね。

パリ大会もソールドアウトだった。忘れられないよ。最初の大会はCOVIDの影響で1000人しかファンを集めることができなかった。フランス政府が初めてMMAを承認し、プロモーターライセンスを初めて手にしたのが我々だった。フランスのファンは米国人選手の試合では静まり返っているけど、フランス人ファイターの試合はもの凄く盛り上がる。クレイジーだよ(笑)。Bellatorは世界中で成功を収めているよ」

──安泰だと日本のファンに伝えて良さそうですね。

「Bellatorは終わらない。トップ団体は、常に真剣にファイナンシャルのことを考えないといけないだけで。日本のファンに伝えてほしい。Bellatorはバイアコムがオーナーになって12年のカンパニーだ。彼らにとって優れたコンテンツだ。どの階級でも、UFCファイターと伍すことができるベストファイターが集まっている。7月30日、日本のファンの皆にはBellatorとRIZINのショーを満喫してほしい。引き続き、マーシャルアーツの成長を試みるRIZINとBellatorを応援してほしい──と」

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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o アーロン・ピコ キック ジェイムス・ゴンザレス ジェレミー・ケネディ

【Bellator295】ボディ、ヒジ、ヒザ、TDで完勝、周囲も本人も満足──も、期待値が上がらないピコの完勝劇

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジェイムス・ゴンザレス(米国)

肩の負傷TKO負けから再起を狙うピコに対し、ショートノーティス出場のゴンザレスが左前蹴り、右ハイから右オーバーハンド、ロー、サイドキック、跳び前蹴りと大きなモーションの動きを続ける。右ストレートで距離を詰めたピコは、簡単に離れて右ハイを空振り。ゴンザレスの大きな振りの左フックを当てられたピコが、距離を詰めて左ボディフックを2発入れ、さらに右ボディを突き刺す。ピコはクリンチから左フック、エルボーを受けそうになりフックを振るうとボディを続ける。左ボディから左エルボー、さらに左ボディからヒザ、そしてボディ&ヒジと猛攻を見せたピコが、ボディからアッパー、ボディを続ける。

離れたゴンザレスは、完全に腹を守る構えだが、ピコはボディからヒジ、ヒザを入れる。一方的に攻められるゴンザレスは、テイクダウンを狙いを切ってなおボディを打たれる。顔へのパンチは組みへ繋ぎというピコがボディから肩パンチへ。間合いを取り直し、右ハイ、ここからピコはダブルレッグでテイクダウンを奪う。

ゴンザレスは半身からバックを譲りつつ、正面を向いて立ち上がるとボディを打たれバックに回ったピコが後方から蹴りを見舞った。それでもパンチを振るうゴンザレスは一方的に攻められて初回が終わった。

2R、右ローを蹴ったゴンザレスは、左フックに組みつかれれ腹を殴られる。ここはケージに詰まれらず、回って間合いを取ったゴンザレスはシングルからボディロック、バックを譲って後方から左のパンチを打たれる。バックのピコに拳を振るうゴンザレスが立ち上がる。直ぐに左ボディを決めたピコは、左フックにダブルレッグを合わせてテイクダウン。

ゴンザレスは蹴り上げを狙い、ピコが離れるとレフェリーがブレイクを命じる。直後に左フックを受けたゴンザレスが前方に崩れ、亀に。サイドバックで殴るピコに対し、ゴンザレスがガードを取る。ここも立ったピコは、試合がスタンドに戻ると右ローを蹴る。続いてワンツーから組み、ヒザを打たれてもボディを2発返して離れた。

残り1分、右フックを見せて回るゴンザレスに組みついたピコは、ここも左ボディとヒザを繰り出す。そして左フックに組んでテイクダウンを決めラウンド終了を迎えた。

最終回、左フックから右を当てたゴンザレス。しかし、直後にテイクダウンを許しZハーフガードへ。立ち上がったピコは足を掴むが、捌かず試合はスタンドに戻る。直後にピコがダブルレッグでテイクダウンを決める。ここもZハーフのゴンザレスに鉄槌を落とし、立ち上がったピコはアッパーを入れ、右ストレート。直後にテイクダウンを決めるなど、一方的に攻め続ける。

立ち上がってはテイクダウン狙いのピコは、ボディを入れてダブルレッグを決める。Zハーフから正対してガードを取ろうとするゴンザレス。ピコはここで立ち上がり、パンチを被弾するとクリンチでゴンザレスをケージに押し込む。頭をつけて近距離のパンチ、ゴンザレスは跳びつき三角に失敗してスタンドへ。左の蹴りから左のパンチを振るうゴンザレスを時間までいなしたピコが、ジャッジ3者が30-27をつけて大勝した。

「こんなタフな相手に、1週間前で試合をうける大変さを皆は分からないんだ。彼は危険な相手で軽く見るなんてことはなかった。試合を受けてくれて感謝している。グランドに行くプランはなかった。レスリングで安全策をトライというコーチの作戦は怖かったけど、彼らを信じた。と同時にダメージを受けたくなかったんだ。結果的に勝ててハッピーだよ。チャンピオンがバンタム級に落とすのだから、ジェレミー・ケネディと世界戦を戦いたい。僕はグッドチャンピオンでなく、グレートなチャンピオンになりたいんだ」と話した。

そのようなストーリーがBellatorに存在しているのだろう、この勝ち方にアナリストは危険性を強調し良い試合だったと評価した。


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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o   アレクセイ・シュルケヴィッチ アーロン・ピコ イララ・ジョアニ イリマレイ・マクファーレン ジャスティン・ゴンザレス スコット・コーカー スミコ・イナバ パッチー・ミックス ブルーナ・エレン ボビー・キング マス・ブーネル ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈 菊入正行

【Bellator295】計量終了 ボーグが体重落とせず、堀口恭司のフライ級戦は消滅。そしてボーグは引退へ

【写真】非常に友好的、しかし激しい試合になること間違いない(C)BELLATOR

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで開催されるBellator295「Stots vs Mix」の計量が21日(金・同)に行われている。

堀口恭司と対戦予定だったレイ・ボーグが体重を落とせず、直ちにBellatorとの複数回契約を解除された。そして「皆を落胆させて申し訳ない。そして、ここ数年のとんでもない状況を共にしてくれてありがとうと伝えない。これから違う旅が始まる。チーム・ボーグと共にいてくれて感謝している」とボーグはSNSで引退を発表している。


メインでGPファイナル&100万ドルを掛けたワールドGPファイナルとBellator暫定世界バンタム級王座を賭けて戦う2人は、セレモニアル計量でのフェイスオフでも、何やら罵り合いをし、スコット・コーカーやインスペクターが間に入って、両者を分けた。

コメインの女子フライ級戦は、MMAPLANETのインタビュー通り、イリマレイ・マクファーレンがフェイスオフ後に渡辺華奈の首に例を掛け、ハグをし撮影後も両手で握手をして離れた。

また第1試合でサークルケージ初陣となる菊入正行は、計量台の上でガッツポーズし、アレクセイ・シュルケヴィッチと握手してフェイスオフを行った。

堀口の試合はなくなったが、メインの世界戦や日本人絡みのファイトだけでなく、プレリミからメインと3試合連続で組まれたフェザー級=アーロン・ピコ✖ジェイムス・ゴンザレス、マス・ブーネル✖ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド、カイ・カマカ3世✖アドリ・エドワーズも要注目だ。

大器ピコが未完のままで終わるのか、ここから上で進むのか。勝ち方が問われる一戦となり、ブーネル✖ゴンザレスは熱戦必死のサバイバル戦となる。

また日系4世のスミコ・イナバがタイトルコンテンダーのヴェタ・オルティガも女子フライ級戦線の今後に関係してくるマッチアップといえる。

■視聴方法(予定)
4月23日(日)
午前8時30分~ U-NEXT

■ Bellator295計量結果

<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP決勝/5分5R>
[王者]ラフェオン・スタッツ: 134.2ポンド(60.87キロ)
[挑戦者] パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イリマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
渡辺華奈: 125.6ポンド(56.97キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 162.4ポンド(73.66キロ)
チャーリー・レアリー: 164.2ポンド(74.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ジェイムス・ゴンザレス: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル: 144.4ポンド(65.49キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145.4ポンド(65.95キロ)
アドリ・エドワーズ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.4ポンド(56.42キロ)
ヴェタ・オルティガ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・キング: 155.4ポンド(70.48キロ)
アーロン・クルーズ: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン: 259.2ポンド(117.57キロ)
カシム・アラス: 251.8ポンド(114.21キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ: 125.4ポンド(56.88キロ)
ブルーナ・エレン: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレクセイ・シュルケヴィッチ: 170.8ポンド(77.47キロ)
菊入正行: 169ポンド(76.66キロ)

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BELLATOR MMA o ONE PFL   アーロン・ピコ オットー・ホドリゲス 堀口恭司 渡辺華奈 菊入正行

4.22『Bellator 295: Stots vs. Mix』アーロン・ピコの対戦相手がオットー・ホドリゲスからジェームス・ゴンザレスに変更

堀口恭司、渡辺華奈出場の4.22『Bellator 295: Stots vs. Mix』でアーロン・ピコ vs. オットー・ホドリゲス、菊入正行 vs. アレクセイ・シュルケヴィッチ等が追加発表(2023年03月15日)

 こちらの続報。


James Gonzalez(Sherdog)

 Bellator MMAが4月22日にハワイ州ホノルルで開催する『Bellator 295: Stots vs. Mix』でアーロン・ピコと対戦予定だったオットー・ホドリゲスが負傷欠場、代わりにジェームス・ゴンザレスがピコと対戦するとのこと。

 ジェームス・ゴンザレスは現在33歳のアメリカ人でMMA戦績10勝5敗。3月の『PFL Challenger Series 2023 Week 6』でヴィカース・シン・ルヒルに1R TKO勝ちして以来の試合。昨年6月の『Bellator 282: Mousasi vs. Eblen』で行われたBellatorデビュー戦でコディ・ロウに判定勝ちした後にPFLに出場していることから出戻り参戦となります。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator295 F1 LFA MMA o ONE PANCRASE YUKI   アーロン・ピコ イリマレイ・マクファーレン オットー・ホドリゲス ジェレミー・ケネディ ジョシュ・ヒル ダニー・サバテーロ ティム・ジョンソン ディアナ・ベネット パッチー・ミックス パンクラス マーク・レミンガー ライカ リズ・カモーシェ ローマン・ファラルド 堀口恭司 手塚裕之 村山暁洋 渡辺華奈 菊入正行

堀口恭司、渡辺華奈出場の4.22『Bellator 295: Stots vs. Mix』でアーロン・ピコ vs. オットー・ホドリゲス、菊入正行 vs. アレクセイ・シュルケヴィッチ等が追加発表

Bellatorが第14代ウェルター級キングオブパンクラシスト菊入正行と契約(2022年09月15日)

Bellatorがハワイで2連戦を開催、4.21『Bellator 294』はリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネット、4.22『Bellator 295』はラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックス、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈 etc.(2023年02月16日)

4.22『Bellator 295』で堀口恭司とレイ・ボーグが対戦(2023年03月09日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAが4月21日と22日にハワイ州ホノルルで開催する『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』と『Bellator 295: Stots vs. Mix』の追加カードを発表。

 『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』のメインカードはリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネットの女子フライ級タイトルマッチ、ティム・ジョンソン vs. サイド・ソウマのヘビー級マッチ、アーリン・ブレンカウ vs. サラ・マクマンの女子フェザー級マッチが既報でしたが、今回ダニー・サバテーロ vs. マルコス・ブレノのバンタム級マッチ、レヴァン・チョケリ vs. マイケル・ロンバルドのウェルター級マッチが追加発表されています。

 ダニー・サバテーロは昨年12月の『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』で行われたバンタム級グランプリ準決勝でラウフェオン・ストッツに判定負けして以来の試合。現在Bellatorバンタム級ランキング5位。マルコス・ブレノは昨年8月の『Bellator 284: Gracie vs. Yamauchi』で行われたBellatorデビュー戦でジョシュ・ヒルに判定勝ちして以来の試合。

 レヴァン・チョケリは昨年11月の『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』でローマン・ファラルドに判定勝ちして以来の試合。マイケル・ロンバルドは昨年12月の『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』でマーク・レミンガーに1R KO勝ちして以来の試合。





 そして、『Bellator 295: Stots vs. Mix』のメインカードはラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックスのバンタム級ワールドグランプリ決勝戦&暫定王座戦、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈の女子フライ級マッチ、堀口恭司 vs. レイ・ボーグのフライ級マッチが既報ですが、アーロン・ピコ vs. オットー・ホドリゲスのフェザー級マッチが追加発表。さらにプレリミナリーカードに菊入正行 vs. アレクセイ・シュルケヴィッチ等が発表されています。

Otto Rodrigues(Sherdog)

 アーロン・ピコは昨年10月の『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』でジェレミー・ケネディに1R TKO負けして以来の試合。試合中に左肩を脱臼しインターバル中に入れ直して2Rに挑もうとしましたがドクターストップで終了しています。現在Bellatorフェザー級ランキング3位。オットー・ホドリゲスは現在34歳(試合時は35歳)のブラジル人でMMA戦績13勝1敗。2021年7月の『LFA 112』でカルロス・アウグスト・サントス・ダ・シウバに判定勝ちして以来の試合で今回がBellatorデビュー戦。

Masayuki Kikuiri(Sherdog)

Alexey Shurkevich(Sherdog)

 菊入正行は現在27歳で千葉県出身。MMA戦績8勝2敗1引き分け。全てパンクラスでの試合。昨年10月の『PANCRASE 324』で行われたウェルター級暫定王者決定戦で村山暁洋に判定勝ちし王座獲得。その後、手塚裕之がタイトル返上したことから正規王者になっています。昨年9月にBellatorと契約したことが確認されていましたが、この度ようやくデビュー戦です。アレクセイ・シュルケヴィッチは現在30歳のロシア人でMMA戦績13勝5敗。2021年10月の『Bellator 269: Fedor vs. Johnson』で行われたBellatorデビュー戦でグラチック・ボジンヤンに1R KO勝ちした後、昨年2月にロシアで開催された『SFC 3』でヘナート・ゴメス・ガブリエルに2R KO負けして以来の試合。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator291 F1 MMA o ONE Special   アーロン・ピコ ジェレミー・ケネディ ベンソン・ヘンダーソン マイケル・ペイジ ローガン・ストーリー

2.25『Bellator 291: Amosov vs. Storley 2』の対戦カードを紹介





 2月25日にアイルランド・ダブリンで開催する『Bellator 291: Amosov vs. Storley 2』のメインカード5試合を紹介します。

 ヤロスラフ・アソモフ vs. ローガン・ストーリーのウェルター級王座統一戦が行われるとのこと。

 アソモフは2021年6月の『Bellator 260: Lima vs. Amosov』でダグラス・リマに判定勝ちして新チャンピオンになって以来1年8ヶ月ぶりの試合。ウクライナ人のアソモフはロシアのウクライナ侵攻による戦争に参加したことから昨年5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でマイケル・ペイジとローガン・ストーリーの間で暫定王座決定戦が行われてストーリーが判定勝ちし暫定チャンピオンとなっており、この度統一戦が実現します。

 ピーター・クイーリー vs. ブライス・ローガンのライト級マッチが行われるとのこと。

 クイーリーは昨年9月の『Bellator 285: Henderson vs. Queally』でベンソン・ヘンダーソンに判定負けして以来の試合で2連敗中。現在Bellatorライト級ランキング10位。ローガンは昨年6月の『Bellator 282: Mousasi vs. Eblen』でマンデル・ナロに1R KO負けして以来の試合で3連敗中。

 ペドロ・カルヴァーリョ vs. ジェレミー・ケネディのフェザー級マッチが行われるとのこと。

 カルヴァーリョは昨年9月の『Bellator 285: Henderson vs. Queally』でマッズ・バーネルに判定勝ちして以来の試合。現在Bellatorフェザー級ランキング3位。ケネディは昨年10月の『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』でアーロン・ピコに1R TKO勝ちして以来の試合で2連勝中。現在Bellatorフェザー級ランキング5位。

 シニード・カヴァナ vs. ジャネイ・ハーディングの女子フェザー級マッチが行われるとのこと。

 カヴァナは昨年2月の『Bellator 275: Mousasi vs. Vanderford』でリー・マーコートに判定勝ちして以来の試合。現在Bellator女子フェザー級ランキング3位。ハーディングは昨年4月の『Bellator 279: Cyborg vs. Blencowe 2』でダイアナ・シウバに判定負けして以来の試合で2連敗中。現在Bellator女子フェザー級ランキング7位。

Keir Harvie(Sherdog)

 キアラン・クラーク vs. キア・ハーヴィーのフェザー級マッチが行われるとのこと。

 クラークは昨年9月の『Bellator 285: Henderson vs. Queally』でハファエル・ハドソンに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合でMMA戦績6勝0敗。プロデビューがBellatorなのでBellator戦績も同様です。ハーヴィーは現在24歳でスコットランド出身。MMA戦績5勝2敗1引き分けで今回がBellatorデビュー戦。

 なお、アイルランド大会ということで開始時刻は日本時間2月26日午前1時30分、メインカードは午前6時開始予定です。続きを読む・・・
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ACA AJ・マッキー BELLATOR K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship PRIDE RIZIN RIZIN40 UFC   アーロン・ピコ ウスマン・ヌルマゴメドフ キック ジェイジェイ・ウィルソン スコット・コーカー パッチー・ミックス パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ピーター・クイリー ピーター・バウシュト フアン・アルチュレタ ブレント・プリマス ベンソン・ヘンダーソン ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【Bellator & RIZIN40】『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』by スコット・コーカー

【写真】日本のファンが喜ぶことを実施する。それが日本のMMAの復興に通じる──とスコットは理解できているように感じる(C)MMAPLANET

12月31日(土)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN40。同大会でRIZIN×Bellatorの対抗戦が組まれることが、26日(水)の会見で明らかになり、Bellatorのスコット・コーカーがパトリシオ・フレイレ、AJ・マッキーJr、フアン・アルチュレタ、堀口恭司を率いて会見場のステージに登壇した。

翌朝には10日(土・現地時間)にイタリアのミラノで開催されるBellator287のために離日するスコットは、分刻みのスケジュールのなか僅か5分というタイムリミットが設けられたインタビューで、10分以上に渡り日本の格闘技への熱い想いと──この国のMMAファンが狂喜するに違いない2023年のプランを話してくれた。


──米国が拠点のMMAプロモーション、それもフィーダーショーでなくメジャーのBellatorがクロスプロモーションを行うというのは本当に稀なケースではないでしょうか。

「RIZINとのクロスプロモーションに関しては、サカキバラが望み、信頼関係があるから実現できたんだ。互いに腹を割って話すことができる。そうだね、尊敬し信用すること。そしてタイミングだ。確かにユニークな状況だよ。4年前かな、彼は『RIZIN×BELLATORの対抗戦っていうアイデアはどうだろうか?』と尋ねてきた。

その時、私はこう言ったんだよ。『もう少しRIZINのファイターを成長させてくれ。そうしたら一緒にやっていける』とね。今、それが現実になる。しっかりと時間を掛けて対抗戦を行う機が熟したんだよ」

──RIZINとの対抗戦により、Bellatorファイターのバリューが上がり、再び日本大会を開く礎になるという考えはありますか。

「う~ん、クロスプロモーションというものは両サイドでそれぞれの見方が存在している。そして、MMAワールドは何が起こるか分からない。我々のファイターにはワールドランキングを創ってトップ10を構成できる。RIZINの選手たちは主に日本だけで戦ってきた。ここでサトシ・ソウザがBellatorの選手──日本でAJと戦うことで、世界で名前を挙げ、インパクトを残すことが可能だ。

この対抗戦は、RIZINファイターにとって素晴らしい機会になるはずだ。そして私のファイター達は日本というMMAの歴史を創ってきた国で戦いたいと思ってきた。格闘技団体だけではない、マーシャルアーツの歴史が日本と共に紡がれてきたんだ。その日本で戦えることを、彼らは本当に幸せに感じている」

──今日、Bellatorから出場する3選手をインタビューさせていただいたのですが、3人揃って『このルールは最高だ』ということを話していました。今後、AJやフアン、そしてパトリシオ達は米国でもサッカーボールキック有り、4点ヒザ有りのルールで戦いたいと思わないでしょうか。

「ノー、ノー、ノー。Bellatorがルールを創ったわけじゃない。ユニファイド・ルールはユニファイド・ルールだ。ユニファイド・ルールはサッカーボールキックも、グラウンドでのヒザ蹴りも許さない。世界のほとんどの国と地域で、それらの攻撃は認められていない。日本ではPRIDEの時から、認められてきたけどね(笑)。マーシャルアーツとは自分を試すもの、日本で彼らがこのルールで戦いたい気持ちは理解できるよ。そして、サカキバラと一緒に素晴らしい試合を実現させていきたい。

あと会見で余りサカキバラは我々の合意のついて話していなかったように思うけど、最初は我々が日本に来て、リングを使用してRIZINルールで戦う。第2回は米国でケージを使って、Bellatorルールで対抗戦を行う」

──おぉ、それは楽しみです!! つまり日本人選手が米国で戦うということですね。

「きっとね。シカゴ、LA、サンノゼといくらでも開催候補地は存在する。それにBellatorは米国だけでイベントを開いているわけじゃない。だからRIZINとの対抗戦だってアイルランドのダブリン、フランスのパリで行うこともあるだろう。とにかく、次はBellatorルールだ」

──それだけ日本を重視してくれることに、ただ感謝です。とはいえ、世界的に見てBellatorとRIZINは対等の立場のプロモーションではなく、純粋にファイターのレベルに応じて対抗戦が実施されることになります。ならば今後はRIZINだけでなく、Bellatorでは北米のプロモーションはともかくとして、時がくればロシアのM-1やACA、あるいはポーランドのKSW、アジアのONE Championshipというプロモーションと対抗戦を行うことも可能なのでしょうか。

「いいかい? 我々のビジネスはいつも門戸を開放している。条件が正当で、状況が正しのであればどこのプロモーションとも対抗戦を行うことは可能だ。それはUFCも含めての話さ。Bellatorには、世界のベストファイターが揃っている。現状、Bellatorの歴史で最高のメンツが集まっていると断言できる。

6年間かけて、この状況を創り上げた。選手を育てるのは簡単じゃない。AJやパトリシオは上手くいった例だ。アーロン・ピコを見て欲しい、選手の育成には時間が掛かる。今、我々は最高のファイターが育った。他のどのプロモーションとも対抗戦は可能だよ。UFCが受けるなら、我々はやるよ」

──ところで堀口恭司選手はBellatorとも話し合い、米国でもバンタム級だけでなくフライ級で戦いたいとスコットに伝えたと言っていました。Bellatorでフライ級の試合が組まれ、王座が制定されることはあるのでしょうか。

「とにかく私はホリグチの戦い方が大好きだ。私の意見としては、彼こそが日本で一番のMMAファイターだ。2試合を終えて、ダン・ランバートとも話をしたんだけど、バンタム級の相手はホリグチには大きすぎる。パッチー・ミックスの大きさを見ただろう? アンフェアだよね、あの体格の違いは。身長も違い過ぎる。

ホリグチのリクエストに関しては、Bellatorとしてもしっかりと考慮している。フライ級の試合を組むなら10人、20人と契約する必要があるしね。でも、それは問題ない。真剣にフライ級の創設を考えているよ」

──それは楽しみです。引き続き、Bellator本体の話ですが、2023年にライト級ワールドGPを行うという根強い噂があります。そして、ニューカマーの補充をも進んでいます。そこに日本人ライト級選手の出場もあるでしょうか。

「う~ん、ライト級ワールドGPかい……。確かに、その通りだ。我々には素晴らしいライト級ファイターがいる。次のワールドGPはライト級で、2023年に行う。だからサトシ・ソウザには『次の試合で勝とうが、負けようが君がRIZINのチャンピオンになら我々のトーナメントに出場してほしい。招聘する』と伝えさせてもらuよ。

スケジュール的に可能なら、我々はサトシにBellatorライト級GPで出て、私たちのベストファイターと戦って欲しいと思っている」

──いやぁ、鳥肌モノの話です。ところで、スコットはRIZINライト級ではチャンピオンにしか興味はないですか。

「そこはこれから話していくよ。ただし、枠は8つしかないんだ。パトリッキー・フレイレ、ウスマン・ヌルマゴメドフ、AJ・マッキー、トイック・ムサエフ、ベンソン・ヘンダーソンもいる」

──そこにサトシ選手が加わるとすれば、既に6席が埋まってしまいます。さらにピーター・クイリー、ブレント・プリマス、ジェイジェイ・ウィルソン、アヴィブ・ゴザリ、ランス・ギブソンJrというロースターに加え、これからサークルケージ初陣を戦うマンソール・ベルナウイやピーター・バウシュトと世界中のトップ・プロスペクトが控えています。

「その通りなんだ。だからチャンピオンを招聘し、もう1人は補欠戦に出場するのが妥当かな。これだけのファイターが揃っているから、RIZINや日本から何名もエントリーをさせることは難しい。だからトーナメント枠はチャンピオン、そして補欠戦に1人出てもらうことになるだろう」

──補欠戦に日本人選手が出られるのも、もの凄く楽しみです。スコット、お忙しいところインタビューの時間を割いていただきありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「私が日本のファンに言いたいことは『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』ということだよ。この本当に素晴らしいマッチアップで、日本の格闘技界を盛り上げたい。過去、日本の格闘技界と一緒にやってきて、本当に色々な勉強をさせてもらった。

K-1時代には、如何に国際的なプロモーション活動をするのかという経験を大いにさせてもらったんだ。当時からの友人が住む、日本にはいつだって戻って来たいと思っている。

特に3年間、ファイトビジネスから離れている間も日本に戻ってきてファイトを観戦したいと思っていた。日本で試合を観ると、いつも最高の気分になれた。私はBellatorのプロモーターなだけでなく、マーシャルアーツのプロモーターとして日本のファンを愛している。日本のマーシャルアーツは本当に最高だからね」

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BELLATOR Bellator286 MMA MMAPLANET o アダム・ボリッチ アーロン・ピコ パトリシオ・フレイレ

【Bellator286】パトリシオ・フレイレ、危なげなくボリッチを下し──次はバンタム級王座狙い?

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
Def.3-0:50-45.49-46.48-47
アダム・ボリッチ(ハンガリー)

ケージ中央のフレイレに対し、ボリッチがまず左リードフックからローを蹴る。そこにカウンターを合わせにいったフレイレは、ボリッチのヒジをかわす。ジャブを伸ばすボリッチ、右ローのフレイレの慎重な立ち上がりにブーイングが起こる。ローをチェックし、左インサイローを蹴ったボリッチの左ジャブに、左右のフックをフレイレが打つ。ボリッチは跳びヒザも左フックを受けて、背中から落ちる。すかさずバックを取ったフレイレだが、ボリッチもクラッチを剥がして離れる。直後の攻防で組んできたボリッチを投げたフレイレが、トップを取る。

ボリッチはクローズドガードで頭を引き寄せる。足を抜きに掛かる王者は、クローズドのなかでポスチャー、細かいパンチを背中やワキ腹に入れる。残り1分、レフェリーがブレイクを命じ試合がスタンドに戻ると、ボリッチが左ジャブを繰り出す。ワンツーの右を当てたフレイレは跳びヒザ、回ってかわしたボリッチの右に右フックを打ち返す。圧で王者が上回った5分だった。

2R、左ジャブから左の蹴りを見せたボリッチが、右ストレートから左フックもまだ動きが固いか。フレイレは左カーフを蹴り、右にワンツーを打ち込む。ボリッチも右ストレートを届かせるも、左ジャブを打たれる。ボリッチも右カーフを蹴り、フレイレがチェックして右をヒットする。踏込み、カウンターの反応が速いフレイレは、右ローを蹴られながらワンツーを放つ。ボリッチは左ミドルを蹴り、ジャブを伸ばす。左ローを蹴って左に回るボリッチは、待ちの姿勢の王者の懐になかなか入ることができない。と、残り40秒でローをキャッチしたフレイレがテイクダウンに成功し、トップでラウンドを戦い終えた。

3R、ジャブを伸ばすボリッチが、ボディストレートを入れる。フレイレはダブルレッグも、ボリッチが切る。それでも打撃に勢いが出てきたボリッチにテイクダウンを印象づけるクレバーな攻撃だ。ここでボリッチは跳びヒザ一閃、フレイレが足を抱えるようにしてスラム。テイクダウンを奪うと、マウントを取る。腰を押して防御するボリッチだが、足を戻すことができない。

パンチ&エルボーを受けたボリッチが暴れるが、馬乗りを続けられブリッジにバックを許す。立ち上がったボリッチは手首を掴んで、両足をフックされた状態でRNCを防御する。強引に絞めないフレイレは、着地して足払いからバックを再び取り直す。ボリッチはここでも立ち上がる。フレイレは再び足をつけると、ボリッチが体を入れ替えてケージに押し込む──ケージクリンチの攻防が続き、ラウンド終了に。

4R、ボリッチがボディストレートも、距離をつめてコンビネーションという展開には持ち込めない。カウンターの上手さで、ボリッチの積極性を排除していくフレイレはさすがに試合巧者だ。ボリッチのローに右を合わせたフレイレは、逆にローで足を流させる。ボリッチが単発の攻撃に留まるシーンが続き、その一発にもカウンターを合わされそうになる。ジャブに右のカウンターを放ったフレイレが、ボリッチのアッパーをかわしてジャブ、カーフで攻撃する。

ボリッチも覚悟を決めたようにカーフを蹴られて、ワンツーを打っていく。右カーフを入れるフレイレに対し、ボリッチが右を届かせたが威力がない。右に右を合わせ、ボリッチの組みを潰して投げを打ったフレイレがやるべきことをやり、ボリッチは思うようにならない試合展開が続いている。

最終回、まずフレイレが右カーフを蹴る。右を伸ばすボリッチが左ジャブで前に出る。左から右とケージの前で足を使うフレイレに、ボリッチがコンビで左を当てる。ケージに詰め続けることができないボリッチは、後ろ回し蹴りも距離が合っていない。ここで右アッパーを入れたフレイレ、ボリッチは大砲狙いに頼り跳びヒザをまたもテイクダウンで切り返される。

ここでも背中を取ったフレイレは、スタンドながら両足をフックする。振り落とすことができないボリッチは時間を使ってしまい、残り2分を切る。フレイレは着地して、ワンフックで胸を合わされる。櫓投げような形で初めてテイクダウンを決めたボリッチは、ハーフで抑えて肩パンチを打っていく。フィニッシュさえ許さなけえれば勝ち切れるフレイレが、スイープ狙いからスクランブル。スタンドでケージに押し込まるとジャンピングガ―ド&キムラを仕掛けて、後方に倒れ込みトップを奪い試合終了に。

ボリッチの積極性を最後まで封じ込んだフレイレが、ジャッジのスコアこそ50-45、49-46、48-47とばらつきが見られたが、3-0の判定勝ちで防衛に成功。チャンピオンは「次はアーロン・ピコを指名しようと思っていたけど、あんなことになったからどうなるか。バンタム級王座を目指すかもしれない」と勝利者インタビューで話した。


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BELLATOR Bellator286 MMA MMAPLANET o アーロン・ピコ ジェレミー・ケネディ ペドロ・カルバーリョ

【Bellator286】勝利の女神に見放された? ピコがレスリングの攻防で左肩負傷。ケネディがTKO勝ち

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・ケネディ(カナダ)
Def.1R5分00秒by TKO
アーロン・ピコ(米国)

互いにジャブを伸ばし、ローを蹴ったケネディはピコの大きな振りのフックに反応して組みつかれる。ケージにケネディを押し込んだピコは、自ら離れるとカーフを蹴られシングルからバックを許す。ケージにピコを押し込むケネディが、正面に回ろうとした瞬間、ピコが左肩の異常をコーナーに訴えたか。ケネディはここでバックに戻り、後方からヒザを突き上げてフットスタンプへ。ケネディは正面に回ると、ピコが左肩を抑えている。

前方に崩され殴られるピコは、左肩を負傷したことは間違いないようだ。再び前方に崩され、ケージレスリングのなかでバックから両足フックを許したピコは、頭部にエルボーを受ける。苦し気な表情を浮かべるピコはボディトライアングルに捕えられたまま残り30秒に。ケネディは側頭部を殴り、肩にエルボーを入れて時間となった。

コーナーに戻り、脱臼した肩をコーナーマンに戻させるピコは、肩を回して挙動範囲は確認する。全く試合を諦める様子のない──ピコはドクターチェックにも試合続行を伝え、肩を回す。しかし、ドクターは首を傾け頭の上で手を組むように伝える。そこまで左腕を上げることができないピコを見て、ドクターは続行を認めない。懸命に続行をアピールするピコだが、レフェリーは大きく腕をクロスし試合終了を宣言した。

アクシデント。しかしこの大切な一番でアクシデントが起こるピコは、MMAの勝利の女神から見放されいるのか──。ウィナーコールを聞くことなく、ピコはバックステージに戻った。

そして「左フックにテイクダウンを仕掛けたけど、異常は気付かなかった。ピコのことを尊敬している。でも、僕は良い試合をしようと思っていたのにブーイングとは。僕はブーイングをされてもカリフォルニアを愛している。僕はペドロ・カルバーリョと戦いたい」とケネディは話した。


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AJ・マッキー BELLATOR Bellator286 CJ・ハミルトン LFA MMA MMAPLANET o アダム・ボリッチ アーロン・ピコ イスラム・マメドフ ウラディミール・トコフ エンリケ・バルゾラ ガジヒ・ラバダノフ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ スパイク・カーライル スミコ・イナバ ニック・ブラウン パトリシオ・フレイレ ファリド・バシャラット フアン・アルチュレタ ベラトール ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・カルバーリョ ランス・ギブソンJr リチャード・パレンシア

【Bellator286】Bellatorの未来予想図?! プレリミのウィルソン、ギブソンJr、パレンシア、イナバに注目!!

【写真】正念場といえるジェイジェイ・ウィルソンのウラディミール・トコフ戦 (C)BELLATOR

大会スタートが間近に迫ってきたBellator286「Pitbull vs Borics」。1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催される同大会は、粒ぞろいのメインカード4試合だけでなく、これからのBellatorを占う上で非常に楽しみな選手がプレリミカードで多く見られる。

そんなプレリミ・メインは1月にベンソン・ヘンダーソンに不可解と表現しても良いスプリット判定負けを喫したイスラム・マメドフが、ニック・ブラウンと対戦するライト級マッチだ。

LFAライト級王者からベラトール入りしたブラウンは、地味目な風貌とは対照的に足関節でも一本を取れるグラップラー。レスリングではマメドフが上だからこそ、ブラウンの下になり際が気になる一戦といえる。


同じライト級ではジェイジェイ・ウィルソンが、仕切り直しの一戦でウラディミール・トコフという同じく新鋭と戦うマッチアップが見られる。

ワールドGP出場のペドロ・カルバーリョを破り、フェザー級の超新星として注目されるようになったキウイファイターだが、体が大きくなりライト級転向を決める。が、その初陣でガジヒ・ラバダノフのTD&コントロールに敗れた。

モダン柔術から、VTを想定したオールドスクール柔術の手ほどきを受け、ノーギ柔道をも取り入れたウィルソン。経験値は自身よりやや少なく、対戦相手のクオリティもやや低いトコフを相手に、簡単に下になるようでは厳しい試合となる。

さらにライト級ではデビュー以来6連勝中のランス・ギブソンJrも出場し、ドミニク・クラークと戦う。

NHB世代のランス・ギブソンを父に持ち、競技として洗練される以前──喧嘩や決闘の香りがする時代のMMAのスキルを父から受け継いだ。そんなギブソンJrだけに、そろそろもう1段階上の相手との試合が見てみたい。それゆえにしっかりとフィニッシュが求められるクラーク戦だ。

バンタム級ではLFAバンタム級王者からサークルケージに進んだリチャード・パレンシアが気になる。

キャリア10勝0敗のパレンシアが、ベラトールで勝ち切れていないCJ・ハミルトンを相手にどのようなパフォーマス&可能性を見せることが可能か。パレンシアとLFA王座を争ったアラン・バゴッソはコンテンダーシリーズでファリド・バシャラットに完敗を喫しており、ハミルトン戦は査定マッチと受け取ることもできる。トップをやりあえるという期待を見る者に抱かせる勝利が、パレンシアには必要となる。

女子ストロー級のスミコ・イナバも見逃せない。この情報化社会にあって、今も未知の日系ハワイアン戦士は、2年前のプロデビュー以来、全ての試合をベラトールで戦い4試合連続フィニッシュ勝利中だ。

今回の相手は黒星先行のナディーン・マンディアウだけに、現時点のイナバの持ち味である超アグレッシブファイトのデモンストレーションとなるのか。

■視聴方法(予定)
10月2日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■ Bellartor286計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]アダム・ボリッチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr: 155.8ポンド(70.66キロ)
スパイク・カーライル: 156.6ポンド(71.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145ポンド(65.77キロ)

<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ: 141ポンド(63.95キロ)
エンリケ・バルゾラ: 137.4ポンド(62.22キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ニック・ブラウン: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ウラディミール・トコフ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ: 186ポンド(84.37キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ナディーン・マンディアウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ライアン・ライリー: 144ポンド(65.31キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.4ポンド(70.48キロ)
ドミニク・クラーク: 158.2ポンド(71.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
マイク・ハメル: 155.6ポンド(70.57キロ)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア: 136ポンド(61.69キロ)
CJ・ハミルトン: 135.2ポンド(61.32キロ)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世: 136ポンド(61.69キロ)
ミゲール・ペインバート: 131ポンド(59.42キロ)

<ライト級/5分3R>
ケオニ・ディッグス: 155.6ポンド(70.57キロ)
ヒカルド・セイシャス: 156ポンド(70.76キロ)

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