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【ONE NEXTGEN02】ウェルラウンダー手塚裕之、ハイキックでピンチもフックの連打でタニからTKO勝ち

【写真】ハイでダウンがあったため、判定では危なかった手塚だが見事なTKO勝ちをパンチのラッシュで決めた(C)ONE

<86キロ契約/5分3R>
手塚裕之(日本)
Def.3R3分45秒by TKO
アギラン・タニ(マレーシア)

顎鬚をたくわえ精悍になったアギランは左右に回って距離を取る。踏み込んで左リードフックを見せた手塚が、右ローを蹴る。互いの蹴りが交錯し、アギランの左ローが手塚の急所に入り試合が中断する。再開後、ケージの周囲を回るアギランが前に出てワンツーを繰り出す。組みを切った手塚はアギランの左ミドルからスピニングバックハンドに対して、ボディロックテイクダウンを決める。

ハーフでトップの手塚は、右腕を差してパスへ。アギランは背中を譲って、前方に手塚を落として立ち上がる。手塚は右オーバーハンドを空振り。

さらに左ハイをキャッチした手塚が、2度目のテイクダウンを決める。アギランはバタフライガードも、背中をつけてスイープを狙うことはできない。クローズドに戻してきたところで、一気にパスした手塚はマウントからパンチを落とし、バックを取ってRNCを狙う。

ここも胸を合わせ、上を取ったアギランはスクランブルからバックを取ってスラム気味にテイクダウンを奪い返す。立ち上がった手塚はパンチを振るって前に出て時間となった。

2R、左フックか左ボディショットの手塚、アギランが左を合わせていく。続く手塚のテイクダウン狙いを切ったアギランがクリンチから小外掛けでテイクダウンを決める。ボディロックにも左腕を差して立ち上がった手塚が、続くダブルレッグを切って打撃の間合いに戻る。

左ボディフックを入れた手塚は、やや疲れが見えるか。テイクダウン狙いを再び切られた手塚が左を被弾する。アギランも動きが落ち、手塚は左フックを当てる。さらに左から右フックを振るった手塚は、スピニングバックフィストを踏み込んで潰し、右ハイへ。これは空振りとなるが、組ませなかった手塚がローを蹴る。アギランは左ハイ、掴んで前に出た手塚は右を被弾しそうになる。残り1分、詰める手塚は左フック、続いて右フックを打っていく。アギランは組んでヒザを狙おうとしたか、上体を反らしてところで手塚が押し倒し、ウント狙いからバックへ。アギランも即スクランブル、そしてシングルへ。切った手塚がエルボーを落とし時間となった。

最終回、手塚が左ボディ。アギランはダーティボクシングで右アッパー、続くダブルレッグを手塚がスプロールする。ワンツーからスリーの左フックも当たらず、手塚がケージ中央に戻る。出てきたアギランが左ミドル、手塚は左ボディ。ならばとアギランは左ジャブを入れる。ジャブを被弾し、リードフックを伸ばした手塚──一進一退の攻防が続く。

ローからワンツーのアギラン、手塚もローを返しボディを伸ばす。もう一発腹を殴り、下がったアギランとの距離を詰めた手塚は右ハイキックを蹴られて両手をマットにつく。足がもつれた手塚に対し、アギランが勝負をかけてラッシュへ。ここで手塚はボディを殴り、ケージ際で動きを止めたアギランに左右のフックを連打する。手塚のフックが何発もアギランの顔面を捕らえ勝負は決した。

「ハイキックはピンチだったけど、米を食って自然のなかでトレーニングをしているので耐えられました」と手塚は勝利者インタビューで話した。


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【ONE NEXTGEN02】野生と科学のハイブリッド、手塚裕之─02─「米は裏切らないことを証明する」

【写真】写真は昨年8月のもの。この屈強な筋肉ボディに柔軟さが加味された。期待の手塚裕之だ(C)MMAPLANET

いよいよ今夜=12日(金・現地時間)に中継されるONE「NEXTGEN02」。同番組内で10月29日にシンガポール・インドアスタジアムで収録されたアギラン・タニ戦が放送される手塚裕之インタビュー後編。

前回の敗戦から約1年、組み技、そしてフィジカルを見直してきた手塚。タニ戦から野生と科学のハイブリッドファイターとして、そして「米は裏切らない」ことの証明するファイトで、再びトップを目指す。

<手塚裕之インタビューPart.01はコチラから>


──それでも86キロで戦うわけですし、それでもやはりパートナーに同階級は少ないかと。ただし組み技をみっちりとやってきた効果は確実にありそうですね。

「階級的には2つ下とかになってしまいますね。前の試合の時もこういう練習を少しやってはいたのですが、それから1年間しっかりと通って組み技の経験値を高めてきました。それと前回の敗戦から、栃木県鹿沼市のKSGトレーナーズクラブというところにお願いしてパーソナルトレーナーについて体の方も見てもらってきました。それまでは米を食って、自分で筋トレしていたのですが、可動域や体の使い方を指導してもらってきたんです。

科学的なトレーニングを取り入れることで、野生と科学のハイブリットじゃないですけど、ちゃんと体の動かし方を見てもらってコンディション的にも上がっています」

──成果のほどは?

「周りからも動きが柔らかくなったとか、変わってきたと言ってもらえているので、その辺りは試合で見てもらえるかと思います」

──もう川で泳ぐことはやめてしまったのですか。

「泳いでいます。野生の科学のハイブリッドですから(笑)。川で泳いでいても、肩回りが柔らかくなってバタフライのスピードも上がっています」

──本当ですか!!(笑)。

「だからオーバーハンドも以前より威力が上がっているはずです」

──おぉ!!

「可動域が広がったとは、本当に感じています。もともとストレッチもせずに、筋トレだけやっていたので。ストレッチとかちゃんと体のケアをしているので、効果の方も感じることができています。打撃だけでなく組技にも生きるかと思います。股関節も柔らかくなっていますし。何をいまさら言っているんだってことなんですが(笑)。

これまで筋肉に重視してきたので、他の部分をケアしたことでコンプリートファイターに近づいてきたんじゃないかと思っています」

──ではアギラン・タニ戦での成果を期待しています。

「彼は組みついてくるでしょうし、持ち味が組んでテイクダウン、立たせてバックチョークという感じなので。下にならないで、自分が上を取る。打撃でプレッシャーを与えることは当然ですし、万が一テイクダウンされもすぐに立つ。瞬発力とスピードで勝負しようと思います。結果、打撃で仕留めることになると思います。

向うに圧を掛けられるとケージに詰められてしまうので、こっちから打撃を出してプレッシャーを掛けていきたいですね。で、チャンスがあればテイクダウンして削る」

──自らも組んで倒しにいきますか。

「ハイ。その練習をしてきましたし。あと秋山さんとの試合を見ても、腹を効かされて途中でペースダウンすることもあったので得意の左ボディを当てたいです。ただしハートがあって、諦めないですよね。そこら辺があるので、厳しいになる覚悟はできています。

お互いが疲弊する試合になっても、この進化した体で……スピードと殺傷能力は僕の方が絶対に上ですし。ヒジ、ヒザと磨いてきた武器を使おうと思います」

──今、コロナで飲食店の営業時間が短くなって、食事で外に出る習慣が薄れた結果、外食産業でのお米の需要が減り、米作農家の方は米の売値が下がり大変だという話も聞きます。

「よくご存じですね。本当に今年はガクッと下がっています。だから、米は裏切らないってところを証明して日本中の皆さんに米の消費してもらい、値段を戻すことに貢献したいです」

──米大使として、ONEで勝利しアジアに日本の米を流通させてください!!

「ホント、そうですね!! 米大使、野生と科学、カオスですね(笑)。もちろん、米農家でなくても皆さんが大変な時期を過ごしていて。視てくれる人たちに勇気を与えられる試合をしたいです。

僕自身はどの試合だから大切だということでなくて、いつも覚悟を持って挑んでいます。それに今の世の中、試合をしないとすぐに年を食ってしまいます。この試合で勝って、どんどん試合をさせろってアピールできるようにし、ここからトップを目指します」

■視聴方法(予定)
11月12日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
ユン・チャンミン(韓国)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ジャン・チュンユ(中国)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
ユーリック・ダフティアン(ロシア)

<86キロ契約/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
手塚裕之(日本)

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【ONE NEXTGEN02】アギラン・タニ戦前の手塚裕之─01─「体重に関係なく倒せる自信がある」

【写真】試合ができなかった鬱憤をアギラン・タニに爆発させることはできたのだろうか (C)MMAPLANET

12日(金・現地時間)に中継されるONE「NEXTGEN02」。同番組内で10月29日にシンガポール・インドアスタジアムで収録された手塚裕之✖アギラン・タニの86キロ契約体重戦が放送される。

1年振りの再起戦、11月のライブショーからシンガポールの新型コロナウィルス感染者増加で、10月の収録マッチに変更された手塚は、時期が変わることも、体重が重くなることも飲み込み戦うことを優先した。そんな手塚が日本を離れる直前に行ったインタビューをお届けしたい。


──10月29日、アギラン・タニと戦います。11月中継分ということですが、最初は11月のLIVEショーで組まれていたと聞いています。

「ハイ。僕も11月12日に試合があるということを聞いていました。ただシンガポールのコロナ感染者が増加し、11月にやる予定だった試合は10月29日に収録され、11月に放送される……そういう風になったようです」

──2週間早くなったことで、ウェルター級から3キロほど重いキャッチウェイトになったということでしょうか。

「そうだと思います。僕は83キロでやりたかったですけど、向うが落とせないということだったので。最初の契約がウェルター級だったので『それはおかしい。4週間あるし83キロでやるべき』という風には伝えました。でもタニはどう頑張っても86キロまでしか落とせないと……。僕らの普通の考えだと、落とせると思いますよね。

ただコロナ禍でロックダウンしたりだとか、そういうことが関係しているのだろうけど、プロなんだからそういうことは言い訳にしてほしくないです」

──マレーシアは8月に1日に2万人の陽性者が出て、今(※インタビューは10月22日に行われた)も1日1万人以上の感染者が出ています。ロックダウンや一部ロックダウンがありジムに通えないということもあったかもしれないですね。ただし、1人では体重落とせないのかと手塚選手が言いたくなるのも理解できます。

「まぁ練習ができていないかもしれないですが、駆け引きかもしれないので油断はできないです。そして……舐めてんなとは感じました。ONEがけっこう買っている選手なので、体重も大目に見てもらえるだろうってことなんでしょうね。

僕が契約体重を了承しないと、バラされて向うは試合があって、僕はないなんてことも起こり得るじゃないですか。他の選手でも、早くなったからあとにずらしてほしいと伝えると、試合がなくなったように。僕はもう悠長なことを言っていられないですし、試合もしたいですしね。何より体重に関係なく倒せる自信があるので受けました」

──去年のムラッド・ラマザノフ戦からほぼ1年間、試合間隔が空きました。

「世界的にコロナ禍において試合が組まれない選手も多いですし、仕方がない……という気持ちですが、TVでMMAの試合を視ると歯がゆい気持ちにはなりましたね。とにかく試合がしたいということをONEには伝えてきました。ようやく試合が決まったんで、ここはしっかりと勝ってまだまだいけるぞというところを見せたいです」

──あまりオファーがないと、日本で戦うことも考えていましたか。

「ハイ。全く試合がないなら、そこも考えていました」

──(※10月22日の時点で)まだ発表になっていないですが、佐藤将光選手もVTJに出場するようです。

「僕もONEの方で試合の発表がまだなので、試合が決まったということぐらいしか周囲にも伝えられないのですが……『VTJなの?』って、尋ねられることも多いです(笑)」

──そこがダークシリーズの辛さですね。

「去年の試合も録画でしたし、もう録画王ですよ(笑)」

──録画王(爆)。

「やっぱり、もどかしいですよね。なんか不思議です。人知れず試合をしているような感じで。しかも、今回はセコンドに日本から就いてもらえる人がいないんですよ」

──えぇ!!

「ワクチン接種が済んでいないと大会に参加できないですし、帰国後の2週間とシンガポールにいる1週間を考えると、3週間もセコンドのために職場に行けなくなってしまいます。だから、もうセコンドに就いてほしいなんて頼めないです」

──それはそうですね。個人事業主であっても商売上がったりです。結果、どうされたのですか。

「EVOLVEで練習をしているシンガポール在住の日本人の方にお願いすることにしました」

──なるほど。とはいっても1人旅は試合があるのに大変ですね。

「澤田龍人選手にお願いしようとも思ったのですが、その時は彼にもオファーがあるようなことで、違う方に就いてもらうことになりました。まぁ、でも試合を戦うのは僕なので」

──今回の試合に向けて、SNSでパラエストラ千葉ネットで練習しているのを拝見しました。

「ハイ、梅田(恒介)さんが栃木まで指導に来られているのですが、パラエストラ松戸の練習に誘ってもらい土曜日のMMAグラップリングに参加させてもらっていました。そこでは下にならない、下になってもパウンドを意識してスパーリングをしていました。弥益ドミネーター聡志さん、山本琢磨さん、大尊伸光選手、葛西和希君とかフェザー級より大きな選手が揃っているので良い練習ができました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月12日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
ユン・チャンミン(韓国)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ジャン・チュンユ(中国)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
ユーリック・ダフティアン(ロシア)

<86キロ契約/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
手塚裕之(日本)

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ONE ONE Big Bang02 ONE114 Report アギラン・タニ タイラー・マグワイア ブログ

【ONE114 Big Bang02】タイラー・マグワイア、ボディロックTD&コントロールでアギランを削り判定勝ち

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
タイラー・マグワイア(米国)
Def.3-0
アギラン・タニ(マレーシア)

マグワイアの跳びヒザ後にクリンチに持ち込んだアギランが、ケージに押し込まれる。ダブルレッグに対し、アギランはギロチンを狙う。マグワイアは倒立パスでギロチンを無効化させるも、苦しかったのかガードの中に自ら戻る。このタイミングで立ち上がったアギランは、ダブルレッグからバックを伺い離れる。直後にハイキックでバランスを崩したマグワイアがダブルレッグ&ボディロックでテイクダウンに成功する。

そのままマグワイアがサイドで抑え、アギランのブリッジに体を浮かせたが立ち上がることは許さない。ハーフのアギランにエルボー、そしてパンチを入れるマグワイアが跳ね上がるようにパスを決める。サイドでエルボーを入れたマグワイアは、背中を見せたアギランにスクランブルを許し、ボディロック&小外掛けでテイクダウンからマウントを取られる。アギランはバックマウントに移動し、反撃する力があることを見せて初回を戦い終えた。

2R、直ぐに組んだマグワイアがボディロックテイクダウン。立ち上がったアギランの背中に乗るが、前方に振り落とされる。すぐにスタンドに戻り左腕を差したアギランをケージに押し込むマグワイア。ここでもマグワイアはボディロックテイクダウンを決め、サイドで抑える。マウントに移行したタイラー、アギランは背中を見せてからスクランブルに持ち込んで離れることに成功する。

手数や動きはマグワイアの方が多いが、疲れてきたかバタバタし始める。それでもマグワイアは左腕を差して、ケージにアギランを押し込んでいく。ヒザをボディに突き刺し、体を入れ替えたアギランは、直後にボディロックテイクダウンを取られてしまう。背中に回り、ワンフック&アゴの上からの絞めを凌いだアギランがガードを取り、時間に。

最終回、ローを蹴ったアギランは、マグワイアのクリンチを崩してヒザを入れる。マグワイアはスタンドに戻り、ワンツーを当ててから距離を取り直す。続く左ロングアッパーに、ヒザを合わせたアギランは、そのまま組まれてケージに押し込まれる。左腕を差し返し、ボディロックテイクダウンを切ったアギランが押し込み返す。ここで離れたアギランがショーツの不具合を直すために試合が一時中断される。

再開後、マグワイアはまたもボディロックテイクダウンを決めバックから一気にバックマウントへ。アゴの上から右腕一本で絞めていくマグワイアが、アギランを腹ばいにさせ、続く動きに合わせて上を向かせると肩固めへ。アギランはここも背中を預けてエスケープを図ったが、マグワイアがバックを制し続け、最後のスクランブルも許さずタイムアップに。

テイクダウン&コントロールで、試合を支配したマグワイアが3-0でアギランを破った。


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Interview ONE アギラン・タニ ブログ

【ONE】活動再開、ONEアスリートの今─03─アギラン・タニ「8週間、家で一人で練習していた」

【写真】明るく、礼儀を弁えているアギラン。マレーシアは法を守る体勢、そして教育やモラル、通念があるのだろうか(C)MMAPLANET

31日(金・現地時間)にタイのバンコクで活動を再開するONEチャンピオンシップ。5カ月振りのイベント再開を前に、世界各地で非常事態を経験してきたONEアスリートたちは何を想い、どう過ごしてきたのかを尋ねるシリーズ。ONEアスリートの今、第3回はアギラン・タニの登場だ。

人口3150万人のマレーシアはこれまで8640人の感謝者を出し、死者数は121位名で感染者の1.40パーセント。現時点での入院患者数は144人、ICUに4名、人工呼吸器の使用が2名という状況だ。

各国と比較しても、感染拡大を抑えているといるマレーシアには厳格な政府の移動制限令が存在していた。アギラン自身も8週間を自宅で過ごし、ジムがオープンした今もコンタクト・トレーニングは許されていないという。


──アギラン、久しぶりです。今回、ONEチャンピオンシップの活動再開が発表されたことで、各国のファイターがこの間にどのように過ごしてきたのか、そして今、何を想うのかを尋ねています。マレーシアはかなり沈静化しているようですね。

「今は随分と落ち着いてきたよ。感染者数も減って、ジムも再開されたんだ」

──おお、それは良い傾向ですね。

「ただフルコンタクト・トレーニングは許されていないんだ。MMAはフルコンタクト・スポーツだから、選手は以前のような練習はできていない状況だね。まだ、少し様子を見ないといけないよ」

──アギランの住むクアラルンプールでも活動制限令(MCO)などが発令されていたと思います。

「MCOの期間は8週間ほどだった。それから少しずつ、経済活動が回復されていきつつある状況だよ。移動に関しては国外への旅行は認められていないけど、国内で他の州を訪れることはできるようになった。

入国に関しては医療ツーリズムとか段階をもって可能になっているようだけど、病院側で初日と13日目のPCR検査は絶対の条件で、入国する人も出国3日前に居住国でPCR検査を受けて陰性でないといけない。それにアプリに必要な情報を入力するなど色々と制限はあるようだよ」

──日本は自粛要請、外出を控えるお願いという形で法的な強制はないのですが、マレーシアの場合は国が強制力を持つ外出禁止令だったのですか。

「そうだよ。僕らの国の皆は規律を重んじているけど、新型コロナウィルス感染に関しては、規則が非常に厳格だった。2カ月間、外出は生活必需品の買い物だけで、その場合も1人で出かけないといけない。複数で外出することは一切許されていなかった。一軒につき、1人だけ。それが3月から5月の中旬まで8週間続いたんだ。

この規則を破れば、警察に捕まる。エリア・リストが渡されて、だいたい10キロでブロックされているんだけど、そこから出ても警察がやってくるよ」

──まさに令ですね、要請ではなく。

「現状ではさっきも言ったけど国内旅行、美容院、ホーカーや屋台での食事、博物館や美術館、コインランドリー、釣り堀などはOK。クラブやエンターテイメント、人が集まる宗教行事はほぼ全面禁止状態だよ。エンターテイメントは映画撮影が許されたぐらいだ。

そうそうショッピングでは服を買うことは許されていけど、試着は禁止されているよ(笑)」

──細かくコントロールされているというのは、伝わってきます。

「そうだね、スポーツでもボーリング、バドミントン、アーチェリー、射撃とか接触のないモノはOKになった。屋外でのサイクリングとかもね。でもラグビー、サッカー、ホッケー、バスケットボール、そしてレスリングと明記された格闘技もコンタクトスポーツだから、まだ禁止されている」

──つまりアギランもジムに行っても、エクササイズを行うということですか。

「ウェイトやマシーンを使ったエクササイズ、サンドバックを殴る。そんな感じでMMAの練習はできない状態だよ。そして、そのルールを皆が守っている」

──コンディションや勘という部分で、心配はないですか。

「フィジカルは問題ないよ。移動制限令下でも、家にバイクやジョグができるから。あとはプッシュアップやアブス・トレーニング、バック・トレーニング、そしてストレッチとシャドーボクシングを続けていた。ずっと1人でね。

ただし感覚はきっとズレてきているだろうね。メンタル的にも、これだけスパーリングができなかったり、生活に制限が加わると厳しい面はあったけど、しょうがないよね。合わせるしかないから」

──8月中は渡航制限があるようですが、ここが解かれ他の国やマレーシアでONEが今に合わせたイベントを開くことができる日が待ち遠しいですね。

「そういう状況になれば、6週間で試合ができるよう仕上げるよ。だからONEの活動再開の知らせには驚いたけど、嬉しかった。現状の世の中に則して、どういうイベントになるのか楽しみにしている。第一歩が示されることで、次につながるからね。またマレーシアの皆の前で戦いたい。タイと同様に僕らの国はCOVID19を抑えることができているから。そして、その時は日本人選手や皆と行き来できるようになることを願っているよ」