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【Bloom FC05】「誰かのためでなく、自分のために戦います」漢・上田将年が原点回帰のイ・ギュヒョン戦

【写真】ワクワクが伝わってくる上田将年、38歳 (C)MMAPLANET

11月2日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡でBoom FC05が開催され、メインで上田将年が韓国のイ・ギュヒョンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

熱血漢。九州男児、漢・上田将年は今年の1月にBreakthrough Combatで前Black Combatフライ級王者イ・ジョンヨンを相手に、その熱血漢らしからぬ手が出ない、前に出ないファイトに終始し判定で敗れた

勝敗が絶対のMMAにあって、勝ち負けでなく上田らしさがまるで見えなかった試合。その絶対の要因は、戦術としてイ・ジョンヨンが一枚上だったことである一方で、敗因でなく自分らしい戦いができなかった理由は、上田の身の内に隠れていた。

あれから10カ月、自分のために戦うと言い切る上田将年がいた。


ドロドロの試合をします』といつも言っていて。でも、それって試合前から判定有りきで

――約1年振りに地元福岡で、Bloom FCのメインを戦う上田選手です。試合としては2月に今はなきBreakthrough Combatのイ・ジュンヨン戦以来、約8カ月振りのファイトとなります。そして、そのイ・ジュンヨン戦は本当に納得がいかないファイトだったのではないでしょうか。

「本当にその通りですね……。正直、あの試合はメチャクチャ自信をもって臨みました。それが全く作戦というかプランが外れてしまったこともあったのですが、試合後も1カ月間は練習ができなくて。その間に自分の何がいけなかったのか、ずっと考えていました」

――プランが外れたといことですが、元々の作戦というのは?

「圧を掛けて、打撃で削ること。それも喧嘩四つになるのでジャブを余り使わず、三日月や削って。それから右を使う」

――喧嘩四つ?

「自分がチェックしていたイ・ジュンヨン選手の試合は、全てサウスポーだったんです。でも、試合が始まってプレスを掛けるとオーソで構えていて。セコンドの原田(惟紘)さんも、『サウスポーになるから』という風な指示で。

僕も『アレ?』と思いつつ、右手が前になるのを待っていました。でも、全然サウスポーにならない。そしてカーフを蹴られる。まぁ、このカーフは大丈夫だと最初は思いました。それが3発目ぐらいで、一気に効かされてしまって。2Rも、いつサウスポーになるんだと待っていたけど、ならない。加えて彼も積極的に前に出てくることはなくて、待ちの姿勢でカーフを蹴ってくる。

最終回になって、もう攻めないといけないと切り替えた時にはカーフのダメージが蓄積し、踏ん張りがきかなくなって前に出ることができなくなっていました」

――う~ん……。

「試合後、イ・ジュンヨン選手と話をしたのですが、凄く自分のことを研究していたことが分かりました。パンクラスの自分の試合でカーフの受け方が悪かったのを見て、オーソドックスで構えてカーフを蹴る。そういう風に創ってきたそうです。彼は『こんな戦い方をしてゴメンなさい』と言っていましたけど、完全に向うの作戦勝ちでした。してやられました……と同時に何を試合でやるのか、決めすぎていましたね」

――ハイ、相手あり気だと居着いてしまいます。

「完全にソレにつきました。自分から行くということでなく、相手がサウスポーでこう来るから、ココを狙うというような。待ちの待ちになっていました。ここで自分は、どう思いよったのか。見たくない試合映像をチェックして、ずっと考えて書き出していました。このメンタルで、俺は次も戦えるのかって」

――う~ん……。にしても、ですよ。キャリア14年、これまでにいくらでもオーソと戦ってきたわけでないですか。それなのに、アジャストできないというのは正直、残念です。上田将年は、そんなファイターじゃないだろうと。

「そこなんですよ。実はこのままじゃダメだと思って、メンタルコーチングに興味があったので、自分を変えようと4月からメンタルコーチに就いてもらうことしました。

自分のなかで、どこかメンタル・コーチをつけるのはメンタルが弱い選手がすること――そんな風に思っていた時期もあったのですが、いざコーチングをしてもらうと第3者を通して、自分と対話できるようになりました。

ここ最近の自分は『ドロドロの試合をします』といつも言っていて。でも、それって試合前から判定有りきで、『俺はこういう戦い方しかできないから』と過去の試合結果や経験値で自分を勝手に作り上げてしまっていました。

何より格闘技の本質である倒す・倒されるというゴールに向かっていない。メンタル・コーチングを受けている時に、自分が何も背負っていなかった頃、デビュー直後、パンクラスで『東京で戦うぞ』と思っていた時は、格闘技の本質を理解して倒しに行っていた。倒せない時はドロドロの試合になったけど、勝つことができていました」

――ドロドロはプロセスなのに、それが目的になってしまっていたと。

「ハイ。ドロドロを格闘技の本質だと見立ててしまっていたと、気づきました。過去の試合を見るとパンクラスで戦い始めた時。リルデシ(リマ・ディアス)と戦った時。小川(徹)さんとの1戦目に2Rでガス欠を起こして、3Rにボコボコにされた時。杉山(廣平)選手と戦った時。あの頃って、ゴールを目指し勝ちに行っていました。

それをドロドロの試合をすると言うようになってからは、以前は攻めていたところで『3Rまで行くから、ここでスタミナをロスできない』という思考で待ってしまうようになりました。ただ相手が攻めてくれる試合が続くと、そこも分かっていなかったです。でもイ・ジュンヨンも待ちの姿勢だったから、自分が行っていないことが浮き彫りになって……」

――なるほどです。相手がモンゴルのツェルマー・オトゴンバヤルやフィリピンのアリエル・オリバースだと、対応していることで待ちの姿勢という風に見えなかったです。だからこそイ・ジュンヨン戦はワーストバウトだと思いました。

「僕も試合が終わってから、原田さんに『俺、やってしまって。終わりです』って落ち込みましたね。だから、自分を変えないといけないと思ったんです。あんな試合を応援してくれる人たちに見せちゃいけないし、37歳までやってきた自分にさせちゃいけないと」

――そこでメンタル・コーチングを採り入れた。良い機会になったかと。とろで先ほど試合後は1カ月練習ができなかったと言われていたのは、カーフのダメージがあったからですか。

「そうですね。ペチペチという感じの蹴りだったのですが、ずっと同じところを蹴られてしまって。そのダメージは相当でした。病院で診てもらうと1カ月は練習しないようにと。なので4月に練習を再開しました」

『上田さん、受けるつもりでしょ。でも、この状況でオトゴンバートルと戦っても、勝負論がない』と言われて……

――そこから7カ月空いたのは?

「実は8月の終わりにオトゴンバートル・ボルドバートル戦という話が長谷川(賢)さんからありました」

――開催が未発表で、幻のまま終わった8月の新宿イベントですね。

「あぁ、それだと思います。最初は相手は決まっていなくて、『探します』ということだったので8月に照準を合わせていました。それでオトゴンバートルという話が来て、『ちょっと考えさせてください』と。で、回りに相談させてもらったなかでずっと自分を見てくれていた高校の後輩から、『上田さん、受けるつもりでしょ。でも、この状況でオトゴンバートルと戦っても、勝負論がない』と言われて……。

その後輩が言うのは、前の試合でBlack Combatの前チャンピオンに勝っていれば、あの強いモンゴルの若い選手と戦うことに格闘技ファンは喜ぶカードになる。でも、しょっぱい試合で負けた上田さんとゴリゴリのオトゴンバートルの試合を見たいかと言われたら……、もうどうなるのか。分かっとうやんと。

『逃げる、逃げじゃないじゃない。今じゃない』と言われてしまったんですよね。もう『その通りなんよ』って、自分も返事して。どういう気持ちで今、オトゴンバートルと戦えるのかと。それをそのままハセケンさんに話させてもらいました。『そうですよね。2月に勝っていれば』とハセケンさんも、分かってくれましたね。

そこで他の対戦相手の話もありましたけど、自分はやりたかったけどまとまらなかったです。結果、大会自体もなくなって……。もう8月になっていたので、11月にBloom FCがあると(奥宮)ハントさんから聞いていて。ここでしっかりと創って11月に戦えば、年に2回戦ったことになる。そこで、このタイミングで戦うことを決めました」

――地元福岡での試合は仕切り直しの場として、相応しいような気もします。

「そうですね。そこは大きいです。ハントさんも色々なところに足を伸ばして海外とのコネクションを増やしてくれています。地方の大会ながら、これだけ海外の選手を招聘してくれる。これは本当に凄いことだと思っています。

そういう大会ですし、自分のなかで仕切り直しという部分では創りやすいというのはあります」

10日間ほどカザフスタンの方に練習に

――もう、ここまでの話で上田選手が次の試合で何を見せたいと思っているのか。それは分かってきますが、本人の口からお願いします。

「もう、ドロドロにはしません(笑)。1Rにアームロックで捻り上げて勝ちます。ドロドロになろうとも、攻める気持ちを持ち続けます。それが、僕のなかの正解であって。練習もフィニッシュを狙うようにして。失敗してもゴールを目指す。そういう練習を意識してというよりも、自然にできるようになってきました。

あと、自分のなかで刺激を受けて自信にもなったことがありまして」

――おお、それはどういったことでしょうか。

「実は先月、10日間ほどカザフスタンの方に練習に行っていたんです」

――えっ?

「11月9日にネオブラのフライ級決勝で戦う柴山鷹成という選手が同じチーム(=G-Force)にいまして。鷹成のお父さんが、昔から自分のサポートをしてくれていて。そのお父さんがカザフスタンでビジネスをしているんことで、鷹成は年に1度ほどカザフスタンで練習をしてきたんですよ。

(C)MASATOSHI UEDA

で、9月に行くと聞いて。

海外での練習って、僕がやり残したことの一つだったので。そのお父さんに相談させてもらって、アルマトイのダル・チームに行ってきました」

――ダル・チームといえばアス・アルバマエフやシャクハト・ラクモノフが母国にいるときは練習をしているジムではないですか!!

(C)MASATOSHI UEDA

「ハイ。

アルマバエフは一緒に練習はしていないですけど、ジムにいました」

――にしても、思い切った行動です。

「あと2年で40歳、このタイミングじゃないと中央アジアで練習なんて行けなくなるかもしれないと思って。行くなら、今しかないと」

――素晴らしいですね。

「そこでNAIZA FCの元チャンピオンだとか、連勝中だっていうバリバリの連中と到着翌日から選手練で一緒にやらせてもらいました。ダル・チームでフライ級の選手と練習をしていて、通用する部分と通用しない部分が明確になって。

本当に地力はあります。でも、技の精度は自分らの方がある。崩してからの仕掛けというベクトルが、凄い力でやってきます。でもスイッチやアームロックで返すことができました。それも20代の選手達を相手に。『俺、やれるやん』って。『鷹成、俺らやれるやん!!』って(笑)」

――精神的なステロイドを投入してしまいましたね(笑)。

「いやぁ、もう凄い高揚感でした(笑)でも、通用しないところがある。まるでバックをはがすことができなくて。バックコントロール中心で、殴って削るという戦い方に封じ込まれるとか。そうやってコントロールされても、通じた部分があることで自信になりました。『まだ俺やれるね。頑張れるね』と。何より向うからスパーリングの相手をしてくれって言われて。

(C)MASATOSHI UEDA

それが嬉しかったです。

カザフスタンの連中とやりやって、仲間になって。凄く充実した練習があって、試合がもう決まっていることでメンタル的も良い状態でした。本当に、カザフスタンに行って良かったです。格闘技をやっていて良かったと思いました。あの経験をしてきたことで、本当に次の試合に楽しみでならないんです」

ゴールを目指す、一本を取りに行く。倒しに行きます

――充実しまくりの上田選手ですが、改めてイ・ギュヒョン戦への意気込みをお願いします。

「今回は誰かのためでなく、自分のために戦います。ここ数年、応援してくれる人のため。若い選手ために手本になるよう戦うとか。いつの間にか、自分自身のために戦ってあげていないと思いました。

そう思うようになった……刺激を貰ったのが、春日井たけしの復活インタビューでした。『この男、熱いな』って。アレを読み、メンタル・コーチから指導を受けて……誰かのためでなく、自分のために戦おうと。こんなに長い間、格闘技を続けているのはやっぱり楽しいから。自分が楽しいから。自分がコレしかないと思っているから。コレが生きがいだと自分が思っているから。

だからこそ今回は自分のため……相手も関係ないです。強い弱いでもない。自分がやると決めたことを徹底してやる。それが今回の自分のテーマです。ゴールを目指す、一本を取りに行く。倒しに行きます」


■Bloom FC05対戦カード

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
イ・ギュヒョン(韓国)

<58キロ契約/5分3R>
岡本瞬(日本)
ハ・テグン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
中尾あづき(日本)
キム・ヨンジ(韓国)

<フェザー級/5分2R>
柿原”PR”昇汰(日本)
パク・ジョンジュン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
永留惇平(日本)
パク・ソンヒョン(韓国)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
荒木凌(日本)

<ストロー級/5分2R>
佐野光輝(日本)
竹下里弘(日本)

<フェザー級/5分2R>
がんばるマン林(日本)
深町拓海(日本)

<キック 59キロ契約/3分2R>
田上健太(日本)
まこと(日本)

<ストロー級/5分2R>
Takumi(日本)
下田博龍(日本)

<フライ級/5分2R>
岡田臣祐(日本)
三坂崇禮(日本)

<バンタム級/5分2R>
久保智大(日本)
桑原伶(日本)

<フライ級/5分2R>
大塚翔太(日本)
南優人(日本)

<フェザー級/5分2R>
古賀輝哉(日本)
野口士雄(日本)

<キック70.8キロ契約/3分2R>
戸高尚輝(日本)
小田宏樹(日本)

<キック63キロ契約/3分2R>
高尾海音(日本)
山本涼也(日本)

<グラップリング58キロ契約/5分1R>
脇元凛音(日本)
川口奏(日本)

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45 Bloom FC03 MMA MMAPLANET o アリエル・オリバース パンクラス 上田将年

【Bloom FC03】タフなオリバースに仕掛け続けた上田が判定勝ちで現役続行「あと20試合ぐらいやりたい」

【写真】上田も攻め続けたが、オリバースもタフでディフェンスも固かった。昨年のオトゴンバヤル戦同様の熱戦に(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
Def.3-0
アリエル・オリバース(フィリピン)

ガードを高く構えるオリバースに対し、上田が右ハイを見せる。強い右ローを繰り出すオリバース。上田は左ジャブを突くと、右フックを振るって前に出るオリバースにシングルレッグで組みつき、グラウンドに持ち込んだ。オリバースはフックガードから上田の体を押しながら、下からパンチを打ち込む。足を捌いてパスを狙う上田。オリバースのガードも硬い。上田はしっかりと背中を着かせたまま、トップをキープする。立ち上がった上田がパンチを落とすと、オリバースが下から蹴り上げた。上田の左ヒザがマットに着いているとみなしたのか、レフェリーが試合を中断してオリバースに注意を与える。再開後、初回終了のゴングが鳴った。

2R、オリバースの右ローに対し、上田が左ハイを放った。オリバースは左フックから一気に距離を詰める。さらに右を浴びせるオリバースは、上田の左ジャブに右を被せていく。バックステップで距離をつくる上田は、オリバースの右ストレートをかわしてニータップでクリーンテイクダウンに成功した。立ち上がるオリバースをボディロックで離さない上田が、再びグラウンドに引き戻す。ハーフのオリバースをパンチと鉄槌で削る上田。オリバースも上田の右腕を取ってリバーサルを狙うも、その動きに合わせて上田がバックに回った。バックマウントを整えるつつ右腕を首に回す上田。オリバースが腕を引きはがすが、上田がワンハンドからセットアップし直す。オリバースが左腕のクラッチを解かせたが、上田は渾身の力でワンハンドで絞め上げる。オタツロックでバックをキープする上田は、パンチで削りながら腕十字→三角、さらに腕十字に切り替えてオリバースの左腕を伸ばす。しかしオリバースもラウンド終了まで耐えた。

最終回、上田が少し距離を取る。左ジャブを突き、右ミドルハイでけん制する上田。テイクダウンを切られた上田は、ケージに押し込んでくるオリバースの左腕をキムラで抱える。そのままグラウンドに引き込んだ上田は腕十字を狙うも、オリバースがトップに。すると上田は下からオリバースの腕を伸ばしにかかる。オリバースも耐えて、左腕を抱えられたままトップをキープし、パンチを上下に落とす。上田がクラッチを切り、左腕をに対してキムラをセットアップする。しかしオリバースも腕を抜いてトップを守る。上田のスイープを防ぐオリバース。上田はオリバースの手首を押さえ、十字狙いか。そのクラッチも解いたオリバースだが、右腕をオーバーフックで抱えられているため動けない。上田は試合終了までオリバースのパウンドとヒジをかわし続けた。

試合終了のゴングが鳴った瞬間、オリバースは大喜びでケージに登る。裁定はユナニマスで上田の判定勝ちに。オリバースも笑顔で上田の勝利を称えた。上田は「ショッパイ試合しちゃって、すみません。でも、どうしても勝ちたかったです。鬼木さんが6月に亡くなって、パンクラスで勝つことができませんでした。前回若い子に負けて、引退も頭によぎったんですけど、鬼木さんがつくったこのBloomで勝ちたかったです。自分の格闘技の最後を見届けてほしかったです。でも仕方ないことなので――鬼木さん、いつもどおりショッパイ試合で勝てました。こんな試合で成仏することができないので、あと20試合ぐらいやりたいと思います(笑)」と現役続行を宣言した。


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【Bloom FC03】地元とライト級、そして国際戦。結城大樹「後悔したくない。悔しい想いをしない試合に」

【写真】瞬き率の高い、結城選手でした (C)MMAPLANET

本日27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03で、結城大樹が韓国のソ・ジェファンとライト級で戦う。
Text by Manabu Takashima

「東京では勝てない」。そんな風に振り返るようになったキャリは13年目を迎える。そして、地元の福岡の独立団体で迎えた再起戦。気合満々、戦意があふれ出ていると思いきや――結城はライト級で戦うことに不安を感じ、練習でもキレキレということはなかった。

とはいえ地元、減量幅の小さなファイトはストレスも少ない。33歳のベテランになっても、やるべきことは「後悔しない」こと。本人は否定するが、福岡だけで年に4試合を戦うことができる状況になったからこそ、プロモーションの縛りがない状況で戦うことができる若い選手たちは、結城の試合から何かを感じ取ることができるはずだ。


――3月に椿飛鳥選手に敗れ、今回が地元でライト級の国際戦で再起戦となります。椿選手に敗れる。それはキャリアのターニングポイントになる敗戦になったのではないかと。

「正直、椿選手との試合は自信満々で臨んでいました。東京でなかなか勝てていなかったのですが、椿選手は仕事とファイトを両立している選手だし、絶対に勝てると踏んで。SASUKE君なんかも色々と助言してくれていたのですが……ターニングポイントというか、ショックでしたね。応援してくれた皆の期待に応えることができなくて。『また負けたか。東京で勝てないな』と……かなり凹みました」

――ライト級に転向を決めたのは、フェザー級の体重を創ることが厳しくなったからでしょうか。

「まぁ落とせないことはないです。ただ年々きつくなっていたのも事実で。今回はチームメイトの試合が決まっていて、自分だけ試合がないなかで弘中さんから『Bloom FCで戦うか』と言って頂きました。

正直、フェザー級の体を創る状態になっていなかったのも事実で。そうしたら弘中さんが『思い切って、ライト級でやってみるか』と。65キロ級に戦うことを考えると、ライト級では減量がないに等しいです。これまで試合になると、練習の時と比べると動きが悪くて。そういう部分でもライト級で戦うということに関して、『勝ち負け以上に思い切って戦えるのか』ということも言ってもらいました」

――師匠の言葉で、ライト級で戦うことを決意したと。

「ハイ、かなり悩みましたが……。今も試合まで3週間あっても最後の水抜き分ぐらいまで体重も落ちていますし、凄く練習できています。今回の試合の動きで、今後のことも考えていきたいと思っています」

――絶対的な強さでいえばパフォーマンスは上がると思います。ただしMMAは対戦相手いるので、相対的な部分でパフォーマンスは上がるのか。しかも対戦相手はフィジカルが強いとされる韓国人ファイターです。

「ホント、そこまで深く考えていなかったのですが、対戦相手がめちゃくちゃマッチョで。凄く怖くなって、『これはヤバくないですか』と弘中さんに話しました(苦笑)」

――弘中さんの返答は……。

「『でかいから強いなら、ボディビルダーが一番強いってことになるだろ』と(苦笑)」

――アハハハ。なるほど。器の大きさが伝わってきます(笑)。「そういうことか」と納得できましたか。

「正直、いまだに不安です(笑)」

――今夜(※取材は3日に行われた)の練習でもフライ級の小田魁斗選手にテイクダウンされる場面がありましたが……。

「それは……いつも、あんな感じなんです(笑)。もう分からないです(笑)」

――……。今回の試合、修斗公式戦の闘裸男ではなくBloom FCといういわば地元密着の独立プロモーションでの試合になりますが、その辺りを意識することはありますか。

「僕がデビューした頃は福岡に、プロ選手はほとんどいなかったです。でも、今回の大会にはこれだけの数の福岡の選手が出場します。最近、練習をしていても気づけば僕が一番年上になっています。今日もたくさんの選手が出稽古に来てくれていて、凄く刺激になります」

――そんな若い選手に、ファイトを通して伝えたいことはありますか。

「派手な試合はできないですし、全然強くもないです。僕が何かを伝えることがあるのかと思いますが、何かを感じてくれる選手がいれば嬉しいです。でも今日も一緒に練習していた野瀬(翔平)君や小田君のように強くて若い選手がいます。あの子たちに負けないように、もうチョイ頑張ろうと思っています。

それにメインは上田(将年)さんで、修斗でなくパンクラスで戦ってきた選手と一緒の大会に出られることはチョット不思議な感じします。僕自身、修斗で戦ってきて今年は試合があるなら山口の闘裸男だろうと思っていたのですが、声が掛からなくて。弘中さんも『今年は修斗では試合は組まれないだろう』と。そんなときにBloom FCで戦えるのは、本当にタイミングが良かったです。

一番は調整しやすい。それと普段から応援してくださる人の前で試合ができる。それが出場を決めた要因です」

――ならフェザー級で良かったのではないですか(笑)。

「アハハハ。僕も段々とそれを思ってきているところです。だから大丈夫かなって思って(笑)。でも、本当にそこは思っているところです。試合が近づくにつれて、減量が楽過ぎて。それに減量しながら東京まで行くということがないのが、凄く気持ちが楽になっています。なんなら原付バイクで、パァっと計量会場に行ける近さなので。で、終わったらすぐに家に戻ることもできます。

やっぱり東京の試合の時は、水抜きをして飛行機に乗って計量会場に行く。そこからホテルまで行く移動や……ご飯も、僕は家でゆっくり食べたいので、東京だと外食になってしまいますよね。そういうストレスは、今回の試合ではないです。計量後ものんびり、ゆっくりできるだろうなと思います」

――ここから再び、キャリアの再構築になります。

「自分もプロになって12年、そろそろ引退も考える年齢になっています。自分でも練習と試合の動きが違うと、毎試合思って。一致すると、サクっといけて調子が良いです。そうならないと、『もっとできたはず』と13年目になっても思い続けています。それが一番悔しくて」

――結城選手の試合の時、弘中さんが「後悔するぞ」という声を出すことがあります。

「SASUKE君も、そうやって叫んでくれます……。いやぁ……そうなんですよね。だからこそ後悔したくない。悔しい想いをしない試合に今回はしたいです」

■Bloom FC03視聴方法(予定)
10月27日(日)
午後1時15分~ Twit Casting LIVE

■ Bloom FC03主な対戦カード

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
アリエル・オリバース(フィリピン)

<ライト級/5分2R>
結城大樹(日本)
ソ・ジェファン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
永留惇平(日本)
マルヴィン・マルネス(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
荒木雄登(日本
ハ・テグン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
水永将太(日本)
チョン・ウジェ(韓国)

<フライ級/5分2R>
平賀二郎(日本)
下田洋介(日本)

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45 AB Bloom FC03 DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN YouTube アリエル・オリバース ハ・テグン パンクラス マルヴィン・マルネス ライカ 上田将年 修斗 山本アーセン 水永将太 永留惇平 結城大樹 荒木雄登

【Bloom FC03】3戦目で国際戦=ハ・テグン戦。荒木雄登「オールランダ―も格好良いけど僕はストライカー」

【写真】ウィッキー夫妻と荒木夫妻。平日の午前中に撮影のためにジムにきて、汗を流す仲間がいる。ウィッキージム、良い空気でした (C)MMAPLANET

明日27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03。福岡をベースとした大会で、福岡✖韓国&フィリピンという国際戦が5試合組まれている。
Text by Manabu Takashima

そのなかでキャリア3戦目の荒木雄登が、ハ・テグンと対戦する。20歳の時に上京、KRAZY BEEに所属するも首の負傷で実戦経験のないままUターンした。首の手術に成功し、昨年11月のBloom FC旗揚げ戦でTKO勝ちデビューを飾ったころ、西浦ウィッキー聡生が福岡でジムを開く準備をし始めた。

KIDに憧れ、アーセンと過ごし、ウィッキーの指導を受ける。そんな荒木のKRAZY BEEなMMAファイター人生を振り返ってもらい、今回の試合から今後に関して話を訊いた。


──Bloom FCでデビューし、3戦目で再びBloomで戦います。

「もともと20歳の時に上京してKRAZY BEEでMMAを始めたのですが、東京だとたくさん試合もありました。試合を戦う機会が多いことが上京した理由の一つでした。ただ、福岡に戻って来た時に試合数が圧倒的に少なくて、しっかりと考えてキャリアを積まないと大きな舞台で戦うことはできないなと考えていました。

そんな時にBloom FCの旗揚げ戦で戦わないかと声を掛けて頂き、これは本当に良い機会だと思いました。ここで良い試合をして、Bloom FCを盛り上げることができれば上の舞台に進めると。まずは地元の福岡で良い機会を与えてもらえたので、ここで花を咲かせようと思いました。

ただ福岡では知名度は上がってきたのですが、DEEPや修斗と比較すると格闘技界では名前は低いです。そこは悔しいので福岡から修斗やDEEP、パンクラスに負けない選手になって飛び立っていきたい。自分が先陣を切るんだという気持ちが以前より強くなっています」

──東京時代は山本アーセン選手と親しかったと伺いましたが、KRAZY BEEに入門したのは?

「やっぱり山本KID徳郁さんの影響です。亡くなられたKIDさんが大好きで。KIDさんのジムで強くなりたかった。KIDさんの魂を受け継いだKRAZY BEEで育ちたかったんです。実際KIDさんが格好良かったから、KRAZY BEEでは皆が格好良かったです。

東京では誰も知り合いがいなかった時に、アーセン君が一番最初に声を掛けてくれました。そこから、ごはんを連れていってくれたり力不足の僕を練習パートナーに選んでくれたり、本当によくしてもらって。僕はすぐに首を痛めて引退まで考えたこともありましたが、アーセン君も腰を痛めていて、色々と悩んでいたみたいで。アーセン君は『一緒に乗り越えようね』って僕の背中を押してくれて、本当にかわいがってもらいました。

KRAZY BEEではスタッフとして働かせてもらっていたので、ジムの近くに住んで朝9時30分から夜の10時までずっとKRAZYBEEにいました。結果として2年ほどの東京生活でしたが、ちゃんと格闘技に向き合いと思って手術に踏み切って。でも良い先生と出会うことができて、今があります」

──手術をするために福岡に戻ってきたのですか。

「いえ、手術は東京でやりました。でも首にコルセットをつけている状態で、家事もなかなかままならない状態でした。あの時、家族とも相談して一度福岡に戻って、これからを考えようと。2022年の年末に、こっちに帰ってきました」

──今、首の状態は?

「全く問題ないです。ただ、いつ再発するかは分からないので1試合、1試合が最後のつもりで戦っています。今は東京だとか、福岡だっていうことではなくて。どこで、どう自分が頑張れるのかが大切だと思っています。

しかも戻って来て1年もしないうちにウィッキーさんが、ジムを福岡に開かれて。東京でやってきたウィッキーさんが指導をしてくれるんで、東京と変わりなく練習ができています。こんな練習環境が整うことになるとは、福岡に戻ってきた時は思ってもいなかったです」

──プロデビュー戦は所属ジムが違っていました。

「ハイ。ウィッキーさんがジムを開く時に、物件やロケーションの相談をしてもらって。内見にも一緒に来ました。ウィッキーさんがジムを開くことを、その段階で教えてもらっていたので、もうワクワクしていましたね。

今では福岡でも練習環境は整ってきてはいるのですが、やはりKRAZY BEE繋がりということは大きかったです。KIDさんと一緒にやっていたウィッキーさんと一緒にやれて、今は本当に幸せです」

──そして、荒木選手が目指すのもKO勝ちできるMMAファイターなのでしょうか。

「そうですね。MMAは立ち技、打撃から始まりますし。それほどMMAのことが分かっていない人も見ていて面白いでしょうし。やっぱり打撃で一発KOをかまして、会場を盛り上げたい。オールラウンダーって呼ばれるのも格好良いのですが、僕はストライカーでいたいです」

──今回は初の国際戦。対戦相手のことは余り分かっていないのですが、極めが強いと聞いています。

「ハイ、極めに来ると思います。でも、打撃をバチバチ当てて初回でしっかりと倒します」

──今後のキャリアアップはどのように考えていますか。

「目指すのは日本の最高峰RIZINです。2戦目でLANDMARKで出させてもらって負けて……応援してくれる人たちの期待に応えることができなかった。あの悔しさは忘れていないですし、あの負けがあるからこそ練習にもより厳しく向き合うことができています。そうですね、Bloom FCでしっかりと結果を残し将来的にはRIZINの顔になりたいです」

──ところで新婚さんだと伺いました。

「ハイ。2カ月前に結婚しました」

──おめでとうございます。

「ありがとうございます」

──一緒に生きていく人ができて、より充実した格闘家人生を送ることができますか。

「そうですね。格闘技でなくても、何かに対して真剣に向き合っていると応援してくれる人なので。恩返しをしたいです。ただ、さっきも言いましたが……格闘技ですし、一発で終わることがあるかもしれない。そこで悔いを残したくないんで、やっぱり打撃で倒して1試合、1試合結果を残したいです。それが応援してくれる人達に対して、嫁さんに対しての恩返しになると思っています。

しっかりとKOで良い姿を見せたいという気持ちが、なおさら強くなりました。そんな僕の試合を見て、日々の活力にしてくれる人が増えてくれると嬉しいです」

■Bloom FC03視聴方法(予定)
10月27日(日)
午後1時15分~ Twit Casting LIVE

■ Bloom FC03主な対戦カード

<フライ級/5分3R>
上田将年(G-face TEAM/緒⽅道場)
アリエル・オリバース(フィリピン)

<ライト級/5分2R>
結城大樹(日本)
ソ・ジェファン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
永留惇平(日本)
マルヴィン・マルネス(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
荒木雄登(日本)
ハ・テグン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
水永将太(日本)
チョン・ウジェ(韓国)

<フライ級/5分2R>
平賀二郎(日本)
下田洋介(日本)

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【Bloom FC03】引退撤回→休養返上。オリバース戦に挑む漢・上田将年「ドキドキ、モヤモヤからワクワク」

【写真】男に二言、三言があっても構わない。そこれこそ前言撤回が、漢らしい──なら (C)MMAPLANET

27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03で上田将年がフィリピンのアリエル・オリバースと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年11月にBloom FC旗揚げ大会のメインでツェルマー・オトゴンバヤルに勝利した上田だが、2月のRIZIN LANDMARK佐賀大会、そして6月のパンクラスと伊藤祐樹&眞藤源太に連敗を喫した。その眞藤戦後に上田の口から「次のBloom FCを最後にしたいと思います」という引退宣言がなされた。

しかし、Bloom FC03の当初の出場選手に彼の名はなかった。と思いきや、突然の国際戦の発表に。この間、上田は如何に進退と向き合って来たのか。随所の判断に男らしさが感じられる上田の今に至った経緯を尋ねた。


──アリエル・オリバースと、地元・福岡。そしてBloom FCの第3回大会に出場が決まった漢・上田将年選手です(※取材は4日に行われた)。しかし、男に二言はないだけはできていません(笑)。

「アハハハハ。そうですね……もう……前回の試合が終わって、周囲にも記者の方にも色々と語らせていただいたのですが……(苦笑)。やはり強い相手、ドキドキする相手を目の前にして戦わないという選択肢はなかったです……」

──前回の試合後から、この試合出場にかけて既に1度前言撤回がありました(笑)。

「ハイ。6月の眞藤源太選手との試合で負けて、このBloom FCという地元の大会で最後にしようという風に伝えさせてもらっていました」

──しかし、Bloom FCのマッチメイク案を内々に頂いた時に、上田選手の名前がありませんでした。

「……。試合が終わり、ケガがあるなか練習に行ってしまう自分がいました。もう、その時点で原田(惟紘)さんとか周りの人達は『上田君、辞めれんて』という風に言っていたのですが、『いえ、次が最後です』と断言していたんです。ただ、ケガをかばいながらも若い子たちと練習をしていると、『あの時、こうしておけば』とか『あの時はリカバリーがちゃんとできていなかったな』という反省点が色々と見つかりました。

すると『こう、すればできる』という改善点がたくさんある。成長できるところが、まだいっぱいあると感じるようになりました。そのときに所(英男)さんとヒロヤ選手の試合見まして。あのドカンとかました所さんの勝利がものすごく刺激になりました。あのKOを見て、次の1試合だけでなくまだまだ戦いたいという気持ちになったんです。

これまで大きなケガがないからというのも関係していますが、やはり自分の想いは戦いたいということだったんです。本当に我儘だななぁという気持ちと、行けるところまで行ってやろうという両極端の気持ちがありましたけど」

──結果、最後の舞台と一度は決めたBloom FCのラインナップから名前がなくなっていたのは?

「もう一度、戦うためにしばらく体を休め、ケガを直してダメージを抜く期間を設けようと思いました。なので今回は(屋宮)ハントさんにも、裏方として大会を手伝いますって話をさせていただきまました。

そんななかハントさんから、オリバースの相手が見つからないという話を聞きました。自分も彼と戦える選手がいないか、探すという形でハントさんをサポートしていて……で、そのためにもオリバースという選手を知らないといけないので映像をチェックしたりして調べていくうちに、段々と『結構、良い選手じゃないか』と思うようになって……(苦笑)。

ドキドキしつつ、モヤモヤする自分がいました。その気持ちが大きくなって、『ハントさん、誰も行かないなら俺が行きましょうか』って自分から言ってしまいました(苦笑)」

──アハハハハ。まさに漢・上田の「男には二言・三言ある」という流れに(笑)。

「ドキドキ、モヤモヤからワクワクするようになった自分の直感に従いました」

──ハントさんからすれば「待っていました」という一言だったでしょうね。

「もう『宜しくお願いします』という言葉だけでした(笑)。あの一言を発して、現時点で試合まで3週間なんですけど、凄くコンディションも良いです。試合が楽しみでならないです」

──引退撤回から休息を取る。しかし急転直下の国際戦。奥様の反応は如何でしたか。

「まぁ、もととも辞めないとは思っていたようで。現役続行に関しては何を言うことはなかったのですが、この時はさすがに『早くない?』とは言われました(笑)。『試合が決まるかも』と伝えると」

──いや上田選手。自分でやると決めているのに、「決まるかもしれない」というのは(笑)。

「アハハハハ。そこはちょっと言葉を濁しました。『フィリピン人で、相手がなかなかおらんらしくて。ハントさんから頼まれて』って(笑)。その時は『決まったら教えて』という感じで言っていたのですが、もう僕のなかでは決めていたので。2、3日後に『決まったばい』って(笑)」

──ハハハハハ。

「嫁さんの機嫌を伺いつつ、タイミングを見て伝えたような感じです。家庭内にも勝負があります」

──いやぁ、もう話を聞く方としては面白い限りですが……。その一方で、九州で試合ができない。その苦労をずっとしてきた上田選手にとって、オリバースと戦う選手が他にいなかったことに関しては、どのように思っていますか。

「う~ん、自分が若い時にこの質問を貰うと『ふざけるな』という返答をしていたと思います。ただ今はUFCという世界の頂点があって、他の海外の大会もあります。そして国内にはRIZINという大舞台もあります。そういうなかでレコードが大切になってきます。

昔は外国人選手や格上の相手との試合を受けない選手には、『どういうつもだりだ』という風に絶対になっていたはずです。でも、今は勝ち星を稼ぎたいという気持ちも分からないでもないです。分からないでもないのですが……それでも自分のなかでは戦って欲しいというのが正直な気持ちです。

リスクはあります。でも、格闘技界のなかでそこで勝てば評価につながる凄いチャンスです。守りに入らず、攻めの姿勢で格闘技に向き合って欲しいというのが本音です」

──勝手ながらファンの人達もそうだろうし、メディアもそう。市井に生きる自分たちができないことをやってくれる選手たちに尊敬の念を抱きます。なので前言撤回で、この場で戦う選手が魅力的なんですよ(笑)。

「……(苦笑)」

──では、対戦相手オリバースの印象を教えてください。

「試合が決まってから、映像を見返しました。荒い部分もあるけど、寝技や組み技もできる。改めて本当に戦いたいと思った相手です。(苦笑)。8勝8敗ですけど、負けているのはUAEWでの試合とかで。大きな舞台も経験しています。

未知の相手ですが、せっかく手にした国際戦なので相手に合わせず、自分の我儘なファイトする。そこを目的にしたいと思います。

ここ数年、技術的は向上しても若い時のようなガムシャラなファイトができていないです。経験値があがると、できることとできないことが分かる。だから慎重になってしまう。と同時に、昔はできていたことができない自分が許せない。

進化した自分を出したいから、今も試合に拘っています。我儘に……そうですね、自分は相手に合わせてしまうところがあるので、自分の持っているモノを出すことに専念したいです」

──そういう点で考えると、この試合の決定の流れが思い切ったファイトに繋がるのではないかと。

「そうですね。相手の情報も少ないですし、それが良い方向になっていくかなと。日本人選手が相手だと、やはり色々な情報を手にできます。すると『こういう技を持っている』と、警戒心が強くなって躊躇してしまう。それが最近の試合では顕著でした。だから、この情報量の少なさがあって行けるのかなっていう気持ちはありますね」

──上田選手の場合、試合で受けるダメージ以上にあの減量が体にダメージを与えているように感じます。それでもフライ級なのですか。

「そこは正直なところ、バンタム級にあげることは考えていました。落とすのはしんどくなってきて、戻り幅も少なってきています。ただ、今回の相手はストロー級で戦うことを予定していた選手で、重くてもフライ級ということで選手を探している時から知っていました。なら、そこは折角フィリピンから来てくれるのだから合わせようと」

──もう任侠の世界かと思うほどの、生き様ですね。

「ただ、そのなかでも減量に関しては慎重にしないといけないとも思っています。今回の試合で、この次からの階級も自ずと決まって来るのかと」

──水抜きをして東京への移動を考えると、福岡の試合はコンディションが良くなると単純に考えてしまいます。計量後に新宿のコンビニで座り込んで、栄養補給をするのとは違うと。

「長い間、ずっとやってきたことなので……。そこは仕方ないという風に捉えている部分ではあります。でも去年と今年、福岡と佐賀で試合をして東京の試合とはコンディションは全然違いました。それをいうと海外からくる選手は、自分が東京に行くよりもハードな環境で戦っているはずです。

だから、そこは言い訳にはできない。自分がちゃんと向き合って東京でも、海外でも、福岡でもベストの状態に持って行かないといけないことです」

──押忍。そんななかでBloom FCの特徴は福岡のイベントということでパンクラスもDEEPも、修斗も関係なく選手が戦える場所になっています。今回は結城大樹選手という修斗でやってきたベテランと、上田選手が揃い踏みを果たします。そして若い選手と一緒に国際戦を戦う。

「関東だとパンクラス、修斗、DEEPとどうしても交われない関係性があると思います。それが地方の年に2回の興行では、そこに関係なく同じケージで戦うことができる。凄く良いことです。それがBloom FCの魅力で、福岡のMMAの活性化につながると思います。

昔は闘裸男もなくて、福岡では修斗の新人王を勝ち上がることが絶対で。そこで負けると年に1回、もしくは2年に1回と中国地方の大会で試合ができるかどうか。それが今では闘裸男とBloom FCが年に2度ずつ福岡であり、加えて中国地方でも多くの大会が開かれています。昔とは環境も変わってきました。

そのなかで昔からやっている古株の自分ができることは、しっかりと外国人選手に地元で勝つこと。その姿を見せて、ここで戦い続けても中央に行けるし、外国人選手も戦える。もっと俺たちも頑張ろうと思う若い選手を増やしていきたいです。福岡の選手達の底上げにつなげていきたいと思っています」

■Bloom FC03視聴方法(予定)
10月27日(日)
午後1時15分~ Twit Casting LIVE

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【Bloom FC03】日韓戦に続き、✖フィリピン戦決定。漢・上田将年「誰もいかんなら、俺にいかせんかい!」

【写真】さすがの漢・上田。こうあってほしいファイター像を貫いてくれている (C)MMAPLANET

25日(火)にBloom FCより、10月27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03の追加カードが発表され上田将年と永留惇平が、それぞれアリエル・オリバース、マルヴィン・マルネスの両者とフライ級&59キロ契約で戦うことが発表されている。
Text by Manabu Takashima

昨年11月に旗揚げされた福岡をベースとするBloom FCの第3回大会では結城大樹×ソ・ジェファン、水永将太×チョン・ウジェ、荒木雄登×ハ・テグンという日韓対抗戦が発表されていたが、さらに日本×フィリピンという国際戦2試合が加わった。


(C)BLOOM FC

今回、国際戦を戦うチャンスを手にした永留はMMA Rangers Gym所属でキャリア3勝1敗。まだ22歳と九州MMA界における若い力の代表格だ。

これまでの3試合は全て闘裸男で戦ってきており、修斗公式戦以外のファイトは初めてで、初の国際戦を戦うこととなった。

対するマルネスは5勝2敗で、4つの一本勝ちと1つのKO勝ちを残している。

MMA以外でもベアナックルファイトやボクシングの経験もあり、一本勝ちは全てRNC。とはいえ対戦相手はキャリアが少なく、この試合は日本とフィリピンの若手の力試しという見方ができる。

(C)BLOOM FC

一方、上田と戦うオリバースは戦績8勝8敗。

それもUAEWやBRAVE CFという中東MMA(BRAVE CFはフィリピンとパキスタン大会に出場)ベテランならではレコードといえよう。一方、上田は旗揚げ大会のメインでモンゴルのツェルマー・オトゴンバヤルに判定勝ちをしたのに続き、2年連続で国際戦を地元福岡で戦うことが決まった。

その上田、下記のコメントにあるように7月のパンクラスで眞藤源太戦の敗北で引退に気持ちが傾き、今大会が最後という話も聞かれた。その後、現役続行を決め裏方でイベントをサポートする予定だったが、一転フィリピン人ファイターと戦うことが決まった。その理由もコメントに譲るが、まさに漢・上田の面目躍如といったところだ。

首都圏を経由せず、国際的な舞台へ──そんな目標を掲げるBloom FCらしくアジアの生き残り合戦が5試合組まれることとなった。以下、今大会参戦及びオリバース戦を受けた上田の出場理由だ。

上田将年
「前回の敗戦で、その瞬間は若い選手に出し切った感が強くて周囲に次が最後だと言ってました(笑)。ただ試合後、わりかしすぐに練習を再開し、時間が経って振り返るとリカバリーから試合内容含め、色々な反省点が見つかりました。結果、本当に格闘技が好きで……全然辞められる気配がない。どうしようもないな俺──と思っていました(笑)。 

ただ連戦で身体も休めてやる為に、1年ぐらい試合からは距離を置くつもりでした。そんな中で今回のBloom FCはハントさんと大会サポートに回るつもりで動いてましたが……そのなかで招聘が決まった外国人選手の相手探しが困難しているという事で、自分も一緒に探していました。

そうしたら、俺が段々とやりたくなってきて……胸の鼓動が早まるような感じがしてきました(笑)。ハントさんに『誰もいかんなら、俺いきましょうか?』と尋ねると、『是非、頼む』と。こういう流れで急遽出場が決まった次第です(笑)。

『誰もいかんなら、俺にいかせんかい!』というのが本当に素直な思いです(笑)。強い相手が目の前にいるのに戦わないという選択は、自分にはできなかったです。それに鬼木さんが作ってくれたこの舞台の助けになりたかったというのもあります。

いつか年齢的にできなくなる日が来るし、負けたモヤモヤした気持ちは結果はどうあれ戦うことでしか払拭できないですから(笑)。

地元でまた海外の選手と試合ができることは、凄く嬉しいです。自分のこのドキドキする直感を信じて、勝利に貪欲な姿勢を見せたいです。何より、応援してくれる皆さんに執念じみた自分の生き様を見てほしいです。

負けるたびにイジけて引退発言する歳になりましたが、福岡の大仁田厚目指して頑張ります」

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