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【Pancrase353】ウェルター級転向初戦、内藤由良「ゴイチはUFC首脳が、喜ぶ土産になる」

【写真】アイアンクローの形が、ちょっと違う由良版アイアンクローを披露してくれました(C)MMAPLANET

27日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 353で、内藤由良が初めてウェルター級に階級を落としゴイチ・ヤマウチと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年9月にUFCへの切符を賭けて出場したコンテンダーシリーズでキャリア初黒星を喫し、ミドル級からウェルター級転向を決めた。しかも、対戦相手はBellatorとPFLで活躍してきた元メジャーリーガーのゴイチ・ヤマウチだ。サークルケージで14勝5敗の戦績を残すゴイチは、ウェルター級試し斬りの相手としてタフ過ぎるのではないか。

目標がUFCというMMAファイター人生の軸はブレない。勝てば大きなゲインのゴイチ戦だからこそ、リスクは高い。そんな未確定要素が多すぎるウェルター級転向初戦に向け内藤は「楽しみの方が多い」と言い切った。


──昨年9月コンテンダーシリーズでのアテバ・グーティエ戦の敗北以来、半年ぶりの再起戦となります。会場で立ち話はしても、あれから取材は初めてでもあり、改めてあの敗北について話してもらえますか。

「試合前にも話させてもらったのですが、やられるとしたらこのパターンだと。まぁ、その通りになってしまいましたね」

──初の海外で、あのフィジカルを持つ相手と肌を合わす。あの場に立つまでに、経験しておきたい経験が国内でできない。その表れのようにも感じました。敗れて、まずはどのようなことを考えましたか。

「まずはフィジカル差ですよね。それは試合中もそうなのですが。相手は計量の時、めちゃくちゃ厳しそうだったんですよ。でもケージに入ると別人でしたね。それが第一印象、『デケェなぁ』と。もう、そこにつきました。

減量に関して自分なんかは、UFCから水抜きに提供されるもの以外だとサウナスーツ一枚しか持って行っていなかったです。相手は簡易サウナとか色々と一式を用意していたので、かなり落とすことは分かっていました。組んだ時も、普段は倒せる状態でも、全然倒せない。GENでやっているのとは全然違う。現実を突きつけられたということはありました」

──その現実が、予想されたことでもあった。日本の現状がその対処ができない状況にある。突き付けられたのは、その現実でもあるように感じました。

「寝技に関しては自分の方が上回っていると思っていましたし、テイクダウンをしっかりと取ることができれば自分が描いたペースで戦える。日本のなかで、やれることはやってきたと思うんです。レスリングの練習も頻繁にやってきましたし。足を取ってからの展開を練習したりだとか。倒してからの寝技の展開もたくさんやってきました。日本でやれることはやった。そのうえでの負けでした。

だから、しょうがないとは言わないけど、やりかたとしては最善だったと思うんです。そのなかで当日の体重差、10キロ以上はあったと思います。自分は小さいと、やっと感じた……。それまでは減量をせずに動けていることが、良いことだと思って戦ってきました。試合まで元気でいられる。試合の直前までファイトキャンプができることが自分の強みだと。それが通用しなかったです」

──それをあの場で始めて経験した。その前に海外に直接出向くことを省いたところで、経験できる環境が日本にないまま来ている。そういうことを再確認させられたということなんです。ただ、そういう国内の状況があるから無傷で、あの場まで進むことができるという一面もあるのですが。

「目標がUFCで、そこがブレることはない。そのために骨のある相手、自分の力を試すためにLFAで試合ができれば、そういう経験ができたかもしれないです」

──まさに昨年6月に予定されていたディラン・オサリバンがそういう相手だったかと思います。

「そうなんです。ただ、そういう経験がないからといって、コンテンダーシリーズというチャンスを断ることはできない」

──もちろんです。ならMMAを続ける必要はないですよね。

「ハイ。なら、辞めろよ──です。結果論ではあるのですが、ミドルで海外勢と戦うことで何が大切なのかを早く気付くべきだった。いや気付いていたけど、上手く進めることができなかったです」

──だからこそ、業界全体……は無理でも、突き詰める集団が経済的な力をつけることが絶対的に必要かと思います。コンテンダーシリーズの敗北を経て、すぐにウェルター級に体重を落とすことを考えたのでしょうか。

「直後は余り考えられなかったですけど、過去の海外での練習なんかも含めて年末まで考えて、これまでと同じことをやってもしょうがない。変化して、先に進まないといけない。ここは階級を変えてやっていこうと決めました」

──水抜きでパフォーマンスが落ちる。その疑念を持ち続けてきたのですね。

「レスリング時代でも、そういう減量はしてこなかったので。それが当たり前だったから、決断を下すまで時間がかかりましたね。でも、これから後悔するよりも行動を起こそうと。相手がどうこうよりも、自分がウェルターでどれだけ動けるのかっていう方が大切になってきます」

──現状、試合まで2週間という状態で今回とミドル級時代では体重は違いますか(※取材は11日に行われた)。

「全然違います。ミドルのときは90キロを切るぐらいでしたけど現時点で、練習終わりで84キロぐらいになっています。ミドルならクリアできていますよね。でも全然元気で、スパーリングでも動けています。ウェイトも同じ数値ぐらい挙げることができていて、走りも変わりないです。

栄養士の方とはファイトウィークに入って、84キロから落としていくということで話してやっています。現時点では食事のみで、体重調整をしてきました。ここから最後の水抜きをお願いしています」

──これまで一度、試しで77キロまで落とすなどしたのでしょうか。

「いえ。そもそも70キロ台は高校の時から、経験していないです(笑)。まぁ不安はあります。でも、楽しみの方が大きいです。減量の知識が加わることでも、強くなることに通じる。そのための勉強だと思っています。現時点では自分の体が77キロになった時に、どういう心境になるのかも分からない状態ですし。本当に勉強不足なので……。新しい経験です」

──ミドル級と同じ動きができると絶対的な強さは同じでも、対戦相手は小さくなるので相対的には強くなると。それでもゴイチ・ヤマウチという相手は初めてのウェルター級の試合で、リスクが高くないでしょうか。

「相手のことは気にしていないです。ゴイチ選手以外にも、最初は韓国やキルギスの選手の名前も挙がっていました。そこからゴイチ選手もという風に聞いて、どうせ戦うならゴイチ選手と戦いたいと思いました。名前のある選手なので」

──今回は安パイのファイトをするのも、間違いではないかと思います。減量も初めてだし。

「単純に自分はゴイチ・ヤマウチに勝てると思っています。一つの試合としか考えていないです。もともと相性とか相手の強さとか、いうと試合結果もそれほど気にしていないんです。格闘家として、戦っていかないといけないわけですし。

強い相手とやっていかないと。相手を選んだりすると、自分が後悔することになります。あとから後悔するのは嫌なので、UFCに近づける道としてゴイチ選手が一番妥当だと思ったので、それで選んだ。それだけの話です」

──勝てる、その自信の根拠は?

「彼はとにかく寝技に自信を持っています。だから打撃でもタフファイトができる。そういう熱くなる選手を客観視して、いくつか癖はあるのでそこを見抜いて……。ダウンをもしているし、パンチがあたる場面というのがあります。自分の方がリーチも長いですし、そこを生かして。仕留めるのが目標ですよね」

──「もう1度、コンテンダーシリーズで見たい」とファンが思うファイトが必要になります。

「理想はKO。判定でも完封。寝技に特化した選手なので、あまり一本を取ろうとは思っていないです。総合力で上回る。それがMMAで。自分の長所を生かして、しっかりと仕留めてUFC首脳陣へ土産を持って行きたいです。ゴイチ・ヤマウチは喜んでもらえると土産だと思います」

──ところでコンテンダーシリーズ前に同じぐらいの体格の若い選手で集まって練習をしたいということですか。その辺りは進んでいますか。

「一緒に集まってということはやっていないのですが、僕がクロスポイント吉祥寺に行って岩﨑大河選手と練習したり、Never Quitの菊入(正行)選手がGENに来るようになって一緒にやったりしています。本当に申し分ない練習相手だと言えます。自分から率先して、彼らのような選手とトレーニングをするようになると、自然と求めるモノが同じ選手は集まってくるような気がします。目指しているモノは世界で。同じぐらい階級の選手が、同じ志をもって日本人としてチームでやっていく。それも大事だと思います。自分がそこを繋げていければ良いかと」

■視聴方法(予定)
3月27日(日)
午後1時00分~U-NEXT

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45 MMA MMAPLANET o Report UFC UFC ESPN64 アテバ・グーティエ ブログ ホセ・メディーナ

【UFC ESPN64】グーティエがコンパクトなパンチでメディーナを圧倒、最後はヒザ蹴りで沈める

<ミドル級/5分3R>
アテバ・グーティエ(カメルーン)
Def.1R3分32秒by KO
ホセ・メディーナ(ボリビア)

グーティエがジャブで距離を取ってインロー、ジャブから右ストレートにつなげる。メディーナも関節蹴りを見せるが距離が遠い。逆にグーティエは左フックから右ストレートで飛び込み、右アッパーを突き上げる。じりじりと前に出るグーティエはジャブを突いて、左フックから右ストレート、左ハイ、右ストレートと手数を増やす。

メディーナもジャブから前に出るが、グーティエは左フックや右ストレートを合わせ、スーパーマンパンチ、ジャブから右ストレートを叩き込む。グーティエは右のガードをしっかりと上げてジャブ、メディーナのフック系のパンチに対してコンパクトに右ストレートを打つ。さらにグーティエが左フックから右ストレートで飛び込むと、メディーナはケージまで下がって来い来いと挑発する。

ここでグーティエは左フックからパンチをまとめ、最後は左のヒザ蹴りでメディーナをKO。リーチを活かしたコンパクトなパンチを見せたグーティエがメディーナを圧倒し、最後は鮮やかなヒザ蹴りを決めた。


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DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep06 JAM MMA MMAPLANET o UFC   アテバ・グーティエ アフマッド・ハッサンザダ アライジャ・スミス タリソン・テイシェイラ 内藤由良

『Dana White’s Contender Series 72』試合結果/ハイライト動画




・Elijah Smith def. Aaron Tau via unanimous decision (29-28, 29-28, 29-28)
・Tallison Teixeira def. Arthur Lopes via knockout (punches) – Round 1, 1:57
・Benjamin Bennett def. Joey Hart via split decision (28-29, 29-28, 29-28)
・Ateba Gautier def. Yura Naito via TKO (punches) – Round 2, 4:00
・Ahmad Hassanzada def. Dylan Mantello via submission (rear-naked choke) – Round 3, 2:14

【DWCS S08 Ep06】まるで、あの日の脱出劇のような逆転劇。ハッサンザダがマンテーロをRNCで破る(MMAPLANET)

【DWCS S08 Ep06】グーティエにTDを切られパウンドアウトされた内藤由良、完敗=J-MMAの惨敗(MMAPLANET)

【DWCS S08 Ep06】どちらが倒れるか。間を取ったロピスに右ストレート一閃。テイシェイラがKO勝ち(MMAPLANET)

【DWCS S08 Ep06】仕留めにいってガスアウト、タウの猛攻を耐えたスミスがグーティエら4人とUFCへ(MMAPLANET)

 9月17日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催された『Dana White's Contender Series 72』の試合結果。日本から参戦の内藤由良はアテバ・グーティエに2R TKO負けしています。アライジャ・スミス、タリソン・テイシェイラ、アテバ・グーティエ、アフマッド・ハッサンザダの4名がUFCとの契約を勝ち取っています。以下、ハイライト動画です。続きを読む・・・
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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep06 MMA MMAPLANET o UFC アテバ・グーティエ アフマッド・ハッサンザダ アライジャ・スミス アーロン・タウ ショーン・シェルビー タリソン・テイシェイラ ダナ・ホワイト

【DWCS S08 Ep06】仕留めにいってガスアウト、タウの猛攻を耐えたスミスがグーティエら4人とUFCへ

<バンタム級/5分3R>
アライジャ・スミス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アーロン・タウ(ニュージーランド)

スミスのカーフをかわしたタウは、ワンツーをガードして笑顔を浮かべる。オーバーハンドからカーフを続けるスミスも、タウのリードフックに対応する。ワンツーを入れ、タウの反応を見た感もあるスミスが、右ストレートを伸ばす。タウの右にジャブを合わせ、右に繋げるスミスが優位に立つ。ワンツーに組まれても、腰に乗せて投げたスミスがスクランブルでキムラクラッチから後方回転。タウも素早く対応して立ち上がるが、打撃戦では自分の距離で戦えていない。

逆にワンツーからダブルレッグとMMAで優勢のスミスはパスから、潜ってきたタウに鉄槌とヒジを落として初回を取った。

2R、ガードを固めたタウだが、ワンツーを被弾する。スミスはジャブを続け、タウのパンチをかわしてカーフを入れる。スイッチも見せるスミスのフェイクに反応が大きくなったタウは、組まれてシングルレッグに頭を抱えるように対応して、バックに回る。胸を合わせたスミスは、ボディロックテイクダウンを耐えて離れ──ジャブを伸ばす。一気のダブルレッグからテイクダウン。そのままサイドを取ったスミスは足を取りつつ、バックを伺うタウの動き、続くディープハーフからのレッスルアップに反応して、アナコンダチョークをセットする。上体を起こしたタウに対し、スミスはギロチンにスイッチする。

ここも起き上って耐えたタウは、ワンツーに左を振るう。スミスはサークリングも、左を打たれる。続くダブルは遠く切られたスミスは、フィニッシュ狙いでスタミナをロスしたか。圧を高め前に出てパンチを振るうタウは、バランスを崩しながら強振を続けた。

最終回、まずジャブを当てたスミス。しかし、シャープさには欠けている。タウは飛び込んでワンツーフック、右ボディショットから左を当てる。さらに左ボディストレートを当て、ハイをかわしてジャブも避ける。ボディを殴られ、やや腕が下がったスミスは左ストレートを被弾する。タウは左リードフックを当て、右ストレートを伸ばす。下がるスミスは右フックから左、続いてボディを打たれ反撃に出られない。

ガードを固めるスミスを殴るタウは、スミスの反撃で殴られても「もっと来い」と挑発する。ダブルを切られ、下になったスミスをスタンドで待ち受けたタウがボディから顔面とコンビネーションを決める。ダブルレッグでテイクダウンに失敗しガスアウト状態のスミスもワンツーで前に出るが、ボディを殴られガードが下がる。そこに左フックを入れるタウも、打ち疲れてきたか。

スミスが最後の頑張りを見せて連打で前へ。それを上回るパンチの勢いを見せたタウは、ダブルレッグも切って足を止めての打ち合いで試合を締めた。立ち上がって拍手を送るダナ・ホワイト──結果はジャッジ3者とも初回と2Rが優勢だったスミスを支持した。

運命の時、アフマッド・ハッサンザダに関しては「ショーン・シェルビーが求めた」とサインを伝えると、満面の笑みを浮かべて「UFCで何ができるか。友よ、明るい未来が待っている」とアテバ・グーティエを迎え入れる。

しかしジョーイ・ハートをスプリットで下したベンジャミン・ベネットは、契約ができず。「ベイビー、こっちに来い」とタリソン・テイシェイラもUFC昇格を伝えると、激闘を制したショートノーティス出場のスミスを称えて契約を宣言した。


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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep06 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC アテバ・グーティエ キック 内藤由良 岩﨑大河 海外

【DWCS S08 Ep06】グーティエにTDを切られパウンドアウトされた内藤由良、完敗=J-MMAの惨敗

<ミドル級/5分3R>
アテバ・グーティエ(カメルーン)
Def.2R4分00秒by TKO
内藤由良(日本)

ワンツーから組みつこうとした内藤、すぐに離れるとシングルレッグでドライブしケージにグーティエを押し込む。アンクルピックも殴られた内藤はシングルからダブルに移行する。体を回したが倒せなかった内藤が、スピニングバックキック。ここから組みに行くが、ヒザをボディに受けてバランスを崩す。続くシングルレッグには、ヒザを頭部に合わされそうになった内藤だが、テイクダウンに成功する。

内藤はクローズドガードのなかでエルボーを落とす。上体を起こしてパンチをまとめた内藤が、ケージ際まで移動する。グーティエはケージを使って立ち上がろうとする。この隙にパンチを入れ、左のパンチを2発入れた内藤がトップをキープする。足は抜けないがパンチを落とす──グーティエは頭を抱えサバイブモードに。

2R、左ハイから左を伸ばしたグーティエが、内藤のテイクダウン狙いをスプロールする。直後にジャンプをしながら組みついた内藤は、ギロチンを防いでケージにグーティエを押し込む。左腕を差し、レベルチェンジで足をとりにいった内藤が懸命にテイクダンを狙う。押し返したグーティエは、内藤のヒザ蹴りに右を合わせる。直後のテイクダウン狙いを切り、右ストレートから左フックでダウンを奪ったグーティエがパウンドで内藤を追い込む。

内藤はクローズドガードも鉄槌、パンチを被弾する。グーティエは上体を起こして鉄槌。左目の下を大きく腫らした内藤は、クローズドガードを取りスクランブルに持ち込めない。と体を起こして隙間を作ったグーティエがパウンドの連打へ。動けない内藤を見て、レフェリーが試合を止めた。

内藤は椅子に座ってうな垂れ、グーティエの勝ち名乗りを聞いた。国内ではずば抜けた強さを持つ内藤の完敗。中量級以上のファイターが、この場に立つまでに国内、そして海外でいかにキャリアを積むのか。実戦で力をつけた選手にしても、Road to UFCで敗れている。先週の岩﨑大河に続き、内藤由良の敗北。中国、韓国人ファイターがコンテンダーシリーズのチャンスを生かしているからこそ、本当にこれからを真剣に考える必要があることが再確認された内藤の完敗、いやUFC志向のJ-MMAの惨敗だ。


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【DWCS S08 Ep06】内藤由良出陣=コンテンダーシリーズ。マオリのタウ、アフガンのハッサンザダも要注目

【写真】既に存在感がありまくるアーロン・タウ (C)Zuffa/UFC

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDWCS S08 Ep06。
Text by Manabu Takashima

先週の岩﨑大河に続き日本から内藤由良が出場しアテバ・グーティエと対戦する今大会には、ケージ外のサイドストーリーが強烈なファイターが出場する。

それがオープニングファイトでダイラン・マンテーロと対戦するアフマッド・ハッサンザダだ。2021年8月、20年に渡りアフガニスタンに在留した米軍の完全撤退時、首都カブールの警察署で徒手格闘技を指導していたMMAファイターのハッサンザダは親米民主政権下側の人間とみなされ、タリバン武装勢力から命を狙われる状況に陥っていた。

実際に襲撃を受け、空港から国外への避難を図ったハッサンザダは警察署での身分と、MMAファイターであることを告げアフガンを去る軍用機の搭乗が許されたという壮絶な過去を持つ。


当時7勝1敗だったハッサンザダは、チーム・アルファメールに合流し2022年2月にLFAでデビュー。その年のコンテンダーシリーズに挑むも3RにKO負けを喫し、ステップアップはならなかった。その後、LFAでの再起戦でも判定負けを喫したがCage Warriors米国大会、Tuff-N-Uff(タフイナフ)で連勝し、再度の挑戦権を得た。

ムエタイベースの打撃、トップもボトムもこなすグラウンドと長い手足を武器としたスタイルのハッサンザダは、LFA初陣以外の勝利はTKO勝ちか一本勝ちを挙げているフィニッシャーだ。ただし、打と寝技の間にありMMAのコアといえるレスリングには課題が残っていたが、今では自らテイクダウンを仕掛けるウェルラウンダーに成長している。

対するマンテーロも昨年のコンテンダーシリーズで黒星を喫しておりセカンドチャンスに挑む同じ状況にあるファイターだ。今年のコンテンダーシリーズの特徴の一つが、マルコ・トゥーリオ、リズワン・クニエフ、ボグダン・グラッドら再挑戦組みの活躍と契約だ。ハッサンザダ、あるいはマンテーロの何れかがこの流れに乗ることができるか。

またメインに登場する豪州XFCのバンタム級チャンピオン=アーロン・タウも非常に興味深いファイターだ。マオリ族にとって高貴さの象徴と言われている顔へのタ・モコ(刺青)であるマタオラが一際目立つタウ。そのフィニッシュに至る殺傷能力の高さは、まさに神がかったよう。一心不乱に対戦相手を殴りつける姿は、狂気ささえ感じられる。

一見して南太平洋の民に見られる重厚ながら柔らかさのある肉体でなく、隆起した肩や上腕の太さは筋肉の鎧をまとっているようで、とにかく振り回し系のパンチが強い。また首相撲でなく、頭を押さえてのヒザ蹴り、組んでくる相手に対しての鉄槌等々、パワーあふれる攻撃力がタウの最大の持ち味だ。

対戦相手のエライジャ・スミスは2度のTUF出場、UFCとBellatorで合計3試合を戦っているギルバート・スミスと父に持つ親子鷹ファイターだ。テイクダウン&コントロールが軸にあるスミスだが、右はKOパワーを誇り接近戦も強い。それでいて寝技でもポジションを失う可能性もある腕十字を迷いなく仕掛ける思い切りの良さを持つ。

タウの粗さが勢いと化し、スミスを下がらせることができるのか。あるいはテイクダウンで釣っておいて、必殺の右の距離をスミスが構築することができるのか。KO必至のヘッドラインといえるバンタム級戦だ。

■視聴方法(予定)
9月18日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS S08 Ep06対戦カード

<バンタム級/5分3R>
アーロン・タウ(ニュージーランド)
アライジャ・スミス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タリソン・テイシェイラ(ブラジル)
アルトゥル・ロピス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ベンジャミン・ベネット(米国)
ジョーイ・ハート(米国)

<ミドル級/5分3R>
内藤由良(日本)
アテバ・グーティエ(カメルーン)

<ライト級/5分3R>
ダイラン・マンテーロ(米国)
アフマッド・ハッサンザダ(アフガニスタン)

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【DWCS S08 Ep06】満を持してコンテンダーシリーズ参戦、内藤由良「日本人は日本人としての強さもある」

【写真】 (C)TAKUMI NAKAMURA

17日(火・現地時間)米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDWCS S08 Ep06で、内藤由良がアテバ・グーティエと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

6月30日のPancrase345で、ディラン・オサリバンの代役アリ・カラダギィにマウントからのエルボーでTKO勝ちを収め、Dana White’s Contender Series=DWCS出場のチャンスを掴んだ内藤。カラダギィ戦が約2年3カ月振りの実戦だったが、この試合に勝ったことで一気にUFCへのチャレンジが動き出した形だ。

日本人にとって重量級=ミドル級という階級でUFCを目指す内藤は、DWCS参戦が自身のキャリアをかけた挑戦であるとともに、自分が結果を出すことで日本の重量級そのものを盛り上げたいと語った。


改めて格闘家は試合しないと先に進まねえなって

――6月のアリ・カラダギィ戦後にDWCS出場が決まりましたが、どういった経緯で参戦が決まったのかを教えていただけますか。

「もともと自分はアメリカのマネジメント会社のアーセナル(スポーツマネジメント)と契約していて、ブライアン・オルテガやダスティン・ポイエーと同じマネージャーさんにお願いしているんですけど、去年からDWCSに入れてもらえるかもしれないという話はあったんです。それ以外にもLFAで数試合してから直接(UFCと)契約(を目指す)とか、色々と話はあったんですけど、上手く決まらないままズルズルと来ちゃっていて。それでDWCSに出るんだったら6戦やるのが基準という話があると聞いて、もう1戦やってくれということになって、今年6月にパンクラスで試合をすることになったんです。試合間隔も空いていたので、一度パンクラスで試合をやることにして、そうしたら試合後にDWCSから正式にオファーが来た、という感じですね」

――今UFCにチャレンジする日本人も増えていますが、軽量級だったらRord to UFC(RTU)という道がありますが、内藤選手の階級=ミドル級では明確な道がない状況でしたよね。

「そうなんですよ。RTUでもライトヘビー級のワンマッチが組まれたこともあったので、ミドル級でもそういうチャンスが巡ってこないかを待ってみたり、UFC FIGHT PASSで試合を配信している大会、UAE Warriorsみたいなフィーダーショーに出ることも考えたり……どうやったらUFCに出られるんだろうというのを色々と考えていました。そういうなかでマネージャーがUFCに精通してる方だったので、今回スムーズに話が決まってくれて良かったです」

――試合間隔が空いたのは、どの路線でUFCを目指すかを悩んでいたことも理由だったのですか。

「特に明確な理由があったわけじゃなくて、結果的にそうなったって感じですね。実際に何度かLFAからもオファーをもらっていて、いつでも行ける準備をしていて、内々で相手も決まっていたけど流れて…みたいなことが何度かあって。それで2年空いちゃったって感じです」

──ステップアップするための場が、海外。日本国内にミドル級の需要はほとんどないということは、関係していますか。

「分母が少ないですからね。ただ、そこが関係しているとすれば、それはこれからのためです。自分がUFCで活躍して、ミドル級でも日本人はやれるということを見せる。そしてパンクラスからUFCに行けるルートがあるということを示す。パンクラスのミドル級で実績を創れば、UFCへの道が開けるという道を創りたいと思っています」

――6月の試合は当初ディラン・オサリバンとの対戦を予定していて、直前でカラダギィに変更になるという形でしたが、あの試合に勝ったことで道が拓けたようですね。

「はい。改めて格闘家は試合しないと先に進まねえなってことを感じました」

――カラダギィ戦が終わってから、すぐに練習を再開したのですか。

「試合が終わった週の金曜日には練習に出て、スパーリングにも参加していたので、あまり休んでる感じはなかったですね。ダメージもなかったですし、減量終わりで身体の調子も良かったです。6月に試合をした流れのままいこうと思って練習はすぐに再開しました」

──アリ・カラダギィはMMA初戦のキックボクサーでした。王座を獲得したロッキー川村2選手を含め、これまで戦ってきた相手だと、内藤選手の実力が北米で通用するのか測ることが困難だというのは正直あります。そこも踏まえて、ご自身のパフォーマンスにどれだけの自信を持てていますか。

「良い意味で、怖いモノなしという気持ちでいます。接戦の経験がないし、自分がどれだけやれる分からないことが不安じゃなくて。行けるんじゃないかと思っています。GENもそうですし、ずっと高いレベルで練習をさせてもらってきて。それにハンディントンビーチで、マネージャーがミドル級の選手を集めてくれて、今はUFCファイターになったアントニオ・トロコリとかとも練習もしてきましたし。ロッキー川村戦より、強くなっていることは実感できていたので。日本で強い選手と戦っていないとかは気にしていないです」

――SNSにもアップされていたように、GENスポーツパレスで練習を始めて4年になるそうですね。

「はい、今はGENをメインで練習しています」

――GENには日本の重量級のトップ選手たちが集まっていますが、GENで練習することは自信につながる・不安はなくなりますか。

「重量級の選手が集まる場所がGENしかないという現状もあると思うのですが、三上ヘンリー(大智)君、ちょっと階級は下ですけどDEEPに出ている岩倉優輝君、上田幹雄選手も20代ですし、最近は若い選手も少しずつ増えています。あとは年齢が上の選手たちも、あの人たちが海外で経験してきたことは本当に本物だと思うので、そういう経験を教えてもらったり、海外での過ごし方や外国人選手や特徴を教えてもらったり、そういうことを知ることができる場になっているので、自分としてはすごくいい環境ですね」

――去年12月に岡見選手が復帰戦をやる前にインタビューさせてもらったんですけど、そのときに内藤選手の名前を挙げていて「若い選手たちと練習して、彼らからも刺激や力をもらう」と言っていました。内藤選手は岡見選手からどんなものを得ていますか。

「岡見さんは世界のトップで戦ってきた人なんで、一番知識も持っていますし、UFCがどんなところかというのはあの人が誰よりも分かっていると思います。技術的な面でもMMAが上手くて、特に壁レスとか、そういう面ではこの4年間であの人からたくさん学んできましたね」

──重箱の隅を突くようで申し訳ないのですが、そのGENの先輩方と内藤選手や新世代フィターが描く成長の放物線は違っている部分があるかと感じます。

「そこで感覚的なズレが出てくるということですね。それは過去よりも、これからですね。海外での練習を増やすだとか、若い選手は一同に会して練習をするとか。それで海外で戦っていくようになれば。世界を目指しているなら、岡見さんが創ってきたGENを新しくしていくのも若い選手の役割だと思います」

──そういうなかで対戦相手のアテバ・グーティエにはどんな印象を持っていますか。

「とにかく“フィジカル!”という感じですよね。そのなかでもストライキングのフィジカルという感じで、典型的なアフリカ系の選手だなという印象があります。ただ戦績が少ない分、雑なところや打撃に偏っているところがあるので、穴は結構ありますよね」

――試合映像を見る限り、それらの穴を勢いとフィジカルでごまかしている印象もあります。

「そうですね。自分は毎週DWCSは見ているんですけど、ミドル級くらいの試合になると、打撃と寝技どちらかに偏っていることもある。フィーダーショーのチャンピオンやトップクラスでもそうなんですよ。前回のパンクラスで対戦予定だったオサリバンの過去の試合でも、対戦相手があまり参考にならないレベルの試合もあったので、ミドル級ってそういう階級なのかなと思いました。自分も含めてそう思われているとは思うんですけど」

──コンテンダーシリーズに出ている選手は、ほぼほぼそういう選手ですよね。対戦相手の力量など測れないです。

「そうなんです。どういう選手が相手だったのか分からないけど、圧倒して勝っている。でも蓋を開けてみるまで分からないですよね」

――今の話を聞いていても冷静に対戦相手や周りのことも分析されているなと思うのですが、グーティエ対策はできていますか。

「そうですね。グーティエの試合映像もしっかり見て、立てた作戦を遂行するための練習をずっとキャンプで続けてきました」

UFCで活躍できる重量級の日本人がここにいるっていうことを証明していきます

――これからはそういった経験やキャリアのすべてをぶつけるチャレンジが始まると思いますが、ワクワクしていますか。

「いやあ、ホントに楽しみですね。自分がどこまで通用するのか。もちろん上に行く自信しかないし、いつかは壁に当たることもあるとは思うんですけど、世界一の団体にチャレンジして、自分がどの位置にいるのかも確認したいです」

――内藤選手には重量級の日本人として期待される部分も大きいですが、重量級でも日本人は通用するところを見せたいですか。

「そうですね、僕は重量級でもやれると思います。結局戦うのは同じ人間ですし。もちろんフィジカル差とか遺伝的な違いはあると思うんですけど、日本人は日本人としての強さもあると思うので。体の柔らかさとか忍耐力とか。

外国人はすぐに心が折れちゃったりする選手もいると思うんですけど、そういうところは日本人の方が優れていると思っていますし、フィジカルじゃないところでしっかり制していくのがMMAの面白いところだと思うので、自分がやってきたこと、どれが正解っていうものはないと思うんですけど、色々と試したいですね」

――ちなみに内藤選手はレスリング出身ですが、オリンピックは見ていましたか。

「めちゃめちゃ見ていて、すごく刺激になりましたね。あれだけメダルを取っていたのは日本人の強さというか、コツコツやることの強さというか。自分と同世代や少し下の世代で、自分の目で見てきた選手たちも多かったので、その選手たちの活躍をオリンピックで見られたことはすごく嬉しかったです」

――競技は違えど自分でもやれるんだという気持ちになりましたか。

「なりましたね。特に重い階級、74キロ級で高谷大地くんが銀メダルを取ったんですけど、あの階級でメダルを取れるんだというのもありましたし、86キロの石黒隼人も準々決勝で負けはしちゃいましたけど、世界で通用するレスリングを持っているので、不可能はないんだなと思いました」

――日本のファンに対して、どんな試合を見せたいですか。

「やっぱり重量級でもやれるよってところを見せたいですし、今後もっと日本の重量級が盛んになって欲しいので、そのきっかけになれればいいなと思います。自分が小さい頃は岡見さんがそういう姿を見せてくれていたし、僕が結果を出すことで今後MMAをやりたいと思う重量級の選手が増えると思うんですよ。それこそレスリングや柔道の重量級の選手たちが引退して終わりじゃなくて、MMAという道もあるよということを示したいなと思います」

――なるほど。他競技からMMAに転向する選手が増えれば練習仲間も増えるし、日本の重量級全体のレベルも上がりますよね。

「はい、そうやって日本の重量級がもっと盛り上がるんじゃないかなって思います」

――それでは最後にファンの皆さんにもメッセージをいただけますか。

「しっかりDWCSでフィニッシュして勝って、UFC契約を勝ち取って、そこからUFCで活躍できる重量級の日本人がここにいるっていうことを証明していきます。皆さん応援よろしくお願いします!」

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【DWCS S08 Ep06】内藤由良、5勝1敗(1RKO×4)のカメルーン人ファイター=アテバ・グーティエ戦決定!!

【写真】覚悟を持って、サクッと入りたい(C)MMAPLANET

先月18日にパンクラスから発表があったミドル級KOP内藤由良のDana White’s Contender Series出場、その日時と対戦相手が決まった模様だ。
Text by Manabu Takashima

会場は当然ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで、日時は9月17日(火・現地時間)。コンテンダーシリーズ第6週で内藤と戦う相手はカメルーンのアテバ・グーティエになり、サインを済ませている。


グーティエは戦績5勝1敗のファイターでベースはボクシング、カメルーン代表として五輪を戦うポテンシャルを持っていたといわれている。しかし、彼は五輪への夢をカメルーンに置き、英国マンチェスターに向かってMMAファイターとして活動を始める。

日本国内にも名が通っている大会だと、昨年6月にセルビアで行われたTitan FCに出場し初回に左ハイを決めてKO勝ちを収めている。キャリア5勝のうち、4試合が初回KO勝ちで、1敗は判定負ける。MMAに関しては昨年12月以来9カ月振りとなるが、6月にエジプト・カイロで行われたサンボ・アフリカ選手権コンバットサンボ88キロ級で準優勝に輝いている。

4人参加のトーナメント初戦では右ストレートから返しの左フックで一発KO勝ちしたグーティエだが、決勝はすぐに場外に出て打撃戦に付き合わないモロッコ人選手の抑え込みに至らない小外刈りと、場外に出る小外刈りで計6Pを献上し敗れた。

MMAでの1敗もテイクダウン狙いで削られており、グーティエは組みに課題が残っているのは明らかだ。とはいえ、キャリア唯一の黒星も初回にバックを制してRNCを狙い、パウンドを続けて疲弊した結果であり、コンバットサンボでも積極的に組みからパウンドを繰り出していた。

この組みでも戦うという意志が、グーティエの打撃の質量を高くしている。間違いなく内藤にとって、グーティエのパワーは過去に実戦で経験していない領域になるはずだ。そんな打撃の圧を嫌った結果のテイクダウンの仕掛けだとアッパーを狙われ、切られると強烈な勢いを持つヒザ蹴りが待っている。

内藤とすればグーティエは打撃戦をやり合う必要はないが、打撃戦に付き合い可能な限りグーティエの攻撃を見極めてから、組んで削っていきたい。そうすれば2R、3Rになるとグーティエはスタミナを切らし、パウンドアウトやバックを制しての絞めという──コンテンダーシリーズに欠かせないフィニッシュ勝利も見えてくる。

内藤が絶対に犯してはならないのは、ワンツーに真っ直ぐ下がり、上体が伸びること。その瞬間、グーティエはハイキックで襲い掛かって来る。グーティエがワンツーを貴重なのは絶対だ。このワンツーのツーは、ストレートの場合とフックの場合がある。直後のハイ狙いも、デフォルトと捉えて良いだろう。頭を狙う蹴りは内藤の体が伸びても、ダックでかわそうとしても軌道を変えて蹴り抜いて来る。

内藤は角度を前後だけでなく、左右のステップが欲しい。ワンツーをかわして──ではなく、ワンツーと同タイミング、もしくはその前にダブルレッグ、シングルレッグでグーティエを捕まえたい。それにはパンチを被弾しても倒れないという覚悟が内藤には必要になってくる。

なお同大会にはLFAで活躍している米国在住ベトナム人ファイター=クァン・リーも出場し、豪州のアーロン・タウと対戦することも決まっている。

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