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BELLATOR Bellator286 DEEP o PFL UFC アダム・ボリッチ アレクセイ・オレイニク イリル・ラティフィ タバタ・ヒッチ ビクター・ヘンリー マッケンジー・ダーン ランディ・コスタ ランディ・ブラウン

UFC on ESPN+69:オッズ/予想と展望

マッケンジー・ダーン 1.44
ヤン・シャオナン 2.90
ランディ・ブラウン 1.31
フランシスコ・トリナウド 3.85
ラオーニ・バルセロス 1.44
トレヴィン・ジョーンズ 2.90
ソディック・ユサフ 1.11
ドン・シェイニス 7.25
ジョン・カスタネーダ 1.53
ダニエル・サント2.60
マイク・デイヴィス 1.56
ヴィチェスラフ・ボルシェフ 2.55
イリル・ラティフィ 1.57
アレクセイ・オレイニク 2.50
ジェシカ・ペネ 2.80
タバタ・ヒッチ 1.48
ジョアキム・シウバ 1.69
ジェシー・ロンソン 2.25
クリストフ・ヨトゥコ 1.83
ブレンダン・アレン 2.00
マキシム・グリシン 1.56
フィリップ・リンス 2.55
ユリア・ストリアレンコ 1.87
チェルシー・チャンドラー 1.95
ギド・カネッティ 3.40
ランディ・コスタ 1.35

メインは女子ストロー級ランカー対決。UFC7勝2敗のダーンと6勝2敗のシャオナンの対戦。

柔術世界王者ダーンは寝技の強さを武器に王座挑戦直前まで行ったが、マリーナ・ホドリゲス戦では1度だけグラウンドに持ち込んだ際は圧倒したものの極めることはできず、あとはスタンドの打撃で削られる展開で判定負け。

シャオナンはフィジカルを武器にUFCデビュー以来6連勝、ランキングを3位まで上げたが、テイクダウンされた後のリカバリーがないという弱点があり、現王者エスパルザにはテイクダウンで固められての肘連打でTKO負けし初黒星。さらに前戦はやはりマリーナ・ホドリゲスにスタンドの打撃で押される展開で判定負け。

両者ともに強味と弱味がはっきりしているスタイルで、寝技と打撃と異なる武器を持っている。ダーンがテイクダウンして極めるかどうかという試合。極められなければシャオナンの打撃に削られ判定負けする展開が見える。

ダーン一本勝ちと予想。

セミ前は前戦でDEEP王者ビクター・ヘンリーに敗れたラオーニ・バルセロスと、DEEPで大塚に一本勝ちしたトレヴィン・ジョーンズの対戦。

プレリムメインではUFC最年長・45歳のアレクセイ・オレイニクが78戦目を行う。

プレリムではタバサ・ヒッチ(UFC2勝1敗)とユリア・ストリアレンコ(UFC1勝4敗)のSEI✮ZA出身選手が揃い踏み。今回は両者ともにフェイバリット。

第3試合はPFL2019ベスト4のグリシン(2勝2敗) vs. 2019年優勝のリンス(1勝2敗)の対戦。

第1試合開始は今週末・10月2日の朝5時から。なお、同日にフェザー級タイトルマッチ・パトリシオ・フレイレ vs. アダム・ボリッチがメインのBellator286が行われ、バッティングしているが、11時開始のメインカードはかぶらない模様。

速報します。

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BELLATOR Bellator286 K-1 MMA MMAPLANET o PRIDE アダム・ボリッチ カミ・バルジニ ジェレミー・ケネディ パトリシオ・フレイレ ベラトール 佐藤天

【Bellator286】Bellator世界フェザー級王座に王手、アダム・ボリッチ─02─「僕がケージの王様」

【写真】この環境がボリッチを強くする(C)MMAPLANET

10月1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテインメントセンターで開催されるBellator286で、パトリシオ・フレイレの持つBellator世界フェザー級のベルトに挑戦するアダム・ボリッチ・インタビュー後編。

ハンガリー人ファイターとして、初のメジャーMMAチャンピオンに王手となったボリッチの話をキルクリフFC、水曜日朝のレスリング・スパー後に訊くと、疲れも感じさせず颯爽と王座奪取への自信のほどを話してくれた。

<アダム・ボリッチ・インタビューPart.01はコチラから>


──パトリシオがもともと意中の相手だったのですね。

「AJはMMAの未来だ。対してパトリシオはレジェンド。ベラトールのフェザー級チャンピオンを名乗るには、パトシリオ・フレイレを倒さないといけない。彼のように、あのベルトを長い間保持し続けたファイターはいないわけだからね。パトシリオはベラトールの歴史だから。ベラトールで一番の存在、それがパトリシオで、そんな彼と戦えることが嬉しいんだ。ベラトールで一番のビッグネームであるパトリシオを破って、ベルトを巻きたいと思う」

──現状、パトリシオに対してどのようなアドバンテージをアダムは有していると自己判断できますか。

「まずフィジカルだね。ずっと僕の方が大きい。そして、ハングリーであることもアドバンテージになるだろう。加えて若さ、だね。だから彼より速くて、力強い。結果、全てにおいて僕の方が上回っていることになる」

──背も低く、リーチも短い。しかし、鋭い踏み込みがあります。パトリシオの瞬発力と爆発力はどのように評価していますか。

「目が良いんだよ。そしてパンチ力があるから、良いタイミングで攻撃できる。本当にタフな相手で、MMAワールドのベストの1人だからね。そりゃ強いよ。だからパトシリオのことを心から尊敬している。でもサークルケージのなかでは、僕がケージの王様であることを見せつけないといけない」

──タイトル奪取へ自信のほどを教えてください。

「自信しかないよ。ベルトを巻くためにスーパーハードな練習を繰り返している。そして、今は自分にしっかりと自信を持っている。世界のベストの1人だとね。以前、そこまで自信を信じることができなかった。でもスウェーデンとか足を伸ばせることができる範囲で、各国で練習をして、自信をつけることができた。僕は10月1日にチャンピオンになる」

──佐藤天選手から、キルクリフFCの強さの要因は選手同士がお互いにプッシュしあうからだと聞かされてきました。今回、実際にこちらにやってきて、ようやくその意味が本当に理解できました、コーチ陣と選手の関係も含めて。そのなかで、アダムにはハンガリー人のコーチも就いていましたね。

「カレンス・フェレンセとはもう2、3年一緒にやってきた。そして、彼が米国に滞在できるだけの資金を用意できるようになったから、フロリダにも来てもらうようになったんだ。コーナーにはジェレミー・ケネディ戦から就いてもらっている。僕は彼のMMA理論が好きなんだ。

何より、彼はハンガリー語が話せる。当然だけど(笑)。やはりコーナーに母国語を話せる人間がいてくれると、とても助かる。それに相手の陣営はどういう指示が出ているのか、まず理解できないという利点もあるよね。

彼はキルクリフMMAにいても、他の選手のケアはせずに僕の専従コーチなんだ。時には5分8Rのミットをやったりもする。スパーリングでも僕のことをだけを観察している。常に、注意深くね」

──ハンガリーでは有名なコーチなのですか。

「そうだね。以前から彼のことは知っていた。でも、僕は小さな村に住んでいるからブダペストに住む彼の指導を受けることはできなかった。それでも米国に拠点を置くようになってからはハンガリーに帰国した時に週に1、2度一緒に練習するようになっていたんだ」

──アダムが稽古していたケンポーカラテのマスターなのですか。

「ノー。彼は……そうだね、MMAストライキング・コーチだ。オランダ、ポーランド、タイ、米国を訪れて色々な打撃を学んできた。それにまだ30代で若くて。本当に彼のスタイルが気に入っているんだよね」

──キルクリフFCには他にも打撃コーチが存在していますが。

「問題ないよ。英語も話せるし、他のコーチともコミュニケーションは取れている。フロリダでのメインコーチはカミ・バルジニで……そうカミが僕のヘッドコーチであることは変わりない。カミは僕にとって父親のような存在だからね(笑)。

どう殴るか、何本走るか、いつ僕が休むのか。それを2人が話し合って決めている。凄く良くなっているよ」

──フェレンセ・コーチがキルクリフFCで得た知識をハンガリーに持ち帰れば、これはハンガリーの強化に通じますね。

「イエス。そうなんだ。もちろん、僕が強くなるために彼には来てもらった。でも、今言ってもらったことが僕にとって2つ目のゴールなんだよ。ハンガリーのMMAをリードしたいから……そうだね、10年、いや5年欲しい。もっともっと多くのハンガリー人ファイターが世界の舞台で戦うようになっているから。僕らはモンゴル帝国のヨーロッパ侵攻を食い止めた戦士の末裔だからね(笑)」

──アハハハ。アダム、練習後の休息時間にありがとうございました。最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「昨日、PRIDEとK-1が一緒にやったイベントの映像を視ていたんだ。10万人以上の人がスタジアムに集まっていた。1度で良いから、ああいう雰囲気のなかで試合がしてみたい。あれはまるでオリンピックみたいだった。スーパーボールより大きい。ファイターが試合をするのに日本はベストだ。僕は本当にサムライ・メンタリティを尊敬している。いつの日か、絶対に日本で試合がしたいと思っているよ」

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BELLATOR Bellator286 Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC アダム・ボリッチ ダリオン・コールドウェル パトリシオ・フレイレ ベラトール ボクシング マス・ブーネル

【Bellator286】フロリダ発。フレイレ弟に挑戦、アダム・ボリッチ─01─「AJとの試合は酷い内容だった」

【写真】 2日間、現地でキルクリフFCの練習を見たが、とにかくボリッチは手を抜かない。凄まじい集中力で全セッション、全パ―リングに向き合っていた(C)MMAPLANET

10月1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテインメントセンターでBellator286を開催、メインでアダム・ボリッチがパトリシオ・フレイレの持つBellator世界フェザー級のベルトに挑戦する。

キャリア15連勝、ベラトールでも5連勝中でフェザー級ワールドGP準々決勝に挑んだボリッチは、圧倒的優位と見られながらダリオン・コールドウェルに2年9カ月、4つの勝利を重ねてタイトル戦に挑むボリッチをフロリダはディアフィールドのキルクリフFCでキャッチ。

誰よりもハードワーカーであることが、そのトレーニングを眺めるだけで理解できたボリッチの世界戦に向けての意気込みとは。


──10月1日にBellator世界フェザー級王座への挑戦が決まりました。アダムとしてはフェザー級ワールドGPの間にチャンピオンになるという青写真があったかと思います。

「そうだねぇ(笑)。その通り、これは2度目のチャンスだよ。そして、色々とケガを経てこの機会を手にデキたことが本当に嬉しい。ハンガリーでも凄く話題になっていて、10月1日にはロングビーチの会場に多くのハンガリー人応援団が集まりそうなんだよ。今、聞いているだけでも500人はやってくるって話なんだ」

──えっ、ハンガリーから500人にもサポーターが米国にやって来るのですか。

「現時点で、ね(笑)。でもハンガリーからだけじゃないよ。米国在住のハンガリー人もそうだし、豪州、ヨーロッパの国々からも僕のタイトル奪取を後押しするために集まってくれるんだ。どの国でも、ハンガリー人社会はめちゃくちゃ盛り上がっているそうだよ」

──マジャール民族の大移動、そして大集結ですね。

「ホントに(笑)。嬉しいことだよ。ハンガリーのためにも絶対にベルトを獲るよ」

──今、GPで敗北を喫したダリオン・コールドウェルとのキルクリフFCのチームメイトになっていますが、改めてあの敗北で何を学んだのかを振り返ってもらえますか。一つのテイクダウン、一つのバックテイク、そしてサブミッションという試合でした。

「その通りだね。あの負けは、精神面で色々と勉強になった。僕はあの時、ダリオン・コールドウェルを少し軽く見てしまっていた。色々な人からワンミリオンダラー・キッドと囃し立てられ、『絶対に優勝できる』と言う言葉に浮ついてしまっていたんだ。そして、試合前なのにダリオンに集中していなかった。ダリオンにサクッと勝って、準決勝はAJ、決勝はパトリシオ・フレイレだって思っていたんだ。

ただダリオンがケージに足を踏み入れた瞬間、『フ〇ック。コイツ、やる気満々じゃん』って……驚かされた。あの時点で、もうメンタルが崩れてしまっていた。それこそが僕にとって最大の問題だった。どの試合だって、ワールドチャンピオンシップのつもりで戦わないといけなかったんだ。

それもあって、今は世界挑戦が決まっても落ち着いていられるんだ。あの敗北以降、4試合を戦ってきたけど、それらの試合と同じ気持ちで世界戦に臨むことができている。また試合が決まったな──って感じでね」

──実はGPで敗れて、アダムはライト級に階級を上げるのではないかと思っていたんです。確かマイク・ハメル戦とエリック・サンチェス戦は150ポンドのキャッチウェイト戦でしたよね。今、目の前にアダムが座っていても……『本当にフェザー級かよ!!』と思ってしまうほど大きいです。

「アハハハハハ。きっとMMAを引退する時はライト級で戦っているはずだよ。でも、今もフェザー級に落とせるからね。まだ1年、いや2年はフェザー級で戦っていくと思う。それからだね、ライト級に階級を上げるのは」

──その前にフェザー級王座という目標がありますしね。アダムが挑戦するチャンピオンはパトリシオ・フレイレです。4月15日のAJとの世界戦、正直なところどのような印象を持ちましたか。裁定、試合内容の両面に関して。

「動きの少ない退屈な試合だったよ。あの内容じゃジャッジも判断するのが、難しくなる。でも、ああいう試合って起こりえるんだ。凄い接戦で、結果はパトリシオが勝った。そういうことだよ。どっちが勝とうが、酷い内容だった(笑)」

──3回戦から5回戦になると、やはり試合のペースなど変わってくるかと思います。その一方でGPは5回戦で組まれてきたにも関わらず、両者が様子見に終始しました。やはり決勝だと慎重になるのでしょうか。

「そんなの言い訳にもならないよ。僕の前回の試合を見て欲しい。5Rの間、動き続けたよ。それがファンの見たい試合だからね」

──ベラトールもUFCに続き、メインは5分5Rに変更されましたね。競技としては、ベルトが掛かっていない試合がメインだから5回戦というのは、どうにも違うと思うのですが……。

「まぁ違和感は残るよね。それは僕も同じだ。メインイベントとタイトル戦は同じじゃない。重みが違う。メインだろうが3Rで、タイトル戦だけが5Rだろうっていう気持ちはあるよ。でも、決まってしまったことだからね」

──5分5Rはタイトル戦を戦う選手の特権で、その数が多いチャンピオンが経験値で優位になる。そこを挑戦者は乗り越えて行かなければいけないというは、ストーリーとしても良かったです。だからこそ、アダムも5Rの経験ができたことはチャレンジャーの立場で良い経験になっているのではないでしょうか。

「そうなんだよ(笑)。僕は5Rを戦ったことで、不安材料が減り自信を手にすることができた。マス・ブーネル戦を経験したことで、本当に多くの自信を手にすることができたんだ。5R戦を3R戦と同じように戦えたからね」

──あの試合はCage Warriorsでの4連勝があったとはいえ、それ以前にUFCで1勝2敗だったブーネルが、Bellatorでは2連勝。アダムとしては、本当に負けられないファイトだったと思います。ベラトール生え抜きより、UFCから移籍組の方が強いという印象をファンに持たれてしまうので。

「僕はもうジャレミー・ケネディにも勝っていたし、ベラトールとUFCはボクシングと同じように他の組織でもレベルは違わないと思っている。UFCがベラトールよりポピュラーなのは認めるけどね。そして量でいえば、UFCの方が上だ。それも分かっている。でもトップ5やトップ10の力は同じだよ。質は同じ。量では敵わないけどね」

──では今回の世界戦ですが、実際のところAJとパトリシオ──どちらに挑戦したいと3月にブーネルに勝った時点では思っていましたか。

「パトリシオだよ」

<この項、続く>

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator276 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER03 Special UFC アダム・ボリッチ パトリシオ・フレイレ ベラトール マス・ブーネル ルイス・グスタボ 柏木信吾 矢地祐介

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:3月:ボリッチ✖ブーネルからのグスタボ✖矢地祐介

【写真】「その実力の出し方が分からなかった。導き方が分からなかった」という印象を矢地に持っていた柏木さんだからこそ、今の矢地に期待したいこととは…… (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年3月の一番。12日に行われたBELLATOR276より、アダム・ボリッチ✖マス・ブーネル──からのRIZIN TRIGGER03のメイン=ルイス・グスタボ✖矢地祐介戦について語らおう。

<月刊、柏木信吾のこの一番:3月:アダム・ボリッチ✖マス・ブーネルPart.01はコチラから>


──柏木さんのお気に入りアダム・ボリッチがマス・ブーネルを破りました。とはいえ15日にBellatorはAJ・マッキーJrとパトリシオ・フレイレのダイレクトリマッチの世界戦を組んでいます。マッチメイカーとしての柏木さんにお伺いしますが、一本決着だったタイトル戦だったにも関わらず、ダイレクトリマッチが組まれるというのは?

「人情的に分からないでもないです。人情ですね、理屈ではなくて。やはりパトリシオ・フレイレがベラトールに果たしてきた貢献度は高いです。タイトルを失う試合までずっと勝っていて、固定ファンもついている。そういう部分も考慮すると、スコットなりのリスペクトだと僕は思います。

あとは一本負けですけど、地力で負けた試合でもなかった。言ってしまえば事故系の負け方でした。完膚なきまで負けたわけでもない。一発入ってからギロチンですしね。まぁ左ハイを一発当てたマッキーが素晴らしいのですが、あれが当たっていなかったら──どうなっていたんだろうという風に、プロモーターやマッチメイカー目線でも言える試合でした」

──マッキーのモチベーションはどうでしょうか? 一度、タップを奪っている相手です。

「マッキーもビッグネームのパトリシオともう1試合やって、ファイトマネーも高くなる。だからモチベーションは上がると思いますよ」

──それは明快で良いですね……という再戦をキーワードに、ここは16日のRIZIN TRIGGER03に関してですが、ついに国際戦が組まれます。

「あぁ、そういう流れですか(笑)。ありがとうございます。ついに来ましたね。MMAPLANETで高島さんとお話をするきっかけになったTRIGGERですが、ついに外国人選手の試合……国際戦を組めます。あの時は2人ぐらい呼びたいと言っていましたけど、色々と事情もあって今回はまずルイス・グスタボと矢地選手の再戦ですね」

──正直2試合、見たかったです。

「2人ぐらい──ですから、僕が口にして活字になったのは。グレーですけど、僕は嘘を言っていないですよ(笑)」

──アハハハ。柏木さんの口から説明していただくと、ルイス・グスタボとはどのようなファイターでしょうか。

「良い意味で昔のシュートボクセを引き継いでいる選手です。悪くいえば、まだ粗い。当時のシュートボクセの選手が、今通用するかと言えばクエスチョンじゃないですか?」

──トーマス・アルメイダをより荒くしたような。ただ、そのアルメイダも柏木さんの言われているように、UFCで序盤は4連勝したのですが、最終的に4連敗で5勝5敗となりリリースとなりました。

「でも、魅力的な部分を持っている。見ている人が楽しめる戦いをします。遠いところからパンチを振りまわし、遠近両方でヒザを使います。巧い選手は苦手ですが、その尖がっている部分が魅力的ですね。そんな魅力を最大限に生かすためにもレスリングをすれば良いなと思っていたのですが、この2年間は試合がなくずっとトレーニングを積んできたので、どこをどう強化してきたのか。そこが見ものです」

──そこで矢地選手と再戦を組んだ故というのは?

「今回、RIZIN35のカードを見てもらうと分かるようにリベンジがテーマで……ソウザ選手とジョニー・ケースもそうですし、本来は大晦日で考えていたモノが、新規ビザ申請は受け付けないという外国人選手が入国できない状況になりました。岸田首相が発表した時に、まさに米国に発つ直前で……。

『嘘でしょ!!』っていう心境でした。外国人選手も当然、大晦日に向けてコミットしていて、時間もお金も掛けてトレーニングをしてきた。その選手たちが入国できるようになったのであれば、まず同じテーマで試合を組む。『だから少し待っていて』という連絡をして、ようやく状況が整いリブッキングしたという形ですね」

──つまりはリベンジマッチを組みたかったけど、できなかった。そのリベンジでもあるのですね。

「そうなんです。そういうなかでTRIGGERとの連日興行を打つ。グスタボも矢地選手も前回の試合で──それぞれGPとタイトル戦という大勝負ですが、負けてしまっているので。TRIGGERで再起を図るという形でメインになりました」

──いやぁ、ありがとうございます。矢地選手の試合、ケージで見たかったので。

「これまで本能に任せて戦っていたのが、八隅さんの指導を受けるようになり、組み立ててスマートに戦えるようになった。そういう評判ですよね。もともとポテンシャルの高い選手だったけど、その実力の出し方が分からなかった。導き方が分からなかったというか……導く人がいなかったのだと思います。導くシステムになかったのでしょうね」

──矢地選手自身も、人の良さというか……ファイターとして、甘い部分もありました。

「天真爛漫ですよね。良い感じで。人として凄く良くて、このままおじいちゃんになって欲しいというか(笑)」

──ただし、彼の良さがMMAでは巧く機能していなかった。それが八隅さんのコーチングで変わってきたと。最近では、荒々しさもあると聞きます。

「ほぉ。そういう面が出てきたのですか。それは楽しみです。緩急がつけられるようになったのですね!!」

──そのような戦いを、グスタボを相手にしてデキるのか。日本人相手にデキる戦いが、外国人選手を相手にしてもデキるのか。これは永遠のテーマです。

「そうですね。変に考え込まず、思い切りの良さと爆発力がある選手なので。そこは大切にしてほしいです。贅沢な話ですけど、自分の良いところを全て出して融合して欲しいですね」

──ではグスタボ✖矢地、生か映像がどちらでファンに楽しんで欲しい試合ですか。

「この試合は生です。この試合は生でやらないと……じゃない、生で見ないと勿体ない試合です!!」

──とりあえず自発的な発言ですし、そのまま書かせていただきます(笑)。

「やるじゃないですよ。見ないと、ですよ(笑)」

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator276 MMA MMAPLANET o RIZIN Special UFC アダム・ボリッチ パトリシオ・フレイレ ベラトール マス・ブーネル 柏木信吾

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:3月:ボリッチ✖ブーネルからのグスタボ✖矢地祐介

【写真】「その実力の出し方が分からなかった。導き方が分からなかった」という印象を矢地に持っていた柏木さんだからこそ、今の矢地に期待したいこととは…… (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年3月の一番。12日に行われたBELLATOR276より、アダム・ボリッチ✖マス・ブーネル──からのRIZIN TRIGGER03のメイン=ルイス・グスタボ✖矢地祐介戦について語らおう。

<月刊、柏木信吾のこの一番:3月:アダム・ボリッチ✖マス・ブーネルPart.01はコチラから>


──柏木さんのお気に入りアダム・ボリッチがマス・ブーネルを破りました。とはいえ15日にBellatorはAJ・マッキーJrとパトリシオ・フレイレのダイレクトリマッチの世界戦を組んでいます。マッチメイカーとしての柏木さんにお伺いしますが、一本決着だったタイトル戦だったにも関わらず、ダイレクトリマッチが組まれるというのは?

「人情的に分からないでもないです。人情ですね、理屈ではなくて。やはりパトリシオ・フレイレがベラトールに果たしてきた貢献度は高いです。タイトルを失う試合までずっと勝っていて、固定ファンもついている。そういう部分も考慮すると、スコットなりのリスペクトだと僕は思います。

あとは一本負けですけど、地力で負けた試合でもなかった。言ってしまえば事故系の負け方でした。完膚なきまで負けたわけでもない。一発入ってからギロチンですしね。まぁ左ハイを一発当てたマッキーが素晴らしいのですが、あれが当たっていなかったら──どうなっていたんだろうという風に、プロモーターやマッチメイカー目線でも言える試合でした」

──マッキーのモチベーションはどうでしょうか? 一度、タップを奪っている相手です。

「マッキーもビッグネームのパトリシオともう1試合やって、ファイトマネーも高くなる。だからモチベーションは上がると思いますよ」

──それは明快で良いですね……という再戦をキーワードに、ここは16日のRIZIN TRIGGER03に関してですが、ついに国際戦が組まれます。

「あぁ、そういう流れですか(笑)。ありがとうございます。ついに来ましたね。MMAPLANETで高島さんとお話をするきっかけになったTRIGGERですが、ついに外国人選手の試合……国際戦を組めます。あの時は2人ぐらい呼びたいと言っていましたけど、色々と事情もあって今回はまずルイス・グスタボと矢地選手の再戦ですね」

──正直2試合、見たかったです。

「2人ぐらい──ですから、僕が口にして活字になったのは。グレーですけど、僕は嘘を言っていないですよ(笑)」

──アハハハ。柏木さんの口から説明していただくと、ルイス・グスタボとはどのようなファイターでしょうか。

「良い意味で昔のシュートボクセを引き継いでいる選手です。悪くいえば、まだ粗い。当時のシュートボクセの選手が、今通用するかと言えばクエスチョンじゃないですか?」

──トーマス・アルメイダをより荒くしたような。ただ、そのアルメイダも柏木さんの言われているように、UFCで序盤は4連勝したのですが、最終的に4連敗で5勝5敗となりリリースとなりました。

「でも、魅力的な部分を持っている。見ている人が楽しめる戦いをします。遠いところからパンチを振りまわし、遠近両方でヒザを使います。巧い選手は苦手ですが、その尖がっている部分が魅力的ですね。そんな魅力を最大限に生かすためにもレスリングをすれば良いなと思っていたのですが、この2年間は試合がなくずっとトレーニングを積んできたので、どこをどう強化してきたのか。そこが見ものです」

──そこで矢地選手と再戦を組んだ故というのは?

「今回、RIZIN35のカードを見てもらうと分かるようにリベンジがテーマで……ソウザ選手とジョニー・ケースもそうですし、本来は大晦日で考えていたモノが、新規ビザ申請は受け付けないという外国人選手が入国できない状況になりました。岸田首相が発表した時に、まさに米国に発つ直前で……。

『嘘でしょ!!』っていう心境でした。外国人選手も当然、大晦日に向けてコミットしていて、時間もお金も掛けてトレーニングをしてきた。その選手たちが入国できるようになったのであれば、まず同じテーマで試合を組む。『だから少し待っていて』という連絡をして、ようやく状況が整いリブッキングしたという形ですね」

──つまりはリベンジマッチを組みたかったけど、できなかった。そのリベンジでもあるのですね。

「そうなんです。そういうなかでTRIGGERとの連日興行を打つ。グスタボも矢地選手も前回の試合で──それぞれGPとタイトル戦という大勝負ですが、負けてしまっているので。TRIGGERで再起を図るという形でメインになりました」

──いやぁ、ありがとうございます。矢地選手の試合、ケージで見たかったので。

「これまで本能に任せて戦っていたのが、八隅さんの指導を受けるようになり、組み立ててスマートに戦えるようになった。そういう評判ですよね。もともとポテンシャルの高い選手だったけど、その実力の出し方が分からなかった。導き方が分からなかったというか……導く人がいなかったのだと思います。導くシステムになかったのでしょうね」

──矢地選手自身も、人の良さというか……ファイターとして、甘い部分もありました。

「天真爛漫ですよね。良い感じで。人として凄く良くて、このままおじいちゃんになって欲しいというか(笑)」

──ただし、彼の良さがMMAでは巧く機能していなかった。それが八隅さんのコーチングで変わってきたと。最近では、荒々しさもあると聞きます。

「ほぉ。そういう面が出てきたのですか。それは楽しみです。緩急がつけられるようになったのですね!!」

──そのような戦いを、グスタボを相手にしてデキるのか。日本人相手にデキる戦いが、外国人選手を相手にしてもデキるのか。これは永遠のテーマです。

「そうですね。変に考え込まず、思い切りの良さと爆発力がある選手なので。そこは大切にしてほしいです。贅沢な話ですけど、自分の良いところを全て出して融合して欲しいですね」

──ではグスタボ✖矢地、生か映像がどちらでファンに楽しんで欲しい試合ですか。

「この試合は生です。この試合は生でやらないと……じゃない、生で見ないと勿体ない試合です!!」

──とりあえず自発的な発言ですし、そのまま書かせていただきます(笑)。

「やるじゃないですよ。見ないと、ですよ(笑)」

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ACA AJ・マッキー BELLATOR Bellator276 F1 MMA MMAPLANET o RIZIN Special   アダム・ボリッチ パトリシオ・フレイレ ボクシング マス・ブーネル 松嶋こよみ 柏木信吾

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:3月:アダム・ボリッチ✖マス・ブーネル「5R制」

【写真】この距離で打撃戦を続けたボリッチとブーネル (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年3月の一番。12日に行われたBELLATOR276より、アダム・ボリッチ✖マス・ブーネル戦について語らおう。


──柏木さんが選んだ3月の一番は?

「Bellatorフェザー級のアダム・ボリッチ✖マス・ブーネル戦です。これは良い試合でしたねぇ。面白かったです。ただ、この試合は生より映像で視た方が面白いのかなって思いました」

──まさに洋モノですね(笑)。実際だと躊躇してしまいそうで、でも映像なら大丈夫というか……。

「何を言っているんですか!! 水垣さんにはF1が出てきて、なんで僕にはエロ方向へ、振るんですか(笑)」

──いやいやいや……我々の過去の10年の付き合いでMMAに次ぐ話題がそうだったので(笑)。

「僕、今ではそういうキャラじゃないので(笑)。でも、すぐにボロがでるでしょうし。まぁ、生では……」

──野獣みたいで怖いじゃないですか……。

「それよりボリッチ✖ブーネルの話をしましょうよ」

──そういう意味では個人的に両者揃って野獣的ではなかったかと。

「えぇ? そうですか。凄くハイレベルで面白かったと僕は思いました。この試合は日本では見ることはできない。あの内容は……。それが正直な感想です。ここまでの試合、日本で見ることができますか?

あれを5Rやり抜く、凄まじいです。5Rを意識した戦い方、あれを25分やり切るのは本当に凄いと思いました。MMAグローブで、あの距離で殴り合うなんて」

──私は正直、これなら怖くないと思ったんです。2人とも強くて、上手くて、タフです。ただぶっ殺してやるという怖さのある殴りではなかった。このボリッチなら朝倉未来選手、松嶋こよみ選手らは臆することなく戦えると。

「あぁ5Rを考えて、僕が上手く戦ったというところが、そういう風に見られたわけですね。クリーンヒットの数は凄く多かったですけど、試合が終わる空気はなかったです。それも確かです」

──当てるけど、終わらせる意識が少ない。それは疲れないため。5Rを想定してそうなったのかと自分は感じました。勝てる、負けるは別にして──なら朝倉未来、松嶋こよみなら対抗できると。あれぐらいの気迫指数なら。

「なるほどぉ。それとグラップリングをしていないですよね。組みに行かないし、組んでも長続きしない。5Rを戦い抜くためにセーブしている部分があったのは確かです。疲れることをせずに、離れてリセットしていたようで」

──柏木さんはそこも踏まえて両者が巧くて、素晴らしかったと。

「そうなんです。いやぁ、面白いですね。一つの試合で、両者の強さを認めたうえで意見が相反してくる。これが3Rだと彼らも違う戦い方をしていたでしょうね。それが5Rだと殺気が薄れた、野獣のようではなかったということですね。そこは分かります。綺麗に戦って、イカレた部分がなかったですから」

──ハイ。なら日本人選手も立ち会える。ボクシングなら12R戦って、勝てますし。それとブーネルに関しては、もっと組むと思っていました。あれだけ近距離でボクシングができるとは露知らず、ジョン・フィッチのコントロールにパウンドが加わるようなファイトをするのだと。

「まぁジョン・フィッチになるとプロモーター側は、それが良い戦い方だとは言い辛いですけど(苦笑)」

──アハハハ。結果、テイクダウンを奪ったり、クリーンヒットの数が多いという判断でしょうか。ボリッチが3-0で判定勝ちを収めました。ただ……。

「50-45はないですよね(笑)」

──あり得ないと思います。

「2Rもブーネルが失って48-47もあるかと思いましたけど、49-46が2人いましたね。とはいえ3Rがボリッチというのはないです」

──あの3Rがボリッチなら、どういう風に戦えば攻勢と判断されるのか分からないですね。

「本当にそうだと思います。ボリッチの勝ちで良いかと思いますけど、あの試合で50-45は……。にしてもボリッチの良さが出ましたね。打撃の選手は数多くいても、ボリッチのように遠距離、中距離、近距離の全てで武器を持っているファイターはそんなにいないと思います。どの距離でも攻撃できて、25分間やりきった。アレをやられると、ブーネルは全ての距離がボリッチになるので難しいだろうなと思いました」

──下がって誘うことができるのもボリッチの強味ですね。その一方で、接近戦ではブーネルの左ボディが相当に効いていたようにも見えました。

「あれ、なぜブーネルが打つのを止めたのか。腹を意識させて、テイクダウンを狙うとか行って欲しかったです。そうすればボリッチが受け身になる展開もあったかと思います。優勢の間に組まない。逆にテイクダウンを取られましたからね。やっぱり5R制という部分が影響したのでしょうかね。

あのハイペースで組みから寝技をなるとヘトヘトになるから、あえてしなかったのか。ボリッチの苦手な部分で勝負しなかったのはそういうことなのかもしれないですね」

──5R、テイクダウンとスクランブル、寝技もあって殴り合いもある。それって今やACAだけではないかと。もう、どういうことなのか明白ですよね。

「……そうですよね(笑)。凄く分かりやすいです」

──サムシング・スペシャルのない人間の戦い。凄くリアルなボリッチ✖ブーネルだったかと思います。加えて15日のAJ・マッキー✖パトリシオ・フレイレの再戦、その勝者への挑戦はほぼ決定でしょうし、ボリッチは5Rを試したのか。

「そうなりますよね。挑戦者決定戦とはいわずタイトル・イリミネーションマッチと名乗っていたので、ズルいですけど(笑)。ブーネルの脱落は決定ですよね。勝ったボリッチは、こういうこともデキたのか、と。こうやって25分戦えるボリッチの世界王座挑戦、個人的にも凄く楽しみです」

<この項、続く>

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BELLATOR Bellator276 MMA MMAPLANET o   アダム・ボリッチ キーラ・バタラ ジョニー・エブレン ジョン・ソルター ディアナ・アフサラゴワ ボクシング

『Bellator 276: Borics vs. Burnell』試合結果


MAIN CARD (Showtime, 9 p.m. ET)

・Adam Borics def. Mads Burnell via unanimous decision (49-46, 50-45, 49-46)
・Phil Davis def. Julius Anglickas via unanimous decision (30-27, 30-27, 30-27)
・Johnny Eblen def. John Salter via unanimous decision (30-27, 30-27, 30-27)
・Gadzhi Rabadanov def. Jay Jay Wilson via unanimous decision (30-27, 29-28, 29-28)

PRELIMINARY CARD (MMA Junkie, 6 p.m. ET)

・Alex Polizzi def. Jose Augusto via submission (rear-naked choke) – Round 3, 0:49
・Romero Cotton def. Freddy Sandoval via TKO (ground-and-pound) – Round 1, 1:39
・Diana Avsaragova def. Kyra Batara via unanimous decision (30-27, 30-27, 30-27)
・Cody Law def. James Adcock via knockout (punches) – Round 1, 1:17
・Roman Faraldo def. Kelvin Rayford via TKO (punches) – Round 1, 0:44
・Jordan Howard def. Trevor Ward via TKO (ground-and-pound) – Round 2, 3:24


【Bellator276】猛牛=キーラ・バタラ×闘牛士=ディアナ・アフサラゴワは、闘牛士が刺しまくりの完勝(MMAPLANET)

【Bellator276】ウィルソンのアクションを右カーフで止めたラバダノフ、2R以降はTDできっちり抑える(MMAPLANET)

【Bellator276】ブーネルは左ボディを生かせず。アウトボクシング&TDで捌き続けたボリッチが判定勝ち(MMAPLANET)

 3月12日にミズーリ州セントルイスのザ・ファミリー・アリーナで開催された『Bellator 276: Borics vs. Burnell』の試合結果。メインイベントはアダム・ボリッチがマッズ・バーネルに判定勝ち。セミファイナルはフィル・デイビスがジュリアス・アングリッカスに判定勝ち。ジョニー・エブレンはジョン・ソルターに判定勝ちしています。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator276 MMA MMAPLANET o アダム・ボリッチ キック ボクシング マス・ブーネル

【Bellator276】ブーネルは左ボディを生かせず。アウトボクシング&TDで捌き続けたボリッチが判定勝ち

<フェザー級/5分5R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
Def.3-0:50-45.49-46.49-46.
マス・ブーネル(デンマーク)

ブーネルが右ロー、ボリッチは左ジャブを突く。ボリッチは下がりながら右カーフを当て、さらに右飛びヒザを繰り出した。ブーネルはこれをキャッチするも組み付くことはできず。ボリッチの右カーフをもらうブーネルは、細かいパンチを出しながらダブルレッグで組みついた。ケージに押し込まれながら離れたボリッチは右ヒジ、さらにパンチを当てながら右飛びヒザを見せる。中に入ってくるブーネルに左右からパンチを散らしながら、右カーフ。ブーネルの足が流れ始めた。

ブーネルは潜りこんで左ボディを突き刺すも、ボリッチのパンチは止まらない。組みついたブーネルがボリッチをケージに押し込む。しかしボリッチはオーバーフックでディフェンスして離れた。左右ボディを当て、さらに左右フックをボリッチの顔面に叩き込むボリッチ。ブーネルは右ヒジからヒザ、そして右カーフキックで攻め立てる。ボリッチの首相撲から離れたブーネルは、前に出て左右フックを振るう。ボリッチは右カーフキック、右前蹴り、右ハイと蹴りを散らすが、ブーネルもクラウチングスタイルから上下にパンチを打ち込んでいった。

2R、ボリッチの前蹴りにパンチを合わせるブーネル。ボリッチは右カーフからストレートで相手を中に入れさせない。左右ストレートから左フックを返すボリッチが首相撲に持ち込むも、ブーネルはボディブローとアッパーを突き上げる。離れるとブーネルも右カーフキック。ブーネルの右カーフに合わせて組みついたボリッチが、足をすくい上げてテイクダウンする。ハーフガードを取るブーネルが立ち上がった。ケージ中央で打ち合う両者、ブーネルがダブルレッグで飛び込むも、ボリッチがかわしてヒジを叩き込んだ。

スタンドではボリッチの首相撲を突き放し、左右ボディから顔面へパンチをつなげるブーネル。ニータップで組みつき、ボリッチをケージに押し込むが、テイクダウンすることはできない。右縦ヒジから右飛びヒザを見せたボリッチは、右カーフキックと左の前蹴り。しかしブーネルの左ボディを食らったボリッチが、体勢を崩し始めた。明らかにボディをガードして下がるボリッチ。ブーネルは距離を詰めていくが、ここで突き放されて尻もちを着いてしまう。そのままボリッチがトップを奪ってラウンドを終えた。

3R、左ジャブを突くボリッチに対して、ブーネルの右カーフが当たる。さらに左フックがボリッチの顔面を捉える。ケージを背にしてパンチを返すボリッチ。しかしブーネルの右カーフが効き始めたか、動きの落ちたボリッチにブーネルの左ボディが突き刺さる。左ヒジを空振りしたボリッチは、首相撲からヒザを突き上げるがキレはない。抱えられながらブーネルがボディブローを返す。ボディを受けたボリッチはサウスポーにスイッチ。オーソドックスに戻したところでブーネルの右クロスがクリーンヒットした。ボリッチは右カーフを返すも、ブーネルが距離を詰め続ける。

ケージ際でボリッチのヒザ蹴りをキャッチしたブーネルだが、無理にテイクダウンには行かない。ボリッチにケージを背負わせて右カーフを蹴り続けるブーネル。右フックからの左ボディがクリーンヒット。ボリッチは左右のローを当てるも、ブーネルの前進が止まらない。上下にパンチを散らすボリッチ、ブーネルはサークリングしながらパンチを顔面に集め、さらにヒザを突き上げる。しかしブーネルが前進してボリッチにケージを背負わせる。ボリッチはケージから離れて右バックスピンキックを見せて相手を離した。

4R、クラウチングスタイルで前に出るブーネル。ボリッチはブーネルの蹴り足を掴むが、そのまま打撃戦を選択する。右バックスピンキックをブーネルのボディに突き刺しボリッチ、ブーネルは相手の攻撃を受けながら前に出るも3Rほどの攻勢はない。ストレートのボリッチと、フックのブーネル。クラウチングスタイルのブーネルのアゴを、ボリッチの下からのヒザが跳ね上げさせる。サークリングしながらボリッチがブーネルの右ストレートに右ローを合わせた。ブーネルも右ショートを当てるも、ブーネルが細かいパンチを使って手数では上回る。

ややボリッチがアウトボクシングでペースを握り始めたか。右ストレートから左フックでブーネルのアゴを跳ね上げる。さらに飛びヒザから右ヒジ。ブーネルは中に潜り込むことができない。ボリッチの左右パンチを受けて、謎のダンスを見せたブーネル。本当に謎だ。ラスト10秒でボリッチがシングルレッグでブーネルに背中を着かせた。

最終回、ブーネルの右目が大きく腫れている。ブーネルの前蹴りを捌いたボリッチが左右上下とパンチを散らす。ブーネルは右ローを効かされたか、足のダンスを見せる。しかしブーネルも右カーフを当てていく。ステップワークでブーネルの前進を捌くボリッチ。ブーネルは前に出るも右ロー以外の攻撃は少ない。距離が近くなるとボリッチが飛びヒザから首相撲に持ち込み、離れる。ここでようやくブーネルが手を出し始めた。左右フックを繰り出すも、ボリッチはブロックで防ぐ。ならばとブーネルはアッパーを突き上げた。

ボリッチにケージを背負わせるも、飛びヒザからの首相撲で距離を取られてしまうブーネル。左フックがボリッチの顔面を捉えるも、ボリッチのクリンチにごまかされる。足を使って左右ストレートで自分の距離を保ち続けるボリッチは、完全に逃げ切り体勢か。ブーネルは右ストレートをクリーンヒットするも、後が続かない。打ち合いに持ち込もうとしたブーネルに対し、ボリッチはダブルレッグから組み付いた。切り返したブーネルはリフトアップを試みるも、離れたボリッチが足を使いながら試合終了のゴングを聞いた。


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AJ・マッキー BELLATOR Bellator276 Cage Warriors MMA MMAPLANET o PFL UFC   アダム・ボリッチ エマニュエル・サンチェス エンリケ・バルゾラ ガジヒ・ラバダノフ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ ジュリアス・アンリカス ジョニー・エブレン ジョン・ソルター ソウル・ロジャース フィル・デイヴィス ベラトール マス・ブーネル

【Bellator276】計量終了 ベラトールの威信を賭けて。ボリッチはどこまで我儘なヒザ神となれるか

【写真】ブーネルがどうこうでなく、どこまでボリッチを貫けるか(C)BELLATOR

12日(金・現地時間)、ミズーリ州セントルイスのザ・ファミリー・アリーナで開催されるBellator276「Borics vs Burnell」の計量が行われた。

メインはAJ・マッキー時代のフェザー級戦線サバイバルマッチ=アダム・ボリッチ×マス・ブーネルの一戦だ。


UFCで1勝2敗、英国Cage Warriorsで4連勝からベラトールと契約したブーネルは、ここまで3連勝中。同じ欧州勢のソウル・ロジャース、エマニュエル・サンチェスといったフェザー級ワールドGP出場組を連破してのボリッチ戦となった。

対して、ワールドGPではその負け方しかない――というテイクダウンからバック&チョークでダリオン・コールドに敗れ、準々決勝敗退に終わるも、その後は3連勝中のボリッチにとって、今回の一戦はベラトールの生え抜きの威信を賭けた戦いといえる。

直近の試合――昨年4月には、UFCとPFLで実力者ぶりを発揮してきたジェレミー・ケネディを下しており、2試合連続で外敵を迎え撃つこととなった。打撃と組み、寝技が回転し始めると厄介なボーネルとの3連勝対決は、ボリッチにとって同世代のチャンピオンに挑戦するために絶対に落とせない試合だ。

もちろん個人差もあるが、UFCで結果を残してきたわけでなくベラトールを選択したファイターは、バンタム級のエンリケ・バルゾラもそうだが、動きに波ができても気持ちが途切れることが少ない。乱暴な言い方をすると、ここがUFCファイターとベラトール生え抜きファイターから感じられるタフさんの違いとも思える。

とはいえハンガリーから、勤め先の仲間やお客のカンパでフロリダにやってきて運命を切り開いたボリッチが、気持ちでブーネルに遅れを取ることはないだろう。しかし、一瞬でも間が空くとそこをついてくるのがブーネルだ。気を抜くというよりも、迷いが生じた時こそ危ない。ヒザ神がどれだけ我儘なファイトをやりきるか。そこが勝負のカギとなる。

またライト級転向のマオリキッド=ジェイジェイ・ウィルソンは、ガジヒ・ラバダノフというガチな相手が与えられた。

裸の柔道とVT時代&モダン柔術の融合体ジェイジェイが、パンチがテイクダウンの一部と化したコントロール軍団のラバダノフと下にならずに戦うことができるか。

下になれば攻撃でなく、守り。それがVT柔術といっても過言なく――デビュー以来最強の相手に対し、どのようなアプローチでジェイジェイが9連勝を目指すか見ものだ。

■視聴方法(予定)
3月13日(日)
午前8時00分~ U-NEXT

■Bellator276計量結果

<フェザー級/5分5R>
アダム・ボリッチ: 145.8ポンド(66.13キロ)
マス・ブーネル: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィル・デイヴィス: 206ポンド(93.44キロ)
ジュリアス・アンリカス: 206ポンド(93.44キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン: 185.8ポンド(84.27キロ)
ジョン・ソルター: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ガジヒ・ラバダノフ: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アレックス・ポリジ: 204.4ポンド(92.7キロ)
ジョゼ・アウグスト・アゼヴェド: 206ポンド(93.44キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロメロ・コットン: 185.2ポンド(84.0キロ)
フレディ・サンドヴァル: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジアナ・アフサラゴワ: 125.8ポンド(57.06キロ)
キーラ・バタラ: 124.6ポンド(56.51キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャムス・アドコック: 145.4ポンド(65.95キロ)
コディ・ロー: 145.6ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・ファラルド: 171ポンド(77.56キロ)
ケルヴィン・レイフォード: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・ハワード: 135.8ポンド(61.59キロ)
トレヴァー・ワード: 136ポンド(61.69キロ

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator273 MMA MMAPLANET RIZIN Special UFC   アダム・ボリッチ エンリケ・バルゾラ ダリオン・コールドウェル ベラトール 柏木信吾

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:1月:バルゾラ✖コールドウェル「逆転のラティーノ!! 自滅の…」

【写真】ポイントではリードしていたコールドウェルは、3Rにバックコントロールを許すと動かなくなった…… (C) BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年1月の一番。29日に行われたBellator273より、エンリケ・バルゾラ✖ダリオン・コールドウェル戦について語らおう。


──柏木さんが選ぶ2022年1月の一番をお願いします。

「Bellator273のエンリケ・バルゾラ✖ダリオン・コールドウェルのバンタム級戦です。コールドウェル、確かな技術があるのに勿体ないですね。本当に勿体ないです、あのガス欠は……。

フェザー級の方が合っているということで階級を上げて、勝てず。バンタム級に戻してきて、この試合。メンタルが弱いのか、根性が足らないのか。精神力になってしまいますね(苦笑)。バルゾラに対し、あの序盤のテイクダウンとコントロール力、素晴らしいものがあると思うんです」

──ハイ。

「体力があるうちは、常にバルゾラを上回っていたのに。あの負け方は勿体ないです」

──2Rまで確実にリードしていた。なら3R、あと2分とかもう少し粘ろうという動きが見えて然りだと思うのですが、あそこまで動かなくなるのは……。柏木さんが言われたように精神面かと思ってしまいます。

「最終回、シングルレッグを切られてバックに回られた。そこからですね」

──MMAを伝えるという仕事をしていて、読者の皆さんに伝えたいのは、普通はできないこと。自分らでは、できないことを選手に投影する。それは動きだけでなくて、諦めない気持ちも大きいと考えています。日曜日の朝にベラトールを見ている人たちにとって、選手の頑張りが明日への活力になるような。

「ハイ。結果的に負けたとしても、頑張る姿勢を見たいということですよね。だって、本当にあと2分ですよ。もう少し頑張ればということを頑張り切れなかった。レフェリーのマイク・ベルトラントも最大限に『動け』、『動け』って促しているわけで。『守れ』とまで言っていて。そこで踏ん張り切れない。反撃に出ないばかりか、動かないで防御も甘いとなると、もう試合はストップしますよね。

コールドウェル自身がどう思っているのか分からないですけど、見ている人間からすると残念ですよ」

──堀口選手とMSGで戦った時、ケージに押し込んで動かなかった。それはやはりスタンドに戻りたくないという気持ちの表れだったんだと、この試合を見ると腑に落ちました。戦いに行かないで止まったのは。

「そうですね。とりあえず現状維持という試合でした。まぁジョー・ウォーレンと戦った時とかから見ていると……。あのウォーレンを投げ飛ばして、組み勝つ。バケモノが出てきたと思いましたよね。あの時のインパクトからすると、『どうしたんだ?』と言いたくなります」

──ならフェザー級GPで、柏木さんが大好きなアダム・ボリッチに負けておけよって(笑)。

「アハハハハ。本当ですよ。というのは冗談ですけど、あんな一方的な展開だと……。戦績を見ていると、このところ2勝5敗なのにボリッチに勝っている(苦笑)。それで、AJ・マッキーJrにコロッと負けてしまったり」

――たまらないですね(笑)。全体の盛り上がりを考える立場の人としては。

「プロモーター泣かせです。『もういいや』って投げるのは、彼の普段からの体調管理が試合に影響しているんだと思います。ファイターとして体を創るという作業よりも、体重を落とす作業をして試合に臨んでいるのでは、と以前から感じていました。

というのもRIZINで堀口選手と戦う前に、米国で彼の撮影に立ち会っていたんですけど、試合が決まっているのにこういうモノを食べているんだと思ったことがあったんです」

──おお、フライドチキンとか食べていたのですか。

「いや、さすがにそこまでは……。もちろん、選手それぞれ減量方法は違うので一概には言えませんけど、試合の何週間前という段階で、甘いものとかを食べていて。案の定、大晦日の試合でも減量で大苦戦して。タイトルマッチを組めなくなるんじゃないかっていうぐらい体重を落とすのが大変だったんです。なんとか体重を作って試合はしましたけど、あの時も最後のギロチンは諦めたんじゃないかなって感じでしたよね」

──確かに負けるべきして、負けたような。諦め感のあるタップでした。

「やっぱり天は二物を与えず、ということなのでしょうかね。身体的な能力、バネや体の強さを持って生まれながら、心が弱い。自分に負けるというか。

その逆がラテン系のバルゾラでした。ペルー人ですよ。ペルー、どれだけMMAファイターが強くなれる環境があるんだと。実際には分からないですけど、今ではAKAでやっていたとしても、そこまで辿り着くにはどういう生活を母国していたのか。そりゃあ、気合が入っていたに違いないですよね。

メキシカン、ラティーノって試合を組むという仕事をしているなかで、気持ちが強いという印象があります。逆転勝ちはラティーノに多いです。今回の試合もバルゾラが投げていたら、試合は2Rで終わっていました。でも諦めないですよ」

──2019年の10月にUFCのシンガポール大会をケージサイドで撮影していて、バルゾラがモフサル・エフロエフに判定負けを喫した試合を見たのですが、いやペルー人選手でこんなに強いのかと驚かされたことがありました。

「そうなんですよね。ペルーですよ。本来はフェザー級の選手がTUFラテンアメリカのシーズン2のライト級に参加して、そのチャンスを生かし決勝もアンダードッグだったのにTUFウィナーになった。そしてUFCで戦うチャンスを得た。

でもUFCではずっとプレリミです、戦ってきたのは。その選手がBellatorの元世界チャンピオンに勝った」

──ハイ。UFCでトップ戦線に行く前で6勝3敗1分でした。

「ベラトールとしてはキツイというか、現実を見た想いです。余りにもバケモノが多くて、UFCでは埋もれてしまう。とはいえ、2Rまではコールドウェルは完全に試合をリードしていましたからね。この試合はコールドウェルがコールドウェル自身に負けた試合だったかと思います」

<この項、続く>

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